JP2004505480A - 高周波フィルター用誘電体装填空洞 - Google Patents
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- H01P7/00—Resonators of the waveguide type
- H01P7/10—Dielectric resonators
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Abstract
高周波フィルター用誘電体装填空洞が、支持プレートにより適所に保持された誘電体ブロックを収容しかつカップリング及びチューニング要素を支持する金属容器から成る。本発明は、サイズが小さく低損失の広帯域フィルターを提供する。その高い対称構造により、スプリアスモードの付勢がかなり低減され、また、正確な電磁モデルに基づいた自動計算手順を用いた設計が容易になる。
Description
【0001】
本発明は、遠距離通信システムのための装置に係り、特に高周波フィルター用の誘電体装填空洞に関する。
【0002】
特に移動電話に関して一般人が使用するための遠距離通信システムにおいては、伝送線に沿って配置して異なる帯域又は周波数チャネルの分離(例えば受信チャネルから送信チャネルの分離)を可能にするマイクロ波フィルターを提供するという課題がある。
【0003】
通常これらのフィルターは、複数のカスケード状の空洞により実現され、アイリス、ネジなどにより相互に連結される。知ってのとおり、内部金属導体を有して円筒若しくは角柱(prismatic)の形状の導波管型又は同軸型とし得るこれらの空洞は、フィルタリングされるべき信号の波長に依存したサイズを有し、よって、得られたフィルターは、特に低周波(1〜4GHz)にて非常に大きくなり得、その結果として得られる全体の寸法が過度なものとなり得る。
【0004】
この問題は、遠距離通信システムの開発がかなりの量のこれらのフィルターを必要とするようなものであるとき、特にこれらが空中線の近くに設けられ、しばしば一般人の建物の屋根の上に設置されたとき、さらに重大になる。
【0005】
これらのフィルターのサイズを小さくする一つの方法は、近年一般的になってきたが、誘電体物質のブロックを各空洞に挿入することである。
【0006】
共振器に導入された物質の高い誘電率ゆえに、電磁場は主に内部に集中したままであり、よって一定波長での共振を得るべく計算された空洞の寸法はかなり小さくなる。実際、誘電体装填共振器による同等のフィルターの寸法は、元の容積の3分の1から6分の1に減少した。低損失で高い温度安定性のセラミック物質が入手可能なので、このフィルターの電気特性は過度に不利とはならない。
【0007】
小さなサイズのフィルターを得る別の方法は、再使用技術により各空洞において2以上の共振モードを用いて使用空洞の数を減らすことであり、それにより、デュアルモード又はトリプルモードの共振器が可能となる。モード間のカップリングは、モード自体の偏波面に関して対角面内で空洞断面(section)を乱す(perturb)ことにより得られる。通常の2つの空洞により得ることができるのと同じ結果となり、よって所望の帯域を有するフィルターが、半分の数の空洞で得ることが出来る。
【0008】
また、同じ空洞の再使用により、カスケード状に単純に連結された複数の空洞を特徴とした全ての無限又は多項式の伝送ゼロを有する伝達関数よりもさらに洗練された伝達関数が可能となる。
【0009】
上述のタイプの空洞を用いるフィルターの製造において見られる問題の一つは、特に要求される帯域通過が比較的広い、例えば中心周波数の1パーセントより広いとき、十分に高い値によるカップリングを得ることの困難さである。
【0010】
空洞のカップリングが、プローブ又はネジのような機械要素の導入により得られることは公知の事実であり、このネジはそのチューニングを行うこともできる。明らかに、空洞が誘電体物質を内部に含めば、これらの要素の配置において更なる困難が存在する。実際、一方で誘電体物質は、内部の電磁場をより強くしてカップリングに介入する周辺の場を制限し、他方、それはネジ及びプローブの貫通を機械的に制限する。
【0011】
これら全ての要素が、誘電体物質の回転軸に垂直でかつそれを2つの等しい部分に分割する平面上に配置するのが好ましいという事実により、問題はより悪くなる。実際、大きな電磁場が存在する場合にこのようにして操作を行い、より大きな値のカップリングを得、そして動作帯域中に異常応答を発生し得るスプリアス共振モードの付勢が避けられる。
【0012】
また、波長、よって空洞のサイズもより大きい場合において、フィルターが非常に低い周波数(例えば1〜4GHz)にて機能するように設計されるとき、全体の寸法を最大限縮小するために、空洞の内部容積は誘電体物質で出来るだけ多く占められなければならない。その結果、ネジ及びプローブを収容する空間がさらに制限される。
【0013】
現在公知の誘電体装填空洞のうち、米国特許第5008640号に記載のものがあり、該米国特許は、同一出願人の名前で標題「誘電体装填空洞共振器(Dielectric−loaded cavity resonator)」で1991年4月6日に米国で発行されており、これは寸法から生じる問題を解決し、通過帯域において低損失である。しかしながら、それは広帯域フィルターには適していない。広帯域フィルターは、共振器間での非常に堅固なカップリングを要求し、従って、誘電体共振器の横対称面におけるカップリング要素のかなりの貫通を要求する。
【0014】
別の公知の空洞は、標題「複合共振器(Composite resonator )」でフィルトロニック・ピーエルシー(Filtronic PLC )の名前で1999年4月22日に公開されたWO99/19933に記載のものである。上記共振器では、誘電体要素が、金属空洞のベース上に載り、頂部に金属ディスクを備える。この構成により、フィルターの動作周波数に近接したスプリアスモードの存在についてかなりの低減が可能となるが、共振器の損失は増大する。また、必要なカップリングを得るためには、かなり厳しい調整を伴ってプレートやディスクのような一定の機械的な装置が必要である。
【0015】
本発明の主題たる高周波フィルター用の誘電体装填空洞により、これらの困難が避けられ、上述の技術的な問題が解消され、広帯域フィルターの実現が可能となり、小さい寸法と低損失を維持する。その高い対称構造により、スプリアスモードの付勢についてかなりの低減が可能になり、また、正確な電磁モデルを利用できることによる自動計算手順を用いた設計が容易になる。
【0016】
本発明は、請求項1の特徴部分に記載のような高周波フィルター用の誘電体装填空洞を提供する。
【0017】
本発明の上記及びその他の特徴は、非限定的な例として添付図面により与えられた本発明のいくつかの好ましい形態についての以下の記載によりさらに明確になるであろう。
【0018】
図1に示した空洞は、金属容器からなる。回転軸r−rを有する適当な円筒形空洞が得られ、誘電体物質からなる円筒形ブロックRSが一対の支持プレートSU1及びSU2により適所に保持され、接着剤を使用することなく全体が機械的に安定する。図1では、ブロックRSは断面図では示されていない。
【0019】
ブロックRSの誘電体物質は、空洞に装填して動作周波数を下げるために高い誘電率を有する。このブロックRSは、回転軸r−rと交差する平面p−p上に溝GRを含み、この溝は、その外周全体に亘って延びる。さらに正確には、平面p−pは、空洞の電気的な対称面と一致するが、幾何学的な対称面とは必ずしも一致せず、また、該平面p−pは、金属容器に固定された種々のカップリング及びチューニング要素をも含む。
【0020】
誘電体の円筒形ブロックRSは、ワッシャー形状の2つの支持プレートSU1及びSU2により空洞と同軸の位置に保持される。これら支持プレートの各々は、損失を小さくするために軸方向の穴を有し、溝付きの円筒形ブロックRSのベースの一つを収容するセンタリング底部を備える。
【0021】
円筒形の金属容器は、回転軸r−rに交差して分割されて2つの部分CE及びCSになり、これらはネジにより相互に固定される。CEで示した部分は、支持プレートSU1及びSU2並びにブロックRSから成るグループを収容する。
【0022】
空洞の内径は、CE中にこのグループを含むべく僅かに拡大され、このグループは、部分CEの2つの直径の差により作られた段により底部から適当な距離にて保持される。より大きな直径を有する空洞部分の深さは、支持プレートと溝付き円筒形ブロックとからなるグループの高さと等しくするのが有利である。このように、該グループの全体を適所にしっかりと保持するには、支持プレートの直径よりも僅かに小さな直径の部分CSを製造することで十分である。
【0023】
カップリング及びチューニング要素、すなわちは、同軸コネクタCOに接続されるプローブSO及び複数の金属ネジVT1、VT2、VT3、・・・が、電気的な対称面p−pに対応して金属容器の部分CE内に取り付けられる。該プローブSOは、空洞を発振器又は外部負荷にカップリングし、複数の金属ネジVT1、VT2、VT3、・・・は、空洞内部の共振モード間のカップリングとそのチューニングの両方を行う。プローブSOとネジVT1、VT2、VT3は、所望のカップリング及びチューニング効果を得るのに必要な深さまで円筒形ブロックRSの溝GR中に貫通し得る。
【0024】
図2は、空洞の従来のデュアルモード機能を可能にするプローブとネジの角度配置を示す。
【0025】
プローブSOにより付勢された第1の共振モードは、プローブに対して180゜の角度をなしたネジVT1によりチューニングされる。VT1に対して直角をなすネジVT2は、第2共振モードをチューニングし、この第2共振モードは、VT1及びVT2に対して45゜の角度をなすネジVT3により該第1の共振モードにカップリングする。
【0026】
図3は、プローブ及びネジの別の角度配置を示し、異なる空洞のデュアルモード機能が得られる。この場合は、プローブSOは、互いに90゜に配置された2つのチューニングネジVT1及びVT2のうちいずれのものとも対称でない。プローブSOは、VT1及びVT2によりチューニングされた両共振モードの発生器又は外部負荷に対するカップリングを発生する。図中に示されていない別のネジをVT1及びVT2に対して45゜にて設定し、さらに2つの共振モードを相互にカップリングすることもできる。
【0027】
図4は、円筒形のブロックRSの溝GRが半径と同じ深さを有するという極端な場合を示す。従って、元の円筒が、より低い高さの2つの共面円筒RS1及びRS2に分割される。この場合、2つの円筒RS1及びRS2を必要な距離に維持するには別の支持プレートSU3を間に挟む必要がある。この支持プレートSU3は、カップリング及びチューニング要素のための半径方向の通し穴を有する。
【0028】
この図及び前の図に示された支持プレートSU1、SU2及びSU3は、低誘電率で低損失のプラスチック又はセラミックの誘電体物質から成る。
【0029】
当該溝、及びこの極端な場合での誘電体円筒形ブロックの2つの円筒への分離により、電磁場がより強い空洞の領域中にカップリング及びチューニング要素を深く貫通させることができる。このように、より高いカップリング値とより拡大されたチューニング範囲を得ることができ、例えば中心周波数の1%を越える相対的により高い割合の帯域を有するフィルターを実現するのが容易になる。
【0030】
上述の空洞の構造により、種々の複雑な帯域通過フィルターを得るために類似の空洞間の容易なカップリングが可能となる。
【0031】
図5は、同軸状に重ねられ共通のベースを有する2つの空洞CA1とCA2を示す。カップリングは、アイリスIRを通じて生じ、このアイリスIRは、通常は矩形であり、ベース自体に製造される。
【0032】
図6と7は、隣接した側壁の開口APを通して、又は側壁を通って2つの空洞中に延びるプローブSAによりカップリングされた2つの並んだ空洞CA1及びCA2を示す。
【0033】
明らかに、ここでの記載は非制限的な例として与えられている。請求の保護範囲から逸脱することなく変更及び修正が可能である。
【0034】
例えば、空洞と誘電体ブロックの両方とも円筒形の代わりに角柱形にでき、溝は図中に示されるような中間ではなく誘電体ブロックの一端により近い位置に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
空洞の縦断面図である。
【図2】
図1と同じ空洞の横断面図である。
【図3】
第2の空洞の形態の横断面図である。
【図4】
第3の空洞の形態の縦断面図である。
【図5】
ベースを通じて連結されて重ねられた2つの空洞の部分断面図である。
【図6】
側面を通して連結された2つの並んだ空洞の部分断面図である。
【図7】
異なる方法で側面を通して連結された2つの並んだ空洞の部分断面図である。
【符号の説明】
RS 誘電体ブロック
GR 溝
VT1 ネジ
VT2 ネジ
VT3 ネジ
SO プローブ
CO コネクタ
SU1 支持プレート
SU2 支持プレート
SU3 支持プレート
CA1 空洞
CA2 空洞
IR アイリス
AP 開口
SA プローブ
本発明は、遠距離通信システムのための装置に係り、特に高周波フィルター用の誘電体装填空洞に関する。
【0002】
特に移動電話に関して一般人が使用するための遠距離通信システムにおいては、伝送線に沿って配置して異なる帯域又は周波数チャネルの分離(例えば受信チャネルから送信チャネルの分離)を可能にするマイクロ波フィルターを提供するという課題がある。
【0003】
通常これらのフィルターは、複数のカスケード状の空洞により実現され、アイリス、ネジなどにより相互に連結される。知ってのとおり、内部金属導体を有して円筒若しくは角柱(prismatic)の形状の導波管型又は同軸型とし得るこれらの空洞は、フィルタリングされるべき信号の波長に依存したサイズを有し、よって、得られたフィルターは、特に低周波(1〜4GHz)にて非常に大きくなり得、その結果として得られる全体の寸法が過度なものとなり得る。
【0004】
この問題は、遠距離通信システムの開発がかなりの量のこれらのフィルターを必要とするようなものであるとき、特にこれらが空中線の近くに設けられ、しばしば一般人の建物の屋根の上に設置されたとき、さらに重大になる。
【0005】
これらのフィルターのサイズを小さくする一つの方法は、近年一般的になってきたが、誘電体物質のブロックを各空洞に挿入することである。
【0006】
共振器に導入された物質の高い誘電率ゆえに、電磁場は主に内部に集中したままであり、よって一定波長での共振を得るべく計算された空洞の寸法はかなり小さくなる。実際、誘電体装填共振器による同等のフィルターの寸法は、元の容積の3分の1から6分の1に減少した。低損失で高い温度安定性のセラミック物質が入手可能なので、このフィルターの電気特性は過度に不利とはならない。
【0007】
小さなサイズのフィルターを得る別の方法は、再使用技術により各空洞において2以上の共振モードを用いて使用空洞の数を減らすことであり、それにより、デュアルモード又はトリプルモードの共振器が可能となる。モード間のカップリングは、モード自体の偏波面に関して対角面内で空洞断面(section)を乱す(perturb)ことにより得られる。通常の2つの空洞により得ることができるのと同じ結果となり、よって所望の帯域を有するフィルターが、半分の数の空洞で得ることが出来る。
【0008】
また、同じ空洞の再使用により、カスケード状に単純に連結された複数の空洞を特徴とした全ての無限又は多項式の伝送ゼロを有する伝達関数よりもさらに洗練された伝達関数が可能となる。
【0009】
上述のタイプの空洞を用いるフィルターの製造において見られる問題の一つは、特に要求される帯域通過が比較的広い、例えば中心周波数の1パーセントより広いとき、十分に高い値によるカップリングを得ることの困難さである。
【0010】
空洞のカップリングが、プローブ又はネジのような機械要素の導入により得られることは公知の事実であり、このネジはそのチューニングを行うこともできる。明らかに、空洞が誘電体物質を内部に含めば、これらの要素の配置において更なる困難が存在する。実際、一方で誘電体物質は、内部の電磁場をより強くしてカップリングに介入する周辺の場を制限し、他方、それはネジ及びプローブの貫通を機械的に制限する。
【0011】
これら全ての要素が、誘電体物質の回転軸に垂直でかつそれを2つの等しい部分に分割する平面上に配置するのが好ましいという事実により、問題はより悪くなる。実際、大きな電磁場が存在する場合にこのようにして操作を行い、より大きな値のカップリングを得、そして動作帯域中に異常応答を発生し得るスプリアス共振モードの付勢が避けられる。
【0012】
また、波長、よって空洞のサイズもより大きい場合において、フィルターが非常に低い周波数(例えば1〜4GHz)にて機能するように設計されるとき、全体の寸法を最大限縮小するために、空洞の内部容積は誘電体物質で出来るだけ多く占められなければならない。その結果、ネジ及びプローブを収容する空間がさらに制限される。
【0013】
現在公知の誘電体装填空洞のうち、米国特許第5008640号に記載のものがあり、該米国特許は、同一出願人の名前で標題「誘電体装填空洞共振器(Dielectric−loaded cavity resonator)」で1991年4月6日に米国で発行されており、これは寸法から生じる問題を解決し、通過帯域において低損失である。しかしながら、それは広帯域フィルターには適していない。広帯域フィルターは、共振器間での非常に堅固なカップリングを要求し、従って、誘電体共振器の横対称面におけるカップリング要素のかなりの貫通を要求する。
【0014】
別の公知の空洞は、標題「複合共振器(Composite resonator )」でフィルトロニック・ピーエルシー(Filtronic PLC )の名前で1999年4月22日に公開されたWO99/19933に記載のものである。上記共振器では、誘電体要素が、金属空洞のベース上に載り、頂部に金属ディスクを備える。この構成により、フィルターの動作周波数に近接したスプリアスモードの存在についてかなりの低減が可能となるが、共振器の損失は増大する。また、必要なカップリングを得るためには、かなり厳しい調整を伴ってプレートやディスクのような一定の機械的な装置が必要である。
【0015】
本発明の主題たる高周波フィルター用の誘電体装填空洞により、これらの困難が避けられ、上述の技術的な問題が解消され、広帯域フィルターの実現が可能となり、小さい寸法と低損失を維持する。その高い対称構造により、スプリアスモードの付勢についてかなりの低減が可能になり、また、正確な電磁モデルを利用できることによる自動計算手順を用いた設計が容易になる。
【0016】
本発明は、請求項1の特徴部分に記載のような高周波フィルター用の誘電体装填空洞を提供する。
【0017】
本発明の上記及びその他の特徴は、非限定的な例として添付図面により与えられた本発明のいくつかの好ましい形態についての以下の記載によりさらに明確になるであろう。
【0018】
図1に示した空洞は、金属容器からなる。回転軸r−rを有する適当な円筒形空洞が得られ、誘電体物質からなる円筒形ブロックRSが一対の支持プレートSU1及びSU2により適所に保持され、接着剤を使用することなく全体が機械的に安定する。図1では、ブロックRSは断面図では示されていない。
【0019】
ブロックRSの誘電体物質は、空洞に装填して動作周波数を下げるために高い誘電率を有する。このブロックRSは、回転軸r−rと交差する平面p−p上に溝GRを含み、この溝は、その外周全体に亘って延びる。さらに正確には、平面p−pは、空洞の電気的な対称面と一致するが、幾何学的な対称面とは必ずしも一致せず、また、該平面p−pは、金属容器に固定された種々のカップリング及びチューニング要素をも含む。
【0020】
誘電体の円筒形ブロックRSは、ワッシャー形状の2つの支持プレートSU1及びSU2により空洞と同軸の位置に保持される。これら支持プレートの各々は、損失を小さくするために軸方向の穴を有し、溝付きの円筒形ブロックRSのベースの一つを収容するセンタリング底部を備える。
【0021】
円筒形の金属容器は、回転軸r−rに交差して分割されて2つの部分CE及びCSになり、これらはネジにより相互に固定される。CEで示した部分は、支持プレートSU1及びSU2並びにブロックRSから成るグループを収容する。
【0022】
空洞の内径は、CE中にこのグループを含むべく僅かに拡大され、このグループは、部分CEの2つの直径の差により作られた段により底部から適当な距離にて保持される。より大きな直径を有する空洞部分の深さは、支持プレートと溝付き円筒形ブロックとからなるグループの高さと等しくするのが有利である。このように、該グループの全体を適所にしっかりと保持するには、支持プレートの直径よりも僅かに小さな直径の部分CSを製造することで十分である。
【0023】
カップリング及びチューニング要素、すなわちは、同軸コネクタCOに接続されるプローブSO及び複数の金属ネジVT1、VT2、VT3、・・・が、電気的な対称面p−pに対応して金属容器の部分CE内に取り付けられる。該プローブSOは、空洞を発振器又は外部負荷にカップリングし、複数の金属ネジVT1、VT2、VT3、・・・は、空洞内部の共振モード間のカップリングとそのチューニングの両方を行う。プローブSOとネジVT1、VT2、VT3は、所望のカップリング及びチューニング効果を得るのに必要な深さまで円筒形ブロックRSの溝GR中に貫通し得る。
【0024】
図2は、空洞の従来のデュアルモード機能を可能にするプローブとネジの角度配置を示す。
【0025】
プローブSOにより付勢された第1の共振モードは、プローブに対して180゜の角度をなしたネジVT1によりチューニングされる。VT1に対して直角をなすネジVT2は、第2共振モードをチューニングし、この第2共振モードは、VT1及びVT2に対して45゜の角度をなすネジVT3により該第1の共振モードにカップリングする。
【0026】
図3は、プローブ及びネジの別の角度配置を示し、異なる空洞のデュアルモード機能が得られる。この場合は、プローブSOは、互いに90゜に配置された2つのチューニングネジVT1及びVT2のうちいずれのものとも対称でない。プローブSOは、VT1及びVT2によりチューニングされた両共振モードの発生器又は外部負荷に対するカップリングを発生する。図中に示されていない別のネジをVT1及びVT2に対して45゜にて設定し、さらに2つの共振モードを相互にカップリングすることもできる。
【0027】
図4は、円筒形のブロックRSの溝GRが半径と同じ深さを有するという極端な場合を示す。従って、元の円筒が、より低い高さの2つの共面円筒RS1及びRS2に分割される。この場合、2つの円筒RS1及びRS2を必要な距離に維持するには別の支持プレートSU3を間に挟む必要がある。この支持プレートSU3は、カップリング及びチューニング要素のための半径方向の通し穴を有する。
【0028】
この図及び前の図に示された支持プレートSU1、SU2及びSU3は、低誘電率で低損失のプラスチック又はセラミックの誘電体物質から成る。
【0029】
当該溝、及びこの極端な場合での誘電体円筒形ブロックの2つの円筒への分離により、電磁場がより強い空洞の領域中にカップリング及びチューニング要素を深く貫通させることができる。このように、より高いカップリング値とより拡大されたチューニング範囲を得ることができ、例えば中心周波数の1%を越える相対的により高い割合の帯域を有するフィルターを実現するのが容易になる。
【0030】
上述の空洞の構造により、種々の複雑な帯域通過フィルターを得るために類似の空洞間の容易なカップリングが可能となる。
【0031】
図5は、同軸状に重ねられ共通のベースを有する2つの空洞CA1とCA2を示す。カップリングは、アイリスIRを通じて生じ、このアイリスIRは、通常は矩形であり、ベース自体に製造される。
【0032】
図6と7は、隣接した側壁の開口APを通して、又は側壁を通って2つの空洞中に延びるプローブSAによりカップリングされた2つの並んだ空洞CA1及びCA2を示す。
【0033】
明らかに、ここでの記載は非制限的な例として与えられている。請求の保護範囲から逸脱することなく変更及び修正が可能である。
【0034】
例えば、空洞と誘電体ブロックの両方とも円筒形の代わりに角柱形にでき、溝は図中に示されるような中間ではなく誘電体ブロックの一端により近い位置に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
空洞の縦断面図である。
【図2】
図1と同じ空洞の横断面図である。
【図3】
第2の空洞の形態の横断面図である。
【図4】
第3の空洞の形態の縦断面図である。
【図5】
ベースを通じて連結されて重ねられた2つの空洞の部分断面図である。
【図6】
側面を通して連結された2つの並んだ空洞の部分断面図である。
【図7】
異なる方法で側面を通して連結された2つの並んだ空洞の部分断面図である。
【符号の説明】
RS 誘電体ブロック
GR 溝
VT1 ネジ
VT2 ネジ
VT3 ネジ
SO プローブ
CO コネクタ
SU1 支持プレート
SU2 支持プレート
SU3 支持プレート
CA1 空洞
CA2 空洞
IR アイリス
AP 開口
SA プローブ
Claims (12)
- 高周波フィルター用誘電体装填空洞であって、
− 横に分割されて相互に固定された2つの部分(CE、CS)になる金属容器と、
− 空洞に装填して動作周波数を低減できる高誘電率物質からなる誘電体ブロック(RS)と、
− 誘電体ブロック(RS)を前記金属容器の内部の適所に保持する支持プレート(SU1、SU2、SU3)と、
− カップリング及びチューニング要素(SO、VT1、VT2、VT3)と、から成り、前記誘電体ブロック(RS)が、横断面(p−p)内に存在し該ブロックの外周全体に亘って延びる溝(GR)を含むことを特徴とする上記高周波フィルター用誘電体装填空洞。 - 誘電体ブロック(RS)における前記溝(GR)が、元のブロックをより低い高さの2つの共面ブロック(RS1、RS2)に分割するような深さを有することを特徴とする請求項1記載の誘電体装填空洞。
- 別の支持プレート(SU3)が2つの共面ブロック(RS1、RS2)の間に挟まれることを特徴とする請求項2記載の誘電体装填空洞。
- 前記支持プレート(SU1、SU2、SU3)が、プラスチック又はセラミックの低誘電率で低損失の誘電体物質からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 誘電体ブロック(RS)の前記溝が存在する前記横断面(p−p)が、前記金属容器に固定された前記カップリング及びチューニング要素(SO、VT1、VT2、VT3)と交差することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 前記誘電体ブロック(RS)が円筒形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 横に分割されて2つの部分(CE、CS)になる前記金属容器が円筒形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 第1ネジ(VT1)がプローブ(SO)に対して180゜にて配置されて第1共振モードをチューニングし、第2ネジ(VT2)が第1ネジに対して直角にて配置されて第2共振モードをチューニングし、第3ネジ(VT3)が第1及び第2ネジに対して45゜にて配置されて第1及び第2共振モードをカップリングすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- プローブ(SO)が、第1及び第2チューニングネジ(VT1、VT2)のどちらのものに関しても対称的でない位置にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 他の空洞にカップリングするために前記金属容器のベースにアイリス(IR)を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 他の空洞にカップリングするために前記金属容器の側部に開口(AP)を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
- 他の空洞にカップリングするために前記金属容器の側壁に固定されたプローブ(SA)を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の誘電体装填空洞。
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