JP2004503488A - 医薬用抗炎症エアゾール製剤 - Google Patents

医薬用抗炎症エアゾール製剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2004503488A
JP2004503488A JP2002510060A JP2002510060A JP2004503488A JP 2004503488 A JP2004503488 A JP 2004503488A JP 2002510060 A JP2002510060 A JP 2002510060A JP 2002510060 A JP2002510060 A JP 2002510060A JP 2004503488 A JP2004503488 A JP 2004503488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino
methylphenoxy
pentanoyl
aminocarbonyl
piperidinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002510060A
Other languages
English (en)
Inventor
アーマー,ダンカン,ロバート
ブラウン,デビッド
コングリーブ,マイルズ,スチュアート
ゴア,ポール,マーチン
グリーン,デアレン,ビクター,スティーブン
ホルマン,スチュアート
ジャック,トルクィル,イアン,マクリーン
キーリング,スチーブン,フィリップ
メイソン,アンドリュー,マクマートリー
モリス,ケアレン
ラムズデン,ナイゲル,グラハム
トーマス,マリアン
ワード,ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glaxo Group Ltd
Original Assignee
Glaxo Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glaxo Group Ltd filed Critical Glaxo Group Ltd
Publication of JP2004503488A publication Critical patent/JP2004503488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/007Pulmonary tract; Aromatherapy
    • A61K9/0073Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy
    • A61K9/008Sprays or powders for inhalation; Aerolised or nebulised preparations generated by other means than thermal energy comprising drug dissolved or suspended in liquid propellant for inhalation via a pressurized metered dose inhaler [MDI]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/02Nasal agents, e.g. decongestants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/06Antiasthmatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

本発明は、微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤を含んでなる医薬用エアゾール製剤に関する。前記製剤ならびに前記製剤を含有するキャニスターおよび定量噴霧式吸入器の、呼吸器障害の治療における方法と使用も記載した。

Description

【0001】
本発明は、吸入による薬物投与に使用する医薬用製剤に関する。特に、本発明は、加圧型の定量噴霧式吸入器(metered dose inhalers:MDI)に使用する医薬用製剤に関する。本発明はまた、それらの調製の方法およびそれらの治療での利用にも関する。
【0002】
吸入器は、吸入によって医薬活性物質を気道へ投与するための周知のデバイスである。吸入によって通常送達されるそのような活性物質は、β2アゴニストおよび抗コリン作用薬などの気管支拡張薬、副腎皮質ステロイド、抗アレルギー薬、ならびに吸入によって効率的に投与されて治療指数を増加しかつ活性物質の副作用を軽減し得る他の物質が挙げられる。
【0003】
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸は、最近、国際特許出願(PCT/EP99/10000)に、α4β1およびα4β7インテグリンの両方の新規アンタゴニストであることから、有効な抗炎症性を有することが開示されている。
【0004】
定量噴霧式吸入器(MDI)は広範囲な吸入器のタイプの中でも最も通常のタイプであり、液化噴射剤を利用して医薬品を含有する液滴をエアゾールとして気道へ送り出す。MDI製剤は一般的に溶液製剤または懸濁液製剤であることを特徴とする。
【0005】
最も普通に利用される薬物用のエアゾール噴射剤は、フレオン11(CClF)とフレオン12(CCl)およびフレオン114(CFCl.CFCl)との混合物であった。しかし、昨今これらの噴射剤は成層圏のオゾンの分解を誘発すると考えられ、現在それらの使用は段階的に廃止されて、全てのCFCを含有するエアゾール噴射剤の利用は消滅しつつある。従って、いわゆる「オゾンにやさしい」噴射剤を使用する薬物用エアゾール製剤を提供する必要がある。
【0006】
ハイドロフルオロアルカン(HFA;ハイドロフルオロカーボンまたはHFCとしても知られる)は塩素を含有せず、オゾン破壊性が低いと考えられるので、CFCの代替物として提案されている。特に、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)は非CFC噴射剤として最良の候補化合物であると認識されている。
【0007】
MDIのようなエアゾールデバイスの効率は、肺内の適当な部位に沈着する用量と相関関係にある。沈着は複数因子の影響を受け、そのうち最も重要な1つは空気動力学的粒子サイズである。エアゾール製剤中の固体粒子および/または液滴は、その質量メジアン空気動力学的直径(MMAD、その周囲に質量空気動力学的直径が等しく分布する直径)によって特徴づけることができる。
【0008】
肺の粒子沈積は3つの物理的機構:
1.粒子の慣性による作用である嵌入、
2.重力による沈降;および
3.微細な、サブミクロン(<1μm)粒子のブラウン運動から起こる拡散に大きく依存する。粒子の質量が3つの主要機構のどれが支配的になるかを決定する。
【0009】
有効空気動力学的直径は、粒子のサイズ、形状および密度の関数であって、粒子に作用する力の大きさに影響を与えうる。例えば、粒子サイズと粒子密度が増加すると慣性と重力の影響は増加するが、拡散によって生じる変位は減少する。実際上、拡散は医薬用エアゾールの沈着に僅かな役割しか果たさない。嵌入と沈降はそれぞれ、慣性と重力の影響下で流線を横切る変位を決定するMMADの測定から評価することができる。
【0010】
等価のMMADとGSD(幾何標準偏差;geometric standard deviation)をもつエアゾール粒子は、その組成に関わらず肺内で類似の沈着をする。GSDは空気動力学的粒子直径の可変性の尺度である。
【0011】
吸入治療には、ほぼ0.5〜5μmの直径を有する吸入用粒子を含んでなるエアゾールが好ましい。直径で5μmを超える粒子は主に慣性嵌入によって咽頭口部に沈着し、直径で0.5〜5μmの粒子は主に重力の影響を受けて誘導気道における沈着に理想的であり、そして直径で0.5〜3μmの粒子は肺抹消へのエアゾール送達に望ましい。0.5μm未満の粒子は浸出されるであろう。
【0012】
このように、本発明によって、微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤を含んでなる医薬用エアゾール製剤が提供される。
【0013】
適当な塩の例は、アルカリ金属塩、例えばカルシウム、ナトリウムおよびカリウム塩ならびに(トリスヒドロキシメチル)アミノメタンとの塩などの生理学的に許容される塩が挙げられる。
【0014】
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸は遊離酸として存在するのが好ましい。また、カリウム塩も重要である。
【0015】
場合によっては、吸入治療用として適当なさらなる微粒子活性成分を製剤中に組み入れてもよく、例えば副腎皮質ステロイド(例えばプロピオン酸フルチカゾン)または気管支拡張薬(例えばサルメテロールもしくはアルブテロールまたはそれらの塩)などが挙げられる。
【0016】
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物の質量メジアン直径(MMD)は1〜10μmであるのが好ましく、最も好ましくは2〜5μmである。
【0017】
これらの粒子サイズを達成するために、生成した(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物の粒子を、通常の方法、例えば微粉砕によってサイズを小さくしてもよい。所望の画分を空気分級または篩分によって分離してもよい。好ましくは、粒子は結晶であって、例えば、超音波照射のもとで連続フローセル内において、液体溶媒中の薬物としての(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(またはその塩もしくは溶媒和化合物)の流動溶液と前記薬物に対する流動液体貧溶媒とを混合することを含むプロセス(PCT/GB99/04368に記載の通り)によって調製される。
【0018】
HFA噴射剤の例は、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン(HFA227)ならびにそれらの混合物が挙げられる。好ましい噴射剤は1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)である。1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン(HFA227)も特に重要である。
【0019】
製剤は場合によっては界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤は、吸入に使用するときに生理学的に許容されるものでなければならない。本発明で利用しうる界面活性剤の例は通常の界面活性剤であって、オレイン酸などの陰イオン性界面活性剤、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリル酸ソルビタン、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、天然レシチン、オレイルポリオキシエチレン(2)エーテル、ステアリルポリオキシエチレン(2)エーテル、ラウリルポリオキシエチレン(4)エーテル、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロックコポリマー、合成レシチン、ジオレイン酸ジエチレングリコール、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ポリエチレングリコール400またはモノラウリル酸グリセリルなどの非イオン性界面活性剤、または塩化セチルピリジニウムまたは塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤の他の例は、合成ホスファチジド、例えばジステアロイルホスファチジルコリンが挙げられる。通常の界面活性剤を使用するときには、一般的に、噴射剤より高い極性の化合物(例えばエタノール)を組み入れて噴射剤中の界面活性剤の溶解を助けることが必要である。
【0020】
好ましい通常の界面活性剤は、レシチン、オレイン酸およびトリオレイン酸ソルビタンが挙げられる。
【0021】
代わりとなる界面活性剤は、WO96/09816に記載のフッ素化界面活性剤、WO92/00061に記載のポリエトキシル化界面活性剤、WO93/05765に記載のPVPおよびメタクリレートなどのポリマー、WO94/21229に記載のヒドロキシ酸、アミノ酸またはメルカプト酸(例えばオリゴ乳酸)から誘導されたユニットの鎖を含んでなる界面活性剤、ならびにWO94/21228に記載のジオール/ジ酸縮合物ユニットの鎖を含んでなる界面活性剤が挙げられる。オリゴ乳酸は特に重要である。上記の代わりの噴射剤は高極性の添加剤を利用する必要なく使用できることが望ましいが、決してその利用を排除するものではない。
【0022】
界面活性剤は、好ましくは製剤中に0.01〜20%(w/w)、最も好ましくは0.1〜5%(w/w)、特に0.5〜2%(w/w)の量で存在しうる。
【0023】
高極性の添加剤は、もし必要があれば、約10%程度まで、例えば0.1〜10%、特に0.1〜5%の濃度で使用してもよいが、しかしその濃度は製剤中の活性成分の可溶化によってOstwald成長および粒子サイズ成長が起こらない濃度でなくてはならない。
【0024】
好ましくは、高極性の添加剤の利用を避ける。好ましくは、界面活性剤の利用も避ける。本質的に微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤から成る医薬用エアゾール製剤が好ましく、特に上記ハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤から成る製剤が好ましい。さらなる活性成分が存在する場合は、本質的に微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤および吸入治療に適したさらなる微粒子活性成分から成る医薬用エアゾール製剤が好ましく、特に上記ハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤および吸入治療に適したさらなる微粒子活性成分から成る製剤が好ましい。
【0025】
本発明による製剤は、適当な定量バルブと一緒に利用することができる。製剤は50μl〜100μl、例えば50μlまたは63μlまたは100μlの容積を送達できる定量バルブによって作用させることが好ましい。
【0026】
本発明による医薬組成物は、医薬用エアゾール製剤を送達するのに適したキャニスターに充満させることができる。
【0027】
キャニスターは一般的に、HFA噴射剤の蒸気圧に耐え得る、プラスチックまたはプラスチックコートされたガラス瓶または好ましくは、場合によっては陽極酸化処理された、ラッカーコートされたおよび/またはプラスチックコートされた金属缶、例えばアルミニウム缶などの容器を含んでなり、この容器は定量バルブを用いて封じられている。キャニスターは、WO 96/32151に記載のフルオロカーボンポリマー、例えばポリエーテルスルホン(PES)とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のコポリマーを用いてコートされているのが好ましい。意図しうる他のコーティング用ポリマーはFEP(フッ素化エチレンプロピレン)である。定量バルブは1作動当たり定量の製剤を送達するように設計され、かつバルブを通しての噴射剤の漏れを防止するガスケットを組み込んでいる。ガスケットは、低密度ポリエチレン、クロロブチル、黒色および白色ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ブチルゴムおよびネオプレンなどのいずれの適当なエラストマー材料を含んでなってもよい。WO92/11190に記載の熱可塑性エラストマーバルブおよびWO95/02651に記載のEPDMゴムを含有するバルブは、特に適当である。適当なバルブは、エアゾール産業で周知の製造業者、例えば、Valois、フランス(例えば、DF10、DF30、DF60)、Bespak plc、英国(例えば、BK300、BK356、BK357)および3M−Neotechnic Ltd、英国(例えば、SpraymiserTM)から市販されている。Valois、フランスのDF31バルブも適当である。
【0028】
バルブシール、特にガスケットシールは製剤内容物に不活性でかつ抽出に耐える材料で製造されることが、特に内容物がエタノールを含有するときに、好ましい。
【0029】
バルブ材料、特に定量チャンバの製造材料は製剤内容物に不活性でかつ抽出に耐える材料で製造されることが、特に内容物がエタノールを含有するときに、好ましい。定量チャンバの製造用に特に適当な材料はポリエステル、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)およびアセタール、特にPBTが挙げられる。
【0030】
定量チャンバおよび/またはバルブステムの製造材料は、薬物を沈着させないように、フッ素化、部分フッ素化、またはフッ素含有物質に含浸させることが望ましい。
【0031】
医薬エアゾール製造の当業者が周知する通常のバルク製造法と機械を使用して、充満キャニスターの商業生産のための大規模バッチを製造することができる。従って、例えば、あるバルク製造法においては、定量バルブをアルミニウム缶に取りつけて空キャニスターを成形する。薬物を充填容器に加え、そしてエタノール、低揮発性成分および液化噴射剤の混合物を充填容器を通して、製造容器中に加圧充満する。次いで製剤のアリコートを定量バルブを通してキャニスター中に充満する。典型的には、医薬用に製造するバッチはそれぞれの充満キャニスターの重量をチェックし、バッチ番号をコードし、そして放出試験前の保存トレイに詰め込む。
【0032】
代わりのプロセスにおいては、製剤が蒸発しないように十分低温の条件下で、液化製剤のアリコートを開放キャニスターに加え、次いで定量バルブをキャニスター上に取りつける。
【0033】
典型的には、医薬用に製造するバッチでは、それぞれの充満キャニスターの重量をチェックし、バッチ番号をコードし、そして放出試験前の保存トレイに詰め込む。
【0034】
それぞれの充満キャニスターは使用前に適当なチャネリングデバイスを取り付けて定量噴霧式吸入器を組立て、薬物を患者の肺または鼻腔中に投与するのが好都合である。適当なチャネリングデバイスは、例えば、それを通して薬物が充満キャニスターから定量バルブを経由して患者の鼻腔または口腔に送達されるバルブアクチュエータと円筒形または円錐形通路、例えば、マウスピースアクチュエータを含んでなる。定量噴霧式吸入器は、1作動もしくは1「吹き」当たり固定した単位用量の薬物、例えば、1吹き当たり10〜5000μgの薬物を送達するように設計する。
【0035】
典型的な配置では、バルブステムは膨張チャンバに通じるオリフィスを有するノズルブロック内に置く。膨張チャンバの有する出口オリフィスはマウスピース中に広がる。0.2〜0.45mmのアクチュエータ(出口)オリフィス直径が一般的に適当であって、例えば0.22、0.25、0.30、0.33または0.42mmである。
【0036】
アクチュエータジェットの長さは典型的には0.30〜1.7mm、例えば0.30、0.65または1.50mmである。
【0037】
好ましくは、(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物の用量は、1日当たり0.1〜10mg、最も好ましくは0.5〜3mgである。
【0038】
定量噴霧式吸入器は、1作動または1「吹き」当たり固定した単位用量、例えば、1作動当たり25〜300μgの薬物を送達するように設計する。1または2作動で治療量の薬物を送達するのに適した製剤が好ましい。
【0039】
従って、製剤中の薬物の濃度は典型的には0.02〜5%w/wの範囲にある。
【0040】
典型的には、投与は、1日当たり1〜5回の吸入(例えば、1、2、3または4回の吸入)であってもよい。
【0041】
薬物の投与は、軽度、中度もしくは重度の、急性もしくは慢性の症状の治療に対してまたは予防的治療に対して示すことができる。投与する正確な用量は患者の年齢および症状に依存しうるし、投与の量と頻度は最終的に臨床医の裁量によることは理解されるであろう。
【0042】
本明細書に記載した充満キャニスターと定量噴霧式吸入器は本発明のさらなる態様を含んでなる。
【0043】
本発明のなおさらなる態様は、本明細書に以上記載した製剤の有効量の吸入による投与を含んでなる、呼吸器障害を治療する方法を含んでなる。
【0044】
好ましくは、呼吸器障害は喘息である。アレルギー性鼻炎も重要である。呼吸器障害がアレルギー性鼻炎であれば、本発明の製剤は鼻腔経路で送達されうる。
【0045】
本発明のさらなる態様は、呼吸器障害、例えば喘息またはアレルギー性鼻炎を治療する薬物の製造における、本明細書に以上記載した製剤の利用を含んでなる。
【0046】
本発明を、限定されるものでないが、次の実施例によってさらに説明する。
【0047】
【実施例】
実施例 (2S)−3−[4−({[4−( アミノカルボニル )−1− ピペリジニル カルボニル オキシ フェニル ]−2−[((2S)−4− メチル −2−{[2−(2− メチルフェノキシ アセチル アミノ ペンタノイル アミノ プロパン酸
Wang樹脂(50g)に、(2S)−3−[4−(アリルオキシ)フェニル]−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロパン酸(115.8g)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(48.6g)を含むDMFの溶液(475ml)を加えた。15分後、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(56.5ml)を加え、混合物を24時間、45℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3x360ml)、メタノール(3x360ml)およびジクロロメタン(3x700ml)を用いて洗浄した。樹脂を含むジクロロメタンのスラリー(644ml)にピリジン(14.7ml)を加えた。無水酢酸(26.9ml)を加え、混合物を12時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3 x 550ml)、メタノール(3 x 370ml)およびジクロロメタン(3 x 550ml)を用いて洗浄した。
【0048】
樹脂20gを含むジクロロメタンのスラリー(100ml)を2〜5℃に冷却し、フェノール(20g)を含むジクロロメタンの溶液(80ml)を用いて処理した。クロロトリメチルシラン(20ml)を滴下して加え、混合物を6時間、2〜5℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3 x 200ml)、メタノール(3 x 200ml)、水10%を含むDMF(2 x 200ml)、ジイソプロピルエチルアミン10%を含むDMF(3 x 200ml)、DMF(200ml)、メタノール(3 x 200ml)およびジクロロメタン(3 x 200ml)を用いて洗浄した。
【0049】
樹脂を含むDMFのスラリー(55ml)を、Fmoc−ロイシン(32.7g)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(12.5g)を含むDMFの溶液(85ml)を用いて処理した。5分後、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(19.3ml)を加え、混合物を15時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3 x 150ml)、メタノール(3 x 150ml)およびジクロロメタン(3 x 150ml)を用いて洗浄した。
【0050】
樹脂をピペリジン20%を含むDMF(180ml)を用いて処理し、1時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(3 x 150ml)、ジクロロメタン(3 x 150ml)、DMF(3 x 150ml)、およびジクロロメタン(3 x 150ml)を用いて洗浄した。この樹脂を含むDMFのスラリー(50ml)に、(2−メチルフェノキシ)酢酸(17.9g)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(14.6g)を含むDMFの溶液(100ml)を加えた。5分後に、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(16.9ml)を加え、混合物を65時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、DMF (2 x 150ml)、メタノール(3 x 150ml)およびジクロロメタン(3 x 150ml)を用いて洗浄した。
【0051】
樹脂を含むジクロロメタンのスラリー(60ml)をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.21g)を含むジクロロメタンの溶液(140ml)を用いて処理し、次いでモルホリン(13ml)によって処理した。混合物を2時間、20℃にて攪拌し、次いで樹脂を濾過し、ジクロロメタン(7 x 200ml)を用いて洗浄した。
【0052】
樹脂を含むジクロロメタンのスラリー(160ml)をジイソプロピルエチルアミン(12.4ml)を用いて処理し、次いでクロロギ酸4−ニトロフェニル(24.8g)を3部に分けて5分間隔で処理した。混合物を1時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(3 x 200ml)を用いて洗浄した。樹脂をイソニペコトアミド(15.8g)を含むDMFの溶液(180ml)を用いて処理し、混合物を1.5時間、20℃にて攪拌した。樹脂を濾過し、DMF(4 x 200ml)およびジクロロメタン(2 x 200ml)を用いて洗浄した。
【0053】
樹脂をTFA50%を含むジクロロメタン(200ml)を用いて処理した。1時間、20℃にて攪拌後、樹脂を濾過し、ジクロロメタン(5 x 200ml)を用いて洗浄した。濾液と洗浄液を合せて、真空蒸発した。残留物をトルエン(2 x 100ml)を用いて共沸蒸留し、次いでエーテル(50ml)を加えて摩砕し、得た白色固体を濾過した。これにアセトニトリル(150ml)を加え、混合物を還流するまで加熱した。得た懸濁液を20℃に冷却して18時間攪拌した。混合物を濾過して白色固体の標題化合物(4.9g)を得た。
【0054】
実施例 (2S)−3−[4−({[4−( アミノカルボニル )−1− ピペリジニル カルボニル オキシ フェニル ]−2−[((2S)−4− メチル −2−{[2−(2− メチルフェノキシ アセチル アミノ ペンタノイル アミノ プロパン酸カリウム塩
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(10g)を含むメタノールの懸濁液(150ml)を還流するまで加温して透明な溶液を得た。これに、炭酸カリウム(1.16g)を含む水溶液(7.5ml)を加えた。還流下で2分間加熱した後、溶媒を真空蒸発させて、クリスプフォームを得た。これにアセトニトリル(100ml)を加えて、混合物を還流するまで加温すると、その間にフォームが壊れて結晶化が始まった。10分後、混合物を20℃に冷却し、次いで減圧下で濾過し、アセトニトリル(25ml)およびエーテル(50ml)を用いて洗浄して、白色固体の標題化合物(10.65g, 100%)を得た。
【0055】
実施例1
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(実施例Aにしたがって調製した):1% w/w、および1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0056】
実施例2
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸カリウム塩(実施例Bにしたがって調製した):1% w/w、および
1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0057】
実施例3
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(実施例Aにしたがって調製した):3% w/w、および1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0058】
実施例4
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸カリウム塩(実施例Bにしたがって調製した):3% w/w、および
1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0059】
実施例5および6
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(実施例Aにしたがって調製した):1または3%(w/w)、
オリゴ乳酸:1%(w/w)、および
1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0060】
実施例7および8
アルミニウムキャニスターを次の製剤:
(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸カリウム塩(実施例Bにしたがって調製した):1または3%(w/w)、
オリゴ乳酸:1%(w/w)、および
1,1,1,2−テトラフルオロエタン:100%まで、
を用いて120作動に適当な量を充満し、キャニスターには定量バルブを取り付けた。
【0061】
本明細書および請求項の全体にわたって、文脈が他を要求することがなければ、用語「含んでなる(comprise)」、ならびに「含んでなる(comprises)」および「含んでなる(comprising)」などの変化は、規定した完全体またはステップまたは完全体のグループの包含を意味するのであって完全体またはステップまたは完全体のグループの排除を意味するものでないと理解されるであろう。
【0062】
上記した特許出願の内容は本明細書に参照により組み入れられる。

Claims (21)

  1. 微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤を含んでなる医薬用エアゾール製剤。
  2. (2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸が遊離酸として存在することを特徴とする、請求項1に記載の医薬用エアゾール製剤。
  3. (2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸がカリウム塩として存在することを特徴とする、請求項1に記載の医薬用エアゾール製剤。
  4. ハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤が1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)もしくは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン(HFA227)またはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の製剤。
  5. ハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤が1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)であることを特徴とする、請求項4に記載の製剤。
  6. さらに界面活性剤を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製剤。
  7. 界面活性剤が、オレイン酸などの陰イオン性界面活性剤;トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリル酸ソルビタン、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、天然レシチン、オレイルポリオキシエチレン(2)エーテル、ステアリルポリオキシエチレン(2)エーテル、ラウリルポリオキシエチレン(4)エーテル、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのブロックコポリマー、合成レシチン、ジオレイン酸ジエチレングリコール、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ポリエチレングリコール400もしくはモノラウリル酸グリセリルなどの非イオン性界面活性剤;または塩化セチルピリジニウムもしくは塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;合成ホスファチジド、例えばジステアロイルホスファチジルコリンから選択されることを特徴とする、請求項6に記載の製剤。
  8. 界面活性剤がレシチン、オレイン酸およびトリオレイン酸ソルビタンから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の製剤。
  9. 界面活性剤がオリゴ乳酸であることを特徴とする、請求項6に記載の製剤。
  10. 界面活性剤が製剤中に0.01〜20%(w/w)の量で存在することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の製剤。
  11. 界面活性剤が製剤中に0.1〜5%(w/w)の量で存在することを特徴とする、請求項10に記載の製剤。
  12. 界面活性剤が製剤中に0.5〜2%(w/w)の量で存在することを特徴とする、請求項11に記載の製剤。
  13. 本質的に、微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤からなる、医薬用エアゾール製剤。
  14. 微粒子状(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物を懸濁したハイドロフルオロアルカン(HFA)噴射剤からなる、医薬用エアゾール製剤。
  15. (2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸またはその塩もしくは溶媒和化合物が製剤中に0.02〜5%(w/w)の量で存在することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の製剤。
  16. 定量バルブを用いて封じられ、請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬用エアゾール製剤を含有するキャニスター。
  17. 適当なチャネリングデバイスを取り付けた請求項16に記載のキャニスターを含んでなる定量噴霧式吸入器。
  18. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬用エアゾール製剤の有効量を吸入によって投与することを含んでなる、呼吸器障害を治療する方法。
  19. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬用エアゾール製剤の有効量を吸入によって投与することを含んでなる、喘息を治療する方法。
  20. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬用エアゾール製剤の有効量を経鼻投与することを含んでなる、アレルギー性鼻炎を治療する方法。
  21. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬用エアゾール製剤の、呼吸器障害、例えば喘息またはアレルギー性鼻炎を治療する薬物の製造における使用。
JP2002510060A 2000-06-16 2001-06-15 医薬用抗炎症エアゾール製剤 Pending JP2004503488A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0014849.4A GB0014849D0 (en) 2000-06-16 2000-06-16 Pharmaceutical aerosol formulation
PCT/GB2001/002634 WO2001095881A1 (en) 2000-06-16 2001-06-15 Pharmaceutical anti-inflammatory aerosol formulation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004503488A true JP2004503488A (ja) 2004-02-05

Family

ID=9893862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002510060A Pending JP2004503488A (ja) 2000-06-16 2001-06-15 医薬用抗炎症エアゾール製剤

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20040039021A1 (ja)
EP (1) EP1289499A1 (ja)
JP (1) JP2004503488A (ja)
AU (1) AU2001264126A1 (ja)
GB (1) GB0014849D0 (ja)
WO (1) WO2001095881A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0208742D0 (en) * 2002-04-17 2002-05-29 Bradford Particle Design Ltd Particulate materials
WO2004071488A1 (en) * 2003-02-04 2004-08-26 Chrysalis Technologies Incorporated Perfluorocarbon and hydrofluorocarbon formulations and methods of making and using same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9828074D0 (en) * 1998-12-18 1999-02-17 Glaxo Group Ltd Therapeutically useful compounds
GB9924415D0 (en) * 1999-10-16 1999-12-15 Glaxo Group Ltd Medicament pack

Also Published As

Publication number Publication date
AU2001264126A1 (en) 2001-12-24
GB0014849D0 (en) 2000-08-09
EP1289499A1 (en) 2003-03-12
WO2001095881A1 (en) 2001-12-20
US20040039021A1 (en) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100398094C (zh) 福莫特罗超细制剂
US7601336B2 (en) Pharmaceutical aerosol composition
US6309624B1 (en) Particulate medicament in an aerosol formulation with a propellant and co-propellant
EP0920302B2 (en) Pharmaceutical aerosol composition
US6713047B1 (en) Pharmaceutical aerosol composition containing HFA 227 and HFA 134a
US20130143849A1 (en) Use of ciclesonide for the treatment of respiratory diseases
US20040157815A1 (en) Pharmaceutical formulation of fluticasone propionate
JP2003518484A (ja) サルメテロールおよびプロピオン酸フルチカゾンの医薬用エアゾル製剤
EP2501363B1 (en) Inhalation solutions
KR101778814B1 (ko) 포모테롤 및 베클로메타손 디프로피오네이트의 약학적 에어로졸 제제
US20040136918A1 (en) Pharmaceutical formulations
JP2004503488A (ja) 医薬用抗炎症エアゾール製剤
WO2001028535A2 (en) Pharmaceutical formulations comprising a combination of s-salmeterol and fluticasone propionate
JP2004503505A (ja) 医薬用抗炎症エアゾール製剤
GB2392164A (en) Pharmaceutical formulation of fluticasone propionate
JP2003514841A (ja) サルメテロールの医薬製剤
EP1289500A1 (en) Novel pharmaceutical formulation suitable for nebulisation
AU774250B2 (en) Pharmaceutical aerosol composition