JP2004503479A - チキソトロープオーラルおよびデンタルケア剤 - Google Patents
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Abstract
本発明は、金属酸化物、金属酸化物水和物、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属リン酸塩および金属ケイ酸塩からなる群から選ばれる1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含有するチキソトロープオーラルおよびデンタルケア剤に関する。この薬剤は、例えば液状投与可能または噴霧可能口内洗浄剤として適している。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含有するチキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
練り歯磨きの他に、オーラルおよびデンタルケアにおいてしばしば液状調剤が使用され、この液状調剤を用いて、該調剤と口腔との接触により、歯ブラシのようなさらなる助けを必要とせずに洗浄およびケア効果が達成される。これらの調剤(通常、口内洗浄剤と称される。)は、このようにして、特に使用便宜性を提供し、さらに接近することが困難である特に歯の上の口腔の領域にさえ、調剤が接触することを確保する。
【0003】
口内洗浄剤は、従来、単に口およびのどをさっぱりとさせ、口の臭気を改善するために使用されていたが、それらは今日、例えば部分プラーク溶解効果のような仕事を請け負い、プラークを制御するための抗カリエス剤または抗菌剤のキャリヤとして使用される。口内洗浄剤は、低粘度水性若しくは水アルコール性配合物、または水で希釈し得る濃縮物として入手できる。低粘度調剤の形態の適用は、一方で容易な分布および口腔との良好な接触を達成するが、或る場合における欠点は、口内洗浄剤と特に歯との間の短い接触時間である。集中的な接触は、口のすすぎ過程中でのみ生じ、これは直ぐに終わり、口内洗浄剤の薄膜だけが歯の上に残る。この接触は短すぎて、オーラルおよびデンタルケアに用いる或る薬剤に対してその強さは不充分である。それにより、そのような薬剤は、口内洗浄剤中で使用することができないか、あるいは不充分でしかまたは全く効果を示すことができない。その一例は、再石灰化剤を含む。再石灰化剤は、まず歯の表面に付着しなければならず、次いで生体無機質化を介してエナメル質の補修および補強に寄与する。
【0004】
通常の口内洗浄剤のさらなる欠点は、その低粘度の故に、低溶解性の物質を安定して配合物中に組み込むことが非常に困難であり、この場合、しばしば沈降の徴候、それゆえそのような生成物の不充分な貯蔵安定性が存在することである。
US 5 455 023 は、口内洗浄剤を記載し、その中では、その正の性質の故に、例えば脱臭剤および緩衝物質として、通常の口内洗浄剤中に低濃度でのみ安定に配合することができる重炭酸ナトリウムの、特に高い濃度を組み込むことを目的とする。この目的は、該発明により、重炭酸ナトリウムを、平均粒径500〜5000nmを有する粒子の形態で組み込むことによって達成された。ポリマー増粘剤の任意の添加が配合物のさらなる安定化のために記載されており、それによって、さらに記載されている効果は、口内洗浄剤残留物の延長した継続作用時間である。該調剤は、増粘剤で高粘度に調節することができ、チキソトロープ性を示すことができる。
【0005】
JP−A 09241152 は、オーラル分野において抗炎症組成物のために使用するキチンまたはキトサン含有チキソトロープ水中油型エマルションを記載している。そのチキソトロープ性の故に、作用部位でのより長い残留時間が得られると記載されている。しかしながら当業者は、キチンおよびキトサン含有組成物の配合は、これらバイオポリマーの問題のある溶解性の故に、かなりの困難を伴い、特にアルコール含有配合物の場合に狭い範囲内でのみ可能であることに気づいている。
【0006】
化粧品において既知の増粘剤およびチキソトロープは、口内洗浄剤中で使用するために有利ではない性質を有する。即ち、いくつかの場合で、これら物質のかなりの量が、チキソトロープ配合物の望ましい粘稠度を達成するために必要であり、いくつかの場合で、配合物を液化するために必要な、例えば振盪による機械的エネルギーは大きすぎて、使用者にとって、これは使用の際に容認できない。しかしながら特に問題は、チキソトロープ配合物の液化、および他方で再凝固にかかる時間が長すぎることである。特にチキソトロープ配合物を噴霧可能な製品中で使用するために満足いく溶液は、先行技術から知られていない。
【0007】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明の目的は、静止状態で降伏点を有するゲルの形態であり、使用者に適切な使用条件下で、例えば使用前に振ることによりまたは噴霧することにより可逆的に液化することができ、ほんの短い時間の後に、例えば剪断力作用の終了後の数秒内またはその直後に再びゲルを形成するチキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物を提供することであった。
【0008】
(その解決方法)
驚くべきことに、ナノ粒子状形態の或る無機物質が、チキソトロピーをオーラルおよびデンタルケア製品、例えば口内洗浄剤に付与するために特に適していることを見出した。
本発明は、金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含んでなる、チキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物に関する。
【0009】
(発明を実施するための形態)
本発明の目的のために好ましい金属は、アルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、ジルコンおよび亜鉛であり、特に好ましくはマグネシウムである。
本発明の目的のために、組成物は、混合無機化合物、例えばハイドロタルサイト型の塩基性炭酸アルミニウムマグネシウムも含有し得ることは明らかである。
本発明の組成物中に存在するナノ粒状無機化合物は、低水溶性を有することがさらに好ましい。低水溶性の化合物とは、20℃の水中に1g/L未満、好ましくは1mg/L未満の溶解性を有する化合物を意味する。
【0010】
ナノ粒状化合物の平均粒度は、通常1〜200nm、好ましくは5〜100nm、特に好ましくは10〜50nmである。この値は、縦方向、即ち粒子の最長寸法の方向の粒径を言及する。
金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物の含有量は、通常0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。この割合のデータ(%)は、各場合に組成物の全質量を基準に、ナノ粒状無機化合物の全質量に対するデータである。
【0011】
適当なナノ粒状酸化物は、例えば酸化マグネシウム、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化チタン、二酸化ジルコン、酸化亜鉛および二酸化ケイ素である。適当なナノ粒状酸化物水和物は、例えば酸化アルミニウム水和物(ベーマイト)である。
適当なナノ粒状ケイ酸塩は、例えばアルミノケイ酸塩、例えばゼオライト、およびケイ酸マグネシウムである。好ましいケイ酸塩は、層状ケイ酸塩(フィロケイ酸塩)、特にベントナイト(主要鉱物としてスメクタイト、特にモンモリロナイトを含有する)、モンモリロナイト(Al2[(OH)2/Si4O10]・nH2OおよびAl2O3・4SiO2・H2O・nH2O、複八面体(マイカ)スメクタイトに属する粘土鉱物)、カオリナイト(Al2[(OH)4/Si2O5]およびAl2O3・2SiO2・2H2O、三斜晶系二層粘土鉱物(1:1フィロケイ酸塩))、タルク(組成:Mg3[(OH)2/Si4O10]または3MgO・4SiO2・H2Oの水和ケイ酸マグネシウム)、および特に好ましくはヘクトライト(例えばM+ 0.3(Mg2.7Li0.3)[Si4O10(OH)2]〈通常M+=Na+〉、スメクタイトに属し、モンモリロナイトに類似する単斜晶系粘土鉱物)である。
【0012】
好ましい炭酸塩は、ハイドロタルサイト(ジアルミニウムヘキサマグネシウムカーボネートヘキサデカヒドロキシドテトラヒドレート:Al2Mg6(OH)16CO3・4H2Oのための国際的な非専売名)である。
同様に本発明にとって好ましいものは、ナノ粒状ベーマイト(AlO(OH)、酸化アルミニウム水和物)であり、これは、例えば Condea から商標名 Disperal(商標) Sol P3 および Disperal(商標) Sol P2 で入手できる。
ナノ粒状酸化物、酸化物水和物または水酸化物を、既知の方法、例えば EP−A−0 711 217 (Nanophase Technologies Corp.) に開示されているような方法により製造することができる。非常に鋭い分布の酸化物水和物および水酸化物も、有機金属化合物の加水分解により得ることができる。
【0013】
本発明の特定の実施態様では、200m2/gを超える比表面積を有するナノ粒状無機化合物を使用する。この種の好ましいナノ粒状化合物は、200〜500m2/g、特に300〜400m2/gの比表面積を有する層状ケイ酸塩型のケイ酸マグネシウムである。この物質は、大量に安価なコストで得ることができる。この製品は、商標名 Optigel(商標) SH (Sued−Chemie AG) および Laponite(商標) XLG (Laporte Ltd.) で入手できる。
【0014】
本発明のさらなる特定の実施態様においてナノ粒状無機化合物を、1種またはそれ以上の表面改質剤により改質する。改質とは、粒子表面と化学結合または物理力を介して相互作用する有機化合物を用いて粒子表面を転換することを意味する。
ナノ粒子のために適当な表面改質剤は、2〜18個の炭素原子を有するあらゆる一塩基および多塩基カルボン酸およびヒドロキシカルボン酸であり、即ち例えば、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルタル酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、アジピン酸、スベリン酸、パルミチン酸およびステアリン酸である。好適なものは、ヒドロキシカルボン酸および果物の酸、例えばグリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸およびグルコン酸である。カルボン酸として、乳酸、クエン酸、リンゴ酸および酒石酸の群からの、ヒドロキシカルボン酸を使用することが特に好ましい。
【0015】
無機ナノ粒子の表面改質を、好ましくは、ナノ粒状無機化合物1モルあたりカルボン酸0.05〜0.5モルの溶液でナノ粒子を処理するように、カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸の水溶液を用いる処理により行う。この処理を、少なくとも20℃の温度、好ましくは大気圧下で水の沸点(100℃)で、好ましくは1〜24時間で行う。圧力を適用する場合、処理を、100℃を超える温度で、対応するより短い時間で行うこともできる。
ナノ粒子表面は、カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸を用いる処理により改質される。カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸は、ナノ粒子表面にエステル形態で結合していると想定される。
【0016】
表面改質ナノ粒子を、反応混合物から好ましくは脱水により分離する。分散液を、この目的のために好ましくは、凍結乾燥に付す。これは、溶媒を高減圧下における低温で昇華させることを内含する。
この方法により改質した無機ナノ粒子は、表面改質無機ナノ粒子の全質量を基準に1〜30質量%の間、好ましくは5〜20質量%の間の有機表面改質剤を含有する。
【0017】
ナノ粒子の表面改質のために、(OR)4−nSiRn(Rは、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アミン、エポキシなどのような官能基を有する有機基である。)型の官能性シラン、第4級アンモニウム化合物、ホスホン酸またはアミノ酸を使用することもできる。改質剤の極性に応じて上記の改質を、水中または有機溶媒(アルコール、エーテル、ケトン、炭化水素など)中で、水中における反応条件に類似する反応条件を選択して行い得る。層状ケイ酸塩、例えばヘクトライトを、カチオンを取り込む、例えば第4級アンモニウム化合物を物質層間に取り込むイオン交換に付すこともできる。さらなる適当な表面改質剤の例は、ゼラチン、デンプン、デキストリン、デキストラン、ペクチン、アラビアゴム、カゼイン、ガム、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、または界面活性剤および乳化剤、例えば脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコシド、脂肪酸アルカノールアミド、グリセロールエステル、ソルビタンエステルまたはアルコキシル化エステル、並びにこれらの誘導体である。
【0018】
本発明の組成物は、オーラルおよびデンタルケア組成物に使用されるような成分、例えば界面活性剤、調味料、可溶化剤、口腔衛生剤、着色剤および乳白剤をさらに含み得る。
使用し得る界面活性剤は、少なくとも1質量%の水溶性を有し、0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜1質量%の量のアニオン性、カチオン性、両性イオン性、両性および非イオン性の界面活性物質である。
【0019】
これに関して好ましい界面活性物質は、10〜22個の炭素原子を有する親油性直鎖アルキルまたはアシル基、および水溶性イオン性基、例えばスルフェート、スルホネート、ホスフェート、カルボキシレート、または例えばトリメチルアンモニウム基若しくはアセトベタイン基、または非イオン性ポリヒドロキシアルキル若しくはポリオキシエチレン基を有する物質である。適当なイオン界面活性剤の例は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムアセトベタイン、ラウロイルアミドプロピルジメチルアンモニウムアセトベタインである。しかしながら非イオン界面活性物質は、好ましく存在する。挙げられるその例は、エチレンオキシドと、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステルまたはメチルグリコシドモノ脂肪酸エステルとの付加物である。さらなる好適な非イオン界面活性剤は、アルキル(オリゴ)グリコシドである。
【0020】
グリコシド基に関して、ヘキソース基が8〜16個の炭素原子を有する脂肪アルコールとグリコシド結合しているモノグリコシド(x=1)、および10までのオリゴマー化度を有するオリゴマーグリコシドの両方が、適当である。これに関するオリゴマー化度とは、そのような工業製品に通常の同族体分布に基づく統計平均である。
アルキル(オリゴ)グリコシドとして好適なものは、式:RO(C6H10O)x−H(式中、Rは、12〜14個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは、1〜4の平均値を有する。)で示されるアルキル(オリゴ)グルコシドである。
【0021】
記載したアルキルグルコシド界面活性剤とは別に、他の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤およびカチオン界面活性剤が存在することもできる。界面活性化合物群からの非イオン性可溶化剤は、通常、非水溶性である芳香油を可溶性にするために、特に必要であり得る。この目的のために特に適している例は、エトキシル化脂肪酸グリセリド、エトキシル化脂肪酸ソルビタン部分エステル、またはグリセロールエトキシレート若しくはソルビタンエトキシレートの脂肪酸部分エステルである。エトキシル化脂肪酸グリセリド群からの可溶化剤は、特に、エチレンオキシド20〜60モルと、12〜18個の炭素原子を有する直鎖脂肪酸のモノ−およびジグリセリド、またはヒドロキシ脂肪酸(例えばオキシステアリン酸若しくはリシノール酸)のトリグリセリドとの付加物を含む。さらなる適当な可溶化剤は、エトキシル化脂肪酸ソルビタン部分エステルであり、好ましくはエチレンオキシド20〜60モルと、12〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のソルビタンモノエステルおよびソルビタンジエステルとの付加物が存在する。同様に適当な可溶化剤は、グリセロールエトキシレートまたはソルビタンエトキシレートの脂肪酸部分エステルであり、好ましくはC12〜C18−脂肪酸およびエチレンオキシド20〜60モルとグリセロール1モルまたはソルビトール1モルとの付加物のモノエステルおよびジエステルが存在する。
【0022】
本発明の組成物は、存在する芳香油のための可溶化剤として、好適な場合、エチレンオキシド20〜60モルと、硬化若しくは未硬化ヒマシ油(即ち、オキシステリン酸トリグリセリド若しくはリシノール酸トリグリセリド)、グリセロールモノステアレートおよび/若しくはジステアレート、またはソルビタンモノステアレートおよび/若しくはジステアレートとの付加物を含む。
【0023】
存在し得る調味料は、例えば甘味料および/または芳香油である。適当な芳香油は、オーラルおよびデンタルケア組成物に使用されるあらゆる天然および合成芳香物である。天然芳香物は、ハーブから単離された精油の形態、およびそれから単離された各成分の形態の両方で使用し得る。ハッカ油、スペアミント油、アニス油、ダイウイキョウ油、キャラウェーオイル、ユーカリ油、ウイキョウ油、ケイ皮油、チョウジ油、ゼラニウム油、セージ油、オールスパイス油、サイム油、マヨラナ油、メボウキ油、シトラス油、ウィンターグリーン油、またはこれら油の単離、合成成分1種若しくはそれ以上の群からの少なくとも1種の芳香油が、好ましくは存在すべきである。該油の主要成分は、例えばメントール、カルボン、アネトール、シネオール、オイゲノール、シンナムアルデヒド、カリオフィレン、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、サルベン、チモール、テルピネン、テルピノール、メチルチャビコールおよびメチルサリチラートである。さらなる適当な芳香物は、例えば酢酸メチル、バニリン、イオノン、酢酸リナリル、ロジノールおよびピペリトンである。
【0024】
適当な甘味料の例は、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファンK(Aesulfam−K)、アスパルターム、ラクトース、マルトース、フルクトース、グリセロール、ソルビトール、マンニトールまたはキシリトールである。
最後に、本発明の組成物は、口腔衛生剤および治療薬、例えば
・カリエス阻害フッ素化合物、例えばフッ化ナトリウム、フッ化スズ、モノフルオロリン酸ナトリウムまたはフッ化アミン、
・抗プラーク剤、例えばオルガノホスホネート、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、
・創傷治癒および抗炎症物質、例えばアラントイン、尿素、アズレンまたはカモミレ抽出物、
・抗菌プラーク阻害物質、例えばクロルヘキシジンまたはトリクロサン
を含み得る。
【0025】
本発明の好ましい実施態様において、本発明の組成物は、1種またはそれ以上の再石灰化剤を含む。適当な再石灰化剤の例は、フッ化物、例えばセチルアミンヒドロフルオリド、およびカルシウム塩である。
再石灰化剤を、特に好ましくは、低水溶性を有するカルシウムのリン酸塩、フッ化物およびフルオロリン酸塩からなる群、特に5〜300nmの範囲の平均粒径を有するものから選択する。これらは、さらに界面活性剤または保護コロイドで被覆されていても良く、あるいはタンパク質成分との複合物の形態でも良い。そのような本発明の目的のために特に適当なカルシウム塩の例は、独国特許出願第19858662.0号に記載されているナノ粒状カルシウム塩、および独国特許出願第19930335.5号に記載されているカルシウム塩およびタンパク質成分から構成される複合物質である。本発明の組成物が、ナノ粒状アパタイト、ヒドロキシアパタイトまたはフルオロアパタイトを再石灰化剤として含むことが、本発明の目的のために特に好ましい。
【0026】
再石灰化剤を、好ましくはナノ粒子の形態で使用する。なぜならこの場合、ナノ粒子の大きな比表面積の故に、自然の歯の材料に対する特に良好な接着が存在し、微細粒子は、すすぎの後でさえ、エナメル質に付着したままだからである。それらは、優先的に小さな不整、例えば亀裂またはひびに入り込み、そこで急速な再石灰化をもたらす。
本発明の組成物中の再石灰化剤の含有量は、組成物の全質量を基準に、通常0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%である。
本発明の組成物は、さらに0.5〜15質量%の間のエタノールを含み得る。
【0027】
本発明の調剤は、口内すすぎ剤または口内洗浄剤として特に適している。それゆえ本発明は、口内すすぎ剤または口内洗浄剤としての本発明の組成物の使用にも関する。
本発明の組成物は、スプレーポンプを用いておよびエアゾールとしての両方で、噴霧可能である。それゆえ本発明は、噴霧可能なオーラルおよびデンタルケア組成物、特に噴霧可能な口内洗浄剤としての、本発明の組成物の使用にも関する。
【0028】
静止状態において、本発明の組成物は固体ゲルを形成し、口の中での動きだけで液化が生じ、水のような薄い系を与える。凝固が新たに、すすぎ動作無しで直ちに生ずる。それにより活性成分は、歯の上により長くとどまり、接着結合するか、または取り込まれ得る。これは、例えば歯の再石灰化剤および抗菌剤のために特に重要である。
【0029】
本発明の組成物中で使用するナノ粒状無機化合物は、非常に有効なチキソトロープ効果を有する。即ち、比較的少量の使用および少ないコストでさえ、非常にはっきりとしたチキソトロピーを有する組成物を製造することができる。
本発明のチキソトロープ組成物は、低溶解性の粒状物質でさえ、配合物中に安定に組み込むことができ、そのような組成物の沈降または不充分な貯蔵安定性の徴候は存在しない。
【0030】
一方で、機械的剪断エネルギーを導入した後のチキソトロープ組成物の液化、他方で、静止状態での再凝固は、非常に急速に、例えば剪断力作用の終了後の数秒以内またはその直後にさえ生ずることが、特に有利である。これは、そのようなチキソトロープ組成物の噴霧可能製品中での使用のために非常に価値がある。即ち、本発明の組成物を、例えばポンプ噴霧器により適用することができ、その場合、液化は、単にポンプ噴霧器の動作のみで、その前に噴霧器を振ること無しに生じ得る。組成物の噴霧ミストが歯の表面についたら直ぐに、それは凝固する。
【0031】
本発明の組成物にチキソトロピーを付与するために使用するナノ粒状無機化合物のさらなる利点は、それらが、組成物中で実質的に中立の挙動を示すことである。即ち、それらは、組成物中に存在する他の成分に悪影響を及ぼさない。
本発明の組成物の追加の利点は、それらが透明であることであり、その透明性は、ナノ粒状無機化合物によって損なわれない。
本発明の組成物を、成分を混合することにより、適切な場合は超音波を使用して製造する。
【0032】
(実施例)
以下の実施例は、本発明を説明する目的であるが、本発明を限定しない。全ての含有量(%)は、他の記載が無い限り、調剤の全質量を基準とする。
【0033】
実施例1:マウスゲル
【表1】
・Cremophor RH 60:60EOを有する水素化ヒマシ油
・Plantacare 1200:C12〜C16−アルキルグリコシド
・ナノ粒状ヒドロキシアパタイト:独国特許出願第19858662.0号の実施例1.1に記載されているように調製、RH 60 による Plantacare 1200 の置換。上の表で示した含有量は、無水ヒドロキシアパタイトに関し、調製の結果として含まれる Cremophor RH 60 は、表中で別に計上する。
【0034】
実施例2:噴霧可能マウスゲル
【表2】
・APG 220 UPW:C8 〜 10アルキル−1,5−グルコシド、含有量として62〜65%
ゲルは、pH7.3を有し、静止状態で薄切り可能な粘稠度を有する。
(技術分野)
本発明は、金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含有するチキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
練り歯磨きの他に、オーラルおよびデンタルケアにおいてしばしば液状調剤が使用され、この液状調剤を用いて、該調剤と口腔との接触により、歯ブラシのようなさらなる助けを必要とせずに洗浄およびケア効果が達成される。これらの調剤(通常、口内洗浄剤と称される。)は、このようにして、特に使用便宜性を提供し、さらに接近することが困難である特に歯の上の口腔の領域にさえ、調剤が接触することを確保する。
【0003】
口内洗浄剤は、従来、単に口およびのどをさっぱりとさせ、口の臭気を改善するために使用されていたが、それらは今日、例えば部分プラーク溶解効果のような仕事を請け負い、プラークを制御するための抗カリエス剤または抗菌剤のキャリヤとして使用される。口内洗浄剤は、低粘度水性若しくは水アルコール性配合物、または水で希釈し得る濃縮物として入手できる。低粘度調剤の形態の適用は、一方で容易な分布および口腔との良好な接触を達成するが、或る場合における欠点は、口内洗浄剤と特に歯との間の短い接触時間である。集中的な接触は、口のすすぎ過程中でのみ生じ、これは直ぐに終わり、口内洗浄剤の薄膜だけが歯の上に残る。この接触は短すぎて、オーラルおよびデンタルケアに用いる或る薬剤に対してその強さは不充分である。それにより、そのような薬剤は、口内洗浄剤中で使用することができないか、あるいは不充分でしかまたは全く効果を示すことができない。その一例は、再石灰化剤を含む。再石灰化剤は、まず歯の表面に付着しなければならず、次いで生体無機質化を介してエナメル質の補修および補強に寄与する。
【0004】
通常の口内洗浄剤のさらなる欠点は、その低粘度の故に、低溶解性の物質を安定して配合物中に組み込むことが非常に困難であり、この場合、しばしば沈降の徴候、それゆえそのような生成物の不充分な貯蔵安定性が存在することである。
US 5 455 023 は、口内洗浄剤を記載し、その中では、その正の性質の故に、例えば脱臭剤および緩衝物質として、通常の口内洗浄剤中に低濃度でのみ安定に配合することができる重炭酸ナトリウムの、特に高い濃度を組み込むことを目的とする。この目的は、該発明により、重炭酸ナトリウムを、平均粒径500〜5000nmを有する粒子の形態で組み込むことによって達成された。ポリマー増粘剤の任意の添加が配合物のさらなる安定化のために記載されており、それによって、さらに記載されている効果は、口内洗浄剤残留物の延長した継続作用時間である。該調剤は、増粘剤で高粘度に調節することができ、チキソトロープ性を示すことができる。
【0005】
JP−A 09241152 は、オーラル分野において抗炎症組成物のために使用するキチンまたはキトサン含有チキソトロープ水中油型エマルションを記載している。そのチキソトロープ性の故に、作用部位でのより長い残留時間が得られると記載されている。しかしながら当業者は、キチンおよびキトサン含有組成物の配合は、これらバイオポリマーの問題のある溶解性の故に、かなりの困難を伴い、特にアルコール含有配合物の場合に狭い範囲内でのみ可能であることに気づいている。
【0006】
化粧品において既知の増粘剤およびチキソトロープは、口内洗浄剤中で使用するために有利ではない性質を有する。即ち、いくつかの場合で、これら物質のかなりの量が、チキソトロープ配合物の望ましい粘稠度を達成するために必要であり、いくつかの場合で、配合物を液化するために必要な、例えば振盪による機械的エネルギーは大きすぎて、使用者にとって、これは使用の際に容認できない。しかしながら特に問題は、チキソトロープ配合物の液化、および他方で再凝固にかかる時間が長すぎることである。特にチキソトロープ配合物を噴霧可能な製品中で使用するために満足いく溶液は、先行技術から知られていない。
【0007】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明の目的は、静止状態で降伏点を有するゲルの形態であり、使用者に適切な使用条件下で、例えば使用前に振ることによりまたは噴霧することにより可逆的に液化することができ、ほんの短い時間の後に、例えば剪断力作用の終了後の数秒内またはその直後に再びゲルを形成するチキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物を提供することであった。
【0008】
(その解決方法)
驚くべきことに、ナノ粒子状形態の或る無機物質が、チキソトロピーをオーラルおよびデンタルケア製品、例えば口内洗浄剤に付与するために特に適していることを見出した。
本発明は、金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含んでなる、チキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物に関する。
【0009】
(発明を実施するための形態)
本発明の目的のために好ましい金属は、アルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、ジルコンおよび亜鉛であり、特に好ましくはマグネシウムである。
本発明の目的のために、組成物は、混合無機化合物、例えばハイドロタルサイト型の塩基性炭酸アルミニウムマグネシウムも含有し得ることは明らかである。
本発明の組成物中に存在するナノ粒状無機化合物は、低水溶性を有することがさらに好ましい。低水溶性の化合物とは、20℃の水中に1g/L未満、好ましくは1mg/L未満の溶解性を有する化合物を意味する。
【0010】
ナノ粒状化合物の平均粒度は、通常1〜200nm、好ましくは5〜100nm、特に好ましくは10〜50nmである。この値は、縦方向、即ち粒子の最長寸法の方向の粒径を言及する。
金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物の含有量は、通常0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。この割合のデータ(%)は、各場合に組成物の全質量を基準に、ナノ粒状無機化合物の全質量に対するデータである。
【0011】
適当なナノ粒状酸化物は、例えば酸化マグネシウム、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化チタン、二酸化ジルコン、酸化亜鉛および二酸化ケイ素である。適当なナノ粒状酸化物水和物は、例えば酸化アルミニウム水和物(ベーマイト)である。
適当なナノ粒状ケイ酸塩は、例えばアルミノケイ酸塩、例えばゼオライト、およびケイ酸マグネシウムである。好ましいケイ酸塩は、層状ケイ酸塩(フィロケイ酸塩)、特にベントナイト(主要鉱物としてスメクタイト、特にモンモリロナイトを含有する)、モンモリロナイト(Al2[(OH)2/Si4O10]・nH2OおよびAl2O3・4SiO2・H2O・nH2O、複八面体(マイカ)スメクタイトに属する粘土鉱物)、カオリナイト(Al2[(OH)4/Si2O5]およびAl2O3・2SiO2・2H2O、三斜晶系二層粘土鉱物(1:1フィロケイ酸塩))、タルク(組成:Mg3[(OH)2/Si4O10]または3MgO・4SiO2・H2Oの水和ケイ酸マグネシウム)、および特に好ましくはヘクトライト(例えばM+ 0.3(Mg2.7Li0.3)[Si4O10(OH)2]〈通常M+=Na+〉、スメクタイトに属し、モンモリロナイトに類似する単斜晶系粘土鉱物)である。
【0012】
好ましい炭酸塩は、ハイドロタルサイト(ジアルミニウムヘキサマグネシウムカーボネートヘキサデカヒドロキシドテトラヒドレート:Al2Mg6(OH)16CO3・4H2Oのための国際的な非専売名)である。
同様に本発明にとって好ましいものは、ナノ粒状ベーマイト(AlO(OH)、酸化アルミニウム水和物)であり、これは、例えば Condea から商標名 Disperal(商標) Sol P3 および Disperal(商標) Sol P2 で入手できる。
ナノ粒状酸化物、酸化物水和物または水酸化物を、既知の方法、例えば EP−A−0 711 217 (Nanophase Technologies Corp.) に開示されているような方法により製造することができる。非常に鋭い分布の酸化物水和物および水酸化物も、有機金属化合物の加水分解により得ることができる。
【0013】
本発明の特定の実施態様では、200m2/gを超える比表面積を有するナノ粒状無機化合物を使用する。この種の好ましいナノ粒状化合物は、200〜500m2/g、特に300〜400m2/gの比表面積を有する層状ケイ酸塩型のケイ酸マグネシウムである。この物質は、大量に安価なコストで得ることができる。この製品は、商標名 Optigel(商標) SH (Sued−Chemie AG) および Laponite(商標) XLG (Laporte Ltd.) で入手できる。
【0014】
本発明のさらなる特定の実施態様においてナノ粒状無機化合物を、1種またはそれ以上の表面改質剤により改質する。改質とは、粒子表面と化学結合または物理力を介して相互作用する有機化合物を用いて粒子表面を転換することを意味する。
ナノ粒子のために適当な表面改質剤は、2〜18個の炭素原子を有するあらゆる一塩基および多塩基カルボン酸およびヒドロキシカルボン酸であり、即ち例えば、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルタル酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、アジピン酸、スベリン酸、パルミチン酸およびステアリン酸である。好適なものは、ヒドロキシカルボン酸および果物の酸、例えばグリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸およびグルコン酸である。カルボン酸として、乳酸、クエン酸、リンゴ酸および酒石酸の群からの、ヒドロキシカルボン酸を使用することが特に好ましい。
【0015】
無機ナノ粒子の表面改質を、好ましくは、ナノ粒状無機化合物1モルあたりカルボン酸0.05〜0.5モルの溶液でナノ粒子を処理するように、カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸の水溶液を用いる処理により行う。この処理を、少なくとも20℃の温度、好ましくは大気圧下で水の沸点(100℃)で、好ましくは1〜24時間で行う。圧力を適用する場合、処理を、100℃を超える温度で、対応するより短い時間で行うこともできる。
ナノ粒子表面は、カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸を用いる処理により改質される。カルボン酸またはヒドロキシカルボン酸は、ナノ粒子表面にエステル形態で結合していると想定される。
【0016】
表面改質ナノ粒子を、反応混合物から好ましくは脱水により分離する。分散液を、この目的のために好ましくは、凍結乾燥に付す。これは、溶媒を高減圧下における低温で昇華させることを内含する。
この方法により改質した無機ナノ粒子は、表面改質無機ナノ粒子の全質量を基準に1〜30質量%の間、好ましくは5〜20質量%の間の有機表面改質剤を含有する。
【0017】
ナノ粒子の表面改質のために、(OR)4−nSiRn(Rは、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アミン、エポキシなどのような官能基を有する有機基である。)型の官能性シラン、第4級アンモニウム化合物、ホスホン酸またはアミノ酸を使用することもできる。改質剤の極性に応じて上記の改質を、水中または有機溶媒(アルコール、エーテル、ケトン、炭化水素など)中で、水中における反応条件に類似する反応条件を選択して行い得る。層状ケイ酸塩、例えばヘクトライトを、カチオンを取り込む、例えば第4級アンモニウム化合物を物質層間に取り込むイオン交換に付すこともできる。さらなる適当な表面改質剤の例は、ゼラチン、デンプン、デキストリン、デキストラン、ペクチン、アラビアゴム、カゼイン、ガム、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、または界面活性剤および乳化剤、例えば脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコシド、脂肪酸アルカノールアミド、グリセロールエステル、ソルビタンエステルまたはアルコキシル化エステル、並びにこれらの誘導体である。
【0018】
本発明の組成物は、オーラルおよびデンタルケア組成物に使用されるような成分、例えば界面活性剤、調味料、可溶化剤、口腔衛生剤、着色剤および乳白剤をさらに含み得る。
使用し得る界面活性剤は、少なくとも1質量%の水溶性を有し、0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜1質量%の量のアニオン性、カチオン性、両性イオン性、両性および非イオン性の界面活性物質である。
【0019】
これに関して好ましい界面活性物質は、10〜22個の炭素原子を有する親油性直鎖アルキルまたはアシル基、および水溶性イオン性基、例えばスルフェート、スルホネート、ホスフェート、カルボキシレート、または例えばトリメチルアンモニウム基若しくはアセトベタイン基、または非イオン性ポリヒドロキシアルキル若しくはポリオキシエチレン基を有する物質である。適当なイオン界面活性剤の例は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムアセトベタイン、ラウロイルアミドプロピルジメチルアンモニウムアセトベタインである。しかしながら非イオン界面活性物質は、好ましく存在する。挙げられるその例は、エチレンオキシドと、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステルまたはメチルグリコシドモノ脂肪酸エステルとの付加物である。さらなる好適な非イオン界面活性剤は、アルキル(オリゴ)グリコシドである。
【0020】
グリコシド基に関して、ヘキソース基が8〜16個の炭素原子を有する脂肪アルコールとグリコシド結合しているモノグリコシド(x=1)、および10までのオリゴマー化度を有するオリゴマーグリコシドの両方が、適当である。これに関するオリゴマー化度とは、そのような工業製品に通常の同族体分布に基づく統計平均である。
アルキル(オリゴ)グリコシドとして好適なものは、式:RO(C6H10O)x−H(式中、Rは、12〜14個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは、1〜4の平均値を有する。)で示されるアルキル(オリゴ)グルコシドである。
【0021】
記載したアルキルグルコシド界面活性剤とは別に、他の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤およびカチオン界面活性剤が存在することもできる。界面活性化合物群からの非イオン性可溶化剤は、通常、非水溶性である芳香油を可溶性にするために、特に必要であり得る。この目的のために特に適している例は、エトキシル化脂肪酸グリセリド、エトキシル化脂肪酸ソルビタン部分エステル、またはグリセロールエトキシレート若しくはソルビタンエトキシレートの脂肪酸部分エステルである。エトキシル化脂肪酸グリセリド群からの可溶化剤は、特に、エチレンオキシド20〜60モルと、12〜18個の炭素原子を有する直鎖脂肪酸のモノ−およびジグリセリド、またはヒドロキシ脂肪酸(例えばオキシステアリン酸若しくはリシノール酸)のトリグリセリドとの付加物を含む。さらなる適当な可溶化剤は、エトキシル化脂肪酸ソルビタン部分エステルであり、好ましくはエチレンオキシド20〜60モルと、12〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のソルビタンモノエステルおよびソルビタンジエステルとの付加物が存在する。同様に適当な可溶化剤は、グリセロールエトキシレートまたはソルビタンエトキシレートの脂肪酸部分エステルであり、好ましくはC12〜C18−脂肪酸およびエチレンオキシド20〜60モルとグリセロール1モルまたはソルビトール1モルとの付加物のモノエステルおよびジエステルが存在する。
【0022】
本発明の組成物は、存在する芳香油のための可溶化剤として、好適な場合、エチレンオキシド20〜60モルと、硬化若しくは未硬化ヒマシ油(即ち、オキシステリン酸トリグリセリド若しくはリシノール酸トリグリセリド)、グリセロールモノステアレートおよび/若しくはジステアレート、またはソルビタンモノステアレートおよび/若しくはジステアレートとの付加物を含む。
【0023】
存在し得る調味料は、例えば甘味料および/または芳香油である。適当な芳香油は、オーラルおよびデンタルケア組成物に使用されるあらゆる天然および合成芳香物である。天然芳香物は、ハーブから単離された精油の形態、およびそれから単離された各成分の形態の両方で使用し得る。ハッカ油、スペアミント油、アニス油、ダイウイキョウ油、キャラウェーオイル、ユーカリ油、ウイキョウ油、ケイ皮油、チョウジ油、ゼラニウム油、セージ油、オールスパイス油、サイム油、マヨラナ油、メボウキ油、シトラス油、ウィンターグリーン油、またはこれら油の単離、合成成分1種若しくはそれ以上の群からの少なくとも1種の芳香油が、好ましくは存在すべきである。該油の主要成分は、例えばメントール、カルボン、アネトール、シネオール、オイゲノール、シンナムアルデヒド、カリオフィレン、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、サルベン、チモール、テルピネン、テルピノール、メチルチャビコールおよびメチルサリチラートである。さらなる適当な芳香物は、例えば酢酸メチル、バニリン、イオノン、酢酸リナリル、ロジノールおよびピペリトンである。
【0024】
適当な甘味料の例は、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファンK(Aesulfam−K)、アスパルターム、ラクトース、マルトース、フルクトース、グリセロール、ソルビトール、マンニトールまたはキシリトールである。
最後に、本発明の組成物は、口腔衛生剤および治療薬、例えば
・カリエス阻害フッ素化合物、例えばフッ化ナトリウム、フッ化スズ、モノフルオロリン酸ナトリウムまたはフッ化アミン、
・抗プラーク剤、例えばオルガノホスホネート、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、
・創傷治癒および抗炎症物質、例えばアラントイン、尿素、アズレンまたはカモミレ抽出物、
・抗菌プラーク阻害物質、例えばクロルヘキシジンまたはトリクロサン
を含み得る。
【0025】
本発明の好ましい実施態様において、本発明の組成物は、1種またはそれ以上の再石灰化剤を含む。適当な再石灰化剤の例は、フッ化物、例えばセチルアミンヒドロフルオリド、およびカルシウム塩である。
再石灰化剤を、特に好ましくは、低水溶性を有するカルシウムのリン酸塩、フッ化物およびフルオロリン酸塩からなる群、特に5〜300nmの範囲の平均粒径を有するものから選択する。これらは、さらに界面活性剤または保護コロイドで被覆されていても良く、あるいはタンパク質成分との複合物の形態でも良い。そのような本発明の目的のために特に適当なカルシウム塩の例は、独国特許出願第19858662.0号に記載されているナノ粒状カルシウム塩、および独国特許出願第19930335.5号に記載されているカルシウム塩およびタンパク質成分から構成される複合物質である。本発明の組成物が、ナノ粒状アパタイト、ヒドロキシアパタイトまたはフルオロアパタイトを再石灰化剤として含むことが、本発明の目的のために特に好ましい。
【0026】
再石灰化剤を、好ましくはナノ粒子の形態で使用する。なぜならこの場合、ナノ粒子の大きな比表面積の故に、自然の歯の材料に対する特に良好な接着が存在し、微細粒子は、すすぎの後でさえ、エナメル質に付着したままだからである。それらは、優先的に小さな不整、例えば亀裂またはひびに入り込み、そこで急速な再石灰化をもたらす。
本発明の組成物中の再石灰化剤の含有量は、組成物の全質量を基準に、通常0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%である。
本発明の組成物は、さらに0.5〜15質量%の間のエタノールを含み得る。
【0027】
本発明の調剤は、口内すすぎ剤または口内洗浄剤として特に適している。それゆえ本発明は、口内すすぎ剤または口内洗浄剤としての本発明の組成物の使用にも関する。
本発明の組成物は、スプレーポンプを用いておよびエアゾールとしての両方で、噴霧可能である。それゆえ本発明は、噴霧可能なオーラルおよびデンタルケア組成物、特に噴霧可能な口内洗浄剤としての、本発明の組成物の使用にも関する。
【0028】
静止状態において、本発明の組成物は固体ゲルを形成し、口の中での動きだけで液化が生じ、水のような薄い系を与える。凝固が新たに、すすぎ動作無しで直ちに生ずる。それにより活性成分は、歯の上により長くとどまり、接着結合するか、または取り込まれ得る。これは、例えば歯の再石灰化剤および抗菌剤のために特に重要である。
【0029】
本発明の組成物中で使用するナノ粒状無機化合物は、非常に有効なチキソトロープ効果を有する。即ち、比較的少量の使用および少ないコストでさえ、非常にはっきりとしたチキソトロピーを有する組成物を製造することができる。
本発明のチキソトロープ組成物は、低溶解性の粒状物質でさえ、配合物中に安定に組み込むことができ、そのような組成物の沈降または不充分な貯蔵安定性の徴候は存在しない。
【0030】
一方で、機械的剪断エネルギーを導入した後のチキソトロープ組成物の液化、他方で、静止状態での再凝固は、非常に急速に、例えば剪断力作用の終了後の数秒以内またはその直後にさえ生ずることが、特に有利である。これは、そのようなチキソトロープ組成物の噴霧可能製品中での使用のために非常に価値がある。即ち、本発明の組成物を、例えばポンプ噴霧器により適用することができ、その場合、液化は、単にポンプ噴霧器の動作のみで、その前に噴霧器を振ること無しに生じ得る。組成物の噴霧ミストが歯の表面についたら直ぐに、それは凝固する。
【0031】
本発明の組成物にチキソトロピーを付与するために使用するナノ粒状無機化合物のさらなる利点は、それらが、組成物中で実質的に中立の挙動を示すことである。即ち、それらは、組成物中に存在する他の成分に悪影響を及ぼさない。
本発明の組成物の追加の利点は、それらが透明であることであり、その透明性は、ナノ粒状無機化合物によって損なわれない。
本発明の組成物を、成分を混合することにより、適切な場合は超音波を使用して製造する。
【0032】
(実施例)
以下の実施例は、本発明を説明する目的であるが、本発明を限定しない。全ての含有量(%)は、他の記載が無い限り、調剤の全質量を基準とする。
【0033】
実施例1:マウスゲル
【表1】
・Cremophor RH 60:60EOを有する水素化ヒマシ油
・Plantacare 1200:C12〜C16−アルキルグリコシド
・ナノ粒状ヒドロキシアパタイト:独国特許出願第19858662.0号の実施例1.1に記載されているように調製、RH 60 による Plantacare 1200 の置換。上の表で示した含有量は、無水ヒドロキシアパタイトに関し、調製の結果として含まれる Cremophor RH 60 は、表中で別に計上する。
【0034】
実施例2:噴霧可能マウスゲル
【表2】
・APG 220 UPW:C8 〜 10アルキル−1,5−グルコシド、含有量として62〜65%
ゲルは、pH7.3を有し、静止状態で薄切り可能な粘稠度を有する。
Claims (11)
- 金属の酸化物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩の群からの1種またはそれ以上のナノ粒状無機化合物を含んでなることを特徴とする、チキソトロープオーラルおよびデンタルケア組成物。
- 金属が、アルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、ジルコンおよび亜鉛からなる群から選ばれていることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- ナノ粒状化合物の平均粒度が、1〜200nm、好ましくは5〜100nm、特に好ましくは10〜50nmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
- 組成物が、0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%に達する量で1種またはそれ以上のナノ粒状化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- ヘクトライトを含んでなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- ナノ粒状無機化合物が、少なくとも1種の表面改質剤で改質されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
- 少なくとも1種の再石灰化剤を含んでなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
- 再石灰化剤が、低水溶性であり、特に5〜300nmの範囲の平均粒径を有するカルシウムのリン酸塩、フッ化物およびフルオロリン酸塩からなる群から選ばれていることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
- 再石灰化剤が、組成物の全質量を基準に0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%の量で存在することを特徴とする、請求項7または8に記載の組成物。
- 口内洗浄剤としての、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物の使用。
- 噴霧可能なオーラルおよびデンタルケア組成物、特に噴霧可能な口内洗浄剤としての、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物の使用。
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