JP2004503382A - ヨウ素衛生化のための改良された方法およびプロセス - Google Patents

ヨウ素衛生化のための改良された方法およびプロセス Download PDF

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Abstract

ヨウ素浄化プロセスであって、流体源と、浄化プロセスに使用するために流体源にヨウ素を送る手段とを具備し、このプロセスはさらに、ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又はヨウ素から誘導された他のヨウ素種を前記流体から回収する手段を具備する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヨウ素を使用した処理プロセスに関するものであり、より具体的には水網目状ネットワーク(water reticulation networks)の衛生化/消毒の改良方法およびプロセスに関するものである。水網目状ネットワークとは、例えば(限定されないが)冷却塔、スイミングプール、水タンク、廃水、下水、および消耗品たとえば(限定されないが)食品および飲料水の水洗浄である。これらにおいて、消毒プロセス中に使用されるヨウ素富化水中の活性ヨウ素濃度を予定した最適範囲内に維持することができる。より具体的には、本発明はヨウ素富化水を使用した消毒方法およびプロセスに関するものである。これらにおいて、水は常にヨウ素で再充填され、ヨウ化物およびヨウ素副生物および他のヨウ素種は、前記水を再充填するため、または当該プロセス中での貯留およびさらなる再使用のために、当該プロセスから連続的に取り除かれてヨウ素に転換される。
【0002】
【従来の技術】
塩素およびヨウ素は水供給システムにおける微生物抑制剤としてよく知られている。ヨウ素は塩素よりも多くの利点を持つ。微生物作用物質として使用される塩素の不利な点は以下の通りである。
【0003】
1.変異原性および発癌性であるとわかっており、世界規模で政府による一層の規制を受ける副生物(トリハロメタンおよびクロロ−フラノン−THM)の形成。
【0004】
2.塩素は室温で気体なので、強い毒性がある。
【0005】
3.塩素は腐食性があり、潜在的に設備の交換を早めるためのかなりのコストを追加させる。
【0006】
4.塩素はpHおよび温度の変化に対する感応性が高く、狭い帯域のpHでのみ有効であり、この望ましいpHレベルを達成するためには常にモニタリングおよび調整を必要とする。
【0007】
5.連続した使用は消毒プロセスの最終段階で処分が必要とされる洗浄水の質に影響を与え、処分する前にこの廃水を処理する必要性を増大させることにつながる。
【0008】
6.塩素は、食料品に関する多くの衛生設備の操業に、許容微生物殺菌率を達成するために、高レベル(250ppmまで)で使用される必要がある。
【0009】
食料品への細菌負荷を減らすよう圧力が強まっているが、これは上記理由から望ましくない塩素の使用増加に伴う不利益とバランスさせなければならない。浄化剤および消毒剤としてヨウ素を使用する利点を認めて、飲料目的のために、並びに下水、食料品および廃水の消毒を含むプロセスに使用するために、水の衛生化に分子ヨウ素(molecular iodine)を使用する多くのシステムが開発されてきた。
【0010】
ヨウ素は食品産業における好ましい殺菌剤であり、塩素よりも効果的で使用し易い殺菌剤として認められている。さらに濃度次第では安全であり、塩素と比較して低濃度(1/10の濃度まで)で有効であるが高い微生物殺菌率を持つ。ヨウ素は(塩素と異なり)発癌物質といった有害物質を生成せず、ほとんど全ての副生物を取り除けば、環境的に安全な廃水を生成できる。室温で固体であり、水に浸漬されて提供されるので、濃縮した殺菌剤(例えば塩素)にさらされることによる潜在的有害性が取り除かれ、顕著に環境的作業状態が改善される。さらにヨウ素は塩素と比較して腐食性が弱く、殺生剤の使用による腐食効果を減らすことができる。
【0011】
多数の米国特許が水の浄化プロセスと組み合わせたヨウ素の使用を開示している。例えば、米国特許4,888,118は水浄化プロセスを開示しており、このプロセスでは水をナイロン4のヨウ素との複合体の塊を通過させる。処理された水を引き続きナイロン4を通過させて、水からヨウ素を取り除く。
【0012】
米国特許5,176,836は、新規な改良した水浄化プロセスまたは方法を開示しており、この方法では分子ヨウ素を水源に導入して所望のヨウ素残留物(iodine residual)を与え、水をヨウ化アニオン交換層を通過させる。流水中のI濃度は次第に低下し、イオン層は、水をイオン交換層と並列に接続されたヨウ素結晶層を通して流すことにより作られるヨウ素水溶液による処理によって再充填され、例えばタイマーによって、計量した水流によってまたは層を再充填するための残留レベルによって周期的に活性化される。このシステムは、飲用に適した水における長期間にわたる微生物の抑制を提供する。ヨウ素結晶層はそれを通過して流れる水に対する接続を与えられ、濃縮した(実質的に飽和した)ヨウ素水溶液を生成し、これをヨウ化樹脂層に通し、層を結合ヨウ素で再充填する。
【0013】
既知のシステムでの難点の1つは、特定の目的のために目標とする水源に送られる最適量の活性ヨウ素を維持することである。現在までのところ、効果的、経済的に正確に正しい量の活性ヨウ素を高いレベルで、ヨウ素が食品衛生に使用される場合には農産物を洗浄する水または網目状ネットワークを通して送られる水に送ることを保証して、無駄なヨウ素および経済的損失を防止するだけでなく、許容最小量の活性ヨウ素を保証する有効なシステムは存在していない。
【0014】
その目的がヨウ素を回収して流水中でIが徐々に減少するのを補い、望ましいヨウ素残留物を与えることにあるヨウ素回収プロセスが知られている。米国特許5,176,836に記載されているプロセスは、特に宇宙船用途(space vehicle applications)での水源において連続した長期にわたる微生物抑制プロセスを提供することによって従来システムから区別され、この方法ではIは適切なアニオン交換樹脂を通して流れる水中に放出される。
【0015】
米国特許5,919,374は、予め選択された温度で飽和ヨウ素種含有水溶液を生成するための連続的動的水流下で家畜用の無細菌のヨウ素種含有飲料水を生成し、飽和水溶液を第二の水流とを混合して希釈ヨウ素種の無細菌水溶液を生成する方法および装置を開示している。
【0016】
以下の米国特許はヨウ素を使用した先行技術プロセスを開示しており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれる。米国特許4,131,645、米国特許5,356,611、米国特許5,464,603、米国特許5,639,452、米国特許6139,731、米国特許6004465。これらの米国特許に開示されたプロセスは、水流へのヨウ素の供給を効果的かつ経済的に制御する手段の使用を教示していないし、プロセス中での再使用のための、ヨウ素の収集およびヨウ素種への転換を開示していない。
【0017】
ヨウ素化樹脂層は水源を最小量の活性ヨウ素で再充填する手段として知られている。再充填は、ヨウ素結晶層を通して水を流すことによって生産されたヨウ素水溶液による処理によってもたらされる。ヨウ素残留物をモニターし、必要な場合にはヨウ素結晶層を通過する水の流速を調整することにより層を再充填する。これは活性ヨウ素の値をモニタリングするという高価な方法であり、結合ヨウ素に富んだ樹脂はとても高価である。さらに樹脂の容量は限られており、高い水流状態でこの分野の再充填技術を維持することは難しい。またこのプロセスは、通常、新鮮なろ過水環境中での低いレベル(<4ppm)の活性ヨウ素の供給に最も適している。これは、既知のヨウ素層からのヨウ素の遅い溶解速度、およびアニオン交換樹脂の放出速度および飽和の限界による。
【0018】
食品衛生のための水源プロセスシステム中で維持されるべき活性ヨウ素の理想値は10ppmから25ppmまでの範囲にあるが、ある種の用途ではより高い濃度を必要とする。ヨウ素を食品衛生用途で使用する際、ヨウ素は有機物と反応し、この場合には活性ヨウ素は微生物抑制のためには全く残っていないポイントまで急速に消耗される。また、ヨウ化物がヨウ素洗浄水溶液中で蓄積することがあり、活性ヨウ素のヨウ化物種へのさらなる転換を引き起こし、それによって当該プロセスの殺菌効果のさらなる減少を引き起こす。
【0019】
活性ヨウ素を供給するのに樹脂を使用する場合、ヨウ素濃度の継続的モニタリングを必要とし、また目標の水流を活性ヨウ素で再充填する必要がある。樹脂を交換することは費用がかかるので、樹脂寿命をできる限り伸ばすことが理想である。46重量%ヨウ素による樹脂の飽和は、およそ4ppmの活性ヨウ素の放出を生み出すであろう。しかしながら、これらの樹脂の操作範囲は制限され、これらの全ては激しい現象曲線を示し、おおよそ40%の飽和度で効果がなくなる。言い換えれば、おおよそ6容積%(6% by way of volume)の狭い帯域があるだけであり、その帯域内で再充填を必要とする前に樹脂が作用するであろう。
【0020】
既知のヨウ素樹脂(例えばDow Chemicals, Purolite, Rohm&Haas社等から入手できるもの)は4ppmまでの活性ヨウ素を供給できるが、食品操作のために維持されるべき理想の値は10ppmから25ppmである。既知のヨウ素浄化プロセスはその適用に限界がある。なぜなら、
高い体積流速の環境内で、25ppmまでの高濃度の活性ヨウ素を連続的に送る実際的な方法を示していない、
ヨウ化物およびヨウ化物種副生物の洗浄水からの連続除去をどのようにして行うかを示していない、
洗浄水中に存在するヨウ化物種との相互作用により活性ヨウ素の消耗をどのようにして食い止めるかを示していない、
ヨウ素を、高い有機物および細菌負荷を有する環境中で使用される衛生殺生剤として使用できるプロセスを示していない、
ヨウ化物副生物を収集し、ヨウ化物を転換してヨウ素に戻すプロセスを示していない、そして、
今までのところ主に飲料水のための水源システムに適用されてきた、からである。既知のプロセスは、ヨウ素レベルを予定最適値に維持するための経済的なプロセスまたは設備を示していない。さらに、先行技術は、制御されたヨウ素浄化プロセスの、水網目状ネットワークへの適用、および果実および野菜の洗浄、新鮮カット食品操作、食品加工プラント、スイミングプール、冷却塔、市水供給、タンク等の用途における適用を示していない。制御されたヨウ素供給プロセスは、ヨウ素のレベルを予定最適値に、絶えず手動で処置をしてモニタリングすることなしに、維持することができるものになるであろう。先行技術はそのようなプロセスを、単独で、または過剰のヨウ素およびヨウ化物を、それぞれの再使用および再使用のためのヨウ素への転換のためにプロセスから回収できる回収プロセスと組み合わせて示していない。
【0021】
元素状ヨウ素は、殺菌活性形態のヨウ素であり、これは水の消毒剤としておよそ1世紀の間使用されてきた。それはまた衛生化化合物として食品加工産業で広く使用されている。塩素溶液(特に次亜塩素酸塩)は多くの果実および野菜のために衛生化洗浄として栽培者によって広く使用されてきた。しかしながら、中程度から高い有機負荷のある水中での塩素の強い酸化作用は、多数の様々な複合化合物(トリハロメタンまたはTHM)をもたらし、これは著しい環境上の害になり得る。これが、食品への塩素の過剰使用をできる限り少なくしなければならない理由、特にTHMレベルによる理由である。また、塩素への浸漬は農場での連続再使用で土壌汚染を引き起こすことがある。
【0022】
ヨウ素を使用して新鮮な農産物を洗浄すると環境的にも健康的にも利点があることに加えて、ヨウ素は多数の水中有機物に対して塩素よりも活性であることも報告されている(Koponen et al. 1993)。汚水中での Escherichia coli の抑制に対するヨウ素の効率は、特に高温および高pH値で、塩素の効率よりも高くなることがわかった(Ellis et al.,1993)。低濃度の病原性生物へのヨウ素の有効性(Oliver et al., 1991)は、コスト効率がよく、使用者にとっても危険が少ないことが報告されている(Oliver et al., 1991)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
発明
本発明は、食料品のような消耗品を衛生化するプロセスにおいてまたは水網目状ネットワークにおいて、活性ヨウ素のレベルを維持するための、改良されたプロセス、方法および装置を提供すること、より具体的にはプロセスからのヨウ化物および余剰なヨウ素の抽出、およびそれに続くプロセス中での再使用のためにヨウ化物のヨウ素への転換を含む浄化プロセスを提供することに努めている。
【0024】
本発明の目的の1つは、労力を減らし、ヨウ素および殺生作用の最適値を維持するために薬品の事前混合およびpH調整を必要としない、食品衛生化および網目状ネットワークで使用される水の衛生化のためのプロセスおよび方法を提供することである。
【0025】
さらなる目的は、目標の洗浄水流に、強力な殺生剤たとえばヨウ素を供給するより正確な方法を与えるプロセス、装置および方法を与えることであり、本プロセスはこのような洗浄水が活性ヨウ素に富んだままであることを保証し、本プロセスはヨウ化物副生物の蓄積(これは次には水タンク中のヨウ素を減少させる)を伴わずに清浄なままである。
【0026】
本発明のプロセスおよび方法のさらなる目的は、制御された量のヨウ素殺生剤を正確かつ連続的に供給し、同時に洗浄水中に存在する同量のヨウ素種を取り除くことである。したがって本プロセスは、常に正確なレベルの殺生剤を維持することを保証する。本発明のさらなる目的は、種々の用途で使用される水流中で一定の予定活性殺生剤レベルを維持することである。
【0027】
さらなる目的は、微生物を抑制し、同時に使用される殺生剤の副生物を取り除く有効な方法を提供するための、環境にやさしいシステムを提供することである。
【0028】
本プロセスのさらなる目的は、溶液中の殺生剤の正確な制御および測定のための手段、さらに本プロセスの精度を確認するための情報の記録を可能にする手段を提供することである。
【0029】
本発明のさらなる目的は、溶液中の利用できる殺生剤を正確に測定する制御メカニズムのため、およびプロセス中への殺生剤の投与および供給のレベルを変化させるのに用いられるその情報のためのオプションを提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの広い形態はヨウ素浄化プロセスを具備し、このヨウ素浄化プロセスは、流体源と、前記流体源に前記浄化プロセスで使用するヨウ素を供給する手段とを具備し、さらに前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導される他のヨウ素種を前記流体から回収するための手段を具備している。
【0031】
好ましくは、本プロセスはさらに、前記溶液に供給された前記ヨウ素から誘導体ヨウ素種をヨウ素(I)に転換するための手段を具備し、ヨウ素/ヨウ化物または他の誘導体ヨウ素種はアニオン交換樹脂で回収される。
【0032】
ヨウ素/ヨウ化物または他の誘導体ヨウ素種は、ヨウ素の回収のための従来の化学手段を経由して転換される。転換は、本プロセスの一部として行っても本プロセスから離れたオフサイトで行ってもよい。1つの実施例では、転換は電解抽出プロセスによって達成される。代わりに、転換が緑砂を触媒として使用して前記プロセスから離れて行ってもよい。ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導されたヨウ素は、アニオン交換樹脂から、水酸化カリウム溶液で樹脂を洗浄することによって分離してもよい。
【0033】
1つの実施例では、水は予定濃度のヨウ素で充填され、プロセスは、1つまたはそれ以上の用途への連続的な水源と、主要水源と主要水源によって供給される処理ステーションの間にあるヨウ素源とを具備し、ヨウ素の供給を水源によって供給される水流中で予定範囲内の予定濃度に維持する。予定濃度のヨウ素は水流の予定レベルの浄化を与える。
【0034】
好ましくは、水流に送られるヨウ素の濃度は、高表面積を有し水流中での急速溶解が可能なヨウ素製剤(iodine formulation)の使用によって維持される。フロー流中でのヨウ素濃度は、水流の流速、温度および水の汚染レベルとは無関係に維持される。好ましくは、予定濃度のヨウ素は前記水流の汚染レベルに比例している。
【0035】
別の実施例においては、本プロセスはヨウ化物およびヨウ素種を吸収することができるイオン交換樹脂を含む。この樹脂は前記ヨウ素種を再使用するために前記プロセス中で収集し、収集ステーションから除去できる。水浄化プロセスは食品処理、スイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む水網目状設備に適用することができる。
【0036】
別の広い形態において、本発明は、ヨウ素種をヨウ素(I)に転換する転換プロセスを有し、転換プロセスによって転換するためのヨウ素種はヨウ素浄化プロセスから誘導され、プロセスは、流体源と、前記流体源に前記浄化プロセスで使用するヨウ素を供給する手段とを具備し、さらにヨウ素浄化プロセスは、前記転換プロセスによってIへ転換する前に、前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導された他のヨウ素種を回収する手段を具備する。
【0037】
好ましくは、ヨウ素/ヨウ化物または他の誘導体ヨウ素種は、転換プロセスよりも前に、アニオン交換吸収樹脂で回収される。
【0038】
転換は、浄化プロセスの一部として行ってもよいし、または電解抽出プロセス、触媒または他の転換プロセスによってプロセスから離れて行ってもよい。代わりに、転換プロセスは触媒として緑砂を使用して行ってもよい。
【0039】
別の広い形態においては、本発明は、消耗品たとえば食品の殺生剤処理を含む用途および水網目状設備で使用している間に水を連続的にヨウ素補助によって浄化し、前記水を予定濃度のヨウ素で充填するプロセスであって、このプロセスは、1つまたはそれ以上の前記用途への連続的な水源と、前記主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間にあるヨウ素源とを具備し、前記ヨウ素源は前記水源から供給される水流中で予定範囲内の予定濃度の元素状ヨウ素に維持され、前記予定濃度のヨウ素は前記水流の予定レベルの浄化を与える。
【0040】
好ましい実施例によれば、ヨウ素濃度は、高表面積を有し水流中で急速溶解が可能な電着粒状ヨウ素製剤の使用によって維持される。
【0041】
ヨウ素濃度は水流中で、水流の流速および前記水の汚染レベルとは無関係に維持され、前記水流中での前記元素状ヨウ素の濃度は、前記ヨウ素源からのヨウ素の放出を制御することによって維持される。
【0042】
別の実施例においては、アニオン交換放出樹脂は予定量の元素状ヨウ素で充填され、アニオン交換放出樹脂はヨウ素源と処理ステーションの間に配置される。アニオン交換放出樹脂は1つまたはそれ以上のシール容器中に入れられる。
【0043】
さらに本プロセスは、ヨウ化物及び/又はヨウ素またはヨウ素種を前記処理ステーションの下流に供給された水から収集するための収集ステーションを具備する。好ましくは、ヨウ化物及び/又はヨウ素種を収集する手段は、インラインのアニオン交換収集樹脂を具備する。この樹脂はプロセス中での再使用のためにヨウ素に転換するためのヨウ化物を収集し、ヨウ化物及び/又はヨウ素種収集樹脂は収集ステーションから取り外し可能である。このヨウ化物は本プロセスから離れた位置で樹脂から取り除かれる。前記ヨウ化物及び/又はヨウ素種の転換のための1つの手段は、衛生化プロセスから離れて行われる電気化学プロセスを含む。
【0044】
処理ステーションから送られた水から、過剰なヨウ素及び/又はヨウ化物または他のヨウ素種を収集した後、この水をプロセスを通して再循環するか廃棄する。
【0045】
プロセスを通して再循環した水は、リザーバを具備する処理ステーションに入る前に、ヨウ素結晶を通すことによりヨウ素で再充填してもよい。ヨウ化物及び/又はヨウ素種を転換する別の手段は、インラインの触媒である。代わりの転換手段は、インラインまたはオフサイトの電気化学的プロセスまたは化学反応を含む。好ましくは、化学反応は、過マンガン酸塩、二クロム酸塩、過酸化水素、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、セリウム、銅、塩素および臭素から選択される既知の酸化剤を使用する。
【0046】
別の広い形態のプロセスの態様において、本発明は、流体源で充填した流体流中でのヨウ素浄化の方法を具備し、この方法は、
a)ヨウ素を前記浄化プロセスにおいて用いられる流体源に制御して供給し、ヨウ素を前記流体に供給する工程と、
b)前記浄化後に、前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導された他のヨウ素種を前記流体から回収する工程と
を具備する。
【0047】
この方法は、溶液に供給されたヨウ素から誘導されたヨウ素種をヨウ素(I)へ転換するさらなる工程と、ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導体ヨウ素種をアニオン交換樹脂で収集する、転換に先立つさらなる工程とを具備する。この転換は前記プロセスから離れて行ってもよい。代わりに、収集および転換を、浄化プロセス一部としてインラインであってもよい。この転換工程は、1つの実施例によれば、電解抽出プロセスによって行われる。別の実施例の方法の態様によれば、転換工程を触媒として緑砂を使用して、プロセスから離れて行ってもよい。
【0048】
この方法は、ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導体ヨウ素種をアニオン交換樹脂から分離する工程を具備し、分離工程は樹脂を水酸化カリウム溶液で洗浄することを含むことが好ましい。
【0049】
方法の態様によれば、給水を予定濃度のヨウ素で充填し、このプロセスは、1またはそれ以上の用途への連続的な水源と、前記主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションの間にあるヨウ素源とを含み、前記ヨウ素源を前記水源から供給される水流中で予定範囲内の予定濃度の元素状ヨウ素に維持し、予定濃度のヨウ素は水流の予定レベルの浄化を与える。
【0050】
好ましくは、水流に供給されるヨウ素の濃度は、高表面積を有し、水流中での急速溶解が可能なヨウ素製剤の使用によって維持され、ヨウ素濃度は、水流中において、水流の流速、温度および前記水の汚染レベルとは無関係に維持される。
【0051】
好ましくは、予定濃度のヨウ素は、前記水流の汚染レベルと釣合っている。この方法は、さらに、アニオン交換放出樹脂を予定量の元素状ヨウ素で充填する工程を具備していてもよい。水浄化プロセスの方法工程は、食品衛生化、水網目状設備(スイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む)に適用できる。
【0052】
1つの実施例によれば、食品製品の浄化に使用される浄化プロセス、および設備(例えばスイミングプール、冷却塔、家庭向きの水網目状ネットワーク、ポータブル水源、水タンクおよびこれに類するもの)中の水の浄化プロセスが提供される。
【0053】
本発明の1つの実施例による典型的な配置において、シールしたカートリッジまたはキャスター中に配置するかシールしたキャニスター中に封入して特別に調製されたヨウ素(BioMaxA(商標))が提供される。このBioMaxA(商標)ヨウ素は、現存の形態の購入できるヨウ素に対して高表面積を持ち、水に急速に溶解するように特別に調合され、一定のヨウ素飽和溶液を与える。飽和のレベルは温度によって影響を受ける。シールされたキャニスターを、予定濃度の飽和ヨウ素溶液を供給するために水流線(water flow line)に取り付け、選択された衛生化処理のために要求される最終濃度のヨウ素を達成する。好ましくは、制御バルブを使用して、目標濃度の飽和ヨウ素溶液が主要水流中に放出されることを保証する。この制御バルブは、温度変化および要求される最終濃度に応答するかまたはプリセットされている。主要水流およびヨウ素で充填された飽和水溶液である両方の水流の混合は、プロセス要件とともにヨウ素の最終希釈濃度がインラインで達成されるのを保証する。
【0054】
本プロセスは、予定最適操作レベルを維持するために、コンピュータ制御されていてもよい。流体流パラメータのコンピュータ制御の公知方法を、ヨウ素およびヨウ化物のレベルをモニターするのに用いることができる。これらは、予定パラメータ値を検出するために配置された、プローブ及び/又はセンサーの使用を含んでいてもよい。処理されている設備中または食料品中の細菌数が皆無または最小である場合には、ヨウ素は消耗されない。すなわちヨウ素要求量は、微生物負荷および有機物との反応の関数である。ヨウ素は、有機物と反応すると急速に消耗されるので(塩素と比較して小範囲ではあるが)、微生物抑制のために利用できるヨウ素を連続的にモニターする必要がある。
【0055】
本プロセスは、水中にある有機物と反応するヨウ素の作用によって生成されるヨウ素種を抽出することができる種々のアニオン交換吸収樹脂の使用を含んでいてもよい。これらのアニオン交換樹脂は水流から余剰なヨウ素も取り除き、それによってシステム内でのヨウ素またはヨウ素種のレベルがヨウ素の目標濃度を超えないことを保証する。
【0056】
1つの実施例によれば、本プロセスはアニオン交換樹脂によって捕獲されたヨウ素種を処理し、これらのヨウ素種を転換して好ましいBioMaxA(商標)ヨウ素に戻す転換プロセスの使用を含む。この転換のためには既知の手段が知られているけれども、これらは高価で非効率であり、連続的なヨウ素衛生化プロセスには適用されていない。本発明は、食料品の衛生化および水網目状組織を使用する設備で用いられる水の浄化プロセスを提供すること追求しており、本プロセスはヨウ化物をヨウ素に効果的かつ経済的なやり方で転換する工程を含む。
【0057】
1つの実施例によれば、本プロセスは、プロセスに余剰なヨウ素およびヨウ化物を、一連の2つまたはそれ以上のアニオン交換樹脂カラムで収集することを含む。いったん収集すると、これらの樹脂カラムは処理のためにオフサイトへ取り出される。これは、第一にヨウ化物を樹脂カラムから取り除くことを伴う。これを達成できる多くの様々な方法があり、例えば水酸化カリウム溶液の使用によって達成できる。1つの実施例によれば、いったん取り除き、この溶液を硫酸と混合して硫化カリウム、水素ガスおよび濃縮ヨウ化物溶液の生成をもたらす。その後、このヨウ化物溶液は、ヨウ素生産のための転換プロセスという次の段階に移る。
【0058】
1つの実施例によれば、転換プロセスは電気化学的な電解抽出プロセス(例えば出願人による同時係属中のオーストラリア特許出願 No PQ8915 に開示されている)の使用を含み、このプロセスはヨウ化物をヨウ素に転換してシステム中で使用される既存のヨウ素を補充することができる。この電解抽出プロセスは、高表面積で急速溶解が可能なヨウ素結晶という特定の形態を生成し、この結晶は溶液から沈殿した後、プロセスでの再使用のために利用できる。
【0059】
1つの広い形態において、本発明は、消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水で洗浄またはフラッシングすることによって衛生化するプロセスと、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する手段とを具備し、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源と、前記主要水源と前記処理ステーションとの間に設けられたヨウ素源とを含む、クローズドまたはオープンな水網目状ネットワークを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、プロセスによって生成したヨウ素およびヨウ化物を収集することができるアニオン交換収集樹脂を収容するための少なくとも2つの容器を通して流れ、それはプロセス中でさらに使用するために回収される。
【0060】
好ましくは、前記処理ステーションを出た水から収集されたヨウ化物を保持するアニオン交換樹脂容器は、プロセス中でさらに再使用するために、ヨウ素を再生する転換プロセスを使用して、ヨウ化物を取り除きヨウ素へ転換するためにオフサイトで取り出される。
【0061】
1つの実施例によれば、前記少なくとも2つの容器は、プロセス中で再使用するためにまたは本プロセスから放出するために、流出液を放出する。
【0062】
代わりの実施例によれば、さらに本プロセスは、予定量の元素状ヨウ素で充填され、前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置されたアニオン交換放出樹脂を保持する少なくとも1つの容器を具備している。
【0063】
別の実施例において、本プロセスはヨウ化物及び/又はヨウ素種の転換のための転換ステーションを具備している。この実施例によれば、転換ステーションはインラインで、ヨウ素結晶キャニスターの直前に配置されるが、アニオン収集樹脂カートリッジなしであり、水流は再循環される。
【0064】
方法の態様による別の広い形態において、本発明は、消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは清浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法を具備し、この方法は、
a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源により供給される処理ステーションとの間に配置する工程と、
b)予定量の元素状ヨウ素で充填したアニオン交換放出樹脂を収容するための少なくとも1つの容器を、前記元素状ヨウ素源と前記処理ステーションとの間に配置する工程と、
c)酸化剤として空気を用いて室温でヨウ化物をヨウ素へ転換することができる転換ステーションを設け、このステーションを前記処理ステーションを出た水と連通させて配置する工程と、
d)及び/又は、水を前記主要水源から前記少なくとも1つの放出樹脂ステーションに導入する前に、前記主要水源をヨウ素で富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
e)水を、前記アニオン交換放出樹脂を収容する前記少なくとも1つの容器に通す工程と、
f)前記少なくとも1つの放出樹脂容器から予定濃度の元素状ヨウ素を含む水を、前記水源からの水に放出させる工程と、
g)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と、
i)前記転換ステーションでヨウ化物およびヨウ素種をヨウ素に転換する工程とを具備する。
【0065】
好ましい実施例によれば、この方法はさらに、
j)前記処理ステーションからの水を再循環する工程と、
k)工程(d)〜(i)を繰り返す工程と
を具備する。
【0066】
好ましくは、前記転換工程は、電解抽出プロセス、触媒または化学プロセスを用いて前記転換ステーションで達成される。
【0067】
方法の態様による別の広い形態において、本発明は、消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは清浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法を具備し、この方法は、
a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間に配置する工程と、
b)予定量の元素状ヨウ素で充填したアニオン交換放出樹脂を収容するための少なくとも1つの容器を、前記元素状ヨウ素源と前記ステーションとの間に配置する工程と、
c)衛生化によって生成したヨウ化物を収集することができるアニオン交換収集樹脂を保持するための少なくとも1つのさらなる容器を配置する工程と、
d)水を前記主要水源から前記少なくとも1つの放出樹脂容器に導入する前に、前記主要水源を富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
e)前記少なくとも1つの放出樹脂容器から予定濃度の元素状ヨウ素を含む水を、前記水源からの水に放出させる工程と、
f)水を前記処理ステーションに通し、前記予定濃度のヨウ素水を含む水を消耗品たとえば食料品の汚染除去に使用する工程、または
g)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に通す工程と、
h)ヨウ化物及び/又はヨウ素種の収集のために、前記処理ステーションを出た水を前記アニオン交換収集樹脂に通す工程と、
i)ヨウ化物及び/又はヨウ化物種を前記樹脂から取り除く工程と、
j)前記収集したヨウ化物またはヨウ素種を、電解抽出プロセス、触媒または化学反応を用いてヨウ素に転換する工程と
を具備する。
【0068】
好ましい実施例によれば、この方法はさらに、
k)前記収集樹脂から放出された水を前記プロセスを通して再循環させる工程と、
l)工程(d)〜(i)を繰り返す工程と
を具備する。
【0069】
好ましい実施例によれば、この方法はさらに、前記樹脂からヨウ化物を取り除く工程と、前記樹脂を初期状態に再充填する工程と、前記樹脂から前記ヨウ化物を取り除く前に全ての有機物質土および異質化学物質などをヨウ化物に富んだ樹脂から洗浄する工程とを具備する。
【0070】
1つの実施例によれば、この方法はさらに、前記樹脂からヨウ化物を取り除く工程と、前記樹脂を初期状態に再充填する工程と、ヨウ化物をヨウ素へ転換できる電気化学的電解プロセスを用いてヨウ化物をヨウ素へ転換する工程と、前記樹脂から前記ヨウ化物を取り除く前に全ての有機物質土および異質化学物質などをヨウ化物に富んだ樹脂から洗浄する工程とを具備する。
【0071】
方法の態様による別の広い形態において、本発明は、消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法を具備し、この方法は、
a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間に設ける工程と、
b)プロセスによって生成し、前記処理ステーションを出た水中に残っているヨウ化物およびヨウ素種を収集することができるアニオン交換収集樹脂を保持するための少なくとも1つの容器を設ける工程と、
c)水を、前記処理ステーションから前記アニオン交換収集樹脂に通す工程と、
d)水を前記主要水源から前記処理ステーションへ導入する前に、前記主要水源を富化するために、水を前記ヨウ素源に通す工程と、
e)前記樹脂からヨウ化物及び/又はヨウ素種を取り除く工程と、
f)前記収集されたヨウ化物及び/又はヨウ素種を、電解抽出プロセス、触媒または化学反応を使用してヨウ素に転換する工程と
を具備する。
【0072】
好ましい実施例によれば、この発明はさらに、
g)前記処理リザーバからの水を再循環させる工程と、
h)工程(a)〜(g)を繰り返す工程と
を具備する。
【0073】
方法の態様による別の広い形態において、本発明は、前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、ヨウ素富化水で洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法を具備し、この方法は、
a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間に配置する工程と、
b)前記主要水源を富化させるために、水を前記ヨウ素源に通す工程と、
c)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と、
d)前記処理ステーションから水を取り出し、これを転換ステーションへ供給し、前記水中のヨウ化物及び/又はヨウ素種を、電解抽出プロセス、触媒または化学反応によりヨウ素に転換する工程と、
e)衛生化に再使用するために、前記転換による水を再循環させる工程と
を具備する。
【0074】
代わりの形態において、本発明は、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスを具備し、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源と、予定濃度の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を保持し前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置される少なくとも1つの容器とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、前記プロセスを通して再循環する前に、前記リザーバからの前記流出液を受け取るヨウ化物/吸収収集樹脂と連通しており、前記ヨウ化物収集樹脂はシステムから取り除かれ収集ヨウ化物を取り除くことができ、そのとき得られるヨウ化物溶液を、ヨウ化物をヨウ素に転換することができる転換ステーションを通過させ、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与える。
【0075】
好ましい実施例によれば、ヨウ化物のヨウ素への転換は、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂または化学プロセスによって達成される。
【0076】
好ましくは、前記収集樹脂を前記プロセスから取り除くときに、実験室/工場へ取り出して、その中で転換を行う。
【0077】
代わりの形態において、本発明は、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスを具備し、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、前記プロセスを通して再循環する前に、前記リザーバからの前記流出液を受け取るヨウ化物/吸収収集樹脂と連通しており、前記ヨウ化物収集樹脂はシステムから取り除かれ収集ヨウ化物を取り除くことができ、そのとき得られるヨウ化物溶液を、ヨウ化物をヨウ素に転換することができる転換ステーションを通過させ、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与える。
【0078】
好ましい実施例によれば、ヨウ化物のヨウ素への転換は、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂または化学プロセスによって達成される。
【0079】
代わりの形態において、本発明は、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスを具備し、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、ヨウ化物をヨウ素に転換することができるインラインの転換ステーションと連通しており、それによって前記衛生化プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与える。
【0080】
好ましい実施例によれば、ヨウ化物のヨウ素への転換は、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂または化学プロセスによって達成される。
【0081】
代わりの形態において、本発明は、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスであって、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源と、予定濃度の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を保持し前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置される少なくとも1つの容器とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、ヨウ化物をヨウ素に転換することができるインラインの転換ステーションと連通しており、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与える。
【0082】
好ましい実施例によれば、ヨウ化物のヨウ素への転換は、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂または化学プロセスによって達成される。
【0083】
【発明の実施の形態】
詳細な説明
本発明を、好ましいが非限定的な実施例に従い、添付の図面を参照して、より詳細に説明する。
【0084】
本発明を、リザーバまたは水タンクを使用する処理プロセスに適用するような様々な実施例に従って説明する。代替的な実施例によるプロセスは水網目状ネットワーク、冷却塔、スイミングプールおよび他の水消費設備にも適応可能であることは、当業者に理解されるであろう。
【0085】
図1を参照すると、消耗品たとえば食料品を、水流中で洗浄することによって衛生化する、ヨウ素ベースの浄化プロセスを示している。本プロセスは水網目状ネットワーク、例えば冷却塔、スイミングプール、および水消費設備に適応できる。本プロセスは、主にリザーバ中の食品衛生化への応用に関連して説明する。1つの実施例によれば、本プロセスは矢印1で示される水源を具備し、この水源は主要水源または自己包含水源たとえば重力送りリザーバから供給されることが好ましい。本プロセスはオプションで循環ポンプ2、およびヨウ素結晶キャニスター4の上流に位置するオプションのフィルタ3を具備する。プロセス要件に依存して、1つまたは複数のキャニスターを用いることができる。キャニスター4は水流22を経由して水を受け、フローライン17および18を経由して主要水源フローライン21に放出する。フローライン21はリザーバであってもよい処理ステーション5と連通している。キャニスター4は各々ヨウ素結晶を含み、水源ライン21にライン17および18を経由して飽和ヨウ素溶液を供給する。ヨウ素キャニスター4からのヨウ素化された溶液はライン17および18を経由してリザーバ5に送られ、この中で消耗品たとえば食料品の殺菌処理を行ってもよい。リザーバ5を出た水は矢印6で示されるフローラインに沿って進み、ヨウ素吸収樹脂キャニスター7および8に入る。ヨウ素吸収キャニスター7および8はヨウ化物を水流6から回収し、その後、キャニスター7および8からの流出水は、矢印9および10に示される水流を経由してプロセスを再循環するか、または矢印11に示される水流を経由して廃水へ放出する。
【0086】
図1の実施例によると、ヨウ素吸収キャニスター7および8はオフサイトに取り出され、そのとき収集されたヨウ化物またはヨウ素種は転換ステーション12で転換される。転換は、電解抽出プロセス13、触媒転換プロセス14または代替プロセス15たとえば既知のオキシダントを用いる従来の化学反応の使用から選択される転換プロセスを使用して行う。これらのプロセスにより生成されたヨウ素は、衛生化プロセスにおいて後に再使用するために収集タンク16中に収集してもよい。触媒プロセス14は、室温で空気を使用した酸化によってヨウ化物をヨウ素に転換することができる。使用される触媒は緑砂が好ましいが、他の好適な触媒をヨウ化物のヨウ素への転換に使用できることが理解されるであろう。
【0087】
1つの実施例によれば、本システムは、処理リザーバを出た水が、いったん吸収樹脂キャニスター7および8を出て、最終的に衛生化プロセスに再導入されるような再循環に適合している。再循環水はヨウ素キャニスター4を通過し、水はヨウ素で富化される。ヨウ素富化水は、前述したように、フローライン17および18を経由してフローライン21および処理ステーション5に送られる。
【0088】
図2を参照すると、消耗品たとえば食料品を、水流中で洗浄することによって衛生化する、他のヨウ素ベースの浄化プロセスを示している。図1に示したプロセスのバリエーションである本プロセスも、水網目状システム、例えば冷却塔、スイミングプールおよび水消費設備に適合できる。1つの実施例によれば、本プロセスは矢印1で示される水源を具備し、この水源は主要水源または自己包含水源たとえば重力送りリザーバから供給されることが好ましい。本プロセスはオプションで循環ポンプ2、およびヨウ素結晶キャニスター4の上流に位置するオプションのフィルタ3を具備する。プロセス要件に依存して、1つまたは複数のキャニスターを用いることができる。キャニスター4は水流22を経由して水を受け、フローライン17および18を経由して主要水源フローライン21に放出する。フローライン21はリザーバであってもよい処理ステーション5と連通している。キャニスター4は各々ヨウ素結晶を含み、水源ライン21にライン17および18を経由して飽和ヨウ素溶液を供給する。ヨウ素キャニスター4からのヨウ素化された溶液はライン17および18を経由してフローライン21に連係する。前のとおり、キャニスターは各々ヨウ素結晶を含み、水源ライン17に飽和ヨウ素溶液を供給する。水はリザーバ5に送られ、この中で消耗品の殺菌処理を行ってもよい。リザーバ5を出た水は、矢印6で示される経路に沿って進み、インラインの転換ステーション12に入る。転換プロセスは、電解抽出プロセス13、触媒転換プロセス14または代替プロセス15たとえば既知のオキシダントを用いる従来の化学反応から選択することができる。これらのプロセスにより生成されたヨウ素富化水は、矢印9および10で示される水流を経由して衛生化プロセスに再導入される。
【0089】
触媒プロセス14は、図2の実施例によれば、室温で空気を使用した酸化によってヨウ化物をヨウ素に転換することができる。使用される触媒は緑砂が好ましいが、他の好適な触媒をヨウ化物のヨウ素への転換に使用できることが理解されるであろう。
【0090】
本プロセスは、処理リザーバを出た水が、好ましくはあらゆる不純物を濾過して取り除くフィルタ3の上流の処理ステーション12を経由して最終的にプロセスに再導入されるような再循環に適合している。ヨウ素富化水は、ヨウ素結晶キャニスター4およびフローライン17、18および21を経由して、処理リザーバ5に送られる。
【0091】
図3を参照すると、図1に示したプロセスと実質的に同じような、消耗品たとえば食料品を、水流中で洗浄することによって衛生化する、ヨウ素ベースの浄化プロセスを示している。本プロセスは矢印1で示される水源を具備し、この水源は主要水源または自己包含水源たとえば重力送りリザーバから供給されることが好ましい。本プロセスはオプションで循環ポンプ2、およびヨウ素結晶キャニスター4の上流に位置するオプションのフィルタ3を具備する。プロセス要件に依存して、1つまたは複数のキャニスターを用いることができる。キャニスター4は処理ステーション5に間接的に連通している。キャニスター4は水流22を経由して水を受け、フローライン17および18を経由して主要水源フローライン21に放出する。フローライン21はヨウ素放出樹脂19および20と連通している。水は、リザーバ5に入る前に放出樹脂19および20を通り、それによってキャニスター4からプロセスに供給されるヨウ素を補給する。ライン17および18を経由してリザーバ5に送られるヨウ素キャニスター4からのヨウ素化された溶液は、消耗品たとえば食料品の殺菌処理に使用することができる。前のとおり、リザーバ5を出た水は矢印6で示される経路に沿って進み、ヨウ素吸収樹脂キャニスター7および8に入る。本プロセスの残りの工程は、図1の実施例に対して説明したとおりである。図1の実施例によれば、いったんヨウ化物および他のヨウ素種が収集樹脂7および8によって収集されると、プロセス要件に応じて、水流を再循環するか、または廃水へ廃棄する。
【0092】
図4を参照すると、消耗品たとえば食料品を、水流中で洗浄することによって衛生化する、他のヨウ素ベースの浄化プロセスを示している。図2で説明したプロセスのバリエーションである本プロセスも、水網目状システム、例えば冷却塔、スイミングプール、および水消費設備に適合できる。1つの実施例によれば、本プロセスは矢印1で示される水源を具備し、この水源は主要水源または自己包含水源たとえば重力送りリザーバから供給されることが好ましい。本プロセスはオプションで循環ポンプ2、およびヨウ素結晶キャニスター4の上流に位置するオプションのフィルタ3を具備する。プロセス要件に依存して、1つまたは複数のキャニスターを用いることができる。キャニスター4は処理ステーション5に間接的に連通している。キャニスター4は水流22を経由して水を受け、フローライン17および18を経由して主要水源フローライン21に放出する。フローライン21はヨウ素放出樹脂19および20に連通している。水は、リザーバ5に入る前に、放出樹脂19および20を通り、それによってキャニスター4からプロセスに供給されるヨウ素を補給する。前のとおり、キャニスター4は各々ヨウ素結晶を含み、水源に飽和ヨウ素溶液を供給する。リザーバ5を出た水は、矢印6で示される経路に沿って進み、インラインの転換ステーション12に入る。本プロセスの残りは図2の実施例に対して説明したとおりである。
【0093】
触媒プロセス14は、図2の実施例によれば、室温で空気を使用した酸化によってヨウ化物をヨウ素に転換することができる。使用される触媒は緑砂が好ましいが、他の好適な触媒をヨウ化物のヨウ素への転換に使用できることが理解されるであろう。
【0094】
本プロセスは、処理リザーバ5を出た水が、あらゆる不純物を濾過して取り除くフィルタ3の上流の処理ステーション12を経由して最終的にプロセスに再導入されるような再循環に適合している。ヨウ素富化水は、前述したように、ヨウ素結晶キャニスター4および放出樹脂を経由して、再び処理リザーバ5に送られる。
【0095】
説明した各々の実施例において、ヨウ素キャニスター4は主要水源系から水を受け、水はヨウ素キャニスター中に保持された高表面積の急速溶解するヨウ素種と混合される。制御バルブのような手段を用いることによって、ヨウ素種の放出が制御される。
【0096】
図3および図4のプロセスの実施例によれば、ヨウ素水源キャニスター4を樹脂層19および20と直列または並列に配置し、樹脂層をヨウ素溶液で再充填してもよい。説明したプロセスの各々の実施例において、ヨウ素キャニスターは、樹脂層が再充填を必要とするときに活性化されるのが好ましく、これは水の流れまたはヨウ素残留物によって測定される。フィルタ3を出た水流は、矢印21で示される経路に沿って進み、キャニスター19および20中の樹脂層は再充填を必要としない。樹脂層19および20を矢印22の方向に送られる予定割合の水で再充填する必要がある場合、主要水流ライン21に入る前および放出樹脂19および20に入る前に、水をライン17および18を経由してヨウ素キャニスター4を通す。
【0097】
図3および図4の実施例の場合、キャニスター19および20中のヨウ素放出樹脂層は各々、適当に元素状ヨウ素で予定レベルまで充填された適切な量のアニオン交換樹脂を含む。アニオン交換樹脂は、0.5ppmから100ppmの間の元素状ヨウ素濃度を持つ水を、主要水流に放出する。次にヨウ素富化生成物を、消耗品たとえば衛生化のために浄化リザーバ5に導入された食料品の殺菌処理のような用途に処理として使用することができる。
【0098】
これは、ヨウ素レベルを、衛生化プロセスを通して許容可能および測定可能なレベルに維持することを保証するコスト効率のよい効果的な方法である。
【0099】
図2および図4の実施例によれば、転換ステーション12で使用するために触媒を選択した場合、触媒は空気をオキシダントとして用いて室温でヨウ化物をヨウ素に転換する。ヨウ素に富んだ溶液は、前述したように、その後に衛生化プロセスに戻って再循環される。1つの実施例によれば、触媒は緑砂である。
【0100】
1つ以上の樹脂が、同じキャニスターを共有することができる。図1および図3の実施例によれば、ヨウ化物吸収樹脂は、オフサイト処理のためにプロセスから取り除いたときに、ヨウ化物を取り除く。この樹脂は、ヨウ化物に富んだ交換樹脂から離れた化学物質、土および有機物質を含む全ての異物が洗い流される。ヨウ化物は樹脂から取り除かれ、樹脂はその初期状態に再充填される。ヨウ化物は、電気化学的電解プロセス、触媒、従来の化学反応または他の転換オプションを用いてヨウ素に転換することができる。
【0101】
代替実施例においては、ヨウ素供給工程を離れた場所から開始してもよい。例えばリモートコンピュータによって、プロセス要件に応じて、ヨウ素、ヨウ化物またはヨウ素種のレベルをモニターし、ヨウ素の供給を調整することができる。また、衛生化プロセスを、離れた地点から供給されるヨウ素で補給することができる。この実施例においては、ヨウ素キャニスターはプロセスから離れて配置することができ、いったんプローブを介して決定されるプロセス性能データおよびパラメータがコンピュータにダウンロードされれば、PLCによってヨウ素を制御して送ることが達成できる。
【0102】
試験結果
例として、シミュレーションテストを行い、食品衛生化に適用した本発明のプロセスおよび方法論の有効性を測定した。より具体的には、ヨウ素を洗浄溶液中に予定濃度で制御して送ることが、果実および野菜の有効な衛生化をもたらすかどうかを測定した。
【0103】
様々な形態によって本明細書に記載された本発明のプロセスおよび方法は、正確に制御されたレベルのヨウ素を供給する可能性を与え、適切に用いれば戦場水に塩素を使用することによる問題を克服できる。
【0104】
この研究は、本明細書に記載された本発明の制御されたプロセスによって適用されるように、殺菌剤としての要素の有効性を調べることを意図している。ヨウ素の有効性試験は、果実および野菜の表面に見出される細菌および真菌の総数を分析することによって評価した。果実および野菜の表面上に見出されるいくつかの有機体は人にとって有害(または病原性)であり、いくつかのものは果実および野菜にとっても有害で病原性である。果実および野菜上の細菌および真菌のバックグラウンドレベルを著しく減少させることは、衛生化食品を食する安全性と食料品の保管寿命の両方に有益な効果を与える。
【0105】
代表的な果実および野菜を、果実および野菜という主要カテゴリーからそれぞれ選択した。基礎的な有効性データは上水で得たが、土の存在下での果実および野菜に対するヨウ素の有効性に関しても試験を行った。土は、通常あらゆる市販の処理状態に見出される。浸漬するために用いた時間は、典型的には1分間であったが、浸漬する時間を変えた結果としての有効性も試験した。
【0106】
材料および方法
新しく収穫された果実および野菜を洗浄して農産物表面の自然微生物を抑制するために、収穫後浸漬試験をヨウ素溶液、塩素溶液で行った。以下に示すように多くの異なる方法で農産物を浸漬することにより、ヨウ素の殺菌効果を調べた。
【0107】
果実および野菜の出所および品質
実験に用いた全ての果実および野菜は、栽培者から直接入手した。農産物にはいかなる種類の洗浄または清浄(cleaning)も行っていない。このことは、農産物が処理および梱包のために倉庫に入ったときに、細菌および真菌が正常レベルの典型的に発現状態にあることを意味している。
【0108】
A.実験室での浸漬試験
ある濃度範囲での元素状ヨウ素の有効性試験を、実験室中において5Lから10L容器中で行った。各々の新たに準備した浸漬に対してレベルを注意深い調整し少数のサンプルのみを用い、この方法では、オレンジ、ジャガイモ、モモ、ネクタリン、トマト、レタス及びモヤシを使用した。
【0109】
果実および野菜(オレンジ、リンゴ、モモ、ネクタリンおよびトマト)を、一度に10個の果実を取り、5Lから10Lの設定された濃度の溶液中に1分間浸漬した。レタスに関しては、合計で5枚の外側の葉を異なる結球(heads)から無作為に取り、5Lの水に1分間浸漬した。モヤシに関しては、各々およそ120gのモヤシを入れた5つのモヤシ用穴開き袋を新鮮溶液に浸漬した。
【0110】
B.本発明によるヨウ素衛生化ユニットで行った試験
これらの試験はヨウ素衛生化ユニットを使用して行った。浸漬レベルとして150Lのヨウ素溶液を処理タンク中で使用し、システム全体で30L/分または60L/分の流速とした。ヨウ素送りキャニスターを通しての流れの割合を調節することによって、ヨウ素ユニットを必要濃度に調整した。いったんこれを行うと、一定濃度を保つために処理タンク中でヨウ素を連続的に再充填することによって、ユニットはヨウ素濃度を一定の値に保った。
【0111】
このユニットでの試験作物は、リンゴ、アボガド、ジャガイモ、レタス、ストロベリーおよびロックメロンであった。
【0112】
このヨウ素ユニットにおいて、15果実/塊茎のリンゴ、ジャガイモおよびアボガド、30個のストロベリー、6個のロックメロン、および6結球のレタスをヨウ素溶液タンク(150L)中に1分間浸漬した。塩素浸漬に関しては、同数の果実/塊茎を浸漬するために30ppmの25L溶液を使用した。水による対照処理は、ヨウ素ユニットタンク中の淡水に浸漬し、ポンプによって連続循環させた。
【0113】
C.浸漬時間
ヨウ素および塩素の有効性試験への浸漬時間の影響を調べた。試験作物は30ppmのヨウ素および塩素溶液でのジャガイモ、3.3ppmのヨウ素および塩素溶液でのオレンジであった。これらの実験において、農産物を化学物質の有効性のために1分、2分および4分間浸漬した。5〜10Lのコンテナ中において上記のように設定した濃度で浸漬を行った。
【0114】
D.土の影響
ヨウ素および塩素の有効性に対する土の影響を、トマトおよびリンゴで、本発明による衛生化ユニットを使用して30L分で行った。
【0115】
果実および野菜上へのヨウ素および塩素の有効性に対する土の影響を試験するために、ある量の土および有機物材料(埴壌土(clay loam soil)およびブロッコリピューレ(浸漬容積に対して0.5重量%濃度))を浸漬タンク中に30分の間隔をおいて2回に分けて添加した。タンク中の水をヨウ素ユニットのフィルタを通して連続的に循環させ、その間にわたってより多くの土をトラップした。0分(土を入れる前)、実験開始から5分、20分および50分で、農産物を処理タンク溶液中に浸漬した。
【0116】
E.残留物
オレンジ、ジャガイモ、モモ、ネクタリンおよびトマトでのヨウ素の残留効果 果実および野菜を30ppmおよび60ppmの溶液に浸漬し、ヨウ素評価のためのサンプルを浸漬後3〜6時間および浸漬後3日して取り出した。果実および野菜上でのヨウ素およびヨウ化物残留物量を、国立保健医学研究委員会(National Health and Medical Research Council)(1986年6月)によって推奨されている「食品中のヨウ素総量を決定する分析方法」によって評価した。
【0117】
細菌総数および真菌総数試験
自然に発生する果実および野菜における表面微生物の殺菌率を観察することにより、化学物質の有効性を調べた。化学物質中に浸漬した後、微生物の数をカウントするためにサンプルを取り出す前に、果実および野菜を少なくとも3時間空気乾燥させた。湿った無菌綿棒で表面の9cmの領域を清浄することにより、滑らかなまたは半滑らかな表面をもつ果実および野菜からのサンプルを収集した。その後、綿棒を10mlの無菌水の入ったバイアル中に置いた。ストロベリーおよびロックメロンのような粗い表面を有する果実または野菜については、果実全体(ストロベリー)またはロックメロン外皮(20cm)の切断部分を50mlから70mlの1%ペプトン溶液の入ったストマッキングバック(stomaching bag)中で振盪した後、微生物をカウントするためにおよそ10mlのサンプルを取った。各々の処理に関して、サンプルを各々5つの異なる果実/野菜からとった。その後、これらのサンプルを使用し、NAまたはPDA培養液で希釈溶液を培養した後、細菌および真菌のコロニー数をカウントした。希釈溶液からのサンプル(0.25ml)をNAプレートに2通りに広げ、コロニー数をカウントする前に、20℃から25℃で2日から3日間インキュベートした。次に、細菌および真菌コロニー数を表面積1cmあたりで計算し、log10値に変換した。
【0118】
結果
平方センチメートル当たりの総数を示すとともに、結果を食品微生物学で一般的に用いられるlog10単位に変換した。浸漬していない対照処理と比較した減少に関して、化学物質の有効性をlog10の減少値によって示した。これは、浸漬対照よりも用いられる。なぜなら、浸漬対照、特に150L処理タンクで使用した水は微量の塩素を含んでいることがあり、それゆえに真の「対照」値を与えないからである。
【0119】
以下の表は選択した果実への化学処理の結果を示し、ヨウ素処理を塩素処理によるものと比較している。
【0120】
モモ(実験室での浸漬(Lab Dipped))
【表1】
Figure 2004503382
ヨウ素の有効性は30ppmまで増加し、細菌および真菌の両方で同様なパターンを示した。2より大きいlog10減少値は、ヨウ素が細菌および真菌の両方に対して30ppmでかなりの有効性をもつことを示している。ヨウ素による細菌抑制はヨウ素による真菌抑制より有効であった。10ppmから30ppmに濃度が高くなると有効性が大きく増加した。ヨウ素は塩素と比較して細菌に対する有効性が高く(10ppmのヨウ素の効果は30ppmの塩素と等しい)、真菌に対しても有効性が高い。
【0121】
ジャガイモ(衛生化ユニット)
【表2】
Figure 2004503382
ヨウ素は細菌に対してある程度の有効性を示した。この有効性は真菌に対してより大きく、10ppmから30ppmの間の濃度に対して1.5から2までの間の良好なlog10減少値を持つ。濃度が10ppmから30ppmに増加したときに大きな抑制はなかった。ヨウ素による真菌抑制は細菌抑制より有効であった。この実験において真菌に対する有効性が増加したのは、本発明による衛生化ユニットによる効果的なヨウ素の供給によるものと考えられる。真菌は、細菌と比較して、大抵の条件下でジャガイモの品質保持を損なう、より深刻な原因である。従って、ヨウ素処理はジャガイモに対して有効である。
【0122】
レタス(衛生化ユニット)
【表3】
Figure 2004503382
ヨウ素の有効性は30ppmまで増加し、細菌および真菌の両方で同様なパターンを示した。1.5より大きいLog10減少値は、ヨウ素が20ppmから30ppmで細菌に対して有効であることを示している。ヨウ素による細菌抑制は細菌抑制よりも有効であった。10ppmから30ppmになると、有効性が大きく増加した。塩素はヨウ素よりも細菌に対する有効性が高かった。ヨウ素は、真菌に対しては有効性が塩素と同等であった。
【0123】
説明した本発明の実施例によるヨウ素衛生化ユニットは、一定の供給で、実験室での浸漬と比較して、有効性の大きな向上をもたらした。
【0124】
リンゴ(ヨウ素衛生化ユニット)
【表4】
Figure 2004503382
ヨウ素の有効性は30ppmまで増加し、細菌および真菌の両方で同様なパターンを示した。2より大きいLog10減少値は、ヨウ素が30ppmで細菌および真菌に対して非常に有効であることを示している。ヨウ素による真菌抑制は、細菌抑制よりも有効性が高かった。10ppmから30ppmになると、有効性が大きく増加した。ヨウ素は塩素と比較して、細菌および真菌に対してかなり有効性が高かった。有効性は30ppmで最大であったが、ヨウ素はリンゴに対しては20ppmでも非常に有効であり、特に品質保持にはより大きな問題である真菌に対して有効である。
【0125】
ストロベリー(衛生化ユニット)
【表5】
Figure 2004503382
ヨウ素は細菌に対する有効性が低かったが、真菌に対しては高濃度で良好な抑制を示した。真菌に対するおよそ2のLog10減少値は、ヨウ素が30ppmで非常に高い抑制を与えることを示している。ヨウ素による真菌抑制は、ヨウ素による細菌抑制よりもかなり有効性が高かった。10ppmから30ppmになると、有効性がわずかに増加しただけであった。ヨウ素は塩素と比較して細菌および真菌に対する有効性がかなり高く、10ppmのヨウ素は30ppmの塩素よりも有効性が高かった。
【0126】
アボガド(衛生化ユニット)
【表6】
Figure 2004503382
ヨウ素の有効性は30ppmまで増加し、細菌および真菌の両方で同様なパターンを示した。1.5より大きいLog10減少値は、ヨウ素が30ppmで細菌および真菌に対して有効であることを示している。ヨウ素による細菌抑制および真菌抑制は類似していた。10ppmから30ppmになると、有効性が大きく増加した。ヨウ素は塩素と比較して、細菌に対する有効性が高く(10ppmのヨウ素は30ppmの塩素と等しい)、真菌に対しても同様により有効であった。
【0127】
ロックメロン(衛生化ユニット)
【表7】
Figure 2004503382
ヨウ素活性は細菌に対しては緩やかであったが、バックグラウンドの細菌レベルは極端に多かった。より普通の真菌のバックグラウンドレベルでは、ヨウ素による優れた抑制効果が見出され、20ppmから30ppmになっても有効性に特別な利点はなかった。2よりかなり大きいLog10減少値は、ヨウ素が20ppmから30ppmで真菌に対して非常に有効性であることを示している。ヨウ素による真菌抑制は、細菌抑制よりも有効性が高かった。ヨウ素は細菌および真菌の両方に対して塩素と同等の有効性を示した。
【0128】
土のついたトマト(衛生化ユニット)
【表8】
Figure 2004503382
浸漬液に使用された初期レベルのヨウ素(20ppm)および塩素(30ppm)は、およそ1log10単位だけ細菌および真菌を減少させた。土およびブロッコリピューレを加えると、浸漬液中での殺菌剤の存在にもかかわらず、トマト表面での細菌レベルが増加した。これは、加えられた土に多数の細菌が存在し、これらの高いレベルがトマトの表面に移ったことによる。土を添加して5分後には、ヨウ素は塩素よりもバクテリアに対する活性が下がったが、真菌に対してはより活性であった。ヨウ素はその設定濃度でタンクに再充填されるので、時間が経つにつれて再活性化し、後の処理において微生物の抑制に高い有効性を示した。これに対して、塩素は再充填されず、その濃度は土の添加後に時間とともに減少し、微生物に対する有効性が減少した。時間が経ち、浸漬液中に土のレベルがたまるにつれて、ヨウ素は塩素と比較してますます有効性が高くなる。
【0129】
土のついたリンゴ(衛生化ユニット)
【表9】
Figure 2004503382
浸漬液中の初期レベルのヨウ素および塩素は、およそ1.5log10単位だけ細菌および真菌を減少させた。土およびブロッコリピューレを加えると、リンゴ表面の細菌数が著しく増加する。これは、加えられた土に多数の細菌が存在し、これらの高いレベルがリンゴの表面に移ったことによる。土を添加して5分後には、ヨウ素は塩素よりもバクテリアに対する活性が下がったが、真菌に対してはより高い活性を持つことがわかった。ヨウ素はその設定濃度(20ppm)でタンクに再充填されるので、時間が経つにつれて再活性化し、後の処理において微生物の抑制に高い有効性を示した。これに対して、塩素は再充填されず、その濃度は土の添加後に時間とともに減少し、微生物に対する有効性が減少した。時間が経ち、浸漬液中に土のレベルがたまるにつれて、ヨウ素は塩素と比較してますます有効性が高くなる。
【0130】
これらの結果は、新鮮な果実および野菜上で見出される細菌および真菌に対する、殺菌剤としてのヨウ素の有効性を明確に示している(下記の要約した表を参照のこと)。
【0131】
ヨウ素衛生化ユニットによるヨウ素の適用は、ヨウ素浸漬液を使用するよりも有効であることがわかった。農産物および使用濃度の範囲で、ヨウ素は同じ濃度の塩素と比較して、かなり有効であることがわかった。これは特にヨウ素がヨウ素衛生化ユニットによって添加された場合にそうである。
【0132】
いくつかの作物ではヨウ素は細菌を最もよく抑制し、他の農作物ではヨウ素は真菌を最もよく抑制する。ISUは特に真菌に対してヨウ素抑制を補助するようにみえる。1.5log10(または濃度を1/30に減少させる)という細菌または真菌の十分な減少に必要とされる濃度は、作物によってかなりの違いがあり、異なる種類の作物には異なる濃度を推奨すべきであることが示唆される。
【0133】
有効性の結果を要約した表
【表10】
Figure 2004503382
再循環モードにおいてヨウ素および塩素の浸漬液の両方に土を高いレベルで添加することによる効果は、土のレベルおよび浸漬液の使用時間が増加するに従って、ヨウ素衛生化ユニットが塩素に対してかなり優れていることを示した。また、この結果は、ヨウ素浸漬液を1分間から4分間まで用いて浸漬液の濃度を増加させることが、有効性において浸漬液の濃度を2倍にすることと等価であることを示した。
【0134】
当業者によって、本明細書において広く記述されたように、本発明の全体的な精神および範囲を逸脱することなく、例えば(限定されないが)樹脂に置換基を用いるなど、本発明に対して多くの変更および修正をなし得ることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】1つの実施例によるヨウ素浄化プロセスの流れ図を示し、ヨウ素またはヨウ化物またはヨウ素種は水流中から吸収樹脂によって収集され、ヨウ化物はオフサイトで電解抽出プロセス、触媒または他の化学的転換プロセスによって、浄化プロセスで再使用するために転換される。
【図2】1つの実施例によるヨウ素浄化プロセスの流れ図を示し、ヨウ素またはヨウ化物またはヨウ素種はインラインで電解抽出プロセス、触媒または化学的または他の転換プロセスによって、浄化プロセスで再使用するために転換される。
【図3】1つの実施例によるヨウ素浄化プロセスの流れ図を示し、ヨウ素はヨウ素放出樹脂を経由して処理ステーションに送られ、余剰のヨウ素またはヨウ化物またはヨウ素種は水流から吸収樹脂によって収集され、ヨウ化物はオフサイトで電解抽出プロセス、触媒または他の転換プロセスによって、浄化プロセスで再使用するために転換される。
【図4】1つの実施例によるヨウ素浄化プロセスの流れ図を示し、ヨウ素はヨウ素放出樹脂を経由して処理ステーションに送られ、余剰のヨウ素及び/又はヨウ化物またはヨウ素種はインラインで電解抽出プロセス、触媒または他の転換プロセスによって、浄化プロセスで再使用するために転換される。

Claims (87)

  1. ヨウ素衛生化プロセスであって、
    流体源と、
    前記流体源に前記浄化プロセスで使用するヨウ素を供給する手段とを具備し、
    さらに前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導される他のヨウ素種を前記流体から回収する手段を具備したヨウ素衛生化プロセス。
  2. さらに、前記溶液に供給された前記ヨウ素から誘導体ヨウ素種をヨウ素(I)に転換するための手段を具備した請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記転換を、電解抽出プロセスによって行う請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記転換を、化学オキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項2に記載のプロセス。
  5. 前記転換を、過マンガン酸塩、二クロム酸塩、過酸化水素、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、セリウム、銅、塩素および臭素から選択されるオキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記転換を、触媒として緑砂を使用して行う請求項4に記載のプロセス。
  7. 前記転換を、衛生化プロセスの一部として行うか、または前記プロセスから離れて行う請求項2に記載のプロセス。
  8. 前記ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導体ヨウ素種を、アニオン交換/吸収樹脂で回収する請求項2に記載のプロセス。
  9. 前記ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導体ヨウ素種を前記アニオン交換樹脂から分離する請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記分離を、前記樹脂を水酸化カリウム溶液で洗浄することによって行う請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記プロセスは、さらに予定量のヨウ素を前記流体中に放出することができるアニオン交換放出樹脂を具備する請求項10に記載のプロセス。
  12. 請求項1に記載のプロセスであって、前記水を予定濃度のヨウ素で充填し、前記プロセスは、1つまたはそれ以上の水消費用途への連続的な水源と、前記主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間にあるヨウ素源とを具備し、前記ヨウ素の供給を前記水源によって供給される水流中で予定範囲内の予定濃度に維持し、前記予定濃度のヨウ素は前記水流の予定レベルの浄化を与えるプロセス。
  13. 前記水流に供給されるヨウ素の予定濃度を、水流中への急速溶解が可能なヨウ素製剤を使用して維持する請求項12に記載のプロセス。
  14. ヨウ素濃度を、フロー流中で、水流の流速、温度および前記水の汚染レベルとは無関係に維持する請求項13に記載のプロセス。
  15. 予定濃度のヨウ素が前記水流の汚染レベルと釣合っている請求項14に記載のプロセス。
  16. さらに、前記溶液へ供給される前記ヨウ素から誘導体ヨウ素種をヨウ素(I)に転換する手段を具備する請求項12に記載のプロセス。
  17. 前記転換を、電解抽出プロセスによって行う請求項12に記載の方法。
  18. 前記転換を、化学オキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項12に記載の方法。
  19. 前記転換を、過マンガン酸塩、二クロム酸塩、過酸化水素、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、セリウム、銅、塩素および臭素から選択されるオキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項16に記載のプロセス。
  20. 前記転換を、触媒として緑砂を使用して行う請求項16に記載のプロセス。
  21. 前記転換を、衛生化プロセスの一部として行うか、または前記プロセスから離れて行う請求項7に記載のプロセス。
  22. さらに、予定量の元素状ヨウ素で充填したアニオン交換放出樹脂を具備する請求項15に記載のプロセス。
  23. アニオン交換放出樹脂を、前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置する請求項22に記載のプロセス。
  24. さらに、収集/吸収樹脂を具備し、前記樹脂は前記プロセス中で再使用するために前記ヨウ素、ヨウ化物またはヨウ素種を収集する請求項23に記載のプロセス。
  25. 前記ヨウ化物及び/又はヨウ素収集樹脂は、前記収集ステーションから取り外し可能である請求項24に記載のプロセス。
  26. 前記アニオン交換放出樹脂が1つまたはそれ以上のシール容器中に収容されている請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記ヨウ素源が高表面積の急速溶解ヨウ素種である請求項12に記載のプロセス。
  28. 前記水浄化プロセスを、食品処理、スイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む水網目状設備に適用する請求項1または12に記載のプロセス。
  29. ヨウ化物及び/又はヨウ素種をヨウ素(I)に転換する転換プロセスであって、前記転換プロセスによって転換するための前記ヨウ素種はヨウ素浄化プロセスから誘導され、前記プロセスは、流体源と、前記流体源に前記浄化プロセスで使用するヨウ素を供給する手段とを具備するプロセス。
  30. 前記転換を、電解抽出プロセスによって行う請求項29に記載の転換プロセス。
  31. 前記転換を、化学オキシダントを使用して化学反応によって行う請求項30に記載のプロセス。
  32. 前記転換を、過マンガン酸塩、二クロム酸塩、過酸化水素、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、セリウム、銅、塩素および臭素から選択されるオキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項31に記載のプロセス。
  33. 前記転換を前記プロセスから離れて、触媒として緑砂を使用して行う請求項32に記載のプロセス。
  34. 前記浄化プロセスはさらに、前記転換プロセスによるIへの転換より前に、前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導された他のヨウ素種を前記流体から回収する手段を具備する請求項28に記載の転換プロセス。
  35. 前記転換プロセスより前に、前記ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導体ヨウ素種をアニオン交換樹脂中で回収する請求項34に記載の転換プロセス。
  36. 前記転換を、浄化プロセスの一部として行うか、または前記プロセスから離れて行う請求項29に記載の転換プロセス。
  37. 前記浄化プロセスを食品衛生化、スイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む水網目状設備に適用する請求項29に記載の転換プロセス。
  38. 消耗品たとえば食品の殺生剤処理を含む用途および水網目状設備で使用している間に水を連続的にヨウ素補助によって浄化し、前記水を予定濃度のヨウ素で充填するプロセスであって、前記プロセスは、前記用途への連続的な水源と、前記主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションとの間にあるヨウ素源とを具備し、前記ヨウ素源は前記水源から供給される水流中で予定範囲内の予定濃度の元素状ヨウ素に維持され、前記予定濃度のヨウ素は前記水流の予定レベルの浄化を与えるプロセス。
  39. ヨウ素濃度を、水流中への急速溶解が可能な高表面積を有するヨウ素製剤の使用によって維持する請求項38に記載のプロセス。
  40. ヨウ素濃度をフロー流中で、水流の流速および前記水の汚染レベルとは無関係に維持する請求項39に記載のプロセス。
  41. 前記水流中の前記元素状ヨウ素の濃度を、前記ヨウ素源からヨウ素の放出を制御することによって維持する請求項40に記載のプロセス。
  42. 予定濃度のヨウ素が前記水流の汚染レベルと釣合っている請求項41に記載のプロセス。
  43. さらに、予定量の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を具備する請求項42に記載のプロセス。
  44. アニオン交換放出樹脂が前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置する請求項43に記載のプロセス。
  45. さらに、ヨウ化物及び/又はヨウ素及び/又はヨウ素種を、前記処理ステーションの下流に供給された水から収集する収集ステーションを具備する請求項44に記載のプロセス。
  46. ヨウ化物及び/又はヨウ素及び/又はヨウ素種を収集するための前記手段が、インラインのアニオン交換収集樹脂を具備する請求項45に記載のプロセス。
  47. 前記樹脂は、前記ヨウ化物及び/又はヨウ素種を、前記プロセス中での再使用のためにヨウ素に転換するために収集する請求項46に記載のプロセス。
  48. 前記ヨウ化物及び/又はヨウ素収集樹脂が前記収集ステーションから取り外し可能である請求項47に記載のプロセス。
  49. ヨウ化物を、前記プロセスから離れた位置で、前記樹脂から取り去る請求項48に記載のプロセス。
  50. さらに、前記ヨウ化物及び/又はヨウ素種を電気化学的プロセス、触媒または化学的プロセスを使用して転換する手段を具備する請求項42に記載のプロセス。
  51. ヨウ化物のヨウ素への転換を、インラインで、又は前記プロセスから離れて行う請求項50に記載のプロセス。
  52. 前記ヨウ素及び/又はヨウ化物または他のヨウ素種を前記処理ステーションから供給された水から収集した後、前記水を前記プロセスを通して再循環させるかまたは廃棄する請求項49に記載のプロセス。
  53. 前記プロセスを通して再循環した水を、前記処理ステーションに入る前に、ヨウ素で再充填する請求項52に記載のプロセス。
  54. 前記処理ステーションがリザーバを具備する前記請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  55. 前記水網目状設備がスイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む請求項37に記載のプロセス。
  56. 流体源で充填された流体流中のヨウ素浄化方法であって、
    a)前記浄化プロセス中で使用するために前記流体源にヨウ素を制御して供給する手段を提供し、ヨウ素を前記流体に供給する工程と、
    b)前記浄化後に、前記ヨウ素及び/又はヨウ化物及び/又は前記ヨウ素から誘導された他のヨウ素種を前記流体から回収する工程と
    を具備する方法。
  57. さらに、前記溶液に供給された前記ヨウ素から誘導体ヨウ素種をヨウ素(I)に転換する工程を具備する請求項56に記載の方法。
  58. 前記転換を、電解抽出プロセスによって行う請求項57に記載の方法。
  59. 前記転換を、化学オキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項57に記載のプロセス。
  60. 前記転換を、過マンガン酸塩、二クロム酸塩、過酸化水素、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、セリウム、銅、塩素および臭素から選択されるオキシダントを使用して化学的プロセスによって行う請求項59に記載のプロセス。
  61. 前記転換を、触媒として緑砂を使用して行う請求項57に記載のプロセス。
  62. 前記転換工程を、プロセスの一部として、又は前記プロセスから離れて行う請求項57に記載の方法。
  63. さらに、前記ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導ヨウ素種をアニオン交換樹脂で収集する工程を具備する請求項57に記載の方法。
  64. さらに、前記ヨウ素/ヨウ化物または前記他の誘導ヨウ素種を前記アニオン交換樹脂から分離する工程を具備する請求項63に記載の方法。
  65. 前記分離工程が前記樹脂を水酸化カリウム溶液で洗浄することを含む請求項64に記載の方法。
  66. さらに水を予定濃度のヨウ素で充填する工程を具備する請求項56に記載の方法であって、1以上の用途への連続的な水源を設け、前記主要水源と前記主要水源によって供給される処理ステーションの間にあるヨウ素源を設け、前記ヨウ素源を前記水源から供給される水流中で予定範囲内の予定濃度の元素状ヨウ素に維持し、前記予定濃度のヨウ素は前記水流の予定レベルの浄化を与える方法。
  67. 前記水流に供給されるヨウ素の濃度を、水流への急速溶解が可能なヨウ素製剤の使用によって維持する請求項66に記載の方法。
  68. ヨウ素濃度を、フロー流中で、水流の流速、温度および前記水の汚染レベルとは無関係に維持する請求項67に記載の方法。
  69. 予定濃度のヨウ素が前記水流の汚染レベルと釣合っている請求項68に記載の方法。
  70. さらに、前記アニオン交換放出樹脂を、予定量の元素状ヨウ素で充填する工程を具備する請求項69に記載の方法。
  71. さらに、前記ヨウ化物及び/又はヨウ素収集樹脂を前記収集ステーションから取り除く工程を具備する請求項70に記載の方法。
  72. 前記衛生化/浄化プロセスを、食品衛生化、スイミングプール、冷却塔、水源、水タンクおよび市水を含む水網目状設備に適用する請求項71に記載の方法。
  73. 消耗品たとえば食料品の殺菌処理において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは清浄することによって衛生化する方法であって、前記方法は、
    a)元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する工程と、
    b)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源により供給される処理ステーションとの間に配置する工程と、
    c)予定量の元素状ヨウ素で充填したアニオン交換放出樹脂を収容するための少なくとも1つの容器を、前記元素状ヨウ素源と前記ステーションとの間に配置する工程と、
    d)及び/又は、水を前記主要水源から前記少なくとも1つの放出樹脂ステーションに導入する前に、前記主要水源を富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
    e)前記水を、アニオン交換放出樹脂を収容する前記少なくとも1つの容器に通す工程と、
    f)前記少なくとも1つの放出樹脂容器から予定濃度の元素状ヨウ素を含む水を、前記水源からの水に放出させる工程と、
    g)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と
    を具備する方法。
  74. 消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法であって、前記方法は、
    a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源により供給される処理ステーションとの間に配置する工程と、
    b)予定量の元素状ヨウ素で充填したアニオン交換放出樹脂を収容するための少なくとも1つの容器を、前記元素状ヨウ素源と前記ステーションとの間に配置する工程と、
    c)プロセスによって生成したヨウ化物を収集することができるアニオン交換収集/吸収樹脂を収容するための少なくとも1つのさらなる容器を配置し、前記リザーバを出ていく水との伝達においてさらに使用するためにヨウ化物を回収する工程と、
    d)水を、アニオン交換放出樹脂を収容する前記少なくとも1つの容器に通す工程と、
    e)処理ステーションを出た後に、水を前記アニオン収集樹脂に通す工程と、
    f)及び/又は、水を前記主要水源から前記少なくとも1つの放出樹脂ステーションに導入する前に、前記主要水源を富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
    g)前記少なくとも1つの放出樹脂容器から予定濃度の元素状ヨウ素を含む水を、前記水源からの水に放出させる工程と、
    h)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と
    を具備する方法。
  75. 消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法であって、前記方法は、
    a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理リザーバとの間に配置する工程と、
    b)プロセスによって生成したヨウ化物を収集することができるアニオン交換収集樹脂を保持するための少なくとも1つのさらなる容器を配置し、前記リザーバを出ていく水との伝達においてさらに使用するためにヨウ化物を回収する工程と、
    c)前記リザーバを出ていく水中に残っているヨウ素を収集することができるアニオン交換収集樹脂を保持するための少なくとも1つの他の容器を配置する工程と、
    d)前記処理ステーションを出た後に、水を前記アニオン交換収集樹脂に通す工程と、
    e)水を前記主要水源から前記リザーバに導入する前に、前記主要水源を富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
    f)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と
    を具備する方法。
  76. 消耗品たとえば食料品の洗浄において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において用いられる水を、ヨウ素富化水でフラッシングまたは洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法であって、
    a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理リザーバとの間に配置する工程と、
    b)前記元素状ヨウ素源と前記ステーションの間に予定量の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を収容するための少なくとも1つの容器を配置する工程と、
    c)水を前記プロセスに通す工程と、
    d)水を、アニオン交換放出樹脂を収容する前記少なくとも1つの容器に通す工程と、
    e)及び/又は、水を前記主要水源から前記少なくとも1つの放出樹脂容器に導入する前に、前記主要水源を富化させるために水を前記ヨウ素源に通す工程と、
    f)前記少なくとも1つの放出樹脂容器から予定濃度の元素状ヨウ素を含む水を、前記水源からの水に放出させる工程と、
    g)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と、
    h)ヨウ化物をヨウ素に転換することができる電気化学プロセスを行い、このプロセスを、前記リザーバを出ていく水と連通させる工程と、
    i)前記化学的プロセスから放出されたヨウ化水で前記プロセスを再充填させる工程と
    を具備する方法。
  77. 前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、ヨウ素富化水で洗浄することによって衛生化し、元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持する方法であって、前記方法は、
    a)ヨウ素源を、主要水源と前記主要水源によって供給される処理リザーバとの間に配置する工程と、
    b)前記主要水源を富化させるために、水を前記ヨウ素源に通す工程と、
    c)前記予定濃度のヨウ素水を含む水を、消耗品たとえば食料品の汚染除去に、または水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水に使用する工程と、
    d)ヨウ化物をヨウ素に転換することができる電気化学プロセスを行い、このプロセスを、前記処理ステーションを出ていく水と連通させる工程と、
    e)前記電気化学プロセスを出ていく水を、前記衛生化プロセスを通して再循環させる工程と
    を具備する方法。
  78. 元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスであって、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源と、予定濃度の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を保持し前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置される少なくとも1つの容器とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、前記プロセスを通して再循環する前に、前記リザーバからの前記流出液を受け取るヨウ化物/吸収収集樹脂と連通しており、前記ヨウ化物収集樹脂はシステムから取り除かれ収集ヨウ化物を取り除くことができ、そのとき得られるヨウ化物溶液を、ヨウ化物をヨウ素に転換することができる転換ステーションを通過させ、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素を与えるプロセス。
  79. ヨウ化物のヨウ素への転換を、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂、または化学プロセスによって達成する請求項78に記載のプロセス。
  80. 元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスであって、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、前記プロセスを通して再循環する前に、前記リザーバからの前記流出液を受け取るヨウ化物/吸収収集樹脂と連通しており、前記ヨウ化物収集樹脂はシステムから取り除かれ収集ヨウ化物を取り除くことができ、そのとき得られるヨウ化物溶液を、ヨウ化物をヨウ素に転換することができる転換ステーションを通過させ、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与えるプロセス。
  81. ヨウ化物のヨウ素への転換を、電解抽出プロセス、触媒たとえば緑砂、または化学プロセスによって達成する請求項80に記載のプロセス。
  82. 元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスであって、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、ヨウ化物をヨウ素に転換することができるインラインの転換ステーションと連通しており、それによって前記衛生化プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与えるプロセス。
  83. 元素状ヨウ素の濃度を水流中で予定範囲内に維持するプロセスであって、前記水流は、消耗品たとえば食料品の汚染除去において、および水網目状組織を使用する設備たとえばスイミングプール、水源、冷却塔、水タンク、市水において、前記予定濃度のヨウ素を含む水でフラッシングまたは洗浄することによって水を衛生化するプロセスで用いられ、前記プロセスは、処理ステーションへの供給のための主要水源を含む水網目状ネットワークと、前記主要水源と前記処理リザーバの間に配置されたヨウ素源と、予定濃度の元素状ヨウ素で充填されたアニオン交換放出樹脂を保持し前記ヨウ素源と前記処理ステーションの間に配置される少なくとも1つの容器とを具備し、前記処理ステーションからの流出液は、ヨウ化物をヨウ素に転換することができるインラインの転換ステーションと連通しており、それによって前記一次プロセスで再使用するためのヨウ素富化溶液を与えるプロセス。
  84. ヨウ化物およびヨウ素およびヨウ素種のレベルを水流中で測定する請求項1に記載のプロセスであって、そのとき前記測定レベルに選択的に応答するコンピュータが、前記測定値が予定最低閾値を下回る場合にヨウ素の前記水流への放出を可能にする、及び/又は前記レベルが予定最大閾値を上回る場合にヨウ素の前記水流への供給を制限するプロセス。
  85. 前記ヨウ素がヨウ素キャニスターから前記水流に放出される請求項84に記載のプロセス。
  86. 前記ヨウ素が、高表面積でヨウ素を急速溶解させる前記キャニスターから放出された請求項85に記載のプロセス。
  87. 前記レベルをセンサーまたは検出プローブを使用して測定する請求項84に記載のプロセス。
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