JP2004503323A - 人体、特に、心臓から発生する電気信号を取り出すための装置 - Google Patents
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Abstract
心臓からの電気信号を取り出して心電図を形成するための装置において、その電気信号に対する電磁界の干渉を低減する。
【解決手段】
本発明は、人体、特に患者(P,2)の心臓から発生する電気信号を取り出すための装置に関する。この装置は、少なくとも二つの独立した接続要素(8,9;80,90)を有する。これら要素の各々が複数の支持部材(4)を有し、各支持部材には、平行ストランドを有する電気ケーブル(5,5’)を介して接続された複数の電極(3)が設けられ、電気ケーブルは信号取出カード(6)の入力(10,11)へ接続されており、電極(3)から発生する電気信号が、電磁界と干渉することなく、データの処理、分析及び出力を行う中央ユニット(7)へ受信及び送信されるようになっている。
【選択図】図5
【解決手段】
本発明は、人体、特に患者(P,2)の心臓から発生する電気信号を取り出すための装置に関する。この装置は、少なくとも二つの独立した接続要素(8,9;80,90)を有する。これら要素の各々が複数の支持部材(4)を有し、各支持部材には、平行ストランドを有する電気ケーブル(5,5’)を介して接続された複数の電極(3)が設けられ、電気ケーブルは信号取出カード(6)の入力(10,11)へ接続されており、電極(3)から発生する電気信号が、電磁界と干渉することなく、データの処理、分析及び出力を行う中央ユニット(7)へ受信及び送信されるようになっている。
【選択図】図5
Description
【0001】
本発明は、人体から発生する電気信号を取り出す装置、特に、心臓から発生する電気信号を取り出して心電図を形成するための装置に関する。
【0002】
心電計は心臓血管病理を研究する上で基本的な手段である。そのため、これら心電計は完成度に程度の差はあるものの、多様な製造研究がなされている。
心電計の複雑度はリード線の数で決定される。その理由は、リード線の数が多いほど心臓から得られる情報が増えるためである。現在、1本から12本のリード線を有する心電計が存在する。
12本のリード線によって心電図を得るためには、電気ワイヤによって心電計に接続された10個の電極を患者の体表に取り付ける必要がある。
【0003】
10個の電極は次のように取り付けられる。
・胸部上に6個の電極が取り付けられる。
・患者の体の先端である手首や足首に4個の電極が配置される。
電極によって取り出された電気信号は、心電計によって、直接紙媒体上で、あるいは特別なディスプレイ及び計算ソフトウェアを有するコンピュータを介して利用することができる。
【0004】
電気信号を取り出すためには、二つの種類の電極、すなわち、バルブ電極又はプレゲル電極がある。
バルブ電極は吸引パッドであり、良好な粘着性をもたらすために、電極を受ける患者の体表領域にゲルの塗布を必要とする。医者は、これら電極を胸部、手首及び足首の各箇所に一つずつ配置しなくてはならない。
【0005】
各吸引パッド型電極は、患者の体の部位に基づいた心電計の特定の入力に電気ワイヤで接続される。
プレゲル電極は、患者の体表上に配置された粘着構造を有するという点において、米国特許第4,393,584号、米国特許第4,559,950号、米国特許第4,082,087号及びヨーロッパ特許第0284943号に記載されたものと類似している。各電極は、ワニ口クリップ又はプレススタッドの何れかを介して電気ワイヤに接続される。
【0006】
自己接着構造が米国特許第4,082,087号に示されるように数個の電極を有する場合、これらの電極はその構造内に組み込まれた電極ワイヤによって心電計に直接接続されている。
上述した電気信号を取り出す装置では、患者の体に取り付けられた電極位置と心電計との間に大きな面電磁界を生じ、その中を電磁波が通り、その電磁界が心電計のトレースを妨害することが分かっている。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第4,393,584号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,559,950号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,082,087号明細書
【特許文献4】
ヨーロッパ特許第0284943号明細書
【特許文献5】
フランス特許第2767467号明細書
【特許文献6】
フランス特許第2767468号明細書
【0008】
本発明による電気信号取出装置は、特に、これらの欠点を解消するために意図されたものである。
本発明による電気信号を取り出すための装置は、それぞれ支持部材を有する少なくとも二つの独立した接続要素を有している。各支持部材には平行ストランド状電気ケーブルを介して接続された複数の電極が設けられている。電気ケーブルは信号取出カードの入力へ接続されており、電極からの電気信号が、電磁界と干渉することなく、データの処理、分析及び出力を行うための中央演算処理ユニットへ受信及び送信される。
【0009】
本発明による電気信号を取り出すための装置は少なくとも二つの独立した接続要素を有する。接続要素は、それぞれ、
・二つの支持部材と、
・他の二つの支持部材と、
を有する。二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カードの入力に接続された電気ケーブルを介して接続された三つの電極が設けられている。また、他の二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カードの入力に接続された電気ケーブルを介して接続された二つの電極が設けられている。
【0010】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、患者の体の胸部に取り付けられた第1の接続要素を有し、三つの電極が設けられた各支持部材が胸骨の位置を示す縦軸XX’の各側において縦方向に配置されている。
【0011】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、患者の体の心臓下に取り付けられた第2の接続要素を有し、二つの電極が設けられた各支持部材が患者の下方及び右側に延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0012】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、編物又は非編物のテープから形成され、電極を収容するのに適した自己接着面が設けられた支持部材を有する。支持部材は、端部が丸く形成された延長部分と、延長部分の長い方の側部から延びるとともにその延長部分よりも大きい面領域を有する他の長方形部分とによって限定されたT字形の形状を有する。
【0013】
本発明による電気信号を取り出すための装置は紙などで形成された保護フィルムによって被覆される自己接着面を有する。自己接着面は部品の全面を覆うように支持部材と類似した形状を有する。
【0014】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、第1の着脱可能な要素と、第2の着脱可能な要素とを形成するように切断された保護フィルムを有する。第1の着脱可能な要素は、一方において、支持部材の延長部分の面を完全に被覆し、他方において、前記支持部材の長方形部分の面の半分を被覆し、第2の着脱可能な要素は、支持部材の部分の残り面の他の半分を被覆する。
【0015】
本発明による電気信号を取り出すための装置は電極を有する。各電極は、ゲルによって被覆され電気信号を受信する面と、ケーブルに対する電気接続を形成するための面とを有する。
【0016】
本発明による電気信号を取り出すための装置は支持部材に位置合わせされた電極を有する。その各面は、保護フィルムの第1の着脱可能な要素を取り除いた後に、延長部分の自己接着面に貼り付けられ、一方、別の各面は、長方形部分の面の半分に対応する自己接着面に貼り付けられている。
【0017】
本発明による電気信号を取り出すための装置は電極を有する。電極は、各接続面が第2の着脱可能な要素によって保護されていない長方形部分の自己接着面の一部を被覆するように配置され、その着脱可能な要素の縁部と面との間に電気ケーブルを所定位置に配置させるための被覆されていない自己接着空間を形成している。
【0018】
本発明による電気信号を取り出すための装置は保護フィルムの第2の着脱可能な要素を有する。この要素は長方形部分の自己接着面の他の半分を覆わないように剥離され、ケーブル周りで折り曲げられ、他方の半分に貼り付けられており、支持部材上に前記ケーブルを保持し、各電極の接続面上において電気ワイヤの接続を保護している。
【0019】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、タブを有する保護フィルムの第1の着脱可能な要素を有する。
本発明による電気信号を取り出すための装置は、支持部材の長方形部分を有する。長方形部分は、ケーブル周りに折り曲げられ、編物又は非編物材料から形成された自己接着テープによって補強されている。
【0020】
本発明による電気信号を取り出すための装置は自己接着テープを有する。このテープは、ケーブルと保護フィルムの第1の着脱可能な要素のタブの折曲縁部との間に位置し、長方形部分の二つの折り曲げられた半分を相互に完全に固定している。
【0021】
本発明による電気信号を取り出すための装置は自己接着テープを有する。テープは、一方の面、特に、第1の着脱可能な要素に対向する面に、広告ラベルを載せられるようになっている。
【0022】
また、本発明による電気信号を取り出すための装置は電気ケーブルを有する。この電気ケーブルはその一端がコネクタに接続され、信号取出カードの入力に接続できるようになっている。
以下、添付図面を参照しながら限定的でない実施形態について説明する。これによって、本発明、その特徴及びそれによって得られる効果を容易に理解できるであろう。
【0023】
図1は、従来技術の信号取出装置Dの数個の電極の位置、特に、符号L及びRで示された電極の位置であって、成人の患者Pの体表上における位置を示している。
電極L及びRは、各々ケーブルS1及びS2によってボックスBを介して心電計Eに接続され、電気信号の送信が可能になっている。
【0024】
ループが電極L,RのケーブルS1及びS2及び心電計EのボックスBによって形成され、このループによって電磁界CEが形成され、その電磁界CEの領域が患者Pの体上の電極位置や電極と心電計との間の距離に応じて変化するものであることがわかる。
このように、電磁界CEの領域は電極L,RのケーブルS1,S2及び心電計EのボックスBによって形成されるループ内で形成される。
【0025】
さらに、総数12個のリード線、即ち、12個の電極を有する従来の信号取出装置Dでは、二つの電極間で行われる各測定に対して電磁界CEが存在する。
また、この電磁界CEの領域が大きければ大きいほど、人体Pに近接する環境内に位置する電気装置から発生する電磁波がこの同じ電磁界を通過する機会が大きくなることもわかる。
【0026】
図2は、従来の信号取出装置Dにおける電極L及びRによって取り込まれた電気信号によるトレース結果を示す。
このトレースの画像表示は干渉を有することが分かる。すなわち、このトレース結果は、その鮮明性及び直線的規則性を妨害するような異なるサイズの一連の不規則な縦の線を有していることが分かる。
【0027】
この画像表示は従来の信号取出装置Dに近接する電磁波による干渉を有する。
【0028】
図3は、本発明による電気信号を取り出すための装置1における数個の電極、特に、二つの装置によるトレース結果を比較できるように電極L及びRを示している。
信号取出装置1の電極L及びRは、成人の患者Pの体に取り付けられ、心電図を生成するようになっている。
【0029】
電極Lは、ケーブル5のストランド50によって電極Rに接続されており、両電極が信号取出カード即ちアダプター6に接続可能となっている。
カード6は、データの処理及び出力を行うためのソフトウェアが備えられたコンピュータ7から成る中央演算処理ユニットに直接接続されるか、あるいはそれ自体は周知の心電計EのボックスBに接続することができる。
【0030】
ケーブル5は、相対して纏められた複数の平行なストランドから成り、その数はカード6に接続されるべき電極の数に応じて変化する。
その結果、電磁界CEの領域はケーブル5の各平行なストランド間の間隔内に限定される。
【0031】
このような構成のケーブル5は、リード線によって形成されるループによって生じる電磁界を低減することを可能にし、信号取出装置1に近接する電気装置から生じる電磁気的干渉を除去することを可能にする。
【0032】
図4は、本発明による電気信号取出装置1の電極L,Rによって取り出された電気信号から得られるトレース結果を示す。
このトレースの画像表示は、図2に示されたものよりも明瞭であることが分かる。
【0033】
これは曲線上のノイズが全体的に低減しているためである。なお、このノイズは近接する電気装置から発生する電磁波に直接関連するものである。
【0034】
図5は、本発明による電気信号を取り出すための装置1における各電極の位置であって、成人患者Pの体上における位置を示す。
信号取出装置1は、電気信号を受信するための二つの独立した接続要素80及び90を有している。これらは、患者Pの体の異なる領域に配置され、それぞれ信号取出カード6の異なる入力に接続されている。
【0035】
第1の接続要素80は、符号L,R,N及びFで示される電極からなる。符号L,R,N及びFは、心電計の周辺電極を示すのに一般的に用いられる用語であり、患者Pの体上の各電極位置をユーザーにとって一層分かり易くするためのものである。
また、第1の接続要素80は、四つの支持部材4を有し、各支持部材には電極3が設けられている。これらの電極は、ケーブル5によって信号取出カード6の入力10に接続されている。
【0036】
この場合、ケーブル5は、四つの独立した平行なストランド50,51,52及び53からなり、これらストランドが各電極3をカード6の入力10に接続している。
第1の接続要素80は成人患者Pの体に固定されており、各支持部材4が、胸骨の位置を示す縦軸XX’をほぼ中心としたほぼ正方形のコーナーを形成するように配置されている。
【0037】
第2の接続要素90は符号C1C2,C3C4,及びC5C6で示される電極からなる。符号L,R,N及びFは心電計の前胸部用電極を示すのに一般的に用いられる用語であり、患者Pの体上の各電極位置をユーザーにとって一層分かり易くするためのものである。
また、第2の接続要素90は三つの支持部材4を備え、各支持部材には、二つの電極3が設けられている。これら電極は、他のケーブル5によって、カード6の入力11に接続されている。
【0038】
この場合、ケーブル5は、六つの独立した平行なストランド54〜59からなり、これらストランドが各電極3をカード6の入力11に接続している。
第2の接続要素90は患者Pの体の心臓下に固定され、二つの電極3を有する各支持部材4は患者の下方及び右側に向かって延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0039】
本実施形態では、信号取出カード即ちアダプター6は、中央演算処理ユニット7を備える心電計EにボックスBを介して接続される。
【0040】
図6は、心電図生成のために、若い患者2の体に貼り付けた状態で取り付けられた電気信号を取り出すための装置1を示している。
信号取出装置1は、支持部材4に貼り付けられた電極3を備え、各電極は、電気ケーブル5,5’によって電気信号を取り出すためのカード6に接続されている。
【0041】
信号取出カード6は、コンピュータ7を形成する中央演算処理ユニットに接続されている。この場合において、コンピュータには、カード6からのデータを処理及び出力するためのソフトウェアが設けられている。
信号取出カードは自動的に管理する集積マイクロプロセッサを有するモデム型のものであり、一方でケーブル5,5’の接続を自動的に管理し、他方で電極3から発生する電気信号の取り出し、さらに必要ならば、それら信号をメモリー内へ保存する。
【0042】
コンピュータ7に設けられている処理ソフトウェアは、基本的機能、最新機能及び患者ファイルを有する。
高度な直感的基本機能は、医者のトレース分析作業を著しく簡略化する。各トレースを比較する機能はコンピュータのスクリーン上で認めることができ、そのうちの一つはフルスクリーンの単一窓でトレースの読み取り、ズーム機能、スクロールバー機能などを可能とする機能である。
【0043】
最新機能は、自動的P−QRS−TPR計算などの12個のリード線による心電図(EKG)の全機能を有するが、とりわけ次のような分野における標準的な研究を可能にする。
・心臓形態学
・心拍障害
・心臓収縮
【0044】
これらの研究は、本発明の対象である信号取出装置1をフランス特許第2 767 467号及びフランス特許第2 767 468号に開示されるとともに保護されている電子聴診器といっしょに用いることによって実現可能である。
信号取出装置1は電気信号を受信するための二つの独立した接続要素8,9を有している。これら接続要素は、患者2の体の異なる領域に配置され、各々が信号取出カード6の異なる入力に接続されている。
【0045】
第1の接続要素8は、符号L,R,N,F,C1及びC2で示される電極から成っている。符号L,R,N及びFは周辺電極に対して一般的に用いられる用語であり、一方、符号C1及びC2は心電計の前胸部用電極に対して用いられる用語である。
【0046】
また、第1の接続要素8は二つの支持部材4を有し、各支持部材には三つの電極3が設けられ、これら電極はケーブル5によって信号取出カード6の入力10に接続されている。
第1の接続要素8は患者2の体の胸部に固定され、三つの電極3を有する各支持部材4が、胸骨の位置を示す縦軸XX’のそれぞれの側において、縦方向に配置されている。
【0047】
第2の接続要素9は、符号C3,C4,C5,及びC6で示される電極からなる。符号C3,C4,C5及びC6は心電計の前胸部用電極に対して用いられる用語である。
また、第2の接続要素9は二つの支持部材4を有し、各支持部材には二つの電極3が設けられ、これら電極は他のケーブル5’によって信号取出カード6の入力11に接続されている。
【0048】
第2の接続要素9は患者2の体の心臓下に固定され、二つの電極3を有する各支持部材4は患者の下方及び右側に向かって延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0049】
図7〜図13は、本発明による信号取出装置1における接続要素8,9,80及び90に設けられている支持部材4の例を示している。
図7〜図13に例示された支持部材4は三つの電極3を有する。他の支持部材の構造も同一であり、これら支持部材は、接続要素に応じて、また、本発明による信号取出装置1の使用状態に応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を有する。
【0050】
図7は、織物テープ又は非織物テープから形成された支持部材4を示す。この支持部材には電極3を取り付けるのに適した自己接着面12が設けられている。
支持部材4は、端部が丸く形成された延長部分13と、延長部分13の長い方の側部から延びるとともにその延長部分13よりも大きい領域を有する他の長方形部分14とによって限定され、T字形などの形状を有する。
【0051】
自己接着面12は紙などで形成された保護フィルム15によって被覆されている。保護フィルムは部分13及び14の全面を覆うように、支持部材4の形状と類似した形状を有している。
【0052】
保護フィルム15は第1の着脱可能な要素16を形成するように切断されており、一方において、支持部材4の延長部分13の面を完全に被覆し、他方において、支持部材4の長方形部分14の面の半分を被覆する。
保護フィルム15は第2の着脱可能な要素17を有し、この要素が支持部材4の部分14における残りの面の他の半分を被覆する。
【0053】
図8は支持部材4を示している。支持部材の保護フィルム15の第1の着脱可能な要素16は順次剥離され、一方において、延長部分13の自己接着面12から完全に取り除かれ、他方において、長方形部分14を覆う自己接着面12の半分からも取り除かれている。
【0054】
第1の着脱可能な要素16が剥離されると、実施の形態に応じて、第1の接続要素8,80或いは第2の接続要素9,90のいずれかに対応する1個、2個又は3個の何れかの電極3を支持部材4の自己接着面12上に貼り付けることが可能になる。
【0055】
電極3は電気信号を受信するための面18と、各電気ケーブル5,5’の対応するストランドを結合するための湾曲形状を有する面19とを有する。
各電極3の長方形の面18は患者2の皮膚との接触を容易にするためのゲル20で覆われている。
【0056】
電極3は支持部材4に位置合わせされ、各面18が延長部分13の自己接着面12に貼り付けられ、一方、湾曲形状を有する各面19は長方形部分14の面の半分に対応する自己接着面12の被覆されていない領域に貼り付けられている。
【0057】
図9は複数の電極3が取り付けられた支持部材4を示す。電極の数は接続要素8,80或いは接続要素9,90の実施形態に応じて変化する。
保護フィルム15の着脱可能な要素16は、タブ21を形成するように折り曲げられた後、支持部材4の延長部分13の自己接着面12上の所定位置に配置されている。これによって、電極3の長方形を有する面18だけを保護することができる。
【0058】
電極3は、各湾曲形状を有する面19が着脱可能な要素17によって保護されていない長方形部分14の自己接着面12の一部を被覆するように配置され、着脱可能な要素17の縁部と湾曲形状を有する面19との間に自己接着性の自由領域22が形成されている。
【0059】
図10は、平行なストランド、例えば、長方形部分14の自由領域22に貼り付けられた電気ケーブル5のストランドに接続された電極3が取り付けられた支持部材4を示す。
電気ケーブル5は、総数6個のうちの3個の電気ワイヤ又はストランド23〜25を被覆しないように、その面の一方が予め部分的に剥がされており、他のワイヤ又はストランド26〜28は、例えば、第1の接続要素8を形成する他の支持部材4の接続を可能にする。
【0060】
ワイヤ又はストランド23〜25の末端は剥がされており、支持部材4の各電極3の湾曲形状を有する面19上にそれぞれ配置されている。
自己接着性のフィルム29がワイヤ又はストランド23〜25を各電極3の湾曲形状を有する面19に固定し、各電極3とそのワイヤ又はストランドとの間に接続及び電気的接触を形成している。
【0061】
図11及び図12は支持部材4を示す。支持部材には、たとえば、接続要素8を形成するために、電気ケーブル5に接続された電極3が設けられている。
保護フィルム15の着脱可能な要素17は剥離されており、長方形部分14の自己接着面12の他の半分を覆わないようになっている。
【0062】
長方形部分14のこの半分は、ケーブル5の周りで折り曲げられ、他の半分に貼り付けられており、支持部材4上にケーブルを保持し、各電極3の湾曲形状を有する面19上において電気ワイヤ又はストランド23〜26の接続を保護している。
【0063】
長方形部分14のこの半分は、ケーブル5の回りに折り曲げられ、その自由端は、延長部分13の直近において、タブ21が設けられた保護フィルム15の着脱可能な要素16によって保護されている。
ケーブル5回りで折り曲げられた支持部材4の長方形部分14は、織物又は非織物材料から形成された自己接着性テープ30によって補強されている。
【0064】
自己接着性テープ30は、ケーブル5と保護フィルム15の着脱可能な要素16のタブ21の折曲縁部との間に位置しており、長方形部分14の折り曲げられた二つの半分の部分を相互に重ね合わせて完全に固定して、長方形部分が開かないようになっている。
自己接着性テープ30は、一方の面、特に、着脱可能な要素16に対向する面に、広告ラベルを載せられるように設計されている。
【0065】
図13は電気ケーブル5を示す。この電気ケーブルはその一端が信号取出カード6の入力10に接続するためのコネクタ31に接続されている。
ケーブル5,5’の一端に接続された各コネクタ31は異なる寸法を有し、信号取出カード6における医者による何らかの接続エラーの発生を防止できるようになっている。
【0066】
本発明による信号取出装置1は、各形態において、2個の接続要素8,9;80,90を有し、成人患者P又は若い患者2の体から電気信号が得られるようにしている。
接続要素8,9及び80,90を成人患者P又は若い患者2の体表に取り付けることは非常に容易である。その理由は、医者にとっては、タブ21を引っ張ることによって保護フィルム15の着脱可能な要素16を剥離して、支持部材4の延長部分13に対応する自己接着面12の被覆状態を解除するだけで済むからである。
【0067】
その後、医者は患者に応じた各接続要素8,9又は80,90の支持部材4を所定位置に配置して、ゲル20で覆われた各電極3の面18が成人患者P又は若い患者2の皮膚に接触させられる。
【0068】
最後に、医者は、接続要素8,9又は80,90のケーブル5及び5’を信号取出カード6の対応する入力10及び11に接続し、心臓から発生する電気信号が信号取出カードのメモリー内に保存される。
信号取出カード6によって回収されたデータは心電計E、又はソフトウェアによってデータを処理するコンピュータ7の何れかに伝送され、医者は成人患者P又は若い患者2の心電図のトレースを得ることができる。
【0069】
なお、電極3の形状は、本発明の趣旨を変更しない限り、異なるものであってもよい。その理由は、各電極は電気信号を受信する領域と、電気接続領域とを有していれば良く、前者の領域はゲルによって被覆されていてもいなくても良いからである。
【0070】
また、ケーブル5及び5’は、本発明の趣旨を変更しない限り、リボンの形態の平行ワイヤ又はストランドとして形成されてもよいし、或いは、プリント回路又は集積回路などとして形成されてもよい。
【0071】
医者は信号取出装置6の三つ目の入力に接続された電子聴診器を用いて検査を補足することも可能である。これによれば、心音図が生成され、その結果がコンピュータ7のソフトウェアによって処理及び分析される。
【0072】
上記の説明は単なる例であり、上述した実施形態の詳細が他の等価なものと置換可能である限り、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号取出装置の数個の電極が配置された患者の体上の位置、及びリード線で形成されたループによって誘起された電磁界領域を示す概略図である。
【図2】図1の従来の信号取出装置によって得られたトレースを示す概略図である。
【図3】本発明による信号取出装置の数個の電極の位置を示した概略図であり、図1と同様な図である。
【図4】図3に示された本発明による信号取出装置によって得られたトレースを示す概略図である。
【図5】本発明による信号取出装置の全ての電極の成人患者の体上における配置を示す概略図である。
【図6】本発明による信号取出装置の全ての電極の若い患者の体上における配置を示す概略図である。
【図7】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構造を示す図である。
【図8】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図9】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図10】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図11】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図12】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図13】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【符号の説明】
P,2 患者
3 電極
4 支持部材
5,5’ ケーブル
6 信号取出カード
7 中央演算処理ユニット
8,9,80,90 接続要素
10,11 入力
12 自己接着面
13 延長部分
14 長方形部分
15 保護フィルム
16,17 要素
18,19 面
20 ゲル
本発明は、人体から発生する電気信号を取り出す装置、特に、心臓から発生する電気信号を取り出して心電図を形成するための装置に関する。
【0002】
心電計は心臓血管病理を研究する上で基本的な手段である。そのため、これら心電計は完成度に程度の差はあるものの、多様な製造研究がなされている。
心電計の複雑度はリード線の数で決定される。その理由は、リード線の数が多いほど心臓から得られる情報が増えるためである。現在、1本から12本のリード線を有する心電計が存在する。
12本のリード線によって心電図を得るためには、電気ワイヤによって心電計に接続された10個の電極を患者の体表に取り付ける必要がある。
【0003】
10個の電極は次のように取り付けられる。
・胸部上に6個の電極が取り付けられる。
・患者の体の先端である手首や足首に4個の電極が配置される。
電極によって取り出された電気信号は、心電計によって、直接紙媒体上で、あるいは特別なディスプレイ及び計算ソフトウェアを有するコンピュータを介して利用することができる。
【0004】
電気信号を取り出すためには、二つの種類の電極、すなわち、バルブ電極又はプレゲル電極がある。
バルブ電極は吸引パッドであり、良好な粘着性をもたらすために、電極を受ける患者の体表領域にゲルの塗布を必要とする。医者は、これら電極を胸部、手首及び足首の各箇所に一つずつ配置しなくてはならない。
【0005】
各吸引パッド型電極は、患者の体の部位に基づいた心電計の特定の入力に電気ワイヤで接続される。
プレゲル電極は、患者の体表上に配置された粘着構造を有するという点において、米国特許第4,393,584号、米国特許第4,559,950号、米国特許第4,082,087号及びヨーロッパ特許第0284943号に記載されたものと類似している。各電極は、ワニ口クリップ又はプレススタッドの何れかを介して電気ワイヤに接続される。
【0006】
自己接着構造が米国特許第4,082,087号に示されるように数個の電極を有する場合、これらの電極はその構造内に組み込まれた電極ワイヤによって心電計に直接接続されている。
上述した電気信号を取り出す装置では、患者の体に取り付けられた電極位置と心電計との間に大きな面電磁界を生じ、その中を電磁波が通り、その電磁界が心電計のトレースを妨害することが分かっている。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第4,393,584号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,559,950号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,082,087号明細書
【特許文献4】
ヨーロッパ特許第0284943号明細書
【特許文献5】
フランス特許第2767467号明細書
【特許文献6】
フランス特許第2767468号明細書
【0008】
本発明による電気信号取出装置は、特に、これらの欠点を解消するために意図されたものである。
本発明による電気信号を取り出すための装置は、それぞれ支持部材を有する少なくとも二つの独立した接続要素を有している。各支持部材には平行ストランド状電気ケーブルを介して接続された複数の電極が設けられている。電気ケーブルは信号取出カードの入力へ接続されており、電極からの電気信号が、電磁界と干渉することなく、データの処理、分析及び出力を行うための中央演算処理ユニットへ受信及び送信される。
【0009】
本発明による電気信号を取り出すための装置は少なくとも二つの独立した接続要素を有する。接続要素は、それぞれ、
・二つの支持部材と、
・他の二つの支持部材と、
を有する。二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カードの入力に接続された電気ケーブルを介して接続された三つの電極が設けられている。また、他の二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カードの入力に接続された電気ケーブルを介して接続された二つの電極が設けられている。
【0010】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、患者の体の胸部に取り付けられた第1の接続要素を有し、三つの電極が設けられた各支持部材が胸骨の位置を示す縦軸XX’の各側において縦方向に配置されている。
【0011】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、患者の体の心臓下に取り付けられた第2の接続要素を有し、二つの電極が設けられた各支持部材が患者の下方及び右側に延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0012】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、編物又は非編物のテープから形成され、電極を収容するのに適した自己接着面が設けられた支持部材を有する。支持部材は、端部が丸く形成された延長部分と、延長部分の長い方の側部から延びるとともにその延長部分よりも大きい面領域を有する他の長方形部分とによって限定されたT字形の形状を有する。
【0013】
本発明による電気信号を取り出すための装置は紙などで形成された保護フィルムによって被覆される自己接着面を有する。自己接着面は部品の全面を覆うように支持部材と類似した形状を有する。
【0014】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、第1の着脱可能な要素と、第2の着脱可能な要素とを形成するように切断された保護フィルムを有する。第1の着脱可能な要素は、一方において、支持部材の延長部分の面を完全に被覆し、他方において、前記支持部材の長方形部分の面の半分を被覆し、第2の着脱可能な要素は、支持部材の部分の残り面の他の半分を被覆する。
【0015】
本発明による電気信号を取り出すための装置は電極を有する。各電極は、ゲルによって被覆され電気信号を受信する面と、ケーブルに対する電気接続を形成するための面とを有する。
【0016】
本発明による電気信号を取り出すための装置は支持部材に位置合わせされた電極を有する。その各面は、保護フィルムの第1の着脱可能な要素を取り除いた後に、延長部分の自己接着面に貼り付けられ、一方、別の各面は、長方形部分の面の半分に対応する自己接着面に貼り付けられている。
【0017】
本発明による電気信号を取り出すための装置は電極を有する。電極は、各接続面が第2の着脱可能な要素によって保護されていない長方形部分の自己接着面の一部を被覆するように配置され、その着脱可能な要素の縁部と面との間に電気ケーブルを所定位置に配置させるための被覆されていない自己接着空間を形成している。
【0018】
本発明による電気信号を取り出すための装置は保護フィルムの第2の着脱可能な要素を有する。この要素は長方形部分の自己接着面の他の半分を覆わないように剥離され、ケーブル周りで折り曲げられ、他方の半分に貼り付けられており、支持部材上に前記ケーブルを保持し、各電極の接続面上において電気ワイヤの接続を保護している。
【0019】
本発明による電気信号を取り出すための装置は、タブを有する保護フィルムの第1の着脱可能な要素を有する。
本発明による電気信号を取り出すための装置は、支持部材の長方形部分を有する。長方形部分は、ケーブル周りに折り曲げられ、編物又は非編物材料から形成された自己接着テープによって補強されている。
【0020】
本発明による電気信号を取り出すための装置は自己接着テープを有する。このテープは、ケーブルと保護フィルムの第1の着脱可能な要素のタブの折曲縁部との間に位置し、長方形部分の二つの折り曲げられた半分を相互に完全に固定している。
【0021】
本発明による電気信号を取り出すための装置は自己接着テープを有する。テープは、一方の面、特に、第1の着脱可能な要素に対向する面に、広告ラベルを載せられるようになっている。
【0022】
また、本発明による電気信号を取り出すための装置は電気ケーブルを有する。この電気ケーブルはその一端がコネクタに接続され、信号取出カードの入力に接続できるようになっている。
以下、添付図面を参照しながら限定的でない実施形態について説明する。これによって、本発明、その特徴及びそれによって得られる効果を容易に理解できるであろう。
【0023】
図1は、従来技術の信号取出装置Dの数個の電極の位置、特に、符号L及びRで示された電極の位置であって、成人の患者Pの体表上における位置を示している。
電極L及びRは、各々ケーブルS1及びS2によってボックスBを介して心電計Eに接続され、電気信号の送信が可能になっている。
【0024】
ループが電極L,RのケーブルS1及びS2及び心電計EのボックスBによって形成され、このループによって電磁界CEが形成され、その電磁界CEの領域が患者Pの体上の電極位置や電極と心電計との間の距離に応じて変化するものであることがわかる。
このように、電磁界CEの領域は電極L,RのケーブルS1,S2及び心電計EのボックスBによって形成されるループ内で形成される。
【0025】
さらに、総数12個のリード線、即ち、12個の電極を有する従来の信号取出装置Dでは、二つの電極間で行われる各測定に対して電磁界CEが存在する。
また、この電磁界CEの領域が大きければ大きいほど、人体Pに近接する環境内に位置する電気装置から発生する電磁波がこの同じ電磁界を通過する機会が大きくなることもわかる。
【0026】
図2は、従来の信号取出装置Dにおける電極L及びRによって取り込まれた電気信号によるトレース結果を示す。
このトレースの画像表示は干渉を有することが分かる。すなわち、このトレース結果は、その鮮明性及び直線的規則性を妨害するような異なるサイズの一連の不規則な縦の線を有していることが分かる。
【0027】
この画像表示は従来の信号取出装置Dに近接する電磁波による干渉を有する。
【0028】
図3は、本発明による電気信号を取り出すための装置1における数個の電極、特に、二つの装置によるトレース結果を比較できるように電極L及びRを示している。
信号取出装置1の電極L及びRは、成人の患者Pの体に取り付けられ、心電図を生成するようになっている。
【0029】
電極Lは、ケーブル5のストランド50によって電極Rに接続されており、両電極が信号取出カード即ちアダプター6に接続可能となっている。
カード6は、データの処理及び出力を行うためのソフトウェアが備えられたコンピュータ7から成る中央演算処理ユニットに直接接続されるか、あるいはそれ自体は周知の心電計EのボックスBに接続することができる。
【0030】
ケーブル5は、相対して纏められた複数の平行なストランドから成り、その数はカード6に接続されるべき電極の数に応じて変化する。
その結果、電磁界CEの領域はケーブル5の各平行なストランド間の間隔内に限定される。
【0031】
このような構成のケーブル5は、リード線によって形成されるループによって生じる電磁界を低減することを可能にし、信号取出装置1に近接する電気装置から生じる電磁気的干渉を除去することを可能にする。
【0032】
図4は、本発明による電気信号取出装置1の電極L,Rによって取り出された電気信号から得られるトレース結果を示す。
このトレースの画像表示は、図2に示されたものよりも明瞭であることが分かる。
【0033】
これは曲線上のノイズが全体的に低減しているためである。なお、このノイズは近接する電気装置から発生する電磁波に直接関連するものである。
【0034】
図5は、本発明による電気信号を取り出すための装置1における各電極の位置であって、成人患者Pの体上における位置を示す。
信号取出装置1は、電気信号を受信するための二つの独立した接続要素80及び90を有している。これらは、患者Pの体の異なる領域に配置され、それぞれ信号取出カード6の異なる入力に接続されている。
【0035】
第1の接続要素80は、符号L,R,N及びFで示される電極からなる。符号L,R,N及びFは、心電計の周辺電極を示すのに一般的に用いられる用語であり、患者Pの体上の各電極位置をユーザーにとって一層分かり易くするためのものである。
また、第1の接続要素80は、四つの支持部材4を有し、各支持部材には電極3が設けられている。これらの電極は、ケーブル5によって信号取出カード6の入力10に接続されている。
【0036】
この場合、ケーブル5は、四つの独立した平行なストランド50,51,52及び53からなり、これらストランドが各電極3をカード6の入力10に接続している。
第1の接続要素80は成人患者Pの体に固定されており、各支持部材4が、胸骨の位置を示す縦軸XX’をほぼ中心としたほぼ正方形のコーナーを形成するように配置されている。
【0037】
第2の接続要素90は符号C1C2,C3C4,及びC5C6で示される電極からなる。符号L,R,N及びFは心電計の前胸部用電極を示すのに一般的に用いられる用語であり、患者Pの体上の各電極位置をユーザーにとって一層分かり易くするためのものである。
また、第2の接続要素90は三つの支持部材4を備え、各支持部材には、二つの電極3が設けられている。これら電極は、他のケーブル5によって、カード6の入力11に接続されている。
【0038】
この場合、ケーブル5は、六つの独立した平行なストランド54〜59からなり、これらストランドが各電極3をカード6の入力11に接続している。
第2の接続要素90は患者Pの体の心臓下に固定され、二つの電極3を有する各支持部材4は患者の下方及び右側に向かって延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0039】
本実施形態では、信号取出カード即ちアダプター6は、中央演算処理ユニット7を備える心電計EにボックスBを介して接続される。
【0040】
図6は、心電図生成のために、若い患者2の体に貼り付けた状態で取り付けられた電気信号を取り出すための装置1を示している。
信号取出装置1は、支持部材4に貼り付けられた電極3を備え、各電極は、電気ケーブル5,5’によって電気信号を取り出すためのカード6に接続されている。
【0041】
信号取出カード6は、コンピュータ7を形成する中央演算処理ユニットに接続されている。この場合において、コンピュータには、カード6からのデータを処理及び出力するためのソフトウェアが設けられている。
信号取出カードは自動的に管理する集積マイクロプロセッサを有するモデム型のものであり、一方でケーブル5,5’の接続を自動的に管理し、他方で電極3から発生する電気信号の取り出し、さらに必要ならば、それら信号をメモリー内へ保存する。
【0042】
コンピュータ7に設けられている処理ソフトウェアは、基本的機能、最新機能及び患者ファイルを有する。
高度な直感的基本機能は、医者のトレース分析作業を著しく簡略化する。各トレースを比較する機能はコンピュータのスクリーン上で認めることができ、そのうちの一つはフルスクリーンの単一窓でトレースの読み取り、ズーム機能、スクロールバー機能などを可能とする機能である。
【0043】
最新機能は、自動的P−QRS−TPR計算などの12個のリード線による心電図(EKG)の全機能を有するが、とりわけ次のような分野における標準的な研究を可能にする。
・心臓形態学
・心拍障害
・心臓収縮
【0044】
これらの研究は、本発明の対象である信号取出装置1をフランス特許第2 767 467号及びフランス特許第2 767 468号に開示されるとともに保護されている電子聴診器といっしょに用いることによって実現可能である。
信号取出装置1は電気信号を受信するための二つの独立した接続要素8,9を有している。これら接続要素は、患者2の体の異なる領域に配置され、各々が信号取出カード6の異なる入力に接続されている。
【0045】
第1の接続要素8は、符号L,R,N,F,C1及びC2で示される電極から成っている。符号L,R,N及びFは周辺電極に対して一般的に用いられる用語であり、一方、符号C1及びC2は心電計の前胸部用電極に対して用いられる用語である。
【0046】
また、第1の接続要素8は二つの支持部材4を有し、各支持部材には三つの電極3が設けられ、これら電極はケーブル5によって信号取出カード6の入力10に接続されている。
第1の接続要素8は患者2の体の胸部に固定され、三つの電極3を有する各支持部材4が、胸骨の位置を示す縦軸XX’のそれぞれの側において、縦方向に配置されている。
【0047】
第2の接続要素9は、符号C3,C4,C5,及びC6で示される電極からなる。符号C3,C4,C5及びC6は心電計の前胸部用電極に対して用いられる用語である。
また、第2の接続要素9は二つの支持部材4を有し、各支持部材には二つの電極3が設けられ、これら電極は他のケーブル5’によって信号取出カード6の入力11に接続されている。
【0048】
第2の接続要素9は患者2の体の心臓下に固定され、二つの電極3を有する各支持部材4は患者の下方及び右側に向かって延びるほぼ湾曲状の方向に配向されている。
【0049】
図7〜図13は、本発明による信号取出装置1における接続要素8,9,80及び90に設けられている支持部材4の例を示している。
図7〜図13に例示された支持部材4は三つの電極3を有する。他の支持部材の構造も同一であり、これら支持部材は、接続要素に応じて、また、本発明による信号取出装置1の使用状態に応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を有する。
【0050】
図7は、織物テープ又は非織物テープから形成された支持部材4を示す。この支持部材には電極3を取り付けるのに適した自己接着面12が設けられている。
支持部材4は、端部が丸く形成された延長部分13と、延長部分13の長い方の側部から延びるとともにその延長部分13よりも大きい領域を有する他の長方形部分14とによって限定され、T字形などの形状を有する。
【0051】
自己接着面12は紙などで形成された保護フィルム15によって被覆されている。保護フィルムは部分13及び14の全面を覆うように、支持部材4の形状と類似した形状を有している。
【0052】
保護フィルム15は第1の着脱可能な要素16を形成するように切断されており、一方において、支持部材4の延長部分13の面を完全に被覆し、他方において、支持部材4の長方形部分14の面の半分を被覆する。
保護フィルム15は第2の着脱可能な要素17を有し、この要素が支持部材4の部分14における残りの面の他の半分を被覆する。
【0053】
図8は支持部材4を示している。支持部材の保護フィルム15の第1の着脱可能な要素16は順次剥離され、一方において、延長部分13の自己接着面12から完全に取り除かれ、他方において、長方形部分14を覆う自己接着面12の半分からも取り除かれている。
【0054】
第1の着脱可能な要素16が剥離されると、実施の形態に応じて、第1の接続要素8,80或いは第2の接続要素9,90のいずれかに対応する1個、2個又は3個の何れかの電極3を支持部材4の自己接着面12上に貼り付けることが可能になる。
【0055】
電極3は電気信号を受信するための面18と、各電気ケーブル5,5’の対応するストランドを結合するための湾曲形状を有する面19とを有する。
各電極3の長方形の面18は患者2の皮膚との接触を容易にするためのゲル20で覆われている。
【0056】
電極3は支持部材4に位置合わせされ、各面18が延長部分13の自己接着面12に貼り付けられ、一方、湾曲形状を有する各面19は長方形部分14の面の半分に対応する自己接着面12の被覆されていない領域に貼り付けられている。
【0057】
図9は複数の電極3が取り付けられた支持部材4を示す。電極の数は接続要素8,80或いは接続要素9,90の実施形態に応じて変化する。
保護フィルム15の着脱可能な要素16は、タブ21を形成するように折り曲げられた後、支持部材4の延長部分13の自己接着面12上の所定位置に配置されている。これによって、電極3の長方形を有する面18だけを保護することができる。
【0058】
電極3は、各湾曲形状を有する面19が着脱可能な要素17によって保護されていない長方形部分14の自己接着面12の一部を被覆するように配置され、着脱可能な要素17の縁部と湾曲形状を有する面19との間に自己接着性の自由領域22が形成されている。
【0059】
図10は、平行なストランド、例えば、長方形部分14の自由領域22に貼り付けられた電気ケーブル5のストランドに接続された電極3が取り付けられた支持部材4を示す。
電気ケーブル5は、総数6個のうちの3個の電気ワイヤ又はストランド23〜25を被覆しないように、その面の一方が予め部分的に剥がされており、他のワイヤ又はストランド26〜28は、例えば、第1の接続要素8を形成する他の支持部材4の接続を可能にする。
【0060】
ワイヤ又はストランド23〜25の末端は剥がされており、支持部材4の各電極3の湾曲形状を有する面19上にそれぞれ配置されている。
自己接着性のフィルム29がワイヤ又はストランド23〜25を各電極3の湾曲形状を有する面19に固定し、各電極3とそのワイヤ又はストランドとの間に接続及び電気的接触を形成している。
【0061】
図11及び図12は支持部材4を示す。支持部材には、たとえば、接続要素8を形成するために、電気ケーブル5に接続された電極3が設けられている。
保護フィルム15の着脱可能な要素17は剥離されており、長方形部分14の自己接着面12の他の半分を覆わないようになっている。
【0062】
長方形部分14のこの半分は、ケーブル5の周りで折り曲げられ、他の半分に貼り付けられており、支持部材4上にケーブルを保持し、各電極3の湾曲形状を有する面19上において電気ワイヤ又はストランド23〜26の接続を保護している。
【0063】
長方形部分14のこの半分は、ケーブル5の回りに折り曲げられ、その自由端は、延長部分13の直近において、タブ21が設けられた保護フィルム15の着脱可能な要素16によって保護されている。
ケーブル5回りで折り曲げられた支持部材4の長方形部分14は、織物又は非織物材料から形成された自己接着性テープ30によって補強されている。
【0064】
自己接着性テープ30は、ケーブル5と保護フィルム15の着脱可能な要素16のタブ21の折曲縁部との間に位置しており、長方形部分14の折り曲げられた二つの半分の部分を相互に重ね合わせて完全に固定して、長方形部分が開かないようになっている。
自己接着性テープ30は、一方の面、特に、着脱可能な要素16に対向する面に、広告ラベルを載せられるように設計されている。
【0065】
図13は電気ケーブル5を示す。この電気ケーブルはその一端が信号取出カード6の入力10に接続するためのコネクタ31に接続されている。
ケーブル5,5’の一端に接続された各コネクタ31は異なる寸法を有し、信号取出カード6における医者による何らかの接続エラーの発生を防止できるようになっている。
【0066】
本発明による信号取出装置1は、各形態において、2個の接続要素8,9;80,90を有し、成人患者P又は若い患者2の体から電気信号が得られるようにしている。
接続要素8,9及び80,90を成人患者P又は若い患者2の体表に取り付けることは非常に容易である。その理由は、医者にとっては、タブ21を引っ張ることによって保護フィルム15の着脱可能な要素16を剥離して、支持部材4の延長部分13に対応する自己接着面12の被覆状態を解除するだけで済むからである。
【0067】
その後、医者は患者に応じた各接続要素8,9又は80,90の支持部材4を所定位置に配置して、ゲル20で覆われた各電極3の面18が成人患者P又は若い患者2の皮膚に接触させられる。
【0068】
最後に、医者は、接続要素8,9又は80,90のケーブル5及び5’を信号取出カード6の対応する入力10及び11に接続し、心臓から発生する電気信号が信号取出カードのメモリー内に保存される。
信号取出カード6によって回収されたデータは心電計E、又はソフトウェアによってデータを処理するコンピュータ7の何れかに伝送され、医者は成人患者P又は若い患者2の心電図のトレースを得ることができる。
【0069】
なお、電極3の形状は、本発明の趣旨を変更しない限り、異なるものであってもよい。その理由は、各電極は電気信号を受信する領域と、電気接続領域とを有していれば良く、前者の領域はゲルによって被覆されていてもいなくても良いからである。
【0070】
また、ケーブル5及び5’は、本発明の趣旨を変更しない限り、リボンの形態の平行ワイヤ又はストランドとして形成されてもよいし、或いは、プリント回路又は集積回路などとして形成されてもよい。
【0071】
医者は信号取出装置6の三つ目の入力に接続された電子聴診器を用いて検査を補足することも可能である。これによれば、心音図が生成され、その結果がコンピュータ7のソフトウェアによって処理及び分析される。
【0072】
上記の説明は単なる例であり、上述した実施形態の詳細が他の等価なものと置換可能である限り、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号取出装置の数個の電極が配置された患者の体上の位置、及びリード線で形成されたループによって誘起された電磁界領域を示す概略図である。
【図2】図1の従来の信号取出装置によって得られたトレースを示す概略図である。
【図3】本発明による信号取出装置の数個の電極の位置を示した概略図であり、図1と同様な図である。
【図4】図3に示された本発明による信号取出装置によって得られたトレースを示す概略図である。
【図5】本発明による信号取出装置の全ての電極の成人患者の体上における配置を示す概略図である。
【図6】本発明による信号取出装置の全ての電極の若い患者の体上における配置を示す概略図である。
【図7】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構造を示す図である。
【図8】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図9】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図10】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図11】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図12】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【図13】電極を収容する支持部材の構造を示す図であり、各支持部材が、本発明による信号取出装置の使用モードに応じて、1個、2個又は3個の何れかの電極を収容する構成を示す図である。
【符号の説明】
P,2 患者
3 電極
4 支持部材
5,5’ ケーブル
6 信号取出カード
7 中央演算処理ユニット
8,9,80,90 接続要素
10,11 入力
12 自己接着面
13 延長部分
14 長方形部分
15 保護フィルム
16,17 要素
18,19 面
20 ゲル
Claims (12)
- 人体、特に、患者(P,2)の心臓から発生する電気信号を取り出すための装置であって、少なくとも二つの独立した接続要素(8,9;80,90)を有し、これら要素はそれぞれ支持部材(4)を有し、各支持部材には平行ストランド状電気ケーブル(5,5’)を介して接続された電極(3)が設けられ、電気ケーブルは信号取出カード(6)の入力(10,11)へ接続されており、電極(3)からの電気信号が、電磁界と干渉することなく、データの処理、分析及び出力を行う中央演算処理ユニット(7)へ受信及び送信されるようになっていることを特徴とする装置。
- 成人患者(P)のための二つの独立した接続要素(80,90)は、それぞれ、
・四つの支持部材(4)と、
・三つの支持部材(4)と、
を有し、四つの支持部材のそれぞれには、ケーブル(5)を介して信号取出カード(6)の入力(10)に接続された電極(3)が設けられ、三つの支持部材のそれぞれには、他のケーブル(5)を介して信号取出カード(6)の入力11に接続された二つの電極(3)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 第1の接続要素(80)は成人患者(P)の体に取り付けられ、各支持部材(4)は胸骨の位置を示す縦軸XX’をほぼ中心とした長方形のコーナーを形成するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
- 第2の接続要素(90)は患者(P)の体の心臓下に取り付けられ、二つの電極(3)が設けられた各支持部材(4)は患者の下方及び右側に延びるほぼ湾曲状の方向に配向されていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
- 若い患者(2)のための二つの独立した接続要素(8,9)は、それぞれ、
・二つの支持部材(4)と、
・他の二つの支持部材(4)と、
を有し、二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カード(6)の入力(10)に接続された電気ケーブル(5)を介して接続された三つの電極(3)が設けられ、他の二つの支持部材のそれぞれには、信号取出カード(6)の入力(11)に接続された電気ケーブル(5’)を介して接続された二つ電極(3)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 第1の接続要素(8)は患者(2)の体の胸部に取り付けられ、三つの電極(3)が設けられた各支持部材(4)が胸骨の位置を示す縦軸XX’の各側において縦方向に配置されるようになっていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
- 第2の接続要素(9)は患者(2)の体の心臓下に取り付けられ、二つの電極(3)が設けられた各支持部材(4)が患者(2)の下方及び右側に延びるほぼ湾曲状の方向に配向されるようになっていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
- それぞれの支持部材(4)は編物又は非編物のテープから形成され、少なくとも一つの電極(3)を収容するのに適した一つの自己接着面(12)が設けられ、支持部材(4)は、端部が丸く形成された延長部分(13)と、延長部分(13)の長い方の側部から延びるとともにその延長部分よりも大きい面領域を有する他の長方形部分(14)とによって限定され、T字形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 自己接着面(12)は紙などで形成された保護フィルム(15)によって被覆され、部分(13,14)の全面を覆うように支持部材(4)と類似した形状を有していることを特徴とする請求項8に記載の装置。
- 保護フィルム(15)は第1の着脱可能な要素(16)と、第2の着脱可能な要素(17)とを形成するように切断され、第1の着脱可能な要素は、一方において、支持部材(4)の延長部分(13)の面を完全に被覆し、他方において、前記支持部材の長方形部分(14)の面の半分を被覆し、第2の着脱可能な要素(16)は支持部材(4)の部分(14)の残り面の他の半分を被覆することを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 各電極(3)はゲル(20)によって被覆された電気信号を受信するための面(18)と、ケーブル(5,5’)に対する電気接続を形成するための面(19)とを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 電極(3)は支持部材(4)上に配置され、それぞれの面(18)は、保護フィルム(15)の第1の着脱可能な要素(16)を取り除いた後に、延長部分(13)の自己接着面(12)に貼り付けられ、一方、それぞれの面(19)は長方形部分(14)の面の半分に対応する自己接着面(12)に貼り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
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