JP2004500535A - ライフル銃用の弾丸及び同弾丸を製造する方法 - Google Patents
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Abstract
亜音速で銃から推進せしめられるようになされた弾丸(40)を含んでいる銃用の弾薬の弾丸(12)。この弾丸は、その中に多量の黒色火薬(38)を含んでいるが満たされてはいない薬莢(14)を含んでいる。弾丸(40)は、黒色火薬の近辺の位置まで、薬莢(14)の本体部分(20)内へと突出している。薬莢内の黒色火薬の高さ(52)まで薬莢の本体部分(20)の内周にほぼ適合する外周を有しているディスク(50)が、薬莢内の黒色火薬と弾丸(40)の基端(56)との間に介装されて、黒色火薬が薬莢(14)の開口した端部(18)に向かって動くのを防止するバリアーを提供している。一つの実施形態においては、ディスク(50)と弾丸(40)の基端(56)との間に更に別のディスク(80)が介装されて、バリアーディスク(50)を越えて流出するかもしれない黒色火薬を濾過する。銃用の弾薬の弾丸を製造するための方法も開示されている。
Description
【0001】
(発明の背景)
本発明は、50口径以下のライフル銃用の弾薬に関し、より特別には、ライフル銃のための弾薬であって、その弾丸が腔線銃身から亜音速で推進される弾薬と、ライフル銃用の弾薬の製造方法に関する。
【0002】
ある種の射撃状況においては、ライフル銃から発射された弾丸は、超音速よりも遅い速度で飛ぶのが望ましい。この射撃状況は、一般的には、ライフル銃の発射に伴う音及び弾丸の飛行経路により、砲手のいる場所が検知することができないのが望ましい狙撃兵の射撃又はその他の活動のような軍隊及び警察官の活動中に起こる。
【0003】
弾薬が発砲されるときに、その弾丸の亜音速が提供するように意図されたライフル銃の弾薬は、一般的には、弾薬の各弾丸の薬莢内に装填された黒色火薬の量を単に少なくすることによって製造されて来た。この方法は、黒色火薬及び/又は弾丸の薬莢の空隙の内部容積の極めて大きな部分を残す。従って、空隙内の火薬は、使用されているライフル銃が、水平から上方向を狙っているか水平から下方向を狙っているかに依存して、薬莢の一端か他端へ自由に流れる。この状況は、少なくとも二つの不所望なファクタ、即ち、(a)火薬の点火の遅延又は(b)火薬を火炎パターンに晒されるのが少ない、というファクタを形成する。 これらのファクタのうちの第一のファクタは、砲手に自分が不発を経験したと思わせるか又は砲手に自分の照準を標的から反らさせるほど重大であり得る。これらのファクタのうちの第二のファクタは、火薬の不十分な点火及びライフル銃からの弾丸の調和のとれていない推進、従って、砲手が所望の標的を撃つことができなくさせる燃焼パターンを生じるかも知れない。火薬が薬莢の雷管を含む閉塞された端部の方へとずれると、これらのファクタは、ほぼ逆になって、弾丸の超音速及びその他の有害な結果を生じさせる。
【0004】
自動又は半自動の点火モードで作動するライフル銃から弾薬を射撃するときに、薬莢内の燃焼する火薬によって発生されたガスによって、ライフル銃の遊底がガスによって作動せしめられる場合に、遊底の首尾良く且つ安定した作動は、弾丸が銃身に沿って移動し且つ銃身から遊底作動機構まで続いているガスポートを通り過ぎる時に、弾丸の後方のライフル銃の銃身内における最小のガス圧の維持に依存している。この最小のガス圧を形成し且つ維持することに失敗すると、遊底を作動させることに失敗する。亜音速において弾丸を発砲することができるように表されている公知の従来技術によるライフル銃用の弾薬は、遊底の作動のために必要とされる最小ガス圧を安定して形成することができず、従って、一般的には、ガス作動遊底を有するライフル銃において使用するのに適していないものとして知られている。
【0005】
従って、本発明の目的は、超音速より遅い速度でライフル銃から弾丸を安定して(弾丸毎に)推進する、ライフル銃用の弾薬の弾丸を提供することである。
本発明の別の目的は、ガス作動遊底を有するライフル銃内で発砲したときに、(弾丸毎に)首尾良く安定してライフル銃の遊底を作動させる弾薬の“亜音速”弾丸を提供することである。
【0006】
もう一つの目的は、弾丸が亜音速でライフル銃から推進せしめられ且つライフル銃の銃身内に形成されたガス圧及び遊底作動機構が弾薬の弾丸毎に安定して遊底の作動を行う、ガス作動遊底を有しているライフル銃から射撃するのに適した弾薬の弾丸を提供することである。
【0007】
更に別の目的は、ガス作動遊底を有しているライフル銃において使用するのに適したライフル銃用の弾薬の弾丸であって、ライフル銃が自動か半自動で作動せしめられ、発砲の弾丸が亜音速でライフル銃の銃身を出て行くようになされた、弾薬の弾丸を製造する方法を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的及び利点は、特許請求の範囲及び添付図面を含む本明細書によって認識されるであろう。
(発明の概要)
本発明の一つの特徴に従って、ガスによって作動される遊底を有し且つ自動か又は半自動モードで点火させることができる、特にライフル銃において使用するためのライフル銃用の弾薬の弾丸が提供される。本発明の弾丸は、弾薬の弾丸毎に安定して超音速より遅い速度でライフル銃から弾薬の弾丸を推進させる構造とされている。更に、弾薬の各弾丸は、点火されると、ライフル銃が自動又は半自動モードで発砲されると、ライフル銃の遊底を安定して首尾良く作動させる最小のガス圧以上の圧力を、ライフル銃内に形成し且つ維持する。
【0009】
本発明の一つの特徴に従って、火薬は、発砲の時点におけるライフル銃の姿勢位置にかかわらず、雷管に隣接した弾薬の各弾丸の端部内に配置され且つ位置的に安定化される。更に、このように位置が安定化された火薬は、実質的に、ライフル銃から発砲される弾丸の速度か又はライフル銃のガスによって作動される遊底の安定した首尾良い作動のための十分なガス圧の形成及び維持に悪影響を及ぼすのに十分な火薬の点火、燃焼速度等にランダムな逸脱を導入するかも知れない空間が実質的に存在しない。
【0010】
本発明の更に別の特徴は、亜音速で発砲されたときに、高い飛行特性すなわち弾丸を標的に正しく給送することができる、傾斜が付けられた弾丸を使用することができる能力に関する。この傾斜が付けられた弾丸は更に、ライフル銃の銃身内を移動するときに、より少ない表面摩擦、すなわち、より少ない熱を発生させ、それによって、持続する発砲サイクル中に銃身の熱の発生を少なくする。
【0011】
更に、この傾斜が付けられた弾丸は、銃身の内側孔の摩耗及び付着物の発生が少ないことが判明した。本発明の弾薬は、捩り度が7(セブン・ツイスト(seven twist))の36.83センチメートル(14.5インチ)の長い銃身を有する標準型の軍隊用のライフル銃M16M4(5.56mm)内で発砲するのに適していることが判明した。
【0012】
(発明の詳細な説明)
図1には、本発明によるライフル銃用の弾薬12の弾丸の一つの実施形態が示されており、この弾薬は、後端16、開口した先端18及び“首状につぼまった”管状部分24へと遷移しているほぼ中空の管状部分22を含んでいる本体20を有している標準的な薬莢14を含んでいる。薬莢の後端は、実質的に閉じられており且つ雷管口26を含んでおり、同雷管口内には雷管28が配置されている。雷管口は、薬莢の外部からアクセス可能であり且つそこから薬莢の内部容積32内へとつながっている点火口30を含んでいる。注目すべきことに、点火口30は、内側の端部の開口部32を有している真っ直ぐな貫通孔からなり、端部の開口部32の縁34は、前記貫通孔と同貫通孔の壁に直角に向いている薬莢の内側底壁36との連結部によって形成されている。これによって、縁34は、雷管の発砲によって発生された炎が、炎口を出て、ほぼ平行にされた炎となり、隣接する発射火薬38内へと突き出る。発射火薬を、その内側へと且つ発射火薬の軸線方向の長さに沿って点火させることができるように、鋭く画成されている。発射火薬が雷管及び薬莢の後端に隣接して配置されたとき、発射火薬は、その軸線方向の中心線からほぼ径方向外方へと均一に燃焼して、火薬の均一で且つ安定に維持された燃焼を形成して、ライフル銃の銃身内に、ライフル銃のガスによって作動される遊底を作動させるのに十分な均一で且つ安定して維持されたガス圧を生じさせる。
【0013】
明記したように、黒色火薬の発射火薬38は、薬莢の後端に隣接して、薬莢内で薬莢の本体部分内の高さ52まで配置されている。本発明の一つの特徴に従って、この黒色火薬の発射火薬は、薬莢の内部容積よりもかなり少ない容積を占めており、一つの実施形態においては、薬莢の内部容積のほんの約50%を占めている。この容積のゆっくりと燃焼する黒色火薬は、薬莢の先端に配置されて同先端を閉塞している弾丸40を、ライフル銃から、亜音速で推進させるのに十分なガス圧を形成し、一方、これと同時に、ライフル銃の遊底を作動させる最小のガス圧をライフル銃内に発生させ且つ維持するであろう。弾薬の所与の口径の弾丸に採用されるべき特定の発射火薬の選択、選択された発射火薬の容積、その燃焼速度等は、ピストルの火薬のような速く燃焼する火薬の比較的少量の充填を必要とすると、当業者によってこれまで考えられて来た。これと対照的に、本発明者らは、極めて遅く燃焼する火薬であると工業的に評価されている黒色火薬を採用している。明記されているように、実際に使用される黒色火薬の形式にかかわらず、本発明は、好ましくは、火薬の容積内にほとんど又は全く空間を有しないで、薬莢内及び薬莢の後端に隣接して、発射火薬を位置的に安定した状態に維持するという問題を処理している。この目的のために、本発明者は、薬莢の開口端部を介して挿入されるディスク50によって、薬莢の内部容積を完全に充填しない発射火薬を、薬莢内及び同薬莢の後端に隣接すなわち雷管に隣接する密着した装入物として、薬莢内の黒色火薬の高さ52に近接して保持することができることを発見した。このディスクは、自己支持型であり且つ薬莢内に保持された発射火薬の綿52の位置において薬莢の内周にほぼ適合する外周を有している。ディスク50は、薬莢内の火薬の頂面上にかぶせてあり且つ薬莢の内壁と摩擦係合する外周を有しているのが好ましい。その後に、細長い弾丸40の基端56が、薬莢の開口した先端から薬莢内へ挿入される。図示された実施形態においては、弾丸の基端56は平らで且つ弾丸の長さ方向にほぼ直角に向いている平らな面58を画成している。好ましい実施形態においては、弾丸のこの平らな基端は、ディスクの頂面60に近接しており且つ好ましくは接触しているが押圧されてはいない位置まで延びているか又は例えば、2.54ミリメートル(0.1インチ)の短い距離で、ディスクの直径の約1/2よりも長くない距離だけディスクから離れて配置されている。
【0014】
薬莢の首状につぼまった部分の内径よりも大きい直径であるディスク50は、同ディスクが薬莢の首状につぼまった部分を通過するのに必要な程度まで折り畳むことができるほど十分な可撓性を有し且つ薬莢の本体部分の内側に位置すると平らなディスクの幾何学的形状を実質的に再度占めるのに十分な弾性を有していなければならない。本発明において使用するのに適した一つのディスクは、ライフル銃の標的の製造において使用される一般的な“標的材料”の紙から打ち抜かれたディスクを含んでいる。ミズーリ州、ライトシティ(Wright City)のHohen Salesから買うことができる“100ヤード標的原料”が適切な紙であることが判明した。この紙は、厚みが約0.356ミリメートル(0.014インチ)であり且つ例えば官製はがき材料よりも小さい坪量を有している。このディスクは、シート状の紙を打ち抜いて作ることができる。ディスクのこのような打ち抜きは、切断されたディスクの外周縁のあたりを約0.254ミリメートル(0.010インチ)の厚みまで圧縮し、従って、外周縁のディスクの強化になる。
【0015】
この強化は、発射火薬からディスクが発射火薬の頂面と係合した状態で薬莢内に配置されたときに、ディスクの先端側にある内部容積内への火薬粒子の洩れにつながるかもしれないディスクの変形に耐える同ディスクの能力に有用であることがわかった。他の紙材料のみならずディスクの構成のための他の材料を採用してもよいことが考慮されている。いずれにしても、発射火薬の燃焼の下でディスクが急速にばらばらにされて、ディスクの材料が燃焼していない部分がライフル銃の遊底の作動と組み合わされて採用されるガス伝達装置内へと通過するようにしないことが重要である。
【0016】
図1に示された弾薬の弾丸は、銅からなる薬莢66内に封入された、タングステンの粉末のような重金属の粉末と、スズの粉末のような軽量金属の粉末との混合物を圧縮成形したコア62によって作られるのが好ましい弾丸40を含んでいる。別の方法として、弾丸は、ライフル銃用の弾薬のための弾丸において使用される一般的に知られている金属、金属粉末、金属合金等のいずれによって作っても良い。図1に示した弾薬の弾丸においては、弾丸の長さは、弾丸の少なくとも末端68が薬莢の先端18から外方へ突出し、弾丸の基端56の平らな基端面51が薬莢の内部容積内へと内方へ突出するのを提供するようなものである。図示されているように、弾丸の基端56は、薬莢内のある位置まで延びていて、それによって、弾丸の基端面51がディスク50の末端面53のすぐ近くに隣接して配置され、ディスク50は、次いで、発射火薬38の頂面52を覆った状態で係合しているのが好ましい。弾丸の平らな面とディスク及び発射火薬とのこの位置関係は、発射火薬内には材料内の空隙が一つも含まれない状態で、薬莢内及び薬莢の基端に隣接した所望の位置に発射火薬を含むように作用する。従って、発射火薬は、弾丸が発砲される銃の向きにかかわらず、薬莢内でその位置を変えない。
【0017】
弾薬の所与の口径の弾丸の薬莢内に通常よりも長い弾丸を採用することができることによって、通常よりも重い弾丸を採用することができる能力が提供される。弾薬の所与の弾丸に対して“少ない”量の遅燃焼性の黒色火薬と共に重い弾丸を採用することができることによって、ライフル銃が、特に自動か半自動モードで発砲されるときに、ライフル銃の遊底を作動させるのに必要とされるようなガス圧をライフル銃内に形成し且つ維持することができる。もちろん、自動又は半自動のライフル銃の単発発砲もまた可能であり、本発明の弾薬はまた、このような単発発砲中に、ライフル銃のガスによって作動される遊底をも作動させるであろう。
【0018】
従来技術においては、弾丸が超音速よりも遅い速度でライフル銃から推進せしめられる所与の口径のライフル銃のための弾薬の弾丸を製造することを望む場合に、使用される黒色火薬の量を減らすこと及び燃焼が遅い黒色火薬を採用することによって、弾丸の全ての他の構成部品が所与の口径の弾丸の超音速態様と変わらないように保ちながら、この目的に間に合わせるであろう。(上向きか、下向きか、水平かに狙いを定めた)ライフル銃の発砲の際のライフル銃の位置の結果として薬莢内で黒色火薬が動くことに関して上記した問題に加えて、これらの従来技術による努力は、ライフル銃のガスによって作動される遊底の作動のために、ライフル銃内に必要とされるガスの圧力を安定して形成することも提供できなかった。従来技術におけるこの問題は、亜音速の弾薬が、燃焼が速い火薬を必要とするという一般的な知識につながる。本発明者は、本発明によって提供される弾薬の弾丸が、燃焼が遅い火薬と共に機能するように作ることができるということを発見した。一つの適当な黒色火薬は、Hodgdon H50BMGである。本発明によって採用される(タングステン粉末のような)弾丸の比較的高い密度は、このように、初期の耐久性及び/又は摩擦及びライフル銃の銃身内の摩擦を提供するので、ゆっくりと燃焼する火薬が、超音速でライフル銃の銃身から弾丸を推進させることなく、ゆっくりと燃焼する火薬を採用することができることを、本発明者は発見した。この組み合わせはまた、依然として、弾丸が超音速で銃身から推進されることなく、ライフル銃の遊底を安定して作動させるための所望のガス圧を、ライフル銃の銃身内に形成するように機能する。
【0019】
特定の例においては、5.56mmの弾薬の弾丸が、この口径の弾薬のための市販の薬莢を採用して製造された。Hodgdon H50BMG黒色火薬の12個の粒を、一般的な雷管に適合された薬莢内に装填した。約0.356ミリメートル(0.014インチ)の厚さの“標的原料”紙の打ち抜きディスクを薬莢内に導入し、発射火薬の露出された頂面上にかぶせた。このディスクは、約0.254ミリメートル(0.010インチ)の厚みまで、その外周縁あたりを圧縮した。長さが3.15センチメートル(1.24インチ)の150グレインの火薬を基体とする弾丸を、弾丸の全長(弾丸の最頂部から薬莢の底端までの長さ)が5.74センチメートル(2.26インチ)以下であるような深さまで、薬莢内に導入した。この長さは、この弾薬を受け入れるライフル銃の発砲チャンバ内へ弾倉から供給されるように意図されている5.56mmの弾薬の弾丸の標準的な長さである。一つの実施形態においては、弾丸がひとたび薬莢内に配置されると、薬莢の首状につぼんだ部分は、クリンプ、すなわち固定溝を付けられて、弾丸を発砲の準備として薬莢内に保持する。この実施形態においては、弾丸の平らな基端面が、ディスクの頂面の2.54ミリメートル(0.10インチ)以内のところに配置された。これらの弾丸は、長さが36.83センチメートル(14.5インチ)で、捩れ度(ツイスト)が1in7である銃身を有する標準的なM16M4軍隊用ライフル銃によって発砲された。5連発発砲パターンが、15fps未満の弾丸速度での標準偏差を提供し、超音速発砲を生じた弾丸はなかった。事実、500個の本発明による弾丸を発砲したが、一つの超音速の逸脱も生じなかった。これらの弾丸はまた、自動及び半自動の両モードで、ライフル銃のガスによって作動される遊底を安定して作動させた。更に、これらの弾丸が100ヤードのところに置かれた標的を打ち抜く正確さは、予測よりも驚くほど良いものであった。例えば、5連発発砲パターンが、100ヤードにおける10.16センチメートル(4インチ)以下に広げられた極値によって2・1/2のグループ分けが安定して得られた。
【0020】
一つの代替的な実施形態においては、本発明において採用された弾丸は、弾丸の直径が、湾曲した頭部から平らな端部まで増加するように傾斜が付けられても良い。一つの実施形態においては、弾丸の長さに沿った5.56mmの弾丸における傾斜は、弾丸の基端において0.22420ないし0.22430の直径から、薬莢の首状につぼまった部分内への薬莢の本体部分の遷移位置での約0.22390から0.22400までに亘っていた。好ましくは、この傾斜が付けられた弾丸には、薬莢の首状につぼまった部分内に位置している弾丸の長さの部分内に少なくとも一つの弾帯溝70が設けられている。一つの実施形態においては、弾帯溝の刻み目は、深さが約1.016ミリメートル(0.040インチ)であっても良い。弾帯溝のくぼみの径方向内方へ突き出ている端縁間の摩擦係合は、発砲されたときに、弾薬の弾丸の性能に干渉せずに、薬莢内に弾丸を懸垂した状態に保持するための十分な摩擦を提供する。
【0021】
図2を参照すると、更に別の代替的な実施形態において、発明者は、ディスク50と、弾丸の平らな基端との間に介在せしめられた更に別のディスク80を付加することによって、ディスク50の位置の安定性を高めることができ且つディスク50の外周端縁82と薬莢の内壁84との間における黒色火薬の粒が逃げないようにする高い保護を提供する。この別のディスクは、第二の紙のディスクであっても良いが、化粧及び赤ちゃんの介護のための、オハイオ州、メントルにあるSentinel Consumer Productsによって製品2834として販売されている綿円筒物において見出される緩く結合された綿のような不織綿繊維のディスクからなるのが好ましい。この更に別のディスクは、その厚みを貫通する多数の曲がりくねった経路を含んでおり、従って、ディスク50を通って逃げるかもしれない黒色火薬をとらえるためのフィルタとして機能する。紙のディスクにおいて適正であるように、紙又は綿のディスクを含んでいる繊維性材料が極めて急速に燃焼し、最少量の灰が残留することが最も望ましい。現在のところ理解されているように、綿のディスクを形成している綿繊維の重量は、約0.10ないし0.16グレーンであるのが好ましいが、より重い綿ディスクも良好に採用されて来た。
【0022】
更に別の実施形態(図4参照)においては、この弾薬の弾丸は、図4に示されているような一部を削ったボートテール90を含み且つ一般的な飲料用ストロー92の形態の中空の速く燃焼するセルロース材料が設けられても良い。このストロー形態の中空の速く燃焼するセルロース材料は、その端部の一方が、弾丸の一部が削られたボートテール90と摩擦係合していて、そこから延びて、その両端を黒色発射火薬の頂面にかぶさるような関係で配置されたディスク(又は複数のディスク)と係合させるか又は同ディスクに近接させる。このようにして、弾丸の後端は、ディスクからかなりの距離離れて隔置させることができ、一方、この“ストロー”は、黒色発射火薬に対して覆うような位置でのディスクの保持を助けるように作用する。所望ならば、図4に示された一部が削られたボートテールは省略しても良く、図5に示されているように、“ストロー”のみをディスクと係合させるために使用しても良い。弾丸の端部とディスクとの間の所望の分離を達成し且つ維持するために、他の形態のスペーサーを採用してもよいことは、当業者にとって明らかであろう。
【0023】
以上、本発明を特定の用語及び実施例によって説明したけれども、当業者は、代替例を認識するであろう。例えば、ディスク50及び80の各々は、対向する平らで平行な側面を有するものとして説明したけれども、これらのディスクの一以上は、薬莢がそうであるかも知れないように適当に凹状又は凸状であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明の種々の特徴を具体化している、ライフル銃用の弾薬の弾丸の、部分的に断面した図である。
【図2】
図2は、図1に示されたライフル銃用の弾薬の弾丸の別の実施形態の部分的に断面した図である。
【図3】
図3は、本発明の一つの特徴による弾薬の弾丸の種々の構成部品の分解図である。
【図4】
図4は、弾薬の弾丸の薬莢内の火薬を位置的に安定化させるための代替的な構造を有する弾丸の更に別の実施形態の後端の一部分の図である。
【図5】
図5は、弾薬の弾丸内の火薬を位置的に安定させるための代替的な構造を有する、弾丸の更に別の実施形態の図である。
【図6】
図6は、図3の構成部品としても示されている綿繊維のディスクの側面図である。
【図7】
図7は、図3の構成部品としても示されている紙のディスクの側面図である。
(発明の背景)
本発明は、50口径以下のライフル銃用の弾薬に関し、より特別には、ライフル銃のための弾薬であって、その弾丸が腔線銃身から亜音速で推進される弾薬と、ライフル銃用の弾薬の製造方法に関する。
【0002】
ある種の射撃状況においては、ライフル銃から発射された弾丸は、超音速よりも遅い速度で飛ぶのが望ましい。この射撃状況は、一般的には、ライフル銃の発射に伴う音及び弾丸の飛行経路により、砲手のいる場所が検知することができないのが望ましい狙撃兵の射撃又はその他の活動のような軍隊及び警察官の活動中に起こる。
【0003】
弾薬が発砲されるときに、その弾丸の亜音速が提供するように意図されたライフル銃の弾薬は、一般的には、弾薬の各弾丸の薬莢内に装填された黒色火薬の量を単に少なくすることによって製造されて来た。この方法は、黒色火薬及び/又は弾丸の薬莢の空隙の内部容積の極めて大きな部分を残す。従って、空隙内の火薬は、使用されているライフル銃が、水平から上方向を狙っているか水平から下方向を狙っているかに依存して、薬莢の一端か他端へ自由に流れる。この状況は、少なくとも二つの不所望なファクタ、即ち、(a)火薬の点火の遅延又は(b)火薬を火炎パターンに晒されるのが少ない、というファクタを形成する。 これらのファクタのうちの第一のファクタは、砲手に自分が不発を経験したと思わせるか又は砲手に自分の照準を標的から反らさせるほど重大であり得る。これらのファクタのうちの第二のファクタは、火薬の不十分な点火及びライフル銃からの弾丸の調和のとれていない推進、従って、砲手が所望の標的を撃つことができなくさせる燃焼パターンを生じるかも知れない。火薬が薬莢の雷管を含む閉塞された端部の方へとずれると、これらのファクタは、ほぼ逆になって、弾丸の超音速及びその他の有害な結果を生じさせる。
【0004】
自動又は半自動の点火モードで作動するライフル銃から弾薬を射撃するときに、薬莢内の燃焼する火薬によって発生されたガスによって、ライフル銃の遊底がガスによって作動せしめられる場合に、遊底の首尾良く且つ安定した作動は、弾丸が銃身に沿って移動し且つ銃身から遊底作動機構まで続いているガスポートを通り過ぎる時に、弾丸の後方のライフル銃の銃身内における最小のガス圧の維持に依存している。この最小のガス圧を形成し且つ維持することに失敗すると、遊底を作動させることに失敗する。亜音速において弾丸を発砲することができるように表されている公知の従来技術によるライフル銃用の弾薬は、遊底の作動のために必要とされる最小ガス圧を安定して形成することができず、従って、一般的には、ガス作動遊底を有するライフル銃において使用するのに適していないものとして知られている。
【0005】
従って、本発明の目的は、超音速より遅い速度でライフル銃から弾丸を安定して(弾丸毎に)推進する、ライフル銃用の弾薬の弾丸を提供することである。
本発明の別の目的は、ガス作動遊底を有するライフル銃内で発砲したときに、(弾丸毎に)首尾良く安定してライフル銃の遊底を作動させる弾薬の“亜音速”弾丸を提供することである。
【0006】
もう一つの目的は、弾丸が亜音速でライフル銃から推進せしめられ且つライフル銃の銃身内に形成されたガス圧及び遊底作動機構が弾薬の弾丸毎に安定して遊底の作動を行う、ガス作動遊底を有しているライフル銃から射撃するのに適した弾薬の弾丸を提供することである。
【0007】
更に別の目的は、ガス作動遊底を有しているライフル銃において使用するのに適したライフル銃用の弾薬の弾丸であって、ライフル銃が自動か半自動で作動せしめられ、発砲の弾丸が亜音速でライフル銃の銃身を出て行くようになされた、弾薬の弾丸を製造する方法を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的及び利点は、特許請求の範囲及び添付図面を含む本明細書によって認識されるであろう。
(発明の概要)
本発明の一つの特徴に従って、ガスによって作動される遊底を有し且つ自動か又は半自動モードで点火させることができる、特にライフル銃において使用するためのライフル銃用の弾薬の弾丸が提供される。本発明の弾丸は、弾薬の弾丸毎に安定して超音速より遅い速度でライフル銃から弾薬の弾丸を推進させる構造とされている。更に、弾薬の各弾丸は、点火されると、ライフル銃が自動又は半自動モードで発砲されると、ライフル銃の遊底を安定して首尾良く作動させる最小のガス圧以上の圧力を、ライフル銃内に形成し且つ維持する。
【0009】
本発明の一つの特徴に従って、火薬は、発砲の時点におけるライフル銃の姿勢位置にかかわらず、雷管に隣接した弾薬の各弾丸の端部内に配置され且つ位置的に安定化される。更に、このように位置が安定化された火薬は、実質的に、ライフル銃から発砲される弾丸の速度か又はライフル銃のガスによって作動される遊底の安定した首尾良い作動のための十分なガス圧の形成及び維持に悪影響を及ぼすのに十分な火薬の点火、燃焼速度等にランダムな逸脱を導入するかも知れない空間が実質的に存在しない。
【0010】
本発明の更に別の特徴は、亜音速で発砲されたときに、高い飛行特性すなわち弾丸を標的に正しく給送することができる、傾斜が付けられた弾丸を使用することができる能力に関する。この傾斜が付けられた弾丸は更に、ライフル銃の銃身内を移動するときに、より少ない表面摩擦、すなわち、より少ない熱を発生させ、それによって、持続する発砲サイクル中に銃身の熱の発生を少なくする。
【0011】
更に、この傾斜が付けられた弾丸は、銃身の内側孔の摩耗及び付着物の発生が少ないことが判明した。本発明の弾薬は、捩り度が7(セブン・ツイスト(seven twist))の36.83センチメートル(14.5インチ)の長い銃身を有する標準型の軍隊用のライフル銃M16M4(5.56mm)内で発砲するのに適していることが判明した。
【0012】
(発明の詳細な説明)
図1には、本発明によるライフル銃用の弾薬12の弾丸の一つの実施形態が示されており、この弾薬は、後端16、開口した先端18及び“首状につぼまった”管状部分24へと遷移しているほぼ中空の管状部分22を含んでいる本体20を有している標準的な薬莢14を含んでいる。薬莢の後端は、実質的に閉じられており且つ雷管口26を含んでおり、同雷管口内には雷管28が配置されている。雷管口は、薬莢の外部からアクセス可能であり且つそこから薬莢の内部容積32内へとつながっている点火口30を含んでいる。注目すべきことに、点火口30は、内側の端部の開口部32を有している真っ直ぐな貫通孔からなり、端部の開口部32の縁34は、前記貫通孔と同貫通孔の壁に直角に向いている薬莢の内側底壁36との連結部によって形成されている。これによって、縁34は、雷管の発砲によって発生された炎が、炎口を出て、ほぼ平行にされた炎となり、隣接する発射火薬38内へと突き出る。発射火薬を、その内側へと且つ発射火薬の軸線方向の長さに沿って点火させることができるように、鋭く画成されている。発射火薬が雷管及び薬莢の後端に隣接して配置されたとき、発射火薬は、その軸線方向の中心線からほぼ径方向外方へと均一に燃焼して、火薬の均一で且つ安定に維持された燃焼を形成して、ライフル銃の銃身内に、ライフル銃のガスによって作動される遊底を作動させるのに十分な均一で且つ安定して維持されたガス圧を生じさせる。
【0013】
明記したように、黒色火薬の発射火薬38は、薬莢の後端に隣接して、薬莢内で薬莢の本体部分内の高さ52まで配置されている。本発明の一つの特徴に従って、この黒色火薬の発射火薬は、薬莢の内部容積よりもかなり少ない容積を占めており、一つの実施形態においては、薬莢の内部容積のほんの約50%を占めている。この容積のゆっくりと燃焼する黒色火薬は、薬莢の先端に配置されて同先端を閉塞している弾丸40を、ライフル銃から、亜音速で推進させるのに十分なガス圧を形成し、一方、これと同時に、ライフル銃の遊底を作動させる最小のガス圧をライフル銃内に発生させ且つ維持するであろう。弾薬の所与の口径の弾丸に採用されるべき特定の発射火薬の選択、選択された発射火薬の容積、その燃焼速度等は、ピストルの火薬のような速く燃焼する火薬の比較的少量の充填を必要とすると、当業者によってこれまで考えられて来た。これと対照的に、本発明者らは、極めて遅く燃焼する火薬であると工業的に評価されている黒色火薬を採用している。明記されているように、実際に使用される黒色火薬の形式にかかわらず、本発明は、好ましくは、火薬の容積内にほとんど又は全く空間を有しないで、薬莢内及び薬莢の後端に隣接して、発射火薬を位置的に安定した状態に維持するという問題を処理している。この目的のために、本発明者は、薬莢の開口端部を介して挿入されるディスク50によって、薬莢の内部容積を完全に充填しない発射火薬を、薬莢内及び同薬莢の後端に隣接すなわち雷管に隣接する密着した装入物として、薬莢内の黒色火薬の高さ52に近接して保持することができることを発見した。このディスクは、自己支持型であり且つ薬莢内に保持された発射火薬の綿52の位置において薬莢の内周にほぼ適合する外周を有している。ディスク50は、薬莢内の火薬の頂面上にかぶせてあり且つ薬莢の内壁と摩擦係合する外周を有しているのが好ましい。その後に、細長い弾丸40の基端56が、薬莢の開口した先端から薬莢内へ挿入される。図示された実施形態においては、弾丸の基端56は平らで且つ弾丸の長さ方向にほぼ直角に向いている平らな面58を画成している。好ましい実施形態においては、弾丸のこの平らな基端は、ディスクの頂面60に近接しており且つ好ましくは接触しているが押圧されてはいない位置まで延びているか又は例えば、2.54ミリメートル(0.1インチ)の短い距離で、ディスクの直径の約1/2よりも長くない距離だけディスクから離れて配置されている。
【0014】
薬莢の首状につぼまった部分の内径よりも大きい直径であるディスク50は、同ディスクが薬莢の首状につぼまった部分を通過するのに必要な程度まで折り畳むことができるほど十分な可撓性を有し且つ薬莢の本体部分の内側に位置すると平らなディスクの幾何学的形状を実質的に再度占めるのに十分な弾性を有していなければならない。本発明において使用するのに適した一つのディスクは、ライフル銃の標的の製造において使用される一般的な“標的材料”の紙から打ち抜かれたディスクを含んでいる。ミズーリ州、ライトシティ(Wright City)のHohen Salesから買うことができる“100ヤード標的原料”が適切な紙であることが判明した。この紙は、厚みが約0.356ミリメートル(0.014インチ)であり且つ例えば官製はがき材料よりも小さい坪量を有している。このディスクは、シート状の紙を打ち抜いて作ることができる。ディスクのこのような打ち抜きは、切断されたディスクの外周縁のあたりを約0.254ミリメートル(0.010インチ)の厚みまで圧縮し、従って、外周縁のディスクの強化になる。
【0015】
この強化は、発射火薬からディスクが発射火薬の頂面と係合した状態で薬莢内に配置されたときに、ディスクの先端側にある内部容積内への火薬粒子の洩れにつながるかもしれないディスクの変形に耐える同ディスクの能力に有用であることがわかった。他の紙材料のみならずディスクの構成のための他の材料を採用してもよいことが考慮されている。いずれにしても、発射火薬の燃焼の下でディスクが急速にばらばらにされて、ディスクの材料が燃焼していない部分がライフル銃の遊底の作動と組み合わされて採用されるガス伝達装置内へと通過するようにしないことが重要である。
【0016】
図1に示された弾薬の弾丸は、銅からなる薬莢66内に封入された、タングステンの粉末のような重金属の粉末と、スズの粉末のような軽量金属の粉末との混合物を圧縮成形したコア62によって作られるのが好ましい弾丸40を含んでいる。別の方法として、弾丸は、ライフル銃用の弾薬のための弾丸において使用される一般的に知られている金属、金属粉末、金属合金等のいずれによって作っても良い。図1に示した弾薬の弾丸においては、弾丸の長さは、弾丸の少なくとも末端68が薬莢の先端18から外方へ突出し、弾丸の基端56の平らな基端面51が薬莢の内部容積内へと内方へ突出するのを提供するようなものである。図示されているように、弾丸の基端56は、薬莢内のある位置まで延びていて、それによって、弾丸の基端面51がディスク50の末端面53のすぐ近くに隣接して配置され、ディスク50は、次いで、発射火薬38の頂面52を覆った状態で係合しているのが好ましい。弾丸の平らな面とディスク及び発射火薬とのこの位置関係は、発射火薬内には材料内の空隙が一つも含まれない状態で、薬莢内及び薬莢の基端に隣接した所望の位置に発射火薬を含むように作用する。従って、発射火薬は、弾丸が発砲される銃の向きにかかわらず、薬莢内でその位置を変えない。
【0017】
弾薬の所与の口径の弾丸の薬莢内に通常よりも長い弾丸を採用することができることによって、通常よりも重い弾丸を採用することができる能力が提供される。弾薬の所与の弾丸に対して“少ない”量の遅燃焼性の黒色火薬と共に重い弾丸を採用することができることによって、ライフル銃が、特に自動か半自動モードで発砲されるときに、ライフル銃の遊底を作動させるのに必要とされるようなガス圧をライフル銃内に形成し且つ維持することができる。もちろん、自動又は半自動のライフル銃の単発発砲もまた可能であり、本発明の弾薬はまた、このような単発発砲中に、ライフル銃のガスによって作動される遊底をも作動させるであろう。
【0018】
従来技術においては、弾丸が超音速よりも遅い速度でライフル銃から推進せしめられる所与の口径のライフル銃のための弾薬の弾丸を製造することを望む場合に、使用される黒色火薬の量を減らすこと及び燃焼が遅い黒色火薬を採用することによって、弾丸の全ての他の構成部品が所与の口径の弾丸の超音速態様と変わらないように保ちながら、この目的に間に合わせるであろう。(上向きか、下向きか、水平かに狙いを定めた)ライフル銃の発砲の際のライフル銃の位置の結果として薬莢内で黒色火薬が動くことに関して上記した問題に加えて、これらの従来技術による努力は、ライフル銃のガスによって作動される遊底の作動のために、ライフル銃内に必要とされるガスの圧力を安定して形成することも提供できなかった。従来技術におけるこの問題は、亜音速の弾薬が、燃焼が速い火薬を必要とするという一般的な知識につながる。本発明者は、本発明によって提供される弾薬の弾丸が、燃焼が遅い火薬と共に機能するように作ることができるということを発見した。一つの適当な黒色火薬は、Hodgdon H50BMGである。本発明によって採用される(タングステン粉末のような)弾丸の比較的高い密度は、このように、初期の耐久性及び/又は摩擦及びライフル銃の銃身内の摩擦を提供するので、ゆっくりと燃焼する火薬が、超音速でライフル銃の銃身から弾丸を推進させることなく、ゆっくりと燃焼する火薬を採用することができることを、本発明者は発見した。この組み合わせはまた、依然として、弾丸が超音速で銃身から推進されることなく、ライフル銃の遊底を安定して作動させるための所望のガス圧を、ライフル銃の銃身内に形成するように機能する。
【0019】
特定の例においては、5.56mmの弾薬の弾丸が、この口径の弾薬のための市販の薬莢を採用して製造された。Hodgdon H50BMG黒色火薬の12個の粒を、一般的な雷管に適合された薬莢内に装填した。約0.356ミリメートル(0.014インチ)の厚さの“標的原料”紙の打ち抜きディスクを薬莢内に導入し、発射火薬の露出された頂面上にかぶせた。このディスクは、約0.254ミリメートル(0.010インチ)の厚みまで、その外周縁あたりを圧縮した。長さが3.15センチメートル(1.24インチ)の150グレインの火薬を基体とする弾丸を、弾丸の全長(弾丸の最頂部から薬莢の底端までの長さ)が5.74センチメートル(2.26インチ)以下であるような深さまで、薬莢内に導入した。この長さは、この弾薬を受け入れるライフル銃の発砲チャンバ内へ弾倉から供給されるように意図されている5.56mmの弾薬の弾丸の標準的な長さである。一つの実施形態においては、弾丸がひとたび薬莢内に配置されると、薬莢の首状につぼんだ部分は、クリンプ、すなわち固定溝を付けられて、弾丸を発砲の準備として薬莢内に保持する。この実施形態においては、弾丸の平らな基端面が、ディスクの頂面の2.54ミリメートル(0.10インチ)以内のところに配置された。これらの弾丸は、長さが36.83センチメートル(14.5インチ)で、捩れ度(ツイスト)が1in7である銃身を有する標準的なM16M4軍隊用ライフル銃によって発砲された。5連発発砲パターンが、15fps未満の弾丸速度での標準偏差を提供し、超音速発砲を生じた弾丸はなかった。事実、500個の本発明による弾丸を発砲したが、一つの超音速の逸脱も生じなかった。これらの弾丸はまた、自動及び半自動の両モードで、ライフル銃のガスによって作動される遊底を安定して作動させた。更に、これらの弾丸が100ヤードのところに置かれた標的を打ち抜く正確さは、予測よりも驚くほど良いものであった。例えば、5連発発砲パターンが、100ヤードにおける10.16センチメートル(4インチ)以下に広げられた極値によって2・1/2のグループ分けが安定して得られた。
【0020】
一つの代替的な実施形態においては、本発明において採用された弾丸は、弾丸の直径が、湾曲した頭部から平らな端部まで増加するように傾斜が付けられても良い。一つの実施形態においては、弾丸の長さに沿った5.56mmの弾丸における傾斜は、弾丸の基端において0.22420ないし0.22430の直径から、薬莢の首状につぼまった部分内への薬莢の本体部分の遷移位置での約0.22390から0.22400までに亘っていた。好ましくは、この傾斜が付けられた弾丸には、薬莢の首状につぼまった部分内に位置している弾丸の長さの部分内に少なくとも一つの弾帯溝70が設けられている。一つの実施形態においては、弾帯溝の刻み目は、深さが約1.016ミリメートル(0.040インチ)であっても良い。弾帯溝のくぼみの径方向内方へ突き出ている端縁間の摩擦係合は、発砲されたときに、弾薬の弾丸の性能に干渉せずに、薬莢内に弾丸を懸垂した状態に保持するための十分な摩擦を提供する。
【0021】
図2を参照すると、更に別の代替的な実施形態において、発明者は、ディスク50と、弾丸の平らな基端との間に介在せしめられた更に別のディスク80を付加することによって、ディスク50の位置の安定性を高めることができ且つディスク50の外周端縁82と薬莢の内壁84との間における黒色火薬の粒が逃げないようにする高い保護を提供する。この別のディスクは、第二の紙のディスクであっても良いが、化粧及び赤ちゃんの介護のための、オハイオ州、メントルにあるSentinel Consumer Productsによって製品2834として販売されている綿円筒物において見出される緩く結合された綿のような不織綿繊維のディスクからなるのが好ましい。この更に別のディスクは、その厚みを貫通する多数の曲がりくねった経路を含んでおり、従って、ディスク50を通って逃げるかもしれない黒色火薬をとらえるためのフィルタとして機能する。紙のディスクにおいて適正であるように、紙又は綿のディスクを含んでいる繊維性材料が極めて急速に燃焼し、最少量の灰が残留することが最も望ましい。現在のところ理解されているように、綿のディスクを形成している綿繊維の重量は、約0.10ないし0.16グレーンであるのが好ましいが、より重い綿ディスクも良好に採用されて来た。
【0022】
更に別の実施形態(図4参照)においては、この弾薬の弾丸は、図4に示されているような一部を削ったボートテール90を含み且つ一般的な飲料用ストロー92の形態の中空の速く燃焼するセルロース材料が設けられても良い。このストロー形態の中空の速く燃焼するセルロース材料は、その端部の一方が、弾丸の一部が削られたボートテール90と摩擦係合していて、そこから延びて、その両端を黒色発射火薬の頂面にかぶさるような関係で配置されたディスク(又は複数のディスク)と係合させるか又は同ディスクに近接させる。このようにして、弾丸の後端は、ディスクからかなりの距離離れて隔置させることができ、一方、この“ストロー”は、黒色発射火薬に対して覆うような位置でのディスクの保持を助けるように作用する。所望ならば、図4に示された一部が削られたボートテールは省略しても良く、図5に示されているように、“ストロー”のみをディスクと係合させるために使用しても良い。弾丸の端部とディスクとの間の所望の分離を達成し且つ維持するために、他の形態のスペーサーを採用してもよいことは、当業者にとって明らかであろう。
【0023】
以上、本発明を特定の用語及び実施例によって説明したけれども、当業者は、代替例を認識するであろう。例えば、ディスク50及び80の各々は、対向する平らで平行な側面を有するものとして説明したけれども、これらのディスクの一以上は、薬莢がそうであるかも知れないように適当に凹状又は凸状であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明の種々の特徴を具体化している、ライフル銃用の弾薬の弾丸の、部分的に断面した図である。
【図2】
図2は、図1に示されたライフル銃用の弾薬の弾丸の別の実施形態の部分的に断面した図である。
【図3】
図3は、本発明の一つの特徴による弾薬の弾丸の種々の構成部品の分解図である。
【図4】
図4は、弾薬の弾丸の薬莢内の火薬を位置的に安定化させるための代替的な構造を有する弾丸の更に別の実施形態の後端の一部分の図である。
【図5】
図5は、弾薬の弾丸内の火薬を位置的に安定させるための代替的な構造を有する、弾丸の更に別の実施形態の図である。
【図6】
図6は、図3の構成部品としても示されている綿繊維のディスクの側面図である。
【図7】
図7は、図3の構成部品としても示されている紙のディスクの側面図である。
Claims (24)
- 弾道に沿って亜音速で銃から標的へと推進されるようになされた弾丸を含んでいる、銃の弾薬の弾丸であって、
(a)本体部分、雷管を囲繞する部分的に閉塞された後端、及び開口した先端に隣接した首状につぼまった部分を有している、細長い概してカップ状の薬莢と、
(b)前記薬莢の前記本体部分内に配置され且つ同本体部分を不完全に充填している多量の黒色火薬と、
(c)前記薬莢の前記首状につぼまった部分に位置し、末端と基端との互いに対向する端部を有している弾丸であって、同弾丸の前記末端は、前記薬莢の前記末端から外方へ突出しており、同弾丸の基端は、前記薬莢から内方へ延びており、前記弾丸の前記基端は、前記細長い弾丸の長さに対してほぼ直角に配置されたほぼ平らな基端面を含んでおり、前記弾丸の前記基端は、前記薬莢の前記本体部分の内側で終わっており、その基端面は前記多量の黒色火薬の近くに配置されている、細長い弾丸と、
(d)容易に燃焼可能な材料によって作られたディスクであって、第一及び第二の対向し且つ概して平行な面を有し、前記多量の黒色火薬の高さの位置に設けられた前記薬莢の前記本体部分の内周と本質的に等しい外周を有し、前記薬莢内の前記多量の火薬と前記弾丸の前記平らな基端面との間に配置され、同ディスクは、同ディスクを通過する前記黒色火薬の流れに対するバリアーを形成しているディスクと、を含む銃用の弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記薬莢の前記本体部分内に配置され、末端と基端との互いに対向する面を有しており、前記ディスクと前記弾丸の前記基端の前記隣接する基端面との間に配置された更に別のディスクを含み、同更に別のディスクは、前記ディスクによって画成されたバリアーを通過して流出するかもしれない黒色火薬の個々の粒を濾過し且つ同ディスク内に捕らえる役目を果たす複数の捩れた通路がその厚みを貫通して形成されている繊維性の材料である、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクが弾性的に可撓性である、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクが紙のディスクからなる、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項4に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクは、中心が第一の厚みであり、外周縁が第二のより薄い厚みである、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項5に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクの中心の前記第一の厚みが約3.56ミリメートル(0.14インチ)であり、前記外周縁の前記第二のより薄い厚みが約2.54ミリメートル(0.10インチ)である、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項3に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記更に別のディスクが、天然の不織繊維からなる、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項7に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクの重量は、約0.10ないし約0.16グレインである、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項2に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記更に別のディスクの前記基端面が、前記ディスクに接触して配置され、同更に別のディスクの前記末端面が、前記薬莢の前記本体部分内に配置された前記弾丸の前記基端面に近接している、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記黒色火薬が速く燃焼するものである、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記弾丸が、その末端と基端との中間に本体部分を含んでおり、前記弾丸の前記末端が湾曲した頭部を形成しており、前記弾丸が、その末端の第一の最小の直径から、前記弾丸の前記湾曲した頭部への前記弾丸の前記本体部分の遷移部分に隣接した第二のより大きな直径まで傾斜が付けられている、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項11に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記傾斜が付けられた弾丸の前記第一の直径と第二の直径との間の差が、約0.0076ミリメートル(0.00030インチ)である、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項12に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記弾丸が、5.56mmの口径の銃からの発砲に適している、銃用弾薬の弾丸。 - 請求項1に記載の銃用弾薬の弾丸であって、
前記ディスクと、前記弾丸の前記基端の基端面との間に介在せしめられているセパレータを含んでいる、銃用弾薬の弾丸。 - 弾道に沿って亜音速で銃から標的へと推進されるようになされた弾丸を含んでいる銃用の弾薬の製造方法であって、
(a)開口した端部を有する銃用の弾薬の薬莢に、同薬莢の容積よりも少ないレベルまで、多量の黒色火薬を装荷するステップと、
(b)末端と基端とを有する細長い弾丸を、前記薬莢の前記開口した端部へ挿入するステップであって、前記弾丸の前記末端は、前記薬莢の前記開口した端部から突出しており、前記弾薬の前記基端が前記薬莢の内方へ突出しており且つ前記薬莢内に配設された前記黒色火薬の近くで終わっている、細長い弾丸を挿入するステップと、
(c)前記薬莢内の前記黒色火薬と前記弾丸の前記基端との中間にディスクを配設するステップであって、前記ディスクは、前記薬莢内の前記黒色火薬の高さの位置に、前記薬莢の内径にほぼ等しく且つ同ディスクを通過する黒色火薬が動かないようにするバリアーとして機能する外周を有している、ディスクを配設するステップと、を含む方法。 - 請求項15に記載の方法であって、
前記薬莢内の、前記ディスクと前記弾丸の前記基端との中間に、更に別のディスクを介装するステップを含み、同更に別のディスクが、前記ディスクとは本質的に異なる材料からなる、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記ディスクが弾性的に可撓性である、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記ディスクが、湿式に堆積されたセルロース繊維からなる、方法。 - 請求項18に記載の方法であって、
前記ディスクが紙からなる、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記ディスクのほぼ中心が第一の厚みであり、その外周縁が第2のより薄い厚みであり、同外周縁の密度が、同ディスクの前記ほぼ中心の密度よりも大きい、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記更に別の風成の天然繊維である、方法。 - 請求項21に記載の方法であって、
前記天然繊維が、綿繊維を含んでいる、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記薬莢が、雷管を受け入れるようになされた実質的に閉じられた端部と、反対側の開口した端部と、前記薬莢の閉じられた端部と開口した端部との中間の本体部分と、を含んでおり、前記薬莢は、前記本体部分と前記開口した端部との中間部分に首状につぼまった部分を含んでおり、前記薬莢の前記首状につぼまった部分内に前記弾丸の両端の間の一部分を配設するステップと、前記弾丸が前記首状につぼまった部分に対して動かないように、同弾丸を前記首状につぼまった部分内に固定するステップとを更に含んでいる、方法。 - 請求項16に記載の方法であって、
前記薬莢内の、前記薬莢と前記弾丸の前記基端の前記基端面との間に、セパレータを介装するステップを含んでいる、方法。
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