JP2004362411A - ネットワーク接続機能を有する数値制御装置 - Google Patents

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知宏 森田
Kyosuke Yoshimoto
恭輔 吉本
Atsumichi Murakami
篤道 村上
Yoshiki Mizutani
芳樹 水谷
Kazuo Hirasawa
和夫 平澤
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Abstract

【課題】動画データを表示可能な数値制御装置の開発コストの低減、開発期間の短縮、及びデータ記憶媒体の管理コストの低減を実現する。
【解決手段】ネットワーク接続手段42は、CPU13と、該CPUにローカルバスを介してそれぞれ接続され互いに異なる機能を実行する複数のハードウェアエンジン21,22,23,24と、数値制御装置のユーザインタフェース手段350との間でインタフェース31,32を介し信号を伝送するための汎用バスと、前記ローカルバスと前記汎用バスとを接続するバスブリッジとを含むモジュールユニットからなる。ハードウェアエンジンの1つはネットワーク365を介して外部のネットワーク機器366と通信することによりデータを取得する手段を有するコミュニケーションエンジン24である。ネットワーク機器から取得したデータに応じた画像は表示ユニット211に表示可能である。
【選択図】 図19

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク接続機能を有する数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場の生産設備の自動化・統合化のために使用されるFA(Factory Automation)機器として、工作機械、溶接装置、検査装置等の可動部の位置や速度を数値データにより自動的に制御する数値制御装置が広く用いられている。一般に、数値制御装置にはユーザインタフェース手段としての表示操作部が備えられ、オペレータはこの表示操作部に表示される、メニュー画面から装置の設定等の操作を行うことができる。
【0003】
表示操作部に文字または簡単なメニュー画面を表示するだけでなく、マルチウィンドウ、3D表示、動画再生の機能を持たせ、オペレータに装置の操作方法等を教示できるようにしたものもある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、数値制御装置の表示操作部に表示すべき画面データをホストコンピュータ側の補助記憶装置に記憶しておき、要求に応じて画面データをホストコンピュータから数値制御装置に送るようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−16619号公報(第5−6頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−230429号公報(第10−13頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の数値制御装置は、ROMに格納されているユーザインタフェース用データを元に、装置内のCPUがユーザインタフェース画面を生成して表示し、表示操作部としての基本的機能を実現しているが、動画データ等のデータサイズが大きいものを扱う場合は、磁気ディスクやCD−ROM等の大容量記憶媒体から画像データを読み出す構成となっている。
【0007】
上記の構成では、表示する動画の内容を変更する場合、磁気ディスクやCD−ROM等の記憶媒体を交換する必要がある。また、使用する動画データ等の種類が増えると、それに応じて記憶媒体の数が増加する。また、動画データ等のバージョンアップを行う場合には、最新の記憶媒体を入手する必要があることから動画データを装置内の磁気ディスクやCD−ROM等の記憶媒体に保持しておく構成では、記憶媒体の維持管理にかかる手間が大きい。さらに、データのサイズが記憶媒体の容量に制限され、また、CPUと記憶媒体との間にデータ入力装置を設ける必要があるのでコスト高になるという問題がある。
【0008】
一方、特許文献2に記載の数値制御システムは、数値制御装置のCRTに表示する画面データを予めホストコンピュータで作成し、ハードディスク装置で構成される補助記憶装置に格納しておき、数値制御装置からの要求があると、ホストコンピュータはこの要求のあった画面データを補助記憶装置から読み出し、通信回線を介して数値制御装置に伝送し、該数値制御装置のCRTにユーザインタフェース画面を表示させる構成となっている。
【0009】
上記の構成では、ホストコンピュータ側にサーバ機能を実現するためのソフトウェアを搭載する必要があり、数値制御装置側にはクライアント機能を実現するためのソフトウェアを搭載する必要がある。即ち、ホストコンピュータと数値制御装置の双方に専用のソフトウェアを搭載する必要があるので、ソフトウェアの開発にかかるコストが大きく、また、開発期間も長くなる。また、数値制御装置の画面の更新のための信号のやり取りが頻発すると、ホストコンピュータ及び通信回線にかかる負荷が増大するため、動画データの表示が困難になるという問題がある。
また、数値制御装置のようなFA機器の場合、パソコン等の民生機器に比べて同一モデルの生産寿命が長いため、グラフィックスコントローラのようなLSI部品が生産中止等で入手困難になる場合が多々あるが、上記の構成では代替部品を使用するためにハードウェアの新規作成をしなくてはならないという問題があった。また、この場合、新規のハードウェアを制御するためのソフトウェアを作成して追加しなくてはならないという問題があった。
【0010】
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、動画データを表示可能な数値制御装置の開発コストの低減、開発期間の短縮、及びデータ記憶媒体の管理コストの低減を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の数値制御装置は、ユーザとの間のインタフェースのための表示部及び操作部を含むユーザインタフェース手段と、ネットワーク環境との接続のためのネットワーク接続手段とを備え、
前記ネットワーク接続手段は、CPUと、該CPUにローカルバスを介してそれぞれ接続され互いに異なる機能を実行する複数のハードウェアエンジンと、前記ユーザインタフェース手段との間で信号を伝送するための汎用バスと、前記ローカルバスと前記汎用バスとを接続するバスブリッジとを含むモジュールユニットからなり、
前記複数のハードウェアエンジンの1つはネットワークを介して外部のネットワーク機器と通信することにより該ネットワーク機器からデータを取得する手段を有するコミュニケーションエンジンであり、
前記ネットワーク機器から取得したデータに応じた画像を前記表示部に表示可能であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の数値制御装置を説明する前に、本発明の数値制御装置に搭載されるユビキタスモジュールユニット(UMU)について以下に説明する。図1は、ユビキタスモジュールユニットを搭載した種々の装置がネットワーク1に接続されている様子を示す図である。
【0013】
ネットワーク1は、小規模のLANであってもよく、世界規模のインターネットであってもよく、様々な種類のパーソナルコンピュータサーバやパーソナルコンピュータクライアントが接続されている。ネットワーク1に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)2は、メールの送受信、ホームページの開発・閲覧など様々なサービス・用途に用いられる。データベース3には、映像配信のストリーミングデータ、映像・音楽データの保管、FAの管理データ、監視カメラの監視画面などが保管されている。
【0014】
ネットワーク1にはさらに、デジタル入力の映像コンテンツを表示するためのデジタルテレビ6、DVDやHDDなどの大容量のストレージに映像・音楽データを保存・再生するためのDVD/HDDレコーダ7、エレベータ・店内の状況をカメラで撮影し、保管するための監視レコーダ8、工場内のFA(Factory Automation)のためのFA機器9、単独ではネットワーク接続が出来ない携帯電話10、個人用情報端末PDA11が接続されている。このように、ネットワークに接続して使用する可能性のある機器は多種多様であるが、ユビキタスモジュールユニット4を搭載することにより、各機器をネットワーク1に接続することができる。
【0015】
図2に、ユビキタスモジュール(UM)12の構成を示す。同図に示すように、ユビキタスモジュール12は、N個のハードウェアエンジン(以下H/Wエンジンという)17、H/Wエンジン17を制御するためのCPU(UM−CPU)13、UM−CPU13と各H/Wエンジンとを接続するためのローカルバス14、ローカルバス14を、外部装置、例えば映像情報装置との接続用の汎用バス(UM−BUS)16に接続するためのバスブリッジ15を含む。H/Wエンジン17には、有線LANや無線LANとの接続、あるいはシリアルバスとの接続のための専用のバスライン18を設けることも可能である。
【0016】
ユビキタスモジュール12のH/Wエンジンは、当該モジュールが搭載された装置にネットワーク機能を補充するためのものであり、図3に示すように、例えば、有線LANや無線LAN、あるいはシリアルバスとの接続を可能にするコミュニケーションエンジン24、描画性能を向上させるグラフィックエンジン21、動画や静止画など撮像信号処理を行うカメラエンジン22、動画圧縮・伸張のためのMPEG4エンジン23などがある。なお、図に示した構成は、一例であり、ユビキタスモジュール12には所望のネットワーク機能を実現するために必要なエンジンを設けることができる。
【0017】
また、ユビキタスモジュール12は、組込みOS27、ミドルウェア25、仮想マシン26、アプリケーションソフトなどを含んでおり、ユビキタスモジュール単体で、ネットワークに関する機能を実現できる。即ち、ユビキタスモジュール単体でネットワークに接続されるホストコンピュータの機能が実現される。
【0018】
図4及び図5に、映像情報装置とユビキタスモジュールとのトポロジ(接続形態)を示す。映像情報装置のCPU(SYS−CPU)201とユビキタスモジュールのCPU(UM−CPU)13は、バス形式での接続やHUBを介したスター形式での接続が可能である。
【0019】
図4に示すバス形式の接続トポロジの場合、SYS−CPU201とUM−CPU13は、ユビキタスモジュールの汎用バス(UM−BUS)16にバス型に接続される。SYS−CPU201は映像情報装置のシステムの制御をつかさどるホストサーバの機能を実現し、UM−CPU13はネットワークサーバの機能を実現する。尚、映像情報装置は、ユビキタスモジュールが組み込まれなくともSYS−CPU201のみで、問題なく製品仕様を満足するように動作可能な構成となっている。
【0020】
ユビキタスモジュール12の汎用バス16に接続されたインタフェース(U−I/F)32は、システム側、即ち映像情報装置側のバスに接続されたインタフェース(S−I/F)31と機械的に接続可能であり、映像情報装置に高性能・高付加価値のネットワーク機能を付加することが要求される場合には、S−I/F31とU−I/F32とによりユビキタスモジュール12を映像情報装置に接続する。これにより、ネットワーク機能が実現され、映像情報装置は例えばLAN33上の他のネットワーク端末34にアクセスすることが可能となる。尚、汎用バス16に、ホスト機能を持たないデバイス(例えばメモリ、専用機能のIC)を接続することも可能である。
【0021】
図5はスター型の接続形態の場合を示しており、S−IF31がHUB35を介してシステム側のバスに接続される点でバス型と異なるが、その他の構成及び機能は同様である。また、接続形態として、リング型のものを用いることも可能である。
【0022】
S−I/F31とU−I/F32との間のデータ転送は、ATA、PCI、SCSI、汎用CPUBUS等の規格に従うパラレル転送としてもよく、あるいは、IEEE1394、USB,UART等の規格に従うシリアル転送としてもよい。
【0023】
また、映像情報装置とユビキタスモジュールとの接続は、PCカードやカードバス等に用いられるコネクタ接続、PCIバス等に用いられるカードエッジコネクタ接続、FPCケーブル、フラットケーブル、IEEE1394用ケーブル等を使用したケーブル接続などの方法を用いて行うことができる。
【0024】
図6は、ユビキタスモジュールユニット42を映像情報装置40に接続したときの全体の構成を示す図である。映像情報装置40は、システムLSI200と、前段処理部(FP)207と、後段処理部(BP)209と、ビデオインタフェース(V−I/F)210と、上述したS−I/F31とを備える。システムLSI200は、CPU201、映像信号処理回路(VSP)202、ROM203、及びRAM204を含む。入力される映像信号がアナログ信号の場合、前段処理部207は、A/D変換器やデコーダとしての機能を備える。また、後段処理部209は出力バッファとしての機能を備える。ただし、前段処理部、後段処理部の構成及び機能はシステムLSIの設計思想やシステムの構成に依存するものであり、上記に限定されるものではない。
【0025】
ユビキタスモジュールユニット42は、ユビキタスモジュール12とU−I/F32とで構成されるユニットである。インタフェースS−I/F31とU−I/F32とを接続することにより、ユビキタスモジュール12の持つ機能が映像情報装置40に追加される。
【0026】
ユビキタスモジュールユニット42は、そのコミュニケーションエンジン24により、インターネット環境に接続した後、インターネット上のサイトから画像・音声のMPEG4ファイルをダウンロードする。ダウンロードされたMPEG4ファイルは、MPEG4エンジン23でデコードされ、グラフィックエンジン21でグラフィック処理され、インタフェースU−I/F32から映像情報装置40に利用可能なデータ形式で出力される。映像情報装置40に入力されたデータは、システムLSI200により表示ユニット211のドライバ212が処理可能な信号に変換され、その表示デバイス213上に映像が表示される。
【0027】
また、カメラから入力された動画・静止画ファイルはユビキタスモジュールユニット42のカメラエンジン22で画素数変換、レート変換、画像処理が施され、グラフィックエンジン21でグラフィック処理され、インタフェースU−I/F32から映像情報装置40に利用可能なデータ形式で出力される。映像情報装置40に入力されたデータは、システムLSI200により表示ユニット211のドライバ212が処理可能な信号に変換され、その表示デバイス213上に画像または映像が表示される。
【0028】
なお、上記の各エンジンの処理は、一例に過ぎず、ネットワーク機能を補強するため上記以外の処理を行うこともできる。また、上記では、動画圧縮形式としてMPEG4を例にとり説明したが、MPEG2などの他の形式を用いることも可能である。
【0029】
また、以上の説明では、映像情報装置とユビキタスモジュールは主に映像データ表示するシステムを構成するものとして説明したが、上述の構成は、音声入力の再生装置・テキスト入力の表示・配信装置、情報のストレージ入力のストレージ装置にも適用可能である。
【0030】
図7は、ユビキタスモジュールユニット42に、表示ユニット211に直接映像出力を供給する機能を追加した場合の構成の一例を示す。同図において、ユビキタスモジュールユニット42のビデオ入力端子(UVI)44は、映像情報装置40の映像出力端子(V−I/F)210との接続を可能にするインタフェースを形成している。また、ユビキタスモジュールユニット42のビデオ出力端子(UVO)45は、表示ユニット211との接続を可能にするインタフェースを形成する。
【0031】
この構成では、例えば、ユビキタスモジュール12のグラフィックエンジン21が生成する表示画面に映像情報装置40の映像出力をオーバーレイすることが可能となる。グラフィックエンジン21が生成する表示画面に映像情報装置40の映像出力をオーバーレイすることは、映像情報装置40が生成した映像出力を、S−I/F31とU−I/F32と汎用バスとを介してユビキタスモジュール12に転送することによっても可能であるが、本実施形態の構成を用いることにより、汎用バスの負荷が過大になることを防止できる。
【0032】
従来、映像情報装置がネットワーク対応機器でない場合、インターネット上のグラフィックデータに映像信号をオーバーレイして表示することは困難であったが、以上説明したように、ネットワークの必須機能であるオーバーレイ機能をユビキタスモジュールに予め備えることにより、システムLSIを新規に開発することなく、映像情報装置の機能を拡張し、容易にオーバレイ表示を実現することができる。
【0033】
図8は、上記のユビキタスモジュール12に代え、コミュニケーションエンジン24に外部ネットワーク接続用の端子を設けたユビキタスモジュール12Aを用いた場合の構成例を示している。このユビキタスモジュールユニット12Aは、有線LAN経由、無線LAN経由、あるいはIEEE1394などのシリアルバス経由でネットワーク接続が可能である。ユビキタスモジュール12Aには有線LAN経由、無線LAN経由、IEEE1394の全ての接続端子を設けてもよく、またその中の1つだけを設けてもよく、ネットワーク環境に応じてフレキシブルに対応することができる。
【0034】
図9に、ユビキタスモジュール12を監視レコーダに適用した場合の構成例を示す。図中、レコーダコア8は、監視レコーダの基本的なブロックを構成しており、カメラとのインタフェースやその他の映像出力を持つ機器との映像信号の送受信を行うマルチプルビデオI/O51と、JPEG/JPEG2000の圧縮・伸張を行う、JPEG/JPEG2000コーデック52と、HDD/DVDなどマスストレージ装置を駆動するマスストレージドライバ53と、レコーダコア8の制御を行うコアコントローラ部54とを含み、OSとしてユビキタスモジュール12のUM−CPU13と同様の組込みLinux55を搭載する構成である。
【0035】
監視レコーダのマルチプルビデオI/O51の機能を利用すれば、UM−CPU13の機能を用いることなくユビキタスモジュールのカメラエンジン22の信号を直接処理することが可能であり、監視レコーダの仕様に合わせてユビキタスモジュールのエンジンを使用することができる。
【0036】
以上、ユビキタスモジュールをデジタルテレビ等の映像情報装置や監視レコーダに適用した事例について説明したが、ユビキタスモジュールは、DVD/HDDレコーダ7、FA9、携帯電話10、PDA11についても同様に適用可能である。
【0037】
また、上の説明では、映像情報装置とユビキタスモジュールは同じOSを用いているが、異なるOSを用いてもよい。ただし、同じOSを用いれば、ユビキタスモジュールの持つH/Wエンジンの機能が陳腐化し、映像情報装置内に、それに代わる最新の機能を取り込む時、OSが共通であるためソフトの改定作業が容易であり、改定のための開発費が少なく、バグが入りにくいなど信頼性の点でも優位性がある。
【0038】
図10は上述のユビキタスモジュールのソフトウェアブロックの構成図である。同図に示すように、最下層はマイコン(CPU)を含むハードウェア層100である。このハードウェア層100の上位に、ハードウェアを抽象化することにより、ハードウェアの違いを吸収するソフトウェアである、HAL(Hardware Adaptation Layer)101を配置する。HAL101の上位には、マルチタスクオペレーティングシステムLinux102を配置する。オペレーティングシステムLinux102は、HAL101に属するソフトウェアを介し、ハードウェア層の構成要素である各ハードウェアデバイスを制御する他、アプリケーションの実行環境を提供する。また、オペレーティングシステムLinux102上で動作するグラフィックシステムとしては、例えばX−Window103が使用可能である。オペレーティングシステムLinux102上で動作するミドルウェアは4つに大別される。
【0039】
第1は、インターネットと接続するための通信処理を行うためのものであって、次世代のインターネットプロトコルであるIPv6のプロトコルにも対応しているIPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウェア104である。
【0040】
第2は、自動的に設定を行うためのユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェア105である。ユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェア105は、IPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウェア104に属するプロトコルを使用するため、階層的にIPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウェア104の上に属する。
【0041】
第3は、マルチメディアのための規格であるMPEG2/4に対応したエンコード/デコード処理、MPEG7に対応したメタデータ処理、MPEG21に対応したコンテンツ管理処理の組み合わせによってマルチメディアデータの配信、蓄積等の処理を行うためのMPEGx映像配信蓄積プロトコルミドルウェア106である。
【0042】
第4は、カメラの制御および2次元/3次元のグラフィック処理を行うための撮像・表示ミドルウェア107である。上記のミドルウェア群の内、ユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェア105とMPEGx映像配信蓄積プロトコルミドルウェア106の上位にJavaのアプリケーション実行環境であるJava仮想マシン(VM)108を配置し、仮想マシン(VM)108上に、ユーザインタフェースを含んだアプリケーションの作成を容易にするための、UIアプリケーションフレームワーク109を配置する。UI(User Interface)アプリケーションフレームワーク109は例えば仮想マシン(VM)108上で動作するクラスの集合などである。最上位には、UIアプリケーションフレームワーク109や撮像・表示ミドルウェア107を用いて、当該ユビキタスモジュールを搭載する機種ごとに必要な機能を実現するための機種別アプリケーション110を配置する。
【0043】
次に、ユビキタスモジュールを、異なる機種の情報装置に適用する場合の手順について説明する。ユビキタスモジュールは、最上位のアプリケーション層とハードウェアの上位に位置するHALのみを機種毎に変更し、その他の層は共通化して使用することで、異なる機種に対応することが可能である。図11は、ユビキタスモジュールを携帯電話に適用する場合を示しており、携帯HAL120と携帯アプリケーション125を組み合わせている。同様に車載用電話に適用する場合にはカー携帯HAL121とカー携帯アプリケーション126を組み合わせ、カーナビゲーションシステムに適用する場合にはカーナビHAL122とカーナビアプリケーション127を組み合わせ、AV家電機器に適用する場合にはAV家電HAL123とAV家電アプリケーション128を組み合わせ、監視システム機器に適用する場合には監視HAL124と監視アプリケーション129を組み合わせる。
【0044】
図12に、IPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウェア104のソフトウェアブロックの構成を示す。同図に示すように、このブロックには通信用のインタフェースとして、10BASE−Tや100BASE−TXに従うイーサネットと、IEEE802.11a/b/gに従う無線LANと、IEEE1394などの高速シリアル通信の3種類が含まれる。各デバイスを制御するためのデバイスドライバソフトウェアとして、イーサネットドライバ131、無線LANドライバ132、1394ドライバ133を配置する。イーサネットドライバ131及び無線LANドライバ132の上位層として、インターネットプロトコルの処理を行うIPプロトコルスタック137を配置する。このIPプロトコルスタック137は次世代のインターネットプロトコルであるIPv6に対応するための処理と、セキュリティのためのプロトコルIPsecに対応するための処理を含む。1394ドライバ133の上位層としてはIEEE1394のトランザクション処理を行うための1394トランザクションスタック135を配置する。
【0045】
また、IEEE1394のトランザクションを無線LAN経由で実行できるようにするために、無線LANドライバ132と1394トランザクションスタック135の間にPAL(Protocol Adaptation Layer)134を配置する。PAL134は1394トランザクションと無線LANの間のプロトコル変換を行う。IPスタック137の上位にはトランスポート層としてTCPおよびUDPのスタック138を配置する。TCPおよびUDPのスタック138の上位には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のプロトコル処理を行うHTTPスタック139を配置する。
【0046】
また、この上位にHTTPを用いてXMLベースのメッセージ通信を行うSOAP(Simple Object Access Protocol)のプロトコル処理を行うSOAP/XMLスタック140を配置する。HTTPスタック139とTCP及びUDPのスタック138間のインタフェースはsocketを用いる。オペレーティングシステムLinux130の上に位置する層の中、HTTPスタック139、SOAP/XMLスタック140、1394トランザクションスタック135までの層が、IPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウェア104に含まれる。SOAP/XMLスタック140およびHTTPスタック139の上位には、インターネットプロトコルベースのプラグアンドプレイ機能を実現するためのプロトコルであるユニバーサルプラグアンドプレイの処理を行うUPnPスタック141を配置する。
【0047】
また、1394トランザクションスタック135の上位には、IEEE1394を用いたネットワークのプラグアンドプレイ機能を実現するための処理を行うAV系ミドルウェア136を配置する。UPnPスタック141とAV系ミドルウェア136の上位には、それぞれのネットワークを相互的に接続する統合ミドルウェア142を配置する。AV系ミドルウェア136、UPnPスタック141、統合ミドルウェア142を含む層が、ユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェア105に含まれる。
【0048】
統合ミドルウェア142の上位の層はアプリケーション層となる。SOAPを用いて、ネットワーク上の他のコンピュータとの間でアプリケーション連携を行うWebサービスに対応するために、Webサーバプログラム144、Webサービスインタフェース145、Webサービスアプリケーション146を階層的に配置する。Webサービスアプリケーション146はWebサービスインタフェース145を通じて、Webサーバの提供するサービスを使用する。また、Webサービス以外のアプリケーションは統合ミドルウェア142を経由して通信を行う。主なアプリケーションとしてはHTTPを用いるブラウザソフトウェアが挙げられる。
【0049】
図13はユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェア105のソフトウェアブロックの構成図である。同図に示すように、このソフトウェアブロックは、図11で説明したイーサネット、無線LAN、IEEE1394によるネットワーク接続機能以外に、通信用インタフェースとしてBluetooth、特定省電力無線、電灯線を用いたPLC(Power Line Communication)を用いる白物家電系ネットワーク接続機能を有する。最下層には、それぞれのネットワークインタフェースを制御するためのデバイスドライバとして、Bluetoothドライバ153、特定小電力ドライバ154、PLCドライバ155があり、その上位にIPスタック156、TCPおよびUDPのスタック157を階層的に配置する。TCPおよびUDPのスタック157の上位層として白物家電系ネットワークミドルウェア158を配置する。図12で説明した統合ミドルウェア142をAV系ミドルウェア136、UPnPスタック141および白物家電系ネットワークミドルウェア158の上位に配置することで、全てのネットワークを相互接続することが可能となる。
【0050】
図14はユビキタスモジュールの撮像・表示ミドルウェア107のソフトウェアブロック図である。同図において、185は撮像・表示部ミドルウェアであり、各アプリケーションに撮像・表示系の機能提供を行うソフトウェアモジュール群を含む。撮像・表示部ミドルウェア185は、ハードウェアを直接制御するドライバ群と、アプリケーションへのインタフェースを提供するライブラリ群の二層構造になっており、各ソフトウェアモジュールは全て組込みLinux175上に構築されている。
【0051】
上記ドライバ群は、カメラ171などの撮像系のハードウェアを制御するカメラドライバ180、LCD172、2Dグラッフィクスエンジン173などの表示系ハードウェアを制御するXサーバ178、3Dグラフィックスエンジン174などの3Dハードウェアを制御する3Dグラフィックサーバ176より構成される。
【0052】
また、上記ライブラリ群は、各アプリケーションに撮像・表示機能のインタフェースを提供するものであり、カメラ機能を提供するカメラライブラリ181、Xウィンドウズ機能を提供するXライブラリ179、3D機能を提供する3Dグラフィックスライブラリ177より構成される。
【0053】
アプリケーション182は、例えばカメラアプリケーション、ブラウザなど、UIを提供する上位ソフトウェアモジュールである。アプリケーション182としては、撮像・表示部ミドルウェアの機能を直接使用するもの、即ち、撮像・表示部ミドルウェアのライブラリ群より提供されたプログラムインタフェースで撮像・表示機能を実現するものであってもよく、また、UIアプリケーションフレームワーク184、JAVAVM183経由で撮像・表示機能を実現するものであってもよい。
【0054】
撮像・表示部ミドルウェア185がアプリケーション182に提供する主な機能には、静止画撮影、動画撮影、動画プレビュー表示、2D・3D表示などがある。カメラ171から入力された画像データをJPEGやMPEGなどに符号化して蓄積・送信する場合には、カメラ171から入力された画像データを3Dグラフィックサーバ176を経由して映像配信蓄積プロトコルミドルウェアブロック106に転送する。
【0055】
図15は、ユビキタスモジュールの映像配信蓄積ミドルウェア106のソフトウェアブロック構成図である。この映像配信蓄積ミドルウェア106は、アプリケーションに対するメディア・データの配信・受信制御、伝送に対する品質保証制御、メディア・データの多重・分離処理及びエンコード・デコード、メディアの検索及び構造定義、識別等の各機能を実現するソフトウェア・モジュール群として構成され、使用する通信経路に対応したメディアの多重化処理、伝送制御を行うメディアゲートウェイ・レイヤ194と、メディアの符号化処理を行うトランスコーダ・レイヤ195と、メディアの検索、識別などの構造記述言語を含むメディア・プレゼンテーション・レイヤ196とを含んでいる。
【0056】
メディアゲートウェイ・レイヤ194は、放送などによる配信を想定しているTS(トランスポート・ストリーム)を扱うITU−TH.222などの処理を行うTSブロック190、ISDNなどの伝送路を対象とし、端末間通信を想定しているH.221とモバイル機器による通信を想定しているH.223とをサポートする通信ブロック191、LAN、インターネットによるメディア伝送を想定しているH.225に代表されるIPブロック192、及び主に蓄積媒体を扱うPS(プログラム・ストリーム)ブロック193を含む。
【0057】
以上のように構成されたユビキタスモジュール映像配信蓄積ミドルウェア106は、上位アプリケーション(例えば、ブラウザ)のUI操作に従い、インターネットを介してメディア・データを取得する。上位アプリケーションがメディア・データを取得する際、メディア・プレゼンテーション・レイヤ196はMPEG−7で規定されたMultimedia Content Description Interfaceを用いたコンテンツ検索機能、MPEG−21で規定されたIPMP(Intellectual Property Management and Protection)によるメディア著作権・保護機能を利用することができる。取得したデータに対して、メディアゲートウェイ・レイヤ194による多重分離処理、トランスコーダ・レイヤによるデコード処理が行われ、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)/HTMLで指定された位置、タイミングで表示することができる。
【0058】
図16に、映像情報装置のソフトウェアとユビキタスモジュールのソフトウェアの間の関係を示す。ユビキタスモジュールは、ハードウェア111の上位にHAL101を介してオペレーティングシステムLinux102を配置し、その上位にミドルウェア112を配置し、その上位にJava仮想マシン108とUIアプリケーションフレームワーク109を配置し、最上位にUIアプリケーションフレームワークを用いたアプリケーション110を配置した構成となっている。
【0059】
映像情報装置のソフトウェアは、必ずしもユビキタスモジュールと同様の階層構造を取る必要はないが、階層構造を揃えた方が望ましい。即ち、図16に示すように映像情報装置ハードウェア220の上位にオペレーティングシステムLinux221を配置し、その上位にミドルウェア222を配置し、その上位にJava仮想マシン223とUIアプリケーションフレームワーク224を配置して、最上位にUIアプリケーションフレームワークを用いたアプリケーション225を配置する構成が望ましい。このような構成とすれば、オペレーティングシステムLinux221とユビキタスモジュールのオペレーティングシステムLinux111の間はシステムコールレベルで透過的となり、映像情報装置のミドルウェア222とユビキタスモジュールのミドルウェア112との間もミドルウェアAPIレベルで透過的となり、且つ、映像情報装置のJava仮想マシン223及びUIアプリケーションフレームワーク224とユビキタスモジュールのJava仮想マシン108及びUIアプリケーションフレームワーク109との間もアプリケーション設計データレベルで透過的となるので、映像情報装置、ユビキタスモジュールのプラットフォームの違いを意識することなくアプリケーションを作成することができる。
【0060】
上記のように階層構造を揃えることができない場合には、図17に示すように、少なくとも映像情報装置のオペレーティングシステムLinux221とユビキタスモジュールのオペレーティングシステムLinux111との間をシステムコールレベルで透過的とすれば、例えば、映像情報装置上のプログラムでopen命令を用いて、ユビキタスモジュールのデバイスをオープンすることが可能となる。
【0061】
また、図18に示すように、オペレーティングシステムとミドルウェアの階層が合っている場合、即ち、映像情報装置のオペレーティングシステムLinux221の上位にミドルウェア222が配置されている場合には、システムコールレベルでの透過性に加えて、映像情報装置のミドルウェア222とユビキタスモジュールのミドルウェア112との間もミドルウェアAPIレベルで透過的となるので、例えば、映像情報装置上のプログラムからミドルウェアAPIをコールすることで、ユビキタスモジュールのミドルウェアを操作することが可能となる。
【0062】
以上説明したように、映像情報装置のソフトウェアの構成に応じて、映像情報装置とユビキタスモジュール間のソフトウェアの結合状態は変わるが、双方のソフトウェアの階層構造が揃っている程、より上位の層でのソフトウェアの共用化が可能になるので機能の分担や機能の移植が容易となる。
【0063】
実施の形態1.
次に、上に説明した構成を有するユビキタスモジュールユニットを搭載した本発明の数値制御装置の実施の形態について説明する。図19に本実施形態の数値制御装置のシステム構成を示す。
【0064】
同図に示すように、ユビキタスモジュールユニット42はU−I/F32とS−I/F31とを介して、数値制御装置のユーザインタフェース機能を実現するユーザインタフェースユニット350に接続される。ユーザインタフェースユニット350は、数値制御装置のシステムバスを介してメインコントロールユニット357に接続される。ユーザインタフェースユニット350とメインコントロールユニット357は内部にシステムバスブリッジ353、364をそれぞれ有している。システムバスブリッジ353、364は、それぞれのユニットにおいてローカルバスとシステムバスとの間の変換を行うためのブリッジである。メインコントロールユニット357は工作機械等の制御を行うためのユニットであり、CPU358、ROM359、RAM360、不図示のサーボモータドライバや主軸モータドライバを制御するための軸制御回路361、及びスイッチやセンサなどからの信号の入力とリレーやランプなどへの信号の出力をシーケンス制御するプログラム制御部(PMC)362をローカルバス363上に含む。
【0065】
ユーザインタフェースユニット350はCPU201、VSP(映像信号処理回路)202、ROM203、RAM204を含むシステムLSI200、バックアップメモリ367、I/O351、及びグラフィックエンジン352を有する。バックアップメモリ367には、任意の形式のファイルシステムが構成され、ユーザインタフェース画面表示に必要なデータ等が格納される。グラフィックエンジン352は表示ユニット211への描画を制御するハードウェアであり、V−I/F210を経由してユーザインタフェースのための表示手段を構成する表示ユニット211に接続される。
【0066】
I/O351はデータ入力装置354との接続のためのインタフェースであり、データ入力装置354を介して磁気ディスクやCD−ROM等の大容量記憶媒体から、ユーザインタフェース画面に表示するための動画データ等の大容量データを読み出すことができる。このI/O351としては、ATA、SCSI等の汎用パラレルインタフェースや、RS−232C、RS−422、USB等の汎用シリアルインタフェース等を用いることができる。ユーザインタフェースユニット350には、この他にオペレータがデータを入力したり、メニューを選択するためのキーボード355が接続される。
【0067】
上記のシステムは、ユビキタスモジュールユニット42のコミュニケーションエンジン24を通じてネットワーク365に接続される。このネットワーク365にはユーザインタフェース画面に表示するための動画データ等を格納しているサーバ366が接続されている。
【0068】
図20に、上記構成のシステムにおけるシステムユーザインタフェースユニット350、ユビキタスモジュール42、ファイルサーバサーバ366のソフトウェアブロックの構成例を示す。ここでは、ユビキタスモジュール42のソフトウェアブロックは、数値制御装置への搭載に適した構成としている。
【0069】
ユビキタスモジュール42中のファイル共有プロトコルスタック(クライアント)389はネットワークを介してファイルを共有するためのプロトコル、例えばNFS(Network File System)、SMB(Server Message Block)、APF(AppleTalk Filing Protocol)等のプロトコル処理を行うためのソフトウェアであり、ネットワークコントローラ390を経由してファイルサーバ366中のファイル共有プロトコルスタック(サーバ)394に対してファイルアクセスの要求を送信し、その結果を受信する。この機能を用いることで、ユビキタスモジュールからファイルサーバ366に格納されているファイルにアクセスすることができる。
【0070】
ユーザインタフェースユニット350からユビキタスモジュール42へのアクセスは、ATAのインタフェースを経由して行う。ユーザインタフェースユニット350中のプログラムから発行されたATAのコマンドは、ATAドライバ381、ATAホストインタフェース380を介して、ユビキタスモジュール42のATAデバイスコントローラ387に送られる。ATAデバイスコントローラ387はATAのコマンドを受信し、ATAエミュレータ388は受信したATAのコマンドを解析し、そのコマンドの実行の結果をATAデバイスコントローラ387経由でユーザインタフェースユニット350のATAホストインタフェース380に送る。送られた結果は、ATAドライバ381を介し、ATAコマンドを発行したプログラムに返される。
【0071】
前述のATAコマンドによるアクセスにおける一連のプロセスにおいて、ユビキタスモジュール42のATAエミュレータ388は、ファイル共有プロトコルによりネットワーク経由でアクセス可能なファイルサーバ366上のファイルが、あたかもユビキタスモジュール42のローカルにある記憶媒体上に存在するかのようにエミュレートするので、ユーザインタフェースユニット350は、ファイルサーバ366上のファイルを、ATAのコマンドを用いてアクセスすることが可能である。その結果、ユーザインタフェースユニット350にネットワーク接続のための特別のソフトウェアを追加することなく、ファイルサーバ366をユーザインタフェースユニット350にI/O351を介して接続されているデータ入力装置354と同様の記憶媒体として扱い、該ファイルサーバ366上のファイルを読み書きすることが可能となる。
【0072】
実施の形態2.
図21に、上記システムにおいて、ユビキタスモジュールユニット42に、表示ユニット211に直接映像出力を供給する機能を追加した場合の構成例を示す。同図において、ユビキタスモジュールユニット42のビデオ出力端子(UVO)45は、表示ユニット211との接続を可能にするインタフェースを形成する。この構成では、例えば、ユビキタスモジュール12のグラフィックエンジン21が生成する表示画面にユーザインタフェースユニット350の映像出力をオーバーレイすることが可能となる。
【0073】
図22に、上記構成のシステムにおけるシステムユーザインタフェースユニット350、及びユビキタスモジュール42のソフトウェアブロックの構成例を示す。ここでも、ユビキタスモジュール42のソフトウェアブロックは、数値制御装置への搭載に適した構成としている。
【0074】
この構成では、ユビキタスモジュール42は共有記憶領域としてデュアルポートメモリ403を有している。このデュアルポートメモリ403は、ユビキタスモジュール42のCPUから読み書き可能であり、且つS_I/F31及びU_I/F32を経由してユーザインタフェースユニット350のCPUからも読み書き可能な構成となっている。ユビキタスモジュール42が有するグラフィックエンジン21の仮想化により得られるフレームバッファ404は、デュアルポートメモリ403の任意の領域にマッピングされている。
【0075】
ユーザインタフェースユニット350は、グラフィックエンジン352の仮想化により得られる第1のフレームバッファ400に加え、第2のフレームバッファ401を有している。この第2のフレームバッファ401には、デュアルポートメモリ403内のフレームバッファ404がマッピングされている領域と同じものがマッピングされている。描画処理の際に、グラフィックミドルウェア402がフレームバッファ401に書き込みを行うと、結果的にはフレームバッファ404に書き込まれたことになるので、ユビキタスモジュール42のフレームバッファ処理によって、グラフィックエンジン21に対する描画指令が発生し、グラフィックエンジン21が生成した映像信号はUVO45を経由して表示ユニット211に出力される。
【0076】
以上の構成により、ユーザインタフェースユニット350にグラフィックエンジン21用の特別なドライバソフトウェアを追加することなく、使用するフレームバッファを選択するだけで、自身に含まれるグラフィックエンジン352と、ユビキタスモジュール42に含まれるグラフィックエンジン21のいずれかを選択して使用することが可能となる。
【0077】
以上説明した実施の形態では、インタフェースとしてATAを用いたが、SCSIなど他の汎用的なパラレルインタフェース、もしくは、USBのような汎用のシリアルインタフェースを用いてもよい。
【0078】
また、以上説明した実施の形態では、映像情報装置及びユビキタスモジュールはオペレーティングシステムとしてLinuxを有するものとして説明したが、POSIX準拠もしくは類似の他のオペレーティングシステムを用いることも可能である。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、動画データを表示可能な数値制御装置の開発コストの低減、開発期間の短縮、及びデータ記憶媒体の管理コストの低減が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値制御装置に使用可能なユビキタスモジュールユニットを搭載した種々の装置がネットワークに接続されている様子を示す図である。
【図2】ユビキタスモジュールの内部ブロック図である。
【図3】ユビキタスモジュールの機能構成例を示す図である。
【図4】ユビキタスモジュールユニットのバス型の接続形態を示す図である。
【図5】ユビキタスモジュールユニットのスター型の接続形態を示す図である。
【図6】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のシステム構成例を示した図である。
【図7】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のシステム構成例を示した図である。
【図8】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のシステム構成例を示した図である。
【図9】ユビキタスモジュールユニットを搭載した監視レコーダのシステム構成例を示した図である。
【図10】ユビキタスモジュールのソフトウェアブロック図である。
【図11】ユビキタスモジュールが備える種々のアプリケーションを示す図である。
【図12】ユビキタスモジュールのIPv6対応インターネット通信プロトコルミドルウエアのソフトウェアブロック構成図である。
【図13】ユビキタスモジュールのユニバーサルプラグアンドプレイミドルウェアのソフトウェアブロック構成図である。
【図14】ユビキタスモジュールの撮像・表示ミドルウェアのソフトウエアブロック図である。
【図15】ユビキタスモジュールの映像配信蓄積ミドルウェアのソフトウェアブロック図である。
【図16】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のソフトウェアとユビキタスモジュールのソフトウェアとの対応関係を示した図である。
【図17】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のソフトウェアとユビキタス映像モジュールのソフトウェアの対応関係を示した図である。
【図18】ユビキタスモジュールユニットを搭載した映像情報装置のソフトウェアとユビキタスモジュールのソフトウェアの対応関係を示した図である。
【図19】本発明の実施の形態1に係る数値制御装置のシステム構成を示す図である。
【図20】実施の形態1の数値制御装置における、ユーザインタフェース、ユビキタスモジュール及びファイルサーバのソフトウェアブロックの構成例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態2に係る数値制御装置のシステム構成を示す図である。
【図22】実施の形態2の数値制御装置における、ユーザインタフェース及びユビキタスモジュールのソフトウェアブロックの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク、 2 PC、 3 データベース、 4 ユビキタスモジュールユニット(UMU)、 5 UMUを搭載したデジタルテレビ、 6 デジタルテレビ、 7 DVD/HDD レコーダ、 8 監視レコーダ、 9 FA機器、 10 携帯電話、 11 PDA、 12 ユビキタスモジュール、 13 ユビキタスモジュールのCPU、 14 ローカルバス、 15 バスブリッジ、 16 汎用バス、 17 ハードウェアエンジン、 18 専用バス、 21 グラフィックエンジン、 22 カメラエンジン、 23 MPEG4エンジン、 24 コミュニケーションエンジン、 25 ミドルウェア、 26 仮想マシン、27 組込みLinux、 31 システム側インタフェース、 32 ユビキタスモジュール側インタフェース、 33 LAN、 34 ネットワーク端末、 35 HUB、 40 映像情報装置、 44 映像入力インタフェース、 45 映像出力インタフェース、 46 有線LANの外部接続端子、 47 無線LANの外部接続端子(アンテナ)、 48 シリアルバス接続用端子、 51 マルチプルビデオI/O、 52 JPEG/JPEG2000コーデック、 53 マスストレージドライバ、 54 コアコントローラ、 55 組込みLinux、 200 システムLSI、 201 CPU、 202 映像信号処理回路、 203 ROM、 204 RAM、 207 前段処理部、 209 後段処理部、 210 ビデオインタフェース、 211 表示ユニット、 212 表示ドライバ、 213 表示ユニット、 350 ユーザインタフェースユニット、 351 I/O、 352 グラフィックエンジン、 353 システムバスブリッジ、 354 データ入力装置、 355 キーボード、 356 システムバス、 357 メインコントロールユニット、 358 CPU、 359 ROM、 360 RAM、 361 軸制御回路、 362 PMC、 363 ローカルバス、 364 システムバスブリッジ、 365 ネットワーク、 366 サーバ、
367 バックアップメモリ。

Claims (4)

  1. ユーザとのインタフェースのための表示部及び操作部を含むユーザインタフェース手段と、ネットワーク環境との接続のためのネットワーク接続手段とを備え、
    前記ネットワーク接続手段は、CPUと、該CPUにローカルバスを介してそれぞれ接続され互いに異なる機能を実行する複数のハードウェアエンジンと、前記ユーザインタフェース手段との間で信号を伝送するための汎用バスと、前記ローカルバスと前記汎用バスとを接続するバスブリッジとを含むモジュールユニットからなり、
    前記複数のハードウェアエンジンの1つはネットワークを介して外部のネットワーク機器と通信することにより該ネットワーク機器からデータを取得する手段を有するコミュニケーションエンジンであり、
    前記ネットワーク機器から取得したデータに応じた画像を前記表示部に表示可能であることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記モジュールユニットは、前記コミュニケーションエンジン及びネットワークを経由して該ネットワーク上のサーバに格納されたファイルに対し読み書きを行う手段と、前記ファイルから読み取ったデータの形式を前記汎用バス上での伝送に適合した形式に変換する手段を備え、前記ユーザインタフェース手段が前記ネットワーク上のサーバに格納されたファイルに対し読み書きを行うことが可能であることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記モジュールユニットは該モジュールユニット及び前記ユーザインタフェース手段の両方からアクセス可能な共有記憶領域と、第1のグラフィックエンジンと、該第1のグラフィックエンジンに対応する第1のフレームバッファと、該第1のフレームバッファを前記共有記憶領域にマッピングする第1のマッピング手段とを備え、
    前記ユーザインタフェース手段は第2のグラフィックエンジンと、該第2のグラフィックエンジンに対応する第2のフレームバッファと、前記第1のグラフィックエンジンに対応する第3のフレームバッファと、前記共有記憶領域内の前記第1のフレームバッファがマッピングされている領域を前記第3のフレームバッファにマッピングする第2のマッピング手段とを備え、
    前記ユーザインタフェース手段は、前記第2及び第3のフレームバッファのいずれかを選択することにより前記第1のグラフィックエンジンと前記第2のグラフィックエンジンを選択的に使用可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の数値制御装置。
  4. 前記ユーザインタフェース手段と前記モジュールユニットとがパラレルインタフェースを介して相互に接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の数値制御装置。
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