JP2004362332A - Icカード決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】オンラインによるカード決済処理を待ちきれないときなどに、デビットカード機能やクレジットカード機能のオフライン残高の範囲内でオフライン決済を行なう。
【解決手段】複数のカード機能を統合してなる多機能ICカード100には、デビットカード機能用のオフライン残高と、クレジットカード機能用のオフライン残高が記憶されている。ICカード端末110は、初めにオンライン決済処理を実行し、所定時間内に決済サーバ120、122から決済完了通知を受信できなければ、多機能ICカード100に対してオフライン決済を要求する。多機能ICカード100は、デビットカード機能用のオフライン残高又はクレジットカード機能用のオフライン残高と比較し、決済可能であれば、このオフライン残高で決済処理を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のカード機能を統合してなる多機能ICカード100には、デビットカード機能用のオフライン残高と、クレジットカード機能用のオフライン残高が記憶されている。ICカード端末110は、初めにオンライン決済処理を実行し、所定時間内に決済サーバ120、122から決済完了通知を受信できなければ、多機能ICカード100に対してオフライン決済を要求する。多機能ICカード100は、デビットカード機能用のオフライン残高又はクレジットカード機能用のオフライン残高と比較し、決済可能であれば、このオフライン残高で決済処理を行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードを利用したカード決済技術に係り、とりわけ、デビットカード機能やクレジッドカード機能をオフライン状態において利用するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デビットカードやクレジッドカードを使用して決済を行なう際には、カードリーダがカード内に記憶されたカード番号等を読み出し、読み出されたカード番号とキーボードから入力された支払金額とを、カード会社のコンピュータに対しリアルタイムで送信することで、オンライン決済を行なってきた。
【0003】
ところで、利用者が電子マネーで商品を購入する際にその残高が不足した場合に、所定の範囲内でデビット決済を併用する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−266030号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
入場料の支払窓口、改札、キオスク、及び繁忙期の店舗など、非常に短時間で決済することが望ましい場合がある。
【0006】
従来のクレジットカードやデビットカードによる決済処理においては、カード利用額が利用限度額内であるかどうかをオンライン処理により判定したり、銀行などの決済口座の残高をリアルタイムで調査して取引代金を支払い可能かどうか判定したりしていたため、センター側の決済処理装置の負荷が重かったり、通信回線が混雑していたりした場合には、カードによる決済に長時間を要する場合もあった。
【0007】
このような場合には、例えば、カード利用者にとっては短時間で商品を購入できないため時間を浪費することになる。また、店舗にとっては、並んで待つことを敬遠するお客などが商品の購入をあきらめる可能性もあり、ビジネスチャンスを失うという不利益が生じるおそれもある。
【0008】
なお、クレジットカードについては、カード上のエンボスとカーボン用紙などを利用して古典的な取引を行なうことも可能であるが、その場合は、決済額がクレジットカードの利用限度額内であるかどうかをカード会社に電話で確認する必要があり、依然として決済時間を短縮することは困難である。
【0009】
そこで、本発明はこのような課題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ICカード端末は、初めにオンライン決済処理を実行し、所定時間内にカード決済装置から決済完了通知を受信できなければ、ICカードに対してオフライン決済を要求する。ICカードは、例えば、デビットカード機能用やクレジットカード機能用のオフライン残高を記憶しておく。そしてオフライン決済要求を受信すると、ICカードは、デビットカード機能用又はクレジットカード機能用のオフライン残高と比較し、決済可能であれば、このオフライン残高で決済処理を行なう。
【0011】
このようにICカードやICカード端末を構成することで、オンライン決済処理に時間がかかりそうな場合には、ICカードとICカード端末との間でオフライン決済処理を実行することで、ICカードを用いた決済に伴う処理時間を短縮できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下の実施形態は、上位概念として開示される本発明の下位概念にすぎない。すなわち、以下の実施形態は、特許請求の範囲によって確定される本願発明の技術的範囲に含まれるほんの一部の実施形態にすぎないのである。従って、本願の明細書又は図面に開示された上位概念たる発明であって、特許請求の範囲に記載された発明と技術思想が共通すれば、たとえ本願明細書又は図面に直接的に記載されていない実施形態であっても本願発明の技術的範囲に包含される。
【0013】
なお、以下の実施形態に記載する下位概念の発明について、そのすべてが特許請求の範囲に記載されているとは限らない。ただし、これは特許発明の技術的範囲から意識的に除外したのではなく、特許発明と均等の関係にあるため特許請求の範囲には記載していない場合があることを理解していただきたい。
【0014】
図1は、本実施形態に係る多機能ICカードシステムの一例を示した図である。多機能ICカード100は、少なくともデビットカード機能とクレジットカード機能とを含む。なお、キャッシュカード機能、電子マネーカード機能、公共交通機関の定期券機能、マイレージカード機能、住民基本台帳の個人登録カード機能、コンビニエンスストア、百貨店又はスーパーなどの流通業界が提供しているハウスカード機能やポイントカード機能などの1以上が統合されていてもよい。
【0015】
ICカードリーダライタ端末装置(ICカード端末と称す。)110及び112は、多機能ICカード100との間で種々の情報を送受信又は読み出し・書き込み、通信網を介してデビットカード決済サーバ120やクレジットカード決済サーバ122などと通信し各種の決済処理を実行する端末装置である。
【0016】
デビットカード決済サーバ120は、各カード利用者ごとのデビッド決済口座に関する情報を記憶しており、ICカード端末110及び112から送信されてくる決済要求に応じて、対応する決済口座の残高を減額するコンピュータである。
【0017】
クレジットカード決済サーバ122は、各カード利用者ごとのクレジッド決済口座に関する情報を記憶しており、ICカード端末110及び112から送信されてくる決済要求に応じて、対応する決済口座に支払額を加算するコンピュータである。
【0018】
図2は、本実施形態に係る多機能ICカードのブロック図である。CPU201は、制御プログラムに従って多機能ICカード100内の各部を制御する中央演算処理装置である。例えば、制御プログラムとしては、後述するフローチャートに従ったオフライン処理プログラムが含まれる。RAM202は、制御プログラムを実行する際に必要となる作業領域や各種のデータを記憶する記憶装置である。マスクROM203は、制御プログラムや各種のデータを記憶するための記憶装置である。EEPROM204は、デビット用の残高211、及びクレジット用の残高212などを記憶する書き換え可能な記憶装置である。EEPROM204は、フラッシュメモリなどに置き換えてもよい。通信インタフェース207は、ICカード端末110等と通信するための通信(カード)インタフェースである。通信IF207は、非接触型インタフェース及び接触型インタフェースの少なくとも一方を搭載している。
【0019】
図3は、本実施形態に係るICカードリーダライタ端末装置のブロック図である。CPU301は、ROM303に格納されているコンピュータプログラムに基づいて制御を実行する中央演算処理装置である。例えば、制御プログラムとしては、後述するフローチャートに従ったオフライン処理プログラムが含まれる。RAM302は、データなどを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM303は、書き換え不能のマスクROMや書き換え可能なEEPROMなどの記憶装置である。表示装置304は、多機能ICカード100との通信結果などを表示するディスプレイである。操作部305は、タッチパネルデバイスやテンキーなどの入力装置である。通信インタフェース307は、サーバ120〜122などと接続するための通信回路である。カード(通信)インタフェース308は、多機能ICカード100に搭載されている磁気ストライプからデータを読み出したり、当該磁気ストライプにデータを書き込むための磁気カード装置、接触型ICカードの接続端子からデータを読み出したり、書き込んだりするための接触型リーダライタ装置、及び非接触型ICカードと無線通信を行い、データを読み出したり、書き込んだりするための非接触型リーダライタ装置の少なくとも一つを搭載している。
【0020】
なお、ICカード端末110は、POS(店舗販売時点情報管理)システムなどの会計装置と一体化されていてもよい。また、ICカード端末110は、例えば、複数のカードリーダライタ装置とホスト装置とからなるローカルなICカードシステムであってもよい。この場合は、ホスト装置を経由して各種の決済サーバと通信を実行することになろう。
【0021】
図4は、本実施形態にかかる各サーバの例示的なブロック図である。CPU401は、ROM403や、ハードディスクドライブ408に格納されているコンピュータプログラムに基づいて制御を実行する中央演算処理装置である。RAM402は、データなどを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM403は、書き換え不能のマスクROMや書き換え可能なEEPROMなどの記憶装置である。表示装置404は、各種の情報を表示するディスプレイである。操作部405は、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置である。通信インタフェース407は、ICカード端末110,112などと接続するための通信回路である。ハードディスクドライブ408は、決済処理に必要となるコンピュータプログラムや、決済処理に必要になるデータを管理するデータベースなどを記憶する記憶装置である。
【0022】
図5は、本実施形態に係るICカードリーダライタ端末装置における決済処理のフローチャートである。
【0023】
ステップS500において、ICカード端末110はICカード100の受け付け処理を実行する。例えば、CPU301は、カードIF308を制御してICカード100と通信を行い、ICカード100に記憶されているカード識別情報など各種の情報を受信する。
【0024】
ステップS502において、CPU301は、会計装置や操作部305から決済金額を入力し、RAM302に記憶する。
【0025】
ステップS504において、CPU301は、操作部305などから指定された決済方法に応じて、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122に対してオンライン決済処理の要求を送信する。なお、ICカード100から受信した各種情報に、決済方法を指定する情報が含まれていればその情報に従って決済方法を選択する。
【0026】
ステップS506において、CPU301は、オンライン処理に必要となる待ち時間を計時すべく、タイマーを起動する。
【0027】
ステップS508において、CPU301は、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122から、オンライン決済処理が完了したことを表す完了通知を受信したか否かを判定する。完了通知を受信していればカード決済処理を終了し、未受信であればステップS510に進む。
【0028】
ステップS510において、CPU301は、タイマーにより計時された時刻に基づいて、待ち時間が所定時間をオーバしているか否かを判定する。オーバしていればステップS512に進み、そうでなければステップS508に戻る。
【0029】
ステップS512において、CPU301は、オフライン決済処理を起動する。オフライン決済処理の一例は後述する。
【0030】
ステップS514において、CPU301は、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122から、オンライン決済処理が完了したことを表す完了通知を受信したか否かを判定する。完了通知を受信していればステップS516へ進み、未受信であればステップS514にもどる。
【0031】
ステップS516において、CPU301は、オフライン決済処理の内容に関する情報(例えば、カード識別情報、決済金額、決済店舗の識別情報、決済時刻など)を含むオフライン処理通知を、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122送信する。いずれの決済サーバに送信するかは、オフライン決済処理において実際に使用された方法に依存する。
【0032】
図6は、本実施形態に係る例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【0033】
ステップS600において、CPU301は、デビット用のオフライン残高を用いて支払うのか、クレジッド用のオフライン残高を用いて支払うのかを判定する。例えば、CPU301は、デビットかクレジッドかを問い合わせるためのメッセージを表示装置304に表示し、操作部305からの操作信号に応じていずれであるかを判定できる。
【0034】
代替的に、ICカード100から受信した許可フラグに基づいてデビット機能による支払を実行できるか否かを判定してもよい。判定の結果、クレジットでのオフライン支払であれば、ステップS650に進み、CPU301は、支払額を含むクレジットでのオフライン支払要求を作成し、カードIF308を制御してこの支払要求をICカード100に送信する。一方、デビットでのオフライン支払であれば、ステップS602に進む。
【0035】
ステップS602において、CPU301は、支払金額を含むデビットでのオフライン支払要求を作成し、カードIF308を制御してこの支払要求をICカード100に送信する。
【0036】
ステップS604において、CPU301は、ICカード100から、オフライン残高の更新を完了したことを表す情報を受信したか否かを判定する。この完了報告を受信したのであれば、ステップS606に進む。残高不足に関する報告を受信した場合には、ステップS660に進みエラー処理を実行する。例えば、表示装置304に、残高不足を表すメッセージなどを表示する。
【0037】
ステップS606において、CPU301は、決済サーバ120又は122宛てのオフライン決済処理通知を作成する。この処理通知データには、オフライン決済処理を特定可能な情報が含まれており、例えば、カード識別情報、決済金額、決済店舗の識別情報、決済時刻などが含まれよう。
【0038】
なお、オフライン決済処理を特定するための固有の識別情報をCPU301又はCPU201が発行してもよい。この固有の識別情報は、ICカード100のEEPROM204に記憶されるとともに、オフライン決済処理通知に搭載されてICカード端末110から決済サーバ120又は122へと転送され、オフライン残高の復帰リストに登録される。
【0039】
図7は、本実施形態に係るICカードにおけるオフライン支払処理のフローチャートである。
【0040】
ステップS700において、CPU201は、予め、EEPROM204に記憶されているICカードを特定可能な識別情報を読み出し、この読み出した識別情報を、通信インタフェース207を介してICカード端末110に送信する。なお、オンライン処理の開始時に既にこれらの情報を送信済みであれば、本ステップは省略できる。
【0041】
ステップS702において、CPU201は、通信IF207を介して、ICカード端末110から送信される支払要求を受信する。
【0042】
ステップS704において、CPU201は、支払要求がデビッドによるオフライン支払要求か、クレジットによるオフライン支払要求かを判定する。デビットカード機能によるオフライン支払要求であればステップS706に進み、クレジットカード機能によるオフライン支払要求であればステップS716に進む。
【0043】
ステップS706において、CPU201は、EEPROM204からデビット用のオフライン残高データ211を読み出し、支払要求に含まれていた支払額と比較し、決済可能か否かを判定する。決済可能であればステップS510に進み、そうでなければ残高不足を表すエラーメッセージをICカード端末110に送信する。
【0044】
ステップS708において、CPU201は、読み出したオフライン残高から支払要求額を減額処理し、減額後の残高をEEPROM204に書き込む。
【0045】
ステップS710において、CPU201は、オフライン残高の更新完了を表す完了報告をICカード端末110に送信し、処理を終了する。
【0046】
一方、クレジットカードによるオフライン支払の場合は、ステップS716において、CPU201は、EEPROM204からクレジット用のオフライン残高データ212を読み出し、支払要求に含まれていた支払額と比較し、決済可能か否かを判定する。決済可能であればステップS718に進み、そうでなければ残高不足を表すエラーメッセージをICカード端末110に送信する。
【0047】
ステップS718において、CPU201は、読み出したオフライン残高から支払要求額を減額処理し、減額後の残高をEEPROM204に書き込む。
【0048】
ステップS720において、CPU201は、オフライン残高の更新完了を表す完了報告をICカード端末110に送信し、処理を終了する。
【0049】
図8は、本実施形態に係るオフライン残高復帰リストへの登録処理に関するフローチャートである。
【0050】
ステップS800において、決済サーバ120又は122のCPU401は、通信IF407を制御して、ICカード端末112から送信されたオフライン処理通知を受信する。
【0051】
ステップS802において、CPU401は、オフライン処理通知に含まれる決済識別番号や、ICカードの識別情報及び決済金額などの情報に基づいて、決済データベースを検索し、既にオンライン決済処理が完了しているか否かを判定する。決済が完了していれば、ステップS804に進む。
【0052】
一方、決済が完了していなければ、ステップS806に進み、この時点でオンライン決済処理を実行する。多機能ICカード100は、オフライン決済したときの決済金額、店舗などの情報がEEPROMに記憶しており、これらの決済情報のうちオンライン決済に必要な情報を、ICカード端末112を介して決済サーバに送信する。
【0053】
ステップS804において、CPU401は、ハードディスクドライブ装置408に記憶されているオフライン残高復帰リストに、当該多機能ICカードの識別情報を登録する。このように、オフライン残高復帰リストに当該多機能ICカードの識別情報を登録するのは、オンライン処理により正常に決済されたことを確認した後は、オフライン残高を元の残高へと復帰させることで、再度のオフライン決済に備えるためである。
【0054】
図9は、本実施形態に係るオフライン残高の例示的な復帰処理に関するフローチャートである。本実施形態では、駅の売店などでICカード端末110を利用してオフライン決済を実行した後、ICカード端末112が設置された任意の店舗においてICカード100を用いたオンライン処理が実行されることを想定している。
【0055】
ステップS900において、決済サーバのCPU401は、任意のICカード端末112からオンラインによる決済処理要求を受信する。このICカード端末は、オフライン決済を実行したときのICカード端末と同一のICカード端末である必要はない。要するに、オフライン決済を実行したICカード100が、決済サーバ120又は122と再びオンラインで接続できるような環境が用意されれば十分だからである。
【0056】
ステップS902において、決済サーバのCPU401は、受信した決済処理要求に従ってオンライン決済処理を実行する。
【0057】
ステップS904において、CPU401は、今回の処理対象となっているICカード100がオフライン決済を過去に実行しており、その際の減額分をオフライン残高に復帰させる必要があるかを判定する。例えば、今回のオンライン決済処理の対象であったカード識別情報を検索キーとして、ハードディスクドライブ装置408などに記憶されているオフライン残高復帰リストから検索抽出し、対象のカード識別情報が抽出されればステップS906に進み、抽出できなければステップS908に進む。
【0058】
ステップS906において、CPU401は、オフライン残高の復帰要求を、ICカード端末112を経由してICカード100に送信する。ICカードはこの復帰要求を受信するとオフライン残高を復帰させる。なお、オフライン残高の復帰要求には、復帰させる金額に関する情報を含めてもよい。例えば、オンライン処理が完了している決済金額だけを復帰させたいときには、復帰要求において復活させたい金額を指定することができる。
【0059】
ステップS908において、CPU401は、今回のオンライン処理に関する完了通知をICカード端末112へと送信する。
【0060】
図9の例では、オフライン決済処理を実行した後の次のオンライン決済処理時に、オフライン残高の復帰処理を実行したが、必ずしも次のオンライン決済処理のときに実行する必要はない。例えば、時間的に余裕があるような店舗においてオンライン決済処理が実行されたときでもよいし、あるいはカード利用者がオフライン残高を復帰させたいと望む場合にICカード端末112からオフライン残高の復帰要求を送信したときに、復帰処理を実行してもよい。
【0061】
以上説明したように、例えば、カード処理を迅速に実行したいときなどにおいて、一定又は可変の限度額の範囲内でオフラインによる決済を実行できる。カード利用者にとっては、オンライン決済に比較し迅速に決済できる利点が得られるだろう。また、店舗等にとっては、繁忙期などにおいて会計処理の回転率を改善することでき、ビジネスチャンスを有効に享受しやすくなるといった利点が得られよう。
【0062】
なお、オフライン残高は、カード利用者との契約によって決定される。クレジットカード機能については、例えば、利用限度額の5分の1にするなど、一般には利用限度額を超えない範囲がリスク管理の上からは好ましいかもしれない。
【0063】
デビットカード機能については、予め口座残高の一定額をオフライン残高としてロックしてしまい、他の用途の支払には利用できないように決済サーバ120が制御してもよいだろう。あるいは、口座残高が、オフラインにより使用された金額に満たない場合は、不足分を自動で貸し付けるように決済サーバ120が処理してもよい。
【0064】
また、迅速な決済処理が特に望まれるような店舗は、駅などの売店、コンビニエンスストア、スーパーなど比較的に小額の決済金額になることが多いことを考慮し、数万円(例えば、1〜3万円)程度に設定しても良いだろう。
【0065】
ところで、オフライン残高による決済方法が複数存在する場合、その選択処理が煩わしいと考えるカード利用者や店員も存在しよう。そこで、予めICカード100内のEEPROMに、複数のオフライン決済方法の優先順位に関する情報を記憶させておくことで、優先順位の高いオフライン決済が自動で選択されるようにしてもよい。
【0066】
また、デビット機能によるオフライン決済残高が不足の場合は、クレジットカード機能によるオフライン決済残高から不足分を補って決済してもよい。反対に、クレジット機能によるオフライン決済残高が不足の場合は、デビットカード機能によるオフライン決済残高から不足分を補って決済してもよい。このように決済処理を制御すれば、カード利用者は、多機能ICカードが有する総合的な資産価値を有効に生かして商品等を購入できるようになる。店舗にとっては、お客を待たせる時間を短縮できる場合が増え、ビジネスチャンスが増えると間がえられる。
【0067】
なお、代替的に、CPU201は、一方のオフライン残高が不足の場合に、他方のオフライン残高から全額を支払い可能かどうかを判定し、可能なら他方のオフライン残高から全額を支払うように制御してもよい。
【0068】
これらの代替的な実施形態においては、予め設定されたデフォルトの優先度にもとづいてオフライン支払方法を選択していたが、カード利用者が他の支払方法を希望する場合もあろう。そのような場合は、操作部305から所望の支払方法を選択し、CPU301が選択された支払方法に基づく支払要求をICカード100に送信してもよい。このようにすれば、その時々のカード利用者の希望を反映させることができ、オフライン処理システムの柔軟性が一層増すことになろう。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、オンライン処理によるカード決済時間が遅延した場合に、デビットカード機能やクレジットカード機能のオフライン残高を用いて決済する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係る例示的な多機能ICカードシステムの概要を説明するための図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る例示的な多機能ICカードのブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態に係る例示的なICカードリーダライタ装置のブロック図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る例示的な決済サーバのブロック図である。
【図5】図5は、本実施形態に係るICカードリーダライタ装置における例示的な決済処理についてのフローチャートである。
【図6】図6は、本実施形態に係るICカードリーダライタ装置における例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態に係る多機能ICカードにおける例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【図8】図8は、本実施形態に係る決済サーバにおけるオフライン残高復帰リストの例示的な登録処理を示したフローチャートである。
【図9】図9は、本実施形態に係るICカード端末における例示的なオフライン残高復帰処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100…多機能ICカード
110…ICカードリーダライタ
112…ICカードリーダライタ
120…デビットカード決済サーバ
122…クレジットカード決済サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードを利用したカード決済技術に係り、とりわけ、デビットカード機能やクレジッドカード機能をオフライン状態において利用するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デビットカードやクレジッドカードを使用して決済を行なう際には、カードリーダがカード内に記憶されたカード番号等を読み出し、読み出されたカード番号とキーボードから入力された支払金額とを、カード会社のコンピュータに対しリアルタイムで送信することで、オンライン決済を行なってきた。
【0003】
ところで、利用者が電子マネーで商品を購入する際にその残高が不足した場合に、所定の範囲内でデビット決済を併用する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−266030号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
入場料の支払窓口、改札、キオスク、及び繁忙期の店舗など、非常に短時間で決済することが望ましい場合がある。
【0006】
従来のクレジットカードやデビットカードによる決済処理においては、カード利用額が利用限度額内であるかどうかをオンライン処理により判定したり、銀行などの決済口座の残高をリアルタイムで調査して取引代金を支払い可能かどうか判定したりしていたため、センター側の決済処理装置の負荷が重かったり、通信回線が混雑していたりした場合には、カードによる決済に長時間を要する場合もあった。
【0007】
このような場合には、例えば、カード利用者にとっては短時間で商品を購入できないため時間を浪費することになる。また、店舗にとっては、並んで待つことを敬遠するお客などが商品の購入をあきらめる可能性もあり、ビジネスチャンスを失うという不利益が生じるおそれもある。
【0008】
なお、クレジットカードについては、カード上のエンボスとカーボン用紙などを利用して古典的な取引を行なうことも可能であるが、その場合は、決済額がクレジットカードの利用限度額内であるかどうかをカード会社に電話で確認する必要があり、依然として決済時間を短縮することは困難である。
【0009】
そこで、本発明はこのような課題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ICカード端末は、初めにオンライン決済処理を実行し、所定時間内にカード決済装置から決済完了通知を受信できなければ、ICカードに対してオフライン決済を要求する。ICカードは、例えば、デビットカード機能用やクレジットカード機能用のオフライン残高を記憶しておく。そしてオフライン決済要求を受信すると、ICカードは、デビットカード機能用又はクレジットカード機能用のオフライン残高と比較し、決済可能であれば、このオフライン残高で決済処理を行なう。
【0011】
このようにICカードやICカード端末を構成することで、オンライン決済処理に時間がかかりそうな場合には、ICカードとICカード端末との間でオフライン決済処理を実行することで、ICカードを用いた決済に伴う処理時間を短縮できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下の実施形態は、上位概念として開示される本発明の下位概念にすぎない。すなわち、以下の実施形態は、特許請求の範囲によって確定される本願発明の技術的範囲に含まれるほんの一部の実施形態にすぎないのである。従って、本願の明細書又は図面に開示された上位概念たる発明であって、特許請求の範囲に記載された発明と技術思想が共通すれば、たとえ本願明細書又は図面に直接的に記載されていない実施形態であっても本願発明の技術的範囲に包含される。
【0013】
なお、以下の実施形態に記載する下位概念の発明について、そのすべてが特許請求の範囲に記載されているとは限らない。ただし、これは特許発明の技術的範囲から意識的に除外したのではなく、特許発明と均等の関係にあるため特許請求の範囲には記載していない場合があることを理解していただきたい。
【0014】
図1は、本実施形態に係る多機能ICカードシステムの一例を示した図である。多機能ICカード100は、少なくともデビットカード機能とクレジットカード機能とを含む。なお、キャッシュカード機能、電子マネーカード機能、公共交通機関の定期券機能、マイレージカード機能、住民基本台帳の個人登録カード機能、コンビニエンスストア、百貨店又はスーパーなどの流通業界が提供しているハウスカード機能やポイントカード機能などの1以上が統合されていてもよい。
【0015】
ICカードリーダライタ端末装置(ICカード端末と称す。)110及び112は、多機能ICカード100との間で種々の情報を送受信又は読み出し・書き込み、通信網を介してデビットカード決済サーバ120やクレジットカード決済サーバ122などと通信し各種の決済処理を実行する端末装置である。
【0016】
デビットカード決済サーバ120は、各カード利用者ごとのデビッド決済口座に関する情報を記憶しており、ICカード端末110及び112から送信されてくる決済要求に応じて、対応する決済口座の残高を減額するコンピュータである。
【0017】
クレジットカード決済サーバ122は、各カード利用者ごとのクレジッド決済口座に関する情報を記憶しており、ICカード端末110及び112から送信されてくる決済要求に応じて、対応する決済口座に支払額を加算するコンピュータである。
【0018】
図2は、本実施形態に係る多機能ICカードのブロック図である。CPU201は、制御プログラムに従って多機能ICカード100内の各部を制御する中央演算処理装置である。例えば、制御プログラムとしては、後述するフローチャートに従ったオフライン処理プログラムが含まれる。RAM202は、制御プログラムを実行する際に必要となる作業領域や各種のデータを記憶する記憶装置である。マスクROM203は、制御プログラムや各種のデータを記憶するための記憶装置である。EEPROM204は、デビット用の残高211、及びクレジット用の残高212などを記憶する書き換え可能な記憶装置である。EEPROM204は、フラッシュメモリなどに置き換えてもよい。通信インタフェース207は、ICカード端末110等と通信するための通信(カード)インタフェースである。通信IF207は、非接触型インタフェース及び接触型インタフェースの少なくとも一方を搭載している。
【0019】
図3は、本実施形態に係るICカードリーダライタ端末装置のブロック図である。CPU301は、ROM303に格納されているコンピュータプログラムに基づいて制御を実行する中央演算処理装置である。例えば、制御プログラムとしては、後述するフローチャートに従ったオフライン処理プログラムが含まれる。RAM302は、データなどを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM303は、書き換え不能のマスクROMや書き換え可能なEEPROMなどの記憶装置である。表示装置304は、多機能ICカード100との通信結果などを表示するディスプレイである。操作部305は、タッチパネルデバイスやテンキーなどの入力装置である。通信インタフェース307は、サーバ120〜122などと接続するための通信回路である。カード(通信)インタフェース308は、多機能ICカード100に搭載されている磁気ストライプからデータを読み出したり、当該磁気ストライプにデータを書き込むための磁気カード装置、接触型ICカードの接続端子からデータを読み出したり、書き込んだりするための接触型リーダライタ装置、及び非接触型ICカードと無線通信を行い、データを読み出したり、書き込んだりするための非接触型リーダライタ装置の少なくとも一つを搭載している。
【0020】
なお、ICカード端末110は、POS(店舗販売時点情報管理)システムなどの会計装置と一体化されていてもよい。また、ICカード端末110は、例えば、複数のカードリーダライタ装置とホスト装置とからなるローカルなICカードシステムであってもよい。この場合は、ホスト装置を経由して各種の決済サーバと通信を実行することになろう。
【0021】
図4は、本実施形態にかかる各サーバの例示的なブロック図である。CPU401は、ROM403や、ハードディスクドライブ408に格納されているコンピュータプログラムに基づいて制御を実行する中央演算処理装置である。RAM402は、データなどを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM403は、書き換え不能のマスクROMや書き換え可能なEEPROMなどの記憶装置である。表示装置404は、各種の情報を表示するディスプレイである。操作部405は、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置である。通信インタフェース407は、ICカード端末110,112などと接続するための通信回路である。ハードディスクドライブ408は、決済処理に必要となるコンピュータプログラムや、決済処理に必要になるデータを管理するデータベースなどを記憶する記憶装置である。
【0022】
図5は、本実施形態に係るICカードリーダライタ端末装置における決済処理のフローチャートである。
【0023】
ステップS500において、ICカード端末110はICカード100の受け付け処理を実行する。例えば、CPU301は、カードIF308を制御してICカード100と通信を行い、ICカード100に記憶されているカード識別情報など各種の情報を受信する。
【0024】
ステップS502において、CPU301は、会計装置や操作部305から決済金額を入力し、RAM302に記憶する。
【0025】
ステップS504において、CPU301は、操作部305などから指定された決済方法に応じて、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122に対してオンライン決済処理の要求を送信する。なお、ICカード100から受信した各種情報に、決済方法を指定する情報が含まれていればその情報に従って決済方法を選択する。
【0026】
ステップS506において、CPU301は、オンライン処理に必要となる待ち時間を計時すべく、タイマーを起動する。
【0027】
ステップS508において、CPU301は、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122から、オンライン決済処理が完了したことを表す完了通知を受信したか否かを判定する。完了通知を受信していればカード決済処理を終了し、未受信であればステップS510に進む。
【0028】
ステップS510において、CPU301は、タイマーにより計時された時刻に基づいて、待ち時間が所定時間をオーバしているか否かを判定する。オーバしていればステップS512に進み、そうでなければステップS508に戻る。
【0029】
ステップS512において、CPU301は、オフライン決済処理を起動する。オフライン決済処理の一例は後述する。
【0030】
ステップS514において、CPU301は、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122から、オンライン決済処理が完了したことを表す完了通知を受信したか否かを判定する。完了通知を受信していればステップS516へ進み、未受信であればステップS514にもどる。
【0031】
ステップS516において、CPU301は、オフライン決済処理の内容に関する情報(例えば、カード識別情報、決済金額、決済店舗の識別情報、決済時刻など)を含むオフライン処理通知を、デビットカード用の決済サーバ120又はクレジットカード用の決済サーバ122送信する。いずれの決済サーバに送信するかは、オフライン決済処理において実際に使用された方法に依存する。
【0032】
図6は、本実施形態に係る例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【0033】
ステップS600において、CPU301は、デビット用のオフライン残高を用いて支払うのか、クレジッド用のオフライン残高を用いて支払うのかを判定する。例えば、CPU301は、デビットかクレジッドかを問い合わせるためのメッセージを表示装置304に表示し、操作部305からの操作信号に応じていずれであるかを判定できる。
【0034】
代替的に、ICカード100から受信した許可フラグに基づいてデビット機能による支払を実行できるか否かを判定してもよい。判定の結果、クレジットでのオフライン支払であれば、ステップS650に進み、CPU301は、支払額を含むクレジットでのオフライン支払要求を作成し、カードIF308を制御してこの支払要求をICカード100に送信する。一方、デビットでのオフライン支払であれば、ステップS602に進む。
【0035】
ステップS602において、CPU301は、支払金額を含むデビットでのオフライン支払要求を作成し、カードIF308を制御してこの支払要求をICカード100に送信する。
【0036】
ステップS604において、CPU301は、ICカード100から、オフライン残高の更新を完了したことを表す情報を受信したか否かを判定する。この完了報告を受信したのであれば、ステップS606に進む。残高不足に関する報告を受信した場合には、ステップS660に進みエラー処理を実行する。例えば、表示装置304に、残高不足を表すメッセージなどを表示する。
【0037】
ステップS606において、CPU301は、決済サーバ120又は122宛てのオフライン決済処理通知を作成する。この処理通知データには、オフライン決済処理を特定可能な情報が含まれており、例えば、カード識別情報、決済金額、決済店舗の識別情報、決済時刻などが含まれよう。
【0038】
なお、オフライン決済処理を特定するための固有の識別情報をCPU301又はCPU201が発行してもよい。この固有の識別情報は、ICカード100のEEPROM204に記憶されるとともに、オフライン決済処理通知に搭載されてICカード端末110から決済サーバ120又は122へと転送され、オフライン残高の復帰リストに登録される。
【0039】
図7は、本実施形態に係るICカードにおけるオフライン支払処理のフローチャートである。
【0040】
ステップS700において、CPU201は、予め、EEPROM204に記憶されているICカードを特定可能な識別情報を読み出し、この読み出した識別情報を、通信インタフェース207を介してICカード端末110に送信する。なお、オンライン処理の開始時に既にこれらの情報を送信済みであれば、本ステップは省略できる。
【0041】
ステップS702において、CPU201は、通信IF207を介して、ICカード端末110から送信される支払要求を受信する。
【0042】
ステップS704において、CPU201は、支払要求がデビッドによるオフライン支払要求か、クレジットによるオフライン支払要求かを判定する。デビットカード機能によるオフライン支払要求であればステップS706に進み、クレジットカード機能によるオフライン支払要求であればステップS716に進む。
【0043】
ステップS706において、CPU201は、EEPROM204からデビット用のオフライン残高データ211を読み出し、支払要求に含まれていた支払額と比較し、決済可能か否かを判定する。決済可能であればステップS510に進み、そうでなければ残高不足を表すエラーメッセージをICカード端末110に送信する。
【0044】
ステップS708において、CPU201は、読み出したオフライン残高から支払要求額を減額処理し、減額後の残高をEEPROM204に書き込む。
【0045】
ステップS710において、CPU201は、オフライン残高の更新完了を表す完了報告をICカード端末110に送信し、処理を終了する。
【0046】
一方、クレジットカードによるオフライン支払の場合は、ステップS716において、CPU201は、EEPROM204からクレジット用のオフライン残高データ212を読み出し、支払要求に含まれていた支払額と比較し、決済可能か否かを判定する。決済可能であればステップS718に進み、そうでなければ残高不足を表すエラーメッセージをICカード端末110に送信する。
【0047】
ステップS718において、CPU201は、読み出したオフライン残高から支払要求額を減額処理し、減額後の残高をEEPROM204に書き込む。
【0048】
ステップS720において、CPU201は、オフライン残高の更新完了を表す完了報告をICカード端末110に送信し、処理を終了する。
【0049】
図8は、本実施形態に係るオフライン残高復帰リストへの登録処理に関するフローチャートである。
【0050】
ステップS800において、決済サーバ120又は122のCPU401は、通信IF407を制御して、ICカード端末112から送信されたオフライン処理通知を受信する。
【0051】
ステップS802において、CPU401は、オフライン処理通知に含まれる決済識別番号や、ICカードの識別情報及び決済金額などの情報に基づいて、決済データベースを検索し、既にオンライン決済処理が完了しているか否かを判定する。決済が完了していれば、ステップS804に進む。
【0052】
一方、決済が完了していなければ、ステップS806に進み、この時点でオンライン決済処理を実行する。多機能ICカード100は、オフライン決済したときの決済金額、店舗などの情報がEEPROMに記憶しており、これらの決済情報のうちオンライン決済に必要な情報を、ICカード端末112を介して決済サーバに送信する。
【0053】
ステップS804において、CPU401は、ハードディスクドライブ装置408に記憶されているオフライン残高復帰リストに、当該多機能ICカードの識別情報を登録する。このように、オフライン残高復帰リストに当該多機能ICカードの識別情報を登録するのは、オンライン処理により正常に決済されたことを確認した後は、オフライン残高を元の残高へと復帰させることで、再度のオフライン決済に備えるためである。
【0054】
図9は、本実施形態に係るオフライン残高の例示的な復帰処理に関するフローチャートである。本実施形態では、駅の売店などでICカード端末110を利用してオフライン決済を実行した後、ICカード端末112が設置された任意の店舗においてICカード100を用いたオンライン処理が実行されることを想定している。
【0055】
ステップS900において、決済サーバのCPU401は、任意のICカード端末112からオンラインによる決済処理要求を受信する。このICカード端末は、オフライン決済を実行したときのICカード端末と同一のICカード端末である必要はない。要するに、オフライン決済を実行したICカード100が、決済サーバ120又は122と再びオンラインで接続できるような環境が用意されれば十分だからである。
【0056】
ステップS902において、決済サーバのCPU401は、受信した決済処理要求に従ってオンライン決済処理を実行する。
【0057】
ステップS904において、CPU401は、今回の処理対象となっているICカード100がオフライン決済を過去に実行しており、その際の減額分をオフライン残高に復帰させる必要があるかを判定する。例えば、今回のオンライン決済処理の対象であったカード識別情報を検索キーとして、ハードディスクドライブ装置408などに記憶されているオフライン残高復帰リストから検索抽出し、対象のカード識別情報が抽出されればステップS906に進み、抽出できなければステップS908に進む。
【0058】
ステップS906において、CPU401は、オフライン残高の復帰要求を、ICカード端末112を経由してICカード100に送信する。ICカードはこの復帰要求を受信するとオフライン残高を復帰させる。なお、オフライン残高の復帰要求には、復帰させる金額に関する情報を含めてもよい。例えば、オンライン処理が完了している決済金額だけを復帰させたいときには、復帰要求において復活させたい金額を指定することができる。
【0059】
ステップS908において、CPU401は、今回のオンライン処理に関する完了通知をICカード端末112へと送信する。
【0060】
図9の例では、オフライン決済処理を実行した後の次のオンライン決済処理時に、オフライン残高の復帰処理を実行したが、必ずしも次のオンライン決済処理のときに実行する必要はない。例えば、時間的に余裕があるような店舗においてオンライン決済処理が実行されたときでもよいし、あるいはカード利用者がオフライン残高を復帰させたいと望む場合にICカード端末112からオフライン残高の復帰要求を送信したときに、復帰処理を実行してもよい。
【0061】
以上説明したように、例えば、カード処理を迅速に実行したいときなどにおいて、一定又は可変の限度額の範囲内でオフラインによる決済を実行できる。カード利用者にとっては、オンライン決済に比較し迅速に決済できる利点が得られるだろう。また、店舗等にとっては、繁忙期などにおいて会計処理の回転率を改善することでき、ビジネスチャンスを有効に享受しやすくなるといった利点が得られよう。
【0062】
なお、オフライン残高は、カード利用者との契約によって決定される。クレジットカード機能については、例えば、利用限度額の5分の1にするなど、一般には利用限度額を超えない範囲がリスク管理の上からは好ましいかもしれない。
【0063】
デビットカード機能については、予め口座残高の一定額をオフライン残高としてロックしてしまい、他の用途の支払には利用できないように決済サーバ120が制御してもよいだろう。あるいは、口座残高が、オフラインにより使用された金額に満たない場合は、不足分を自動で貸し付けるように決済サーバ120が処理してもよい。
【0064】
また、迅速な決済処理が特に望まれるような店舗は、駅などの売店、コンビニエンスストア、スーパーなど比較的に小額の決済金額になることが多いことを考慮し、数万円(例えば、1〜3万円)程度に設定しても良いだろう。
【0065】
ところで、オフライン残高による決済方法が複数存在する場合、その選択処理が煩わしいと考えるカード利用者や店員も存在しよう。そこで、予めICカード100内のEEPROMに、複数のオフライン決済方法の優先順位に関する情報を記憶させておくことで、優先順位の高いオフライン決済が自動で選択されるようにしてもよい。
【0066】
また、デビット機能によるオフライン決済残高が不足の場合は、クレジットカード機能によるオフライン決済残高から不足分を補って決済してもよい。反対に、クレジット機能によるオフライン決済残高が不足の場合は、デビットカード機能によるオフライン決済残高から不足分を補って決済してもよい。このように決済処理を制御すれば、カード利用者は、多機能ICカードが有する総合的な資産価値を有効に生かして商品等を購入できるようになる。店舗にとっては、お客を待たせる時間を短縮できる場合が増え、ビジネスチャンスが増えると間がえられる。
【0067】
なお、代替的に、CPU201は、一方のオフライン残高が不足の場合に、他方のオフライン残高から全額を支払い可能かどうかを判定し、可能なら他方のオフライン残高から全額を支払うように制御してもよい。
【0068】
これらの代替的な実施形態においては、予め設定されたデフォルトの優先度にもとづいてオフライン支払方法を選択していたが、カード利用者が他の支払方法を希望する場合もあろう。そのような場合は、操作部305から所望の支払方法を選択し、CPU301が選択された支払方法に基づく支払要求をICカード100に送信してもよい。このようにすれば、その時々のカード利用者の希望を反映させることができ、オフライン処理システムの柔軟性が一層増すことになろう。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、オンライン処理によるカード決済時間が遅延した場合に、デビットカード機能やクレジットカード機能のオフライン残高を用いて決済する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係る例示的な多機能ICカードシステムの概要を説明するための図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る例示的な多機能ICカードのブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態に係る例示的なICカードリーダライタ装置のブロック図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る例示的な決済サーバのブロック図である。
【図5】図5は、本実施形態に係るICカードリーダライタ装置における例示的な決済処理についてのフローチャートである。
【図6】図6は、本実施形態に係るICカードリーダライタ装置における例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態に係る多機能ICカードにおける例示的なオフライン決済処理についてのフローチャートである。
【図8】図8は、本実施形態に係る決済サーバにおけるオフライン残高復帰リストの例示的な登録処理を示したフローチャートである。
【図9】図9は、本実施形態に係るICカード端末における例示的なオフライン残高復帰処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100…多機能ICカード
110…ICカードリーダライタ
112…ICカードリーダライタ
120…デビットカード決済サーバ
122…クレジットカード決済サーバ
Claims (7)
- ICカードと、該ICカードと接続するICカード端末と、該ICカード端末を経由して該ICカードを用いた決済処理を実行するカード決済装置とを含むICカード決済システムにおいて、
前記ICカード端末は、前記カード決済装置に対してオンラインによる決済処理の要求を送信する第1の送信手段と、
前記オンラインによる決済処理の処理時間を計時する計時手段と、
前記計時された処理時間が所定時間を超えたか否かを判定する第1の判定手段と、
前記処理時間が前記所定時間を超えたと判定されると、前記ICカードに対してオフライン決済要求を送信する第2の送信手段と
を含み、
前記ICカードは、
前記ICカード端末から前記オフライン決済要求を受信する第1の受信手段と、
前記ICカード端末と前記ICカード間においてオフラインにより決済可能な限度額であるオフライン決済残高を記憶する第1の記憶手段と、
前記受信したオフライン決済要求に関連する決済金額を前記オフライン決済残高から減額するよう制御する第1の制御手段と
を含み、
前記ICカード端末は、さらに、
前記オフライン決済処理が完了すると、前記ICカードに記憶されているオフライン残高を使用してオフライン決済が実行されたことを表すオフライン決済通知を前記カード決済装置に送信する第3の送信手段を含み、
前記カード決済装置は、
前記オフライン決済通知を受信する第2の受信手段と、
前記オフライン決済通知を受信すると、前記オフライン決済通知に含まれている前記ICカードの識別情報と、前記オフライン決済の内容に関する情報とを記憶する第2の記憶手段と、
前記オフライン決済後に、前記ICカードが任意のICカード端末を経由してアクセスしてくると、該ICカードの識別情報が前記記憶手段に記憶されているかを判定する第2の判定手段と、
前記ICカードの識別情報が前記記憶手段に記憶されていると判定されると、該ICカードのオフライン残高を復帰させるための復帰要求を送信する第4の送信手段と
を含み、
前記ICカードは、さらに
前記復帰要求を任意のICカード端末を経由して受信する第3の受信手段と、
前記受信した復帰要求に基づいて前記オフライン決済残高を増額するよう制御する第2の制御手段と
を含むICカード決済システム。 - オンラインでカード決済装置と接続してICカードを用いたカード決済処理を実行するICカード端末であって、
前記カード決済装置と接続してオンライン決済処理を実行する際の処理時間を計時するタイマーと、
前記タイマーにより計時された処理時間が所定時間を超えたか否かを判定する判定手段と、
前記処理時間が前記所定時間を超えたと判定されると、前記ICカードに対してオフライン決済要求を送信する第1の送信手段と
を含むICカード端末。 - 前記ICカードにおけるオフライン決済処理が完了すると、該オフライン決済処理の処理内容に関するオフライン決済通知を前記カード決済装置に送信する第2の送信手段をさらに含む請求項2に記載のICカード端末。
- 前記カード決済装置から、前記ICカードのオフライン決済により利用されたオフライン残高の復帰要求を受信する受信手段をさらに含み、
前記第1の送信手段は、前記オフライン残高の復帰要求を前記ICカードに送信する請求項2又は請求項3に記載のICカード端末。 - 少なくともクレジットカード機能又はデビットカード機能を有するICカードであって、
前記デビットカード機能又はクレジットカード機能を使用するためのICカード端末と通信する通信回路と、
前記ICカード端末と前記ICカード間においてオフライン処理により決済可能な限度額であるオフライン決済残高を記憶する記憶回路と、
前記通信回路を介して前記ICカード端末から送信される決済金額に関する情報を受信すると前記オフライン決済残高を減額するよう制御する制御回路と
を含むICカード。 - 前記制御回路は、前記オフライン残高に係る減額分の復帰要求を受信すると、前記記憶装置から前記オフライン残高を読み出し、読み出されたオフライン残高を増額し、増額されたオフライン残高を前記記憶回路に記憶するよう制御する請求項5に記載のICカード。
- ICカード端末を経由してICカードを用いたカード決済を実行するカード決済装置であって、
前記ICカード端末と前記ICカード間において該ICカードに記憶されているオフライン残高を使用してオフライン決済が実行されたことを表すオフライン決済通知を受信する受信手段と、
前記オフライン決済通知を受信すると、前記オフライン決済通知に含まれている前記ICカードの識別情報と、前記オフライン決済の内容に関する情報とを記憶する記憶手段と、
前記オフライン決済後に、前記オフライン決済をしたICカードが任意のICカード端末を経由してアクセスしてくると、該ICカードの識別情報が前記記憶手段に記憶されているかを判定する判定手段と、
前記ICカードの識別情報が前記記憶手段に記憶されていると判定されると、該ICカードのオフライン残高を復帰させるための復帰要求を送信する送信手段と
を含むカード決済装置。
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