JP2004357950A

JP2004357950A - Disposable diaper

Info

Publication number: JP2004357950A
Application number: JP2003160071A
Authority: JP
Inventors: Takao Koyama; 貴夫小山; Kenji Ishiguro; 健司石黒; Hidekazu Ito; 英和伊藤
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2003-06-04
Filing date: 2003-06-04
Publication date: 2004-12-24
Anticipated expiration: 2023-06-04
Also published as: JP4322052B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an absorptive article which gives a user excellent feeling of wearing and hardly causes slippage. <P>SOLUTION: This diaper is a pants type disposable diaper 1 in which a waist opening portion and a pair of leg opening portions 6, 6 are formed, and a waistline region D and a girth region E each have elastic expandable performance in a peripheral direction. A load (a) at the time of expanding the region D until it has a load of 10 N in a width direction of the diaper and shrinking the region E to a length between the length of the load of 10 N and a natural length is 3.0-5.0 N, a load (b) of the region E measured by the same way is 0.5-2.0 N, a ratio of loads (b/a) is 0.50 or less, and an area of a region P2 positioned between the pair of leg opening portions 6, 6 in a front body A among the front body A and a rear body B separated at a bottom edge 12 of the diaper as a boundary is 150-700 cm<SP>2</SP>. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着感に優れ、且つズレ落ちにくい使い捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の使い捨ておむつとして、着用時に着用者の胴回りに配される胴回り部に、複数の弾性部材を周方向に配設して胴回りギャザーを形成したパンツ型おむつが知られている（特許文献１参照）。
この使い捨ておむつは、胴回り部に配した弾性部材により、着用者の胴回りとの間に隙間が生じることが防止され、また、着用中における、おむつのズレ落ちが防止されるが、他方において、着用者の胴回りを強く締め付け過ぎる場合が起こり易いという問題がある。
胴回りの締め付け力を低下させるためには、胴回り部の収縮力（伸張応力）を低減させることが考えられるが、その場合には、おむつのズレ落ちが生じやすくなってしまう。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１―４７８号公報
【０００４】
従って、本発明の目的は、装着感に優れ、且つズレ落ちにくい使い捨ておむつを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び液保持性の吸収体を備え、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、ウエスト回り領域及び胴回り領域がそれぞれ周方向に弾性伸縮性を有しており、前記ウエスト回り領域を、おむつの幅方向に荷重１０Ｎとなるまで伸張させた後、荷重１０Ｎ時の長さと自然長との中間の長さまで収縮させた時点の荷重（ａ）が３．０〜５．０Ｎであり、前記胴回り領域を、おむつの幅方向に荷重１０Ｎとなるまで伸張させた後、荷重１０Ｎ時の長さと自然長との中間の長さまで収縮させた時点の荷重（ｂ）が０．５〜２．０Ｎであり、前記ウエスト回り領域の前記荷重（ａ）に対する前記胴回り領域の前記荷重（ｂ）の比（ｂ／ａ）が０．５０以下であり、おむつ下端部を境にして区分される前身頃と後身頃のうちの該前身頃における、一対の前記レッグ開口部間に位置する領域の面積が１５０〜７００ｃｍ^２である使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
第１実施形態の使い捨ておむつは、成人用のパンツ型おむつであり、図１〜３に示すように、液透過性の表面シート２、液不透過性の裏面シート（図示せず）及び液保持性の吸収体４を備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Ａ’及び背側に配される背側部Ｂ’を有し、腹側部Ａ’の両側縁部Ａ１，Ａ１と背側部Ｂ’の両側縁部Ｂ１，Ｂ１とがヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により接合されて、ウエスト開口部５及び一対のレッグ開口部６が形成されている。
【０００７】
本使い捨ておむつ１は、図３に示すように、吸収性本体１０と、該吸収性本体１０の外面（着用者とは反対側に向けられる面）側に位置して該吸収性本体１０を固定している外装体２０とからなる。吸収性本体１０は、縦長矩形状をなしており、表面シート２、前記裏面シート（図示せず）及びこれら両シート間に挟持固定された吸収体４を具備してなる。吸収性本体１０は、その長手方向を、展開状態（図３に示す状態）におけるおむつ長手方向（図３の上下方向）に一致させ、外装体２０の中央部に公知の接合手段により接合されている。吸収性本体１０の長手方向の両側部には、一対の立体ガード７が形成されている。
【０００８】
第１実施形態における外装体２０は、非ギャザー型の伸縮性シートを用いて形成されており、図３に示すように、おむつ長手方向の中央領域の両側部にレッグ開口部形成用の一対の凹欠部６０，６０を有している。外装体２０の長手方向の両端部には、ウエスト部弾性部材５１が配されており、ウエスト部弾性部材５１は、前記伸縮性シートを折り返した部分に挟持固定されている。
【０００９】
本実施形態のおむつ１は、ウエスト回り領域Ｄ及び胴回り領域Ｅがそれぞれ周方向に弾性伸縮性を有している。
成人用のおむつにおいて、ウエスト回り領域Ｄとは、図２に示すように、ウエスト開口部５の開口周縁端５０から下方に５０ｍｍまでの領域であり、胴回り領域Ｅとは、ウエスト回り領域Ｄよりも下方に位置し且つレッグ開口部６の上端部６２の位置よりも上方に位置する領域である。
本実施形態のおむつ１におけるウエスト回り領域Ｄは、外装体２０を構成する前記伸縮性シート及び該シートに固定された前記ウエスト部弾性部材５１により、実質的にその全周にわたって周方向の弾性伸縮性を発現し、胴回り領域Ｅは、外装体２０を構成する前記伸縮性シートにより、少なくとも腹側部Ａ’及び背側部Ｂ’それぞれの両側部に位置する部分が周方向の弾性伸縮性を発現する。
本発明において、ウエスト回り領域Ｄ及び胴回り領域Ｅは、それぞれ、前身頃及び後身頃の双方において弾性伸縮性を有することが好ましい。前身頃又は後身頃の何れかにおいて全幅に亘って弾性を有していない場合は、活動時にシワが発生し易く着用時の肌に擦れて不快の原因になり易いので好ましくない。
【００１０】
本実施形態のおむつ１における胴回り領域Ｅは、おむつの幅方向に荷重１０Ｎとなるまで伸張させた後、荷重１０Ｎ時の長さと自然長との中間の長さまで収縮させた時点の荷重（以下、胴回り荷重ともいう）が０．５〜２．０Ｎである。胴回り荷重は、胴回り領域Ｅが着用者に与える締め付け力の指標として用いている。
胴回り荷重が０．５Ｎ未満であると、着用時にお腹回りにシワが発生し、そのシワが、活動時にズボン等の重ねて着用される衣類により着用者の肌に擦れて不快の原因となることがあり、２．０Ｎ超であると、お腹回りの締め付け力の低減効果が不充分で、着用者（特に高齢者）にゆったりとした快適な装着感を与えることができない。ズレ落ちの発生やシワによる不快感の発生を防止しつつ、装着感を一層向上させる観点から、胴回り荷重は０．５〜１．３Ｎであることがより好ましい。
【００１１】
本実施形態のおむつ１におけるウエスト回り領域Ｄは、おむつの幅方向に荷重１０Ｎとなるまで伸張させた後、荷重１０Ｎ時の長さと自然長との中間の長さまで収縮させた時点の荷重（以下、ウエスト回り荷重ともいう）が３．０〜５．０Ｎである。ウエスト回り荷重は、ウエスト回り領域Ｄが着用者に与える締め付け力の指標として用いている。
また、ウエスト回り荷重（ａ）に対する前記胴回り荷重（ｂ）の比（ｂ／ａ）が０．５０以下である。
【００１２】
本実施形態のおむつ１によれば、ウエスト回り荷重を上記特定の範囲とすると共に、前記ウエスト回り荷重と前記胴回り荷重との比を上記特定の範囲とし、更に後述するように着用者の前側に位置する一対のレッグ開口部６，６間に位置する領域の面積を特定の範囲とすることにより、胴回り荷重を上記のように低めに設定しても、おむつのズレ落ちを防止することができ、しかも単に胴回り荷重を低めに設定する以上のゆったり感を胴回りから下腹部にかけての範囲に持たせることができることができ、それにより、快適な装着感を与えることと、ズレ落ちを生じさせないという、相反する要請を同時に達成することができる。
【００１３】
ウエスト回り荷重が３．０Ｎ未満又は前記荷重比（ｂ／ａ）が０．５超であると、胴回り荷重を低減させることによるズレ落ち防止力の低下をウエスト回り荷重の締め付け力で充分に補うことができなくなり、活動時におむつのズレ落ちが生じやすくなる。他方、ウエスト回り荷重が５．０Ｎ超であると、必要以上に着用者のウエスト回りを締め付けることになり、過度の締め付けにより苦しさを感じたり、血行が妨げられる等の不都合が生じやすくなる。
ズレ落ちの発生を防止しつつ、良好な装着感を得る観点から、ウエスト回り荷重は３．５〜４．５Ｎであることがより好ましい。
【００１４】
〔胴回り荷重の測定方法〕
おむつから胴回り領域Ｅを、腹側部側の部分と背側部側の部分とが連結されたリング状の状態のまま切り取り、これをサンプルとする。このサンプルを、水平な面上に、背側部側の部分の外面が、該水平な面に当接するように載置し、自然に収縮した状態における該サンプルの両端部間（左右のサイド接合部２３同士間）の長さを測定して自然長とする。自然長は、サンプルの上縁部と下縁部との間を２等分する中央線に沿って測定する。
そして、そのサンプルをたるませて、テンシロン引っ張り試験機〔（株）オリエンテック社製、「ＲＴＣ−１１５０Ａ」〕のチャック間に固定し、その時の荷重をゼロとする。その後速度３００ｍｍ／ｍｉｎで、おむつ幅方向と同じ方向に荷重が１０Ｎとなるまで伸張させ、次いで、チャックの移動方向を逆にして同じ速度で荷重ゼロとなるまで収縮させる。
そして、荷重１０Ｎとなるまで伸張させたときのサンプル長を強伸張時長とし、収縮（戻り）過程における、該強伸張時長と前記自然長との中間の長さ〔（強伸張時長−自然長）／２〕となった時点の荷重を、胴回り荷重とする。
【００１５】
〔ウエスト回り荷重の測定方法〕
おむつからウエスト回り領域Ｄを、腹側部側の部分と背側部側の部分とが連結されたリング状の状態のまま切り取り、これをサンプルとする以外は、上述した胴回り荷重の測定方法と同様にして測定する。
【００１６】
本実施形態のおむつ１は、図２に示すように、おむつ下端部（展開状態においては、おむつ長手方向の全長を２等分する中央線ＣＬ上に位置する部位）１２を境にして腹側部Ａ’側に位置する前身頃Ａと背側部Ｂ’側に位置する後身頃Ｂとに区分したときの前記前身頃Ａにおける、一対のレッグ開口部６，６間に位置する領域Ｐ２の面積が１５０〜３００ｃｍ^２である。前記領域Ｐの面積は、本実施形態のように、非ギャザー型の伸縮性シートにより弾性伸縮性が付与されている場合（以下、非ギャザー型の場合ともいう）、１５０〜３００ｃｍ^２、特に２００〜３００ｃｍ^２であることが好ましく、後述する第２実施形態のおむつのように、不織布等のシート材に弾性部材を伸張状態で固定してギャザーを形成させることにより弾性伸縮性を付与した場合（以下、ギャザー型の場合ともいう）、３００〜７００ｃｍ^２、特に４００〜６００ｃｍ^２であることが好ましい。
前記領域Ｐ２の面積を上記特定の範囲とすることにより、上述したように、更に胴回り荷重を上記の範囲に設定する以上に着用者の胴回りから下腹部にかけての範囲にゆったり感を持たせることができる。この効果は、加齢に伴って腹部が著しく増大した高齢者、特に高齢女性について顕著である。
本実施形態のおむつ１においては、胴回り荷重を低めに設定することに加えて、前記領域Ｐ２の面積を上記特定の範囲とすることにより、快適な装着感とズレ落ち防止を両立させている。
【００１７】
前記領域Ｐ２の面積が非ギャザー型の場合３００ｃｍ^２超、ギャザー型の場合７００ｃｍ^２超であると、下腹部のはき心地の低下は避けられない。前記領域Ｐ２の面積が非ギャザー型の場合１５０ｃｍ^２未満、ギャザー型の場合３００ｃｍ^２未満であると、吸収体の配置面積が不充分となることによる吸収性能の低下や、下腹部が過度に露出して高齢者の嗜好に合わなくなる恐れがある。
【００１８】
本実施形態のおむつ１は、図２に示すように、おむつ下端部１２により区分される前記前身頃Ａと前記後身頃Ｂとを、前記表面シート２側の面同士を面接させて重ね合わせた平面状態（以下、単に平面状態ともいう）において、各レッグ開口部６の開口縁部６Ａ，６Ｂに囲まれた各領域Ｐ１の面積（ｃ）と、前身頃Ａにおける、一対のレッグ開口部６，６間に位置する領域Ｐ２の面積（ｄ）との比（ｃ／ｄ）が０．３０〜０．７５、特に０．３５〜０．５０であることが好ましい。尚、前記面積（ｃ）は、各レッグ開口部について測定する。
【００１９】
平面状態における前記各領域Ｐ１，Ｐ２の面積（後述するその他の寸法等も同様）を測定する際には、後述する第２実施形態のおむつのように、前身頃Ａ又は後身頃Ｂにおけるレッグ開口部間にギャザーにより弾性伸縮性が付与されている場合には、該ギャザーを設計寸法まで引き延ばした状態として測定するが、本実施形態のおむつ１のように、非ギャザー型の伸縮性シートにより、前身頃Ａ又は後身頃Ｂのレッグ開口部間に弾性伸縮性が付与されている場合には、伸縮性シートに外力を作用させない状態（引き延ばさない状態，自然状態）において測定する。
但し、非ギャザー型の伸縮性シートにより弾性伸縮性が付与されている場合においても、伸縮性シート以外に、測定値に影響を与える弾性部材が存在する場合には、その弾性部材の収縮力の影響を排除した状態で測定する。例えば、前記ウエスト部弾性部材５１は、該ウエスト部弾性部材を除去したり切断したりして収縮力を発現しないようにするか、又は該ウエスト部弾性部材が存在しない場合と同じ寸法まで拡げて固定した状態（緊張状態）にして測定する。
【００２０】
前記比（ｃ／ｄ）を０．３０以上とすることにより、装着感が一層確実に向上し、前記比（ｃ／ｄ）を０．７５以下とすることにより、吸収体の配置面積が不充分となることによる吸収性能の低下等の不都合を防止することができ、また、高齢者の嗜好に適合しない、下腹部の過度の露出を防ぐこともできる。更に、０．３０〜０．７５の範囲内とすることで、レッグ開口部に対する脚の挿通性を向上させることもできる。
【００２１】
装着感を一層確実に向上させ、また、吸収性能の低下や高齢者の嗜好への不適合といった不都合を一層確実に防止する観点から、前記平面状態において、各レッグ開口部６の開口縁部６Ａ，６Ｂに囲まれた各領域Ｐ１の面積（ｃ）は、非ギャザー型の場合４５〜１００ｃｍ^２、特に６０〜１００ｃｍ^２であることが好ましく、ギャザー型の場合９０〜２５０ｃｍ^２、特に１２０〜２００ｃｍ^２であることが好ましい。
【００２２】
また、同様の観点から、前記平面状態において、両レッグ開口部６，６間の幅Ｗ１の最小値は１００〜２００ｍｍ、特に１２０〜１８０ｍｍであることが好ましい。
【００２３】
また、本実施形態のおむつ１は、一対のレッグ開口部６，６間の幅Ｗ１（図２参照）が最小となる部位が、おむつ下端部１２から腹側に３５〜１４０ｍｍ離間した位置に存在している。即ち、本実施形態のおむつ１は、図３に示すように、レッグ開口部６形成用の凹欠部６０の形状を、おむつ下端部１２を境にして背側部Ｂ’側の後身頃Ｂよりも腹側部Ａ側の前身頃Ａを大きく切り欠いた形状としてあり、一対のレッグ開口部６，６間の幅Ｗ１が最小となる部位が、前身頃Ａに位置しており、おむつ下端部１２から前記幅Ｗ１が最小値を示す部位までの距離Ｌ１（図２参照）が３５〜１４０ｍｍである。
斯かる構成により、装着感を一層確実に向上させることができる。一対のレッグ開口部間の幅Ｗ１及び該幅が最小となる部位のおむつ下端部１２からの離間距離は、前記平面状態において測定する。尚、前記幅Ｗ１が最小値を示す部位が、おむつ長手方向に幅を有し領域として存在する場合、その幅を２等分する線（おむつ幅方向に延びる線）までの距離を、おむつ下端部からの離間距離Ｌ１とする。
【００２４】
また、本実施形態のおむつ１は、胴回り領域Ｅの自然周長に対するウエスト回り領域Ｄの自然周長の比（前者／後者）が０．７０〜１．００である。ウエスト回り領域Ｄの自然周長と胴回り領域Ｅの自然周長とを比較的近い値に設定することによりウエスト回り領域Ｄに不自然なシワが発生することを防止できる。即ち、視力の低下した高齢者は、不自然なシワが多く生じていると、視覚の混乱によりウエスト開口部を認識しにくくなる場合があるが、周長差を抑えて不自然なシワの発生を防止することで、このような問題の発生を防止することができる。
尚、胴回り領域Ｅ及びウエスト回り領域Ｄそれぞれの自然周長は、おむつから上述した胴回り荷重又はウエスト回り荷重の測定方法と同様にして各領域をそれぞれ切り出し、各サンプルについて、その上縁部と下縁部との間を２等分する中央線に沿って周長を測定する。
【００２５】
尚、本明細書において、非ギャザー型の伸縮性シートとは、少なくともおむつ幅方向（前身頃又は後身頃の幅方向）に弾性伸縮性を示すシートであって、シート材（不織布等）に弾性部材を伸張状態で接着固定して形成されたギャザーを有しないものであるか、又はそのようなギャザーを有するものであっても襞が微細で下記方法により測定したシートの厚みが２．０ｍｍ以下のものをいう。
【００２６】
（厚みの測定方法）
ＫＥＹＥＮＣＥ社製の非接触型ＣＣＤレーザー変位センサＬＫ−０８０を用いて、５０ｍｍ×５０ｍｍのアクリル板（荷重０．６ｇ／ｃｍ^２）をのせた時の厚みを測定する。
【００２７】
非ギャザー型の伸縮性シートとしては、例えば、不織布の内部に弾性糸を固定したものを用いることができ、前記不織布としては、ポリエステル、ポリポロピレン、ポリエチレン、アクリル、レーヨン等の繊維を単一又は複合して用いた湿式法、乾式法、スパンレース法、メルトブローン法、スパンボンド成形法によって形成される不織布等が挙げられ、前記弾性糸としては、伸縮性を有するゴム糸やポリウレタン弾性糸等が挙げられ、不織布内部への弾性糸の固定方法としては、不織布繊維層に伸縮性繊維を編み糸によってステッチ縫合する方法等が挙げられる。
【００２８】
非ギャザー型の伸縮性シートとしては、また、エラストマー材料からなるシートの片面又は両面に伸縮性を有する繊維集合体を積層して一体化してなるシートを用いることができる。
エラストマー材料としては、天然ゴム、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴム等が好ましく用いられる。エラストマー材料からなるシートとしては、エラストマー材料をフィルム化して得られる弾性フィルム、エラストマー材料からなる弾性繊維を、ネット状に成形したり不織布化したシート等が好ましく用いられる。
前記繊維集合体としては、熱可塑性ポリウレタン繊維、高捲縮性のポリエチレン繊維、高捲縮性のポリエステル繊維等を用いることができる。エラストマー材料からなるシートに繊維集合体を固定する方法としては、シートに繊維集合体を熱融着により固定する方法等が挙げられる。
【００２９】
非ギャザー型の伸縮性シートとしては、各種公知のものを用いることができ、例えば特開２０００−１６０４６０、特開２００２−１８７２２８の各公報記載のもの等を用いることもできる。
【００３０】
次に、第２実施形態の使い捨ておむつ１’について説明する。第２実施形態のおむつ１’は、外装体の構成が上述したおむつ１と異なる以外は、上述したおむつ１と同様であるため、同様の構成要素には同一の符号を付し、以下においては、主として上述したおむつ１と異なる点について説明する。特に説明しない点は、上述した使い捨ておむつ１についての説明が適用される。
【００３１】
第２実施形態のおむつ１’における外装体２０’は、図４に示すように、おむつの外表面（着用者とは反対側に向けられる面）を形成する外層シート２１と、該外層シート２１に隣接してその内側に積層接着された内層シート２２とを具備し、これら両シート間に、後述する各種の弾性部材５１、６１、７１が、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いて固定されている。
【００３２】
第２実施形態のおむつ１’においては、ウエスト開口部の開口周縁部に周方向に沿ってウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材５１が配設されており、一対のレッグ開口部それぞれの開口周縁部にもその周方向に沿ってレッグ弾性部材６１が配設されている。更に、ウエスト開口縁端５０から股下方向に５０ｍｍ離間した位置から、レッグ開口部６の上端縁６２の位置までの範囲である胴回り領域Ｅにも、胴回り方向に沿って複数本の胴回りギャザー形成用の胴回り部弾性部材７１が配設されている。
【００３３】
第２実施形態のおむつ１’においては、弾性部材６１により形成されたギャザーにより、前身頃Ａ及び後身頃Ｂそれぞれのレッグ開口部同士間に弾性伸縮性が付与されており、また、胴回り部弾性部材７１及びウエスト弾性部材５１の存在の有無がレッグ部同士間の寸法に影響を与えるため、これらの弾性部材５１，６１，７１の収縮力の影響を排除した状態で、平面状態における前記各領域Ｐ１，Ｐ２の面積（おむつ１に関して説明した平面状態における各部の寸法等も同様）を測定する。具体的には、弾性部材５１，６１，７１は、各弾性部材を除去したり切断したりして収縮力を発現しないようにするか、又は各弾性部材が存在しない場合と同じ寸法まで拡げて固定した状態（緊張状態）で測定する。
【００３４】
本実施形態のおむつ１’においても、ウエスト回り荷重が３．０〜５．０Ｎ、胴回り荷重が０．５〜２．０Ｎであり、ウエスト回り荷重に対する胴回り荷重の比が０．５以下であり、おむつ下端部（展開状態においては中央線ＣＬ上に位置する部位）を堺にして腹側部Ａ’側に位置する部分である前身頃Ａにおける、一対のレッグ開口部６，６間に位置する領域Ｐ２（図２参照）の面積が３００〜７００ｃｍ^２である。そのため、第１実施形態と同様の作用効果が奏される。
【００３５】
第２実施形態のおむつ１’においては、弾性部材６１、７１が、左右に分割配置されており、何れの弾性部材６１，７１も、吸収体４の少なくとも幅方向中央部においては弾性伸縮性を発現していない。本発明のおむつは、第２実施形態のおむつ１’のように、吸収体４の幅方向中央部には、該吸収体４の長手方向の全長にわたって弾性部材が配されていないことが好ましい。
本発明のおむつにおいては、吸収体の幅が従来のものに比して狭くなる傾向にあるため、吸収体の幅が弾性部材の収縮力により更に狭くなると、歩行時の活動によって、吸収体の位置が着用者の排泄部の位置からずれて漏れを発生させる恐れが生じる。吸収体４の幅方向中央部に弾性部材を配さないことで、吸収体の幅を広く維持してこのような不都合を防止することができる。
【００３６】
上述した各実施形態の使い捨ておむつにおける各部の形成材料について説明する。表面シート２、前記裏面シート、吸収体４、立体ガード７、外層シート２１及び内層シート２２等の形成材料としては、従来の使い捨ておむつ等において用いられている各種の材料を用いることができる。前記弾性部材５１、６１、７１の形成材料としては、使い捨ておむつ等に用いられる各種公知の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、ＥＶＡ、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等の伸縮性の素材を広く用いることができ、例えば形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状、マルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いられる。
【００３７】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されない。
本発明の使い捨ておむつは、成人用、特に高齢者用に適しているが、幼児用に適用することもできる。幼児用のおむつの場合には、ウエスト回り領域Ｄは、ウエスト開口部の開口周縁端から３０ｍｍ下方までの領域とし、胴回り領域Ｅは、そのウエスト回り領域Ｄよりも下方に位置し且つレッグ開口部６の上端部６２の位置よりも上方に位置する領域とする。
【００３８】
【実施例】
＜実施例１＞
外装体形成用の伸縮性シート（非ギャザー型のシート）として東レ・デュポン社製の「ＭＥＸＬＡＲ」を用い、第１実施形態のおむつと同様の構成を有するおむつを製造した。
【００３９】
＜実施例２＞
外装体形成用の外層及び内層シートとして何れも不織布を用いて、第２実施形態のおむつと同様の構成を有するおむつを製造した。
製造した実施例の各おむつについて、ウエスト回り荷重、胴回り荷重、一対のレッグ開口部間の幅Ｗ１の最小値、該最小値を示す部位のおむつ下端部からの離間距離（腹側方向への離間距離）Ｌ１、前記領域Ｐ１の面積ｃ（左右の平均値，左右各別の値もほぼ同じ）、前記領域Ｐ２の面積ｄ、前記比（ｃ／ｄ）等を測定して表１に示した。
【００４０】
＜比較例１〜５＞
ウエスト回り荷重、胴回り荷重及び前記領域Ｐ２の面積が表１に示す値を示す以外は、実施例２と同様の構成を有する使い捨ておむつを製造した。
【００４１】
尚、実施例２及び比較例１〜５は、外装体にギャザーにより弾性伸縮性を付与したタイプであり、各部の弾性部材を設計寸法まで伸張させた状態で平面状態における各部の面積等を測定した。
【００４２】
＜性能評価＞
実施例及び比較例の使い捨ておむつについて、装着感及びズレ落ち防止性をそれぞれ下記の方法で評価した。結果を表１に示した。
【００４３】
１）装着感（胴回りから下腹部にかけてのゆったり感）
成人２０名に、実施例及び比較例の各おむつを装着してもらい、以下の基準で装着感を評価してもらった。表１には、「お腹まわりが圧迫感がなく快適」と回答した人数を示した。
（評価基準）
○；お腹まわりが圧迫感がなく快適
△；どちらともいえない
×；圧迫感があり不快
【００４４】
２）ズレ落ち防止性（歩行時）
実施例及び比較例の各おむつを、立位で両脚を前後させる歩行運動が可能であり、形態的に成人女性の腰部を模してある可動式の腰部モデルに、ウエスト開口周縁端（上端縁）の位置がウエスト（胴の最も細い位置での周長線上）に位置するように装着した。その状態で１００歩／分の歩行速度で５分間歩行運動をさせ、
運動後に１５０ｃｃの人口尿を注入して更に５分間歩行させ、その後更に１５０ｃｃの人口尿を注入して５分間歩行させ、その歩行運動後に、ウエスト開口周縁端（上端縁）の位置が元の位置からズレた距離（ズレ落ち量）を測定した。
【００４５】
【表１】

【００４６】
表１に示す評価結果から、実施例のおむつは、装着感及びズレ落ち防止性の何れにも優れていることが判る。これに対して、ウエスト回り荷重、胴回り荷重、又は領域Ｐ２の面積が本発明の範囲から外れるものは装着感及びずれ落ち防止性の少なくとも一方が劣ることがわかる。つまり優れた装着感及びずれ落ち防止性を両立するためには本発明が有効であることが判る。
【００４７】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつは、装着感に優れ、且つズレ落ちにくいものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図２】図２は、図１の使い捨ておむつを、おむつ下端部を境にして区分される前身頃と後身頃とを、前記表面シート側の面同士を面接させて重ね合わせた平面状態を、前身頃側から見た図であり、前身頃の一部を破断してある。
【図３】図３は、図１の使い捨ておむつを展開した状態を示す平面図である。
【図４】図４は、本発明の他の実施形態としての使い捨ておむつを展開した状態を一部破断して示す平面図である。
【符号の説明】
１，１’ 使い捨ておむつ
２表面シート
４吸収体
５ウエスト開口部
６レッグ開口部
６Ａレッグ開口部の前身頃に位置する開口縁部
６Ｂレッグ開口部の後身頃に位置する開口縁部
１０吸収性本体
１２おむつ下端部
２０，２０’ 外装体
Ｐ１各レッグ開口部の開口周縁に囲まれた領域
Ｐ２両レッグ開口部間に位置する領域
Ａ前身頃
Ｂ後身頃[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a disposable diaper that is excellent in a feeling of wearing and hardly slips off.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
As a conventional disposable diaper, a pants-type diaper in which a plurality of elastic members are arranged in a circumferential direction at a waist portion arranged around the wearer's waist when worn to form waist gathers is known (see Patent Document 1). ).
In this disposable diaper, the elastic member disposed on the waist portion prevents a gap from being formed between the diaper and the wearer's waist, and also prevents the diaper from slipping off during wearing, but on the other hand, wears There is a problem that the case where the waist of the person is too tight is likely to occur.
In order to reduce the waist circumference tightening force, it is conceivable to reduce the contraction force (extension stress) of the waist circumference, but in that case, the diaper is likely to slip off.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-478
Therefore, an object of the present invention is to provide a disposable diaper that is excellent in a feeling of wearing and hardly slips off.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a pants-type disposable diaper including a liquid-permeable top sheet, a liquid-impermeable back sheet, and a liquid-retentive absorbent body, wherein a waist opening and a pair of leg openings are formed. The waist region and the waist region have elastic elasticity in the circumferential direction, and the waist region is stretched in the width direction of the diaper until a load of 10 N is reached. The load (a) at the time of contraction to the intermediate length is 3.0 to 5.0 N, and the waist region is extended in the width direction of the diaper until the load becomes 10 N. The load (b) at the time of contraction to the intermediate length from the natural length is 0.5 to 2.0 N, and the ratio of the load (b) in the waist circumference area to the load (a) in the waist circumference area. (B / a) is 0 Is 50 or less, the disposable diaper in the front body of the front body and back body around which are classified by the diaper lower portion as a boundary, the area of the region located between the pair of the leg-opening is 150～700Cm ² The above object has been achieved by providing
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments.
The disposable diaper according to the first embodiment is a pants-type diaper for adults, and as shown in FIGS. 1 to 3, a liquid-permeable top sheet 2, a liquid-impermeable back sheet (not shown), and a liquid holding part. Abdominal part A 'arranged on the abdomen of the wearer and dorsal part B' arranged on the dorsal side when worn, and both side edges A1 of the abdominal part A ' , A1 and both side edges B1, B1 of the back side B 'are joined by known joining means such as heat sealing, high frequency sealing, ultrasonic sealing, etc., to form a waist opening 5 and a pair of leg openings 6. Have been.
[0007]
As shown in FIG. 3, the disposable diaper 1 fixes the absorbent main body 10 by being located on the absorbent main body 10 and the outer surface (the surface facing the side opposite to the wearer) of the absorbent main body 10. And the exterior body 20. The absorbent main body 10 has a vertically long rectangular shape, and includes a top sheet 2, the back sheet (not shown), and the absorber 4 sandwiched and fixed between these two sheets. The absorbent main body 10 has its longitudinal direction aligned with the diaper longitudinal direction (up and down direction in FIG. 3) in the unfolded state (the state shown in FIG. 3), and is joined to the center of the exterior body 20 by known joining means. I have. A pair of three-dimensional guards 7 are formed on both sides in the longitudinal direction of the absorbent main body 10.
[0008]
The exterior body 20 in the first embodiment is formed using a non-gather type stretchable sheet, and as shown in FIG. 3, a pair of leg openings for forming leg openings is formed on both sides of a central region in the diaper longitudinal direction. It has

concave notches

60, 60. A waist elastic member 51 is disposed at both ends in the longitudinal direction of the exterior body 20, and the waist elastic member 51 is sandwiched and fixed at a portion where the elastic sheet is folded.
[0009]
In the diaper 1 of the present embodiment, the waist circumference area D and the waist circumference area E each have elastic elasticity in the circumferential direction.
In the adult diaper, the waist circumference area D is, as shown in FIG. 2, an area from the opening peripheral edge 50 of the waist opening 5 to 50 mm downward, and the waist circumference area E is larger than the waist circumference area D. Is also a region located below and above the position of the upper end 62 of the leg opening 6.
The waist circumference region D of the diaper 1 of the present embodiment is substantially elastically stretched in the circumferential direction over the entire circumference thereof by the stretchable sheet constituting the exterior body 20 and the waist elastic member 51 fixed to the sheet. The waistline region E exhibits elasticity in the circumferential direction at least at the portions located on both sides of the abdominal part A ′ and the back part B ′ due to the elastic sheet constituting the exterior body 20. Express.
In the present invention, it is preferable that the waist circumference region D and the waist circumference region E have elastic elasticity in both the front body and the back body, respectively. If the front body or the back body does not have elasticity over the entire width, it is not preferable because wrinkles are easily generated at the time of activity and the skin is easily rubbed when worn, causing discomfort.
[0010]
The waist circumference area E in the diaper 1 of the present embodiment extends the load in the width direction of the diaper to a load of 10N, and then the load at the time of contraction to a length intermediate between the length at the load of 10N and the natural length (hereinafter, referred to as “the load”). (Also referred to as waist load) is 0.5 to 2.0 N. The waist circumference load is used as an index of the tightening force applied to the wearer by the waist circumference area E.
If the waist weight is less than 0.5N, wrinkles may be generated around the stomach when worn, and the wrinkles may rub against the wearer's skin due to clothing worn repeatedly such as trousers during activities and cause discomfort. If it exceeds 2.0 N, the effect of reducing the tightening force around the stomach is insufficient, and it is not possible to give a wearer (especially the elderly) a comfortable and comfortable wearing feeling. From the viewpoint of further improving the feeling of wearing while preventing the occurrence of slippage and the generation of discomfort due to wrinkles, the waist circumference load is more preferably 0.5 to 1.3 N.
[0011]
The waist circumference region D in the diaper 1 of the present embodiment is obtained by extending the diaper 1 in the width direction of the diaper to a load of 10N, and then contracting the diaper 1 to a middle length between the length at the load of 10N and the natural length (hereinafter referred to as the load). , Around the waist) is 3.0 to 5.0N. The waist circumference load is used as an index of the tightening force applied to the wearer by the waist circumference area D.
The ratio (b / a) of the waist circumference load (b) to the waist circumference load (a) is 0.50 or less.
[0012]
According to the diaper 1 of the present embodiment, the waist load is set to the specific range, and the ratio between the waist load and the waist load is set to the specific range. By setting the area of the region located between the paired

leg openings

6 and 6 to be a specific range, even if the waist circumference load is set to a low value as described above, the diaper can be prevented from slipping off. In addition, it is possible to provide a more relaxed feeling in the range from the waist to the lower abdomen than simply setting the waist weight lower, thereby giving a comfortable wearing feeling and not causing slippage. Conflicting requirements can be achieved at the same time.
[0013]
If the waist load is less than 3.0 N or the load ratio (b / a) is more than 0.5, the reduction in the slip-off prevention force due to the reduction of the waist load is sufficiently compensated for by the waist load. Diapers are likely to fall off during activities. On the other hand, if the waist circumference load is more than 5.0 N, the wearer will be tightened around the waist more than necessary, and excessive tightening tends to cause inconvenience, such as feeling pain and hindering blood circulation.
It is more preferable that the waist circumference load is 3.5 to 4.5 N from the viewpoint of obtaining a good feeling of wearing while preventing the occurrence of slippage.
[0014]
[Measurement method of waist circumference load]
From the diaper, the waistline region E is cut out in a ring-like state in which the abdominal part and the dorsal part are connected, and this is used as a sample. This sample was placed on a horizontal surface such that the outer surface of the back side portion was in contact with the horizontal surface, and the sample was naturally contracted between both ends of the sample (left and right side joints). The length between the portions 23) is measured to obtain a natural length. Natural length is measured along a center line that bisects the top and bottom edges of the sample.
Then, the sample is sagged and fixed between chucks of a Tensilon tensile tester (“RTC-1150A” manufactured by Orientec Co., Ltd.), and the load at that time is set to zero. Thereafter, the diaper is stretched at a speed of 300 mm / min in the same direction as the diaper width direction until the load becomes 10 N, and then the chuck is reversed at the same speed and the load is reduced at the same speed until the load becomes zero.
Then, the sample length when expanded to a load of 10 N is defined as the strong extension length, and the length in the middle of the strong extension length and the natural length in the contraction (return) process [(strong extension length− The load at the time of (natural length) / 2] is defined as a waistline load.
[0015]
[Measurement method of waist load]
The waist circumference area D is cut from the diaper in a ring-like state in which the abdominal part and the dorsal part are connected to each other, and except that this is used as a sample, the above-mentioned waist circumference load measuring method and Measure in the same manner.
[0016]
As shown in FIG. 2, the diaper 1 of the present embodiment has a lower end of the diaper (in the unfolded state, a portion located on a center line CL that divides the overall length in the diaper longitudinal direction into two equal parts) 12. A region P2 located between the pair of

leg openings

6, 6 in the front body A when divided into a front body A located on the side of the part A 'and a back body B located on the side of the back side B'. The area is 150 to 300 cm ² . As in the present embodiment, the area of the region P is 150 to 300 cm ² , particularly 200 when elastic elasticity is imparted by a non-gatherable elastic sheet (hereinafter also referred to as non-gatherable type). is preferably ～300Cm ^2, as in the diaper of the second embodiment described later, when imparting elastic stretchability by forming gathers secure the elastic member in a stretched state to the sheet material such as a nonwoven fabric ( Hereinafter, it is also referred to as a gather type), and it is preferably from 300 to 700 cm ² , particularly preferably from 400 to 600 cm ² .
By setting the area of the region P2 to the specific range, as described above, it is possible to make the range from the waist of the wearer to the lower abdomen more relaxed than setting the waist load to the above range. it can. This effect is remarkable for elderly people whose abdomen has significantly increased with aging, particularly for elderly women.
In the diaper 1 of the present embodiment, in addition to setting the girth load to be low, the area P2 is set to the above-described specific range, thereby achieving both comfortable wearing feeling and prevention of slippage.
[0017]
If the area of the region P2 is more than 300 cm ^{2 in} the case of the non-gather type and more than 700 cm ^{2 in} the case of the gather type, a lowering of the lower abdomen is inevitable. If the area of the region P2 is less than 150 cm ^{2 in} the case of the non-gather type and less than 300 cm ^{2 in} the case of the gather type, the absorption area becomes insufficient and the absorption performance is reduced, and the lower abdomen is excessively exposed. And may not fit the preferences of the elderly.
[0018]
As shown in FIG. 2, the diaper 1 of the present embodiment is formed by stacking the front body A and the rear body B, which are separated by the diaper lower end 12, with the surfaces on the top sheet 2 facing each other. In a planar state (hereinafter, also simply referred to as a planar state), the area (c) of each region P1 surrounded by the opening edges 6A and 6B of each leg opening 6 and a pair of leg openings 6 in the front body A , 6, the ratio (c / d) to the area (d) of the region P2 is preferably 0.30 to 0.75, particularly preferably 0.35 to 0.50. The area (c) is measured for each leg opening.
[0019]
When measuring the area of each of the regions P1 and P2 in the planar state (the same applies to other dimensions and the like described later), as in the diaper of the second embodiment described later, the leg opening in the front body A or the rear body B is used. When elasticity is imparted by gathers between the parts, it is measured as a state in which the gathers are stretched to the design size. However, as in the diaper 1 of the present embodiment, a non-gatherable stretchable sheet is used. When elastic stretchability is provided between the leg openings of the front body A or the back body B, the measurement is performed in a state where no external force acts on the stretchable sheet (a state in which the stretchable sheet is not stretched, a natural state).
However, even when the elastic stretch is given by the non-gather type stretch sheet, if there is an elastic member that affects the measured value other than the stretch sheet, the contraction force of the elastic member is Measure without any effects. For example, the waist elastic member 51 is removed or cut so as not to exhibit a contraction force, or is expanded to the same size as when the waist elastic member is not present. Measure in a fixed state (tensed state).
[0020]
By setting the ratio (c / d) to 0.30 or more, the wearing feeling is more reliably improved, and by setting the ratio (c / d) to 0.75 or less, the arrangement area of the absorber is reduced. It is possible to prevent inconvenience such as a decrease in absorption performance due to becoming sufficient, and it is also possible to prevent overexposure of the lower abdomen that does not conform to the preferences of the elderly. Furthermore, by setting it within the range of 0.30 to 0.75, it is also possible to improve the penetrability of the leg into the leg opening.
[0021]
In the flat state, the opening edges 6A, 6A, of the leg openings 6 are further improved from the viewpoint of more surely improving the feeling of wearing, and more reliably preventing inconveniences such as a decrease in absorption performance and inconsistency with the preference of the elderly. the area of each region P1 surrounded by the 6B (c) in the case of non-gather type 45～100Cm ^2, preferably in particular 60 to 100 cm ^2, if the gather type 90～250Cm ^2, particularly 120～200Cm ² It is preferable that
[0022]
In addition, from the same viewpoint, it is preferable that the minimum value of the width W1 between the leg openings 6 in the planar state is 100 to 200 mm, particularly 120 to 180 mm.
[0023]
Also, in the diaper 1 of the present embodiment, a portion where the width W1 (see FIG. 2) between the pair of

leg openings

6 and 6 is minimum exists at a position 35 to 140 mm away from the lower end 12 of the diaper on the ventral side. are doing. That is, as shown in FIG. 3, the diaper 1 of the present embodiment is configured such that the shape of the concave notch 60 for forming the leg opening 6 is changed to the rear body B ′ side of the back side B ′ with the lower end 12 of the diaper as a boundary. The front body A on the abdominal side A side has a shape that is largely cut away, and a portion where the width W1 between the pair of leg openings 6 is minimum is located on the front body A, and the lower end of the diaper. The distance L1 (see FIG. 2) from the portion 12 to the portion where the width W1 shows the minimum value is 35 to 140 mm.
With such a configuration, the wearing feeling can be more reliably improved. The width W1 between the pair of leg openings and the separation distance from the diaper lower end 12 of the portion where the width becomes minimum are measured in the flat state. When the region where the width W1 shows the minimum value is present as a region having a width in the diaper longitudinal direction, the distance to a line bisecting the width (a line extending in the diaper width direction) is defined as the lower end of the diaper. The distance L1 from the part is defined as L1.
[0024]
In the diaper 1 of the present embodiment, the ratio of the natural circumference of the waist circumference area D to the natural circumference of the waist circumference area E (the former / the latter) is 0.70 to 1.00. By setting the natural circumference of the waist circumference area D and the natural circumference of the waist circumference area E to relatively close values, generation of unnatural wrinkles in the waist circumference area D can be prevented. In other words, elderly people with reduced visual acuity may have difficulty in recognizing the waist opening due to visual confusion if many unnatural wrinkles occur. Thus, the occurrence of such a problem can be prevented.
The natural circumference of each of the waist circumference area E and the waist circumference area D is obtained by cutting out each area from the diaper in the same manner as the above-described measurement method of the waist circumference load or the waist circumference load, and, for each sample, the upper edge and the lower edge. The perimeter is measured along a center line that bisects the edge.
[0025]
In the present specification, a non-gatherable stretchable sheet is a sheet that exhibits elasticity and stretchability at least in the diaper width direction (the width direction of the front body or the back body). Either a member having no gather formed by adhesively fixing the member in an extended state, or a sheet having such a gather, the fold is fine and the thickness of the sheet measured by the following method is 2.0 mm or less. Means
[0026]
(Method of measuring thickness)
Using a non-contact type CCD laser displacement sensor LK-080 manufactured by KEYENCE, the thickness of an acrylic plate (load: 0.6 g / cm ² ) of 50 mm × 50 mm is measured.
[0027]
As the non-gatherable stretchable sheet, for example, a sheet in which an elastic thread is fixed inside a nonwoven fabric can be used, and as the nonwoven fabric, fibers such as polyester, polypropylene, polyethylene, acrylic, rayon, etc. can be used singly or in combination. Non-woven fabrics formed by a wet method, a dry method, a spunlace method, a melt blown method, a spun bond molding method, and the like used as the elastic yarn, and the elastic yarns include elastic rubber yarns and polyurethane elastic yarns. As a method of fixing the elastic yarn inside the nonwoven fabric, a method of stitch-stitching stretchable fibers to a nonwoven fabric layer with a knitting yarn may be used.
[0028]
As the non-gatherable stretchable sheet, a sheet formed by laminating a fiber aggregate having elasticity on one side or both sides of a sheet made of an elastomer material can be used.
As the elastomer material, natural rubber, butadiene, synthetic rubber such as isoprene and the like are preferably used. As the sheet made of the elastomer material, an elastic film obtained by forming the elastomer material into a film, a sheet formed by forming an elastic fiber made of the elastomer material into a net shape or forming a nonwoven fabric, and the like are preferably used.
As the fiber aggregate, a thermoplastic polyurethane fiber, a highly crimped polyethylene fiber, a highly crimped polyester fiber, or the like can be used. Examples of a method of fixing the fiber aggregate to the sheet made of the elastomer material include a method of fixing the fiber aggregate to the sheet by heat fusion.
[0029]
As the non-gather type stretchable sheet, various known ones can be used, and for example, those described in JP-A-2000-160460 and JP-A-2002-187228 can also be used.
[0030]
Next, a disposable diaper 1 'of the second embodiment will be described. The diaper 1 'of the second embodiment is the same as the diaper 1 described above except that the configuration of the outer body is different from the diaper 1 described above. The differences from the diaper 1 described above will be mainly described. The description of the disposable diaper 1 described above is applied to the points that are not particularly described.
[0031]
As shown in FIG. 4, the outer body 20 ′ of the diaper 1 ′ according to the second embodiment includes an outer layer sheet 21 forming an outer surface of the diaper (a surface facing the side opposite to the wearer), and the outer layer sheet 21. And an inner layer sheet 22 laminated and adhered to the inside thereof adjacent thereto. Various

elastic members

51, 61, 71 described below are provided between these two sheets by using an adhesive such as a hot melt adhesive. Fixed.
[0032]
In the diaper 1 'of the second embodiment, a waist elastic member 51 for forming waist gathers is provided along the circumferential direction at the opening peripheral edge of the waist opening, and the opening peripheral edge of each of the pair of leg openings. A leg elastic member 61 is also provided along the circumferential direction. Further, a plurality of waist gathers are formed along the waist direction in the waist area E, which is a range from a position 50 mm apart from the waist opening edge 50 in the crotch direction to a position of the upper edge 62 of the leg opening 6. The waist elastic member 71 is disposed.
[0033]
In the diaper 1 ′ of the second embodiment, elasticity is imparted between the leg openings of the front body A and the back body B by the gathers formed by the elastic members 61, and the waist elasticity is increased. Since the presence or absence of the member 71 and the waist elastic member 51 affects the dimension between the leg portions, the respective regions in the planar state are removed in a state where the influence of the contraction force of the

elastic members

51, 61, 71 is eliminated. The areas of P1 and P2 (the dimensions and the like of each part in the planar state described for the diaper 1 are also measured) are measured. Specifically, the

elastic members

51, 61, and 71 may be removed or cut so as not to exhibit a contraction force, or may be expanded to the same size as when the elastic members are not present. Measure in a fixed state (tensed state).
[0034]
Also in the diaper 1 'of the present embodiment, the waist circumference load is 3.0 to 5.0N, the waist circumference load is 0.5 to 2.0N, and the ratio of the waist circumference load to the waist circumference load is 0.5 or less. The lower part of the diaper (the part located on the center line CL in the unfolded state) is located between the pair of

leg openings

6, 6 in the front body A, which is a part located on the abdominal part A 'side. The area of the region P2 (see FIG. 2) is 300 to 700 cm ² . Therefore, the same operation and effect as those of the first embodiment can be obtained.
[0035]
In the diaper 1 ′ of the second embodiment, the

elastic members

61 and 71 are divided and arranged on the left and right, and each of the

elastic members

61 and 71 has elastic elasticity at least at the center in the width direction of the absorber 4. Not expressed. In the diaper of the present invention, like the diaper 1 'of the second embodiment, it is preferable that an elastic member is not disposed at the center in the width direction of the absorber 4 over the entire length of the absorber 4 in the longitudinal direction.
In the diaper of the present invention, since the width of the absorber tends to be narrower than that of the conventional one, when the width of the absorber is further narrowed by the contraction force of the elastic member, the activity of the absorber during walking causes There is a risk that the position may deviate from the position of the excretion part of the wearer and cause leakage. By not arranging the elastic member at the center in the width direction of the absorber 4, the width of the absorber can be maintained wide and such a disadvantage can be prevented.
[0036]
The forming material of each part in the disposable diaper of each embodiment described above will be described. As a material for forming the top sheet 2, the back sheet, the absorber 4, the three-dimensional guard 7, the outer layer sheet 21, the inner layer sheet 22 and the like, various materials used in conventional disposable diapers and the like can be used. As the material for forming the

elastic members

51, 61, 71, various known elastic materials used for disposable diapers and the like can be used. Examples of the material include synthetic rubber such as styrene-butadiene, butadiene, isoprene, and neoprene; Stretchable materials such as natural rubber, EVA, stretchable polyolefin, and urethane can be widely used, and examples thereof include a rectangular, square, circular, polygonal, or multifilament type thread-like cross section. .
[0037]
The preferred embodiment of the present invention has been described above, but the present invention is not limited to the above-described embodiment.
The disposable diaper of the present invention is suitable for adults, particularly for the elderly, but can also be applied for infants. In the case of diapers for infants, the waist area D is an area 30 mm below the peripheral edge of the waist opening, and the waist area E is located below the waist area D and has leg openings. 6 is located above the upper end 62.
[0038]
【Example】
<Example 1>
A diaper having the same configuration as that of the diaper of the first embodiment was manufactured using “MEXLAR” manufactured by Du Pont-Toray as an elastic sheet (non-gather type sheet) for forming an exterior body.
[0039]
<Example 2>
A diaper having the same configuration as the diaper of the second embodiment was manufactured using a nonwoven fabric as the outer layer and the inner layer sheet for forming the outer package.
For each diaper of the manufactured example, the waist circumference load, the waist circumference load, the minimum value of the width W1 between the pair of leg openings, and the separation distance from the lower end of the diaper at the portion showing the minimum value (separation in the ventral direction) Distance) L1, the area c of the area P1 (the average value on the left and right, and the respective values on the left and right are almost the same), the area d of the area P2, the ratio (c / d), etc. were measured and shown in Table 1. .
[0040]
<Comparative Examples 1 to 5>
A disposable diaper having a configuration similar to that of Example 2 was manufactured except that the waist circumference load, the waist circumference load, and the area of the region P2 indicated the values shown in Table 1.
[0041]
In addition, Example 2 and Comparative Examples 1 to 5 are of a type in which the exterior body is provided with elasticity and elasticity by gathers, and measure the area and the like of each part in a planar state in a state where the elastic member of each part is stretched to a design size. did.
[0042]
<Performance evaluation>
With respect to the disposable diapers of the examples and the comparative examples, the feeling of wearing and the prevention of slippage were evaluated by the following methods. The results are shown in Table 1.
[0043]
1) Feeling of wearing (relaxation from waist to lower abdomen)
Twenty adults were asked to wear the diapers of the examples and comparative examples, and the feeling of wearing was evaluated according to the following criteria. Table 1 shows the number of respondents who answered that "the stomach circumference is comfortable without pressure."
(Evaluation criteria)
○: Stomach circumference is comfortable without feeling of oppression. △: Neither can be said. ×: Discomfort due to feeling of oppression.
2) Prevention of slippage (when walking)
In each of the diapers of the example and the comparative example, a walking motion in which both legs are moved back and forth in a standing position is possible, and a movable waist model morphologically imitating the waist of an adult female is provided with a waist opening peripheral edge (upper edge). ) Is positioned on the waist (on the circumference line at the narrowest position of the torso). In that state, a walking motion is performed at a walking speed of 100 steps / minute for 5 minutes,
After exercise, inject 150 cc of artificial urine and walk for another 5 minutes, then inject another 150 cc of artificial urine and walk for 5 minutes. After the walking exercise, the position of the waist opening peripheral edge (upper edge) is the original position. The distance (offset amount) from the distance was measured.
[0045]
[Table 1]

[0046]
From the evaluation results shown in Table 1, it can be seen that the diapers of the examples are excellent in both the feeling of wearing and the property of preventing slippage. On the other hand, when the waist circumference load, the waist circumference load, or the area of the region P2 is out of the range of the present invention, it can be seen that at least one of the wearing feeling and the slip prevention property is inferior. In other words, it can be seen that the present invention is effective for achieving both excellent wearing feeling and slip-off prevention.
[0047]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION The disposable diaper of this invention is excellent in a feeling of wearing, and is hard to slip off.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a disposable diaper as one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the disposable diaper of FIG. 1 in which a front body and a rear body divided by a lower end of the diaper are superimposed on each other on a surface sheet side. , Is a view from the front body side, with a part of the front body broken.
FIG. 3 is a plan view showing a state where the disposable diaper of FIG. 1 is developed.
FIG. 4 is a partially cutaway plan view showing a state in which a disposable diaper as another embodiment of the present invention is developed.
[Explanation of symbols]
1, 1 'disposable diaper 2 topsheet 4 absorber 5 waist opening 6 leg opening 6A opening edge 6B located in front of leg opening 6B opening edge 10 located in rear of leg opening 10 Absorbent body 12 Diaper lower end 20, 20 'Outer body P1 Region P2 surrounded by the opening periphery of each leg opening A Region located between both leg openings A Front body B Back body

Claims

In a pants-type disposable diaper including a liquid-permeable top sheet, a liquid-impermeable back sheet, and a liquid-retentive absorber, a waist opening and a pair of leg openings are formed.
The waist area and the waist area each have elasticity in the circumferential direction,
After the waist area is stretched in the width direction of the diaper to a load of 10N, the load (a) at the time of contraction to a length between the length at the load of 10N and the natural length is 3.0 to 5 0.0N,
The load (b) at the time when the waist area is stretched in the width direction of the diaper to a load of 10N and then contracted to a length intermediate between the length at the load of 10N and the natural length is 0.5 to 2. 0N,
A ratio (b / a) of the load (b) of the waistline region to the load (a) of the waist region is 0.50 or less;
A disposable diaper in which the area of a region located between the pair of leg openings in the front body of the front body and the rear body divided by the lower end of the diaper is 150 to 700 cm ² .

In a planar state in which the front body and the rear body are overlapped with the surfaces on the top sheet side facing each other, the area (c) of each region surrounded by the opening edge of each leg opening, The disposable diaper according to claim 1, wherein a ratio (c / d) to an area (d) of a region located between the pair of leg openings in the front body is 0.30 to 0.75.

The disposable diaper according to claim 1, wherein a minimum value of a width between the pair of leg openings is 100 to 200 mm.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 3, wherein a ratio of a natural circumference of the waist area to a natural circumference of the waist area is 0.70 to 1.00.

The disposable diaper according to any one of claims 1 to 4, wherein an elastic member is not provided at a central portion in a width direction of the absorber over the entire length in a longitudinal direction of the absorber.