【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在においては、多種多様の飲料が入手可能である。種々の飲料が缶、瓶又はプラスチック容器に入れられ、自動販売機にて提供されている。甘味飲料として例えばオレンジジュース、りんごジュース等のジュース類、酸味飲料として乳酸菌飲料、苦味飲料としてブラックコーヒー、お茶等が知られている（例えば特許文献１等）。現在社会においては上述したように多種多様の飲料が入手可能であるが、その組み合わせは酸味と甘味のバランスで構成されているものが多く、苦味をメインにその構成要素として用いている飲料はすくない。また、現代人は、こういった単なる甘味と酸味のバランスの飲料には必ずしも満足しておらず、本発明におけるような適度な苦味を有する新奇な飲料にたいして嗜好を形成するような事実が知られている（非特許文献１）。
【０００３】
清涼飲料全般において、甘味と酸味のバランスを考えることで現在市販されているほとんどの香味の骨格を形作ることができる。果汁飲料、炭酸飲料、スポーツドリンクなどがこれに当てはまる。
しかしながら、甘味と酸味に苦味を合わせ有し、継続して飲用する事によりその嗜好性が向上する清涼飲料は未だに知られていない。
【０００４】
【特許文献１】
特開平０６−３１９４９６号公報
【非特許文献１】
Ｅｆｆｅｃｔｓ ｏｆ ｒｅｐｅａｔｅｄ ｅｘｐｏｓｕｒｅ ａｎｄ ｈｅａｌｔｈ−ｒｅｌａｔｅｄ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ｏｎ ｈｅｄｏｎｉｃ ｅｖａｌｕａｔｉｏｎ ａｎｄ ａｃｃｅｐｔａｎｃｅ ｏｆ ａ ｂｉｔｔｅｒ ｂｅｖｅｒａｇｅ， Ｌｅｓｌｉｅ Ｊ． Ｓｔｅｉｎ， Ｈａｊｉｍｅ Ｎａｇａｉ， Ｍａｓａｓｈｉ Ｎａｋａｇａｗａ ａｎｄ Ｇａｒｙ Ｋ． Ｂｅａｕｃｈａｍｐ Ａｐｐｅｔｉｔｅ， ２００３， ４０ （２）， １１９−１２９
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、仕事や勉強で忙しいとか、ストレスを日常感じている人たちの味覚を満足させ、気分転換を可能にする嗜好性を形成する香味を持った大人向けの新ジャンルの清涼飲料を新たに提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本願出願人は、清涼飲料の製造販売を業務のひとつにしている。本発明者らは、大人向け新ジャンルの清涼飲料を創製するため鋭意検討する中で、その香味の嗜好やライフスタイルという広い切り口での消費者調査を実施した。実施期間は２００２年で、全国一円にわたって行われ、味覚に関する嗜好、清涼飲料の味に関する飲用意向、飲用頻度、飲用オケージョン等である。対象は、１０代〜５０代にわたり、男女２１００名に及んだ。その結果、清涼飲料へ積極的な層の中に苦味によって刺激を求める苦味刺激好意派若しくは苦味爽快刺激派が１０代、２０代の若者を中心に全体で３４％も存在し、男女の差異は少ないことを知見した。また、そのような人たちの傾向として、仕事や勉強で忙しいとか、仕事中の気分転換の必要性を日常感じていることを知見した。本発明者らは、かかる人たちの味覚を満足させ、さらに気分転換を可能にする清涼飲料を新たに提供することに課題が存在することを知見した。
【０００７】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、缶、瓶又はプラスチック容器に充填され、品質が経時的に容易に劣化しない清涼飲料であって、甘味剤、酸味剤及び苦味剤を含有し、甘味、酸味及び苦味を呈することを特徴とする清涼飲料の創製に成功し、この飲料においては、甘味が大脳の細胞に活力を与え、酸味が爽快感を与え、苦味が口中刺激性や気分転換を与えるので、それらの味を組み合わせた香味がリフレッシュ効果に優れ、さらに香味に対する嗜好性を形成させる飲料であることを知見した。このような新知見を得た後、さらに種々検討を重ねて本発明を完成するに至った。
【０００８】
すなわち、本発明は、
（１） 缶、瓶又はプラスチック容器に充填され、品質が経時的に容易に劣化しない清涼飲料であって、甘味剤、酸味剤及び苦味剤を含有し、甘味、酸味及び苦味を呈することを特徴とする清涼飲料、
（２） 甘味価が４〜１４であり、酸味価が０．０９〜１．００であり、苦味価が０．１５〜０．６０であることを特徴とする（１）記載の清涼飲料、
（３） 甘味剤が果汁、糖類又は人工甘味料であることを特徴とする（１）又は（２）に記載の清涼飲料、
【０００９】
（４） 酸味剤が、クエン酸 、リンゴ酸、酢酸 、酒石酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、リン酸、アスコルビン酸、フィチン酸、乳酸又はそれらの塩であることを特徴とする（１）〜（３）のいずれかに記載の清涼飲料、
（５） 苦味剤が、カフェイン、カッシア抽出物、ゲンチアナ抽出物、カワラタケ抽出物、シナロピクリン、発芽はと麦、あまちゃずる抽出物、ペプチド類、テオブロミン、アロイン、ナリンジン、ニガヨモギ抽出物、β−グルコオリゴ糖、ホップ若しくはカラハナソウ由来の苦味物質、８−アセチル化ショ糖、レイシ抽出物、キナ抽出物、キハダ抽出物、ヒキオコシ抽出物、ヒメマツタケ抽出物、ボラペット及びブルシンから選ばれる１以上であることを特徴とする（１）〜（４）のいずれかに記載の清涼飲料、
（６） 苦味剤が、カフェイン、ニガヨモギ抽出物、カッシア抽出物及びゲンチアナ抽出物から選ばれる１以上であることを特徴とする（１）〜（５）のいずれかに記載の清涼飲料、
【００１０】
（７） さらにエタノール、矯味剤、色素及び香料の１以上を含有することを特徴とする（１）〜（６）のいずれかに記載の清涼飲料、
（８） 甘味剤、酸味剤、苦味剤及び水分を混合することを特徴とする（１）〜（７）のいずれかに記載の清涼飲料の製造方法、
に関する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明は、缶、瓶又はプラスチック容器に充填され、品質が経時的に容易に劣化しない清涼飲料であって、甘味剤、酸味剤及び苦味剤を含有し、甘味、酸味及び苦味を呈することを特徴とする清涼飲料である。
【００１２】
本発明に使用される甘味剤は、甘味を呈する材料であればどのようなものでもよい。例えば、果汁、糖類又は人工甘味料などが挙げられる。
【００１３】
上記果汁は果実の搾汁液であればいずれであってもよい。例えば、グレープフルーツ、パイナップル、マンゴー、ネーブルオレンジ、伊予柑、八朔、夏柑、甘夏柑、温州蜜柑、レモン、スダチ、キンカン、ザボン、オレンジ、アセロラ、リンゴ、梨、桃、メロン、イチゴ、マスカット、コンコード、キャンベル、デラウェア、巨峰等のブドウ類、ブルーベリー、クランベリー、クロスグリ、アカスグリ等のベリー類、又はレイシ等の果汁などが挙げられる。好ましくはグレープフルーツである。
【００１４】
上記糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類または糖アルコール類が挙げられる。単糖類としては、ぶどう糖、果糖、木糖、ソルボース、ガラクトース又は異性化糖などが挙げられ、二糖類としては、蔗糖 、麦芽糖、乳糖、異性化乳糖又はパラチノースなどが挙げられる。オリゴ糖類としては、フラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、カップリングシュガー又はパラチノースなどが挙げられる。
【００１５】
上記糖アルコール類としては、例えば、エリスリトール、ソルビトール，キシリトール，マンニトール等の単糖アルコール類、マルチトール，イソマルチトール，ラクチトール等の２糖アルコール類、マルトトリイトール，イソマルトトリイトール，パニトール等の３糖アルコール類、オリゴ糖アルコール等の４糖以上アルコール類、粉末還元麦芽糖水飴などが挙げられる。
本発明においては、上記糖類が蔗糖であるのが好ましい。
【００１６】
上記人工甘味料としては、例えば、ステビア、アスパラテーム、サッカリン、グルチルリチン、ソーマチンなどが挙げられる。
これらの甘味剤は、単独で使用されてもよいし、２種以上組み合わせて使用してもよい。
【００１７】
上記酸味剤としては、例えばクエン酸 、リンゴ酸、酢酸 、酒石酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、リン酸アスコルビン酸、フィチン酸、乳酸又はそれらの塩などが挙げられる。好ましくはクエン酸及びクエン酸三ナトリウム塩である。
これらの酸味剤は、単独で使用されてもよいし、２種以上組み合わせて使用してもよい。
【００１８】
上記苦味剤としては、例えばカフェイン、カッシア抽出物、ゲンチアナ抽出物、カワラタケ抽出物、シナロピクリン、発芽はと麦、あまちゃずる抽出物、ペプチド類、テオブロミン、アロイン、ナリンジン、ニガヨモギ抽出物、β−グルコオリゴ糖、ホップ若しくはカラハナソウ由来の苦味物質、８−アセチル化ショ糖、レイシ抽出物、キナ抽出物、キハダ抽出物、ヒキオコシ抽出物、ヒメマツタケ抽出物、ボラペット及びブルシンなどが挙げられる。上記苦味剤として、例えばカッシア抽出物、ニガヨモギ抽出物又はゲンチアナ抽出物などの市販品を使用してもよい。
本発明においては、上記苦味剤の中でカッシア抽出物、ニガヨモギ抽出物又はゲンチアナ抽出物が、ほのかな苦味とキレのあるドライな味わいを与えるのに好ましい。これらは、カフェインと組み合わせるとさらに新しい嗜好性を提供できる。
これらの苦味剤は、単独で使用されてもよいし、２種以上組み合わせて使用してもよい。
【００１９】
本発明によれば、さらにエタノール、矯味剤、色素、香料及びビタミン類の１種以上を含有していてもよい。
【００２０】
上記矯味剤としては、例えばグリシン、グリチルリチン酸、その塩又は食塩等が挙げられる。
【００２１】
上記色素は、食品添加物として認められているものであればどのようなものでもよい。例えば、食用赤色２号、食用赤色３号、食用赤色４０号、食用赤色１０２号、食用赤色１０４号、食用赤色１０５号、食用赤色１０６号、食用黄色４号、食用黄色５号、食用青色１号、食用青色２号、食用赤色２号アルミニウムレーキ、食用赤色３号アルミニウムレーキ、食用赤色４０号アルミニウムレーキ、食用黄色な号アルミニウムレーキ、食用黄色５号アルミニウムレーキ、食用青色１号アルミニウムレーキ、又は食用青色２号アルミウムレーキなどが挙げられる。
【００２２】
上記香料としては、例えば天然香料又は合成香料などが挙げられる。上記天然香料としては、例えば草根、木皮、花、果実、果皮又はその他動植物を素材として常法にしたがって調製された香成分含有物等が挙げられる。上記天然香料は、天然素材を水蒸気蒸留法、圧搾法又は抽出法等によって処理して分離した精油等も含まれる。
【００２３】
上記合成香料としては、例えば、コーヒー由来香料、紅茶由来香料、緑茶由来香料、ウーロン茶由来香料、ココア由来香料、ハーブ由来香料、スパイス由来香料又はフルーツ由来香料などが挙げられる。
【００２４】
上記ビタミン類としては、例えば、ビタミンＡ、ビタミンＢ１、ビタミンＢ２、ビタミンＢ６、ビタミンＢ１２、ビタミンＣ、ビタミンＤ、ビタミンＥ、ナイアシン、パントテン酸カルシウム又は葉酸等が挙げられる。
【００２５】
本発明の飲料の甘味価は通常約４〜１４であり、好ましく約４〜１０であり、酸味価は通常約０．０９〜１．００であり、好ましくは約０．０９〜０．６０であり、苦味価は通常約０．１５〜０．６０であり、好ましくは約０．１５〜０．４０である。
【００２６】
甘味価は、飲料１００ｇあたりの蔗糖換算グラム数によって規定される。甘味価は、飲料香味設計に携わる専門パネル３０名を用いて、未知数甘味価をもつサンプル溶液と濃度勾配（例えば、未知甘味価サンプルと同濃度、１０倍濃度、１００倍濃度）をもった蔗糖基準サンプルを３種用意し、これらのサンプルの甘味強度について相対順位をつけた。この結果を３０人分クロス集計を行い、カイ２乗検定により有意差があるかどうかを調べ、未知甘味価を持つサンプルに対して有意差があった場合、この濃度勾配をさらに小さくして当該未知サンプルの濃度と有意差が出ないようになるまで蔗糖基準サンプルと未知甘味価を持つサンプルの順位評価を繰り返して、蔗糖基準サンプルに対する相対的甘味価が算出される。
【００２７】
酸味価は、飲料１００ｇあたりのクエン酸換算グラム数によって規定される。酸味価は、蔗糖をクエン酸に代えること以外、上記甘味価と同様にして算出される。
【００２８】
苦味価は、飲料１００ｇあたりのカフェイン換算グラム数によって規定される。苦味価は、蔗糖をカフェインに代えること以外、上記甘味価と同様にして算出される。
【００２９】
本発明の飲料は、甘味剤、酸味剤、苦味剤及び水分を混合することによって製造できる。その際、その他の材料例えばエタノール、矯味剤、色素、香料及びビタミン類の１以上をさらに配合してもよい。
製造された飲料は、通常店頭販売又は自動販売機による販売に見られるような公知の缶、瓶又はプラスチックボトルに充填し、供給することができる。
【００３０】
【実施例】
表１に示す組成物を混合し、本発明の清涼飲料を製造した。
【００３１】
【表１】
【００３２】
（試験例）
前述の調査解析であきらかになった清涼飲料へ積極的な層の中に苦味によって刺激を求める苦味刺激好意派若しくは苦味爽快刺激派をスクリーニングする目的で２０歳代後半の、カンパリ、ビール、ジン、ブラックコーヒーのうち２種類以上を週に１回以上飲用し、さらに有糖系の清涼飲料を継続的に週１回以上飲用している社内の女性３０人を対象に、実施例に示す飲料３５０ｍｌを毎日１本、１２日間連続して飲用させ、飲用開始時と継続終了時の香味嗜好度を９段階のカテゴリースケールを用いて計測した。この結果、図１に示すように平均嗜好度は３．２７から５．４０に向上し、３０人中２３人がこの飲料を今後も継続して飲用したいとのアンケート結果を得た。
また、比較例として、実施例の飲料からカフェイン、カッシア抽出物入りフレーバーおよびビターフレーバーを除き苦味価０の清涼飲料を用いたこと以外、上記試験例と同様にして香味嗜好度を計測した。結果を図１に示す。図１に示すように、本発明の飲料が比較例の飲料と比べて嗜好度の上昇率で優れていることが確認でき、継続飲用によって優れた嗜好性を形成することが分かる。
【００３３】
【発明の効果】
本発明によって、仕事や勉強で忙しいとか、気分転換を日常必要と感じている人たちの味覚を満足させ、さらに気分転換を可能にする嗜好性を形成する香味を持った大人向けの新ジャンルの清涼飲料を新たに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】試験例の試験結果を示す。実線は実施例の結果を示し、点線は比較例の結果を示す。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a soft drink and a method for producing the soft drink.
[0002]
[Prior art]
At present, a wide variety of beverages are available. Various beverages are provided in vending machines in cans, bottles or plastic containers. Juices such as orange juice and apple juice are known as sweet drinks, lactic acid bacteria drinks as sour drinks, and black coffee and tea as bitter drinks (for example, Patent Document 1). At present, a wide variety of beverages are available in society as described above, but the combination is often composed of a balance between sourness and sweetness, and few beverages mainly use bitterness as their constituents . In addition, modern people are not always satisfied with such a drink having a mere balance between sweetness and sourness, and it has been known that there is a fact that tastes are formed for a novel drink having an appropriate bitterness as in the present invention. (Non-Patent Document 1).
[0003]
By considering the balance between sweetness and sourness in all soft drinks, most flavor skeletons currently on the market can be formed. Juice drinks, carbonated drinks, sports drinks, etc. are applicable to this.
However, a soft drink that has both sweet and sour bitterness and improves palatability by drinking continuously has not yet been known.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 06-319496 [Non-Patent Document 1]
Effects of repeated exposure and health-related information on hedonic evaluation and acceptance of a bitter bereberg, Leslie J. Stein, Hajime Nagai, Masashi Nakagawa and Gary K. Beauchamp Appetite, 2003, 40 (2), 119-129
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is a new genre of soft drinks for adults with flavors that satisfy the taste of those who are busy working or studying or who are feeling stress everyday, and that form a taste that enables them to change their mind. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The applicant of the present application makes the production and sale of soft drinks one of its business. The present inventors have conducted intensive studies in order to create a soft drink of a new genre for adults, and have conducted a consumer survey from a wide aspect of taste and lifestyle of the flavor. The implementation period is 2002, and it is performed all over the country, and includes tastes regarding taste, drink preparation for taste of soft drinks, drinking frequency, drinking occasions, and the like. The subjects ranged from teens to fifties to 2,100 men and women. As a result, among those who are active in soft drinks, there are 34% of bitterness stimulus favorers or bitterness refreshing stimulators who seek stimulation by bitterness in total, mainly among teenagers and teenagers, and the gender difference is It was found that there were few. I also found that such people tend to be busy working and studying and feel the need to change their mind during work every day. The present inventors have found that there is a problem in newly providing a soft drink that satisfies the taste of such people and further enables a change in mood.
[0007]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, a soft drink which is filled in cans, bottles or plastic containers and whose quality does not easily deteriorate with time, comprising a sweetener, a sour agent and a bitter taste. Successfully produced a soft drink characterized by exhibiting sweetness, sourness and bitterness, in which sweetness gives vitality to cerebral cells, sourness gives a refreshing feeling, and It has been found that the combination of these flavors is excellent in refreshing effect because it gives irritation and a change of mood, and is a beverage that forms palatability for flavor. After obtaining such new findings, the present inventors have completed various studies and completed the present invention.
[0008]
That is, the present invention
(1) Soft drinks filled in cans, bottles or plastic containers and whose quality does not easily deteriorate with time, containing sweeteners, sour agents and bitter agents, and exhibiting sweetness, acidity and bitterness. Soft drink,
(2) The soft drink according to (1), wherein the sweetness value is 4 to 14, the sourness value is 0.09 to 1.00, and the bitterness value is 0.15 to 0.60.
(3) The soft drink according to (1) or (2), wherein the sweetener is fruit juice, sugar, or an artificial sweetener.
[0009]
(4) The acidulant is citric acid, malic acid, acetic acid, tartaric acid, glucono delta lactone, gluconic acid, phosphoric acid, ascorbic acid, phytic acid, lactic acid or a salt thereof (1) to (1). (3) the soft drink according to any of the above,
(5) The bittering agent is caffeine, cassia extract, gentian extract, kawatake mushroom extract, sinalopiculin, germinated barley, madder extract, peptides, theobromine, aloin, naringin, bittersweet extract, β- It is at least one selected from gluco-oligosaccharides, bitter substances derived from hops or radishes, 8-acetylated sucrose, litchi extract, kina extract, yellowfin extract, Hioki sorghum extract, Himematsutake extract, borapet and brucine. The soft drink according to any one of (1) to (4),
(6) The soft drink according to any one of (1) to (5), wherein the bittering agent is at least one selected from caffeine, sagebrush extract, cassia extract and gentian extract.
[0010]
(7) The soft drink according to any one of (1) to (6), further comprising at least one of ethanol, a flavoring agent, a pigment, and a flavor.
(8) The method for producing a soft drink according to any one of (1) to (7), wherein a sweetener, a sour agent, a bitter agent, and moisture are mixed.
About.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention is a soft drink filled in cans, bottles or plastic containers and whose quality does not easily deteriorate with time, containing sweeteners, sour agents and bitter agents, and exhibiting sweetness, acidity and bitterness. It is a soft drink characterized by the following.
[0012]
The sweetener used in the present invention may be any sweetening material. For example, fruit juice, sugars, artificial sweeteners and the like can be mentioned.
[0013]
The fruit juice may be any fruit juice. For example, grapefruit, pineapple, mango, navel orange, Iyokan, Hassaku, summer citrus, sweet summer citrus, mandarin orange, lemon, sudachi, kumquat, pomelo, orange, acerola, apple, pear, peach, melon, strawberry, muscat, Grapes such as Concord, Campbell, Delaware, and Kyoho; berries such as blueberry, cranberry, blackcurrant, and redcurrant; and fruit juice such as litchi. Preferably, it is grapefruit.
[0014]
Examples of the saccharides include monosaccharides, disaccharides, oligosaccharides and sugar alcohols. Monosaccharides include glucose, fructose, sugar, sorbose, galactose and isomerized sugars, and disaccharides include sucrose, maltose, lactose, isomerized lactose and palatinose. Oligosaccharides include fructooligosaccharides, maltooligosaccharides, isomaltooligosaccharides, galactooligosaccharides, coupling sugars and palatinose.
[0015]
Examples of the sugar alcohols include monosaccharide alcohols such as erythritol, sorbitol, xylitol, and mannitol; disaccharide alcohols such as maltitol, isomaltitol, and lactitol; maltotriitol, isomalttriitol, and panitol. Examples thereof include tetrasaccharide or higher alcohols such as trisaccharide alcohols and oligosaccharide alcohols, and powdered reduced maltose syrup.
In the present invention, the saccharide is preferably sucrose.
[0016]
Examples of the artificial sweetener include stevia, aspartame, saccharin, glutyrrhizin, thaumatin and the like.
These sweeteners may be used alone or in combination of two or more.
[0017]
Examples of the acidulant include citric acid, malic acid, acetic acid, tartaric acid, glucono delta lactone, gluconic acid, ascorbic acid phosphate, phytic acid, lactic acid, and salts thereof. Preferred are citric acid and trisodium citrate.
These sour agents may be used alone or in combination of two or more.
[0018]
Examples of the above-mentioned bittering agents include caffeine, cassia extract, gentian extract, Kawatake mushroom extract, sinalopiculin, germinated barley, madder extract, peptides, theobromine, aloin, naringin, bittersweet extract, β- Examples include gluco-oligosaccharides, bitter substances derived from hops or calla sp., 8-acetylated sucrose, litchi extract, kina extract, yellowfin extract, lentin extract, himematsutake extract, borapet and brucine. As the bittering agent, a commercially available product such as a cassia extract, a sagebrush extract or a gentian extract may be used.
In the present invention, among the above-mentioned bittering agents, a cassia extract, a sagebrush extract or a gentian extract are preferable for giving a subtle bitterness and a sharp dry taste. These can provide even newer palatability when combined with caffeine.
These bittering agents may be used alone or in combination of two or more.
[0019]
According to the present invention, it may further contain one or more of ethanol, a flavoring agent, a pigment, a flavor, and a vitamin.
[0020]
Examples of the flavoring agent include glycine, glycyrrhizic acid, salts thereof, and salt.
[0021]
The pigment may be any pigment that is recognized as a food additive. For example, Food Red No. 2, Food Red No. 3, Food Red No. 40, Food Red No. 102, Food Red No. 104, Food Red No. 105, Food Red No. 106, Food Yellow No. 4, Food Yellow No. 5, Food Blue No. 1 No. Food Blue No. 2, Food Red No. 2 Aluminum Lake, Food Red No. 3 Aluminum Lake, Food Red No. 40 Aluminum Lake, Food Yellow No. Aluminum Lake, Food Yellow No. 5 Aluminum Lake, Food Blue No. 1 Aluminum Lake, or Food Blue No. 2 Aluminum Lake and the like.
[0022]
Examples of the fragrance include a natural fragrance and a synthetic fragrance. Examples of the natural fragrances include fragrance ingredients containing grass roots, bark, flowers, fruits, pericarps, and other fragrance ingredients prepared using animals and plants as materials. The natural fragrance also includes essential oils and the like obtained by treating a natural material by a steam distillation method, a squeezing method, an extraction method, or the like.
[0023]
Examples of the synthetic flavor include coffee-derived flavor, tea-derived flavor, green tea-derived flavor, oolong tea-derived flavor, cocoa-derived flavor, herb-derived flavor, spice-derived flavor, and fruit-derived flavor.
[0024]
Examples of the vitamins include vitamin A, vitamin B1, vitamin B2, vitamin B6, vitamin B12, vitamin C, vitamin D, vitamin E, niacin, calcium pantothenate, and folic acid.
[0025]
The sweetness value of the beverage of the present invention is usually about 4 to 14, preferably about 4 to 10, and the acidity value is usually about 0.09 to 1.00, preferably about 0.09 to 0.60. Yes, the bitterness is usually about 0.15 to 0.60, preferably about 0.15 to 0.40.
[0026]
The sweetness value is defined by the number of grams in terms of sucrose per 100 g of the beverage. The sweetness was determined using a sample panel with unknown sweetness values and a concentration gradient (for example, the same concentration as the unknown sweetness value sample, 10-fold concentration, and 100-fold concentration) using 30 expert panels involved in beverage flavor design. Three kinds of reference samples were prepared, and a relative ranking was given to the sweetness intensity of these samples. The results are cross-tabulated for 30 persons, and a chi-square test is performed to determine whether there is a significant difference. If there is a significant difference with respect to a sample having an unknown sweetness value, the concentration gradient is further reduced. The rank evaluation of the sucrose reference sample and the sample having an unknown sweetness value is repeated until a significant difference from the concentration of the unknown sample does not appear, and the relative sweetness value with respect to the sucrose reference sample is calculated.
[0027]
The sourness is defined by the number of grams in citric acid per 100 g of beverage. The sourness value is calculated in the same manner as the above sweetness value, except that sucrose is replaced by citric acid.
[0028]
Bitterness is defined by caffeine-equivalent grams per 100 g of beverage. The bitterness value is calculated in the same manner as the above sweetness value except that sucrose is replaced by caffeine.
[0029]
The beverage of the present invention can be produced by mixing a sweetener, a sour agent, a bitter agent and water. At this time, one or more other materials such as ethanol, a flavoring agent, a pigment, a flavor, and a vitamin may be further added.
The manufactured beverage can be filled and supplied in known cans, bottles or plastic bottles, such as those typically found in over-the-counter or vending machine sales.
[0030]
【Example】
The compositions shown in Table 1 were mixed to produce a soft drink of the present invention.
[0031]
[Table 1]
(Test example)
Campari, beer, gin, late 20's for the purpose of screening for a bitter stimulus favoring group or a bitter stimulating stimulator who seeks stimulation by bitterness in the active layer of soft drinks that became apparent in the aforementioned survey analysis For 30 women in the company who drink two or more types of black coffee at least once a week and further drink sugar-based soft drinks at least once a week, 350 ml of the drink shown in the examples. Was drunk daily for 12 consecutive days, and the flavor preference at the start and end of drinking was measured using a nine-stage category scale. As a result, as shown in FIG. 1, the average preference was improved from 3.27 to 5.40, and 23 out of 30 persons obtained a questionnaire result that they would like to continue to drink this drink.
In addition, as a comparative example, the flavor preference was measured in the same manner as in the above-mentioned test example, except that a soft drink having a bitterness value of 0 was used except for caffeine, a cassia extract-containing flavor and a bitter flavor from the beverages of the examples. The results are shown in FIG. As shown in FIG. 1, it can be confirmed that the beverage of the present invention is superior in the rate of increase in the preference degree as compared with the beverage of the comparative example, and it can be seen that the beverage of the present invention forms excellent palatability by continuous drinking.
[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, a new genre for adults with a flavor that forms a palatability that satisfies the taste of those who are busy working or studying, or who need daily refreshment, and furthermore, make it possible to refresh. A soft drink can be newly provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows test results of a test example. The solid line shows the result of the example, and the dotted line shows the result of the comparative example.
