JP2004357480A - 幹線増幅器用雷害保護装置 - Google Patents

幹線増幅器用雷害保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004357480A
JP2004357480A JP2003155506A JP2003155506A JP2004357480A JP 2004357480 A JP2004357480 A JP 2004357480A JP 2003155506 A JP2003155506 A JP 2003155506A JP 2003155506 A JP2003155506 A JP 2003155506A JP 2004357480 A JP2004357480 A JP 2004357480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main line
amplifier
trunk
protection device
discharge tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003155506A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Mamiya
三嘉 間宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kouatsu Electric Co
Original Assignee
Nippon Kouatsu Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kouatsu Electric Co filed Critical Nippon Kouatsu Electric Co
Priority to JP2003155506A priority Critical patent/JP2004357480A/ja
Publication of JP2004357480A publication Critical patent/JP2004357480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】CATV等の幹線増幅器用であり、雷サージから保護するための幹線増幅器用雷害保護装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本幹線増幅器用雷害保護装置は、一端側電極、他端側電極及び中間電極を具備する三極放電管と、ハイパスフィルタとを備え、該三極放電管は、該幹線増幅器に接続する上流側幹線の各線に該一端側電極を接続し、該幹線増幅器に接続する下流側幹線の各線に該他端側電極を接続し、且つ該中間電極を直接接地し又は該幹線増幅器の筐体を介して接地し、該ハイパスフィルタは、該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該上流側幹線、及び該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該下流側幹線に設けることを特徴とする。これによって、雷サージが幹線増幅器内に進入することを防止し、保護することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幹線増幅器用雷害保護装置に関する。更に詳しくは、幹線増幅器用であり、通信品質が劣化することなく雷害に対する耐性を高めることができる幹線増幅器用雷害保護装置に関する。
本発明は、同軸ケーブル型CATV等、放送や通信の配信に用いられる幹線用の幹線増幅器の雷害保護において広く利用される。
【0002】
【従来の技術】
現在、CATV放送等の配信に用いる幹線は、同軸ケーブルを主に用いられており、数百m程の間隔で幹線増幅器が接続されて、幹線上の信号を増幅することによって長距離伝送による信号の劣化を抑えている。この幹線増幅器は、増幅回路基盤等をケース内に配設し、電柱間に張られているメッセンジャー線に、吊り下げて使用される。このメッセンジャー線は、電柱支柱部で電柱の接地線と接続されている。
また、CATV用同軸ケーブルは、電力線と電話線の間の高さに設けられており落雷しにくいが、場合によっては同軸ケーブルに落雷したり、落雷した電力線及び電話線から誘導したりして発生した雷サージが流れることがある。幹線増幅器は耐雷性能を有しているが、この雷サージによって破損する場合がある。
このような、通信回線に接続された機器を雷サージから保護するための手段が提案されている(特許文献1〜4参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−44636号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開平6−121456号公報(第2頁)
【特許文献3】
特開平10−191555号公報(第2頁、第1図)
【特許文献4】
特開平10−94168号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの保護手段は、幹線増幅器を保護するためのものではなく末端の端末等を保護するものであり、幹線の途中に設けられている幹線増幅器を保護することを考慮していない。また、幹線上の雷サージを大地に逃がす方法があるが、大地への回路が比較的高インピーダンスであるため、雷サージが大地に流れると同時に幹線増幅器側にも流れ、幹線増幅器の損傷の原因になる場合があった。
本発明は、上記問題点を解決するものであり、CATV等の幹線増幅器用であり、雷サージから保護するための幹線増幅器用雷害保護装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記1.〜5.の通りである。
1.一端側電極、他端側電極及び中間電極を具備する三極放電管と、ハイパスフィルタとを備え、該三極放電管は、該幹線増幅器に接続する上流側幹線の各線に該一端側電極を接続し、該幹線増幅器に接続する下流側幹線の各線に該他端側電極を接続し、且つ該中間電極を直接接地し又は該幹線増幅器の筐体を介して接地し、該ハイパスフィルタは、該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該上流側幹線、及び該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該下流側幹線に設けることを特徴とする幹線増幅器用雷害保護装置。
2.上記中間電極と接地点との間にバリスタを挿入して接続する上記1.記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
3.一端側電極及び他端側電極を具備する二極放電管と、ハイパスフィルタとを備え、該二極放電管は、該幹線増幅器に接続する上流側幹線の各線に該一端側電極を接続し、該幹線増幅器に接続する下流側幹線の各線に該他端側電極を接続し、該ハイパスフィルタは、該二極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該上流側幹線、及び該二極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該下流側幹線に設けることを特徴とする幹線増幅器用雷害保護装置。
4.上記ハイパスフィルタは、上記上流側幹線及び上記下流側幹線に周着するフェライトコアである上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
5.上記上流側幹線と上記一端側電極との間、又は上記下流側幹線と上記他端側電極との間にローパスフィルタを接続する上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
【0006】
【発明の効果】
本発明の三極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置によれば、雷サージを大地に流し、且つ幹線増幅器内に流れないように迂回させることができるため、幹線増幅器を雷サージから保護することができる。また、幹線増幅器の両側にハイパスフィルタを設けることで雷サージが幹線増幅器内に進入することを防止することができる。更に、三極放電管によって通常状態における絶縁を行っているため、幹線増幅器用雷害保護装置を介して信号が迂回したり、帰還が掛かって発振したりすることがない。
【0007】
本発明の二極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置によれば、幹線増幅器内に流れないように迂回させることができるため、幹線増幅器を雷サージから保護することができる。また、幹線増幅器の両側にハイパスフィルタを設けることで雷サージが幹線増幅器内に進入することを防止することができる。更に、二極放電管によって通常状態における絶縁を行っているため、幹線増幅器用雷害保護装置を介して信号が迂回したり、帰還が掛かって発振したりすることがない。
【0008】
また、中間電極と大地との間にバリスタを設ける場合は、両者間の電位差によって常時電流が流れ、ノイズや故障等を防止することができる。
更に、ハイパスフィルタとして、フェライトコアを用いることで容易に、雷サージが幹線増幅器内に進入することを防止することができる。
また、ローパスフィルタを具備する場合は、幹線増幅器用雷害保護装置を介して信号が迂回することをより確実に抑止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の幹線増幅器用雷害保護装置を図1〜8を用いて説明する。
上記「幹線」は、任意の放送及び通信等に用いられる線であり、CATV伝送路等を例示することができる。また、幹線は、同軸ケーブル及び平衡型ケーブル等任意の線種を選択することができる。
上記「三極放電管」は、真空又はガスで満たされる管内に3つの電極を有する避雷器(アレスタともいう)である。また、各電極は間隔を空けて設けられ、一端側電極及び他端側電極の間に中間電極が位置する。
また、中間電極は、直接接地してもよいし、幹線増幅器を介して接地してもよい。幹線増幅器の筐体は通常接地されているため、中間電極を筐体に接続するだけで接地することができるからである。
上記「二極放電管」は、真空又はガスで満たされる管内に間隔を空けて設けられた2つの電極を有する避雷器である。
三極放電管及び二極放電管の動作開始電圧は、電源による続流を防止するために電源電圧の2〜4倍(特に好ましくは2.5〜3.5倍、更に好ましくは2.5〜3倍)が好ましい。
【0010】
上記「ハイパスフィルタ」は、高周波である通信信号の損失がなく、低周波である雷サージの損失を発生させるようなフィルタである。また、ハイパスフィルタは、幹線増幅器に接続される上流側幹線及び下流側幹線のいずれも設けることが好ましい。更に、幹線増幅器を介して分岐する幹線である場合は、各分岐線に設けることが好ましい。このように幹線増幅器に接続される全ての幹線にハイパスフィルタを設けるのは、いずれの幹線に雷サージが流れても幹線増幅器内に流れることを防止することができるからである。
【0011】
このハイパスフィルタは、1MHz〜2GHz(特に好ましくは5MHz〜1.2GHz、更に好ましくは10MHz〜1GHz)の高周波において、インピーダンスが幹線のインピーダンスの1/4以下(特に好ましくは1/5以下、更に好ましくは1/6以下)が好ましい。また、1MHz未満(特に好ましくは700kHz未満、更に好ましくは500kHz)の低周波において、インピーダンスが幹線のインピーダンスの5倍以上(特に好ましくは7倍以上、更に好ましくは10倍以上)が好ましい。
このような範囲とするのは、雷サージの周波数帯は500kHz未満、特にエネルギーの大半を有する周波数帯は10kHz未満の低周波であるためである。一方、通信信号はCATV等では10MHz〜1GHzの周波数帯で通信を行うため、より低周波である雷サージの周波数帯を減衰させることで幹線増幅器に雷サージが到達することを防止することができる。
【0012】
このようなハイパスフィルタの好例として幹線の周面を囲うように配置することができ、通信信号の周波数帯の透磁率が低いフェライトコアを挙げることができる。このようなフェライトコアは、図2に示すように、通信信号の周波数帯となる高周波で透磁率が小さくなるものを挙げることができる。またフェライトコアの形状は、円筒形状及び角筒形状等を例示することができる。また、円筒形状等を縦割りしたものであり、使用時に組み合わせて円筒形状等になるものも例示することができる。
【0013】
上記「ローパスフィルタ」は、上記高周波である通信信号の損失があり、上記低周波である雷サージの損失をないフィルタである。このローパスフィルタは、上記高周波において、インピーダンスが幹線のインピーダンスの5倍以上(特に好ましくは、7倍以上、更に好ましくは10倍以上)が好ましい。また、上記低周波において、インピーダンスが幹線のインピーダンスの1/4以下(特に好ましくは、1/5以下、更に好ましくは1/6以下)が好ましい。
このようなローパスフィルタとしてインダクタを例示することができる。また、インダクタの種類も特に問わず、空芯コイルや芯巻きコイル等を挙げることができる。
このようなローパスフィルタの好例としてインダクタを例示することができる。
【0014】
また、上記「バリスタ」は、通常使用される電圧及び電流では高抵抗であり、サージ電流のような高電圧大電流では低抵抗を示す素子であればよく、酸化亜鉛及び炭化ケイ等を用いた電圧非直線抵抗素子等を例示することができる。
【0015】
【実施例】
以下、図1〜図8を用いて本発明の幹線増幅器用雷害保護装置を実施例により説明する。
1.三極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置
(1)幹線増幅器用雷害保護装置の構成
本実施例1の幹線増幅器用雷害保護装置は、CATV伝送路である幹線中に設けられる幹線増幅器を雷サージから保護するための幹線増幅器用雷害保護装置である。
本幹線増幅器用雷害保護装置は図1に示すように、同軸ケーブルの幹線3、4に接続された幹線増幅器2をバイパスするように接続する保護装置であり、
筐体10内に、三極放電管111、112と、バイパス線121、122と、フェライトコア131、132と、バリスタ161、162とを備える。
尚、幹線増幅器2は、メッセンジャー線5を介して接地されている。
【0016】
バイパス線121、122は、幹線増幅器2の上流側の幹線3と、下流側の幹線4とをバイパス接続する。
三極放電管111、112は、バイパス線121、122上に設けられたガス封入式の避雷器であり、幹線3、4を流れる信号の電圧では放電を起こさないよう、放電開始電圧が設定されている。また、三極放電管111、112は、一端側電極及び他端側電極をそれぞれバイパス線121、122に接続し、中間電極を幹線増幅器2の筐体に接続している。このため、接地点となる幹線増幅器2は、メッセンジャー線5を介して接地されているため、中間電極を接地したことと等価であるためである。
尚、中間電極を幹線増幅器2の筐体に接続することなく、大地にそのまま接続する接地を行ってもよい。
【0017】
フェライトコア131、132は、図2に示すように約1MHz以上の周波数の透磁率が低い材質を用い、約500kHz未満の雷サージを吸収することができる。このため、通信等に用いる10MHz以上の周波数帯の透磁率が低く、通信信号の劣化にほとんど影響を与えない。更に、フェライトコア131、132は、幹線3、4である同軸ケーブルの外径とほぼ同じ大きさである内径の中心孔を備えた円筒形状であり、図1に示すように、中心孔に幹線を貫通させた状態で使用する。
バリスタ161、162は、酸化亜鉛素子等を用い上流又は下流の幹線3、4に流れた雷サージの続流が、バイパス線121、122を介して下流又は上流の幹線4、3に流れないようにするためのものである。
【0018】
(2)幹線増幅器用雷害保護装置の効果
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、雷サージが幹線3、4上を流れても、三極放電管111、112を介して幹線増幅器用雷害保護装置1の筐体に流れ、更に、メッセンジャー線を伝って大地に流すことができる。また、三極放電管111、112を介して反対側の幹線4、3上に流れるため、幹線増幅器2内の回路に雷サージが流れることを抑制することができる。更に、幹線増幅器2の両側にハイパスフィルタであるフェライトコア131、132を設けているため、雷サージをフェライトコア131、132で熱に変えて減衰することができ、幹線増幅器2内の回路に雷サージが流れることを防止することができる。
更に、三極放電管111、112によって通常状態における絶縁を行っているため、幹線増幅器用雷害保護装置を介して信号が迂回したり、帰還が掛かって発振したりすることがない。
【0019】
2.ローパスフィルタを具備する幹線増幅器用雷害保護装置
本実施例2の幹線増幅器用雷害保護装置は、図3に示すように、実施例1の幹線増幅器用雷害保護装置にローパスフィルタであるインダクタ141、142を設けたものである。このインダクタ141、142は通信等に用いる10MHz以上の周波数帯のインピーダンスが高くなるように設定された空芯コイルであり、図3に示すように、三極放電管111、112の他端側電極と下流側幹線4との間に設けられている。
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、三極放電管111、112とインダクタ141、142という2つの素子によって平常時の絶縁を保ち、信号が流れることを防止することができる。
【0020】
3.複数筐体の幹線増幅器用雷害保護装置
本実施例3の幹線増幅器用雷害保護装置は、図4に示すように、実施例2の幹線増幅器用雷害保護装置にバリスタ171、172を設けたものである。このバリスタ171、172は図4に示すように、三極放電管111、112の一端側電極と上流側幹線4との間に設けられている。
更に、本幹線増幅器用雷害保護装置は、2つの筐体101、102を備え、筐体101には、フェライトコア131及びバリスタ171、172を具備し、筐体102には、三極放電管111、112、バリスタ161、162及びフェライトコア132を備える。
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、三極放電管111、112、インダクタ141、142及びバリスタ171、172という3つの素子によって平常時の絶縁を保ち、信号が流れることを防止することができる。更に、筐体を2つに分けることにより、幹線増幅器用雷害保護装置の配設の自由度を上げ、容易に配設することができる。
【0021】
4.パイパス線にバリスタを有する三極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置
本実施例4の幹線増幅器用雷害保護装置は、図5に示すように、実施例1の幹線増幅器用雷害保護装置にバリスタ171、172を設けたものである。このバリスタ171、172は図5に示すように、三極放電管111、112の他端側電極と下流側幹線4との間に設けられている。
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、実施例2及び3と同様に、三極放電管111、112及びバリスタ171、172という2つの素子によって平常時の絶縁を保ち、信号が流れることを防止することができる。
【0022】
5.分岐を有する幹線増幅器用雷害保護装置
本実施例5の幹線増幅器用雷害保護装置は、幹線の分岐に用いられる幹線増幅器を雷サージから保護するための幹線増幅器用雷害保護装置である。
本幹線増幅器用雷害保護装置は図6に示すように、同軸ケーブルの幹線3、4a、4bに接続された幹線増幅器21をバイパスするように接続する保護装置である。
また、幹線3、4a間は、三極放電管111a、112aと、バイパス線121a、122aと、フェライトコア131、132aと、バリスタ161a、162aと、インダクタ141a、142aとを備える。
更に、幹線3、4b間は、三極放電管111b、112bと、バイパス線121b、122bと、フェライトコア131、132bと、バリスタ161b、162bと、インダクタ141b、142bとを備える。尚、フェライト131は、どちらの分岐に対しても共通に用いられる。
【0023】
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、いずれの幹線3、4a、4bに対しても実施例2等と同様の効果を得ることができる。つまり、いずれの幹線3、4a、4bに雷サージが流れても、大地に流れると共に残りの2本の幹線に流すことができ、幹線増幅器2内の回路に雷サージが流れることを防止することができる。
【0024】
6.二極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置
(1)幹線増幅器用雷害保護装置の構成
本実施例6の幹線増幅器用雷害保護装置は、二極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置であり、図7に示すように、筐体10内に、二極放電管151、152と、バイパス線121、122と、フェライトコア131、132と、インダクタ141、142とを備える。
尚、幹線増幅器2は、メッセンジャー線5を介して接地されている。
【0025】
バイパス線121、122は、幹線増幅器2の上流側の幹線3と、下流側の幹線4とをバイパス接続する。
二極放電管151、152は、バイパス線121、122上に設けられたガス封入式の避雷器であり、幹線3、4を流れる信号の電圧では放電を起こさないよう、放電開始電圧が設定されている。また、二極放電管151、152は、一端側電極及び他端側電極をそれぞれバイパス線121、122に接続している。
また、フェライトコア131、132及びインダクタ141、142は実施例2と同様の構成とした。
【0026】
(2)幹線増幅器用雷害保護装置の効果
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、雷サージが幹線3、4上を流れても、二極放電管151、152を介して反対側の幹線4、3上に流れるため、幹線増幅器2内の回路に雷サージが流れることを抑制することができる。更に、幹線増幅器用2の両側にハイパスフィルタであるフェライトコア131、132を設けているため、雷サージをフェライトコア131、132で熱に変えて減衰することができ、幹線増幅器2内の回路に雷サージが流れることを防止することができる。
更に、二極放電管151、152によって通常状態における絶縁を行っているため、幹線増幅器用雷害保護装置を介して信号が迂回したり、帰還が掛かって発振したりすることがない。
【0027】
7.二極放電管を用い、バリスタを設けた幹線増幅器用雷害保護装置
本実施例7の幹線増幅器用雷害保護装置は、図8に示すように、実施例6の幹線増幅器用雷害保護装置にバリスタ171、172を設けたものである。このバリスタ171、172は図8に示すように、二極放電管151、152の他端側電極と下流側幹線4との間に設けられている。
このような幹線増幅器用雷害保護装置は、実施例6と同様に、二極放電管、バリスタ171、172という2つの素子によって平常時の絶縁を保ち、信号が流れることを防止することができる。
【0028】
尚、本発明においては、前記実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。即ち、三極放電管111、112、インダクタ141、142及びバリスタ171、172の順番は任意の順にすることができる。また、2つの筐体を備える幹線増幅器用雷害保護装置は、実施例3に限らず、実施例1、2、4〜7に適用することができる。
更に、本実施例1〜7は同軸ケーブルを用いた幹線に対する実施例であるが、これに限らず、平行ケーブルやツイストペアケーブル等のケーブルに対しても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図2】本幹線増幅器用雷害保護装置に用いるフェライトコアの周波数に応じた透磁率の特性を説明するためのグラフである。
【図3】インダクタを有する幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図4】パイパス線にインダクタ及びバリスタを有し、2分割された幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図5】パイパス線にバリスタを有する幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図6】下流側幹線が分岐する幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図7】二極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【図8】二極放電管を用いた幹線増幅器用雷害保護装置の回路図を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1;幹線増幅器用雷害保護装置、10、101、102;筐体、111、112;三極放電管、121、122;バイパス線、131、132;フェライトコア、141、142;インダクタ、151、152;二極放電管、161、162、171、172;バリスタ、2、21;幹線増幅器、3;上流側幹線、4、4a、4b;下流側幹線、5;メッセンジャー線。

Claims (5)

  1. 一端側電極、他端側電極及び中間電極を具備する三極放電管と、ハイパスフィルタとを備え、
    該三極放電管は、該幹線増幅器に接続する上流側幹線の各線に該一端側電極を接続し、該幹線増幅器に接続する下流側幹線の各線に該他端側電極を接続し、且つ該中間電極を直接接地し又は該幹線増幅器の筐体を介して接地し、
    該ハイパスフィルタは、該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該上流側幹線、及び該三極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該下流側幹線に設けることを特徴とする幹線増幅器用雷害保護装置。
  2. 上記中間電極と接地点との間にバリスタを挿入して接続する請求項1記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
  3. 一端側電極及び他端側電極を具備する二極放電管と、ハイパスフィルタとを備え、
    該二極放電管は、該幹線増幅器に接続する上流側幹線の各線に該一端側電極を接続し、該幹線増幅器に接続する下流側幹線の各線に該他端側電極を接続し、
    該ハイパスフィルタは、該二極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該上流側幹線、及び該二極放電管の接続点と、該幹線増幅器との間の該下流側幹線に設けることを特徴とする幹線増幅器用雷害保護装置。
  4. 上記ハイパスフィルタは、上記上流側幹線及び上記下流側幹線に周着するフェライトコアである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
  5. 上記上流側幹線と上記一端側電極との間、又は上記下流側幹線と上記他端側電極との間にローパスフィルタを接続する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の幹線増幅器用雷害保護装置。
JP2003155506A 2003-05-30 2003-05-30 幹線増幅器用雷害保護装置 Pending JP2004357480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003155506A JP2004357480A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 幹線増幅器用雷害保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003155506A JP2004357480A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 幹線増幅器用雷害保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004357480A true JP2004357480A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34049854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003155506A Pending JP2004357480A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 幹線増幅器用雷害保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004357480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193632A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hakusan Mfg Co Ltd Catvシステムの無停電電源供給装置用雷防護装置およびそれを備える無停電電源供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193632A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hakusan Mfg Co Ltd Catvシステムの無停電電源供給装置用雷防護装置およびそれを備える無停電電源供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7248148B2 (en) Power line coupling device and method of using the same
US7082022B2 (en) Circuit for diverting surges and transient impulses
US5053910A (en) Surge suppressor for coaxial transmission line
JP2006507721A (ja) 通信用電力線をセグメント化するためのフィルタ
US20020002040A1 (en) Method and apparatus for interfacing RF signals to medium voltage power lines
US20110141646A1 (en) Surge protection circuit for passing dc and rf signals
US20110007444A1 (en) Electrical interface protecting apparatus
US7245201B1 (en) Power line coupling device and method of using the same
EP1895550A1 (en) A device for suppressing high frequency current or/and voltage components
JP2004357480A (ja) 幹線増幅器用雷害保護装置
CN217642717U (zh) 一种应用于射频接口的感应雷电防护装置
CN107578901B (zh) 一种变压器电磁干扰防护系统
JP2001103447A (ja) 外来雑音混入防止装置及び保安器
GB2302621A (en) Electrical surge protector for signal lines
US20070070570A1 (en) Surge protection methods and apparatus
AU712954B2 (en) Method and arrangement for inteference-protected power supply
WO2005064760A1 (en) Apparatus for protecting communication device from falling of thunderbolt and surge
WO2007063618A1 (ja) 電力線搬送通信用信号結合装置
JP6872862B2 (ja) 列車無線システム
JP2013116022A (ja) 同軸ケーブル用雷防護装置
JP4219692B2 (ja) Catv保安器
KR100476696B1 (ko) 통신기기의 낙뢰 및 써지 보호장치
JPS5830012A (ja) 通信ケ−ブルの電磁誘導防護構造
KR100996198B1 (ko) 서지 보호기 및 서지 보호 소자의 제조 방법
Whitlock Understanding, Finding, and Eliminating Ground Loops

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050606

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080205