JP2004356658A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一基板上に高速動作TFTと高耐圧TFTとを集積化する。
【解決手段】 ボトムゲイト型TFT200のゲイト電極201と基板100表面を覆って、ボトムゲイト用ゲイト絶縁膜110が設けられる。このゲイト絶縁膜110はボトムゲイト型TFT200のゲイト絶縁膜として機能すると共に、トップゲイト型TFT300、350の下地膜としても機能する。半導体層202、302、303上にはトップゲイト用絶縁膜が形成される。
ゲイト絶縁膜110を厚くし、ゲイト絶縁膜120を薄くすることで、ボトムゲイト型TFT200を高耐圧型とし、トップゲイト型TFT300、350を高速動作型とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタ(TFT)を複数個有する半導体集積回路に関するものであり、高耐圧TFTと、高速駆動型TFTとを同一基板上に有する半導体集積回路とその作製方法に関するものである。
最近、絶縁基板上に、薄膜状の半導体層(活性層ともいう)を有する絶縁ゲイト型の半導体装置の研究がなされている。特に、薄膜状の絶縁ゲイト型トランジスタ、いわゆる薄膜トランジスタ(TFT)が盛んに研究されている。利用する半導体の材料・結晶状態によって、アモルファスシリコン(以下、a-SiTFTと記す)TFTやポリシリコンTFT(以下、p-SiTFTと記す)というように区別されている。
一般にアモルファス状態の半導体の電界移動度は小さく、従って、a-SiTFTは高速動作が要求されるTFTには利用できない。他方、ポリシリコン等の結晶性半導体は電界移動度が大きく、高速動作可能なTFTを作製することが可能である。
一般に、p-SiTFTはシリコンの結晶化のプロセス温度によって、低温p-SiTFT、高温p-SiTFTのように区別されている。近年、p-SiTFTの性能が改善され、特にしきい値電圧は低温p-SiTFTでは3V以下に、高温p-SiTFTでは1.5V以下である。また電源電圧も低下され、低温p-SiTFTでは10V以下、高温p-SiTFTでは5V以下という比較的低い電源電圧でも、数MHz〜数十MHzのクロック周波数で動作できるようになった。
液晶表示装置等のアクティブマトリクス型表示パネルに関しては、p-SiTFTによって、画素回路だけでなく、画素回路を駆動するための周辺回路(ドライバ回路)をも同一基板上に作製した周辺回路一体型のパネルの商品化が進んでいる。
電子システムの構成の簡素化と低消費電力化の点から、液晶表示システムの電源電圧のレベルは、このドライバ回路を制御するための外付ICと同じであることが望ましい。通常、ICの動作電圧は5V又は3.3Vである。一般的にアクティブマトリクス型パネルのドライバ回路の電源電圧は5V程度である。しかしながら以下の理由により、画素回路の電源電圧を数Vまで下げることは現状では非常に困難である。
近年、階調表示の要求が高まり、フルカラー表示では256階調(8ビット)が必要である。例えば、1階調当たり液晶の電圧レベルを10〜20mVとすると、256階調を実現するためには、液晶の駆動電圧のレベルは2.5〜5V程度必要になる。
また、液晶のしきい値電圧は、TNモードでは1.5〜2V程度であり、ECBモードでは2〜5V程度である。
従って、画素回路の電源電圧は画素TFTのしきい値電圧、液晶のしきい値電圧、階調表示に要する電圧、および液晶の駆動電圧(交流電圧の振幅)を加算すると、少なくとも14〜25V程度に設定することが適当である。よって画素TFTやゲートドライバTFTには比較的高電圧が印加されるので、劣化し易いという問題が生じている。
他方、ドライバ回路等の信号処理回路は3〜5V程度の低電圧で動作される回路であり、ドライバTFTには高速動作特性が要求される。このように周辺一体型のパネルにおいては、高電圧動作−高耐圧型TFTと、低電圧動作−高速動作型TFTというように、相反する特性のTFTが同一基板に作製されている。
上述した周辺一体型のパネルでは、高電圧駆動させる画素TFTが劣化し易い。画素TFTにはnチャネル型TFTが主に用いられている。nチャネル型TFTの劣化の主な原因は、ドレイン接合部においてゲイト絶縁膜へホットキャリヤが注入されるためである。特に、ゲイト絶縁膜をCVD等で作製された絶縁膜で形成した場合には、トラップ準位が熱酸化膜に比較して多いため、劣化の程度がより大きくなる。
キャリヤ注入による劣化等を防止するには印加電圧を下げるか、ゲイト絶縁膜を厚くして、ドレイン接合部での電界強度を弱めればよい。しかしながら、従来例で述べたように、画素部の印加電圧は低下させることは困難である。他方、ゲイト絶縁膜を厚くする手法では画素TFTの劣化が低減されるが、ドライバ回路の動作速度が低下してしまう。ドライバ回路の動作速度を維持するためには駆動電圧を上げればよいが、消費電力が増大してしまう。
そこで、高耐圧TFTと高速動作TFTのゲイト絶縁膜をつくり分け、その膜厚を異ならせることで、それぞれのTFTの特性を満足させる方法が想起されるが、以下のような問題が生ずる。
第1に、高耐圧TFTと高速動作TFTのゲイト絶縁膜の成膜工程を別にすることによって、最適の膜厚にすることができる。しかし、他方のゲイト絶縁膜を覆うレジストマスクの作製が必要になって、汚染の問題が生じ、またプロセスを複雑化してしまう。
第2に、エッチングの手法で、高速動作TFTのゲイト絶縁膜だけ膜厚を薄くする方法が考えられる。しかしながら膜厚の制御性や再現性に問題がある。特に、トップゲイト型TFTでは、活性層が存在する状態でゲイト絶縁膜をエッチングするので、新しい欠陥準位を発生してしまい信頼性を損なわせてしまう。さらにトップゲイト型TFTの場合にはゲイト絶縁膜を厚くすると、不純物のドーピングをスルードーピングで行うことが困難になる。
高速動作と高耐圧は矛盾する特性である。上述したように同一基板上に高速動作型TFTと高耐圧型TFTを信頼性を損なわずに作製するのは、従来のTFTの作製方法では非常に困難を伴う。本発明はこのような困難な課題に対して解答を与えんとするものである。
本発明の目的は、トップゲイト型TFTとボトムゲイト型TFTを同一基板上に形成し、かつ2種類のTFTのゲイト絶縁膜の膜厚を互いに異ならせることにより、同一基板上に高速動作TFTと高耐圧TFTとを有する半導体集積回路を提供することにある。
また本発明の目的は、このような高速動作TFTと高耐圧TFTを集積化した半導体集積回路を容易に、かつ信頼性良く作製し得る半導体集積回路の作製方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の半導体集積回路の構成は同一の基板上に、トップゲイト型の薄膜トランジスタと、ボトムゲイト型の薄膜トランジスタとを有する半導体集積回路であって、
前記基板を覆う第1の絶縁膜と、
前記基板と前記第1の絶縁膜の間に形成された前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタのゲイト電極と、
前記第1の絶縁膜上に形成された前記トップゲイト型薄膜トランジスタの半導体層と、前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタの半導体層と、
前記トップゲイト型薄膜トランジスタの前記半導体層の少なくともチャネル形成領域を覆う第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成された前記トップゲイト型薄膜トランジスタのゲイト電極と
を有し、
前記第1の絶縁膜を前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタのゲイト絶縁膜に用い、前記第2の絶縁膜を前記トップゲイト型薄膜トランジスタのゲイト絶縁膜に用いることを特徴とする。
また上述した課題を解決するために、本発明の半導体集積回路の作製方法の構成は同一の基板上に、ボトムゲイト型薄膜トランジスタと、トップゲイト型薄膜トランジスタとを有する半導体集積回路の作製方法であって、
前記基板上に前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタのゲイト電極を形成する第1の工程と、
前記基板と前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタのゲイト電極とを覆う第1の絶縁膜を形成する第2の工程と、
前記第1の絶縁膜上に、前記トップゲイト型薄膜トランジスタの半導体層と、ボトムゲイト型薄膜トランジスタの半導体層とを形成する第3の工程と、
前記トップゲイト型薄膜トランジスタの前記半導体層のチャネル形成領域を少なくとも覆う第2の絶縁膜を形成する第4の工程と、
前記第2の絶縁膜上に、前記トップゲイト型薄膜トランジスタのゲイト電極を形成する第5の工程と
を有し、
前記第1の絶縁膜を前記ボトムゲイト型薄膜トランジスタのゲイト絶縁膜に用い、前記第2の絶縁膜を前記トップゲイト型薄膜トランジスタのゲイト絶縁膜に用いることを特徴とする。
本発明は、ボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜と、トップゲイト型TFTの基板からの不純物拡散を防止するための下地絶縁膜とを第1の絶縁膜に共通化し、かつボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜(第1の絶縁膜)と、トップゲイト型TFTのゲイト絶縁膜(第2の絶縁膜)とは異なる層に存在し、異なるプロセスで作製されることに最大の特徴を有する。
上記の本発明の構成により、エッチングや成膜等のゲイト絶縁膜の膜厚を変えるためのプロセスを追加・変更せずに、トップゲイト型とボトムゲイト型のゲイト絶縁膜の膜厚を互いに異ならせることが容易にできる。トップゲイト型TFTの作製工程を基準にすると、本発明の集積回路の作製方法は、下地絶縁膜を形成する前にボトムゲイト型TFTのゲイト電極を作製する工程を追加するのみである。従って本発明によって、同一基板上に、高耐圧型TFTと高速動作型TFTという相反する特性のTFTを容易に、かつ信頼性を損なうことなく作製することができる。
例えば、ボトムゲイト型TFTはゲイト絶縁膜を厚くして高耐圧型とする。他方、トップゲイト型TFTはゲイト絶縁膜を薄くして高速動作型とする。逆に第1の絶縁膜を第2の絶縁膜よりも薄くして、ボトムゲイト型TFTを高耐圧型とし、トップゲイト型TFTを高速動作型とすることができる。
実際には、第1、第2の絶縁膜の膜厚はTFTの駆動電圧によって適宜に設定する。例えば、本発明の半導体集積回路をアクティブマトリクス型液晶表示装置に応用した場合には、ドライバ回路等の信号処理回路のような3〜5V程度の低駆動電圧・高速動作型のTFTであれば、そのゲイト絶縁膜(第1もしくは第2の絶縁膜)の厚さを100nm以下とすればよい。その下限は、ピンホールが開かない膜厚で定義され、CVD膜等の堆積膜であれば10nm程度であり、緻密性の良い熱酸化膜を使用する10nm以下とすることが可能である。
また、画素TFTような、14〜25V程度の比較的高い電源電圧で駆動されるTFTであれば、そのゲイト絶縁膜(第1もしくは第2の絶縁膜)の厚さを150nm〜300nm程度に厚くする。駆動電圧がより高ければ、第1もしくは第2の絶縁膜をより厚くする。
例えば、トップゲイト型TFTを低駆動電圧・高速動作型とし、ボトムゲイト型薄膜トランジスタを高駆動電圧・高耐圧型とする場合は、第2の絶縁膜は100nm以下まで薄くし、第1の絶縁膜は150〜300nmと厚くする。また、トップゲイト型とボトムゲイト型の特性を逆にする場合には、第1、第2の絶縁膜の厚さの関係を上記の逆にすればよい。
なお、従来の半導体集積回路(特にデジタル回路)においては、使用される電圧は回路内で全て同じであった。例えば、DRAMではメモリー領域でも周辺回路でも単一電圧で駆動される。よって、従来の半導体集積回路技術からは、本発明のようにゲイト絶縁膜の厚さを積極的に変更することは必要とされていなかったことに注意すると、本発明の特徴が理解できる。
本発明においては、ボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜と、トップゲイト型TFTの下地絶縁膜を第1の絶縁膜として共通化し、かつボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜(第1の絶縁膜)と、トップゲイト型TFTのゲイト絶縁膜(第2の絶縁膜)は異なる層に存在し、異なるプロセスで作製される。このため、エッチングや成膜等のゲイト絶縁膜の膜厚を制御するためのプロセスを追加、変更せずに、トップゲイト型とボトムゲイト型のゲイト絶縁膜の膜厚を互いに異ならせることが容易にできる。
従って、同一基板上に、TFTの信頼性を損なうことなく、低電圧で高速動作を優先するTFTと、高耐圧を優先するTFTを形成することができる。これをアクティブマトリクス型パネルに応用した場合には、信頼性および消費電力の改善が図られる。
本発明の半導体集積回路の作製方法はトップゲイト型TFTの作製工程を基準にすると、この工程にボトムゲイト型TFTのゲイト電極を作製するための、成膜・パターニング工程を追加するだけである。しかもこの追加される工程は公知の技術である。よって、本発明は容易に実施可能であり、工業上有益である。
また上記した実施例では、主に画素部とドライバ回路を一体化したアクティブマトリクス型パネルに本発明を応用する例を示した。更に、本発明を用いることにより、ドライバ回路だけでなく、ドライバ回路を制御するための演算回路や、DRAM等のメモリ回路等の高速動作・低電圧駆動の回路をも、高電圧駆動の画素部と同一基板上に形成することができる。また、数10V程度の駆動電圧のパワーMOS回路と、3〜5V程度で駆動される演算回路を同一基板上に形成することも可能になる。
図1を用いて本発明の実施形態を説明する。図1にはアクティブマトリクス型パネルの断面図を示す。同一基板100上に、ボトムゲイト型TFT200と、トップゲイト型TFT300、350が設けられている。基板100には表面を覆う第1の絶縁膜110が設けられている。また基板100と第1の絶縁膜110の間には、ボトムゲイト型TFT200のゲイト電極201が形成される。第1の絶縁膜100上には、ボトムゲイト型TFT200の半導体層202と、トップゲイト型TFT300、350の半導体層302、303が形成される。
第1の絶縁膜110はボトムゲイト型TFT200のゲイト絶縁膜として機能すると共に、トップゲイト型TFT300、350の半導体層302、303に基板100(特に、ガラス基板)からNaイオン等の不純物が拡散するのを防止するための下地膜としても機能する。
第1の絶縁膜110は、CVD法等の堆積法によって形成された酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜でなる単層膜や、これらの多層膜で構成される。多層構造は、単層膜で150〜300nmという厚い膜を構成するよりも冗長性が増すという効果がある。冗長性が増すとは、例えば単一の膜でピンポールが生じても、多層に積層することでピンポールをカバーしあうことができる。
また、TFTの移動度特性の観点から、半導体層202、302、303は多結晶シリコンで構成すると良い。多結晶シリコンの形成方法としては、非晶質シリコン薄膜を加熱処理やレーザ照射によって、結晶化すればよい。
なお、上記の結晶化プロセスを用いる場合には、プロセス温度によって基板100の材質を選択すれば良く。例えば、600℃程度の低温プロセスを用いる場合はガラス基板を用い、900℃程度の高温プロセスを用いる場合は石英基板を用いる。
また、結晶化プロセス前に形成されるボトムゲイト型200のゲイト電極201の材料も、この結晶化プロセス温度に耐え得るものを選択する。ゲイト電極201の材料として例えば、リンが添加された多結晶シリコンあるいは微結晶シリコン等の半導体材料や、タンタル、クロム、タングステン、モリブデン、チタン等の高融点金属や、これら高融点金属の合金やシリサイドが使用できる。
次に、半導体層202、302、303上に第2の絶縁膜120を形成する。第2の絶縁膜120はトップゲイト型TFT300、350のゲイト絶縁膜として機能する。第2の絶縁膜は酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜等のCVDによる堆積膜や、半導体層302、303を熱酸化した熱酸化膜でなる単層膜や多層膜を用いる。例えば、熱酸化膜とCVDによる酸化珪素堆積膜との積層膜を用いることができる。
一実施形態として、ボトムゲイト型TFT200はゲイト絶縁膜を厚くして高耐圧型とし、トップゲイト型TFT300、350のゲイト絶縁膜を薄くして高速動作型とする場合は、第1の絶縁膜110の膜厚は150〜300nm程度とすれば良く、要求される高耐圧特性によって適宜に設定する。他方第2の絶縁膜120は高速動作特性の観点から薄いほど好ましく100nm以下にする。
ボトムゲイト型TFT200のゲイト絶縁膜をより厚くする方法として、ゲイト電極201を陽極酸化可能な高融点金属、例えばタンタル、チタン、モリブデン、クロム等で形成し、ゲイト電極を陽極酸化してその周囲に金属酸化物を作製する方法が挙げられる。
次に、第2の絶縁膜120上にトップゲイト型TFT300、350のゲイト電極304、305を形成する。ゲイト電極304、305の材料はリンが添加された多結晶シリコンあるいは微結晶シリコン等の半導体材料や、タンタル、クロム、タングステン、モリブデン、チタン等の高融点金属や、これら高融点金属の合金やシリサイドが使用できる。トップゲイト型TFT300、350をより高速動作させるには、低抵抗のアルミニウムを主成分とする材料で構成する。また、サブミクロン化して高速動作型とすることもでき、この場合には、トップゲイト型TFTの半導体層やゲイト電極をサリサイド化するとよい。
次に、第2の絶縁膜120とトップゲイト型TFT300、350のゲイト電極304、305を覆う第3の絶縁膜130を形成する。そして、第2、第3の絶縁膜120、130に、半導体層202、302、303に達するコンタクトホールを開口し、これら活性層202、302、303に接続される配線209、210を形成する。半導体層202、302、303はそれぞれ、同じ第2、第3の絶縁膜120、130に覆われているため、ボトム型TFT200、トップゲイト型TFT300、350のコンタクトホールの開口プロセスを同じにすることができる。
ここでは、トップゲイト型を高速動作型とし、ボトムゲイト型を高耐圧型として説明したが、逆にすることが可能であることは明らかである。
以下、図1〜11を用いて、本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例は、画素部とドライバ回路が同一基板上に形成されたアクティブマトリクス型表示装置に、本発明を応用した例を説明する。図1は本実施例のマトリクスパネルの概略の断面図であり、図2は本実施例のアクティブマトリクスパネルのブロック図を示す。
図2に示すように、基板10には、表示を行う画素部11と、ソースドライバ12、ゲイトドライバ13でなる周辺回路と、外部から信号、電力が入力されるための引出端子部14とが設けられている。画素部11にはマトリクス状に複数の画素電極が配置され、画素電極にはそれぞれTFTが接続されている。ソースドライバ12、ゲイトドライバ13とはTFTで構成されている。ソースドライバ12の出力は画素TFTのソース線に接続され、ビデオ信号を画素TFTに入力する。ゲイトドライバ13の出力は画素TFTのゲイト線に接続され、画素TFTのオン・オフを制御する。
本実施例では、図1に示すように、高耐圧が優先される画素TFT200をボトムゲイト型とする。他方、高速動作が優先されるソースドライバ12、ゲイトドライバ13を構成するnチャネル型ドライバTFT300、pチャネル型ドライバTFT350をそれぞれトップゲイト型とする。TFT300、350を相補的に接続することによってインバータ回路が構成できる。
TFTの構造を異ならせることで、TFTの信頼性を損なうことなく、画素TFT200(ボトムゲイト型TFT)のゲイト絶縁膜を厚くし、ドライバTFT300、350(トップゲイト型TFT)のゲイト絶縁膜の厚さを薄くすることが可能である。以下図4〜7を用いて、図1に示すアクティブマトリクスパネルの作製工程を説明する。
先ず、図4(A)に示すように、ガラス基板100上に画素TFT200のゲイト電極201を形成する。ここでは、スパッタ法にてタンタル膜を200nmの厚さに形成し、パターニングして、ゲイト電極201を形成する。
次に、スパッタ法もしくはプラズマCVD法にて、酸化珪素膜でなる厚さ150〜300nmのボトムゲイト用絶縁膜110を基板100全体に成膜する。本実施例ではゲイト絶縁膜110の厚さを200nmとする。ボトムゲイト用絶縁膜110は画素TFT200のゲイト絶縁膜としても機能する共に、基板100からの不純物の拡散を防止する下地膜としても機能する。またゲイト絶縁膜110は単層膜でなく、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜から選ばれた絶縁膜を積層した多層膜で構成することができる。単層膜で150〜300nmという厚い膜を構成するよりも多層と構造とすることで、冗長性がよくなるという効果がある。
次に、TFTの半導体層を構成するための多結晶シリコン膜21を形成する。プラズマCVD法または減圧CVD法によって、厚さ40〜150nm、例えば55nmの真性(I型)のアモルファスシリコン膜を堆積し、公知の結晶化法によってこれを結晶化して、多結晶シリコン膜21を形成する(図4(A))。
多結晶シリコン膜21をフォトリソグラフィー法によってパターニングして島状に分離して、画素TFT200の半導体層202、ドライバTFT300、350の半導体層302、303をそれぞれ形成する(図4(B))。
次に、半導体層202、302、303を覆うトップゲイト用ゲイト絶縁膜120を厚さ10〜100nmの厚さに形成する。本実施例では、プラズマCVD法にて厚さ100nmの酸化窒化珪素膜を形成した。酸化窒化珪素膜の他に、酸化珪素膜、窒化珪素膜でも形成できる。またこれら絶縁膜の多層膜を形成してもよい。画素TFT200においては、ゲイト絶縁膜120は層間絶縁膜の最下層を構成することになる(図4(C))。
次に、ドライバTFT300、350のゲイト電極を構成する導電膜22を形成する。本実施例では、スパッタ法にてScが微量に添加されたアルミニウム膜を300nmの厚さに形成する(図4(D))。
次に、導電膜22をパターニングして、ドライバTFT300、350のゲイト電極304、305を形成する。アルミニウムは陽極酸化可能な材料であるので、パターニング後、公知の陽極酸化処理をしてゲイト電極周囲に陽極酸化膜を形成しても良い。陽極酸化膜を形成することによって、ゲイト電極304、305の耐熱性を向上させることができる(図5(A))。
次に、公知のドーピング法によって、半導体層202、302にn型の不純物をドープする。先ず、半導体層202、302に開口を有し、かつ画素TFT200の半導体層202でチャネル形成領域と、半導体層303を覆うフォトレジストマスク23を形成する。ドーピングにはイオンドーピング法を用い、ドーピングガスとしてフォスフィンを用いる。
このドーピング工程では、画素TFT200ではフォトレジストマスク23によって遮蔽された領域203がチャネル形成領域となる。領域204、205はn型のソース領域、ドレイン領域として機能する。ドライバTFT300においては、ゲイト電極304によって遮蔽された領域306は実質的に真性の導電型が保たれ、チャネル形成領域となる。遮蔽されなかった領域308、309はn型のソース領域、ドレイン領域となる(図5(B))。
次にレジストマスク23を剥離し、半導体層303に開口を有するレジストマスク24を新たに形成し、イオンドーピング法によって半導体層303にp型の不純物を、例えばホウ素をドープする。この結果p型の不純物領域312、313が形成される。これら領域312、313はドライバTFT350のソース領域、ドレイン領域となる。ドーピング工程後レジストマスク24を剥離し、レーザーアニールまたは熱アニールによってドーピングした不純物を活性化させる(図5(C))。
なお、図5(B)に示すドーピング工程で用いられるマスク23は、主にボトムゲイト型TFT200のチャネル形成領域を遮光するために機能している。このようなマスクを自己整合的に形成するには、図7に示す方法を用いることができる。先ず、図5(A)まで示した工程の後、レジスト30を全面に塗布する。そして、基板100裏面からレーザ光を照射して、レジスト30を感光させる(図7(A))。
するとゲイト電極202、303、304がマスクとして機能するため、現像すると、レーザ光が照射されない部分が残存し、ボトムゲイト型TFT200のチャネル形成領域を覆うマスク31が自己整合的に形成される。このマスク31を用いてリンをドープして、n型の不純物領域204、205、310、311を形成する。この場合、半導体層303にもリンが添加され、n型の不純物領域310、311が形成される(図7(B))。
そのため、図5(C)に示すボロンのドーピング工程では、n型の不純物領域310、311の導電型がp型に反転するように、そのドーズ量を設定する必要がある。
また図5(B)のドーピング工程ではイオンドーピング法を用いたが、レーザドーピング法を用いることにより、マスク23が不要になる。イオンドーピング法の場合、活性化されたリンを含有する雰囲気中で基板100裏面よりレーザ光を照射する。
すると、TFT200の半導体層においては、ゲイト電極201によってレーザ光が遮られた領域には、ドーパントがドーピングされないため、n型の不純物領域204、205が自己整合的に形成され、領域203の導電性は真性が保たれる。
他方、TFT300、350の半導体層はゲイト電極304、305によってドーパントが接する領域が制限されるため、図7(B)に示すようにn型の不純物領域308〜311が自己整合的に形成される。このため図5(C)に示すボロンのドーピング工程では、n型の不純物領域310、11の導電型がp型に反転するように、そのドーズ量を設定する必要がある。
半導体層にドープした不純物を活性化した後、厚さ600nmの酸化珪素膜を第1の層間絶縁膜130としてプラズマCVD法によって形成する(図6(A))。
次に、第1の層間絶縁膜130およびゲイト絶縁膜120をエッチングして、TFT200、300、350それぞれのソース/ドレイン領域204、205、308〜311に達するコンタクトホール206、207、314〜318と、ドライバTFT300、350のゲイト電極304、305に達するコンタクトホール320、321を形成する(図6(B))。
次に、スパッタ法にて100nmのチタン膜、300nmのアルミニウム膜、100nmのチタン膜を連続成膜しパターニングして、電極208、209、322〜326を形成する。以上によりTFT200、300、350が完成する(図6(C))。
次に画素TFT200に接続される画素電極を作製する。先ず図1に示すように、これら電極208、209、322〜326を覆う、第2の層間絶縁膜140を厚さ1μmのアクリル膜にて形成する。アクリル等の樹脂膜は下地の凹凸を相殺して平坦な表面を得ることができるため、画素電極が形成される下地として好適である。層間絶縁膜140として、ポリイミドの他にアクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド等の有機樹脂材料を用いることができる。有機樹脂材料のうちアクリルは最も安価である。また窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素膜との無機絶縁材料を層間絶縁膜140に用いることができる。あるいは、無機材料と有機樹脂材料の積層物を用いることもできる。
次に、第2の層間絶縁膜140上に150〜250nm、例えば200nmのチタン膜をスパッタ法で形成しパターニングして、画素TFT200の半導体層を覆う遮光膜210を形成する。次に遮光膜210を覆って、基板全体に0.5μmの厚さのアクリルでなる第3の層間絶縁膜150を形成する。
次に、第2、第3の層間絶縁膜140、150をエッチングして、電極209に達するコンタクトホールを開口し、電極209に接続される画素電極211を形成する。透過型の表示パネルであれば、画素電極211はインジウム錫酸化膜(ITO)や、酸化錫等の透明導電性材料で形成する。反射型であれば、画素電極211はアルミニウム等の金属膜で形成する。また、画素TFT200には、遮光膜210、画素電極211を対向電極とし、第3の層間絶縁膜150を誘電体とする補助容量212が接続される。
最後に、1気圧の水素雰囲気で350℃、30分のアニールをおこなった。以上の工程を経て、ボトムゲイト型の画素TFT200と、トップゲイト型のドライバTFT300、350を有するアクティブマトリクス基板が完成する(図1)。
本実施例の作製方法を採用することでエッチング工程や、余分な成膜工程を追加せずに、異なる厚さのゲイト絶縁膜を有するTFTを同一基板に作製することができる。本実施例によって、トップゲイト用ゲイト絶縁膜120を100nmと薄くし、ボトムゲイト用ゲイト絶縁膜110を200nmと厚くすることで、高速動作特性を有するトップゲイト型TFT300、350と、高耐圧特性を有するボトムゲイト型TFT200を同一基板上に作製することができる。なお、TFT200、TFT300、350のゲイト絶縁膜の膜厚は駆動電圧等によって実施者が適宜に時設定すればよい。
また、本実施例のトップゲイト型TFT300、350はゲイト電極304、305によってチャネル形成領域が自己整合的に形成される。そのため、ゲイト電極304、305の幅を狭くすることで、そのチャネル長を短くすることが自己整合的に行え、トップゲイト型TFT300、350の高速動作特性をより向上させることができる。
またトップゲイト型TFTのゲイト電極は、多結晶シリコンの結晶化工程の後に形成される。よってゲイト電極を低融点であるが低抵抗な材料、たとえばアルミニウムで作製することができるので、トップゲイト型TFTはボトムゲイト型よりも高速動作型TFTに好適である。更に、トップゲイト型はゲイト電極をドーピングマスクにするため、チャネル形成領域が自己整合的に形成される。よってゲイト電極の幅を小さくすることで、チャネル長を容易に短くすることができ、より高速動作特性を向上させることができる。
逆に、チャネル長を長くすることで、その耐圧特性を向上させることができる。同じ膜厚のゲイト絶縁膜を有するTFTでも、そのゲイト線幅を変えることで、より高速動作を優先するTFTと、高耐圧を優先するTFTをつくり分けることができる。トップゲイト型TFT300、350ではゲイト電極によってチャネル形成領域が自己整合的に形成されるため、例えばシフトレジスタ回路のような高速動作を優先する回路のゲイト電極幅を約1μmとし、バッファ回路のような高耐圧を優先する回路のゲイト電極幅を2μm程度とし、同じトップゲイト型TFT300、350の間でも特性を異ならせることができる。このことはボトムゲイト型TFT200も同様である。
本実施例は実施例1に示したアクティブマトリクスパネルの変形例である。本実施例のアクティブマトリクスパネルの断面図を図8に示す。
本実施例では、画素TFT200のゲイト電極201と同じプロセスで、ドライバTFT300、350に対する遮光膜330を形成する。遮光膜330以外の構成、作製工程は実施例1と同じであり、図8では符号を付すのを一部省略した。
基板100の材料がガラスや石英のように透光性の場合には、基板100の裏面から光がTFT300、350の半導体層302、303に入射するため、TFT300、350を劣化させる原因となる。本実施例では、遮光膜330を設けることにより、半導体層302、303を基板100裏面から入射する光から遮蔽することを目的とする。
遮光膜330を形成するには、先ず、ゲイト電極201、遮光膜330の出発膜を基板100上に形成する。出発膜の材料は導電性を有し、かつ光を反射する金属を用いれば良く、ゲイト電極201の耐熱性の観点から、チタン、モリブデン、クロム、タンタル、タングステン等の高融点金属材料、もしくはこれらの合金を用いる。
基板100上に金属膜を形成したら、パターニングして、ゲイト電極201、遮光膜330を形成する。遮光膜330を形成する場所は、例えば、図1に示すソースドライバ12やゲイトドライバ13が形成される位置全体に形成する。あるいはトップゲイト型TFT300、350の半導体層302、303それぞれが形成される位置のみに形成する。
本実施例では、実施例1のゲイト電極201のパターニングのマスクパターンを変更するのみで、遮光膜を形成することができる。よって、プロセスを複雑にすることがなく、トップゲイト型TFT300、350の光劣化を防止することができる。
実施例1では、ソースドライバ12、ゲイトドライバ13を構成するTFTを全て高速動作型のトップゲイト型TFT300、350とした例を示した。しかし、ゲイトドライバ13は、ソースドライバ12よりも比較的動作周波数も高くない。よって、ゲイトドライバ13は、実施例1の高耐圧型のTFT200で作製し、ソースドライバ12は高速動作型のトップゲイトTFT300、350で作製すればよい。
また、図3に示すように、ゲイトドライバ13はシフトレジスタ回路16、レベルシフタ回路17、出力バッファ回路18が順次に接続された構成であり、出力バッファ回路18の出力は画素部13に配置された画素TFTのゲイト電極に接続されている。
一般的にシフトレジスタ回路16の駆動電圧はは5V程度であり、レベルシフタ回路17は5〜10V程度であり、出力バッファ回路18は14〜25V程度であり、回路毎に駆動電圧が異なる。よって、シフトレジスタ回路16は低電圧で高速動作が要求されるため、高速動作型のトップゲイト型TFT300、350で作製し、レベルシフタ回路17や出力バッファ回路18のように高電圧駆動であるため、高耐圧性が優先される回路はボトムゲイト型TFT200で作製すればよい。
なお、実施例1では、ボトムゲイト型TFT200はnチャネル型のみであったが、公知のCMOS工程で、n型、p型の導電型を作り分ければよく、ボトムゲイト型TFT200でもインバータ回路が構成できることは明らかである。
また、図2のアクティブマトリクス型パネルおいて、高耐圧性が要求されるTFTは、例えば引出端子部14に接続される保護用のTFTや、図示しないがショートリンクに接続されるTFTが挙げられる。このようなTFTは高耐圧型のボトムゲイト型TFT200で作製すればよい。
また、ホールは電子と比較して半導体層の中を動きにくいので、pチャネル型TFTはホットキャリアによるイオン注入現象がなく、劣化しにくい。他方nチャネル型TFTはイオン注入現象により劣化いやすいが、pチャネル型よりも移動度が高い。そのため、ドライバ12、13を構成するTFTでもpチャネル型TFTは高速動作型のトップゲイト型TFTとし、nチャネル型TFTは高耐圧型のボトムゲイト型TFT200で作製するとよい。
なお、本実施例では、トップゲイト型TFTを高速動作型とし、ボトムゲイト型を高耐圧型として説明したが、後述する実施例5(図10)に示すように、トップゲイト型TFTを高耐圧型とし、ボトムゲイト型を高速動作型とし、回路を作製することもできる。
図9に本実施例のTFTの作製工程を示す。
実施例1では、ゲイト絶縁膜の膜厚の異なる2種類のTFTを作製する例を示した。本実施例では、ボトムゲイトTFT同士でゲイト絶縁膜の膜厚を異ならせて、より高耐圧性を追求したボトムゲイト型TFTを作製する方法を示す。本実施例では、同一基板上に高耐圧型TFT500、中耐圧型TFT550と、低耐圧型(高速動作型)TFT600を形成する方法を説明する。これらのTFTの呼称は説明のための便宜的なものであり、ゲイト絶縁膜の厚さが高〜低耐圧から順次薄くなっていることを表している。本実施例では高耐圧型TFT500、中耐圧型TFT550をボトムゲイト型とし、高速動作型TFT600をトップゲイト型とする。
図9(A)に示すように、ガラス基板400上に高耐圧型TFT500、中耐圧型TFT550のゲイト電極501、502を形成する。次にゲイト電極501を覆う第1のボトムゲイト用ゲイト絶縁膜410を10nm〜300nmの厚さに形成する。本実施例では、プラズマCVD法にて厚さ50nmの窒化珪素膜を形成しパターニングして第1のゲイト絶縁膜410を形成する。ゲイト絶縁膜410の材料には酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜が用いられる(図9(A))。
次に、酸化珪素膜でなる厚さ100〜300nmの第2のボトムゲイト用ゲイト絶縁膜420を基板100全体に成膜する。ゲイト絶縁膜420はTFT500、550のゲイト絶縁膜として機能する共に、TFT600においては基板400からの不純物の拡散を防止する下地膜として機能する。本実施例では、プラズマCVD法にて厚さ200nmの酸化珪素膜を形成する。
次に、ゲイト絶縁膜420上に島状の半導体層503、504、601を形成する。半導体層503、504、601は実施例1の図4(A)、図4(B)で示した工程に従って作製する(図9(B))。
次に、半導体層503、504、601を覆うトップゲイト用ゲイト絶縁膜430を厚さ10〜150nmの厚さに形成する。本実施例では、CVD法にて厚さ100nmの酸化窒化珪素膜を形成する。次に高速動作型TFT600のゲイト電極602をScが微量に添加されたアルミニウム膜で形成する。そして、公知のドーピング法を用いて、半導体層503、504、601にリン又は/およびボロンをドープして、ソース/ドレイン領域505〜508、603、604、チャネル形成領域509、510、605を形成する(図9(C))。
不純物を活性化させた後、厚さ400nmの窒化珪素膜を層間絶縁膜440としてプラズマCVD法によって形成し、これにコンタクトホールを形成する。次に、アルミニウムによって電極509〜513、607〜609を形成し、水素化処理を行い、高耐圧型TFT500、中耐圧型TFT550、低耐圧(高速動作)型TFT600が完成する(図9(D))。
本実施例では、高耐圧型TFT500のゲイト絶縁膜は、厚さ50nmのゲイト絶縁膜410と厚さ200nmのゲイト絶縁膜420とでなる。中耐圧型TFT550のゲイト絶縁膜は厚さ200nmのゲイト絶縁膜420でなる。低耐圧型TFT600ゲイト絶縁膜は膜厚100nmのゲイト絶縁膜430でなる。それぞれのゲイト絶縁膜の厚さを異ならせることで、特性の異なる3種類のTFTを同一基板に作製できる。
実際の集積回路に本実施例を応用する場合は、高耐圧型TFT500、中耐圧型TFT550、高速動作型TFT600の配置はTFTの駆動電圧や、駆動信号の周波数に従って設計者が適宜に選択できる。
例えば、TFT500、550、600をアクティブマトリクス型パネルに応用した場合には、ソースドライバやゲイトドライバ内において、シフトレジスタ回路、論理回路、デコーダ回路、メモリ回路等の高速動作を優先する回路は低耐圧型TFT600で構成する。比較的高い電圧で駆動されるレベルシフタ回路やバッファ回路等の高耐圧を優先する信号処理回路や、画素部に配置される画素TFTは中耐圧型TFT550で構成する。そしてショートリンクや、引出端子等の高電源電圧が印加されるTFTを高耐圧型TFT500で構成する。
本実施例では、ゲイト絶縁膜410を形成するのに、エッチング工程を用いたが、エッチングを施す際には、図9(A)に示すように、ボトムゲイト型TFTのゲイト電極501、502のみが存在している。よって、TFTの半導体層には影響がないので、信頼性を損なうことがない。またゲイト絶縁膜410を形成するための成膜・エッチング条件や、使用できる手段の選択幅が広くなるので、形成が容易である。
また、図9(A)に示すように、第1のボトムゲイト用ゲイト絶縁膜410はTFT500が形成される領域のみに残存するように形成したが、トップゲイト型TFT600が形成される領域にも残して、TFT600の下地膜として機能するようにもできる。
図10は本実施例のTFTの作製工程の断面図である。
実施例1、4ではボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜を厚くし、トップゲイト型TFTのゲイト絶縁膜を薄くする例を示したが、本実施例ではボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜を薄くし、トップゲイト型TFTのゲイト絶縁膜を厚くする例を説明する。図10ではボトムゲイト型TFT800を左側に、トップゲイト型TFT900を右側に示す。
石英またはガラス基板700上にボトムゲイト型TFT800のゲイト電極801を作製する。次に、ボトムゲイト用ゲイト絶縁膜710を、プラズマCVD法にて厚さ100nmの酸化珪素膜で形成する。ゲイト絶縁膜710はトップゲイト型TFT900の下地絶縁膜としても機能する(図10(A))。
ゲイト絶縁膜710上に厚さ80nmの真性(I型)の結晶性シリコン膜を堆積する。ポリシリコン等の結晶性シリコン膜を島状に分離し、ボトムゲイト型TFT800の半導体層802とトップゲイト型TFT900の半導体層901を形成する。プラズマCVD法によって厚さ200nmの酸化珪素膜720を半導体層802、901を覆って基板全面に堆積する。酸化珪素膜720はトップゲイト型TFT900のゲイト絶縁膜を構成するものである(図10(B))。
酸化珪素膜720上に、スパッタ法にて厚さ4000〜600nm、例えば500nmのアルミニウム膜を堆積し、その表面に図示しない薄い酸化アルミニウム膜を形成する。そしてレジストマスク42を用いて、アルミニウムパターン41を形成する。アルミニウムパターン41はトップゲイト型TFT900のゲイト電極を構成するものである。また酸化アルミニウム膜は後述する陽極酸化によって、アルミニウムパターン43の表面が過剰に酸化されるのを防止する機能を有する(図10(C))。
次に、シュウ酸溶液中でアルミニウムパターン41を陽極にした陽極酸化処理を行い、その側面に多孔質状(ポーラス状)の陽極酸化膜43を形成する。この成長距離によって、後に形成されるオフセット領域の幅が規定される(図10(D))。
次にレジストマスク42を剥離した後、酒石酸溶液中でアルミニウムパターン41を陽極にした陽極酸化処理を行い、その周囲に緻密な陽極酸化膜904を形成する。この2回の陽極酸化工程で残存したアルミニウムパターン41が、ゲイト電極902となる。
次に多孔質状(ポーラス状)の陽極酸化膜43およびゲイト電極902をマスクにして、酸化珪素膜720をパターニングして、トップゲイト用ゲイト絶縁膜905を形成する。
トップゲイト型TFT900を高耐圧型とするために、酸化珪素膜720をゲイト絶縁膜710よりも厚くする。厚くしたために酸化珪素膜720を通過させるスルードーピングが行えない場合には、この酸化珪素膜720のパターニングが必要となるが。スルードーピングが行える場合には、パターニングは必ずしも必要ではない。本実施のパターニング工程は酸化珪素膜720をドーピングマスクにして、オフセット領域を自己整合的に形成する目的がある(図10(E))。
次に、TFT800のチャネル形成領域を覆うドーピングマスクを形成した後、公知のドーピング法によって、半導体層802、901に不純物(リンおよび/またはボロン)をドーピングする。この結果、半導体層802にはソース領域803、ドレイン領域804、チャネル形成領域805が形成される。他方半導体層901には、ゲイト絶縁膜が存在しない領域にはソース領域906、ドレイン領域907が形成される。またゲイト絶縁膜905が存在している領域には、チャネル形成領域908、オフセット領域909、910が形成される(図10(F))。
なお、ゲイト絶縁膜905が半透過なマスクをして機能するように、ドーピング工程の条件を設定することで、領域909、910にソース/ドレイン領域906、907よりも不純物濃度が低い低濃度不純物領域を形成することができる。オフセット領域、低濃度不純物領域は高抵抗なため、TFT900の耐圧特性を向上させることができる。
TFT800上の図示しないドーピングマスクを除去し、ドープした不純物を活性化させた後、厚さ400nmの酸化珪素膜を層間絶縁膜730として形成し、これにコンタクトホールを形成する。次に、チタン/アルミニウム/チタンでなる積層膜を形成し、パターニングして、電極806、807、911、912を形成する。以上の工程によって、低耐圧(高速動作)型のボトムゲイト型TFT800と、高耐圧型のトップゲイト型TFT900を同一基板上に有する半導体集積回路が完成する(図10(G))。
図11に、本実施例のTFTの作製工程を説明する断面図を示す。本実施例は、実施例1、4と同様に、ボトムゲイトTFTを高耐圧型とし、トップゲイト型TFTを高速動作型に作製する例である。
本発明のボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜はトップゲイト型TFTの下地絶縁膜が用いられている。従来この下地膜は数100nm程度の比較的厚い膜を形成する。また、トップゲイト型TFTではゲイト電極によってチャネル形成領域は自己整合的に形成される。従って、これらの事項を考慮すると、高耐圧型TFTと高速動作型TFTを集積化するには、ボトムゲイト型TFTのゲイト絶縁膜を厚くし、トップ型TFTのゲイト絶縁膜を薄くするのが、最も好ましい形態と考えられる。
実施例1、4では、トップゲイト型TFTのゲイト絶縁膜はCVD法による堆積膜を用いていたが、本実施例では熱酸化膜とする。またトップゲイト型TFTのゲイト電極の構造をサリサイドとする。本実施例では、この熱酸化膜とサリサイドの組み合わせにより、さらなる高速動作特性の向上をはかることを目的とする。
石英基板1000上に、ボトムゲイト型TFT2000の幅のゲイト電極2001を作製する。熱酸化工程に耐えるように、ゲイト電極2001の材料はリンが添加された多結晶シリコンとする。多結晶シリコンの他に、金属とシリコンの化合物であるシリサイドでもよい。またTFT2000を高耐圧型とするため、ゲイト電極2000の幅を2〜4μmとし、ここでは2μmとする。
次に、プラズマCVD法にて、ボトムゲイト用ゲイト絶縁膜1010を厚さ200nmの酸化珪素膜で形成する。
次にゲイト絶縁膜1010上に、減圧CVD法にて厚さ70nmの真性(I型)の非晶質シリコン膜を堆積し、結晶化し多結晶シリコンを形成する。結晶化には公知の熱結晶化、レーザ結晶化を用いる。この多結晶シリコン膜を島状に分離し、ボトムゲイト型TFT2000の半導体層2002とトップゲイト型TFT3000の半導体層3002を形成する(図11(A))。
次に、酸化性雰囲気にて半導体層2002、3002表面を熱酸化して、熱酸化膜51、52を形成する。本実施例では熱酸化膜の膜厚を50nmとする。そのため半導体層の膜厚は約25nm薄くなる。熱酸化膜52はトップゲイト型TFT3000のゲイト絶縁膜を構成するものである。よって、熱酸化膜52を用いることにより、数10nm程度に薄くとも、緻密で膜界面準位が少ないゲイト絶縁膜を形成することができる。
熱酸化膜52上に、リンが添加された多結晶シリコンでゲイト電極3003を形成する。ゲイト電極3003の厚さは500〜800nmとする。ここでは600nmとする。またTFT3000を高速動作型とするため、ゲイト電極3003幅を1μmとする(図11(B))。
TFT2000のチャネル形成領域を覆うレジストマスク54を形成した後、イオンドーピング法によって、半導体層2002、3002にリンを添加して、n- 領域54、55を形成する。半導体層2002、3002において、レジストマスク54、ゲイト電極3003に覆われていた領域は真性の導電性が保たれる(図11(C))。
次に、レジストマスク54を剥離した後、厚さ500nm〜1μmの酸化珪素膜もしくは窒化珪素膜を形成する。本実施例では、厚さ900nmの酸化珪素膜57(点線で図示する)を形成する。そして、酸化珪素膜57上にレジストマスク57を形成する。このマスク57は、ボトムゲイト型TFT2000のチャネルストッパー2003のパターニング用のマスクとして機能する。
公知のRIE(反応性イオンエッチング)のよる異方性ドライエッチングによって、酸化珪素膜57をエッチングする。異方性エッチングによって、ゲイト電極3000の側面に酸化珪素の側壁が残され、マスク57下には酸化珪素のパターン60が残される。
引き続き熱酸化膜51、52をエッチングする。熱酸化膜52はゲイト電極3003と側壁3004の下に残され、ゲイト絶縁膜3005が形成される。他方、マスク57下には熱酸化膜でなるパターン61が残される。先の酸化珪素のパターン60と熱酸化膜でなるパターン61の積層物がチャネルストッパー2003として機能する。このチャネルストッパー2003は、チャネル形成領域とその両端に形成される低濃度不純物領域を覆うように形成される。即ちチャネルストッパー2003の幅によって低濃度不純物の長さが決定される(図11(D))。
次に、イオンドーピング法によってリンを半導体層2002、3002にドーピングし、n+領域を形成する。チャネルストッパー2003、ゲイト電極3003、側壁3004によってマスクされていない領域に、n+領域2004、2005、3006、3007が形成される(図11(E))。
半導体層2002では、n+領域2004、2005はそれぞれソース領域、ドレイン領域となる。またチャネルストッパー2003に覆われていたn-領域54は、高抵抗の低濃度不純物領域2006、2007となる。2回のドーピング工程においてリンがドープされなかった領域2009は、チャネル形成領域となる。
他方半導体層3002では、n+領域3006、3007はそれぞれソース領域、ドレイン領域となる。またゲイト電極3003、側壁3004に覆われていたn-領域55は高抵抗の低濃度不純物領域3008、3009となる。2回のドーピング工程においてリンがドープされなかった領域3010はチャネル形成領域となる。
なお本実施例ではTFT2000、3000ともnチャネル型としたが、公知のCMOS工程によって、nチャネル型とpチャネル型双方を作製できることができる。
ドープしたリンを活性化した後、シリサイドを形成するための金属膜62を形成する。金属膜62にはチタン、タンタル、モリブデン、タングステン等が用いられる。本実施例ではチタン膜62を成膜する。次に550〜600℃の熱アニールにより、チタン膜62とシリコン(半導体層2002、3002、ゲイト電極3003)とを反応させる。
この結果、TFT2000のソース/ドレイン領域2004、2005、TFT3000のソース/ドレイン領域3006、3007には、シリサイド層2011、2012、3011、3012が形成され低抵抗され、またゲイト電極3003の上層もシリサイド層3013が形成され低抵抗化される。
シリサイド層2011、2012、3011〜3013はシリコン(ソース/ドレイン領域、ゲイト電極)と金属(配線)との合金反応によるコンタクト劣化を防止するためのものである。特にTFT3000は微細化によって、具体的にはチャネル長を短くすることによって高速動作を追求している。シリサイド層3011、3012を形成することによって、微細化に伴う短チャネル効果を抑制できるという効果も得られる。(図11(F))。
なお、図11(F)では、TFT2000、3000のソース/ドレイン領域は全てシリサイド化されたように図示したが、シリサイド層が半導体層の底部に達しないで、半導体層の上層の一部がシリサイド化されるようにもできる。
次に、チタン膜62を除去した後、層間絶縁膜1020を形成する。ここでは、プラズマCVD法にて、30nmの窒化珪素膜と900nmの酸化窒化珪素膜とを連続成膜する。次に層間絶縁膜1020にコンタクトホールを開口し、アルミニウムでなる配線2013、2014、3014〜3016を形成し、水素化処理を行い、高耐圧特性を有するボトムゲイト型TFT2000と、高速動作特性を有するトップゲイト型TFT3000が同一基板1000上に完成する(図11(F))。
実施例1のアクティブマトリクスパネルの断面図である。 アクティブマトリクスパネルのブロック図である。 ゲイトドライバのブロック図である。 実施例1のアクティブマトリクスパネルの作製工程を示す断面図である。 実施例1のアクティブマトリクスパネルの作製工程を示す断面図である。 実施例1のアクティブマトリクスパネルの作製工程を示す断面図である。 実施例1のドーピング工程の他の実施方法を示す断面図である。 実施例2のアクティブマトリクスパネルの断面図である。 実施例4のTFTの作製工程を示す断面図である。 実施例5のTFTの作製工程を示す断面図である。 実施例6のTFTの作製工程を示す断面図である。
符号の説明
100 基板
110 ボトムゲイト用ゲイト絶縁膜(第1の絶縁膜)
120 トップゲイト用ゲイト絶縁膜(第2の絶縁膜)
130 第1の層間絶縁膜(第3の絶縁膜)
140 第2の層間絶縁膜
150 第3の層間絶縁膜
200 画素TFT(ボトムゲイト型TFT)
201 ゲイト電極
202 半導体層
203 チャネル形成領域
204 ソース領域
205 ドレイン領域
210 遮光膜
211 画素電極
212 補助容量
300 nチャネル型ドライバTFT(ボトムゲイト型TFT)
350 pチャネル型ドライバTFT(ボトムゲイト型TFT)
302、303 半導体層
304、305 ゲイト電極
306、307 チャネル形成領域
308、309 ソース領域
310、311 ドレイン領域

Claims (9)

  1. 基板上に第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜上に島状の半導体層を形成し、
    前記島状の半導体層の上に第2の絶縁膜を形成し、
    前記第2の絶縁膜上にゲイト電極を形成し、
    前記半導体層に不純物を添加し、ソース領域及びドレイン領域を形成し、
    前記ゲート電極、ソース領域及びドレイン領域上に窒化珪素膜と酸化窒化珪素膜とを連続成膜して層間絶縁膜を形成し、
    前記層間絶縁膜上に配線を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 請求項1において、前記ゲイト電極はリンが添加された多結晶シリコンで形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 請求項1又は2において、前記ゲイト電極の幅を1μmとすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 基板上に第1の電極を形成し、
    前記第1の電極を覆うように第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜上に島状の半導体層を形成し、
    前記島状の半導体層の上に第2の絶縁膜を形成し、
    前記第2の絶縁膜上に第2の電極を形成し、
    前記半導体層に不純物を添加し、ソース領域及びドレイン領域を形成し、
    前記ゲート電極、ソース領域及びドレイン領域上に窒化珪素膜と酸化窒化珪素膜とを連続成膜して層間絶縁膜を形成し、
    前記層間絶縁膜上に配線を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項4において、前記第1の電極はタンタル、クロム、タングステン、モリブデン、チタンのいずれか一であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、前記第1の絶縁膜は酸化珪素膜であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 請求項6において、前記酸化珪素膜の膜厚が200nmであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項において、前記窒化珪素膜の膜厚が30nm、前記酸化窒化珪素膜の膜厚が900nmであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項において、前記配線を形成した後に水素化処理を行うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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