JP2004353842A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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JP2004353842A JP2003155647A JP2003155647A JP2004353842A JP 2004353842 A JP2004353842 A JP 2004353842A JP 2003155647 A JP2003155647 A JP 2003155647A JP 2003155647 A JP2003155647 A JP 2003155647A JP 2004353842 A JP2004353842 A JP 2004353842A
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Hiroshi Ishikawa
宏史 石川
Toshishige Sano
敏成 佐野
Masami Sugaya
正美 菅谷
Motoki Tabuchi
元樹 田渕
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NSK Ltd
Toyota Motor Corp
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NSK Ltd
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

【課題】トラニオン軸の長さ及び油路が短くなり、無段変速機の小型化を図ることができるとともに、トラニオンが変形してもトラニオン軸の撓みを抑え、安定した変速制御ができるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【解決手段】入力軸1に支持された入力ディスク2及び出力ディスク3と、入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる捩れ位置に存在するトラニオン軸9を有し、このトラニオン軸を中心として揺動するトラニオン10a,10bと、入力ディスク及び出力ディスク間に転動自在に転接され摩擦によって動力を伝達する複数個のパワーローラ12とを備えたトロイダル型無段変速機において、前記トラニオン軸9にその軸下端に開口し、トラニオン軸9の軸下端から前記パワーローラ12に潤滑油を供給する油路34を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車用の変速機として用いるトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用変速機として用いるハーフトロイダル型無段変速機は、入力軸上に設けられた入力ディスクと出力ディスクとのトラクション面同士の間にパワーローラが挟持された状態に設けられている。そして、入力ディスクをローディングカムまたは油圧ローディングによって押圧することにより、パワーローラを介して出力ディスクに動力を伝達するようになっている。
【0003】
従って、パワーローラには接線方向にトラクション力が作用し、このトラクション力を支えるためにトラニオンの下端部のトラニオン軸に油圧ピストンを設け、変速時には油圧ピストンによってトラニオン軸を軸方向に駆動するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
すなわち、特許文献1は、図3及び図4に示すように構成されている。
【0005】
エンジン等の駆動源(図示しない)に連結される入力軸1には入力ディスク2と出力ディスク3がニードルベアリングを介して回転自在に支持されている。入力ディスク2の背面側にはカム板4が入力軸1に対してスプライン係合しており、カム板4と入力ディスク2との間にはローラ5が介在され、入力ディスク2を出力ディスク3側に押し付けるローディングカム式の押圧機構6が設けられている。
【0006】
入力ディスク2と出力ディスク3との間にはアッパリンク7及びロアリンク8が設けられている。アッパリンク7及びロアリンク8にはトラニオン軸9を中心として揺動するトラニオン10a,10bが設けられ、トラニオン10a,10bの中心部には変位軸11が設けられている。そして、この変位軸11にはパワーローラ12が回転自在に支持され、このパワーローラ12は入力ディスク2及び出力ディスク3と接するトラクション部を有し、入力ディスク2と出力ディスク3との間に傾転自在に転接されている。
【0007】
また、トラニオン10a,10bとパワーローラ12との間にはパワーローラ軸受13が設けられている。このパワーローラ軸受13はパワーローラ12に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、パワーローラ12の回転を許容するものである。このようなパワーローラ軸受13の複数個の玉14はトラニオン10a,10b側に設けられた円環状の外輪15とパワーローラ12との間に設けられた円環状の保持器16によって保持されている。
【0008】
さらに、前記トラニオン10a,10bの本体部分の外周部にはワイヤ溝17が設けられ、このワイヤ溝17には左右間を連結する同期ワイヤ18aが掛け渡されている。また、トラニオン10a,10bのトラニオン軸9にはワイヤプーリー19が嵌着され、このワイヤプーリー19には前後間を連結する同期ワイヤ18bが掛け渡されている。この同期ワイヤ18a,18bは、トラニオン10a,10bの傾動(トラニオン軸9中心として揺動)を互いに同期させる役目をしている。
【0009】
また、トラニオン10a,10bの下部のトラニオン軸9には油圧ピストン20が設けられ、油圧ピストン20に圧力差を与えることによりトラニオン10a,10bを上下させている。すなわち、トラニオン10a,10bをアッパリンク7とロアリンク8による案内下で、パワーローラ12の軸線Oと直交する首振り軸線O方向へストロークさせ、首振り軸線O回りにおけるパワーローラ12及びトラニオン10a,10bを傾転させる。これによる入力ディスク2と出力ディスク3間の伝動比を無段階に変化させて変速を行っている。
【0010】
前記油圧ピストン20は上部シリンダケース21と下部シリンダケース22との分割面に設けられた駆動シリンダ23の内部に収納され、トラニオン軸9と一体の駆動ロッド24に嵌合固定されている。さらに、駆動ロッド24の軸心部にはパワーローラ12に潤滑油を供給するための縦方向油路25が設けられ、この縦方向油路25の下端部は駆動ロッド24の径方向に貫通する横方向油路26を介して油圧供給源(図示しない)に連通している。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−9199号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1は、トラニオン軸9と一体の駆動ロッド24を上部シリンダケース21及び下部シリンダケース22を貫通して下方に延長し、この駆動ロッド24に油圧ピストン20を嵌合固定している。さらに、駆動ロッド24の軸心部にはパワーローラ12に潤滑油を供給するための縦方向油路25が設けられ、この縦方向油路25は駆動ロッド24の径方向に貫通する横方向油路26を介して油圧供給源(図示しない)に連通させている。
【0013】
従って、パワーローラ12に潤滑油を供給するための油路を確保するために、トラニオン軸9と一体の駆動ロッド24が縦方向に長くなり、無段変速機が大型化するという問題がある。また、トラニオン10a,10bは強度確保のため、全体がHRC30を超える硬度であり、トラニオン軸9及びこれと一体の駆動ロッド24もその硬度に確保する必要がある。
【0014】
このため、トラニオン軸9及びこれと一体の駆動ロッド24に油路を加工するために穴径の小さく、しかも長いドリル加工が必要となり、加工作業が困難であると共に、コストアップの原因となっている。しかも、トラニオン軸9及び駆動ロッド24の長さが長くなると、トラニオン10a,10bの変形により、トラニオン軸及び駆動ロッド24が撓み、この撓みによって油圧ピストン20が駆動シリンダ23内で傾いてしまう。従って、油圧ピストン20がスムーズに動かなくなり、変速動作に影響を与えるという問題が生じる。
【0015】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、トラニオン軸の長さを短くでき、パワーローラへ潤滑油を供給する油路も短く、加工性を向上させると共に、トラニオンが変形してもトラニオン軸の撓みを抑え、安定した変速制御ができるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、入力軸と、この入力軸に互いに同心に、かつ互いに独立して回転自在に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる捩れの位置に存在するトラニオン軸を有し、このトラニオン軸を中心として揺動するトラニオンと、前記トラニオン軸に設けられ、該トラニオン軸を軸方向に駆動する油圧ピストンと、前記トラニオンに回転自在に支持された変位軸と、この変位軸に回転自在に支持された状態で、前記入力ディスク及び出力ディスクのトラクション面同士の間に挟持された複数個のパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機において、前記トラニオン軸にその軸下端に開口し、トラニオン軸の軸下端から前記パワーローラに潤滑油を供給する油路を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項2は、請求項1の前記トラニオン軸の軸端部の外周面にボルト部を設け、前記油圧ピストンに前記ボルト部に螺合固定するナット部を設けたことを特徴とする。
【0018】
前記構成によれば、トラニオン軸にその軸下端に開口する油路が設けられているため、トラニオン軸の長さ及び油路が短くなり、無段変速機の小型化を図ることができ、また油路を形成するためのドリル加工が容易となる。さらに、トラニオン軸が短くなることにより、トラニオンが変形してもトラニオン軸の撓みを抑え、安定した変速制御ができる。
【0019】
また、トラニオン軸の軸端部の外周面にボルト部を設け、油圧ピストンにボルト部に螺合固定するナット部を設けたことにより、油圧ピストンの固定代が短くなり、トラニオン軸を一層短くできるとともに、油圧ピストンの固定が簡単となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1及び図2は第1の実施形態を示すもので、図3及び図4に示した従来と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図1はトロイダル型無段変速機の縦断側面図、図2(a)は図1のA部を拡大した縦断側面図、(b)は駆動ロッドを含むボス部の下面図である。
【0022】
図1及び図2に示すように、パワーローラ12を支持するトラニオン10a,10bのトラニオン軸9の下端部には軸方向に固定孔31が設けられている。この固定孔31には駆動ロッド32の上端部が挿入され、駆動ロッド32は軸方向と直角方向に貫通するピン33によってトラニオン軸9に対して一体的に結合されている。なお、トラニオン軸9を一体に下方へ延長して駆動ロッド32としてもよい。
【0023】
駆動ロッド32の軸心には軸方向に貫通する油路34が設けられている。この油路34の上端部はトラニオン軸9に設けられた油路35と連通しパワーローラ12の軸受部に潤滑油を供給するようになっている。この油路34の下端部は駆動ロッド32の軸下端に開口し、後述する油貯め部36を介して潤滑油供給源(図示しない)に連通している。
【0024】
駆動ロッド32の下端部における外周面にはボルト部37が設けられている。また、駆動ロッド32の下端部には油圧ピストン38が設けられ、この油圧ピストン38の下端面には六角穴38aが設けられている。この油圧ピストン38のボス部39には軸方向に貫通穴40が設けられ、この貫通穴40にはナット部41が設けられ、このナット部41は前記ボルト部37に螺合固定されている。
【0025】
油圧ピストン38のボス部39の上端部及び下端部には環状溝42a,42bが設けられ、この環状溝42a,42bにはシール材43a,43bが嵌着されている。
【0026】
さらに、油圧ピストン38は上部シリンダケース44と下部シリンダケース45との分割面に設けられた駆動シリンダ46の内部に収納されている。駆動シリンダ46の上側は上部シリンダケース44に設けられた案内胴47と連通し、この案内胴47の内周面との油圧ピストン38のボス部39とはシール材43aによってシールされている。
【0027】
駆動シリンダ46の下側は下部シリンダケース45に設けられた案内胴48と連通し、この案内胴48の内周面との油圧ピストン38のボス部39とはシール材43bによってシールされている。
【0028】
従って、駆動ロッド32に対して油圧ピストン46を固定する際には、駆動ロッド32に油圧ピストン38の貫通穴40を嵌合し、六角穴38aに工具を係合して油圧ピストン38を回すことにより、油圧ピストン38のナット部41を駆動ロッド32のボルト部37に簡単に締付固定することができる。しかも、油圧ピストン38の固定代が短くなり、駆動ロッド32の長さを短くできる。
【0029】
また、駆動ロッド32にはその軸下端に開口する油路34が設けられ、油貯め部36に開口しているため、油圧供給源から供給された潤滑油を油貯め部36から油路34を介してトラニオン軸9に設けられた油路35に供給することができる。
【0030】
さらに、駆動ロッド32にはその軸下端に開口する油路34が設けられているため、駆動ロッド32の長さを短くでき、ドリル加工が容易となると共に、駆動シリンダ46を構成する上部シリンダケース44と下部シリンダケース45を薄肉に形成でき、無段変速機の小型、軽量化を図ることができる。
【0031】
また、油圧ピストン38に圧力差を与えることによりトラニオン10a,10bを上下させ、パワーローラ12の軸線Oと直交する首振り軸線O方向へストロークさせ、首振り軸線O回りにおけるパワーローラ12及びトラニオン10a,10bを傾転させる。これによる入力ディスク2と出力ディスク3間の伝動比を無段階に変化させて変速を行う。
【0032】
このときの変速駆動時にトラニオン10a,10bが大きなスラスト荷重を受け、トラニオン10a,10bが変形するが、トラニオン軸9を含む駆動ロッド32の長さが短いために撓みを小さく抑えることができ、油圧ピストン38の昇降に影響を及ぼすことがなく、安定した変速制御が可能となる。
【0033】
なお、前記実施形態においては、シングルキャビティ式について説明したが、ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、トラニオン軸にその軸下端に開口する油路が設けられているため、トラニオン軸の長さ及び油路が短くなり、無段変速機の小型化を図ることができ、また油路を形成するためのドリル加工が容易となる。さらに、トラニオン軸が短くなることにより、トラニオンが変形してもトラニオン軸の撓みを抑え、安定した変速制御ができるという効果がある。
【0035】
請求項2の発明によれば、トラニオン軸の軸端部の外周面にボルト部を設け、油圧ピストンにボルト部に螺合固定するナット部を設けたことにより、油圧ピストンの固定代が短くなり、トラニオン軸を一層短くできるとともに、油圧ピストンのトラニオン軸に対する固定が簡単となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態におけるトロイダル型無段変速機の縦断側面図。
【図2】同実施形態を示し、(a)は図1のA部を拡大した縦断側面図、(b)は駆動ロッドを含むボス部の下面図。
【図3】従来のトロイダル型無段変速機の縦断側面図。
【図4】従来のトロイダル型無段変速機の縦断正面図。
【符号の説明】
1…入力軸、2…入力ディスク、3…出力ディスク、9…トラニオン軸、10a,10b…トラニオン、11…変位軸、12…パワーローラ、32…駆動ロッド、34…油路、38…油圧ピストン

Claims (2)

  1. 入力軸と、この入力軸に互いに同心に、かつ互いに独立して回転自在に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの中心軸の方向に対して直角方向となる捩れの位置に存在するトラニオン軸を有し、このトラニオン軸を中心として揺動するトラニオンと、前記トラニオン軸に設けられ、該トラニオン軸を軸方向に駆動する油圧ピストンと、前記トラニオンに回転自在に支持された変位軸と、この変位軸に回転自在に支持された状態で、前記入力ディスク及び出力ディスクのトラクション面同士の間に挟持された複数個のパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機において、
    前記トラニオン軸にその軸下端に開口し、トラニオン軸の軸下端から前記パワーローラに潤滑油を供給する油路を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記トラニオン軸の軸端部の外周面にボルト部を設け、前記油圧ピストンに前記ボルト部に螺合固定するナット部を設けたことを特徴とする請求項1記載のトロイダル型無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017003045A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

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