JP2004353460A - Fuel injection timing control method for cylinder direct injection cng engine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧縮天然ガス(CNG:Compressed Natural Gas)を筒内に直接噴射し、成層燃焼運転領域を有する筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時制御方法に関し、さらに詳しくは、可能な限り圧縮行程で燃料噴射することにより運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できる筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エネルギー対策や環境対策等の観点から、自動車用内燃機関の燃料として圧縮天然ガス(CNG)を利用するとともに、その燃費の向上や出力向上を図るべく、筒内にCNG燃料を燃料噴射弁によって直接噴射する筒内直噴CNGエンジン(以下、適宜CNGエンジンと記す)の開発が盛んに行われており、種々の技術が提案されている。
【0003】
このような筒内直噴CNGエンジンは、通常、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、各気筒内にCNG燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、CNG燃料を蓄圧し各燃料噴射弁に分配するデリバリパイプと、CNG燃料ボンベとデリバリパイプとを接続する燃料供給パイプの途中に設けられ、CNG燃料を所定圧力に減圧する高圧レギュレータとを備え、成層燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成されている。
【0004】
CNG燃料は、CNG燃料ボンベにおいて高圧(たとえば、最大20MPa程度)で蓄圧されているが、このCNG燃料ボンベから圧送されると、デリバリパイプに供給される前に上記高圧レギュレータによって一定圧力(たとえば、5MPa程度)に減圧される。
【0005】
したがって、従来は、上記一定圧力値に対応する燃焼マップが予め設定されており、このマップに基づき、エンジンの回転数と負荷状況等に応じた成層燃焼と均質燃焼とを切り替える制御を行っていた。
【0006】
すなわち、このような筒内直噴CNGエンジンは、圧縮行程で燃料噴射することで充填効率等を上げ、性能向上を図ろうとしているので、高圧で燃焼室内に燃料噴射する必要がある。また、CNG燃料ボンベ内の残存ガス圧力が、上記一定圧力値以下になると、CNG燃料を高圧レギュレータによって調圧供給できなくなるため、航続距離が伸びなくなることが知られている。
【0007】
このため、CNG燃料の圧力が基準圧力よりも小さいときに、吸気弁の閉弁時期を早め、吸気行程または圧縮行程前半(吸気死点直後)に筒内噴射するように制御することで、燃料圧力が低圧であっても燃料噴射できるようにし、航続距離を伸ばすことができる技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−328997号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃圧が高圧レギュレータの圧力よりも低下したときに、直ちに吸気行程噴射に切り替えると、エンジン性能は、圧縮行程噴射時と比較して空気量不足から出力が落ち、運転できない領域が発生するという課題があった。
【0010】
また、吸気下死点直後の圧縮行程前半で燃料噴射する具体的な手段については、上記文献には開示されていない。
【0011】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、可能な限り圧縮行程で燃料噴射することにより運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制でき、噴射開始が排気行程になるような場合でも対応することができるとともに、さらに成層燃焼を切り替えずに燃料噴射時期だけを変えたときに発生する失火等も抑制できる筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法は、エンジン運転条件に応じて成層燃焼と均質燃焼とを切り替える筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法であって、CNG燃料を燃料噴射弁に分配するためのデリバリパイプ内の圧力が目標燃圧より低くなった場合には、全域均質燃焼に切り替える一方、点火と噴射の最小インターバルマップから噴射終了クランク角度を算出し、予め回転数と負荷で定義された筒内圧マップと燃圧とから現時点における噴射可能クランク角度を算出し、前記算出された両クランク角度を比較して、より進角側を最終噴射終了クランク角度とし、この最終噴射終了クランク角度と現時点の燃圧とに基づいて噴射開始クランク角度を算出し燃料噴射することを特徴とするものである。
【0013】
したがって、この発明によれば、可能な限り圧縮行程で燃料噴射できるので、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できる。
【0014】
また、燃圧がかなり小さくなり、負荷が大きい領域では燃料噴射期間が長くなり、噴射開始が排気行程になるような場合でも対応することができる。
【0015】
さらに、成層燃焼を切り替えずに燃料噴射時期だけを変えたときに発生する失火等も抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法を示すフローチャート、図2は、点火−噴射の最小インターバルマップの一例を示すマップ図である。図3は、筒内圧マップの一例を示すマップ図であり、筒内圧とクランク角度との関係を示すグラフ図(1)およびマップ図(2)である。
【0018】
また、図4は、燃圧変化時における運転領域の概念を示す模式図であり、燃圧正常時の場合(1)と、燃圧低下時における従来技術の場合(2)と、燃圧低下時における本発明の場合(3)とを比較できるように示したものである。また、図5は、本発明を適用する筒内直噴CNGエンジンの燃料供給システムを示す模式図である。
【0019】
先ず、本発明を適用する筒内直噴CNGエンジンの燃料供給システムについて、図5に基づいて説明する。図5に示すように、CNGエンジン10は、CNG燃料をインジェクタ(燃料噴射弁)17によって燃焼室10aに直接噴射する直噴式である。
【0020】
このCNGエンジン10は、基本的には通常の直噴式のガソリンエンジンと同様の構成となっているが、CNG燃料を供給できるようにするために、燃料供給系統の構成が当該ガソリンエンジンの場合と異なっている。なお、排気系統の構成は、図示を省略してある。
【0021】
CNG燃料ボンベ12は、CNG燃料を高圧(たとえば、最大20MPa程度)状態で貯蔵するためのものである。なお、図示を省略するが、CNG燃料ボンベ12は、ボンベ内の圧力を検出する圧力センサや、温度を検出する温度センサを備えている。このCNG燃料ボンベ12とCNGエンジン10のデリバリパイプ13とは、燃料供給パイプ14によって接続されている。
【0022】
このデリバリパイプ13は、後述する高圧レギュレータ15を経て圧送されてきたCNG燃料を各インジェクタ17に分配するためのものであり、当該デリバリパイプ13内の圧力を検出する圧力センサ13aや、温度を検出する温度センサ13bを備えている。
【0023】
また、CNG燃料ボンベ12からインジェクタ17に至る燃料供給パイプ14には、CNG燃料ボンベ12から圧送されたCNG燃料の圧力を所定圧力(たとえば、5MPa程度)まで減圧する高圧レギュレータ15が設けられている。
【0024】
なお、CNGエンジン10、インジェクタ17、高圧レギュレータ15等は、デリバリパイプ13の圧力センサ13aや温度センサ13b、CNG燃料ボンベ12の圧力センサや温度センサ(図示せず)等の各種センサ情報に基づいて、図示しない電子制御ユニット(ECU)によって制御されている。
【0025】
つぎに、本発明に係る燃料噴射時期の制御方法について図1に基づいて説明する。図1に示すように、先ず、CNGエンジン10を始動したら(ステップS10)、デリバリパイプ13内の圧力である噴射圧が、高圧レギュレータ15の圧力である目標燃圧未満であるか否かを判断する(ステップS11)。
【0026】
噴射圧が目標燃圧を越える場合は(ステップS11否定)、高圧レギュレータ15により一定圧力で調圧されており、予め設定された適合値に基づいて制御されているので、そのまま通常の燃焼制御と実施する(ステップS18)。
【0027】
ただし、圧力変動等も考慮して、この判定値は幅を持たせて設定してある。たとえば、高圧レギュレータ15による燃料圧力を5MPaとすると、その判定圧力を4.5MPaとしてある。
【0028】
一方、CNG燃料ボンベ12の燃料が少なくなり、噴射圧が目標燃圧よりも低くなった場合には(ステップS11肯定)、成層燃焼領域か否かを判断する(ステップS12)。
【0029】
すなわち、このような場合は、噴射圧が段階的に低下しており、予め設定された通常の制御値が使えなくなっている。特に成層燃焼時は、噴射期間や噴霧燃料の貫徹力が変化するので、失火等の不具合が発生し易くなる。
【0030】
そこで、噴射圧が目標燃圧よりも低くなった場合には(ステップS11肯定)、すべての燃焼領域を均質燃焼に切り替えることで、上記失火等の不具合の発生を抑制する(ステップS12、ステップS13)。
【0031】
つぎに、上記のように均質燃焼に切り替えられた状態であっても、できるだけ圧縮行程で燃料噴射できるように以下の制御を実施する。
【0032】
▲1▼ 点火時期はCNGエンジン10の回転数と負荷(吸気管圧力と燃料量)で決まり、燃料圧力の影響はない。
【0033】
▲2▼ また、噴射終了時期と点火時期は、ある程度のインターバルがないと、噴射された燃料と空気が十分に混合されない。この場合も燃料圧力とは関係がない。
【0034】
CNG燃料は気体であるため気化時間が必要ないので、点火−噴射終了の最小インターバルを、回転数と燃料量で定義されたマップ(図2参照)で適合して、図示しない電子制御ユニット(ECU)に格納しておく。
【0035】
そして、この噴射終了−点火の最小インターバルマップと、上記▲1▼から求まる噴射−点火インターバルから可能な噴射終了クランク角度Aを算出する(ステップS14)。
【0036】
▲3▼ つぎに、予め、回転数および吸気管圧力で定義されたモータリング時の筒内圧マップ(図3参照)と燃圧(噴射圧)に基づいて、現時点における噴射終了クランク角度B(噴射可能クランク角度)を算出する(ステップS15)。
【0037】
▲4▼ つぎに、上記噴射終了クランク角度Aと上記噴射終了クランク角度Bとを比較して、より進角側の角度を噴射終了クランク角度(最終噴射終了クランク角度)と定義する(ステップS16)。
【0038】
▲5▼ そして、この噴射終了クランク角度と現時点における燃圧(噴射圧)とから、噴射開始クランク角度を算出し、この噴射開始クランク角度に基づいて燃料噴射を行う(ステップS17)。
【0039】
このような制御により、図4に示すように、燃圧が正常な場合(図4(1)参照)から、燃圧が低下したときに、直ちに吸気行程噴射あるいは圧縮行程噴射の前半に制御を切り替えると、次のようになる。
【0040】
すなわち、従来技術の場合は、図4(2)に示すように、エンジン性能は通常の圧縮行程噴射時と比較して、空気量不足から均質燃焼領域が一気に縮小して出力が落ちてしまう。
【0041】
これに対して、本発明の場合は、図4(3)に示すように、可能な限り圧縮行程で燃料噴射できるので、均質燃焼領域は段階的に縮小し、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できる。
【0042】
以上のように、この実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法によれば、可能な限り圧縮行程で燃料噴射できるので、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できる。
【0043】
また、燃圧がかなり小さくなり、負荷が大きい領域では燃料噴射期間が長くなり、噴射開始が排気行程になるような場合でも対応することができる。
【0044】
さらに、成層燃焼を切り替えずに燃料噴射時期だけを変えたときに発生する失火等も抑制できる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法によれば、可能な限り圧縮行程で燃料噴射でき、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できる。また、燃圧がかなり小さくなり、負荷が大きい領域では燃料噴射期間が長くなり、噴射開始が排気行程になるような場合でも対応することができる。さらに、成層燃焼を切り替えずに燃料噴射時期だけを変えたときに発生する失火等も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法を示すフローチャートである。
【図2】点火−噴射の最小インターバルマップの一例を示すマップ図である。
【図3】筒内圧マップの一例を示すマップ図である。
【図4】燃圧変化時における運転領域の概念を示す模式図である。
【図5】筒内直噴CNGエンジンの燃料供給システムを示す模式図である。
【符号の説明】
10 CNGエンジン
10a 燃焼室
12 CNG燃料ボンベ
13 デリバリパイプ
13a 圧力センサ
13b 温度センサ
14 燃料供給パイプ
15 高圧レギュレータ
17 インジェクタ(燃料噴射弁)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for controlling the fuel injection of a direct injection CNG engine having a stratified combustion operation region by directly injecting compressed natural gas (CNG) into a cylinder, and more particularly, to a method for compressing as much as possible. The present invention relates to a fuel injection timing control method for a direct injection CNG engine that can minimize the time during which an area in which operation is not possible due to fuel injection is generated.
[0002]
[Prior art]
In recent years, from the viewpoint of energy and environmental measures, compressed natural gas (CNG) has been used as fuel for internal combustion engines for automobiles, and CNG fuel has been injected into cylinders to improve fuel efficiency and output. In-cylinder direct injection CNG engines (hereinafter, appropriately referred to as CNG engines) for direct injection have been actively developed, and various technologies have been proposed.
[0003]
Such an in-cylinder direct injection CNG engine usually has a CNG fuel cylinder for storing CNG fuel, a fuel injection valve for directly injecting CNG fuel into each cylinder, and accumulating and distributing the CNG fuel to each fuel injection valve. A delivery pipe, and a high-pressure regulator that is provided in the middle of a fuel supply pipe that connects the CNG fuel cylinder and the delivery pipe and that reduces the pressure of the CNG fuel to a predetermined pressure, and is configured to be capable of switching between stratified combustion and homogeneous combustion. I have.
[0004]
The CNG fuel is stored at a high pressure (for example, about 20 MPa) in the CNG fuel cylinder. When the CNG fuel is pressure-fed from the CNG fuel cylinder, the CNG fuel is supplied at a constant pressure (for example, by the high pressure regulator) before being supplied to the delivery pipe. The pressure is reduced to about 5 MPa).
[0005]
Therefore, conventionally, a combustion map corresponding to the above-mentioned constant pressure value is set in advance, and based on this map, control for switching between stratified combustion and homogeneous combustion according to the engine speed and load condition has been performed. .
[0006]
That is, such an in-cylinder direct-injection CNG engine attempts to improve its performance by injecting fuel in the compression stroke to improve the filling efficiency and the like. Therefore, it is necessary to inject fuel into the combustion chamber at high pressure. Further, it is known that when the residual gas pressure in the CNG fuel cylinder becomes equal to or less than the above-mentioned fixed pressure value, the CNG fuel cannot be regulated and supplied by the high-pressure regulator, so that the cruising distance does not increase.
[0007]
For this reason, when the pressure of the CNG fuel is lower than the reference pressure, the valve closing timing of the intake valve is advanced, and control is performed such that in-cylinder injection is performed in the first half of the intake stroke or the compression stroke (immediately after the intake dead center). A technology has been disclosed in which fuel injection can be performed even when the pressure is low, and the cruising distance can be extended (see Patent Document 1).
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2000-328997 A
[Problems to be solved by the invention]
However, when the fuel pressure drops below the pressure of the high-pressure regulator, if the operation is immediately switched to the intake stroke injection, the engine performance is reduced due to the insufficient amount of air compared to the compression stroke injection, and an area where operation is not possible occurs. There were challenges.
[0010]
Further, a specific means for injecting fuel in the first half of the compression stroke immediately after the intake bottom dead center is not disclosed in the above document.
[0011]
The present invention has been made in view of the above, and it is possible to minimize the time during which a region in which operation cannot be performed by injecting fuel in a compression stroke occurs as much as possible, and to start the injection in an exhaust stroke. It is another object of the present invention to provide a method for controlling the fuel injection timing of a direct injection CNG engine, which can cope with the problem, and can further suppress misfires or the like generated when only the fuel injection timing is changed without switching stratified combustion. I do.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a fuel injection timing control method for a direct injection CNG engine according to the present invention provides a fuel injection method for a direct injection CNG engine that switches between stratified combustion and homogeneous combustion in accordance with engine operating conditions. In the timing control method, when the pressure in the delivery pipe for distributing CNG fuel to the fuel injection valve becomes lower than the target fuel pressure, the combustion is switched to homogeneous combustion in all areas, and the injection is performed from the minimum interval map of ignition and injection. The end crank angle is calculated, the injectable crank angle at the present time is calculated from the in-cylinder pressure map and the fuel pressure defined in advance by the rotation speed and the load, and the calculated both crank angles are compared, and the more advanced angle is calculated. The injection start crank angle is calculated based on the final injection end crank angle and the current fuel pressure. The one in which the features.
[0013]
Therefore, according to the present invention, fuel can be injected in the compression stroke as much as possible, so that the time during which an inoperable region occurs can be minimized.
[0014]
Further, it is possible to cope with the case where the fuel pressure is considerably low, the fuel injection period is long in a region where the load is large, and the start of the injection is the exhaust stroke.
[0015]
Further, misfire or the like that occurs when only the fuel injection timing is changed without switching stratified combustion can be suppressed.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a fuel injection timing control method for a direct injection CNG engine according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. It should be noted that the present invention is not limited by the embodiment.
[0017]
FIG. 1 is a flowchart showing a fuel injection timing control method for an in-cylinder direct injection CNG engine according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a map showing an example of a minimum ignition-injection interval map. FIG. 3 is a map diagram showing an example of the in-cylinder pressure map, and is a graph (1) and a map (2) showing the relationship between the in-cylinder pressure and the crank angle.
[0018]
FIG. 4 is a schematic diagram showing the concept of the operating region when the fuel pressure changes, and shows the case where the fuel pressure is normal (1), the case of the prior art when the fuel pressure is low (2), and the present invention when the fuel pressure is low. The case (3) is shown so that it can be compared with the case (3). FIG. 5 is a schematic diagram showing a fuel supply system of a direct injection CNG engine to which the present invention is applied.
[0019]
First, a fuel supply system for a direct injection CNG engine to which the present invention is applied will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 5, the
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
Next, a method for controlling the fuel injection timing according to the present invention will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1, first, when the
[0026]
If the injection pressure exceeds the target fuel pressure (No at step S11), the pressure is regulated at a constant pressure by the high-
[0027]
However, this determination value is set with a certain width in consideration of pressure fluctuations and the like. For example, when the fuel pressure by the high-
[0028]
On the other hand, when the fuel in the
[0029]
That is, in such a case, the injection pressure decreases step by step, and a preset normal control value cannot be used. Particularly during stratified combustion, since the injection period and the penetration force of the sprayed fuel change, inconveniences such as misfire easily occur.
[0030]
Therefore, when the injection pressure becomes lower than the target fuel pressure (Yes at Step S11), the occurrence of the above-described trouble such as misfire is suppressed by switching all the combustion regions to the homogeneous combustion (Step S12, Step S13). .
[0031]
Next, the following control is performed so that the fuel can be injected in the compression stroke as much as possible even in the state where the homogeneous combustion is switched as described above.
[0032]
{Circle around (1)} The ignition timing is determined by the rotation speed and load (intake pipe pressure and fuel amount) of the
[0033]
{Circle around (2)} If the injection end timing and the ignition timing do not have a certain interval, the injected fuel and air are not sufficiently mixed. Also in this case, there is no relation to the fuel pressure.
[0034]
Since the CNG fuel is a gas and does not require a vaporization time, the minimum interval between the end of ignition and the injection is adjusted by a map (see FIG. 2) defined by the rotation speed and the fuel amount, and an electronic control unit (ECU) not shown ).
[0035]
Then, a possible injection end crank angle A is calculated from the injection end-ignition minimum interval map and the injection-ignition interval obtained from the above (1) (step S14).
[0036]
(3) Next, based on the in-cylinder pressure map (see FIG. 3) at the time of motoring and the fuel pressure (injection pressure) defined in advance by the rotation speed and the intake pipe pressure, the injection end crank angle B (injection possible) The crank angle is calculated (step S15).
[0037]
(4) Next, the injection end crank angle A is compared with the injection end crank angle B, and the more advanced angle is defined as the injection end crank angle (final injection end crank angle) (step S16). .
[0038]
(5) Then, an injection start crank angle is calculated from the injection end crank angle and the current fuel pressure (injection pressure), and fuel injection is performed based on the injection start crank angle (step S17).
[0039]
By such control, as shown in FIG. 4, when the fuel pressure is normal (see FIG. 4A), when the fuel pressure is reduced, the control is immediately switched to the first half of the intake stroke injection or the compression stroke injection. , As follows:
[0040]
That is, in the case of the prior art, as shown in FIG. 4 (2), the engine performance is reduced at once due to the shortage of the air amount and the output is reduced as compared with the normal compression stroke injection due to insufficient air volume.
[0041]
On the other hand, in the case of the present invention, as shown in FIG. 4 (3), since the fuel can be injected in the compression stroke as much as possible, the homogeneous combustion region is reduced step by step, and the time during which the inoperable region occurs is reduced. Can be minimized.
[0042]
As described above, according to the fuel injection timing control method for the direct injection CNG engine according to this embodiment, fuel can be injected in the compression stroke as much as possible, so that the time during which an inoperable region occurs is minimized. it can.
[0043]
Further, it is possible to cope with a case where the fuel pressure is considerably low and the fuel injection period is long in a region where the load is large, and the start of the injection is the exhaust stroke.
[0044]
Further, misfire or the like that occurs when only the fuel injection timing is changed without switching stratified combustion can be suppressed.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for controlling the fuel injection timing of the in-cylinder direct injection CNG engine according to the present invention, fuel can be injected in the compression stroke as much as possible, and the time during which an inoperable region occurs can be minimized. Further, it is possible to cope with a case where the fuel pressure is considerably low and the fuel injection period is long in a region where the load is large, and the start of the injection is the exhaust stroke. Further, misfire or the like that occurs when only the fuel injection timing is changed without switching stratified combustion can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing a fuel injection timing control method for a direct injection CNG engine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a map diagram showing an example of a minimum interval map of ignition-injection.
FIG. 3 is a map diagram showing an example of an in-cylinder pressure map.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a concept of an operation region when a fuel pressure changes.
FIG. 5 is a schematic diagram showing a fuel supply system of the in-cylinder direct injection CNG engine.
[Explanation of symbols]
Claims (1)
CNG燃料を燃料噴射弁に分配するためのデリバリパイプ内の圧力が目標燃圧より低くなった場合には、全域均質燃焼に切り替える一方、
点火と噴射の最小インターバルマップから噴射終了クランク角度を算出し、
予め回転数と負荷で定義された筒内圧マップと燃圧とから現時点における噴射可能クランク角度を算出し、
前記算出された両クランク角度を比較して、より進角側を最終噴射終了クランク角度とし、
この最終噴射終了クランク角度と現時点の燃圧とに基づいて噴射開始クランク角度を算出し燃料噴射することを特徴とする筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射時期制御方法。A fuel injection timing control method for a direct injection CNG engine that switches between stratified combustion and homogeneous combustion according to engine operating conditions,
When the pressure in the delivery pipe for distributing the CNG fuel to the fuel injection valve becomes lower than the target fuel pressure, while switching to homogeneous combustion throughout,
Calculate the injection end crank angle from the minimum interval map of ignition and injection,
Calculate the current injectable crank angle from the in-cylinder pressure map and fuel pressure defined in advance by the rotational speed and load,
By comparing the calculated two crank angles, the more advanced side as the final injection end crank angle,
A fuel injection timing control method for an in-cylinder direct injection CNG engine, comprising calculating an injection start crank angle based on the final injection end crank angle and the current fuel pressure and performing fuel injection.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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