JP2004351337A - 有機廃棄物の恒温発酵分解装置 - Google Patents

有機廃棄物の恒温発酵分解装置 Download PDF

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悦夫 半田
Susumu Takamatsu
進 高松
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康男 宮内
Nobuyuki Baba
信行 馬場
Kazutomo Maejima
一友 前島
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Abstract

【解決手段】有機廃棄物の恒温発酵分解装置は、発酵母材および発酵分解すべき有機廃棄物を収容しうる発酵分解槽と、発酵分解槽の下部に配設され発酵分解槽内の加熱を行うための槽内加熱手段と、発酵分解槽内に収容された発酵母材および有機廃棄物を攪拌するため該発酵分解槽内で回動しうるように配設された攪拌手段と、有機廃棄物の発酵分解に伴い発酵分解槽内に発生するガスを発酵分解槽の外部へと排出するための排気手段とを備える。
【効果】発酵分解を積極的に促進できるため、処理能力を高めることができ、相当量の有機廃棄物でも一度に処理することが可能となり、また、脱臭機能を効率的に付加できるので、装置の設置場所の選択に融通性を持たせることができ、また、別個の排出手段を設けずに、残さの排出機能を持たせることができるので、装置全体の大きさや価格を増大することなく、より高い利便性を与えることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ごみや糞尿等の有機廃棄物の恒温発酵分解装置に関するものであり、特に、各種ペットの糞等の有機排泄物を処理するのに適したような恒温発酵分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種廃棄物による環境汚染の問題をできる限りにおいて低減するため、種々な産業分野において種々の方策がとられてきている。例えば、各種事業所や各種飲食店の厨房や各家庭から生ずるような生ごみ等は、そのままごみ処理場へと出してしまうのでなく、個々の事業所、飲食店、家庭において処理してしまえるような生ごみ処理装置等が種々開発され、使用されてきている。このような生ごみ処理装置の従来例としては、例えば、特開平9−239348号公報に開示されたようなものがある。また、糞尿等を処理する糞尿処理装置等も開発され使用されてきており、このような糞尿処理装置の従来例としては、例えば、特開2001−17347号公報に開示されたようなものがある。
【0003】
一方、近年のペットブームにのって、ペットショップやペット病院やペットホテル等が増えてきており、これらの施設においては、各種ペットによる糞尿等の排泄物が日々相当量にのぼることになり、これらを処理できる装置が必要とされてきている。このようなペットの糞等の有機排泄物の処理装置の従来例としては、例えば、意匠登録第1069005号公報に開示されたようなものがある。この従来例の処理装置は、装置内部に木質オガ屑を装備し、糞の水分を蒸発させ、固形分は有機発酵分解によって水と炭酸ガスに分解し、そして、残った残さを吸着した木質オガ屑は、数ヶ月に一回交換するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−239348号公報
【特許文献2】
特開2001−17347号公報
【特許文献3】
意匠登録第1069005号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような従来のペットの有機排泄物の処理装置の処理能力は、発酵分解槽の容量、オガ屑の量によって決定され、1日当りの処理能力が少なく、発酵分解を積極的に促進する機能や脱臭機能や残さ取り出し機能の点でも十分なものではなかった。したがって、このような従来のペットの有機排泄物の処理装置は、相当量のペットの有機排泄物を短時間にて処理するには適したものではなかった。
【0006】
一方、従来の乾燥式生ごみ処理機の中には、比較的に大量の生ごみを短時間にて処理できるものもあるが、このような従来の乾燥式生ごみ処理機で、ペット糞を処理すると水分が蒸発するだけで発酵分解せず、微細化した糞によって排気口が目詰まりし、臭気を低減できないという問題が出てきてしまう。
したがって、従来の生ごみ処理装置等を、そのままペット等の排泄物の処理装置として適用することはできなかった。
【0007】
本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解消しうるような有機廃棄物の恒温発酵分解装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、有機廃棄物の恒温発酵分解装置において、発酵母材および発酵分解すべき有機廃棄物を収容しうる発酵分解槽と、該発酵分解槽の下部に配設され該発酵分解槽内の加熱を行うための槽内加熱手段と、前記発酵分解槽内に収容された発酵母材および有機廃棄物を攪拌するため該発酵分解槽内で回動しうるように配設された攪拌手段と、前記有機廃棄物の発酵分解に伴い前記発酵分解槽内に発生するガスを該発酵分解槽の外部へと排出するための排気手段とを備えたことを特徴とする有機廃棄物の恒温発酵分解装置が提供される。
【0009】
本発明の一つの実施の形態によれば、前記攪拌手段は、間欠的に回動させられる。
本発明の別の実施の形態によれば、前記攪拌手段は、垂直下方位置から前後に水平位置以内の範囲内にて回動させられる。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記攪拌手段は、攪拌羽根であり、該攪拌羽根の先端には、前記発酵分解槽内に収容された発酵部材および有機廃棄物の内部へと給気するための給気ノズルが設けられている。
【0010】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記排気手段は、前記発酵分解槽内を負圧に維持できるように該発酵分解槽内に発生するガスを吸引排出させるものである。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記発酵分解槽内へ外気を取り込むための外気取込み手段と、該外気取込み手段によって取り込まれる外気を加熱するための給気加熱手段とを更に備える。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記槽内加熱手段および前記攪拌手段は、外気気温状態に応じて、その加熱温度およびその回動ピッチを調整制御できる。
【0011】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記発酵分解槽内に収容されている発酵母材および有機廃棄物の重量を計測するための荷重計測手段をさらに備え、該荷重計測手段による計測値により発酵分解の進み具合を検知できるようにしている。
【0012】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記発酵分解槽の前面下方部には、発酵母材および残さを排出するための排出口が設けられており、前記攪拌手段は、前記発酵分解槽内において一方向に回転させられるとき、前記排出口から前記発酵分解槽内の発酵母材および残さを排出させることができる。
【0013】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記排気手段には、前記発酵分解槽内の有機廃棄物の臭気および発酵分解に伴う臭気性ガスを吸収する脱臭装置が付加されている。
【0014】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記脱臭装置は、活性炭を含み、該活性炭は、脱臭に使用済みで臭気を吸着した状態において、前記発酵母材の一部として再利用できるようにしている。
【0015】
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記発酵母材は、木質オガ屑である。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記有機廃棄物は、犬、猫等のペットの糞である。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例としての有機廃棄物の恒温発酵分解装置の概略正面図であり、図2は、図1の装置の内部構造を詳細に示すための概略縦断面図であり、図3は、図1の装置の内部構造を詳細に示すための概略横断面図である。これら図1から図3に示されるように、この実施例の恒温発酵分解装置は、主として、設置場所の床面上に置かれる荷重計100と、この荷重計100の上に載置される本体部200とからなっている。
【0018】
本体部200は、筐体201の底部の4隅にそれぞれベース脚202を備えており、筐体201の前面部の上部には、処理すべき有機廃棄物を投入するための投入口203が設けられており、この投入口203を開閉するための投入口扉204も設けられている。また、筐体201の前面部の下部には、残さを排出するための排出口205が設けられており、この排出口205を開閉するための排出口扉206も設けられている。さらにまた、筐体201の前面部の右側には、制御パネル210が設けられている。
【0019】
図2および図3によく示されているように、筐体201の内部には、発酵分解槽220が与えられており、この発酵分解槽220は、例えば、アルミガラスクロス付きのロックウールの如き保温材221によって画定されており、発酵分解槽220の底部を画定している保温材221の、実質的に断面半円形状の部分には、床ヒータ222が内蔵されている。この床ヒータ222は、床を保温するための保温ヒータとして作用するもので、例えば、シリコンラバーヒータであってよい。
【0020】
また、筐体201の発酵分解槽220の両側壁に対応する個所には、この発酵分解槽220の断面半円形状の部分に対して同心となる位置に、軸受207が設けられている。そして、発酵分解槽220を横切るようにして、これら軸受207に両端を軸承された攪拌軸230が設けられている。この攪拌軸230には、この攪拌軸230の揺動につれて発酵分解槽220内にて揺動するように揺動攪拌羽根240が取り付けられている。この揺動攪拌羽根240には、発酵分解槽220内へ向けて空気を噴出するようにする多数の給気ノズル241が形成されている。また、攪拌軸230と揺動攪拌羽根240には、それら給気ノズル241へと空気を送るための給気通路231および242がそれぞれ形成されている。そして、筐体201内には、給気通路231および242を通して揺動攪拌羽根240の給気ノズル241へと空気を送るための空気ポンプ260が配設されている。
【0021】
さらにまた、筐体201の内部には、攪拌モータ250が配設されている。一方、攪拌軸230の延長部には、スプロケット232が取り付けられている。攪拌モータ250の駆動軸は、スプロケットチェーン251およびスプロケット232を介して攪拌軸230を回動または回転させることができるように構成されている。又他の方法として攪拌モータに攪拌軸を直結することもできる。後述するように、揺動攪拌羽根240は、攪拌モータ250によって攪拌軸230が回動または回転させられるのにつれて、発酵分解槽220内において回動または回転させられうるものである。
【0022】
また、筐体201内の発酵分解槽220の上方に位置する部分には、脱臭装置270が設けられている。この実施例においては、脱臭装置270は、活性炭等の如き脱臭剤を収納する脱臭剤室271と、発酵分解槽220の上部から排気を吸引して脱臭剤室271を通して筐体201の外部へと導くようにするための排気通路272とを備えている。さらにまた、筐体201には、脱臭装置270の排気通路272に接続されて排気を吸引して筐体201の外部へと放出させるように作用する排気ファン280が設けられている。
【0023】
さらにまた、筐体201には、外気を発酵分解槽220内へと取り込めるようにするための外気取込み導管290が設けられており、この外気取込み導管290の途中には、発酵分解槽220内へと取り込まれる空気を加熱するための給気ヒータ291が配設されている。この給気ヒータ291は、例えば、シーズフィンヒータであってよい。
【0024】
筐体201の前面部に設けられた制御パネル210は、発酵分解槽220内の温度や、揺動攪拌羽根240の回動速度や回転速度や、回動期間および休止期間や、給気温度等の諸設定値を入力できるようにするタッチパネル211を備えている。このタッチパネル211は、例えば、液晶タッチパネルであってよい。この制御パネル210には、図には詳細には示していないが、ユーザによって作動される電源スイッチボタンやその他の制御用のスイッチやキーを含んでおり、また、発酵分解槽220内の温度や床温度、発酵分解槽220内に投入された処理すべき有機廃棄物の重量等を表示するための各種の表示部212(図5参照)が設けられている。
【0025】
さらにまた、筐体201には、この装置の全体動作を制御するための制御器が設けられている。この制御器は、マイクロコンピュータ等にて構成されうる。図5は、このような制御器208と装置の各構成要素との関係を概略的に示すブロック図である。この図5に示されるように、制御器208は、床ヒータ222、攪拌モータ250、排気ファン280および給気ヒータ291に関連付けられて、これら各要素の動作を制御する。また、この制御器208は、荷重計100の出力に基づいて所定の計算式を用いて発酵分解槽220に投入されている処理すべき有機廃棄物の荷重を算出して制御パネル210の重量表示部212にその重量値を表示させるような制御も行う。
【0026】
次に、前述したような構成を有するこの実施例の有機廃棄物の恒温発酵分解装置の全体動作について説明する。
【0027】
ペットの糞等の有機廃棄物を分解処理しようとするユーザは、先ず、準備作業として、ユーザは、投入口扉204を開いて投入口203から発酵分解槽220内へと母材としての、例えば、所定量の木質オガ屑を投入し、所定の水分率、例えば、約60%となるように初期注水を行う。次いで、事前設定として、制御パネル210に設けられた電源スイッチボタンを押すことにより、装置電源を投入する。そして、制御パネル210に表示されるメニュー画面にて、槽内雰囲気温度、床温度、給気温度、攪拌パターン等を所望の値に設定する。例えば、槽内雰囲気温度を50℃、床温度を50℃、給気温度を50℃、攪拌パターンを、自動:往復2回+休止20分、等と設定する。
【0028】
このような準備及び設定作業の完了後、ユーザは、制御パネル210に表示されるメニュー画面により、運転ボタンをオンとして、排気ファン291、床ヒータ222、給気ヒータ291、空気ポンプ260、攪拌モータ250の作動開始がなされるようにする。これにより、発酵分解槽220内の温度が設定値となるように、床ヒータ222による加熱が行われ、同時に給気温度が設定値となるように給気ヒータ291による加熱が行われ、設定した攪拌パターンにて揺動攪拌羽根240が攪拌モータ250により作動させられるようになる。
【0029】
ユーザは、投入口扉204を開く。すると、自動的に、攪拌動作停止、床ヒータ停止、給気ヒータ停止がなされる。排気ファンは、運転継続させられるようにプログラムされている。ユーザは、有機廃棄物を投入口203より発酵分解槽220内へと投入する。尚、有機廃棄物が水分不足による固塊状の場合には、事前に水を混合して軟化させ、投入してもよい。その後、ユーザが投入口扉204を閉じると、排気ファン291、床ヒータ222、給気ヒータ291、空気ポンプ260、攪拌モータ250の自動運転開始がなされる。そして、制御パネル210の各表示部に、槽内温度、床温度、給気温度等が表示される。
【0030】
図3は、このように処理すべき有機廃棄物が発酵分解槽220内に投入されて、槽内において恒温発酵分解が行われつつある状態を例示している。図3において、参照符号10は、処理すべき有機廃棄物と木質オガ屑との混ざり合った状態を示している。この状態では、発酵分解槽220の内部およびそこに投入された木質オガ屑と有機廃棄物との混合体10は、床ヒータ222による加熱により所定の温度まで加熱される。揺動攪拌羽根240は、攪拌モータ250によって駆動されて、所定の攪拌パターンにて揺動、休止させられる。槽内に投入された木質オガ屑と有機廃棄物とは、この揺動攪拌羽根240の揺動時に攪拌されて混合体10となり、揺動攪拌羽根240の休止時にはその混合体10における発酵が促進される。同時に、揺動攪拌羽根240に設けられた給気ノズル241からは、空気ポンプ260によって給気通路231および242を通して送られてくる空気が、発酵分解槽220の床面に向けて放出させられる。このように放出させられる空気は、発酵分解槽220における発酵分解に必要な空気(酸素)を、投入された木質オガ屑と有機廃棄物との混合体10の内部へと確実に送り込むのに有効である。
【0031】
発酵分解槽220内には、このような発酵分解によって生ずる炭酸ガス等のガス、有機廃棄物の発生する臭気ガス、蒸発した水分等が充満するようになってしまう。これらの排気ガスは、排気ファン280の作動により、図2において矢印にて示すように、発酵分解槽220の上部に設けられた排気通路272を通して吸引させられ筐体201の外部へと排出させられていく。このとき、臭気ガスは、脱臭装置270の脱臭剤室271に収納された活性炭等の脱臭剤によって脱臭させられるので、筐体201の外部へ臭気が放出されてしまうことはない。
【0032】
このような排気ファン280により発酵分解槽220から筐体201の外部へと吸引排出された空気およびガス量に相当する外気が、外気取込み導管290を通して矢印にて示すように発酵分解槽220内へと取り込まれることになる。このような発酵分解槽220内へと取り込まれる外気は、外気取込み導管290の途中に設けた給気ヒータ291により所定温度に加熱されている。
【0033】
ここで、前述したような攪拌パターンについて詳述しておく。図7は、本発明における攪拌パターンを説明するための図であり、図7において、参照符号OPは、揺動攪拌羽根240の休止原点位置を示しており、参照符号HPは、揺動攪拌羽根240の揺動水平位置を示しており、矢印Aは、揺動攪拌羽根240の正転90度を示しており、矢印Bは、揺動攪拌羽根240の逆転180度を示しており、矢印Cは、揺動攪拌羽根240の正転90度を示している。
【0034】
本発明において、恒温発酵を促進するための揺動攪拌羽根240による攪拌パターンとしては、種々なパターンが考えられうるが、揺動攪拌羽根240の先端に設けられた給気ノズル241から発酵母材である木質オガ屑、及び木質オガ屑の一部代替品である使用済みの活性炭、あるいは有機廃棄物が給気通路242へ入り込むのを防止するためには、揺動攪拌羽根240の休止位置は、休止原点位置OPである垂直位置とし、揺動限界位置を揺動水平位置HPとするのが好ましい。そこで、図7に例示した揺動攪拌羽根240の攪拌パターンは、揺動攪拌羽根240を、垂直な休止原点位置OPから矢印Aに示すように、揺動水平位置HPまで90度正転させ、続いて、その揺動水平位置HPから矢印Bにて示すように、180度逆転させて揺動水平位置HPとし、さらに続けて、その揺動水平位置HPから休止原点位置OPまで90度正転させて、その休止原点位置に休止させるものである。この攪拌パターンは、揺動攪拌羽根240を1回だけ往復動させるだけで、休止期間を置くものであるが、本発明においては、このような攪拌パターンに限らず、処理すべき有機廃棄物の量や種類や処理時間等に応じて、種々な攪拌パターンとすることができる。例えば、揺動攪拌羽根240を1回だけ往復動させるだけで休止期間に入るのでなく、揺動攪拌羽根240を2回続けて往復動させてかた休止期間に入るような攪拌パターンとすることもできる。この場合には、揺動攪拌羽根240は、正転90度、逆転180度、正転180度、逆転180度、正転90度の後休止期間に置かれる。また、このような攪拌パターンにおける揺動回数と休止期間との関係も、必要に応じて種々設定することができる。例えば、揺動回数を2回とし、休止期間を30分とすることもできれば、また、揺動回数を1回とし、休止期間を1時間等とすることもできる。
【0035】
このように揺動攪拌羽根240を間欠的に揺動させて、比較的に長い休止期間を置くのは、発酵分解槽220内に投入されている木質オガ屑と有機廃棄物との混合体10に蓄熱を促して発酵を促進するのに効果的である。また、発酵分解槽220における有機廃棄物の発酵分解を効率的に行わせるためには、揺動攪拌羽根240の揺動回数と休止期間との比率である揺動攪拌ピッチと発酵分解槽220の保持温度とを、外気気温状態に応じて調整することができる。
【0036】
次に、ユーザがこのような発酵分解槽220内で進んでいる有機廃棄物の発酵分解処理の完了時を知る手段について説明する。図6は、このような手段を説明するためのグラフを示す図である。図6は、発酵分解槽220内に投入された木質オガ屑や水分、あるいは処理すべき有機廃棄物や水分の質量の時間的変化を例示している。この実施例の装置には、荷重計100が設けられており、前述したように、発酵分解槽220内に投入された物の質量の変化を計測して制御パネル210の重量表示部212に表示させることができるようになっている。したがって、ユーザは、この制御パネル210における重量表示部212に表示される重量値により、発酵分解槽220内に投入されている重量を知ることができる。ユーザは、予め投入した木質オガ屑と水分との重量を重量表示部212に表示される指示値により知ることができ、この重量を基準重量として把握しておく。ユーザは、処理するために投入した有機廃棄物と水との重量を重量表示部212に表示される指示値にて投入量として把握することができる。発酵分解槽220内での発酵分解が進むにつれて、投入された有機廃棄物と水分との増分量(投入量)が時間の経過につれて減量していくのを、ユーザは、重量表示部212に表示される重量指示値により知ることができる。ユーザは、この重量指示値が有機廃棄物投入前の基準重量に戻ったときを、発酵分解の完了として捉えるこができる。
【0037】
また、この実施例の装置では、制御器208は、発酵分解槽220内の重量が基準重量に戻ったことに応答して、自動的に、床ヒータ222および給気ヒータ291をオフとして、節電並びに木質オガ屑の過乾燥を防止できるようにしている。
【0038】
発酵分解完了後、再び新たな有機廃棄物を投入することができる。又投入、発酵分解は数ヶ月継続することができる。
【0039】
次に、前述したように投入、発酵分解を数ヶ月繰返した後、ユーザが発酵分解槽220内の木質オガ屑と残さを排出する場合の手順動作について説明する。図4は、このような木質オガ屑と残さの排出動作を説明するための図3と同様の図である。ユーザは、このような排出作業のための排出準備作業として、先ず、制御パネル210に表示されるメニュー画面において運転ボタンを選択してオフとし、それから、図4に示されるように、排出口扉206を開けて、排出口205の下辺部に排出シュート301を取り付け、且つ排出残さ受け300をその排出シュート301の下流に設置する。この状態において、ユーザは、制御パネル210のメニュー画面に表示される排出ボタンをオンすることにより、木質オガ屑と残さの排出動作を開始させることができる。
【0040】
排出ボタンがオンされることにより、攪拌モータ250が駆動させられ、揺動攪拌羽根240が図4において矢印Pで示されるように一方向に連続的に回転させられる。ここで、注意すべきことは、有機廃棄物の発酵分解処理動作の際には、揺動攪拌羽根240は、一方向に回転させられるのでなく、水平位置を越えることなく左右に回動、すなわち、揺動させられたのであるが、残さの排出動作の際には、揺動攪拌羽根240は、揺動させられのでなく、一方向に連続的に回転させられるような制御プログラムとされているということである。
【0041】
このような揺動攪拌羽根240の一方向連続回転により、発酵分解槽220内の木質オガ屑と残さは、図4に示すように、排出口205へと押出されて、排出シュート301を通して排出残さ受け300へと排出されていく。このような揺動攪拌羽根240の一方向の何回かの回転により、発酵分解槽220内のすべての木質オガ屑と残さが排出残さ受け300へと排出された後、ユーザは、制御パネル210に表示されるメニュー画面にて運転ボタンをオフとし、排出口扉206を閉じる。
【0042】
なお、前述した実施例のように、脱臭装置270の脱臭剤として活性炭を使用しているような場合には、脱臭に使用済みの臭気を吸着した活性炭は、発酵分解のために発酵分解槽220へ投入するための木質オガ屑に添加して再利用することができる。こうすることにより、使用済みの活性炭を木質オガ屑の一部代替として且つ脱臭材として有効活用できることになる。
【0043】
前述した実施例の説明では、本発明による恒温発酵分解装置を、特に、犬や猫等のペットの糞等を処理する場合についてであったが、本発明は、これに限らず、生ごみ等その他の有機廃棄物の発酵分解処理にも適用できるものである。
【0044】
また、前述の実施例の説明では、発酵分解処理のための母材として木質オガ屑を使用する場合についてであったが、本発明は、これに限らず、オガ粉、木質チップなど多孔質材料等の母材を使用することもできる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、発酵分解を積極的に促進できるため、処理能力を高めることができ、相当量の有機廃棄物でも一度に処理することが可能となる。
また、脱臭機能を効率的に付加できるので、装置の設置場所の選択に融通性を持たせることができる。
また、別個の排出手段を設けずに、残さの排出機能を持たせることができるので、装置全体の大きさや価格を増大することなく、より高い利便性を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての有機廃棄物の恒温発酵分解装置の概略正面図である。
【図2】図1の装置の内部構造を詳細に示すための概略縦断面図である。
【図3】図1の装置の内部構造を詳細に示すための概略横断面図である。
【図4】図1の装置における木質オガ屑と残さの排出動作を説明するための図3と同様の図である。
【図5】本発明の装置における制御器と装置の他の各構成要素との関係を概略的に示すブロック図である。
【図6】本発明の装置において発酵分解処理の完了時を知るための手段について説明するためのグラフを示す図である。
【図7】本発明における攪拌パターンを説明するための図である。
【符号の説明】
10 木質オガ屑および有機廃棄物
100 荷重計
200 本体部
201 筐体
202 ベース脚
203 投入口
204 投入口扉
205 排出口
206 排出口扉
207 軸受
208 制御器
210 制御パネル
211 タッチパネル
212 重量表示部
220 発酵分解槽
221 保温材
222 床ヒータ
230 攪拌軸
231 給気通路
232 スプロケット
240 揺動攪拌羽根
241 給気ノズル
242 給気通路
250 攪拌モータ
251 スプロケットチェーン
260 空気ポンプ
270 脱臭装置
271 脱臭剤室
272 排気通路
280 排気ファン
290 外気取込み導管
291 給気ヒータ
300 排出残さ受け
301 排出シュート

Claims (13)

  1. 有機廃棄物の恒温発酵分解装置において、発酵母材および発酵分解すべき有機廃棄物を収容しうる発酵分解槽と、該発酵分解槽の下部に配設され該発酵分解槽内の加熱を行うための槽内加熱手段と、前記発酵分解槽内に収容された発酵母材および有機廃棄物を攪拌するため該発酵分解槽内で回動しうるように配設された攪拌手段と、前記有機廃棄物の発酵分解に伴い前記発酵分解槽内に発生するガスを該発酵分解槽の外部へと排出するための排気手段とを備えたことを特徴とする有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  2. 前記攪拌手段は、間欠的に回動させられる請求項1に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  3. 前記攪拌手段は、垂直下方位置から前後に水平位置以内の範囲内にて回動させられる請求項1または2に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  4. 前記攪拌手段は、攪拌羽根であり、該攪拌羽根の先端には、前記発酵分解槽内に収容された発酵母材および有機廃棄物の内部へと給気するための給気ノズルが設けられている請求項1または2または3に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  5. 前記排気手段は、前記発酵分解槽内を負圧に維持できるように該発酵分解槽内に発生するガスを吸引排出させるものである請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  6. 前記発酵分解槽内へ外気を取り込むための外気取込み手段と、該外気取込み手段によって取り込まれる外気を加熱するための給気加熱手段とを更に備える請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  7. 前記槽内加熱手段および前記攪拌手段は、外気気温状態に応じて、その加熱温度およびその回動ピッチを調整制御できる請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  8. 前記発酵分解槽内に収容されている発酵母材および有機廃棄物の重量を計測するための荷重計測手段をさらに備え、該荷重計測手段による計測値により発酵分解の進み具合を検知できるようにした請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  9. 前記発酵分解槽の前面下方部には、発酵母材および残さを排出するための排出口が設けられており、前記攪拌手段は、前記発酵分解槽内において一方向に回転させられるとき、前記排出口から前記発酵分解槽内の発酵母材および残さを排出させることができる請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  10. 前記排気手段には、前記発酵分解槽内の有機廃棄物の臭気および発酵分解に伴う臭気性ガスを吸収する脱臭装置が付加されている請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  11. 前記脱臭装置は、活性炭を含み、該活性炭は、脱臭に使用済みで臭気を吸着した状態において、前記発酵母材の一部として再利用できるようにした請求項10に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  12. 前記発酵母材は、木質オガ屑である請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
  13. 前記有機廃棄物は、犬、猫等のペットの糞である請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の有機廃棄物の恒温発酵分解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108500025A (zh) * 2017-02-23 2018-09-07 福建美天环保科技有限公司 一种智能有机废料降解机

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