【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室テレビのケーシング内に水や湿気が侵入しないようにする防水構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば浴室の壁面に取り付けられる浴室テレビでは、長時間にわたり直接湯水がかかり、あるいは高湿度の雰囲気にさらされる。浴室テレビの内部には電子部品が多く収納されており、これら電子部品は湯水はおろか湿気に対して弱く、仮に浴室テレビのケーシング内に湯水や湿気が侵入すると、浴室テレビの寿命が著しく短くなる。
【０００３】
ケーシング内部に電子部品を収納させるため、ケーシングを一体に成形することができず、そのためケーシング本体と、このケーシング本体に電子部品を収納した後、ケーシング内部を水密に密閉する蓋とが設けられている。この蓋をケーシング本体に取り付ける方法としては、例えば、ケーシング本体と蓋との間にパッキンを挟んだ状態で蓋をケーシング本体にねじ止めすることが考えられる。
【０００４】
ところが、このようにねじ止めする手法では、パッキンのコストが必要となるばかりかねじ止めに多くの工数を要し、浴室テレビの製造コストが高くなる。
【０００５】
また、ケーシング本体に電子部品を収納した後、蓋をケーシング本体に接着剤により接着するという手法が考えられる。この接着剤により接着する手法では、パッキンを必要とせず、またねじ止めの工数が不要であるが、接着剤が十分に硬化し、所定の接着強度が得られるまで約１日間、ケーシングを保管しなければならない。そのため、保管スペースを必要とし、やはり浴室テレビの製造コストが高くなる。
【０００６】
このような不具合を解消する手法として、熱可塑性の樹脂からなるケーシング本体の周縁部に形成した環状の溝に、ケーシングの外側から電極が挿入される貫通穴を形成すると共に、端部がこの貫通穴に重なる発熱線を溝内に配設し、熱可塑性の樹脂からなる蓋部材に形成した環状の凸部を上記ケーシング本体の溝内に嵌入させた状態で貫通穴に電極を挿入し発熱線に通電して発熱させ、溝の底部と凸部の端部とを溶着させるケーシングの防水構造が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
【特許文献１】
特許第２９７７０３５号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献１に記載されたものでは、発熱線の形状と溝の形状とが同じであるため、発熱線を溝内に挿入し、その状態で溝内に凸部を嵌入させる際に、発熱線の一部が溝内から浮き出て、溝と凸部との間に噛み込んでしまい、発熱線が正規の位置からずれるという不具合が生じる。
【０００９】
このように発熱線が正規の位置からずれ、特に発熱線の一部が溝から出てしまうと、溝と凸部とが相互に溶着されない部分が生じ、ケーシングの内部の防水性を担保することができなくなる。
【００１０】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、発熱線が溝内から浮き上がることのないケーシングの防水構造を提供することを課題とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明によるケーシングの防水構造は、熱可塑性の樹脂からなるケーシング本体の周縁部に形成した環状の溝に、ケーシングの外側から電極が挿入される貫通穴を形成すると共に、端部がこの貫通穴に重なる発熱線を溝内に配設し、熱可塑性の樹脂からなる蓋部材に形成した環状の凸部を上記ケーシング本体の溝内に嵌入させた状態で貫通穴に電極を挿入し発熱線に通電して発熱させ、溝の底部と凸部の端部とを溶着させるケーシングの防水構造において、上記溝の形状と発熱線の形状とが相互に所定量相違するように形成し、発熱線を弾性変形させて溝内に挿入して発熱線が自己の復元力で溝内の側面に押接するようにしたことを特徴とする。
【００１２】
このような構成によれば、溝内に挿入した発熱線は、溝内の側面に押接され、溝内の側面との間に生じる摩擦力によって溝内から浮き上がることが防止される。
【００１３】
ところで、発熱線は直線状の線材を適宜曲げ加工することによって成形される場合が多い。直線状の発熱線を緩やかな曲線状に加工することは加工工数が増加するばかりか、曲線部分の寸法誤差を管理しなければならず、発熱線のコストが高くなる。一方、溝は射出成型で形成されるので、比較的形状を自由に設定することができる。
【００１４】
したがって、上記溝のうち、発熱線の直線状の部分が挿入される部分を曲線状に成形したほうが工数を少なくすることができ有利である。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１を参照して、１は浴室用のテレビであり、浴室の壁面ＢＷに固定されている。浴槽ＢＴ内の湯水やシャワーから噴出する湯水がテレビ１にかかり、また、高湿度のため水滴がテレビ１に付着する。そのため、テレビ１の内部に湯水や湿気が侵入しないように防水構造を採用する必要がある。
【００１６】
図２に示すように、テレビ１は、ケーシング本体２内に基板４を格納した状態で蓋体３をケーシング本体２に対して溶着している。なお、蓋体３には下面に凸部３１が環状に形成されており、その環状の凸部３１がケーシング本体２に形成された環状の溝２１に差し込まれるように形成されている。
【００１７】
蓋体３には各種スイッチ類３２が防水された状態で取り付けられている。また、３３はスピーカの取り付け部であり、防水構造のスピーカを取り付けることにより取り付け部３３からケーシング本体２内へと湯水が侵入することはない。なお、各種スイッチ類３２とスピーカとはフィルム状のケーブル４２を介して基板４に接続されている。４１は電源やアンテナ線がまとめられたケーブルである。
【００１８】
そして、蓋体３をケーシング本体２に対して溶着した後、ねじ止め穴にねじを差し込んで、ケーシング本体２と蓋体３とからなるケーシングを上記壁面ＢＷに固定する。なお、５はカバーであり、ケーシングを壁面ＢＷに固定した後、ケーシングに前方から嵌め付ける。
【００１９】
図３及び図４に示すように、ケーシング本体２の溝２１はケーシング本体２の外形に沿って環状に形成されている。ただし、取り付け穴２２に隣接して設けられた貫通穴７を迂回して、貫通穴７及び取り付け穴２２が溝２１の外側に位置させる迂回部２３が形成されている。そして、迂回部２３から貫通穴７に連なる連通部２４を形成した。なお、ケーシング本体２及び蓋体３は共に熱可塑性の樹脂で形成されており、２３ａは硬化時の収縮による「引け」の発生を防止するための肉抜きであり、ケーシング本体２の底部に対して貫通していない。
【００２０】
貫通穴７は図３に示す状態で左右略対称の位置に各々形成されている。そして、図３に示す門型の発熱線６１・６２を溝２１内に装着する。各発熱線６１・６２の中間部６１ａ・６２ａは図３に示すように直線状に成形されている。成形前の発熱線は直線状の線材として提供される。その直線状の発熱線を曲げ加工して門型に成形するので、中間部６１ａ・６２ａは特別に加工を施さなくても成形完了後には直線状になる。
【００２１】
一方、溝２１のうちの、上記中間部６１ａ・６２ａに対応する部分は図示のように外側に向かって膨らむように若干湾曲している。この部分を直線状に形成するか、本実施の形態のように湾曲させるかは、成形金型の一部の形状を直線状にするか曲線状にするかによるものである。そして、この部分を直線状にするか曲線状にするかでコストの相違はほとんど生じない。
【００２２】
上述のように、中間部６１ａ・６２ａは直線状であり、この中間部６１ａ・６２ａが装着される溝の部分は曲線状であるので、両発熱線６１・６２を溝２１内に装着すると、中間部６１ａ・６２ａは図３の２点鎖線で示す状態に湾曲される。発熱線６１・６２は弾性を有しているので、２点鎖線に示す状態に湾曲すると直線状態に戻ろうとする付勢力が生じ、この付勢力により発熱線６１・６２は溝２１の内壁に当接し、溝２１の内壁と中間部６１ａ・６２ａとの間に発生する摩擦力によって発熱線６１・６２はから浮き上がらず外に脱落しない。
【００２３】
また、両発熱線６１・６２の両先端６１ｂ・６２ｂが各々貫通穴７に到達するように、各発熱線６１・６２の長さを設定している。なお、発熱線６１・６２の一端は迂回部２３の形状に合わせて屈曲されている。発熱線６２の場合、図４に示すように、屈曲部６２ｃが形成されており、その屈曲部６２ｃに先端６２ｂが形成されている。
【００２４】
両発熱線６１・６２の両先端６１ｂ・６２ｂが貫通穴７に到達しているので、図５に示すように、蓋体３の凸部３１を溝２１にはめ込んだ状態で貫通穴７に電極Ｔを挿入すると、電極Ｔは先端６１ｂ・６２ｂに接触する。両貫通穴７に各々電極Ｔを挿入し両発熱線６１・６２に通電すると、両発熱線６１・６２は発熱して溝２１の底部周辺及び凸部３１の先端を溶融する。その溶融した状態で蓋体３をケーシング本体２に押し付けると、図５に示す距離ｄだけ蓋体３が相対移動して溶融部分が密着する。その後通電を停止し冷却すれば溶融部分が固化し、溝２１と凸部３１とが相互に固着する。
【００２５】
上述のように、溝２１は環状に形成されているので、ケーシングの全周にわたって溶着される。また、貫通穴７はこの環状の溶着部の外側に位置するので、電極Ｔを貫通穴７から抜き去った後に、貫通穴７に湯水が侵入してもその湯水がケーシング内に侵入することはない。
【００２６】
ところで、上記実施の形態では発熱線を２本用いたが、図６に示すように、１本の発熱線６を用いてもよい。なお、その場合であっても、中間部６１ａ・６２ａは直線状になるように各部を曲げ加工する。
【００２７】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、抵抗線を溝に挿入した状態で抵抗線が溝から浮き出ないので、この溝に嵌入する凸部と溝とを抵抗線に通電して溶着させる際に、抵抗線の挿入された全範囲について確実に溶着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の構成を示す図
【図２】ケーシングの分解斜視図
【図３】ケーシング本体の溝と発熱線の形状を示す図
【図４】迂回部近傍の詳細を示す部分拡大図
【図５】迂回部の溶着前の状態を示す断面図
【図６】発熱線の他の実施の形態を示す図
【符号の説明】
１ 浴室用のテレビ
２ ケーシング本体
３ 蓋体
４ 基板
５ カバー
６ 発熱線
７ 貫通穴
２１ 溝
２３ 迂回部
３１ 凸部
６１ 発熱線
６２ 発熱線[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a waterproof structure for preventing water or moisture from entering a casing of a bathroom television, for example.
[0002]
[Prior art]
For example, a bathroom television mounted on a bathroom wall is exposed to hot water or an atmosphere of high humidity for a long time. Many electronic components are housed inside the bathroom TV, and these electronic components are weak to moisture, let alone hot water, and if hot water or moisture enters the bathroom TV casing, the life of the bathroom TV will be significantly shortened .
[0003]
Since the electronic components are housed inside the casing, the casing cannot be formed integrally.Therefore, a casing body and a lid for sealing the inside of the casing water-tightly after housing the electronic components in the casing body are provided. I have. As a method of attaching the lid to the casing main body, for example, it is conceivable to screw the lid to the casing main body in a state where the packing is sandwiched between the casing main body and the lid.
[0004]
However, such a method of screwing not only requires packing costs, but also requires a large number of man-hours for screwing, and increases the manufacturing cost of the bathroom television.
[0005]
In addition, a method is conceivable in which after the electronic component is stored in the casing main body, the lid is adhered to the casing main body with an adhesive. This method of bonding with an adhesive does not require packing and does not require any man-hour for screwing. However, the casing is stored for about one day until the adhesive is sufficiently cured and a predetermined adhesive strength is obtained. There must be. Therefore, a storage space is required, and the manufacturing cost of the bathroom TV is also increased.
[0006]
As a method of solving such a problem, a through hole into which an electrode is inserted from the outside of the casing is formed in an annular groove formed in a peripheral portion of a casing body made of a thermoplastic resin, and an end portion of the through hole is formed. A heating wire overlapping the hole is provided in the groove, and an electrode is inserted into the through hole with the annular convex portion formed on the lid member made of a thermoplastic resin fitted in the groove of the casing body, and a heating wire is inserted. There is known a waterproof structure of a casing in which heat is generated by supplying electricity to a casing to weld the bottom of the groove and the end of the projection (see, for example, Patent Document 1).
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2977035
[Problems to be solved by the invention]
In the device described in Patent Document 1, since the shape of the heating wire and the shape of the groove are the same, when the heating wire is inserted into the groove and the projection is fitted into the groove in that state, the heat is generated. A part of the wire rises out of the groove and gets caught between the groove and the convex portion, which causes a problem that the heating wire is shifted from a normal position.
[0009]
When the heating wire is displaced from the proper position in this way, particularly when a part of the heating wire comes out of the groove, a portion where the groove and the projection are not welded to each other is generated, and the waterproof property inside the casing is ensured. Can not be done.
[0010]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a waterproof structure of a casing in which a heating wire does not rise from the inside of a groove.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the waterproof structure of the casing according to the present invention is configured such that a through hole through which an electrode is inserted from the outside of the casing is formed in an annular groove formed in a peripheral portion of a casing body made of a thermoplastic resin. A heating wire whose end overlaps the through hole is disposed in the groove, and the annular convex portion formed on the lid member made of a thermoplastic resin is inserted into the groove of the casing main body. In the waterproof structure of the casing in which the electrodes are inserted and the heating wire is energized to generate heat and the bottom of the groove and the end of the projection are welded, the shape of the groove and the shape of the heating wire are different from each other by a predetermined amount. The heating wire is elastically deformed and inserted into the groove so that the heating wire presses against the side surface in the groove by its own restoring force.
[0012]
According to such a configuration, the heating wire inserted into the groove is pressed against the side surface in the groove, and is prevented from rising from the inside of the groove due to frictional force generated between the heating wire and the side surface in the groove.
[0013]
Incidentally, the heating wire is often formed by appropriately bending a linear wire. Processing a straight heating wire into a gentle curve not only increases the number of processing steps but also requires management of dimensional errors in the curved portion, which increases the cost of the heating wire. On the other hand, since the groove is formed by injection molding, the shape can be set relatively freely.
[0014]
Therefore, it is advantageous to form a curved portion of the groove into which the linear portion of the heating wire is inserted, since the number of steps can be reduced.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Referring to FIG. 1, reference numeral 1 denotes a television for a bathroom, which is fixed to a wall surface BW of the bathroom. Hot water in the bathtub BT or hot water spouting from the shower falls on the television 1, and water drops adhere to the television 1 due to high humidity. Therefore, it is necessary to adopt a waterproof structure so that hot water and moisture do not enter the inside of the television 1.
[0016]
As shown in FIG. 2, in the television 1, the lid 3 is welded to the casing main body 2 with the substrate 4 stored in the casing main body 2. In addition, a convex portion 31 is formed on the lower surface of the lid 3 in an annular shape, and the annular convex portion 31 is formed so as to be inserted into an annular groove 21 formed in the casing body 2.
[0017]
Various switches 32 are attached to the lid 3 in a waterproof state. Reference numeral 33 denotes a speaker attachment portion. By attaching a waterproof speaker, hot water does not enter the casing body 2 from the attachment portion 33. The various switches 32 and the speaker are connected to the substrate 4 via a film-like cable 42. Reference numeral 41 denotes a cable in which a power supply and an antenna line are put together.
[0018]
Then, after the lid 3 is welded to the casing main body 2, a screw is inserted into a screwing hole to fix the casing composed of the casing main body 2 and the lid 3 to the wall surface BW. Reference numeral 5 denotes a cover, which is fitted to the casing from the front after fixing the casing to the wall surface BW.
[0019]
As shown in FIGS. 3 and 4, the groove 21 of the casing body 2 is formed in an annular shape along the outer shape of the casing body 2. However, a detour portion 23 is formed so that the through hole 7 and the mounting hole 22 are located outside the groove 21 so as to bypass the through hole 7 provided adjacent to the mounting hole 22. And the communication part 24 which continued from the bypass part 23 to the through-hole 7 was formed. The casing body 2 and the lid 3 are both formed of a thermoplastic resin, and 23a is a hollow for preventing the occurrence of “shrinkage” due to shrinkage during curing. Does not penetrate.
[0020]
The through holes 7 are formed at substantially symmetric positions in the left and right directions in the state shown in FIG. Then, the gate-shaped heating wires 61 and 62 shown in FIG. The intermediate portions 61a and 62a of the heating wires 61 and 62 are formed in a straight line as shown in FIG. The heating wire before molding is provided as a linear wire. Since the linear heating wire is bent and formed into a gate shape, the intermediate portions 61a and 62a become linear after the completion of the forming without special processing.
[0021]
On the other hand, portions of the groove 21 corresponding to the intermediate portions 61a and 62a are slightly curved so as to expand outward as shown. Whether this portion is formed linearly or curved as in the present embodiment depends on whether the shape of a part of the molding die is linear or curved. There is almost no difference in cost depending on whether this portion is linear or curved.
[0022]
As described above, since the intermediate portions 61a and 62a are linear, and the portion of the groove in which the intermediate portions 61a and 62a are mounted has a curved shape, when the heating wires 61 and 62 are mounted in the groove 21, The intermediate portions 61a and 62a are curved in a state shown by a two-dot chain line in FIG. Since the heat generating wires 61 and 62 have elasticity, when they are bent to the state shown by the two-dot chain line, an urging force is generated to return to the linear state. The urging force causes the heat generating wires 61 and 62 to hit the inner wall of the groove 21. The heat generating wires 61 and 62 do not float up and fall out due to the frictional force generated between the inner wall of the groove 21 and the intermediate portions 61a and 62a.
[0023]
The length of each of the heating wires 61 and 62 is set so that both ends 61b and 62b of the heating wires 61 and 62 reach the through holes 7, respectively. One end of each of the heating wires 61 and 62 is bent in accordance with the shape of the detour 23. In the case of the heating wire 62, as shown in FIG. 4, a bent portion 62c is formed, and a tip 62b is formed in the bent portion 62c.
[0024]
Since both ends 61b and 62b of both the heating wires 61 and 62 have reached the through-hole 7, the electrode is inserted into the through-hole 7 with the convex portion 31 of the cover 3 fitted in the groove 21 as shown in FIG. When T is inserted, the electrode T contacts the tips 61b and 62b. When the electrodes T are inserted into the through holes 7 and the heating lines 61 and 62 are energized, the heating lines 61 and 62 generate heat and melt the periphery of the bottom of the groove 21 and the tip of the projection 31. When the lid 3 is pressed against the casing body 2 in the molten state, the lid 3 relatively moves by a distance d shown in FIG. Thereafter, when the power supply is stopped and cooling is performed, the molten portion is solidified, and the groove 21 and the protrusion 31 are fixed to each other.
[0025]
As described above, since the groove 21 is formed in an annular shape, it is welded over the entire circumference of the casing. Further, since the through hole 7 is located outside the annular welded portion, even if hot water enters the through hole 7 after the electrode T is pulled out from the through hole 7, the hot water does not enter the casing. Absent.
[0026]
By the way, in the above embodiment, two heating wires are used, but as shown in FIG. 6, one heating wire 6 may be used. Even in this case, each part is bent so that the intermediate parts 61a and 62a become linear.
[0027]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, in the present invention, since the resistance wire does not protrude from the groove in a state where the resistance wire is inserted into the groove, the protrusion and the groove fitted into this groove are energized and fused to the resistance wire At this time, welding can be reliably performed over the entire range where the resistance wire is inserted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a configuration of an embodiment of the present invention; FIG. 2 is an exploded perspective view of a casing; FIG. 3 is a view showing shapes of grooves and heat generating wires of a casing main body; FIG. FIG. 5 is a sectional view showing a state before welding of a detour part. FIG. 6 is a view showing another embodiment of a heating wire.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Bathroom television 2 Casing main body 3 Lid 4 Substrate 5 Cover 6 Heating wire 7 Through hole 21 Groove 23 Detour part 31 Convex part 61 Heating wire 62 Heating wire
