JP2004349777A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて、予想される通信トラフィックに適合するよう通信モードを切り換える。
【解決手段】アドホックモードにおいて、通信装置20の命令解読部23によって動画像データ等の所定量以上のデータ通信を伴う命令が解読されると、モード切換要求部24はインフラストラクチャモードへの切換要求を行う。通信装置10において状態判別部14により通信モードが切換可能であると判断されると、モード切換指示部15はネットワーク中の他の通信装置に対してインフラストラクチャモードへの切換指示を行う。切換タイマ17の示すタイムアウト時間内にネットワーク中の全ての通信装置から通信モードの遷移報告がされない場合には、モード切換指示部15はアドホックモードへの切換要求を行う。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに関し、特に電源制御を行う無線通信システム、無線通信装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IEEE(米国電気電子学会)のIEEE802.11規格による無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等の無線通信システムにおける通信モードには、それぞれの無線端末が自律分散してネットワークを形成するアドホックモードと、アクセスポイントがネットワーク内の各無線端末に対して中央集権的役割を演じるインフラストラクチャモードとが存在する。両通信モードを比較すると、インフラストラクチャモードの方が、ネットワークを管理する装置が一意に決まっているためにQoS(クオリティ・オブ・サービス)のためのトラフィック制御や省電力制御など、アドホックモードと比較して高度な通信制御が容易に導入でき、品質の良い通信が可能である。特に、IEEE802.11規格の拡張仕様においてより顕著な効果を奏することが期待される。一方、アドホックモードは、元来、一対一通信や一時的なネットワーク構成に用いられることを想定して設けられたものである。
【0003】
通信モードの何れにおいても無線端末の消費電力を抑えるために省電力(パワーセーブ:PS)モードが定義されている。これは一定期間ごとに送信されるビーコンに同期して無線端末における受信部をスリープ状態にさせて平均的な消費電力を低減させるものである。例えば、インフラストラクチャモードにおいて、スリープ状態にある無線端末Aに対するデータが発生した場合、アクセスポイントはその無線端末Aに対するデータを保持している旨を示すTIM(トラフィック・インディケーション・マップ)をビーコンの中に含めて送信する。スリープ状態にある各無線端末は、ビーコンのタイミングでスリープ状態を解除してビーコンを受信する。そして、そのビーコンに含まれるTIMから、自身に対するデータがあるか否かを確認する。自身に対するデータの存在を検出した無線端末Aは、アクセスポイントに対してポーリングすることにより、自身に対するデータをアクセスポイントから送信してもらうことができる。アドホックモードにおいても、TIMの代わりにATIM(アドホックTIM)を用いることにより、同様の手順でスリープ状態にある無線端末に対するデータ送信を行うことができる。
【0004】
また、アクセスポイントと複数の無線端末との間(もしくは、無線端末間)で定期的にデータ通信を行うような場合には、アクセスポイントから無線端末に対して(もしくは、ある無線端末から他の無線端末に対して)データ通信を行わない期間を予め通知しておくことによって、その通知対象となった無線端末を上記期間スリープ状態にする無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−300175号公報(図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術は、インフラストラクチャモードおよびアドホックモードの何れの通信モードにおいても、無線端末をスリープ状態とすることにより無線通信システム全体の省電力を実現するものである。すなわち、各無線端末は対等の役割を有するものであり、それぞれが対等な機会でスリープ状態に入ることが可能である。
【0007】
しかしながら、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントは、ネットワーク全体を管理する立場であり、いつ生じるか分からない無線端末からの通信を常に待ち構えている必要があるため、アクセスポイントはスリープ状態に入ることができない。そのため、アクセスポイントにおいて省電力を実現することは困難である。
【0008】
一方、省電力を図るために、特定のアクセスポイントを設けずにアドホックモードにより動作させることは可能であるが、その場合には上述のトラフィック制御や省電力制御などのインフラストラクチャモードの利点を享受することができなくなる。また、アドホックモードにおいては通信を行うことができるタイミングがビーコン信号おきに限定されるため、連続的なデータの送信を行う際にタイミングのずれによってビーコン信号を受信し損ねたような場合にはデータ送信を遅延させるおそれがある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、無線通信システムにおいて、予想される通信トラフィックに適合するよう通信モードを切り換えることにある。すなわち、高トラフィックとなることが予想される場合にはインフラストラクチャモードにより通信を行い、トラフィックが低下することが予想される場合にはアドホックモードに切り換えてネットワークに属する全ての端末が平等に消費電力を低減できるようにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の通信装置は、発行された命令を解読する命令解読手段と、この命令解読手段により解読された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求するモード切換要求手段と、上記要求に対する上記インフラストラクチャモードへの切換指示を上記他の通信装置から受けると上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに設定する指示受付手段とを具備する。これにより、所定量以上のデータ通信を伴う命令が発行された場合にインフラストラクチャモードへの切換を行わせて効率の良いデータ通信を行わせるという作用をもたらす。
【0011】
また、本発明の請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、上記モード切換要求手段が、上記命令解読手段により解読された命令が上記データ通信の終了を示す命令であれば上記他の通信装置に対して上記通信モードをアドホックモードに切り換える旨の要求をし、上記指示受付手段が、上記アドホックモードに切り換える旨の要求に対する上記アドホックモードへの切換指示を上記他の通信装置から受けると上記通信モードを上記アドホックモードに設定するものである。これにより、所定量以上のデータ通信の終了後はアドホックモードへの切換を行わせて、それまでアクセスポイントとして機能していた通信装置がスリープ状態になることを可能にさせるという作用をもたらす。
【0012】
また、本発明の請求項3記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、上記所定量以上のデータ通信を伴う命令が動画データの転送命令であるというものである。これにより、動画データの転送の際にはインフラストラクチャモードへの切換を行わせて効率の良いデータ通信を行わせるという作用をもたらす。
【0013】
また、本発明の請求項4記載の通信装置は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受けると上記第2のモードへの切換が可能か否かの判別を行う状態判別手段と、この状態判別手段により切換が可能であると判別された場合に上記通信モードを上記第2のモードに設定し、他の通信装置に対して通信モードを上記第2のモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段とを具備する。これにより、他の通信端末からのモード切換要求に応じて、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示を行わせしめるという作用をもたらす。
【0014】
また、本発明の請求項5記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置において、ネットワークを構成する通信装置の識別子を保持する識別子保持手段と、上記切換指示に対する上記第2のモードへの遷移報告を上記他の通信装置から受けて、上記識別子保持手段に保持された上記通信装置の識別子に基づいて上記ネットワークを構成する通信装置の全てが上記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する遷移確認手段と、上記モード切換指示手段が上記指示をしてからの経過時間を計時する計時手段とをさらに具備し、上記モード切換指示手段が、上記計時手段により計時された上記経過時間が所定長を超えても上記遷移確認手段により遷移の完了を確認できない場合には上記通信モードを上記第1のモードに設定し、他の通信装置に対して通信モードを上記第1のモードに切り換えるよう指示するものである。これにより、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示からタイムアウト時間を越えても遷移の完了が報告されない場合には第1のモードに切り換える旨の指示を行わせるという作用をもたらす。
【0015】
また、本発明の請求項6記載の通信装置は、発行された命令を解読する命令解読手段と、この命令解読手段により解読された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば上記通信モードをインフラストラクチャモードに設定し、他の通信装置に対して上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段とを具備する。これにより、所定量以上のデータ通信を伴う命令が発行された場合にインフラストラクチャモードへの切換指示を自ら行って効率の良いデータ通信を行わせるという作用をもたらす。
【0016】
また、本発明の請求項7記載の通信装置は、請求項6記載の通信装置において、上記モード切換指示手段が、上記命令解読手段により解読された命令が上記データ通信の終了を示す命令であれば上記通信モードをアドホックモードに設定し、上記他の通信装置に対して上記通信モードを上記アドホックモードに切り換えるよう指示するものである。これにより、所定量以上のデータ通信の終了後はアドホックモードへの切換を自ら行って、自装置がスリープ状態になることを可能にするという作用をもたらす。
【0017】
また、本発明の請求項8記載の通信装置は、請求項6記載の通信装置において、上記所定量以上のデータ通信を伴う命令が動画データの転送命令であるというものである。これにより、動画データの転送の際にはインフラストラクチャモードへの切換を自ら行って効率の良いデータ通信を行わせるという作用をもたらす。
【0018】
また、本発明の請求項9記載の無線通信システムは、インフラストラクチャモードにおいてアクセスポイントとして機能する第1の通信装置と、撮像装置を備える第2の通信装置とを具備する無線通信システムであって、上記第2の通信装置が、上記撮像装置から発行された命令を解読する命令解読手段と、この命令解読手段により解読された命令が動画データの転送命令であれば上記第1の通信装置に対して通信モードを上記インフラストラクチャモードに切り換えるよう要求するモード切換要求手段とを備え、上記第1の通信装置が、上記要求を上記第2の通信装置から受けると上記インフラストラクチャモードへの切換が可能か否かの判別を行う状態判別手段と、この状態判別手段により切換が可能であると判別された場合に上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに設定し、上記第2の通信装置に対して上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段とを備え、上記第2の通信装置が、上記第1の通信装置から上記切換指示を受けると上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに設定する指示受付手段をさらに備えるものである。これにより、所定量以上のデータ通信を伴う命令が発行された場合に第2の通信装置が第1の通信装置に対してインフラストラクチャモードへの切換を要求し、これに応答して第1の通信装置が第2の通信装置に対してインフラストラクチャモードへの切換を指示することによりインフラストラクチャモードへの切換を行って効率の良いデータ通信を実現するという作用をもたらす。
【0019】
また、本発明の請求項10記載の通信装置における処理方法は、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、上記発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求する手順と、上記インフラストラクチャモードへの切換要求に対するインフラストラクチャモードへの切換指示を上記他の通信装置から受ける手順と、上記通信モードをインフラストラクチャモードに設定する手順とを具備する。これにより、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴うものであれば他の通信装置からインフラストラクチャモードへの切換指示をさせることによりインフラストラクチャモードへの切換を行って効率の良いデータ通信を実現するという作用をもたらす。
【0020】
また、本発明の請求項11記載の通信装置における処理方法は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受ける手順と、他の通信装置に対して上記通信モードを上記第2のモードに切り換えるよう指示する手順と、上記通信モードを上記第2のモードに設定する手順と、上記切換指示に対する上記第2のモードへの遷移報告を上記他の通信装置から受けて、上記ネットワークを構成する通信装置の全てが上記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、上記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には上記他の通信装置に対して上記通信モードを上記第1のモードに切り換えるよう指示し、上記通信モードを上記第1のモードに設定する手順とを具備する。これにより、他の通信端末からのモード切換要求に応じて、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示を行わせしめ、その指示に対する遷移の完了がタイムアウト時間を越えても報告されない場合には第1のモードに切り換える旨の指示を行わせしめるという作用をもたらす。
【0021】
また、本発明の請求項12記載の通信装置における処理方法は、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、前記命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示する手順と、上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに設定する手順と、上記切換指示に対する上記インフラストラクチャモードへの遷移報告を上記他の通信装置から受けて、上記ネットワークを構成する通信装置の全てが上記インフラストラクチャモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、上記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には上記他の通信装置に対して上記通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示し、上記通信モードを上記アドホックモードに設定する手順とを具備する。これにより、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴うものであれば通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示を行わせしめ、その指示に対する遷移の完了がタイムアウト時間を越えても報告されない場合には第1のモードに切り換える旨の指示を行わせしめるという作用をもたらす。
【0022】
また、本発明の請求項13記載のプログラムは、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、上記発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求する手順と、上記インフラストラクチャモードへの切換要求に対するインフラストラクチャモードへの切換指示を上記他の通信装置から受ける手順と、上記通信モードをインフラストラクチャモードに設定する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴うものであれば他の通信装置からインフラストラクチャモードへの切換指示をさせることによりインフラストラクチャモードへの切換を行って効率の良いデータ通信を実現するという作用をもたらす。
【0023】
また、本発明の請求項14記載のプログラムは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受ける手順と、他の通信装置に対して上記通信モードを上記第2のモードに切り換えるよう指示する手順と、上記通信モードを上記第2のモードに設定する手順と、上記切換指示に対する上記第2のモードへの遷移報告を上記他の通信装置から受けて、上記ネットワークを構成する通信装置の全てが上記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、上記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には上記他の通信装置に対して上記通信モードを上記第1のモードに切り換えるよう指示し、上記通信モードを上記第1のモードに設定する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、他の通信端末からのモード切換要求に応じて、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示を行わせしめ、その指示に対する遷移の完了がタイムアウト時間を越えても報告されない場合には第1のモードに切り換える旨の指示を行わせしめるという作用をもたらす。
【0024】
また、本発明の請求項15記載のプログラムは、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、前記命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示する手順と、上記通信モードを上記インフラストラクチャモードに設定する手順と、上記切換指示に対する上記インフラストラクチャモードへの遷移報告を上記他の通信装置から受けて、上記ネットワークを構成する通信装置の全てが上記インフラストラクチャモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、上記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には上記他の通信装置に対して上記通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示し、上記通信モードを上記アドホックモードに設定する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴うものであれば通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の指示を行わせしめ、その指示に対する遷移の完了がタイムアウト時間を越えても報告されない場合には第1のモードに切り換える旨の指示を行わせしめるという作用をもたらす。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。この無線通信システムは、通信装置10、20および30の3台の通信装置を含んで構成されている。但し、これは説明の便宜のために3台の通信装置としたものであり、台数が何台存在したとしても本発明の有効性に影響を与えるものではない。通信装置10は、インフラストラクチャモードにおいてはアクセスポイント(AP)として機能し、アドホックモードにおいては他の装置と対等な端末として機能する。通信装置20および30は、インフラストラクチャモードにおいてはアクセスポイントである通信装置10の制御を受けながら動作し、アドホックモードにおいては個々の端末として自律的に動作する。
【0027】
インフラストラクチャモードにおいては、アクセスポイントとしての通信装置10が、定期的に所定のビーコン間隔によりビーコンを送信する。通信装置20および30は、内部にタイミングシンクロナスタイマを有し、通信装置10から受信したビーコンにより通信装置10との同期をとる。また、上述のように、ビーコンには省電力モードにある通信装置10のために保持されたデータが存在することを示すTIMが含まれており、省電力モードにある通信装置20および30は通信装置10にポーリングすることによって自身へのデータを送信させることができる。
【0028】
一方、アドホックモードにおいては、各端末は省電力モードにあってもビーコン間隔の開始時には受信状態となる。そして、各端末はランダムディレイとよばれる時間を各自計算して、ビーコン間隔の開始時からランダムディレイ経過後にビーコンを送信しようとする。但し、何れかの端末が最初にビーコンを送信すると、他の端末はそのビーコンに同期し、送信しようとしていたビーコンを取り止める。また、アドホックモードにおいては、ATIMウィンドウとよばれる固定長の時間が設定され、ビーコン間隔の開始時からATIMウィンドウの期間が終了するまでの間に各端末は上述のATIMを送信し合い、通信すべきデータを有している旨を伝える。省電力モードにあってATIMに関係しない端末はATIMウィンドウ期間終了後に再びスリープ状態となるが、ATIMに関係する端末(送信端末および受信端末)はスリープ状態とならずに必要な通信を行うことになる。
【0029】
図2は、本発明の実施の形態における通信装置10乃至30の一構成例を示す図である。この通信装置は、無線通信部100と、ベースバンド処理部200と、通信制御部300と、システム制御部400と、周辺インターフェース500とを備えている。また、周辺インターフェース500には、周辺装置600を接続することができる。
【0030】
無線通信部100は、受信部103および送信部104を備える。また、無線通信部100にはアンテナ101が接続され、無線通信部100はこのアンテナ101への接続を受信部103と送信部104との間で切替えるアンテナ切替器102をさらに備える。受信部103は、高周波信号を受信して復調するものであり、例えば、2.4GHz帯の高周波信号を所定の中間周波数帯の中間信号に変換するダウンコンバータと、中間信号を直交検波して中間信号と同相の同相信号(I信号)および中間信号の直交成分である直交信号(Q信号)からなるベースバンド信号を抽出する直交復調器とを備える。送信部104は、高周波信号を送信するために変調するものであり、例えば、ベースバンド信号(I信号およびQ信号)を直交変調して所定の中間周波数帯の中間信号を生成する直交変調器と、中間信号を2.4GHz帯の高周波信号に変換してアンテナ101に向けて出力するアップコンバータとを備える。
【0031】
ベースバンド処理部200は、受信部103から供給されるベースバンド信号をデジタル信号に復号して通信制御部300に出力し、また、通信制御部300から供給されるデジタル信号をベースバンド信号に符号化して送信部104に供給する。このベースバンド処理部200は、例えば、離散フーリエ変換器および逆離散フーリエ変換器を備え、ベースバンド信号を複素データに変調し、また、複素データをベースバンド信号に復調する。また、このベースバンド処理部200では、誤り訂正のための符号化およびその復号が行われる。
【0032】
通信制御部300は、主として論理層の処理を行うものであり、例えばデータリンク層におけるMAC(メディアアクセス制御)副層のフレームを解読して所定の処理を行い、また、MAC副層のフレームを生成する。通信制御部300は、メモリ309を備え、通信制御部300における処理に必要なプログラムや作業データ等をこのメモリ309に保持する。
【0033】
システム制御部400は、プロセッサ410と、メモリ420と、電源制御部430と、電源供給部440とを備える。プロセッサ410は、メモリ420に保持されたプログラムにより通信装置全体を制御する。メモリ420は、システム制御部400による処理に必要なプログラムや作業データ等を保持する。電源供給部440は、通信装置内の各部へ電源を供給する。電源制御部430は、電源供給部440に対して、例えばスリープ状態への移行等の制御を行う。
【0034】
この通信装置では、フレーム送信時には、アンテナ切替器102、送信部104、ベースバンド処理部200、通信制御部300、システム制御部400、および、周辺インターフェース500が動作することになる。また、フレーム受信時には、アンテナ切替器102、受信部103、ベースバンド処理部200、通信制御部300、システム制御部400、および、周辺インターフェース500が動作することになる。そして、スリープ状態にある時には、通信関係の回路は動作せず、システム制御部400、および、周辺インターフェース500が動作することになる。このように、スリープ状態において通信関係の回路への電源供給を中止することにより、省電力化を実現する。
【0035】
周辺インターフェース500は、周辺装置600と接続するためのインターフェースである。周辺装置600としては、例えばホストコンピュータや撮像装置等を想定することができる。
【0036】
図3は、本発明の実施の形態における周辺装置600の一例としての撮像装置の構成例を示す図である。この撮像装置は、カメラ部610と、信号処理回路620と、制御部630と、ディスプレイコントローラ640と、媒体インターフェース650と、外部インターフェース660とを備えている。また、制御部630には操作部639が接続され、ディスプレイコントローラ640にはディスプレイ649が接続される。さらに、媒体インターフェース650には記録媒体659が着脱可能とされている。
【0037】
カメラ部610は、被写体を静止画像または動画像として写し撮って画像データを生成するものであり、光学ブロック611と、信号変換器612と、前処理回路613と、光学ブロック用ドライバ614と、信号変換器用ドライバ615、タイミング生成回路616とを備える。
【0038】
光学ブロック611は、レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを備え、被写体の画像を取り込んで、これを信号変換器612に供給する。光学ブロック用ドライバ614は、制御部630からの制御に応じて、光学ブロック611を動作させる駆動信号を形成し、これを光学ブロック611に供給して、光学ブロック611を動作させる。
【0039】
信号変換器612は、光学ブロック611からの画像を光電変換して出力するものであり、信号変換器用ドライバ615からの駆動信号およびタイミング生成回路616からのタイミング信号に基づいて、光学ブロック611からの被写体の画像を取り込んで、電気信号として前処理回路613に供給する。このような信号変換器612として、CCD(Charge Coupled Device)を用いることができる。
【0040】
前処理回路613は、信号変換器612から供給された電気信号の画像情報に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行なうことにより信号ノイズ比(S/N比)を良好に保つ。また、前処理回路613は、AGC(Automatic Gain Control)処理を行なうことにより利得を制御する。さらに、前処理回路613は、A/D(アナログ・デジタル)変換を行って、デジタル信号による画像データを形成する。
【0041】
信号処理回路620は、前処理回路613からの画像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。また、信号処理回路620は、このようにして種々の調整がされた画像データを所定の圧縮方式でデータ圧縮して、圧縮後の画像データをバス690および媒体インターフェース650を介して記録媒体659に供給する。また、信号処理回路620は、記録媒体659上の圧縮された画像データの伸張処理を行い、伸張後の画像データをバス690を介してディスプレイコントローラ640に供給する。
【0042】
制御部630は、撮像装置全体を制御するものであり、処理装置631と、メモリ632と、時計回路633とをバス690により接続して構成される。ここで、メモリ632は、処理装置631において実行されるプログラムや、処理に必要になるデータ、または、処理の途中結果を一時記憶するための作業領域として用いられる。また、時計回路633は、現在年月日、現在曜日、現在時刻等を供給することにより、撮影日時などを画像データとともに提供する機能を有する。
【0043】
操作部639は、ユーザからの操作入力を処理装置631に伝えるものであり、例えばタッチパネルやコントロールキー等を想定することができる。制御部630は、この操作部639からの操作入力に応じて、記録媒体659に対する入出力動作やディスプレイ649に対する表示動作等を制御する。
【0044】
ディスプレイコントローラ640は、これに供給された画像データからディスプレイ649に対する画像信号を形成し、これをディスプレイ649に供給する。これにより、記録媒体659に記録されている画像データに応じた画像が、ディスプレイ649の表示画面に表示される。なお、ディスプレイ649としては、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等を用いることができる。
【0045】
媒体インターフェース650は、記録媒体659に対する画像データの書込みおよび記録媒体659からの画像データの読出しを行うものである。記録媒体659としては、半導体メモリーを用いたいわゆるメモリカード、記録可能なDVD(Digital Versatile Disk)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスクなどの種々のものを用いることができる。
【0046】
外部インターフェース660は、通信装置と接続するためのものであり、ポート669を介して通信装置の周辺インターフェース500と接続する。これにより、通信装置において受信された画像データを記録媒体659に記録したり、ディスプレイ649に表示することができる。また、記録媒体659に記録された画像データを通信装置から送信することができる。
【0047】
図4は、本発明の実施の形態による通信装置10および20における機能構成を示す図である。通信装置10は、接続受付部11と、端末テーブル12と、命令解読部13と、状態判別部14と、モード切換指示部15と、通信モード保持部16と、切換タイマ17と、遷移確認部18とを備える。また、通信装置20は、接続要求部21と、命令解読部23と、モード切換要求部24と、指示受付部25と、通信モード保持部26と、遷移報告部28とを備える。これらの機能は、主に各通信装置における通信制御部300またはシステム制御部400によって実現される。
【0048】
まず、通信装置20において、接続要求部21は、ネットワークへの接続を要求するものであり、インフラストラクチャモードにおいては、アクセスポイントとして機能する通信装置10に対して接続要求を行う。具体的には、アソシエーションリクエストを示すフレームを送信する。
【0049】
命令解読部23は、通信装置20に接続される周辺装置600から発行された命令を解読して、特定の命令が発行されたか否かを判別する。ここで、特定の命令としては、所定量以上のデータ通信を伴う命令、例えば動画データの転送命令を想定することができる。すなわち、静止画像のように比較的小容量のデータの場合にはアドホックモードにより通信を行い、動画像のように大容量データを定常的に遅延なく伝送する必要がある場合にはインフラストラクチャモードにより通信を行うべく、そのようなデータ通信を引き起こす命令を解読する。この基準としては、通信装置の転送能力にも左右されるが、例えば十メガバイト以上をインフラストラクチャモードにより転送し、それ未満をアドホックモードにより転送するという切り分けが考えられる。また、静止画像であっても例えば十枚以上をまとめて転送する場合にもインフラストラクチャモードにより転送するというり分けも考えられる。なお、ここにいう命令には、コマンドとしてやりとりされる信号のみならず、例えば周辺装置600としての撮像装置において動画像の転送を要求するボタンが押下されたことを示す信号等も含まれる。また、上記データ通信の終了を知らせる信号や、上記ボタンの押下が解除されたことを示す信号等も同様に取り扱うことができる。
【0050】
モード切換要求部24は、命令解読部23により解読された命令が上述のようなデータ通信を伴うものであれば通信装置10に対して通信モードを切り換える指示をするよう要求する。例えば、動画データの転送命令であれば、後述するインフラストラクチャモード切換要求を発行する。この要求は、通信装置10にモード切換の指示をしてもらうためのものであり、通信装置20から他の通信装置(例えば、通信装置30)に直接切り換えを要求するものではない。
【0051】
指示受付部25は、通信装置20からモード切換の指示を受けて、通信モード保持部26に対して通信モードを設定する。例えば、後述するインフラストラクチャモード切換指示であれば、通信モード保持部26における通信モードをインフラストラクチャモードに設定する。通信モード保持部26は、通信装置20における通信モードを保持するものであり、具体的には、「BSSType」を「Infra」に設定することによりインフラストラクチャモードとして動作し、「Adhoc」に設定することによりアドホックモードとして動作するようになる。
【0052】
遷移報告部28は、指示された通信モードへの遷移が完了したことを通信装置10に報告するものであり、例えば、後述する通信モード遷移完了報告を発行する。
【0053】
一方、通信装置10において、接続受付部11は、通信装置20の接続要求部21からの接続要求を受けて、通信装置20を端末テーブル12に登録する。この端末テーブル12は、例えば図5のように端末識別子として端末アドレス121を保持する。この端末アドレス121としては例えばMACアドレスを用いることができるが、端末としての通信装置を識別できるものであればこれに限られない。また、端末テーブル12は、端末に関するその他の情報として例えば接続機器情報122を保持する。これにより、例えば端末Aにはビデオカメラが接続され、端末Bにはコンピュータが接続されている旨を容易に把握できるようになる。この端末テーブル12は、後述のように、遷移確認部18により参照される。
【0054】
命令解読部13は、通信装置10に接続される周辺装置600から発行された命令を解読して、特定の命令が発行されたか否かを判別する。特定の命令としては、命令解読部23の場合と同様に、所定量以上のデータ通信を伴う命令、例えば動画データの転送命令を想定することができる。
【0055】
状態判別部14は、命令解読部13により解読された命令が上述のようなデータ通信を伴うものであった場合もしくは通信装置20のモード切換要求部24より通信モードを切り換える指示をするよう要求があった場合、通信モードの切換が可能か否かの判別を行う。例えば、他のデータの通信中で暫く通信モードを切り換えることができないときや、通信装置10自体が通信モードを切り換える機能を有しないもしくは失っているときには、その要求を拒否して通信モードの切換を行わない。
【0056】
モード切換指示部15は、状態判別部14により切換が可能であると判別された場合に、通信モード保持部16に対して通信モードを設定する。設定の内容は通信モード保持部26の場合と同様である。また、モード切換指示部15は、他の通信装置(例えば、通信装置20乃至30)に対して通信モードを切り換えるよう指示する。このとき、切換タイマ17は、モード切換指示部15により通信モード切換の指示がされてからの経過時間の計時を開始する。
【0057】
遷移確認部18は、モード切換指示部15の切換指示に対する通信モードの遷移報告を他の通信装置から受けて、端末テーブル12に保持された端末アドレス121に基づいて、ネットワークを構成する通信装置の全てが通信モードの遷移を完了したことを確認する。切換タイマ17により計時された経過時間が所定長を超えても遷移確認部18により遷移の完了を確認できない場合には、モード切換指示部15は通信モード保持部16における通信モードを元に戻すとともに、他の通信装置に対して通信モードを元のモードに戻すよう指示する。このように、ネットワークを構成する通信装置の少なくとも一部で通信モードの切換えを確認できない場合にはその切換えを取り止めることで、ネットワーク全体の通信モードに一貫性を持たせることができる。
【0058】
図6は、本発明の実施の形態における通信装置間で用いられるフレーム構成の一例を示す図である。このフレーム構成例は通信モードの切換要求および遷移完了報告に用いられるものであり、MACヘッダ810およびフレームチェックシーケンス(FCS)829を備える。フレームチェックシーケンス829は、フレーム全体のデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
【0059】
MACヘッダ810は、フレームコントロール811、占有時間812、受信先アドレス813、および、送信元アドレス814の各フィールドを備える。フレームコントロール811は、フレームの種類や制御情報を含むフィールドであり、タイプ831およびサブタイプ832の各フィールドを備える。IEEE802.11規格では、このタイプ831が「01」であれば制御フレームであることを示し、その内でサブタイプ832として「1101」には応答(ACK)フレームが割り当てられている。本発明の実施の形態では、この応答フレームを遷移報告部28から遷移確認部18に対する通信モード遷移完了報告として用いる。
【0060】
また、IEEE802.11規格では、タイプ831において「11」が未定義となっているが、本発明の実施の形態では、その内でサブタイプ832として「0000」にアドホックモード切換要求を、「0001」にインフラストラクチャモード切換要求をそれぞれ割り当てる。アドホックモード切換要求は通信モードをアドホックモードに切り換えるよう要求するものであり、インフラストラクチャモード切換要求は通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求するものである。これら要求はモード切換要求部24からされるものである。
【0061】
占有時間812は、フレームによる一連の通信が終了するまでの時間等を示すフィールドである。受信先アドレス813は、このフレームを受信すべき通信装置のアドレスを指定するフィールドであり、送信元アドレス814は、このフレームを送信した通信装置のアドレスを示すフィールドである。通信装置のアドレスとしては、例えばMACアドレスを使用することができる。
【0062】
図7は、本発明の実施の形態における通信装置間で用いられるフレーム構成の他の例を示す図である。このフレーム構成例は通信モードの切換指示に用いられるものであり、ペイロード820に設定値821のフィールドを備える点以外は、図6のフレーム構成例と同様の構成となっている。
【0063】
このフレーム構成例では、タイプ831の「11」において、サブタイプ832として「0010」にアドホックモード切換指示を、「0011」にインフラストラクチャモード切換指示をそれぞれ割り当てる。アドホックモード切換指示は通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示するものであり、インフラストラクチャモード切換要求は通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示するものである。これら指示はモード切換指示部15からされるものである。
【0064】
設定値821は、モード切換えの際に通信関連の設定値を変更する場合にその設定値を指定するためのフィールドである。例えば、通信モードを切り換えるのと同時にビーコン間隔を変更するような場合にこの設定値821に新たなビーコン間隔を指定することで効率良く通信モードを切り換えることができる。なお、指定すべき設定値が存在しない場合には、この設定値821を省略することができる。
【0065】
次に本発明の実施の形態における通信モード切換えの際の通信装置間のやりとりについて説明する。
【0066】
図8は、本発明の実施の形態における通信モード切換シーケンスの一例を示す図である。このシーケンスにおいて真ん中がアクセスポイントまたは端末として機能する通信装置10の処理を表し、左右が端末として機能する通信装置20および30の処理を表す。初期状態ではインフラストラクチャモードにおいて通信装置10がアクセスポイントとして機能し、他の通信装置はネットワークに接続していないものとする。
【0067】
まず、通信装置20および30は、通信装置10に対してそれぞれ接続要求(211、311)を行う。通信装置10は、これら接続要求を受けて通信装置20および30に関する情報を端末テーブル12に登録する(111)。これにより、通信装置10乃至30の間でインフラストラクチャモードによるデータ通信が可能になる。但し、このインフラストラクチャモードでは、通信装置20および30はスリープ状態になることが可能であるが、通信装置10はスリープ状態になることができない。
【0068】
その後、通信装置20からアドホックモードへの切換要求(212)が通信装置10に対してされると、通信装置10は通信装置20に対して了解の報告(112)をする。そして、通信装置10は自装置の通信モードをアドホックモードに設定するとともに、通信装置20および30に対してアドホックモードへの切換指示(113)を行う。なお、この例では通信装置20からアドホックモード切換要求(212)がされるものとしたが、この要求を待つことなく通信装置10が自主的にアドホックモードへの切換指示(113)を行うようにしても構わない。
【0069】
アドホックモードへの切換指示(113)を受けると、通信装置20および30はそれぞれ自装置の通信モードをアドホックモードに設定し、遷移の完了後に通信モード遷移完了報告(213、313)を通信装置10に対して行う。これにより、通信装置10乃至30の間でアドホックモードによるデータ通信が可能になる。このアドホックモードでは、通信装置10は他の通信装置20および30と対等の条件でスリープ状態になることが可能である。
【0070】
その後、通信装置20において例えば動画像データの送信を行う際に、通信装置20から通信装置10に対してインフラストラクチャモードへの切換要求(214)がされる。この切換要求(214)を受けた通信装置10は通信装置20に対して了解の報告(114)をする。そして、通信装置10は自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定するとともに、通信装置20および30に対してインフラストラクチャモードへの切換指示(115)を行う。
【0071】
インフラストラクチャモードへの切換指示(115)を受けると、通信装置20および30はそれぞれ自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定し、遷移の完了後に通信モード遷移完了報告(215、315)を通信装置10に対して行う。これにより、通信装置10乃至30の間でインフラストラクチャモードによるデータ通信が可能になる。このインフラストラクチャモードでは、通信装置10がスリープ状態になれないものの、効率の良いデータ通信が可能となる。
【0072】
図9は、本発明の実施の形態における通信モード切換シーケンスの他の例を示す図である。このシーケンス例では、通信装置10からの通信モード切換指示に対して通信モード遷移完了報告がされなかった場合の動作を示している。最初に、通信装置20および30が通信装置10に対してそれぞれ接続要求(231、331)を行い、通信装置10がこれら接続要求を受けて通信装置20および30に関する情報を端末テーブル12に登録する(131)点は図8の例と同様である。
【0073】
そして、通信装置20からアドホックモードへの切換要求(232)が通信装置10に対してされると、通信装置10は通信装置20に対して了解の報告(132)をする。また、通信装置10は自装置の通信モードをアドホックモードに設定するとともに、通信装置20および30に対してアドホックモードへの切換指示(133)を行う。
【0074】
アドホックモードへの切換指示(133)を受けた通信装置20は自装置の通信モードをアドホックモードに設定し、遷移の完了後に通信モード遷移完了報告(233)を通信装置10に対して行う。しかし、通信装置30は何らかの理由により通信モード遷移完了を通信装置10に対して報告しなかったとする。その場合、切換タイマ17により所定の経過時間(タイムアウト時間)を計時すると、通信装置10は先程のアドホックモードへの切換を元に戻すべく自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定するとともに、通信装置20および30に対してインフラストラクチャモードへの切換指示(135)を行う。
【0075】
通信装置10からインフラストラクチャモードへの切換指示(135)を受けると、通信装置20は自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定し、遷移の完了後に通信モード遷移完了報告(235)を通信装置10に対して行う。通信装置10は、前回に通信モード遷移完了を報告しなかった通信装置30の端末アドレスを記憶しておき、通信装置30が今回も通信モード遷移完了を報告しなかったとしてもその後の処理を継続する。
【0076】
図10は、本発明の実施の形態における通信装置10および20における消費電力の推移の一例を示す図である。インフラストラクチャモードにおいては、アクセスポイントとして機能する通信装置10はビーコン間隔毎にビーコンを送信する(181)。通信装置10は、ビーコンを送信していない間も他の通信装置からの信号の発生に備えて受信状態で待機している。これは、省電力モードに設定した場合でも同様であり、スリープ状態になることはない。一方、端末として機能する通信装置20は、省電力モードにある場合、通信装置10からのビーコンを受信するとき(281)や送信を行うとき(282)以外はスリープ状態(休止状態)となる。
【0077】
ここで、通信装置20がアドホックモードへの切換要求を通信装置10に対して行うと(283)、これに応答して通信装置10がアドホック切換指示を行う(184)。これにより、通信装置10および20はアドホックモードにより動作するようになる。このアドホックモードでは、省電力モードにある通信装置は、ビーコン間隔毎にビーコン(185)を受信するためのATIMウィンドウ(186、286)の期間に受信状態となる以外は、データ通信の必要がない限りスリープ状態となることができる。従って、このアドホックモードにおいては通信装置10も他の通信装置と対等の条件でスリープ状態になることができる。
【0078】
なお、図中、アドホックモードにおいて通信装置10がビーコンを送信しているが、これは上述のように何れの通信装置が送信してもよく、最初のビーコンが送信されると他の通信装置はそのビーコン間隔においてはビーコンを送信しない。
【0079】
次に本発明の実施の形態による通信装置における通信モード切換えの処理手順について説明する。
【0080】
図11は、本発明の実施の形態による通信装置20における通信モード切換えの処理手順の一例を示す図である。まず、アドホックモードにより動作している際に、例えば通信装置20に周辺装置として接続する撮像装置において動画像データの転送を開始する命令が発行されると(ステップS910)、通信装置20はインフラストラクチャモード切換要求を通信装置10に対して行い(ステップS911)、通信装置10からの指示を待つ。
【0081】
通信装置10からインフラストラクチャモード切換指示を受けると(ステップS912)、通信装置20は自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定する(ステップS913)。インフラストラクチャモードへの遷移が完了すると、通信装置20は通信モード遷移完了報告を通信装置10に対して行う(ステップS914)。これにより、インフラストラクチャモードによるデータ通信を行われる。
【0082】
その後、例えば通信装置20に接続する撮像装置において動画像データの転送を終了する命令が発行されると(ステップS915)、通信装置20はアドホックモード切換要求を通信装置10に対して行い(ステップS916)、通信装置10からの指示を待つ。
【0083】
通信装置10からアドホックモード切換指示を受けると(ステップS917)、通信装置20は自装置の通信モードをアドホックモードに設定する(ステップS918)。アドホックモードへの遷移が完了すると、通信装置20は通信モード遷移完了報告を通信装置10に対して行う(ステップS919)。これにより、動画像データの転送終了後には再びアドホックモードに戻り、通信装置10におけるスリープ状態への移行が可能となる。
【0084】
図12は、本発明の実施の形態による通信装置10における通信モード切換えの処理手順の一例を示す図である。まず、アドホックモードにより動作している際に、例えば通信装置20からインフラストラクチャモード切換要求を受けると(ステップS930)、インフラストラクチャモードへの切換が可能であるか否の判断がされる(ステップS931)。ここで、モード切換が不可能であると判断された場合には、モード切換の指示を行うことなく処理を終了する。この場合、モード切換拒否の応答メッセージを通信装置20に返送するようにしてもよい。
【0085】
ステップS931においてモード切換が可能であると判断された場合には、通信装置10はインフラストラクチャモード切換指示を通信装置20に対して行う(ステップS932)。また、この場合、通信装置10は自装置の通信モードをインフラストラクチャモードに設定する(ステップS933)。
【0086】
通信装置10はネットワーク内の他の通信装置から通信モード遷移完了報告を待ち(ステップS934)、ネットワーク内の全ての通信装置から通信モード遷移完了報告を受け取るとインフラストラクチャモードへの切換処理を終了する。一方、インフラストラクチャモード切換指示から所定のタイムアウト時間を経過してもネットワーク内の全ての通信装置から通信モード遷移完了報告を受け取ることができなかった場合には(ステップS935)、インフラストラクチャモードへの切換を取り止めるべく、アドホックモード切換指示をを通信装置20に対して行う(ステップS936)。また、この場合、通信装置10は自装置の通信モードをアドホックモードに設定する(ステップS937)。
【0087】
なお、この図12ではインフラストラクチャモードへの切換処理について説明したが、アドホックモードへの切換処理についても同様に行うことができる。すなわち、図11のステップS916のように、通信装置20から通信装置10に対してアドホックモード切換要求がされると、今度はステップS932に代わりアドホックモード切換指示がされて、アドホックモードへの切換処理が行われる。
【0088】
図13は、本発明の実施の形態による通信装置10における通信モード切換えの処理手順の他の例を示す図である。図12の例では、通信装置20からのモード切換要求を待って通信装置10が切換指示を行うようにしているが、この図13の例では通信装置10が自主的に切換指示を行うものである。例えば、通信装置10に周辺装置600として撮像装置が接続されていて、この撮像装置において動画像データの転送を開始する命令が発行されたような場合には、通信装置10の命令解読部13をトリガーとしてインフラストラクチャモードへの切換処理を開始することができる(ステップS950)。ステップS951以降の手順は図12の例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0089】
なお、この図13ではインフラストラクチャモードへの切換処理が示されているが、アドホックモードへの切換処理についても同様に行うことができる点も図12の例と同様である。
【0090】
このように、本発明の実施の形態によれば、動画像データ等の所定量以上のデータ通信を伴う命令が発行された場合には通信装置10の指示によってインフラストラクチャモードへの切換を行うことにより効率の良いデータ通信を行い、所定量以上のデータ通信が行われていない場合には通信装置10の指示によってアドホックモードへの切換を行うことにより通信装置10をスリープ状態にすることが可能となり、省電力化を実現することができる。
【0091】
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
【0092】
すなわち、請求項1乃至3において、命令解読手段は例えば命令解読部23に対応する。また、モード切換要求手段は例えばモード切換要求部24に対応する。また、指示受付手段は例えば指示受付部25に対応する。なお、所定量以上とは例えば十メガバイト以上もしくは静止画十枚以上に相当する容量を想定することができる。
【0093】
また、請求項4において、状態判別手段は例えば状態判別部14に対応する。また、モード切換指示手段は例えばモード切換指示部15に対応する。また、第1のモードをインフラストラクチャモードとしたときには第2のモードはアドホックモードとなり、第1のモードをアドホックモードとしたときには第2のモードはインフラストラクチャモードとなる。
【0094】
また、請求項4において、識別子保持手段は例えば端末テーブル12に対応する。また、遷移確認手段は例えば遷移確認部18に対応する。また、計時手段は例えば切換タイマ17に対応する。
【0095】
また、請求項6乃至8において、命令解読手段は例えば命令解読部13に対応する。また、モード切換指示手段は例えばモード切換指示部15に対応する。なお、所定量以上とは例えば十メガバイト以上もしくは静止画十枚以上に相当する容量を想定することができる。
【0096】
また、請求項9において、命令解読手段は例えば命令解読部23に対応する。また、モード切換要求手段は例えばモード切換要求部24に対応する。また、指示受付手段は例えば指示受付部25に対応する。また、状態判別手段は例えば状態判別部14に対応する。また、モード切換指示手段は例えばモード切換指示部15に対応する。
【0097】
また、請求項10および13において、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順は例えばステップS910に対応する。また、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求する手順は例えばステップS911に対応する。また、インフラストラクチャモードへの切換要求に対するインフラストラクチャモードへの切換指示を他の通信装置から受ける手順は例えばステップS912に対応する。また、通信モードをインフラストラクチャモードに設定する手順は例えばステップS913に対応する。なお、所定量以上とは例えば十メガバイト以上もしくは静止画十枚以上に相当する容量を想定することができる。
【0098】
また、請求項11および14において、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受ける手順は例えばステップS930に対応する。また、他の通信装置に対して通信モードを第2のモードに切り換えるよう指示する手順は例えばステップS932に対応する。また、通信モードを第2のモードに設定する手順は例えばステップS933に対応する。また、切換指示に対する第2のモードへの遷移報告を他の通信装置から受けて、ネットワークを構成する通信装置の全てが第2のモードへの遷移を完了したことを確認する手順は例えばステップS934に対応する。また、切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には他の通信装置に対して通信モードを第1のモードに切り換えるよう指示し、通信モードを第1のモードに設定する手順は例えばステップS935乃至S937に対応する。
【0099】
また、請求項12および15において、発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順は例えばステップS950に対応する。また、その命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示する手順は例えばステップS952に対応する。また、前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定する手順は例えばステップS953に対応する。また、前記切換指示に対する前記インフラストラクチャモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記インフラストラクチャモードへの遷移を完了したことを確認する手順は例えばステップS964に対応する。また、前記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には前記他の通信装置に対して前記通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示し、前記通信モードを前記アドホックモードに設定する手順は例えばステップS955乃至S957に対応する。
【0100】
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によると、無線通信システムにおいて、予想される通信トラフィックに適合するよう通信モードが切り換えられるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における通信装置10乃至30の一構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における周辺装置600の一例としての撮像装置の構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態による通信装置10および20における機能構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における端末テーブル12の一構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における通信装置間で用いられるフレーム構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における通信装置間で用いられるフレーム構成の他の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における通信モード切換シーケンスの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における通信モード切換シーケンスの他の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における通信装置10および20における消費電力の推移の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態による通信装置20における通信モード切換えの処理手順の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態による通信装置10における通信モード切換えの処理手順の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態による通信装置10における通信モード切換えの処理手順の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10、20、30 通信装置
11 接続受付部
12 端末テーブル
13 命令解読部
14 状態判別部
15 モード切換指示部
16 通信モード保持部
17 切換タイマ
18 遷移確認部
21 接続要求部
23 命令解読部
24 モード切換要求部
25 指示受付部
26 通信モード保持部
28 遷移報告部
100 無線通信部
200 ベースバンド処理部
300 通信制御部
400 システム制御部
500 周辺インターフェース
600 周辺装置
610 カメラ部
611 光学ブロック
612 信号変換器
613 前処理回路
614 光学ブロック用ドライバ
615 信号変換器用ドライバ
616 タイミング生成回路
620 信号処理回路
630 制御部
631 処理装置
632 メモリ
633 時計回路
639 操作部
640 ディスプレイコントローラ
649 ディスプレイ
650 媒体インターフェース
659 記録媒体
660 外部インターフェース
669 ポート
690 バス

Claims (15)

  1. 発行された命令を解読する命令解読手段と、
    この命令解読手段により解読された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求するモード切換要求手段と、
    前記要求に対する前記インフラストラクチャモードへの切換指示を前記他の通信装置から受けると前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定する指示受付手段と
    を具備することを特徴とする通信装置。
  2. 前記モード切換要求手段は、前記命令解読手段により解読された命令が前記データ通信の終了を示す命令であれば前記他の通信装置に対して前記通信モードをアドホックモードに切り換える旨の要求をし、
    前記指示受付手段は、前記アドホックモードに切り換える旨の要求に対する前記アドホックモードへの切換指示を前記他の通信装置から受けると前記通信モードを前記アドホックモードに設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記所定量以上のデータ通信を伴う命令は、動画データの転送命令であることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受けると前記第2のモードへの切換が可能か否かの判別を行う状態判別手段と、
    この状態判別手段により切換が可能であると判別された場合に前記通信モードを前記第2のモードに設定し、他の通信装置に対して通信モードを前記第2のモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段と
    を具備することを特徴とする通信装置。
  5. ネットワークを構成する通信装置の識別子を保持する識別子保持手段と、
    前記切換指示に対する前記第2のモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記識別子保持手段に保持された前記通信装置の識別子に基づいて前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する遷移確認手段と、
    前記モード切換指示手段が前記指示をしてからの経過時間を計時する計時手段と
    をさらに具備し、
    前記モード切換指示手段は、前記計時手段により計時された前記経過時間が所定長を超えても前記遷移確認手段により遷移の完了を確認できない場合には前記通信モードを前記第1のモードに設定し、他の通信装置に対して通信モードを前記第1のモードに切り換えるよう指示する
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 発行された命令を解読する命令解読手段と、
    この命令解読手段により解読された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば前記通信モードをインフラストラクチャモードに設定し、他の通信装置に対して前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段と
    を具備することを特徴とする通信装置。
  7. 前記モード切換指示手段は、前記命令解読手段により解読された命令が前記データ通信の終了を示す命令であれば前記通信モードをアドホックモードに設定し、前記他の通信装置に対して前記通信モードを前記アドホックモードに切り換えるよう指示する
    ことを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  8. 前記所定量以上のデータ通信を伴う命令は、動画データの転送命令であることを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  9. インフラストラクチャモードにおいてアクセスポイントとして機能する第1の通信装置と、撮像装置を備える第2の通信装置とを具備する無線通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、前記撮像装置から発行された命令を解読する命令解読手段と、この命令解読手段により解読された命令が動画データの転送命令であれば前記第1の通信装置に対して通信モードを前記インフラストラクチャモードに切り換えるよう要求するモード切換要求手段とを備え、
    前記第1の通信装置は、前記要求を前記第2の通信装置から受けると前記インフラストラクチャモードへの切換が可能か否かの判別を行う状態判別手段と、この状態判別手段により切換が可能であると判別された場合に前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定し、前記第2の通信装置に対して前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに切り換えるよう指示するモード切換指示手段とを備え、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記切換指示を受けると前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定する指示受付手段をさらに備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、
    前記発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求する手順と、
    前記インフラストラクチャモードへの切換要求に対するインフラストラクチャモードへの切換指示を前記他の通信装置から受ける手順と、
    前記通信モードをインフラストラクチャモードに設定する手順と
    を具備することを特徴とする通信装置における処理方法。
  11. 通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受ける手順と、
    他の通信装置に対して前記通信モードを前記第2のモードに切り換えるよう指示する手順と、
    前記通信モードを前記第2のモードに設定する手順と、
    前記切換指示に対する前記第2のモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、
    前記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には前記他の通信装置に対して前記通信モードを前記第1のモードに切り換えるよう指示し、前記通信モードを前記第1のモードに設定する手順と
    を具備することを特徴とする通信装置における処理方法。
  12. 発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、
    前記命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示する手順と、
    前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定する手順と、
    前記切換指示に対する前記インフラストラクチャモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記インフラストラクチャモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、
    前記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には前記他の通信装置に対して前記通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示し、前記通信モードを前記アドホックモードに設定する手順と
    を具備することを特徴とする通信装置における処理方法。
  13. 発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、
    前記発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう要求する手順と、
    前記インフラストラクチャモードへの切換要求に対するインフラストラクチャモードへの切換指示を前記他の通信装置から受ける手順と、
    前記通信モードをインフラストラクチャモードに設定する手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 通信モードを第1のモードから第2のモードに切り換える旨の要求を他の通信装置から受ける手順と、
    他の通信装置に対して前記通信モードを前記第2のモードに切り換えるよう指示する手順と、
    前記通信モードを前記第2のモードに設定する手順と、
    前記切換指示に対する前記第2のモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記第2のモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、
    前記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には前記他の通信装置に対して前記通信モードを前記第1のモードに切り換えるよう指示し、前記通信モードを前記第1のモードに設定する手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 発行された命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であるか否かを判断する手順と、
    前記命令が所定量以上のデータ通信を伴う命令であれば他の通信装置に対して通信モードをインフラストラクチャモードに切り換えるよう指示する手順と、
    前記通信モードを前記インフラストラクチャモードに設定する手順と、
    前記切換指示に対する前記インフラストラクチャモードへの遷移報告を前記他の通信装置から受けて、前記ネットワークを構成する通信装置の全てが前記インフラストラクチャモードへの遷移を完了したことを確認する手順と、
    前記切換指示からの経過時間が所定長を超えても遷移の完了を確認できない場合には前記他の通信装置に対して前記通信モードをアドホックモードに切り換えるよう指示し、前記通信モードを前記アドホックモードに設定する手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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