JP2004348886A - Disk cartridge - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状記録媒体を回転可能に収納したシェルに設けた駆動軸挿入用の開口部をシェルの外面に組み付けたスライド式のシャッターで開閉するディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスクなどのディスク状記録媒体(以下、ディスクと称する)は高密度、高容量、高速アクセスが求められている。このようなディスクを収納したディスクカートリッジは、外部からのダスト、腐食性ガスの侵入を防ぐために密閉性の向上が求められる。
【0003】
従来この種のディスクカートリッジとして、図22、図23に示すものが知られている。このディスクカートリッジ301は、ディスク302と、
該ディスク302が回転可能に収納され、ディスクドライブ装置(図示省略)への挿入端となる前面壁303が前記ディスク302と略同じ曲率を有して略円弧状に形成され、下面側略中央部に前記ディスク302の中央部のハブ304を外方に臨ませる駆動軸挿入用の開口部305が形成され、
前記前面壁303の一部に前記ディスクドライブ装置の記録再生手段としての磁気ヘッドが侵入するヘッド挿入用の開口部306が形成されたシェル(カートリッジ本体)307と、該シェル307内に回動可能に取付けられたシャッター308と、該シャッター308に前記ディスク駆動用開口部305およびヘッド挿入用の開口部306を閉塞する方向の回動力を付与しているシャッタースプリング309を備えている。
【0004】
前記シェル307は、上ハーフ310の周壁310aと下ハーフ311の周壁311aを突合わせて両者をビス等で結合することにより形成されている。
【0005】
前記シャッター308は、前記駆動軸挿入用の開口部305を開閉する第1のシャッター部312と、該第1のシャッター部312の一端部に設けられていて前記ヘッド挿入用の開口部306を開閉する第2のシャッター部313と、前記第1のシャッター部312の他端部に設けられた開閉アーム部314と、を備えている。
【0006】
前記シャッター308は、第1のシャッター部312の一端部に設けた軸受孔315にシェル307に設けたシャッター取付軸316を挿入することにより回動可能にシェル307に取り付けられている。そして、前記シェル307に設けた開口部317から外部に突出させた開閉アーム部314を図示省略のドライブに設けたシャッター開放部材で前記スプリング309のバネ力に抗して回動させて前記駆動軸挿入用の開口部305およびヘッド挿入用の開口部306を開放するようになっている。(例えば特許文献1)
上記従来のディスクカートリッジ301は、前記シェル307に設けた開口部317から開閉アーム部314を外部に突出させる構成になっているために、前記開口部317からダスト等がシェル307内に侵入してディスク302等に付着するという問題点があった。特に、高密度、高容量等が要求されるディスクを収納したディスクカートリッジにおいては、ダスト等がシェル内に侵入してディスク302等に付着すると記録再生が不能になるなどして取り返しのつかない不具合等が発生することがある。
【0007】
そこで、上記不具合を解決するために、ディスク状記録媒体を回転自在に収納したシェルの側面にヘッド挿入用の開口部を設け、底面に駆動軸挿入用の開口部を設け、前記シェルの側面に設けたヘッド挿入用の開口部をると共に、前記シェル内の上ハーフとディスク状記録媒体との間に回転可能に組み付けたインナーローターで前記ヘッド挿入用の開口部を開閉し、前記シェルの外側にスライド可能に取付けたシャッターで前記駆動軸挿入用の開口部を開閉するようにしたディスクカートリッジも開発されている。(例えば特許文献2)
【0008】
【特許文献1】
特開2001−23330号公報(特許請求の範囲、段落0001、段落0002、段落0013〜段落0020、図1、図3)
【0009】
【特許文献2】
特開−号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献2を含む従来のディスクカートリッジは、図24に示すように、シャッター308の開閉移動方向の幅W1が駆動軸挿入用の開口部305の幅W2よりも大で、かつシェル307の駆動軸挿入用の開口部305からシャッター移動側の端部307aまでの幅W3よりも小に形成されていて、2点鎖線で示すように、シャッター308が駆動軸挿入用の開口部305を開放する位置においても、シャッター308の全域がシェル307の外面に重合するようになっていた。このため、シェル307を小型化したい場合でも、シェル307の駆動軸挿入用の開口部305からシャッター移動側の端部307aまでの幅W3を、シャッター308の幅W1よりも大にしなければならないため、シェル307の大きさ等を設計する上で大きな制約を受けるという問題点があった。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決し、シャッターの幅がシェルの大きさ等の設計に制約を与えることのないディスクカートリッジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスク状記録媒体と、前記ディスク状記録媒体を回転自在に収納し該ディスク状記録媒体のハブを外部に臨ませる駆動軸挿入用の開口部を有するシェルと、前記シェルにスライド可能に取付けられていて前記駆動軸挿入用の開口部を開閉するシャッターと、を備えたディスクカートリッジにおいて、
前記シャッターの開閉移動方向の幅を、前記駆動軸挿入用の開口部の幅よりも大で、かつ前記シェルの前記駆動軸挿入用の開口部からシャッター移動側の端部までの幅よりも大に形成して、
前記ヘッド挿入用の開口部を開放する位置においてシャッターの開閉移動方向の幅の一部をシェル外に突出させる構成にした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を(1)ディスクカートリッジの概略構成、(2)シャッターの構成、(3)ディスク状記録媒体の構成、(4)シェルの構成、(5)インナーローターの構成、(6)クランプ手段の構成、(7)インナーローター押付手段の構成、(8)ドライブの概略構成、(9)作用、(10)その他の実施例、の順に説明する。
【0014】
(1)ディスクカートリッジの概略構成
図1はディスクカートリッジの斜視図、図1はディスクカートリッジを裏面側から見たシャッター閉状態の斜視図、図3はシャッター開状態の斜視図、図4はシャッター閉状態の要部の平面図、図5は同ディスクカートリッジの分解斜視図、図6はシャッターの拡大斜視図である。
【0015】
ディスクカートリッジ1は、ディスク状記録媒体2と、該ディスク状記録媒体2を回転自在に収納し該ディスク状記録媒体2のハブ22を外部に臨ませる駆動軸挿入用の開口部36を底面側に有し、ヘッド挿入用の開口部37を側面側に有するシェル3と、該シェル3の下ハーフ42の外面にスライド可能に取り付けられていて前記駆動軸挿入用の開口部36を開閉するシャッター4と、前記シェル3の上ハーフ41とディスク状記録媒体2との間に回転可能に介在されていて前記ヘッド挿入用の開口部37を開閉するインナーローター5と、該インナーローター5を回転させて前記ヘッド挿入用の開口部37を閉塞したときに前記ディスク状記録媒体2のハブ22を前記シェル3の下ハーフ42に押し付けてクランプするディスククランプ手段6と、前記インナーローター5が前記ヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置に移動してきたときに前記インナーローター5の周壁74の先端を下ハーフ42に押し付けるインナーローター押付手段7と、を備えている。
【0016】
図4に示すように、前記シャッター4の開閉移動方向の幅W1は、前記駆動軸挿入用の開口部36の幅W2よりも大で、かつ前記シェル3の前記駆動軸挿入用の開口部36からシャッター移動側の端部、つまり前記シェル3の後端面32までの幅W3よりも大に形成されている。そして、前記シャッター4は、実線で示す前記ヘッド挿入用の開口部36を閉塞する位置においては、シェル3の中央部において該シェル3に重なり、2点鎖線で示す前記ヘッド挿入用の開口部36を開放する位置においては、シャッター4の開閉移動方向の幅の一部がシェル3の後端面32の外側に突出している。
【0017】
(2)シャッターの構成
シャッター4は、ステンレススチールやアルミニューム等の肉厚0.1〜0.5mm程度の薄板を矩形状に打ち抜くことにより形成されている。
【0018】
図5の分解斜視図及び図6の拡大斜視図に示すように、シャッター4は、シェル3の下ハーフ42の底面35に重ね合わされて前記駆動軸挿入用の開口部36を開閉するシャッター本体部4aと、該シャッター本体部4aの長手方向の一端部に連設されたスライダー取付部4bと、を備えていて、該スライダー取付部4bに取り付けたスライダー61を介してシェル3に組付けられる。
【0019】
前記シャッター本体部4aは、幅広部4cと幅狭部4dを備えていて、幅広部4cで前記駆動軸挿入用の開口部36を閉塞するようになっている。
【0020】
そして、図4に示すように、前記幅広部4cの幅W1が駆動軸挿入用の開口部36の幅(直径)W2よりも大で、かつ前記シェル3の下ハーフ42の底面35の前記駆動軸挿入用の開口部36からシャッター移動側の端部、即ち前記シェル3の後端面32までの幅W3よりも大に形成されている。また、幅狭部4dには、シャッター4が駆動軸挿入用の開口部36を閉塞する位置まで移動してきたときに、下ハーフ42に設けたストッパー57に当接するストッパー係合部4fが設けられている。
【0021】
前記スライダー61は、一側面にギヤ62を有するラック状に作られていて、他側面にピン状の一対の突起63を備えている。そして、前記一対の突起63を前記シャッター4のスライダー取付部4bに設けた一対のピン挿入孔4dに挿入して、前記突起63の先端部をかしめて拡径させることによりシャッター4のスライダー取付部4bに取り付けられる。
【0022】
前記スライダー61は、前記シャッター本体部4aを前記下ハーフ42のシャッター落とし込み用の凹部51内に重ね合わせた状態で、上ハーフ41と下ハーフ42の間に挟まれ、且つ前記ギヤ62をインナーローター収納部43内に臨ませた状態で、前記一方の端面33に沿ってスライド可能に取り付けられていて、駆動軸挿入用の開口部36を閉塞する位置と開放する位置との間で前記シャッター4を移動させるようになっている。
【0023】
(3)ディスク状記録媒体の構成
図5の分解図に示すように、ディスク状記録媒体2は、ディスク本体部21と、該ディスク本体部21の中央部に取付けられたハブ22と、を備えている。ディスク本体部21は、ハードディスク基板上に磁性層や保護層を積層することにより形成されている。
【0024】
ディスク本体部21の中央部には、センタ孔(図示省略)が設けられていて、該センタ孔に前記ハブ22が取り付けられている。前記ハブ22は、磁性体で形成されていて、後に説明するドライブ201の駆動軸(ターンテーブル)209にマグネットチャッキングされる。前記ハブ22の一方の面(図5の上側の面)には前記駆動軸挿入用の開口部36に嵌合する凸部23が設けられ、他方の面(図5の下側の面)には、後に説明するディスク押圧部材82の先端部に設けた凹部93に嵌合する凸部24が設けられている。
【0025】
(4)シェルの構成
図1〜図3に示すように、シェル3は、前端面31が略円弧面で、後端面32及び左右の端面33、34がストレート面の偏平な箱形状に形成されている。
【0026】
シェル3は、底面35に駆動軸挿入用の開口部36を有していて、該駆動軸挿入用の開口部36は、シェル3の底面35にスライド可能に取り付けたシャッター4で開閉されるようになっている。前述したように、駆動軸挿入用の開口部36は、シェル3の下ハーフ42の底面35の中央部に幅(直径)W2に形成されている。また、シェル3の下ハーフ42の底面35の駆動軸挿入用の開口部36から後端面32までの幅W3は、前記シャッター4の開閉移動方向の幅W1よりも小に形成されている。
【0027】
また、シェル3は、前端面31にヘッド挿入用の開口部37を有していて、該ヘッド挿入用の開口部37は、シェル3内に回転自在に収納されているインナーローター5で開閉されるようになっている。
【0028】
前記シェル3の前端面31は、ディスク2の外径と略同じ曲率の弧状面31aと、該弧状面31aの一端に連続する第1の平坦面31bと、弧状面31bの他端に連続する第2の平坦面31cを有している。
【0029】
前記第1の平坦面31bと第2の平坦面31cは、後に説明するドライブ201への挿入方向と直交する方向に形成されていて、前記第1の平坦面31bがドライブ201に設けられているカートリッジ位置決め部材203との当接部になっている。前記ヘッド挿入用の開口部37は、前記弧状面31の第1の平坦面31b側に設けられている。
【0030】
図4に示すように、前記弧状面31aの最先端位置(最頂部)Pから第1の平坦面31bまでの距離L1は、前記弧状面31aの最先端位置(最頂部)Pから第2の平坦面31cまでの距離L2よりも大に形成されている。
【0031】
シェル3は、ポリカーボネート(PC)、アクリルブチレンスチロール(ABS)等のプラスチック等の熱可塑性樹脂により射出成形された上ハーフ41と下ハーフ42とで構成されている。
【0032】
図5に示すように、上ハーフ41は、前記前端面31の弧状面31aを構成する弧状面構成壁41aと、前記第1の平坦面31bを構成する第1の平坦面構成壁41bと、前記第2の平坦面31cを構成する第2の平坦面構成壁41cと、を備えていて、前記弧状面構成壁41aには、前記ヘッド挿入用の開口部37を構成する切欠部41dが設けられている。また、上ハーフ41は、前記後端面32を構成する後端面構成壁41e及び前記左右の端面33,34を構成する左右の端面構成壁41f,41gを備えていて、これら後端面構成壁41e及び左右の端面構成壁41f,41gの内側には、前記円弧状の前端面31等と共に円形状のインナーローター収納部43を構成する略円弧状の内壁44を備え、該内壁44の内側には、後に説明するインナーローター5に設けた環状の回転ガイド凸部75が嵌合して、該インナーローター5の回転をガイドする回転ガイド溝45が設けられている。
【0033】
前記第2の平坦面構成壁41cの内側や後端面構成壁41eの内側の両側部には、ネジ止め用のボス部46が設けられている。また、上ハーフ41の内面には、後に説明するディスククランプ手段6の押圧解除部材83が移動可能に配置される押圧解除部材組付け用の凹部47が設けられ、該凹部47の中心部(インナーローター収納部43の中心部)には後記するディスククランプ手段6のディスク押圧部材81を昇降可能に取り付けるための軸部48が設けられ、該軸部48の点対称位置には押圧解除部材83,83のスライドをガイドする軸部49,49が設けられている。
【0034】
押圧解除部材組付け用の凹部47は、ドライブの磁気ヘッドの挿入及び移動の障害にならないように、ヘッド挿入用の開口部37を構成する切欠部41dを避けた位置に設けられている。また、前記切欠部41dを含むインナーローター5の回動範囲には、次に説明するインナーローター5のヘッド挿入用の薄肉段差部76を挿入する段差部挿入用の凹部50が設けられている。前記インナーローター収納部43内には、ディスク2を回転自在に収納したインナーローター5が回転自在に収納される。
【0035】
下ハーフ42は、前記上ハーフ41の弧状面構成壁41aと共に前記弧状面31aを構成する弧状面構成壁42aと、前記上ハーフ41の第1の平坦面構成壁41bと共に前記第1の平坦面31bを構成する平坦面構成壁42bと、第2の平坦面構成壁41cと共に前記第2の平坦面31cを構成する平坦面構成壁42cと、を備えていて、前記弧状面構成壁42cには、前記上ハーフ41の切欠部41dと共に前記ヘッド挿入用の開口部37を構成する切欠部42dが設けられている。また、下ハーフ42は、前記上ハーフ41の後端面構成壁41eと共に前記後端面32を構成する後端面構成壁42e及び前記上ハーフ41の左右の端面構成壁41f,41gと共に前記左右の端面33,34を構成する左右の端面構成壁42f,42gを備えている。
【0036】
下ハーフ42は、外面側にシャッター4のスライド範囲を規定するシャッター落とし込み用の凹部51を備えていて、該凹部51の一側部(端面34側の端部)にシャッター4の自由端側が捲れ上がるのを防止するシャッターガイド54が取付けられていると共に、前記凹部51の他側部(端面32側の端部)には前記シャッター4が駆動軸挿入用の開口部36を開放する位置に移動してきたときに当接するストッパー57が設けられている。また、下ハーフ42の外面側には、ディスク状記録媒体2の種別等をドライブ側で検出するための種別検出用孔部58及びドライブに挿入されたときの位置決めを行なう位置決め用孔部59が設けられている。また、シェル3の内部にはシャッターロック部材55と誤消去防止部材56が取付けられている。
【0037】
前記上ハーフ41と下ハーフ42は、互いの弧状面構成壁41a,42a、後端面構成壁41e,42e、左右の端面構成壁41f,42f等を突き合わせてネジ53等により前記ボス部46等で結合されてシェル3を構成する。
【0038】
図7の断面図に示すように、前記上ハーフ41と下ハーフ42は、互いの弧状面構成壁41a,42a、後端面構成壁41e,42e、左右の端面構成壁41f,42f等を突き合わせることにより構成されるシェル3の前端面31、後端面32、左右の端面33,34等の外周壁と、インナーローター5の周壁74と、前記下ハーフ42の内周壁52とで、所謂ラビリンス構造の防塵壁を構成してシェル3の外部から塵埃等が侵入するのを防止する。また、上ハーフ41の弧状面構成壁41a、後端面構成壁41e、左右の端面構成壁41f等の先端面と、下ハーフ42の弧状面構成壁42a、後端面構成壁42e、左右の端面構成壁42f等の先端面とは互いに嵌まり合う凹凸部41h,42hになっていて両者の突き合せ部においてもラビリンス構造の防塵壁を構成するようになっている。
【0039】
(5)インナーローターの構成
前記インナーローター5は、ディスク状記録媒体2のハブ22が臨む孔部71を中心部に有する円板状の基板72と、該基板72の一方の面(図5において下側の面)の周縁部近傍に設けられた環状の回転ガイド凸部73と、前記基板72の他方の面(図5において上側の面)の周縁部に立設された円筒状の周壁74と、を備えていて、該周壁74内にディスク状記録媒体2を回転自在に収納するようになっている。
【0040】
前記基板72の一方の面(図5において下側の面)の前記環状の回転ガイド凸部73の内側には、次に説明するディスククランプ手段6のリンク機構84を構成する突起85が設けられている。
【0041】
前記インナーローター5は、前記環状の回転ガイド凸部73を前記上ハーフ41に設けた回転ガイド溝45に嵌合することにより前記インナーローター収納部43に回転自在に収納されていて、周壁74で前記ヘッド挿入用の開口部37をシェル3の内側から塞ぐようになっている。
【0042】
前記インナーローター5の周壁74の一部には、切欠部75が設けられていて、該切欠部75を前記ヘッド挿入用の開口部37と重ね合せることにより、該ヘッド挿入用の開口部37を開放するようになっている。
【0043】
前記インナーローター5の基板72の前記ヘッド挿入用の開口部37に連なるヘッド挿入部分及び移動部分には、ヘッド挿入時においてヘッドとの干渉を防止し、ヘッドの挿入及び移動を容易に行なうための薄肉段差部76が設けられていて、該段差部76の下端は、前記上ハーフ41の内面に設けた段差部挿入用の凹部50内に挿入されている。
【0044】
前記インナーローター5は、周壁74の外周面に前記スライダー61のギヤ62と噛合するギヤ77を備えていて、シャッター4のスライドに連動して回動するようになっている。
【0045】
前記インナーローター5は、シャッター4が駆動軸挿入用の開口部36を閉塞する位置にあるときには、前記周壁74で前記ヘッド挿入用の開口部37を閉塞し、この位置からシャッター4が駆動軸挿入用の開口部36を開放する位置にスライドしてきたときに、前記周壁74の切欠部75がヘッド挿入用の開口部37と重なり合って、該ヘッド挿入用の開口部37を開放するようになっている。
(6)ディスククランプ手段の構成
前述したように、ディスククランプ手段6は、インナーローター5がヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置に回転してきたときにディスク状記録媒体2を上ハーフ41に押し付けてディスク状記録媒体2をクランプし、インナーローター5がヘッド挿入用の開口部37を開放する位置に回転してきたときにディスク状記録媒体2のクランプを解除するものである。
【0046】
図5に示すように、ディスククランプ手段6は、前記上ハーフ41の内面の中央部に設けた軸部48に昇降可能に組み付けられていてディスク状記録媒体2のハブ22に接離可能なディスク押圧部材81と、該ディスク押圧部材81を付勢し該ディスク押圧部材81を介してディスク状記録媒体2のハブ22を下ハーフ42に押し付けてクランプする付勢部材82と、インナーローター5がヘッド挿入用の開口部37を開放する位置に移動してきたときに該付勢部材82の付勢力に抗して前記ディスク押圧部材81を前記ディスク状記録媒体2から離間させて前記ディスク状記録媒体2のクランプを解除する一対の押圧解除部材83,83と、これら一対の押圧解除部材83,83を前記インナーローター5の回転に連動させて互いに接近又は離間する方向に移動させるリンク機構84と、を備えている。
【0047】
前記一対の押圧解除部材83,83は、上ハーフ41とインナーローター5の間に前記ディスク押圧部材81を挟んで直径方向に互いに接近方向及び離間する方向に移動可能に配置されていて、互いに接近する方向に移動したときに前記付勢部材82の付勢力に抗して前記ディスク押圧部材81を押圧して該ディスク押圧部材81を前記ディスク状記録媒体2のハブ22から離間させて前記ディスク押圧部材81によるディスク状記録媒体2のクランプを解除し、互いに離間する方向に移動したときに前記ディスク押圧部材81の押圧を徐々に解除して、前記付勢部材82の付勢力によりディスク押圧部材81をディスク状記録媒体2側に突出させるようになっている。
【0048】
前記リンク機構84は、前記インナーローター5の一方の面(図5の下側の面)に設けられた突起85と、前記押圧解除部材83,83に設けられていて前記突起85が変移可能に係合する長溝86と、で構成されている。
【0049】
図8に拡大して示すように、前記長溝86は、前記インナーローター5の回転に伴う前記突起85の変移によって前記一対の押圧解除部材83,83を互いに接近する方向又は離間する方向に直進移動させる第1の長溝部87と、該第1の長溝部87の両端部に連続し前記インナーローター5の回転に伴う前記突起85の変移しても前記一対の押圧解除部材83,83を移動させることのない第2,第3の長溝部88,89と、を備えている。
【0050】
第1の長溝部87は、前記インナーローター5の回転角度に略比例して押圧解除部材83,83を円滑に移動させために2つの直線状溝87a,87bを連続させることにより構成されている。前記第2,第3の長溝部88,89は、インナーローター5の回転方向に中心点C1,C2の異なった同一曲率の円弧状に形成されている。
【0051】
図5に示すように、前記ディスク押圧部材81は、略円錐台形に形成されていて外周部に末広がり状の傾斜面91を有し、該傾斜面91の根元部に鍔部92を備えている。
【0052】
前記ディスク押圧部材81は、先端部に前記ディスク状記録媒体2のハブ22の下端部を挿入保持する凹部93を有していて、該凹部93内に前記ハブ22に設けた凸部24が嵌合するようになっている。
【0053】
前記付勢部材82には、コイルスプリングが用いられていて前記シェルの上ハーフとインナーローターとの間に介在されている。
【0054】
前記一対の押圧解除部材83,83は、前記上ハーフ41の内面に沿ってスライドするベース部101と、該ベース部101の一端部に折曲形成されているディスク押圧部材操作部102と、を備えている。前記ベース部101には接近、離間方向への移動ガイド溝101aが設けられていて、該ガイド溝101a内に前記上ハーフ41の内面に設けた軸部49が挿入される。
【0055】
シャター4及びインナーローター5が前記駆動軸挿入用の開口部36及びヘッド挿入用の開口部37が閉塞する位置にあるときは、図9〜図11に示すように、インナーローター5に設けた突起85は、前記一対の押圧解除部材83,83に設けた長溝86の第2の溝部88側に位置して、これら一対の押圧解除部材83,83を最も離間させた状態になっている。従って、前記ディスク押圧部材81は、付勢部材82の付勢力で前記鍔部92が前記一対の押圧解除部材83,83に係合(当接)するまで前記ディスク状記録媒体2側に突出移動してディスク状記録媒体2のハブ22を下ハーフ42側に押し付けてディスク状記録媒体2をクランプしている。
【0056】
また、シャター4及びインナーローター5が前記駆動軸挿入用の開口部36及びヘッド挿入用の開口部37が開放する位置にあるときは、図12〜図14に示すように、インナーローター5に設けた突起85は、前記一対の押圧解除部材83,83に設けた長溝86の第3の溝部89側に位置して、これら一対の押圧解除部材83,83を最も接近させた状態にしている。従って、前記ディスク押圧部材81は、前記一対の押圧解除部材83,83のディスク押圧部材操作部102で前記傾斜面91を押圧され、前記付勢部材82の付勢力に抗して前記ディス押圧部材81を前記ディスク状記録媒体2のハブ22から離間させて該ディスク状記録媒体2のクランプを解除する。
【0057】
前記ディスク押圧部材操作部102は、ディスククランプ解除状態においては、図15に示すように、先端部102aが前記ディスク押圧部材81の傾斜面91に接触し、ディスククランプ状態においては、図11に示すように、先端部102aが鍔部92に接触し、先端部102a以外の部分102bは、前記ディスク押圧部材81の傾斜面91又は鍔部92に対して非接触状態になる。なお、図15に示すように、前記ディスク押圧部材81の凹部93の内周面は、テーパー面93aになっていると共に、ハブ22の凸部24の先端部の周縁部は曲面24aになっている。そして、図11に示す開口閉塞状態においては、前記テーパー面93aと曲面24aの係合により、ディスク状記録媒体2をシェル3内にがたつきなく保持するようになっている。
(7)インナーローター押付手段の構成
前述したように、インナーローター押付手段7は、インナーローター5がヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置に移動してきたときに、インナーローター5の周壁74の先端を下ハーフ42に押し付けて隙間を無くしてダスト等が侵入するのを防止するものである。
【0058】
前記インナーローター押付手段7は、図5に示すように前記上ハーフ41のヘッド挿入用の開口部41dの近傍(前記開口部41dの中央部付近)の内面に設けられた突起状の押圧部111と、図16に示すようにインナーローター5の上ハーフとの重合面に取付けられて該インナーローター5が前記ヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置に移動してきたときに前記突起状の押圧部111により押圧される被押圧部112と、を備えている。
【0059】
前記被押圧部112は、板バネを略弧状に折り曲げることにより形成されている。前記被押圧部112の長さ方向の一端部には平面状のインナーローター5への取付部113が設けられていて、該取付部113にはピン係合孔114が設けられている。前記被押圧部112は、インナーローター5に設けた係合ピン115を前記ピン係合孔114に挿入して先端部を熱かしめ等の方法で拡径することによりインナーローター5に取付けられる。
【0060】
前記インナーローター5は、前記被押圧部112としての板バネを収容して、その頂部112aをインナーローター5の表面と略同じ高さに位置させる第1の溝部116と、該第1の溝部116の一端部に連続し前記突起状の押圧部111の移動をガイドする第2の溝部117と、を備えている。前記第1の溝部116内には前記係合ピン115が設けられている。
【0061】
図17(A)に示すように、前記第1の溝部116は、前記被押圧部112の肉厚Tに、押圧部111の高さHを加えた値よりも若干深めに形成されている。また、前記第2の溝部117は、前記突起状の押圧部111の高さHと略同じ深さに形成されている。
【0062】
インナーローター押付手段7は、インナーローター5がヘッド挿入用の開口部37を開放している状態においては、図17(A)に示すように、前記突起状の押圧部111が前記第2の溝部117の一端部に位置している。
【0063】
そして、前記インナーローター5が前記ヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置に移動してきたときに、図17(B)に示すように、前記突起状の押圧部111で被押圧部112としての板バネの頂部112aを押圧し、インナーローター5の周壁74の先端を下ハーフ42に押し付けて密着させ、両者間の隙間G(図17A参照)を無くすことにより前記インナーローター5の周壁74の先端と下ハーフ42の間からダスト等が侵入するのを防止する。
(8)ドライブ(記録再生装置)の概略構成
図18に示すように、ドライブ201は、ディスクカートリッジ1を挿入するカートリッジ挿入部202を備えている。カートリッジ挿入部202は、一側部に前記ディスクカートリッジ1の第1の平坦面31bに当接するカートリッジ位置決め部材203を備えている。
【0064】
カートリッジ位置決め部材203は、ディスクカートリッジ1の挿入方向と直交する方向に略直角三形状の突起を突出させることにより形成されていて、ディスクカートリッジ1が所定の位置まで侵入してきたとき、前記第1の平坦面31bに面接触してディスクカートリッジ1の更なる侵入を阻止して、ディスクカートリッジ1の位置決めを行なうようになっている。
【0065】
カートリッジ挿入部202は、他側部に前記スライダー61又はシャッター4の一端部に当接して前記スライダー61及びシャッター4を前記駆動軸挿入用の開口部36を開放する方向にスライドさせるシャッター開放部材204を備えている。
【0066】
また、カートリッジ挿入部202は、奥端側に磁気ヘッド装置205を備えている。磁気ヘッド装置205は、軸206を中心にして回動する回動アーム207の先端部に磁気ヘッド208を設けることにより構成されていて、前記磁気ヘッド208を前記ヘッド挿入用の開口部37からディスクカートリッジ1内に挿入すると共に、ディスク状記録媒体2を駆動軸(ターンテーブル)209にチャッキングしてディスク状記録媒体2の記録再生を行なうようになっている。
【0067】
また、カートリッジ挿入部202は、開口端(ディスク挿入端)側の両側部には、挿入されたディスクカートリッジ1の通過を検出するカートリッジ挿入部202のフォトセンサ210を備えている。前記フォトセンサ210は、発光部と受光部を対向して配置することにより構成されている。
【0068】
(9)作用の説明
次に、前記ディスクカートリッジ1及びドライブ201の作用について説明する。
【0069】
前記ディスクカートリッジ1をドライブ201に挿入する前は、図2及び図4に実線で示すように、前記シャッター本体部4aは、シェル3の下ハーフ42の中央部に位置してヘッド挿入用の開口部36を閉塞している。
【0070】
そして、図18に示すように、ディスクカートリッジ1を正規の姿勢でドライブ201のカートリッジ挿入部202に挿入すると、シャッター開閉部材204によりシャッターロック部材55によるシャッター4のロックが解除されてシャッター4とスライダー61が同時にスライドする。
【0071】
インナーローター5が僅かに回転すると、前記インナーローター押付手段7の突起状の押圧部111が被押圧部112としての板バネの頂部112aから外れて、インナーローター5の周壁74の先端を下ハーフ42に押し付けるのを解除する。
【0072】
前記シャッター4のスライドによりインナーローター5が更に回転すると、図9〜図12に示すように、インナーローター5に設けたディスククランプ手段6の突起85が前記押圧解除部材83に設けた長溝86内を第2の長溝部88側から第1の長溝部87を経て第3の長溝部89側に変移して、前記一対の押圧解除部材83,83が互いに接近する方向にスライドし、これら一対の押圧解除部材83,83に設けたディスク押圧部材操作部102の先端部102aが前記ディスク押圧部材81の傾斜面91を押圧し、前記ディスク押圧部材81を前記付勢部材82の付勢力に抗して上ハーフ41側に移動させて、前記ディス押圧部材81による前記ディスク状記録媒体2のハブ22のクランプを解除し、前記ディスク状記録媒体2を回転自在の状態にする。
【0073】
そして、前記シャッター4が駆動軸挿入用の開口部36を完全に開放する位置までスライドして来ると、図3及び図4に2点鎖線で示すように、シャッター4のシャッター本体部4aの幅広部4cの一部がシェル3の後端面32から突出する。一方、前記シャッター4のスライドに伴ってインナーローター5が回転してヘッド挿入用の開口部37が開放される。そして、ディスク状記録媒体2のクランプが解除される位置までディスクカートリッジ1が挿入されると、図19に示すように、ディスクカートリッジ1の第1の平坦面31bがカートリッジ位置決め部材203に面接触してディスクカートリッジ1の更なる侵入を阻止して、ディスクカートリッジ1の位置決めを行なう。
【0074】
前記ディスクカートリッジ1が所定の位置まで挿入され、ディスクカートリッジ1が前記フォトセンサ210の位置を通過したことが検出されると、ドライブ201の駆動軸209が前記駆動軸挿入用の開口部36からディスクカートリッジ1内に導入され、駆動軸209にディスク状記録媒体2のハブ22がマグネットチャキングされると共に、ヘッド挿入用の開口部37から前記磁気ヘッド208がディスクカートリッジ1内に導入されてディスク2への記録再生が可能な状態になる。
【0075】
記録再生終了後に、ディスクカートリッジ1がドライブ201から排出されてくると、シャッター4が閉方向にスライドして、駆動軸挿入用の開口部36を閉塞すると共に、インナーローター5が回転して周壁74に設けた切欠部75がヘッド挿入用の開口部37と非重合状態になって、ヘッド挿入用の開口部37がインナーローター5の周壁74で閉塞される。
【0076】
前記インナーローター5の回転により、該インナーローター5に設けた突起85が前記押圧解除部材83に設けた長溝86内を第3の長溝部89側から第1の長溝部87を経て第2の長溝部88側に変移して、前記一対の押圧解除部材83,83を互いに離間する方向にスライドさせ、これら一対の押圧解除部材83,83によるディス押圧部材81の押圧を徐々に緩和していく。
【0077】
前記一対の押圧解除部材83,83による押圧を緩和されたディス押圧部材81は、付勢部材82の付勢力により下ハーフ42側に移動して、前記ディスク状記録媒体2のハブ22を下ハーフ42側に押し付けてディスク状記録媒体2をシェル3内でクランプして、ディスクカートリッジ1を持ち運ぶ時などにシェル3内でディスクカートリッジ1がガタツくのを阻止する。
【0078】
前記インナーローター5が周壁74でヘッド挿入用の開口部37を閉塞する位置まで回転してくると、図17(B)に示すように、前記インナーローター押付手段7の突起状の押圧部111で被押圧部112としての板バネの頂部112aを押圧し、インナーローター5の周壁74の先端を下ハーフ42に押し付けて密着させることにより前記インナーローター5の周壁74の先端と下ハーフ42の間からダスト等が侵入するのを防止するのである。
【0079】
図20に示すように、ディスクカートリッジ1を裏返した状態で、記録再生装置201のカートリッジ挿入部202に挿入した場合には、ディスクカートリッジ1の第2の平坦面31cがカートリッジ位置決め部材203に面接触してディスクカートリッジ1の更なる侵入を阻止する。この場合に、前記ディスクカートリッジ1は、前記フォトセンサ210の位置を通過しないのでディスクカートリッジ1が正規の位置まで挿入されていないことが検出されて、磁気ヘッド208の回転は阻止され、磁気ヘッド208等を保護する。
【0080】
また、図21に示すように、ディスクカートリッジ1を前後を逆にした状態で、記録再生装置201のカートリッジ挿入部202に挿入した場合には、ディスクカートリッジ1の後端部32がカートリッジ位置決め部材203に面接触してディスクカートリッジ1の更なる侵入を阻止する。この場合にも、前記ディスクカートリッジ1は、前記フォトセンサ210の位置を通過しないのでディスクカートリッジ1が正規の位置まで挿入されていないことが検出されて、磁気ヘッド208の回転は阻止され、磁気ヘッド208等を保護する。
【0081】
(10)他の実施例
図面に示した実施例では、ディスク状記録媒体2を回転自在に収納したシェル3の側面にヘッド挿入用の開口部37を設け、底面に駆動軸挿入用の開口部36を設け、前記シェル3の側面に設けたヘッド挿入用の開口部37をインナーローター5で開閉する一方、前記シェル3底面に設けた駆動軸挿入用の開口部36を前記シェル3の外側にスライド可能に取付けたシャッター4で開閉するようにしたディスクカートリッジを例にとって説明したが、本発明のディスクカートリッジは、シェル3の底面にヘッド挿入用の開口部37と駆動軸挿入用の開口部36を設け、これらヘッド挿入用の開口部37と駆動軸挿入用の開口部36をシャッターで開閉するものであってもよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明のディスクカートリッジには次に述べるような効果がある。
(1)請求項1及び請求項2のディスクカートリッジは、シャッターの開閉移動方向の幅を、前記駆動軸挿入用の開口部の幅よりも大で、かつ前記シェルの前記駆動軸挿入用の開口部からシャッター移動側の端部までの幅よりも大に形成して、前記ヘッド挿入用の開口部を開放する位置においてはシャッターの開閉移動方向の幅の一部をシェル外に突出させる構成にしたので、シャッターの幅によってシェルの大きさの設計等に制約を受けのを防止し、シェルの設計の自由度を増すことが可能になると共に、ディスクカートリッジを小型化することが可能になる。
(2)請求項3及び請求項4のディスクカートリッジは、シャッターに駆動軸挿入用の開口部の幅よりも大きな幅に形成されていて前記駆動軸挿入用の開口部を開閉する幅広部と、該幅広部よりも幅の小さな幅狭部を設け、前記幅広部の幅を、前記駆動軸挿入用の開口部からシャッター移動側の端部までの幅よりも大に形成したので、前記駆動軸挿入用の開口部を開放する位置にシャッターが移動してきたときに、前記幅広部が部分的にシェル外に突出し、シャッター全体の突出領域を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジの斜視図。
【図2】ディスクカートリッジを底面側から見たシャッター閉状態の斜視図。
【図3】ディスクカートリッジを底面側から見たシャッター開状態の斜視図。
【図4】ディスクカートリッジを底面側から見たシャッター閉状態の平面図。
【図5】ディスクカートリッジの分解斜視図。
【図6】シャッターの斜視図。
【図7】周壁部分の断面図。
【図8】押圧解除部材の平面図。
【図9】駆動軸挿入用の開口部及びヘッド挿入用の開口部が閉塞されている状態の要部の平面図。
【図10】駆動軸挿入用の開口部及びヘッド挿入用の開口部が閉塞されている状態の側面図。
【図11】図9のA−A断面図。
【図12】駆動軸挿入用の開口部及びヘッド挿入用の開口部が開放されている状態の要部の平面図。
【図13】駆動軸挿入用の開口部及びヘッド挿入用の開口部が開放されている状態の側面図。
【図14】図12のA−A断面図。
【図15】図14の要部の拡大断面図。
【図16】インナーローターの斜視図。
【図17】(A)と(B)はインナーローター押付手段の作用を示す断面図。
【図18】ディスクカートリッジと記録再生装置の略示的平面図。
【図19】ディスクカートリッジを挿入した状態の平面図。
【図20】ディスクカートリッジを裏返して挿入した状態の平面図。
【図21】ディスクカートリッジを前後逆にして挿入した状態の平面図。
【図22】従来例の斜視図。
【図23】従来例の分解斜視図。
【図24】他の従来例の平面図。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ、2…ディスク状記録媒体、3…シェル、4…シャッター、4a…シャッター本体部、4b…スライダ取付部、5…インナーローター、36…駆動軸挿入用の開口部、37…ヘッド挿入用の開口部、41…上ハーフ、42…下ハーフ、74…インナーローターの周壁。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a disk cartridge in which a drive shaft insertion opening provided in a shell accommodating a disk-shaped recording medium in a rotatable manner is opened and closed by a slide type shutter mounted on an outer surface of the shell.
[0002]
[Prior art]
Currently, disk-shaped recording media (hereinafter, referred to as disks) such as optical disks, magneto-optical disks, and hard disks are required to have high density, high capacity, and high-speed access. Disc cartridges containing such discs are required to have improved hermeticity in order to prevent dust and corrosive gas from entering from outside.
[0003]
Conventionally, as this type of disk cartridge, the one shown in FIGS. 22 and 23 is known. The
The
A shell (cartridge main body) 307 in which a head insertion opening 306 into which a magnetic head as a recording / reproducing means of the disk drive device enters is formed in a part of the
[0004]
The
[0005]
The
[0006]
The
Since the
[0007]
Therefore, in order to solve the above problem, an opening for inserting a head is provided on a side surface of a shell in which a disk-shaped recording medium is rotatably housed, an opening for inserting a driving shaft is provided on a bottom surface, and a side surface of the shell is provided on a side surface of the shell. The head insertion opening provided is provided, and the head insertion opening is opened and closed by an inner rotor rotatably assembled between the upper half in the shell and the disk-shaped recording medium. There has also been developed a disk cartridge in which the opening for inserting the drive shaft is opened and closed by a shutter slidably mounted on the disk cartridge. (For example, Patent Document 2)
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-23330A (Claims, Paragraph 0001, Paragraph 0002, Paragraph 0013 to Paragraph 0020, FIGS. 1 and 3)
[0009]
[Patent Document 2]
JP-A
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as shown in FIG. 24, in the conventional disk cartridge including the
[0011]
An object of the present invention is to provide a disk cartridge which solves the above-described problems and does not limit the design of the width of the shutter such as the size of the shell.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a disk-shaped recording medium, a shell having an opening for inserting a drive shaft that rotatably stores the disk-shaped recording medium and exposes a hub of the disk-shaped recording medium to the outside, and slidable on the shell. A shutter attached to the shutter for opening and closing the drive shaft insertion opening,
The width of the shutter in the opening and closing movement direction is larger than the width of the drive shaft insertion opening, and larger than the width of the shell from the drive shaft insertion opening to the shutter moving side end. To form
At the position where the opening for inserting the head is opened, a part of the width in the opening and closing movement direction of the shutter is configured to protrude outside the shell.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on (1) a schematic configuration of a disk cartridge, (2) a configuration of a shutter, (3) a configuration of a disk-shaped recording medium, (4) a configuration of a shell, (5) a configuration of an inner rotor, and (6) a clamp. The structure of the means, (7) the structure of the inner rotor pressing means, (8) the schematic structure of the drive, (9) the operation, and (10) other embodiments will be described in this order.
[0014]
(1) Schematic configuration of disk cartridge
1 is a perspective view of a disk cartridge, FIG. 1 is a perspective view of a shutter closed state when the disk cartridge is viewed from the back side, FIG. 3 is a perspective view of a shutter open state, FIG. FIG. 5 is an exploded perspective view of the disk cartridge, and FIG. 6 is an enlarged perspective view of the shutter.
[0015]
The
[0016]
As shown in FIG. 4, the width W1 of the
[0017]
(2) Configuration of shutter
The
[0018]
As shown in the exploded perspective view of FIG. 5 and the enlarged perspective view of FIG. 6, the
[0019]
The shutter
[0020]
Then, as shown in FIG. 4, the width W1 of the
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
(3) Configuration of disk-shaped recording medium
As shown in the exploded view of FIG. 5, the disk-shaped
[0024]
A center hole (not shown) is provided in the center of the disk
[0025]
(4) Shell configuration
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The front end face 31 of the
[0029]
The first
[0030]
As shown in FIG. 4, the distance L1 from the tip position (top) P of the
[0031]
The
[0032]
As shown in FIG. 5, the
[0033]
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
As shown in the cross-sectional view of FIG. 7, the
[0039]
(5) Structure of inner rotor
The
[0040]
On one surface (the lower surface in FIG. 5) of the substrate 72 and inside the annular rotation guide
[0041]
The
[0042]
A
[0043]
A head insertion portion and a moving portion connected to the
[0044]
The
[0045]
The
(6) Configuration of disc clamping means
As described above, when the
[0046]
As shown in FIG. 5, the disk clamping means 6 is mounted on a
[0047]
The pair of pressing
[0048]
The
[0049]
As shown in an enlarged manner in FIG. 8, the
[0050]
The first
[0051]
As shown in FIG. 5, the
[0052]
The
[0053]
The biasing
[0054]
The pair of pressing
[0055]
When the
[0056]
When the
[0057]
As shown in FIG. 15, the disc pressing
(7) Configuration of inner rotor pressing means
As described above, the inner rotor pressing means 7 presses the tip of the
[0058]
As shown in FIG. 5, the inner rotor pressing means 7 includes a protruding
[0059]
The pressed
[0060]
The
[0061]
As shown in FIG. 17A, the
[0062]
When the
[0063]
Then, when the
(8) Schematic configuration of drive (recording / reproducing device)
As shown in FIG. 18, the
[0064]
The
[0065]
The
[0066]
Further, the
[0067]
The
[0068]
(9) Description of operation
Next, the operation of the
[0069]
Before the
[0070]
As shown in FIG. 18, when the
[0071]
When the
[0072]
When the
[0073]
When the
[0074]
When the
[0075]
When the
[0076]
Due to the rotation of the
[0077]
The
[0078]
When the
[0079]
As shown in FIG. 20, when the
[0080]
As shown in FIG. 21, when the
[0081]
(10) Another embodiment
In the embodiment shown in the drawings, an
[0082]
【The invention's effect】
The disk cartridge of the present invention has the following effects.
(1) In the disk cartridge of the first and second aspects, the width of the shutter in the opening and closing movement direction is larger than the width of the opening for inserting the drive shaft, and the opening for inserting the drive shaft of the shell. At the position where the opening for the head insertion is opened, a portion of the width in the opening and closing movement direction of the shutter is projected outside the shell at a position where the opening for inserting the head is opened. Therefore, it is possible to prevent the design of the size of the shell from being restricted by the width of the shutter, to increase the degree of freedom in designing the shell, and to reduce the size of the disk cartridge.
(2) The disk cartridge according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a disk cartridge.
FIG. 2 is a perspective view of the disk cartridge viewed from the bottom side in a shutter closed state.
FIG. 3 is a perspective view of the disk cartridge when the shutter is open when viewed from the bottom side.
FIG. 4 is a plan view of the disk cartridge viewed from the bottom side in a shutter closed state.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the disk cartridge.
FIG. 6 is a perspective view of a shutter.
FIG. 7 is a sectional view of a peripheral wall portion.
FIG. 8 is a plan view of a pressing release member.
FIG. 9 is a plan view of a main part in a state where an opening for inserting a drive shaft and an opening for inserting a head are closed.
FIG. 10 is a side view showing a state where an opening for inserting a drive shaft and an opening for inserting a head are closed.
FIG. 11 is a sectional view taken along line AA of FIG. 9;
FIG. 12 is a plan view of a main part in a state where an opening for inserting a drive shaft and an opening for inserting a head are opened.
FIG. 13 is a side view showing a state where an opening for inserting a drive shaft and an opening for inserting a head are opened.
FIG. 14 is a sectional view taken along line AA of FIG. 12;
FIG. 15 is an enlarged sectional view of a main part of FIG. 14;
FIG. 16 is a perspective view of an inner rotor.
17 (A) and (B) are cross-sectional views showing the operation of the inner rotor pressing means.
FIG. 18 is a schematic plan view of a disk cartridge and a recording / reproducing device.
FIG. 19 is a plan view showing a state where a disk cartridge is inserted.
FIG. 20 is a plan view showing a state where the disk cartridge is inserted upside down.
FIG. 21 is a plan view showing a state where the disk cartridge is inserted upside down.
FIG. 22 is a perspective view of a conventional example.
FIG. 23 is an exploded perspective view of a conventional example.
FIG. 24 is a plan view of another conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記ディスク状記録媒体を回転自在に収納し該ディスク状記録媒体のハブを外部に臨ませる駆動軸挿入用の開口部を有するシェルと、
前記シェルにスライド可能に取付けられていて前記駆動軸挿入用の開口部を開閉するシャッターと、を備え、
前記シャッターは、開閉移動方向の幅が前記駆動軸挿入用の開口部の幅よりも大で、かつ前記シェルの前記駆動軸挿入用の開口部からシャッター移動側の端部までの幅よりも大に形成されていることを特徴とするディスクカートリッジ。A disk-shaped recording medium;
A shell having a drive shaft insertion opening for rotatably storing the disc-shaped recording medium and allowing a hub of the disc-shaped recording medium to face the outside;
A shutter slidably mounted on the shell to open and close the drive shaft insertion opening,
The shutter has a width in the opening and closing movement direction larger than a width of the opening for inserting the drive shaft, and is larger than a width from the opening for insertion of the drive shaft of the shell to an end on the shutter movement side. A disk cartridge characterized by being formed in a disk cartridge.
前記ディスク状記録媒体を回転自在に収納し該ディスク状記録媒体のハブを外部に臨ませる駆動軸挿入用の開口部を底面側に有し、ヘッド挿入用の開口部を側面側に有するシェルと、
前記シェルの上ハーフとディスク状記録媒体との間に回転可能に介在されていて前記ヘッド挿入用の開口部を開閉するインナーローターと、
前記シェルにスライド可能に取付けられていて前記駆動軸挿入用の開口部を開閉するシャッターと、を備え、
前記シャッターは、開閉移動方向の幅が前記駆動軸挿入用の開口部の幅よりも大で、かつ前記シェルの前記駆動軸挿入用の開口部からシャッター移動側の端部までの幅よりも大に形成されていることを特徴とするディスクカートリッジ。A disk-shaped recording medium;
A shell having a bottom surface side for an opening for inserting a drive shaft for rotatably storing the disk-shaped recording medium and allowing a hub of the disk-shaped recording medium to face the outside, and a shell having an opening for head insertion on a side surface; ,
An inner rotor rotatably interposed between the upper half of the shell and the disk-shaped recording medium and opening and closing the head insertion opening,
A shutter slidably mounted on the shell to open and close the drive shaft insertion opening,
The shutter has a width in the opening and closing movement direction larger than a width of the opening for inserting the drive shaft, and is larger than a width from the opening for insertion of the drive shaft of the shell to an end on the shutter movement side. A disk cartridge characterized by being formed in a disk cartridge.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003146023A JP2004348886A (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Disk cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003146023A JP2004348886A (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Disk cartridge |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004348886A true JP2004348886A (en) | 2004-12-09 |
Family
ID=33533001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003146023A Pending JP2004348886A (en) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | Disk cartridge |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004348886A (en) |
-
2003
- 2003-05-23 JP JP2003146023A patent/JP2004348886A/en active Pending
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