JP2004348619A - 景品交換システム - Google Patents

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Yasuhide Matsuda
泰秀 松田
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Abstract

【課題】遊技者が、遊技によって得た有価価値を、遊技者の要望に応じた形態で効率的に還元することのできる景品交換システムを提供すること。
【解決手段】サーバ100により景品情報(商品閲覧ファイル)がインターネット上に公開されている。ウェブクライアント200へ送信された景品情報に対する入札情報がサーバ100へ送信されると、サーバ100は、入札情報に対応する景品情報により指定される景品を、出品することのできる景品(オークション景品)として決定する。端末装置10においては、遊技者がオークション景品の出品を指定することができる。この出品が指定されたオークション景品の景品情報と出品個数とがサーバ100に入力されると、指定されたオークション景品について、指定された出品個数分、予め入札された入札金額情報で落札される。そして落札された金額での精算が実行される。このため、確実且つ迅速に落札と精算とを実行できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者が遊技結果として得た有価価値を遊技客に還元する景品交換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコやスロット等に代表される遊技機は、手軽に楽しむことができるので広く親しまれ、多くの遊技者に愛好されている。遊技場では、遊技者が遊技によって獲得した球やメダルを景品に交換し、遊技者が獲得した有価価値を遊技者に還元している。遊技場側は、遊技者が満足いく景品を提供する必要があるため、多種多様な景品を用意している。また、近年においては、遊技場側の在庫管理の負担軽減や、品揃えの多様化を図って、景品の電子カタログを導入し、該電子カタログにて景品を注文できる景品交換システムが考案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−126336号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技者の嗜好は多様であるので、電子カタログであっても、遊技者の要求を網羅することは困難であるという問題点があった。このため、遊技者は、一旦受け取った不満足な景品を、自己の裁量において処理しなくてはならず、その処理が煩雑であるという問題点があった。遊技者が景品を処理する方法としては、例えば、近年、広く普及したインターネットのオークションへ出品することが考えられる。しかし、かかる場合には、出品の手続きが煩雑であるばかりか、出品した景品に対する落札は保証されない。
【0005】
また、一般には、遊技場近傍には、一部の特殊な景品については引き取りを行う引取業者が存在することが多い。遊技者は、景品として、かかる特殊な景品を選択してこの引取業者へ景品を持参すれば、持参した景品を売却することができる。かかる場合には、遊技者は比較的容易に景品を処理することができるが、遊技者は、この引取業者までわざわざ景品を持参する手間が要求されるという問題点があった。更に、特殊な景品の売却価格は、おおむね固定された価格であるので、遊技者自らが景品の売却時の価格設定を行うことができず、必ずしも満足のいく景品の処理を行うことができないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技者が、遊技によって得た有価価値を、遊技者の要望に応じた形態で効率的に還元することのできる景品交換システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、請求項1記載の景品交換システムは、少なくとも品物の種別と最低入札価格と個数とを示す品物情報を通信網を介して相手側装置に送信する送信手段と、その送信手段により送信された品物情報に対する入札を示す情報であって少なくとも入札者と入札価格と入札個数とを示す入札情報を、前記相手側装置から通信網を介して受信することにより、前記送信手段により送信された品物情報に対する入札を受け付ける入札受付手段と、その入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応つけて、その品物情報に対応する入札情報を記憶する入札情報記憶手段と、前記入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応する品物について出品の指定が可能であることを示す情報であって、品物の種別と入札価格と入札個数とを示す出品情報を表示する出品情報表示手段と、その出品情報表示手段に表示される出品情報に対応する品物について出品及びその出品個数を指定する出品指定手段と、その出品指定手段により品物の出品と出品個数とが指定された場合に、指定された出品個数が前記出品情報表示手段に表示される出品情報にて示される入札個数以下であると、前記出品指定手段により指定された出品個数分の品物の落札価格を、前記入札情報記憶手段に記憶されている入札情報が示す高い入札価格から順に決定するとともに、その決定された入札価格での入札者を落札者として決定する落札決定手段と、その落札決定手段により決定された落札価格と前記出品指定手段により指定された出品個数とに基づいて精算を実行する精算実行手段とを備え、その精算実行手段による精算により、品物の提供に代えて、前記落札価格と出品個数とに応じた価値を遊技者に還元する。
【0008】
この請求項1記載の景品交換システムによれば、送信手段により、少なくとも品物の種別と最低入札価格と個数とを示す品物情報が、通信網を介して相手側装置に送信される。そして、その送信された品物情報に対する入札を示す情報であって少なくとも入札者と入札価格と入札個数とを示す入札情報が、相手側装置から通信網を介して受信されると、その送信された品物情報に対する入札が、入札受付手段によって受け付けられる。入札が受け付けられると、受信した入札情報は、入札が受け付けられた品物情報に対応つけて、入札情報記憶手段に記憶される。
【0009】
また、入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応する品物について出品の指定が可能であることを示す情報であって、品物の種別と入札価格と入札個数とを示す出品情報が、出品情報表示手段に表示される。出品情報表示手段に表示される出品情報に対応する品物は、出品指定手段により、その出品及びその出品個数が指定される。この出品指定手段により品物の出品と出品個数とが指定された場合に、指定された出品個数が出品情報表示手段に表示される出品情報にて示される入札個数以下であると、落札決定手段により、その指定された出品個数分の品物の落札価格が、入札情報記憶手段に記憶されている入札情報が示す高い入札価格から順に決定され、また、その決定された入札価格での入札者が落札者として決定される。そして、精算実行手段により、その落札決定手段により決定された落札価格と出品指定手段により指定された出品個数とに基づいて精算が実行される。この精算実行手段による精算により、品物の提供に代えて、落札価格と出品個数とに応じた価値が遊技者に還元される。
【0010】
請求項2記載の景品交換システムは、請求項1記載の景品交換システムにおいて、前記落札決定手段により落札価格が決定された品物の出品個数に応じて、前記送信手段により送信される品物情報が示す個数と、前記入札情報記憶手段に記憶される入札情報の入札個数とを更新する個数更新手段と、前記出品情報表示手段に表示される出品情報の内、前記個数更新手段により入札個数が更新された入札情報に対応する品物の出品情報について、その出品情報が示す入札個数を、前記個数更新手段により更新された入札情報の入札個数に応じて更新する出品表示更新手段とを備えている。
【0011】
この請求項2記載の景品交換システムによれば、請求項1記載の景品交換システムと同様に作用する上、送信手段により送信される品物情報が示す個数と、入札情報記憶手段に記憶される入札情報の入札個数とは、個数更新手段により、落札決定手段により落札価格が決定された品物の出品個数に応じて更新される。出品情報表示手段に表示される出品情報の内、個数更新手段により入札個数が更新された入札情報に対応する品物の出品情報は、その出品情報が示す入札個数が、個数更新手段により更新された入札情報の入札個数に応じて、出品表示更新手段によって更新される。尚、出品情報が示す入札個数の出品表示更新手段による更新は、個数更新手段により更新された入札情報の入札個数に応じて更新されるが、その更新のタイミングは、個数更新手段の動作前であっても、後であってもよいものである。
【0012】
請求項3記載の景品交換システムは、請求項2記載の景品交換システムにおいて、前記出品表示更新手段により表示が更新された出品情報の入札個数が0を示す場合には、その出品情報に対応する品物について、前記出品指定手段による出品の指定を無効とする指定無効手段を備えている。
【0013】
請求項4記載の景品交換システムは、請求項1から3のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、前記精算実行手段は、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報を、前記出品指定手段により出品が指定された品物の落札価格にて精算するものであり、有価価値の情報に対応した識別情報を書き換え不能に保持する保持媒体を発行する発行手段と、その発行手段により発行された保持媒体に保持される識別情報を入力する入力部と、その入力部により入力される識別情報に対応する有価価値の情報に対する精算が実行されたことを示す実行情報を、前記入力部により入力される各識別情報のそれぞれに対応して記憶する実行情報記憶手段と、前記入力部により識別情報が入力された場合に、前記実行情報記憶手段に実行情報が記憶されていると、前記入力部により入力された識別情報に対応する有価価値の情報に対してなされる前記精算実行手段による精算を禁止する精算禁止手段とを備えている。
【0014】
この請求項4記載の景品交換システムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報は、精算実行手段により、出品指定手段により出品が指定された品物の落札価格にて精算される。また、発行手段により、有価価値の情報に対応した識別情報を書き換え不能に保持する保持媒体が発行される。発行された保持媒体に保持される識別情報は、入力部により入力される。入力部により識別情報が入力された場合に、実行情報記憶手段に実行情報が記憶されていると、入力部により入力された識別情報に対応する有価価値の情報に対してなされる精算実行手段による精算は、精算禁止手段により禁止される。
【0015】
請求項5記載の景品交換システムは、請求項1から4のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、入札に参加する入札者の情報を予め記憶する入札者記憶手段と、その入札者記憶手段に記憶される入札者の情報に不正者であることを示す不正コードを付加する不正コード付加手段とを備えており、前記入札受付手段は、受信した入札情報が示す入札者が、前記不正コード付加手段により不正コードの付加された入札者の情報に対応する場合には、入札の受付を拒否する第1入札拒否手段を備えている。
【0016】
この請求項5記載の景品交換システムによれば、請求項1から4のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、入札者記憶手段には、入札に参加する入札者の情報が予め記憶されている。入札者記憶手段に記憶される入札者の情報に、不正者であることを示す不正コードは、不正コード付加手段により付加される。受信した入札情報が示す入札者が、不正コード付加手段により不正コードの付加された入札者の情報に対応する場合には、第1入札拒否手段により、入札受付手段による入札の受付は拒否される。
【0017】
請求項6記載の景品交換システムは、請求項1から5のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、前記入札受付手段は、受信した入札情報が示す入札価格とその入札情報に対応する品物情報にて示される最低入札価格とを比較する価格比較手段と、その価格比較手段による比較結果が、最低入札価格未満である場合には、入札の受付を拒否する第2入札拒否手段とを備えている。
【0018】
この請求項6記載の景品交換システムによれば、請求項1から5のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、受信した入札情報が示す入札価格とその入札情報に対応する品物情報にて示される最低入札価格とが、価格比較手段により比較され、その比較結果が、最低入札価格未満である場合には、入札受付手段による入札の受付が、第2入札拒否手段により拒否される。
【0019】
請求項7記載の景品交換システムは、請求項1から6のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、前記入札受付手段による入札が未受付状態にある品物情報に対応する品物について、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報に対する景品として交換が可能であることを示すと共に、少なくとも品物の種別と、景品交換の基準価格と、個数とを示す景品交換情報を表示する景品情報表示手段と、その景品情報表示手段に表示される景品交換情報に対応する品物について交換及びその交換個数を指定する交換指定手段と、その交換指定手段により品物の交換と交換個数とが指定された場合に、指定された交換個数が前記景品情報表示手段に表示される景品交換情報にて示される個数以下であり、且つ、前記交換指定手段により交換が指定された品物の基準価格と個数とに基づいて算出される総価格が前記遊技者が得た有価価値の情報以下であると、指定された品物の交換に関する指示を出力する交換指示出力手段とを備えている。
【0020】
この請求項7記載の景品交換システムによれば、請求項1から6のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、入札受付手段による入札が未受付状態にある品物情報に対応する品物について、少なくとも品物の種別と、景品交換の基準価格と、個数とを示す景品交換情報が、景品情報表示手段により表示される。この景品交換情報の表示により、その対応する品物が、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報に対する景品として交換が可能であることが示される。景品情報表示手段に表示される景品交換情報に対応する品物は、交換指定手段により、交換及びその交換個数が指定される。ここで、交換指定手段により品物の交換と交換個数とが指定された場合に、指定された交換個数が景品情報表示手段に表示される景品交換情報にて示される個数以下であり、且つ、交換指定手段により交換が指定された品物の基準価格と個数とに基づいて算出される総価格が遊技者が得た有価価値の情報以下であると、指定された品物の交換に関する指示が、交換指示出力手段により出力される。
【0021】
請求項8記載の景品交換システムは、請求項1から7のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、前記送信手段により前記相手側装置に送信される品物情報を記憶する品物情報記憶手段と、品物の種別と入札希望価格と入札希望個数とが提示された品物要求情報を前記相手側装置から受信した場合に、その受信した品物要求情報に基づいて新たな品物情報を前記品物情報記憶手段に書き込む品物情報書込手段とを備えている。
【0022】
この請求項8記載の景品交換システムによれば、請求項1から7のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、品物の種別と入札希望価格と入札希望個数とが提示された品物要求情報が相手側装置から受信された場合に、その受信した品物要求情報に基づいて、新たな品物情報が、品物情報書込手段によって、送信手段により相手側装置に送信される品物情報が記憶される品物情報記憶手段に書き込まれる。
【0023】
請求項9記載の景品交換システムは、請求項1から8のいずれかに記載の景品交換システムにおいて、少なくとも前記送信手段と前記入札受付手段と前記入札情報記憶手段と前記落札決定手段と前記精算実行手段とを有し前記通信網に接続される管理装置と、その管理装置に接続されると共に前記管理装置とは別体に形成され少なくとも前記出品情報表示手段と前記出品指定手段とを有する端末装置とを備えている。
【0024】
この請求項9記載の景品交換システムによれば、請求項1から8のいずれかに記載の景品交換システムと同様に作用する上、少なくとも送信手段と入札受付手段と入札情報記憶手段と落札決定手段と精算実行手段とを管理装置は有しており、通信網に接続されている。端末装置は、この管理装置とは別体に形成されると共に、管理装置に接続されており、少なくとも出品情報表示手段と出品指定手段とを有している。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の景品交換システムによれば、品物情報を通信網を介して相手側装置に送信し、その送信された品物情報に対する入札を示す入札情報を相手側装置から受信すると、その品物情報に対する入札を受け付ける。出品情報表示手段には、入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応する品物について、出品の指定が可能であることを示す出品情報を表示する。出品情報表示手段に表示される出品情報に対応する品物は、出品指定手段により、その出品及びその出品個数を指定され、この出品指定手段により品物の出品と出品個数とが指定された場合に、指定された出品個数が出品情報表示手段に表示される出品情報にて示される入札個数以下であると、落札決定手段により、その指定された出品個数分の品物の落札価格を、入札情報記憶手段に記憶されている入札情報が示す高い入札価格から順に決定し、また、その決定された入札価格での入札者を落札者として決定する。そして、精算実行手段により、その落札決定手段により決定された落札価格と出品指定手段により指定された出品個数とに基づいて精算を実行する。
【0026】
よって、品物の提供に代えて、落札価格と出品個数とに応じた価値を遊技者に還元することができ、遊技者自らが、受け取った不要な景品を、例えば引取業者に搬入して精算を行うことなく、効率的に景品の精算を実行することができるという効果がある。また、精算実行手段による精算は、入札価格に基づくものであるので、遊技者が得た有価価値を、単純に景品で還元する通常の価値よりも高い価値で遊技者に還元し得、遊技者の満足度を向上させることができるという効果がある。
【0027】
更に、出品情報表示手段は、入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応する品物について出品情報を表示するので、出品指定手段により出品が指定される品物は、既に入札済みの品物となる。言い換えれば、入札された品物が出品し得る品物となり、その入札された個数内で出品を指定することができるのである。このため、品物の出品が指定された場合に、出品が指定された品物の落札を確実にし、また景品の出品から落札までのタイムラグを僅少化することができるという効果がある。
【0028】
請求項2記載の景品交換システムによれば、請求項1記載の景品交換システムの奏する効果に加え、送信手段により送信される品物情報が示す個数と、入札情報記憶手段に記憶される入札情報の入札個数とを、個数更新手段により、落札決定手段により落札価格が決定された品物の出品個数に応じて更新する。出品情報表示手段に表示される出品情報の内、個数更新手段により入札個数が更新された入札情報に対応する品物の出品情報について、その出品情報が示す入札個数を、出品表示更新手段により、個数更新手段により更新された入札情報の入札個数に応じて更新する。よって、送信手段により送信される品物情報が示す個数と、入札情報記憶手段に記憶される入札情報の入札個数と、出品情報表示手段に表示する出品情報が示す入札個数との整合性を維持することができる。このため、品物の実体数に応じた入札と出品とを実行でき、品物の落札価格による精算を円滑に実行することができるという効果がある。
【0029】
請求項3記載の景品交換システムによれば、請求項2記載の景品交換システムの奏する効果に加え、出品表示更新手段により表示が更新された出品情報の入札個数が0を示す場合には、その出品情報に対応する品物について、出品指定手段による出品の指定を無効とすることができる。よって、入札された入札個数分の出品(落札)が終了すると、その品物に対する出品の指定を非実行にでき、落札が不確定となる品物の出品を回避して円滑な精算を実行することができるという効果がある。
【0030】
請求項4記載の景品交換システムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報は、精算実行手段により、出品指定手段により出品が指定された品物の落札価格にて精算される。また、発行手段により、有価価値の情報に対応した識別情報を書き換え不能に保持する保持媒体が発行される。発行された保持媒体に保持される識別情報は、入力部により入力される。入力部により識別情報が入力された場合に、実行情報記憶手段に実行情報が記憶されていると、入力部により入力された識別情報に対応する有価価値の情報に対してなされる精算実行手段による精算は、精算禁止手段により禁止される。
【0031】
よって、保持媒体に保持される識別情報(遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報に対応する識別情報)に対応する有価価値の情報に対して精算が実行済であると、精算を禁止することができ、不正な精算に対するセキュリティを向上させることができるという効果がある。
【0032】
一般に、遊技場においては、遊技者が遊技を終了した際に所持する球やメダル(遊技結果)を計数する。この計数された球やメダルの総数が遊技者が得た有価価値の情報となる。ここで、精算は、この遊技者が得た有価価値の範囲内で実行される必要があるが、同じ有価価値の情報に基づいて、幾度も精算が実行されてしまうといった不正行為が懸念される。しかし、1の有価価値の情報に対する精算が実行された後は、その有価価値の情報に基づいた精算を実行することができないように、該有価価値の情報に対する精算状態を、対応する識別情報に基づいて管理することができるので、かかる不正行為を抑制することができる。
【0033】
これにより、遊技者の情報と該遊技者が有する有価価値の情報とを対応つけて電子データで管理されている場合(会員として登録された遊技者)でなくとも、セキュリティを確保することができるので、遊技者は、非会員の遊技者であることによる制限をうけることなく、本システムを利用することができるという効果がある。
【0034】
請求項5記載の景品交換システムによれば、請求項1から4のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、入札者記憶手段には、入札に参加する入札者の情報が予め記憶されている。入札者記憶手段に記憶される入札者の情報には、不正者であることを示す不正コードを、不正コード付加手段により付加することができる。受信した入札情報が示す入札者が不正コードの付加された入札者の情報に対応する場合には、入札受付手段による入札の受付を、第1入札拒否手段により拒否する。よって、不正な入札者からの入札を回避することができ、精算が不履行になる危険性や、システムの悪用などの危険性を低減することができるという効果がある。
【0035】
請求項6記載の景品交換システムによれば、請求項1から5のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、受信した入札情報が示す入札価格とその入札情報に対応する品物情報にて示される最低入札価格とを、価格比較手段により比較し、その比較結果が、最低入札価格未満である場合には、入札受付手段による入札の受付を、第2入札拒否手段により拒否する。
【0036】
よって、最低入札価格未満の価格で精算が実行されるという事態を回避でき、遊技者が納得し得る妥当な価値にて有価価値の情報に対する精算を実行することができるという効果がある。落札価格に応じた価値で有価価値を還元するシステムにおいて、最低入札価格以下の入札が許可されると、入札を容易に得られやすい一方で、落札価格の低下を招き、品物の価値と比較して著しく低い落札価格で精算が実行されかねない。
【0037】
一般的に、遊技者が遊技で得た有価価値には、おおよそ固定された単価に基づいて算出される適正価格がある。そして、遊技者が有価価値を品物にて還元する場合には、かかる適正価格に基づいて実行され、遊技者には有価価値がどれほどの価値に相当するかは認識されている。
【0038】
ここで、精算実行手段による精算が、遊技者に認識されている適正価格と比較して著しく低い落札価格で実行されてしまうと、遊技者に不利益であると感じさせ、遊技場に対する不信感を与えかねない。しかし、最低入札金額以下での入札を拒否することができるので、この最低入札金額を適正(例えば、適正価格以上)に設定することにより、品物の価値に対して妥当な落札価格で精算を実行できるという効果がある。
【0039】
請求項7記載の景品交換システムによれば、請求項1から6のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、入札受付手段による入札が未受付状態にある品物情報に対応する品物について、少なくとも品物の種別と、景品交換の基準価格と、個数とを示す景品交換情報を、景品情報表示手段により表示する。この景品交換情報の表示により、その対応する品物が、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報に対する景品として交換が可能であることが示される。景品情報表示手段に表示される景品交換情報に対応する品物は、交換指定手段により、交換及びその交換個数を指定することができる。ここで、交換指定手段により品物の交換と交換個数とが指定された場合に、指定された交換個数が景品情報表示手段に表示される景品交換情報にて示される個数以下であり、且つ、交換指定手段により交換が指定された品物の基準価格と個数とに基づいて算出される総価格が、遊技者が得た有価価値の情報以下であると、指定された品物の交換に関する指示を、交換指示出力手段により出力する。
【0040】
よって、遊技者が、その有する有価価値(の情報)を品物(景品)と交換することを所望する場合にも、対応できるという効果がある。遊技者のニーズは多様であるので、全ての遊技者が、その得た有価価値の情報を精算により還元することを望むとは限らない。このため、遊技場側(品物の提供側)は、品物と有価価値とを交換する場合についても対応することが望まれる。本システムでは、遊技者が、精算または品物との交換のいずれを所望する場合にも対応することができるので、景品に交換する場合を別のシステムで対応することなく1のシステムで実行でき、有価価値の遊技者への還元を効率的に実行することができるという効果がある。
【0041】
請求項8記載の景品交換システムによれば、請求項1から7のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、品物の種別と入札希望価格と入札希望個数とが提示された品物要求情報が相手側装置から受信された場合に、その受信した品物要求情報に基づいて、新たな品物情報を、品物情報書込手段によって、品物情報記憶手段に書き込むことができる。よって、相手側装置(入札側)のニーズを知り得、相手側装置のニーズに応じた品物を用意することができるという効果がある。また、品物情報記憶手段は、送信手段により相手側装置に送信される品物情報を記憶するものであるので、品物要求情報に基づいた新たな品物情報を、相手側装置に送信することができる。
【0042】
本システムでは、入札を受け付けた品物情報に対応する品物を、出品を指定できる品物としているので、入札がない或いは入札された品物が少ない場合には、精算による有価価値の還元が困難となる。しかし、相手側装置からの品物要求情報に基づいた新たな品物情報(品物要求情報に基づいて用意された新たな品物の品物情報)を、相手側装置に送信することができるので、品物情報全体に対して、相手側装置からの入札を増加させることができ、円滑に本システムを機能させることができるという効果がある。
【0043】
請求項9記載の景品交換システムによれば、請求項1から8のいずれかに記載の景品交換システムの奏する効果に加え、少なくとも送信手段と入札受付手段と入札情報記憶手段と落札決定手段と精算実行手段とを管理装置は有しており、通信網に接続されている。端末装置は、この管理装置とは別体に形成されると共に、管理装置に接続されており、少なくとも出品情報表示手段と出品指定手段とを有している。よって、複雑な処理の必要な管理装置と、品物の交換または出品の指定をするための機能に特化させた端末装置とを別体とすることができるので、それぞれの装置に最適な箇所に管理装置と端末装置とを設置することができるという効果がある。これによれば、遊技者が品物の指定を行うための各手段は、端末装置として遊技場に設置することにより、遊技者の利便性を向上させることができるという効果がある。また、複数の端末装置を設ける場合には、送信手段、入札受付手段、入札情報記憶手段、落札決定手段、精算実行手段を備えた管理装置にて、一元的に品物情報や入札情報を管理することができるので、システム全体のコストを低減することができるという効果がある。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。
【0045】
図1は、遊技者が遊技結果として得た球やメダルを交換する景品を選択し、その選択した景品を競売(オークション)に出品することのできる本実施例の景品交換システム1を概略的に示した外観図である。この景品交換システム1は、コンピュータネットワークのシステムを用いて形成されており、ホール(遊技場)に設置された端末装置10と、かかる景品指定装置10に回線50を介して接続されるサーバ100と、サーバ100に通信網であるインターネットを介して接続されるウェブクライアント200とを備えている。
【0046】
ホール内には、遊技者が得た球やメダルを計数するためのジェットカウンタ2が設置され、端末装置10に接続されている。このジェットカウンタ2は、球(メダル)の投入口とその投入口から投入された球(メダル)の数を検出するセンサと、そのセンサにより検出された球をカウントするためのカウンタと、カウントされた球(メダル)数を印刷するためのプリンタとを備えている。
【0047】
また、ジェットカウンタ2には、遊技者を特定する識別情報(遊技者ID)を記憶する会員カード(磁気カード)を投入するためのスロット3が設けられている。このスロット3に会員カードが投入されると、磁気情報で記憶されている識別情報が読取られ、次いで、球(メダル)の計数が完了すると、計数結果の球数情報が読取られた識別情報に付加されて、端末装置10に送信される。
【0048】
一方、スロット3に会員カードの挿入がなされずに、球(メダル)の計数が実行された場合には、その計数結果の球数情報と、日付情報と発行番号とからなる識別情報とが2次元バーコードにて印刷されて、排出口4より排出される。遊技者は、2次元バーコードの印刷された用紙(レシート)を切り取って、後述する端末装置10のバーコードリーダ15に該2次元バーコードを読取らせることにより、自己の得た球(メダル)数の球数情報を端末装置10に入力することができる。
【0049】
ここで、発行番号は、その日において最初に発行されるレシートの発行番号を「1」として、その後に発行されるレシートには、1ずつ加算された発行番号が印刷される。これにより、1のレシートに印刷された日付情報と発行番号とから、1のレシート、即ち、1のレシートに印刷される球数情報を特定することができるのである。つまり、日付情報と発行番号との組み合わせが1のレシートの球数情報を特定する識別情報となる。
【0050】
端末装置10は、ホール内に設置され、遊技者が有価価値(球またはメダル)と交換する景品を指定するための装置である。本景品交換システム1では、交換される景品(通常の景品)のみならず、競売への出品が可能な景品(オークション景品)を指定することができるようになっている。
【0051】
この端末装置10は、各種処理を行うコンピュータ本体11と、遊技者により選択される景品情報を表示するためのCRTディスプレイ12と、そのCRTディスプレイ12に表示される景品情報を指定する操作を実行するための入力キー13と、会員カードを投入するためのスロット14と、2次元バーコードの読取りを行うバーコードリーダ15とを備えている。また、端末装置10は、景品情報の指定結果を印刷するプリンタ部28を内蔵しており、その筐体には、プリンタ部28によって印刷された印刷シートを、端末装置10外へ排出するための排出口16が形成されている。
【0052】
端末装置10は、景品交換所に設置されるサーバ100と回線50を介して接続されている。そして、サーバ100に管理されている景品情報を所定時間毎に要求する。この要求に応じてサーバ100から送信された景品情報は、端末装置10のハードディスク26(図2参照)に記憶されている。CRTディスプレイ12には、このハードディスク26に記憶される景品情報が一覧表の書式で表示される景品情報表示画面300(図3参照)が表示される。また、端末装置10において実行される各処理は、制御プログラムの一部として、ハードディスク26に記憶されている。
【0053】
景品を指定するための処理は、遊技者により実行される入力操作に基づいて実行される。かかる景品指定のための処理は、会員カードのスロット14への投入または、レシートの2次元バーコードのバーコードリーダ15による読取りにより開始され、図3に示す景品情報表示画面300がCRTディスプレイ11に表示される。
【0054】
入力キー13は、景品情報表示画面300に表示される景品情報を選択するためのものであり、景品情報表示画面300上のカーソルを移動させるカーソル移動キー13aと、カーソルが指定する景品を出品又は交換する景品として確定する確定キー13b、景品情報の選択(指定)を終了することを示す信号入力キーであって、景品に交換または出品による精算を指定しなかった残余の球数を貯球することを指定する貯球キー13cおよび残余の球数を端数景品に交換することを指定する端数景品キー13d、入力したコマンドをキャンセルするためのキャンセルキー13e、交換を確定した景品の個数を入力するための数値入力キー13fとを備えている。
【0055】
貯球キー13cまたは端数景品キー13dの入力により、遊技者が景品指定の終了を指示すると、確定キー13bの入力によって確定された景品を示す景品コードと、指定された景品個数(数量情報)と、端数景品キー13dの入力状態と、景品に交換されなかった残余の球数とが2次元バーコードで印刷された印刷シートが上記した排出口16から排出される。
【0056】
尚、端末装置10はサーバ100から景品情報が提供されるクライアント側のコンピュータでもあるが、本実施例においては、クライアント(ウェブクライアント)とは、この端末装置10でなく、インターネットを介してサーバ100に接続されるコンピュータ(入札側の装置)を示すものとする。
【0057】
サーバ100は、景品交換を行うための景品交換所に設置され、各種処理を実行するコンピュータ本体101と、サーバ100にて実行される各種処理をモニターするためのCRTディスプレイ120と、データなどの入力を実行するためのキーボード121と、端末装置10から発行された印刷シートの2次元バーコードを読取るためのバーコードリーダ122とを備えている。
【0058】
このサーバ100は、景品情報を記述したウェブページ(商品閲覧ファイル)を、インターネット上に公開するコンピュータであり、公開する景品情報は商品閲覧ファイルの書式で後述するハードディスク116の商品閲覧ファイルメモリ116fに記憶されている。この商品閲覧ファイルの詳細については後述する。サーバ100において公開される商品閲覧ファイルには、商品閲覧ファイルに表示される景品情報に対して入札情報を入力するためのウェブページである入札ファイルがリンクされている。サーバ100は、この入札ファイルにウェブクライアント200側が入力した入札情報に基づいて、商品閲覧ファイルの各景品情報に対する入札状況を管理する。
【0059】
加えて、サーバ100は、ウェブクライアント側がリクエストする景品情報の入力フォームとなる希望商品ファイルをウェブページとして記憶(公開)している。希望商品ファイルは、ウェブクライアント200が希望する商品の情報を入力することができるようになっており、サーバ100は、この希望商品ファイルに入力された情報を受信し、その情報を記憶する。これにより、入札側の所望する景品の情報を把握することができるようになっているのである。
【0060】
また、サーバ100は、遊技者が持参した印刷シートに印刷された2次元バーコードがバーコードリーダ122に読取られことを契機として、遊技者にその指定する景品を提供するための処理、または遊技者指定のオークション景品による精算処理を実行するものである。このサーバ100により実行される景品を提供するための処理およびオークション景品による精算処理は、後述する景品交換処理(図6参照)によって実行される。
【0061】
尚、上記したサーバ100において実行されるウェブページを提供するための処理(サーバ通信処理、図5参照)はHTTPサーバプログラム116aとして、商品閲覧ファイルに表示する景品情報を登録する処理(景品情報入力処理、図4参照)や景品交換処理などは、制御プログラムの一部としてハードディスク116に記憶されている。
【0062】
サーバ100にインターネットを介して接続されるウェブクライアント200は、ウェブブラウザを搭載するコンピュータであり、液晶表示装置(以下単に「LCD」と称す)、キーボードなどを備えた一般的な装置である。ウェブブラウザは、ウェブページを閲覧するためのプログラムであり、サーバ100(ウェブページ)へアクセスし、所望のウェブページの送信要求を実行すると共に、送信要求に応答してサーバ100から送信されたウェブページ(HTMLデータ)を解読して表示する処理を実行するものである。
【0063】
また、ウェブブラウザは、表示されたウェブページにおいて入力が許可されている各入力欄への入力を実行するとともに、入力された情報をサーバ100に送信するプログラムである。よって、入札者は、ウェブクライアント200により、サーバ100から送信される商品閲覧ファイル、入札ファイル、更には希望商品ファイルを閲覧し、所望の景品情報に対する入札や、希望する商品の情報の入力とサーバへの送信とを行うことができる。
【0064】
尚、ウェブクライアント200とサーバ100との間には、図示を省略しているが、非図示のアクセスポイントと非図示のプロバイダが介在しており、ウェブクライアント200は、所定のアクセスポイントにアクセスすることにより、インターネットの接続業者であるプロバイダに接続され、かかるプロバイダによりサーバ100に接続される。
【0065】
次に、この図1を参照して景品交換システム1における、景品交換の流れを説明する。まず、景品交換所に設置された上記のサーバ100により、ホールから遊技者に提供される景品の景品情報(商品閲覧ファイル)がインターネット上に公開されている(▲1▼景品情報の公開)。景品情報は、遊技者が遊技結果として得たメダルや球と交換される景品の情報であり、景品を特定する景品コードと、景品名を示す景品名情報と景品の内容を示す内容情報とで構成される付加情報と、景品と交換される球またはメダルの数を示す交換球数情報と、該景品に対して設定される最低入札金額を示す最低入札金額情報(参考価格情報)と、遊技者に提供できる景品の数を示す数量情報とを有する情報である。
【0066】
サーバ100により公開される景品情報(商品閲覧ファイル)は、ホールに設置される上記の端末装置10にも配信され(▲1▼’景品情報の送信)、端末装置10の景品情報表示画面300において景品情報は表示されている(▲1▼”景品情報の表示)。かかる景品情報は、その景品情報に対して入札がなされるまでは、球やメダルと交換される景品(通常の景品)に対応するものとして表示される。
【0067】
サーバ100により公開される景品情報は、ウェブクライアント200からの送信要求に基づいて、サーバ100からウェブクライアント200へと送信される(▲2▼公開された景品情報の送信)。ウェブクライアント200へ送信された景品情報は、ウェブクライアント200において表示され、かかる景品情報に対する入札情報がウェブクライアント200において入力される。入力された入札情報は、サーバ100へ送信される(▲3▼入札情報の送信)。
【0068】
入札情報はサーバ100により受信される。この入札情報は、1の景品情報毎に入力される情報であり、1の景品情報に対する入札を示すものである。そして、この入札情報は、入札者を示す入札者コードと、入札金額を示す入札金額情報と、入札個数を示す入札個数情報とを備えている。本実施例の景品交換システムでは、ウェブクライアント200へ送信された景品情報の数量情報にて示される数量を1単位として入札が実行されるので、実際に入札個数情報がウェブクライアント200において入力されなくとも、入札情報の送信そのものが、入札個数情報の送信となる。この入札情報の送信においては、入札対象の景品を示す景品コード(景品情報の景品コード)が付加されてサーバ100へ送信される。
【0069】
サーバ100は、入札情報を受信すると、入札された景品情報に対応する景品を出品することのできる景品(オークション景品)として決定する(▲4▼オークション景品の決定)。このオークション景品の決定は、商品閲覧ファイルにおいて、入札情報に付加された景品コードにより示される景品情報に、入札者コードと入札金額情報を対応付けて書き込むことにより示される。
【0070】
端末装置10からは、所定時間間隔で商品閲覧ファイルの送信要求がなされるので、オークション景品に決定された景品の景品情報が端末装置に送信される(▲5▼オークション景品情報送信)。上記したように、送信された景品情報は端末装置10において表示されるが、入札者コードが付加された景品情報(即ちオークション景品に決定された景品の景品情報)については、「オークション」の表示がなされた状態で表示される(▲6▼オークション景品の表示)。つまり、通常の景品がオークション景品に変更されて表示されることとなる。これにより、遊技者に、オークション景品が告知される。本実施例においては、このオークション景品のみが遊技者によってオークションに出品可能な景品とされている。
【0071】
端末装置10においては、遊技者によりオークション景品が指定されると、そのオークション景品の出品の指定となる。この出品が指定されたオークション景品の景品情報と出品個数とがサーバ100に入力されると(▲8▼指定された景品情報の入力)、指定されたオークション景品について、指定された出品個数分、予め入札された入札金額情報で落札される(▲9▼落札)。そして落札された金額での精算が実行されることとなる。
【0072】
つまり、本実施例の景品交換システム1においては、商品閲覧ファイルの景品情報にて、出品が予定される景品の景品情報が公開されることとなる。そして、その景品の出品がなされる前に、入札者により先に入札が実行されることとなる。そして入札された景品、即ち出品することのできる景品(オークション景品)に対しての出品が端末装置10にて指定され、その出品が指定された景品の情報が、サーバ100に入力されることにより該景品の出品となる。これにより、出品された景品の落札が決定されるのである。このため、遊技者が指定するオークション景品は、確実に落札される景品となっている。また、落札のタイミングは、出品が指定されたオークション景品の景品情報のサーバ100への入力に基づくタイミングとなるので、即時に落札が実行されて精算を行うことができる。これにより、通常の競売に発生する出品から落札までのタイムラグを解消している。
【0073】
次に、図2を参照して、かかる景品交換システム1の電気的構成について説明する。図2は、景品交換システム1の電気的構成を示したブロック図である。サーバ100は、インターネットおよび端末装置10に接続され、ウェブクライアント200および端末装置10と通信可能に構成されたコンピュータである。このサーバ100は、コンピュータ本体101として、演算装置であるCPU111と、バイオス(BIOS)と称される制御プログラムや固定値データを記憶したROM112と、制御プログラムの実行に当たって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM113とを備えている。
【0074】
RAM113は、受信バッファ113aと送信バッファ113bとを備えている。受信バッファ113aは、ウェブクライアント200や端末装置10から送信される情報を一時的に記憶するためのメモリである。サーバ100には、インターネットを介して複数のウェブクライアント200に接続されるので、頻繁にデータの受信を行わなくてはならない。ところが、その受信速度は、CPU111の処理速度に比べて遅い。このため、情報受信を行いつつ、その受信情報の処理をCPU111に実行させると、データ受信の処理が影響し、CPU111の処理速度を低下させてしまう。しかし、一時的にこの受信バッファ113aへ受信データを保存することにより、受信情報の処理をCPU111に効率的に実行させることができる。尚、受信バッファ113aに記憶される情報は、所定のメモリに記憶されること、または、その情報に基づいて処理が実行されることによりクリアされる。
【0075】
送信バッファ113bは、ウェブクライアント200または端末装置10に送信する情報を記憶するためのメモリである。送信される情報は、この送信バッファ113bに一旦記憶された後、送信先の装置へと送信される。これにより、データ受信の行われていないタイミングでデータ送信を行うことができ、データの送受信を支障なく実行することができる。
【0076】
上記したCPU111、ROM112、RAM113は、バスライン114を介して相互に接続され、このバスライン114は、また、入出力ポート115に接続されている。入出力ポート115は、バスライン114以外にハードディスク116、第1、第2インターフェース117,118、CRTディスプレイ120、キーボード121、バーコードリーダ122に接続されている。
【0077】
ハードディスク116は、書き換え可能な不揮発性の大容量のメモリである。このハードディスク116は、制御プログラム116a、HTTPサーバプログラム116b、CGI116c、CGIプログラム116d、サイトエリア116e、入札者情報メモリ116j、落札情報メモリ116k、希望商品メモリ116lを備えている。
【0078】
制御プログラム116aは、サーバ100で実行される各処理を実行するプログラムであり、後述する景品情報入力処理(図4参照)と、景品交換処理(図6参照)とを、制御プログラムの一部として備えている。
【0079】
HTTPサーバプログラム116bは、ワールドワイドウェブサーバプログラムの一つであって、サーバ100に記憶される情報をウェブクライアントへ提供(送信)するものであり、Hyper Text Transfer Protocol(以下「HTTP」と略す)というプロトコルに従ってサーバ100を制御するためのプログラムである。
【0080】
具体的には、HTTPサーバプログラム116bは、ウェブクライアント200及び端末装置10から送信される情報を解読するためのプログラムであり、解読されたコマンドに基づいて動作するプログラムである。解読の結果、ウェブクライアント200から送信された情報がサーバ100に記憶されている情報(ウェブページ)の送信を要求する送信要求コマンドである場合には、HTTPサーバプログラム116bは、サイトエリア116eに記憶されている商品閲覧ファイルなど、指定された情報(ウェブページ)をコマンド送信元の装置へ送信する。
【0081】
一方、解読の結果、送信された情報が、ウェブクライアント200からの入札情報や希望商品情報であると、HTTPサーバプログラム116bは、後述のCGI116cを介してCGIプログラム116dを起動する。尚、本実施例においては、サーバ通信処理のS21〜S23などの処理がこのHTTPサーバプログラム116bによる処理である。
【0082】
CGI116cは、CGIプログラム116d等の外部アプリケーションをサーバ100で実行するためのインターフェースである。外部アプリケーションとは、ウェブクライアント200へ提供される情報において、HTMLで記述されるプログラムでは対応できない処理を実行する場合に利用されるプログラムである。CGI116cは、この外部アプリケーションをHTTPサーバプログラム116bで起動させる際に使用される。
【0083】
CGIプログラム116dは、CGI116cを介してサーバ100に起動される外部アプリケーションの一種であり、HTMLでは不可能なインタラクティブ(双方向)な動作を行いたいときに用いられ、難解な言語を使うことなくHTMLの限界を超えることのできるプログラムである。このCGIプログラム116dは、HTTPサーバプログラム116bにより起動された後は、ウェブクライアント200からの要求に応じて(ウェブブラウザ上から送信されるコマンドに応じて)、サーバ100によってコマンドを実行し、その結果をウェブクライアント200などへ返すプログラムである。このため、ウェブクライアント200のウェブブラウザ上で操作することができる。
【0084】
CGIプログラム116dは、具体的には、ウェブクライアント200から送信される入札情報を受信した場合には、受信した入札情報の正当性を判断し、その判断結果に応じて、商品閲覧ファイルの景品情報に、入札者コードと入札金額情報を対応付けて書き込み、商品閲覧ファイルの情報を更新する。更新された商品閲覧ファイルは、書き込み終了後にウェブクライアント200へと送信される。また、希望商品情報を受信した場合には、受信した希望商品情報を希望商品メモリ116lに書き込み記憶する(サーバ通信処理S24〜S31参照)。
【0085】
サイトエリア116eは、インターネット上に公開するウェブページに関する情報を記憶するためのメモリであり、登録ファイルメモリ116fと、商品閲覧ファイルメモリ116gと、入札ファイルメモリ116hと、希望商品ファイルメモリ116iとを備えている。
【0086】
登録ファイルメモリ116fは、各登録ファイルの各種情報を記憶するためのメモリであり、登録ファイル毎にそれぞれ設けられている。また、この登録ファイルメモリ116fは、商品閲覧ファイルに記述される景品情報のデータベースである。登録ファイルは、景品情報毎にそれぞれ設けられるファイルであり、1の景品情報の各種情報を一連のデータとして有するファイルである。
【0087】
この登録ファイルを記憶する登録ファイルメモリ116fは、景品コードを記憶する景品コードエリア116f1a、付加情報を記憶する付加情報エリア116f1b、最低入札金額を示す最低入札金額情報を記憶するための最低入札金額情報エリア116f1c、景品の個数(遊技者へ提供するために用意された当初の個数)を示す数量情報を記憶する数量エリア116f1dが設けられている。
【0088】
登録ファイルメモリ116fに記憶される各登録ファイルには、それぞれ異なるファイル名(景品コードに同じ)が付与される。各登録ファイルは、そのファイル名により管理され、ファイル名を指定することにより、ファイル毎に読み出してCRTディスプレイ120に表示することや、削除することができるようになっている。
【0089】
登録ファイルは、予め定められた書式(登録ファイルの書式)に従って、操作者が、1の景品情報毎に、景品コード、付加情報、最低入札金額情報、数量情報をサーバ100へ入力することにより作成され、入力された各種情報が登録ファイルメモリ116fの対応する各エリアに書込まれる。また、この登録ファイル(登録ファイルの景品情報)は、商品閲覧ファイルメモリ116gに書込まれた状態、即ち商品閲覧ファイルの一部として公開される。登録ファイルメモリ116fは、ウェブクライアント200からはアクセス不能なメモリであり、登録ファイルは、インターネット上において個別には公開されない。
【0090】
商品閲覧ファイルメモリ116gは、一般的にホームページまたはウェブページと称される商品閲覧ファイルを記憶するためのメモリである。ウェブページは、Hyper Text Markup Language(以下「HTML」と略す)で記述された情報である。HTMLはハイパーテキスト形式の言語であり、この言語で記述された情報は、データの一部が他のデータとリンクするデータ構造を有している。即ち、このハイパーテキスト形式の言語で記述されたデータであるウェブページは、その表示画面の随所に他のウェブページ(データ)へのリンクが張られており、そのリンクの張られている場所(一般的にはウェブページの表示画面上の表示そのもの)をクリックするだけでリンク先のウェブページ(データ)が表示されるように構成されている。
【0091】
また、ウェブページは、ウェブブラウザにより表示された画面上で、所定の表示がクリックされると、そのクリックを契機として、例えばCGIプログラム116dなどの外部アプリケーションを起動させる等、プログラム間をリンクすることができるようにも構成されている。かかるHTML言語を用いて作成されたHTMLファイルである商品閲覧ファイルは、ウェブページであり、ウェブブラウザにて表示させる各情報をその表示態様(データレイアウトや書式)に対応つけて記述したデータの集合体である。
【0092】
具体的には、商品閲覧ファイルには、景品情報を表示する景品情報表示エリアと、その景品情報表示エリアに表示される各景品情報に対応付けて入札情報が表示される入札者コード表示エリアおよび入札金額表示エリア(入札情報表示エリア)と、景品情報表示エリアに表示される景品情報に対応する景品の残り個数(未落札)の数量を表示する残数量表示エリアとが備えられている。
【0093】
また、商品閲覧ファイルは、景品情報表示エリアと入札情報表示エリアと残数量表示エリアとが、対応つけて表示されるように構成されており、各景品情報に対応する入札情報と景品の残り個数(未落札)の数量とが視覚的に認識できるようになっている。
【0094】
商品閲覧ファイルメモリ116gは、この商品閲覧ファイルを記憶するメモリであり、商品閲覧ファイルとして表示される一連の情報は、その表示時のデータレイアウトに対応する各エリアに(表示時のデータレイアウトを実現するデータ配列で)それぞれ記憶されている。言い換えれば、商品閲覧ファイルメモリ116gは、かかるエリアのそれぞれに、ウェブページとして表示させる情報を、その表示態様やデータレイアウトの指定とともに記憶しているのである。詳細には、商品閲覧ファイルメモリ116gは、商品閲覧ファイルの各表示エリアに表示する各情報を記憶するためのエリアとして、景品情報エリア116g1と、入札者コードエリア116g2と、入札金額情報エリア116g3と、残数量エリア116g4とを備えている。
【0095】
景品情報エリア116g1は、ウェブブラウザ上にて表示される商品閲覧ファイルにおいて、景品情報表示エリアとなる箇所に表示させる景品情報が記憶されるエリアである。商品閲覧ファイルの景品情報表示エリアは、1の景品情報毎に、一連の景品情報を表示するように構成されているので、この景品情報エリア116g1には、景品コードと、該景品コードに対応する付加情報と最低入札金額情報と数量情報とが、記憶されている。つまり、景品情報エリア116g1には、各登録ファイル毎に景品情報が記憶されているのである。
【0096】
入札者コードエリア116g2と、入札金額情報エリア116g3とは、入札対象の景品情報に対応付けて表示する入札情報を記憶するためのエリアであり、サーバ100において入札情報が受信された場合に、その入札者コードと入札金額情報とが書込まれ、入札対象の景品情報に対応付けて記憶されている。この入札者コードエリア116g2と、入札金額情報エリア116g3とに記憶される情報は、新たに受信した入札情報金額情報のほうが高い金額であった場合に、新たに受信した入札者コードと入札金額情報とによりそれぞれ更新される。つまり、本実施例においては、最も高い最高入札金額が有効となる(落札金額となる)競売の形式となっているのである。
【0097】
残数量エリア116g4は、各景品情報毎に対応付けて表示する残りの景品の個数を示す数量情報を記憶するためのエリアである。初期状態においては、景品情報として入力された(登録ファイルメモリ116fに記憶された)数量情報が記憶されている。ここで、用意された景品は、遊技者が出品した個数分、即ち落札された個数分、或いは景品として交換された個数分減少する。この残数量エリア116g4に記憶される数量情報は、落札(交換)が実行されると、その落札(交換)した個数分が減少された値に更新される。これにより、提供することのできる残りの景品の個数(実際の景品の個数)を示すことができるようになっている。尚、残数量エリア116g4の数量情報は、ウェブクライアント200へ送信される数量情報であり、言い換えれば、ウェブクライアント200における入札単位である。この残数量エリア116g4の数量情報が更新された後は、更新後の数量情報がウェブクライアント200へ送信される(入札単位の入札個数の変更)。
【0098】
端末装置10またはウェブクライアント200から商品閲覧ファイルの送信要求がなされると、この商品閲覧ファイルメモリ116gの各エリア116g1〜116g4に記憶される各情報を備えた(商品閲覧ファイルメモリ116gに記憶される情報にて構成される)商品閲覧ファイルが、送信要求元の装置へ送信される。
【0099】
入札ファイルメモリ116hは、ウェブクライアント200へ送信する入札ファイルを記憶するメモリである。入札ファイルは、商品閲覧ファイルと同様のウェブページであり、商品閲覧ファイルにリンクされたウェブページである。ウェブクライアント200に表示された閲覧商品ファイルにおいて入力された入札ファイルの送信を要求する送信要求コマンドが、サーバ100に受信されると、この入札ファイルメモリ116hに記憶される入札ファイルがウェブクライアント200に送信される。
【0100】
入札ファイルには、入札者コードと入札金額情報とが入力される入力エリアが設けられており、ウェブクライアント200における表示状態において入札者コードと入札金額情報とを入力するための入力欄が表示されるように構成されたファイルである。この入札ファイルに入力された入札情報がサーバ100において受信されると、上記したように、入札対象の景品情報に対する商品閲覧ファイルの入札者コードエリア116g2の入札者コードと、入札金額情報エリア116g3に記憶される入札金額情報とが、先に記憶される入札情報との比較結果に基づいて更新されることとなる。
【0101】
希望商品ファイルメモリ116iは、ウェブクライアント200へ送信する希望商品ファイルを記憶するメモリである。希望商品ファイルは、商品閲覧ファイルと同様のウェブページであり、商品閲覧ファイルにリンクされたウェブページである。ウェブクライアント200に表示された商品閲覧ファイルにおいて入力された希望商品ファイルの送信を要求する送信要求コマンドが、サーバ100に受信されると、この希望商品ファイルメモリ116iに記憶される希望商品ファイルがウェブクライアント200に送信される。
【0102】
希望商品ファイルには、希望商品情報を入力する入力エリアが設けられており、ウェブクライアント200における表示状態において、希望商品情報が入力し得るように構成されている。
【0103】
希望商品情報は、入札側所望の景品を景品の提供側へ伝達するための情報であり、要求景品の品目を示す要求景品品目情報や、入札希望価格情報、入札希望個数などを有している。この希望商品ファイルに入力された希望景品情報がサーバ100において受信されると、受信した希望景品情報は、希望商品メモリ116lに記憶される。
【0104】
入札者情報メモリ116jは、入札に参加する入札者として予め登録された入札者の情報(入札者名、入札者コード、入札者の居所、精算用の口座番号などを示す情報)を記憶するメモリである。景品の落札が決定された場合には、出品者と落札者との間で、落札金額に応じた精算を行わなくてはならない。落札者が特定できない場合には、精算が不履行となりかねないので、入札に参加する入札者は、予め登録されている必要がある。このため、本景品交換システム1においては、予め登録された入札者の情報をこの入札者情報メモリ116jに記憶すると共に、この入札者情報メモリ116jに入札者の情報が記憶されている場合にのみ、入札を許可するようになっている。
【0105】
また、この入札者情報メモリ116jに記憶される入札者の情報は、所定の操作によりCRTディスプレイ120に表示することができ、かかる表示状態において、所望の入札者の情報に、キーボード121からの入力により、不正者であることを示す不正者コードを付加することができる。サーバ100は入札情報(入札コード)を受信した場合に、その入札者コードが不正者コードが付加されている入札者の情報に対応するものであると、CPU111は、例え、入札者の情報が入札者情報メモリ116jに記憶されていても、入札を拒絶し、受信した入札情報に基づく商品閲覧ファイルの更新を非実行とする。
【0106】
落札情報メモリ116kは、落札者となった入札者の入札者コードに対応付けて、景品情報(景品コードと景品名情報)と、落札個数の数量情報と、落札金額情報とを記憶するメモリである。落札後には、景品の出品者と落札者との間で精算を実行する必要がある。精算時において、景品交換所側は、出品者となった遊技者に立替払いを行うので、立て替え払いした金額を落札者に請求する必要がある。景品交換所側は、この落札情報メモリ116kに記憶される情報に基づいて、落札者との間で精算を実行する。
【0107】
希望商品メモリ116lは、ウェブクライアント200から送信された希望商品情報を記憶するためのメモリである。CPU111は、ウェブクライアント200から受信した希望商品情報を書き込み、この希望商品メモリ116lに記憶する。希望商品メモリ116lに記憶される希望商品情報は、所定の操作が実行されることによりCRTディスプレイ120に出力されて表示される。このため、入札者側が所望する景品の情報を景品の提供側は把握することができる。
【0108】
本景品交換システム1においては、遊技者が指定するオークション景品の落札を確実にするために、入札がなされた景品をオークション景品としている。かかる場合に、出品が予定される景品として(商品閲覧ファイルにより)公開されている景品情報に対して、入札がなされなければ、遊技者にオークション景品を提供できず、本システムを円滑に機能させることができない。しかし、希望商品メモリ116lに記憶される希望商品情報により示される商品に基づいて、景品を用意し得るので、入札確率の高い景品を用意し得、(かかる景品の景品情報を商品閲覧ファイルにて公開することにより)円滑に本システムを機能させることができる。
【0109】
第1インターフェース117および第2インターフェース118は、異なる装置間の電気的な接点の規格である。第1インターフェース117を介すことにより、サーバ100は、端末装置10との間で、データの送受信を実行することができる。また、第2インターフェース118は、モデム119に接続されるインターフェースでありRS232Cが用いられている。
【0110】
モデム119は、インターネット(インターネット回線)に接続される変復調装置であり、サーバ100からウェブクライアント200へ(インターネットを介して)送信する情報をアナログデータに変換すると共に、インターネットを介してサーバ100に入力されるアナログデータをデジタルデータに変換する装置である。このモデム119を介して、ウェブクライアント200とサーバ100とは、双方向の情報通信を実行する。
【0111】
端末装置10は、上記のように構成されるサーバにローカルに接続されており、コンピュータ本体11として、演算装置であるCPU21と、バイオス(BIOS)と称される制御プログラムや固定値データを記憶したROM22と、制御プログラムの実行に当たって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM23とを備えている。また、端末装置10は、リアルタイムクロック(以下単に「RTC」と称す)24と、入出力ポート25と、ハードディスク26と、第1、第2インターフェース27,30と、プリンタ部28と、CRTディスプレイ12と、入力キー13と、バーコードリーダ15と、カードリーダ29とを備えている。
【0112】
ハードディスク26は、書き換え可能な不揮発性の大容量のメモリである。このハードディスク26は、制御プログラム26a、ウェブブラウザ26b、景品情報メモリ26c、遊技者情報メモリ26d、バーコード情報メモリ26e、単価メモリ26fを備えている。
【0113】
制御プログラム26aは、端末装置10で実行される各処理を実行するプログラムであり、後述する景品情報受信処理(図8参照)と景品選択処理(図9参照)とを、制御プログラムの一部として備えている。
【0114】
ウェブブラウザ26bは、上記したウェブクライアント200に備えられたウェブブラウザと同様のプログラムである。端末装置10は、所定時間毎にウェブブラウザ26bを起動して、商品閲覧ファイルの送信を要求する送信要求コマンドをサーバ100へ送信する。
【0115】
景品情報メモリ26cは、ウェブブラウザ26bにより実行された送信要求に応答してサーバ100から送信された商品閲覧ファイルの景品情報を記憶するためのメモリである。また、端末装置10のCRTディスプレイ12には、この景品情報メモリ26cに記憶される景品情報が表示される。これにより、端末装置10に表示される景品情報を、サーバ100に管理されている景品情報とすることができるようになっている。
【0116】
詳細には、この景品情報メモリ26cは、受信した商品閲覧ファイルが有する各景品情報のそれぞれに対応する複数のメモリで構成されており、1の景品情報メモリ26cには、1の景品コードに対応する1の景品の景品情報が記憶される。景品情報は、上記したように、景品を特定する景品コードと、景品名を示す景品名情報と景品の内容を示す内容情報とで構成される付加情報と、景品と交換される球またはメダルの数を示す交換球数情報と、該景品に対して設定される最低入札金額を示す最低入札金額情報(参考価格情報)と、景品の数を示す数量情報とを有している。
【0117】
このため、景品情報メモリ26cには、景品コードメモリ26c1と、付加情報メモリ26c2と、最低入札金額情報メモリ26c3とが設けられている。これら景品コードメモリ26c1と、付加情報メモリ26c2と、最低入札金額情報メモリ26c3とには、受信した商品閲覧ファイルの景品情報表示エリアに記述されている景品コードと付加情報と最低入札金額情報とがそれぞれ記憶される。
【0118】
また、景品情報メモリ26cには、交換球数情報を記憶する交換球数メモリ26c4が設けられている。この交換球数メモリ26c4には、受信した商品閲覧ファイルに記述されている最低入札金額情報と、単価メモリ26fに記憶される単価球数情報とから算出される交換球数情報が記憶される。
【0119】
更に、景品情報メモリ26cには、景品の数を示す数量情報を示す数量カウンタ26c5が設けられている。この数量カウンタ26c5に記憶される数量情報は、受信した商品閲覧ファイルの残数量表示エリアに記述されている数量情報、即ち景品の個数が書き込まれ、その値を記憶する。書き込まれた値は、対応する景品についての交換または出品の指定がなされる(遊技者への提供が確定する)と、数値入力キー13fにより入力された出品(交換)個数を示す数量情報分、減算され、更新される。数量カウンタ26c5の値は、受信した商品閲覧ファイルの景品情報に基づく場合でなくとも、端末装置10で実行される景品の指定に基づいて更新されるのである。数量カウンタ26c5が更新された場合には、端末装置10のCRTディスプレイ12に表示される景品の数量情報は、更新後のカウンタ値に更新される。
【0120】
また、本景品交換システム1において、景品は、その景品に対する入札がなされるまでは遊技者が得た球やメダルと現物交換される通常景品であるが、入札がなされた後には、入札(競売)により価格の変動するオークション景品となる。つまり、景品の属性が変化する。このため、景品情報メモリ26cには、その景品情報メモリ26cに記憶される景品情報の属性を示すために、入札フラグ26c6が設けられている。
【0121】
この入札フラグ26c6は、景品コードメモリ26c1によって指定される景品がオークション景品であるか否かを示すフラグである。オークション景品である場合には、受信した商品閲覧ファイルの入札者コード表示エリアに入札者コードが記述されている。CPU21は、この入札者コードが記述されている場合には、その入札コードに対応する景品コードが指定する景品情報メモリ23cの入札フラグ26c6をオンし、一方、入札者コードが記述されていない場合には、対応する入札フラグ26c6をオフする。
【0122】
遊技者情報メモリ26dは、会員の遊技者(予め登録された遊技者)の情報を記憶するためのメモリである。この遊技者情報メモリ26dは、各遊技者(会員)に対応して各1ずつ設けられている。各遊技者情報メモリ26dには、遊技者を識別するための識別情報である遊技者IDを記憶する遊技者IDメモリ26d1と、遊技者の所有する貯球数を示す球数情報を記憶する貯球メモリ26d2とがそれぞれ備えられている。
【0123】
貯球メモリ26d2に記憶される球数情報は、遊技者の貯球の消費および獲得によって更新される必要のある情報である。このため、ジェットカウンタ2により計数された会員の球数情報は、その会員の識別情報(遊技者ID)と共にジェットカウンタ2から端末装置10に送信され、端末装置10において受信された球数情報は、受信した遊技者IDにて示される貯球メモリ26d2の球数情報に加算される(球数情報の更新)。また、端末装置10のカードリーダ29により会員カードの情報が読み取られると、会員カードに記憶される識別情報(遊技者ID)に対応する球数情報が貯球メモリ26d2から読み出される。これにより、遊技者(会員)は、読み出された球数情報に基づいて景品の指定を行うことができる。また、会員により景品指定が実行されている場合には、貯球キー13cの入力により、景品に交換(景品の出品による精算)されなかった残りの球数情報が、対応する貯球メモリ26d2に書き込まれ、先の球数情報は更新される。
【0124】
バーコード情報メモリ26eは、バーコードリーダ15により読み取られたバーコード情報が示す発行番号と日付情報と(1のレシートに印刷された球数情報を特定する識別情報)を記憶するためのメモリである。上記したように、発行番号と日付情報との組み合わせにより、1の球数情報を特定することができる。このバーコード情報メモリ26eには、バーコードリーダ15によりレシートのバーコード情報が読み取られると、読み取られた発行番号と日付情報とが書き込まれて記憶される。このため、その後、同じレシートのバーコード情報が読み取られた場合には、CPU21は、そのレシートに印刷された球数情報の入力が2度目以降であることを、このバーコード情報メモリ26eを参照することにより判別することができる。
【0125】
非会員には、遊技者を特定する識別情報である遊技者IDが付与されていない。このため、1の遊技者の識別情報(遊技者ID)に対応付けて、その遊技者が獲得した球やメダルの数を示す球数情報を管理できない。非会員の遊技者に対しては、ジェットカウンタ2から発行されたレシートが利用され、そのレシートに印刷された球数情報に対応する景品が遊技者に提供される。かかる非会員の遊技者が行う景品の指定は、端末装置10においてレシートがバーコードリーダ15にて読み取られることにより開始されるが、ここで、単純に、バーコードリーダ15でレシートが読み取られる毎に、景品の指定やその指定に基づく景品の提供(またはオークションによる精算)を実行すると、セキュリティを低下させる。同じレシートが複数回読み取られた場合においても、景品提供(精算)が実行されてしまうからである。
【0126】
しかし、バーコードリーダ15により読み取られた発行番号と日付情報とを、バーコード情報メモリ26eに記憶させておけば、バーコードリーダ15により読み取られた球数情報の入力が、2回目以降であるか否かを判別できる。このため、2回目以降である場合には、景品の指定を無効とすれば、不正に精算が実行されることを抑制でき、非会員に対する景品交換(精算)であってもセキュリティを保持することができるのである。
【0127】
単価メモリ26fは、受信した商品閲覧ファイルの景品情報表示エリアに記述された最低入札価格情報を球数(メダル数)に変換するための単価球数情報を記憶するメモリである。単価球数情報は、1球(1メダル)当たりの価値であり、最低入札価格情報をこの単価球数情報で除すことにより、最低入札価格情報に相当する球(メダル)数が算出される。
【0128】
1球の単価の値は、ホール側の事情によって変動する値である。一方で、景品の最低入札価格は、景品の仕入れ値などに基づいて決定される固定価格である。本景品交換システム1においては、景品の最低入札価格情報に対応する交換球数情報をサーバ100側で決定するのではなく、この単価メモリ26fの値に応じて決定するものとしている。故に、ホール側にて、この単価メモリ26fの値を更新すれば、ホール側の事情に応じて、景品と交換される球数を柔軟に決定できる。
【0129】
RAM23は、受信バッファ23a、ウェブページメモリ23b、印刷バッファ23c、入力データメモリ23d、指定景品情報メモリ23e、端数景品フラグ23fを備えている。
【0130】
受信バッファ23aは、サーバ100から送信される情報を、一時的に記憶するためのメモリであり、上記したサーバ100の受信バッファ113aと同様の緩衝用のメモリである。この受信バッファ23aに記憶される情報は、受信した情報が所定のメモリに記憶されたこと、または、受信した情報に応じた処理が実行されることによりクリアされる。
【0131】
ウェブページメモリ23bは、受信した商品閲覧ファイルを記憶するためのメモリである。受信された商品閲覧ファイルは、受信バッファ23aに書き込まれた後、受信バッファ23aからこのウェブページメモリ23bに書き込まれて記憶される。このウェブページメモリ23bには、複数の商品閲覧ファイルが記憶され、所定数の商品閲覧ファイルが記憶された後に新たに商品閲覧ファイルが受信されると、最も先に記憶された商品閲覧ファイルを消去し、新たに受信した商品閲覧ファイルを記憶する。
【0132】
印刷バッファ23cは、プリンタ部28により印刷する情報を一時的に記憶するためのメモリである。プリンタ部28により印刷される情報は、遊技者により指定された景品の内容および、景品との交換が指定されなかった残余の球数に対する処理の指示である。
【0133】
この印刷バッファ23cへの情報の書き込みは貯球キー13cまたは端数景品キー13dの入力を契機として実行され、後述する指定景品情報メモリ23eから読み出された景品コードと数量情報と入札フラグ23e3の状態と、端数景品フラグ23fの状態と、遊技者識別情報メモリ23d1から読み出された識別情報(遊技者IDまたは球数情報に付与された日付情報と発行番号)と、球数メモリ23d2から読み出された球数情報とが書き込まれる。
【0134】
入力データメモリ23dは、景品指定の対象となる球数情報を記憶するメモリである。本景品交換システム1は、1の遊技者に付与された球数情報に基づいて、その球数情報に対応する景品の指定を行うものである。このため、入力データメモリ23dには、遊技者識別情報メモリ23d1と、球数メモリ23d2とが設けられている。
【0135】
遊技者識別情報メモリ23d1は、球数メモリ23d2に記憶される球数情報の所属を示すためのメモリである。端末装置10に会員カードが挿入されると、その会員カードを所持する遊技者による景品の指定(交換および精算)と認識され、会員カードに記憶される遊技者IDに対応する球数情報に基づいた景品指定の処理が実行される。このため、処理対象の球数情報の所属を示すために、入力された遊技者IDが(正当である、即ち、遊技者IDメモリ26d1に記憶されていれば)、この遊技者識別情報メモリ23d1に書き込まれ、記憶される。また、球数メモリ23d2には、遊技者識別情報メモリ23d21に書込まれた遊技者ID対応する貯球メモリ26d2に記憶される球数情報が書き込まれる。
【0136】
一方、バーコードリーダ15によるレシートの読み取りが実行されると、そのレシートを所持する遊技者による景品の指定(交換および精算)と認識され、レシートに印刷される球数情報に基づいた景品指定の処理が実行される。このため、処理対象の球数情報の所属を示すために、入力された日付情報と発行番号とが(正当である、即ち、バーコード情報メモリ26eに記憶されていないと)、この遊技者識別情報メモリ23d1に書き込まれ、記憶される。また、球数メモリ23d2には、同じレシートから読み取られた球数情報が書き込まれる。球数メモリ23d2に記憶される球数情報は、景品の指定が確定キー13bの入力によって確定されると、景品に対応する球数分減算されて更新される。
【0137】
指定景品情報メモリ23eは、遊技者により指定された景品の景品情報(指定された景品に関する情報)を記憶するためのメモリであり、確定キー13bの入力により確定された1の景品に関する情報を1の指定景品情報メモリ23eに記憶するために、n個の指定景品情報メモリ23eが設けられている。各指定景品情報メモリ23eのそれぞれは番号で管理されており、例えば、指定された景品がX個であれば、(n個の指定景品情報メモリ23eの内の)第1〜第X指定景品情報メモリ23eのX個のメモリに、それぞれ情報が記憶される。尚、nは、景品情報の数に応じて予め定められた所定数である。
【0138】
本景品交換システム1においては、指定景品情報メモリ23eは、景品情報の有する各種情報全てを記憶するものではなく、景品情報の各種情報の内、特定の情報(景品コード)が記憶されるように構成されている。具体的には、この指定景品情報メモリ23eには、景品コードメモリ23e1、数量メモリ23e2、入札フラグ23e3が設けられている。
【0139】
景品コードメモリ23e1は、確定キー13bの入力により出品または交換の指定が確定された景品の景品コードを記憶するメモリである。また、数量メモリ23e2は、遊技者が指定した景品に対して入力された景品の個数(数量情報)を記憶するメモリである。また、入札フラグ23e3は、景品コードメモリ23e1に記憶される景品コードにより指定される景品が、オークション景品であるか否かを示すためのフラグである。この入札フラグ23e3は、景品コードメモリ23e1の景品コードにより指定される景品情報メモリ26cの入札フラグ26c6がオンであればオンされ、一方オフであるとオフされる。このフラグオンにより遊技者が指定した景品がオークション景品であることが示され、フラグオフにより通常の景品であることが示される。
【0140】
端数景品フラグ23fは、景品が指定されなかった残りの球数情報の処理について示すためのフラグであり、端数景品キー13dの入力によりオンされる。端数景品フラグ23fのオンは、球数メモリ23d2に記憶される(景品指定後の)残余の球数情報を端数景品に交換することを示している。この端数景品フラグ23fの状態およびす端数景品キー13dが入力された際に球数メモリ23d2に記憶されている球数情報とは、指定景品情報メモリ23eに記憶される情報と共に2次元バーコードで印刷され、サーバ100において、印刷された球数情報に対応する分の端数景品への交換が実行されることとなる。尚、指定景品情報メモリ23eに記憶される各情報および、入力データメモリ23dに記憶される各情報は、その印刷が実行されることによりクリアされる。
【0141】
RTC24は、年、月、日、曜日、時間、分、秒の時の計測を行うICであり、端末装置10の電源オフ後に、そのRTC24へバックアップ用の電圧を供給するバッテリー回路24aが接続されている。RTC24は、このバッテリー回路24aにより、端末装置10の電源のオフ後にも時の計測を継続することができる。
【0142】
かかるCPU21、ROM22、RAM23、RTC24は、バスライン20を介して相互に接続され、このバスライン20は、また、入出力ポート25に接続されている。入出力ポート25は、バスライン20以外にハードディスク26、第1、第2インターフェース27,30、CRTディスプレイ12、入力キー13、バーコードリーダ15、カードリーダ29に接続されている。
【0143】
バーコードリーダ15は、サーバのバーコードリーダ122と同様のものであり、2次元バーコードの読み取りを実行する装置である。このバーコードリーダ15(バーコードリーダ122)は、2次元バーコードに光を照射する光源と、光源から照射された光の反射光を検出するとともに、その反射光の強度(2値情報)によりバーコード情報を読み取る一般的な装置である。また、カードリーダ29は、挿入された会員カードの磁気情報を読み取る一般的な装置である。このバーコードリーダ15によるバーコード情報の読み取り、または、カードリーダ29による磁気情報の読み取りを契機として、端末装置10にて景品指定に関する処理が実行されることとなる。
【0144】
第1、第2インターフェース27,30は、異なる装置間の電気的な接点の規格である。第1インターフェース27を介すことにより、端末装置10は、第1インターフェース27を介してサーバ100に接続されており、サーバ100との間で、データの送受信を実行することができる。また、第2インターフェース30は、ジェットカウンタ2に接続されるインターフェースであり、第2インターフェース27を介して、端末装置10は、ジェットカウンタ2からの情報を受信する。このように本景品交換システム1によれば、端末装置10と、サーバ100と、ウェブクライアント200とにより、景品情報を共有し、また、端末装置10において、指定されたオークション景品の景品情報等に基づいて、該オークション景品の落札を実行することができるのである。
【0145】
図3は、上記した端末装置10に表示される景品情報表示画面300を示した図である。この景品情報表示画面300には、景品情報メモリ26cに記憶される景品情報を一覧表の書式で表示する景品情報一覧表320と、貯球メモリ26d2から読出された球数情報またはバーコードリーダ15により読取られた球数情報のいずれかが表示される球数表示欄310とが備えられている。
【0146】
景品情報一覧表320においては、各景品情報のそれぞれを表示するための表示欄として、オークション景品識別欄321、景品コード表示欄322、景品名表示欄323、内容表示欄324、交換球数表示欄325、参考価格表示欄326、数量表示欄327が、一覧表の左端から上記した順で設けられている。1の景品情報(即ち景品コードによって判別される1の景品情報メモリ26cに記憶される情報)は、景品情報一覧表320の1の段の各表示欄322〜327に並列表示される。
【0147】
詳細には、各景品コード表示欄322には、景品情報メモリ26cの景品コードメモリ26c1に記憶される景品コードがそれぞれ表示される。そして、その右方の景品名表示欄323、内容表示欄324、交換球数表示欄325、参考価格表示欄326、数量表示欄327には、景品コード表示欄322に表示される景品コードに対応する景品情報メモリ26cの各メモリから読出される各値、即ち、景品名情報、内容情報、交換球数情報、最低入札価格情報、数量カウンタのカウンタ値がそれぞれ表示される。尚、最低入札価格情報メモリ26c3に記憶される最低入札価格情報は、参考価格情報として表示され、また、実際の入札価格は非表示としている。
【0148】
景品コード表示欄322の左方に設けられたオークション景品識別欄321は、その右方に表示される景品情報が、オークション景品に対応するものであるか否かを示すための表示欄である。このオークション景品識別欄321の右方に表示される景品情報に対応する景品がオークション景品で有れば、このオークション景品識別欄321には、「オークション」の表示が現出することとなる。一方、通常の景品で有れば、「オークション」の表示は現出しない。
【0149】
上記したように、オークション景品であることは、景品情報メモリ26cの入札フラグ26c6がオンであることにより示される。このため、この入札フラグ26c6がオンであるものに対応するオークション景品識別欄321に「オークション」の表示は現出される。
【0150】
また、確定キー13bの入力により1の景品(景品情報)が指定されると共に、その景品の交換または出品個数が指定されると、その個数に応じて、数量表示欄327の表示値は更新される。また、球数表示欄310に表示される球数情報についても、確定キー13bの入力(1の景品情報の指定)毎に、その指定景品相当分の球数情報が減算された値で更新して表示される。
【0151】
このため、遊技者は、この景品情報表示画面300を見ながら景品交換または出品を行うための処理を端末装置10に実行させつつ、自己の有する有価価値の情報を明確に把握できるので、その所有する有価価値の範囲内で適切に景品の指定を実行することができる。
【0152】
次に、上記のように構成された景品交換システム1で実行される各処理を、図4から図12のフローチャートを参照して説明する。まず、図4〜図6のフローチャートを用いて、サーバ100にて実行される処理について説明する。
【0153】
図4は、サーバ100にて実行される景品情報入力処理を示したフローチャートである。景品情報入力処理は、登録ファイルメモリ116fに記憶される内容を更新するためのものであり、即ち、新たな登録ファイルの書込や、不要となった登録ファイルの削除を行うための処理であり、操作者の入力操作に基づいて実行される。この景品情報入力処理は、サーバ100の操作者が所定の操作に基づいて、登録ファイルに関する処理の開始を要求することにより開始される。
【0154】
景品情報入力処理では、まず、操作者により要求された処理が登録ファイルの新規入力であるか否かを確認する(S1)。確認の結果、登録ファイルの新規入力の要求で有れば(S1:Yes)、登録ファイルの書式(新規の登録ファイル)をCRTディスプレイ120に表示する(S2)。そして、かかる登録ファイルの書式に従った景品情報の入力処理を実行した後(S3)、入力が完了したか否かを確認する(S4)。この入力処理(S4)においては、登録ファイルに備えられる各景品情報(景品コード、景品名情報、内容情報、最低入札金額情報、景品の数を示す数量)が入力される。
【0155】
入力の完了は、操作者により入力完了を示すコマンドが入力されることにより認識される。ここで、入力完了でなければ(S4:No)、入力完了を待機し、一方、入力完了であれば(S4:Yes)、S3の入力処理において入力された景品情報の景品コードをファイル名として、入力完了した登録ファイルに付与する(S5)。
【0156】
次に、ファイル名の付与された登録ファイルを登録ファイルメモリ116fに書込む(S6)。これにより、新たに登録ファイルが、登録ファイルメモリ116fに作成されたこととなる。この登録ファイルの書込により、登録ファイルの景品情報の各種情報が、登録ファイルメモリ116fの対応する各エリアに記憶されることとなる。次に、登録ファイルメモリ116fに書込まれた登録ファイルの景品情報を商品閲覧ファイルメモリ116gの景品情報エリア116g1に書込み(S7)、景品情報エリア116g1の内容を更新する。これにより、商品閲覧ファイルの景品情報エリア116g1に新たな景品情報が追加されて記述されることとなる。
【0157】
そして、更新された景品情報エリア116g1に応じて、商品閲覧ファイルメモリ116gの他のエリア116g2〜116g4の情報を更新する(S8)。商品閲覧ファイルは、景品情報表示エリアと入札情報表示エリアと残数量表示エリアとが、対応つけられて表示されるように構成されたものである。故に、商品閲覧ファイルメモリ116gの景品情報エリア116g1の情報更新は、対応する入札者コードエリア116g2と入札金額情報エリア116g3と、残数量エリア116g4との更新指示となるのである。これにより、景品情報が景品情報表示エリアに追加或いは削除された状態においても、違和感のない商品閲覧ファイルが形成される。
【0158】
その後、(操作者の所定の操作に基づいて入力される)終了コマンドが入力されたか否かを確認し(S9)、その結果、終了コマンドが入力されていなければ(S9:No)、その処理をS1の処理に移行する。一方、S9の処理で確認した結果、終了コマンドが入力されていれば(S9:Yes)、この景品情報入力処理を終了する。
【0159】
また、S1の処理で確認した結果、登録ファイルの新規入力の要求でなければ(S1:No)、登録ファイルの削除の指示であるか否かを確認する(S10)。ここで、登録ファイルの削除の指示であれば(S10:Yes)、登録ファイルメモリ116fに記憶されている登録ファイルのファイル名を全て表示する(S11)。そして、削除する登録ファイルが指定されたか否かを確認し(S12)、未指定であれば(S12:No)、登録ファイルが指定されるまで、S13以降の処理を待機する。
【0160】
一方、削除する登録ファイルが指定された場合には(S12:Yes)、指定された登録ファイルを登録ファイルメモリ116fから削除し(S13)、削除した登録ファイルの景品情報を、商品閲覧ファイルメモリ116gの景品情報エリア116g1から削除する。これにより商品閲覧ファイルの景品情報表示エリアに表示される情報が変更されることとなる。その後、その処理をS8の処理に移行する。
【0161】
更に、S10の処理で確認した結果、登録ファイルの削除指示でなければ(S10:No)、その処理を各処理に移行し(S15)、この各処理において、入力された他のコマンドなどに基づいた処理、例えば、登録ファイルの内容を表示する処理などを実行する。この各処理の実行後は、その処理をS9の処理に移行する。
【0162】
図5は、サーバ100で実行されるサーバ通信処理のフローチャートである。このサーバ通信処理は、端末装置10またはウェブクライアント200から受信した情報に基づいて実行される処理である。このサーバ通信処理では、まず、情報受信ありか否かを確認する(S21)。この確認は、受信バッファ113aに情報が記憶されているか否かを確認することにより実行される。ここで、情報受信がなければ(S21:No)、このサーバ通信処理を終了する。また、情報受信があれば(S21:Yes)、受信した情報が何かを確認する(S22)。
【0163】
その結果、受信した情報が送信要求コマンドであれば(S22:送信要求コマンド)、端末装置10またはウェブクライアント200からのウェブページ(ファイル)の送信要求である。送信要求コマンドは、相手側装置のウェブブラウザによって送信されており、要求するウェブページを指定するURLと共に送信されている。サーバ100に記憶されるウェブページ(商品閲覧ファイル、入札ファイル、希望商品ファイル)には、それぞれのウェブページ(ファイル)を特定するURLが付与されており、サーバ100においては、そのURLに対応つけて各ウェブページは管理されている。このため、送信要求コマンドを受信した場合に、いずれのウェブページの送信要求かを判断することができる。そして、受信したコマンドに対応するウェブページ(商品閲覧ファイル、入札ファイル、希望商品ファイルのいずれか)をコマンド送信元の装置に送信し(S23)、このサーバ通信処理を終了する。
【0164】
一方、S22の処理で確認した結果、受信した情報が入札情報であれば(S22:入札情報)、受信した入札情報が正当な入札者に対応し、且つ、その入札金額情報が最低入札金額情報以上であるか否か、即ち正当な入札情報であるか否かを確認する(S24)。上記したように、本景品交換システム1においては、予め登録された入札者であって、更に不正者でない者のみに入札を許可する。受信した入札情報は、入札者コードと入札金額情報とを有しているので、CPU111は、入札者情報メモリ116jを参照し、受信した入札者コードが入札者情報メモリ116jに記憶されていること、及び、不正者コードが未付加であることを条件として、正当な入札者と判断する。また、受信した入札金額情報が最低入札金額情報以上であるか否かは、受信した入札情報に付加されている景品コードに基づいて商品閲覧ファイルメモリ116gの景品情報エリア116g1を検索し、入札対象となった景品の最低入札金額情報を読み出して比較することにより判断する。
【0165】
S24の処理で確認した結果、正当な入札者であると判断されると(S24:Yes)、受信した入札金額情報が、現在の入札金額情報、即ち、商品閲覧ファイルメモリ116gの入札金額情報エリア116g3に受信した景品コードに対応して記憶されている入札金額情報を上回ったか否かを調べ(S25)、ここで、受信した入札金額情報が現在の入札金額情報を上回ったことが確認されると(S25:Yes)、受信した入札情報に付加された景品コードに対応する商品閲覧ファイルメモリ116gの入札者コードエリア116g2に、受信した入札者コードを書込む(S26)。そして、受信した入札情報に付加された景品コードに対応する商品閲覧ファイルメモリ116gの入札金額情報エリア116g3に、受信した入札金額情報を書込む(S27)。これにより商品閲覧ファイルの内容が更新される。そして、更新された商品閲覧ファイルを入札情報送信元の装置へ送信し(S28)、このサーバ通信処理を終了する。
【0166】
更に、S22の処理で確認した結果、受信した情報が希望商品情報であれば(S22:希望商品情報)、受信した希望商品情報を希望商品メモリ116lに書込み(S30)、受信した希望商品情報の書込まれた希望商品ファイルを希望商品情報送信元の装置へ送信して(S31)、このサーバ通信処理を終了する。これにより、希望商品情報送信元に、希望商品情報がサーバ100に受理されたことを通知することができる。
【0167】
また、S24の処理で確認した結果、入札情報が不当な情報であると(S24:No)、その処理をエラー処理に移行してエラー表示を行うなどのエラー処理を実行した後、このサーバ通信処理を終了する。このため、不当な入札情報による入札が拒絶されることとなる。尚、希望商品メモリ116lに記憶された希望商品情報は、操作者によって実行される所定の処理によりこの希望商品メモリ116lから読出されてCRTディスプレイに出力表示され、また、操作者により消去するコマンドが入力されることにより消去される。
【0168】
図6は、サーバ100により実行される景品交換処理のフローチャートである。景品交換処理は、遊技者に、その指定する景品を提供する、或いは、遊技者指定のオークション景品による精算を行うための処理である。この景品交換処理は、遊技者が持参した印刷シートに印刷された2次元バーコードがバーコードリーダ122に読取られることにより開始される処理である。このため、まず、バーコード情報が入力されたか否かを確認し(S41)、バーコード情報の入力でなければ(S41:No)、この景品交換処理を終了し、一方、バーコード情報の入力であれば(S41:Yes)、入力されたバーコード情報を読取り、入力されたバーコード情報をRAMの所定のエリアに格納する(S42)。このバーコード情報は、景品コードと、指定された景品の数量および入札フラグ23e3の状態と、端数景品フラグ23fの状態と、識別情報(遊技者IDまたは球数情報に付与された日付情報と発行番号)と、球数情報とを有するものであるので、かかる情報がRAMに格納されることとなる。
【0169】
そして、読取った(RAMに格納された)識別情報と、端数景品フラグ23fの状態と、球数情報と、景品コードおよび景品コードに対応つけられた数量情報と入札フラグ23e3の状態とを表示し(S43)、オークション指示コマンドの入力がなされたか否かを調べる(S44)。このオークション指示コマンドは、1の景品コードに対応する景品について落札と精算とを指示するコマンドである。このオークション指示コマンドは、入札フラグ23e3の状態がオンに対応する1の景品コードが、キーボード121操作により選択指定されることにより入力される。これにより、S45以降S49までの処理は、オークション指示コマンドにより指定された景品に対する(指定された景品コードに基づく)処理となる。
【0170】
ここで、オークション指示コマンドの入力であれば(S44:Yes)、入札フラグの状態がオンであることが示されている(入札フラグオンに対応する)景品コードの内、オークション指示された景品コードに対応する残数量エリア116g4の値(数量情報)から、S42の処理で格納された数量情報を減算する(S45)。
【0171】
次に、減算後の値が「0」を下回ったか否かを確認し(S46)、ここで、減算後の値が「0」を下回っていなければ(S46:No)、残数量エリア116g4の値(数量情報)を減算後の値に更新する(S47)。そして、入力された景品コードに対応する商品閲覧ファイルメモリ116gの入札金額情報エリア116g3の入札金額情報と、入力された数量情報とから精算金額情報を算出し(S48)、算出された精算金額情報を表示する(S49)。このため、S48の処理の実行時に入札金額情報エリア116g3に表示されている入札金額情報での入札者、即ち、入札者コードエリアに記憶されている入札コードに対応する入札者が、落札者として決定されることとなる。このため、最も高い入札金額により落札金額が決定される。
【0172】
続いて、(操作者の所定の操作に基づいて入力される)終了コマンドが入力されたか否かを確認し(S50)、終了コマンドの入力であれば(S50:Yes)、各処理を実行して(S51)、この景品交換処理を終了する。この各処理(S51)においては、S48の処理で落札者となった入札者の入札者コードと、対応する精算金額情報と景品コードと落札された景品の数量とを、落札情報メモリ116kに書込む処理が実行される。また、通常の景品の交換に関する処理、例えば、残数量エリア116g4の値に応じて景品交換が可能か否かを判断する処理や対応する残数量エリア116g4の値を更新する処理を実行する。
【0173】
一方、S44の処理で確認した結果、オークション指示コマンドの入力でなければ(S44:No)、その処理をS50の処理に移行する。また、S50の処理で確認した結果、終了コマンドの入力でなければ(S50:No)、その処理をS44の処理に移行して、オークション指示コマンドの入力または、終了コマンドの入力を待機する。
【0174】
また、S46の処理で確認した結果、減算後の値が「0」を下回っていればS46:Yes)、遊技者が指定した出品個数分の景品の落札が不能であることを示しているので、エラー処理を実行し(S52)、エラー情報を表示する。このエラー処理(S52)においては、エラー情報の表示後、操作者の操作に基づいてエラーを解消する処理が実行される。
【0175】
エラー処理(S52)の実行後は、その処理をS50の処理に移行して、終了コマンドの入力、または、新たなオークション指示コマンドの入力を待機する。なお、エラー処理(S52)では、例えば、遊技者が指定した出品個数や指定景品を変更するための処理を実行してもよく、また、単純に、オークション指示コマンドにより指示された景品コードに基づいた処理をキャンセルして、新たなコマンドの入力を待機する状態へ復帰させる処理を行っても良い。
【0176】
次に、図7から図12のフローチャートを参照して、本景品交換システム1の端末装置10にて実行される各処理について説明する。
【0177】
図7は、端末装置10で実行される景品情報要求処理のフローチャートである。景品情報要求処理は、ウェブページである商品閲覧ファイルの送信要求をサーバ100に対して実行するものである。端末装置10において、この商品閲覧ファイルの送信要求を定期的(例えば略1分毎など)に実行するために、景品情報要求処理では、まず、所定時間の到来であるか否かを確認する(S61)。この所定時間の到来か否かは、前回商品閲覧ファイルを受信した時間を記憶しておき、その前回の受信時間から所定時間が経過したか否かを判断することにより実行される。ここで、所定時間が到来していなければ(S61:No)、この景品情報要求処理を終了する。一方、所定時間の到来していることが確認されると(S61:Yes)、ウェブブラウザを起動して、サーバ100に商品閲覧ファイルの送信要求コマンドを送信した後(S62)、この景品情報要求処理を終了する。
【0178】
ウェブブラウザにより送信される送信要求コマンドは、要求するウェブページのURLを有しており、そのURLにより所望のウェブページを要求するコマンドである。この景品情報要求処理にて送信される送信要求コマンドは、商品閲覧ファイルのURLを有するものであり、この商品閲覧ファイルのURLは、ハードディスク26の所定のエリアに記憶されている。そして、所定時間の到来によりその所定のエリアから読出され、S62の処理にて送信する送信要求コマンドは作成される。
【0179】
図8は、端末装置10で実行される景品情報受信処理のフローチャートである。景品情報受信処理は、図7の景品情報要求処理にて送信された送信要求コマンドに応答して、サーバ100から送信される商品閲覧ファイルを受信する処理である。この景品情報受信処理では、まず、商品閲覧ファイルを受信したか否かを確認し(S65)、商品閲覧ファイルの受信でなければ(S65:No)、この景品情報受信処理を終了する。一方、商品閲覧ファイルの受信であれば(S65:Yes)、ウェブページメモリ23bに、受信した商品閲覧ファイルを書込み(S66)、この景品情報受信処理を終了する。
【0180】
図9は、端末装置10で実行される景品選択処理のフローチャートである。この景品選択処理は、遊技者が遊技によって獲得した球数(メダル数)に応じて、遊技者に還元する景品を、遊技者(操作者)の指定に基づいて決定(指定)するための処理である。この景品選択処理は、端末装置10に設けられたバーコードリーダ15からの入力または、カードリーダ29からの入力を契機として開始され、まず、その入力がバーコードリーダ15からなされたものか否かを確認する(S71)。ここで、バーコードリーダ15からの入力であれば(S71:Yes)、バーコード情報として入力された識別情報(日付情報と発行番号)、球数情報を読取り(S72)、入力された日付情報と発行番号との組み合わせがバーコード情報メモリ26eに記憶されているか否かを確認する(S73)。
【0181】
ここで、バーコード情報メモリ26eに、入力された日付情報と発行番号との組み合わせが記憶されていなければ(S73:No)、バーコードリーダ15により読取られたレシートは初めて使用されるレシートであり、そのレシートに印刷された球数情報に基づく精算(景品交換)は未実行であると判断できる。よって、入力された球数情報に対する精算(景品交換)を実行するために、景品を指定するためのS74以降の処理を実行する。
【0182】
そして、入力された日付情報と発行番号とを(両者を対応つけて)バーコード情報メモリ26eに書込み(S74)、更に、入力された球数情報を球数メモリ23d2に書込んだ後(S75)、入力された識別情報を遊技者識別情報メモリ23d1に書込む(S76)。次に、ウェブページメモリ23bに記憶される商品閲覧ファイルの内、最も最後に記憶された最新の商品閲覧ファイルを読出して、景品情報メモリ26cの内容を更新する景品情報更新処理を実行した後(S77)、景品情報表示画面300をCRTディスプレイ12に出力し、球数メモリ23d2に書込んを球数情報を球数表示欄310に表示する(S78)。
【0183】
続いて、景品情報メモリ26cの数量カウンタ26c5のカウンタ値が「0」でない景品情報メモリ26cを抽出し(S79)、抽出された景品情報メモリ26cの内、入札フラグ26c6がオンされた景品情報メモリ26cの表示順位をその景品情報メモリ26cのアドレスに基づいて決定する(S80)。その後、抽出された景品情報メモリ26cの内、入札フラグ26c6がオフである景品情報メモリ26cの表示順位を、(入札フラグ26c6がオンされた景品情報メモリ26cの表示順位の後となるように)そのアドレスに基づいて決定する(S81)。
【0184】
そして、各景品情報(景品コードと、付加情報(景品名情報および内容情報)と、交換球数情報と、最低入札金額情報、および数量カウンタの値)を、景品情報表示画面300の対応する各表示欄(景品情報一覧表320の各表示欄322〜327)に表示する(S82)。この景品情報の表示は、景品情報一覧表320の最上段に表示順位が最も小さい(景品情報メモリ26cの)景品情報を表示し、下段にいくほど表示順位が大きくなるように表示する。この最上段に表示順位が最も小さい景品情報が表示された画面が景品情報表示画面の初期画面となる。尚、景品情報表示画面300に表示される景品情報一覧表320の段数は有限であるので、この景品情報の表示は、景品情報一覧表320の段落数内で実行される。
【0185】
S82の処理の後は、入札フラグ26c6のオンに応じたオークション景品識別欄321への「オークション」の表示や、景品情報表示画面300に表示される情報をその表示画面上から指定する(コマンドを入力する)ためのカーソルの表示など、その他の情報を表示するその他表示処理を実行して(S83)、景品情報表示画面300の表示を完成させた後、遊技者(操作者)の入力に基づいて景品を指定する景品決定処理を実行する(S84)。景品決定処理(S84)の実行後は、景品決定処理(S84)の決定結果を2次元バーコードで印刷により出力する出力処理を行い(S85)、次いで、挿入された会員カードの排出などを行う各処理を実行して(S86)、この景品選択処理を終了する。
【0186】
また、S71の処理で確認した結果、入力がバーコードリーダ15からなされたものでなければ(S71:No)、入力は、カードリーダ29からなされたものである。よって、入力された識別情報(遊技者ID)が遊技者情報メモリ26dの遊技者IDメモリ26d1に記憶されているか否かを確認し(S87)、その結果、入力された識別情報(遊技者ID)が遊技者IDメモリ26d1に記憶されていれば(S87:Yes)、入力された識別情報(遊技者ID)に対応する貯球メモリ26d2に記憶される球数情報を、球数メモリ23d2に書込んで(S88)、その処理をS76の処理に移行する。
【0187】
一方、S73の処理で確認した結果、バーコード情報メモリ26eに、入力された日付情報と発行番号との組み合わせが記憶されていた場合(S73:Yes)、バーコードリーダ15により読取られたレシートは、既に精算された球数情報が記載されたレシートである(精算(景品交換)実行済)。また、S87の処理で確認した結果、入力された識別情報(遊技者ID)が遊技者IDメモリ26d1に記憶されていなければ(S87:No)、入力された識別情報(遊技者ID)に対応する球数情報は管理されていない。かかる場合(S73:Yes、S87:No)は、実行された入力を不正な入力と判断して、その処理を各処理(S86)に移行し、この各処理(S86)においてエラーを報知する。これにより、不正に景品交換やオークション景品の出品による精算が実行されることを抑制できる。
【0188】
図10は、図9の景品選択処理の中で実行される景品情報更新処理(S77)のフローチャートである。この景品情報更新処理では、ウェブページメモリ23bに記憶されている最新の商品閲覧ファイルを読み出す(S91)。そして、読み出した商品閲覧ファイルの景品情報表示エリアの景品情報(景品情報の一部、景品コード、付加情報、最低入札金額情報)にて、景品情報メモリ26cの景品情報(景品コードメモリ26c1、付加情報メモリ26c2、最低入札金額情報メモリ26c3の各値)を更新する(S92)。
【0189】
サーバ100の登録ファイルメモリ116fに記憶される登録ファイルの追加または削除が実行されると、当然、端末装置10にて受信する商品閲覧ファイルの景品情報の数が増減する。故に、端末装置10では、新たに受信した商品閲覧ファイルの景品情報に合わせて(同じ)景品情報が記憶されるように、商品閲覧ファイルの景品情報にて、景品情報メモリ26cの情報を上書きする。
【0190】
次に、読み出した商品閲覧ファイルの各残数量表示エリアの値(数量情報)を読み取り、対応する景品情報メモリ26cの数量カウンタ26c5に書込む(S93)。ここで、S92の処理により、各景品情報メモリ26cの景品コードメモリ26c1にはそれぞれ景品コードが記憶されているので、景品コードによって景品情報メモリ26cを検索し、先に書込まれた景品コードに対応する残数量表示エリアの値(数量情報)を、対応する景品情報メモリ26cの数量カウンタ26c5に書込むことができる。
【0191】
そして、読み出した商品閲覧ファイルの各入札者コード表示エリアの値に応じて、対応する景品情報メモリ26cの入札フラグ26c6をオンまたはオフする(S94)。上記したように、入札者コード表示エリアに入札者コードが記述されていれば、入札フラグ26c6はオンされ、入札者コード表示エリアに入札者コードが記述されていない(「0」が記憶されている)場合には、入札フラグ26c6はオフされる。
【0192】
続いて、各景品情報メモリ26cの最低入札金額情報メモリ26c3に記憶される最低入札金額情報と単価メモリ26fに記憶される単価球数情報とから交換球数情報をそれぞれ算出する(S95)。この交換球数情報は、最低入札金額情報を単価球数情報にて除すことにより求められる。そして、各最低入札金額情報によりそれぞれ算出された各交換球数情報を、対応する交換球数メモリ26c4にそれぞれ書込み(S96)、この景品情報更新処理(S77)を終了する。これにより、1の景品情報(1の景品情報に属する一連の情報)が1の景品情報メモリ26cに書込まれる。
【0193】
図11は、図9の景品選択処理の中で実行される景品決定処理(S84)のフローチャートである。景品決定処理は、景品情報表示画面300の表示画面上から入力される情報(コマンド)に基づいて実行される処理であり、景品情報表示画面300からの情報入力は、入力キー13により実行される。
【0194】
この景品決定処理では、まず、入力キー13によるキー入力がなされたか否かを確認し(S101)、キー入力がなければ(S101:No)、キー入力がなされるまでS102以降の処理を待機する。一方、キー入力があれば(S101:Yes)、入力されたキーが何であるかを確認する(S102)。ここで、入力されたキーがカーソル移動キー13aであれば(S102:カーソル移動キー)、カーソル移動キーの入力動作にて指示される移動量に応じて、景品情報表示画面300に表示するカーソル位置を変更し(S103)、その移動量に応じて、表示する景品情報を変更した後(S104)、その処理をS101の処理に移行する。
【0195】
このS104の処理では、カーソルの移動量が景品情報一覧表320の最下段を超える場合、或いは、景品情報一覧表320の最上段を超える場合には、景品情報一覧表320の表示順位の繰り上げ(繰り下げ)が実行される。これにより、表示対象の景品情報の数が景品情報一覧表320の段数以上であっても、その表示範囲を変更することにより、全景品情報を閲覧可能に表示することができる。
【0196】
また、S102の処理で確認した結果、入力されたキーが、端数景品キー13d、または貯球キー13cであると(S102:端数景品キー13d、貯球キー13c)、景品交換(出品)の指定がなされなかった残余分の球数に対応する処理を実行するために端数処理を実行し(S105)、この景品決定処理(S84)を終了する。端数景品キー13dの入力は、残余の球数、即ち、球数メモリ23d2に記憶されている球数情報分を端数景品に交換することの指定である。このため、端数景品キー13dが入力された場合には、端数景品フラグ23fをオンする。
【0197】
一方、貯球キー13cの入力は、残余の球数を貯球することの指示であるので、球数メモリ23d2に記憶されている球数情報を、遊技者識別情報メモリ23d1に記憶される識別情報(遊技者ID)に対応する貯球メモリ26d2に書込み、その球数情報を更新する。尚、遊技者識別情報メモリ23d1に記憶される識別情報(遊技者ID)が、遊技者IDメモリ26d1に記憶されていない場合には、対応する貯球メモリ26d2はないので、エラーが通知され、端数景品への交換が指示される。
【0198】
また、S102の処理で確認した結果、入力されたキーが確定キー13bであると(S102:確定キー)、現在のカーソル位置に表示されている景品情報(対応する景品)の指定の確定となり、交換(出品)個数を示す数量情報の入力がなされた状態である。故に、指定された景品の交換球数情報と指定された数量(入力された数量情報)とから総交換球数を算出する(S106)。そして、算出された総交換球数が球数メモリ23d2に記憶される球数情報以下であるか否かを確認し(S107)、その結果、総交換球数が球数メモリ23d2に記憶される球数情報以下であれば(S107:Yes)、景品情報が記憶されていない指定景品情報メモリ23eであって最も小さな番号で指定される第X指定景品情報メモリを選択する(S108)。例えば、2個の景品情報が指定された状態で3個目の景品情報が指定された場合には、第1、第2指定景品情報メモリに景品情報が記憶されているので、第2指定景品情報メモリの次に小さな番号で指定される第3指定景品情報メモリが選択されることとなる。
【0199】
そして、S106の処理で指定された景品情報について、その景品コードと(該景品コードに対応する)入札フラグ26c6の状態と入力された数量情報とを、選択された指定景品情報メモリ23eの対応するメモリにそれぞれ書込む(S109)。これにより、選択された指定景品情報メモリ23eの景品コードメモリ23e1には景品コードが書込まれ、数量メモリ23e2には数量情報が書込まれ、入札フラグ23e3は、入札フラグ26c6がオンであればオンされ、オフであれがオフされる。その後、残球数処理を実行して(S110)、その処理をS101の処理に移行する。
【0200】
残球数処理(S110)においては、球数メモリ23d2に記憶される球数情報から算出された総交換球数を減算して球数メモリ23d2の球数情報を更新すると共に、更新後の球数情報を景品情報表示画面300の球数表示欄310に表示する。また、指定された景品の数量に応じて、対応する景品情報メモリ26cの数量カウンタ26c5のカウンタ値(数量情報)を更新すると共に、対応する数量表示欄327の数量情報の表示を更新する。ここで、更新された数量情報が0となった場合には、出品し得る景品がなくなったことを示しているので、対応する景品情報メモリ26cの入札フラグ26c6をオフする。
【0201】
尚、数量カウンタ26c5のカウンタ値が「0」となった後において、該景品情報が指定された場合には、サーバ100側の景品交換処理のS46の処理によらず、この端末装置10の景品決定処理において、その指定を無効と判断する(無効とする)ようにしても良い。
【0202】
一方、S107の処理で確認した結果、総交換球数が球数メモリ23d2に記憶される球数情報を超えていれば(S107:No)、遊技者が所有する球数(メダル数)を超えた不当な景品の要求であるので、エラー処理を実行してその旨を通知し(S111)、エラー処理(S111)の実行後(エラー解消の処理の終了後)に、その処理をS101の処理に移行する。この景品決定処理により、遊技者(操作者)は、所望の景品を指定することができる上、その景品の受け取り形態を現物(景品交換)または精算(オークションへの出品)のいずれかを選択することができるのである。
【0203】
図12は、図9の景品選択処理の中で実行される出力処理(S85)のフローチャートである。この出力処理(S85)では、まず、景品コードが記憶される指定景品情報メモリ23eがあるか否かを確認し(S121)、その結果、景品コードが記憶される指定景品情報メモリ23eがあると(S121:Yes)、各指定景品情報メモリ23e毎に、その記憶する景品コードと数量情報と入札フラグ23e3の状態とを対応つけて、印刷バッファ23cに書込む(S122)。一方、景品コードが記憶される指定景品情報メモリ23eがなければ(S121:No)、S122の処理をスキップしてS123の処理に移行する。
【0204】
S123からの処理では、端数景品フラグ23fの状態と、遊技者識別情報メモリ23d1に記憶される識別情報と、球数メモリ23d2に記憶される球数情報とを印刷バッファ23cに書込む(S123)。そして、印刷処理を実行して(S124)、S122の処理とS123の処理において印刷バッファ23cに書込まれた各種情報を2次元バーコードの印刷により出力した後、入力データメモリ23dおよび指定景品情報メモリ23eに記憶される各値およびフラグをクリアして(S125)、この出力処理(S85)を終了する。
【0205】
このように、本景品交換システム1によれば、景品の提供に代えて、落札個数と落札金額情報とに応じた精算により、遊技者が得た有価価値である球やメダルに応じた価値を遊技者に還元することができる。また、本実施例の景品交換システム1においては、商品閲覧ファイルの景品情報にて、出品が予定される景品の景品情報が公開され、その景品の出品がなされる前に、入札者により先に入札が実行されることとなる。そして入札された景品のみをオークション景品としているので、遊技者が指定するオークション景品を、確実に落札される景品とすることができる。また、落札のタイミングは、指定されたオークション景品の景品情報のサーバ100への入力に基づくタイミングとなるので、即時に落札が実行されて精算を行うことができる。
【0206】
尚、上記実施例において、請求項1における送信手段としては、図5のフローチャートのS23の処理が該当する。請求項1における入札受付手段としては、図5のフローチャートのS24〜S27の処理が該当する。請求項1における出品情報表示手段としては、図9のフローチャートのS82の処理が該当する。請求項1における落札決定手段としては、図6のフローチャートのS48の処理が該当する請求項1における精算実行手段としては、図6のフローチャートのS48とS49との処理が該当する。
【0207】
請求項2における個数更新手段としては、図6のフローチャートのS47の処理が該当する。請求項2における出品表示更新手段としては、図9のフローチャートのS82の処理と、図10のフローチャートのS93の処理と、図11のフローチャートのS110の処理が該当する。請求項3における指定無効手段としては、図6のフローチャートのS46の処理における「Yes」への分岐と、S52のエラー処理とが該当する。
【0208】
請求項4における精算禁止手段としては、図9のフローチャートのS73の処理における「Yes」への分岐が該当する。請求項5における不正コード付加手段としては、CRTディスプレイ120に表示された入札者の情報に、キーボード121からの入力により、不正者であることを示す不正者コードを付加する入力操作により、入札者情報メモリ116jに不正者コードを書込むCPU111の動作が該当する。請求項5における第1入札拒否手段としては、図5のフローチャートのS24の処理における「No」への分岐が該当する。
【0209】
請求項6における価格比較手段としては、図5のフローチャートのS24の処理が該当する。請求項6における第2入札拒否手段としては、図5のフローチャートのS24の処理における「No」への分岐が該当する。請求項7における景品情報表示手段としては、図9のフローチャートのS82の処理が該当する。請求項7における交換指示出力手段としては、図6のフローチャートのS51の処理と、図11のフローチャートのS107の処理と、図12のフローチャートのS121〜S124の処理とが該当する。請求項8における品物情報書込手段としては、図4のフローチャートのS1〜S9の処理が該当する。
【0210】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0211】
例えば、上記実施例では、バーコードリーダ15による初回のレシートの読み取りにおいて、読み取った日付情報と発行番号とをバーコード情報メモリ26eに書き込み、同じ日付情報と発行番号との組み合わせが再度入力された場合に、出品及び景品の指定が非実行となるように景品交換システム1を構成した。言い換えれば、バーコード情報メモリ26eに識別情報が記憶されていると、精算を禁止した。
【0212】
これに代えて、ジェットカウンタ2によるレシート発行の際に、球数情報と共に印刷される識別情報(日付情報と発行番号)を端末装置10に送信させ、また、端末装置10においては、バーコードリーダ15による初回のレシートの読み取り前に、その対応する識別情報をバーコード情報メモリ26eに記憶すると共に、バーコードリーダ15による初回のレシートの読み取りが実行されると、読み取った識別情報をバーコード情報メモリ26eから消去するように構成しても良い。これによれば、バーコード情報メモリ26eに識別情報が記憶されていないことを条件として、精算を禁止することができる。故に、恒常的に識別情報をバーコード情報メモリ26eに記憶させておく必要がなく、ハードディスク26のメモリ容量を有効に活用することができる。
【0213】
また、精算の禁止を行う構成として、1の球数情報に対する精算が実行された場合と、否である場合とをそれぞれ示す2の異なる情報のいずれかを記憶するメモリを設け、かかるメモリに記憶されている情報を精算の実行状況に応じて更新すると共に、精算が実行されたことを示しているか否かを判別することにより、精算の禁止動作を実行するように構成しても良い。
【0214】
更に、上記実施例では、サーバ100のバーコードリーダ122により印刷シートの2次元バーコードが読み取られることにより、サーバ100に景品の出品(交換)の指定が認識され、景品交換処理が実行されるようにサーバ100を構成した。これに代えて、端末装置10における出力処理(S85)の印刷処理により出力される情報をサーバ100に送信し、サーバ100は、端末装置からの情報を受信することによって景品交換処理を実行するように構成しても良い。つまり、出品の指定が端末装置10でなされると直ちに落札がサーバ100にて実行されるように構成しても良い。かかる場合には、落札が決定された景品情報やその精算金額情報をその精算の対象者を示す識別情報(印刷シートに印刷される識別情報)などをメモリに記憶しておくと共に、端末装置10においては、識別情報のみを印刷した印刷シートを発行するように構成して、印刷シートの識別情報がサーバ100に入力されると、その入力された識別情報に対応する精算金額情報などを読み出して表示させ、実際の精算動作を実行するようにしてもよい。これによれば、景品の指定から実際の落札までのタイムラグを解消でき、多数の者に端末装置が利用されても、景品情報(残数量表示エリアの数量情報)を適宜更新でき、実際の景品の数量と数量情報との整合性を保つことができる。
【0215】
また、端末装置10は、定期的にサーバ100に商品閲覧ファイルを要求し、受信した商品閲覧ファイルを予めウェブページメモリ23bに記憶し、バーコードリーダ15またはカードリーダ29からの入力を契機として、ウェブページメモリ23bに記憶されている最も新しい商品閲覧ファイルの景品情報(及び入札情報)により、景品情報メモリ26cの景品情報や入札フラグ26c6を更新するように構成された。これに代えて、バーコードリーダ15またはカードリーダ29からの入力を契機として、サーバ100に商品閲覧ファイルを要求する送信要求コマンドを送信し、その要求に応答してサーバ100から送信された商品閲覧ファイルに基づいて、景品情報メモリ26cの景品情報や入札フラグ26c6を更新するように構成しても良い。これによれば、サーバ100にて管理されている商品ファイルの情報が最新の状態で端末装置10に表示させることができるので、端末装置10に表示される景品情報を実状に最も適合した状態にすることができる。
【0216】
更に、上記実施例においては、端末装置10において遊技者により確定キー13bが入力されると、指定された景品の景品情報を指定景品情報メモリ23eに書き込み、景品情報メモリ26cの数量カウンタ26c5のカウンタ値と景品情報表示画面300の数量表示欄327の数量情報の表示を更新した。これに代えて、出品(交換)する景品の数量が指定(入力)されると、その数量をまずサーバ100に送信し、サーバ100において商品閲覧ファイルメモリ116gの残数量エリア116g4の数量情報を受信した数量情報に基づいて更新し、その更新結果を、端末装置10に返すように構成しても良い。そして、端末装置10は、更新された数量情報を受信することによって、数量カウンタ26c5の数量情報を更新し、景品情報表示画面300の数量表示欄327の数量情報の表示を更新するように構成しても良い。
【0217】
加えて、上記実施例においては、景品交換システム1は、残数量エリア116g4の数量情報を1入札単位として入札が実行されるものとしたが、これに代えて、残数量エリア116g4の数量情報の範囲内で、所望の個数分の入札を実行し得るように構成しても良い。かかる場合には、1の景品情報に対する入札は、1の入札者には限られず、最低入札金額以上で入札された全ての入札情報を記憶し、また、落札時には、高い入札金額を提示した順に落札がなされるように構成しても良い。これによれば、入札される景品の全体数を増加させることができ、遊技者が出品することができる景品の総数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の景品交換システムを概略的に示した外観図である。
【図2】景品交換システムの電気的構成を示したブロック図である。
【図3】端末装置に表示される景品情報表示画面を示した図である。
【図4】サーバにて実行される景品情報入力処理を示したフローチャートである。
【図5】サーバにて実行されるサーバ通信処理を示したフローチャートである。
【図6】サーバにて実行される景品交換処理を示したフローチャートである。
【図7】端末装置にて実行される景品情報要求処理を示したフローチャートである。
【図8】端末装置にて実行される景品情報受信処理を示したフローチャートである。
【図9】端末装置にて実行される景品選択処理を示したフローチャートである。
【図10】図9の景品選択処理の中で実行される景品情報更新処理を示したフローチャートである。
【図11】図9の景品選択処理の中で実行される景品決定処理を示したフローチャートである。
【図12】図9の景品選択処理の中で実行される出力処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 景品交換システム
2 ジェットカウンタ(発行手段)
10 端末装置
13 入力キー(出品指定手段、交換指定手段)
15 バーコードリーダ(入力部)
26e バーコード情報メモリ(実行情報記憶手段)
100 サーバ(管理装置)
116g 商品閲覧ファイルメモリ(入札情報記憶手段、品物情報記憶手段)
116g2 入札者コードエリア(入札情報記憶手段の一部)
116g3 入札金額情報エリア(入札情報記憶手段の一部)
116j 入札者情報メモリ(入札者記憶手段)
200 ウェブクライアント(相手側装置)

Claims (9)

  1. 少なくとも品物の種別と最低入札価格と個数とを示す品物情報を通信網を介して相手側装置に送信する送信手段と、
    その送信手段により送信された品物情報に対する入札を示す情報であって少なくとも入札者と入札価格と入札個数とを示す入札情報を、前記相手側装置から通信網を介して受信することにより、前記送信手段により送信された品物情報に対する入札を受け付ける入札受付手段と、
    その入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応つけて、その品物情報に対応する入札情報を記憶する入札情報記憶手段と、
    前記入札受付手段により入札を受け付けた品物情報に対応する品物について出品の指定が可能であることを示す情報であって、品物の種別と入札価格と入札個数とを示す出品情報を表示する出品情報表示手段と、
    その出品情報表示手段に表示される出品情報に対応する品物について出品及びその出品個数を指定する出品指定手段と、
    その出品指定手段により品物の出品と出品個数とが指定された場合に、指定された出品個数が前記出品情報表示手段に表示される出品情報にて示される入札個数以下であると、前記出品指定手段により指定された出品個数分の品物の落札価格を、前記入札情報記憶手段に記憶されている入札情報が示す高い入札価格から順に決定するとともに、その決定された入札価格での入札者を落札者として決定する落札決定手段と、
    その落札決定手段により決定された落札価格と前記出品指定手段により指定された出品個数とに基づいて精算を実行する精算実行手段とを備え、
    その精算実行手段による精算により、品物の提供に代えて、前記落札価格と出品個数とに応じた価値を遊技者に還元することを特徴とする景品交換システム。
  2. 前記落札決定手段により落札価格が決定された品物の出品個数に応じて、前記送信手段により送信される品物情報が示す個数と、前記入札情報記憶手段に記憶される入札情報の入札個数とを更新する個数更新手段と、
    前記出品情報表示手段に表示される出品情報の内、前記個数更新手段により入札個数が更新された入札情報に対応する品物の出品情報について、その出品情報が示す入札個数を、前記個数更新手段により更新された入札情報の入札個数に応じて更新する出品表示更新手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の景品交換システム。
  3. 前記出品表示更新手段により表示が更新された出品情報の入札個数が0を示す場合には、その出品情報に対応する品物について、前記出品指定手段による出品の指定を無効とする指定無効手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の景品交換システム。
  4. 前記精算実行手段は、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報を、前記出品指定手段により出品が指定された品物の落札価格にて精算するものであり、
    有価価値の情報に対応した識別情報を書き換え不能に保持する保持媒体を発行する発行手段と、
    その発行手段により発行された保持媒体に保持される識別情報を入力する入力部と、
    その入力部により入力される識別情報に対応する有価価値の情報に対する精算が実行されたことを示す実行情報を、前記入力部により入力される各識別情報のそれぞれに対応して記憶する実行情報記憶手段と、
    前記入力部により識別情報が入力された場合に、前記実行情報記憶手段に実行情報が記憶されていると、前記入力部により入力された識別情報に対応する有価価値の情報に対してなされる前記精算実行手段による精算を禁止する精算禁止手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の景品交換システム。
  5. 入札に参加する入札者の情報を予め記憶する入札者記憶手段と、
    その入札者記憶手段に記憶される入札者の情報に不正者であることを示す不正コードを付加する不正コード付加手段とを備えており、
    前記入札受付手段は、受信した入札情報が示す入札者が、前記不正コード付加手段により不正コードの付加された入札者の情報に対応する場合には、入札の受付を拒否する第1入札拒否手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の景品交換システム。
  6. 前記入札受付手段は、受信した入札情報が示す入札価格とその入札情報に対応する品物情報にて示される最低入札価格とを比較する価格比較手段と、
    その価格比較手段による比較結果が、最低入札価格未満である場合には、入札の受付を拒否する第2入札拒否手段とを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の景品交換システム。
  7. 前記入札受付手段による入札が未受付状態にある品物情報に対応する品物について、遊技者が遊技結果として得た有価価値の情報に対する景品として交換が可能であることを示すと共に、少なくとも品物の種別と、景品交換の基準価格と、個数とを示す景品交換情報を表示する景品情報表示手段と、
    その景品情報表示手段に表示される景品交換情報に対応する品物について交換及びその交換個数を指定する交換指定手段と、
    その交換指定手段により品物の交換と交換個数とが指定された場合に、指定された交換個数が前記景品情報表示手段に表示される景品交換情報にて示される個数以下であり、且つ、前記交換指定手段により交換が指定された品物の基準価格と個数とに基づいて算出される総価格が前記遊技者が得た有価価値の情報以下であると、指定された品物の交換に関する指示を出力する交換指示出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の景品交換システム。
  8. 前記送信手段により前記相手側装置に送信される品物情報を記憶する品物情報記憶手段と、
    品物の種別と入札希望価格と入札希望個数とが提示された品物要求情報を前記相手側装置から受信した場合に、その受信した品物要求情報に基づいて新たな品物情報を前記品物情報記憶手段に書き込む品物情報書込手段とを備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の景品交換システム。
  9. 少なくとも前記送信手段と前記入札受付手段と前記入札情報記憶手段と前記落札決定手段と前記精算実行手段とを有し前記通信網に接続される管理装置と、
    その管理装置に接続されると共に前記管理装置とは別体に形成され少なくとも前記出品情報表示手段と前記出品指定手段とを有する端末装置とを備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の景品交換システム。
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