JP2004348558A - 条件式命令を実行するプロセッサ及びその方法 - Google Patents

条件式命令を実行するプロセッサ及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】条件式命令を実行するプロセッサ及びその方法の提供。
【解決手段】プロセッサが実行する命令集はMビット命令及びNビット命令を含み、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、該プロセッサにおいて、命令キャプチャ装置が実行必要な命令をキャプチャし、命令デコード装置それをデコードし、命令実行装置が命令デコード装置の出力する命令を実行し、条件実行命令実行時、該条件実行命令の実行結果が条件成立か否により、フラグ状態が設定され命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令の時、フラグ状態により、モード切り換え装置が該命令デコード装置を切り換えて該平行条件実行命令の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令に対してデコードさせ、該命令実行装置にそれを実行させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種のプロセッサの技術領域に係り、特に条件式命令を実行するプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプロセッサは一つの条件命令を実行する時、条件成立及び条件不成立の状況を発生し、その結果により分岐(branch)或いはジャンプ(jump)命令を利用し後続のプログラムを実行する。このような状況は、分岐或いはジャンプ指令を使用して、すでにパイプライン(pipeline)中にある命令が刷新(refresh)されるようにして分岐或いはジャンプ命令目的地の命令を読み取るが、このような方式は、パイプライン処理を行うプロセッサにとって効率的でない。
【0003】
パイプライン処理を行うプロセッサが分岐或いはジャンプ命令を使用するため効率的でないという問題を解決するため、特許文献1では、命令エンコード時に4ビット(第31から第28ビット)の条件フィールド(condition
field)及び28ビット(第27から第0ビット)の操作フィールド、使用し、条件試験装置(condition tester)でこの条件フィールドとプロセッサの四つのフラグ(N、Z、C、V)を試験し、出力信号を発生してこの命令を放棄するか否かを決定する。その運転方式は図1に示されるようであり、図1はC言語プログラムコードで、図2は図1中のC言語プログラムをコンパイル(compile)及びアセンブル(assemble)した後の機械コード命令の表示図である。該プロセッサが命令(1)を実行する時、もしR1の保存する値が0の時、該プロセッサのZフラグが設定され、プロセッサが命令(2)を実行する時、命令(2)の条件フィールドはEQとされ、条件試験装置が該条件フィールドとプロセッサのZフラグが同じであると判断し、ゆえに出力信号を発生せず、これにより命令(2)が正常に該プロセッサにより実行される。該プロセッサが命令(6)を実行する時、命令(6)の条件フィールドはNEとされ、条件試験装置が該条件フィールドとプロセッサのZフラグが同じでないと判断し、ゆえに出力信号を発生せず、ゆえに命令(6)はプロセッサにより実行されるが但しその結果は放棄される。
【0004】
プロセッサが図1に示されるC言語プログラムコードを実行する時、命令(1)から命令(10)を実行し、もしR1の保存する値が0であれば、命令(6)から命令(9)の結果は放棄され、もしR1の保存する値が0でなければ、命令(2)から命令(5)の結果が放棄される。
【0005】
このような方法のプロセッサが条件命令を実行した後は、その結果に基づき分岐或いはジャンプ命令を用いて後続のプログラムを実行する必要がなく、それは分岐或いはジャンプ命令を使用してすでにパイプライン中にある命令を刷新(refresh)する必要がなく、パイプライン処理を行うプロセッサの効率を高めることができる。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5,961,633号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の特許文献1に記載の方法をプロセッサに採用すると、その命令エンコード時に4ビットの条件フィールドを使用しなければならず、16ビット命令中、ただ残り12ビットがエンコードのに使用され、一般の命令数の需要に符合しがたい。ゆえに16ビット命令中にこのような条件フィールドの設計はなく、また条件命令の結果がどのようであっても、後続の命令はいずれも実行が必要で、一部の命令の結果が放棄されるだけであり、これはプロセッサの負担を増す。このため周知のプロセッサの条件命令処理方法の設計は多くの欠点があり、改善が求められている。
【0008】
本発明は一種の条件式命令を実行するプロセッサ及びその方法を提供し、パイプライン処理を行うプロセッサにおける分岐或いはジャンプ命令の使用が効率的でない問題を解決する。本発明は並びに周知の技術が過多のエンコードフィールドを占用する問題、及び命令の実行不要時もパイプライン処理時間を占用する問題を解決し、プログラムコード密度と実行効率を高める目的を達成する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、条件式命令を実行するプロセッサにおいて、該プロセッサが実行する命令集が、Mビット命令及びNビット命令を含み、そのうちM、Nは正の整数でM>Nであり、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、該プロセッサが、
フラグと、
実行が必要な少なくとも一つの命令をキャプチャする命令キャプチャ装置と、
キャプチャされた命令をデコードする命令デコード装置と、
命令デコード装置の出力する命令を実行し、条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立か否かにより、該フラグの状態を設定する命令実行装置と、
該命令キャプチャ装置がキャプチャした命令が平行条件実行命令である時、該フラグの表示する条件成立か不成立かの状態により、該命令デコード装置を切り換えて該平行条件実行命令の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置にそれを実行させるモード切り換え装置と、
を具えたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令実行装置が条件実行命令を実行する時、条件成立であれば、フラグを第1ロジック状態に設定し、該命令実行装置が条件実行命令を実行する時、条件不成立であれば、フラグを第2ロジック状態に設定することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項3の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、第1ロジック状態がロジック真とされ、第2ロジック状態がロジック偽とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項4の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、第1ロジック状態がロジック偽とされ、第2ロジック状態がロジック真とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項5の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令の時、且つフラグが第1ロジック状態であれば、モード切り換え装置が命令デコード装置を切り換えて平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置がこれにより該第1Nビット命令を実行することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項6の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令の時、且つフラグが第2ロジック状態であれば、モード切り換え装置が命令デコード装置を切り換えて平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置がこれにより該第2Nビット命令を実行することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項7の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、条件実行命令がMビット命令とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項8の発明は、請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、条件実行命令がNビット命令とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項9の発明は、請求項1記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、Mが32、Nが16とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサとしている。
請求項10の発明は、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、該プロセッサの実行する命令集はMビット命令及びNビット命令を含み、そのうち、M、Nは正の整数でM>Nとされ、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、この方法が、以下のステップ、即ち、
(A)少なくとも一つの命令をキャプチャし、それをデコードし並びに実行するステップ、
(B)条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立であれば、フラグを第1ロジック状態に設定し、該条件実行命令の実行結果が条件不成立であれば、該フラグを第2ロジック状態に設定するステップ、
(C)キャプチャした命令が平行条件実行命令である時、該フラグが第1ロジック状態であれば、該平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードしそれを実行し、該フラグが第2ロジック状態であれば、該平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードしそれを実行するステップ、
以上を具えたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
請求項11の発明は、請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、第1ロジック状態がロジック真とされ、第2ロジック状態がロジック偽とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
請求項12の発明は、請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、第1ロジック状態がロジック偽とされ、第2ロジック状態がロジック真とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
請求項13の発明は、請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、条件実行命令がMビット命令とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
請求項14の発明は、請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、条件実行命令がNビット命令とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
請求項15の発明は、請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、Mが32、Nが16とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は条件式命令を実行するプロセッサを提供し、その実行する命令集はMビット命令及びNビット命令(M、Nは正の整数,M>N)を含み、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、該プロセッサはフラグ、命令キャプチャ装置、命令デコード装置、命令実行装置及びモード切り換え装置を具え、該命令キャプチャ装置が実行必要な少なくとも一つの命令をキャプチャし、該命令デコード装置がキャプチャされた命令をデコードし、該命令実行装置が命令デコード装置の出力する命令を実行し、条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立か否により、該フラグの状態を設定し、該モード切り換え装置が該命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令である時、フラグの表示する条件成立か否かの状態により、該命令デコード装置を切り換えて該平行条件実行命令の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令に対してデコードさせ、該命令実行装置にそれを実行させる。
【0011】
本発明はまたプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法を提供し、該プロセッサの実行する命令集はMビット命令及びNビット命令(M、Nは正の整数,M>N)を含み、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、この方法は、以下のステップ、即ち、(A)少なくとも一つの命令をキャプチャし、それをデコードし並びに実行するステップ、(B)条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立であれば、フラグを作用状態に設定し、該条件実行命令の実行結果が条件不成立であれば、該フラグをクリア状態に設定するステップ、(C)キャプチャした命令が平行条件実行命令である時、該フラグが作用状態であれば、該平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードしそれを実行し、該フラグがクリア状態であれば、該平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードしそれを実行するステップ、以上を具えている。
【0012】
【実施例】
図3は本発明の条件式命令を実行するプロセッサのブロック図であり、それは、フラグ310、命令キャプチャ装置320、命令デコード装置330、命令実行装置340及びモード切り換え装置350を具えている。該命令キャプチャ装置320が実行必要な少なくとも一つの命令をキャプチャする。そのうち、該プロセッサの実行する命令集は、Mビット命令及びNビット命令(M、Nは正の整数,M>N,例えばM=32且つN=16)を含み、該プロセッサの命令集に、一般性のMビット命令とNビット命令のほか、更にNビット或いはMビットの条件実行命令(例えば比較命令)、及びMビットの平行条件実行命令があり、平行条件実行命令は少なくとも二つのNビット命令を具えたMビット命令とされ、図4に示されるようであり、32ビットの平行条件実行命令は第1N(N=16)ビット命令と第2Nビット(N=16)命令を具え、条件実行命令の実行結果により第1Nビット命令或いは第2Nビット命令の実行が決定される。
【0013】
該命令デコード装置330はキャプチャされた命令をデコードし、該命令実行装置340が命令デコード装置330の出力する命令を実行し、もし実行の命令がNビット或いはMビット条件実行命令であれば、該命令実行装置340が該条件実行命令の実行結果によりフラグ310の状態を設定し、即ち、該条件実行命令の実行結果が条件成立である時、フラグ310の状態を「真」に設定し、該条件実行命令の実行結果が条件不成立であれば、該フラグ310の状態を「偽」に設定する。
【0014】
該モード切り換え装置350はプロセッサの平行条件実行命令実行時のモード切り換えを行う。そのうち、該命令キャプチャ装置320のキャプチャした命令が平行条件実行命令であれば、該モード切り換え装置350が該フラグ310の表示する条件成立か否かの状態により、該命令デコード装置330を切り換えて該平行条件実行命令の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令に対してデコードさせ、即ち、フラグ310の状態が「真」である時、該命令デコード装置330が該平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードし、該命令実行装置340がこの第1Nビット命令を実行し、フラグ310の状態が「偽」である時、該命令デコード装置330が該平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードし、該命令実行装置340がこの第2Nビット命令を実行する。
【0015】
図5は本発明の実施例を示し、それは図1のC言語プログラムコードをコンパイル及びアセンブルした後の機械コード命令の表示図である。そのうち、命令(1)はMビット(M=32)の条件実行命令(比較命令)とされ、該プロセッサが命令(1)を実行する時、もしレジスタR1に保存された値が0であれば、比較の結果は同じで、このため、条件実行命令の実行結果が条件成立となり、ゆえに該フラグ310は真に設定され、該プロセッサが平行条件実行命令(2)を実行する時、該プロセッサが該フラグが真であると判別し、ゆえに第1Nビット命令〔MOVEQ R1,R5〕だけを実行し、第2Nビット命令〔MOVEQ
R4,R8〕は実行せず、同様に、その後の平行条件実行命令(3)〜(5)に対しても、フラグ310が既に真に設定されているため、該プロセッサは僅かに第1Nビット命令〔MOVEQ R2,R6〕、〔MOVEQ R3,R7〕、〔MOVEQ R4,R8〕のみを実行し、その後、すでに平行条件実行命令がないため、該プロセッサは続けて一般のNビット命令(6)を実行する。
【0016】
もし該プロセッサが命令(1)を実行する時、レジスタR1の保存する値が0でなければ、比較の結果が異なり、このため、条件実行命令の実行結果が条件不成立とされ、ゆえに該フラグ310が偽に設定され、これにより、該プロセッサが平行条件実行命令(2)〜(5)を実行する時、該プロセッサが該フラグが偽であることを判別し、ゆえに第2Nビット命令〔MOVEQ R1,R9〕、〔MOVEQ R1,R10〕、〔MOVEQ R1,R11〕、〔MOVEQ
R1,R12〕のみを実行し、その後、すでに平行条件実行命令がないため、該プロセッサは続けて一般のNビット命令(6)を実行する。
【0017】
図6は本発明のもう一つの実施例の表示図である。そのうち、条件実行命令(命令(1))と平行条件実行命令(命令(3))の間にはフラグに影響を与えないその他の命令が存在し得て、該プロセッサが命令(1)を実行する時、その実行結果により該フラグ310が設定され、命令(2)は該フラグに影響を与えず、ゆえに該プロセッサは該フラグ310により平行条件実行命令(3)〜(6)中の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令を選択実行できる。
【0018】
図7は本発明のさらにもう一つの実施例の表示図である。そのうち、平行条件実行命令の間にはフラグに影響を与えないその他の命令が存在し得て、該プロセッサが命令(1)を実行する時、その実行結果により該フラグが設定され、命令(4)は該フラグに影響を与えず、ゆえに該プロセッサは該フラグにより平行条件実行命令(5)〜(6)中の第1Nビット命令〔MOVEQ R3,R7〕或いは第2Nビット命令〔MOVEQ R1,R11〕を選択実行できる。
【0019】
図8は本発明のさらに別の実施例の表示図であり、この実施例によると、条件実行命令がNビット(N=16)命令であり、プロセッサが命令(1)中の条件実行命令〔CMP R1,0〕を実行する時、その実行結果によりフラグを設定し、命令(1)中のその他の命令(other instruction)は並びに該フラグに影響を与えないため、該プロセッサは該フラグにより平行条件実行命令(2)〜(5)中の第1Nビット命令〔MOVEQ R1,R5〕或いは第2Nビット命令〔MOVEQ R1,R9〕を選択実行する。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から分かるように、本発明の技術は従来の技術が4ビット条件フィールド(condition field)を必要としたのとは異なり、多くの命令エンコード空間を浪費せず、さらに比較的短い命令コードにより条件命令の後続実行命令をエンコードし、プログラムコード密度(Code Density)を高める。本発明は図1のようなプログラムを実行する時、僅かに6個のクロックしか費やさず、周知の技術が10個のクロックを必要としたのに較べて少なく、実行結果の命令を放棄するのに多くの命令サイクルを浪費することがなく、ゆえに従来の技術よりも実行機能が優れている。
【0021】
総合すると、本発明はその目的、手段及び効果のいずれにおいても周知の技術の特徴とは異なり、極めて実用価値を有する発明である。なお、上述の実施例は本発明を説明するために提示したものであって、本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いはいずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知のC言語プログラムである。
【図2】図1のC言語プログラムを周知の技術でコンパイル及びアセンブルした後の機械コード命令の表示図である。
【図3】本発明の条件式命令を実行するプロセッサの構造図である。
【図4】本発明の平行条件実行命令のフォーマットである。
【図5】図1のC言語プログラムを本発明の技術でコンパイル及びアセンブルした後の機械コード命令の表示図である。
【図6】本発明の別の実施例表示図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例表示図である。
【図8】本発明のさらにまた別の実施例表示図である。
【符号の説明】
310 フラグ 320 命令キャプチャ装置
330 命令デコード装置 340 命令実行装置
350 モード切り換え装置

Claims (15)

  1. 条件式命令を実行するプロセッサにおいて、該プロセッサが実行する命令集が、Mビット命令及びNビット命令を含み、そのうちM、Nは正の整数でM>Nであり、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、該プロセッサが、
    フラグと、
    実行が必要な少なくとも一つの命令をキャプチャする命令キャプチャ装置と、
    キャプチャされた命令をデコードする命令デコード装置と、
    命令デコード装置の出力する命令を実行し、条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立か否かにより、該フラグの状態を設定する命令実行装置と、
    該命令キャプチャ装置がキャプチャした命令が平行条件実行命令である時、該フラグの表示する条件成立か不成立かの状態により、該命令デコード装置を切り換えて該平行条件実行命令の第1Nビット命令或いは第2Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置にそれを実行させるモード切り換え装置と、
    を具えたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  2. 請求項1記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令実行装置が条件実行命令を実行する時、条件成立であれば、フラグを第1ロジック状態に設定し、該命令実行装置が条件実行命令を実行する時、条件不成立であれば、フラグを第2ロジック状態に設定することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  3. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、第1ロジック状態がロジック真とされ、第2ロジック状態がロジック偽とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  4. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、第1ロジック状態がロジック偽とされ、第2ロジック状態がロジック真とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  5. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令の時、且つフラグが第1ロジック状態であれば、モード切り換え装置が命令デコード装置を切り換えて平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置がこれにより該第1Nビット命令を実行することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  6. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、命令キャプチャ装置のキャプチャした命令が平行条件実行命令の時、且つフラグが第2ロジック状態であれば、モード切り換え装置が命令デコード装置を切り換えて平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードさせ、命令実行装置がこれにより該第2Nビット命令を実行することを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  7. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、条件実行命令がMビット命令とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  8. 請求項2記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、条件実行命令がNビット命令とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  9. 請求項1記載の条件式命令を実行するプロセッサにおいて、Mが32、Nが16とされたことを特徴とする、条件式命令を実行するプロセッサ。
  10. プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、該プロセッサの実行する命令集はMビット命令及びNビット命令を含み、そのうち、M、Nは正の整数でM>Nとされ、該命令集が条件実行命令及びMビットの平行条件実行命令を具え、該平行条件実行命令が第1Nビット命令と第2Nビット命令を具え、この方法が、以下のステップ、即ち、
    (A)少なくとも一つの命令をキャプチャし、それをデコードし並びに実行するステップ、
    (B)条件実行命令を実行する時、該条件実行命令の実行結果が条件成立であれば、フラグを第1ロジック状態に設定し、該条件実行命令の実行結果が条件不成立であれば、該フラグを第2ロジック状態に設定するステップ、
    (C)キャプチャした命令が平行条件実行命令である時、該フラグが第1ロジック状態であれば、該平行条件実行命令の第1Nビット命令をデコードしそれを実行し、該フラグが第2ロジック状態であれば、該平行条件実行命令の第2Nビット命令をデコードしそれを実行するステップ、
    以上を具えたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
  11. 請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、第1ロジック状態がロジック真とされ、第2ロジック状態がロジック偽とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
  12. 請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、第1ロジック状態がロジック偽とされ、第2ロジック状態がロジック真とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
  13. 請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、条件実行命令がMビット命令とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
  14. 請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、条件実行命令がNビット命令とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
  15. 請求項10に記載のプロセッサにおいて条件式命令を実行する方法において、Mが32、Nが16とされたことを特徴とする、プロセッサにおいて条件式命令を実行する方法。
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