JP2004347586A - プール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法及び残熱除去システム - Google Patents

プール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法及び残熱除去システム Download PDF

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Abstract

【課題】プール形液体金属炉の正常熱除去システム機能喪失時の炉芯崩壊熱除去方法及び残熱除去システムを提供する。
【解決手段】原子炉容器内部炉芯上部の高温プールとその外部の低温プールに区分され正常運転時は1次系統ポンプにより液位差が維持された液体金属炉に低温プールの液位と同一に維持した垂直円形管を設置し、原子炉建物上部に設置されたナトリウム−空気熱交換器と除熱用ナトリウムループで連結されたナトリウム−ナトリウム熱交換器を正常運転時の低温プールの液位と同一な垂直円形管内部の低温プール液位上部に設置し、系統過渡時に1次系統ポンプの作動中断及びナトリウムの膨脹により高温プールと低温プール間の液位差解消時に限ってナトリウム−ナトリウム熱交換器が高温のナトリウムと直接接触するようにして炉芯の崩壊熱を最終ヒートシンク源の大気に放出するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、正常熱除去システムの機能喪失時に液体ナトリウムを冷却剤として使用するプール形液体金属炉の炉芯崩壊熱除去に関するものである。より詳細には、大容量液体金属炉設計に適合な除熱容量の確保が可能で、正常運転中の熱損失を最小化しながら作動信頼性を向上できるプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法及び残熱除去システムに関するものである。
一般的な液体金属炉(LMR:Liquid Metal Reactor)は、炉芯(Reactor Core)、中間熱交換器(IHX)と蒸気発生器(SG)に連結されている正常熱除去システムの機能が喪失した時に、緊急な原子炉運転中断につながる炉芯の崩壊熱(decay heat)除去のために残熱除去システム(RHRS)を具備している。
従来技術によるプール形(pool type)液体金属炉の残熱除去システムは、炉芯出口上部に位置した高温プール(hot pool)の熱的慣性を利用して炉芯の崩壊熱を効果的に除去できるように設計されたものであり、炉芯の熱出力による残熱除去容量と関連して原子炉容器直接冷却方式(Passive Vessel Cooling System ; PVCS)とプール直接冷却方式(Direct Reactor Cooling ; DRC)に分類される。
原子炉容器直接冷却方式(PVCS)は、図9に示したように正常熱除去システムの機能喪失によって高温プール(hot pool)150のナトリウムが加熱され容積が膨脹すると液位X1が上昇して炉芯110で加熱された高温ナトリウムが原子炉バッフル(Reactor baffle)130上端に形成されたオーバーフロースロット(overflow slot)を越えて原子炉容器(Reactor Vessel)100と直接接触して対流及び伝導熱伝達による熱伝達上昇効果によって炉芯の崩壊熱を除去する方式であり、炉芯熱出力が相対的に低い1,000MWth 以下の中小形プール形液体金属炉に限って適用が可能な方式である。
もう少し詳細に説明すると、対流と伝導により原子炉容器に吸収された熱は、輻射により原子炉容器外部の格納容器(Containment Vessel)230に伝達され、格納容器230とその外部を取り囲むコンクリートで形成された支持壁210との間に空気分離器220により半径方向に分割された空気流路を流れる空気に格納容器230の熱が吸収され、最終的に空気分離器220内側の空気流路で加熱された空気が密度差により持続的に大気に排出され、冷たい外部の空気が空気分離器外側の空気流路を通って持続的に流入する形態で発生する空気の自然循環によって、受動的で持続的な方式で炉芯の崩壊熱が除去される。
このような方式は、正常熱除去システムの機能喪失時に運転員の操作や外部のいかなる措置も必要としないで作動するものであるため、作動信頼性が保障された完全な受動コンセプトを採択している長所を持っているが、除熱方式の特性上、原子炉容器の直径により決定される熱伝達表面積及びこれと関連したプール内部の機器収容要件による経済性等を考慮する時、前記のように原子炉熱出力の限界が1,000MWth程度に制約を受けるため、大容量原子炉設計時にはその適用が適切でない問題点があった。
一方、プール直接冷却方式(DRC)は、図10に図示したように高温プール150の高温ナトリウム液位X2以下に位置するようにナトリウム−ナトリウム熱交換器20’を
設置して原子炉建物上端にナトリウム−空気熱交換器40’を設置して、二つの熱交換器
を別途の除熱用ナトリウムループ30’で連結することによって、熱流入源及び熱除去源
の高さ差により形成される除熱用ナトリウムループ30’内での密度差を利用したナトリ
ウムの自然循環により、システムの熱を最終ヒートシンク源の大気に放出する方式である。これは、先に説明した原子炉容器直接冷却方式(PVCS)のシステムと異なり、炉芯の熱出力に直接的な制約を受けずに設計目標にしたがって要求される崩壊熱除去容量を具現できる長所を持っている。
しかし、プール直接冷却方式(DRC)は、別途に具備された除熱用ナトリウムループ30’を通った高温プール150からナトリウム−空気熱交換器40’への伝熱過程で、
液体ナトリウムの特性である除熱用ナトリウムループ30’内部のナトリウム固化を防止
するために持続的な熱供給が正常運転中にも必要である。このように供給される熱は、正常的な状態では液体金属炉の熱損失に該当するため、除熱用ナトリウムループ40’に供
給される空気流路の入口43’及び出口47’に各々ダンパー(damper)170を
設置し、除熱用ナトリウムループ30’に隔離バルブ180を設置して、正常運転中にダ
ンパー170及び隔離バルブ180の制御によるナトリウム及び空気の流量調節を通じて、ナトリウム固化防止のための最小限の熱量だけを除熱用ナトリウムループ30’に供給することによって、高温プールの正常運転中の熱損失を最小化し、正常熱除去システムの機能喪失による非常炉芯崩壊熱除去時には、ダンパー170及び隔離バルブ180を最大に開いて流量を増加させることによって本格的な除熱性能を発揮できるように設計されている。
このように、プール直接冷却方式(DRC)は、正常運転中の熱損失防止及びナトリウム固化防止の為の最少目標熱量供給の為に除熱用ナトリウムループ30’に隔離バルブ1
80を設置し、空気流路の入口43’及び出口47’にダンパー170を設置してこれら
の開度を調節する方式を採択していて、非常炉芯崩壊熱除去時の作動信頼性増進の為に受動コンセプトを具現するため隔離バルブ180及びダンパー170を安全等級化する設計コンセプトが主に利用されているが、この方式もまた、隔離バルブ180またはダンパー170自体に対する機械的な駆動条件が満足されなければならず、完全な受動コンセプトによる残熱除去機能遂行が不可能であり、原子炉容器直接冷却方式(PVCS)と比較すると、残熱除去システムの作動信頼性と関連した作動安全性側面において問題点があった。
Dohee Hahn,「Status of National Programmes on Fast Reactors in Korea」,IAEA Technical Working Group on FastReactors, Daejeon, Korea, 2003年5月、P.12−14 Yoon Sub Sim等、「Analysis of the Relations Between Design Parameters and Performance in the Passive Safety Decay Heat Removal System」, 韓国原子力学会ジャーナル、1999年6月、第31巻、第3号、P.276〜286 Yoon Sub Sim等、「Heat transferenhancement by radiation structures for an air channel of LMR decay heatremoval」, Nuclear Engineering and Design、2000年、第199巻、P.167−186 Jae Hyuk Hh等, 「FeasibilityStudy on Enhancement of Decay HeatRemoval Capacity in LMR using Radiation Structures」, 韓国原子力学会2002秋季学術発表会, 2002年 B. Farrar等, "Fast reactordecay heat removal: approach to thesafety system design in Japan andEurope", Nuclear Engineering and Design 、1999年、第193巻、P.45−54
以上の従来技術の問題点を解消するため本発明の目的は、大容量液体金属炉に要求される充分な炉芯崩壊熱除去容量を確保しながらも、完全受動コンセプトを適用して運転員または外部から入力される作動信号がなくても効果的な非常炉芯崩壊熱除去が常時可能に作動信頼性を向上させ、同時に正常運転中の熱損失を最小化できるようにするプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法及び残熱除去システムを提供する。
これを実現するための本発明は、正常熱除去システムの機能喪失時に炉芯の崩壊熱を除去するための液体金属炉残熱除去方法において、液体金属炉の原子炉容器内部空間を炉芯側の高温プールと原子炉容器内壁側の低温プールに原子炉バッフルを使用して区分し、正常運転時は1次系統ポンプにより液位差を維持するようにして、原子炉建物上部に設置されたナトリウム−空気熱交換器と除熱用ナトリウムループで連結されたナトリウム−ナトリウム熱交換器を低温プール内部の正常運転時の液位より高い位置に設置し、正常熱除去システムの機能喪失時に1次系統ポンプの作動中断による高温プールと低温プール間の液位差が解消し、継続的な炉芯崩壊熱発生による高温プールナトリウムの容積膨脹によって高温プールのナトリウムが低温プールへ越えて入る高温プールと低温プール間の自然循環流動が形成されると、ナトリウム−ナトリウム熱交換器が高温のナトリウムと直接接触するようにして炉芯の崩壊熱を最終ヒートシンク源の大気へ放出することを特徴とするプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法を提供する。
そして、原子炉容器外周面を外部から流入する空気によって冷却させる原子炉容器直接冷却方式を同時に遂行することを特徴とする。
また、原子炉バッフル内側の高温プールに下端が低温プールと連通して内部の液位が低温プールと同一に維持され、上端が正常運転時高温プールの液位より高い所に位置する垂直円形管を設置し、垂直円形管内部の正常運転時低温プール液位より高い位置にナトリウム−ナトリウム熱交換器を設置して、正常運転時垂直円形管内側面とナトリウム−ナトリウム熱交換器間の輻射熱伝達により除熱用ナトリウムループ内部のナトリウム固化を防止することを特徴とする。
一方、隔離バルブが除去された前記除熱用ナトリウムループと空気流路出入口からダンパーを除去した前記ナトリウム−空気熱交換器により、完全受動コンセプトにより炉芯の崩壊熱が除去されることを特徴とする。
合わせて、正常運転時の熱損失を最小化するためにナトリウム−ナトリウム熱交換器及び垂直円形管の表面放射率を調節して輻射熱伝達を量的に調節することによってナトリウムループ内部のナトリウム固化防止の為の最少熱量だけを供給することを特徴とする。
前記の残熱除去方法に加えて本発明は、内部空間が円筒形の原子炉バッフルにより炉芯側の高温プールとその外側の低温プールに区分された原子炉容器と、正常運転時に1次系統ポンプにより高温プールと低温プール間の液位差を維持する液体金属炉に設置され、正常熱除去システム機能喪失時の炉芯の崩壊熱を除去する液体金属炉残熱除去システムにおいて、正常運転時は輻射による熱伝達だけが可能なように前記低温プール内部の正常運転時液位より高い位置に設置された一つ以上のナトリウム−ナトリウム熱交換器、原子炉建物上部に設置された一つ以上のナトリウム−空気熱交換器、及び前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器と前記ナトリウム−空気熱交換器を連結する除熱用ナトリウムループを含むことを特徴とするプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去システムを提供する。
そして、前記原子炉バッフル内側の高温プールの縁に、自体の下端が低温プールと連通して内部の液位が低温プールと同一に維持され自体の上端が高温プールの液位より高い所に位置するように設置された一つ以上の垂直円形管をさらに含み、前記垂直円形管内部の正常運転時低温プール液位より高い位置に前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器を設置することを特徴とする。
また、空気流路の入口及び出口のダンパーを除去した前記ナトリウム−空気 熱交換器と隔離バルブを除去した前記除熱用ナトリウムループを含むことを特徴とする。
一方、前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器は、上端が除熱用ナトリウムループの低温管と連結され中心部に垂直に延長された低温ナトリウム下向管と、低温ナトリウム下向管の外周面を囲むように円周方向に等間隔で配置され各々の下端が低温ナトリウム下向管の下端と連通する多数の伝熱管からなるU形伝熱部、及び前記U形伝熱部上部に位置して前記多数の伝熱管と連通して除熱用ナトリウムループの高温管と連結される加熱ナトリウム収集器を含むことを特徴とする。
さらに、前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器は、前記加熱ナトリウム収集器の下端がナトリウムの容積膨脹により上昇した系統過渡時のナトリウム液位より高い所に位置するように設置することを特徴とする。
このような本発明のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法及び残熱除去システムを提供することによって、従来技術のプール直接冷却方式では、除熱用ナトリウムループに設置されていた隔離バルブとナトリウム−空気熱交換器の空気流路入口及び出口に設置されていたダンパーを取り除くことによって、駆動の為に使用される機器の誤作動による作動上の問題点を無くし完全受動コンセプトにより効果的な残熱除去遂行が可能であり、合わせて正常運転時ナトリウム固化防止の為の最小限の熱量だけが消費されるようにすることによって残熱除去システムを通した熱損失を最小化して経済性を向上させられる効果がある。
即ち、中小型液体金属炉に適用されてきた原子炉容器直接冷却方式(PVCS)と同様に、運転員の介入または外部のいかなる駆動制御信号無しに非常時炉芯崩壊熱除去が可能な高い作動信頼性を確保した大容量原子炉設計が可能になったのである。
また、完全受動コンセプトで作動するプール直接冷却方式の残熱除去及び原子炉容器直接冷却方式(PVCS)の残熱除去を同時に使用することが可能で、追加的な除熱容量確保により大容量液体金属炉の設計が容易になり、複数の残熱除去経路を具備することによって作動信頼性側面で極大化された安全性を確保できるようになったのである。
以下、本発明の実施例を添付された図面を参照しながらさらに詳細に説明する。参考に、本発明の残熱除去方法及び残熱除去システムを本発明の実施例による残熱除去システムが適用された液体金属炉を通して説明する。
本発明の一実施例による残熱除去システムが、適用された液体金属炉は、図1及び図2に図示したように原子炉容器100の下部中心に炉芯110が位置し、炉芯の外周を取り囲み、炉芯上部に所定の高さまで延長された円筒形の炉芯支持容器(reactor support barrel)120を設置する。そして、炉芯支持容器120の外周面に対して垂直に延長し水平に配置した環形の隔離板125と、隔離板の縁に垂直上方に延長し原子炉容器100の内壁と炉芯支持容器120の間に配置する円筒形の原子炉バッフル130を設置し、炉芯110及び隔離板125の上部で原子炉バッフル130内側に位置する高温プール150と、隔離板125下部及び原子炉バッフル130と原子炉容器100内壁との間に位置する低温プール200で原子炉容器100の内部空間が区分される。ここで、原子炉バッフル130の高さは、正常運転状態での高温プール150のナトリウム液位Xより高くして高温ナトリウムが低温プール200に越えて入ることを防止し、炉芯支持容器120の高さは高温プール150のナトリウム液位Xより低くして、高温プール内で炉芯支持容器120の外周面側空間にも常に高温のナトリウムが満たされた状態を維持するようにする。
炉芯支持容器120の外周面と原子炉バッフルの内周面の間には、正常熱除去システムの構成要素である多数の中間熱交換器(IHX)140を所定の配列規則にしたがって配置し、低温プール200の液体ナトリウムを原子炉炉芯を経て高温プール150に揚程する1次系統ポンプ145を所定の配列規則により配列するように設置して、正常運転中に高温プール150と低温プール200の間に常に一定水準以上の液位差Zが維持されるようにする。ここで、中間熱交換器(IHX)140は、2個1組に構成し、各組別に原子炉外部に位置した蒸気発生器(steam generater:図示していない)と連結して正常運転時原子炉炉芯で発生する熱を除去する。また、中間熱交換器140と蒸気発生器を連結する配管上には中間系統隔離バルブ190を設置し、系統過渡時と同様に正常熱除去システムに障害が発生した場合に内部のナトリウム流動を遮断できるように構成する。
そして、前記原子炉バッフル130内側面と隣接した高温プール150の縁に3個の垂直円形管10を設置する。この垂直円形管10は、該下端は低温プール200と連通し1次系統ポンプ145の揚程により内部の液位Yを低温プール200と同一に維持し、該上端は原子炉バッフル130と同様に正常運転時の高温プール150のナトリウム液位Xより高く延長する。
もう少し詳細に説明すると、図2に図示したように、垂直円形管10は、原子炉バッフル130の内壁と支持容器120の外壁の間に中間熱交換器140及び1次系統ポンプ145と重複しないように等間隔に設置し、各々の下端は隔離板125を貫通して低温プール200と連通し、上端は原子炉バッフル130と同一な程度の高さに延長して高温プール150と区分された低温プール200の一部分になり、内部の液位Yが低温プール200とともに1次系統ポンプ145により低い液位Yを維持するようにし、外周面は高温プール150のナトリウムと接触状態におく。この時、高温プール150及び垂直円形管10を含む低温プール200内部の開き空間には、ヘリウム、窒素、アルゴン等の非活性気体を充填する。充填された非活性気体は、圧力過渡時の圧力変動を吸収してシステム全体の急激な圧力過渡を防止する役割を遂行すると共に、高温プール150から原子炉ヘッド160への伝熱量を減少させる熱遮蔽役割を同時に遂行する。
図3に図示したように、各垂直円形管10内部の正常運転時の低温プール液位Yより高い位置にナトリウム−ナトリウム熱交換器20をナトリウムとの直接接触が遮断された状態に設置する。この時、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20は、ナトリウムとの直接的な接触が遮断されることによって垂直円形管10の内周面と輻射による熱伝達だけ可能な状態に置かれる。
ナトリウム−ナトリウム熱交換器20は、各々原子炉ヘッド160を貫通して原子炉上部に延長された除熱用ナトリウムループ30により原子炉建物上部に設置されたナトリウム−空気熱交換器40と連結し、原子炉内部で吸収した熱をナトリウム−空気熱交換器40で大気に放出する。
即ち、ナトリウム−空気熱交換器40内部では、除熱用ナトリウムループ30により伝達された高温プール150の熱が、ナトリウム−空気熱交換器40下部の入口43から流入し熱交換後、ナトリウム−空気熱交換器40上部の出口47から排出される外部空気を利用した直接的な熱除去が成し遂げられる。
以上のような本発明の液体金属炉残熱除去システムは、図10に図示したように、従来技術より正常運転時の熱損失を最小化し、液体ナトリウムの特性を勘案した除熱用ナトリウムループ30でのナトリウム固化防止に所要される最小限の熱量だけを供給するために使用されていたナトリウム−空気熱交換器40’の空気流路入口43’及び出口47’の
ダンパー170を必要とせず、また、除熱用ナトリウムループ30’の隔離バルブ180
を必要としない完全受動コンセプトで作動する。
もう少し詳細に説明すると、本発明の残熱除去システムは、正常運転時の機械的な駆動手段を含んだ複雑な構成要素により実現されるダンパー170による空気の流量制御及び隔離バルブ180によるナトリウムの流量制御を通して残熱除去系統で除去される熱量を調節するのではなく、垂直円形管10とナトリウム−ナトリウム熱交換器20 間の輻射熱伝達を伝熱表面の最適表面放射率(surface emissivity)設定を通して量的に調節することによってナトリウムの固化防止の為の最小限の熱量だけを供給できる。
本発明の残熱除去システムは、効果的な残熱除去及びナトリウム固化防止のための最小限熱供給の為に、図5及び図6に図示したようにナトリウム−ナトリウム熱交換器20は、自然循環によるナトリウムとナトリウム間の熱交換に適合なU形伝熱部25を具備して正常運転時及び系統過渡時により効率的な除熱性能を持つ。
ここで、U形伝熱部25というのは、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20の内部中心に上端が除熱用ナトリウムループ30の低温管33と連結し垂直に延長された低温ナトリウム下向管(cold sodium downcomer)23と低温ナトリウム下向管23の外周面を取り囲み、径方向等間隔の同心円上に円周方向に等間隔に配置された多数の伝熱管27からなるもので、低温ナトリウム下向管23を通って下降した低温ナトリウムが、伝熱管27を上昇する過程で外部の熱を効果的に吸収できる。
また、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20上部に加熱ナトリウム収集器(heated sodium collector)29を具備し、伝熱管27を通る過程で高温ナトリウムから熱を吸収した内部のナトリウムが加熱ナトリウム収集器29で合流するようにして、密度差により継続して発生する除熱用ナトリウムループ30内部の自然循環によって除熱用ナトリウムループ30の高温管37を通して原子炉建物上部に位置したナトリウム−空気熱交換器40に供給される。
また、正常運転中の輻射熱伝達による除熱用ナトリウムループ30内部への熱伝達を円滑に遂行できるようにナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27は、円周方向に均一に配置して、高温ナトリウムとの直接接触による構造的問題点発生を根本的に遮断し、高温のナトリウムが垂直円形管10に越えて入る場合にも流動干渉最小化の為にナトリウム−ナトリウム熱交換器20上部に位置した加熱ナトリウム収集器(Heated sodium collector)29の下端がナトリウムの容積膨脹により上昇した系統過渡時ナトリウム液位X’より高い位置に位置するように配置する。
そして、表面の粗さ(roughness)や酸化程度に変化を加える多様な種類の表面処理を通して、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27及び垂直円形管10の表面放射率(surface emissivity)を調節して除熱用ナトリウムループ30内部ナトリウムの固化防止の為の最少熱量だけを供給するようにすることによって正常運転中の熱損失最小化が可能になる。
本発明の残熱除去システムの作動を説明すると次のようになる。
正常運転中には、図3に図示したように、1次系統ポンプ145の揚程により発生する液位差Zにより垂直円形管10の上部にナトリウムが満たされないため、垂直円形管10の内周面とナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27表面間の輻射熱伝達によってのみ高温プール150の熱が吸収され、除熱用ナトリウムループ30に熱量が供給される。この時、供給される熱量は、除熱用ナトリウムループ30内部でのナトリウム固化防止の為に使用され、正常運転中の液体金属炉の全体的な観点では熱損失に該当するため、ナトリウム固化防止目的で前記したようにナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27と垂直円形管10の表面放射率調節を通して適切な熱量の損失が発生するように誘導する。
中間熱交換器(IHX)140による正常熱除去システムの機能が喪失した系統過渡時には、図4に図示したように、正常熱除去システムの機能喪失により1次系統ポンプ145の機能が喪失され高温プール150と低温プール200間の液位差Zが無くなり、低温プール200の液位Yが上昇して、炉芯110の崩壊熱により高温プール150内部のナトリウムが膨脹することによって高温プール150のナトリウム液位Xが原子炉バッフル130及び垂直円形管10の高さ以上X’に上昇して原子炉容器100と原子炉バッフル
130 間の環形空間及びナトリウム−ナトリウム熱交換器20が設置された垂直円形管10内部に高温のナトリウムが越えて入るようになる。この時、垂直円形管10内部のナトリウム−ナトリウム熱交換器20が高温のナトリウムと直接接触するようになることによって高温のナトリウムは、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20を通して除熱用ナトリウムループ30に熱を奪われるようになり、これによって垂直円形管10内部のナトリウム密度が増加して垂直円形管10外部のナトリウム密度より高くなることによる密度差により、自然に高温プール150から低温プール200へのナトリウム自然循環流動が発生する。垂直円形管10内部とナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27表面間の環形空間を通して高温のナトリウム流動が形成されることによって、正常運転中に輻射熱伝達によってだけ起きていた高温プール150とナトリウム−ナトリウム熱交換器20間の熱交換メカニズムが垂直円形管10内部で高温のナトリウム流動による対流熱伝達による熱交換メカニズムに転換され、高温プール150からナトリウム−ナトリウム熱交換器20への急激な熱除去が発生する。
このような正常運転時及び系統過渡時のナトリウム−ナトリウム熱交換器20作動に関してもう少し詳細に説明すると、図5に図示したように、正常運転時ナトリウム−空気熱交換器40で冷却された除熱用ナトリウムループ30内部のナトリウムは、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20上部中央に流入し低温ナトリウム下向管23を通って下降した後、その流動方向が低温ナトリウム下向管23下端で180°旋回して再び伝熱管27を通って上昇する過程で垂直円形管10の内表面とナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管間の輻射熱伝達による輻射熱伝達メカニズムを通して除熱用ナトリウムループ内部でのナトリウム固化を防止するための熱を吸収し、密度差により上昇が持続して上部の加熱ナトリウム収集器29に収集された後、除熱用ナトリウムループ30の高温管37を通って再びナトリウム−空気熱交換器40に流入し、空気流路の入口43を通ってナトリウム−空気熱交換器40に流入する外部空気との熱交換による冷却過程を経た後、再び除熱用ナトリウムループ30の低温管33を通ってナトリウム−ナトリウム熱交換器20に供給される。
そして、図6に図示したように、系統過渡時ナトリウム−空気熱交換器40で冷却された除熱用ナトリウムループ30内部のナトリウムは、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20上部中央に流入し、低温ナトリウム下向管23を通って下降した後、その流動方向が低温ナトリウム下向管23下端で180°旋回して再び伝熱管27を通って上昇する過程で垂直円形管10内部に流入して高温ナトリウムとナトリウム−ナトリウム熱交換器20外表面間の直接接触及び高温プールから低温プールにつながるナトリウムの自然循環流動による対流熱伝達メカニズを通って急激に熱を吸収するようになり、持続的な上昇で上部の加熱ナトリウム収集器29に収集された後、除熱用ナトリウムループ30の高温管37を通って再びナトリウム−空気熱交換器40に流入して、空気流路の入口43を通ってナトリウム−空気熱交換器40に流入する外部空気との熱交換による冷却過程を経るようになる。
言い換えれば、除熱用ナトリウムの循環は、密度差による自然循環により持続的に発生するものであり、この過程で運転員または能動形駆動装置等の外部的要素のいかなる介入も無しに炉芯の崩壊熱を持続的に最終ヒートシンク源の大気に放出するのである。
本発明の残熱除去システムは、従来技術による原子炉容器直接冷却方式(PVCS)による残熱除去を同時に遂行できるようにすることによって、大容量の液体金属炉に適用する時、さらに有利な設計変動幅が得られる。
本発明の残熱除去システムを具備した液体金属炉は、図7に図示したように正常運転時の1次系統ポンプ145の揚程により形成された高温プール150と低温プール200間の液位差Zにより低温プール200に該当するナトリウム−ナトリウム熱交換器20が設置された垂直円形管10内部及び原子炉バッフル130と原子炉容器100間の環形空間の液位Yが低く維持され、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20がナトリウムと直接接触しないで高温プール150及び低温プール200上部に満たされたカバーガス(cover gas)に囲まれた状態で位置する。したがって、原子炉容器100と原子炉バッフル130の間にカバーガスで満たされた環形空間は、原子炉容器直接冷却方式(PVCS)での熱遮蔽役割を遂行することになり、原子炉容器100外周面からの輻射熱伝達による最小限の熱損失だけが発生するようになり、ナトリウム−ナトリウム熱交換器20を通じた熱除去もまた垂直円形管10内周面とナトリウム−ナトリウム熱交換器20の伝熱管27間の輻射熱伝達を通してのみ除熱用ナトリウムループ30に熱が流入するため、ナトリウムの直接接触による熱交換より熱伝達が減少して正常運転中の熱損失を最小化できる。
そして、本発明の残熱除去システムを具備した液体金属炉は、図8に図示したように正常熱除去システムの機能喪失時に1次系統ポンプ145の作動中断による高温プール150と低温プール200間の液位差Zが無くなり、低温プール200のナトリウム液位Yが上昇するようになり、継続的な炉芯崩壊熱発生により高温プール150のナトリウムが膨脹して原子炉バッフル130及びナトリウム−ナトリウム熱交換器20が設置された垂直円形管10上部を越えて高温のナトリウムが入ることによって、原子炉容器100の内周面が高温のナトリウムと直接接触することによる原子炉容器直接冷却方式(PVCS)による熱除去及び垂直円形管10内部のナトリウム−ナトリウム熱交換器20が高温のナトリウムと直接接触することによるプール直接冷却方式(DRC)による熱除去が同時に遂行され、非常時炉芯の崩壊熱を効果的に最終ヒートシンク源の大気に除去できる。
即ち、単一方式ではなく、複数の熱除去経路を持つことによって追加的な除熱容量を確保すると共に、本発明によるプール直接冷却方式は、原子炉直接冷却方式と同様に完全な受動コンセプトによる作動を具現化することによって、高出力の大容量液体金属炉を設計するに際して一層余裕のある設計変動幅を実現するものである。
整理すると、本発明は、完全受動コンセプトによる作動を通して作動信頼性を確保し、正常運転時残熱除去システムを通した熱損失を最小化して経済性を極大化し、系統過渡時に効果的な除熱性能を発揮するだけではなく、原子炉容器直接冷却方式による追加的な除熱容量を確保して大容量液体金属炉の設計において顕著に増加した設計変動幅を提供するものである。
以上本発明は、特定の実施例をもとに図示及び説明を行ったが、添付した特許請求の範囲に示された発明の思想及び領域から外れない限度内で多様な変更、改造及び変化が可能であるということは、当業界で通常の知識を持った者なら誰でも容易に理解できることである。
本発明の実施例による残熱除去システムが適用された液体金属炉を概略的に図示した垂直断面概念図である。 本発明の実施例による残熱除去システムが適用された液体金属炉を概略的に図示した水平断面概念図である。 本発明の実施例による残熱除去システムの正常運転時の機能的構造図である。 本発明の実施例による残熱除去システムの系統過渡時の機能的構造図である。 本発明の実施例によるナトリウム−ナトリウム熱交換器とその周辺で発生する流動と熱交換メカニズムを図示した正常運転時細部概念図である。 本発明の実施例によるナトリウム−ナトリウム熱交換器とその周辺で発生する流動と熱交換メカニズムを図示した系統過渡時細部概念図である。 本発明の実施例による残熱除去システムを具備した液体金属炉の熱伝達メカニズムを部分的に図示した正常状態の概念図である。 本発明の実施例による残熱除去システムを適用した液体金属炉の熱伝達メカニズムを部分的に図示した系統過渡時の概念図である。 従来技術による原子炉容器直接冷却方式の残熱除去システムを適用した液体金属炉の熱伝達メカニズムを部分的に図示した概念図である。 従来技術によるプール直接冷却方式の残熱除去システムを適用した液体金属炉の熱伝達メカニズムを部分的に図示した概念図である。
符号の説明
10 垂直円形管、20,20′ ナトリウム−ナトリウム熱交換器、23 低温ナトリウム下降管、25 U形伝熱部、27 伝熱管、29 加熱ナトリウム収集器、30,30′ 除熱用ナトリウムループ、33 低温管、37 高温管、40,40′ ナトリウム−空気熱交換器、43,43′ 空気流路入口、47,47′ 空気流路出口、100 原子炉容器、110 炉芯、120 支持容器、125 隔離板、130 原子炉バッフル、140 中間熱交換器、145 1次系統ポンプ、150 高温プール、160 原子炉ヘッド、170 ダンパー、180 隔離バルブ、190 中間系統隔離バルブ、200 低温プール、210 原子炉支持壁、220 空気流路分離器、230 格納容器、X 高温プールの液位、X′ 系統過渡時上昇した液位、X1 従来技術による原子炉容器直接冷却方式での系統過渡時上昇した液位、X2 従来技術によるプール直接冷却方式での高温プールの液位、Y 低温プールの液位 Z 液位差。

Claims (8)

  1. 正常熱除去システムの機能喪失時に炉芯の崩壊熱を除去するための液体金属炉残熱除去方法において、液体金属炉の原子炉容器内部空間を原子炉バッフルを使用して炉芯側の高温プールと原子炉容器内壁側の低温プールに区分し、正常運転時は1次系統ポンプにより液位差を維持するようにして、原子炉建物上部に設置されたナトリウム−空気熱交換器と除熱用ナトリウムループで連結されたナトリウム−ナトリウム熱交換器を低温プール内部の正常運転時の低温プール液位より高い位置に設置し、正常熱除去システムの機能喪失時に1次系統ポンプの作動中断によって高温プールと低温プール間の液位差が解消され、炉芯崩壊熱の継続発生による高温プールナトリウムの容積膨脹により高温プールのナトリウムが低温プールに越えて入る高温プールと低温プール間の自然循環流動が形成されると、ナトリウム−ナトリウム熱交換器が高温のナトリウムと直接接触して炉芯の崩壊熱を最終ヒートシンク源の大気へ放出する、プール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法。
  2. 原子炉容器外周面を外部から流入する空気によって冷却させる原子炉容器直接冷却方式を同時に遂行する、請求項1に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法。
  3. 原子炉バッフル内側の高温プールに下端が低温プールと連通して内部の液位が低温プールと同一に維持され、上端が正常運転時の高温プールの液位より高い所に位置する垂直円形管を設置し、垂直円形管内部の正常運転時は低温プール液位より高い位置にナトリウム−ナトリウム熱交換器を設置して、正常運転時垂直円形管内側面とナトリウム−ナトリウム熱交換器間の輻射熱伝達により除熱用ナトリウムループ内部のナトリウム固化を防止する、請求項1または請求項2に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法。
  4. 隔離バルブを除去した前記除熱用ナトリウムループと、空気流路出入口からダンパーを除去した前記ナトリウム−空気熱交換器により完全受動コンセプトで炉芯の崩壊熱が除去できる、請求項3に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法。
  5. 正常運転時熱損失を最小化するため、ナトリウム−ナトリウム熱交換器及び垂直円形管の表面放射率を調節して輻射熱伝達を量的に調節することによってナトリウムループ内部のナトリウム固化防止の為の最少熱量だけを供給する、請求項3に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去方法。
  6. 内部空間が円筒形の原子炉バッフルにより炉芯側の高温プールとその外側の低温プールに区分された原子炉容器と、正常運転時は1次系統ポンプにより高温プールと低温プール間の液位差を維持する液体金属炉に設置され、正常熱除去システムの機能喪失時に炉芯の崩壊熱を除去する液体金属炉残熱除去システムにおいて、正常運転時は輻射による熱伝達だけが可能なように前記低温プール内部の正常運転時の低温プール液位より高い位置に設置された一つ以上のナトリウム−ナトリウム熱交換器、原子炉建物上部に設置された一つ以上のナトリウム−空気熱交換器及び前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器と前記ナトリウム−空気熱交換器を連結する除熱用ナトリウムループを含むプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去システム。
  7. 前記原子炉バッフル内側の高温プール縁に、該下端が低温プールと連通して内部の液位が低温プールと同一に維持され、該上端が高温プールの液位より高い所に位置するように設置された一つ以上の垂直円形管をさらに含み、前記垂直円形管内部の正常運転時低温プール液位より高い位置に前記ナトリウム−ナトリウム熱交換器を設置する、請求項6に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去システム。
  8. 空気流路の入口及び出口のダンパーを除去した前記ナトリウム−空気熱交換器と、隔離バルブを除去した前記除熱用ナトリウムループを含む、請求項6または請求項7に記載のプール直接冷却方式の受動安全等級液体金属炉残熱除去システム。
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