JP2004347029A - 増圧器 - Google Patents

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Hiroshi Okada
弘志 岡田
Takehide Miyazaki
武英 宮崎
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Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】加圧室からの流体の漏れがなく、かつ頻繁な取付、取外しに対応することのできるようにする。
【解決手段】加圧室2および加圧室2より横断面積の大きい駆動室3が形成されている。加圧室2には、上下摺動自在に加圧ピストン6が、駆動室3には上下摺動自在駆動ピストン7が配されている。両ピストン6、7間には伝達部8が配されている。駆動室3内における駆動ピストン7の下側に付与する圧力を切り替えて前記三つの部材6、7、8を上下に移動させるとともにこれらの上下動により付与される圧力が切り替えられる制御弁9を備えている。加圧ピストン6は、シール装置11を備えている。伝達部6は、加圧ピストン6より大径の大径部8aを有し、大径部8aの上下動により大径部8aの上側の空間または大径部8aの下側の空間が制御弁4、9に連通される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、増圧器に関する。特に、油圧ショベル等に取り付けられるアタッチメント用の増圧器に関する。
【0002】
なお、本明細書においては、図2〜図6の上下を上下というものとする。
【0003】
【従来の技術】
従来の増圧器として、図6に示すものがある(特許文献参照)。この増圧器50は、三つのポートを有し、第1ポートP11がシリンダ56のAポートに、第2ポートP12が切替バルブ57に、第3ポートP13が切替バルブ57とシリンダ56のBポートとを結ぶ流路にそれぞれ接続されている。また、切替バルブ57は圧油供給源PおよびタンクTにも接続されている。増圧器50は、加圧室51および加圧室51に連通しかつ加圧室51より横断面積の大きい駆動室54と、駆動室54内に上下摺動自在に配された駆動ピストン55と、加圧室51内に上下摺動自在に配された加圧ピストン52と、両ピストン間に配されかつ加圧ピストンより小径の伝達部53と、駆動室54内における駆動ピストン55の下側に付与する圧力を切り替えて二つのピストン52、55と伝達部53を上下に移動させる制御弁59とを備えている。なお、加圧ピストン52、伝達部53および駆動ピストン55は一体に形成されている。
【0004】
制御弁59は、上端部の横断面積が下端の横断面積より大きい弁体59aを有し、弁体59aの長さの中央部には大径部59bが形成されている。
【0005】
上記の増圧器50は、以下のようにして作動する。
【0006】
図6に示した状態では、駆動室54における駆動ピストン55の下側の空間は、C2、C4およびP2ポート、切替バルブ57を介して圧油供給源Pに接続されている。一方、加圧室51の加圧ピストン52の上側の空間は、P1ポート、第2ポートP12、切替バルブ57を経て圧油供給源Pに接続されている。ここで、駆動ピストン55の断面積は加圧ピストン52の断面積より大きいのでピストン52、55および伝達部53は一体となって上方へと移動し、圧油供給源PからポートP12を介して供給された圧油が加圧されてO1ポートから吐出される。この加圧された圧油は、第1ポートP11から送り出されてシリンダ56のAポートに供給される。
【0007】
また図6に示した状態では、制御弁59の下端は、P3ポートを介して圧油供給源Pに、上端は、C3、C1およびP1ポートを介して圧油供給源Pに接続されている。ここで、弁体59aは、上端の面積が下端の面積より大きいので弁体59aには下向の力が加わり、弁体59aは下方に位置している。
【0008】
加圧ピストン52が上昇し、最上方に位置して加圧ピストン52全体が、P1ポートとC1ポートとの間に位置するとP1ポートからC1ポートへの圧油の流れが遮断される。また、この状態では、駆動ピストン55の上端がT1ポートより下にあるので、制御弁59の上端は、C3、C1、T1ポートおよび第3ポートp13を介してタンクTに接続される。一方、弁体59aの下端はP3ポートを介して圧油供給源Pに接続されたままなので弁体59aには上向きの力が加わり弁体59aは上昇する。
【0009】
弁体59aが上昇し、大径部59bの下端がC4ポートより上側になると、駆動室54の駆動ピストン55の下側の空間は、C2、C4およびT2ポートを介してタンクTに接続される。このとき、加圧室51の加圧ピストン52の上側の空間は、P1ポートを介して圧油供給源Pに接続されているので、ピストン52、55および伝達部53は一体に下降する。
【0010】
ピストン52、55および伝達部53が下降すると、制御弁59の上端は、C3、C1、P1ポートを介して圧油供給源Pに接続される。このとき、制御弁59の下端は、P3ポートを介して圧油供給源Pに接続されており、弁体59の上端面積が下端面積より大きいので、弁体59aは下方へと移動し、図6に示した状態に戻る。
【0011】
このように、この増圧器50においては、加圧ピストン52の上下動により、加圧ピストン52の上側の空間または加圧ピストン52の下側の空間のいずれか一方が制御弁59の上端に連通されて弁体59aの上端面に付与される圧力が切り替わるようになっている。
【0012】
【特許文献】
特開平10−78002号公報(請求項1および図1、図2)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような増圧器50において、O1ポートから送り出される加圧後の圧油の圧力が大きくなると、加圧室51内の圧力が高くなり、加圧室51内の圧油が駆動室54における駆動ピストン54の上側空間に漏れてしまうことがある。これを解決するには加圧ピストン52と加圧室51周壁とのクリアランスを小さくすること、あるいは加圧ピストン52にシール装置を設けることが考えられる。
【0014】
ところで、油圧ショベル等に取り付けられるアタッチメントに増圧器を用いた場合、このようなアタッチメントは、他のアタッチメントと頻繁に取付、取外しが行なわれるのが通常である。その際、着脱したホースから塵埃が混入し、その塵埃が増圧器内部にまで達することがある。
【0015】
加圧ピストン52と加圧室51周壁とのクリアランスを小さくした増圧器の場合、塵埃が加圧室51に入ると、塵埃が加圧ピストン52と加圧室51周壁との間に入り込んで焼付きを発生しやすいという問題がある。これを防止するためには加圧ピストン52と加圧室51周壁とのクリアランスを大きくすることが望ましいのであるが、これは加圧室51から駆動室54における駆動ピストン54の上側空間への圧油の漏れを助長することになる。
【0016】
加圧ピストン52にシール装置を設けた増圧器の場合は、加圧ピストン52が上下に移動して加圧ピストン52のシール装置部分がC1ポートを通過する際に、C1ポートのエッジ部とシール装置とがすれてシール装置が損傷し、シール性が損なわれるという問題がある。
【0017】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、加圧後の流体の圧力の如何に関わらず加圧室からの流体の漏れがなく、かつ頻繁な取付、取外しに対応することのできる増圧器を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するために、本発明の増圧器は、
加圧室および加圧室に連通しかつ加圧室より横断面積の大きい駆動室が形成されたシリンダと、加圧室内に上下摺動自在に配された加圧ピストンと、駆動室内に上下摺動自在に配された駆動ピストンと、両ピストン間に配されかつ加圧ピストンより小径の伝達部と、駆動室内における駆動ピストンの下側に付与する圧力を切り替えて駆動ピストン、伝達部および加圧ピストンを上下に移動させるとともにこれらの上下動により付与される圧力が切り替えられる制御弁とを備え、加圧ピストンが、シール装置を備え、伝達部が、加圧ピストンより径の大きくかつ加圧ピストンと上下に間隔を置いて設けられた大径部を有し、大径部の上下動により大径部の上側の空間または大径部の下側の空間が制御弁に連通されて制御弁に付与される圧力が切り替わるようになっているものである。
【0019】
この増圧器によれば、加圧ピストンはポートと接しない位置を摺動し、代わりに伝達部の大径部の上下動により制御弁に連通するポートが切り替わるようにしたので、加圧ピストンは、ポートの切り替わりと無関係となり、加圧ピストンにシール装置を設けてもシール装置とポートのエッジとがすれることがなく、シール装置が傷つくことはない。
【0020】
また、加圧室の下部における伝達部の大径部が上下に摺動する部分は、加圧室の上部より径が大きいことが好ましい。
【0021】
加圧ピストンを加圧室に組み付けるさいに、シール装置が傷つくのを防止するためである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施形態の増圧器1について説明する。
【0023】
図1は、増圧器1の断面を概略で示したものであり、図2〜図5は、増圧器1の回路を示したものである。
【0024】
増圧器1は、加圧室2、加圧室2に連通しかつ加圧室2より横断面積の大きい駆動室3および弁室4が形成されたブロック状部材5を備えている。加圧室2内には加圧ピストン6が上下摺動自在に配され、駆動室3内には駆動ピストン7が上下摺動自在に配されている。そして両ピストン6、7間には伝達部8が設けられている。一方、弁室4内には弁体9とプランジャ10とが上下摺動自在に配されている。
【0025】
加圧ピストン6には環状溝が形成され、この環状溝にシール装置11が配されている。シール装置11としては、例えばOリングがある。
【0026】
伝達部8は、加圧ピストン6と一体に形成されている。また伝達部8は、長さのほぼ中央部の大径部8aと、大径部8aの上下の小径部8b、8cとを備えている。大径部8aの径は加圧ピストン6の径よりわずかに大きく、加圧室2の下部の伝達部8の大径部8aが上下に摺動する部分は、上部よりわずかに径が大きくなっている。これは、加圧ピストン6を加圧室に組み付けるさいにシール装置11が、加圧室2の下部周壁にすれて傷つくのを防止するためである。また、小径部8b、8cの径は加圧ピストン6の径より小さい。
【0027】
制御弁は、弁室4と弁体9とにより構成されている。弁室4の下端部の径は、上部の径より小さい。また、弁室4の下端部における最下端部の径は下端部における他部の径より大きくなっている。そして、弁室4の下部にプランジャ10が位置し、プランジャ10の上に弁体9が位置している。
【0028】
弁体9は、弁室4の上部と略同径の上下大径部9a、9bと、両大径部9a、9b間の小径部9cとよりなる。
【0029】
プランジャ10は、弁室4における大径部9a,9bと略同径の部分に位置する大径部10aと、弁室4の下端部に位置する小径部10bとよりなる。プランジャ10の小径部10bの径は、弁室4の下端部における最下端部以外の部分と略同径である。
【0030】
なお、駆動ピストン7、伝達部8の大径部8a、弁体9の上下大径部9a、9bには、これら7、8a、9a、9bが摺動する際の抵抗を小さくするため、それぞれ複数の環状溝が形成されている。
【0031】
上記の構成を有する増圧器1は、切替弁21を介して圧油供給源PとタンクTに接続されており、シリンダ20に加圧した圧油を送るようになっている。
【0032】
以下、図2〜図5を参照して、増圧器1の回路および増圧器1を用いた回路について説明する。
【0033】
図2〜図5中において破線で囲まれた部分が増圧器1を表している。増圧器1は三つのポートを有し、第1ポートP11は、シリンダ20のAポートに接続され、第2ポートP12は、切替弁21に接続され、第3ポートP13は、シリンダ20のBポートと切替弁21とを接続する流路に接続されている。
【0034】
以下、シリンダ20のAポートと増圧器1の第1ポートP11とを接続する流路を流路La、シリンダ20のBポートと切替弁21とを接続する流路を流路Lb、切替弁21と増圧器1の第2ポートP12とを接続する流路を流路Lcと呼ぶ。
【0035】
増圧器1内には、第1ポートP11と第2ポートP12とを接続する流路L1が形成されている。流路L1は、加圧室2上部の、加圧ピストン6の位置に関わらず常時開口する位置に形成されたP1ポートに逆止弁CP2を介して接続されている。また、加圧室2の上端には出力用のO1ポートが形成されている。O1ポートの下流側には逆止弁CP1が配され、逆止弁CP1が第1ポートP11に接続されている。
【0036】
さらに、加圧室2の中ほどやや下寄り部には、伝達部8の大径部8aの上昇により閉じられる位置にP2ポートが形成され、このP2ポートが、流路19を介して流路L1に接続されている。さらにP2ポートの下側にC1ポートが形成され、このC1ポートが流路15によって弁室4の上部に接続されている。C1ポートは、大径部8aが下降するとP2ポートと連通する位置にある。
【0037】
駆動室3の上端部には、駆動ピストン7の上下動によらず常時開口するT1ポートが形成されている。T1ポートは、第3ポートP13に接続されている。また、駆動室3の上端部には、駆動ピストン7の上下動によらず常時開口するT2ポートが形成されている。T2ポートは、弁室4に流路16を介して接続されている。先に述べたC1ポートは、大径部8aが上昇するとT1、T2ポートに連通するとともにP2ポートとは遮断される位置にある。
【0038】
また、駆動室3の下端部には、駆動ピストン7の上下動によらず常時開口するC2ポートが形成されている。C2ポートは、流路17を介して弁室4に接続されている。
【0039】
弁室4の上端には、C3ポートが形成されている。C3ポートは、先に述べた加圧室2のC1ポートに流路15を介して接続されている。弁室4の弁体9の上下動により上側大径部9aによって開閉される位置には、T3ポートが形成されている。T3ポートは、駆動室3のT2ポートに流路16を介して接続されている。さらに、弁室4の弁体9の位置によらず常時開口する位置にC4ポートが形成されている。C4ポートは、駆動室3のC2ポートに流路17を介して接続されている。そして、C4ポートの下側にあって弁体9の上下動に従って下側大径部9bによって開閉される位置にP3ポートが形成されている。P3ポートは、流路L1に接続されている。
【0040】
さらに、弁室4の大径部分の下端部には、常時開口する位置にT4ポートが形成されている。T4ポートは、駆動室3のT2ポートに流路18を介して接続されている。また、弁室4の最下端部には、流路L1に接続されたP4ポートが形成されている。
【0041】
そして、流路L1における逆止弁CP2に接続された部分の下流側にはパイロット逆止弁CP3が配されている。パイロット逆止弁CP3のパイロットポートは、第3ポートP13に接続されている。
【0042】
以下、上記増圧器1を用いた回路でシリンダ20を伸縮させる際の動作について説明する。
【0043】
まず、シリンダ20を伸ばす場合について説明する。シリンダ20を伸ばすには、シリンダ20のAポートに圧油を供給し、Bポートから圧油を排出する必要がある。このため、切替弁21によって流路Lcを圧油供給源Pに接続し、流路Lbをタンクに接続する。したがって、流路L1は圧油供給源Pに接続され、第3ポートP13はタンクTに接続された状態となり、パイロット逆止弁CP3のパイロットポートはタンクTに接続されることになる。この場合、増圧器1は以下のようにして動作する。
【0044】
まず、図2に示した初期状態から駆動ピストン7および加圧ピストン6が上昇して図3に示した状態になる際の動作について説明する。図2に示した状態では、加圧ピストン6、伝達部8、駆動ピストン7が下方に位置し、かつ弁体9、プランジャ10が下方に位置している。弁室4の最も下のポートであるP4ポートは、流路L1、Lcを介して圧油供給源Pに接続され、プランジャ10の下部にも圧油供給源Pからの圧力がかかる。弁室4の最も上のポートであるC3ポートは、流路15、19、および流路L1を介して圧油供給源Pに接続され、弁体9の上端部には圧油供給源Pからの圧力がかかる。そして、弁体9の上端部の径は、プランジャ10の下部の径より大きいので下向の力が大きく、弁体9およびプランジャ10は下方に位置したまま動かない。
【0045】
このとき、駆動室3のC2ポートは、流路17、C4、P3ポートおよび流路L1、Lcを介して圧油供給源Pに接続され、駆動ピストン7下面には圧油供給源Pからの圧力がかかる。一方、加圧室2のP1ポートも流路L1、Lcを介して圧油供給源Pに接続され、加圧ピストン6の上端面にも、圧油供給源Pからの圧力がかかる。そして、加圧ピストン6の径より駆動ピストン7の径が大きいので、駆動ピストン7および加圧ピストン6は上昇し、O1ポートから加圧された圧油が吐出され、シリンダ20のAポートに加圧された圧油が供給される。このようにして図3に示した状態となる。
【0046】
次いで、図3に示した状態から弁体9およびプランジャ10が上昇して図4に示した状態になる際の動作について説明する。図3に示した状態では、伝達部8の大径部8aによりP2ポートが閉じられる。そして、P2ポートと連通していたC1ポートは、T1ポートおよび第3ポートP13を介してタンクTに接続される。このようにして、C1ポートに流路15を介して接続されたC3ポートはタンクTに接続され、弁体9の上端部にはタンクTからの圧力に下がる。一方、プランジャ10には圧油供給源Pからの圧力がかかったままであるので弁体9およびプランジャ10は上昇する。このようにして図4に示した状態となる。
【0047】
次に、図4に示した状態から駆動ピストン7および加圧ピストン6が下降して図5に示した状態になる際の動作について説明する。図4に示した状態では、弁体9の下側大径部9bによってP3ポートが閉じられるとともにT3ポートが開いてC4ポートと連通する。T3ポートは、流路16、T2、T1ポートおよび第3ポートP13を介してタンクに接続されているので、C4ポートに流路17を介して接続されたC2ポートは、タンクTに接続されて、駆動ピストン7下面はタンクTからの圧力に下がる。
【0048】
一方、加圧ピストン6の上端面には、圧油供給源Pの圧力がかかったままであるので駆動ピストン7および加圧ピストン6は下降する。
【0049】
最後に、図5に示した状態から弁体9およびプランジャ10が下降して図2に示した状態に戻る際の動作について説明する。図5に示した状態では、伝達部8の大径部8aによってC1ポートとT2ポートとの連通が遮断され、C1ポートがP2ポートと連通する。P2ポートは、流路19および流路L1、Lcを介して圧油供給源Pに接続され、C1ポートは、流路15によってC3ポートに接続されているので、C3ポートは、圧油供給源Pに接続されて、弁体9の上面に圧油供給源Pからの圧力がかかる。
【0050】
一方、プランジャ10の下面には圧油供給源Pからの圧力がかかったままである。しかし、弁体9の上面の径がプランジャ10の下面の径より大きいので弁体9およびプランジャ10は下降し、図2で示した状態に戻る。
【0051】
増圧器1が、上記の動作を繰り返すことで加圧室2の圧油が加圧されてO1ポートから送り出される。送り出された圧油は第1ポートP11を介してシリンダ20のAポートに供給され、シリンダ20が伸びる。
【0052】
シリンダ20が縮む場合は、切替弁21が切り替わって図5に破線で示したように、流路LcがタンクTに接続され、流路Lbが圧油供給源Pに接続される。したがって、流路L1はタンクTに接続される。一方、第3ポートP13は圧油供給源Pに接続されることになり、パイロット逆止弁CP3のパイロットポートは圧油供給源Pに接続されてパイロット逆止弁CP3が開く。
【0053】
この際、シリンダ20のBポートには圧油供給源Pからの圧油が供給され、シリンダ20は縮んで、シリンダ20のAポートからはシリンダ内部の圧油が排出され、流路L1を通ってタンクTへと戻される。なお、このとき、駆動室3のC2ポートにつながる流路17は、C4、P3ポート、流路L1を解してタンクTにつながっているので増圧器1は動作しない。
【0054】
上記のように増圧器1が動作を行なう際、加圧ピストン6は、P1ポートとP2ポートとの間で上下動を行なうのみであるので、シール装置11はP1ポートおよびP2ポートのいずれをも通過することがなく、シール装置11が損傷することがない。
【0055】
したがって加圧室2内の圧力の如何に関わらずシール装置11によって下方に圧油が、すなわち加圧室2における加圧ピストン6の下側の空間や駆動室3内に圧油が漏れるのが防止される。
【0056】
また、シール装置11により、加圧室2から加圧ピストン6の下方空間への圧油の漏れが防止されるので、加圧ピストン6と加圧室2周壁とのクリアランスを大きくすることができ、塵埃が加圧室2内に侵入した場合の焼付きの発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態の増圧器の縦断面図、(b)は同増圧器の(a)とは異なる断面でシリンダに装着した縦断面図である。
【図2】同増圧器の回路の概略構成図である。
【図3】図2とは異なる状態の回路の概略構成図である。
【図4】図3とは異なる状態の回路の概略構成図である。
【図5】図4とは異なる状態の回路の概略構成図である。
【図6】従来の増圧器の図2相当の図である。
【符号の説明】
1 増圧器
2 加圧室
3 駆動室
4 弁室
5 ブロック状部材(シリンダ)
6 加圧ピストン
7 駆動ピストン
8 伝達部
8a 大径部
9 弁体
9a 上側大径部
9b 下側大径部
10 プランジャ
11 シール装置
15 流路
16 流路
17 流路
18 流路
19 流路
20 シリンダ
21 切替弁
50 増圧器
51 加圧室
52 加圧ピストン
53 伝達部
54 駆動室
55 駆動ピストン
56 シリンダ
57 切替バルブ
59 制御弁
59a 弁体
59b 大径部
P 圧油供給源
T タンク
L1 流路
La〜Lc 流路

Claims (2)

  1. 加圧室および加圧室に連通しかつ加圧室より横断面積の大きい駆動室が形成されたシリンダと、
    加圧室内に上下摺動自在に配された加圧ピストンと、
    駆動室内に上下摺動自在に配された駆動ピストンと、
    両ピストン間に配された伝達部と、
    駆動ピストンの下側に付与する圧力を切り替えて駆動ピストン、伝達部および加圧ピストンを上下に移動させる制御弁とを備え、
    加圧ピストンが、シール装置を有し、
    伝達部が、加圧ピストンより径の大きくかつ加圧ピストンおよび駆動ピストンと上下に間隔を置いて設けられた大径部を有し、
    大径部の上下動により大径部の上側の空間または大径部の下側の空間が制御弁に連通されて制御弁に付与される圧力が切り替わるようになっている、増圧器。
  2. 加圧室の下部における伝達部の大径部が上下に摺動する部分は、加圧室の上部より径が大きい、請求項1記載の増圧器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010501063A (ja) * 2006-08-18 2010-01-14 スカンヴィル エー ピー エス ダブルシートバルブを備える圧力ブースタ

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JP2010501063A (ja) * 2006-08-18 2010-01-14 スカンヴィル エー ピー エス ダブルシートバルブを備える圧力ブースタ

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