JP2004345410A - 扉開閉装置 - Google Patents

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JP2004345410A JP2003142335A JP2003142335A JP2004345410A JP 2004345410 A JP2004345410 A JP 2004345410A JP 2003142335 A JP2003142335 A JP 2003142335A JP 2003142335 A JP2003142335 A JP 2003142335A JP 2004345410 A JP2004345410 A JP 2004345410A
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Hideki Niwa
秀記 丹羽
Hisaaki Tanaka
寿明 田中
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Abstract

【課題】軽量化することができる扉開閉装置を提供すること。
【解決手段】扉開閉装置100は、扉30の回転軸の延在方向のうち一の方向の扉30の端側に配置されて扉30を開閉させるシリンダアクチュエータ110と、扉30の回転軸の延在方向のうち他の方向の扉30の端側に配置されて扉30を開閉させるシリンダアクチュエータ120と、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120を機械的に同期させるアクチュエータ同期部170とを備えるようにする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉を開閉する扉開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、扉を開閉する扉開閉装置として、複数のランプ扉駆動装置によって航空機のランプ扉を開閉するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−26099号公報(第4−6頁、第1−7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の扉開閉装置においては、ランプ扉を開閉する複数のランプ扉駆動装置が別々に動作したときにランプ扉にねじれが発生するので、ランプ扉に発生するねじれを抑制するためにランプ扉を高剛性化しなければならず、重量化するという問題が有った。
【0005】
そこで、本発明は、軽量化することができる扉開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の扉開閉装置は、扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1シリンダアクチュエータと、前記延在方向のうち他の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第2シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第2シリンダアクチュエータを機械的に同期させる同扉アクチュエータ同期部とを備えた構成を有している。
【0007】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、第1シリンダアクチュエータ及び第2シリンダアクチュエータが同期して動作するので、扉にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、本発明の扉開閉装置は、第1シリンダアクチュエータ及び第2シリンダアクチュエータが同期して動作しない場合と比較して、扉の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0008】
また、本発明の扉開閉装置は、前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記他の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第3シリンダアクチュエータと、前記一の方向の前記対称扉の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第4シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第4シリンダアクチュエータを機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部と、前記第2シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる他端側アクチュエータ同期部とを備えた構成を有している。
【0009】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、第3シリンダアクチュエータ及び第4シリンダアクチュエータが同期して動作するので、対称扉にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、本発明の扉開閉装置は、第3シリンダアクチュエータ及び第4シリンダアクチュエータが同期して動作しない場合と比較して、対称扉の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0010】
また、本発明の扉開閉装置は、前記同扉アクチュエータ同期部は、軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤと、前記第1シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第1運動変換部と、前記第2シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第2運動変換部とを有した構成を有している。
【0011】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、同扉アクチュエータ同期部がワイヤに代えてリンクなどのワイヤ以外の機構で構成されている場合と比較して、同扉アクチュエータ同期部を小型化することができるので、軽量化することができる。
【0012】
また、本発明の扉開閉装置は、扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1シリンダアクチュエータと、前記延在方向のうち他の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第2シリンダアクチュエータと、前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記他の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第3シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる異扉アクチュエータ同期部と、前記第2シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる他端側アクチュエータ同期部とを備えた構成を有している。
【0013】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、第1シリンダアクチュエータ及び第2シリンダアクチュエータが同期して動作するので、扉にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、本発明の扉開閉装置は、第1シリンダアクチュエータ及び第2シリンダアクチュエータが同期して動作しない場合と比較して、扉の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0014】
また、本発明の扉開閉装置は、前記一の方向の前記対称扉の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第4シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第4シリンダアクチュエータを機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部とを備えた構成を有している。
【0015】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、第3シリンダアクチュエータ及び第4シリンダアクチュエータが同期して動作するので、対称扉にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、本発明の扉開閉装置は、第3シリンダアクチュエータ及び第4シリンダアクチュエータが同期して動作しない場合と比較して、対称扉の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0016】
また、本発明の扉開閉装置は、前記異扉アクチュエータ同期部は、軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤと、前記第1シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第1運動変換部と、前記第3シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第2運動変換部とを有した構成を有している。
【0017】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、異扉アクチュエータ同期部がワイヤに代えてリンクなどのワイヤ以外の機構で構成されている場合と比較して、異扉アクチュエータ同期部を小型化することができるので、軽量化することができる。
【0018】
また、本発明の扉開閉装置は、扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1端側シリンダアクチュエータと、前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記一の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第2端側シリンダアクチュエータと、互いに連結された複数のリンクを有して前記第1端側シリンダアクチュエータ及び前記第2端側シリンダアクチュエータを前記複数のリンクを介して機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部と、前記扉及び前記対称扉が開いたときに前記扉及び前記対称扉の間を通過する通過部材を備え、前記通過部材は、前記複数のリンクの少なくとも1つに対して固定された構成を有している。
【0019】
この構成により、本発明の扉開閉装置は、通過部材を駆動する機構として一端側アクチュエータ同期部を利用するので、通過部材を駆動する機構として一端側アクチュエータ同期部以外の機構を利用する場合と比較して、部品点数を低減することができ、軽量化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0021】
まず、本実施の形態に係る扉開閉装置の構成について説明する。
【0022】
図1及び図2に示すように、航空機10は、図示していない貨物を格納する格納室20aが形成された機体20と、航空機10の底部に配置されて格納室20aを覆う扉30及び扉40と、機体20に形成された格納室20aの内部に設置された扉開閉装置100(図3参照。)を備えている。
【0023】
ここで、扉30は、回転軸31aを中心に回動可能に機体20に支持された第1扉部31と、回転軸32aを中心に回動可能に第1扉部31に支持された第2扉部32とを有している。
【0024】
また、扉40は、回転軸41aを中心に回動可能に機体20に支持された第1扉部41と、回転軸42aを中心に回動可能に第1扉部41に支持された第2扉部42とを有しており、扉30と対称に配置されて扉30と共に両開き扉を形成している。即ち、扉40は、本発明の対称扉を構成している。
【0025】
そして、図3から図5までに示すように、扉開閉装置100は、扉30の回転軸31aの延在方向のうち矢印30a(図2参照。)で示す一の方向の扉30の端側、即ち、扉30のうち航空機10(図1参照。)の前方の端側に配置されて扉30を開閉させるシリンダアクチュエータ110と、扉30の回転軸31aの延在方向のうち矢印30b(図2参照。)で示す他の方向の扉30の端側、即ち、扉30のうち航空機10の後方の端側に配置されて扉30を開閉させるシリンダアクチュエータ120と、扉40のうち航空機10の後方の端側に配置されて扉40を開閉させるシリンダアクチュエータ130と、扉40のうち航空機10の前方の端側に配置されて扉40を開閉させるシリンダアクチュエータ140とを備えている。
【0026】
即ち、シリンダアクチュエータ110は、本発明の第1シリンダアクチュエータ及び第1端側シリンダアクチュエータを構成しており、シリンダアクチュエータ120は、本発明の第2シリンダアクチュエータを構成しており、シリンダアクチュエータ130は、本発明の第3シリンダアクチュエータを構成しており、シリンダアクチュエータ140は、本発明の第4シリンダアクチュエータ及び第2端側シリンダアクチュエータを構成している。
【0027】
ここで、シリンダアクチュエータ110は、回転軸111aを中心に回動可能に航空機10の機体20(図1参照。)に支持されたシリンダケース111と、シリンダケース111に収納されてシリンダケース111と共にシリンダ室110a及びシリンダ室110bを形成したピストン112と、ピストン112に一体に形成されたピストンロッド113とを有している。
【0028】
また、シリンダアクチュエータ120は、回転軸121aを中心に回動可能に航空機10の機体20に支持されたシリンダケース121と、シリンダケース121に収納されてシリンダケース121と共にシリンダ室120a及びシリンダ室120bを形成したピストン122と、ピストン122に一体に形成されたピストンロッド123とを有している。
【0029】
また、シリンダアクチュエータ130は、回転軸131aを中心に回動可能に航空機10の機体20に支持されたシリンダケース131と、シリンダケース131に収納されてシリンダケース131と共にシリンダ室130a及びシリンダ室130bを形成したピストン132と、ピストン132に一体に形成されたピストンロッド133とを有している。
【0030】
また、シリンダアクチュエータ140は、回転軸141aを中心に回動可能に航空機10の機体20に支持されたシリンダケース141と、シリンダケース141に収納されてシリンダケース141と共にシリンダ室140a及びシリンダ室140bを形成したピストン142と、ピストン142に一体に形成されたピストンロッド143とを有している。
【0031】
また、扉開閉装置100は、油が供給される油室151aが形成されてシリンダアクチュエータ130のシリンダケース131に対してピストン132を固定するピストン固定装置151と、油が供給される油室155aが形成されてシリンダアクチュエータ140のシリンダケース141に対してピストン142を固定するピストン固定装置155とを備えている。
【0032】
また、扉開閉装置100は、図示していないポンプから供給される油の中の塵を取り除くフィルタ161と、フィルタ161側からフィルタ161側とは反対側に油を通過させるとともにフィルタ161側とは反対側からフィルタ161側への油の通過を防止する逆止弁162と、逆止弁162側から供給された油をシリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、110b、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、120b、ピストン固定装置151の油室151a及びピストン固定装置155の油室155aに供給するとともにシリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、110b、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、120b、ピストン固定装置151の油室151a及びピストン固定装置155の油室155aから排出された油を図示していないタンクに排出する切換弁163とを備えている。
【0033】
また、扉開閉装置100は、図示していないポンプから供給される油の中の塵を取り除くフィルタ165と、フィルタ165側からフィルタ165側とは反対側に油を通過させるとともにフィルタ165側とは反対側からフィルタ165側への油の通過を防止する逆止弁166と、逆止弁166側から供給された油をシリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、130b及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、140bに供給するとともにシリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、130b及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、140bから排出された油を図示していないタンクに排出する切換弁167とを備えている。
【0034】
なお、扉開閉装置100の油圧系統には、シリンダアクチュエータ110、シリンダアクチュエータ120、ピストン固定装置151及びピストン固定装置155に対して油を給排する第1油圧系統164と、シリンダアクチュエータ130及びシリンダアクチュエータ140に対して油を給排する第2油圧系統168とがあり、第1油圧系統164及び第2油圧系統168は、相互に独立している。
【0035】
また、扉開閉装置100は、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120を機械的に同期させる同扉アクチュエータ同期部としてのアクチュエータ同期部170と、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ140を機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部としてのアクチュエータ同期部190と、シリンダアクチュエータ120及びシリンダアクチュエータ130を機械的に同期させる他端側アクチュエータ同期部としてのアクチュエータ同期部210と、航空機10の格納室20a(図1参照。)に風が吹き入ることを防止するための風防止板230とを備えている。
【0036】
また、扉開閉装置100は、航空機10の図示していない操縦室の内部に設置されてピストン固定装置151によるシリンダアクチュエータ130のピストン132の固定を解除するとともにピストン固定装置155によるシリンダアクチュエータ140のピストン142の固定を解除する固定解除装置240と、固定解除装置240とピストン固定装置151及びピストン固定装置155とを連結したワイヤ241と、航空機10の図示していない外部ドアの近傍に設置されてピストン固定装置151によるシリンダアクチュエータ130のピストン132の固定を解除するとともにピストン固定装置155によるシリンダアクチュエータ140のピストン142の固定を解除する固定解除装置250と、固定解除装置250とピストン固定装置151及びピストン固定装置155とを連結したワイヤ251とを備えている。
【0037】
なお、ピストン固定装置151は、シリンダアクチュエータ130のピストン132に係合することによってシリンダケース131に対してピストン132を固定する係合部152と、係合部152がピストン132に近付く方向に係合部152を付勢する付勢部材153とを有している。そして、ピストン固定装置151は、油室151aに油が供給されることによって、係合部152が付勢部材153による付勢に抵抗しながらピストン132から遠ざかる方向に移動するようになっている。また、ピストン固定装置151は、固定解除装置240によってワイヤ241が引っ張られ、又は、固定解除装置250によってワイヤ251が引っ張られることによっても、係合部152が付勢部材153による付勢に抵抗しながらピストン132から遠ざかる方向に移動するようになっている。
【0038】
また、ピストン固定装置155は、シリンダアクチュエータ140のピストン142に係合することによってシリンダケース141に対してピストン142を固定する係合部156と、係合部156がピストン142に近付く方向に係合部156を付勢する付勢部材157とを有している。そして、ピストン固定装置155は、油室155aに油が供給されることによって、係合部156が付勢部材157による付勢に抵抗しながらピストン142から遠ざかる方向に移動するようになっている。また、ピストン固定装置155は、固定解除装置240によってワイヤ241が引っ張られ、又は、固定解除装置250によってワイヤ251が引っ張られることによっても、係合部156が付勢部材157による付勢に抵抗しながらピストン142から遠ざかる方向に移動するようになっている。
【0039】
また、切換弁163は、フィルタ161及び逆止弁162を介して図示していないポンプに連通したポート163aと、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、ピストン固定装置151の油室151a及びピストン固定装置155の油室155aに連通したポート163bと、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110b及びシリンダアクチュエータ120のシリンダ室120bに連通したポート163cと、図示していないタンクに連通したポート163dとが形成され、ポート163a及びポート163bを相互に連通するとともにポート163c及びポート163dを相互に連通する第1連通状態163Aと、ポート163a及びポート163cを相互に連通するとともにポート163b及びポート163dを相互に連通する第2連通状態163Bと、ポート163aをポート163b、ポート163c及びポート163dから遮断するとともにポート163b、ポート163c及びポート163dを相互に連通する第3連通状態163Cとを取るようになっている。
【0040】
また、切換弁167は、フィルタ165及び逆止弁166を介して図示していないポンプに連通したポート167aと、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140aに連通したポート167bと、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130b及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140bに連通したポート167cと、図示していないタンクに連通したポート167dとが形成され、ポート167a及びポート167bを相互に連通するとともにポート167c及びポート167dを相互に連通する第1連通状態167Aと、ポート167a及びポート167cを相互に連通するとともにポート167b及びポート167dを相互に連通する第2連通状態167Bと、ポート167aをポート167b、ポート167c及びポート167dから遮断するとともにポート167b、ポート167c及びポート167dを相互に連通する第3連通状態167Cとを取るようになっている。
【0041】
また、アクチュエータ同期部170は、一端にウォーム171aが形成されるとともに他端に歯車171bが形成されて軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤ171と、ワイヤ171の歯車171bと噛み合った歯車172と、一端に歯車172と噛み合った歯車173aが形成されるとともに他端に歯車173bが形成されて軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤ173と、ワイヤ173の歯車173bと噛み合った歯車174と、一端に歯車174と噛み合った歯車175aが形成されるとともに他端にウォーム175bが形成されて軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤ175と、航空機10の図示していない操縦室の内部に設置されて歯車172に固定されたハンドル176と、航空機10の図示していない外部ドアの近傍に設置されて歯車174に固定されたハンドル177と、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120の間に配置されて内部にワイヤ171、173及び175を通したワイヤ用管178と、シリンダアクチュエータ110の内部に設置されてシリンダアクチュエータ110のピストン112の直線運動及びワイヤ171の軸を中心とした回転運動を相互に変換する第1運動変換部としての運動変換部181と、シリンダアクチュエータ120の内部に設置されてシリンダアクチュエータ120のピストン122の直線運動及びワイヤ175の軸を中心とした回転運動を相互に変換する第2運動変換部としての運動変換部185とを有している。
【0042】
また、運動変換部181は、ワイヤ171のウォーム171aと噛み合ったウォームホイール182と、ウォームホイール182と一体に形成されたボールねじ183とを有している。ここで、ボールねじ183は、シリンダアクチュエータ110のピストン112の内部に設置されてピストン112の直線運動とボールねじ183自身の回転運動とを相互に変換するようになっている。
【0043】
また、運動変換部185は、ワイヤ175のウォーム175bと噛み合ったウォームホイール186と、ウォームホイール186と一体に形成されたボールねじ187とを有している。ここで、ボールねじ187は、シリンダアクチュエータ120のピストン122の内部に設置されてピストン122の直線運動とボールねじ187自身の回転運動とを相互に変換するようになっている。
【0044】
また、アクチュエータ同期部190は、一端がシリンダアクチュエータ110のピストンロッド113の先端に回転軸190aを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸190bを中心に回動可能に支持されたリンク191と、一端がシリンダアクチュエータ140のピストンロッド143の先端に回転軸190cを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸190dを中心に回動可能に支持されたリンク192と、一端がシリンダアクチュエータ110のピストンロッド113の先端に回転軸190aを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の扉30の第2扉部32に回転軸190eを中心に回動可能に支持されたリンク193と、一端がシリンダアクチュエータ140のピストンロッド143の先端に回転軸190cを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の扉40の第2扉部42に回転軸190fを中心に回動可能に支持されたリンク194と、一端が航空機10の扉30の第2扉部32に回転軸190eを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸190gを中心に回動可能に支持されたリンク195と、一端が航空機10の扉40の第2扉部42に回転軸190fを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸190hを中心に回動可能に支持されたリンク196と、一端がリンク191に回転軸190iを中心に回動可能に支持されたリンク197と、一端がリンク192に回転軸190jを中心に回動可能に支持されたリンク198と、回転軸190kを中心にリンク197を回動可能に支持するとともに回転軸190lを中心にリンク198を回動可能に支持したリンク199と、航空機10の機体20に固定されて矢印10a及び矢印10bで示す方向にリンク199を移動可能に支持したガイドレール200とを有している。即ち、アクチュエータ同期部190は、互いに連結された複数のリンク191〜199を有しており、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ140を複数のリンク191〜199を介して機械的に同期させるようになっている。なお、リンク191とリンク192とは略同一の長さであり、リンク193とリンク194とは略同一の長さであり、リンク195とリンク196とは略同一の長さであり、リンク197とリンク198とは略同一の長さである。
【0045】
また、風防止板230は、アクチュエータ同期部190のリンク199と一体に形成されており、扉30及び扉40が開いたときにリンク199と共に矢印10aで示す方向に移動することによって扉30及び扉40の間を通過するようになっている。即ち、風防止板230は、アクチュエータ同期部190のリンク199に対して固定されており、本発明の通過部材を構成している。
【0046】
また、アクチュエータ同期部210は、一端がシリンダアクチュエータ120のピストンロッド123の先端に回転軸210aを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸210bを中心に回動可能に支持されたリンク211と、一端がシリンダアクチュエータ130のピストンロッド133の先端に回転軸210cを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸210dを中心に回動可能に支持されたリンク212と、一端がシリンダアクチュエータ120のピストンロッド123の先端に回転軸210aを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の扉30の第2扉部32に回転軸210eを中心に回動可能に支持されたリンク213と、一端がシリンダアクチュエータ130のピストンロッド133の先端に回転軸210cを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の扉40の第2扉部42に回転軸210fを中心に回動可能に支持されたリンク214と、一端が航空機10の扉30の第2扉部32に回転軸210eを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸210gを中心に回動可能に支持されたリンク215と、一端が航空機10の扉40の第2扉部42に回転軸210fを中心に回動可能に支持されて他端が航空機10の機体20に回転軸210hを中心に回動可能に支持されたリンク216と、一端がリンク211に回転軸210iを中心に回動可能に支持されたリンク217と、一端がリンク212に回転軸210jを中心に回動可能に支持されたリンク218と、回転軸210kを中心にリンク217を回動可能に支持するとともに回転軸210lを中心にリンク218に回動可能に支持したリンク219と、航空機10の機体20に固定されて矢印10a及び矢印10bで示す方向にリンク219を移動可能に支持したガイドレール220とを有している。即ち、アクチュエータ同期部210は、互いに連結された複数のリンク211〜219を有しており、シリンダアクチュエータ120及びシリンダアクチュエータ130を複数のリンク211〜219を介して機械的に同期させるようになっている。なお、リンク211とリンク212とは略同一の長さであり、リンク213とリンク214とは略同一の長さであり、リンク215とリンク216とは略同一の長さであり、リンク217とリンク218とは略同一の長さである。
【0047】
次に、本実施の形態に係る扉開閉装置の動作について説明する。
【0048】
まず、第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が充分である場合の扉開閉装置100の動作について説明する。
【0049】
航空機10の扉30及び扉40が図1及び図2に示すように閉じているとき、扉開閉装置100は、外部からの指示によって切換弁163、167がそれぞれ第1連通状態163A、167Aにされると、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、シリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、ピストン固定装置151の油室151a及びピストン固定装置155の油室155aに図示していないポンプから油が供給されるとともに、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110b、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120b、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130b及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140bから図示していないタンクに油が排出される。
【0050】
ピストン固定装置151は、油室151aに油が供給されると、係合部152が付勢部材153による付勢に抵抗しながらピストン132から遠ざかる方向に移動するので、係合部152とピストン132との係合が解除されて、係合部152によるピストン132の固定を解除する。同様に、ピストン固定装置155は、油室155aに油が供給されると、係合部156によるピストン142の固定を解除する。
【0051】
そして、シリンダアクチュエータ110、120、130、140は、ピストン固定装置151、156によるピストン132、142の固定が解除されると、図示していないポンプから供給された油によって駆動される。
【0052】
ここで、シリンダアクチュエータ110のピストン112の直線運動は、運動変換部181のボールねじ183、ウォームホイール182及びワイヤ171のウォーム171aを介してワイヤ171の軸を中心とした回転運動に変換され、ワイヤ171の歯車171b、歯車172及びワイヤ173の歯車173aを介してワイヤ173の軸を中心とした回転運動に変換され、ワイヤ173の歯車173b、歯車174及びワイヤ175の歯車175aを介してワイヤ175の軸を中心とした回転運動に変換された後、ワイヤ175のウォーム175b、運動変換部185のウォームホイール186及びボールねじ187を介してシリンダアクチュエータ120のピストン122の直線運動に変換される。同様に、シリンダアクチュエータ120のピストン122の直線運動は、ボールねじ187、ウォームホイール186、ワイヤ175、歯車174、ワイヤ173、歯車172、ワイヤ171、ウォームホイール182及びボールねじ183を介してシリンダアクチュエータ110のピストン112の直線運動に変換される。即ち、シリンダアクチュエータ110、120は、アクチュエータ同期部170によって互いに同期して動作させられる。
【0053】
また、シリンダアクチュエータ110、140は、アクチュエータ同期部190によって互いに同期して動作させられ、シリンダアクチュエータ120、130は、アクチュエータ同期部210によって互いに同期して動作させられる。
【0054】
したがって、シリンダアクチュエータ110、120、130、140は、互いに同期して動作する。
【0055】
そして、シリンダアクチュエータ110、120、130、140が互いに同期して動作すると、扉開閉装置100は、図4及び図5に示す状態から図6及び図7に示す状態に変化し、航空機10を図1及び図2に示す状態から図8及び図9に示す状態にする。即ち、扉開閉装置100は、航空機10の扉30及び扉40を開きながら扉30及び扉40の間から格納室20aの外部にアクチュエータ同期部190のリンク199によって風防止板230を出す。
【0056】
なお、風防止板230は、図8に示すように、航空機10が飛行しているときに航空機10の前方側から後方側に流れる風300に当たることによって、風300が航空機10の格納室20aに吹き入ることを防止することができる。したがって、風防止板230は、例えば格納室20aに爆弾などの爆発物が格納されているときであっても、扉30及び扉40の間から格納室20aに吹き入る風に起因する衝撃によって爆発物が爆発することを防止することができる。また、風防止板230は、例えば扉30及び扉40の間から格納室20aの外部に爆弾を投下するときに、投下する爆弾に風300が当たることを防止することができる。
【0057】
また、航空機10の扉30及び扉40が図8及び図9に示すように開いているとき、扉開閉装置100は、外部からの指示によって切換弁163、167がそれぞれ第2連通状態163B、167Bにされると、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110b、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120b、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130b及びシリンダアクチュエータ140のシリンダ室140bに図示していないポンプから油が供給されるとともに、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、シリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、ピストン固定装置151の油室151a及びピストン固定装置155の油室155aから図示していないタンクに油が排出される。
【0058】
ピストン固定装置151は、油室151aから油が排出されると、係合部152が付勢部材153によってピストン132に近付く方向に移動させられる。同様に、ピストン固定装置155は、油室155aから油が排出されると、係合部156が付勢部材157によってピストン142に近付く方向に移動させられる。
【0059】
また、シリンダアクチュエータ110、120、130、140は、図示していないポンプから供給された油によって駆動されて、アクチュエータ同期部170、190及び210によって互いに同期して動作させられる。
【0060】
そして、扉開閉装置100は、図6及び図7に示す状態から図4及び図5に示す状態に変化し、航空機10を図8及び図9に示す状態から図1及び図2に示す状態にする。即ち、扉開閉装置100は、航空機10の扉30及び扉40の間から格納室20aの内部にアクチュエータ同期部190のリンク199によって風防止板230を入れながら扉30及び扉40を閉じる。
【0061】
なお、ピストン固定装置151は、シリンダアクチュエータ130が図7に示す状態から図5に示す状態になると、付勢部材153によってピストン132に近付く方向に移動させられた係合部152がピストン132に係合するので、係合部152によってピストン132を固定する。同様に、ピストン固定装置155は、シリンダアクチュエータ140が図6に示す状態から図4に示す状態になると、係合部156によってピストン142を固定する。
【0062】
次に、第1油圧系統164の油圧が充分であり第2油圧系統168の油圧が不充分である場合の扉開閉装置100の動作について説明する。
【0063】
航空機10の運転中の故障などによって第2油圧系統168の油圧が不充分であるとき、扉開閉装置100は、外部からの指示によって切換弁167が第3連通状態167Cにされ、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、130bと、シリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、140bと、図示していないタンクとが相互に連通させられる。
【0064】
ここで、外部からの指示によって切換弁163が第1連通状態163A又は第2連通状態163Bにされると、シリンダアクチュエータ110、120及びピストン固定装置151、156は、第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が充分である場合と同様に動作する。
【0065】
また、シリンダアクチュエータ140は、シリンダ室140a、140b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部190によってシリンダアクチュエータ110に同期して動作させられる。
【0066】
また、シリンダアクチュエータ130は、シリンダ室130a、130b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部210によってシリンダアクチュエータ120に同期して動作させられる。
【0067】
したがって、扉開閉装置100は、第1油圧系統164の油圧が充分であり第2油圧系統168の油圧が不充分である場合であっても、航空機10の扉30及び扉40を開きながら扉30及び扉40の間から格納室20aの外部に風防止板230を出すことや、航空機10の扉30及び扉40の間から格納室20aの内部に風防止板230を入れながら扉30及び扉40を閉じることができる。
【0068】
次に、第2油圧系統168の油圧が充分であり第1油圧系統164の油圧が不充分である場合の扉開閉装置100の動作について説明する。
【0069】
航空機10の運転中の故障などによって第1油圧系統164の油圧が不充分であるとき、扉開閉装置100は、外部からの指示によって切換弁163が第3連通状態163Cにされ、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、110bと、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、120bと、ピストン固定装置151の油室151aと、ピストン固定装置155の油室155aと、図示していないタンクとが相互に連通させられる。
【0070】
ここで、外部からの指示によって切換弁167が第1連通状態167A又は第2連通状態167Bにされると、シリンダアクチュエータ130、140は、第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が充分である場合と同様に動作する。
【0071】
なお、ピストン固定装置151の油室151aと、図示していないタンクとが相互に連通しているので、ピストン固定装置151は、手動又は電動によって固定解除装置240又は固定解除装置250を介してワイヤ241又はワイヤ251が引っ張られることによって、係合部152によるピストン132の固定を解除することができる。同様に、ピストン固定装置155の油室155aと、図示していないタンクとが相互に連通しているので、ピストン固定装置155は、手動又は電動によって固定解除装置240又は固定解除装置250を介してワイヤ241又はワイヤ251が引っ張られることによって、係合部156によるピストン142の固定を解除することができる。
【0072】
また、シリンダアクチュエータ110は、シリンダ室110a、110b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部190によってシリンダアクチュエータ140に同期して動作させられる。
【0073】
また、シリンダアクチュエータ120は、シリンダ室120a、120b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部210によってシリンダアクチュエータ130に同期して動作させられる。
【0074】
したがって、扉開閉装置100は、第2油圧系統168の油圧が充分であり第1油圧系統164の油圧が不充分である場合であっても、航空機10の扉30及び扉40を開きながら扉30及び扉40の間から格納室20aの外部に風防止板230を出すことや、航空機10の扉30及び扉40の間から格納室20aの内部に風防止板230を入れながら扉30及び扉40を閉じることができる。
【0075】
次に、第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が不充分である場合の扉開閉装置100の動作について説明する。
【0076】
航空機10の整備時のポンプの意図的な停止や航空機10の飛行時の故障などによって第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が不充分であるとき、扉開閉装置100は、外部からの指示によって切換弁163、167がそれぞれ第3連通状態163C、167Cにされ、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、110bと、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、120bと、ピストン固定装置151の油室151aと、ピストン固定装置155の油室155aと、図示していないタンクとが相互に連通させられるとともに、シリンダアクチュエータ130のシリンダ室130a、130bと、シリンダアクチュエータ140のシリンダ室140a、140bと、図示していないタンクとが相互に連通させられる。
【0077】
なお、ピストン固定装置151の油室151aと、図示していないタンクとが相互に連通しているので、ピストン固定装置151は、手動又は電動によって固定解除装置240又は固定解除装置250を介してワイヤ241又はワイヤ251が引っ張られることによって、係合部152によるピストン132の固定を解除することができる。同様に、ピストン固定装置155の油室155aと、図示していないタンクとが相互に連通しているので、ピストン固定装置155は、手動又は電動によって固定解除装置240又は固定解除装置250を介してワイヤ241又はワイヤ251が引っ張られることによって、係合部156によるピストン142の固定を解除することができる。
【0078】
また、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a、110bと、シリンダアクチュエータ120のシリンダ室120a、120bと、図示していないタンクとが相互に連通しているので、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120は、手動又は電動によってハンドル176又はハンドル176が回転させられることによって、アクチュエータ同期部170によって互いに同期して動作させられる。
【0079】
また、シリンダアクチュエータ140は、シリンダ室140a、140b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部190によってシリンダアクチュエータ110に同期して動作させられる。
【0080】
また、シリンダアクチュエータ130は、シリンダ室130a、130b及び図示していないタンクが相互に連通しているので、アクチュエータ同期部210によってシリンダアクチュエータ120に同期して動作させられる。
【0081】
したがって、扉開閉装置100は、第1油圧系統164及び第2油圧系統168の両方の油圧が不充分である場合であっても、航空機10の扉30及び扉40を開きながら扉30及び扉40の間から格納室20aの外部に風防止板230を出すことや、航空機10の扉30及び扉40の間から格納室20aの内部に風防止板230を入れながら扉30及び扉40を閉じることができる。
【0082】
以上に説明したように、扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170を介してシリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120が同期して動作するので、扉30にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、扉開閉装置100は、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120が同期して動作しない場合と比較して、扉30の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0083】
同様に、扉開閉装置100は、シリンダアクチュエータ130及びシリンダアクチュエータ140が同期して動作するので、扉40にねじれが発生することを抑制することができる。したがって、扉開閉装置100は、シリンダアクチュエータ130及びシリンダアクチュエータ140が同期して動作しない場合と比較して、扉40の剛性を低くすることができるので、軽量化することができる。
【0084】
なお、扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170、アクチュエータ同期部190及びアクチュエータ同期部210が油圧と無関係に動作することができるので、油圧系統の油圧が不充分である場合であってもシリンダアクチュエータ110、120、130及び140を同期して動作させることができる。
【0085】
また、扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170がワイヤ171、173、175で構成されているので、アクチュエータ同期部170がワイヤ171、173、175に代えてリンクなどのワイヤ以外の機構で構成されている場合と比較して、アクチュエータ同期部170を小型化することができ、軽量化することができる。なお、扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170がワイヤ171、173、175に代えてリンクなどのワイヤ以外の機構で構成されていても良い。
【0086】
また、扉開閉装置100は、風防止板230を駆動する機構としてアクチュエータ同期部190を利用するので、風防止板230を駆動する機構としてアクチュエータ同期部190以外の機構を利用する場合と比較して、部品点数を低減することができ、軽量化することができる。
【0087】
また、扉開閉装置100は、ピストン固定装置151、155をシリンダアクチュエータ130、140に内蔵するようになっていても良い。扉開閉装置100は、ピストン固定装置151、155をシリンダアクチュエータ130、140に内蔵することによって、ピストン固定装置151、155がシリンダアクチュエータ130、140と別に設けられている場合と比較して、小型化することができる。
【0088】
また、扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170のハンドル176、177を歯車172、174から切り離すクラッチを備えていても良い。扉開閉装置100は、アクチュエータ同期部170のハンドル176、177を歯車172、174から切り離すクラッチを備えることによって、例えばハンドル176、177の未使用時に、ハンドル176、177を歯車172、174から切り離すことができる。
【0089】
また、扉開閉装置100は、切換弁163のポート163bと、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a及びシリンダアクチュエータ120のシリンダ室120aとの間をアクチュエータ同期部170のワイヤ用管178を利用して連通するようになっていても良い。扉開閉装置100は、切換弁163のポート163bと、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a及びシリンダアクチュエータ120のシリンダ室120aとの間をアクチュエータ同期部170のワイヤ用管178を利用して連通することによって、切換弁163のポート163bと、シリンダアクチュエータ110のシリンダ室110a及びシリンダアクチュエータ120のシリンダ室120aとの間をアクチュエータ同期部170のワイヤ用管178を利用せずに連通する場合と比較して、小型化することができる。
【0090】
また、扉開閉装置100は、貨物を格納する格納室20aを覆う扉30及び扉40を開閉するようになっているが、扉30及び扉40以外の扉を開閉するようになっていても良い。例えば、扉開閉装置100は、航空機10の脚を格納する空間を覆う扉を開閉するようになっていても良い。
【0091】
なお、扉開閉装置100は、本実施の形態において、扉30及び扉40によって両開き扉を形成しているが、扉40を設けずに扉30だけで片開き扉を形成するようになっていても良い。
【0092】
また、扉開閉装置100は、互いに扉30を開閉するシリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ120をアクチュエータ同期部170によって機械的に同期させているが、運動変換部185をシリンダアクチュエータ130の内部ではなくシリンダアクチュエータ130の内部に設置することによって、扉30を開閉するシリンダアクチュエータ110と、扉40を開閉するシリンダアクチュエータ130とをアクチュエータ同期部170によって機械的に同期させるようになっていても良い。なお、アクチュエータ同期部170は、シリンダアクチュエータ110及びシリンダアクチュエータ130を機械的に同期させるようになっているとき、本発明の異扉アクチュエータ同期部を構成している。
【0093】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、軽量化することができる扉開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉が閉じている状態での本発明の一実施の形態に係る航空機の側面図
【図2】扉が閉じている状態での図1に示す航空機の底面図
【図3】図1に示す航空機に設置された扉開閉装置の構成図
【図4】扉が閉じている状態での図3に示す扉開閉装置の一部の構成図
【図5】扉が閉じている状態での図3に示す扉開閉装置の図4に示す部分とは異なる一部の構成図
【図6】扉が開いている状態での図3に示す扉開閉装置の図4に示す部分の構成図
【図7】扉が開いている状態での図3に示す扉開閉装置の図5に示す部分の構成図
【図8】扉が開いている状態での図1に示す航空機の側面図
【図9】扉が開いている状態での図1に示す航空機の底面図
【符号の説明】
30 扉
31a 回転軸
40 扉(対称扉)
100 扉開閉装置
110 シリンダアクチュエータ(第1シリンダアクチュエータ、第1端側シリンダアクチュエータ)
112 ピストン
120 シリンダアクチュエータ(第2シリンダアクチュエータ)
122 ピストン
130 シリンダアクチュエータ(第3シリンダアクチュエータ)
132 ピストン
140 シリンダアクチュエータ(第4シリンダアクチュエータ、第2端側シリンダアクチュエータ)
170 アクチュエータ同期部(同扉アクチュエータ同期部、異扉アクチュエータ同期部)
171、173、175 ワイヤ
181 運動変換部(第1運動変換部)
185 運動変換部(第2運動変換部)
190 アクチュエータ同期部(一端側アクチュエータ同期部)
191〜199 リンク
210 アクチュエータ同期部(他端側アクチュエータ同期部)
230 風防止板(通過部材)

Claims (7)

  1. 扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1シリンダアクチュエータと、前記延在方向のうち他の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第2シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第2シリンダアクチュエータを機械的に同期させる同扉アクチュエータ同期部とを備えたことを特徴とする扉開閉装置。
  2. 前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記他の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第3シリンダアクチュエータと、前記一の方向の前記対称扉の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第4シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第4シリンダアクチュエータを機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部と、前記第2シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる他端側アクチュエータ同期部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の扉開閉装置。
  3. 前記同扉アクチュエータ同期部は、軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤと、前記第1シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第1運動変換部と、前記第2シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第2運動変換部とを有したことを特徴とする請求項1に記載の扉開閉装置。
  4. 扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1シリンダアクチュエータと、前記延在方向のうち他の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第2シリンダアクチュエータと、前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記他の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第3シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる異扉アクチュエータ同期部と、前記第2シリンダアクチュエータ及び前記第3シリンダアクチュエータを機械的に同期させる他端側アクチュエータ同期部とを備えたことを特徴とする扉開閉装置。
  5. 前記一の方向の前記対称扉の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第4シリンダアクチュエータと、前記第1シリンダアクチュエータ及び前記第4シリンダアクチュエータを機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の扉開閉装置。
  6. 前記異扉アクチュエータ同期部は、軸を中心とした回転運動を伝達するワイヤと、前記第1シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第1運動変換部と、前記第3シリンダアクチュエータのピストンの直線運動及び前記ワイヤの軸を中心とした回転運動を相互に変換する第2運動変換部とを有したことを特徴とする請求項4に記載の扉開閉装置。
  7. 扉の回転軸の延在方向のうち一の方向の前記扉の端側に配置されて前記扉を開閉させる第1端側シリンダアクチュエータと、前記扉と対称に配置されて前記扉と共に両開き扉を形成した対称扉の前記一の方向の端側に配置されて前記対称扉を開閉させる第2端側シリンダアクチュエータと、互いに連結された複数のリンクを有して前記第1端側シリンダアクチュエータ及び前記第2端側シリンダアクチュエータを前記複数のリンクを介して機械的に同期させる一端側アクチュエータ同期部と、前記扉及び前記対称扉が開いたときに前記扉及び前記対称扉の間を通過する通過部材を備え、
    前記通過部材は、前記複数のリンクの少なくとも1つに対して固定されたことを特徴とする扉開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108252608A (zh) * 2017-12-08 2018-07-06 西安飞机工业(集团)有限责任公司 一种飞机开口内开式保护舱门打开机构

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