JP2004344431A - 呼吸補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】就寝中の無呼吸状態を無くすことができるとともに、安心して使用することができる呼吸補助具を提供すること。
【解決手段】口部を覆うように装着される補助具本体4と、この補助具本体4の両端部に設けられた一対の耳装着部材とから構成され、補助具本体4は内側に突出する内突出部22が設けられている。この呼吸補助具を使用装着した状態においては、内突出部22の先端側が上歯32と下歯34との間を通して喉側に延び、これによって口を開状態に保持することができ、無呼吸状態となるのを防止することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】口部を覆うように装着される補助具本体4と、この補助具本体4の両端部に設けられた一対の耳装着部材とから構成され、補助具本体4は内側に突出する内突出部22が設けられている。この呼吸補助具を使用装着した状態においては、内突出部22の先端側が上歯32と下歯34との間を通して喉側に延び、これによって口を開状態に保持することができ、無呼吸状態となるのを防止することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、睡眠時の呼吸を補助するための呼吸補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、就寝中において呼吸が短時間停止する無呼吸症が社会的問題になっている。この無呼吸症は、呼吸が一時的に停止するために、就寝中の眠りが浅くなり、疲労などが充分にとれず、昼間の時間帯に眠くなるなどの症状が生じる。
【0003】
睡眠中に無呼吸状態が生じるのは、口が閉じた状態において、何らかの原因で鼻からの呼吸ができなくなったときに生じ、このようなときには口及び鼻のいずれからも呼吸することができない無呼吸の状態となる。
【0004】
このようなことから、就寝中に無呼吸状態にならないようにするための呼吸補助具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この呼吸補助具は、上歯に保持される保持部と、この保持部から突出する下歯係合部から構成され、保持部は上歯の前後面に挟持状態に保持される嵌合弾性部及び係合部を有し、下歯係合部は下歯の内側に接当される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−139984
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の呼吸補助具は、その全体を口内に入れて上歯に挟持する構成であるために、就寝中に上歯から外れて飲み込んでしまうという不安があり、特に就寝中においては意識がないために、そのような不安が強くなり、使用装着者が気軽に使用しようとする気持ちになれないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、就寝中の無呼吸状態を無くすことができるとともに、安心して使用することができる呼吸補助具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の呼吸補助具は、口部を覆うように装着される補助具本体と、前記補助具本体の両端部に設けられた一対の耳装着部材とから構成され、前記補助具本体は内側に突出する内突出部が設けられ、装着状態において、前記内突出部が使用装着者の上歯及び下歯間を通して喉側に延び、これによって口を開状態に保持することを特徴とする。
【0009】
この呼吸補助具においては、補助具本体が口部を覆うように装着され、この補助具本体の両端部に設けられた耳装着部が使用装着者の耳に取り付けられるので、マスクのようにして使用され、就寝中に呼吸補助具を飲み込むような不安は全くない。また、補助具本体には内突出部が設けられ、装着状態において、この内突出部が使用装着者の上歯及び下歯の間を通して喉側に延びるので、この内突出部によって、就寝中においても口が常に開状態に保たれ、この開放された口を通して呼吸が行われ、かくして、無呼吸状態になることを確実に防止することができる。また、口を開いた状態に保つので、就寝中のいびきの発生も抑えることができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体は口部に当てる装着当て部を有し、前記装着当て部の中央部には呼吸用開口が設けられ、前記内突出部は前記呼吸用開口に配設され、前記装着当て部と前記内突出部とが支持接続部を介して接続されてることを特徴とする。
【0011】
この呼吸補助具においては、装着当て部の中央部に呼吸用開口が設けられているので、この呼吸開口を通して呼吸を行うことができる。また、内突出部は呼吸用開口に配設されているので、内突出部の周囲に呼吸用開口が存在し、呼吸の際に吸い込まれる空気は、呼吸用開口を通して開いた口内にスムースに流れ、呼吸を容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の呼吸補助具では、前記内突出部は中空パイプ状に形成されていることを特徴とする。
この呼吸補助具においては、内突出部が中空パイプ状に形成されているので、この内突出部内を通しても呼吸用空気が流れ、呼吸をより容易に行うことができる。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載の呼吸補助具では、前記内突出部は、前記補助具本体の前記接続部から内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びていることを特徴とする。
【0014】
この呼吸補助具においては、内突出部が内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びるので、喉側に延びる内突出部の先端側は舌の上側を延び、使用装着時における内突出部の違和感を和らげることができる。また、内突出部が中空パイプ状である場合、内突出部を流れる呼吸用空気は喉に向けて流れ、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0015】
また、本発明の請求項5に記載の呼吸補助具では、前記内突出部の先端側には一対の環状突部が設けられ、使用装着者の上歯及び下歯が前記一対の環状突部間に位置するように装着されることを特徴とする。
【0016】
この呼吸補助具においては、内突出部の先端側に一対の環状突部が設けられ、使用装着者の上歯及び下歯がかかる一対の環状突部の間に位置するように装着されるので、内突出部が上歯及び下歯間に安定的に保持され、使用装着時における一層の安心感を与えることができる。
【0017】
また、本発明の請求項6に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体の前記装着当て部は環状に形成され、この装着当て部には周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられていることを特徴とする。
【0018】
この呼吸補助具においては、装着当て部にも周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられているので、より多くの呼吸用空気の吸入が可能となり、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明の請求項7に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体及び前記内突出部は、弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料により一体的に形成されていることを特徴とする。
【0020】
この呼吸補助具においては、補助具本体及び内突出部が弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料から形成されているので、使用装着時に口部及び口内を傷つけることがなく、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体及び内突出部が一体的に形成されるので、簡単に且つ容易に製作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う呼吸補助具の各種実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態の呼吸補助具について説明する。図1は、第1の呼吸補助具を示す正面図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、図1の呼吸補助具を装着した状態を示す使用説明図であり、図4は、図1の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【0022】
図1及び図2において、図示の呼吸補助具2は、補助具本体4と、この補助具本体4の両端部に設けられた耳装着部材6,8から構成されている。補助具本体4は外形が略三角状であり、環状に形成された装着当て部10を有している。装着当て部10の両端部には装着孔12,14が設けられ、これら装着孔12,14を通して耳装着部材6,8が装着されている。耳装着部材6,8はリング状であり、例えばゴム、紐などから構成される。このような耳装着部材6,8は、細長い紐状部材の両端部を結び合わせることによって形成される。
【0023】
装着当て部10は、使用装着者の上唇16及び下唇18よりも幾分大きく、使用装着者の口部を覆うように装着される。この装着当て部10の中央部には呼吸用開口20が設けられている。補助具本体4は、更に、内突出部22を有し、この内突出部22が呼吸用開口20の略中央部に配設され、装着当て部10と内突出部22とが一対の支持接続部24,26を介して接続されている。この形態では、装着当て部10の上側部28は略水平に延び、その下側部は顎の形状に略対応して弧状に延びている。補助具本体4の一対の支持接続部24,26は上下方向に設けられ、一方の支持接続部24は上側部28と内突出部22とを接続し、他方の支持接続部26は下側部30と内突出部22とを接続する。この実施形態では、支持接続部24,26は上下方向に延びているが、支持接続部を横方向(水平方向)に設け(又は上下方向及び横方向)に設け、かかる支持接続部を介して内突出部22を保持するようにしてもよい。
【0024】
内突出部22は、口を開いた状態に保つためのもので、その外径が5〜12mm程度、例えば10mmに形成され、中空パイプ状に形成するのが好ましい。このように中空パイプ状にすることによって、内突出部22の内部を通して呼吸用空気が流れ、使用装着時の呼吸が容易となる。尚、内突出部22は必ずしも中空パイプ状に形成する必要はなく、中実の棒状に形成するようにしてもよい。
【0025】
図3及び図4をも参照して、補助具本体4は、使用装着者の口部にフィットするように、上下方向及び横方向に弧状に湾曲し、その略中央部(内突出部22が設けられた部位)が前側に突出するように形成され、この略中央部において、使用装着時に上唇及び下唇との間に3〜8mm程度、例えば5mmの間隔が生じるように構成され、このように構成することによって、使用装着時に、装着当り部10が使用装着者の口部に接触し、内突出部22は接続部24,26から内側に突出する。
【0026】
また、補助具本体4の内突出部22は、支持接続部24,26から内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びる、即ち水平方向に対する上方への傾斜角度αが10〜20度程度、例えば15度になるように構成するのが望ましい(図4参照)。このように構成することによって、使用装着時の違和感が少なくなり、また内突出部22の内部を流れる呼吸用空気は、喉側に向けてスムースに流れ、呼吸が容易となる。この内突出部22の先端側は、使用装着時に、上歯32及び下歯34の噛合せ部よりも内側(喉側)に10〜20mm程度、例えば15mm突出するようにするのが望ましい。このように構成することによって、内突出部22が上歯32及び下歯34間から外れることがなく、また内突出部22の先端によって口内、喉を傷つけることもなく、安全に使用することができる。
【0027】
上述した補助具本体4(即ち、装着当て部10、内突出部22及び支持接続部24,26)は、弾性を有する合成樹脂材料、例えばポリプロピレンなどや弾性を有するゴム材料、例えばシリコンゴムなどから形成され、このような材料から形成することによって、良好な装着感が得られるとともに、口内などを傷つけることがなく、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体4を上述した合成樹脂材料又はゴム材料により一体的に形成することによって、簡単に、容易に且つ低コストで製作することができる。
【0028】
次に、図3及び図4を参照して、上述した呼吸補助具2の使用方法について説明する。この呼吸補助具2は、マスクのように、補助具本体4でもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳38に掛け、その支持接続部24,26から内側に延びる内突出部22を口内に挿入するようにすればよい。かく装着すると、内突出部22が上歯32及び下歯34間を通して喉側に延び、上歯32及び下歯34でもって内突出部22を挟持するようになる。このように内突出部22を挟持するということは、下顎40が幾分下方に移動して上歯32及び下歯34の間が開放され、口(上唇16及び下唇18の間)が開放された状態に保持される。従って、就寝中においても息をすることによって、呼吸用空気が、補助具本体4の呼吸用開口20及び内突出部22の内部空間を通して開いた状態の口から吸い込まれ、無呼吸状態となることが防止される。また、このように口が開いた状態に保たれ、呼吸用空気もスムースに吸い込まれるようになるので、就寝中のいびきも抑えられる。
【0029】
第2の実施形態
次に、図5を参照して、第2の実施形態の呼吸補助具について説明する。図5は、第2の実施形態の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。尚、以下の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図5において、この呼吸補助具2Aにおいては、補助具本体4Aの支持接続部24,26から内側に延びる内突出部22Aの先端部に一対の環状突部52,54が設けられ、これら環状突部52,54は内突出部22Aと一体的に設けられる。このような呼吸補助具2Aにおいては、先端側の環状突部54から先端までの内突出部22Aの突出量が10〜20mm程度、例えば15mmに設定される。第2の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0031】
この呼吸補助具2Aにおいては、第1の実施形態と同様に、補助具本体4Aでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材を耳に掛け、内突出部22A先端側を口内に挿入するようにすればよい。かく装着すると、図5に示すように、内突出部22の先端側が上歯32及び下歯34間を通して喉側に延び、上歯32及び下歯34が内突出部22Aの一対の環状突部52,54間に位置し、上歯32及び下歯34でもって内突出部22を挟持するようになる。従って、内突出部22aの先端側を安定的に違和感なく保持することができる。
【0032】
第3の実施形態
次に、図6を参照して、第3の実施形態の呼吸補助具について説明する。図6は、第3の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【0033】
図6において、この呼吸補助具2Bにおいては、補助具本体4Bの外形が横方向に細長い矩形状に形成され、装着当て部10Bは上側部28B及び下側部30Bに加えて、これらの両端部を接続する接続部62,64を有し、全体として環状に形成され、上側部28Bと下側部30Bを接続する支持接続部24,26に一体的に内突出部が設けられている。各接続部62,64には上下方向(図6において上下方向)に間隔をおいて一対の装着孔66,68が設けられ、片方の接続部62の一対の装着孔66を通して耳装着部材6が装着され、他方の接続部64の一対の装着孔68を通して他方の耳装着部材8が装着される。第3の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0034】
この呼吸補助具2Bにおいては、第1の実施形態と同様に、補助具本体4Bでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳に掛け、内突出部の先端側を口内に挿入するようにすればよく、このように装着すると、上述したと同様に、内突出部の先端側が上歯及び下歯間を通して喉側に延び、就寝中においても口を開いた状態に保つことができる。
【0035】
第4の実施形態
次に、図7を参照して、第4の実施形態の呼吸補助具について説明する。図7は、第4の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【0036】
図7において、この呼吸補助具2Cにおいては、補助具本体4Cの外形が矩形状に形成され、装着当て部10Cは、第3の実施形態と同様に、上側部28C、下側部30C及びこれらの両端部を接続する接続部62C,64Cを有し、全体として環状に形成され、この装着当て部10Cの中央部に呼吸用開口20が規定されている。この形態では、上側部28C、下側部30C及び接続部62C,64Cは幅が広く、このことに関連して、これらの部位(即ち、装着当て部10C)に周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔72が設けられている。呼吸用孔72は、図7に示すように、例えば円形状に形成されるが、矩形状、楕円状、菱形状、半円状などの適宜の形状でよい。尚、この形態では、上側部28C、下側部30C及び接続部62C,64Cの全域に呼吸用孔72を設けているが、これら部位のうちの任意の一つ、二つ又は三つに呼吸用孔72を設けるようにしてもよい。
【0037】
また、この呼吸補助具2Cでは、呼吸用開口20に配置された内突出部22Cは、上下方向に延びる一対の支持接続部24,26を介して上側部28C及び下側部30Cに接続されているとともに、横方向に延びる一対の支持接続部74,76を介して装着当て部10Cの接続部62C,64Cに接続され、このように接続することによって、内突出部22Cを装着当て部10Cに一層確実に支持することができる。第4の実施形態のその他の構成は、上述した第3の実施形態と実質上同一である。
【0038】
この呼吸補助具2Cにおいては、第3の実施形態と同様に、補助具本体4Cでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳に掛け、内突出部22Cの先端側を口内に挿入するようにすればよく、このように装着すると、上述したと同様に、内突出部の先端側が上歯及び下歯間を通して喉側に延び、就寝中においても口を開いた状態に保つことができる。また、この使用装着状態においては、装着当て部10Cの呼吸用開口20及び呼吸用孔72を通しての呼吸用空気の吸入が許容され、多量の空気の流入が可能となるので、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0039】
以上、本発明に従う呼吸補助具の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の呼吸補助具によれば、補助具本体が口部を覆うように装着され、この補助具本体の両端部に設けられた耳装着部が使用装着者の耳に取り付けられるので、マスクのようにして使用され、就寝中に呼吸補助具を飲み込むように不安は全くない。また、補助具本体に設けられた内突出部が使用装着者の上歯及び下歯の間を通して喉側に延びるので、就寝中においても口が常に開状態に保たれ、この開放された口を通して空気通って呼吸が行われ、かくして、無呼吸状態になることを確実に防止することができる。また、口を開いた状態に保つので、就寝中のいびきの発生も抑えることができる。
【0041】
また、本発明の請求項2に記載の呼吸補助具によれば、装着当て部の中央部に呼吸用開口が設けられているので、この呼吸開口を通して呼吸を行うことができる。また、内突出部は呼吸用開口に配設されているので、呼吸の際に吸い込まれる空気は、呼吸用開口を通して開いた口内にスムースに流れ、呼吸を容易に行うことができる。
【0042】
また、本発明の請求項3に記載の呼吸補助具によれば、内突出部が中空パイプ状に形成されているので、この内突出部内を通しても呼吸用空気が流れ、呼吸をより容易に行うことができる。
【0043】
また、本発明の請求項4に記載の呼吸補助具によれば、内突出部が内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びるので、喉側に延びる内突出部の先端側は舌の上側を延び、使用装着時における内突出部の違和感を和らげることができる。
【0044】
また、本発明の請求項5に記載の呼吸補助具によれば、使用装着者の上歯及び下歯が内突出部の先端側の一対の環状突部の間に位置するように装着されるので、内突出部を上歯及び下歯間に安定的に保持することができる。
【0045】
また、本発明の請求項6に記載の呼吸補助具によれば、装着当て部にも周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられているので、より多くの呼吸用空気の吸入が可能となり、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0046】
また、本発明の請求項7に記載の呼吸補助具によれば、補助具本体及び内突出部が弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料から形成されているので、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体及び内突出部が一体的に形成されるので、簡単に且つ容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図である。
【図3】図1の呼吸補助具を装着した状態を示す使用説明図である。
【図4】図1の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【図6】第3の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【図7】第4の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【符号の説明】
2,2A,2B,2C 呼吸補助具
4,4A,4B,4C 補助具本体
6,8 耳装着部材
10,10B,10C 装着当て部
20 呼吸用開口
22 内突出部
24,26,74,76 支持接続部
52,54 環状突部
72 呼吸用孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、睡眠時の呼吸を補助するための呼吸補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、就寝中において呼吸が短時間停止する無呼吸症が社会的問題になっている。この無呼吸症は、呼吸が一時的に停止するために、就寝中の眠りが浅くなり、疲労などが充分にとれず、昼間の時間帯に眠くなるなどの症状が生じる。
【0003】
睡眠中に無呼吸状態が生じるのは、口が閉じた状態において、何らかの原因で鼻からの呼吸ができなくなったときに生じ、このようなときには口及び鼻のいずれからも呼吸することができない無呼吸の状態となる。
【0004】
このようなことから、就寝中に無呼吸状態にならないようにするための呼吸補助具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この呼吸補助具は、上歯に保持される保持部と、この保持部から突出する下歯係合部から構成され、保持部は上歯の前後面に挟持状態に保持される嵌合弾性部及び係合部を有し、下歯係合部は下歯の内側に接当される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−139984
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の呼吸補助具は、その全体を口内に入れて上歯に挟持する構成であるために、就寝中に上歯から外れて飲み込んでしまうという不安があり、特に就寝中においては意識がないために、そのような不安が強くなり、使用装着者が気軽に使用しようとする気持ちになれないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、就寝中の無呼吸状態を無くすことができるとともに、安心して使用することができる呼吸補助具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の呼吸補助具は、口部を覆うように装着される補助具本体と、前記補助具本体の両端部に設けられた一対の耳装着部材とから構成され、前記補助具本体は内側に突出する内突出部が設けられ、装着状態において、前記内突出部が使用装着者の上歯及び下歯間を通して喉側に延び、これによって口を開状態に保持することを特徴とする。
【0009】
この呼吸補助具においては、補助具本体が口部を覆うように装着され、この補助具本体の両端部に設けられた耳装着部が使用装着者の耳に取り付けられるので、マスクのようにして使用され、就寝中に呼吸補助具を飲み込むような不安は全くない。また、補助具本体には内突出部が設けられ、装着状態において、この内突出部が使用装着者の上歯及び下歯の間を通して喉側に延びるので、この内突出部によって、就寝中においても口が常に開状態に保たれ、この開放された口を通して呼吸が行われ、かくして、無呼吸状態になることを確実に防止することができる。また、口を開いた状態に保つので、就寝中のいびきの発生も抑えることができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体は口部に当てる装着当て部を有し、前記装着当て部の中央部には呼吸用開口が設けられ、前記内突出部は前記呼吸用開口に配設され、前記装着当て部と前記内突出部とが支持接続部を介して接続されてることを特徴とする。
【0011】
この呼吸補助具においては、装着当て部の中央部に呼吸用開口が設けられているので、この呼吸開口を通して呼吸を行うことができる。また、内突出部は呼吸用開口に配設されているので、内突出部の周囲に呼吸用開口が存在し、呼吸の際に吸い込まれる空気は、呼吸用開口を通して開いた口内にスムースに流れ、呼吸を容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の呼吸補助具では、前記内突出部は中空パイプ状に形成されていることを特徴とする。
この呼吸補助具においては、内突出部が中空パイプ状に形成されているので、この内突出部内を通しても呼吸用空気が流れ、呼吸をより容易に行うことができる。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載の呼吸補助具では、前記内突出部は、前記補助具本体の前記接続部から内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びていることを特徴とする。
【0014】
この呼吸補助具においては、内突出部が内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びるので、喉側に延びる内突出部の先端側は舌の上側を延び、使用装着時における内突出部の違和感を和らげることができる。また、内突出部が中空パイプ状である場合、内突出部を流れる呼吸用空気は喉に向けて流れ、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0015】
また、本発明の請求項5に記載の呼吸補助具では、前記内突出部の先端側には一対の環状突部が設けられ、使用装着者の上歯及び下歯が前記一対の環状突部間に位置するように装着されることを特徴とする。
【0016】
この呼吸補助具においては、内突出部の先端側に一対の環状突部が設けられ、使用装着者の上歯及び下歯がかかる一対の環状突部の間に位置するように装着されるので、内突出部が上歯及び下歯間に安定的に保持され、使用装着時における一層の安心感を与えることができる。
【0017】
また、本発明の請求項6に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体の前記装着当て部は環状に形成され、この装着当て部には周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられていることを特徴とする。
【0018】
この呼吸補助具においては、装着当て部にも周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられているので、より多くの呼吸用空気の吸入が可能となり、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明の請求項7に記載の呼吸補助具では、前記補助具本体及び前記内突出部は、弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料により一体的に形成されていることを特徴とする。
【0020】
この呼吸補助具においては、補助具本体及び内突出部が弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料から形成されているので、使用装着時に口部及び口内を傷つけることがなく、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体及び内突出部が一体的に形成されるので、簡単に且つ容易に製作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う呼吸補助具の各種実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態の呼吸補助具について説明する。図1は、第1の呼吸補助具を示す正面図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、図1の呼吸補助具を装着した状態を示す使用説明図であり、図4は、図1の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【0022】
図1及び図2において、図示の呼吸補助具2は、補助具本体4と、この補助具本体4の両端部に設けられた耳装着部材6,8から構成されている。補助具本体4は外形が略三角状であり、環状に形成された装着当て部10を有している。装着当て部10の両端部には装着孔12,14が設けられ、これら装着孔12,14を通して耳装着部材6,8が装着されている。耳装着部材6,8はリング状であり、例えばゴム、紐などから構成される。このような耳装着部材6,8は、細長い紐状部材の両端部を結び合わせることによって形成される。
【0023】
装着当て部10は、使用装着者の上唇16及び下唇18よりも幾分大きく、使用装着者の口部を覆うように装着される。この装着当て部10の中央部には呼吸用開口20が設けられている。補助具本体4は、更に、内突出部22を有し、この内突出部22が呼吸用開口20の略中央部に配設され、装着当て部10と内突出部22とが一対の支持接続部24,26を介して接続されている。この形態では、装着当て部10の上側部28は略水平に延び、その下側部は顎の形状に略対応して弧状に延びている。補助具本体4の一対の支持接続部24,26は上下方向に設けられ、一方の支持接続部24は上側部28と内突出部22とを接続し、他方の支持接続部26は下側部30と内突出部22とを接続する。この実施形態では、支持接続部24,26は上下方向に延びているが、支持接続部を横方向(水平方向)に設け(又は上下方向及び横方向)に設け、かかる支持接続部を介して内突出部22を保持するようにしてもよい。
【0024】
内突出部22は、口を開いた状態に保つためのもので、その外径が5〜12mm程度、例えば10mmに形成され、中空パイプ状に形成するのが好ましい。このように中空パイプ状にすることによって、内突出部22の内部を通して呼吸用空気が流れ、使用装着時の呼吸が容易となる。尚、内突出部22は必ずしも中空パイプ状に形成する必要はなく、中実の棒状に形成するようにしてもよい。
【0025】
図3及び図4をも参照して、補助具本体4は、使用装着者の口部にフィットするように、上下方向及び横方向に弧状に湾曲し、その略中央部(内突出部22が設けられた部位)が前側に突出するように形成され、この略中央部において、使用装着時に上唇及び下唇との間に3〜8mm程度、例えば5mmの間隔が生じるように構成され、このように構成することによって、使用装着時に、装着当り部10が使用装着者の口部に接触し、内突出部22は接続部24,26から内側に突出する。
【0026】
また、補助具本体4の内突出部22は、支持接続部24,26から内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びる、即ち水平方向に対する上方への傾斜角度αが10〜20度程度、例えば15度になるように構成するのが望ましい(図4参照)。このように構成することによって、使用装着時の違和感が少なくなり、また内突出部22の内部を流れる呼吸用空気は、喉側に向けてスムースに流れ、呼吸が容易となる。この内突出部22の先端側は、使用装着時に、上歯32及び下歯34の噛合せ部よりも内側(喉側)に10〜20mm程度、例えば15mm突出するようにするのが望ましい。このように構成することによって、内突出部22が上歯32及び下歯34間から外れることがなく、また内突出部22の先端によって口内、喉を傷つけることもなく、安全に使用することができる。
【0027】
上述した補助具本体4(即ち、装着当て部10、内突出部22及び支持接続部24,26)は、弾性を有する合成樹脂材料、例えばポリプロピレンなどや弾性を有するゴム材料、例えばシリコンゴムなどから形成され、このような材料から形成することによって、良好な装着感が得られるとともに、口内などを傷つけることがなく、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体4を上述した合成樹脂材料又はゴム材料により一体的に形成することによって、簡単に、容易に且つ低コストで製作することができる。
【0028】
次に、図3及び図4を参照して、上述した呼吸補助具2の使用方法について説明する。この呼吸補助具2は、マスクのように、補助具本体4でもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳38に掛け、その支持接続部24,26から内側に延びる内突出部22を口内に挿入するようにすればよい。かく装着すると、内突出部22が上歯32及び下歯34間を通して喉側に延び、上歯32及び下歯34でもって内突出部22を挟持するようになる。このように内突出部22を挟持するということは、下顎40が幾分下方に移動して上歯32及び下歯34の間が開放され、口(上唇16及び下唇18の間)が開放された状態に保持される。従って、就寝中においても息をすることによって、呼吸用空気が、補助具本体4の呼吸用開口20及び内突出部22の内部空間を通して開いた状態の口から吸い込まれ、無呼吸状態となることが防止される。また、このように口が開いた状態に保たれ、呼吸用空気もスムースに吸い込まれるようになるので、就寝中のいびきも抑えられる。
【0029】
第2の実施形態
次に、図5を参照して、第2の実施形態の呼吸補助具について説明する。図5は、第2の実施形態の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。尚、以下の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0030】
図5において、この呼吸補助具2Aにおいては、補助具本体4Aの支持接続部24,26から内側に延びる内突出部22Aの先端部に一対の環状突部52,54が設けられ、これら環状突部52,54は内突出部22Aと一体的に設けられる。このような呼吸補助具2Aにおいては、先端側の環状突部54から先端までの内突出部22Aの突出量が10〜20mm程度、例えば15mmに設定される。第2の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0031】
この呼吸補助具2Aにおいては、第1の実施形態と同様に、補助具本体4Aでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材を耳に掛け、内突出部22A先端側を口内に挿入するようにすればよい。かく装着すると、図5に示すように、内突出部22の先端側が上歯32及び下歯34間を通して喉側に延び、上歯32及び下歯34が内突出部22Aの一対の環状突部52,54間に位置し、上歯32及び下歯34でもって内突出部22を挟持するようになる。従って、内突出部22aの先端側を安定的に違和感なく保持することができる。
【0032】
第3の実施形態
次に、図6を参照して、第3の実施形態の呼吸補助具について説明する。図6は、第3の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【0033】
図6において、この呼吸補助具2Bにおいては、補助具本体4Bの外形が横方向に細長い矩形状に形成され、装着当て部10Bは上側部28B及び下側部30Bに加えて、これらの両端部を接続する接続部62,64を有し、全体として環状に形成され、上側部28Bと下側部30Bを接続する支持接続部24,26に一体的に内突出部が設けられている。各接続部62,64には上下方向(図6において上下方向)に間隔をおいて一対の装着孔66,68が設けられ、片方の接続部62の一対の装着孔66を通して耳装着部材6が装着され、他方の接続部64の一対の装着孔68を通して他方の耳装着部材8が装着される。第3の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0034】
この呼吸補助具2Bにおいては、第1の実施形態と同様に、補助具本体4Bでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳に掛け、内突出部の先端側を口内に挿入するようにすればよく、このように装着すると、上述したと同様に、内突出部の先端側が上歯及び下歯間を通して喉側に延び、就寝中においても口を開いた状態に保つことができる。
【0035】
第4の実施形態
次に、図7を参照して、第4の実施形態の呼吸補助具について説明する。図7は、第4の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【0036】
図7において、この呼吸補助具2Cにおいては、補助具本体4Cの外形が矩形状に形成され、装着当て部10Cは、第3の実施形態と同様に、上側部28C、下側部30C及びこれらの両端部を接続する接続部62C,64Cを有し、全体として環状に形成され、この装着当て部10Cの中央部に呼吸用開口20が規定されている。この形態では、上側部28C、下側部30C及び接続部62C,64Cは幅が広く、このことに関連して、これらの部位(即ち、装着当て部10C)に周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔72が設けられている。呼吸用孔72は、図7に示すように、例えば円形状に形成されるが、矩形状、楕円状、菱形状、半円状などの適宜の形状でよい。尚、この形態では、上側部28C、下側部30C及び接続部62C,64Cの全域に呼吸用孔72を設けているが、これら部位のうちの任意の一つ、二つ又は三つに呼吸用孔72を設けるようにしてもよい。
【0037】
また、この呼吸補助具2Cでは、呼吸用開口20に配置された内突出部22Cは、上下方向に延びる一対の支持接続部24,26を介して上側部28C及び下側部30Cに接続されているとともに、横方向に延びる一対の支持接続部74,76を介して装着当て部10Cの接続部62C,64Cに接続され、このように接続することによって、内突出部22Cを装着当て部10Cに一層確実に支持することができる。第4の実施形態のその他の構成は、上述した第3の実施形態と実質上同一である。
【0038】
この呼吸補助具2Cにおいては、第3の実施形態と同様に、補助具本体4Cでもって使用装着者の口部を覆うようにして一対の耳装着部材6,8を耳に掛け、内突出部22Cの先端側を口内に挿入するようにすればよく、このように装着すると、上述したと同様に、内突出部の先端側が上歯及び下歯間を通して喉側に延び、就寝中においても口を開いた状態に保つことができる。また、この使用装着状態においては、装着当て部10Cの呼吸用開口20及び呼吸用孔72を通しての呼吸用空気の吸入が許容され、多量の空気の流入が可能となるので、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0039】
以上、本発明に従う呼吸補助具の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の呼吸補助具によれば、補助具本体が口部を覆うように装着され、この補助具本体の両端部に設けられた耳装着部が使用装着者の耳に取り付けられるので、マスクのようにして使用され、就寝中に呼吸補助具を飲み込むように不安は全くない。また、補助具本体に設けられた内突出部が使用装着者の上歯及び下歯の間を通して喉側に延びるので、就寝中においても口が常に開状態に保たれ、この開放された口を通して空気通って呼吸が行われ、かくして、無呼吸状態になることを確実に防止することができる。また、口を開いた状態に保つので、就寝中のいびきの発生も抑えることができる。
【0041】
また、本発明の請求項2に記載の呼吸補助具によれば、装着当て部の中央部に呼吸用開口が設けられているので、この呼吸開口を通して呼吸を行うことができる。また、内突出部は呼吸用開口に配設されているので、呼吸の際に吸い込まれる空気は、呼吸用開口を通して開いた口内にスムースに流れ、呼吸を容易に行うことができる。
【0042】
また、本発明の請求項3に記載の呼吸補助具によれば、内突出部が中空パイプ状に形成されているので、この内突出部内を通しても呼吸用空気が流れ、呼吸をより容易に行うことができる。
【0043】
また、本発明の請求項4に記載の呼吸補助具によれば、内突出部が内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びるので、喉側に延びる内突出部の先端側は舌の上側を延び、使用装着時における内突出部の違和感を和らげることができる。
【0044】
また、本発明の請求項5に記載の呼吸補助具によれば、使用装着者の上歯及び下歯が内突出部の先端側の一対の環状突部の間に位置するように装着されるので、内突出部を上歯及び下歯間に安定的に保持することができる。
【0045】
また、本発明の請求項6に記載の呼吸補助具によれば、装着当て部にも周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられているので、より多くの呼吸用空気の吸入が可能となり、呼吸を一層容易に行うことができる。
【0046】
また、本発明の請求項7に記載の呼吸補助具によれば、補助具本体及び内突出部が弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料から形成されているので、充分な安全性を確保することができる。また、補助具本体及び内突出部が一体的に形成されるので、簡単に且つ容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図である。
【図3】図1の呼吸補助具を装着した状態を示す使用説明図である。
【図4】図1の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【図5】第2の実施形態の呼吸補助具を装着した状態における口内の状態を示す図である。
【図6】第3の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【図7】第4の実施形態の呼吸補助具を示す正面図である。
【符号の説明】
2,2A,2B,2C 呼吸補助具
4,4A,4B,4C 補助具本体
6,8 耳装着部材
10,10B,10C 装着当て部
20 呼吸用開口
22 内突出部
24,26,74,76 支持接続部
52,54 環状突部
72 呼吸用孔
Claims (7)
- 口部を覆うように装着される補助具本体と、前記補助具本体の両端部に設けられた一対の耳装着部材とから構成され、前記補助具本体は内側に突出する内突出部が設けられ、装着状態において、前記内突出部が使用装着者の上歯及び下歯間を通して喉側に延び、これによって口を開状態に保持することを特徴とする呼吸補助具。
- 前記補助具本体は口部に当てる装着当て部を有し、前記装着当て部の中央部には呼吸用開口が設けられ、前記内突出部は前記呼吸用開口に配設され、前記装着当て部と前記内突出部とが支持接続部を介して接続されてる請求項1に記載の呼吸補助具。
- 前記内突出部は中空パイプ状に形成されている請求項1又は2に記載の呼吸補助具。
- 前記内突出部は、前記補助具本体の前記接続部から内側に向けて幾分上方に傾斜して直線状に延びている請求項1〜3のいずれかに記載の呼吸補助具。
- 前記内突出部の先端側には一対の環状突部が設けられ、使用装着者の上歯及び下歯が前記一対の環状突部間に位置するように装着される請求項1〜3のいずれかに記載の呼吸補助具。
- 前記補助具本体の前記装着当て部は環状に形成され、この装着当て部には周方向に間隔をおいて複数個の呼吸用孔が設けられている請求項2に記載の呼吸補助具。
- 前記補助具本体及び前記内突出部は、弾性を有する合成樹脂材料又はゴム材料により一体的に形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の呼吸補助具。
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-
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- 2003-05-22 JP JP2003145362A patent/JP2004344431A/ja active Pending
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