JP2004344285A - 電気治療器のコントローラ - Google Patents

Abstract

【課題】設定内容を予め表示して操作性を向上する事を目的とする。
【解決手段】電源スイッチ１４と、マッサージや電位治療等の複数の機能動作を各々オン・オフ操作する複数の動作スイッチ１５，２１，２４と、マッサージ動作や電位治療動作の動作時間や強さ等を各々設定する複数の設定スイッチ１６，１８，１９・・と、これらスイッチの動作状態を表示する複数の表示ランプ１６ａ，１６ｂ，１６ｃ・・と、各スイッチからの入力を検出して表示ランプを点滅駆動する制御回路８とを具備したものにおいて、この制御回路を、電源スイッチをオン操作すると、各表示ランプの中の予め初期設定した動作の表示ランプを低輝度で点灯する様に構成したものである。
【選択図】 図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に一般家庭で使用されるマッサージ機能や電位治療機能等を備えた電気治療器のコントローラに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般家庭で使用される、マッサージ機能や電位治療機能を備えた電気治療器では、例えば特許文献１に示される様に、装置本体２０の操作表示部２１、或いはこの装置本体に着脱自在に装着されたリモコン装置２３等のコントローラを備えている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平６−３３５４９４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
一方、上記電気治療器の操作表示部２１は、電源２２のオン操作で発光体２２ａのみが点灯し、次いで例えばエアマッサージ機能スイッチ２７をオン操作すると発光部２５ａが点灯し、この時、初期モード設定により膨張の速度が「速い」、タイマーが「１５分」、ローリングが「全身」に設定され、同時に発光体２２ａ，２５ｂが点灯してマッサージ動作を開始する様に構成されている。
【０００５】
その為、上記の例えばエアマッサージ機能スイッチ２７をオン操作する前に、予め膨張の速度やタイマー設定等を変更したい場合でも変更が出来ず、使い勝手が悪いという問題がある。
【０００６】
そこで本発明は、マッサージ動作等の設定内容を予め表示することで、使い勝手を向上する事を目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電源スイッチと、マッサージや電位治療等の複数の機能動作を各々オン・オフ操作する複数の動作スイッチと、マッサージ動作や電位治療動作の動作時間や強さ等を各々設定する複数の設定スイッチと、これらスイッチの動作状態を表示する複数の表示ランプと、各スイッチからの入力を検出して表示ランプを点滅駆動する制御回路とを具備したものにおいて、この制御回路を、電源スイッチをオン操作すると、各表示ランプの中の予め初期設定した動作の表示ランプを低輝度で点灯する様に構成したものである。
【０００８】
又本発明は、電源スイッチのオン操作時に点灯する表示ランプを、各動作時間を最も短い設定とし、かつ強さを最も弱い設定として成るものである。
【０００９】
そして又本発明は、制御回路を、動作スイッチがオン操作されると、電源スイッチのオン操作時に低輝度で点灯したランプを高輝度で点灯すると共に、動作を開始する様に構成して成るものである。
【００１０】
更に本発明は、制御回路を、複数の機能の内少なくとも２つの機能を同時に使用時には、動作が先に終了した機能に関連する表示ランプを消灯する様に構成して成るものである。
【００１１】
そして更に本発明は、制御回路を、全ての機能の動作が終了後、予め設定した所定時間各スイッチからの入力が無ければ、自動的に電源をオフする様に構成して成るものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を、先ず図１に基づき説明すると、１は発泡ウレタン樹脂等をマット状に成形した治療器本体で、内部にマッサージ用の複数のエアーバッグ２・・を並列配置していると共に、これらエアーバッグよりも上面の上方に図示しない電熱線を配線した上部ヒーター部３を内蔵し、かつ同じく下方に図示しない電熱線を配線した脚部ヒーター部４を内蔵し、この脚部ヒーター部に重なる様に図示しない電位線を配線した電位治療部５を内蔵している。
【００１３】
６は、上記治療器本体１内の、使用者がこの治療器本体の上に寝た時に一方の肩に近接する上部一側に内蔵したエアーポンプで、図示しない切換バルブと複数本の接続ホース７・・を介して上記エアーバッグ２・・に接続している。
【００１４】
８は、上記治療器本体１内の、使用者がこの治療器本体の上に寝た時に他方の肩に近接する上部他側に内蔵した制御ユニットで、複数本の接続線９・・にて上記上部ヒーター部３や脚部ヒーター部４、電位治療部５、エアーポンプ６等に接続され、これらへの通電を制御するものである。
【００１５】
又、上記治療器本体１の例えば上記制御ユニット８に近接した上部側面にはコネクタ１０を装着し、このコネクタと制御ユニット８を配線１１により接続していると共に、このコネクタにはコントローラ１２のコード１３を着脱自在に接続している。
【００１６】
一方、上記コントローラ１２の正面には、図２にて示す様に、電源スイッチ１４、マッサージスイッチ１５、マッサージのコースを選択設定するコース選択スイッチ１６、同じくマッサージの治療位置を選択設定するポイントスイッチ１７、マッサージの時間を選択設定するマッサージ時間設定スイッチ１８、マッサージの強さを選択設定する調節スイッチ１９、上記治療器本体１内にエアーポンプ６の空気を供給して湿度を下げる乾燥スイッチ２０、電位治療スイッチ２１、電位治療の強さを選択設定する電位調節スイッチ２２、同じく電位治療の時間を選択設定する電位時間設定スイッチ２３、ヒータースイッチ２４、同じく暖房時の温度を選択設定する温度設定スイッチ２５、暖房位置を選択設定するヒーター切替スイッチ２６を各々配設している。
【００１７】
又、上記マッサージスイッチ１５、電位治療スイッチ２１、ヒータースイッチ２４の各動作スイッチには、各々の操作ボタン内に発光ダイオード等の作動表示ランプ１５ａ，２１ａ，２４ａを配設していると共に、上記電源スイッチ１４の横に近接して同じく発光ダイオード等の電源ランプ１４ａを配設している。
【００１８】
更に、上記マッサージスイッチ１５とコース選択スイッチ１６の間には、このコース選択スイッチで選択されたコースを表示する発光ダイオード等のコース表示ランプ１６ａ，１６ｂ，１６ｃを配設し、電源スイッチ１４とマッサージ時間設定スイッチ１８の間には、このマッサージ時間設定スイッチで設定された時間（例えば１５分、３０分等）を表示する発光ダイオード等の時間表示ランプ１８ａ，１８ｂを配設し、マッサージ時間設定スイッチ１８と調節スイッチ１９の間には、この調節スイッチで設定された強さ（例えば「強」、「中」、「弱」）を表示する発光ダイオード等の強さ表示ランプ１９ａ，１９ｂ，１９ｃを配設し、ポイントスイッチ１７及び乾燥スイッチ２０の上方には、これらに各々近接して発光ダイオード等のポイント表示ランプ１７ａと乾燥ランプ２０ａを配置している。
【００１９】
そして又、上記電位調節スイッチ２２と電位時間設定スイッチ２３の上方には、これらにて設定された電位治療の強さ（例えば「強」、「中」、「弱」）と電位治療の治療時間（例えば１時間、４時間、８時間）を各々表示する発光ダイオード等の電位強さ表示ランプ２２ａ，２２ｂ，２２ｃと電位治療時間表示ランプ２３ａ，２３ｂ，２３ｃを配設し、かつ電位治療スイッチ２１の下方には待機中を表示する発光ダイオード等の待機ランプ２７を配設している。
【００２０】
そして更に、上記温度設定スイッチ２５の上方には、このスイッチで設定された暖房温度を例えば４段階に表示する発光ダイオード等の温度表示ランプ２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄを配設していると共に、ヒーター切替スイッチ２６の上方には、このスイッチにて設定された暖房位置を表示する発光ダイオード等の暖房位置表示ランプ２６ａ，２６ｂを配設している。
【００２１】
尚、上記実施例にて示す各スイッチの形状や強さ、治療時間、治療温度、治療位置、暖房位置等の設定は上記実施例に限定されるものではなく、必要に応じて設定すれば良い。
【００２２】
而して、先ず電源スイッチ１４をオン操作することで、上記制御ユニット８がこの操作を検出して電源ランプ１４ａを点灯すると同時に、作動表示ランプ１５ａ，２１ａ，２４ａと、予め初期設定した、例えば「全身」のコース表示ランプ１６ａと、例えば「１５分」の時間表示ランプ１８ｂと、例えば「弱」の強さ表示ランプ１９ｃ，２２ｃと、例えば「１時間」の電位治療時間表示ランプ２３ｃと、例えば「低」の温度表示ランプ２５ｄと、「全身」の暖房位置表示ランプ２６ａを低輝度で点灯する。
【００２３】
次いで、例えばマッサージ治療を行う場合には、マッサージスイッチ１５をオン操作することで、作動ランプ１５ａ及び上記初期設定により低輝度で点灯したマッサージ関係のコース表示ランプ１６ａ、時間表示ランプ１８ｂ、強さ表示ランプ１９ｃを高輝度で点灯すると同時に、上記エアーポンプ６や、図示しない切換バルブ等を作動し、エアーバッグ２・・に適宜空気を給排気してマッサージを行うものである。
【００２４】
尚、上記マッサージのコースや時間、強さ等を変更する場合には、コース選択スイッチ１６、マッサージ時間設定スイッチ１８、調節スイッチ１９等の設定スイッチを適宜オン操作することで、オン操作の毎にコース表示ランプ１６ａ，１６ｂ，１６ｃ、時間表示ランプ１８ａ，１８ｂ、強さ表示ランプ１９ａ，１９ｂ，１９ｃが順次高輝度で点灯し、設定内容を表示する。
【００２５】
又、上記電源スイッチ１４をオン操作した後電位治療スイッチ２１をオン操作すると、作動ランプ２１ａ、「弱」の強さ表示ランプ２２ｃ、「１時間」の電位治療時間表示ランプ２３ｃを高輝度で点灯すると同時に制御ユニット８より電位治療部５の電位線に電位治療用の高電圧を印加して電位治療を開始する。
【００２６】
尚、上記電位治療の強さや時間を変更する場合には、電位調節スイッチ２２や電位時間設定スイッチ２３等の設定スイッチをオン操作することで、オン操作の毎に強さランプ２２ａ，２２ｂ，２２ｃや電位治療時間ランプ２３ａ，２３ｂ，２３ｃが順次高輝度で点灯し、設定内容を表示する。
【００２７】
一方、マッサージ中に電位治療スイッチ２１がオン操作された場合には、待機ランプ２７が点灯して同時使用を防止する。
【００２８】
更に、上記電源スイッチ１４をオン操作した後ヒータースイッチ２４をオン操作すると、作動ランプ２４ａ、「低」の温度ランプ２５ｄ、「全身」の暖房位置ランプ２６ａを高輝度で点灯すると同時に、上部ヒーター部３と脚部ヒーター部４の電熱線に通電して全身の暖房を開始する。
【００２９】
尚、暖房の温度や部位を変更する場合には、温度設定スイッチ２５やヒーター切替スイッチ２６等の設定スイッチをオン操作することで、オン操作の毎に温度表示ランプ２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄや暖房位置表示ランプ２６ａ，２６ｂが順次或いは交互に高輝度で点灯して設定内容を表示する。
【００３０】
これらの構成により、電源スイッチをオン操作すると、予め設定した初期設定の内容を各表示ランプを低輝度で点灯して表示することで、設定内容を確認し、必要があれば変更することで操作性を向上出来ると共に、所謂待機時の消費電力を低減出来るものである。
【００３１】
又、上記初期設定を、各動作時間が最も短く、強さも最も弱い設定としたことで、治療開始時の身体への刺激を極力少なくすることが出来、かつ同様に治療部位の初期設定を全身に設定したことで、治療開始時の局部的な刺激を防止する事が出来るものである。
【００３２】
上記実施例では、例えばマッサージスイッチ１５をオン操作してマッサージを開始した後、設定内容を変更する場合について説明しているが、マッサージスイッチ１５をオン操作する前にコース選択スイッチ１６等をオン操作して設定内容を変更しても良く、この場合には各表示ランプ１６ａ，１６ｂ，１６ｃ、１８ａ，１８ｂ、１９ａ，１９ｂ，１９ｃを低輝度で順次点灯し、他の電位治療やヒーター暖房についても同様とし、これにより、表示ランプの輝度により動作状態を明確に表示し、操作性を向上出来るものである。
【００３３】
一方、マッサージ治療とヒーター、或いは電位治療とヒーターは同時に使用する事が出来るが、その場合、例えばマッサージとヒーターを同時に使用し、かつマッサージ時間を３０分に設定して設定時間が経過すると、マッサージ機能に関連する表示ランプ１５ａ，１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１７ａ，１８ａ，１８ｂ，１９ａ，１９ｂ，１９ｃ，２０ａを消灯、或いは低輝度で点灯する様に構成しており、この構成により表示ランプによる消費電力を低減する事が出来るものである。
【００３４】
更に上記制御ユニット８は、各機能の設定時間が経過して全ての動作を停止後、所定時間（例えば５分）何れのスイッチもオン操作されなければ、電源ランプ１４ａを消灯して全ての機能を停止する様に構成しており、これにより電源の切り忘れによる電力消費を防止すると共に、電気部品等の耐久性能を向上する事が出来るものである。
【００３５】
【発明の効果】
本発明の構成により、電源スイッチをオン操作すると、マッサージ機能や電位治療機能等の動作状態を表示する表示ランプの中の予め初期設定した動作の表示ランプを低輝度で点灯する様に構成したことで、電源スイッチをオン操作した時の消費電力を低減する事ができると共に、初期設定の内容を表示することで、その設定で良ければそのまま動作を開始でき、操作性を向上する事が出来るものである。
【００３６】
又本発明の構成により、初期設定の内容を、各動作時間を最も短い設定とし、かつ強さを最も弱い設定としたことで、そのままの少ない操作で治療を開始した場合でも身体への影響を極力低減すると共に、操作性を向上する事が出来るものである。
【００３７】
そして又本発明の構成により、動作スイッチのオン操作と同時に、設定された表示ランプを高輝度で点灯して動作を開始する様に構成したことで、作動開始並びに動作中を明確に表示する事が出来るものである。
【００３８】
更に本発明の構成により、少なくとも２つの機能を同時に使用時には、動作が先に終了した機能に関連する表示ランプを消灯する様に構成したことで、動作状態を明確に表示出来ると共に、消費電力を低減する事が出来るものである。
【００３９】
そして更に本発明の構成により、全ての機能の動作が終了後、所定時間内に各スイッチからの入力操作が無い場合には、全ての電源をオフする様に構成したことで、電源の消し忘れによる電力消費の防止等を行う事が出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を用いた電気治療器の実施例を示す概略図である。
【図２】本発明による実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
１４ 電源スイッチ
１５ マッサージスイッチ（動作スイッチ）
１５ａ 作動表示ランプ
１６ コース選択スイッチ（設定スイッチ）
１６ａ コース表示ランプ
１８ マッサージ時間設定スイッチ
１８ａ 時間表示ランプ
１９ 調節スイッチ（設定スイッチ）
１９ａ 強さ表示ランプ
２１ 電位治療スイッチ（動作スイッチ）
２１ａ 作動表示ランプ
２２ 電位調節スイッチ（設定スイッチ）
２２ａ 電位強さ表示ランプ
２３ 電位時間設定スイッチ
２３ａ 電位治療時間表示ランプ
２４ ヒータースイッチ（動作スイッチ）
２４ａ 作動表示ランプ
２５ 温度設定スイッチ
２５ａ 温度表示ランプ
２６ ヒーター切替スイッチ（設定スイッチ）
２６ａ 暖房位置表示ランプ

Claims (5)

1. 電源スイッチと、マッサージや電位治療等の複数の機能動作を各々オン・オフ操作する複数の動作スイッチと、上記マッサージ動作や電位治療動作の動作時間や強さ等を各々設定する複数の設定スイッチと、これらスイッチの動作状態を表示する複数の表示ランプと、上記各スイッチからの入力を検出して上記表示ランプを点滅駆動する制御回路とを具備したものにおいて、この制御回路を、上記電源スイッチをオン操作すると、上記各表示ランプの中の予め初期設定した動作の表示ランプを低輝度で点灯する様に構成した事を特徴とする電気治療器のコントローラ。
2. 上記電源スイッチのオン操作時に点灯する表示ランプを、各動作時間を最も短い設定とし、かつ強さを最も弱い設定とした事を特徴とする、上記請求項１に記載の電気治療器のコントローラ。
3. 上記制御回路を、上記動作スイッチがオン操作されると、上記電源スイッチのオン操作時に低輝度で点灯したランプを高輝度で点灯すると共に、動作を開始する様に構成した事を特徴とする、上記請求項１〜２に記載の電気治療器のコントローラ。
4. 上記制御回路を、上記複数の機能の内、少なくとも２つの機能を同時に使用時には、動作が先に終了した機能に関連する表示ランプを消灯する様に構成した事を特徴とする、上記請求項１〜３に記載の電気治療器のコントローラ。
5. 上記制御回路を、全ての機能の動作が終了後、予め設定した所定時間上記各スイッチからの入力が無ければ、自動的に電源をオフする様に構成した事を特徴とする、上記請求項１〜４に記載の電気治療器のコントローラ。

Images