JP2004344115A - 木質合成材組立体 - Google Patents

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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
Masanori Shirai
真紀 白井
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Ain Kk Sogo Kenkyusho
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Abstract

【課題】接着剤や鉄製金具を使用せず、簡易に組立てることができる木質合成材組立体を提供する。
【解決手段】図1(a)に示すように第1木質合成材20a,20bとを平行に載置し、第1木質合成材20a,20b夫々の下面の交差嵌合部26に直交に交差した第2木質合成材21a,21b夫々の交差嵌合部27を嵌合することで、木質合成材組立体10を箱状に形成し、また下面を平行に保つ。そして第1木質合成材20a,20b夫々の上面の交差嵌合部25に直交に交差した第1木質合成材20c,20d夫々の下面の交差嵌合部26を嵌合し、以後第1木質合成材20c,20dについても同様に互い違いに交差して嵌合し、そして第1木質合成材20c,20d夫々の上面の交差嵌合部26に互い違いに交差した第2木質合成材21c,21dの交差嵌合部27を嵌合する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は木質合成材組立体と、リブで仕切られた中空部を有する木質合成材で構成された木質合成材組立体に関わる。
【0002】
【従来技術】
従来、種々の用途に木製の板材(天然木又はベニヤ板のような合板等)が広く利用されている。木製の板材は、天然木の質感、優しさ、暖かみを持っている。
例えば、組み立て式プランター(特許文献1)は分解が簡単にでき、収納時にコンパクトにでき、展示高さが自由に変えることができ、且つ植木鉢やプランターを安定よく展示できる組み立て式プランターが提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−266707号
【0004】
しかしながら、板材が木製の場合には腐食・変形(反り)・破損し易い等の問題があり、耐候性・耐久性が不十分という欠点がある。また、腐食しやすいため、水洗いや水拭きをすることも好ましくない等の問題がある。そのため、風雨に直接晒される屋外にて利用する場合には好ましくない場合が多々ある。通常、木製の板材は組み立ての際に、連結金具を必要とするので、構造が複雑となり、コストもかかる。また、連結金具により見栄えが悪くなり、外観が害されることも多い。特許文献1のように、板材を嵌め込み式にして連結金具を不要としたとしてもプランター台として利用はできるがプランターそのものとしては利用できないし、板材に隙間ができて外観が悪くなり、強度の面でも課題が残り、更には用途が限定されるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、天然木を超えた質感、優しさ、暖かみを備えると共に、雨風にさらされても腐食・変形・破損しにくい耐久性の高い素材から構成され、且つ、組立方法が容易でありながらも、美観を損ねることがなく、用途を拡大させ組み立ての発展性を高める木質合成材組立体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
前述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面及び下面から所定深さに夫々切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する一体的に押出し成形された複数の第1木質合成材と、1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面又は下面の一面から所定深さに切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する、前記第1木質合成材の高さより低く設定される、一体的に押出し成形された複数の第2木質合成材とを有し、前記第1木質合成材の前記交差嵌合部同士、及び、前記第1木質合成材の前記交差嵌合部に前記第2木質合成材の交差嵌合部を嵌合させ、前記第1木質合成材と第2木質合成材とを井桁状に積み重ね、上面と下面とを面一とすることを特徴とする木質合成材組立体である。
木質合成材同士を交差させ、夫々の交差嵌合部同士を嵌合するだけで箱状の木質合成材組立体を構成することができる為、簡易な構造でコストを押さえ軽量化を実現できる。また、木質合成材組立体を構成している木質合成材は、押出し機によって一体的に成形できるので、調達が容易で寸法の狂いも無く、また乾燥による伸縮も極めて少ない。
木質合成材を交互に交差させて積み重ねて木質合成材組立体を構成すると、木質合成材組立体の上面及び下面に嵌合されない交差嵌合部が余ってしまう。そのため、木質合成材組立体の上面及び下面の交差嵌合部に、第2木質合成材を嵌合する。第2木質合成材を嵌合することによって、木質合成材組立体の上面及び下面を平面に保ち、木質合成材組立体の美観を保つ効果を発揮する。
中空部の個数は所定数が設定されるが、特に、偶数、例えば4個又は2個が好ましい。木質合成材同士の上面と下面とは当接することが好ましい。
積み重ねる木質合成材の数量、高さを増減することによって任意に木質合成材組立体の高さを変更することが可能である。そのため、用途に合わせた高さを有する木質合成材組立体を容易に組立てることが可能である。
このとき、木質合成材組立体の用途とは、開口部が上方を向くように使用する場合には、プランター、傘立て、ゴミ箱等が考えられ、また開口部が前方を向くよう設置する場合には、書類整理棚等の箱型棚として用いることができる。
前記第1木質合成材の高さより低く設定される第2木質合成材は第1木質合成材の半分の高さが好ましい。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記第1木質合成材及び前記第2木質合成材の前記交差嵌合部の切欠き深さを前記リブの表面までとすることを特徴とする請求項1に記載の木質合成材組立体である。
木質合成材の本体部に交差嵌合部を設けるときに、交差嵌合部の切欠深さを木質合成材本体部のリブ面までとすることによって、リブ面を嵌合に利用することで、リブによる木質合成材を強化する効果を失うことなく交差嵌合部を設けることが可能となる効果を発揮する。
【0008】
請求項3記載の発明は、主面の面積が前記各中空部の断面積よりも大きな止め板と、該止め板の主面の両面に、前記木質合成材内部の前記中空部に嵌入する第1突起部と第2突起部とを有する連結部材であって、該連結部材の一面に設けられた前記第1突起部を前記木質合成材の前記中空部の端部に嵌入させ、該連結部材の他面に設けられた前記第2突起部を別の前記木質合成材の前記中空部の端部に嵌入させることで、前記木質合成材同士と前記別の木質合成材とを連結させることを特徴とする請求項1に記載の木質合成材組立体である。
連結部材によって二つ以上の木質合成材の端部同士を連結することが可能であるため、二つ以上の木質合成材組立体を連結することが可能となる。このため、二つ以上の箱状の空間を有する木質合成材組立体を構成することが可能となる。
また、木質合成材の中空部に連結部材を嵌入することによって連結することが可能であることから、木質合成材組立体を構成している直交する木質合成材の両端部の数(例えば、四方向)に対して連結を行うことが可能となる。このため、縦方向、横方向に対して自由に木質合成材組立体を組合わせることが可能となる。
【0009】
請求項4記載の発明は、出入口の近辺又は角部において、前記第1木質合成材よりも短尺であって、1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面及び下面から所定深さに夫々切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する一体的に押出し成形された複数の第3木質合成材を、前記第1木質合成材及び第2木質合成材に対して直交させて交差嵌合させ、該第3木質合成材を上下方向に段重ねすることを特徴とする請求項1の木質合成材組立体である。
第1木質合成材及び第2木質合成材よりも短尺の第3木質合成材を用いて木質合成材組立体を組立てることによって、組立てる者の用途に、より柔軟に対応した木質合成材組立体を組立てることが可能となる。
中空部の個数は所定数が設定されるが、特に、偶数、例えば4個又は2個が好ましい。木質合成材同士の上面と下面とは当接することが好ましい。
【0010】
上記目的に好適な中空木質合成材組立体用の中空木質合成材製造方法は、押出し生地をスクリュで成形ダイの溶融部に押出して、該押出し生地の外表面を前記成形ダイの内壁面と接触させるとともに該押出し生地の内表面を、前記溶融部に設けた基部から押出し方向に平行に突出し、徐冷部に延長する中子体を被覆するフッ素樹脂分散液を含浸させたアラミド繊維布であるフッ素樹脂シートの外面に接触させながら押出しの摩擦抵抗を低減させ、前記押出し生地を所定の肉厚に成形すると共に中空部を形成し、該押出し生地を徐冷部において該押出し生地の外側及び中空部内側より徐冷し、該押出し生地を木質合成板組立体構成材の大きさの中空木質合成材に押し出すことを特徴とすることが好ましい。
【0011】
ここで言う中空木質合成材は、木粉と熱可塑性樹脂等の混合体により成形されたものが好ましい。特に好ましくは、汎用プラスチック(ポリオレフィン、ポリスチレン系樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニール等)、エンジニアリングプラスチック(ポリアミド、ポリカーボネート、飽和ポリエステル、ポリアセタール等)等である。例えば、ポリエチレン(以下PEと記す)、ポリプロピレン(以下PPと記す)又はナイロン等の熱可塑性エラストマーより成ることが好ましい。木粉の種類は問わない。強化剤(無水マレイン酸変性ポリプロピレン(例:三洋化成工業(株)ユーメックス1010)等)を数%程度以下(例えば0.5%)で混合することがある。中空木質合成体は板状であっても良いし、柱状であっても良い。また、中空木質合成部材としてはブロック状等が挙げられる。中空木質合成材の比重は1〜1.5が好ましく、特に1.1〜1.2の範囲が好適であり、曲げ弾性率は1000〜5000Mpaが好ましく、特に3000〜4000Mpaの範囲が好適である。
【0012】
好適な中空木質合成材製造方法は、押出し生地をスクリュで成形ダイの溶融部に押出して、該押出し生地の外表面を前記成形ダイの内壁面と接触させるとともに該押出し生地の内表面を、前記溶融部に設けた基部から押出し方向に平行に突出し、前記押出し生地の外表面を前記成形ダイ内壁面に形成されたフッ素樹脂分散液を含浸させたアラミド繊維布であるフッ素樹脂シートに接触させながら押出しの摩擦抵抗を低減させ、前記押出し生地を所定の肉厚に成形すると共に中空部を形成し、該押出し生地を徐冷部において該押出し生地の外側及び中空部内側より徐冷し、該押出し生地を木質合成板組立体用の所定形状の中空木質合成材に押し出すことを特徴とすることが好ましい。
【0013】
好適な中空木質合成材製造装置は、原料を加熱、練成し、スクリュをもって押出す押出機に、前記押出機から押し出された押出し生地を加熱する溶融部及びこの溶融部から押し出された押出し生地を冷却する徐冷部から成る成形室と、前記溶融部から押出し生地の押出方向に突出して少なくとも前記徐冷部に延長する中子体とを備えた成形ダイを連結した中空木質合成材製造装置であって、前記中子体は、複数の棒状部材、及び前記各棒状部材にそれぞれ一体的に形成された基部から成り、前記各棒状部材は、中空木質合成材内に形成される各中空部の断面形状と略同様の断面形状を有し、押出し生地の押出方向を長さ方向として相互に平行に配置されると共に、前記成形ダイの溶融部内において前記成形ダイに固着され、前記各棒状部材の少なくとも前記押出し生地の押出方向上流側端部が、フッ素樹脂シートの収容体により被覆され、前記収容体を成すフッ素樹脂シートが、フッ素樹脂分散液を含浸させ、乾燥、焼成したアラミド繊維の織布であるように前記成形ダイの形状及び大きさが設定されたことを特徴とすることが好ましい。
上記の前記成形ダイ内壁面に形成されたフッ素樹脂シートフッ素樹脂シートと、前記収容体を成すフッ素樹脂シートとを組み合わせてもよい。この場合、成形性は一層良好となる。
【0014】
好適な中空木質合成材製造装置は、前記フッ素樹脂シートの収容体が袋状体から成り、前記中子体の前記各棒状部材を該フッ素樹脂シートから成る袋状体内に個々に密着状態で挿入し、前記各棒状部材を前記フッ素樹脂シートの収容体により被覆したものであることが好ましい。
【0015】
好適な中空木質合成材製造装置は、前記収容体が筒状体から成り、該筒状体は、一辺に対し直交方向を成す切り込みが前記棒状部材間に形成させる間隙の位置に対応して設けられた二枚の前記フッ素樹脂シートを重ね合わせ、前記切り込みに対し平行な二辺と、前記切り込みを挟んだ両側において接合することにより、一端開口を前記棒状部材の形成本数に対応して複数股に分岐形成し、このフッ素樹脂シートの筒状体内に前記中子体の前記棒状部材の少なくとも基部寄りの端部を密着状態で挿入することにより、前記中子体の少なくとも一部を前記フッ素樹脂シートの収容体で被覆したものであることが好ましい。
【0016】
好適な中空木質合成材製造装置は、前記袋状体及び前記筒状体を接合して一体に形成して成る収容体から成るものであることが好ましい。好適な中空木質合成材製造装置は、前記押出成形装置における前記成形ダイの内壁面に、フッ素樹脂シートが貼設されているものであることが好ましい。好適な中空木質合成材製造装置は、前記中子体を成す前記各棒状部材が、前記基部を介して前記成形ダイの上下内壁に前記基部を介して固着されているものであることが好ましい。好適な中空木質合成材製造装置は、前記中子体は、前記各棒状部材に連続し、前記溶融部において前記棒状部材の端部を結合する結合部から成り、少なくとも前記中子体の前記結合部が、前記フッ素樹脂シートの収容体により被覆されているものであることが好ましい。好適な中空木質合成材製造装置は、前記収容体が袋状体から成り、前記中子体の前記結合部を前記フッ素樹脂シートから成る前記袋状体内に密着状態で挿入することにより、前記中子体の少なくとも一部を前記フッ素樹脂シートの収容体で被覆したものであることが好ましい。好適な中空木質合成材製造装置は、前記溶融部の領域にある成形ダイを上下から断熱板及び補強板で挟んで固定したものであることが好ましい。好適な中空木質合成材は、前記中空木質合成材製造方法、又は前記中空木質合成材製造装置により製造されたものであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態1の木質合成材組立体10について図1〜図4を参照して説明する。
図1(a)に示すように、木質合成材組立体10は井桁状の壁体11と、上下方向に開口する開口部12と、を有する箱状としたものであり、周囲を囲む壁体11は四隅に交差部13を夫々有している。木質合成材組立体10は、プランター、傘立て、ゴミ箱等の用途に用いることができ、また開口部12が前方を向くよう設置することによって箱形棚15(図3参照)として用いることも可能である。
【0018】
図1(b)、図1(c)及び図2に示すように、木質合成材組立体10の壁体11は所定枚数(図では6枚)の第1木質合成材20と、所定枚数(図では4枚)を交差して井桁状に積み重ねることによって構成されるものである。第1木質合成材20は本体部22の内部に、本体部22長手方向の辺と平行に設けられた偶数個(図では4個)の中空部23を並設して貫通形成する所定個数のリブ24(ここでは3枚)を有し、本体部22の両端部付近の上面及び下面に夫々切欠状の凹み(ここでは方形)を形成する交差嵌合部25,26を上下対称的に短手方向に有している。交差嵌合部25,26の深さは高さの1/4の大きさに設定されている。図1(c)に示すように第2木質合成材21は第1木質合成材20の半分の高さ、同一の幅及び長さを有したものである。第2木質合成材21は本体部22の内部に、本体部22長手方向の辺と平行に設けられた偶数個(図では2個)の中空部23を並設して貫通形成する所定個数のリブ24(ここでは1枚)を有し、本体部22の両端部付近の上面又は下面の一方のみに夫々切欠状の凹み(ここでは方形)を形成する交差嵌合部27を短手方向に有している。交差嵌合部27の深さは高さの1/2の大きさに設定されている。第2木質合成材21は端部用のものである。また、第1木質合成材20及び第2木質合成材21に夫々設けられる交差嵌合部25,26,27を切欠く巾は、少なくとも第1木質合成材20及び第2木質合成材21の厚みの巾より広く設けることが好ましい。交差嵌合部25,26,27を切欠く深さは、強度向上のため、リブ24の上面までが好ましい。ここでは中空部23の1個分が切り欠かれている。2つの対向する壁体11は2枚の第1木質合成材20b及び20f、20a及び20eが2段に積み重ねられているが、該面と直交する2つの壁体11は、1枚の第1木質合成材20dの上下に2枚の第2木質合成材21a及び21cを、1枚の第1木質合成材20cの上下に2枚の第2木質合成材21b及び21dを、夫々積み重ねて配置したものである。2段に同じ種類の木質合成材20が積み重ねられている2枚の第1木質合成材20a,20b、及び、20e,20fの夫々の交差嵌合部25,26は、一方が他の第1木質合成材20の交差嵌合部25,26と嵌合し、他方が第2木質合成材21の上側又は下側の交差嵌合部27と嵌合するようになっている。木質合成材組立体10の壁体11の上面及び下面は面一に構成されている。
【0019】
図3及び図4(a)に示すように、木質合成材組立体10は木質合成材組立体10同士を連結して使用することが可能な構成である。図4(b)に示すように、連結部材31は、第1突起部32a及び第2突起部32bと、第1突起部32a及び第2突起部32bをそれぞれ有する2つの主面を備えた止め板33を備えている。第1突起部32a及び32bは、第1木質合成材20の中空部23及び/又は第2木質合成材21の中空部23に嵌入する構成となっている。このとき、突起部32a,32bは止め板33によって仕切られており、止め板33の主面の面積は1つの中空部23の断面積より大きくなっているので、その阻止効果によって、第1突起部32a及び第2突起部32bの全部が中空部23に嵌入することはない。なお、連結部材31はプラスチック、ステンレス、鉄、アルミ等の適宜の材質から構成されていることが好ましい。
【0020】
図1及び図2を参照して木質合成材組立体10の組み立て方法を説明する。
第2木質合成材21a,21bとを平行に間隔を空けて地面又は作業台に載置し、第2木質合成材21a,21bの夫々の交差嵌合部27に上面側から第1木質合成材20a,20bの夫々の下側の交差嵌合部26を直交に交差させて嵌合して井桁を形成する。
次に第1木質合成材20c及び20dの下側の交差嵌合部26を第1木質合成材20a及び20bの上側の交差嵌合部25に交差嵌合し、第1木質合成材20c及び20dを上方から第2木質合成材21a,21bに対して平行に段重ねする。
次に第1木質合成材20e及び20fの下側の交差嵌合部26を第1木質合成材20c及び20dの上側の交差嵌合部25に交差嵌合し、第1木質合成材20e及び20fを上方から第1木質合成材20a,20bに対して平行に段重ねする。
最後に第2木質合成材21c及び21dの下側の交差嵌合部27を第1木質合成材20e及び20fの上側の交差嵌合部25に交差嵌合し、第2木質合成材21c及び21dを上方から第1木質合成材20c,20dに対して平行に段重ねする。
こうして、井桁状の木質合成材組立体10の上面及び下面を面一に保ち、木質合成材組立体10の美観を保っている。
【0021】
このとき、木質合成材組立体10の壁体11の高さは、直交に交差して嵌合した第1木質合成材20の数に応じて、組立てる者が任意に調節することが可能である。このため、木質合成材組立体10を組立てる者が、木質合成材組立体10を使用する用途に合わせて、好適な高さを有する木質合成材組立体10を組立てることが可能である。
【0022】
木質合成材組立体10は第1木質合成材20及び第2木質合成材21の交差嵌合部25,26,27を嵌合することによってのみ構成されているため、組立、分解を容易に行うことが可能であり、さらに木質合成材組立体10の設置、移動も容易に行うことが可能である。
【0023】
図3及び図4を参照して実施形態1の木質合成材組立体10を連結してなる箱形棚15及び木質合成材組立体10の連結方法について説明する。
図3及び図4(a)に示すように木質合成材組立体10は壁体11の端部同士を連結することが可能な構成を有し、木質合成材組立体10同士を連結する連結部35においては、図4(b)に示すように、壁体11の端部に設けられた中空部23に、1つ以上(図では3つ)の連結部材31の一面に設けられた突起部32aを、止め板33によって止められるまで嵌入し、他面に設けられた突起部32bを他方の壁体11’に嵌入することで木質合成材組立体10同士を連結している。
木質合成材組立体10は壁体11両端面の複数の中空部23に、連結部材31の突起部32a,32bを嵌入することによって、木質合成材組立体10の上下左右方向に他の木質合成材組立体10を連結させ、拡張を行うことが可能な構成となっている。そのため組立てる者の用途に合わせて、自由に木質合成材組立体10を連結、拡張し、箱形棚15を組立てることが可能となっている。また、連結部材31は嵌入することで壁体11同士を連結しており、接着剤や接続金具による連結ではないため、容易に取り外すことができ、一度組立てた箱形棚15を分解し、新たな組合せで再度組立てることが可能である。加えて木質合成材組立体10の有する美観を損ねることもない。
【0024】
図5に示すように、複数の木質合成材組立体10を連結して箱形棚15を組立てるときに、連結部材31とともに又はこれに代えて、第1木質合成材20及び第2木質合成材21の両端部に貫設されている任意の数の中空部23内に、複数の第1木質合成材20又は第2木質合成材21を縦方向に結合可能な長さを有する、通しボルト41a〜41d(通しボルト41dは図5では隠れているので図示略)を貫通して、2以上の木質合成材組立体10を連結し、通しボルト41a〜41dの両端部をナット42a〜42h(ナット42gは図5では隠れているので図示略)で固定することによって、複数の木質合成材組立体10を連結、固定する構成も考えられる。このとき、中空部23内に挿通する通しボルト41a〜41dは、少なくとも2本以上であることが好ましい。また、ナット42a〜42hの径は中空部23の径よりも大きいことが好ましい。通しボルト41とナット42とで木質合成材組立体10を固定することで、より強力に固定した箱形棚15を形成することが可能となる。
【0025】
本発明の実施形態2の木質合成材組立体110について図6〜図7を参照して説明する。
図6及び図7に示すように、木質合成材組立体110の壁体111は所定枚数(図では4枚)の第1木質合成材120と、所定枚数(図では4枚)を交差して井桁状に積み重ねることによって構成されるものである。第1木質合成材120a〜120dは第1木質合成材20と、第2木質合成材121a〜121dは第2木質合成材21と同様な構造であり、100番を付加した番号とし説明は援用する。2つの対向する壁体111は1枚の第1木質合成材120aと1枚の第2木質合成材121cとが、また、1枚の第1木質合成材120bと1枚の第2木質合成材121dとが、夫々、2段に積み重ねられており、該面と対向する壁体111は、同様に、1枚の第2木質合成材121bと1枚の第1木質合成材120dとが、また、1枚の第2木質合成材121aと1枚の第2木質合成材120cとが、夫々、2段に積み重ねられているが、上下の板材が逆になっている。
第1木質合成材120a及び120bの下側の交差嵌合部126は、第2木質合成材121a及び121bの上側にある交差嵌合部127と直交して嵌合し、第1木質合成材120c及び120dの下側の交差嵌合部126は、第1木質合成材120a及び120bの上側の交差嵌合部125と直交して嵌合し、第2木質合成材121c及び121dの下側の交差嵌合部127は、第1木質合成材120c及び120dの上側の交差嵌合部125と直交して嵌合している。木質合成材組立体10の壁体11の上面及び下面は面一に構成されている。
【0026】
図6及び図7を参照して木質合成材組立体110の組み立て方法を説明する。第2木質合成材121a,121bとを平行に間隔を空けて地面又は作業台に載置し、第2木質合成材121a,121bの夫々の交差嵌合部127に上面側から第1木質合成材120a,120bの夫々の下側の交差嵌合部126を直交に交差させて嵌合して井桁を形成する。
次に第1木質合成材120c及び120dの下側の交差嵌合部126を第1木質合成材120a及び120bの上側の交差嵌合部125に直交して交差嵌合し、第1木質合成材120c及び120dを上方から第2木質合成材121a,121bに対して平行に段重ねする。
最後に第2木質合成材121c及び121dの下側の交差嵌合部127を第1木質合成材120c及び120dの上側の交差嵌合部125に直交して交差嵌合し、第2木質合成材121c及び121dを上方から第1木質合成材120a,120bに対して平行に段重ねする。
こうして、井桁状の木質合成材組立体110の上面及び下面を面一に保ち、木質合成材組立体10の美観を保っている。
【0027】
本発明の実施形態3の木質合成材組立体210について図8〜図9を参照して説明する。
図8及び図9に示すように、木質合成材組立体210の壁体211は所定枚数の第1木質合成材220と、所定枚数の第2木質合成材221を交差して井桁状に積み重ねることによって構成され、木質合成材組立体210は上面に板状の天井材251を備え、下面には板状の床材252を備え、さらに壁体の一面に人間が通過可能な大きさの切り欠き部分を設け、該切り欠き部分に扉部253を取付け、家形状を構成している。第1木質合成材220a〜220hは第1木質合成材20と、第2木質合成材221a〜221dは第2木質合成材21と同様な構造であり、200番を付加した番号とし説明は援用する。壁体211は11枚の第1木質合成材220と1枚の第2木質合成材221が積み重ねられて壁体を構成している。第2木質合成材221は端部用のものである。また、扉部253付近の壁体211の切り欠き部分の近傍にある交差嵌合部には、第1木質合成材及び第2木質合成材よりも短尺で、交差嵌合部を1つ備える第3木質合成材260が、木質合成材組立体210前面の木質合成材220と交互に積み重ねてあり、扉部253近傍の壁体211を補強する構成である。
本実施例形態の木質合成材組立体210は、実施形態2の木質合成材組立体110と同様に、第1木質合成材220及び第2木質合成材221の交差嵌合部同士を交互に積み重ねながら嵌合することで壁体を構成している。このとき、井桁状の木質合成材組立体210は上面及び下面を面一に保ち、木質合成材組立体10の美観を保つと共に、上面には天井材251を設け、下面には床材260を設けることで家形状の木質合成材組立体210を構成している。
また、木質合成材組立体210前面に扉部253を設けるための切り欠き部分の近傍には、第1木質合成材220及び第2木質合成材221よりも短尺な第3木質合成材260が交互に交差嵌合して、木質合成材組立体210の壁体211の中央の位置に積み上げられている。このとき、第3木質合成材260は短尺であるため、木質合成材組立体210内部の空間を遮ることなく積み上げることが可能である。また、第1木質合成材220a及び第1木質合成材220eの本体部中央の上下端には、第3木質合成材と交差嵌合可能な、交差嵌合部が設けられているため、扉部253を備える壁体211を組立てるときに、第3木質合成材260を組合わせた壁体211を組立てることが可能となっている。第3木質合成材260には2種類があり、第1木質合成材220と同じ高さに設定される第3木質合成材260b、260c、・・・と、第2木質合成材221と同じ高さに設定される第3木質合成材260aとがある。
【0028】
図8及び図9を参照して木質合成材組立体210の組み立て方法を説明する。木質合成材組立体210の組立て方は、実施形態2の木質合成材組立体110と概ね同様であるので、説明は援用し、第3木質合成材260の組み立てについて説明する。床材252の上に第1木質合成材210と第2木質合成材220とを組み上げるが、このときに、この第3木質合成材260を下方から第1木質合成材210及び第2木質合成材220と直交させて交差嵌合しながら上方に積み上げてゆき、最後は、第3木質合成材260aを第1木質合成材220と交差嵌合する。そして、天井材251を取り付ける。床材252、天井材251と、第1乃至第3木質合成材との連結、固定は、ビス等の固定具が用いられる。この実施形態3によれば、少ない部材で強度を大幅に向上させることができ、組み立ての簡単である。用途は物置等が好適である。
【0029】
以下、中空木質合成材の製造について説明する。
尚、本実施形態にあっては、一例として、セルロース系破砕物と熱可塑性樹脂を加熱・混練して得られた混練物を、冷却・固化して所定の粒径に粉砕したもの(本明細書において「木質合成粉」という。)を原料として成る中空木質合成材の製造について説明する。
【0030】
〔木質合成粉〕
本実施形態で用いる木質合成粉の原料となるセルロース系破砕物たる木粉は、熱可塑性樹脂成形材とのなじみを良好にすると共に、成形押出し時における摩擦抵抗を減じ、成形機の損耗、毀損の防止を図るべく、その粒径を50〜300メッシュ、好ましくは60(篩下)〜150(篩上)メッシュの微細な粉末状とする。また、成形時における木酸ガスを揮散し、水蒸気あるいは気泡発生のおそれをなくし、表面の肌荒れを防止する意図から、木粉の乾燥前においてその含有水分量を15重量%以下、好ましくは11重量%以下、理想的には0〜5重量%以下、特に好ましくは0〜0.3重量%以下とする。
【0031】
尚、かかる木粉の特性をさらに向上させるため、尿素系樹脂接着剤に木材チップ等の素材を浸漬あるいはこれに添加し、加熱硬化した後に破砕、微粉末化することが可能である。
【0032】
また、熱可塑性樹脂成形材としては、廃棄された各種の樹脂成形品をそのまま、もしくは表面樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を複数の各小片に破砕し、これに圧縮研削作用等を付加して樹脂塗膜を研削、剥離することにより素材化した、PVC、PET、PP等の樹脂を用いることができる。
使用目的に応じて、顔料を添加し、製品に着色することもできる。
【0033】
そして、木粉乾燥後、含有水分量3重量%以下、好ましくは0.3重量%以下、平均粒径20メッシュ以下のセルロース系破砕物20〜75重量%、好ましくは40〜60重量%に対して熱可塑性樹脂成形材25〜85重量%、好ましくは60〜40重量%をともに攪拌衝撃翼により混合、ゲル化混練し、ゲル化した混練材料を冷却して、さらに粒径8mm以下に整粒して得た木質合成粉を用いることにより、木粉の摩擦抵抗を減じ得る良好な混練状態の生地が形成される。
【0034】
本実施形態において用いる木質合成材は、一例として下記のように製造される。
【0035】
(1)乾燥工程
熱源(ボイラー熱、電気熱、ヒーター熱等)を使用することなく、回転の衝撃によるせん断発熱を利用して水分を木粉からたたき出す乾燥方法である。水分除去に必要な時間は約15分である。一例としてミキサーを用い、セルロース系破砕物である木粉を乾燥させる。ミキサーの攪拌衝撃翼を回転させ剪断発熱が生じることによってミキサー内の温度が上昇し、これによりミキサーに投入された木粉が乾燥される。本実施形態にあっては、投入された木粉の含有水分量が0重量%となるように乾燥する。木粉は50〜250μmが好ましい。水分は0〜0.3重量%に乾燥することが好ましい。方法はミキサーを回転させて水分を除く。
【0036】
また、顔料等として酸化チタン等を添加する場合には、この乾燥工程において前記木粉と共にミキサー内にこれを投入する。顔料の種類は、無機、有機を問わない。顔料の重量比率は、顔料の種類により異なる。例えば、木粉100重量%に対して10重量%前後の白酸化チタンを投入する。木粉のみに着色し、熱可塑性樹脂を着色しないので、木粉の変色を防ぐことができる。木粉で紫外線を防ぎ、劣化を少なくすることができる。
【0037】
(2)溶融・混練工程
木粉と熱可塑性樹脂を混合・溶融し、一体化する。高速回転翼による発熱で木粉とプラスチックとを溶融し、分子レベルで一体化する。重量比率は、顔料と木粉の混合体40〜60重量%に、着色しない熱可塑性樹脂成形材60〜40重量%(例えばPP)である。熱可塑性樹脂は、溶融混合して顆粒状ペレットとする。溶融機ミキサーの回転数は、850〜900rpm、温度は180〜190℃である。ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル樹脂(PVC)等が好ましい。
【0038】
例えば、乾燥前の木粉55重量%に対して、熱可塑性樹脂成形材としてPP45重量%を前記ミキサー内に投入し、さらに攪拌加圧する。熱可塑性樹脂成形材の形態は、本実施形態では直径3mm程度の大きさの粒状からなるペレットを使用している。
【0039】
熱可塑性樹脂成形材は、熱可塑性合成樹脂製品の廃材から得られた回収熱可塑性樹脂、バージンの熱可塑性樹脂、あるいはバージンの熱可塑性樹脂と前記回収熱可塑性樹脂をそれぞれ、例えば50重量%ずつ用いることもできる。
【0040】
この工程においては、原材料内の木粉によりPPは大きな塊とはならず、直径約10〜100mmの粘土状にゲル化した「混練材料」が形成される。
【0041】
(3)冷却・造粒(整粒)工程
本工程では、一例として前述の混練材料の冷却と造粒とを同時に行うことができる、所謂クーリングミキサーを用いる。前工程において形成された混練材料はクーリングミキサーヘ投入され、冷却水により冷却されたミキサー本体内周壁面で冷却され、直径約25mm以下に造粒された「造粒原料」が形成される。
【0042】
前記工程で形成された造粒原料は、さらに必要に応じてカッタミルを使用して粒径8mm以下に整粒することで、ペレット状の「木質合成粉」とする。なお、整粒工程は必ずしも必要ではなく、前述の冷却・造粒工程により得られる造粒物のサイズによってはこれを省略することもできる。
【0043】
木粉と熱可塑性樹脂成形材との混合、分散状態を定常的に維持し、良好なる流動性を有すると共に、冷却による凝縮、縮小作用とも相まって、化学的な反応や接着によらない木質合成粉が形成される。
【0044】
(4)成形工程
図10乃至図23に示す押出成形装置301に木質合成粉(顆粒状ペレット)を投入し、木粉が高濃度で混合されたものを高粘度の状態に溶融させ、押出成形装置301で高圧力で押出し、金型の中に押し込み、高圧力で押し固めながら中空木質合成材329を押し出す。粘度が高いので、前方への圧力が加えられた状態で押し出す。粘度が高いほど流れが早いチクソトロピーの原理を応用している。押出成形装置301の詳細は後述する。金型の中にフッ素樹脂シート350’を設け、フッ素樹脂シート350’の表面に凹凸をつけ、金型の中にフッ素樹脂シート350’を貼り、高圧力を加えて中空木質合成材329の表面に熱可塑性樹脂の凹凸の或る(溝の或る)表面等を作り中空形状の製品を作る。このフッ素樹脂シート350’は、アラミド繊維の織布にフッ素樹脂分散液を含浸、乾燥、焼成したシートである。そのためシートの表面には、アラミド繊維の織り目が格子状等の所定形状に現われている(図22(a)及び(b)参照)。このようにして製造された中空木質合成材329を図23に示す。寸法例は、幅902mm×厚み37mmである。長さは任意である。角形の外郭329aと、外郭329a内部領域に形成された複数の所定個数(ここでは7個)の押出し方向に延び出す中空部329bと、中空部329bを仕切るとともに外郭329aに接続する複数の所定個数(ここでは6個)のリブ329cとが形成されている。縦方向の厚み代は5mm、横方向に厚み代は4mm(両端部のみ厚くなっている)である。
【0045】
(5)サンディング工程
前記の通り成形された中空木質合成材329の着色してない熱可塑性樹脂の溝を備えた表皮層が形成されるので、その表皮層をサンディングペーパー(度数40〜180)で研磨して除去する。図23中、一点鎖線は削り代(図では1mm)である。表皮層は溝の部分まですべて削ることが好ましい。中空木質合成材329の表皮層に小さい溝をつけたので、表面のサンディングが容易になる。着色してない熱可塑性樹脂の表皮層を除去することで、色を表面に出すことができ独特の木質感、自然感を出すことができる。木粉の表面を着色しているので、木粉の変色を防ぐことができる。
【0046】
このような中空木質合成材329の表皮層の研磨は、樹脂素材の密となっている部分の研磨を意図したものである。木粉を混入した樹脂成形板に於いては樹脂が成形物の表面部分に滲み出し、この表面部分に樹脂素材の密部分を作り出す。このような樹脂素材の密部分は、着色されていないので、この表面部分のサンディングは独特の色調を創出することに意味がある。
【0047】
〔押出成形装置〕
図10〜図23に示す通り、前記木質合成粉を中空木質合成材329に成形する押出成形装置301は、押出機370と、この押出機370により吐出された押出し生地379を所定形状に成形する成形ダイ310とを備えている。成形ダイ310は、フランジ317及び押出ダイ319より成る連結手段330を介して押出機370に連結されている。
【0048】
(1)押出機
図10において、370は前述の押出成形装置301を構成する押出機である。一般に押出機370はスクリュ型で単軸押出成形装置と多軸押出成形装置があり、この変形又はこれらが組み合わさった構造を持つものがあるが、本発明ではいずれの押出成形装置も使用することができる。
【0049】
371はスクリュで、図10に示す実施形態にあっては単軸型であり、このスクリュ371はギヤ減速機372を介して図示せざるモータによって駆動され、バレル374内で回転する。ホッパ373から投入された木質合成粉は、このスクリュ371の回転によって混練されながら前方へと押出される。
【0050】
バレル374の外面にはバンドヒータ375を設けており、このバンドヒータ375によりバレル374内で木質合成粉が加熱され、スクリュ371の溝に沿って前方へ搬送されながら漸次溶融・練成される。
【0051】
(2)連結手段
押出機370により溶融・練成された木質合成粉は、フランジ317及び押出ダイ319から成る連結手段を介して成形ダイ310へ押出し生地379として押出される。
【0052】
図10及び図11において、バレル374先端には押出ダイ319が連結されており、本実施形態にあっては、この押出ダイ319は、バレル374の出口側の後端面に直径65mmの円形を成す流入口313、成形ダイ側の先端面に幅65mm、高さ25mmの略小判形状を成す射出口315を備えており、押出ダイ319内には、流入口313から射出口315に向けて徐々に小径に断面変形する連通孔が形成されている。もっとも、この押出ダイ319は押出機370の大きさに応じて種々の大きさに形成できる。
【0053】
押出ダイ319の先端には、フランジ317が取り付けられている。このフランジ317は、図12に示す通り、押出ダイ319の射出口315と同形状の流入口316と、幅150.0mm、高さ37.6mmの方形の射出口318を備えており、フランジ317内には流入口316から射出口318にかけて徐々に大径に断面変形する連通孔317aが形成されている。317bは貫通穴、317cは通し穴である。
【0054】
フランジ317や押出ダイ319の周壁内に加熱手段たるヒ一タ(図示せず)を取り付けても良い。ヒータにより、押出機370より押し出された押出し生地379は、押出ダイ319及びフランジ317から連通孔を経る際にも加熱保温されるので、押出ダイ319から成形ダイ310内へ流動する押出生地379の流動状態が良好となる。
【0055】
しかも、押出ダイ319は、通常の一般的なダイとは異なり射出口315が大きいため、多量の溶融原料(本実施形態にあっては木質合成粉)を吐出することができ、且つ圧密を促進することが可能な形状に形成されているので、通常の押出ダイで生じていたようなダイの目詰まりが生じない。
【0056】
(3)成形ダイ
図10〜図11において、310は成形ダイであり、上記連結手段を介して押出機370より押し出された押出し生地379が導入される。図13に示す成形ダイ310の内側上下面は、図14に示すプレート311が固定され、このプレート311が成形ダイ310の内壁を構成し、その内部に中子体340が収容されている。成形ダイ310は、導入された押出し生地379を加熱する溶融部321a及び溶融部321aから押し出された押出生地379を徐冷する徐冷部321bから成る成形室322と、押出し生地379に中空部を形成する中子体340を備えている。成形ダイ310は、一例として、幅1080mm、高さ241.6mmの矩形状の断面を成し、成形室322の入口から出口までの距離は1000mmとする。
【0057】
本実施形態にあっては、溶融部321aは、フランジ317の射出口318と同形状の入口から徐々に広がってゆき、押出し生地379が成形ダイ310内部で滞留することなく、円滑に横方向に広がることができるように形成されている。溶融部321aの入口と同形状の断面形状を成す徐冷部321bが形成され、成形室322が押出し方向に一定の断面形状に形成されている。
【0058】
成形室322は、図15及び図16に示す通り、冷却手段をそれぞれ備える上下2枚の金属板をその間の両側縁に配置した一対の金属製のスペーサ324を介装させて、サンドイッチ構造で形成された内部を構成するものである。成形室322は、断面方形に形成したものである。スペーサ324の交換により任意の目的とする成形板の肉厚が得られるように調整する。図15に示す通り、一対のスペーサ324は平面視で、中子体340の両側に配置されたものである。スペーサ324の基部は入口側空隙面積が減少されるようにせり出している。スペーサ324の詳細な構造は図16に示す。スペーサ324は板状であって、平面視でカーブした内側面324aを備え、基端面324bは端面324cと直交しており、略三角形のせり出し部324dを形成している。324eは取付穴である。
【0059】
図11において、314はヒータで、電熱ヒータ等の加熱手段から成り、押出し生地379を加熱保温し、押出し生地379の流動性を維持するため、溶融部321aの上下に等間隔で挿通して配管設置されている。
【0060】
また、図11に示す通り、325は冷却管で、成形室322の徐冷部321bを冷却する冷却手段の一例を示すもので、この冷却管325に冷却液を供給して成形室322内の押出し生地379をその外側から冷却する。この冷却管は、成形ダイ出口の方向に向けて約2分の1を占める徐冷部321bに、等間隔で挿通して配管設置されている。なお、冷却管325の間隔を次第に狭くするように設けることもでき、あるいは冷却管325を成形ダイ310の外壁に配設することもできるが、成形室322内の押出し生地379を冷却できればよいので、この構造に限定されない。
【0061】
図17に示す複数の取付穴326aが形成された断熱板326と、図18に示す複数の取付穴327aが形成された補強板327が形成されている。断熱板326を設けたのは、熱損失を防止するためである。補強板327は、徐冷部321aの上下領域に設けることが好ましい。補強板327を設けたのは、内部にかかる押出し生地379の圧力で成形ダイ310の変形又は破損を防止するためである。断熱板326は、補強板327と成形ダイ310の間に介装されることが好ましい。補強板327の厚みは断熱板326の厚みより大きいことが好ましい。断熱板326の大きさは、幅1080mm×高さ20mm×長さ615mmである。
補強板327の大きさは幅1080mm×高さ61.2mm×長さ615mmである。
成形ダイ310に断熱板326及び補強板327を加えた高さは404mmである。
図示は略すが熱電対が断熱板326及び補強板327に貫設され、ヒート314の温度を計測可能になっている。
【0062】
図11、図15、図19に示す中子体340は、中空木質合成材329内に形成される各中空部の断面形状と略同様の断面形状を有し、成形ダイ310の溶融部321aから成形ダイ出口側に向かって押出し生地379の押出方向と略平行に突出する複数の棒状部材348a〜348gにより構成されている。基部344(図11及び図15参照)は、棒状部材348a〜348gを固着するものである。基部344はガイドブロックの形状と構造であり、板材に少なくとも2個の上下に突出する突出部(例えば円柱形)を間隔を置いて備え、板材が押出し方向に尖っており、後端は丸くなっている。
【0063】
本実施形態にあっては、棒状部材348a〜348gは、図19(a)〜(c)に示すように構成されている。図19(a)に示す通り、棒状部材348a〜348gは、長さを中央部で最大長とし(図では755mm)、側方に行くほど、長さが短くなっており、成形ダイ310の入口側で円弧状になるように配置されている。これは成形ダイ310内に入ってきた押出し生地379との間に生じる摩擦抵抗を緩和し、押出し生地379が端部まで円滑に広がり易くするためである。
【0064】
前記各棒状部材348a〜348gは、前記溶融部321aから押出し生地379の押出方向に平行に突出して少なくとも前記徐冷部321bに延長している。各棒状部材間に所定間隙幅の間隙346(図19では4.1mm)が形成されるよう、等間隔に平行に配置されている。
【0065】
また、本実施形態にあっては、前記棒状部材348a〜348gは、成形ダイ310の入口側、すなわち押出し生地379の押出方向上流側端部の両角部が平面において丸められており、且つ、図11に示すように縦断面において半円弧状に膨出した、全体として丸みを帯びた形状に形成され、押出し生地379との間に生じる摩擦抵抗を緩和するよう形成されている。
【0066】
棒状部材348a〜348gは、中空木質合成材329内に形成する中空部の数に応じて適宜数とすることができ、断面形状も中空木質合成材329に形成する中空部の形状に応じて種々の形状を採ることが可能である。
【0067】
中子体340は、棒状部材348a〜348gそれぞれが個々に独立して形成されていることから、該棒状部材348a〜348g間に形成される間隙346の上流において、押出し生地379導入の妨げとなるものは存在せず、該間隙346に押出し生地379を円滑に流動させることが可能となる。従って、前記間隙346内での押出し生地379の密度を高め、押出し生地379の不足によるリブの未形成430(図20参照)等を効果的に防止することが可能となり、成形速度を上昇させた場合であっても、高品質の中空木質合成材を成形することができる。
【0068】
前記各棒状部材348a〜348gは、前記成形ダイ310入口側において基部344と一体的に形成されている。本実施形態にあっては、前記基部344は、図11に示すように二つの凸部を有しており、該二つの凸部を成形ダイ310内壁面に設けられた凹部とそれぞれ成合させることにより、図15に示すように、基部344と一体的に形成されている各棒状部材348a〜348gを平行な状態に維持したまま、前記成形ダイ310の溶融部321aの上下内壁に固着している。
【0069】
基部344は、平面において、棒状部材348a〜348gと同様、押出し生地379の押出方向上流側端部の両角部が丸められており、且つ、押出方向下流側端部に向かってその幅を狭める略流線形に形成されており、溶融部321aを流れる押出し生地379が抵抗無く流れるよう構成されている。
【0070】
棒状部材348a〜348gは、成形ダイ310の溶融部321aから成形ダイ出口側に向かって、その矩形状の断面を僅かに狭めるテーパー状を成しており、従って成形ダイ出口方向に向かって中空木質合成材329を押出し易い形状に構成されている。
【0071】
この基部344を固着する成形ダイ310の上部内壁面には、成形ダイ310の壁面を貫通して、水、油等の液体、空気、その他のガス等の冷却媒体を供給する図示せざる冷却媒体の供給源と連通された導入路341が形成されており、この冷却媒体の導入路341が成形ダイ310の壁面及び基部344を貫通して溶融部321aにおける中子体340の各棒状部材348a〜348gに至り、徐冷部321bにおいて各棒状部材348a〜348g内に形成された後述の冷却媒体の流路342に連通している。
【0072】
各棒状部材348a〜348g内に形成された冷却媒体の導入路341は、断熱材343にて包囲されており、導入路341内を通過する冷却媒体が該部において押出し生地を冷却することを防止すると共に、冷却媒体の温度を保ち、後述の冷却媒体の流路342に冷却媒体が導入されたときの冷却効果の向上を図っている。
【0073】
本実施形態にあっては、外周に断熱材としてミオレックスPMX−575(菱電化成)を配置した直径4mmの金属製パイプにて成形ダイ310の壁面、基部344及び中子体340を貫通し、これを冷却媒体の導入路341としている。
【0074】
本実施形態にあっては、流路342は、一端において前述のように冷却媒体の導入路341に連通し、他端を中子体340の端部(成形ダイ310の出口方向)において開口するものとする。流路342内に導入された冷却媒体は、各棒状部材348a〜348g内に形成された流路342及び中空木質合成材329内に形成された中空部を通過するときに押出し生地379及び中空木質合成材329を内部より徐冷する。
【0075】
尚、前記流路342は、前述の構成に代えて、例えば徐冷部321bの各棒状部材348a〜348g内において成形ダイ310の出口側の端部で連通する二重管構造とし、この一方を冷却媒体の導入源に連通すると共に、他方を冷却媒体の排出口に連通して、冷却媒体である例えば冷却水や冷却油が、中子体340内を循環するよう構成しても良く、押出し生地379を内側より徐冷し得る構成であれば導入される冷却媒体の種類、その他各種の条件の変更にしたがって種々の設計変更が可能である。
【0076】
成形ダイ310の内壁面は、フッ素樹脂により被覆されていることが好ましい。このフッ素樹脂の被覆方法としては、フッ素樹脂を直接表面にコーティングすることによって行っても良いが、交換が容易であり且つ耐久性に富むという点で、母材となるシートにフッ素樹脂をコーティングしたフッ素樹脂シート350’の貼設により行うことが好ましい。
【0077】
フッ素樹脂シート350’は、成形室322の上下の内壁面、すなわち中空木質合成材329の表裏面を形成する面に相当する内壁面のみに施すこともできるが、成形室322の上下左右の内壁面全体に一連に貼設することが好ましい。
【0078】
成形ダイ310内壁面に貼設するフッ素樹脂シート350’としては、ガラス繊維の織物を母材とし、これにフッ素樹脂をコーティングしたもの(以下、本明細書において「ガラス繊維フッ素樹脂シート」という。)等を使用することもできるが、後述するフッ素樹脂分散液を含浸させ、乾燥、焼成して成るアラミド繊維の織布(以下、本明細書において「アラミド繊維フッ素樹脂シート」という。
)を用いることが好ましい。前記収容体350を形成するフッ素樹脂シート350’としては、収容体350として形成しうるものであれば如何なるものであってもよい。
【0079】
前記成形ダイ310内壁面と同様、押出し生地379との摩擦を緩和するため、前記中子体340の棒状部材348a〜348gをフッ素樹脂シート350’の収容体350にて個々に被覆するか又は中子体340の全部又は一部(基端部が好ましい)を被覆することが好ましい。収容体350は、着脱・交換が容易であると共に、立体形状の中子体340に対しての使用に好適である。
【0080】
このアラミド繊維フッ素樹脂シート350’の母材を構成するアラミド(全芳香族ポリアミド)は耐熱性に優れ、高強度、高ヤング率であるため強化材としても使用されており、図22の通り、このアラミド繊維の織布を母材とする該フッ素樹脂シート350’は、立体形状である中子体340に取り付けて使用するに適した柔軟性と耐屈曲特性を有すると共に、高い引張り強さを備えることから長期間の使用にも耐え得るものとなっている。
【0081】
該アラミド繊維フッ素樹脂シート350’に用いられるフッ素樹脂としては、ポリ四フッ化エチレン(テフロン(登録商標)TFE;デュポン社)、フッ化エチレンープロピレンコポリマ(テフロン(登録商標)FEP)、ポリ三フッ化塩化エチレン(テフロン(登録商標)CTFE)、ポリフッ化ビニリデン(テフロン(登録商標)VdF)等が挙げられる。
【0082】
尚、本実施形態にあっては、前記アラミド繊維フッ素樹脂シート350’として、本多産業(株)製のライナーベルト用フッ素樹脂コーティングシート「マックスライナーベルト」(HAS−P506)を用いている。
【0083】
前記アラミド繊維フッ素樹脂シート350’の収容体350による被覆は、押出し生地379との摩擦を緩和すべく、前記各棒状部材348a〜348gのうち、少なくとも押出し生地379の押出方向上流側端部において行なうが、各棒状部材348a〜348g全体に対して行なってもよく、本実施形態にあっては、溶融部321a内における各棒状部材348a〜348g全体について被覆する。
【0084】
前記アラミド繊維フッ素樹脂シート350’は、柔軟性と耐屈曲特性を有するため、これを縫着、接着等して接合することによって、一例として図21に示すような袋状体353の収容体350を形成することができる。
【0085】
アラミド繊椎フッ素樹脂シート350’の袋状体353は、例えば図21(A)〜図21(C)に示すように、一枚の略矩形状のアラミド繊維フッ素樹脂シート350,の長辺b,dを、向かい合う短辺a,cが重なり合うよう中央X−X線で折り返し、この折り返しにより辺b及び辺dがX−X線を中心に二分されることによりそれぞれ形成された辺b’と辺b’’,辺d’と辺d’’とを、それぞれ図21(B)に破線で示す縫着線に沿って縫着した後、縫い目が内側となるよう裏返すことによって形成することができる。
【0086】
尚、前述の形成法に代えて、図21(A)のX−X線において分割されている二枚の略矩形状のシートを使用してもよく、この場合には辺aと辺cを除く3辺を同様に縫着する。
【0087】
前記各棒状部材348a〜348gの形状に対応する、一辺の開口した袋状体353の収容体350を形成し、この袋状体353を成形ダイ310の入口側から押出し生地379の押出方向に向かって中子体340の各棒状部材348a〜348gへ被せることにより、前記各棒状部材348a〜348gをアラミド繊維フッ素樹脂シート350’の収容体350で被覆することができる。
【0088】
本実施形態の中子体340は各棒状部材348a〜348gが独立して形成されているため、従来の結合部345を有する中子体340と比較して、前記フッ素樹脂シート350’の収容体350による被覆を個々に行なうことが可能となると共に、その着脱も容易となる。
【0089】
また、前記フッ素樹脂シート350’の袋状体353の長さを変更することにより、各棒状部材348a〜348gを被覆する長さを容易に調整することができる。
【0090】
本実施形態にあっては、前記アラミド繊維フッ素樹脂シート350’の袋状体353の収容体350が被覆するのは溶融部321a内における棒状部材348a〜348gであって、押出し生地379は該溶融部321aにおいては冷却されず溶融状態を維持しているため、押出し生地379と接触する袋状体353の表面がこの縫い目により多少凹凸を有していても、この凹凸は最終的に得られる中空木質合成材329の形状に影響を与えない。
【0091】
尚、前記各棒状部材348a〜348gと一体的に形成されて成る基部344の側面についても、前記アラミド繊維フッ素樹脂シート350’の収容体350を被覆してもよい。これにより、基部344平面の略流線形状と相侯って押出し生地379を抵抗無く流動させることができる。
【0092】
次に変更形態の中子体440及びアラミド繊維フッ素樹脂シート450’を図24乃至図27を参照し説明する。対応する構成要素は400番台とし、共通する構成は説明を援用する。
【0093】
中子体440のように、各棒状部材448a〜448gを成形ダイ410の溶融部421a内で結合する結合部445が設けられている場合には、棒状部材448a〜448g間に形成される間隙446の上流がこの結合部445において閉ざされているため、この結合部445の存在が、中空木質合成材329のリブ329cを形成する間隙446に対し押出し生地379が導入される際の妨げと成ると共に、押出し生地379の流路面積を狭め、押出し生地379の流れに抵抗を与えるものとなっている。
【0094】
本変更形態にあっては図24及び図25に示すように、棒状部材448a〜448gを成形ダイ410の溶融部421b内においてこれら棒状部材448a〜448gと一体的に形成された結合部445により結合しており、中子体440は、この結合部445及び棒状部材448a〜448gより全体として略櫛歯状に形成されている。
【0095】
本変更形態にあっては、棒状部材448a〜448gを結合して成る中子体440の結合部445は、ブロック状であり、結合部445の押出し生地379の押出方向上流側端部は、平面において両角部が丸められており、且つ、縦断面において半円弧状に膨出した全体として丸みを帯びた形状に形成され、押出し生地379との間に生じる摩擦抵抗を緩和するよう形成されている。
【0096】
また、前記結合部445は、押出し生地379の押出方向下流において棒状部材448a〜448g間に形成される間隙446に至る傾斜部445aを有しており、該傾斜部445aは、図25に示すように、縦断面において徐々に幅を狭めるテーパー状を成し、押出し生地379が棒状部材448a〜448g間に形成される間隙446へ流動しやすいよう形成されている。
【0097】
また、図25に示すように中子体440は、成形ダイ410入口側の前記結合部445において成形ダイ410の溶融部421aの上下内壁に固着された基部444と一体的に形成されており、前記基部444は、溶融部421aを流れる押出し生地379が抵抗無く流れるよう、平面において流線形に形成されている。
【0098】
アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450により、中子体440全体を被覆しても良いが、溶融部421a内に位置する中子体440の少なくとも一部分に対して被覆され、結合部445に対して被覆される。
【0099】
アラミド繊維フッ素樹脂シート450’は、その柔軟性と耐屈曲特性により一例として図26に示すように、これを縫着等、または接着剤にて接着する等して接合することにより袋状体453の収容体450を形成することもでき、結合部445の形状に対応する、一辺の開口した袋状体453を形成し、この袋状体453を成形ダイ410の入口側から押出し生地379の押出方向に向かって中子体440の端部又は結合部445へ被せることにより、中子体440をアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆することができる。
【0100】
アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の袋状体453は、例えば図26(A)〜図26(C)に示すように、一枚の略矩形状等のアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の長辺b,dを、向かい合う短辺a,cが重なりあうよう中央x−x線で折り返し、この折り返しにより辺b及び辺dがx−x銭を中心に二分されることにより夫々形成された辺b’と辺b’’,辺d’と辺d’’とを、それぞれ図26(B)に破線で示す縫着線にそって縫着した後、縫い目が内側となるように折り返すことによって形成することができる。
【0101】
図26に示す通り、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の袋状体453が、図25の結合部445に形成された傾斜部445aの形成位置をも被覆可能なサイズに形成されている場合には、このうち、傾斜部445aに対応する部分については、切り取ることにより傾斜部445aを袋状体453より露出させ、または、切り込みを入れる等して傾斜部445aの形状に沿わせるなどして、傾斜部445aの傾斜形状を維持できるようにする。
【0102】
図27に示すように、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’を縫着、または接着剤にて接着等して接合することにより、棒状部材448a〜448gの形成本数に対応して一端開口が複数股(図示の例では14股454a〜454g)に分岐された筒状体454の収容体450を形成し、この筒状体454を成形ダイ出口側の棒状部材448a〜448g先端から押出し生地379の押出方向とは逆方向に成形ダイ310入口側に向かって被せることにより、中子体440のうち、棒状部材448a〜448gの少なくとも端部寄りの端部をアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆することもできる。
【0103】
アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の筒状体454は、例えば図27(A)〜図27(C)に示すように、棒状部材448a〜448g間に形成される間隙446の幅を二等分する線に対応して、一辺aに対し直交方向を成す切り込み452が設けられた二枚の矩形状アラミド繊維フッ素樹脂シート450’,450’を重ね合わせ、この切り込み452に対して平行方向を成す2辺b,dと、切り込み452を挟んでその両側において前記二枚のアラミド繊維フッ素樹脂シート450’,450’を図27(B)中に破線で示す縫着線に沿って縫着した後、縫い目が内側となるよう裏返すことによって形成することができる。
【0104】
尚、前述の形成法に代えて、図26(A)のx−x線において分割されている二枚の略矩形状のシートを使用してもよく、この場合には辺aと辺cを除く3辺を同様に縫着する。
【0105】
アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の筒状体454の収容体450を用いれば、中子体440の端部のみならず、各棒状部材448a〜448gについても効果的に被覆することができ、また、筒状体454となるアラミド繊維フッ素樹脂シート450’に形成する切り込み452の長さを変更することにより、各棒状部材448a〜448gを被覆する長さを容易に調整することができる。
【0106】
尚、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の筒状体454の収容体450により中子体440を被覆する場合には、この筒状体454は2枚のアラミド繊維フッ素樹脂シート450’,450’の辺a,a間に開口が形成され、この開口が押出し生地379の押出し方向上流に向かって開放しているため、中子体440への被覆後は、該開口を成す辺a,aを共に下流側に折り返して端部の上面又は下面に留める等して、押出し生地379がアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450内に入らないようにする。
【0107】
尚、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の袋状体453及び筒状体454を縫着して両者を一体に収容体450として形成してもよい。
【0108】
【実施例】
前述の押出成形装置301を使用し、表1に示すように、実施例として、成形ダイ310内壁面にアラミド繊維フッ素樹脂シートを貼設し、中子体440を前記アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の袋状体453〔図26(C)参照〕の収容体450で被覆した場合(実施例1)と、実施例1で中子体440に被覆した袋状体453の収容体450に代えて、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の筒状体454〔図27(C)参照〕の収容体450で中子体440を被覆した場合(実施例2)、及び、比較例として、成形ダイ310内壁面にアラミド繊維フッ素樹脂シートを貼設し、中子体340には直接フッ素樹脂をコーティングした場合(比較例1、比較例3)と、比較例1で成形ダイ310内壁面に貼設したアラミド繊維フッ素樹脂シートに代え、ガラス繊維フッ素樹脂シートを成形ダイ310内壁面に貼設した場合(比較例2、比較例4)の成形結果について比較した。
【0109】
【表1】
Figure 2004344115
※アラミド繊維フッ素樹脂シート…HAS,ガラス繊維フッ素樹脂シート…HGS
【0110】
上記実施例の成形結果を示すと次のようになる。
スクリュー回転速度が50r.p.m.の場合、成形速度が4.92M/H、吐出量が81.0Kg/H、生地圧力が4.0Mpaとなる。
スクリュー回転速度が40r.p.m.の場合、成形速度が4.02M/H、吐出量が60.3Kg/H、生地圧力が3.0Mpaとなる。
【0111】
中子体440にフッ素樹脂を直接コーティングした場合(比較例1)と、アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆した場合(実施例1及び実施例2)を比較すると、成形速度についてはそれほど差がなく、また、アラミド繊維フッ素樹脂シートが貼設された成形ダイ310内壁と接触して成形される中空木質合成材329の板部分についても、両者に目立った外観の差異はみられなかった。
【0112】
しかし、中空木質合成材329のリブ430部分については、外観の差異が著しく、比較例1の場合にはリブ430表面が十分に平坦とならず、窪み等の成形不良が生じることが確認された(図20参照)。また、押出機370から成形ダイ310内に押し出される押出し生地379の圧力を測定した「生地圧力」についても、比較例1が最も高い数値を示す。
【0113】
このことから、中子体440がフッ素樹脂で直接コーティングされている比較例1にあっては、押出し生地379は成形ダイ310の入口側では高圧力であるにも拘わらず、成形ダイ310内の成形部位においては中子体440の棒状部材間348a〜348gに形成される間隙346内に押出し生地379を十分に導入し得る程、圧力が高まっていないことが判る。このような現象は、未だ押出し生地379と中子体440との間に生じる摩擦抵抗が大きく、成形ダイ310の入口付近における押出し生地379がいわば栓のような役目をしているため、押出機370からの吐出圧力が効率的に成形ダイ310内の生地圧力を上昇し得ないためと考えられる。
【0114】
これに対し、中子体440をフッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆している実施例1及び実施例2にあっては、比較例1のような成形不良は確認できず、リブ329c部分においても綺麗な外観を呈する中空木質合成材329が得られた。このことから、実施例1及び実施例2にあっては、押出し生地379と中子体340との間の摩擦抵抗が比較例1に比べて十分に低減されていると考えられる。
【0115】
以上より、中子体440には、フッ素樹脂を直接コーティングするよりも、フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆するほうが、好ましい成形結果を得られるということが確認できた。
【0116】
また、中子体440を被覆するフッ素樹脂シート450’の収容体450を、袋状体453とした場合(実施例1)と、筒状体454とした場合(実施例2)について比較すると、実施例2は、実施例1に比較してさらに生地圧力が低く、成形ダイ310の入口側で掛けられた圧力が、効率良く成形ダイ310の内部にまで伝わっていることが判る。これは、実施例2で使用したアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の筒状体454が、中子体440の結合部445のみならず棒状部材448a〜448gの上流側端部までもアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆可能な形状に形成されているために、実施例1のものと比較して中子体440と押出し生地379との摩擦を更に軽減することができ、押出し生地379の流動がより滑らかとなるためと考えられる。このように、実施例2にあっては、成形ダイ310の入口側で加えられた圧力を、より効率よく成形ダイ310の成形部位に対して伝えることができることから、同じスクリュ371の回転数において、実施例1に比較して成形速度(引取速度)を上昇させた場合でも成形ダイ310内の生地圧力の低下を推持でき、より効率的に中空木質合成材329を製造することが可能となる。
【0117】
成形ダイ310内壁面にアラミド繊維フッ素樹脂シートを貼設した場合(比較例1及び比較例3)と、ガラス繊維フッ素樹脂シートを貼設した場合(比較例2及び比較例4)では、成形速度については、同一のスクリュ回転数で比較すると両者に目立った差異は見られず(比較例1:2、比較例3:4)、また、両者とも、スクリュ回転数が40(rpm)(比較例3、比較例4)から50(rpm)(比較例1、比較例2)へと上昇するのに伴い、吐出量及び成形速度が上昇していることがわかる。
【0118】
しかし、中空木質合成材329の外観については、比較例4では、中空木質合成材329の板部分に歪み等の成形不良が生じる場合があり、また、スクリュ回転数を50(rpm)とした比較例2においては、吐出量、成形速度の上昇に伴い、比較例4よりもこの現象が著しいものとなった。よって、成形ダイ310内壁面にガラス繊維フッ素樹脂シートを貼設した場合にあっては、スクリュ回転数が40(rpm)を超えたあたりから中空木質合成材329の品質に劣化が生じ、スクリュ回転数を高めると、それに伴い劣化の度合いも大きくなるといえる。
【0119】
これに対し、比較例1及び比較例3では、中空木質合成材329の板部分については綺麗な外観を呈する中空木質合成材329を成形することができた。このことから、成形ダイ310内壁面にアラミド繊維フッ素樹脂シートを貼設した場合にあっては、スクリュ回転数が40(rpm)また50(rpm)を超えても、上記のような成形不良が生じることはなく、中空木質合成材329の品質に劣化が生じないといえる。
【0120】
以上より、中空木質合成材329の板部分の成形の観点からは、成形ダイ310の内壁面に対してフッ素樹脂シートを貼設することが好ましく、また、貼設するフッ素樹脂シートとしては、成形不良等の品質の劣化を生じさせることなく成形速度の向上が可能であるという点において、ガラス繊維フッ素樹脂シートに比較してアラミド繊維フッ素樹脂シート350’を用いることがより好ましいことが確認できた。
【0121】
また、中子体340にフッ素樹脂を直接コーティングしたこれらの比較例1〜4にあっては、全てにおいて中空木質合成材329のリブ部分430(図20参照)の成形不良が見られた。このことから、成形速度を向上させ、且つ板部分及びリブ部分の双方について成形不良の生じていない中空木質合成材を製造するためには、中子体440をアラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450で被覆すると共に、成形ダイ310の内壁にアラミド繊維フッ素樹脂シート450’を貼設した実施例1及び実施例2の実験装置が最も適していることが確認できた。
【0122】
また、上記木質合成材組立体10の原材料となる第1木質合成材20は、次に挙げる数々の特徴を備える。
優れた曲げ合成を備えている(MDFの約2倍)。伸縮が少ない。アルミ並みの寸法安定性がある。表面硬度が固い(木材の約5倍、耐磨耗性はレッドシダーの約7倍)。木ねじ保持力が木材より優れている(パーティクルボードの約4倍、MDFの約5倍)。水に強くて腐らない(水に30日間つけても3%程度しか吸水しない)。耐熱性がよい(120℃の高温でも軟化しない)。屋外に長期間置いても割れたりしない(−30℃での低温にも耐えられる)。虫が食わない。カビない。天然木の感触がある。木粉を大量に含むので加工も簡単である。彫刻加工が自由である。パーティクルボード、MDF、合板など従来の建築材料などに含まれる接着剤(ホルムアルデヒド)の害が無い。独特の木質感、自然感を出すことができ、自然木と見分けが付かない落ち着いた深みのある外観であり、光反射が少なく、高級感が演出できる。着色も自在であり、ブラック、グリーン、レッド等、種々の美しく素晴らしい趣のある色感を出せる。ムク板状を中空形状にして軽量化することができる。低コストで生産できる。何度でもリサイクルできる。
【0123】
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。
【0124】
本実施形態における木質合成材組立体10は、簡易な構造でコストを押さえ軽量化を実現できる。また、第1木質合成材20及び第2木質合成材21は、押出成形装置301によって一体的に成形できるので、調達が容易で寸法の狂いも無く、また乾燥による伸縮も極めて少ない。なお、交差嵌合部25,26を設けるときに、交差嵌合部25,26の切欠深さを第1木質合成材20本体部22のリブ面24aまでとすることによって、リブ24が木質合成材10を強化する効果を失うことなく交差嵌合部25,26を設けることが可能となる効果を発揮する。
このとき、木質合成材組立体10の壁体11の高さは、直交に交差して嵌合した第1木質合成材20の数に応じて、組立てる者が任意に調節することが可能である。このため、木質合成材組立体10を組立てる者が、木質合成材組立体10を使用する用途に合わせて、好適な高さを有する木質合成材組立体10を組立てることが可能である。なお、木質合成材組立体10の上面及び下面には第2木質合成材21を嵌合することによって、上面及び下面を平面に保ち、木質合成材組立体10の美観を保つ効果を発揮する。
連結部材31を中空部23に嵌合することによって二つ以上の木質合成材組立体10を連結することが可能である。このため、複数の木質合成材組立体10を縦方向、横方向に対して自由に組合わせた箱形棚15を組立てることが可能となる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明実施形態における木質合成材組立体10の外観斜視図、(b)は第1木質合成材20の外観斜視図、(c)は第2木質合成材21の外観斜視図である。
【図2】本実施形態における木質合成材組立体10の分解斜視図である。
【図3】二つの木質合成材組立体10を縦に連結した状態の外観斜視図である。
【図4】(a)は複数の木質合成材組立体10を連結した状態の正面図、(b)は連結部35について示した外観斜視図である。
【図5】複数の木質合成材組立体10を、通しボルト41a〜41d及びナット42a〜42hにて連結した状態の斜視図である。
【図6】実施形態2の木質合成材組立体110の斜視図である。
【図7】実施形態2の木質合成材組立体110の分解斜視図である。
【図8】実施形態3の木質合成材組立体210の斜視図である。
【図9】実施形態3の木質合成材組立体210の分解斜視図である。
【図10】押出成形装置301の押出機370の一部断面図である。
【図11】押出成形装置301の連結手段及び成形ダイ310の一部断面図である。
【図12】(a)はフランジ317の正面図、(b)はフランジ317の平面図、(c)はフランジ317の側面図、(d)はフランジ317の流入口316の詳細図である。
【図13】(a)は成形ダイ310(金型)平面図、(b)は成形ダイ310(金型)の正面図、(c)は成形ダイ310(金型)の側面である。
【図14】(a)はプレート311の平面図、(b)はプレート311の正面図、(c)はプレート311の側面図である。
【図15】押出成形装置301の成形ダイ310の内部を説明する平面図である。
【図16】(a)はスペーサ324の背面図、(b)は同平面図、(c)は同左側面図、(d)は同正面図である。
【図17】(a)は断熱板326の平面図、(b)は断熱板326の正面図である。
【図18】(a)は補強板327の平面図、(b)は補強板327の正面図である。
【図19】(a)は棒状部材348a〜348gの平面/正面図、(b)は棒状部材348aの側面断面図、(c)は棒状部材348hの側面図である。
【図20】成形不良の中空木質合成材329の断面図である。
【図21】アラミド繊維フッ素樹脂シートの袋状体の収容体の形成方法を示した図であり、(A)は略矩形状のアラミド繊維フッ素樹脂シート、(B)は(A)のシートを中央X−X線で折り返し縫着した状態、(C)は(B)のシートを裏返すことにより形成された袋状体を示す。
【図22】(a)はアラミド繊維フッ素樹脂シート350’の平面図、(b)はアラミド繊維フッ素樹脂シート350’のXXVIIB−XXVIIB断面図である。
【図23】中空木質合成材329の正面図である。
【図24】押出成形装置の成形ダイ410の平面断面図である。
【図25】中子体440の一部縦断面図である。
【図26】アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450(袋状体453)の形成方法を示した図 であり、(A)は略矩形状のアラミド繊維フッ素樹脂シート450’、(B)は(A)のシート450’を中央x−x線で折り返し縫着した状態、(C)は(B)のシート450’を裏返すことにより形成された袋状体453の収容体を示す。
【図27】アラミド繊維フッ素樹脂シート450’の収容体450(筒状体454)の形成方法を示した図であり、(A)は切り込み452が設けられた2枚の略矩形状のアラミド繊維フッ素樹脂シート450’、(B)は(A)のシート450’を重ね合わせて縫着した状態、(C)は(B)のシート450’を裏返すことにより形成された筒状体454の収容体を示す。
【符号の説明】
10…木質合成材組立体 11…壁体 12…開口部
13…交差部 15…箱形棚 20…木質合成材
21…第2木質合成材 22…本体部 23…中空部
24…リブ 24a…リブ面 25…(上面の)交差嵌合部
26…(下面の)交差嵌合部 27…交差嵌合部 31…連結部材
32a…突起部 32b…突起部 33…止め板
35…連結部 41a〜41d…通しボルト
42a〜42h…ナット 251…天井材
252…床材 253…扉部
260…第3木質合成材 301…押出成形装置
310…成形ダイ 313…流入口(押出しダイの)
314…ヒータ 315…射出口(押出しダイの)
316…流入口(フランジの) 317…フランジ
318…射出口(フランジの) 319…押出しダイ
321a…溶融部 321b…徐冷部 322…成形室
325…冷却管 329…中空木質合成材
329c…リブ 340…中子体
341…導入路 342…流路 343…断熱材
344…基部 345a…傾斜部
346…間隙 348…分割部 348a〜348g…棒状部材
350…フッ素樹脂シートの収容体
450’…(アラミド繊維)フッ素樹脂シート 452…切り込み
453…袋状体の収容体 454…筒状体の収容体
454a〜454c…開口 370…押出し機 371…スクリュ
372…ギヤ減速機 373…ホッパ 374…バレル
375…バンドヒータ 379…押出し生地

Claims (4)

  1. 1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面及び下面から所定深さに夫々切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する一体的に押出し成形された複数の第1木質合成材と、
    1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面又は下面の一面から所定深さに切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する、前記第1木質合成材の高さより低く設定される、一体的に押出し成形された複数の第2木質合成材とを有し、
    前記第1木質合成材の前記交差嵌合部同士、及び、前記第1木質合成材の前記交差嵌合部に前記第2木質合成材の交差嵌合部を嵌合させ、前記第1木質合成材と第2木質合成材とを井桁状に積み重ね、上面と下面とを面一とすることを特徴とする木質合成材組立体。
  2. 前記第1木質合成材及び前記第2木質合成材の前記交差嵌合部の切欠き深さを前記リブの表面までとすることを特徴とする請求項1に記載の木質合成材組立体。
  3. 主面の面積が前記各中空部の断面積よりも大きな止め板と、該止め板の主面の両面に、前記木質合成材内部の前記中空部に嵌入する第1突起部と第2突起部とを有する連結部材であって、
    該連結部材の一面に設けられた前記第1突起部を前記木質合成材の前記中空部の端部に嵌入させ、
    該連結部材の他面に設けられた前記第2突起部を別の前記木質合成材の前記中空部の端部に嵌入させることで、
    前記木質合成材同士と前記別の木質合成材とを連結させることを特徴とする請求項1に記載の木質合成材組立体。
  4. 出入口の近辺又は角部において、前記第1木質合成材よりも短尺であって、1以上のリブで仕切られた中空部を長手方向に貫設する本体部と、該本体部両端付近の上面及び下面から所定深さに夫々切欠いて設けた交差嵌合部と、を有する一体的に押出し成形された複数の第3木質合成材を、前記第1木質合成材及び第2木質合成材に対して直交させて交差嵌合させ、該第3木質合成材を上下方向に段重ねすることを特徴とする請求項1の木質合成材組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010120292A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Hidenari Okamoto 組子板
KR101530433B1 (ko) * 2013-10-02 2015-06-19 품앗이화훼영농조합법인 격자구조로 형성된 화분
JP7390346B2 (ja) 2021-09-29 2023-12-01 フクビ化学工業株式会社 プランター

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