JP2004343823A - 空気調和機 - Google Patents

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JP2004343823A JP2003134094A JP2003134094A JP2004343823A JP 2004343823 A JP2004343823 A JP 2004343823A JP 2003134094 A JP2003134094 A JP 2003134094A JP 2003134094 A JP2003134094 A JP 2003134094A JP 2004343823 A JP2004343823 A JP 2004343823A
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Akihiro Kyogoku
章弘 京極
Hideo Matsushiro
英夫 松城
Eiji Goto
英二 後藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】制御装置の小型化目的で、電流制御を行う際に必要な入力電流を、専用のCT(カレントトランス)を用いずに、圧縮機モータの母線電流を用いて検出する従来の方式では、圧縮機の負荷電流のみから入力電流を推定するため、制御部や、他の負荷であるファンモータ等の電流が考慮されておらず、入力電流が小さい場合に充分な精度が得られない場合があった。
【解決手段】倍電圧整流回路10の直流出力電圧によって駆動されるファンモータ15を備え、直流出力電圧と、倍電圧整流回路10の負極側に接続されたコンデンサ7の電圧とを、所定のサンプリング周期毎に検出し、この差分と、コンデンサ6およびコンデンサ7の容量との積を用いて、交流電源1からの入力電流を求めることにより、CTを用いずに、より正確な入力電流値に基いた圧縮機の回転数制御を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源からの入力電流に基いて、圧縮機の回転数制御を行い、入力電流制御を行う空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和機は、機器の使用電流がブレーカの作動する電流を超えないように、交流電源からの入力電流が所定の値以上になると圧縮機の回転数を下げるといった電流制御を行っている。交流電源からの入力電流の検出は、専用のカレントトランスを設けて行うのが一般的であるが、空気調和機における制御装置の小型化およびコストダウンのため、カレントトランスを用いずに入力電流を推定する方法として、図10に示すように圧縮機2の母線電流検出のために設けられた電流検出手段3と、交流電源1から絶縁されていない制御部4とを用いて入力電流値を推定する方法が記載されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、圧縮機2のモータ母線電流の電流検出手段3として設けられたシャント抵抗の両端電圧を積分回路によって積分して入力電流を推定する方法についても、記載されている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−337686号公報
【特許文献2】
特開2001−268934号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、いずれも、圧縮機のモータ電流のみを用いて入力電流を推定するため、その原理上、制御部や、ファンモータといった、機器に搭載されている圧縮機以外の負荷に流れる電流が考慮されない。中でもファンモータは、最大時、入力電力で30Wを超えることも多く、これら圧縮機以外の負荷電流の、入力電流に対して占める割合が高くなるほど、得られる入力電流の検出誤差が大きくなるという課題を有していた。
【0006】
また、圧縮機を駆動するインバータ部におけるスイッチングの度に、シャント抵抗の両端電圧に高周波ノイズ成分が重畳するため、シャント抵抗を用いて高い入力電流検出精度を得るためには、ローパスフィルタ処理を行うなどの工夫が必要であった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、倍電圧整流回路を構成するコンデンサハーフブリッジ中点電圧と、整流回路の直流出力電圧とを、整流回路と絶縁されていないマイコンやDSPなどで構成される制御部を用いて、一定時間毎に検出し、その差分とコンデンサの容量との積を用いて所定の演算を行うことで入力電流を推定することにより、カレントトランスを用いずに、圧縮機以外の負荷電流も含んだトータルの入力電流値によって圧縮機の回転数制御を可能とする空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、ダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの各々の直流出力端と前記ダイオードブリッジの一方の交流入力端との間にそれぞれ少なくとも1個のコンデンサが接続されて形成されたコンデンサハーフブリッジとを備えた倍電圧整流回路と、前記整流回路の負極側の出力端子をグランド電位として接続された制御部と、圧縮機と、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記圧縮機を駆動するインバータ部と、熱交換器と、前記熱交換器を放熱するファンと、ファンを駆動するファンモータと、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記ファンモータを駆動するファンモータ駆動部とを備え、所定のサンプリング周期毎に、前記制御部を用いて、前記整流回路の直流出力電圧および前記整流回路におけるコンデンサハーフブリッジ中点電圧を検出し、前記直流出力電圧および前記ハーフブリッジの中点電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサの容量との積から、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサに流れる電流を求め、さらに得られた前記各コンデンサに流れる電流の差を求めることによって、交流電源からの入力電流を検出し、検出した入力電流に基いて前記圧縮機の回転数を制御するものである。
【0009】
また本発明は、整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段と、交流電源の電源位相検出手段とを備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、あらかじめ入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して圧縮機に通電を行った状態において、前記位相検出手段によって前記交流電源の位相を検出し、前記交流電源の位相がゼロクロス点を含む所定の位相範囲内にある期間内において、電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とするものである。
【0010】
また本発明は、整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段を備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して前記圧縮機に通電を行った状態において、前記直流出力電圧が増加から減少に転じてから第1の所定時間経過後より第2の所定時間が経過するまでの期間に、前記電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とするものである。
【0011】
また本発明は、倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より第3の所定時間経過後に、ファンモータを停止させ、演算するものである。
【0012】
また本発明は、倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より、第4の所定の時間毎に前記ファンモータを停止させ、演算するものである。
【0013】
また本発明は、所定のサンプリング周期は、インバータ部におけるPWM信号のキャリア周期と等しいものである。
【0014】
かかる構成をなすことにより、カレントトランスを用いることなく、任意の電流波形に対して、圧縮機以外の負荷電流も含む入力電流を検出することができ、より正確な入力電流に基いた圧縮機の回転数制御を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる本発明の空気調和機の構成である。
【0017】
同図に示すように、本発明の空気調和機は、そのコンバータ回路として、ダイオードブリッジ5および、コンデンサ6、コンデンサ7で構成されるコンデンサハーフブリッジ8、平滑コンデンサ9からなる倍電圧整流回路10を構成しており、さらに交流電源1とダイオードブリッジ5との間には、力率改善用にリアクタ11が接続されている。
【0018】
また、本発明の空気調和機は、圧縮機2と、制御部4の指示によって圧縮機2を駆動するインバータ部12と、熱交換器13と、熱交換器13を放熱するファン14とこれを駆動するDCブラシレス方式のファンモータ15と、制御部4の指示に基いてファンモータ15を駆動するファンモータ駆動部16とを有し、インバータ部12およびファンモータ駆動部16は、ともに倍電圧整流回路10の直流出力側に設けられた平滑コンデンサ9に接続されている。なお、ファンモータ駆動部16は、電子制御装置内にあってもよいし、ファンモータ15に内蔵されていてもよい。
【0019】
圧縮機2の回転数を制御する制御部4は、マイコンやDSP等で構成されており、交流電源1からは絶縁されずに、倍電圧整流回路10とグランド電位を共通とする形で接続されている。
【0020】
また、倍電圧整流回路10の直流出力電圧V3およびコンデンサハーフブリッジ8の中点電圧であるコンデンサ7の両端電圧V2を、電源電圧VCCが5Vや3.5V系である制御部4で検出するために、平滑コンデンサ9および倍電圧整流回路10の負極側に接続されたコンデンサ7にはそれぞれ分圧抵抗17a、17bおよび分圧抵抗18a、18bが設けられ、制御部4内のAD変換手段19を介して、制御部4内の入力電流演算手段へと接続される。
コンデンサハーフブリッジ8の中点電圧を検出するために接続される分圧抵抗18a、18bは、自身を流れる電流が問題にならない程度の大きさとなるよう、数十kΩ程度の値とする。
【0021】
倍電圧整流回路10の正極側に接続されたコンデンサ6の電圧をV1とすると、交流電源1からの入力電流の瞬時値Iacは、コンデンサハーフブリッジ8の中点Pにおけるキルヒホッフの法則から、次の関係式で表される。
【0022】
Iac=C1・(dV1/dt)−C2・(dV2/dt)
なお、それぞれの微分演算項は、サンプリング周期Δtを1ステップとして、現時刻の値から1ステップ前の値を引いて得られる差分ΔX=X−Xi−1 を用いて
ΔX/Δt (ただし Xは、V1〜V3を iはステップを表す)にて求められる。
【0023】
ここで、V1=V3−V2であることに注意すると、上式より、
Iac=C1・(ΔV3/Δt)−(C1+C2)・(ΔV2/Δt)が成立する。
【0024】
したがって、本実施の形態の空気調和機は、所定のサンプリング時間Δt毎に、上記の電圧V2およびV3を、制御部4内のAD変換手段19を用いて検出し、それらの差分を時間Δt毎に演算することで、上記関係式を用いて入力電流値を推定することができる。
【0025】
図2は、実施の形態1にかかる各部の電圧波形および入力電流波形と、AD変換のタイミングを示したものである。
【0026】
図中20は、直流出力電圧である平滑コンデンサ9の電圧V3をAD変換手段18にて検出する際にかかるADサンプリング時間、21はコンデンサハーフブリッジ8の中点電圧であるコンデンサ7の電圧V2を同じくAD変換手段18にて検出する際のADサンプリング時間を表す。
【0027】
本実施の形態では、AD変換手段19は、少なくとも独立した2個のAD変換器を有し、V2およびV3を同時に検出する。
【0028】
なお、AD変換手段19において、独立したAD変換器を同時に使用できない場合には、V2またはV3の一方を先に変換し、変換終了後に他方を変換してもよい。この場合、演算精度は悪くなるが、それほど入力電流の検出精度を必要としない場合には有効である。
【0029】
また、演算精度および演算処理速度の観点から、平滑コンデンサ9の電圧V3、およびコンデンサ7の電圧V2のサンプリング周波数は、数k〜数十Hz程度としている。
【0030】
上記サンプリング周期毎にコンデンサ6およびコンデンサ7の電圧の時間変化率と当該コンデンサ容量とから上記の計算を行うことで、入力電流の瞬時値Iacが得られる。さらにこれを電源周期毎に2乗平均をとることで、交流の入力電流の実効値Iac(rms)を推定する。
【0031】
具体的な計算式は、次式となる。
【0032】
Iac(rms)=√{Σ(Iac×Iac×Δt)/T}
(ただし、Σはiについて演算するもので、iはステップを、Tは2乗平均をとる期間を表す)
なお、交流電源1の周期の検出については、コンデンサ7の両端電圧V2における電圧リプルの変動周期を検出することで、これを推定する。具体的には、各ステップにおける検出電圧V2の差分ΔV2が正から負に転じるタイミング、すなわちV2のピーク間の検出ステップ数にΔtをかけて周期を得る。
【0033】
こうして得られる変動周期は、電源周期に等しい。さらに得られた変動周期を整数倍した範囲で平均化処理を行なうことにより、推定誤差を低くすることができる。
【0034】
以上のように、検出電圧V2の変動周期を利用すれば、演算は多少複雑になるものの、交流電源1の位相検出手段22を必要とせずに、交流電源1の電源周期を検出できるため、電子制御装置をより小型化し、コストを削減することができる。
【0035】
なお、本実施の形態では、交流電源1の周期を、コンデンサ7の電圧をもって推定したが、同様に平滑コンデンサ9の電圧V3をもって推定してもよい。また、別の方法として、交流電源1の周期を正しく検出するため、交流電源1の両端に位相検出手段22を設け、位相検出手段22によって周期を検出しても構わない。
【0036】
以上のようにして得られる電流値は、コンデンサインプット時の電流波形を前提に設計されたカレントトランスによる検出方法とは異なり、実効値の定義に沿って求められるため、電流値の平均をとる期間を充分にとれば、任意の入力電流波形に対しても正確な実効値を得ることができる。
【0037】
本発明の空気調和機は、こうして得られた交流電源1からの入力電流値がブレーカ電流値以下に設定された所定の電流値を超えないように、圧縮機2の回転数を制御する。具体的には、入力電流値が所定の電流値以上となった場合に圧縮機2の回転数指令値を小さくする。
【0038】
また、制御部4の演算負荷を小さくする目的で、あえて上記実効値の計算を行わず、得られる入力電流の瞬時値でもって圧縮機2の回転数制御を行ってもよい。
【0039】
すなわち、入力電流を20Aに抑制したい場合、入力電流の瞬時値が20×√2=28Aを超えないように圧縮機2の回転数を制限するといった制御を行ってもよい。
【0040】
さらに、得られた入力電流値によって、圧縮機2のの駆動方式を切り替えたり、駆動制御に用いられる制御用パラメータを変更してもよい。
【0041】
以上のように、本発明の空気調和機は、カレントトランスを用いずに正確な入力電流値を得て、圧縮機2の回転数制御を行うことができる。
【0042】
なお、空気調和機の負荷には、ファンモータ15の他にも冷暖房を切り替える4方弁や、冷媒の絞り量を調整する膨張弁などがある(図示せず)。上記についても、倍電圧整流回路10の出力もしくは、これよりさらにDC−DCコンバータ等で変換された異なる直流電圧によって駆動されることが望ましい。ただし、いずれの負荷も、消費電力は数W程度であることから、入力電流の検出精度を多少犠牲にしても良い場合には、交流電源電圧による駆動を行ってもよい。
【0043】
また、倍電圧整流回路10のコンデンサハーフブリッジ8を構成するコンデンサ6、コンデンサ7は、一般に電解コンデンサが用いられることが多い。本発明の入力電流検出方法は、電流推定精度がコンデンサ容量の精度に依存することから、コンデンサ6およびコンデンサ7にフィルムコンデンサを用いれば、コンデンサの容量公差と経年変化とが小さくなり、より推定精度を向上することが可能となる。
【0044】
(実施の形態2)
図3に、本発明の実施の形態2にかかる空気調和機の回路構成を示す。
【0045】
圧縮機2のモータを駆動するインバータ部12のグランド側には、圧縮機2のモータへ流れる母線電流を検出するために、シャント抵抗からなる電流検出手段3が設けられている。
【0046】
上記のインバータ部12およびファンモータ駆動部16の制御を行う制御部4は、交流電源1から絶縁されずに、倍電圧整流回路10のグランド電位を同じとする形で接続されており、制御部4内に設けられたAD変換手段19は、平滑コンデンサ9およびコンデンサ7の電圧と、圧縮機2のモータの母線電流値として、上記シャント抵抗の両端電圧の検出を行う。
【0047】
AD変換手段19は、理想的には、独立した3つのAD変換器を有することが好ましいが、独立した2つのAD変換器しか使用できない場合には、例えば、V2およびV3を同時に検出し、検出完了直後に、母線電流をV2またはV3で使用したAD変換器を用いて検出してもよい。
【0048】
圧縮機2の起動時には、圧縮機2のモータのロータ位置を所定の向きとする目的で、数秒程度、圧縮機2への通電相を固定した状態でほぼ一定の電流を流す。この期間、ファンモータ15は完全に停止させておく。他にも負荷がある場合は、これも停止させておく(図示せず)。
【0049】
本発明の空気調和機では、この時の圧縮機2の母線電流値を、電流検出手段3にて検出し、以下に示す方法を用いて、コンデンサ6およびコンデンサ7の容量を推定し、推定精度を向上させる。
【0050】
その具体的な方法について以下に述べる。図4は、実施の形態2にかかる、ファンモータ15が通電されていない時の、交流電源1からの入力電流の流れを示す。
【0051】
圧縮機2の起動開始時に、ある相を通じてモータの母線電流にImotor[A]だけ通電されている場合、倍電圧整流回路10を構成するコンデンサのうち、正極側のコンデンサ6の容量をC1、同コンデンサ電圧をV1、負極側のコンデンサ7の容量をC2、同コンデンサ電圧をV2、平滑コンデンサ9の容量をC3、同コンデンサ電圧をV3とすると、交流電源1からの入力電流Iacは、制御部4を含むトータルの負荷電流をILとすると、ダイオード5aのカソードにおけるキルヒホッフの法則から、次式で表される。
【0052】
Iac=C1・(dV1/dt)+C3・(dV3/dt)+IL
さらにV1=V3−V2を用いて、
Iac=−C1・(dV2/dt)+(C3+C1)・(dV3/dt)+IL
ここで、空気調和機は、ファンモータ15を始め他のすべての負荷を停止させていることから、倍電圧整流回路10から流れる電流は、制御部4と圧縮機2の位置決め用電流のみである。この時の制御部4の消費電力は、他の負荷もすべて駆動していないことから、せいぜい数W程度であり、その電流値は、AC100Vの場合で0.1A未満である。一方、圧縮機2のモータのロータ位置決め時における圧縮機モータの母線電流は通常5A程度であることから、制御部4を流れる電流を無視して、IL=Imotorとしても精度上支障はない。
【0053】
圧縮機モータの起動時には、ロータの位置決めのため、2パターン以上の異なる通電パターンに従って順次、定電流を流している。図5および図6にその通電パターンを示す。ロータの位置決め時の通電パターンとして、最初のパターンでは、上アームがV相およびW相−下アームがU相(図ではXと表記)の通電により、モータ母線電流I1[A]を数秒流す。
【0054】
次に、上アームがW相−下アームがU相(図ではXと表記)の通電により母線電流I2[A]を流しており、本発明の空気調和機では、このロータ位置決め時の電流を利用してコンデンサハーフブリッジ8を構成するコンデンサ6およびコンデンサ7の容量を推定演算するものである。
【0055】
空気調和機は、コンデンサ6およびコンデンサ7の容量を推定するため、まず交流電源1からの入力電流がゼロである期間を推定する。入力電流のゼロ期間の推定には次の2つの方法がある。図7に入力電流ゼロ期間の推定にかかる各部の電圧・電流波形を示す。
【0056】
まず第1の方法は、交流電源1の位相検出手段22を設けてこれを推定する方法である。
【0057】
入力電流の瞬時値Iacがゼロとなる交流電源1の位相は、コンデンサ容量推定のために流す母線電流I1およびI2をあらかじめ決めておくことにより、シミュレーションなどで容易に予測することが可能である。実際には、コンバータ回路を構成するリアクタ11やコンデンサ6およびコンデンサ7および平滑コンデンサ9の予想されるバラツキを加味して、あらかじめインバータ部12を通して通電する電流値I1およびI2に対して入力電流がゼロとなる区間を求めておく。
【0058】
その結果、図7において、ゼロクロス点のA[ms]前からB[ms]後までがIac=0となる点であれば、本制御では、ゼロクロス点のA’(<A)[ms]前からB’(<B)[ms]後までの範囲に相当する電源位相区間T0を、入力電流ゼロ期間と見なす方法である。
【0059】
これを実現する位相検出手段22の例としては、交流電源1に並列にフォトカプラの1次側と抵抗を直列に接続し、前記フォトカプラの2次側のトランジスタのコレクタに負荷抵抗をつけてVCCに接続された回路などがある。
【0060】
第2の方法は、直流出力電圧V3の波形から推測する方法である。入力電流がゼロとなる期間では、倍電圧整流回路10の直流出力電圧V3は減少している。直流出力電圧V3が減少する期間のうち、その前半と後半の一部は、0<Iac<Imotorとなっている区間であることから、入力電流がゼロとなる期間Tは、直流出力V3が減少する期間から、これらの期間を除いた期間となる。
【0061】
したがって、第1の方法と同様に、あらかじめ、コンバータを構成する回路のバラツキを考慮してシミュレーションを行っておき、直流出力電圧V3が減少する期間のうち、前半のC’(>C)[ms]と後半のD’(>D)[ms]の部分を除いた期間を入力電流ゼロ期間T1として求めておく。
【0062】
実際には、一定時間Δt’毎に、直流出力電圧V3をサンプリングし、V3が増加から減少に転じてC’[ms]経過した時点より、時間T1[ms]経過するまでに、直流出力電圧V3およびコンデンサ7の電圧V2と電流検出手段3であるシャント抵抗の両端電圧をΔt’毎に検出すればよい。
【0063】
ここで、Δt’は、サンプリング周期Δtと同じでもよいし、違った値でも構わない。
【0064】
以上いずれかの方法によって、入力電流がゼロである期間を推定し、この期間内にΔt’毎に検出したV2およびV3および母線電流Imotorを検出する。
【0065】
この期間内では、交流電源1からの入力電流はゼロと考えられるから、先のIacの式から、Iac=0とおいたC1とC3に関する次の関係式が得られる。
【0066】
−C1・(ΔV2/Δt’)+(C3+C1)・(ΔV3/Δt’)+I1=0
同様にして、位置決め時の電流がI2の場合に
−C1・(ΔV2/Δt’)+(C3+C1)・(ΔV3/Δt’)+I2=0
が得られる。
【0067】
上の2式における(ΔV2/Δt’)および(ΔV3/Δt’)は、検出時刻も、モータの母線電流値も異なっており、一般的に異なる値となる。
【0068】
それぞれの微分項は、時間Δt’毎にサンプリングされた値Xを用いて中央差分によって求められる。
【0069】
なお、本演算は、リアルタイミングに行う必要がないことから、演算に必要な3点の値、Xi−1,X,Xi+1を検出した後に、ΔXを求める。
【0070】
仮にiステップ目に検出された母線電流がI1の場合、
−C1・(V2i+1−V2i−1 )/(2Δt)
+(C3+C1)・(V3i+1−V3i−1 )/(2Δt)+I1=0
同様にして、jステップ目に検出された母線電流がI2の場合、
−C1・(V2j+1−V2j−1 )/(2Δt)
+(C3+C1)・(V3j+1−V3j−1 )/(2Δt)+I2=0が得られる。
【0071】
以上2式の連立方程式を解くことでC1,C3を求めることができ、これによりコンデンサ6およびコンデンサ7の容量の推定が可能となる。具体的には、これを解いて、
C1={(V3j+1−V3j−1 )・I1−(V3i+1−V3i−1 )・I2}×2Δt/{(V2i+1−V2i−1 )・(V3j+1−V3j−1 )−(V2j+1−V2j−1 )・(V3i+1−V3i−1 )}により、コンデンサ6の容量C1の推定が可能になる。
【0072】
タイミングによっては稀に得られた2式が同一の式となり、上記の計算ができない場合が存在するが、この場合には、再度各電圧の検出を行い、計算ができるまでこれを繰り返せばよい。
【0073】
また、ダイオードブリッジ5の共通カソード端における同様の関係式
Iac=C2・(ΔV2/Δt)+C3・(ΔV3/Δt)+Imotor(ただし、ImotorはI1およびI2)から、同様にして、コンデンサ7の容量C2を推定することが可能である。
【0074】
本発明の空気調和機は、以上にあげた方法で、コンデンサ6およびコンデンサ7の容量を事前に算出し、これを用いて、実施の形態1記載の入力電流検出および圧縮機2の回転数制御を行い、入力電流制御を行う。
【0075】
また、空気調和機が、平滑コンデンサ9を持たない場合には、V2およびV3の電圧検出は1回のみでよく、それぞれ
C1(dV1/dt)+I1=0
C2(dV2/dt)+I1=0から、
C1=−I1・(dV1/dt)−1=−I1・{(dV3/dt)−(dV2/dt)}−1
C2=−I1・(dV2/dt)−1によって演算される。
【0076】
以上のように、圧縮機2の起動開始時に行う位置決め時のモータ通電時を利用して、直流出力電圧V3およびコンデンサハーフブリッジ電圧V2と、モータ母線電流を検出し、V2およびV3の時間変化率と、モータ母線電流とから、倍電圧整流回路10を構成するコンデンサ6およびコンデンサ7の容量を推定することができる。
【0077】
これにより、経年変化によって、倍電圧を構成するコンデンサ6およびコンデンサ7の容量値が変化しても、圧縮機2の起動の度に、容量値の補正が可能なため、入力電流の推定誤差を常に一定に保つことが可能となる。
【0078】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における空気調和機の構成は、実施の形態2と同様に図3であり、説明は省略する。
【0079】
空気調和機の制御部4は、圧縮機2の運転開始から、あらかじめ定められた時間T2経過後に、圧縮機2の運転中に、前記ファンモータ15のみを一時的に停止させ、入力電流の瞬時値がゼロである期間を、交流電源1の位相検出手段22を用いて検出し、この区間に検出された複数組の、直流出力電圧V3と、コンデンサ7の電圧V2の値を用いて、適宜コンデンサ6およびコンデンサ7の容量を算出する。
【0080】
コンデンサの容量算出後は、ファンモータ15の運転を再開して通常動作に戻り、コンデンサ6およびコンデンサ7の値を更新して入力電流の検出を継続する。
【0081】
圧縮機2の運転からの経過時間T2については、制御装置の温度上昇が安定しはじめる程度の時間が好ましいが、あまり長いと、室内温度が目標温度に到達し、一度も検出しないうちに、圧縮機2が停止する恐れもあることから、10分から30分程度としている。
【0082】
氷点下など、室外気温が非常に低い場合には、圧縮機2の運転前後で、圧縮機2のインバータ部12等の温度上昇によって、コンデンサ6およびコンデンサ7の雰囲気温度が50℃以上上昇することもあるので、特にコンデンサの温度特性が大きい場合には、本発明を実施することで、その補正効果が期待できる。
【0083】
また、空気調和機の室外機周辺の温度変動が比較的大きい場合には、その応答に追随するため、一定時間T3毎にファンモータ15を停止し、コンデンサ6およびコンデンサ7の容量を算出することも可能である。T3については、空気調和機の能力に影響を及ぼさない程度となるよう、1時間から数時間程度とする。
【0084】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4にかかる空気調和機の圧縮機運転時におけるロータ位置検出時のAD変換動作を表したものである。
空気調和機の圧縮機駆動方法には様々な方法があるが、本空気調和機の制御方式は、インバータ部12におけるPWM信号のキャリア周期毎にAD変換を行い、圧縮機2のロータ位置検出を行うものである。
【0085】
PWM信号のキャリア周期毎にAD変換器を用いてロータの位置検出を行うような空気調和機の圧縮機駆動方式の例として、例えば「電流推定誤差に基づくセンサレスブラシレスDCモータ制御(電気学会論文誌D平成7年115巻4号)」に示されるような正弦波駆動方式がある。
【0086】
図9は、本実施の形態における構成と圧縮機の駆動制御に関するブロック図である。上記記載の、圧縮機2の正弦波駆動では、圧縮機2のロータ位置と回転数(速度)を推測するために、圧縮機モータの2相の電流Iv,Iwを検出し、モータの誘起電圧を推定して、U,V,W各相のPWMデューティを決定する。
【0087】
PWM信号のデューティはインバータ部12のPWM信号のキャリア周期毎に決定することから、圧縮機モータの2相の電流Iv,iwも、PWM信号のキャリア周期に同期して、制御部4内のAD変換手段19を用いて検出される。
【0088】
上記AD変換は、PWM信号のキャリア周期の前半区間において終了し、キャリア周期の後半では、ロータの位置推定や、次キャリアにおけるPWM信号のデューティ生成が行われており、上記AD変換手段19は休止状態となっている。
【0089】
したがって、入力電流検出のために直流出力電圧V3およびコンデンサハーフブリッジ8の中点電圧V2の検出を行うサンプリング周期を、上記圧縮機2のインバータ制御におけるPWM信号のキャリア周期と等しくすれば、圧縮機2のロータ位置検出に使用するAD変換器が動作していないキャリア周期の後半期間に、このAD変換器を利用して、直流出力電圧V3およびハーフブリッジ8の中点電圧V2を検出することが可能となり、これにより、電流検出用に、新たに独立したAD変換器を必要とせずにすむ。
【0090】
なお、上記の圧縮機2の制御においては、PWMデューティを決定する際、直流出力電圧V3を必要としており、本制御においてキャリア周期の中央時点で検出するV3の値をこれと共用することで、トータルのAD変換回数を削減することができる。
【0091】
直流出力電圧V3、およびコンデンサハーフブリッジ8の中点電圧V2を検出するサンプリング周期値が、圧縮機2のインバータ制御で用いるPWMキャリア周期と異なる場合には、入力電流検出用に用いられるAD変換手段内のAD変換器と、圧縮機2のロータ位置検出に用いられるAD変換器とは、タイミングによって同時に動作する可能性があるため、独立している必要があるが、本発明のように、入力電流検出のサンプリング周期を、PWM信号のキャリア周期に等しくすれば、圧縮機2の駆動に用いているAD変換器を、キャリア周期内で使用していいない期間を利用して、入力電流検出用として使用することができるため、AD変換手段19に必要な独立したAD変換の数を減らすことができる。
【0092】
また、本実施の形態記載の圧縮機2の制御のように、空気調和機にもともとキャリア周期毎に直流出力電圧を検出している制御が搭載されている場合には、その値を流用することが可能となるため、直流出力電圧V3の検出に要するAD変換の回数を減らすことが可能となる。
【0093】
また、圧縮機2の駆動制御では、一般にキャリア周期毎に演算を行うアルゴリズムとなっているため、これと入力電流検出のための電圧サンプリングをリンクさせることによって、制御全体のアルゴリズムを簡単にすることができるという利点もある。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの各々の直流出力端と前記ダイオードブリッジの一方の交流入力端との間にそれぞれ少なくとも1個のコンデンサが接続されて形成されたコンデンサハーフブリッジとを備えた倍電圧整流回路と、前記整流回路の負極側の出力端子をグランド電位として接続された制御部と、圧縮機と、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記圧縮機を駆動するインバータ部と、熱交換器と、前記熱交換器を放熱するファンと、ファンを駆動するファンモータと、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記ファンモータを駆動するファンモータ駆動部とを備え、所定のサンプリング周期毎に、前記制御部を用いて、前記整流回路の直流出力電圧および前記整流回路におけるコンデンサハーフブリッジ中点電圧を検出し、前記直流出力電圧および前記ハーフブリッジの中点電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサの容量との積から、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサに流れる電流を求め、さらに得られた前記各コンデンサに流れる電流の差を求めることによって、交流電源からの入力電流を検出し、検出した入力電流に基いて前記圧縮機の回転数を制御するもので、この構成によれば、カレントトランスを用いることなく、任意の電流波形に対して、圧縮機以外の負荷電流も含む入力電流を検出することができ、より正確な入力電流に基いた圧縮機の回転数制御を行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明では、整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段と、交流電源の電源位相検出手段とを備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、あらかじめ入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して圧縮機に通電を行った状態において、前記位相検出手段によって前記交流電源の位相を検出し、前記交流電源の位相がゼロクロス点を含む所定の位相範囲内にある期間内において、電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とするもので、倍電圧コンデンサの容量を推定演算するため、倍電圧コンデンサの経年変化や、バラツキに対して補正を行うことができ、さらに高精度な電流検出が可能となる。
【0095】
さらに、本発明によれば、整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段を備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して前記圧縮機に通電を行った状態において、前記直流出力電圧が増加から減少に転じてから第1の所定時間経過後より第2の所定時間が経過するまでの期間に、前記電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とするもので、倍電圧コンデンサ容量の推定演算が、簡単な式となり、制御部の負担が小さくなるという効果を奏する。
【0096】
また、本発明によれば、倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より第3の所定時間経過後に、ファンモータを停止させ、演算するもので、実際に電流検出を行う際の雰囲気温度と近い条件下にて倍電圧コンデンサ容量の推定演算を行うことができるため、コンデンサの温度特性の影響を排除することが可能となる。
【0097】
さらに、本発明によれば、倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より、第4の所定の時間毎に前記ファンモータを停止させ、演算するもので、常に雰囲気に近い温度条件にて倍電圧コンデンサ容量の推定演算を行うことができ、周囲温度の変動が比較的激しい場合にも対応することが可能となる。
【0098】
また、本発明によれば、所定のサンプリング周期は、インバータ部におけるPWM信号のキャリア周期と等しくするもので、制御のアルゴリズムを簡単にでき、さらに、キャリア周期毎にAD変換を行ってロータの位置検出を行う正弦波駆動などの圧縮機駆動制御に用いる場合には、AD変換手段として、独立動作可能なAD変換器の個数や、AD変換の回数を最小とする構成をとることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の空気調和機の構成を表す図
【図2】本発明の第1の実施の形態の各部の電圧波形および入力電流波形とAD変換のタイミングを表す図
【図3】本発明の第2および第3の実施の形態を示す空気調和機の構成を表す図
【図4】本発明の第2の実施の形態のファンモータが通電されていない時の交流電源からの入力電流の流れを表す図
【図5】本発明の圧縮機の起動時におけるモータ通電の各相ゲート波形図
【図6】本発明の圧縮機の起動時におけるモータ通電の電流の流れ図
【図7】本発明の第2の実施の形態の入力電流ゼロ期間の推定にかかる各部の電圧・電流波形を表す図
【図8】本発明の第4の実施の形態の空気調和機の圧縮機運転時におけるロータ位置検出時のAD変換動作を表す図
【図9】本発明の第4の実施の形態の構成と圧縮機の駆動制御に関するブロック図
【図10】
従来の空気調和機の制御回路図
【符号の説明】
1 交流電源
2 圧縮機
3 電流検出手段
4 制御部
5 ダイオードブリッジ
6 コンデンサ
7 コンデンサ
8 コンデンサハーフブリッジ
9 平滑コンデンサ
10 倍電圧整流回路
11 リアクタ
12 インバータ部
13 熱交換器
14 ファン
15 ファンモータ
16 ファンモータ駆動部
17a 分圧抵抗
17b 分圧抵抗
18a 分圧抵抗
18b 分圧抵抗
19 AD変換手段
20 直流出力電圧検出のADサンプリング時間
21 コンデンサハーフブリッジ中点電圧のADサンプリング時間
22 位相検出手段
31 交流電源の入力電圧波形
32 入力電流波形
33 直流出力電圧波形
34 コンデンサハーフブリッジ中点電圧波形
35 コンバータ部
36 温度検出部および四方弁その他のアクチュエータ駆動部
37 室内機制御部
38 室外機制御部
V1 コンデンサ6の両端電圧
V2 コンデンサハーフブリッジ中点電圧
V3 直流出力電圧
Δt サンプリング周期
C’ 第1の所定時間
T1 第2の所定時間
T2 第3の所定時間
T3 第4の所定時間

Claims (6)

  1. ダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの各々の直流出力端と前記ダイオードブリッジの一方の交流入力端との間にそれぞれ少なくとも1個のコンデンサが接続されて形成されたコンデンサハーフブリッジとを備えた倍電圧整流回路と、前記整流回路の負極側の出力端子をグランド電位として接続された制御部と、圧縮機と、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記圧縮機を駆動するインバータ部と、熱交換器と、前記熱交換器を放熱するファンと、ファンを駆動するファンモータと、前記制御部の指示に基き、前記整流回路の直流出力電圧によって前記ファンモータを駆動するファンモータ駆動部とを備え、所定のサンプリング周期毎に、前記制御部を用いて、前記整流回路の直流出力電圧および前記整流回路におけるコンデンサハーフブリッジ中点電圧を検出し、前記直流出力電圧および前記ハーフブリッジの中点電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサの容量との積から、前記ハーフブリッジを構成する各コンデンサに流れる電流を求め、さらに得られた前記各コンデンサに流れる電流の差を求めることによって、交流電源からの入力電流を検出し、検出した入力電流に基いて前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段と、交流電源の電源位相検出手段とを備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、あらかじめ入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して圧縮機に通電を行った状態において、前記位相検出手段によって前記交流電源の位相を検出し、前記交流電源の位相がゼロクロス点を含む所定の位相範囲内にある期間内において、電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とすることを特徴とする、請求項1記載の空気調和機。
  3. 整流回路は、直流出力端間に平滑コンデンサを備えており、さらに、インバータ部に直列に接続され、前記整流回路より前記インバータ部へと流れる電流を検出する電流検出手段を備え、倍電圧整流回路を構成する各コンデンサの容量は、入力電流の検出を行う前に、少なくとも2回、前記ファンモータを停止させ、かつ、インバータ部を通して前記圧縮機に通電を行った状態において、前記直流出力電圧が増加から減少に転じてから第1の所定時間経過後より第2の所定時間が経過するまでの期間に、前記電流検出手段において検出される電流値と、前記直流出力電圧の時間変化率と、前記ハーフブリッジ中点電圧の時間変化率とを同時に検出し、得られた複数回の検出結果より演算される値とすることを特徴とする、請求項1記載の空気調和機。
  4. 倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より第3の所定時間経過後に、ファンモータを停止させ、演算されることを特徴とする、請求項2〜3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 倍電圧整流回路を構成するコンデンサの容量は、圧縮機の駆動開始より、第4の所定の時間毎に前記ファンモータを停止させ、演算されることを特徴とする、請求項2〜3のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 所定のサンプリング周期は、インバータ部におけるPWM信号のキャリア周期と等しいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機。
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