JP2004343559A - Data processor having reconfigurable integrated circuit unit - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再構成可能な集積回路ユニットを有するデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
集積回路の技術分野では、高速に演算実行可能なDSP(Digital Signal Processor)、マイクロプロセッサ、およびFPGA(Field Programmable Gate Array)が利用可能となりつつある。このようなプログラム可能な集積回路上で無線通信の変復調プログラムを実行させて無線通信装置を実現する技術がソフトウェア無線通信技術として知られている。また、無線通信の技術分野では、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)等の無線伝送技術により、情報伝送レートが数十Mbpsに達するようになっている。このような情報伝送レートの高い無線通信機をソフトウェア無線通信技術により実現しようとすると幾つかの問題がある。
【0003】
DSPやマイクロプロセッサは数百MHzあるいはそれ以上の高速なクロック周波数で動作するが、少数の演算器しか集積されていない。このため、OFDMの変復調処理に必要なFFT(Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)や誤り訂正符号の復号に必要なビタビデコーダを高速に動作させるのは困難である。
【0004】
FPGAは、多数の小規模のプログラム可能な論理回路によって構成される。その論理回路を多数組み合わせれば、各処理アルゴリズムに最適な並列処理回路を構築できるため、高速な演算回路を比較的容易に実現できる。FPGAはコンフィグレーションデータによって希望の論理回路が形成される。したがって、変復調用の論理回路を形成するためのコンフィグレーションデータを予めFPGAにダウンロードすることにより、所望の通信方式の通信装置を実現できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−189975号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、さまざまな方式の無線通信システムが使用されている。その1つは、電波を使用する方式であり、屋外サービスを主とする衛星通信および携帯電話など、屋内サービスを主とする無線LAN(Local Area Network)などがある。電波以外にも、レーザを使用するビル間通信、携帯情報端末等の間で赤外線を使用して行われる近距離通信、さらに水中での通信が可能な超音波通信などがある。このように多数の無線通信システムが偏在する環境において、移動通信中の利用者が最適な無線通信サービスを途切れなく享受可能な端末装置を提供することを本発明は目的としている。
【0007】
多数の無線通信システムが偏在する環境下で利用者が移動しながら通信を行う際、ユーザが現在利用している通信方式の通信エリア外に移動したり、他の利用者からの電波で干渉が生じても、他の通信方式に変えられれば通信を継続できる。ある通信方式の使用が困難となっても、他の通信方式に切り替えて、通信が途切れずに継続可能な無線通信ネットワークをシームレスネットワークと呼ぶことにする。
【0008】
図1にシームレスネットワークの概念を示す。基地局1a、1b、1c、1dおよび1eは、通信エリア(サービスエリア)2a、2b、2c、2dおよび2eの範囲内で通信方式A、B、C、DおよびEによる無線通信サービスをそれぞれ提供する。ユーザが複数のサービスエリア2a〜2eを通過する経路3に沿って移動した場合、利用者がこれらの通信方式A〜Eに対応した無線通信端末装置5を所有していれば、経路3のどの場所でも無線通信サービスを受けることができる。しかしながら、通信サービスが高品質で提供されるそれぞれのエリアに対応して、利用する通信方式を選択してシームレスな通信サービスを受けることは困難である。
【0009】
ユーザの移動範囲が限定されており、利用する通信方式も2つ程度に限られる場合の1つの解決方法が特開2001−189975号公報に記載されている。この文献に記載された移動機は、GPSレシーバを有しており、移動機の現在位置を取得し、その情報に基づき利用可能な無線ネットワークの1つを選択し、信号処理回路を再構成して、他の無線ネットワークとの通信に切り換える。この解決方法は、ユーザが移動する地理的条件と、それぞれの場所で提供される無線システムとの関係が明確なケースに限って適用できる。また、この解決方法では、移動機が境界に接近している場合に、境界の他側における無線システムに切り換える準備を開始するが、移動機が境界を通過する前に無線システムが切り換わってしまったり、移動機が境界を通過しても無線システムが切り換わらないと通信は中断してしまう。
【0010】
したがって、多数の通信システムのサービスエリアが重なる地域を不規則な速度で通過したり、地理的な条件以外の要因で通信サービスの品質が変動したり、地理的な条件が予め与えられていないような地域では上記の解決方法は有効ではない。たとえば、図1に示した移動経路3に沿って移動すると、図2に示すように通信方式が遷移し、移動速度が変動すると、図2に示したタイムチャートも変動する。
【0011】
ハードウェアリソースや消費電力に制限がなければ、解決方法として図3に示したような構成の無線端末5aを提案することができる。この無線端末5aは、サービスを享受する可能性のある全ての通信方式A〜Xの電波の送受を行うためのアンテナ6a〜6xと、それぞれの通信方式の無線回路ユニット7a〜7xと、通信方式の選択を行う比較回路9と、各方式の無線回路ユニット7a〜7xに対する入出力データを選択して接続するスイッチ8と、無線通信により送受信するデジタルデータを生成したり、受信したデータを処理するデジタルデータ処理ユニット19とを有している。デジタルデータ処理ユニット19は、デジタル音声処理ユニット、デジタル画像処理ユニット、および汎用のコンピュータユニットなどである。無線回路ユニット7a〜7xに対して供給されるデータはアナログデータでも良く、その場合は、デジタルデータ処理ユニット19の代わりにベースバンド回路ユニットが構成に加わる。しかしながら、近年、デジタル技術の進歩に伴い、プロセッサで処理しやすいデジタルデータで情報がハンドリングされることが多いので、本明細書においては、デジタルデータ処理ユニット19を備えた無線端末により本発明を説明する。
【0012】
この無線端末5aにおいては、すべての無線回路ユニット7a〜7xが常に稼動しており、全ての通信方式の電波を常時同時に受信する。そして、図4に示すように、無線回路ユニット7a〜7xのうち、受信信号の品質の高い方式の無線回路ユニットが通信に用いられ、他の無線回路ユニットは、それぞれの無線方式で受信可能な受信信号の品質を測定し、比較回路9に送る。比較回路9は、次に使用する無線通信方式の候補を選択する。すなわち、無線回路ユニット7a〜7xは、無線通信回路としての機能の他に、受信信号の品質を測定する機能を備えている。次の通信方式を決定する方法として3つの方法を挙げることができる。第1の方法は、使用中の通信方式の受信信号の品質よりも優れた受信信号を受信している無線方式の無線回路ユニット7a〜7xのいずれかをスイッチユニット8により選択する方法である。第2の方法は、使用中の通信方式の受信信号の品質が閾値よりも劣化したとき、受信電波の品質が閾値を超えた方式の無線回路ユニットを選択する方法である。第3の方法は、すべての無線回路ユニット7a〜7xで測定された受信信号の品質の中で最も優れた品質が得られる通信方式の無線回路ユニットを選択する方法である。
【0013】
この無線端末5aは、利用可能な多数の無線方式の中から最適な無線方式を自動的に選択できるので、図1に示した経路でユーザが移動したときに常に適切な無線方式で通信することができる。電波を使用する移動体無線通信ならば、ビルや移動物体などによって発生するマルチパスフェージングやシャドウイングが生じるために受信信号の品質は移動通信中に常に変動するが、無線端末5aを用いれば品質が劣化した無線方式に代わり、他の通信方式の受信信号の品質を測定・比較してより優れた通信方式を探して、切り替えることによって通信を継続することができるはずである。また、受信信号の品質により無線方式を切り替えできるので、ユーザの地理的位置が予想位置と異なると通信が途切れてしまうような不具合もない。
【0014】
しかしながら、無線通信端末装置5aには可能な限り多数の通信方式に対応した無線回路ユニットを搭載する必要があり、各無線方式のキャリア周波数に対応したアンテナも具備させる必要がある。したがって、無線端末装置5aの寸法と重量が増大し、多数、たとえば3つ以上の無線方式に対応するような端末であって、経済的に供給でき、携帯可能なサイズおよび重量に纏めることは容易なことではなく、現状では、そのような技術は示されていない。さらに、無線端末5aでは、各無線回路ユニット7a〜7xを常に稼動させている必要があり、消費される電力は膨大となり、携帯端末に搭載可能な容量の電池では実際には動作させることはほとんど不可能である。したがって、無線端末5aは、図1に示したように、ユーザが持ち歩いて複数の通信方式のサービスエリアを通過するような用途に用いられる形態で提供することは不可能である。
【0015】
一方、FPGAなどの再構成可能な集積回路を用いて、これらの多数の通信方式の回路ユニットを少ないハードウェアで実現することも可能である。しかしながら、資源が限られた再構成可能な集積回路に同時に構成可能な無線回路ユニットの数は限られる。2以上の無線回路ユニットを同時に構成できるような再構成可能な集積回路を用意することは、常時は無線通信に使われることのないハードウェアリソースを用意することになり、製造コスト、消費電力、装置サイズなどのさまざまな点で好ましいとは言えないであろう。したがって、いずれの通信方式の無線回路ユニットを再構成可能な集積回路に構成するかが他の方法、たとえば、端末の位置情報により指示されないと、その時点で通信に適切な通信方式がわからず、再構成可能な集積回路に、その通信方式の無線回路ユニットを構成することができない。しかしながら、そのような制御は、上述したように、端末が移動する範囲の位置情報が予め得られていなければならないという制限があり、さらに、移動速度の予測が狂うと通信が途絶えるという問題も含んでいる。
【0016】
そこで、本発明においては、上述した問題および以下で説明する問題を解決することを目的としている。本発明の主な目的の1つは、限られたハードウェア資源により、多数の無線方式を適宜選択して、途絶えることなく無線通信が可能な無線通信端末を提供することである。また、本発明の主な目的の1つは、再構成可能な集積回路ユニットを備えたデータ処理装置において、複数の処理の中から条件に適した処理を実行可能な構成を自動的に、自律的に、あるいは自立的に選択することができるデータ処理装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
特定のデータ処理のために必要なハードウェア構成が予め判明している場合は、その特定のデータが出現した段階で再構成可能な集積回路の構成を適宜変更してデータ処理に適したハードウェアとして使用することができる。すなわち、再構成可能な集積回路の構成を、要求に応じて、特定のデータ処理を実行するように変更することは可能である。しかしながら、どのデータ処理が必要とされているかが不明であれば、再構成可能な集積回路の構成を変更することができないというのが従来の考え方であった。
【0018】
本発明においては、どのデータ処理が必要とされているかが不明であれば、再構成可能な集積回路の構成を、とりあえずある処理に適した構成に変更し、その処理を試行することにより、再構成可能な集積回路の構成を決定し、どのデータ処理が必要とされているかが外部から指示されなくても再構成可能な集積回路が自立的に最適な構成になるようにしている。従来、開発段階は別として、市販されたハードウェアは確実に所定の結果が得られるべきものであり、所定の結果が得られないハードウェアは不良品あるいは故障として扱われる。したがって、再構成可能な集積回路をプログラミングあるいは再構成する際も、要求されるデータ処理に適した、あるいは、特定のデータ処理を行うための構成がプログラミングされ、特定のデータ処理に適していない構成がプログラミングされることはない。
【0019】
これに対し、本発明においては、再構成可能な集積回路の構成を、その時点では要求されている処理には適していない可能性のある構成にして試行する工程あるいは過程を設け、再構成可能な集積回路自身を用いて、再構成可能な集積回路に構成すべき処理を見つけ、再構成可能な集積回路の構成を、その時点で要求されている処理に適した構成にする。本発明においては、構成の少なくとも一部を変えて複数のデータ処理を実行可能な集積回路ユニットを有するデータ処理装置における処理の自動実行方法を提供している。本発明の自動実行方法は、処理の自己選択機能であり、当該データ処理装置において実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程(実行過程)と、集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い他の処理を当該データ処理装置における実行中の処理とする処理変更工程(処理変更過程)とを有する。
【0020】
本発明は、再構成可能な集積回路ユニットを自動的に再構成する自己再構成方法でもあり、処理を、集積回路ユニットが搭載されたデータ処理装置の単位で捉える場合は、データ処理装置において実行中の処理と置換可能な他の処理をデータ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように当該集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程と、当該集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い他の処理をデータ処理装置における実行中の処理とする処理変更工程とを有する。また、処理を集積回路ユニットの単位で捉えれば、本発明の自己再構成方法は、当該集積回路ユニットにおいて実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように当該集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程と、当該集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い他の処理を当該集積回路ユニットにおける実行中の処理とする処理変更工程とを有する。
【0021】
これらの自動実行方法および自己再構成方法においては、集積回路ユニットまたはデータ処理装置においてある処理の実行中の実行工程において、その実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように当該集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行する。そして、処理変更工程では、試行した結果により、集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い他の処理を当該集積回路ユニットにおける実行中の処理として実行する。そして、その実行中においても、前に実行中の処理も含めた他の処理を試行し、常に評価の高い処理が行えるように再構成可能な集積回路ユニットを構成する。したがって、本発明の集積回路ユニットおよびデータ処理装置においては、自己判断により自動的に、集積回路ユニットおよびデータ処理装置が置かれた環境で評価の高い処理が行われる構成となる。このため、他の情報やプロセス、上記で説明した例であると地理的情報やGPSといった余分な処理およびハードウェアは不要となり、簡易な構成で、ユーザが望むアプリケーションあるいはジョブに対して常に最適なハードウェアを提供できる。
【0022】
現在、再構成可能な集積回路ユニットとして数10から100MHz程度の動作周波数で動作し、1クロックあるいは長くても数クロックで内部の回路を再構成可能なチップが提供されている。この種の集積回路は、エレメントあるいは論理ユニットなどと呼ばれるある程度大きな単位で構成され、複数のエレメントあるいは論理ユニットの組み合わせによりデータフローを構成するようになっており、100nsから10nsあるいはそれ以下の短時間で回路を再構成できるレベルになっている。
【0023】
一方、無線により伝送されるデータは、限られた周波数帯を用いて数多くのデータを伝送するために、数100μsから数msのスロットあるいはパケットの単位で時分割して送受信される。このため、再構成可能な集積回路ユニットで回路を再構成するために要する時間と、無線によりデータが送受信される時間との間には103から105程度あるいはそれ以上の速度差がある。したがって、無線通信のような処理であれば、ある方式の無線通信を実行中に、その無線通信に実質的な影響を与えずに、時分割で集積回路ユニットの構成を他の方式の無線通信を試行する構成に変更し、その方式の評価を行い、元の方式の無線通信を実行する構成に戻すことは可能である。無線に限らず、データの送受信のほとんどは、伝送経路の利用率を向上するためにある一定のデータ量をパケットにして送受信している。したがって、本発明を適用することは可能である。また、他のデータ処理においても、常にデータが流れ続けている処理はほとんどなく、本発明を適用可能な余地は常にある。
【0024】
本発明において、実行中の処理と置換可能な他の処理は1つに限定されることはない。実行工程では、実行中の処理と置換可能な複数の他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して複数の他の処理のそれぞれの少なくとも一部を試行し、処理変更工程では、集積回路ユニットの構成を変えて、複数の他の処理の内の評価の高い他の処理を当該データ処理装置における実行中の処理とすることができる。実行工程において、複数の他の処理を試行し、処理変更工程では、その中で最も評価の高い他の処理を実行中の処理とすることができる。また、実行工程では、複数の他の処理を設定された順番に試行し、処理変更工程では、基準より評価の高い他の処理があると、それを実行中の処理とすることができる。この方法は、全ての他の処理を試行しないで、他の処理にハードウェアを変更できるので、実行中の現在の処理のグレードが下がったときに迅速に対応できる。実行工程において他の処理を試行する順番は、データ処理装置で実行するアプリケーションや、ユーザの嗜好などにより変えることができ、試行する順番の設定をユーザに開放することも可能である。
【0025】
実行工程では、常に他の処理を試行するのではなく、実行中の処理の評価が下がったときに他の処理を試行することで再構成に費やされる電力を低減することができる。また、実行工程では、試行したときに得られる他の処理の実行用のパラメータを記憶し、処理変更工程では、試行したときの実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定することで、再構成されたハードウェアを用いた処理を開始するための時間を短縮することができる。さらに、処理変更工程では、実行工程において他の処理を試行するための集積回路ユニットの構成の変更を残し、差分が実装されるように集積回路ユニットの構成を変えることが可能である。これにより、処理変更工程の時間をさらに短縮でき、試行中のデータ処理を実行中の処理に継続させることも可能となる。
【0026】
本発明においては、集積回路ユニットに適応可能な複数の構成データを記憶したデータベースを有するデータ処理装置を提供する。本発明のデータ処理装置は、構成の少なくとも一部を変えて複数のデータ処理を実行可能な集積回路ユニットを有するデータ処理装置であって、さらに、この集積回路ユニットに適応可能な複数の構成データを記憶したデータベースと、当該データ処理装置において実行する処理を選択可能な制御ユニットとを有し、この制御ユニットは、データベースの構成データに基づき、集積回路ユニットを当該データ処理装置において実行中の処理に対応した構成にする再構成機能と、実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように、データベースの構成データに基づき集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い他の処理を当該データ処理装置における実行中の処理とする試行機能とを備えている。
【0027】
本発明のデータ処理装置は、集積回路ユニット自身であってもよい。すなわち、構成の少なくとも一部を変えて複数のデータ処理を実行可能な集積回路区画を有する集積回路ユニットも本発明に含まれる。この集積回路ユニットは、集積回路区画に適応可能な複数の構成データを記憶したメモリと、当該集積回路ユニットにおいて実行する処理を選択可能な制御機能とを有し、この制御機能は、メモリの構成データに基づき、集積回路区画を当該集積回路ユニットにおいて実行中の処理に対応した構成にする再構成機能と、実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように、メモリの構成データに基づき集積回路区画の構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い他の処理を当該集積回路ユニットにおける実行中の処理とする試行機能とを備えている。
【0028】
本発明は、さらに、再構成可能な集積回路ユニットと、複数の構成データを記憶したデータベースとを有するデータ処理装置を制御するプログラムあるいはプログラム製品を提供する。データ処理装置が集積回路ユニットであっても良いことは上記と同様である。このプログラムは、データベースの構成データに基づき、集積回路ユニットを当該データ処理装置において実行中の処理に対応した構成にする再構成工程と、他の処理の評価が少なくとも可能なように、集積回路ユニットの構成を変更して試行し、評価の高い他の処理を当該データ処理装置における実行中の処理とする試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返し実行する。プログラムあるいはプログラム製品は、データ処理装置あるいは集積回路ユニットに搭載されるROMなどのメモリに記録して提供することができる。また、データベースの内容を変えるだけで、本発明は、無線通信に限らず、様々な分野の処理あるいはアプリケーションを実行する集積回路ユニットおよびデータ処理装置に適用できる。プログラムおよびデータベースの内容は、インターネットなどのコンピュータネットワークを含む通信により提供することも可能であり、本発明の適用分野は広い。
【0029】
また、本発明は、再構成可能な集積回路ユニットと、複数の構成データを記憶したデータベースとを有するデータ処理装置の制御方法であって、上述した再構成工程と、試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返す制御方法を提供する。上記においても同様であるが、他の処理は1つに限定されることはなく、試行工程では、実行中の処理と置換可能な複数の他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して複数の他の処理のそれぞれの少なくとも一部を試行することができる。本発明の制御方法は、集積回路ユニットの制御方法であっても良く、再構成可能な集積回路区画と、この集積回路区画に適応可能な複数の構成データを記憶したメモリとを有する集積回路ユニットの集積回路区画を実行中の処理に対応した構成にする再構成工程と、メモリの構成データに基づき集積回路区画の構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い他の処理を実行中の処理とする試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返す。
【0030】
試行機能および試行工程においては、試行された複数の他の処理の中から、最も評価の高い他の処理を実行中の処理とすることができる。また、試行機能および試行工程では、複数の他の処理を設定された順番に試行し、基準より評価の高い他の処理を実行中の処理としても良い。さらに、試行機能および試行工程は、実行中の処理の評価が下がったときに他の処理を試行しても良い。試行機能および試行工程は、試行したときに得られる他の処理の実行用のパラメータを記憶し、再構成機能および再構成工程において、試行したときの実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定することが望ましい。さらに、再構成機能および再構成工程では、試行機能あるいは試行工程により他の処理を試行するための集積回路ユニットの構成の変更を残し、差分を構成するようにすることが望ましい。
【0031】
本発明は、データ処理装置が、実行中の処理および他の処理を実行するために集積回路ユニットに入力および/または出力されるデータを変換するデータ変換ユニットを有している場合に、さらに好適である。実際に他の処理を実行する集積回路ユニットにより他の処理を試行するので、実行工程および再構成工程においてデータ変換ユニットが実行中の処理および試行される他の処理に適した状態に設定することにより、実際に他の処理を実行するデータ変換ユニットを用いて他の処理を試行できる。すなわち、本発明によれば、データ変換ユニットおよび集積回路ユニットを含めたインラインで他の処理を試行することができ、その結果により、最適な他の処理を同じ回路で実行できる。試行用に、実行用とは異なるデータ変換ユニットを設けることも可能であるが、回路定数などの条件あるいは状態が、データ変換ユニットにより異なる可能性があり、試行結果の評価は高くても実行すると評価が上がらないことも考えられる。
【0032】
データ変換ユニットの一例は、デジタル信号を入出力可能な無線回路において集積回路ユニットによりデジタル変復調部を形成したときに、無線により受信したアナログデータを集積回路ユニットにより処理するデジタルデータに変換するアナログ信号処理部である。このデータ処理装置においては、異なる方式で無線によりデータを送信または受信する処理に本発明を適用できる。また、他の処理を試行したときの評価は、受信信号品質により行う。
【0033】
したがって、本発明においては、再構成可能な集積回路ユニットを有する無線通信端末を提供できる。本発明の無線通信端末は、集積回路ユニットに適応可能な複数の構成データを記憶したデータベースと、当該無線通信端末において使用する通信方式を選択可能な制御ユニットとを有し、この制御ユニットは、データベースの構成データに基づき、集積回路ユニットを当該無線通信端末において使用中の通信方式に対応した構成にする再構成機能と、使用中の通信方式と置換可能な他の通信方式を当該無線通信端末において実行したときの評価が少なくとも可能なように、データベースの構成データに基づき集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の通信方式による通信の少なくとも一部を試行し、評価の高い他の通信方式を当該無線通信端末における使用中の通信方式とする試行機能とを備えている。
【0034】
本発明においては、複雑なデータパスを再構成可能な集積回路ユニットを用いて他の通信方式の試行を行う。したがって、評価する受信信号品質は、受信信号の受信信号電力といった比較的取得が容易な情報に限らず、SNR(Signal to Noise Ratio)、コンスタレーション誤差の2乗平均値、誤り訂正符号復号化器の非ゼロのシンドロームの個数、パスメトリックの積分値、および、復号化器の出力を再符号化したビットと復号化器の入力とのハミング距離といった情報を測定項目に含めることができ、最適な通信方式をより確実に選択し、再構成可能な集積回路ユニットをその通信方式の処理に適した構成にすることができる。
【0035】
また、他の通信方式を試行する際には、受信信号のプリアンブルまたは同期チャネルを用いて時間的、周波数的、拡散符号的な同期を取り、伝送路等化を行ったうえで受信信号品質を測定できる。また、他の処理を試行した際に推定したシンボル位置、受信信号のキャリア周波数の偏差、データ変換ユニットのサンプリング周波数の偏差、推定した伝搬路関数、および、CDMAのセルの拡散符号情報の少なくともいずれかを実行用のパラメータとして記憶し、評価の高い他の通信方式を処理するように集積回路ユニットを再構成する際には、試行したときの実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定することが望ましい。
【0036】
本発明が適用可能な伝送媒体は電波に限られない。レーザ光線、赤外線、および、超音波などの他の伝送媒体による無線通信にも本発明を適用できる。アンテナ、受光素子、発光素子、センサー、および、発振素子の少なくともいずれかを含む伝送用インターフェイスを有し、データ変換ユニットが、使用する伝送媒体に対応した少なくとも一系統のアナログ回路を備えている無線通信端末は、複数の伝送媒体による無線通信に対応でき、伝送媒体の異なる通信方式に本発明を適用できる。さらに、1つの伝送媒体に対して複数の伝送用インターフェイスと、複数の伝送用インターフェイスからの受信信号を電力が最大となるように合成または選択するダイバシチ復調ユニットとを有する無線通信端末を提供することも可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】
図5に本発明の無線通信端末の概略構成を示してある。この無線通信端末10は、無線により送信するデータを生成し、あるいは受信したデータを出力することにより無線通信されるデータを様々に利用するユーザ装置(UD)19と、無線によりデータを送受信する無線インターフェイス装置18と、伝送媒体を送受信する送受信装置17とを備えている。ユーザ装置19は、コンピュータ、画像入出力装置、音声入出力装置、ターミナルアダプタなど様々な用途のものが採用できる。本例では伝送媒体は電波であり、伝送用インターフェイス(送受信装置)17はアンテナである。無線インターフェイス装置18は、デジタル化されたデータを変復調するデジタル変復調ユニット20と、無線により送受信するアナログデータの処理を行いデジタルデータに変換するデータ変換ユニット30とを備えている。デジタル変復調ユニット20は、再構成可能な集積回路あるいは再構成可能なプロセッサ(以降ではRP)で構成されている。
【0038】
データ変換ユニット30は、受信系31と送信系32とを備えている。アンテナ17で受信した高周波信号φ1は、アンテナスイッチ33で受信系31の低雑音アンプ31aを経て受信ミキサ31bに供給される。受信ミキサ31bでは、第1ローカル発振器34aから発振される中間周波数F1の信号により高周波信号φ1が中間周波数F1に周波数変換される。周波数変換された信号は、直交検波器31cに供給され、第2ローカル発振器34bにより発振される中間周波数F2の信号によりベースバンドの複素数アナログ信号IおよびQに変換される。これらのベースバンドの複素数アナログ信号はA/D変換器31dによって複素数デジタルデータI−DおよびQ−Dに変換される。これらの受信信号φ2がRP20に供給され、変復調処理されて復調情報データビットφ3がユーザ装置19に供給される。また、受信系31からRP20に供給された受信信号φ2は、受信信号品質を測定するためだけに用いられる場合もある。
【0039】
送信系32においては、ユーザ装置19からRP20に供給されて、情報データビットがデジタル変調されて生成されたベースバンドの複素数データI−DおよびQ−D(複素数データ)φ4がD/A変換器32dによってベースバンドの複素数のアナログ信号に変換される。複素数アナログ信号は、直交変調器32cにより、第2ローカル発振器34bから供給される中間周波数F2の信号により中間周波数F1に変換される。次に、送信ミキサ32bにより、第1ローカル発振器34aが発振する周波数F1の信号により高周波信号φ1に変換される。さらに、パワーアンプ32aによって電力増幅が行われた後、高周波信号φ1はアンテナスイッチ33を経てアンテナ17に供給され、送信される。
【0040】
このようなアナログ処理を行うデータ変換ユニット30の受信系31および送信系32は複数の通信方式に対応できるようにプログラマブルになっている。無線インターフェイス装置18は、パラメータデータベース16を備えており、このデータベース16からデータ変換ユニット30に供給されるパラメータφ5を変えることにより、データ変換ユニット30の設定を各通信方式にあわせて変更できる。パラメータφ5には、各通信方式の仕様である低雑音アンプ31aの利得、送信用の電力増幅アンプ32aのゲイン、ローカル発振器34aおよび34bの周波数、D/A変換器32dおよびA/D変換器31dのサンプリングクロック周波数が含まれる。
【0041】
図6に、パラメータデータベース16の内容を示してある。各通信方式の識別情報16a、各通信方式に対応したキャリア周波数16b、受信アンプゲイン16c、送信出力アンプゲイン16d、A/D変換器サンプリング周波数16e、D/A変換器サンプリング周波数16f、キャリア周波数偏差16g、A/D変換器サンプリング周波数偏差16hのデータが格納されている。データ変換ユニット30が通信用に使用される場合は、識別情報を除き、全てのパラメータを設定する必要がある。一方、データ変換ユニット30が、各通信方式の受信品質を測定するためだけに使用されるのであれば、これらのパラメータの内、受信系31にセットされるキャリア周波数16b、受信アンプゲイン16c、A/D変換器サンプリング周波数16e、キャリア周波数偏差16g、A/D変換器サンプリング周波数偏差16hがセットされれば良い。データベース16からは、RP20に構成される復変調用の回路と同期して、適当な順番で通信方式が選択され、データ変換ユニット30に設定される。優先順位はユーザが嗜好にあわせて設定することも可能であるし、現時点までの通信方式の使用状況により、最も受信品質が高いであろうと想定される優先順位が設定されるようにしても良い。
【0042】
さらに、データベース16の各パラメータは更新することが可能である。例えば、外部から新しい通信方式のパラメータをダウンロードして新しい通信方式をデータベース16に登録することができる。また、データベース16に登録済みの通信方式を試行したり、実行することにより、パラメータを自動的にアップデートすることができる。この無線インターフェイス装置18では、キャリア周波数偏差16gとA/D変換器サンプリング周波数偏差16hは、RP20によりデジタル変復調されたり、受信信号品質が測定されたときに得られた値によって更新される。
【0043】
デジタル変復調ユニットとして機能するRP20は、回路の一部あるいは全部を再構成することにより各通信方式に対応した変復調処理と受信信号品質を測定する処理を行う。本例の無線インターフェイス装置18は、RP20を再構成するための情報を記憶したコンフィグレーションデータ・データベース15と、データベース15の構成データに基づき、RP20を無線インターフェイス18において実行中の無線方式に対応した構成にする制御ユニット11とを備えている。制御ユニット11は、簡易な汎用プロセッサあるいはシーケンサであり、本例ではROM13に記憶されたプログラム13pにより動作するプロセッサとして実現されている。この無線インターフェイス装置18で処理する無線方式を選択する機能を備えており、RP20の構成だけではなく、RP20の構成と同期して、パラメータデータベース16からデータ変換ユニット30へ供給されるパラメータφ5も制御し、データ変換ユニット30で処理する無線方式を決定する。
【0044】
したがって、制御ユニット11は、データベース15の構成データに基づき、RP20を無線インターフェイス18において実行中の無線方式に対応した構成にする再構成機能11aと、データ変換ユニット30のパラメータを変更する機能11bと、RP20の構成およびデータ変更ユニット30をパラメータを変更して実行中の無線方式と異なる他の無線方式による受信を試行する試行機能11cとを備えている。試行機能11cは、無線インターフェイス装置18の実行中の処理、すなわち本例では無線方式と置換可能な他の処理(他の無線方式)を当該無線インターフェイス装置18において実行したときの評価が少なくとも可能なように、データベース15の構成データに基づきRP20の構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の無線方式による測定処理を少なくとも試行し、評価の高い他の無線方式を当該無線インターフェイス装置におけて実行する無線方式とする。
【0045】
図7にコンフィグレーションデータ・データベース15の内容を示してある。データベース15には、各通信方式の識別情報15a、各通信方式に対応する復調部を構成するための情報15b、測定時との差分Aを構成するための情報15c、測定時との差分Bを構成するための情報15d、変調部を構成するための情報15eが格納されている。受信品質の測定には、復調機能の全ては必要とされない。また、受信品質の測定には幾つかの方法があり、本例では1つの通信方式に対して2つの測定方法を提供できるようにしている。したがって、本例のデータベース15では、測定部差分Aと差分Bとを格納しており、測定だけを行う場合は、復調部を構成するための情報15bのうち、差分Aあるいは差分Bを除いた構成をRP20に再構成する。そして、ある無線方式の受信品質を測定後、連続してデータの受信を開始する場合は、差分Aまたは差分Bを追加でRP20に再構成する。
【0046】
選択される無線方式の優先順位が適当に設定できることは上述したとおりである。また、コンフィグレーションデータ・データベース15の内容も更新することが可能であり、新しい情報を格納することにより新しい通信方式を登録することができる。また、1つの通信方式でデータを復変調するために複数の回路構成が採用可能である場合は、その通信方式を試行したとき、あるいは実行したときに選択された回路構成をデータベース15に履歴として登録し、次にその通信方式を試行したり、実行するときには、前に利用した回路構成を優先的にRP20にプログラミングするようにしても良い。無線インターフェイス装置18は、キャッシュとして利用できるメモリ12を備えており、採用された通信方式の履歴を記憶したり、試行された通信方式の受信品質を記憶したり、試行した際に受信したデータを記憶して、そのデータを試行から通信に移行したときに利用できるようになっている。
【0047】
本例の再構成可能なプロセッサ(RP)20は、演算器、メモリ、カウンタの多数のエレメントおよび、エレメント間を接続するスイッチがチップ上に集積されている。これらのエレメントとスイッチの機能はコンフィグレーションデータによって決定される。FPGAと比較し、再構成可能な論理回路の規模が比較的大きく、論理回路の機能や論理回路間の配線機能が限定されているため、少数のパラメータを設定することによって全体の機能を定義する。したがって、コンフィグレーションデータの容量はFPGAよりも少ないため、コンフィグレーションデータを短時間でロードして速やかに回路を再構成できる。
【0048】
RP20の一例は、本出願人の国際出願公開公報WO03/007155に開示されている。図8にRP20の概要を示してある。このRP20は、プログラムなどによって与えられる命令セットに基づきエラー処理を含めた汎用的な処理を行う汎用な構成の基本プロセッサ21と、マトリクス状に配置された演算あるいは論理エレメントにより特定のデータ処理に適合したデータフローあるいは擬似データフローがバリアブルに形成されるAAP(Adaptive Application Processor)部あるいはAAPユニット(以降ではAAP)50と、このAAP50からの割り込み処理を制御する割り込み制御部22と、AAP50に作動用のクロック信号を供給するクロック発生部28と、このRP20で提供可能な演算回路のフレキシビリティーをさらに向上するためのFPGA部27と、外部に対するデータの入出力を制御するバス制御部29とを備えている。基本プロセッサ21とAAP50は、これらの間でデータを交換可能なデータバス24aと、基本プロセッサ21からAAP50の構成および動作を制御するための命令バス24bとにより接続されている。また、AAP50から割り込み制御部22に信号線25を介して割り込み信号が供給され、AAP50における処理が終了したり、処理中にエラーが発生したときはAAP50の状態を基本プロセッサ21にフィードバックできるようになっている。
【0049】
AAP50とFPGA27との間もデータバス26により接続されており、AAP50からFPGA27にデータを供給して処理を行い、その結果をAAP50に返せるようになっている。さらに、AAP50は、ロードバス23aおよびストアバス23bによってバス制御ユニット29と接続されており、RP20の外部のデータバスとの間でデータを交換できるようになっている。したがって、AAP50は、データ変換ユニット30、利用ユニット19、さらには、外部のメモリ、データベース、およびその他のデバイスからデータを入力でき、そのデータをAAP50で処理した結果を再び外部のデバイスに出力できる。基本プロセッサ21もデータバス21aとバス制御ユニット29を介して外部のデバイスとデータを入出力できる。
【0050】
図9にAAPユニット50の概要を示してある。AAPユニット50は、複数の算術および/または論理演算を行う論理ブロック、論理ユニットあるいは論理要素(以降ではエレメント)がマトリクス状に配置されたマトリクス部51と、そのマトリクス部51に対してデータを供給する入力バッファ52と、マトリクス部51から出力されるデータを格納する出力バッファ53を備えている。これら入力バッファ52および出力バッファ53は、それぞれ4つの小容量の入力メモリにより構成されており、アクセス調停ユニット54を介して入出力バス23aおよび23bに接続される。
【0051】
マトリクス部51が、データパスあるいはデータフローを再構成可能な集積回路区画であり、複数の演算ユニットであるエレメント55が縦方向に4つのラインを構成するようにアレイ状あるいはマトリクス状に配置されている。マトリクス部51は、これらのエレメント55の間に配置された、横方向に延びた行配線群57と、縦方向に延びた列配線群58とを備えている。列配線群58は、列方向に並んだ演算ユニット55の左右に分かれて配置された配線群58xおよび58yが1対になっている。行配線群57および列配線群58との交点にはスイッチングユニット59が配置されており、行配線群57の任意のチャンネルを、列配線群58の任意のチャンネルに切り替えて接続できるようになっている。各々のスイッチングユニット59は、設定を記憶するコンフィグレーションRAMを備えており、プロセッサ部21から供給されるデータによりコンフィグレーションRAMの内容を書き換えることにより、行配線群57と列配線群58の接続を動的に任意に制御できる。このため、このマトリクス部51においては、複数のエレメント55の全部あるいは一部が配線群57および58により接続されて形成されるデータフローの構成を任意に動的に変更することができる。
【0052】
各エレメント55は、1組の列配線群58xおよび58yのそれぞれから入力データを選択するための1組のセレクタ54と、選択された入力データに特定の算術および/または論理演算処理を施し、出力データとして行配線群57に出力する内部データパス部56を備えている。そして、本例のマトリクス部51には、各行毎に異なる処理を行うための内部データパス部56を備えたエレメント55が並んで配置されている。例えば、第1行目に配列されたエレメント55は、入力バッファ52からのデータを受信する処理に適したデータパス部(LD)56iを備えている。第2行目に配置されたエレメント55aは、入力バッファ52に外部デバイスからデータを書き込むためのエレメントであり、ブロックロードするためのアドレスを発生するのに適した内部データパスを具備するデータパス部(BLA)56aを備えている。マトリクス51を構成する全てのエレメント55は、内部データパスの構成あるいは初期値などがある程度変更できるようになっており、その設定は各々のエレメント55のコンフィグレーションRAMに基本プロセッサ21から制御信号24bにより指示される。
【0053】
第3行目に配置されたエレメント55bは、入力RAMの各々より所望のデータをマトリクス部51へロードする入力読み出しアドレスを発生するデータパス部(LDA)56bを備えている。第4行目および第5行目に配列されたエレメント55cは、算術演算および論理演算に適したデータパス部(SMA)56cを備えている。このデータパス部56cは、たとえば、シフト回路、マスク回路、論理演算ユニットALUおよびALUで処理する演算をセットするコンフィグレーションRAMを備えている。したがって、プロセッサ21が書き込んだ命令により、マトリクス部51へ入力されたデータを加算あるいは減算したり、比較したり、論理和あるいは論理積を取ったりすることができ、その結果がエレメント55の出力信号として出力される。
【0054】
その下の行に配列されたエレメント55dは、データが伝送されるタイミングを遅延する処理に適したデータパス部(DEL)56dを備えている。その下の行に配列されたエレメント55eは、乗算器などを含む乗算処理に適したデータパス部(MUL)56eを備えている。さらに異なるエレメント55fとしては、マトリクス部51の外部に用意されたFPGA27とのインターフェイス用のデータパス部(FPG)56fを備えたエレメントも用意されており、データをいったんFPGA27に供給して処理した後、再びマトリクス部51に戻して処理を継続することができる。
【0055】
これらの再構成可能な集積回路区画51のさらに下方には、ストア用のアドレスを発生するのに適したデータパス部(STA)56gおよび(BSA)56hをそれぞれ備えたエレメント55gおよび55hが配置されている。これらは、出力バッファ53を介して外部デバイスにデータを出力するための制御を行う。そして、最下段には、ストア用にデータを出力するのに適したデータパス部(ST)56sを備えたエレメント55が配列されている。したがって、マトリクス部51を用いて、エレメント55の接続を動的に変更することにより、様々なデータフローをフレキシブルに構成でき、様々な処理を行うことができる。このRP20は、配線群57および58の接続を変更し、エレメント55のコンフィグレーションメモリの内容を変更することによりマトリクス51に形成されるデータフローをダイナミックに切り換えることができる。現在、RP20の動作周波数は100MHzであり、1サイクル、あるいは多くても数サイクルでマトリクス51に構成されるデータフローを再構成して、異なる処理をスタートすることができる。したがって、再構成して異なる処理をスタートするのに要する時間は、10nsから多くても100ns程度となる。RP20の動作周波数はさらに高速になる傾向にあり、RP20を再構成するために要する時間は今後さらに短縮されると予想できる。
【0056】
図10に、無線インターフェイス装置18の概略の制御をフローチャートにより示してある。無線インターフェイス装置18は、データベース15の構成データに基づき、RP20を実行中としてセットされた通信方式に対応した構成にして無線通信処理を実行する再構成工程61と、実行中の通信方式と異なる通信方式を、RP20を用いて試行し、品質の良い通信方式を見つける試行工程62を繰り返し行う。この再構成工程61と、試行工程62とを繰り返す行うことにより、RP20を含む無線インターフェイス装置18は、そのときの環境あるいは条件に最も適した無線方式に自動的に再構成される。無線インターフェイス装置18で最初に使用できる通信方式を決定するときに試行工程62を利用できるので、図10のフローチャートでは、試行工程62が先に記載されている。
【0057】
試行工程62においては、実行中の無線方式と置換可能な他の無線方式を無線インターフェイス装置18において実行したときの評価が少なくとも可能なように、データベース15の構成データに基づきRP20の構成の少なくとも一部を一時的に変更して他の無線方式の少なくとも一部を試行し、評価の高い他の無線方式を実行中の無線方式としてセットする。そのため、ステップ63において、制御ユニットの試行機構11cにより、優先順位に従ってデータベース15から無線方式が選択され、RP20を再構成して復調部としての構成が実現される。試行工程62では、受信信号の品質が測定できれば良い。したがって、ステップ63では、RP20に復調部としての構成を全て実現する必要はなく、予め選択されている測定方法AまたはBの差分を除いた測定に必要な構成だけが少なくともRP20に実現される。
【0058】
RP20に余裕があれば、復調部としての構成を全て実現しても良い。また、RP20に十分なリソースがあれば、復調部あるいは測定部としての機能を全て構成することが可能である。一方、RP20で、受信信号の品質の測定のために利用可能なリソースが少なければ、信号処理のために必要な構成を時分割でRP20に実現させて処理を行うことも可能である。他の処理、例えば、受信信号の処理や、送信信号の処理と一部並列に測定処理をRP20で行う場合は、測定処理のために再構成可能なリソースが限られる可能性がある。
【0059】
ステップ63では、制御ユニット11の試行機構11cがRP20を、複数の通信方式の中から優先順位にしたがってある通信方式(例えば、以降では通信方式A)の受信信号の測定に即した構成にすると共に、パラメータ変更機能11bが、パラメータデータベース16を用いてデータ変換ユニット30の設定を通信方式Aに適した条件にする。試行工程62では、受信系31のパラメータを変更すれば良いことは上述した通りである。
【0060】
ステップ64では、再構成されたRP20と、パラメータが変更されたデータ変換ユニット30により、通信方式Aを試行し、受信信号の品質を測定する。図11に示すように、各通信方式で通信する場合は、データは、キャリアから送信されて無線インターフェイス装置18が受信するダウンリンクフレーム(以降では多くの場合Dで示す)と、無線インターフェイス装置18が送信するアップリンクフレーム(以降では多くの場合Uで示す)とが交互に切り替わることで送受信される。アップリンクフレームDはプリアンブル41、再送制御のためのCRC42、データ部43から構成される。ダウンリンクフレームUもプリアンブル45、再送制御のためのCRC46、データ部47から構成される。プリアンブル41および45にはフレームタイミング、キャリア周波数偏差、A/D変換器サンプリング周波数偏差、伝搬路特性を推定するためのトレーニングシンボルが含まれている。したがって、ダウンリンクフレームDを全て受信して解析しなくても、プリアンブル41だけを受信して解析すれば、受信信号の品質を評価するためには十分な評価データが得られる。また、プリアンブル41だけで受信信号の品質を評価することにより、試行時間を短縮できるので、通信中の無線方式による無線通信が阻害されず、通信品質を確保しやすい。
【0061】
さらに、ステップ64で試行する際に、試行機能11cが、トレーニングシンボルを受信した時刻、キャリア周波数偏差、A/D変換器サンプリング周波数偏差、推定した伝搬路特性を記録しておくことが可能である。このパラメータは、パラメータデータベース16にフィードバックしても良く、キャッシュメモリ12に記録しておいても良い。データベース16のパラメータを測定したときに得られた値に更新しておけば、測定した通信方式を使用して通信を行う際に、それらの情報を使用することによって、同期や伝送路推定の処理を省略でき、タイミングや周波数の同期、伝送路等化を速やかに完了でき、復調を直ちに開始できる。
【0062】
ステップ65で、データベース15および16に登録されている全通信方式、あるいはそれらの通信方式のうち、使用可能と考えられる全ての通信方式について品質を確認するか否かを判断する。全方式を試行しなくて良い場合は、ステップ66において、試行した通信方式Aの受信信号の品質を評価する。試行した通信方式Aの受信品質が一定の基準を満たし、良好であると判断されれば、ステップ67において、通信方式Aを無線通信を行うための通信方式としてセットする。したがって、この方式の場合は、試行する通信方式の順番あるいは優先度を予め適切に設定しておくことが重要である。例えば、通信速度が早い順番に試行する通信方式の優先順位を決めておいたり、通信コストが安い順番に試行する通信方式の優先順位を決めておいたり、カバーするエリアの大きな順番に試行する優先順位を決めておくことができる。さらに、優先順位は固定である必要はなく、試行により選択された通信方式の履歴を加味して優先順位を変更しても良い。また、過去の測定した通信方式を品質が良い順に並び替えて品質の良い順番に試行して移行する時間を短縮するような処理を行っても良い。これらの優先順位は、データベース15および16の並び順で設定しても良く、キャッシュメモリ12を用いて制御ユニット11が優先順位を適宜管理するようにしても良い。
【0063】
一方、ステップ65で全通信方式について品質を確認する場合は、ステップ69で通信方式Aの受信信号の品質をキャッシュメモリ12に記憶する。そして、ステップ70で、次に試行する通信方式があるか否かを確認する。試行する通信方式が残っていない場合は、ステップ71でキャッシュメモリ12に記憶された受信品質を示すデータを比較し、最良の通信方式を選択し、ステップ67でその通信方式を無線通信を行うための通信方式としてセットする。
【0064】
ステップ66において、試行した通信方式の受信品質が条件を満たさないとき、また、ステップ70において、試行する通信方式が残っている場合は、ステップ67においては通信方式の変更あるいは設定は行われない。したがって、通常の無線通信状態では、実行中の通信方式で無線通信が継続して実行される。しかしながら、初期状態は、実行中の通信方式が設定されていない。このため、ステップ68で通信方式が設定されているか否かを判断し、設定されていない場合は初期設定状態であると判断して、適当な通信方式が見つかるまで試行工程62を繰り返す。
【0065】
再構成工程61においては、制御ユニット11の再構成機能11aにより、データベース15の構成データを用いて、試行工程62で設定された通信方式で送受信する構成にRP20を再構成する。試行工程62で通信方式が変更されなければ、ステップ72では、受信信号の品質を測定するために構成が変更された部分が、再度、元の通信方式で復調するように再構成される。一方、試行工程62で通信方式が変更された場合は、ステップ72では、その新しい通信方式で復調されるようにRP20は再構成される。このとき、直前に試行した無線方式と、再構成工程61で実行する無線方式とが一致する場合は、再構成機能11aにより、データベース15に登録された復調部と測定部の差分だけがRP20に再構成される。全方式を試行しないで受信品質が一定レベル以上であればその無線方式を使用するように試行機能11cがセットされていれば、再構成機能11aは差分だけをRP20に構成する。ステップ72では、RP20を再構成すると共に、データ変換ユニット30のパラメータを、試行工程62で設定された通信方式にあわせて変更する。
【0066】
ステップ73では、再構成されたRP20およびパラメータが設定されたデータ変換ユニット30を用いて無線通信を行う。RP20のリソースが十分であれば、復調部および変調部としての構成をRP20に実現され、復変調が適宜行われる。一方、RP20のリソースが復調部および変調部を同時に構成するには不足する場合は、再構成機能11aはステップ72とステップ73とを繰り返し、RP20を適宜再構成して復調および変調を行う。復調部および変調部としての機能をさらに細分化して、RP20を細分化された処理に適した構成に時分割で再構成して復調および変調処理を行うことも可能である。
【0067】
ステップ73においては、データ変換ユニット30のA/D変換器31dからの複素数データφ2はRP20に入力される。RP20で復調されたデータ(復調情報データビット)は、ユーザ装置19に供給される。また、ユーザ装置19からRP20に供給されたデータはRP20で変調され、D/A変換器32dへはRP20における変調処理の結果である複素数のデータφ4が出力される。受信信号品質の測定中に、RP20において得られたキャリア周波数偏差、A/D変換器のサンプリング周波数偏差、推定された伝搬路特性、シンボル位置情報、CDMAの場合のセル情報がメモリ12に書き込まれており、2種類の周波数偏差データはパラメータ更新データとしてパラメータデータベース16が更新されている。したがって、選択された無線方式で無線通信を実行するステップ73においては、メモリ12から読み出された推定伝搬路特性、シンボル位置情報、セル情報が利用され、再構成された通信方式の復調処理を開始する直前のRP20に供給されて伝送路の推定、シンボル位置推定、セル探索の処理を省略して復調処理を効率良く開始させる。
【0068】
再構成機能11cは、受信信号の品質を監視しており、ステップ74において無線通信を行うために設定された無線方式で通信中に、受信信号の品質が低下すると、ステップ75で無線通信が一時的に中断されるスロット間に試行工程62へ移行する。例えば、アップリンクフレームUが終了したタイミングや、アップリンクフレームUを確認したダウンリンクフレームDを受信したタイミングで再構成工程61から試行工程62へ移行することにより、無線通信におけるデータが欠落する可能性を最小限にできる。再構成工程61においては、ステップ74を省き、受信信号の品質が低下しなくても定期的に試行工程62へ移行して、他の通信方式を順番に試行し、常に最良の通信方式で無線インターフェイス装置18が動くようにしても良い。そのためには、常にRP20の構成を変えて異なる通信方式を試行している必要があるので、RP20の再構成による消費電力が増加するかもしれない。しかしながら、設定された通信方式で送受信する間も、復調および変調処理でRP20の構成を変えたり、さらに細かい処理を実行するためにRP20を再構成するのであれば、その間に他の通信方式を試行することは消費電力の増大には影響を与えない可能性もある。
【0069】
図10に示した、再構成工程61と試行工程62とを含む制御過程(自動再構成プロセス)を繰り返し行う制御方法は、制御ユニット11を制御するプログラムあるいはプログラム製品13pとしてROM13に記憶して提供することができる。制御ユニット11がシーケンサなどのハードロジック回路であれば、上記の制御はハードウェアロジックで提供される。
【0070】
図12に、無線インターフェイス装置18において各無線方式が実行される様子を、各通信方式A〜Dのフレームの時系列と共に示してある。通信方式A〜Dの時系列には、基地局から端末10に向かって送信されるダウンリンクフレームDと端末10から基地局に向かって送信されるアップリンクフレームUがそれぞれ示されている。また、本例の無線インターフェイス装置18は、各無線方式で無線通信を行う実行工程(実行過程あるいは実行モード)81と、無線方式を変更する処理変更工程(処理変更過程あるいは処理変更モード)82とを備えている。実行工程81においては、無線インターフェイス装置18において実行中の処理、すなわち無線方式と置換可能な他の無線方式を、この無線インターフェイス装置18において実行したときの評価が少なくとも可能なようにRP20の構成を一時的に変更して他の無線方式を試行する。すなわち、実行工程81では、上述した再構成工程61と試行工程62とを繰り返して行う。また、処理変更工程82においては、RP20の構成を変えて、評価の高い他の無線方式を無線インターフェイス装置18において実行する無線方式とする。すなわち、処理変更工程82では、上述した試行工程62のステップ67において、試行された通信方式を新たな無線方式としてセットする。
【0071】
図12においては、時刻t1の近傍においては、無線インターフェイス装置18の実行過程81は、再構成工程61であり、通信方式AでアップリンクフレームUとダウンリンクフレームDが交互に送受信され、通信方式Aで無線通信が行われている。そして、時刻t1において通信方式Aの受信信号品質が低下し、基準以下になったとすると、制御ユニット11の再構成機能11aは、通信方式Aのスロットの間を見つけて時刻t2に試行工程62に移行し、試行機能11cが通信方式Bを試行する。
【0072】
試行工程62における動作は上述した通りであり、RP20を再構成すると共にデータ変換ユニット30のパラメータも試行する無線方式に対応したパラメータに変更される。RP20を再構成するために要する時間は、上述したように動作周波数が100MHz程度であれば10nsから100ns程度である。また、データ変換ユニット30はパラメータをダウンロードするだけ設定が変更されるので同程度の動作周波数でパラメータを供給するデータベースやその他の回路が動作するとすれば、同程度の時間で設定が変更される。一方、1つのフレームUまたはDは、数100μsから1ms程度であり、フレーム間は数msから数10ms程度である。したがって、フレームUまたはDが伝送される時間に比較すると、本例の無線インターフェイス装置18を再構成するために要する時間は、ほとんど瞬間にすぎないと言える。
【0073】
通信方式Bで受信信号の品質が測定できる構成になった無線インターフェイス装置18においては、通信方式BのダウンリンクフレームDを受信すると、そのプリアンブル41を部分的に復調して受信信号の評価データを得ることができる。そして、通信方式Bの品質が基準を満たさないと制御ユニット11の試行機能11cが判定すると、試行工程62において通信方式Bは通信方式Aに変わる処理としては設定されない。このため、時刻t3に、再構成工程61に移行すると無線インターフェイス装置18は、再び、RP20が再構成され、データ変換ユニット30のパラメータも元に戻され、通信方式Aで無線通信する構成になり、無線方式Aで通信が行われる。
【0074】
時刻t4では、無線インターフェイス装置18は、再び試行工程62に移行して無線方式Cの受信信号の品質を測定する。無線方式Cの受信品質も基準を満たさないと、時刻t5で、再構成工程61に移行して再び無線方式Aで通信を行う。さらに、時刻t6に、試行工程62に移行し、次の無線方式Dで受信信号の品質を測定する。
【0075】
無線方式Dの品質が基準を満たし、無線方式Aよりも品質が優れていると、時刻t7に処理変更過程82が行われ、無線通信方式が方式Aから方式Dに変更される。すなわち、試行工程62において、無線方式がAからDに変更され、再構成工程61に移行する。これにより、時刻t7より後の実行過程81においては、通信方式Dが通常に使用される無線通信方式となる。時刻t7における再構成工程61では、通信方式Aの構成が復帰される代わりに、RP20においては、通信方式Dの品質測定回路と変復調回路の差分のコンフィグレーションデータがデータベース15からRP20にロードされる。データ変換ユニット30においては、方式Dを試行するためにデータベース16からロードされたパラメータがそのまま使用される。上述したように、この処理変更過程82の実行時間は通信に要する時間と比較すると非常に短く、無線通信の障害となる可能性はほとんどない。RP20の再構成が完了したら通信方式Dで通信が開始されるが、このとき、時刻t6からの試行工程62で得られたキャリア周波数偏差、A/D変換器のサンプリング周波数偏差、推定された伝搬路特性、シンボル位置情報、通信方式がCDMAの場合のセル情報を使用して速やかに同期を完了して復調を開始する。
【0076】
無線方式Dに変えて通信を開始した後も、実行過程81においては、再構成工程61と、試行工程62を繰り返す。時刻t8では、履歴情報が優先されて、無線方式Aが試行され、無線方式Aの品質が方式Dよりも高くない場合は、時刻t9に無線方式Dが再構成されて、通信が行われる。そして、時刻t10に次の無線方式Bの試行が行われる。
【0077】
このように、本例の無線インターフェイス装置18においては、実行過程81において、無線通信を実行中に、その実行中の無線方式と置換可能な無線方式が、実行中と同じ環境および条件で試行される。すなわち、実行過程81では、RP20およびデータ変換ユニット30という実際に無線通信を行う経路で、実際に無線通信を行うときのようにRP20の構成を変え、データ変換ユニット30のパラメータを変えて試行される。試行する際のRP20の構成や、データ変換ユニット30のパラメータはすべてが通信を行うときと同一ではないが、少なくとも受信信号の品質を評価するデータが得られる範囲においては同一のハードウェア、すなわち、同一構成のRP20およびデータ変換ユニット30により試行される。このため、単独の測定系を備えているようなシステムであれば生ずる可能性が高い測定系と実行系の誤差が通信品質の評価に混入することはなく、精度良く無線方式の良否を確実に判断できる。
【0078】
さらに、RP20では、再構成と試行とを繰り返す実行過程81を採用することにより、置換可能な無線方式をハードウェア構成を変えて試行でき、処理変更過程82により品質の高い無線方式の処理を実行できるように、RP20は自動的、あるいは自律的に再構成される。すなわち、本例のRP20においては、再構成可能なハードウェアの構成が、環境あるいは条件に即して、自らの判断により変更され、自動的に、あるいは自律的に常に最適なハードウェア構成が通信処理のために提供される。
【0079】
図12では、実行過程81において、無線方式を順番に試行して、基準を満たす無線方式があれば、直ちにその無線方式に切り換えている。図13には、すべての無線方式を試行してそれらの中から最も品質の良い無線方式に変更する例を示してある。すなわち、試行工程62は、すべての無線方式を試行するようにセットされている。この例では、実行過程81において、時刻t11に無線方式Aによる通信に隙間が生じ、次の通信が始まる前の時刻t11に、RP20が再構成され、また、データ変換ユニット30のパラメータが変えられて、方式BのダウンリンクフレームDを検出して方式Bが試行される。ダウンリンクフレームDのプリアンプルを復調して受信品質を示すデータが得られると、すぐに、時刻t12に再度RP20が再構成され、データ変換ユニット30のパラメータが変えられて方式Cが試行される。
【0080】
同様に、方式CのダウンリンクフレームDを検出できてプリアンプルを復調して受信品質が得られると、時刻t13に方式Dが試行され、さらに、時刻t14に方式Eが試行される。これにより、すべての方式A〜Eの受信信号の品質データが集められるので、時刻t15に処理変更過程82が行われ、最も受信品質の高い無線方式Dが選択され、実行中の無線方式としてセットされる。この結果、時刻t15以降の実行過程81においては、通信を行うときはRP20が方式Bで変復調するように再構成され、データ変換ユニット30は方式Bで通信するようにパラメータが与えられる。そして、方式Dで通信している間に、RP20が一時的に再構成されて時刻t16に方式Aが試行され、同様に、方式B、C、Eが順番に試行される。図12および図13に示した例では、試行工程の測定と、再構成工程の復調はダウンリンクフレームのプリアンブルにタイミングを同期させて行われる。また、図12および図13では、通信方式Aのアップリンクフレーム区間内に他の通信方式のダウンリンクフレームが同期して存在するように、フレームのタイミングは理想的に示している。実際には各通信方式のフレームタイミングは非同期であるので、1つの無線方式の評価データを得るために試行工程62を複数回繰り返す可能性があり、また、試行している間に受信データが抜け落ちて受信を繰り返す可能性があり、測定および通信の効率は劣化する可能性がある。
【0081】
以下では、無線通信の3種類の変復調方式、すなわち、シングルキャリア変調方式、OFDM変調方式、CDMA変調方式の処理内容および受信信号品質の測定処理のアルゴリズム構成を説明する。図14〜図23にシングルキャリア変調方式を示してある。図14は、シングルキャリア変調方式の復調部の構成を示している。復調時でも受信信号の品質測定を行う必要があるために測定用の処理も含まれている。RP20に入力されたベースバンドの複素数データφ2はフィルタ101aによって帯域制限された後にシンボルタイミング同期101bが行われ最適なシンボル位置が決定される。次に、キャリア周波数同期101cによってキャリア周波数の同期が行われて伝送路等化101dによって伝送路等化処理が行われる。伝送路等化の出力に対して誤差RMS(root mean square、2乗平均の平方根値)計算部101eにおいてコンスタレーション誤差のRMS値を計算して受信信号品質測定値として出力する。
【0082】
伝送路等化の出力は誤り訂正符号復号化器101fによって伝送路の雑音で発生したビット誤りの訂正処理が行われる。その後にフレーム分割器101gによってフレームに分割した後にMACフレーム処理101hによってMAC(medium access control)処理が行われてアップリンクまたはダウンリンクフレーム生成のタイミングの決定および、再送処理を実行する。その後に情報源符号復号化101iによって復調情報データとして出力する。また、誤り訂正符号復号化器では非ゼロのシンドロームのカウンタ101jによってある周期で非ゼロのシンドロームの個数を数える。または、パスメトリック値を出力させて積分器101kに入力して、ある周期で積分を行い出力する。これは誤りビット数に依存した値であり、受信信号の品質を表す。
【0083】
図15にコンスタレーション誤差のRMSであるErrorRMSの計算の原理を説明する。同図の座標はQPSK変調方式の信号点の配置を示している。同図において(Ik,Qk)は測定点で、4点、(I0,Q0),(I1,Q1),(I2,Q2),(I3,Q3)は理想点を示す。ErrorRMSは以下の(1)式で計算される。
【0084】
ErrorRMS = √(Σk=0 N−1((Ik−Im)2+(Qk−Qm)2)/N)・・・(1)
なお、(Im,Qn)は測定信号点から最小ユークリッド距離に位置する理想信号点を表す。また、Nは測定点数である。このErrorRMSの値は、伝送路の雑音、キャリア周波数のずれ、アナログ回路の非線形性等の影響によって受信信号の点が理想点からどのくらい離れているかのばらつきを表すために、受信信号の品質を表す指標として使用できる。理想的にはばらつきがない状態ならばゼロである。等化器を必要としないデジタル変調方式、例えば、差動符号化されたπ/4QPSK変調方式の場合は式(2)のように信号点より平均電力SignalPowerを計算してこれを受信信号品質の指標とする。
【0085】
SignalPower = (Σk=0 N−1((Ik)2+(Qk)2)/N) ・・・(2)
ErrorRMSを2乗した値は雑音電力とみなせる。そこで、各変調方式に対してSNR(Signal to Noise Ratio)は(3)式で計算される。
【0086】
SNR= SignalPower / ErrorRMS2 ・・・(3)
以上示した値、ErrorRMS、SignalPower、SNRのいずれかまたは全てを使用して受信信号の品質を表すことができる。
【0087】
図16には別の受信信号の品質測定法を示してある。誤り訂正符号化器102aの出力を誤り訂正符号化器102bによって再符号化する。この符号と誤り訂正符号復号化器の入力を遅延素子102dによって遅延させた符号の各ビットを排他的論理和102cによって比較を行う。その出力をカウンタ102eのクロックイネーブル入力に供給する。カウンタ102eを駆動するクロックがビットレートと一致していると仮定する。例えば、符号長の間隔の周期でカウンタのリセットをかけることによって、カウンタ102eはハミング距離の値を受信信号品質の指標として出力する。この値が小さいほど受信信号品質は良好である。
【0088】
図17にシングルキャリア変調方式で受信信号の品質を測定する構成を示す。図17に示した構成は、試行工程62において受信信号の品質を測定するためにRP20に再構成する内容であり、品質測定を行う1つの方法を示している。以下では、測定Aと呼ぶことにする。この測定Aでは、図14に示したシングルキャリア変調方式の復調部の構成の内、フィルタ101a、シンボルタイミング同期101b、キャリア周波数同期101c、伝送路等化101d、誤差RMS計算部101eが用いられ、コンスタレーション誤差のRMS値を計算して受信信号品質の測定値として出力される。
【0089】
図18に、シングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定する他の例(測定B)の構成を示してある。この測定Bでは、図14に示したシングルキャリア変調方式の復調部の構成の内、フィルタ101a、シンボルタイミング同期101b、キャリア周波数同期101c、伝送路等化101d、誤り訂正符号復号化器101e、個数カウンタ101fおよび積分器101gが用いられ、非ゼロのシンドロームの個数およびパスメトリックの積分値が受信信号品質の測定値として出力される。また、図15で説明した平均電力または図16で説明したハミング距離を受信信号品質の測定値としてもよい。
【0090】
図17および図18に示したように、受信信号の品質を測定する過程で、シンボルタイミング情報、キャリア周波数偏差情報および推定伝搬路といった情報をえることができる。したがって、試行工程で測定していたのと同一の通信方式を無線通信に使用する場合は、RP20を再構成して変復調するアルゴリズムにフィードバックして使用できる。これらの情報によって同期処理を省略できる。
【0091】
図19にシングルキャリア変調方式の変調アルゴリズムの構成を示してある。ユーザ装置19からの情報データを情報源符号化器102aに入力して情報量の圧縮を行う。その後、出力を誤り訂正符号化器102bに入力して伝送路符号化を行う。そのデータをもとにしてMACフレーム生成102cを行ってヘッダやパッドを付加する。次にこれらのデータに対してコンスタレーション上への信号配置を行うために複素平面上にマッピング102dを行う。その後、フィルタ102eにより帯域制限を行いベースバンド複素数サンプルデータとして出力する。
【0092】
図14、図17および図19より測定回路と変復調回路の差分の最大は誤り訂正符号復号化101f、非ゼロシンドローム個数のカウンタ101j、積分器101k、フレーム分割101g、MACフレーム処理101h、情報源符号復号化101iおよび、図19に示された変調部の全処理である。したがって、試行工程においてRP20を測定用に再構成したままの状態で再構成工程において通信用の変復調回路に再構成するためには、たかだかこの差分のコンフィグレーションデータのみをRP20にロードすれば良い。
【0093】
本例の無線インターフェイス装置18においては、変復調回路として用いられる演算処理機能の豊富なRP20の構成を変更することにより、受信信号の品質を測定する処理を実行するようにしている。このため、単なる受信信号の平均電力だけではなく、復調処理の途中まで実施した結果得られるコンスタレーション誤差のRMS値、非ゼロのシンドロームの個数、パスメトリックの積分値、ハミング距離といった情報を受信信号品質の測定値とすることができる。このため、各無線方式の評価を極めて精度良く行なうことが可能であり、最も利用価値が高く、安定して利用できる無線方式を無線インターフェイス装置自らが選択して通信を実行できる。
【0094】
さらに、無線方式を試行するときに、演算処理機能の豊富なRP20を再構成し、復調を進めながら受信信号の品質を測定するので、その過程で、シンボルタイミング情報、キャリア周波数偏差情報および推定伝搬路といった情報を得ることができる。このため、それらの情報をフィードバックすることによりさらに受信信号の測定精度を向上でき、また、無線方式を変更したときの初期処理に必要な時間を短縮できるという効果が得られる。したがって、本例の無線インターフェイス装置18において、受信信号の品質を測定する試行期間は、単に、他の無線方式の受信信号の品質を測定するだけではなく、他の無線方式のパラメータを取得し、通信を行うための処理情報を取得するための期間ともなっている。このため、本例の無線インターフェイス装置18は、効率的に複数の無線方式に変更できる構成を備えており、複数の無線方式を効率的に取り扱いできる制御方法で稼動している。
【0095】
実際にRP20で、復調、測定および変調といった処理を行う場合は、RP20のリソースを処理中に適宜再構成して時間分割で使用することができる。図20〜図23はその様子を示してある。なお、これらの図において横軸は時間であるが、各枠は処理の名称のみを表し、処理の順番を表すのを目的としており、枠の幅の大きさは処理時間の大きさを表してはいない。
【0096】
図20は、RP20でシングルキャリア変調方式の復調を行うように構成を変えるプログラム(スケジュール)を示している。それぞれの枠における処理は、図14に説明したものと同様であり、詳しい説明は省略する。ベースバンド複素数サンプルデータ入力とフィルタリング処理101aによって入力されたベースバンド複素数サンプルは帯域制限される。フィルタの出力信号に対してシンボルタイミング同期とA/D変換器のサンプリング周波数同期101bが行われ、最適なシンボル位置とサンプリング周波数偏差が決定される。次にキャリア周波数同期101cによってキャリア周波数の同期が行われて伝送路等化101dによって伝送路等化処理が行われる。伝送路等化の出力に対して誤差RMS計算部101eにおいてコンスタレーション誤差のRMS値を計算して受信信号品質の測定値として出力する。誤り訂正符号復号化101fはシンドロームまたはメトリックも算出する。カウンタまたは積分101jkでは非ゼロのシンドロームの個数の数え上げ、またはメトリックの積分値の計算を行う。フレーム分割101gではフレームごとに分割を行い、MACフレーム処理101hではアップリンクまたはダウンリンクフレーム生成のタイミングの決定および、再送処理を実行する。情報源復号化と復調情報データ出力101iによって情報の復号化が行われて復調データとして出力される。それぞれの処理101a〜101iは、処理に適した構成にRP20を再構成して実行される。
【0097】
図21は、RP20でシングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定する測定Aのスケジュールを示す。フィルタリング処理101a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期101b、キャリア周波数同期101c、伝送路等化101d、RMS計算101eが、RP20を順番に再構成して実行され、コンスタレーションの誤差のRMS値が受信信号品質の測定値として出力される。
【0098】
図22は、RP20でシングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定する測定Bのスケジュールを示す。フィルタリング処理101a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期101b、キャリア周波数同期101c、伝送路等化101d、誤り訂正符号復号化101f、カウンタまたは積分101jkがRP20を順番に再構成して実行され、非ゼロのシンドロームの個数、または、パスメトリックの積分値が受信信号品質の測定値として両者の値が一つ出力される。
【0099】
図23は、RP20でシングルキャリア変調方式の変調処理を行うスケジュールを示してある。ユーザ装置19の情報データは情報データ入力と情報源符号化102aによって情報量の圧縮を行う。その後、出力を誤り訂正符号化器102bに入力して伝送路符号化を行う。そのデータをもとにしてMACフレーム生成102cを行ってヘッダやパッドを付加する。次にこれらのデータに対してコンスタレーション上への信号配置を行うために複素平面上にマッピング102dを行う。その後、フィルタリング処理とベースバンド複素数サンプルデータ出力102eにより帯域制限を行いベースバンド複素数サンプルデータとして出力する。それぞれの処理102a〜102eは、処理に適した構成にRP20を再構成して実行される。
【0100】
図24から図31にOFDM変調方式を示してある。図24はOFDM変調方式の復調アルゴリズムの構成を示してある。ベースバンド複素数サンプルデータが入力され、フィルタ103aによって帯域制限が行われ、シンボルタイミング同期103bにおいてシンボルタイミングを同期させてガードタイムを取り除いてOFDMシンボルを抽出する。キャリア周波数同期103fによってキャリア周波数の補正を行ったOFDMシンボルをFFT103cに入力して周波数領域のデータに変換を行う。その後、伝送路等化103dによって伝送路等化が行われマルチパス等の伝搬路によって発生したひずみを低減する。そのシンボルより誤差RMS計算部103eによって誤差RMSを算出して出力する。その後、キャリア周波数同期の後に誤り訂正符号復号化器103gによって伝送路において生じた誤りビットを訂正する。復号化器からはシンドロームまたはパスメトリックも出力する。シンドロームは非ゼロシンドロームの個数のカウンタ103kによって非ゼロシンドロームの個数を数える。また、パスメトリックの値を積分器103lによってある周期で積分してパスメトリック積分値として出力する。図15で説明した平均電力または図16で説明したハミング距離を受信信号品質の測定値としてもよい。受信信号品質の測定値としてそれらを出力する。訂正されたデータをもとにフレーム分割103hによってフレームを分割する。その後、MACフレーム処理103iによってフレームタイミングの決定、および、再送制御を行う。フレームより情報データを抽出して情報源符号復号化103jを行って情報データを復調情報データとして出力する。
【0101】
図25にOFDM変調方式の受信信号の品質を測定する測定Aの構成を示してある。図24において説明したフィルタ103a、OFDMシンボルタイミング同期103b、キャリア周波数同期103f、FFT103c、伝送路等化103d、誤差RMS計算部103eにより、誤差RMS値を受信信号品質の測定値として出力する。キャリア周波数同期アルゴリズム103eからは測定された周波数偏差値をも出力する。
【0102】
図26にOFDM変調方式の受信信号の品質を測定する測定Bの構成を示してある。図24において説明したフィルタ103a、OFDMシンボルタイミング同期103b、キャリア周波数同期103f、FFT103c、伝送路等化103d、誤り訂正符号復号化器103g、非ゼロシンドロームの個数のカウンタ103k、積分器103lを用いてメトリックの積分値を受信信号品質の測定値として出力する。この通信方式においても、受信信号の品質を測定している際に、シンボルタイミング情報、キャリア周波数偏差情報、推定伝搬路の情報が得られるので、それをフィードバックしたり、無線通信に利用することが可能である。
【0103】
図27にOFDM変調方式の変調アルゴリズムの構成を示してある。ユーザ装置19の情報データを情報源符号化器104aに入力して情報量の圧縮を行う。その後、出力を誤り訂正符号化器104bに入力して伝送路符号化を行う。そのデータをもとにしてMACフレーム生成104cを行ってヘッダやパッドを付加する。次にこれらのデータに対してコンスタレーション上への信号配置を行うために複素平面上にマッピング104dを行う。その後、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform、逆フーリエ変換)104eによって時間領域のデータに変換する。そのデータをフィルタ104fによって帯域制限を行いベースバンド複素数サンプルデータとして出力する。
【0104】
OFDM変調方式において測定回路と変復調回路の差分の最大は誤り訂正符号復号化103g、非ゼロシンドローム個数のカウンタ103k、積分器103l、フレーム分割103h、MACフレーム処理103i、情報源符号復号化103jおよび図27に示された変調部の全処理である。したがって、試行工程でOFDM変調方式が選択されて、そのまま再構成工程で通信を行う場合は、最大で上記の差分のコンフィグレーションデータのみをロードすれば良い。
【0105】
図28にRP20で実行するOFDM変調方式の復調を行うプログラム(スケジュール)を示してある。主な処理は図24で説明した通りである。ベースバンド複素数サンプルデータがベースバンド複素数サンプルデータ入力とフィルタリング処理103aに入力され、フィルタによって帯域制限が行われ、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期103bにおいてOFDMシンボルタイミングを同期させてガードタイムを取り除いてOFDMシンボルを抽出し、A/D変換器のサンプリング周波数偏差を計算する。OFDMシンボルはキャリア周波数同期103fによってキャリア周波数の同期を行う。キャリア周波数の補正されたOFDMシンボルをFFT103cに入力して周波数領域のデータに変換を行う。その後、伝送路等化103dによって伝送路等化が行われマルチパス等の伝搬路によって発生したひずみを低減する。等化後のシンボルより誤差RMS計算103eによって誤差RMSを算出して出力する。伝送路等化の後に誤り訂正符号復号化器103gによって伝送路において生じた誤りビットを訂正する。復号化器からはシンドロームまたはパスメトリックも出力する。カウンタまたは積分103klにおいてはシンドロームに対しては非ゼロシンドロームの個数が数えられるか、またはパスメトリックの値をある周期で積分してパスメトリック積分値として出力する。訂正されたデータをもとにフレーム分割103hによってフレームを分割する。その後、MACフレーム処理103iによってフレームタイミングの決定、および、再送制御を行う。フレームより情報データを抽出して情報源符号復号化と復調情報データ出力103jの処理を行って出力する。それぞれの処理103a〜103iは、処理に適した構成にRP20を再構成して実行される。
【0106】
図29にRP20で実行するOFDM変調方式の受信信号の品質の測定Aのスケジュールを示してある。フィルタリング処理103a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期103b、キャリア周波数同期103f、FFT103c、伝送路等化103d、誤差RMS計算103eが順番にRP20を再構成して行われ、誤差RMSが受信信号品質の測定値として出力される。
【0107】
図30に、RP20で実行するOFDM変調方式の受信信号の品質の測定Bのスケジュールを示してある。フィルタリング処理103a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期103b、キャリア周波数同期103f、FFT103c、伝送路等化103d、誤り訂正符号復号化103g、カウンタまたは積分103klを、RP20を順番に再構成して行い、非ゼロシンドロームの個数またはパスメトリック積分値を受信信号品質の測定値として出力する。
【0108】
図31に、RP20で実行するOFDM変調方式の変調処理のスケジュールを示してある。図27で説明したのと同様に、情報源符号化104a、誤り訂正符号化器104b、MACフレーム生成104c、マッピング104d、IFFT104e、フィルタリングとベースバンド複素数データ出力104fをRP20を順番に再構成して行い、ベースバンド複素数サンプルデータとして出力する。
【0109】
図32から図39に、CDMA変調方式を示してある。図32は、CDMA変調方式の復調アルゴリズムの構成を示してある。ベースバンド複素数サンプルデータが入力され、フィルタ105aによって帯域制限が行われ、シンボルタイミング同期105bにおいてシンボルタイミングを同期させ、キャリア周波数同期105cにおいてキャリア周波数を同期させる。次にセルサーチ105dによって、受信電力が最大の基地局のセルを探索する。以上のように基地局の拡散符号同期を確立させる。その後、拡散符号を用いて逆拡散105eの処理を行う。その後、パス合成(RAKE)105fの処理を行ってシンボルを抽出した後に、誤り訂正符号復号器105gによって誤りビットの訂正を行う。さらに、抽出されたシンボルに対して誤差RMS計算105hを行う。復号化器からはシンドロームまたはパスメトリックを出力する。非ゼロのシンドロームを非ゼロのシンドローム個数カウンタ105lで数え上げて出力する。また、パスメトリックを積分器105mによってある周期で積分した積分値を出力する。訂正されたデータをもとにフレーム分割105iによってフレームを分割する。その後、MACフレーム処理105jによってフレームタイミングの決定、および、再送制御を行う。フレームより情報データを抽出して情報源符号復号化105kを行って情報データを復調情報データとして出力する。
【0110】
図33に、CDMA変調方式の受信信号の品質の測定Aの構成を示してある。フィルタ105a、シンボルタイミング同期105b、キャリア周波数同期105c、セルサーチ105d、拡散符号を用いて逆拡散105e、パス合成105f、誤差RMS計算105hを行って誤差RMSを受信信号品質の測定値として出力する。
【0111】
図34に、CDMA変調方式の受信信号の品質の測定Bの構成を示してある。フィルタ105a、シンボルタイミング同期105b、キャリア周波数同期105c、セルサーチ105d、逆拡散105e、パス合成105f、誤り訂正符号復号化器105g、非ゼロシンドロームの個数のカウンタ105l、積分器105mが用いられ、パスメトリックの積分値が受信信号品質の測定値として出力される。
【0112】
この方式では、受信信号の品質を測定する際に、シンボルタイミング情報、キャリア周波数偏差情報、セル情報(拡散符号情報)、推定伝搬路等の情報が得られる。したがって、それらをパラメータとしてデータベースにフィードバックしたり、RP20で行われる変復調処理にフィードバックすることができる。
【0113】
図35に、CDMA変調方式の変調アルゴリズムの構成を示してある。ユーザ装置19の情報データを情報源符号化器106aに入力して情報量の圧縮を行う。その後、出力を誤り訂正符号化器106bに入力して伝送路符号化を行う。そのデータをもとにしてMACフレーム生成106cを行ってヘッダやパッドを付加する。次にこれらのデータに対してコンスタレーション上への信号配置を行うために複素平面上にマッピング106dを行う。その後、所定の拡散符号によって拡散106eの処理が行われる。拡散された信号をフィルタ106fによって帯域制限を行って、ベースバンド複素数サンプルデータとして出力する。
【0114】
CDMA変調方式において、試行工程で構成される測定回路と、再構成工程で構成される変復調回路の差分の最大は、誤り訂正符号復号化105g、非ゼロシンドローム個数のカウンタ105l、積分器105m、フレーム分割105i、MACフレーム処理105j、情報源符号復号化105kおよび、図35に示された変調部の全処理である。したがって、測定回路から通信用の変復調回路に再構成するためには、この差分のコンフィグレーションデータのみをロードすれば良い。
【0115】
図36に、RP20で実行するCDMA変調方式の復調アルゴリズムのプログラム(スケジュール)を示してある。各々の処理は、図32で説明した通りである。ベースバンド複素数サンプルデータ入力とフィルタリング処理105aによって入力されたベースバンド複素数サンプルデータに対して帯域制限が行われ、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期105bにおいてシンボルタイミングを同期させ、A/D変換器のサンプリング周波数偏差を計算する。キャリア周波数同期105cにおいてキャリア周波数を同期させる。次にセルサーチ105dによって、受信電力が最大の基地局のセルを探索する。以上のように基地局の拡散符号同期を確立させる。その後、拡散符号を用いて逆拡散105eの処理を行う。その後、パス合成105fの処理を行ってシンボルを抽出し、抽出されたシンボルに対して誤差RMS計算105hを行う。その後、誤り訂正符号復号105gによって誤りビットの訂正を行う。また、誤り訂正符号復号化からはシンドロームまたはパスメトリックも出力する。カウンタまたは積分105lmにおいてはシンドロームに対しては非ゼロシンドロームの個数が数えられるかまたはパスメトリックの値をある周期で積分してパスメトリック積分値として出力する。訂正されたデータをもとにフレーム分割105iによってフレームを分割する。その後、MACフレーム処理105jによってフレームタイミングの決定、および、再送制御を行う。フレームより情報データを抽出して情報源符号復号化と復調情報データ出力処理105kを行って情報データを復調情報データとして出力する。それぞれの処理105a〜105lmは、処理に適した構成にRP20を再構成して実行される。
【0116】
図37に、RP20で実行するCDMA変調方式の受信信号の品質の測定Aのスケジュールを示してある。フィルタリング処理105a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期105b、キャリア周波数同期105c、セルサーチ105d、逆拡散105e、パス合成105f、誤差RMS計算105hを、RP20を順番に再構成して行い、誤差RMSを受信信号品質の測定値として出力する。
【0117】
図38に、RP20で実行するCDMA変調方式の受信信号の品質の測定Bのスケジュールを示してある。ベースバンド複素数サンプルデータ入力とフィルタリング処理105a、シンボルタイミング同期とA/Dサンプリング周波数同期105b、キャリア周波数同期105c、セルサーチ105d、逆拡散105e、パス合成105f、誤り訂正符号復号105g、カウンタまたは積分105lmを、RP20を順番に再構成して行って、非ゼロシンドロームの個数、またはパスメトリック積分値を受信信号品質の測定値として出力する。
【0118】
図39に、RP20で実行するCDMA変調方式の変調処理のスケジュールを示してある。ユーザ装置19の情報データを情報データ入力と情報源符号化106aの処理によって情報量の圧縮を行う。圧縮されたデータを誤り訂正符号化処理106bによって伝送路符号化を行う。そのデータをもとにしてMACフレーム生成106cを行ってヘッダやパッドを付加する。次にこれらのデータに対してコンスタレーション上への信号配置を行うために複素平面上にマッピング106dを行う。その後、所定の拡散符号によって拡散の処理106eが行われる。拡散された信号がフィルタリング処理とベースバンド複素数サンプルデータ出力処理106fによって帯域制限が行われたベースバンド複素数サンプルデータとして出力される。
【0119】
図40に、本発明の異なる無線通信端末の概略構成を示してある。前述した無線通信端末10は、電波を用いる無線通信に適用した場合であるが、アンテナに加えて、センサーおよび発振素子を設け、異なる伝送媒体に対応するアナログ回路を設けることにより、電波の他に伝送媒体、例えば、レーザ光線、赤外線、超音波を使用した通信端末にも本発明を適用できる。
【0120】
図40に示した通信端末90は、多数の伝送媒体と多数の通信方式に対応したマルチ無線インターフェイス装置98を備えており、ユーザ装置19に対してさらに広範囲な無線通信サービスを提供できる。無線インターフェイス装置98は、電波を伝送媒体としたアンテナ17aおよび17b、高周波アナログ回路&A/D・D/A変換器30の組み合わせに加え、レーザを伝送媒体としたレーザ光線発光素子91b、レーザ光線受光素子91cおよびレーザ光線用アナログ回路&A/D・D/A変換器91aの組み合わせ、赤外線を伝送媒体とした赤外線発光素子92b、赤外線受光素子92cおよび赤外線用アナログ回路&A/D・D/A変換器92aの組み合わせ、超音波を伝送媒体とした超音波発振素子93b、超音波センサー93cおよび超音波用アナログ回路&A/D・D/A変換器93aの組み合わせを備えている。これらにより、様々な伝送媒体により伝送されたデータがアナログ信号からデジタル信号に変換されて変復調装置として機能するRP20に供給される。また、RP20から出力されたデジタル信号がアナログ信号に変換されて各伝送媒体により空気中または水中に送信される。
【0121】
各媒体のアナログ回路&A/D・D/A変換器30、91a、92aおよび93aとRP20との間は、マルチプレクサ95およびデマルチプレクサ96を介して接続されている。各々のアナログ回路&A/D・D/A変換器30、91a、92aおよび93aにはパラメータデータベース16から各媒体の各通信方式で送受信可能なようにキャリア周波数、サンプリング周波数、増幅器のゲイン等の種々のパラメータが設定される。また、RP20に対しては各媒体の各通信方式毎に、変復調のコンフィグレーションデータと受信信号品質測定用のコンフィグレーションデータがデータベース15より供給される。マルチ無線インターフェイス装置98の制御も、上述した制御方法に従って制御ユニット11が行う。伝送媒体が異なるためにアナログ回路を別途用意しないと対応できない以外は、上述した無線インターフェイス装置18において、複数の無線方式を試行することにより最適な無線方式を選択して無線通信を行うための、制御ユニット11の構成、制御方法および制御用のプログラムに変わりはない。
【0122】
また、電波用のインターフェイスとして、2本のアンテナ17aおよび17bを設けてあり、受信感度によりアンテナを切り換えてダイバシチ受信を行うことが可能である。さらに、他の伝送媒体用のインターフェイスを複数設けることにより、それぞれの伝送媒体で通信するときにダイバシチ受信を行うことができる。
【0123】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明においては、どのデータ処理が必要とされているかが不明であれば、再構成可能な集積回路の構成を、とりあえずある処理に適した構成に変更し、その処理を試行することにより、再構成可能な集積回路の構成を決定し、どのデータ処理が必要とされているかが外部から指示されなくても再構成可能な集積回路が自立的に最適な構成になるようにしている。したがって、本発明を無線通信端末に適用することにより、自動的に受信信号品質を評価し、最適な無線方式を選択して無線通信を行うことができる無線通信端末を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シームレスネットワークの概念を示す図である。
【図2】移動したときに通信方式が遷移する様子を示す図である。
【図3】無線通信の一例を示す図である。
【図4】複数の無線回路ユニットで、受信信号の品質の測定し、通信を行う様子を示す図である。
【図5】本発明の無線通信端末の概略構成を示す図である。
【図6】パラメータデータベースの内容を示す図である。
【図7】コンフィグレーションデータ・データベースの内容を示す図である。
【図8】再構成可能なプロセッサの概要を示す図である。
【図9】AAPユニットの概要を示す図である。
【図10】無線インターフェイス装置の概略制御を示すフローチャートである。
【図11】通信フレーム概略構成を示す図である。
【図12】無線インターフェイス装置において各無線方式が実行される様子を、各通信方式A〜Dのフレームの時系列と共に示した図である。
【図13】図12と異なり、すべての無線方式を試行してそれらの中から最も品質の良い無線方式に変更する例を示す図である。
【図14】シングルキャリア変調方式の復調部の構成を示す図である。
【図15】コンスタレーション誤差のRMSであるErrorRMSの計算の原理を説明する図である。
【図16】異なる受信信号の品質測定法を示す図である。
【図17】シングルキャリア変調方式で受信信号の品質を測定する構成を示す図である。
【図18】シングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定する他の例の構成を示すである。
【図19】シングルキャリア変調方式の変調アルゴリズムを示す図である。
【図20】再構成可能なプロセッサでシングルキャリア変調方式の復調を行うように構成を変えるプログラムを示す図である。
【図21】再構成可能なプロセッサでシングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定するスケジュールを示す図である。
【図22】再構成可能なプロセッサでシングルキャリア変調方式の受信信号の品質を測定する他のスケジュールを示す図である。
【図23】再構成可能なプロセッサでシングルキャリア変調方式の変調処理を行うスケジュールを示す図である。
【図24】OFDM変調方式の復調アルゴリズムを示す図である。
【図25】OFDM変調方式の受信信号の品質を測定する構成を示す図である。
【図26】OFDM変調方式の受信信号の品質を測定する他の構成を示す図である。
【図27】OFDM変調方式の変調アルゴリズムの構成を示す図である。
【図28】再構成可能なプロセッサで実行するOFDM変調方式の復調を行うプログラムを示す図である。
【図29】再構成可能なプロセッサで実行するOFDM変調方式の受信信号の品質の測定スケジュールを示す図である。
【図30】再構成可能なプロセッサで実行するOFDM変調方式の受信信号の品質の異なる測定スケジュールを示す図である。
【図31】再構成可能なプロセッサで実行するOFDM変調方式の変調処理のスケジュールを示す図である。
【図32】CDMA変調方式の復調アルゴリズムを示す図である。
【図33】CDMA変調方式の受信信号の品質を測定する構成を示す図である。
【図34】CDMA変調方式の受信信号の品質の測定する他の構成を示す図である。
【図35】CDMA変調方式の変調アルゴリズムを示す図である。
【図36】再構成可能なプロセッサで実行するCDMA変調方式の復調アルゴリズムを示す図である。
【図37】再構成可能なプロセッサで実行するCDMA変調方式の受信信号の品質の測定スケジュールを示す図である。
【図38】再構成可能なプロセッサで実行するCDMA変調方式の受信信号の品質の異なる測定スケジュールを示す図である。
【図39】再構成可能なで実行するCDMA変調方式の変調処理のスケジュールを示す図である。
【図40】本発明の異なる無線通信端末の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10 無線通信端末
11 制御ユニット
12 メモリ
15 コンフィグレーションデータベース
16 パラメータデータベース
18 無線インターフェイス装置
19 ユーザ装置(UD)
20 デジタル変復調ユニット(再構成可能なプロセッサRP)
30 データ変換ユニット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a data processing device having a reconfigurable integrated circuit unit.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In the technical field of integrated circuits, DSPs (Digital Signal Processors), microprocessors, and FPGAs (Field Programmable Gate Arrays) that can execute calculations at high speed are becoming available. A technique of executing a wireless communication modulation / demodulation program on such a programmable integrated circuit to realize a wireless communication apparatus is known as a software wireless communication technique. In the technical field of wireless communication, the information transmission rate reaches several tens Mbps by wireless transmission techniques such as CDMA (Code Division Multiple Access, code division multiple access) and OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing). It has become. There are several problems when trying to realize such a wireless communication device with a high information transmission rate by using software wireless communication technology.
[0003]
DSPs and microprocessors operate at a high clock frequency of several hundred MHz or more, but only a small number of arithmetic units are integrated. For this reason, it is difficult to operate the FFT (Fast Fourier Transform, fast Fourier transform) required for the OFDM modulation / demodulation processing and the Viterbi decoder required for decoding the error correction code at high speed.
[0004]
FPGAs are made up of many small programmable logic circuits. If a large number of such logic circuits are combined, a parallel processing circuit optimal for each processing algorithm can be constructed, so that a high-speed arithmetic circuit can be realized relatively easily. In the FPGA, a desired logic circuit is formed by the configuration data. Therefore, by downloading configuration data for forming a modulation / demodulation logic circuit to the FPGA in advance, it is possible to realize a communication device of a desired communication system.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-189975 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, various types of wireless communication systems have been used. One is a method using radio waves, such as a wireless LAN (Local Area Network) mainly for indoor services, such as satellite communication and a mobile phone mainly for outdoor services. In addition to radio waves, there are inter-building communication using a laser, short-range communication using infrared rays between portable information terminals and the like, and ultrasonic communication capable of underwater communication. It is an object of the present invention to provide a terminal device that enables a user in mobile communication to enjoy an optimal wireless communication service without interruption in an environment where a large number of wireless communication systems are unevenly distributed.
[0007]
When a user performs communication while moving in an environment where many wireless communication systems are unevenly distributed, the user may move out of the communication area of the communication method currently used, or interference may occur due to radio waves from other users. Even if it occurs, communication can be continued if it can be changed to another communication method. Even if it becomes difficult to use a certain communication method, a wireless communication network that can switch to another communication method and continue communication without interruption is referred to as a seamless network.
[0008]
FIG. 1 shows the concept of a seamless network. The
[0009]
One solution in a case where a user's movement range is limited and only two communication systems are used is described in JP-A-2001-189975. The mobile device described in this document has a GPS receiver, acquires the current position of the mobile device, selects one of the available wireless networks based on the information, and reconfigures a signal processing circuit. Switch to communication with another wireless network. This solution is only applicable in cases where the relationship between the geographical conditions in which the user moves and the wireless system provided at each location is clear. Also, in this solution, when the mobile device is approaching the boundary, preparations for switching to the wireless system on the other side of the boundary are started, but the wireless system is switched before the mobile device passes the boundary. If the wireless system does not switch even if the mobile device crosses the boundary, communication will be interrupted.
[0010]
Therefore, the communication area of a large number of communication systems may pass through an overlapping area at an irregular speed, the quality of communication service may fluctuate due to factors other than geographical conditions, or geographical conditions may not be given in advance. The above solution is not effective in some regions. For example, when moving along the moving route 3 shown in FIG. 1, the communication method changes as shown in FIG. 2, and when the moving speed changes, the time chart shown in FIG. 2 also changes.
[0011]
If there are no restrictions on hardware resources and power consumption, a
[0012]
In the
[0013]
Since the
[0014]
However, it is necessary to mount the radio circuit units corresponding to as many communication systems as possible on the radio
[0015]
On the other hand, by using a reconfigurable integrated circuit such as an FPGA, it is also possible to realize these many communication system circuit units with a small amount of hardware. However, the number of radio circuit units that can be simultaneously configured on a reconfigurable integrated circuit with limited resources is limited. Providing a reconfigurable integrated circuit that can simultaneously configure two or more wireless circuit units provides hardware resources that are not used for wireless communication at all times, thereby reducing manufacturing costs, power consumption, It may not be preferable in various aspects such as the size of the device. Therefore, it is not known how to configure the wireless circuit unit of the communication method into a reconfigurable integrated circuit by another method, for example, unless indicated by the position information of the terminal, the communication method appropriate for the communication at that time is not known, A wireless circuit unit of the communication method cannot be configured on a reconfigurable integrated circuit. However, such control has a limitation that, as described above, position information of a range in which the terminal moves must be obtained in advance, and furthermore, there is a problem that communication is interrupted if prediction of the moving speed is incorrect. In.
[0016]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-described problems and the problems described below. One of the main objects of the present invention is to provide a wireless communication terminal capable of performing wireless communication without interruption by appropriately selecting a large number of wireless systems using limited hardware resources. One of the main objects of the present invention is to provide a data processing apparatus having a reconfigurable integrated circuit unit to automatically and autonomously configure a configuration capable of executing a process suitable for a condition from among a plurality of processes. It is an object of the present invention to provide a data processing device which can be selected automatically or autonomously.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
If the hardware configuration required for specific data processing is known in advance, the configuration of the reconfigurable integrated circuit may be appropriately changed when the specific data appears, and the hardware suitable for data processing may be changed. Can be used as That is, the configuration of the reconfigurable integrated circuit can be changed so as to execute a specific data processing as required. However, the conventional idea is that the configuration of a reconfigurable integrated circuit cannot be changed unless it is known which data processing is required.
[0018]
In the present invention, if it is not clear which data processing is required, the configuration of the reconfigurable integrated circuit is changed to a configuration suitable for a certain process, and the process is retried. The configuration of the configurable integrated circuit is determined so that the reconfigurable integrated circuit becomes an optimal configuration autonomously even without externally indicating which data processing is required. Conventionally, aside from the development stage, commercially available hardware should surely obtain a predetermined result, and hardware that does not obtain a predetermined result is treated as a defective product or a failure. Therefore, when programming or reconfiguring a reconfigurable integrated circuit, a configuration suitable for required data processing or a configuration for performing specific data processing is programmed, and a configuration not suitable for specific data processing is performed. Is never programmed.
[0019]
On the other hand, in the present invention, a step or a step of trying a configuration of a reconfigurable integrated circuit with a configuration that may not be suitable for the processing required at that time is provided, and the reconfigurable A process to be configured into a reconfigurable integrated circuit is found using the integrated circuit itself, and the configuration of the reconfigurable integrated circuit is set to a configuration suitable for the process required at that time. The present invention provides a method for automatically executing a process in a data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration. The automatic execution method of the present invention is a self-selection function of a process, and is integrated so that an evaluation can be performed at least when another process replaceable to a process being executed in the data processing device is executed in the data processing device. An execution step (execution step) of temporarily changing at least a part of the configuration of the circuit unit and trying at least a part of another process; and changing the configuration of the integrated circuit unit to execute another process with a high evaluation. A process changing process (process changing process) to be a process being executed in the data processing device.
[0020]
The present invention is also a self-reconfiguring method for automatically reconfiguring a reconfigurable integrated circuit unit. In the case where the processing is regarded as a unit of the data processing device equipped with the integrated circuit unit, the process is executed in the data processing device. Temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit unit so that at least a part of the processing can be evaluated when the other processing that can be replaced with the other processing is executed in the data processing device. And a process changing step of changing the configuration of the integrated circuit unit to make another highly evaluated process a process being executed in the data processing device. Further, if the processing is considered in units of the integrated circuit unit, the self-reconstruction method of the present invention makes it possible to evaluate other processing which can be replaced with the processing being executed in the integrated circuit unit when the processing is executed in the integrated circuit unit. An execution step of temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit unit so as to try at least a part of another process as at least possible; And a process changing step in which the above process is performed during execution in the integrated circuit unit.
[0021]
In the automatic execution method and the self-reconstruction method, in the integrated circuit unit or the data processing apparatus, in the execution step during execution of a certain processing, the integrated circuit unit executes another processing that can replace the currently executed processing. Then, at least part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily changed so that at least the evaluation can be performed, and at least part of another process is tried. In the process changing step, the configuration of the integrated circuit unit is changed based on the result of the trial, and another process with a high evaluation is executed as a process being executed in the integrated circuit unit. Then, even during the execution, another process including the previously executed process is tried, and a reconfigurable integrated circuit unit is configured so that a highly evaluated process can always be performed. Therefore, the integrated circuit unit and the data processing device of the present invention are configured to automatically perform highly evaluated processing in an environment where the integrated circuit unit and the data processing device are placed by self-determination. For this reason, other information and processes, extra processing and hardware such as geographic information and GPS in the example described above are not required, and a simple configuration is always optimal for the application or job desired by the user. Can provide hardware.
[0022]
At present, a chip is provided as a reconfigurable integrated circuit unit which operates at an operating frequency of about several tens to 100 MHz and can reconfigure an internal circuit with one clock or at most several clocks. This type of integrated circuit is composed of a relatively large unit called an element or a logical unit, and a data flow is constituted by a combination of a plurality of elements or logical units. The integrated circuit has a short time of 100 ns to 10 ns or less. Is at a level where the circuit can be reconfigured.
[0023]
On the other hand, wirelessly transmitted data is transmitted and received in a time-division manner in units of slots or packets of several hundreds μs to several ms in order to transmit a large amount of data using a limited frequency band. Therefore, the time required for reconfiguring the circuit in the reconfigurable integrated circuit unit and the time for wirelessly transmitting and receiving data are 10 seconds.3From 105There is a speed difference of the degree or more. Therefore, in the case of processing such as wireless communication, the configuration of the integrated circuit unit can be changed in a time-division manner while the wireless communication of a certain method is being executed without substantially affecting the wireless communication of the other method. It is possible to change to a configuration in which the wireless communication is tried, evaluate the system, and return to the configuration in which the wireless communication of the original system is performed. In most cases of data transmission and reception, not limited to wireless communication, a certain amount of data is transmitted and received in packets in order to improve the utilization rate of a transmission path. Therefore, it is possible to apply the present invention. In other data processing, there is almost no processing in which data is constantly flowing, and there is always room for applying the present invention.
[0024]
In the present invention, the number of other processes that can be replaced with the process being executed is not limited to one. In the execution step, at least a part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily changed so that an evaluation when a plurality of other processes that can be replaced with the process being executed is executed in the data processing device is at least possible. At least a part of each of the plurality of other processes is tried, and in the process change step, the configuration of the integrated circuit unit is changed, and another highly evaluated process among the plurality of other processes is executed in the data processing device. It can be a middle process. In the execution process, a plurality of other processes are tried, and in the process change process, the other process with the highest evaluation can be set as the process being executed. Further, in the execution step, a plurality of other processes are tried in a set order, and in the process change process, if there is another process having a higher evaluation than the reference, it can be regarded as the process being executed. This method allows the hardware to be changed to another process without trying all the other processes, so that it can respond quickly when the grade of the current process being executed is reduced. The order in which the other processes are tried in the execution process can be changed according to the application executed by the data processing device, the user's preference, and the like, and the setting of the order in which the processes are tried can be opened to the user.
[0025]
In the execution process, instead of always trying other processes, when the evaluation of the process being executed is reduced, another process is tried, so that the power consumed for reconstruction can be reduced. Further, in the execution step, parameters for execution of other processing obtained when the trial is performed are stored, and in the processing change step, the parameters for execution when the trial is performed are set as parameters of the processing being executed. The time required to start processing using the reconfigured hardware can be reduced. Further, in the process changing step, it is possible to change the configuration of the integrated circuit unit so that the difference is implemented, while leaving the configuration of the integrated circuit unit to try another process in the execution process. As a result, the time of the process change step can be further reduced, and the data processing under trial can be continued with the processing under execution.
[0026]
The present invention provides a data processing device having a database storing a plurality of configuration data applicable to an integrated circuit unit. A data processing device according to the present invention is a data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration, and further comprising a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit unit. And a control unit capable of selecting a process to be executed in the data processing device. The control unit is configured to execute an integrated circuit unit in the data processing device based on configuration data of the database. A reconfiguration function to make a configuration corresponding to the above, and an integrated circuit unit of the integrated circuit unit based on the configuration data of the database so that at least evaluation when executing another process that can be replaced with the process being executed in the data processing device is possible. Temporarily change at least part of the configuration to try at least part of other processing, and Handle and a trial function of the process being executed in the data processing device.
[0027]
The data processing device of the present invention may be the integrated circuit unit itself. That is, the present invention includes an integrated circuit unit having an integrated circuit section capable of executing a plurality of data processings by changing at least a part of the configuration. The integrated circuit unit has a memory storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit section, and a control function capable of selecting a process to be executed in the integrated circuit unit. A reconfiguration function that, based on the data, configures the integrated circuit section in a configuration corresponding to the processing being executed in the integrated circuit unit, and evaluates when another processing that can be replaced with the processing being executed is executed in the integrated circuit unit. At least part of the configuration of the integrated circuit section is temporarily changed based on the configuration data of the memory so that at least part of other processing is tried, and other processing with a high evaluation is performed. A trial function for executing processing in the unit.
[0028]
The present invention further provides a program or a program product for controlling a data processing device having a reconfigurable integrated circuit unit and a database storing a plurality of configuration data. As described above, the data processing device may be an integrated circuit unit. The program is configured so that the integrated circuit unit is configured to perform at least a reconfiguration step of making the integrated circuit unit a configuration corresponding to the process being executed in the data processing device and an evaluation of other processes based on the configuration data of the database. And a trial process is performed, and another process with a high evaluation is set as a process being executed in the data processing apparatus. The program or the program product can be recorded and provided in a memory such as a ROM mounted on the data processing device or the integrated circuit unit. Further, the present invention can be applied not only to wireless communication but also to an integrated circuit unit and a data processing device that execute processes or applications in various fields simply by changing the contents of the database. The contents of the program and the database can be provided by communication including a computer network such as the Internet, and the application field of the present invention is wide.
[0029]
Further, the present invention is a method for controlling a data processing device having a reconfigurable integrated circuit unit and a database storing a plurality of configuration data, wherein the automatic reconfiguration method includes the reconfiguration step and the trial step described above. A control method for repeating a configuration process is provided. The same applies to the above, but the other processes are not limited to one, and in the trial process, an evaluation is performed when a plurality of other processes that can be replaced with the process being executed are executed in the data processing device. Can be temporarily changed so that at least a part of each of the plurality of other processes can be tried by temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit unit. The control method of the present invention may be a method of controlling an integrated circuit unit, the integrated circuit unit having a reconfigurable integrated circuit section and a memory storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit section. Reconfiguring the integrated circuit section to a configuration corresponding to the processing being executed, and temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit section based on the configuration data of the memory to perform at least a part of other processing. The automatic reconfiguration process is repeated, including a trial process, and a trial process in which another process having a high evaluation is set as a running process.
[0030]
In the trial function and the trial process, the other process with the highest evaluation among the plurality of other processes that have been tried can be the process being executed. Further, in the trial function and the trial process, a plurality of other processes may be tried in a set order, and another process having a higher evaluation than the reference may be a running process. Further, the trial function and the trial step may try another processing when the evaluation of the processing being executed is reduced. The trial function and the trial process store parameters for execution of other processes obtained when the trial is performed, and in the reconfiguration function and the reconfiguration process, the parameters for execution when the trial is performed are used as parameters of the process being executed. It is desirable to set. Further, in the reconfiguration function and the reconfiguration step, it is desirable to leave a change in the configuration of the integrated circuit unit for performing another process by the trial function or the trial step, and to configure the difference.
[0031]
The present invention is further suitable when the data processing device has a data conversion unit that converts data input and / or output to the integrated circuit unit to execute the processing being performed and other processing. It is. Since another process is attempted by the integrated circuit unit that actually performs the other process, the data conversion unit is set in a state suitable for the process being executed and the other process to be attempted in the execution process and the reconfiguration process. Thus, another process can be tried using a data conversion unit that actually performs another process. That is, according to the present invention, another process can be tried in-line including the data conversion unit and the integrated circuit unit, and as a result, the other process can be optimally executed by the same circuit. For the trial, it is possible to provide a data conversion unit different from the one for execution.However, conditions or conditions such as circuit constants may be different depending on the data conversion unit, and even if the evaluation of the trial result is high, It is also possible that the evaluation does not increase.
[0032]
An example of a data conversion unit is an analog signal that converts analog data received wirelessly into digital data processed by the integrated circuit unit when a digital modulation / demodulation unit is formed by the integrated circuit unit in a wireless circuit capable of inputting and outputting digital signals. It is a processing unit. In this data processing device, the present invention can be applied to a process of transmitting or receiving data wirelessly by different methods. The evaluation when another process is attempted is performed based on the received signal quality.
[0033]
Therefore, the present invention can provide a wireless communication terminal having a reconfigurable integrated circuit unit. A wireless communication terminal according to the present invention includes a database storing a plurality of configuration data applicable to an integrated circuit unit, and a control unit capable of selecting a communication method used in the wireless communication terminal. Based on the configuration data of the database, a reconfiguration function for making the integrated circuit unit a configuration corresponding to the communication system in use in the wireless communication terminal, and another communication system that can be replaced with the communication system in use by the wireless communication terminal At least a part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily changed based on the configuration data of the database so that at least a part of the communication by another communication method is tried so that the evaluation when executed is at least possible. And a trial function of setting another communication method having a higher communication rate as a communication method being used in the wireless communication terminal.
[0034]
In the present invention, another communication scheme is tried using an integrated circuit unit capable of reconfiguring a complicated data path. Therefore, the quality of the received signal to be evaluated is not limited to information that is relatively easy to obtain, such as the received signal power of the received signal, but also SNR (Signal to Noise Ratio), the root mean square of the constellation error, and the error correction code decoder. The information such as the number of non-zero syndromes, the integral value of the path metric, and the Hamming distance between the bit obtained by re-encoding the output of the decoder and the input of the decoder can be included in the measurement item. The communication method can be more reliably selected, and the reconfigurable integrated circuit unit can be configured to be suitable for the processing of the communication method.
[0035]
Also, when trying another communication method, time, frequency, and spreading code synchronization are obtained using the preamble or synchronization channel of the received signal, and the received signal quality is adjusted after performing transmission path equalization. Can be measured. Also, at least one of the symbol position estimated when trying another process, the deviation of the carrier frequency of the received signal, the deviation of the sampling frequency of the data conversion unit, the estimated propagation path function, and the spread code information of the CDMA cell. Is stored as a parameter for execution, and when reconfiguring the integrated circuit unit to process another communication system with a high reputation, the parameter for execution at the time of trial is set as a parameter for the process being executed. It is desirable to do.
[0036]
The transmission medium to which the present invention can be applied is not limited to radio waves. The present invention can also be applied to wireless communication using other transmission media such as laser beams, infrared rays, and ultrasonic waves. A wireless interface having a transmission interface including at least one of an antenna, a light receiving element, a light emitting element, a sensor, and an oscillation element, wherein the data conversion unit includes at least one system of analog circuits corresponding to a transmission medium to be used; The communication terminal can support wireless communication using a plurality of transmission media, and can apply the present invention to communication systems using different transmission media. Further, to provide a wireless communication terminal having a plurality of transmission interfaces for one transmission medium and a diversity demodulation unit for combining or selecting reception signals from the plurality of transmission interfaces so that the power is maximized. Is also possible.
[0037]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 5 shows a schematic configuration of the wireless communication terminal of the present invention. The
[0038]
The
[0039]
In the
[0040]
The
[0041]
FIG. 6 shows the contents of the
[0042]
Further, each parameter of the
[0043]
The
[0044]
Therefore, based on the configuration data of the
[0045]
FIG. 7 shows the contents of the
[0046]
As described above, the priority of the selected wireless system can be appropriately set. Further, the content of the
[0047]
In the reconfigurable processor (RP) 20 of this example, a large number of elements of an arithmetic unit, a memory, and a counter, and a switch for connecting the elements are integrated on a chip. The functions of these elements and switches are determined by configuration data. Compared with FPGA, the size of the reconfigurable logic circuit is relatively large, and the functions of the logic circuit and the wiring function between the logic circuits are limited. Therefore, the entire function is defined by setting a small number of parameters. . Therefore, the capacity of the configuration data is smaller than that of the FPGA, so that the configuration data can be loaded in a short time and the circuit can be quickly reconfigured.
[0048]
One example of RP20 is disclosed in the applicant's International Application Publication WO03 / 007155. FIG. 8 shows an outline of the RP20. The
[0049]
The
[0050]
FIG. 9 shows an outline of the
[0051]
The
[0052]
Each
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
Further below these reconfigurable
[0056]
FIG. 10 is a flowchart showing a schematic control of the
[0057]
In the
[0058]
If there is room in the
[0059]
In
[0060]
In
[0061]
Further, when performing the trial in
[0062]
In
[0063]
On the other hand, when the quality is to be checked for all communication systems in
[0064]
In
[0065]
In the
[0066]
In
[0067]
In
[0068]
The
[0069]
The control method shown in FIG. 10 for repeatedly performing a control process (automatic reconfiguration process) including a
[0070]
FIG. 12 shows how each wireless system is executed in the
[0071]
In FIG. 12, near the time t1, the
[0072]
The operation in the
[0073]
In the
[0074]
At time t4, the
[0075]
If the quality of the wireless system D satisfies the criterion and is better than the wireless system A, a
[0076]
Even after starting the communication in place of the wireless system D, in the
[0077]
As described above, in the
[0078]
Further, the
[0079]
In FIG. 12, in the
[0080]
Similarly, when the downlink frame D of the scheme C can be detected and the reception quality is obtained by demodulating the preamble, the scheme D is tried at the time t13, and the scheme E is tried at the time t14. As a result, the quality data of the received signals of all the systems A to E are collected, so that the
[0081]
Hereinafter, processing contents of three types of modulation / demodulation methods of wireless communication, that is, a single carrier modulation method, an OFDM modulation method, and a CDMA modulation method, and an algorithm configuration of a reception signal quality measurement process will be described. 14 to 23 show the single carrier modulation system. FIG. 14 shows a configuration of a demodulation unit of the single carrier modulation system. Since it is necessary to measure the quality of the received signal even during demodulation, a process for measurement is also included. After the baseband complex number data φ2 input to the
[0082]
The output of the transmission path equalization is subjected to a process of correcting a bit error generated due to transmission path noise by an error
[0083]
FIG. 15 illustrates the principle of calculation of ErrorRMS, which is the RMS of the constellation error. The coordinates in the figure show the arrangement of signal points of the QPSK modulation method. In the figure, (Ik, Qk) indicates four measurement points, and (I0, Q0), (I1, Q1), (I2, Q2), (I3, Q3) indicate ideal points. ErrorRMS is calculated by the following equation (1).
[0084]
ErrorRMS = √ (Σk = 0 N-1((Ik−Im)2+ (Qk−Qm)2) / N) (1)
Note that (Im, Qn) represents an ideal signal point located at the minimum Euclidean distance from the measurement signal point. N is the number of measurement points. The value of Error RMS indicates the quality of the received signal because it represents the variation of how far the point of the received signal is from the ideal point due to the influence of noise on the transmission line, deviation of the carrier frequency, nonlinearity of the analog circuit, and the like. Can be used as an indicator. Ideally, it is zero if there is no variation. In the case of a digital modulation method that does not require an equalizer, for example, a differentially encoded π / 4 QPSK modulation method, an average power SignalPower is calculated from a signal point as shown in Expression (2), and this is calculated as the reception signal quality. Use as an index.
[0085]
SignalPower = (Σk = 0 N-1((Ik)2+ (Qk)2) / N) (2)
The value obtained by squaring ErrorRMS can be regarded as noise power. Therefore, the SNR (Signal to Noise Ratio) for each modulation scheme is calculated by equation (3).
[0086]
SNR = SignalPower / ErrorRMS2 ... (3)
The quality of the received signal can be represented using any or all of the values, ErrorRMS, SignalPower, and SNR shown above.
[0087]
FIG. 16 shows another method of measuring the quality of a received signal. The output of the
[0088]
FIG. 17 shows a configuration for measuring the quality of a received signal by the single carrier modulation method. The configuration shown in FIG. 17 is to reconfigure the
[0089]
FIG. 18 shows the configuration of another example (measurement B) for measuring the quality of a received signal of the single carrier modulation method. In this measurement B, the
[0090]
As shown in FIGS. 17 and 18, in the process of measuring the quality of a received signal, information such as symbol timing information, carrier frequency deviation information, and an estimated propagation path can be obtained. Therefore, when the same communication system as that measured in the trial process is used for wireless communication, the
[0091]
FIG. 19 shows a configuration of a modulation algorithm of the single carrier modulation method. Information data from the
[0092]
14, 17 and 19, the maximum difference between the measurement circuit and the modulation / demodulation circuit is the error
[0093]
In the
[0094]
Furthermore, when trying the wireless system, the RP20 having abundant arithmetic processing functions is reconfigured, and the quality of the received signal is measured while performing demodulation. In this process, the symbol timing information, the carrier frequency deviation information, and the estimated propagation Information such as roads can be obtained. Therefore, by feeding back such information, the measurement accuracy of the received signal can be further improved, and the time required for the initial processing when the wireless system is changed can be reduced. Therefore, in the
[0095]
When processing such as demodulation, measurement, and modulation is actually performed by the
[0096]
FIG. 20 shows a program (schedule) for changing the configuration so that the
[0097]
FIG. 21 shows a schedule of the measurement A for measuring the quality of the received signal of the single carrier modulation method by the RP20. The
[0098]
FIG. 22 shows a schedule of the measurement B for measuring the quality of the received signal of the single carrier modulation method by the RP20. The
[0099]
FIG. 23 shows a schedule for performing the modulation process of the single carrier modulation method in the RP20. The information data of the
[0100]
FIGS. 24 to 31 show the OFDM modulation method. FIG. 24 shows a configuration of a demodulation algorithm of the OFDM modulation method. The baseband complex number sample data is input, the band is limited by the
[0101]
FIG. 25 shows the configuration of measurement A for measuring the quality of a received signal of the OFDM modulation method. The
[0102]
FIG. 26 shows the configuration of measurement B for measuring the quality of a received signal of the OFDM modulation method. Using the
[0103]
FIG. 27 shows a configuration of a modulation algorithm of the OFDM modulation method. The information data of the
[0104]
In the OFDM modulation method, the maximum difference between the measurement circuit and the modulation / demodulation circuit is error
[0105]
FIG. 28 shows a program (schedule) for demodulating the OFDM modulation method executed by the RP20. The main processing is as described in FIG. The baseband complex sample data is input to the baseband complex sample data input and
[0106]
FIG. 29 shows a schedule of the measurement A of the quality of the received signal of the OFDM modulation method executed by the RP20.
[0107]
FIG. 30 shows a schedule of the measurement B of the quality of the received signal of the OFDM modulation method executed by the
[0108]
FIG. 31 shows a schedule of a modulation process of the OFDM modulation method executed by the RP20. As described with reference to FIG. 27, the
[0109]
32 to 39 show the CDMA modulation method. FIG. 32 shows a configuration of a demodulation algorithm of the CDMA modulation method. The baseband complex number sample data is input, the band is limited by the
[0110]
FIG. 33 shows the configuration of the measurement A of the quality of the received signal of the CDMA modulation method. A
[0111]
FIG. 34 shows the configuration of measurement B of the quality of a received signal of the CDMA modulation method. A
[0112]
In this method, when measuring the quality of a received signal, information such as symbol timing information, carrier frequency deviation information, cell information (spread code information), and an estimated propagation path can be obtained. Therefore, they can be fed back to the database as parameters or fed back to the modulation / demodulation processing performed by the
[0113]
FIG. 35 shows a configuration of a modulation algorithm of the CDMA modulation method. The information data of the
[0114]
In the CDMA modulation method, the maximum difference between the measurement circuit configured in the trial process and the modulation / demodulation circuit configured in the reconstruction process is as follows: error correction code decoding 105 g, non-zero syndrome number counter 105 l,
[0115]
FIG. 36 shows a program (schedule) of a demodulation algorithm of the CDMA modulation method executed by the RP20. Each process is as described in FIG. The band is limited to the baseband complex sample data input and the baseband complex sample data input by the
[0116]
FIG. 37 shows a schedule of the measurement A of the quality of the received signal of the CDMA modulation method executed by the RP20. The
[0117]
FIG. 38 shows a schedule of the measurement B of the quality of the received signal of the CDMA modulation method executed by the RP20. Baseband complex sample data input and
[0118]
FIG. 39 shows a schedule of a modulation process of the CDMA modulation method executed by the
[0119]
FIG. 40 shows a schematic configuration of a different wireless communication terminal of the present invention. The above-described
[0120]
The
[0121]
The analog circuit & A / D / D /
[0122]
Also, two
[0123]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, if it is unknown which data processing is required, the configuration of the reconfigurable integrated circuit is first changed to a configuration suitable for a certain process, and the process is performed. , The configuration of the reconfigurable integrated circuit is determined, and the reconfigurable integrated circuit autonomously becomes the optimum configuration without externally indicating which data processing is required. Like that. Therefore, by applying the present invention to a wireless communication terminal, it is possible to provide a wireless communication terminal capable of automatically evaluating received signal quality, selecting an optimal wireless system, and performing wireless communication.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating the concept of a seamless network.
FIG. 2 is a diagram illustrating a state in which a communication system changes when moving.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of wireless communication.
FIG. 4 is a diagram showing how a plurality of wireless circuit units measure the quality of a received signal and perform communication.
FIG. 5 is a diagram showing a schematic configuration of a wireless communication terminal of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing the contents of a parameter database.
FIG. 7 is a diagram showing contents of a configuration data database.
FIG. 8 is a diagram illustrating an outline of a reconfigurable processor.
FIG. 9 is a diagram showing an outline of an AAP unit.
FIG. 10 is a flowchart showing a schematic control of the wireless interface device.
FIG. 11 is a diagram showing a schematic configuration of a communication frame.
FIG. 12 is a diagram illustrating a state in which each wireless system is executed in the wireless interface device together with a time series of frames of each of the communication systems A to D.
FIG. 13 is a diagram showing an example different from FIG. 12 in which all wireless systems are tried and the wireless system with the highest quality is changed from them.
FIG. 14 is a diagram illustrating a configuration of a demodulation unit of a single carrier modulation scheme.
FIG. 15 is a diagram illustrating the principle of calculation of ErrorRMS, which is the RMS of a constellation error.
FIG. 16 is a diagram illustrating a method of measuring the quality of different received signals.
FIG. 17 is a diagram illustrating a configuration for measuring the quality of a received signal by a single carrier modulation scheme.
FIG. 18 shows a configuration of another example for measuring the quality of a received signal of the single carrier modulation scheme.
FIG. 19 is a diagram illustrating a modulation algorithm of a single carrier modulation scheme.
FIG. 20 is a diagram showing a program for changing a configuration so that a reconfigurable processor performs demodulation of a single carrier modulation scheme.
FIG. 21 is a diagram illustrating a schedule for measuring the quality of a received signal of a single carrier modulation scheme by a reconfigurable processor.
FIG. 22 is a diagram illustrating another schedule for measuring the quality of a received signal of a single carrier modulation scheme by a reconfigurable processor.
FIG. 23 is a diagram showing a schedule for performing a modulation process of a single carrier modulation method by a reconfigurable processor.
FIG. 24 is a diagram illustrating a demodulation algorithm of the OFDM modulation scheme.
FIG. 25 is a diagram illustrating a configuration for measuring the quality of a received signal of the OFDM modulation scheme.
FIG. 26 is a diagram illustrating another configuration for measuring the quality of a received signal of the OFDM modulation scheme.
FIG. 27 is a diagram illustrating a configuration of a modulation algorithm of the OFDM modulation scheme.
FIG. 28 is a diagram showing a program for demodulating an OFDM modulation method executed by a reconfigurable processor.
FIG. 29 is a diagram illustrating a measurement schedule of the quality of a received signal of the OFDM modulation method executed by the reconfigurable processor.
FIG. 30 is a diagram illustrating measurement schedules of different received signal qualities of the OFDM modulation method executed by the reconfigurable processor.
FIG. 31 is a diagram showing a schedule of a modulation process of an OFDM modulation method executed by a reconfigurable processor.
FIG. 32 is a diagram illustrating a demodulation algorithm of a CDMA modulation scheme.
FIG. 33 is a diagram illustrating a configuration for measuring the quality of a received signal of the CDMA modulation scheme.
FIG. 34 is a diagram illustrating another configuration for measuring the quality of a received signal of the CDMA modulation scheme.
FIG. 35 is a diagram illustrating a modulation algorithm of a CDMA modulation scheme.
FIG. 36 is a diagram illustrating a demodulation algorithm of a CDMA modulation method executed by a reconfigurable processor.
FIG. 37 is a diagram illustrating a measurement schedule of the quality of a received signal of the CDMA modulation method executed by the reconfigurable processor.
FIG. 38 is a diagram illustrating measurement schedules with different CDMA modulation scheme received signal qualities executed by a reconfigurable processor.
FIG. 39 is a diagram showing a schedule of modulation processing of a CDMA modulation method to be executed in a reconfigurable manner.
FIG. 40 is a diagram showing a schematic configuration of a different wireless communication terminal of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 wireless communication terminals
11 Control unit
12 memory
15 Configuration database
16 Parameter Database
18 Wireless interface device
19 User equipment (UD)
20 digital modulation / demodulation unit (reconfigurable processor RP)
30 Data conversion unit
Claims (45)
当該データ処理装置において実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように前記集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程と、
前記集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い前記他の処理を当該データ処理装置における前記実行中の処理とする処理変更工程とを有する自動実行方法。An automatic execution method of a process in a data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration,
Temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit unit so that at least the evaluation can be performed when another process that can be replaced with the process being executed in the data processing device is executed in the data processing device. An execution step of trying at least a part of the other processing;
A process changing step of changing the configuration of the integrated circuit unit so that the other process having a high evaluation is the process being executed in the data processing device.
前記処理変更工程では、前記集積回路ユニットの構成を変えて、前記複数の他の処理の内の評価の高い他の処理を当該データ処理装置における前記実行中の処理とする、自動実行方法。2. The integrated circuit unit according to claim 1, wherein in the execution step, at least one of the configurations of the integrated circuit unit is configured to be able to evaluate at least a plurality of other processes that can be replaced with the process being executed in the data processing device. Temporarily changing the unit to try at least a part of each of the plurality of other processes,
The automatic execution method, wherein in the process changing step, the configuration of the integrated circuit unit is changed, and another process having a higher evaluation among the plurality of other processes is set as the process being executed in the data processing device.
前記処理変更工程では、基準より評価の高い他の処理を前記実行中の処理とする、自動実行方法。In claim 2, in the execution step, the plurality of other processes are tried in a set order,
The automatic execution method, wherein in the process change step, another process having a higher evaluation than a reference is set as the process being executed.
前記実行工程および前記処理変更工程においては、前記データ変換ユニットが前記実行中の処理および試行される前記他の処理に適した状態に設定される、自動実行方法。2. The data processing device according to claim 1, further comprising a data conversion unit configured to convert data input and / or output to the integrated circuit unit to execute the processing being performed and the other processing,
In the execution step and the processing change step, an automatic execution method in which the data conversion unit is set in a state suitable for the processing being executed and the other processing to be tried.
前記実行工程では、前記実行中の処理および前記他の処理を、受信信号品質により評価する、自動実行方法。9. The processing according to claim 8, wherein the processing being performed and the other processing are processing for transmitting or receiving data wirelessly by different methods, and wherein the data conversion unit converts analog data received wirelessly by the integrated circuit unit. Convert to digital data for processing,
In the execution step, an automatic execution method that evaluates the processing being executed and the other processing based on received signal quality.
前記処理変更工程では、試行したときの前記実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定する、自動実行方法。10. The processing change step according to claim 9, wherein the symbol position estimated when trying the other processing in the execution step, the deviation of the carrier frequency of the received signal, the deviation of the sampling frequency of the data conversion unit, the estimated propagation. A path function and at least one of spreading code information of a CDMA cell is stored as an execution parameter;
In the process changing step, an automatic execution method, wherein the execution parameter at the time of trial is set as a parameter of a process being executed.
当該集積回路ユニットが搭載されたデータ処理装置において実行中の処理と置換可能な他の処理を前記データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように当該集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程と、
当該集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い前記他の処理を前記データ処理装置における前記実行中の処理とする処理変更工程とを有する自己再構成方法。A self-reconfiguring method for automatically reconfiguring an integrated circuit unit capable of performing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration,
At least a part of the configuration of the integrated circuit unit so that at least the evaluation can be performed when the data processing device executes another process that can be replaced with the process being executed in the data processing device in which the integrated circuit unit is mounted. An execution step of temporarily changing and trying at least a part of the other processing;
A process changing step of changing the configuration of the integrated circuit unit so that the other process having a high evaluation is the process being executed in the data processing device.
前記処理変更工程では、当該集積回路ユニットの構成を変えて、前記複数の他の処理の内の評価の高い他の処理を前記データ処理装置における前記実行中の処理とする、自己再構成方法。14. The integrated circuit unit according to claim 13, wherein, in the execution step, at least one of the configurations of the integrated circuit unit can be evaluated when the data processing device executes a plurality of other processes that can be replaced with the process being executed. Temporarily changing the unit to try at least a part of each of the plurality of other processes,
In the process changing step, a self-reconfiguring method, wherein the configuration of the integrated circuit unit is changed and another process having a high evaluation among the plurality of other processes is set as the process being executed in the data processing device.
当該集積回路ユニットにおいて実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように当該集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行する実行工程と、
当該集積回路ユニットの構成を変えて、評価の高い前記他の処理を当該集積回路ユニットにおける前記実行中の処理とする処理変更工程とを有する自己再構成方法。A self-reconfiguring method for automatically reconfiguring an integrated circuit unit capable of performing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration,
Temporarily changing at least a part of the configuration of the integrated circuit unit so that at least the evaluation when another process replaceable to the process being executed in the integrated circuit unit is executed in the integrated circuit unit is possible. An execution step of trying at least a part of the other processing;
A process of changing the configuration of the integrated circuit unit so that the other process having a high evaluation is the process being executed in the integrated circuit unit.
前記処理変更工程では、当該集積回路ユニットの構成を変えて、前記複数の他の処理の内の評価の高い他の処理を当該集積回路ユニットにおける前記実行中の処理とする、自己再構成方法。16. The integrated circuit unit according to claim 15, wherein in the execution step, at least one of the configurations of the integrated circuit unit can be evaluated when the integrated circuit unit executes a plurality of other processes that can replace the process being executed. Temporarily changing the unit to try at least a part of each of the plurality of other processes,
In the process changing step, a self-reconfiguring method, wherein a configuration of the integrated circuit unit is changed, and another process having a higher evaluation among the plurality of other processes is set as the process being executed in the integrated circuit unit.
この集積回路ユニットに適応可能な複数の構成データを記憶したデータベースと、
当該データ処理装置において実行する処理を選択可能な制御ユニットとを有し、
この制御ユニットは、前記データベースの構成データに基づき、前記集積回路ユニットを当該データ処理装置において実行中の処理に対応した構成にする再構成機能と、
前記実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記データベースの構成データに基づき前記集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の処理を当該データ処理装置における前記実行中の処理とする試行機能とを備えている、データ処理装置。A data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration,
A database storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit unit;
A control unit capable of selecting a process to be executed in the data processing device,
A control unit configured to configure the integrated circuit unit into a configuration corresponding to a process being executed in the data processing device based on configuration data of the database;
At least a part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily determined based on the configuration data of the database so that the data processing device can evaluate at least the other process that can be replaced with the process being executed. And a trial function that attempts at least a part of the other processing by changing the processing to a process with the higher evaluation as the processing being executed in the data processing apparatus.
前記制御ユニットは、前記データ変換ユニットを前記実行中の処理および試行される前記他の処理に適した状態に設定するデータ変換ユニット制御機能を備えている、データ処理装置。21. The data processing unit according to claim 20, further comprising a data conversion unit configured to convert data input and / or output to the integrated circuit unit to execute the processing being performed and the other processing.
The data processing device, wherein the control unit includes a data conversion unit control function for setting the data conversion unit in a state suitable for the process being executed and the other process to be attempted.
前記試行機能は、前記実行中の処理および前記他の処理を、受信信号品質により評価する、データ処理装置。28. The processing according to claim 27, wherein the processing being executed and the other processing are processing for transmitting or receiving data wirelessly by different methods, and wherein the data conversion unit converts analog data received wirelessly by the integrated circuit unit. Convert to digital data for processing,
The data processing device, wherein the trial function evaluates the currently executing process and the other processes based on received signal quality.
前記再構成機能および/またはデータ変換ユニット制御機能は、試行したときの前記実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定する、データ処理装置。In claim 28, the trial function, the symbol position estimated when trying the other processing, the deviation of the carrier frequency of the received signal, the deviation of the sampling frequency of the data conversion unit, the estimated propagation path function, and, Storing at least one of the spreading code information of the CDMA cell as a parameter for execution;
The data processing device, wherein the reconfiguration function and / or the data conversion unit control function sets the execution parameter at the time of the trial as a parameter of a process being executed.
この集積回路区画に適応可能な複数の構成データを記憶したメモリと、
当該集積回路ユニットにおいて実行する処理を選択可能な制御機能とを有し、
この制御機能は、前記メモリの構成データに基づき、前記集積回路区画を当該集積回路ユニットにおいて実行中の処理に対応した構成にする再構成機能と、
前記実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記メモリの構成データに基づき前記集積回路区画の構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の処理を当該集積回路ユニットにおける前記実行中の処理とする試行機能とを備えている、集積回路ユニット。An integrated circuit unit having an integrated circuit section capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration, further comprising:
A memory storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit section;
A control function capable of selecting a process to be executed in the integrated circuit unit,
A reconfiguration function for causing the integrated circuit section to have a configuration corresponding to a process being executed in the integrated circuit unit based on configuration data of the memory;
At least a part of the configuration of the integrated circuit section is temporarily stored based on the configuration data of the memory so that at least the evaluation can be performed when another process that can be replaced with the process being executed is executed in the integrated circuit unit. And performing a trial of at least a part of the other process, and setting the other process having a high evaluation as the process being executed in the integrated circuit unit.
前記データベースの構成データに基づき、前記集積回路ユニットを当該データ処理装置において実行中の処理に対応した構成にする再構成工程と、
前記実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記データベースの構成データに基づき前記集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の処理を当該データ処理装置における前記実行中の処理とする試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返し実行するプログラム。A program for controlling a data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration, and a database storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit unit. ,
A reconfiguration step of, based on the configuration data of the database, setting the integrated circuit unit to a configuration corresponding to a process being executed in the data processing device;
At least a part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily determined based on the configuration data of the database so that the data processing device can evaluate at least the other process that can be replaced with the process being executed. To execute at least a part of the other processing, and to execute an automatic reconfiguration process including a trial step of setting the other processing having a high evaluation as the processing being executed in the data processing apparatus. .
前記データベースの構成データに基づき、前記集積回路ユニットを当該データ処理装置において実行中の処理に対応した構成にする再構成工程と、
前記実行中の処理と置換可能な他の処理を当該データ処理装置において実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記データベースの構成データに基づき前記集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の処理を当該データ処理装置における前記実行中の処理とする試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返す制御方法。A control method of a data processing device having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration, and a database storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit unit,
A reconfiguration step of, based on the configuration data of the database, setting the integrated circuit unit to a configuration corresponding to a process being executed in the data processing device;
At least a part of the configuration of the integrated circuit unit is temporarily determined based on the configuration data of the database so that the data processing device can evaluate at least the other process that can be replaced with the process being executed. And performing a trial process of at least a part of the other process, and setting the other process having a high evaluation as the running process in the data processing apparatus.
前記メモリの構成データに基づき、前記集積回路区画を当該集積回路ユニットにおいて実行中の処理に対応した構成にする再構成工程と、
前記実行中の処理と置換可能な他の処理を当該集積回路ユニットにおいて実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記メモリの構成データに基づき前記集積回路区画の構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の処理の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の処理を当該集積回路ユニットにおける前記実行中の処理とする試行工程とを含む自動再構成プロセスを繰り返す制御方法。A method for controlling an integrated circuit unit having an integrated circuit section capable of executing a plurality of data processes by changing at least a part of the configuration, and a memory storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit section,
A reconfiguration step of, based on the configuration data of the memory, reconfiguring the integrated circuit section to a configuration corresponding to a process being executed in the integrated circuit unit;
At least a part of the configuration of the integrated circuit section is temporarily stored based on the configuration data of the memory so that at least the evaluation can be performed when another process that can be replaced with the process being executed is executed in the integrated circuit unit. And retrying at least a part of the other processing, and setting the other processing having a high evaluation as the processing being executed in the integrated circuit unit.
この集積回路ユニットに適応可能な複数の構成データを記憶したデータベースと、
当該無線通信端末において使用する通信方式を選択可能な制御ユニットとを有し、
この制御ユニットは、前記データベースの構成データに基づき、前記集積回路ユニットを当該無線通信端末において使用中の通信方式に対応した構成にする再構成機能と、
前記使用中の通信方式と置換可能な他の通信方式を当該無線通信端末において実行したときの評価が少なくとも可能なように、前記データベースの構成データに基づき前記集積回路ユニットの構成の少なくとも一部を一時的に変更して前記他の通信方式による通信の少なくとも一部を試行し、評価の高い前記他の通信方式を当該無線通信端末における前記使用中の通信方式とする試行機能とを備えている、無線通信端末。A wireless communication terminal having an integrated circuit unit capable of executing a plurality of data processing by changing at least a part of the configuration,
A database storing a plurality of configuration data applicable to the integrated circuit unit;
A control unit capable of selecting a communication method used in the wireless communication terminal,
The control unit, based on the configuration data of the database, a reconfiguration function to configure the integrated circuit unit to a configuration corresponding to the communication system used in the wireless communication terminal,
At least a part of the configuration of the integrated circuit unit based on the configuration data of the database so that at least evaluation when the other communication system that can be replaced with the communication system in use is executed in the wireless communication terminal is possible. A trial function of temporarily changing and trying at least a part of communication by the other communication method, and setting the other communication method with high evaluation as the communication method in use in the wireless communication terminal. , Wireless communication terminals.
前記試行機能は、前記使用中の通信方式および前記他の通信方式を、受信信号品質により評価する、無線通信端末。39. The data conversion unit according to claim 38, further comprising a data conversion unit configured to convert analog data received wirelessly into digital data to be processed by the integrated circuit unit.
The wireless communication terminal, wherein the trial function evaluates the communication scheme being used and the other communication scheme based on received signal quality.
前記再構成機能および/またはデータ変換ユニット制御機能は、試行したときの前記実行用のパラメータを実行中の処理のパラメータとして設定する、無線通信端末。In claim 39, the trial function, the symbol position estimated when trying the other processing, the deviation of the carrier frequency of the received signal, the deviation of the sampling frequency of the data conversion unit, the estimated propagation path function, and, Storing at least one of the CDMA cell spreading code information as an execution parameter;
The wireless communication terminal, wherein the reconfiguration function and / or the data conversion unit control function sets the execution parameter at the time of trial as a parameter of a process being executed.
前記データ変換ユニットは、使用する伝送媒体に対応した少なくとも一系統のアナログ回路を備えている、無線通信端末。40. The transmission according to claim 39, wherein the transmission medium includes at least one of an antenna, a light receiving element, a light emitting element, a sensor, and an oscillation element in order to use at least one of radio waves, laser beams, infrared rays, and ultrasonic waves. Interface for
The wireless communication terminal, wherein the data conversion unit includes at least one system of analog circuits corresponding to a transmission medium to be used.
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