【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内のインストルメントパネル内のクロスカービーム(CCB)等の構造部材に適用される自動車用強度部材構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車内のインストルメントパネルの裏側には、図9(a)に示すように両側端にサイドラケット2を有するクロスカービーム(CCB)1が構造部材として左右のフロントピラー間に横架されている。このCCB1には、ステアリングホイール31を備えたステアリングシャフト3やエアバッグ4が、それぞれステアリングサポートブラケット5やエアバッグ用ブラケット6によって固定されている。
【0003】
このようなCCB1は、従来は一般的には一本の大きな径の丸パイプが使用されていて、車両の床に立設されたセンタブレス7によって支持されている。このセンタブレス7もCCB1にブラケットによって固定されている。もしくは、直接溶接されているのが、一般的である。従来においては、図9(b)に示すようにCCB1へのサイドブラケット2、ステアリングサポートブラケット5、A/Bブラケット6及びセンタブレス7等の組み付け(取り付け)は、ネジ止め(ボルト締め)や溶接によって行われている。そのため、ボルト締め、溶接等の作業工数を必要とし、その組付性が良くなかった。また、ブラケット類は、プレス加工より加工する必要があり、パイプよりなるCCBと加工方法が異なっていて、その加工効率が悪いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、CCB等の自動車用強度部材の加工及び組み付け工数を削減することができる自動車用強度部材構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された自動車用強度部材構造を提供する。
請求項1に記載の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材が押し出し成形されたアルミニウムブロック材より構成され、この自動車用強度部材に各種部材が嵌合によって結合されるようにしたものであり、これにより、強度部材の加工及び組み付けにかかる工数を削減することができる。
請求項2の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材がクロスカービームであり、この自動車用強度部材に取り付けられる各種部材が各種ブラケット類であることを規定したものである。
【0006】
請求項3の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材に取り付けられる各種部材が、金属又は成形可能な材質から形成されているものである。本発明では、両部材の組付構造を嵌合結合としているので、異種の材質からなる各種部材でも容易に自動車用強度部材に取り付けることができる。
請求項4の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材が複数のアルミニウムブロック材を嵌合結合することによって形成されているものであり、これにより、ストレート形状だけでなく、各車両への搭載状況に合わせたクロスカービームの形状に対応できる。
【0007】
請求項5の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材の中空部分に電子制御ユニットボード等の別部品を搭載したものであり、これにより、ブロックの中空部分の空間を有効に利用することができる。
請求項6の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材の強度が必要な部位の強化を図ったものである。自動車用強度部材がブロック形状の組み合わせから構成されているので、例えば、ステアリング取り付け部等のように強度が必要な部分の強度アップを図るときは、その部分のブロックの板厚や形状を変更するだけで、容易に強化を図ることができる。
【0008】
請求項7の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材の中空部分を車両用空調装置の空調通路として利用するようにしたものであり、これにより、空調ダクト部分の省略を図ることができる。
請求項8の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材と各種部材のどちらか一方が、雄型形状部を、他方が雌型形状部を有していて、両者は雌雄嵌合により結合され、両者の結合を強化するために、この雄型形状部には爪部が形成され、また雌型形状部には爪受入部が形成されているものである。これにより、自動車用強度部材と各種部材とはしっかりと結合される。
【0009】
請求項9の自動車用強度部材構造は、自動車用強度部材と各種部材との結合位置を合わせるために、雄型形状部を有する側の部材には凸部が形成され、雌型形状部を有する側の部材には凹部が形成され、両者が凹凸嵌合されるようにしたものであり、これにより、両者の結合位置がずれることなく、正確に位置付けできる。
請求項10の自動車用強度部材構造は、雄型形状部と雌型形状部の両者の嵌合面に、その嵌合方向に沿って多数の溝を平行に形成し、両者の嵌合面を噛合させたものであり、これにより、両者の結合力の増加及び摩擦抵抗により、両者の組み付け不良をなくすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の自動車用強度部材構造について説明する。図1は、自動車用強度部材としてのクロスカービーム(CCB)1に各種部材が嵌合により結合された実施例を示している。CCB1は、車内のインストルメントパネルの裏側に配置され、左右のフロントピラー間に横架される強度部材である。本発明においては、このCCB1は、押し出し成形されたアルミニウムブロック材から構成されており、一般にこのブロック材は上側板部11、下側板部12及びこれらを結合する隔壁部13とが一体に押し出し成形されたものである。
【0011】
CCB1には、図1にA部で示すエアバッグ4を取り付けるエアバッグ用ブラケット6や、B部で示すセンタブレス7や、C部で示すステアリングシャフト3を取り付けるステアリングサポートブラケット5や、D部で示す左右のサイドブラケット2等の各種部材が嵌合によって結合されている。サイドブラケット2は、図示しないフロントピラーにCCB1を固定するための部材であり、センタブレス7は車両の床に立設され、CCB1を支持する部材である。
【0012】
図2は、図1のA〜D部のそれぞれの嵌合構造を拡大して示す斜視図である。図2(a)は、図1のA部のエアバッグ用ブラケット6のCCB1への嵌合構造を示している。この場合、エアバッグ用ブラケット6に雄型形状部100が形成され、CCB1に雌型形状部200が形成されており、このブラケット6を図中に矢印で示すように押し込むことにより、ブラケット6とCCB1とは雌雄嵌合される。なお、CCB1には、雌型形状部200を形成するために上側板部11が部分的に取り除かれて、中間板部14が設けられている。
図2(b)は、図1のB部のセンタブレス7のCCB1への嵌合構造を示している。この場合、センタブレス7に雄型形状部100が形成され、CCB1に雌型形状部200が形成されており、センタブレス7を図中に矢印で示すように押し込むことにより、センタブレス7とCCB1とは雌雄嵌合される。なお、CCB1には、雌型形状部200を形成するために下側板部12が部分的に取り除かれて、中間板部14が設けられている。
【0013】
図2(c)は、図1のC部のステアリングサポートブラケット5のCCB1への嵌合構造を示している。この場合も、ステアリングサポートブラケット5に雄型形状部100が形成され、CCB1に雌型形状部200が形成されており、図中に矢印で示すように押し込むことにより、ステアリングサポート5とCCB1とは雌雄嵌合される。
図2(d)は、図1のD部のサイドブラケット2のCCB1への嵌合構造を示している。この場合でも、サイドブラケット2に雄型形状部100が形成され、CCB1に雌型形状部200が形成されており、図中に矢印で示すように押し込むことによってサイドブラケット2とCCB1とは雌雄嵌合される。
【0014】
図3は、雄型形状部100と雌型形状部200の雌雄嵌合構造を示す拡大図である。雄型形状部100は、間隔をあけて平行に延出した2つの突出部110を有し、これらの突出部110の先端近辺に外方に突出する爪部120が形成されている。雌型形状部200は、2つの突出部110よりもやや広い間隔で平行に延出した延出部210を有し、これらの延出部210の基部近くに突出部110の爪部120を受け入れるための爪受入部220が形成されている。従って、雄型形状部100を雌型形状部200に押し込むと、突出部110が延出部210内に押し入り、爪部120が爪受入部220内に入り込むことによって、両者はしっかりと雌雄嵌合される。
なお、雄型形状部100側に爪受入部220を形成し、雌型形状部200側に爪部120を形成するようにしてもよい。
【0015】
図4は、雌雄嵌合構造の変形例を示している。図2及び図3に示す雌雄嵌合構造においては、両部材が互いに位置がずれて嵌合される恐れがある。例えば、図3において、雄型形状部100と雌型形状部200との一方が紙面の表裏方向にスライドして、両部材がずれて嵌合される恐れがある。そのため、図4の変形例においては、雄型形状部100に凸部130を設けると共に、雌形形状部200に凹部230が形成されている。これにより、雌雄嵌合時に、凸部130が凹部230に凹凸嵌合することによって、雄型形状部100と雌型形状部200とは、互いにずれることなく正確に位置決めされて嵌合される。なお、この凸部130及び凹部230は、両部材が、押出成形又は成形加工後に加工されるものである。
【0016】
図5は、雌雄嵌合構造の別の変形例を示している。本変形例においては、雄型形状部100の突出部110と雌型形状部200の延出部210とのそれぞれの嵌合面に、嵌合方向と平行に多数の溝140,240が形成されている。従って、雄型形状部100と雌型形状部200とが嵌合したとき、突出部110と延出部210との嵌合面は、図5に拡大断面で示すように噛合状態で結合される。これらの溝140,240の深さ及び形状は、各条件に合わせて任意に決めることができる。このようにして、溝による嵌合力又は摩擦抵抗により、組み付けが良好に行える。
【0017】
図6は、本発明の実施形態自動車用強度部材構造の強度部材と各種部材との3つの組み合わせを例示したものである。図6(a)は、CCB1と車両用空調装置の吹出口81を有する空調通路8とが上下方向に組み合わされた場合を示している。この場合、下方に配置されたCCB1に対してセンタブレス7及びステアリングサポートブラケット5が下方向から押し込まれるような嵌合構造となっている。また、サイドブラケット2の雄型形状部100の2つの突出部110は横方向に平行に設けられている。
図6(b)は、CCB1と吹出口81を有する空調通路8とが横方向(左右方向)に組み合わされた場合を示している。この場合、CCB1に対してセンタブレス7及びステアリングサポートブラケット5が横方向から押し込まれる嵌合構造となっている。また、サイドブラケット2の雄型形状部100の2つの突出部110は、縦方向に平行に設けられている。
図6(c)は、CCB1の内部に空調通路8が組み合わされた場合を示している。この場合、CCB1は、断面矩形状の筒体として押し出し成形された強度部材を使用し、CCB1には吹出口81が開口されている。センタブレス7は雌雄嵌合によって、CCB1に取り付けられ、ステアリングサポートブラケット5は下から押し込まれる嵌合構造となっている。また、サイドブラケット2の雄型形状部100は、CCB1を4隅で包み込むような形状となっている。
【0018】
図7は、本発明の自動車用強度部材構造の別の実施例を示している。本実施例では、押し出し成形されたアルミニウムブロック材よりなるCCB1の隔壁部13間の中空部分に電子制御ユニットボード(ECUボード)9を組み込んでいる。即ち、図6のE部分の拡大図で示すように、ECUボード9が隔壁部13間に挟持されている。このようにして、強度部材の中空部分の有効利用が図れる。
【0019】
図8は、本発明の自動車用強度部材構造の更に別の実施例を示している。本実施例では、CCB1が押し出し成形された複数のアルミニウムブロック材1A,1B,1Cの組み合わせによって構成されている。当然、これらのブロック材(1A,1B,1C)同志も嵌合結合されるものである。本実施例では、CCB1の中央のブロック材1Aの中空部分を空調通路8の一部であるフェースダクト通路8aとして使用するために、他のブロック材1B,1Cとは異なる形状に形成されている。図7のF部分の分解図で示すように、中央のブロック材1Aのフェースダクト通路8aには断熱材15が内張り等されると共に、フェースダクト通路8aの一方には車両用空調装置のケーシング部82が接続され、他方には、フェース吹出用のグリル83が設けられている。また、CCB1の中央のブロック材1Aには、センタブレス7が下方から嵌合結合され、ブロック材1Bにはエアバッグ用ブラケット6が上方から嵌合結合されている。ブロック材1Cには、サイドブラケット2が側方から嵌合されている。更にCCB1の上部に吹出口81を有した空調通路8が配置され、車両用空調装置のケーシング部82に接続している。
【0020】
本発明では、自動車用強度部材であるCCB1と、このCCB1に取り付けられる各種ブラケット類を含む各種部材とは、共に基本的にはアルミニウムの押し出し成形品を使用してそれを組み合わせる構造が好ましいが、各種部材を樹脂のような成形可能な材質の成形品を使って、異種材質の部品を組み合わせることも可能である。
【0021】
また、CCB1を複数のブロック材の組み合わせにより構成する場合には、例えばステアリング取付け部等のように部分的に強度部材の強度を上げたいときには、その部分に相当するブロック材の板厚や形状を変更するだけで、容易に部分的な強度アップを図ることもできる。
更に、各種車両に応じてCCB1の形状や部品の搭載姿勢が一様でない場合においても、CCBの形状や各種部材の取付構造を図6や図8に示すように容易に変えられるので、各車両に合わせることができる。
【0022】
このように本発明においては、従来ではブラケット類の加工をプレス加工で行っていたものを、強度部材であるCCBや付属の各ブラケット類を含む各種部材を押し出し成形により容易に加工できるのみならず、CCBへの各種部材の組み付けも、ネジ止めや溶接が不要のため、その組み付け工数を削減することもできる。なお、各ブロック材を組み付け後に、溶接等により別部品を追加し、その強度アップを図ることも出来る。また、嵌合部に強度アップのために溶接などを追加して施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動車用強度部材構造であるクロスカービーム(CCB)と各種部材との組み合わせ構造を説明する図である。
【図2】図1のCCBと各種部材との嵌合構造であるA〜D部のそれぞれの拡大斜視図(a)〜(d)である。
【図3】本発明の嵌合構造を説明する図である。
【図4】本発明の嵌合構造の変形例を示す図である。
【図5】本発明の嵌合構造の別の変形例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の自動車用強度部材構造のCCBと各種部材との(a)〜(c)の3つの組み合わせを例示した図である。
【図7】本発明の自動車用強度部材構造の別の実施例を示した図である。
【図8】本発明の自動車用強度部材構造の更に別の実施例を示した図である。
【図9】従来の自動車用強度部材であるCCBの配置図(a)と各種部材との組み合わせ構造を説明する図(b)である。
【符号の説明】
1…クロスカービーム(CCB)
1A,1B,1C…ブロック材
11…上側板部
12…下側板部
13…隔壁部
14…中間板部
15…断熱材
2…サイドブラケット
5…ステアリングサポートブラケット
6…エアバッグ用ブラケット
7…センタブレス
100…雄型形状部
110…突出部
120…爪部
130…凸部
140,240…溝
200…雌型形状部
210…延出部
220…爪受入部
230…凹部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile strength member structure applied to a structural member such as a cross car beam (CCB) in an instrument panel in a vehicle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 9A, a cross car beam (CCB) 1 having side rackets 2 on both sides as a structural member is laid between left and right front pillars on the back side of an instrument panel in a vehicle. I have. A steering shaft 3 having a steering wheel 31 and an airbag 4 are fixed to the CCB 1 by a steering support bracket 5 and an airbag bracket 6, respectively.
[0003]
Conventionally, such a CCB 1 generally uses a single large-diameter round pipe, and is supported by a center 7 standing upright on the floor of the vehicle. The center 7 is also fixed to the CCB 1 by a bracket. Or, it is common that they are directly welded. Conventionally, as shown in FIG. 9B, assembling (attachment) of the side bracket 2, the steering support bracket 5, the A / B bracket 6, and the centerless 7 to the CCB 1 is performed by screwing (bolting) or welding. Has been done by Therefore, man-hours such as bolting and welding are required, and the assembling property is not good. Further, the brackets need to be processed by press working, and there is a problem that the processing method is different from that of the CCB made of pipes, and the processing efficiency is poor.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide an automobile strength member structure that can reduce processing and assembling steps of an automobile strength member such as CCB.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides an automobile strength member structure described in each claim as means for solving the above-mentioned problem.
The automobile strength member structure according to claim 1 is configured such that the automobile strength member is made of an extruded aluminum block material, and various members are coupled to the automobile strength member by fitting. Thus, man-hours required for processing and assembling the strength member can be reduced.
According to a second aspect of the present invention, the strength member for a vehicle is a cross-car beam, and various members attached to the strength member for a vehicle are various brackets.
[0006]
According to a third aspect of the present invention, the various members attached to the automobile strength member are made of metal or a moldable material. In the present invention, since the assembling structure of the two members is a fitting connection, various members made of different materials can be easily attached to the strength member for automobile.
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided an automobile strength member structure in which the automobile strength member is formed by fitting and connecting a plurality of aluminum block members. It can correspond to the shape of the cross car beam according to the situation.
[0007]
In the strength member structure for a vehicle according to the fifth aspect, another component such as an electronic control unit board is mounted in a hollow portion of the strength member for a vehicle, whereby the space in the hollow portion of the block can be effectively used. it can.
The strength member structure for a vehicle according to the sixth aspect is designed to strengthen a portion of the strength member for a vehicle that requires strength. Since the strength member for automobiles is composed of a combination of block shapes, for example, when increasing the strength of a portion requiring strength, such as a steering mounting portion, the plate thickness and shape of the block in that portion are changed. Just by doing so, the reinforcement can be easily achieved.
[0008]
In the strength member structure for a vehicle according to the seventh aspect, the hollow portion of the strength member for a vehicle is used as an air conditioning passage of an air conditioner for a vehicle, whereby the air conditioning duct portion can be omitted.
In the strength member structure for a vehicle according to claim 8, one of the strength member for a vehicle and various members has a male shape portion, and the other has a female shape portion, and both are joined by a male and female fitting. In order to strengthen the connection between the two, a claw portion is formed in the male shape portion, and a claw receiving portion is formed in the female shape portion. Thereby, the strength member for automobiles and various members are firmly connected.
[0009]
According to the ninth aspect of the present invention, in order to match the joining position between the strength member for an automobile and various members, a convex portion is formed on a member having a male shape portion and a female shape portion is provided. A concave portion is formed in the member on the side, so that the two are fitted into the concave and convex portions, whereby the coupling position between the two can be accurately positioned without shifting.
In the strength member structure for an automobile according to claim 10, a large number of grooves are formed in parallel in the fitting direction of both the male shape portion and the female shape portion along the fitting direction, and the fitting surface of both is formed. The two members are meshed with each other, so that an assembling failure between the two can be eliminated due to an increase in the coupling force between the two and frictional resistance.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a description will be given of an automobile strength member structure according to an embodiment of the present invention with reference to the drawings. FIG. 1 shows an embodiment in which various members are joined by fitting to a cross car beam (CCB) 1 as a strength member for an automobile. The CCB 1 is a strength member that is arranged on the back side of the instrument panel in the vehicle and is laid between the left and right front pillars. In the present invention, the CCB 1 is made of an extruded aluminum block material. Generally, this block material is formed by integrally forming an upper plate portion 11, a lower plate portion 12, and a partition wall portion 13 connecting these components. It was done.
[0011]
The CCB 1 includes an airbag bracket 6 for attaching an airbag 4 indicated by a part A in FIG. 1, a centerless bracket 7 indicated by a part B, a steering support bracket 5 for attaching a steering shaft 3 indicated by a part C, and a D part. Various members such as the right and left side brackets 2 are connected by fitting. The side bracket 2 is a member for fixing the CCB 1 to a front pillar (not shown), and the center 7 is a member that stands on the floor of the vehicle and supports the CCB 1.
[0012]
FIG. 2 is an enlarged perspective view showing a fitting structure of each of the parts A to D in FIG. FIG. 2A shows a fitting structure of the airbag bracket 6 of the part A in FIG. 1 to the CCB 1. In this case, the male-shaped part 100 is formed in the bracket 6 for airbags, and the female-shaped part 200 is formed in CCB1. By pushing this bracket 6 as shown by the arrow in the figure, the bracket 6 Male and female are fitted with CCB1. The CCB 1 is provided with an intermediate plate portion 14 in which the upper plate portion 11 is partially removed to form the female shape portion 200.
FIG. 2B shows a fitting structure of the center 7 of the part B in FIG. 1 to the CCB 1. In this case, the male part 100 is formed on the center 7 and the female part 200 is formed on the CCB 1, and the center 7 and the CCB 1 are pressed by pushing the center 7 as shown by arrows in the drawing. And male and female are fitted. Note that the CCB 1 is provided with an intermediate plate portion 14 in which the lower plate portion 12 is partially removed to form the female shape portion 200.
[0013]
FIG. 2C shows a structure in which the steering support bracket 5 of the portion C in FIG. 1 is fitted to the CCB 1. Also in this case, the male-shaped part 100 is formed on the steering support bracket 5 and the female-shaped part 200 is formed on the CCB1, and the steering support 5 and the CCB1 are pushed together as shown by arrows in the figure. Male and female are mated.
FIG. 2D shows a fitting structure of the side bracket 2 of the portion D in FIG. 1 to the CCB 1. Also in this case, the male-shaped part 100 is formed on the side bracket 2 and the female-shaped part 200 is formed on the CCB1, and the side bracket 2 and the CCB1 are male-female-fitted by being pushed in as indicated by arrows in the drawing. Are combined.
[0014]
FIG. 3 is an enlarged view showing a male and female fitting structure of the male shape part 100 and the female shape part 200. The male-shaped part 100 has two protruding parts 110 extending in parallel at an interval, and a claw part 120 protruding outward is formed near the tips of these protruding parts 110. The female shaped portion 200 has extensions 210 extending in parallel at a slightly wider interval than the two projections 110, and receives the claw 120 of the projection 110 near the base of these extensions 210. Receiving portion 220 is formed. Therefore, when the male-shaped part 100 is pushed into the female-shaped part 200, the protruding part 110 pushes into the extension part 210 and the claw part 120 enters into the claw receiving part 220, so that the two are firmly fitted together. Is done.
Note that the nail receiving portion 220 may be formed on the male shape portion 100 side, and the nail portion 120 may be formed on the female shape portion 200 side.
[0015]
FIG. 4 shows a modification of the male and female fitting structure. In the male / female fitting structure shown in FIGS. 2 and 3, there is a possibility that both members are fitted with their positions shifted from each other. For example, in FIG. 3, there is a possibility that one of the male shape portion 100 and the female shape portion 200 slides in the front and back directions on the paper surface, and the two members are displaced and fitted. Therefore, in the modified example of FIG. 4, the convex portion 130 is provided in the male shape portion 100 and the concave portion 230 is formed in the female shape portion 200. Thus, at the time of the male and female fitting, the male part 100 and the female part 200 are accurately positioned and fitted without being shifted from each other by the convex part 130 being fitted into the concave part 230 at the time of male and female fitting. The projection 130 and the recess 230 are formed by extruding or molding both members.
[0016]
FIG. 5 shows another modification of the male and female fitting structure. In this modification, a large number of grooves 140 and 240 are formed on the respective fitting surfaces of the projecting portion 110 of the male shape portion 100 and the extension portion 210 of the female shape portion 200 in parallel with the fitting direction. ing. Therefore, when the male-shaped part 100 and the female-shaped part 200 are fitted, the fitting surfaces of the protruding part 110 and the extending part 210 are connected in an engaged state as shown in an enlarged cross section in FIG. . The depth and shape of these grooves 140 and 240 can be arbitrarily determined according to each condition. In this way, the fitting can be favorably performed by the fitting force or the frictional resistance due to the groove.
[0017]
FIG. 6 illustrates three combinations of a strength member and various members of the strength member structure for a vehicle according to the embodiment of the present invention. FIG. 6A shows a case where the CCB 1 and the air conditioning passage 8 having the air outlet 81 of the vehicle air conditioner are vertically combined. In this case, the fitting structure is such that the center 7 and the steering support bracket 5 are pushed into the CCB 1 arranged below from below. The two protrusions 110 of the male-shaped portion 100 of the side bracket 2 are provided in parallel in the lateral direction.
FIG. 6B shows a case where the CCB 1 and the air conditioning passage 8 having the air outlet 81 are combined in the lateral direction (left-right direction). In this case, the center structure 7 and the steering support bracket 5 are fitted into the CCB 1 from the lateral direction. The two protruding portions 110 of the male shape portion 100 of the side bracket 2 are provided in parallel in the vertical direction.
FIG. 6C shows a case where the air conditioning passage 8 is combined inside the CCB 1. In this case, the CCB1 uses a strength member that is extruded and formed as a tubular body having a rectangular cross section, and the CCB1 has an outlet 81 opened. The center 7 is attached to the CCB 1 by male and female fitting, and the steering support bracket 5 has a fitting structure that is pushed in from below. The male shape portion 100 of the side bracket 2 has a shape that wraps the CCB 1 at four corners.
[0018]
FIG. 7 shows another embodiment of the automotive strength member structure of the present invention. In the present embodiment, an electronic control unit board (ECU board) 9 is incorporated in a hollow portion between the partition walls 13 of the CCB 1 made of an extruded aluminum block material. That is, as shown in the enlarged view of the portion E in FIG. In this way, the hollow portion of the strength member can be effectively used.
[0019]
FIG. 8 shows still another embodiment of the automotive strength member structure of the present invention. In the present embodiment, the CCB 1 is constituted by a combination of a plurality of extruded aluminum block materials 1A, 1B and 1C. Naturally, these block materials (1A, 1B, 1C) are also fitted together. In this embodiment, since the hollow portion of the central block 1A of the CCB 1 is used as the face duct passage 8a which is a part of the air conditioning passage 8, the block 1A is formed in a different shape from the other blocks 1B and 1C. . As shown in an exploded view of a portion F in FIG. 7, a heat insulating material 15 is lined in the face duct passage 8a of the central block 1A, and a casing portion of the vehicle air conditioner is provided in one of the face duct passages 8a. 82 is connected, and the other side is provided with a grill 83 for blowing out the face. The center block 7 is fitted and coupled to the center block 1A of the CCB 1 from below, and the airbag bracket 6 is coupled to the block 1B from above. The side bracket 2 is fitted to the block 1C from the side. Further, an air conditioning passage 8 having an air outlet 81 is disposed above the CCB 1 and is connected to a casing 82 of the vehicle air conditioner.
[0020]
In the present invention, a structure in which CCB1, which is a strength member for automobiles, and various members including various brackets attached to the CCB1 are basically basically combined using an extruded aluminum product, It is also possible to combine components of different materials by using molded products of a material such as resin for various members.
[0021]
Further, when the CCB 1 is configured by a combination of a plurality of block materials, for example, when it is desired to partially increase the strength of the strength member such as a steering attachment portion, the plate thickness and shape of the block material corresponding to the portion are required. Just by changing, it is possible to easily increase the partial strength.
Furthermore, even when the shape of the CCB 1 and the mounting posture of the parts are not uniform according to various vehicles, the shape of the CCB and the mounting structure of various members can be easily changed as shown in FIGS. Can be adjusted to
[0022]
As described above, according to the present invention, not only conventionally, the processing of the brackets is performed by press working, but also various members including the CCB as the strength member and the attached brackets can be easily processed by extrusion. In addition, since screwing and welding are not required for assembling various members to the CCB, the number of assembling steps can be reduced. In addition, after assembling each block material, another part can be added by welding or the like to increase the strength. Further, welding or the like may be added to the fitting portion to increase the strength.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a combination structure of a cross car beam (CCB), which is a structure of a strength member for an automobile, and various members according to an embodiment of the present invention.
2 are enlarged perspective views (a) to (d) of parts A to D which are fitting structures of the CCB of FIG. 1 and various members.
FIG. 3 is a diagram illustrating a fitting structure according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing a modification of the fitting structure of the present invention.
FIG. 5 is a view showing another modification of the fitting structure of the present invention.
FIG. 6 is a diagram illustrating three combinations (a) to (c) of the CCB and various members of the strength member structure for an automobile according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a view showing another embodiment of the automotive strength member structure of the present invention.
FIG. 8 is a view showing still another embodiment of the automobile strength member structure of the present invention.
FIG. 9A is a layout diagram of a conventional CCB, which is a strength member for an automobile, and FIG. 9B is a diagram illustrating a combined structure of various members.
[Explanation of symbols]
1: Cross car beam (CCB)
1A, 1B, 1C Block material 11 Upper plate portion 12 Lower plate portion 13 Partition wall portion 14 Intermediate plate portion 15 Heat insulating material 2 Side bracket 5 Steering support bracket 6 Air bracket 7 100 ... male shape part 110 ... protrusion part 120 ... claw part 130 ... protrusion part 140,240 ... groove 200 ... female shape part 210 ... extension part 220 ... claw receiving part 230 ... recess