JP2004337606A - コアワイヤおよびセンサ・ガイドワイヤアセンブリ - Google Patents

コアワイヤおよびセンサ・ガイドワイヤアセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】生体内の生理学的変量の血管内測定に用いるセンサ・ガイドワイヤアセンブリ用のコアワイヤを提供すること。
【解決手段】コアワイヤ20には、それぞれが断面直径(dA〜dG)を有する異なる長手方向部分が設けられるとともに、コアワイヤ20は、センサが配置されるようになっており且つ所定数の部分(C,D,E)を含む拡径部と、前記拡径部の先端側に位置する1つまたは複数の先端側部分(F,G)と、前記拡径部の基端側に位置する1つまたは複数の基端側部分(A,B)とを備え、前記拡径部の部分の少なくとも1つは、先端側部分および基端側部分の直径よりも大きい直径を有している。拡径部に隣接する部分の直径間の比は、ほぼ1である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、生体内の生理学的変量の血管内測定に用いるコアワイヤおよびセンサ・ガイドワイヤアセンブリに関する。
本発明は、概して、生体内の生理学的変量の血管内測定に用いるガイドワイヤ上に装着されるセンサに関し、特に、そのようなガイドワイヤの形状、更には、そのようなガイドワイヤ内のコアワイヤの形状に関する。
ガイドワイヤの先端にセンサが取り付けられたセンサ・ガイドワイヤアセンブリが知られており、そのセンサは、血圧や体温のような生体内の生理学的変量を測定するのに用いられる。特許文献1(本出願人に譲渡)に、そのようなセンサ・ガイドワイヤアセンブリの一例が開示されている。特許文献1に開示のセンサガイドは、センサ要素と、電子ユニットと、センサ要素を電子ユニットに接続する信号伝送ケーブルと、その信号伝送ケーブルおよびセンサ要素を内部に配置したフレキシブルチューブと、センサガイドの内部に配置され且つフレキシブルチューブの内側でセンサガイドの全長に沿って延びる中実金属ワイヤと、中実金属ワイヤの先端に取り付けられたコイルとを備えている。コアワイヤとしても知られる中実金属ワイヤは、複数の部分に分けられており、センサ要素は、センサガイドの先端の近傍で、上記複数の部分のうちの分厚い部分(以下、拡径部と称する。)に位置している。
特許文献2(本出願人に譲渡)に、特許文献1と同様のセンサ・ガイドワイヤアセンブリが示されている。特許文献2において、コアワイヤは、フレキシブルチューブの先端から外部へと延びており、拡径部とフレキシブルチューブの先端との間に第1のコイルが設けられ、その拡径部の先端に第2のコイルが取り付けられている。
特許文献1および特許文献2において、複数のコアワイヤ部分のそれぞれは、厚さが異なるため、柔軟性もまた異なる。無論、狭く曲がりくねった血管内にセンサガイドを導入できるという点で、センサガイドワイヤにおいて柔軟性が高いことは有益である。しかしながら、コアワイヤがあまりにも柔らかいと、センサガイドを血管内で前方に押し込むことができなくなる。すなわち、センサガイドは、一定の“押し込み能”を有していなければならない。
また、センサガイドワイヤは、特に血管の鋭い湾曲部でコアワイヤに作用する機械的な応力に耐えることができなければならない。特許文献1および特許文献2では、図面に、コアワイヤの様々な部分の寸法(例えば直径)が示されていないが、本出願の出願人によって製造され、且つ登録商標PRESSUREWIREの下で販売されるこの種のセンサガイドは、拡径部の基端に隣接し且つセンサ要素を有する直径が130μmの部分と、拡径部の先端に位置する直径が90μmの部分とを有している。
米国特許第5,226,423号明細書 米国特許第6,142,958号明細書
周知のセンサガイドワイヤのこの形状は、非常に良好に機能することが知られているが、更なる改良を加えることが可能である。
したがって、本発明の目的は、センサ・ガイドワイヤアセンブリ内で使用されるコアワイヤであって、柔軟性および強度に関し、センサ・ガイドワイヤアセンブリの機械的特性を向上させることができる形状および寸法を有するコアワイヤを提供することである。
この目的は、本発明によるコアワイヤにより達成される。本発明によれば、意外にも、前述したタイプのセンサガイドワイヤの機械的強度が、センサ要素を収容する拡径部の先端側および基端側に位置する異なるコアワイヤ部分の寸法に影響されることが分かった。特に試験の結果、この拡径部の基端に隣接するコアワイヤの部分は、拡径部の先端に隣接するコアワイヤの部分と同じ直径を有していなければならないことが分かった。
以下の研究成果により、意外にも、コアワイヤの全体の強度を低下させることなく、拡径部の基端側部分の直径を小さくできることが分かった。実際に、広範な試験によれば、20μmの拡径部の基端側部分の直径を130μmから110μmまで減らすことによって、また20μmの拡径部の先端側部分の直径を90μmから110μmまで増やすことによって、センサガイドワイヤの強度が7倍高められることが分かった。
図1に示すように、前述した従来によるセンサガイドワイヤは、その先端にドーム状チップ2が設けられたコアワイヤ1と、ドーム状チップ2およびコアワイヤ1の拡径部に取り付けられたコイル3と、少なくとも1つの信号伝送ケーブル5が接続されたセンサ要素4と、コアワイヤ1の少なくとも一部を取り囲む外側チューブ6とを備えている。
図1のセンサ・ガイドワイヤアセンブリは、5つの部分7〜11に分けられている。ここで、部分11は、アセンブリの最先端部分、すなわち血管内の最も奥まで挿入される部分であり、部分7は最基端部分である。特許文献1による好ましい実施形態において、部分7は約10〜100mmであり、部分8は約1000〜2000mmであり、部分9は約200〜400mmであり、部分10は約1〜5mmであり、部分11は約10〜50mmである。センサ・ガイドワイヤアセンブリの直径は、0.25〜2mmと様々である。冠状動脈で使用する場合、その直径は、通常、0.35mmである。
センサ・ガイドワイヤアセンブリの全長に沿って延びるコアワイヤ1は、ステンレススチール等の金属、または、ニチノール(登録商標)等の超弾性金属によって形成されていることが好ましい。図1から分かるように、また、当技術分野で一般に知られているように、センサガイドワイヤの機械的特性(例えば柔軟性および強度)は、主に、コアワイヤの材料、形状、寸法によって決まる。センサガイドワイヤの機械的特性の制御の可能性を高めるため、各部分7〜11のコアワイヤに別個の厚さを与えることができる。前述したように、特許文献1は、複数の部分を有するコアワイヤを備えたセンサガイドワイヤであって、各部分の厚さが異なり、それにより、各部分の柔軟性が異なるセンサガイドワイヤを開示している。
図2は、コアワイヤ20を概略的に示している。コアワイヤの寸法が本発明の対象である。コアワイヤ20は、7つの区域、すなわち、7つの部分または位置A〜Gに分割されている。ここで、部分Aが最基端部であり、部分Gが最先端部である。
本出願に関連する上記部分は、適切な場合には、長さ及び直径によって特徴付けられる。この場合、直径は、当該部分の基端の始点部分で測定される。そのため、例えば、部分Bは直径dBおよび長さLBを有しており、部分Cは直径dCおよび長さLCを有しており、部分Dは長さLDおよび直径dDを有している。図中においては、直径が交差線を伴う円で示されている点に留意されたい。
図2に示すコアワイヤ20は、図1に示されるようなセンサ・ガイドワイヤアセンブリで使用されるようになっており、図2においては、センサ要素、信号伝送ケーブル、ドーム状チップ、コイル等の部品を組み立てて装着する前の状態で示されている。特に、図2において部分C,D,Eから成る拡径部には、センサ要素を受けるための凹部が設けられていない。そのような拡径部における凹部または窪みは、スパーク加工によって形成することができ、一方、拡径部自体は、拡径部の呼び径を有する金属ワイヤから材料を除去して、拡径部の先端側および基端側に延びるようにコアワイヤの小径部を形成することにより得られる。
以下、異なる部分A〜Gの長さ、特に直径について更に詳しく説明するが、ここで、部分Bが約0〜5mmであり、部分Cが約0〜1mmであり、部分Dが約0〜4mmであり、部分Eが約0〜1mmであり、部分Fが約0〜30mmであっても良い。したがって、図2の部分A〜Gは、図1の部分7〜11とは直接関係がない。また、本発明の対象は、一般に部分B〜Fの寸法であり、特に直径dB,dC,dF,dGである。
図1の部分7〜11の長さと図2の部分B〜Fの長さとを比較すると分かるように、本発明は、センサ要素を収容するコアワイヤの拡径部周辺の限られた部分に関するものである。
機械的な(すなわち、曲げの)視点から、コアワイヤの拡径部は、硬質であると見なすことができる。また、本発明の目的は、この拡径部の先端側および基端側の部分に適した寸法を見出すことである。そのように適した寸法を有するコアワイヤを備えたセンサガイドワイヤは、狭く曲がりくねった血管内で前方に押し出すことができる十分な硬さを有していなければならず、また、鋭い分岐部内へと挿入操作できる十分な柔軟性を有していなければならない。同時に、コアワイヤは、手術中の破損に耐え得る性能が更に向上されるような強度を有していなければならない。
前述したように、本発明において、硬質で且つ比較的短い拡径部を有する図2に示される一般的な形状を成すコアワイヤの強度は、意外にも、この拡径部の先端側および基端側の部分の直径に影響されることが分かった。この事実は、図3の検査から、定性的に理解することができる。図3は、実験装置内で、硬質と見なせる部分42を有するコアワイヤ40が、90°の鋭い湾曲部44を通じてどのように操作されるかを示している。この図から想像できるように、硬質部の先端側および基端側の部分は、硬質部が鋭い湾曲部に押し通される際に、歪みが大きくなる。また、ある限られた領域に歪が集中し、これらの限られた領域でコアワイヤが破損する虞が大きくなることも想像できる。
また、比較のため、図4は、実験装置内で硬質部が設けられていない同様のワイヤ46が、同じ90°の湾曲部44を通じてどのように操作されるかを示している。後者の場合、ワイヤに生じる歪みが広い領域にわたって分配され、破損する虞が高いことが明らかな領域は無い。ここで、図3および図4に示される状況は、血管内でのガイドワイヤの導入中に実際に起こる周知の状況を模倣しようとするものではないことを強調したい。むしろ逆に、図3および図4に示される状況は、本発明に繋がる解析の一部と見なされるべきである。
実験装置により、5つの異なるコアワイヤ形状を試験したが、これらの試験結果を詳しく示す前に、試験において、コアワイヤが中実な金属ワイヤから成り、拡径部の先端側および基端側の部分の断面が円形を成し、その直径が異なっていたことを言及しておく。これらの前提条件を用いると、試験による結論は、拡径部の先端側および基端側の部分の直径が同じでなければならないというものである。しかしながら、ここで留意したい点は、実際に異なっていたものが曲げ抵抗であったということである。拡径部の先端側および基端側の部分が異なる材料から成り機械的特性が異なっている場合、あるいは、同じ材料から成るが断面形状が異なっている場合、これに対する結論は、拡径部の先端側および基端側の部分の曲げ抵抗が同じでなければならない、ということになっていたであろう。言い換えると、図2において部分C,D,Eから成る拡径部を除去し且つ隣接する部分すなわち部分B,F同士を互いに接続する場合には、接合部をできる限り滑らかにしなければならない。すなわち、曲げ抵抗は連続的な挙動を示していなければならない。
前述したように、コアワイヤの拡径部は、小径部と比較して硬質であると見なすことができる。このことは、拡径部の特定の形状がコアワイヤの機械的特性の全体に著しく影響を与えないことを意味しており、そのため、例えば、拡径部のテーパ部分または円錐部分(すなわち、図2の部分C,E)を複数の円錐部分またはテーパ部分に分割できることを暗示している。
図5は、コアワイヤ30の好ましい第2の実施形態を示している。図2と図5とを比較すると分かるように、図2のコアワイヤ20のテーパ部分C,Eが図5のコアワイヤ30において更に別のテーパ部分に分けられているという点で、コアワイヤ30の形状は、図2に示されるコアワイヤ20と異なっている。しかしながら、本出願においては、図5のコアワイヤ30も図2のコアワイヤ20と同じ一般的な形状を成していると見なすことができ、このことは、コアワイヤ30も7つの部分すなわち部分A〜Gに分割され且つ部分Aが最基端部であり部分Gが最先端部であるという事実によって反映されている。
このように、本発明は、生体内の生理学的変量の血管内測定に用いられるセンサ・ガイドワイヤアセンブリ用のコアワイヤに関する。コアワイヤ(20,30)は、それぞれが断面直径(dA〜dG)を有する様々な長手方向部分を備えており、センサが配置されるようになっている所定数の部分(C,D,E)を含む拡径部と、前記拡径部の先端側に位置される1つまたは複数の先端側部分(F,G)と、前記拡径部の基端側に位置される1つまたは複数の基端側部分(A,B)とを備えている。この場合、前記拡径部の少なくとも1つの部分は、先端側部分および基端側部分の直径よりも大きい直径を有している。コアワイヤは、拡径部と隣り合う直径(dF,dC)間の比が1に近く、好ましくは0.95と1.05の間であることを特徴としている。
また、これは拡径部に最も近い部分の直径間の相対絶対値差が5%未満である、というように表わされても良い。
拡径部に隣接するコアワイヤの直径は等しいことが好ましい。すなわち、dC=dFであることが好ましい。
部分Eおよび部分Cは、図2に示されるように円錐形状であっても良く、あるいは、図5に示されるように、部分Eおよび部分Cの直径が部分Dに向かって連続的に且つ段階的に大きくなっても良い。
dCおよびdFにおける典型的な間隔は、間隔90〜130μmであり、拡径部の最大直径は250〜400μmである。
図2および図5に示されるように、コアワイヤは、拡径部の先端側と基端側とで対称な形状を成している。具体的には、コアワイヤの直径に関して、dC=dF、dB=dGとなっている。ここで、dBおよびdGは、拡径部の各端部から同じ距離だけ離れた部位で測定される。
ここで、その対称性は、拡径部の先端側および基端側にあるコアワイヤの限られた部分、すなわち、図2および図5においては部分Bおよび部分Fのそれぞれについて当てはまる。これらの部分の(対称性の観点から見た)当該長さは、コアワイヤの拡径部の直径によって決まるが、拡径部の直径の50倍未満であっても良い。
ここで、以下の実施例から明らかになるように、最大の曲げ強度を得るためには、コアワイヤが拡径部の先端側と基端側とで対称な形状を成していなければならないが、コアワイヤがその一部を成すセンサ・ガイドワイヤアセンブリの設計においては、他の検討材料を含ませることができることを言及しておく。例えば、ここで説明した手段においても、コアワイヤが破損して、センサガイドが1つまたは複数のコイルだけによって結合されているような場合、この破損は、拡径部の基端側ではなく先端側にあることが有益となる場合がある。その理由は、小さく曲がりくねった血管内で抜け出せなくなる可能性がある比較的大きくて硬い拡径部によって引き戻しが妨げられない場合には、ワンピース状態でセンサガイドワイヤをうまく引き戻すことが更に簡単になるかもしれないからである。したがって、特定の形状のセンサ・ガイドワイヤアセンブリの場合には、拡径部に隣接する部位の直径を等しくする一方で、拡径部の先端側および基端側に少し離れた部位の直径を僅かに異ならせて、基端側の直径が先端側の直径よりも大きくなるようにすることが適切な選択となる場合もある。図2および図5において、このことは、dC=dFおよびdB>dGであることを意味する。この場合、dBおよびdGは、拡径部の各端部から同じ距離だけ離れた部位で測定される。直径dBは、直径dGよりも約25%大きくても良い。ここで、その最終形状が非対称なコアワイヤを含むセンサガイドワイヤの場合であっても、本発明の研究の成果にしたがって、対称なコアワイヤが設計および構成作業の出発点となる。したがって、本発明は、この場合にも、当技術分野に重要な貢献を果たす。
また、本発明は、生体内の生理学的変量の血管内測定に用いられるセンサ・ガイドワイヤアセンブリに関するものである。そのようなセンサ・ガイドワイヤアセンブリの一例が図6−1および図6−2に示されている。なお、図6−2は、図6−1のX部分の拡大図である。この場合、センサガイド51はコアワイヤ52を備えている。このコアワイヤ52は、前述した教示内容にしたがって設計されており、センサガイド51の全長に沿って延びるとともに、センサ要素53が配置される拡径部を有している。ジャケットまたはスリーブ54は、センサ要素53とコアワイヤ52の拡径部の少なくとも一部とを覆っている。この拡径部の先端には、第1のコイル55が設けられている。一方、拡径部の基端には、第2のコイル56が設けられている。コアワイヤ52の一部は、フレキシブルチューブ57の内側に配置されており、第2のコイル56の基端がフレキシブルチューブ57の先端に取り付けられている。また、センサ・ガイドワイヤアセンブリは、電子ユニット(図示せず)と信号伝送ケーブル58とを備えている。信号伝送ケーブル58は、センサ要素53を電子ユニットに接続するとともに、第2のコイル56およびフレキシブルチューブ57内に配置されている。
添付図面にも示される特定の実施形態に関して本発明を説明してきたが、当業者であれば分かるように、明細書に記載され且つ特許請求の範囲に関して規定された本発明の範囲内で、多くの変形および変更が可能である。特に、コアワイヤの拡径部は、いかなる場合でも、その隣接する部分よりも厚く且つ硬質であるが、ガイドワイヤの直径の約3/4からガイドワイヤの直径までの範囲の直径を有していても良いと言える。最後の場合は、コイル、ジャケットまたはスリーブ等の部品が拡径部の周囲に設けられていない場合である。
以上、本発明を更に一般的に説明すると、ガイドワイヤの硬質部は、センサが設けられるように配置されている。硬質部は、その隣接する部分すなわち先端側部分および基端側部分と比べて硬い。先端側部分および基端側部分は、硬質部の曲げ抵抗に近い互いに等しい曲げ抵抗を有している。これは、拡径部に近い直径間の比がほぼ1である前述した本発明の実施形態にしたがって達成される。前述した実施形態において、ガイドワイヤは、1つの材料によって形成されていることが好ましい。また、他の実施形態においては、様々な部分の直径とは無関係に、先端側部分、硬質部、基端側部分の材料を適切に選択することによって、曲げ抵抗を等しくできるようにしても良い。他の実施形態は、ガイドワイヤおよび硬質部が参照符号40,42でそれぞれ示される図3の場合のように概略的に示されても良い。ここで、硬質部を1つの材料によって形成し、先端側部分および基端側部分を他の材料によって形成しても良い。また、先端側部分および基端側部分が異なる材料によって形成されても良い。
また、前述した実施形態のコアワイヤは、多数の異なる形状を有していても良く、また、多数の材料の組み合わせによって形成されても良い。
一変形例においては、先端側部分を1つの材料によって形成し、基端側部分を他の材料によって形成する。特に有利な一実施形態においては、先端側部分をニチノールによって形成し、基端側部分をステンレススチールによって形成する。
また、先端側部分を、材料の組み合わせによって形成しても良く、基材が他の材料によって覆われるように設けられることが好ましい。
曲げ抵抗に関する所要の性能は、コアワイヤの熱処理によって得ることができる。
先端側部分および基端側部分は、幾何学的な断面が異なっていても良い。この場合、例えば、中空管を形成するべく基端側部分の断面を中空とし、これにより、センサへの接続部を前記中空管内に配置できるようにしても良い。この時、基端側部分が円形断面を有し、中空管も外側の円形の外周と同心であっても良い円形断面を有していることが好ましい。
[実施例]
5つの異なるコアワイヤ形状を試験した。検査した全てのコアワイヤは、図5に示される一般的な形状を成していたが、部分B,C,F,Gにおいては直径が異なっていた。検査した全てのコアワイヤにおいては、以下の寸法を適用する。
LB=LF=2.5mm
LC=0.40mm
LD=1.85mm, dD=dE=0.275mm
LE=0.55mm
以下の表1および表2には、破損までの平均ストローク数とともに、異なるコアワイヤ形状における仕様である寸法が示されている。表1は、第1の供給業者によって提供されたコアワイヤに関する結果を示しており、また、表2は、第2の供給業者によって提供されたコアワイヤに関する結果を示している。形状毎に検査したコアワイヤの数は、5〜10個と様々である。
Figure 2004337606
Figure 2004337606
表1および表2から分かるように、コアワイヤの強度に関して最適な形状を得るには、センサ要素を収容する拡径部の周囲でコアワイヤをできる限り対称にしなければならない。特に、拡径部に隣接する部分の直径を等しくすることが重要である。すなわち、dC=dFでなければならない。また、コアワイヤの形状を最適にするためには、コアワイヤは、拡径部の周囲で対称でなければならない。すなわち、ここでは、dC=dFでなければならず、また、dB=dGでなければならないことを意味する。
従来の形状によるセンサ・ガイドワイヤアセンブリの断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるコアワイヤを概略的に示す図である。 硬質部が設けられたコアワイヤの、鋭い湾曲部での挙動を示す図である。 硬質部が無いワイヤの、鋭い湾曲部での挙動を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかるコアワイヤを概略的に示す図である。 本発明によるコアワイヤを有するセンサガイドワイヤの断面図である。 センサ要素が内部に配置されたコアワイヤの拡径部の断面図である。
符号の説明
1,20,30,40,46,52 コアワイヤ
2 ドーム状チップ
3 コイル
4,53 センサ要素
5,58 信号伝送ケーブル
6 外側チューブ
7 最基端部分
8〜10,42 部分
11 最先端部分
44 湾曲部
51 センサガイド
54 ジャケットまたはスリーブ
55 第1のコイル
56 第2のコイル
57 フレキシブルチューブ

Claims (22)

  1. 生体内の生理学的変量の血管内測定に用いられるセンサ・ガイドワイヤアセンブリ用のコアワイヤであって、長手方向に設けられた複数の部分として、センサが配置される機械的な硬質部と、前記硬質部の先端側に位置する少なくとも1つの先端側部分と、前記硬質部の基端側に位置する少なくとも1つの基端側部分とを備えたコアワイヤにおいて、
    前記硬質部に隣接する部分の曲げ抵抗間の比は、ほぼ1であり、好ましくは0.95と1.05の間であることを特徴とするコアワイヤ。
  2. 前記複数の部分はそれぞれ断面直径を有し、
    前記硬質部は、前記先端側部分の直径および前記基端側部分の直径よりも大きい直径を有する所定数の部分を含む機械的に硬質な拡径部であり、該拡径部に隣接する部分の直径間の比は、ほぼ1であり、好ましくは0.95と1.05との間であることを特徴とする請求項1に記載のコアワイヤ。
  3. 前記拡径部に最も近い部分の直径間の相対絶対値差は5%未満であることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  4. 前記拡径部に隣接するコアワイヤの直径は等しいことを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  5. 該コアワイヤは、前記拡径部の先端側と基端側とで対称な形状を成していることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  6. 該コアワイヤは、該コアワイヤの直径に関して拡径部の周囲で対称であることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  7. 前記拡径部の両端部分は円錐形状であることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  8. 前記拡径部の両端部分の直径は連続的に且つ段階的に大きくなることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  9. 前記拡径部に隣接する部分の直径は90〜130μmであることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  10. 前記拡径部の最大直径は250〜400μmであることを特徴とする請求項2に記載のコアワイヤ。
  11. 前記硬質部に隣接する部分の直径は、該硬質部の直径とほぼ同一であることを特徴とする請求項1に記載のコアワイヤ。
  12. 前記硬質部は、前記基端側部分および前記先端側部分の材料と異なる材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコアワイヤ。
  13. 該コアワイヤは、ステンレススチール、または、超弾性金属、例えばニチノール(登録商標)のような金属によって形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  14. 前記先端側部分は、ある金属によって形成され、
    前記基端側部分は、他の金属によって形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  15. 前記先端側部分はニチノールによって形成され、
    前記基端側部分はステンレススチールによって形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  16. 所要の性能を得るために前記コアワイヤの一部が熱処理されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  17. 前記先端側部分は、材料の組み合わせによって形成され、好ましくは基材が他の材料によって覆われるように設けられていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  18. 前記先端側部分および前記基端側部分が異なる幾何学的断面を有していることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  19. 前記基端側部分の断面は中空であり、これにより、前記センサへの接続部を前記基端側部分の内側に前記基端側部分に沿って配置されるようになっている請求項1〜18のいずれか1つに記載のコアワイヤ。
  20. 生体内の生理学的変量の血管内測定に用いられるセンサ・ガイドワイヤアセンブリであって、センサ要素と、電子ユニットと、前記センサ要素を前記電子ユニットに接続する信号伝送ケーブルと、前記信号伝送ケーブルと前記センサ要素とを内部に配置して成るフレキシブルチューブとを備えているセンサ・ガイドワイヤアセンブリにおいて、
    請求項1〜19のいずれか1つに記載のコアワイヤを備え、
    該コアワイヤは、該センサ・ガイドワイヤアセンブリの内側に配置されるとともに、前記フレキシブルチューブの内側でセンサガイドワイヤの全長に沿って延びていることを特徴とするセンサ・ガイドワイヤアセンブリ。
  21. 前記拡径部の先端に第1のコイルが取り付けられていることを特徴とする請求項20に記載のセンサ・ガイドワイヤアセンブリ。
  22. 前記拡径部の基端に取り付けられた第2のコイルをさらに備えていることを特徴とする請求項21に記載のセンサ・ガイドワイヤアセンブリ。
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