JP2004337035A - 薬剤放散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送風機2が設けられた装置本体1に薬剤保持取付部1bを設け、この薬剤保持体取付部1bに薬剤保持体3を取付けた薬剤放散装置で、薬剤保持体3を多量の薬剤を保持して長期間使用できるようにしても、その装置本体1を小型とすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫、忌避、消臭、芳香、防菌防黴等の目的に供する薬剤を気中に放散する薬剤放散装置、特に屋外や工場、病院、ホテルなど大空間場所等の業務用場面、産業用場面で使用する薬剤放散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示された薬剤放散装置が知られている。
この薬剤放散装置は、装置本体のチャンバ内にファンと薬剤保持体を設け、ファンを駆動することで空気を薬剤保持体を通して外部に排出することによって、その薬剤保持体が保持している薬剤を気中に放散するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−28040号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の薬剤放散装置は、薬剤保持体が装置本体内に設けてあるので、その装置本体の大きさは薬剤保持体の大きさによって決まる。
また、前述した従来の薬剤放散装置の使用期間は、薬剤保持体で保持している薬剤量によって決まり、例えば、大空間場所で長期間使用する場合には多量の薬剤を保持した薬剤保持体を用いることになる。このように多量の薬剤を保持した薬剤保持体は大型である。
このために、大空間場所で長期間使用する薬剤放散装置は、その装置本体が大型である。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであって、その目的は、薬剤保持体の大きさに関係なく小さな装置本体を用いることができるようにした薬剤放散装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、送風機2が設けてあると共に、薬剤保持体取付部1bを有する装置本体1と、
この薬剤保持体取付部1bに取付けた薬剤保持体3を備え、
前記送風機2を駆動することで薬剤保持体3に空気が流通して保持した薬剤が気中に放散されることを特徴とする薬剤放散装置である。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において薬剤保持体取付部1bに、薬剤保持体3を着脱自在に取付けた薬剤放散装置である。
【0008】
第3の発明は、第1又は第2の発明において薬剤保持体3は、薬剤を保持した保持本体3aを筒状の保護体3bで保護した形状で、
その保護体3bが薬剤保持体取付部1bに取付けられる薬剤放散装置である。
【0009】
第4の発明は、第3の発明において保持本体3aは、ハニカム状構造体で、保護体3bの軸方向に貫通した多数の通気孔3cを有する薬剤放散装置である。
【0010】
第5の発明は、第3又は第4の発明において保護体3bに保持本体3aが着脱自在に設けてある薬剤放散装置である。
【0011】
【作 用】
第1の発明によれば、装置本体1の大きさは薬剤保持体3の大きさに関係なく、薬剤保持体3の大きさを装置本体1の大きさ以上とすることができる。
よって、薬剤保持体3の大きさに関係なく小さな装置本体1を用いることができ、多量の薬剤を保持して長期間使用できる薬剤放散装置でありながら、その装置本体1を小さくすることができる。
【0012】
第2の発明によれば、装置本体1を共通として薬剤保持体3を簡単に交換することができる。
また、装置本体1を壁などの被着対象物にあらかじめ取付け、その後に薬剤保持体3を取付けできるから、その取付け作業が容易である。
【0013】
第3の発明によれば、保護体3bを持って薬剤保持体3を取り扱いできるから、その取り扱い時に薬剤が手に付着したり、保持本体3aが損傷する等を防止できる。
【0014】
第4の発明によれば、保持本体3aがハニカム状構造体であるから、薬剤保持体3は、小型軽量で多量の薬剤を保持できると共に、全面に空気が均一にスムーズに流通して薬剤を終始安定して気中に放散できる。
【0015】
第5の発明によれば、保護体3bを共通として保持本体3aを交換できるから、保護体3bを繰り返して使用できるので、薬剤保持体3が安価である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2と、前記装置本体1に取付けた薬剤保持体3で薬剤放散装置としてある。
前記装置本体1は図1と図2に示すように、送風機取付室1aと薬剤保持体取付部1bを有し、その薬剤保持体取付部1bに薬剤保持体3を取付けて送風機2を駆動することで、その薬剤保持体3に空気が流通して保持した薬剤を気中に放散するようにしてある。
前記薬剤保持体3は、薬剤保持体取付部1bに着脱自在に取付けることが好ましいが、取り外しできないように取付けても良い。
前記薬剤保持体取付部1bは、装置本体1の外面に設けてあることが好ましい。
【0017】
このようであるから、装置本体1は送風機2を取付けできる大きさであれば良く、その大きさは、薬剤保持体3の大きさに関係がないから、薬剤保持体3の大きさを装置本体1の大きさ以上にすることができる。
よって、薬剤保持体3の大きさに関係なく小さな装置本体1を用いることができるので、長期間使用できる薬剤放散装置でありながら、装置本体1を小さくすることができる。
【0018】
また、薬剤保持体3を着脱自在に取付けることで、その薬剤保持体3を簡単に交換することができる。
しかも、壁などの被着対象物に装置本体1をあらかじめ取付け、その後に薬剤保持体3を取付けできるから、その取付け作業が容易である。
例えば、多量の薬剤を保持した大重量の薬剤保持体3を用いた場合に、その薬剤保持体3を外して装置本体1のみを被着対象物に取付け、その後に薬剤保持体3を取付ければ良いから、装置本体1に薬剤保持体3を取付けた状態で被着対象物に取付ける場合に比べて取付け作業が容易である。
【0019】
次に、各部の具体形状の一例を説明するが、これに限ることはない。
前記装置本体1は、図1と図2に示すように一側面板10と他側面板11と周面板12で箱形状で、その内部が送風機取付室1aである。
前記一側面板10に第1通気部13が形成され、周面板12に第2通気部14が形成してあり、送風機2を駆動することで第1通気部13と第2通気部14に空気が流通する。この実施の形態では第1通気部13が吸込口で、第2通気部14が吐出口である。
【0020】
前記一側面板10に筒体15が一体的に設けられ、その筒体15は第1通気部13の周囲に設けてあると共に、前記薬剤保持体3が嵌合する形状、大きさで前述の薬剤保持体取付部1bを形成している。
つまり、この実施の形態では、薬剤保持体取付部1bは薬剤保持体3が着脱自在に嵌合する嵌合雌部である。
このようであるから、薬剤保持体3を嵌合することで取付けでき、引き抜くことで外すことができるので、装置本体1に薬剤保持体3を簡単に着脱することができる。
【0021】
前記装置本体1は、被着対象物に取付ける固着手段、例えば穴16を有するプレート17を備え、図1に仮想線で示すように、この穴16から固着具18を被着対象物19に固着することで装置本体1を被着対象物19に取付ける。前記穴16にひもを通して吊り下げることもできるし、壁面に固着した止め具に穴16を引っかけて取付けることもできる。
前記被着対象物は、例えば建物の内壁、外壁、床面、天井又は建具、電化製品、柱テーブルなどや、屋外の木立、地面、塀などである。
【0022】
前記送風機2は、ファン2aと、そのファン2aを駆動するモータ2bを備えている。
前記モータ2bが他側面板11に取付けられ、ファン2aが回転すると第1通気部13から空気を吸い込み、第2通気部14から吐出する。
この実施の形態では、装置本体1は電池収納室1cを有し、その電池収納室1cに収納した電池1dでモータ2bが駆動される。
【0023】
前記薬剤保持体3は、薬剤を保持した保持本体3aを筒状の保護体3bで保護したもので、その保護体3bが前記薬剤保持体取付部1bに取付けられる。
好ましくは、着脱自在に取付けられる。
例えば、保護体3bの一端部が前記筒体15に嵌合して取付けられる。つまり、保護体3bの一端部が前記嵌合雌部に嵌合する嵌合雄部である。
このようであるから、保持本体3aの表面に薬剤が付着している場合に、その保護体3bを持って薬剤保持体3を取り扱いできるから、薬剤が手に付着したりすることがない。保持本体3aが取り扱い時に損傷等することを防止できる。
【0024】
前記保持本体3aは図1と図3に示すように、ハニカム状構造体で、前記筒状の保護体3bの軸方向に貫通した多数の通気孔3cを有する。
そして、このハニカム状構造体の周囲に筒状の保護体3bを設けてハニカム状構造体を保護すると共に、補強している。
このようであるから、小型軽量で多量の薬剤を保持できると共に、全面に空気が均一にスムーズに流通して薬剤を終始安定して気中に放散できる。つまり、ハニカム状構造体は、気流の通過度が高く、薬剤の含有率が高く、重量的に軽量可能で、構造が簡単で取り扱いが容易である。
【0025】
保持本体3aがハニカム状構造体であると、保護体3b内に挿入して取付ける作業がやりづらくなるので、そのハニカム状構造体の外周面の一部分又は全面に肉厚の薄いシートを巻きつけてハニカム状構造体を固持する。
このようにすることで、保護体3b内に挿入し易くなるし、抜き出し易くなる。しかも、保護体3bの内周面との間が気密されるから、ハニカム状構造体の内部に確実に空気が流通するようになる。
【0026】
前記シートの他に、フィルム、テープ、囲い枠などを用いることができる。
それらの材料は、合成樹脂、紙、金属等である。
また、それらの表面に表面強化剤を塗布したり、研磨することができる。
【0027】
前記装置本体1の第1通気部13を有する面(一側面板10)と保持本体3aの一端面との間に空間部1eが形成してある。
例えば、この実施の形態では、保護体3bの一端部が保持本体3aの一端面よりも突出し、一端部に流路用凹陥部3dを有している。
そして、保護体3bの一端面が一側面板10に当接して流路用凹陥部3dが空間部1eを形成している。
【0028】
これによって、保持本体3aの端面(気流通過面)が第1通気部13よりも大きい場合でも、その第1通気部13と流路用凹陥部3d(空間部1e)が連通することによって、保持本体3aの全面に空気がほぼ均一に流通する。
【0029】
この実施の形態では、保護体3bの全長が筒体15の全長よりも長く、保護体3b(薬剤保持体3)が薬剤保持体取付部1bよりも突出している。
この突出寸法は、薬剤保持体3が嵌合して取付けた場合に外れることがない程度である。
【0030】
前述した実施の形態の薬剤放散装置は業務用場面、産業用場面で使用するものとして好ましい。
すなわち、本発明の薬剤放散装置の使用場面としては、一般消費者が家屋内などで使用する家庭用場面と専門業者などが工場などで使用する業務用場面、産業用場面に大別される。特に、業務用場面において、専門業者は通常、数多くの担当場所を持ち、例えば、某場所の数箇所に薬剤放散装置を取付け、薬剤保持体を装着し稼動していく、あるいは薬剤保持体を装着補充して再稼働していく、などの作業を予定された日時に処理して巡回する業務行動である。そのため、薬剤放散装置の取付け作業や薬剤保持体の装着作業などを簡単、かつ容易にし、作業効率を高めることが、専門業者にとって非常に重要なことである。
【0031】
また、業務用場面として、例えば、工場、病院、ホテルなど大空間場所や屋外レストラン、屋上ビアガーデンなど開放空間場所で使用したり、またそれらの場所で長期間にわたって継続して使用することなどから、家庭用場面に比べて当然薬剤の使用量が増大し、これに伴い薬剤を保持した薬剤保持体が大型化する。さらに、この大型化により取り扱い面で薬剤保持体の重量化や薬剤放散機能面で薬剤保持体内の空気通過性の減退化などの問題を生じ、これらも併せて解決する必要がある。
【0032】
これらのことがらを、前述の図1〜図3に示す薬剤放散装置によれば解消することが可能で、家庭用場面に使用するものに限ることはなく、業務用場面、産業用場面で使用するものとしても好ましい。
【0033】
次に、各部の他の実施の形態について説明する。
装置本体1、薬剤保持体3の外周面形状は任意である。例えば、図1〜図3に示すように矩形の外周面形状でも良いし、図示しないが円形、多角形の外周面形状でも良い。
【0034】
前記装置本体1の第1通気部13を形成した面と薬剤保持体3の保護体3bの一端面を離隔して前述の空間部1eを形成しても良い。
例えば、図4に示すように装置本体1の筒体15を、テーパ基部15aと筒状部15bを有する形状とし、保護体3bの一端面をテーパ基部15aと筒状部15bの境目に当接し、一側面板10と保持本体3aの一端面を離隔して両者の間に空間部1eを形成する。
この場合には、保持本体3aと保護体3bがほぼ同一長さとすることができる。
【0035】
前記装置本体1に薬剤保持体3を平行に取付けてあるが、角度を持たせ取付けても良い。
例えば、図5に示すように筒体15を平行に対して上向きに傾斜して取付け、薬剤保持体3を水平に対して上向きに傾斜した姿勢で取付ける。
図5においては、電池収容室1cを送風機取付室1aと左右に並設してあると共に、プレート17を上下に設けてある。
【0036】
前記装置本体1の固着手段は、前述したプレートに限ることはなく、前述の筒体15の一部分を固着手段として天井等に吊り下げて固着するようにしても良いし、前述の電池収容室1cを長くし、その電池収納室1cの下面を固着手段とし、床面に置いて固着するようにしても良い。
また、固着手段を脚片として地面に差し込むことで装置本体1を設置するようにしても良い。
【0037】
前記薬剤保持体3の保護体3bを段付き筒体として保持本体3aをより大型としても良い。
例えば、図6に示すように保護体3bを小径筒部20、テーパ筒部21、大径筒部22を有する段付き筒体とし、その小径筒部20を筒体15に嵌合して取付けると共に、大径筒部22に保持本体3aを取付ける。
【0038】
前記装置本体1の第1通気部13と筒体15(薬剤保持体取付部1b)は同心状としてあるが、偏心としても良い。
例えば、筒体15の中心が第1通気部13の中心に対して上方にずれたり、下方にずれたり、左右側方にずれるようにしても良い。
【0039】
前記筒体15内に保護体3bが嵌合して筒体15が嵌合雌部、保護体3bの一端部が嵌合雄部としたが、筒体15の外周面に保護体3bを嵌合して筒体15を嵌合雄部、保護体3bの一端部を嵌合雌部としても良い。
【0040】
前記装置本体1の薬剤保持体取付部1bと薬剤保持体3の取付部分の形状は、前述のように相互に嵌合する雄・雌形状に限ることはなく、係合凹部と係合凸部を相互に係合する形状としても良い。
例えば、装置本体1の一側面板10に一対の鉤片を直線状、又は円弧形状に設けて一対の直線状係合凹部又は一対の円弧状係合凹部を形成する。
薬剤保持体3(保護体3b)の一端部に、一対の鉤形片を直線状、又は円弧形状に設けて一対の直線状係合凸部又は、一対の円弧状係合凸部を形成する。
そして、直線状の係合凹部と直線状の係合凸部、円弧状の係合凹部と円弧状の係合凸部を係合して取付けるようにする。
また、装置本体1の一側面板10にリング状で周方向の複数位置に切欠部を有する鉤片を設け、薬剤保持体3(保護体3b)の一端面に複数の鉤形片を周方向に複数設け、この鉤形片を切欠部に挿入して若干角度回転することで鉤形片を鉤片に係合して取付けるようにしても良い。
【0041】
また、筒体15に、端面に開口した切欠凹部を周方向に間隔を置いて複数形成し、保護体3bの外周面に、前記切欠凹部に嵌合する張出片を一体的に設け、この張出片を切欠部に嵌合することで強固に取付けるようにしても良い。
【0042】
また、保護体3bに手掛け部を設け、その手掛け部を持って容易に引き出しできるようにしても良い。
【0043】
電池1dを用いずに商用電源でモータ2bを駆動するようにしても良い。
【0044】
前記送風機2のファン2aはシロッコファンであるが、そのファンはプロペラファンであっても良い。
この場合には、第2通気部14が吸込み口で、第1通気部13が吐出口とすることができる。
【0045】
前記薬剤保持体3は薬剤を収容した容器、薬剤を含有したプレートでも良い。
また、保持本体3aは、多数の粒剤等を収納した通気性容器、薬剤を含有した格子状成型物、薬剤を含有した網状成型物、薬剤を含有したシートを渦巻状にしたもの、一対の平滑シート間に波形シートを設けた段ボール紙状の素材を渦巻状としたものでも良いが、気流の通過性、薬剤含有率、重量等から前述したハニカム状構造体が好ましい。
【0046】
前記薬剤保持体3は、複数の保持本体3aを有するものとしても良い。
例えば、図7に示すように複数の保護体3bを順次嵌合連結したものとする。また、1つの保護体3b内に複数の保持本体3aを嵌合して取付ける。
このようにすれば、複数種類の薬剤を同時に放散できる。例えば、害虫防除、消臭、防菌、芳香などを任意に組み合わせできる。
【0047】
また、保護体3b内で保持本体3aを軸方向に動かないように固定しても良い。
例えば、保護体3bの内周面にリング状突起を設けたり、押さえリング体を嵌合して固定したり、接着剤で固定する。
【0048】
前述した保持本体3aの材料としては、紙類、樹脂類、化学繊維、天然繊維、炭素繊維、ガラス繊維、セラミックなどが挙げられる、その中でも紙類、紙類とその他の複合材が、薬剤の含有率が高く、しかも軽量であるから好ましい。
【0049】
前記保護体3bの形状としては、円形、菱形、四角、多面形が挙げられ、装置本体1の筒体15に嵌合し易く、抜け難い形状で、かつ保持本体3aの装着が容易である形状が望ましい。
この保護体3bの材料としては、紙類、樹脂類、金属類、木材類などが挙げられ、その中でも樹脂類、紙と樹脂の複合材が、種々の形状を一体成型でき、寸法精度が高いものが得られるなどから好ましい。
【0050】
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。
装置本体1を、送風機取付室1aを形成する本体部分と薬剤保持体取付部1bを形成する取付部分に2分割する。
このようにすれば、本体部分に異なる形状、大きさの取付部分を取付けて装置本体1とし、その大きさの異なる取付部分に大きさの異なる薬剤保持体3を取付けできる。
よって、本体部分を共通として大きさの異なる薬剤保持体3を取付けできる。
【0051】
例えば、図8に示すように本体部分30の外周面に取付部分31の内側孔32を嵌合して取付け、その取付部分31の嵌合用筒33に薬剤保持体3を嵌合して取付けるようにする。
このようにすれば、図8(a)、(b)に示すように本体部分30を共通として大きさの異なる薬剤保持体3を取付けできる。
また、本体部分30と取付部分31を別々に被着対象物に取付けできるから、その取付け作業が容易である。
【0052】
前記本体部分30と取付部分31を相互に移動可能としても良い。このようにすれば、装置本体1と薬剤保持体3を別々にして運搬、保管等する際に、図8に仮想線で示すように本体部分30に対して取付部分31を軸方向に移動して装置本体1をコンパクトにできる。
【0053】
前記薬剤保持体3は、両端部に流路用凹陥部3bをそれぞれ有することが好ましい。
例えば、図9に示すように保持本体3aよりも保護体3bを長くし、その保護体3bの軸方向両端部を保持本体3aの両端面よりも突出させ、両端部に流路用凹陥部3dを有するようにする。
図9において、保護体3bは厚肉部40と薄肉部41を有する筒状で、厚肉部40と薄肉部41の段差部42がストッパとしてある。
前記保持本体3aが薄肉部41側から挿入され、その保持本体3aが段差部42に当接し、両端部に流路用凹陥部3dをそれぞれ形成している。
【0054】
このようにすれば、一方の流路用凹陥部3dで前述の空間部1eが形成され、他方の流路用凹陥部3dで整流作用が生じて空気がスムーズに流通する。
なお、この場合に保護体3bの内周面に、図10に示すように軸方向に連続した凹凸43を形成することで、より一層整流作用が生じる。
【0055】
前述の保護体3bにおける整流作用が生じる部分(装置本体1への取付部と反対側部分)はテーパー形状に拡径して保持本体3aを出し入れし易くても良いし、径方向一方に向けて湾曲させて雨等が入りづらくしても良い。
また、前記整流作用が生じる部分を上部が長く、下部が短くなるようにして太陽光が入り難くしても良い。
【0056】
前記薬剤保持体3は、その保持本体3aが保護体3bに着脱自在であることが好ましい。
例えば、図11に示すように、保護体3bの内周面にリング状の突起45とリング状の凹部46を形成し、この保護体3b内に保持本体3aを挿入、引き出し自在とする。
前記突起45に保持本体3aの一端面を当接し、凹部46にスナップリング47を取付けて保持本体3aの他端面に接することで保持本体3aを保護体3b内に取付ける。これにより、保持本体3aの両端面が突起45、スナップリング47に密着すると共に、保持本体3aの外周面が保持体3bの内周面に密着し、空気が漏れることなくスムーズに流通する。
前記スナップリング47を外すことで、保持本体3aを引き出しする。
【0057】
図12に示すように、保護体3bを軸方向に第1筒体50と第2筒体51に分割し、かつ着脱自在に連結し、その第1筒体50と第2筒体51とで保持本体3aを挟持する。
具体的には、第1筒体50を小径部50aとテーパー部50bと大径部50cを有し、そのテーパー部50bと大径部50cの段差部を第1支持部52とする。
第2筒体51は薄肉部51aと厚肉部51bの段差部を第2支持部53とし、その薄肉部51aが大径部50cに嵌合して連結されるようにする。
そして、保持本体3aの一端面の外周縁を第1支持部52、他端面の外周縁を第2支持部53にそれぞれ接して支持する。
このようにすることで、前述と同様に保持本体3aの両端面、外周面が保護体3bの内面に密着し、空気が漏れることなくスムーズに流通する。
【0058】
図13と図14に示すように、保護体3bを周方向に開閉自在とし、図14に仮想線で示すように周方向に開放した状態で内部に保持本体3aを入れたり、出したりできるようにする。そして、閉じることで保持本体3aを保護体3bで支持する。
【0059】
具体的には、保護体3bをほぼ半円形の第1体55の一端部55aとほぼ半円形の第2体56の一端部56aを開閉自在に連結し、第1体55の他端部55bと第2体56の他端部56bを係脱自在、例えば相互に係止するのこ歯形状として円形の保護体3bにできるようにする。
前記第1体55、第2体56の軸方向中間部に薄肉部を形成して保持本体3aが嵌合する凹部57とする。
このようにすることで、前述と同様に保持本体3aの両端面、外周面が保護体3bの内面に密着し、空気が漏れることなくスムーズに流通される。
【0060】
前述した保持本体3aが着脱自在な薬剤保持体3は、本発明に係る装置本体1に取付けて使用するものには限ることはなく、任意な形状の薬剤放散装置の薬剤保持体3として利用できる。
つまり、薬剤量が多く、薬剤保持体3が大型の場合に、保護体3bに新しい保持本体3aを交換して取付けできれば、保護体3bを繰り返して使用できるから、薬剤保持体3が安価である。
【0061】
前述した各薬剤保持体3において、その保護体3bの両端部にキャップ体を着脱自在に取付けることで、未使用時に保持本体3aを密閉して薬剤が無駄に気中に自然放散することを防止できる。
例えば、図15に示すように、第1キャップ体60と第2キャップ体61を設け、この第1キャップ体60、第2キャップ体61を保護体30bの両端部に嵌合して取付ける。
【0062】
具体的には、第1キャップ体60は筒体60aとプレート60bを備え、その筒体60aが保護体3bの外周面に嵌合して取付けられ、流路用凹陥部3dがない端部にも取付けできる。
前記第2キャップ体61はプレート61aにリング状の凹部61bを形成したもので、その凹部61bを保護体3bに嵌合して取付けられ、流路用凹陥部3dがある端部に取付けできる。
【0063】
なお、前述したように第1・第2キャップ体60,61を用いて保護体3b内に密封することで、保持本体3aに薬剤を新たに保持させることが可能となる。
【0064】
前記装置本体1に、薬剤保持体3の一部分を覆う被覆体を移動自在に取付けても良い。
例えば、図16に示すように、装置本体1の筒体15に筒状の被覆体70を軸方向に移動自在に取付け、その装置本体1の取付け時、運搬時などには図16に実線で示すように被覆体70を引き込み位置として全長が長くならないようにする。
薬剤保持体3を取付けて使用する際には図16に仮想線で示すように突出位置として薬剤保持体3の一部分を覆うことで、風雨等が薬剤保持体3(保護体3b)に直接当たらないようにする。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、装置本体1の大きさは薬剤保持体3の大きさに関係なく、薬剤保持体3の大きさを装置本体1の大きさ以上とすることができる。
よって、薬剤保持体3の大きさに関係なく小さな装置本体1を用いることができ、多量の薬剤を保持して長期間使用できる薬剤放散装置でありながら、その装置本体1を小さくすることができる。
【0066】
請求項2に係る発明によれば、装置本体1を共通として薬剤保持体3を簡単に交換することができる。
また、装置本体1を壁などの被着対象物にあらかじめ取付け、その後に薬剤保持体3を取付けできるから、その取付け作業が容易である。
【0067】
請求項3に係る発明によれば、保護体3bを持って薬剤保持体3を取り扱いできるから、その取り扱い時に薬剤が手に付着したり、保持本体3aが損傷する等を防止できる。
【0068】
請求項4に係る発明によれば、保持本体3aがハニカム状構造体であるから、薬剤保持体3は、小型軽量で多量の薬剤を保持できると共に、全面に空気が均一にスムーズに流通して薬剤を終始安定して気中に放散できる。
【0069】
請求項5に係る発明によれば、保護体3bを共通として保持本体3aを交換できるから、保護体3bを繰り返して使用できるので、薬剤保持体3が安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【図2】装置本体の斜視図である。
【図3】薬剤保持体の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【図7】薬剤保持体の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【図9】薬剤保持体の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】薬剤保持体の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図12】薬剤保持体の第5の実施の形態を示す断面図である。
【図13】薬剤保持体の第6の実施の形態を示す断面図である。
【図14】図13の右側面図である。
【図15】薬剤保持体の第7の実施の形態を示す断面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態を示す薬剤放散装置の断面図である。
【符号の説明】
1…装置本体、1a…送風機取付室、1b…薬剤保持体取付部、2…送風機、3…薬剤保持体、3a…保持本体、3b…保護体。
Claims (5)
- 送風機2が設けてあると共に、薬剤保持体取付部1bを有する装置本体1と、
この薬剤保持体取付部1bに取付けた薬剤保持体3を備え、
前記送風機2を駆動することで薬剤保持体3に空気が流通して保持した薬剤が気中に放散されることを特徴とする薬剤放散装置。 - 薬剤保持体取付部1bに、薬剤保持体3を着脱自在に取付けた請求項1記載の薬剤放散装置。
- 薬剤保持体3は、薬剤を保持した保持本体3aを筒状の保護体3bで保護した形状で、
その保護体3bが薬剤保持体取付部1bに取付けられる請求項1又は2記載の薬剤放散装置。 - 保持本体3aは、ハニカム状構造体で、保護体3bの軸方向に貫通した多数の通気孔3cを有する請求項3記載の薬剤放散装置。
- 保護体3bに保持本体3aが着脱自在に設けてある請求項3又は4記載の薬剤放散装置。
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Cited By (3)
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JP2014525798A (ja) * | 2011-08-05 | 2014-10-02 | プレゼンシア | 芳香カプセル及び関連する芳香放散装置 |
JP2014230572A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | エステー株式会社 | 揮散体 |
KR20190001505A (ko) * | 2017-06-26 | 2019-01-04 | 칼 프로이덴베르크 카게 | 이동식 장치용 공기 조화 시스템의 공기 유동 경로 내에 사용하기 위한 공기 조화 장치 |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135393A patent/JP2004337035A/ja active Pending
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KR102161660B1 (ko) * | 2017-06-26 | 2020-10-05 | 칼 프로이덴베르크 카게 | 이동식 장치용 공기 조화 시스템의 공기 유동 경로 내에 사용하기 위한 공기 조화 장치 |
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