JP2004336693A - 放送番組記録方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリーズ番組のように決められたグループの番組の記録予約を行った際の、記録装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、放送番組の記録を予約して、その予約に基づいて記録を実行する場合に、番組データに基づいて検出された少なくとも第1のグループの番組の予約と、第2のグルーブの番組の予約を行い、第1のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第1の点灯手段141を点灯させ、第2のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第2の点灯手段142を点灯させる。また、それぞれのグループの再生があると、対応した点灯手段141又は142を消灯させる。
【選択図】 図1
【解決手段】所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、放送番組の記録を予約して、その予約に基づいて記録を実行する場合に、番組データに基づいて検出された少なくとも第1のグループの番組の予約と、第2のグルーブの番組の予約を行い、第1のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第1の点灯手段141を点灯させ、第2のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第2の点灯手段142を点灯させる。また、それぞれのグループの再生があると、対応した点灯手段141又は142を消灯させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば放送番組をハードディスクなどの記録媒体に記録する記録装置に適用して好適な放送番組記録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送を記録(録画)する機器として、ハードディスクを記録媒体として使用した、ハードディスク記録再生装置が実用化されている。このハードディスク記録再生装置の場合には、例えば数十Gバイトの記録容量で、数十時間のテレビジョン放送信号を記録することが可能である。記録可能な時間については、ハードディスクなどの記録媒体の記録密度の向上や、放送データの圧縮技術の向上に伴って、増大が想定される。
【0003】
このハードディスク記録再生装置において、テレビジョン番組の録画を簡単に行えるようにするために、EPG(Electric Program Guide)と称される電子番組案内データを受信するようにしたものがある。EPGデータは、デジタル衛星放送などの放送システムの場合には、放送データに付加されるようにしてあり、またアナログ放送である地上波の場合には、特定のチャンネルの映像信号のブランキング期間などに、特定の時間帯だけ付加して送るようにしてある。また、放送データの送信とは全く別に、インターネットなどの伝送手段を介してユーザ側の記録再生装置に配信するような形態もある。
【0004】
このように送信されるEPGデータを受信して、その受信したEPGデータに基づいて、テレビジョン放送の番組表を受像機の画面に表示させて、その番組表の中から録画したい番組を選択する操作を行うことで、ユーザは比較的簡単に所望の番組の録画予約が行えるという効果を有する。
【0005】
また、EPGデータに基づいた番組表を利用することで、例えば毎日決まった時間に放送される連続ドラマのようなシリーズ番組の予約を、一括して行うようなことも可能である。また、予め設定したキーワードで番組を検索して、その検索で見つかった番組の予約を自動で行うようなことも可能である。
【0006】
特許文献1には、このような電子番組データを利用して、録画予約を行うテレビジョン受信装置の一例が記載されている。また、特許文献1には、その録画予約として、複数回の連続的な番組を予約することについての記載がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−285639号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のハードディスク記録再生装置は、記録可能なテレビジョン放送番組の時間が、数十時間から数百時間と非常に大きい。従って、一度に多数の録画予約を行うことが可能であるが、その多数の録画予約に基づいて録画された番組は、できるだけ簡単に再生できるようにした方が好ましい。ところが、実際には、いつ予約されたどの番組が録画されたか等を判断するためには、録画履歴の一覧などを表示させないと判らず、必ずしも使い勝手が良いとは言えない問題があった。
【0009】
特に、ハードディスク記録再生装置のように長時間の録画が可能な記録装置の場合には、様々な形態の記録予約ができるようにしてある。例えば毎日や毎週などの決まった曜日や時間に放送される連続ドラマのようなシリーズ番組を、連続して録画予約することができる。ところが、例えば毎日や毎週のように定期的に放送されるシリーズ番組を、記録装置で録画するようにすると、記録装置には随時新しい記録番組が蓄積されることになり、ユーザから見て、何時新しい番組の記録があったのか、容易には判断できなくなってしまう問題があった。
【0010】
ここでは、シリーズ番組を予約録画する場合の問題について説明したが、連続ドラマのような番組のシリーズ予約でなくても、例えば野球中継やサッカー中継などの特定のジャンル(グループ)の放送番組を、一括して予約録画するような場合にも同様の問題がある。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、シリーズ番組のように決められたグループの番組の記録予約を行った際の、使い勝手を向上させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、放送番組の記録を予約して、その予約に基づいて記録を実行する場合に、番組データに基づいて検出された少なくとも第1のグループの番組の予約と、第2のグルーブの番組の予約を行い、第1のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第1の点灯処理により告知を行い、第2のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第2の点灯処理により告知を行うようにしたものである。
【0013】
このようにしたことで、それぞれのグループの番組の新たな記録が、それぞれの点灯処理から簡単に判るようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態によるシステム構成例を示した図である。本例においては、テレビジョン放送を録画するハードディスク記録再生装置100と、CS放送を受信するCSチューナ装置200とを接続し、さらにテレビジョン受像機300を接続する構成としてある。ハードディスク記録再生装置100は、テレビジョン放送番組を録画し再生するハードディスクが内蔵されたビデオ記録再生装置として構成してあり、このハードディスク記録再生装置100には、地上波のテレビジョン放送を受信するチューナが内蔵されて、例えば地上波用アンテナ91が接続してある。CSチューナ装置200は、CS放送を受信するチューナとしてあり、例えばパラボラアンテナ92が接続してあり、パラボラアンテナ92に取付けられたコンバータ93からCS放送の受信波が供給される。テレビジョン受像機300は、ハードディスク記録再生装置100からの映像信号と音声信号を入力して、映像の表示と音声の出力ができる手段であれば、モニタ受像機などの他の表示装置を使用しても良い。音声信号については、表示装置とは別の音声出力装置に供給して、出力させても良い。
【0016】
CSチューナ装置200は、2つのCS放送サービスを受信するように構成してあり、CSチューナ装置200で受信されたテレビジョン放送(CS放送)の映像信号と音声信号を、それぞれケーブル83,84を介してハードディスク記録再生装置100に送る。なお、2つの放送サービスは、電波を中継する通信衛星が異なる衛星であり、放送データの形式についても若干異なる。また、ハードディスク記録再生装置100とCSチューナ装置200は、それぞれの機器に用意されたデータ通信ポートをケーブル85で接続して双方向に通信できるようにしてあり、CSチューナ装置200で受信された放送データなどをハードディスク記録再生装置100に送ることができる。
【0017】
ハードディスク記録再生装置100では、内蔵された地上波のチューナで受信した地上波のテレビジョン放送番組のハードディスクへの記録と、接続されたCSチューナ装置200で受信したCS放送のテレビジョン放送番組のハードディスクへの記録とが行える。
【0018】
本例の場合には、CSチューナ装置200で受信するCS放送サービスは、デジタルデータ化された映像信号や音声信号が伝送されるデジタル放送サービスであり、これらのデータが伝送されるパケットには、EPGデータと称される電子番組データが付加されている。この電子番組データが付加されたパケットが、データ通信ポートを介してCSチューナ装置200からハードディスク記録再生装置100に送られる。
【0019】
また、このデータ通信ポート間の接続で、ハードディスク記録再生装置100側から、CSチューナ装置200の動作を制御するコントロール信号を送ることができる。このコントロール信号による指令としては、CSチューナ装置200の電源オン・オフ指令や、チャンネル切換え指令、受信する放送サービスの切換え指令などがある。但し、受信する放送サービスの切換え指令は、接続されるCSチューナ装置200の構成によっては不要である。また、直接的に動作を指示する指令ではなく、CSチューナ装置200の現在の動作状態を問い合わせる指令(例えば電源オン状態であるかスタンバイ状態であるかの問い合わせ)を送るようにしても良い。
【0020】
また、ハードディスク記録再生装置100が出力する映像信号と音声信号を、ケーブル81,82を介してテレビジョン受像機300に接続してある。テレビジョン受像機300では、ハードディスク記録再生装置100に内蔵されたハードディスクに記録された映像の表示及び音声の出力が行える。なお、図1では図示してないが、CSチューナ装置200とテレビジョン受像機300を直接接続しても良い。また、ハードディスク記録再生装置100には、CSチューナ装置200以外の映像信号源を接続して、その映像信号源から供給される映像信号及び音声信号を、ハードディスクに記録することもできる。
【0021】
次に、ハードディスク記録再生装置100の構成を、図2を参照して説明する。ハードディスク記録再生装置100に接続された地上波用アンテナ91は、装置100に内蔵された地上波用チューナ101に接続してあり、チューナ101で受信して得た地上波のテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を、切換スイッチ110の端子111に供給する。
【0022】
地上波用チューナ101での受信チャンネルについては、この記録再生装置100のコントローラ121により制御される。チューナ101で受信する地上波は、アナログ放送波であるが、予め決められた特定のチャンネルについては、1日に数回、決められた時間に、映像信号のブランキング期間へのデータの重畳などで、電子番組表を表示させるためのEPGデータを送るようにしてある。このEPGデータは、そのEPGデータが重畳されたチャンネルの案内だけでなく、その地域で受信可能なほとんどの地上波のチャンネルについての番組を案内するデータとしてある。チューナ101で受信されたEPGデータについては、コントローラ121に送るようにしてある。
【0023】
切換スイッチ110は、チューナ101の受信信号と、外部からの入力端子131,132,133,134に得られる信号とを切り換えるスイッチである。入力端子131,132は第1の入力部として使用される映像信号の入力端子及び音声信号の入力端子であり、これらの入力端子に得られる信号を、切換スイッチ110の端子112に供給する。入力端子133,134は第2の入力部として使用される映像信号の入力端子及び音声信号の入力端子であり、これらの入力端子に得られる信号を、切換スイッチ110の端子113に供給する。これらの端子111,112,113に得られる映像信号,音声信号の内の、コントローラ121の制御で選択された信号が、端子114に得られる。なお、図2では、映像信号と音声信号の供給や切換えなどが同時に行われる場合には、両信号の伝送路を1本の伝送線で示してある。
【0024】
外部からの入力部の内の、第1の入力部(入力端子131,132)については、CSチューナ装置200で受信して出力する映像信号及び音声信号が供給される専用の入力端子として使用される。但し、CSチューナを接続しない場合には、この第1の入力部に、その他の映像信号源を接続しても良い。
【0025】
第2の入力部(入力端子133,134)については、このハードディスク記録再生装置100で記録したい映像信号及び音声信号が出力される映像信号源が接続される。例えば、BSチューナやビデオテープ記録再生装置などが接続される。
【0026】
切換スイッチ110で選択された映像信号と音声信号(端子114に得られる信号)は、MPEG(Moving Picture coding Experts Group)エンコーダ102に供給して、例えばMPEG2方式で圧縮符号化されたデジタル映像データとデジタル音声データとする。このエンコーダ102に供給される信号は、アナログ信号であるので、アナログ信号をデジタルデータ化するデジタル変換についても、エンコーダ102内(あるいは別体の回路)で行うようにしてある。
【0027】
MPEGエンコーダ102で得られたMPEG2方式の映像データ及び音声データは、記録再生処理部103に供給する。記録再生処理部103は、記録手段であるハードディスク105に映像データや音声データなどを記録し再生するための処理を行う回路である。記録再生処理部103にはバッファメモリ104が接続してあり、このバッファメモリ104にデータを一時蓄積させながら、記録や再生を行うようにしてある。なお、後述する電子番組データについても、コントローラ121の制御で、ハードディスク105に記録し再生するようにしてある。ハードディスク105については、スピンドルモータにより高速回転させた状態で、ヘッドにより記録し再生する構成としてあり、例えば数十Gバイトの記録容量で、数十時間のテレビジョン放送信号を記録することが可能である。
【0028】
ハードディスク105から再生されて、記録再生処理部103で処理された映像データ及び音声データについては、MPEGデコーダ106に供給して、MPEG2方式からのデコードを行う。デコードされた映像データについては、混合器107を介してNTSCエンコーダ108に供給し、NTSC方式のアナログ映像信号として、出力端子135に供給する。デコードされた音声データについては、デジタル/アナログ変換器109でアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号を出力端子136に供給する。この出力端子135,136が、図1のケーブル81,82でテレビジョン受像機に接続される端子に相当する。
【0029】
また、本例のハードディスク記録再生装置100は、CSチューナ装置200と通信を行うためのデータ通信ポート137を備えている。このデータ通信ポート137でCSチューナ装置200側から伝送されたデータの中から、インターフェース122で必要なデータを抽出して、コントローラ121に送る構成としてある。CSチューナ装置200側から記録再生装置100に送られるデータとしては、例えば電子番組データがある。また、コントローラ121からCSチューナ装置200側に送りたいデータ(図1の説明で述べた各種指令など)を、インターフェース122を介してデータ通信ポート137から出力させるようにしてある。
【0030】
ハードディスク記録再生装置100を操作する指令については、操作キーやリモートコントロール信号の受信部(受光部)で構成される入力部123から供給される構成としてある。例えば、図示しないリモートコントロール装置から赤外線信号で操作指令が入力部123に届くと、その受信した指令をコントローラ121に送る。リモートコントロール装置やキーの操作などによる指令としては、例えば直接的に録画,再生,チャンネル切換えなどを指示する指令の他に、このハードディスク記録再生装置100に接続された受像機300での表示を参照しながら、カーソルキーや確定キーなどの操作で多機能の操作を行う、いわゆるGUI(Graphical User Interface)操作の指令もある。
【0031】
コントローラ121は、このGUI操作のための画面を生成させる処理を行った場合、その生成された画面のデータを混合器107に送り、MPEGデコーダ106が出力する映像データに混合して、出力端子135から出力される映像信号が、対応した画面が表示される映像信号となるようにしてある。
【0032】
このGUI操作のための画面以外でも、このハードディスク記録再生装置100で各種表示を行う必要がある場合には、コントローラ121が同様にその表示画面のデータを生成させて、混合器107に送るようにしてある。これらの処理で表示される画面の例については、後述する。
【0033】
またコントローラ121には、時計部124が接続してあり、時計部124で現在時刻(年月日,時分秒)をカウントした結果をコントローラ121で随時判断するようにしてある。この時計部124でカウントした日時をコントローラ121で判断して、予約された録画の実行などを行うようにしてある。時計部124でカウントする時刻については、ユーザ操作で設定や修正を行うようにしても良いが、チューナ101(又は接続されたCSチューナ装置200)で受信した信号に基づいて、時刻を自動修正するようにしても良い。
【0034】
また本例のハードディスク記録再生装置100は、装置の前面パネル部に点灯手段としての3つの発光ダイオード141,142,143を組み込んであり、コントローラ121の制御に基づいた、点灯制御部140による駆動で、この3つの発光ダイオード141〜143の点灯が、個別に制御されるようにしてある。この3つの発光ダイオード141〜143は、例えば発光する色をそれぞれ異なる色に設定してある。本例の場合には、この3つの発光ダイオード141〜143による発光で、新たな録画(具体的にはシリーズ予約)があった場合に、そのことを告知する手段として使用する。
【0035】
また本例のハードディスク記録再生装置100は、メモリカードが着脱自在に装着可能なカードスロット125を備え、カードスロット125に装着されたメモリカード126に記憶されたデータを、コントローラ121が読み出して、各種処理が行えるようにしてある。例えば、装着されたメモリカード126に静止画像データや動画像データが記憶されている場合、その画像データをコントローラ121が読み出して混合器107側に送り、この記録再生装置100に接続された受像機300に表示させることができる。或いは、メモリカード126から読み出したデータを、ハードディスク105などに記録させても良い。
【0036】
さらに本例のハードディスク記録再生装置100は、インターネットに接続するためのポート138を備えて、そのインターネット接続用ポート138で接続された通信手段を介したデータのやり取りが、インターフェース127を介してコントローラ121で行えるようにしてある。
【0037】
インターネット接続用ポート138については、例えばインターネット接続用のルータやモデムと、所定のケーブルを介して接続できるようにしてある。このインターネット接続用ポート138を介して所定のアドレスのサーバにアクセスして、電子番組データを取得することもできる。
【0038】
コントローラ121は、種々の処理により電子番組データを取得した場合に、その電子番組データを、ハードディスク105の一部の領域に保存する番組データ処理手段として機能する構成としてある。またコントローラ121は、その保存されたデータを活用して電子番組表の表示処理を行う表示制御手段としても機能する構成としてある。さらに、番組データなどに基づいて、録画予約処理を行う記録制御手段としても機能する構成としてある。コントローラ121が取得される電子番組データとしては、内蔵されたチューナ101で受信した電子番組データと、接続されたCSチューナ装置200からポート137を介して得られた電子番組データと、インターネットを介して取得した電子番組データの3種類があり、どの電子番組データを使用するかが予め設定で決められる。
【0039】
なお、コントローラ121には、不揮発性メモリ(図示せず)が接続してあり、各種設定事項を記憶するようにしてある。また、録画予約の情報についても、この不揮発性メモリに記憶させる。但し、不揮発性メモリを設けないで、ハードディスク105の一部の記録領域を代わりに使用しても良い。
【0040】
次に、本例のハードディスク記録再生装置100に接続されるCSチューナ装置200の構成を、図3を参照して説明する。
【0041】
CSチューナ装置200は、衛星放送波を受信するパラボラアンテナ92が接続してあり、アンテナ92のコンバータ93から供給される信号の中から、受信するチャンネルのデータが含まれるパケットをチューナ201で受信処理する。受信するパケットの選択は、コントローラ210により制御される。チューナ201で受信されたパケットは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調部202に供給して、受信パケットのデータをQPSK復調処理する。その復調されたデータを、エラー訂正部203に供給して、エラー訂正処理を行う。
【0042】
エラー訂正された受信データは、デマルチプレクサ204に供給し、受信パケットの中から受信するチャンネルの映像データ,音声データ,その他のデータを抽出する。その他のデータとしては、例えば電子番組データがある。この抽出処理は、コントローラ210の制御に基づいて実行され、データ処理に必要なデータの一時記憶を、接続したバッファメモリ205で行うようにしてある。
【0043】
デマルチプレクサ204で抽出された映像データと音声データは、MPEGデコーダ206に供給し、MPEG−2方式で符号化された映像データと音声データをデコードする。MPEGデコーダ206でデコードされた映像データは、混合器207を介してNTSCエンコーダ208に供給し、NTSC方式のアナログ映像信号として、出力端子221に供給する。デコードされた音声データについては、デジタル/アナログ変換器209でアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号を出力端子222に供給する。この出力端子221,222が、図1のケーブル83,84でハードディスク記録再生装置100に接続される端子に相当する。デマルチプレクサ204で抽出された電子番組データについては、コントローラ210に送るようにしてある。
【0044】
端子221から出力される映像信号については、コントローラ210で生成された各種案内表示用の画像による映像信号である場合もある。即ち、コントローラ210で生成された案内表示用の画像データを、混合器207に供給して、MPEGデコーダ206が出力する映像データに重畳させて、NTSCエンコーダ208に供給できる構成としてある。この案内表示用の画像データとしては、例えば受信したチャンネルの信号に付加された電子番組データに基づいた電子番組表を表示させる画像データがある。
【0045】
また、本例のCSチューナ装置200は、ハードディスク記録再生装置100と通信を行うためのデータ通信ポート223を備えている。このデータ通信ポート223は、専用のケーブル(図1に示したケーブル85)で、ハードディスク記録再生装置100側のデータ通信ポート137と接続される。このデータ通信ポート223を使用して送るための放送データを、デマルチプレクサ204からインターフェース211に送り、インターフェース211でポート223から出力させる形式のデータとして出力させるようにしてある。本例の場合には、受信した放送データが含まれるパケットそのもの(即ち映像データ,音声データ,EPGデータなどが含まれたデータ)を、ポート223からハードディスク記録再生装置100側に送るようにしてある。ハードディスク記録再生装置100側では、その伝送されたパケットデータの中から、EPGデータだけを抽出するようにしてある。
【0046】
また、データ通信ポート223を介してインターフェース211で、ハードディスク記録再生装置100側から送られたデータ(各種指令など)を受信した場合には、そのデータをコントローラ210に送るようにしてある。コントローラ210からインターフェース211を介してハードディスク記録再生装置100側にデータを送る場合もある。
【0047】
CSチューナ装置200を操作する指令については、操作キーやリモートコントロール信号の受信部(受光部)で構成される入力部212から供給される構成としてある。例えば、図示しないリモートコントロール装置から赤外線信号で操作指令が入力部212に届くと、その受信した指令をコントローラ210に送る。
【0048】
また、このCSチューナ装置200は、ユーザの登録情報や視聴記録などの受信契約に関するデータを保持するICカード213が装着される構成としてあり、このICカード213に記憶された情報に基づいて、コントローラ210が有料チャンネルの受信などの処理を行うようにしてある。
【0049】
さらに、このCSチューナ装置200には、電話回線の接続端子224を備え、コントローラ210からインターフェース214を介して、端子224に接続された電話回線側に、データを送ることができる。この電話回線を介して送るデータとしては、有料チャンネルの視聴記録などの受信契約に関するデータがある。
【0050】
なお、本例のCSチューナ装置200は、既に説明したように、2つの放送サービス(サービスAとサービスB)の受信が可能であり、それぞれの放送サービス毎に受信する衛星が異なるが、サービスAのチャンネルを受信している状態から、サービスBのチャンネルに切り換える場合(或いはその逆の場合)には、チューナの構成上、衛星切換え操作を行った後に、チャンネル切換え操作が必要な形式のチューナと、チャンネル切換え操作だけで放送サービスが自動的に切換わるチューナの、2つの形式のものが存在する。衛星切換え操作が必要な形式のチューナは、比較的古い形式のチューナに多く存在する。
【0051】
次に、以上説明した構成のハードディスク記録再生装置100とCSチューナ装置200とを図1に示すように接続して、ハードディスク記録再生装置100で記録(録画)や再生を行うための処理について、図4〜図8のフローチャートと、図10以降の表示例を参照して説明する。これらの処理を行うためのユーザ操作は、例えば、ハードディスク記録再生装置100に付属するリモートコントロール装置(図示せず)により行うものとする。具体的には、ハードディスク記録再生装置100の出力端子135から出力される映像(GUI操作用の映像)をテレビジョン受像機300で表示させた状態で、リモートコントロール装置のカーソルキーや決定キーなどの操作で各項目の入力を行うようにしてある。図10以降の表示例は、このGUI操作用の画面の例である。
【0052】
本例のハードディスク記録再生装置100での放送番組の録画としては、既に説明したように、記録再生装置100に内蔵されたチューナ101で受信した地上波のテレビジョン放送番組の録画と、CSチューナ装置200で受信したCS放送波のテレビジョン放送番組の録画とがある。これらの放送番組の録画を行うために、まずハードディスク記録再生装置100でセットアップを必要とする。このセットアップ処理は、コントローラ121の制御で実行され、そのセットアップされた事項については、コントローラ121に接続された不揮発性のメモリ(図示せず)やハードディスクなどに記憶(記録)される。
【0053】
図4は、このセットアップ処理の一例を示したフローチャートである。まず、ハードディスク記録再生装置100のコントローラ121は、ユーザの操作がセットアップ画面を表示させる選択であるか否か判断する(ステップS11)。このとき、セットアップ画面の表示が選択されてない場合には、他の処理に移る。セットアップ画面の表示が選択された場合には、セットアップ画面を表示させる。また、初期設定の場合には、ハードディスク記録再生装置100の電源の投入に連動して、自動的にセットアップ画面を表示させるようにしてもよい。
【0054】
図10は、このセットアップ画面の最初の表示例を示してあり、セットアップを行うメニューが表示されている。即ち、図10に示すように、画面の上側にセットアップとの表示11があり、左側にセットアップメニューの表示12がある。ここでは、メニューの中のチャンネル合わせ表示12aが選択された状態としてあり、そのチャンネル合わせ表示12aが選択されることで、右側にチャンネル合わせを行う項目の表示13が行われる。
【0055】
セットアップ画面が表示された状態で、その画面中に表示されたセットアップメニューの中のチャンネル合わせが選択されたか否か判断する(ステップS12)。チャンネル合わせが選択された場合には、さらに地上波のチャンネル合わせであるか、CSチャンネルのチャンネル合わせであるかが選択される(ステップS13)。
【0056】
図10に示すように、チャンネル合わせ表示12aを選択した状態では、チャンネル合わせを行う項目の表示13として、〔地上波チャンネル〕,〔CSチャンネル〕,〔地上波自動チャンネル合わせ〕の3つの項目が表示される。
【0057】
ここで、地上波の自動チャンネル設定が選択された場合には、ユーザ操作で、このシステムが設置された地域毎に割当てられたコード番号(地域番号)を入力させる画面を表示させて、その画面で地域番号を入力させる(ステップS14)。図12は、地域番号の入力画面の例を示した図であり、地域番号を入力する表示領域15が用意されている。
【0058】
その図12に示した表示の中に地域番号が入力されると、その地域で受信できる地上波のテレビジョン放送チャンネルの一覧を、画面に表示させる(ステップS15)。なお、地域番号毎に受信可能なチャンネル番号と放送局名のデータについては、このハードディスク記録再生装置100のコントローラ121に接続されたメモリなどに予め記憶させてある。
【0059】
図13は、地域番号の入力に基づいて表示される、受信チャンネルの確認画面の一例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示16と、表示されるチャンネル番号の一覧表示17と、放送局名の一覧表示18とを行うようにしてある。一覧表示17の中のチャンネル番号を変更することで、実際に受信時に画面中に表示されるチャンネル番号を、受信番号から変更することが可能である。このように変更できることで、いわゆるサテライト局を受信する場合に表示されるチャンネル番号を、ユーザが覚えているチャンネル番号に一致させることが可能になる。なお、地上波の場合には、EPGデータが送信されるチャンネルが、各地域毎に予め決められた特定のチャンネルだけにしてあり、この地域番号の入力でチャンネル設定を行った場合には、EPGデータを取得する際に受信するチャンネル番号も、予め用意されたデータに基づいて対応したチャンネル番号に自動的に設定されるようにしてある。
【0060】
図13に示したように、表示された受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認して、それで良い場合には、次の処理に移る。受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認して、受信できるチャンネルとして追加したいチャンネル、或いは削除したいチャンネルがある場合には、対応したユーザ操作を行う。なお、図4のフローチャートでは示してないが、ステップS14に示した地域番号の入力ではなく、1局ずつユーザ操作で登録するチャンネルを選択するようにしても良い。この1局ずつの登録時には、地上波のEPGデータを取得するチャンネルについてもユーザ操作で登録する必要がある。
【0061】
ここまでの処理で選択された受信チャンネルが、コントローラ121の制御で、チューナ201で受信できる地上波のチャンネルとなる。即ち、例えばリモートコントロール装置のチャンネルアップキーやチャンネルダウンキーを操作した場合に、その選択された受信チャンネルの中で、チャンネル番号順などに受信チャンネルが変化する。
【0062】
そして、地上波で受信するチャンネルの設定が終わると、その受信するチャンネルの中で、自動録画を行うチャンネルとして登録するチャンネルを選択する画面を表示させる(ステップS16)。ここでの自動録画は、その放送チャンネルの電子番組データをコントローラ121が判断して、予め決められ条件に一致する番組を探し出し、その捜し出した番組の録画予約を自動的に行う処理である。予め決められ条件としては、例えば、電子番組データで示される番組名や番組の案内文の中に、特定のキーワードが含まれる場合に、その番組を自動的に録画予約して、その番組を自動的にハードディスクに録画させる処理である。
【0063】
図14は、地上波の自動録画チャンネルの設定画面の例を示した図である。この例では、表示チャンネル番号の一覧表示19と、それに対応した放送局名の一覧表示20と、各チャンネル毎の自動録画の設定表示21とを行うようにしてある。自動録画の設定表示21の中の、各チャンネル毎の表示を、自動録画するかしないか選択する操作を行うことで、それぞれのチャンネル毎に設定ができる。
【0064】
このステップS16での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画を行うチャンネルとして選択されたチャンネルについては、キーワードの指定などに基づいて、一定の条件に合致する番組が見つかった場合には、コントローラ121はその番組の録画予約を自動的に行う。また、ステップS16での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画をしないチャンネルとして選択されたチャンネルについては、このような自動的な録画処理を行わない。自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルについては、ユーザ操作による録画(ここではこのような録画を自動録画と区別するために手動録画と称する)は可能である。
【0065】
また、ステップS13で、CSチャンネルのチャンネル設定であると選択された場合には、コントローラ121は、受信するチャンネル番号の入力画面を表示させ、その入力画面で受信するチャンネル番号をユーザ操作で入力させる。本例のハードディスク記録再生装置100は、この装置からCSチューナ装置200側に受信を指示することができるチャンネルとして、最大20チャンネルを設定できるようにしてある。この20チャンネルは、CSチューナ装置200で受信可能な2つの放送サービスが混在しても良い。
【0066】
図15は、CSチャンネルのチャンネル番号の入力画面の例である。この例では、チャンネル番号を入力できる領域の表示22を、1つずつ順に表示させて、チャンネル番号の入力が終わる毎に、その領域の表示22を増やしていき、最大で20個のチャンネル番号が入力できるようにしてある。図15の例では、各チャンネル番号は3桁の番号として示してある。
【0067】
ステップS17でのチャンネル番号の入力が行われて確定操作が行われると、その入力されたチャンネル番号の放送局名の一覧を表示させる(ステップS18)。このチャンネル番号と放送局名の対応については、ハードディスク記録再生装置100内に予め記憶させても良いが、接続されたCSチューナ装置200で受信したデータに基づいて得るようにしても良い。このステップS18の一覧で表示されたCS放送の受信チャンネルが、本例のハードディスク記録再生装置100で電子番組データに基づいて録画予約が可能なチャンネルになる。
【0068】
図16は、CSチャンネルのチャンネル番号の放送局名の一覧の表示例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示24と、対応した放送局名の一覧表示25と、放送サービスの一覧表示26とを行うようにしてある。既に説明したように、本例のCSチューナ装置200で受信できる放送サービスには、2種類のサービスがあり(ここではサービスAとサービスBと称する)、その放送サービス毎に電波を送信(中継)している通信衛星が異なる。
【0069】
ステップS18でのCS放送の受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認すると、次に、CS放送の受信チャンネルの中で、自動録画を行うチャンネルとして登録するチャンネルを選択する画面を表示させる(ステップS19)。ここでの自動録画は、地上波での自動録画と同じであり、その放送チャンネルの電子番組データをコントローラ121が判断して、予め決められ条件に一致する番組を探し出し、その捜し出した番組の録画予約を自動的に行う処理である。
【0070】
図17は、CSチャンネルの自動録画チャンネル設定の表示例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示27と、対応した放送局名の一覧表示28と、各チャンネル毎の自動録画の設定表示29とを行うようにしてある。自動録画の設定表示29の中の、各チャンネル毎の表示を、自動録画するかしないか選択する操作を行うことで、それぞれのチャンネル毎に設定ができる。
【0071】
ステップS19での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画を行うチャンネルとして選択されたCSチャンネルについては、キーワードの指定などに基づいて、一定の条件に合致する番組が見つかった場合には、コントローラ121はその番組の録画予約を自動的に行う。また、ステップS19での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画をしないチャンネルとして選択されたCSチャンネルについては、このような自動的な録画処理を行わない。自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルについては、電子番組表を表示させながら、そのユーザ操作により録画する番組を選択する手動録画は可能である。
【0072】
また、ステップS12で、セットアップ画面からチャンネル合わせ以外の項目が選択されたと判断した場合には、CS放送の受信に関する設定(但しチャンネル設定以外)が選択されたか否か判断し(ステップS20)、CS放送の受信設定である場合には、該当する項目を入力させる画面を表示させる(ステップS21)。
【0073】
図11は、CS放送の受信設定に関するセットアップメニューの表示例である。この例では、メニュー表示12の中から、CS設定表示12bを選択した場合としてあり、画面の右側に、CS設定に関する詳細の一覧表示14が行われている。この詳細の一覧表示14を順に説明すると、CS機能のオン・オフの表示14aと、接続されるCSチューナ装置200の製造メーカー名の表示14bと、衛星切換え送信のオン・オフの表示14cと、チューナ電源制御が連動か非連動かの表示14dと、サービスAで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14eと、サービスBで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14fと、EPGデータを取得する希望の時刻の表示14gとを行うようにしてある。
【0074】
この図11に示したCS放送の受信設定画面が表示された状態で、それぞれの表示項目を選択して、変更させる操作を行うことで、ユーザの好みの設定状態とすることができる。具体的な各項目について説明すると、CS機能のオン・オフの表示14aで、CS機能を「入」とすることで、接続されたCSチューナのコントロールが可能になり、「切」とすることで、このようなコントロールを行わない状態となる。接続されるCSチューナ装置200の製造メーカー名の表示14bで、接続されたCSチューナ装置200の製造メーカー名を正しく設定することで、正しいCSチューナの動作制御が可能になる。
【0075】
衛星切換え送信のオン・オフの表示14cで、「オン」と設定することで、CS放送サービスが異なるチャンネルにチャンネル切換えを行う場合に、衛星切換え指令がCSチューナ装置200に送られ、その後チャンネル番号の指令が送られるようになる。「オフ」と設定した場合には、CS放送サービスが異なるチャンネルにチャンネル切換えを行う場合であっても、衛星切換え指令を送ることなく、直接チャンネル番号の指令が送られるようになる。なお、衛星切換え指令を出力させる場合には、その衛星切換え指令を出力してから、チャンネル番号の指令を送るまでに、数秒の間を開ける必要がある。
【0076】
チューナ電源制御が連動か非連動かの表示14dで、「連動」と設定した場合には、ハードディスク記録再生装置100がCSチューナ装置200を作動させる必要がある場合だけ、CSチューナ装置200の電源をオン状態とし、その他の場合にはオフ状態(或いはスタンバイ状態)とするようにしてある。「非連動」と設定した場合には、ハードディスク記録再生装置100からCSチューナの電源の制御は行わない。従って、「非連動」と設定した上でCSチャンネルの録画予約などを行う場合には、CSチューナ装置200の電源を常時オン状態にしておく必要がある。
【0077】
サービスAで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14eと、サービスBで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14fについては、それぞれのサービスで最も電子番組データが良好に取得できるチャンネル番号を予め設定してある。本例の場合には、それぞれのサービス毎に用意されたプロモーションチャンネルのチャンネル番号を、このハードディスク記録再生装置100の出荷時に設定してある。但し、プロモーションチャンネルのチャンネル番号は変更される可能性があるので、そのような場合には、表示14e又は表示14fに表示されたチャンネル番号を変更するようなユーザ入力を行う。
【0078】
EPGデータを取得する希望の時刻の表示14gについては、CSチャンネルのEPGデータを取得を開始する時刻が表示されるようにしてある。CSチャンネルのEPGデータは、基本的に放送サービスを行っている時間内であれば、何時でも取得可能であるが、EPGデータの取得には、比較的長い時間が必要であり、そのEPGデータの取得時間は、できる限り録画予約された時間などと重ならないようにする必要があり、基本的にユーザが必要とする番組が放送される可能性の少ない時間を設定するのが好ましい。
【0079】
なお、画面の例は示さないが、地上波のEPGデータについても、地上波の放送の設定画面で、取得する時刻の表示を行って、設定(変更)できるようにしてある。但し、地上波のEPGデータは、現状では予め決まった時間に、1日数回だけ送信するようにしてあり、その数回の送信時間の中からだけ選択できるようにしてある。また、CSチャンネルのEPGデータとして設定できる時間帯は、この地上波のEPGデータの取得時間帯は避けるようにしてある。
【0080】
ここで、図11の表示例のEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14e,14fを変更する場合の、コントローラ121での処理例を、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、図11に示したセットアップメニューを表示させた状態で、サービスAのEPGデータの取得チャンネルを変更させる入力があるか否か判断し(ステップS31)、該当する入力がない場合には、サービスBのEPGデータの取得チャンネルを変更させる入力があるか否か判断する(ステップS32)。いずれかのサービスのEPGデータの取得チャンネルの変更入力があると、変更されたチャンネル番号を、該当するサービスでのEPGデータの取得時に受信させるチャンネルとして登録して、不揮発性メモリ又はハードディスクに記憶させ(ステップS33)、表示14e又は14fとして表示されるチャンネル番号を、その登録させたチャンネル番号に変更させる。
【0081】
このようにして、電子番組表のデータを取得するチャンネル番号が変更できることで、放送サービス側でプロモーションチャンネルのチャンネル番号などに変更があった場合でも、ユーザ操作で簡単に対処することができる。
【0082】
次に、図6のフローチャートを参照して、電子番組表を表示させるEPGデータを取得する時刻の設定を行う際の、コントローラ121での処理例を説明する。まず、EPGデータの取得時間の変更操作があると、地上波のEPGデータの取得時間の変更の操作であるか否か判断する(ステップS35)。ここで、地上波のEPGデータの取得時間の変更の場合には、予めEPGデータが送信されることが決められた複数の時間だけを候補として表示させて、その候補時間の中だけから、いずれか1つが選択できるようにしてある(ステップS36)。設定画面では、例えばEPGデータの取得を開始させる時刻だけを表示させるようにしてあるが、実際にはEPGデータの取得に比較的長い時間が必要である。そして次に、CSチャンネルのEPGデータの取得時間の変更の操作であるか否か判断する(ステップS37)。CSチャンネルのEPGデータの取得時間の変更の場合には、地上波のEPGデータを取得する時間帯と重ならない時間帯の中から、複数の候補となる時間を表示させて、その候補時間の中から、いずれか1つが選択できるようにしてある(ステップS38)。
【0083】
そして、ここまでEPGデータの取得時間の設定が行われると、そのとき設定された取得時間帯と重なる時間の録画予約が存在するか否か判断する(ステップS39)。ここで、取得時間と重なる時間の録画予約がある場合には、録画予約が重なることを示す警告の表示を、そのときのセットアップ画面上に重ねて行うようにしてある(ステップS40)。この警告の表示にはユーザからの承諾を受け付けるようにしてもよい。承諾された場合はその録画予約をキャンセルする(ステップS55)。承諾されなかった場合は、ステップS35に戻る。なお、承諾を受け付けない場合は、そのままステップS55に進む。
【0084】
このEPGデータの取得時間帯と録画予約とが重なることを警告表示から確認したユーザは、EPGデータの取得時間を変更したり、或いは録画予約時間を変更することで、正しく作動しない不具合を回避できる。
【0085】
次に、このようにしてハードディスク記録再生装置100でのセットアップが完了した後に、実際にEPGデータを取得する処理について説明する。まず、コントローラ121の制御で、地上波のEPGデータを取得する処理を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0086】
コントローラ121は、時計部124がカウントする時刻から、地上波のEPGデータを取得する時刻になったか否か判断し(ステップS41)、地上波のEPGデータを取得する時刻になるまで待機する。そして、地上波のEPGデータを取得する時刻になったと判断した場合に、予め登録された地上波のEPGデータを取得するチャンネルを、チューナ101で受信させる(ステップS42)。その受信で、EPGデータの取得を行う(ステップS43)。この取得処理を開始して、1単位のEPGデータを全て取得できたか否か判断し(ステップS44)、取得が完了するまで行う。本例の場合には、その地域で放送される全てのチャンネル(但しEPGデータがない一部のチャンネルを除く)についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータを取得する。
【0087】
そして、その1単位のEPGデータを全て取得できた場合には、その取得されたEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS45)。なお、ハードディスクへの保存は、データの取得と並行して、逐次行っても良い。
【0088】
そして、ハードディスクに保存されたEPGデータを、この記録再生装置100で利用しやすい形態のデータ構造とする整理処理を行い(ステップS46)、地上波のEPGデータ取得処理を終了する。
【0089】
なお、この図7のフローチャートに示した地上波のEPGデータの取得処理は、地上波の放送データに付加されたEPGデータを取得する処理であるが、これとは別に、本例のハードディスク記録再生装置100は、インターネットに接続できる構成としてあり、インターネットを経由して所定のサーバにアクセスして、そのサーバから送られたEPGデータを蓄積させることもできる。このインターネットを経由して取得したEPGデータであっても、放送波から抽出されたEPGデータであっても、後述する録画予約などは同じように実行できる。但し、後述するキーワード検索などを行うためには、詳しい番組案内情報が必要であり、より詳しいデータで構成されたEPGデータを利用する方が好ましい。
【0090】
次に、コントローラ121の制御で、CS放送のEPGデータを取得する処理を、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
コントローラ121は、時計部124がカウントする時刻から、CS放送のEPGデータを取得する時刻になったか否か判断し(ステップS51)、CS放送のEPGデータを取得する時刻になるまで待機する。そして、CS放送のEPGデータを取得する時刻になったと判断した場合に、現在、接続されたCSチューナ装置200の電源がオンか否か判断し(ステップS52)、CSチューナ装置200の電源がオン状態でない場合には、チューナをオンさせる指令をCSチューナ装置200に送る(ステップS53)。なお、ステップS52での電源オン状態の判断については、CSチューナ装置200との通信で、CSチューナ装置200の状態が検出できる場合には、その検出処理を行えば良い。また、CSチューナ装置200の状態が検出できない場合には、現在、CSチューナ装置200から受信データなどが供給される場合に、電源オン状態と判断し、受信データが供給されない場合に、電源オン状態でないと判断する。また、CSチューナ装置200の電源を非連動と設定してある場合には、ステップS52,S53での処理は必要ない。
【0092】
そして、ステップS52で電源オンと判断した後、及びステップS53で電源オン指令を送った後に、予め登録されたサービスA又はサービスBのプロモーションチャンネルを受信させるチャンネル切換え指令を送る(ステップS54)。ここで受信するサービスは、例えば登録された受信チャンネルの中の最もチャンネル番号が小さいものから順に受信するとすると、その最もチャンネル番号が小さいチャンネルが属するサービスとする。ここでは、チャンネル番号順に受信するものとして以下説明する。ここで、衛星切換え操作が必要なCSチューナが接続されている場合は、強制的に望む衛星に衛星切換え指令を送ってから、チャンネル切換え指令を送る必要がある。なお、コントローラ121に接続されたメモリなどに、前回衛星切換え指令を行った時の衛星情報が記憶されている場合は、その情報に基づいて、衛星切換えが必要と判断した場合にのみ衛星切換え指令を送るようにしてもよい。
【0093】
従って、最もチャンネル番号の小さなチャンネルについてのEPGデータを取得する処理を行い(ステップS55)、そのチャンネル番号についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータが取得できたか否か判断する(ステップS56)。1つのチャンネルの1週間分の電子番組表のデータを取得するのには、例えば約1分必要であり、該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できるまでステップS55での取得処理を行う。該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できたら、その1週間分のEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS57)。
【0094】
そして次に、登録された受信チャンネルの中の次に小さなチャンネル番号が、直前にEPGデータを取得したチャンネル番号と同じ放送サービスのチャンネルであるか否か判断し(ステップS58)、違う放送サービスである場合には、別の放送サービスのプロモーションチャンネルの受信に切換えさせる(ステップS59)。ここで、衛星切換え操作が必要なCSチューナが接続されている場合には、衛星切換え指令を送ってから、チャンネル切換え指令を送る必要がある。
【0095】
そして、ステップS58で同じ放送サービスであると判断した場合、及びステップS59の処理が行われた後に、そのときに取得するチャンネルについてのEPGデータを取得する処理を行い(ステップS60)、そのチャンネル番号についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータが取得できたか否か判断する(ステップS61)。該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できたら、その1週間分のEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS62)。
【0096】
このステップS58からステップS62までの処理は、受信することが登録されたチャンネルがある限り繰り返し行う。本例の場合には、最大で登録できるCS放送のチャンネル数は20個であるので、最大20回EPGデータの取得処理が行われる。登録された全てのチャンネルについてEPGデータが取得できてハードディスクに保存できた場合、CSチューナ装置200に電源オフとする指令を送り(ステップS63)、CSチューナ装置200をスタンバイ状態とする。但し、CSチューナ装置200の電源を非連動と設定してある場合には、ステップS63での処理は必要ない。
【0097】
その後、ハードディスクに保存されたEPGデータを、このハードディスク記録再生装置100で利用し易いデータ形式とするデータ整理処理を行い(ステップS64)、ここでのCS放送のEPGデータの取得処理を終了する。1つのCSチャンネルについてのEPGデータの取得に、約1分必要であるとすると、最大20チャンネルの登録が可能であるので、最大約20分受信に必要で、その後のステップS64でのデータ整理に、例えば約10分必要で、合計で約30分程度の時間が必要となる。
【0098】
図18〜図20は、このようにして取得したEPGデータに基づいて番組表を受像機300に表示させた場合の例である。図18は、時刻別番組表を表示させた例としてあり、図19は、チャンネル別番組表を表示させた例としてあり、図20は、ジャンル別番組表を表示させた例としてある。図18〜図20の例では、CSチャンネルについての番組表としてあるが、地上波のチャンネルでも同様の各種形態の表示が可能である。或いは、地上波の番組とCS放送の番組とを混在させて表示させた時刻別番組表やジャンル別番組表などを表示させるようにしても良い。また、図18〜図20は、特定の1つの時刻についての番組表の例としてあるが、本例の場合のEPGデータは1週間分蓄積されているので、1週間後までのユーザが指定した任意の時刻についての番組表が表示できる。
【0099】
図18に示した時刻別番組表の表示例について説明すると、この例では、「時刻別番組表」と示された表示30と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32と、指定された時刻でのチャンネル番号の一覧表示33と、チャンネル毎の番組名の一覧表示34と、その番組表で表示されている放送時刻の表示35とが表示されている。表示画面をスクロールさせるユーザ操作を行うことで、番組に関する一覧表示33,34の表示を、他のチャンネルに変化させることができる。
【0100】
また図18に示すように、画面の下側には、選択された番組についての詳細な表示が行われるようにしてある。即ち、一覧表示の中から選択された番組について、その番組の放送時間表示36と、放送局名表示37と、番組内容の表示38などがEPGデータに基づいて行われる。さらに、視聴者の年齢制限が必要な番組である場合に、そのことをマークで示す表示41と、1番組毎(又は1日毎)に課金処理が必要な番組(いわゆるペイ・パー・ビューやペイ・パー・デイの番組)であることをマークで示す表示42とが、それぞれ対応した番組である場合に表示されている。
【0101】
もし、CSチューナ装置200側で視聴者の年齢制限がかかった状態で、表示41で年齢制限がかかったことが示された番組を録画予約する場合には、チューナ200側で年齢制限の解除操作を行う必要がある。また、表示42で、課金処理が必要な番組であることが示された番組を録画予約する場合には、チューナ200側で課金操作を行う必要がある。
【0102】
この図18に示した表示を予約操作時にユーザが確認することで、そのハードディスク記録再生装置100での予約操作と同時に、CSチューナ装置200側でも、該当する番組に対するPPVの課金操作や、チャイルドロックの解除操作などを行うことができる。従って、CSチューナ側で必要なこれらの操作を、ユーザが忘れることなく行えるようになり、失敗なく録画できる可能性が高くなる。
【0103】
なお、図18の例では、画面上に課金やチャイルドロックを告知するマークの表示41,42で、ユーザに知らせるようにしたが、文字などでより確実に告知するようにしても良い。例えば、予約のための画面を表示させた段階では、図18の例のような表示41,42を行うようにして、その予約を確定させる操作があった段階で、画面中に「ペイ・パー・ビューの番組です。課金操作を行って下さい。」と文字で表示させたり、「チャイルドロックの解除を行わないと録画できません。」と文字で表示させるようにしても良い。
【0104】
なお、視聴年齢を制限するいわゆるチャイルドロックについては、チューナ200で予めロックを設定しておく場合と、ロックさせない設定とする場合とがある。従って、例えば記録再生装置100側で、チューナ200の状態を検知できる構成となっている場合には、ロックがかかっているか否か判断して、その判断に基づいて、ロックがかかっていた場合にだけ、チャイルドロックがかかる番組に対して録画予約が行われた際に、ロックの解除を促す表示を行うようにしても良い。
【0105】
また、ここでの処理例としては、ハードディスク記録再生装置100での録画予約操作と、チューナ装置200での課金処理又は視聴制限解除処理とを、ユーザに個別に実行させるようにしたが、ハードディスク記録再生装置100側から、これらの年齢制限解除操作や課金操作のための指令を送って、遠隔制御でこれらの処理が行われるようにしても良い。即ち、ハードディスク記録再生装置100でこれらの操作が必要な録画予約があった場合に、「課金操作が必要です。課金操作を行いますか。」と表示させて、確定操作が行われた場合に、ハードディスク記録再生装置100からチューナ200にデータを送ることで、課金処理を行うようにしても良い。視聴制限解除処理についても、同様に表示を行って、確定操作が行われた場合に、ロックを解除する暗唱番号を入力させる画面を表示させて、その入力させた暗唱番号のデータをハードディスク記録再生装置100からチューナ200に送って、ロックを解除させるようにしても良い。
【0106】
また、図18に示すように、本例の場合には、ハードディスク記録再生装置100に内蔵された地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43を、画面の左下で行うようにしてある。その場合の受信チャンネル番号と放送局名表示44を、同時に行うようにしてある。
【0107】
図19に示したチャンネル別番組表の表示例について説明すると、この例では、「チャンネル別番組表」と示された表示40と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32とがある。そして、番組表として、指定されたチャンネルでの時間毎の番組名表示46と、その番組の放送開始時間の一覧表示47と、日付表示48とが行われている。このチャンネル別番組表の場合にも、時刻別番組表の場合と同様に、表示された番組の中で特定の番組が選択されることで、その番組についての詳細表示36,37,38が行われる。また、その詳細表示される番組についての情報である年齢制限表示41と課金表示42とが必要により行われる。さらに、地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43と、その縮小表示される映像の受信チャンネル番号と放送局名表示44についても行うようにしてある。
【0108】
図20に示したジャンル別番組表の表示例について説明すると、このジャンル別番組表については、EPGデータで示されたその放送番組のジャンルのデータに基づいて、番組をジャンル別に分類し、ユーザ操作で指定されたジャンルについて、放送時刻順で表示させるものである。この例では、「ジャンル別番組表」と示された表示50と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32とがある。そして、番組表として、ジャンルの表示51と、そのジャンルでの時間毎の番組名表示52と、その番組の放送開始時間の一覧表示53と、日付表示54とが行われている。このジャンル別番組表の場合にも、時刻別番組表やチャンネル別番組表の場合と同様に、表示された番組の中で特定の番組が選択されることで、その番組についての詳細表示36,37,38が行われる。また、その詳細表示される番組についての情報である年齢制限表示41と課金表示42とが必要により行われる。さらに、地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43と、その縮小表示される映像の受信チャンネル番号と放送局名表示44についても行うようにしてある。
【0109】
このような番組表表示が行われた状態で、いずれかの番組を選択して、その選択された番組について録画予約を行うことで、該当する番組の放送時刻になると、自動的にハードディスクへの録画が開始され、番組終了時刻になると、その録画が停止する。CS放送の番組である場合には、CSチューナ装置200側でのチャンネル切換えなどのコントロールも実行される。
【0110】
録画予約を行う1つの入力方法としては、例えば図21に示したように、番組表などの番組の一覧などを表示させた状態で、ポップアップメニュー表示55を行い、そのポップアップメニュー表示の中の、「録画予約」を選択することで実行される。ポップアップメニュー表示としては、「録画予約」以外に、「再生」,「保存期間設定」,「タイトル名変更」,「消去」,「ポイント再生解除」,「リピート再生」,「閉じる」等の表示があり、それぞれの項目を選択することで、該当する指示が行える。但し、まだ録画されてない番組に対しては、再生や消去などの設定が行えないことは勿論である。この実行できない項目については、他の選択可能な項目と表示態様を変化させても良い。
【0111】
図22は、予約画面の表示例を示した図である。番組表などから特定の番組を探し出して、その番組についての予約を設定すると、例えば、図22に示した予約画面の表示画面となる。この予約画面では、予約・確認を行うことを示す表示71と、現在時刻表示32と、予約される番組タイトル表示72と、予約される日付の表示73と、開始時刻及び終了時刻の表示74と、チャンネル(放送局名)の表示75と、録画モードの表示76と、録画された番組が保存される期間の表示77とがある。予約される日付については、その番組が放送される特定の1日だけを指定することもできるが、毎週の同じ曜日、毎日、日曜を除いた毎日など、種々のパターンで日付を指定できる。放送されるその日を指定する場合には、EPGデータから得られた日付としての表示を、そのまま設定されば良いが、その他のパターンを指定する場合には、ユーザ操作が必要になる。
【0112】
そして、それぞれの項目の入力や確認を行った後に、確定ボタン表示79を選ぶ確定操作が行われると、表示された予約が確定する。また、中止ボタン表示80を選ぶ確定操作が行われると、表示された予約が中止される。
【0113】
このような予約を行う場合の1つの予約形態として、本例のハードディスク記録再生装置100の場合には、シリーズ予約を用意してある。ここでのシリーズ予約とは、例えば毎週連続して放送されるドラマなどの番組を、シリーズで一括して録画予約する処理である。
【0114】
図23は、シリーズ予約を設定する場合の表示画面の例である。このシリーズ予約の場合には、予約・確認を行うことを示す表示56と、現在時刻表示32と、予約される番組タイトル表示57と、記録モード表示58と、保存期間表示59とを行うようにしてある。
【0115】
本例の場合には、このシリーズ予約を設定する場合には、優先順位を決める必要がある。即ち、本例のハードディスク記録再生装置100では、3つのシリーズまでの録画予約を行うことが可能であり、優先順位が高い順に、シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3の3つの予約を設定できるようにしてある。図24は、このシリーズ予約の優先順位を決める画面の表示例を示した図で、シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3の3つの表示60,61,62があり、その中からユーザ操作でいずれか1つのシリーズを選択する。
【0116】
このようなシリーズ予約の操作があると、図25に示したシリーズ予約された番組の一覧表示が行われる。シリーズ予約された番組については、その番組と同じタイトルの番組が、EPGデータに基づいて探し出され、その探し出した番組の一覧表が表示される。図25の例では、予約されたシリーズについての表示として、シリーズ予約された番組名の表示63と、保存期間の表示64と、シリーズ1〜3の区別の表示67などがある。そして、EPGデータに基づいて探し出された一覧表示として、放送日時の表示65と、番組名の表示66とがある。ここでは、EPGデータで得られた番組名として、放送回数のデータについても付加されており、その放送回数のデータ(#2,#3などの表示)を、番組名の末尾に付加して表示させてある。
【0117】
このようにして、シリーズ録画予約が行われると、該当する番組がEPGデータで探し出されると、自動的に録画予約が行われる。シリーズ録画予約された番組が、記録手段であるハードディスク105に録画された場合には、記録制御手段であるコントローラ121は、点灯制御部140に指令を送って、3つの発光ダイオード141〜143の内の、該当するシリーズに対応した発光ダイオードを点灯させるようにしてある。即ち本例の場合には、3つの発光ダイオード141〜143は、この記録再生装置100で録画予約が可能な3つのシリーズ予約(シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3)に対応しており、録画予約に基づいて各シリーズの番組が録画された場合に、対応した発光ダイオードを点灯させる。
【0118】
図9は、コントローラ121の制御に基づいて実行される、発光ダイオード141〜143の点灯処理を示したフローチャートである。コントローラ121は、例えばハードディスクに何からの録画があった場合などに、シリーズ1の新規録画があるか否か判断し(ステップS131)、新規録画がある場合に、発光ダイオード141を点灯させる(ステップS132)。また、ステップ131でシリーズ1の新規録画がないと判断した場合には、シリーズ2の新規録画があるか否か判断し(ステップS133)、新規録画がある場合に、発光ダイオード142を点灯させる(ステップS134)。また、ステップ133でシリーズ2の新規録画がないと判断した場合には、シリーズ3の新規録画があるか否か判断し(ステップS135)、新規録画がある場合に、発光ダイオード143を点灯させる(ステップS136)。ステップS135でシリーズ3についても新規録画がない場合には、ここでの処理を終了し、次に何らかの録画があるまで待機する。
【0119】
そして、ステップS132,S134,S136で発光ダイオードが点灯した場合には、コントローラ121は、混合器107側に送る映像データで、シリーズ録画があることを告知する表示を行うようにし、接続された受像機300の画面に、シリーズ録画告知を、文字や図形などで表示させる(ステップS137)。例えば、画面中の隅などに、新規録画があることを示す「NEW」との表示を、行う。その後、発光ダイオードを点灯させたシリーズの録画番組の再生があるか否か判断し(ステップS138)、該当する再生がある場合には、そのシリーズに対応した発光ダイオードを消灯させる(ステップS139)。この消灯処理を行った場合には、ステップS137で行った画面中の録画告知表示についてもない状態とする。或いは画面中の録画告知表示についは、表示を開始してから所定の時間が経過すると自動的に消えるようにしても良い。
【0120】
なお、ステップS138での判断とステップS139での消灯については、例えば、新たに録画があった番組について、一部でも再生があると、その番組が再生されたと判断して消灯させる。或いは、新たに録画された番組ではなくても、その番組と同じシリーズの録画番組についての再生があると、そのシリーズの発光ダイオードを消灯させても良い。
【0121】
また、ここでは、3つの発光手段を設けた例について説明したが、シリーズ予約が2つ可能な構成である場合には、2つの発光手段を設ければ良く、シリーズ予約が4つ以上可能な構成である場合には、4つ以上の発光手段を設ければ良い。
【0122】
なお、自動的な録画予約としては、このシリーズ予約の他に、例えばユーザが指定したキーワードに基づいて自動的に番組を探し出して予約する処理や、予めユーザが設定したジャンルの番組について自動的に予約する処理などがある。ここで、このようなキーワードやジャンルなどの指定で、自動的な録画予約を行う際にも、それぞれのグループの録画予約毎に各発光手段を割り当てて、同様の処理を行うようにしても良い。具体的には、例えば、特定のキーワードやジャンルなどで番組表から検出された番組について録画予約を行うようにしてあった場合に、そのグループの番組についての新たな録画があると、そのグループに対応した発光手段を点灯させて、その番組(又はグループ内の他の番組)についての再生があると、消灯させれば良い。
【0123】
このような自動的な録画予約を行う上で、候補となる番組は、図4のフローチャートに示したステップS16,S19で設定された、自動録画チャンネルとして選択されたチャンネルの番組だけであり、自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルから、候補番組を探し出す処理は行われない。
【0124】
このように自動録画を行うチャンネルを、予めユーザ操作で自由に設定できることで、ユーザが必要な番組が放送される可能性が高いチャンネルを予め設定しておけば、ユーザが好みの番組が自動的に録画予約される可能性が高くなり、自動録画予約が精度良く行えるようになる。この場合、自動録画を行うチャンネルの設定は、EPGデータを取得するチャンネルや受信可能なチャンネルの設定とは別であるので、より良好に自動録画が行えることになる。また、受信状態が悪いチャンネルなどを予め自動録画チャンネルが除外するようにすることで、受信状態の悪いチャンネルの番組が自動録画されることを阻止できる。
【0125】
なお、ここでは自動録画予約を行うチャンネルについての設定では、これらの自動的に録画予約が行われる全ての処理を一括して設定するようにしたが、例えばシリーズ予約の自動予約を行うチャンネルの設定と、キーワード検索に基づいて自動予約を行うチャンネルの設定のように、自動録画予約をモード毎に、個別に実行するチャンネルを細かく設定できるようにしても良い。
【0126】
なお、上述した実施の形態では、ハードディスクを記録媒体として使用した記録再生装置に適用した例としたが、その他の各種記録(記憶)媒体を使用した記録装置に適用しても良い。
【0127】
また、上述した実施の形態では、記録再生装置に内蔵されたチューナについても、上述した実施の形態では、アナログの地上波のテレビジョン放送を受信するチューナとしたが、例えばデジタル地上波を受信するチューナなど、その他の受信形態のチューナであっても良い。また、CS放送の受信を行うチューナを記録装置とは別体として構成したが、CS放送受信用などの内蔵されたチューナとは別のチャンネルを受信するチューナを、ハードディスク記録装置などの記録装置と一体化しても良い。CS放送受信用のチューナではなく、BS放送受信用のチューナであっても良い。或いは、CS放送とBS放送の両方を受信するチューナであっても良い。
【0128】
また、上述した実施の形態では、別体のチューナと記録再生装置との間では、アナログ信号に変換された映像信号及び音声信号を伝送するようにしたが、チューナで受信されたデジタル映像データや音声データを、そのまま記録再生装置に伝送して記録させるようにしても良い。
【0129】
また、上述した実施の形態では、記録再生装置に別体のテレビジョン受像機を接続する構成としたが、受像機内に本例のような処理構成の記録再生装置を内蔵させても良い。
【0130】
また、上述例のような専用のチューナや記録装置を用意するのではなく、例えば各種データ処理を行うパーソナルコンピュータ装置に、本例での記録装置に相当する大容量の記録(記憶)装置と、チューナに相当する受信処理を行うボードやカードなどを装着(接続)させた構成として、EPGデータの取得や放送データの記録処理の制御を行うソフトウェア(プログラム)を、パーソナルコンピュータ装置に実装させて、同様の録画処理(記録処理)を行うようにしても良い。
【0131】
また、上述した実施の形態では、一般のテレビジョン放送を受信して録画する場合を例として説明したが、例えばラジオ放送や各種データ放送などの他の放送データの記録を、同様なEPGデータの取得処理に基づいて行うようにしても良い。
【0132】
【発明の効果】
本発明によると、それぞれのグループの番組の新たな記録が、それぞれのグループに割当てられた点灯から簡単に判るようになる。従って、いちいち記録履歴などを見なくても、ユーザは迅速に各グループの番組の新たな記録があることが判り、記録装置の使い勝手が向上する。
【0133】
また、各点灯手段が点灯した状態で、各点灯手段に割当てられたグループの記録番組の再生があると、対応した点灯手段を消灯させるようにしたことで、点灯手段を消灯させる操作が必要なく、より記録装置の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるハードディスク記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるチューナ装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるセットアップ処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態による番組表取得チャンネル変更処理例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態によるEPGデータ取得時間設定処理例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態による地上波の番組表取得処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態によるCS放送の番組表取得処理例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約による録画の告知処理例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態によるセットアップメニューの表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるセットアップメニューの他の表示例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル確認時の表示例を示す説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル自動録画チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図15】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図16】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル確認時の表示例を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル自動録画チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図18】本発明の一実施の形態による時刻別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図19】本発明の一実施の形態によるチャンネル別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図20】本発明の一実施の形態によるジャンル別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図21】本発明の一実施の形態によるポップアップメニューの表示例を示す説明図である。
【図22】本発明の一実施の形態による予約画面の表示例を示す説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約画面の表示例を示す説明図である。
【図24】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約画面の表示例を示す説明図である。
【図25】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約一覧画面の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
81〜85…接続ケーブル、91…地上波用アンテナ、92…衛星用パラボラアンテナ、93…コンバータ、100…ハードディスク記録再生装置、101…地上波用チューナ、102…MPEGエンコーダ、102a…アナログ/デジタル変換器、103…記録再生処理部、104…バッファメモリ、105…ハードディスク、106…MPEGデコーダ、107…混合器、108…NTSCエンコーダ、109…デジタル/アナログ変換器、110…切換スイッチ、121…コントローラ、122…インターフェース、123…入力部、124…時計部、125…カードスロット、126…メモリカード、127…インターフェース、131,132,133,134…入力端子、135,136…出力端子、137…データ通信ポート、138…インターネット接続用ポート、140…点灯制御部、141,142,143…発光ダイオード、200…CSチューナ装置、201…チューナ、202…QPSK復調部、203…エラー訂正部、204…デマルチプレクサ、205…バッファメモリ、206…MPEGデコーダ、207…混合器、208…NTSCエンコーダ、209…デジタル/アナログ変換器、210…コントローラ、211…インターフェース、212…入力部、213…ICカード、221,222…出力端子、223…データ通信ポート、300…テレビジョン受像機
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば放送番組をハードディスクなどの記録媒体に記録する記録装置に適用して好適な放送番組記録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送を記録(録画)する機器として、ハードディスクを記録媒体として使用した、ハードディスク記録再生装置が実用化されている。このハードディスク記録再生装置の場合には、例えば数十Gバイトの記録容量で、数十時間のテレビジョン放送信号を記録することが可能である。記録可能な時間については、ハードディスクなどの記録媒体の記録密度の向上や、放送データの圧縮技術の向上に伴って、増大が想定される。
【0003】
このハードディスク記録再生装置において、テレビジョン番組の録画を簡単に行えるようにするために、EPG(Electric Program Guide)と称される電子番組案内データを受信するようにしたものがある。EPGデータは、デジタル衛星放送などの放送システムの場合には、放送データに付加されるようにしてあり、またアナログ放送である地上波の場合には、特定のチャンネルの映像信号のブランキング期間などに、特定の時間帯だけ付加して送るようにしてある。また、放送データの送信とは全く別に、インターネットなどの伝送手段を介してユーザ側の記録再生装置に配信するような形態もある。
【0004】
このように送信されるEPGデータを受信して、その受信したEPGデータに基づいて、テレビジョン放送の番組表を受像機の画面に表示させて、その番組表の中から録画したい番組を選択する操作を行うことで、ユーザは比較的簡単に所望の番組の録画予約が行えるという効果を有する。
【0005】
また、EPGデータに基づいた番組表を利用することで、例えば毎日決まった時間に放送される連続ドラマのようなシリーズ番組の予約を、一括して行うようなことも可能である。また、予め設定したキーワードで番組を検索して、その検索で見つかった番組の予約を自動で行うようなことも可能である。
【0006】
特許文献1には、このような電子番組データを利用して、録画予約を行うテレビジョン受信装置の一例が記載されている。また、特許文献1には、その録画予約として、複数回の連続的な番組を予約することについての記載がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−285639号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のハードディスク記録再生装置は、記録可能なテレビジョン放送番組の時間が、数十時間から数百時間と非常に大きい。従って、一度に多数の録画予約を行うことが可能であるが、その多数の録画予約に基づいて録画された番組は、できるだけ簡単に再生できるようにした方が好ましい。ところが、実際には、いつ予約されたどの番組が録画されたか等を判断するためには、録画履歴の一覧などを表示させないと判らず、必ずしも使い勝手が良いとは言えない問題があった。
【0009】
特に、ハードディスク記録再生装置のように長時間の録画が可能な記録装置の場合には、様々な形態の記録予約ができるようにしてある。例えば毎日や毎週などの決まった曜日や時間に放送される連続ドラマのようなシリーズ番組を、連続して録画予約することができる。ところが、例えば毎日や毎週のように定期的に放送されるシリーズ番組を、記録装置で録画するようにすると、記録装置には随時新しい記録番組が蓄積されることになり、ユーザから見て、何時新しい番組の記録があったのか、容易には判断できなくなってしまう問題があった。
【0010】
ここでは、シリーズ番組を予約録画する場合の問題について説明したが、連続ドラマのような番組のシリーズ予約でなくても、例えば野球中継やサッカー中継などの特定のジャンル(グループ)の放送番組を、一括して予約録画するような場合にも同様の問題がある。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、シリーズ番組のように決められたグループの番組の記録予約を行った際の、使い勝手を向上させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、放送番組の記録を予約して、その予約に基づいて記録を実行する場合に、番組データに基づいて検出された少なくとも第1のグループの番組の予約と、第2のグルーブの番組の予約を行い、第1のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第1の点灯処理により告知を行い、第2のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第2の点灯処理により告知を行うようにしたものである。
【0013】
このようにしたことで、それぞれのグループの番組の新たな記録が、それぞれの点灯処理から簡単に判るようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態によるシステム構成例を示した図である。本例においては、テレビジョン放送を録画するハードディスク記録再生装置100と、CS放送を受信するCSチューナ装置200とを接続し、さらにテレビジョン受像機300を接続する構成としてある。ハードディスク記録再生装置100は、テレビジョン放送番組を録画し再生するハードディスクが内蔵されたビデオ記録再生装置として構成してあり、このハードディスク記録再生装置100には、地上波のテレビジョン放送を受信するチューナが内蔵されて、例えば地上波用アンテナ91が接続してある。CSチューナ装置200は、CS放送を受信するチューナとしてあり、例えばパラボラアンテナ92が接続してあり、パラボラアンテナ92に取付けられたコンバータ93からCS放送の受信波が供給される。テレビジョン受像機300は、ハードディスク記録再生装置100からの映像信号と音声信号を入力して、映像の表示と音声の出力ができる手段であれば、モニタ受像機などの他の表示装置を使用しても良い。音声信号については、表示装置とは別の音声出力装置に供給して、出力させても良い。
【0016】
CSチューナ装置200は、2つのCS放送サービスを受信するように構成してあり、CSチューナ装置200で受信されたテレビジョン放送(CS放送)の映像信号と音声信号を、それぞれケーブル83,84を介してハードディスク記録再生装置100に送る。なお、2つの放送サービスは、電波を中継する通信衛星が異なる衛星であり、放送データの形式についても若干異なる。また、ハードディスク記録再生装置100とCSチューナ装置200は、それぞれの機器に用意されたデータ通信ポートをケーブル85で接続して双方向に通信できるようにしてあり、CSチューナ装置200で受信された放送データなどをハードディスク記録再生装置100に送ることができる。
【0017】
ハードディスク記録再生装置100では、内蔵された地上波のチューナで受信した地上波のテレビジョン放送番組のハードディスクへの記録と、接続されたCSチューナ装置200で受信したCS放送のテレビジョン放送番組のハードディスクへの記録とが行える。
【0018】
本例の場合には、CSチューナ装置200で受信するCS放送サービスは、デジタルデータ化された映像信号や音声信号が伝送されるデジタル放送サービスであり、これらのデータが伝送されるパケットには、EPGデータと称される電子番組データが付加されている。この電子番組データが付加されたパケットが、データ通信ポートを介してCSチューナ装置200からハードディスク記録再生装置100に送られる。
【0019】
また、このデータ通信ポート間の接続で、ハードディスク記録再生装置100側から、CSチューナ装置200の動作を制御するコントロール信号を送ることができる。このコントロール信号による指令としては、CSチューナ装置200の電源オン・オフ指令や、チャンネル切換え指令、受信する放送サービスの切換え指令などがある。但し、受信する放送サービスの切換え指令は、接続されるCSチューナ装置200の構成によっては不要である。また、直接的に動作を指示する指令ではなく、CSチューナ装置200の現在の動作状態を問い合わせる指令(例えば電源オン状態であるかスタンバイ状態であるかの問い合わせ)を送るようにしても良い。
【0020】
また、ハードディスク記録再生装置100が出力する映像信号と音声信号を、ケーブル81,82を介してテレビジョン受像機300に接続してある。テレビジョン受像機300では、ハードディスク記録再生装置100に内蔵されたハードディスクに記録された映像の表示及び音声の出力が行える。なお、図1では図示してないが、CSチューナ装置200とテレビジョン受像機300を直接接続しても良い。また、ハードディスク記録再生装置100には、CSチューナ装置200以外の映像信号源を接続して、その映像信号源から供給される映像信号及び音声信号を、ハードディスクに記録することもできる。
【0021】
次に、ハードディスク記録再生装置100の構成を、図2を参照して説明する。ハードディスク記録再生装置100に接続された地上波用アンテナ91は、装置100に内蔵された地上波用チューナ101に接続してあり、チューナ101で受信して得た地上波のテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を、切換スイッチ110の端子111に供給する。
【0022】
地上波用チューナ101での受信チャンネルについては、この記録再生装置100のコントローラ121により制御される。チューナ101で受信する地上波は、アナログ放送波であるが、予め決められた特定のチャンネルについては、1日に数回、決められた時間に、映像信号のブランキング期間へのデータの重畳などで、電子番組表を表示させるためのEPGデータを送るようにしてある。このEPGデータは、そのEPGデータが重畳されたチャンネルの案内だけでなく、その地域で受信可能なほとんどの地上波のチャンネルについての番組を案内するデータとしてある。チューナ101で受信されたEPGデータについては、コントローラ121に送るようにしてある。
【0023】
切換スイッチ110は、チューナ101の受信信号と、外部からの入力端子131,132,133,134に得られる信号とを切り換えるスイッチである。入力端子131,132は第1の入力部として使用される映像信号の入力端子及び音声信号の入力端子であり、これらの入力端子に得られる信号を、切換スイッチ110の端子112に供給する。入力端子133,134は第2の入力部として使用される映像信号の入力端子及び音声信号の入力端子であり、これらの入力端子に得られる信号を、切換スイッチ110の端子113に供給する。これらの端子111,112,113に得られる映像信号,音声信号の内の、コントローラ121の制御で選択された信号が、端子114に得られる。なお、図2では、映像信号と音声信号の供給や切換えなどが同時に行われる場合には、両信号の伝送路を1本の伝送線で示してある。
【0024】
外部からの入力部の内の、第1の入力部(入力端子131,132)については、CSチューナ装置200で受信して出力する映像信号及び音声信号が供給される専用の入力端子として使用される。但し、CSチューナを接続しない場合には、この第1の入力部に、その他の映像信号源を接続しても良い。
【0025】
第2の入力部(入力端子133,134)については、このハードディスク記録再生装置100で記録したい映像信号及び音声信号が出力される映像信号源が接続される。例えば、BSチューナやビデオテープ記録再生装置などが接続される。
【0026】
切換スイッチ110で選択された映像信号と音声信号(端子114に得られる信号)は、MPEG(Moving Picture coding Experts Group)エンコーダ102に供給して、例えばMPEG2方式で圧縮符号化されたデジタル映像データとデジタル音声データとする。このエンコーダ102に供給される信号は、アナログ信号であるので、アナログ信号をデジタルデータ化するデジタル変換についても、エンコーダ102内(あるいは別体の回路)で行うようにしてある。
【0027】
MPEGエンコーダ102で得られたMPEG2方式の映像データ及び音声データは、記録再生処理部103に供給する。記録再生処理部103は、記録手段であるハードディスク105に映像データや音声データなどを記録し再生するための処理を行う回路である。記録再生処理部103にはバッファメモリ104が接続してあり、このバッファメモリ104にデータを一時蓄積させながら、記録や再生を行うようにしてある。なお、後述する電子番組データについても、コントローラ121の制御で、ハードディスク105に記録し再生するようにしてある。ハードディスク105については、スピンドルモータにより高速回転させた状態で、ヘッドにより記録し再生する構成としてあり、例えば数十Gバイトの記録容量で、数十時間のテレビジョン放送信号を記録することが可能である。
【0028】
ハードディスク105から再生されて、記録再生処理部103で処理された映像データ及び音声データについては、MPEGデコーダ106に供給して、MPEG2方式からのデコードを行う。デコードされた映像データについては、混合器107を介してNTSCエンコーダ108に供給し、NTSC方式のアナログ映像信号として、出力端子135に供給する。デコードされた音声データについては、デジタル/アナログ変換器109でアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号を出力端子136に供給する。この出力端子135,136が、図1のケーブル81,82でテレビジョン受像機に接続される端子に相当する。
【0029】
また、本例のハードディスク記録再生装置100は、CSチューナ装置200と通信を行うためのデータ通信ポート137を備えている。このデータ通信ポート137でCSチューナ装置200側から伝送されたデータの中から、インターフェース122で必要なデータを抽出して、コントローラ121に送る構成としてある。CSチューナ装置200側から記録再生装置100に送られるデータとしては、例えば電子番組データがある。また、コントローラ121からCSチューナ装置200側に送りたいデータ(図1の説明で述べた各種指令など)を、インターフェース122を介してデータ通信ポート137から出力させるようにしてある。
【0030】
ハードディスク記録再生装置100を操作する指令については、操作キーやリモートコントロール信号の受信部(受光部)で構成される入力部123から供給される構成としてある。例えば、図示しないリモートコントロール装置から赤外線信号で操作指令が入力部123に届くと、その受信した指令をコントローラ121に送る。リモートコントロール装置やキーの操作などによる指令としては、例えば直接的に録画,再生,チャンネル切換えなどを指示する指令の他に、このハードディスク記録再生装置100に接続された受像機300での表示を参照しながら、カーソルキーや確定キーなどの操作で多機能の操作を行う、いわゆるGUI(Graphical User Interface)操作の指令もある。
【0031】
コントローラ121は、このGUI操作のための画面を生成させる処理を行った場合、その生成された画面のデータを混合器107に送り、MPEGデコーダ106が出力する映像データに混合して、出力端子135から出力される映像信号が、対応した画面が表示される映像信号となるようにしてある。
【0032】
このGUI操作のための画面以外でも、このハードディスク記録再生装置100で各種表示を行う必要がある場合には、コントローラ121が同様にその表示画面のデータを生成させて、混合器107に送るようにしてある。これらの処理で表示される画面の例については、後述する。
【0033】
またコントローラ121には、時計部124が接続してあり、時計部124で現在時刻(年月日,時分秒)をカウントした結果をコントローラ121で随時判断するようにしてある。この時計部124でカウントした日時をコントローラ121で判断して、予約された録画の実行などを行うようにしてある。時計部124でカウントする時刻については、ユーザ操作で設定や修正を行うようにしても良いが、チューナ101(又は接続されたCSチューナ装置200)で受信した信号に基づいて、時刻を自動修正するようにしても良い。
【0034】
また本例のハードディスク記録再生装置100は、装置の前面パネル部に点灯手段としての3つの発光ダイオード141,142,143を組み込んであり、コントローラ121の制御に基づいた、点灯制御部140による駆動で、この3つの発光ダイオード141〜143の点灯が、個別に制御されるようにしてある。この3つの発光ダイオード141〜143は、例えば発光する色をそれぞれ異なる色に設定してある。本例の場合には、この3つの発光ダイオード141〜143による発光で、新たな録画(具体的にはシリーズ予約)があった場合に、そのことを告知する手段として使用する。
【0035】
また本例のハードディスク記録再生装置100は、メモリカードが着脱自在に装着可能なカードスロット125を備え、カードスロット125に装着されたメモリカード126に記憶されたデータを、コントローラ121が読み出して、各種処理が行えるようにしてある。例えば、装着されたメモリカード126に静止画像データや動画像データが記憶されている場合、その画像データをコントローラ121が読み出して混合器107側に送り、この記録再生装置100に接続された受像機300に表示させることができる。或いは、メモリカード126から読み出したデータを、ハードディスク105などに記録させても良い。
【0036】
さらに本例のハードディスク記録再生装置100は、インターネットに接続するためのポート138を備えて、そのインターネット接続用ポート138で接続された通信手段を介したデータのやり取りが、インターフェース127を介してコントローラ121で行えるようにしてある。
【0037】
インターネット接続用ポート138については、例えばインターネット接続用のルータやモデムと、所定のケーブルを介して接続できるようにしてある。このインターネット接続用ポート138を介して所定のアドレスのサーバにアクセスして、電子番組データを取得することもできる。
【0038】
コントローラ121は、種々の処理により電子番組データを取得した場合に、その電子番組データを、ハードディスク105の一部の領域に保存する番組データ処理手段として機能する構成としてある。またコントローラ121は、その保存されたデータを活用して電子番組表の表示処理を行う表示制御手段としても機能する構成としてある。さらに、番組データなどに基づいて、録画予約処理を行う記録制御手段としても機能する構成としてある。コントローラ121が取得される電子番組データとしては、内蔵されたチューナ101で受信した電子番組データと、接続されたCSチューナ装置200からポート137を介して得られた電子番組データと、インターネットを介して取得した電子番組データの3種類があり、どの電子番組データを使用するかが予め設定で決められる。
【0039】
なお、コントローラ121には、不揮発性メモリ(図示せず)が接続してあり、各種設定事項を記憶するようにしてある。また、録画予約の情報についても、この不揮発性メモリに記憶させる。但し、不揮発性メモリを設けないで、ハードディスク105の一部の記録領域を代わりに使用しても良い。
【0040】
次に、本例のハードディスク記録再生装置100に接続されるCSチューナ装置200の構成を、図3を参照して説明する。
【0041】
CSチューナ装置200は、衛星放送波を受信するパラボラアンテナ92が接続してあり、アンテナ92のコンバータ93から供給される信号の中から、受信するチャンネルのデータが含まれるパケットをチューナ201で受信処理する。受信するパケットの選択は、コントローラ210により制御される。チューナ201で受信されたパケットは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調部202に供給して、受信パケットのデータをQPSK復調処理する。その復調されたデータを、エラー訂正部203に供給して、エラー訂正処理を行う。
【0042】
エラー訂正された受信データは、デマルチプレクサ204に供給し、受信パケットの中から受信するチャンネルの映像データ,音声データ,その他のデータを抽出する。その他のデータとしては、例えば電子番組データがある。この抽出処理は、コントローラ210の制御に基づいて実行され、データ処理に必要なデータの一時記憶を、接続したバッファメモリ205で行うようにしてある。
【0043】
デマルチプレクサ204で抽出された映像データと音声データは、MPEGデコーダ206に供給し、MPEG−2方式で符号化された映像データと音声データをデコードする。MPEGデコーダ206でデコードされた映像データは、混合器207を介してNTSCエンコーダ208に供給し、NTSC方式のアナログ映像信号として、出力端子221に供給する。デコードされた音声データについては、デジタル/アナログ変換器209でアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号を出力端子222に供給する。この出力端子221,222が、図1のケーブル83,84でハードディスク記録再生装置100に接続される端子に相当する。デマルチプレクサ204で抽出された電子番組データについては、コントローラ210に送るようにしてある。
【0044】
端子221から出力される映像信号については、コントローラ210で生成された各種案内表示用の画像による映像信号である場合もある。即ち、コントローラ210で生成された案内表示用の画像データを、混合器207に供給して、MPEGデコーダ206が出力する映像データに重畳させて、NTSCエンコーダ208に供給できる構成としてある。この案内表示用の画像データとしては、例えば受信したチャンネルの信号に付加された電子番組データに基づいた電子番組表を表示させる画像データがある。
【0045】
また、本例のCSチューナ装置200は、ハードディスク記録再生装置100と通信を行うためのデータ通信ポート223を備えている。このデータ通信ポート223は、専用のケーブル(図1に示したケーブル85)で、ハードディスク記録再生装置100側のデータ通信ポート137と接続される。このデータ通信ポート223を使用して送るための放送データを、デマルチプレクサ204からインターフェース211に送り、インターフェース211でポート223から出力させる形式のデータとして出力させるようにしてある。本例の場合には、受信した放送データが含まれるパケットそのもの(即ち映像データ,音声データ,EPGデータなどが含まれたデータ)を、ポート223からハードディスク記録再生装置100側に送るようにしてある。ハードディスク記録再生装置100側では、その伝送されたパケットデータの中から、EPGデータだけを抽出するようにしてある。
【0046】
また、データ通信ポート223を介してインターフェース211で、ハードディスク記録再生装置100側から送られたデータ(各種指令など)を受信した場合には、そのデータをコントローラ210に送るようにしてある。コントローラ210からインターフェース211を介してハードディスク記録再生装置100側にデータを送る場合もある。
【0047】
CSチューナ装置200を操作する指令については、操作キーやリモートコントロール信号の受信部(受光部)で構成される入力部212から供給される構成としてある。例えば、図示しないリモートコントロール装置から赤外線信号で操作指令が入力部212に届くと、その受信した指令をコントローラ210に送る。
【0048】
また、このCSチューナ装置200は、ユーザの登録情報や視聴記録などの受信契約に関するデータを保持するICカード213が装着される構成としてあり、このICカード213に記憶された情報に基づいて、コントローラ210が有料チャンネルの受信などの処理を行うようにしてある。
【0049】
さらに、このCSチューナ装置200には、電話回線の接続端子224を備え、コントローラ210からインターフェース214を介して、端子224に接続された電話回線側に、データを送ることができる。この電話回線を介して送るデータとしては、有料チャンネルの視聴記録などの受信契約に関するデータがある。
【0050】
なお、本例のCSチューナ装置200は、既に説明したように、2つの放送サービス(サービスAとサービスB)の受信が可能であり、それぞれの放送サービス毎に受信する衛星が異なるが、サービスAのチャンネルを受信している状態から、サービスBのチャンネルに切り換える場合(或いはその逆の場合)には、チューナの構成上、衛星切換え操作を行った後に、チャンネル切換え操作が必要な形式のチューナと、チャンネル切換え操作だけで放送サービスが自動的に切換わるチューナの、2つの形式のものが存在する。衛星切換え操作が必要な形式のチューナは、比較的古い形式のチューナに多く存在する。
【0051】
次に、以上説明した構成のハードディスク記録再生装置100とCSチューナ装置200とを図1に示すように接続して、ハードディスク記録再生装置100で記録(録画)や再生を行うための処理について、図4〜図8のフローチャートと、図10以降の表示例を参照して説明する。これらの処理を行うためのユーザ操作は、例えば、ハードディスク記録再生装置100に付属するリモートコントロール装置(図示せず)により行うものとする。具体的には、ハードディスク記録再生装置100の出力端子135から出力される映像(GUI操作用の映像)をテレビジョン受像機300で表示させた状態で、リモートコントロール装置のカーソルキーや決定キーなどの操作で各項目の入力を行うようにしてある。図10以降の表示例は、このGUI操作用の画面の例である。
【0052】
本例のハードディスク記録再生装置100での放送番組の録画としては、既に説明したように、記録再生装置100に内蔵されたチューナ101で受信した地上波のテレビジョン放送番組の録画と、CSチューナ装置200で受信したCS放送波のテレビジョン放送番組の録画とがある。これらの放送番組の録画を行うために、まずハードディスク記録再生装置100でセットアップを必要とする。このセットアップ処理は、コントローラ121の制御で実行され、そのセットアップされた事項については、コントローラ121に接続された不揮発性のメモリ(図示せず)やハードディスクなどに記憶(記録)される。
【0053】
図4は、このセットアップ処理の一例を示したフローチャートである。まず、ハードディスク記録再生装置100のコントローラ121は、ユーザの操作がセットアップ画面を表示させる選択であるか否か判断する(ステップS11)。このとき、セットアップ画面の表示が選択されてない場合には、他の処理に移る。セットアップ画面の表示が選択された場合には、セットアップ画面を表示させる。また、初期設定の場合には、ハードディスク記録再生装置100の電源の投入に連動して、自動的にセットアップ画面を表示させるようにしてもよい。
【0054】
図10は、このセットアップ画面の最初の表示例を示してあり、セットアップを行うメニューが表示されている。即ち、図10に示すように、画面の上側にセットアップとの表示11があり、左側にセットアップメニューの表示12がある。ここでは、メニューの中のチャンネル合わせ表示12aが選択された状態としてあり、そのチャンネル合わせ表示12aが選択されることで、右側にチャンネル合わせを行う項目の表示13が行われる。
【0055】
セットアップ画面が表示された状態で、その画面中に表示されたセットアップメニューの中のチャンネル合わせが選択されたか否か判断する(ステップS12)。チャンネル合わせが選択された場合には、さらに地上波のチャンネル合わせであるか、CSチャンネルのチャンネル合わせであるかが選択される(ステップS13)。
【0056】
図10に示すように、チャンネル合わせ表示12aを選択した状態では、チャンネル合わせを行う項目の表示13として、〔地上波チャンネル〕,〔CSチャンネル〕,〔地上波自動チャンネル合わせ〕の3つの項目が表示される。
【0057】
ここで、地上波の自動チャンネル設定が選択された場合には、ユーザ操作で、このシステムが設置された地域毎に割当てられたコード番号(地域番号)を入力させる画面を表示させて、その画面で地域番号を入力させる(ステップS14)。図12は、地域番号の入力画面の例を示した図であり、地域番号を入力する表示領域15が用意されている。
【0058】
その図12に示した表示の中に地域番号が入力されると、その地域で受信できる地上波のテレビジョン放送チャンネルの一覧を、画面に表示させる(ステップS15)。なお、地域番号毎に受信可能なチャンネル番号と放送局名のデータについては、このハードディスク記録再生装置100のコントローラ121に接続されたメモリなどに予め記憶させてある。
【0059】
図13は、地域番号の入力に基づいて表示される、受信チャンネルの確認画面の一例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示16と、表示されるチャンネル番号の一覧表示17と、放送局名の一覧表示18とを行うようにしてある。一覧表示17の中のチャンネル番号を変更することで、実際に受信時に画面中に表示されるチャンネル番号を、受信番号から変更することが可能である。このように変更できることで、いわゆるサテライト局を受信する場合に表示されるチャンネル番号を、ユーザが覚えているチャンネル番号に一致させることが可能になる。なお、地上波の場合には、EPGデータが送信されるチャンネルが、各地域毎に予め決められた特定のチャンネルだけにしてあり、この地域番号の入力でチャンネル設定を行った場合には、EPGデータを取得する際に受信するチャンネル番号も、予め用意されたデータに基づいて対応したチャンネル番号に自動的に設定されるようにしてある。
【0060】
図13に示したように、表示された受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認して、それで良い場合には、次の処理に移る。受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認して、受信できるチャンネルとして追加したいチャンネル、或いは削除したいチャンネルがある場合には、対応したユーザ操作を行う。なお、図4のフローチャートでは示してないが、ステップS14に示した地域番号の入力ではなく、1局ずつユーザ操作で登録するチャンネルを選択するようにしても良い。この1局ずつの登録時には、地上波のEPGデータを取得するチャンネルについてもユーザ操作で登録する必要がある。
【0061】
ここまでの処理で選択された受信チャンネルが、コントローラ121の制御で、チューナ201で受信できる地上波のチャンネルとなる。即ち、例えばリモートコントロール装置のチャンネルアップキーやチャンネルダウンキーを操作した場合に、その選択された受信チャンネルの中で、チャンネル番号順などに受信チャンネルが変化する。
【0062】
そして、地上波で受信するチャンネルの設定が終わると、その受信するチャンネルの中で、自動録画を行うチャンネルとして登録するチャンネルを選択する画面を表示させる(ステップS16)。ここでの自動録画は、その放送チャンネルの電子番組データをコントローラ121が判断して、予め決められ条件に一致する番組を探し出し、その捜し出した番組の録画予約を自動的に行う処理である。予め決められ条件としては、例えば、電子番組データで示される番組名や番組の案内文の中に、特定のキーワードが含まれる場合に、その番組を自動的に録画予約して、その番組を自動的にハードディスクに録画させる処理である。
【0063】
図14は、地上波の自動録画チャンネルの設定画面の例を示した図である。この例では、表示チャンネル番号の一覧表示19と、それに対応した放送局名の一覧表示20と、各チャンネル毎の自動録画の設定表示21とを行うようにしてある。自動録画の設定表示21の中の、各チャンネル毎の表示を、自動録画するかしないか選択する操作を行うことで、それぞれのチャンネル毎に設定ができる。
【0064】
このステップS16での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画を行うチャンネルとして選択されたチャンネルについては、キーワードの指定などに基づいて、一定の条件に合致する番組が見つかった場合には、コントローラ121はその番組の録画予約を自動的に行う。また、ステップS16での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画をしないチャンネルとして選択されたチャンネルについては、このような自動的な録画処理を行わない。自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルについては、ユーザ操作による録画(ここではこのような録画を自動録画と区別するために手動録画と称する)は可能である。
【0065】
また、ステップS13で、CSチャンネルのチャンネル設定であると選択された場合には、コントローラ121は、受信するチャンネル番号の入力画面を表示させ、その入力画面で受信するチャンネル番号をユーザ操作で入力させる。本例のハードディスク記録再生装置100は、この装置からCSチューナ装置200側に受信を指示することができるチャンネルとして、最大20チャンネルを設定できるようにしてある。この20チャンネルは、CSチューナ装置200で受信可能な2つの放送サービスが混在しても良い。
【0066】
図15は、CSチャンネルのチャンネル番号の入力画面の例である。この例では、チャンネル番号を入力できる領域の表示22を、1つずつ順に表示させて、チャンネル番号の入力が終わる毎に、その領域の表示22を増やしていき、最大で20個のチャンネル番号が入力できるようにしてある。図15の例では、各チャンネル番号は3桁の番号として示してある。
【0067】
ステップS17でのチャンネル番号の入力が行われて確定操作が行われると、その入力されたチャンネル番号の放送局名の一覧を表示させる(ステップS18)。このチャンネル番号と放送局名の対応については、ハードディスク記録再生装置100内に予め記憶させても良いが、接続されたCSチューナ装置200で受信したデータに基づいて得るようにしても良い。このステップS18の一覧で表示されたCS放送の受信チャンネルが、本例のハードディスク記録再生装置100で電子番組データに基づいて録画予約が可能なチャンネルになる。
【0068】
図16は、CSチャンネルのチャンネル番号の放送局名の一覧の表示例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示24と、対応した放送局名の一覧表示25と、放送サービスの一覧表示26とを行うようにしてある。既に説明したように、本例のCSチューナ装置200で受信できる放送サービスには、2種類のサービスがあり(ここではサービスAとサービスBと称する)、その放送サービス毎に電波を送信(中継)している通信衛星が異なる。
【0069】
ステップS18でのCS放送の受信チャンネルの一覧表示をユーザが確認すると、次に、CS放送の受信チャンネルの中で、自動録画を行うチャンネルとして登録するチャンネルを選択する画面を表示させる(ステップS19)。ここでの自動録画は、地上波での自動録画と同じであり、その放送チャンネルの電子番組データをコントローラ121が判断して、予め決められ条件に一致する番組を探し出し、その捜し出した番組の録画予約を自動的に行う処理である。
【0070】
図17は、CSチャンネルの自動録画チャンネル設定の表示例である。ここでは、受信チャンネル番号の一覧表示27と、対応した放送局名の一覧表示28と、各チャンネル毎の自動録画の設定表示29とを行うようにしてある。自動録画の設定表示29の中の、各チャンネル毎の表示を、自動録画するかしないか選択する操作を行うことで、それぞれのチャンネル毎に設定ができる。
【0071】
ステップS19での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画を行うチャンネルとして選択されたCSチャンネルについては、キーワードの指定などに基づいて、一定の条件に合致する番組が見つかった場合には、コントローラ121はその番組の録画予約を自動的に行う。また、ステップS19での表示に基づいて、受信チャンネルの中で自動録画をしないチャンネルとして選択されたCSチャンネルについては、このような自動的な録画処理を行わない。自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルについては、電子番組表を表示させながら、そのユーザ操作により録画する番組を選択する手動録画は可能である。
【0072】
また、ステップS12で、セットアップ画面からチャンネル合わせ以外の項目が選択されたと判断した場合には、CS放送の受信に関する設定(但しチャンネル設定以外)が選択されたか否か判断し(ステップS20)、CS放送の受信設定である場合には、該当する項目を入力させる画面を表示させる(ステップS21)。
【0073】
図11は、CS放送の受信設定に関するセットアップメニューの表示例である。この例では、メニュー表示12の中から、CS設定表示12bを選択した場合としてあり、画面の右側に、CS設定に関する詳細の一覧表示14が行われている。この詳細の一覧表示14を順に説明すると、CS機能のオン・オフの表示14aと、接続されるCSチューナ装置200の製造メーカー名の表示14bと、衛星切換え送信のオン・オフの表示14cと、チューナ電源制御が連動か非連動かの表示14dと、サービスAで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14eと、サービスBで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14fと、EPGデータを取得する希望の時刻の表示14gとを行うようにしてある。
【0074】
この図11に示したCS放送の受信設定画面が表示された状態で、それぞれの表示項目を選択して、変更させる操作を行うことで、ユーザの好みの設定状態とすることができる。具体的な各項目について説明すると、CS機能のオン・オフの表示14aで、CS機能を「入」とすることで、接続されたCSチューナのコントロールが可能になり、「切」とすることで、このようなコントロールを行わない状態となる。接続されるCSチューナ装置200の製造メーカー名の表示14bで、接続されたCSチューナ装置200の製造メーカー名を正しく設定することで、正しいCSチューナの動作制御が可能になる。
【0075】
衛星切換え送信のオン・オフの表示14cで、「オン」と設定することで、CS放送サービスが異なるチャンネルにチャンネル切換えを行う場合に、衛星切換え指令がCSチューナ装置200に送られ、その後チャンネル番号の指令が送られるようになる。「オフ」と設定した場合には、CS放送サービスが異なるチャンネルにチャンネル切換えを行う場合であっても、衛星切換え指令を送ることなく、直接チャンネル番号の指令が送られるようになる。なお、衛星切換え指令を出力させる場合には、その衛星切換え指令を出力してから、チャンネル番号の指令を送るまでに、数秒の間を開ける必要がある。
【0076】
チューナ電源制御が連動か非連動かの表示14dで、「連動」と設定した場合には、ハードディスク記録再生装置100がCSチューナ装置200を作動させる必要がある場合だけ、CSチューナ装置200の電源をオン状態とし、その他の場合にはオフ状態(或いはスタンバイ状態)とするようにしてある。「非連動」と設定した場合には、ハードディスク記録再生装置100からCSチューナの電源の制御は行わない。従って、「非連動」と設定した上でCSチャンネルの録画予約などを行う場合には、CSチューナ装置200の電源を常時オン状態にしておく必要がある。
【0077】
サービスAで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14eと、サービスBで電子番組表を表示させるためのEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14fについては、それぞれのサービスで最も電子番組データが良好に取得できるチャンネル番号を予め設定してある。本例の場合には、それぞれのサービス毎に用意されたプロモーションチャンネルのチャンネル番号を、このハードディスク記録再生装置100の出荷時に設定してある。但し、プロモーションチャンネルのチャンネル番号は変更される可能性があるので、そのような場合には、表示14e又は表示14fに表示されたチャンネル番号を変更するようなユーザ入力を行う。
【0078】
EPGデータを取得する希望の時刻の表示14gについては、CSチャンネルのEPGデータを取得を開始する時刻が表示されるようにしてある。CSチャンネルのEPGデータは、基本的に放送サービスを行っている時間内であれば、何時でも取得可能であるが、EPGデータの取得には、比較的長い時間が必要であり、そのEPGデータの取得時間は、できる限り録画予約された時間などと重ならないようにする必要があり、基本的にユーザが必要とする番組が放送される可能性の少ない時間を設定するのが好ましい。
【0079】
なお、画面の例は示さないが、地上波のEPGデータについても、地上波の放送の設定画面で、取得する時刻の表示を行って、設定(変更)できるようにしてある。但し、地上波のEPGデータは、現状では予め決まった時間に、1日数回だけ送信するようにしてあり、その数回の送信時間の中からだけ選択できるようにしてある。また、CSチャンネルのEPGデータとして設定できる時間帯は、この地上波のEPGデータの取得時間帯は避けるようにしてある。
【0080】
ここで、図11の表示例のEPGデータを取得するチャンネル番号の表示14e,14fを変更する場合の、コントローラ121での処理例を、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、図11に示したセットアップメニューを表示させた状態で、サービスAのEPGデータの取得チャンネルを変更させる入力があるか否か判断し(ステップS31)、該当する入力がない場合には、サービスBのEPGデータの取得チャンネルを変更させる入力があるか否か判断する(ステップS32)。いずれかのサービスのEPGデータの取得チャンネルの変更入力があると、変更されたチャンネル番号を、該当するサービスでのEPGデータの取得時に受信させるチャンネルとして登録して、不揮発性メモリ又はハードディスクに記憶させ(ステップS33)、表示14e又は14fとして表示されるチャンネル番号を、その登録させたチャンネル番号に変更させる。
【0081】
このようにして、電子番組表のデータを取得するチャンネル番号が変更できることで、放送サービス側でプロモーションチャンネルのチャンネル番号などに変更があった場合でも、ユーザ操作で簡単に対処することができる。
【0082】
次に、図6のフローチャートを参照して、電子番組表を表示させるEPGデータを取得する時刻の設定を行う際の、コントローラ121での処理例を説明する。まず、EPGデータの取得時間の変更操作があると、地上波のEPGデータの取得時間の変更の操作であるか否か判断する(ステップS35)。ここで、地上波のEPGデータの取得時間の変更の場合には、予めEPGデータが送信されることが決められた複数の時間だけを候補として表示させて、その候補時間の中だけから、いずれか1つが選択できるようにしてある(ステップS36)。設定画面では、例えばEPGデータの取得を開始させる時刻だけを表示させるようにしてあるが、実際にはEPGデータの取得に比較的長い時間が必要である。そして次に、CSチャンネルのEPGデータの取得時間の変更の操作であるか否か判断する(ステップS37)。CSチャンネルのEPGデータの取得時間の変更の場合には、地上波のEPGデータを取得する時間帯と重ならない時間帯の中から、複数の候補となる時間を表示させて、その候補時間の中から、いずれか1つが選択できるようにしてある(ステップS38)。
【0083】
そして、ここまでEPGデータの取得時間の設定が行われると、そのとき設定された取得時間帯と重なる時間の録画予約が存在するか否か判断する(ステップS39)。ここで、取得時間と重なる時間の録画予約がある場合には、録画予約が重なることを示す警告の表示を、そのときのセットアップ画面上に重ねて行うようにしてある(ステップS40)。この警告の表示にはユーザからの承諾を受け付けるようにしてもよい。承諾された場合はその録画予約をキャンセルする(ステップS55)。承諾されなかった場合は、ステップS35に戻る。なお、承諾を受け付けない場合は、そのままステップS55に進む。
【0084】
このEPGデータの取得時間帯と録画予約とが重なることを警告表示から確認したユーザは、EPGデータの取得時間を変更したり、或いは録画予約時間を変更することで、正しく作動しない不具合を回避できる。
【0085】
次に、このようにしてハードディスク記録再生装置100でのセットアップが完了した後に、実際にEPGデータを取得する処理について説明する。まず、コントローラ121の制御で、地上波のEPGデータを取得する処理を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0086】
コントローラ121は、時計部124がカウントする時刻から、地上波のEPGデータを取得する時刻になったか否か判断し(ステップS41)、地上波のEPGデータを取得する時刻になるまで待機する。そして、地上波のEPGデータを取得する時刻になったと判断した場合に、予め登録された地上波のEPGデータを取得するチャンネルを、チューナ101で受信させる(ステップS42)。その受信で、EPGデータの取得を行う(ステップS43)。この取得処理を開始して、1単位のEPGデータを全て取得できたか否か判断し(ステップS44)、取得が完了するまで行う。本例の場合には、その地域で放送される全てのチャンネル(但しEPGデータがない一部のチャンネルを除く)についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータを取得する。
【0087】
そして、その1単位のEPGデータを全て取得できた場合には、その取得されたEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS45)。なお、ハードディスクへの保存は、データの取得と並行して、逐次行っても良い。
【0088】
そして、ハードディスクに保存されたEPGデータを、この記録再生装置100で利用しやすい形態のデータ構造とする整理処理を行い(ステップS46)、地上波のEPGデータ取得処理を終了する。
【0089】
なお、この図7のフローチャートに示した地上波のEPGデータの取得処理は、地上波の放送データに付加されたEPGデータを取得する処理であるが、これとは別に、本例のハードディスク記録再生装置100は、インターネットに接続できる構成としてあり、インターネットを経由して所定のサーバにアクセスして、そのサーバから送られたEPGデータを蓄積させることもできる。このインターネットを経由して取得したEPGデータであっても、放送波から抽出されたEPGデータであっても、後述する録画予約などは同じように実行できる。但し、後述するキーワード検索などを行うためには、詳しい番組案内情報が必要であり、より詳しいデータで構成されたEPGデータを利用する方が好ましい。
【0090】
次に、コントローラ121の制御で、CS放送のEPGデータを取得する処理を、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
コントローラ121は、時計部124がカウントする時刻から、CS放送のEPGデータを取得する時刻になったか否か判断し(ステップS51)、CS放送のEPGデータを取得する時刻になるまで待機する。そして、CS放送のEPGデータを取得する時刻になったと判断した場合に、現在、接続されたCSチューナ装置200の電源がオンか否か判断し(ステップS52)、CSチューナ装置200の電源がオン状態でない場合には、チューナをオンさせる指令をCSチューナ装置200に送る(ステップS53)。なお、ステップS52での電源オン状態の判断については、CSチューナ装置200との通信で、CSチューナ装置200の状態が検出できる場合には、その検出処理を行えば良い。また、CSチューナ装置200の状態が検出できない場合には、現在、CSチューナ装置200から受信データなどが供給される場合に、電源オン状態と判断し、受信データが供給されない場合に、電源オン状態でないと判断する。また、CSチューナ装置200の電源を非連動と設定してある場合には、ステップS52,S53での処理は必要ない。
【0092】
そして、ステップS52で電源オンと判断した後、及びステップS53で電源オン指令を送った後に、予め登録されたサービスA又はサービスBのプロモーションチャンネルを受信させるチャンネル切換え指令を送る(ステップS54)。ここで受信するサービスは、例えば登録された受信チャンネルの中の最もチャンネル番号が小さいものから順に受信するとすると、その最もチャンネル番号が小さいチャンネルが属するサービスとする。ここでは、チャンネル番号順に受信するものとして以下説明する。ここで、衛星切換え操作が必要なCSチューナが接続されている場合は、強制的に望む衛星に衛星切換え指令を送ってから、チャンネル切換え指令を送る必要がある。なお、コントローラ121に接続されたメモリなどに、前回衛星切換え指令を行った時の衛星情報が記憶されている場合は、その情報に基づいて、衛星切換えが必要と判断した場合にのみ衛星切換え指令を送るようにしてもよい。
【0093】
従って、最もチャンネル番号の小さなチャンネルについてのEPGデータを取得する処理を行い(ステップS55)、そのチャンネル番号についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータが取得できたか否か判断する(ステップS56)。1つのチャンネルの1週間分の電子番組表のデータを取得するのには、例えば約1分必要であり、該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できるまでステップS55での取得処理を行う。該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できたら、その1週間分のEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS57)。
【0094】
そして次に、登録された受信チャンネルの中の次に小さなチャンネル番号が、直前にEPGデータを取得したチャンネル番号と同じ放送サービスのチャンネルであるか否か判断し(ステップS58)、違う放送サービスである場合には、別の放送サービスのプロモーションチャンネルの受信に切換えさせる(ステップS59)。ここで、衛星切換え操作が必要なCSチューナが接続されている場合には、衛星切換え指令を送ってから、チャンネル切換え指令を送る必要がある。
【0095】
そして、ステップS58で同じ放送サービスであると判断した場合、及びステップS59の処理が行われた後に、そのときに取得するチャンネルについてのEPGデータを取得する処理を行い(ステップS60)、そのチャンネル番号についての、当日から1週間先までの電子番組表のデータが取得できたか否か判断する(ステップS61)。該当するチャンネルの1週間分の電子番組表のデータが取得できたら、その1週間分のEPGデータを、ハードディスクに保存させる(ステップS62)。
【0096】
このステップS58からステップS62までの処理は、受信することが登録されたチャンネルがある限り繰り返し行う。本例の場合には、最大で登録できるCS放送のチャンネル数は20個であるので、最大20回EPGデータの取得処理が行われる。登録された全てのチャンネルについてEPGデータが取得できてハードディスクに保存できた場合、CSチューナ装置200に電源オフとする指令を送り(ステップS63)、CSチューナ装置200をスタンバイ状態とする。但し、CSチューナ装置200の電源を非連動と設定してある場合には、ステップS63での処理は必要ない。
【0097】
その後、ハードディスクに保存されたEPGデータを、このハードディスク記録再生装置100で利用し易いデータ形式とするデータ整理処理を行い(ステップS64)、ここでのCS放送のEPGデータの取得処理を終了する。1つのCSチャンネルについてのEPGデータの取得に、約1分必要であるとすると、最大20チャンネルの登録が可能であるので、最大約20分受信に必要で、その後のステップS64でのデータ整理に、例えば約10分必要で、合計で約30分程度の時間が必要となる。
【0098】
図18〜図20は、このようにして取得したEPGデータに基づいて番組表を受像機300に表示させた場合の例である。図18は、時刻別番組表を表示させた例としてあり、図19は、チャンネル別番組表を表示させた例としてあり、図20は、ジャンル別番組表を表示させた例としてある。図18〜図20の例では、CSチャンネルについての番組表としてあるが、地上波のチャンネルでも同様の各種形態の表示が可能である。或いは、地上波の番組とCS放送の番組とを混在させて表示させた時刻別番組表やジャンル別番組表などを表示させるようにしても良い。また、図18〜図20は、特定の1つの時刻についての番組表の例としてあるが、本例の場合のEPGデータは1週間分蓄積されているので、1週間後までのユーザが指定した任意の時刻についての番組表が表示できる。
【0099】
図18に示した時刻別番組表の表示例について説明すると、この例では、「時刻別番組表」と示された表示30と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32と、指定された時刻でのチャンネル番号の一覧表示33と、チャンネル毎の番組名の一覧表示34と、その番組表で表示されている放送時刻の表示35とが表示されている。表示画面をスクロールさせるユーザ操作を行うことで、番組に関する一覧表示33,34の表示を、他のチャンネルに変化させることができる。
【0100】
また図18に示すように、画面の下側には、選択された番組についての詳細な表示が行われるようにしてある。即ち、一覧表示の中から選択された番組について、その番組の放送時間表示36と、放送局名表示37と、番組内容の表示38などがEPGデータに基づいて行われる。さらに、視聴者の年齢制限が必要な番組である場合に、そのことをマークで示す表示41と、1番組毎(又は1日毎)に課金処理が必要な番組(いわゆるペイ・パー・ビューやペイ・パー・デイの番組)であることをマークで示す表示42とが、それぞれ対応した番組である場合に表示されている。
【0101】
もし、CSチューナ装置200側で視聴者の年齢制限がかかった状態で、表示41で年齢制限がかかったことが示された番組を録画予約する場合には、チューナ200側で年齢制限の解除操作を行う必要がある。また、表示42で、課金処理が必要な番組であることが示された番組を録画予約する場合には、チューナ200側で課金操作を行う必要がある。
【0102】
この図18に示した表示を予約操作時にユーザが確認することで、そのハードディスク記録再生装置100での予約操作と同時に、CSチューナ装置200側でも、該当する番組に対するPPVの課金操作や、チャイルドロックの解除操作などを行うことができる。従って、CSチューナ側で必要なこれらの操作を、ユーザが忘れることなく行えるようになり、失敗なく録画できる可能性が高くなる。
【0103】
なお、図18の例では、画面上に課金やチャイルドロックを告知するマークの表示41,42で、ユーザに知らせるようにしたが、文字などでより確実に告知するようにしても良い。例えば、予約のための画面を表示させた段階では、図18の例のような表示41,42を行うようにして、その予約を確定させる操作があった段階で、画面中に「ペイ・パー・ビューの番組です。課金操作を行って下さい。」と文字で表示させたり、「チャイルドロックの解除を行わないと録画できません。」と文字で表示させるようにしても良い。
【0104】
なお、視聴年齢を制限するいわゆるチャイルドロックについては、チューナ200で予めロックを設定しておく場合と、ロックさせない設定とする場合とがある。従って、例えば記録再生装置100側で、チューナ200の状態を検知できる構成となっている場合には、ロックがかかっているか否か判断して、その判断に基づいて、ロックがかかっていた場合にだけ、チャイルドロックがかかる番組に対して録画予約が行われた際に、ロックの解除を促す表示を行うようにしても良い。
【0105】
また、ここでの処理例としては、ハードディスク記録再生装置100での録画予約操作と、チューナ装置200での課金処理又は視聴制限解除処理とを、ユーザに個別に実行させるようにしたが、ハードディスク記録再生装置100側から、これらの年齢制限解除操作や課金操作のための指令を送って、遠隔制御でこれらの処理が行われるようにしても良い。即ち、ハードディスク記録再生装置100でこれらの操作が必要な録画予約があった場合に、「課金操作が必要です。課金操作を行いますか。」と表示させて、確定操作が行われた場合に、ハードディスク記録再生装置100からチューナ200にデータを送ることで、課金処理を行うようにしても良い。視聴制限解除処理についても、同様に表示を行って、確定操作が行われた場合に、ロックを解除する暗唱番号を入力させる画面を表示させて、その入力させた暗唱番号のデータをハードディスク記録再生装置100からチューナ200に送って、ロックを解除させるようにしても良い。
【0106】
また、図18に示すように、本例の場合には、ハードディスク記録再生装置100に内蔵された地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43を、画面の左下で行うようにしてある。その場合の受信チャンネル番号と放送局名表示44を、同時に行うようにしてある。
【0107】
図19に示したチャンネル別番組表の表示例について説明すると、この例では、「チャンネル別番組表」と示された表示40と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32とがある。そして、番組表として、指定されたチャンネルでの時間毎の番組名表示46と、その番組の放送開始時間の一覧表示47と、日付表示48とが行われている。このチャンネル別番組表の場合にも、時刻別番組表の場合と同様に、表示された番組の中で特定の番組が選択されることで、その番組についての詳細表示36,37,38が行われる。また、その詳細表示される番組についての情報である年齢制限表示41と課金表示42とが必要により行われる。さらに、地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43と、その縮小表示される映像の受信チャンネル番号と放送局名表示44についても行うようにしてある。
【0108】
図20に示したジャンル別番組表の表示例について説明すると、このジャンル別番組表については、EPGデータで示されたその放送番組のジャンルのデータに基づいて、番組をジャンル別に分類し、ユーザ操作で指定されたジャンルについて、放送時刻順で表示させるものである。この例では、「ジャンル別番組表」と示された表示50と、ハードディスク記録再生装置の現在の動作状態を図形でシンボル化したマークの表示31と、現在時刻表示32とがある。そして、番組表として、ジャンルの表示51と、そのジャンルでの時間毎の番組名表示52と、その番組の放送開始時間の一覧表示53と、日付表示54とが行われている。このジャンル別番組表の場合にも、時刻別番組表やチャンネル別番組表の場合と同様に、表示された番組の中で特定の番組が選択されることで、その番組についての詳細表示36,37,38が行われる。また、その詳細表示される番組についての情報である年齢制限表示41と課金表示42とが必要により行われる。さらに、地上波用チューナ101で現在受信している映像の縮小表示43と、その縮小表示される映像の受信チャンネル番号と放送局名表示44についても行うようにしてある。
【0109】
このような番組表表示が行われた状態で、いずれかの番組を選択して、その選択された番組について録画予約を行うことで、該当する番組の放送時刻になると、自動的にハードディスクへの録画が開始され、番組終了時刻になると、その録画が停止する。CS放送の番組である場合には、CSチューナ装置200側でのチャンネル切換えなどのコントロールも実行される。
【0110】
録画予約を行う1つの入力方法としては、例えば図21に示したように、番組表などの番組の一覧などを表示させた状態で、ポップアップメニュー表示55を行い、そのポップアップメニュー表示の中の、「録画予約」を選択することで実行される。ポップアップメニュー表示としては、「録画予約」以外に、「再生」,「保存期間設定」,「タイトル名変更」,「消去」,「ポイント再生解除」,「リピート再生」,「閉じる」等の表示があり、それぞれの項目を選択することで、該当する指示が行える。但し、まだ録画されてない番組に対しては、再生や消去などの設定が行えないことは勿論である。この実行できない項目については、他の選択可能な項目と表示態様を変化させても良い。
【0111】
図22は、予約画面の表示例を示した図である。番組表などから特定の番組を探し出して、その番組についての予約を設定すると、例えば、図22に示した予約画面の表示画面となる。この予約画面では、予約・確認を行うことを示す表示71と、現在時刻表示32と、予約される番組タイトル表示72と、予約される日付の表示73と、開始時刻及び終了時刻の表示74と、チャンネル(放送局名)の表示75と、録画モードの表示76と、録画された番組が保存される期間の表示77とがある。予約される日付については、その番組が放送される特定の1日だけを指定することもできるが、毎週の同じ曜日、毎日、日曜を除いた毎日など、種々のパターンで日付を指定できる。放送されるその日を指定する場合には、EPGデータから得られた日付としての表示を、そのまま設定されば良いが、その他のパターンを指定する場合には、ユーザ操作が必要になる。
【0112】
そして、それぞれの項目の入力や確認を行った後に、確定ボタン表示79を選ぶ確定操作が行われると、表示された予約が確定する。また、中止ボタン表示80を選ぶ確定操作が行われると、表示された予約が中止される。
【0113】
このような予約を行う場合の1つの予約形態として、本例のハードディスク記録再生装置100の場合には、シリーズ予約を用意してある。ここでのシリーズ予約とは、例えば毎週連続して放送されるドラマなどの番組を、シリーズで一括して録画予約する処理である。
【0114】
図23は、シリーズ予約を設定する場合の表示画面の例である。このシリーズ予約の場合には、予約・確認を行うことを示す表示56と、現在時刻表示32と、予約される番組タイトル表示57と、記録モード表示58と、保存期間表示59とを行うようにしてある。
【0115】
本例の場合には、このシリーズ予約を設定する場合には、優先順位を決める必要がある。即ち、本例のハードディスク記録再生装置100では、3つのシリーズまでの録画予約を行うことが可能であり、優先順位が高い順に、シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3の3つの予約を設定できるようにしてある。図24は、このシリーズ予約の優先順位を決める画面の表示例を示した図で、シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3の3つの表示60,61,62があり、その中からユーザ操作でいずれか1つのシリーズを選択する。
【0116】
このようなシリーズ予約の操作があると、図25に示したシリーズ予約された番組の一覧表示が行われる。シリーズ予約された番組については、その番組と同じタイトルの番組が、EPGデータに基づいて探し出され、その探し出した番組の一覧表が表示される。図25の例では、予約されたシリーズについての表示として、シリーズ予約された番組名の表示63と、保存期間の表示64と、シリーズ1〜3の区別の表示67などがある。そして、EPGデータに基づいて探し出された一覧表示として、放送日時の表示65と、番組名の表示66とがある。ここでは、EPGデータで得られた番組名として、放送回数のデータについても付加されており、その放送回数のデータ(#2,#3などの表示)を、番組名の末尾に付加して表示させてある。
【0117】
このようにして、シリーズ録画予約が行われると、該当する番組がEPGデータで探し出されると、自動的に録画予約が行われる。シリーズ録画予約された番組が、記録手段であるハードディスク105に録画された場合には、記録制御手段であるコントローラ121は、点灯制御部140に指令を送って、3つの発光ダイオード141〜143の内の、該当するシリーズに対応した発光ダイオードを点灯させるようにしてある。即ち本例の場合には、3つの発光ダイオード141〜143は、この記録再生装置100で録画予約が可能な3つのシリーズ予約(シリーズ1,シリーズ2,シリーズ3)に対応しており、録画予約に基づいて各シリーズの番組が録画された場合に、対応した発光ダイオードを点灯させる。
【0118】
図9は、コントローラ121の制御に基づいて実行される、発光ダイオード141〜143の点灯処理を示したフローチャートである。コントローラ121は、例えばハードディスクに何からの録画があった場合などに、シリーズ1の新規録画があるか否か判断し(ステップS131)、新規録画がある場合に、発光ダイオード141を点灯させる(ステップS132)。また、ステップ131でシリーズ1の新規録画がないと判断した場合には、シリーズ2の新規録画があるか否か判断し(ステップS133)、新規録画がある場合に、発光ダイオード142を点灯させる(ステップS134)。また、ステップ133でシリーズ2の新規録画がないと判断した場合には、シリーズ3の新規録画があるか否か判断し(ステップS135)、新規録画がある場合に、発光ダイオード143を点灯させる(ステップS136)。ステップS135でシリーズ3についても新規録画がない場合には、ここでの処理を終了し、次に何らかの録画があるまで待機する。
【0119】
そして、ステップS132,S134,S136で発光ダイオードが点灯した場合には、コントローラ121は、混合器107側に送る映像データで、シリーズ録画があることを告知する表示を行うようにし、接続された受像機300の画面に、シリーズ録画告知を、文字や図形などで表示させる(ステップS137)。例えば、画面中の隅などに、新規録画があることを示す「NEW」との表示を、行う。その後、発光ダイオードを点灯させたシリーズの録画番組の再生があるか否か判断し(ステップS138)、該当する再生がある場合には、そのシリーズに対応した発光ダイオードを消灯させる(ステップS139)。この消灯処理を行った場合には、ステップS137で行った画面中の録画告知表示についてもない状態とする。或いは画面中の録画告知表示についは、表示を開始してから所定の時間が経過すると自動的に消えるようにしても良い。
【0120】
なお、ステップS138での判断とステップS139での消灯については、例えば、新たに録画があった番組について、一部でも再生があると、その番組が再生されたと判断して消灯させる。或いは、新たに録画された番組ではなくても、その番組と同じシリーズの録画番組についての再生があると、そのシリーズの発光ダイオードを消灯させても良い。
【0121】
また、ここでは、3つの発光手段を設けた例について説明したが、シリーズ予約が2つ可能な構成である場合には、2つの発光手段を設ければ良く、シリーズ予約が4つ以上可能な構成である場合には、4つ以上の発光手段を設ければ良い。
【0122】
なお、自動的な録画予約としては、このシリーズ予約の他に、例えばユーザが指定したキーワードに基づいて自動的に番組を探し出して予約する処理や、予めユーザが設定したジャンルの番組について自動的に予約する処理などがある。ここで、このようなキーワードやジャンルなどの指定で、自動的な録画予約を行う際にも、それぞれのグループの録画予約毎に各発光手段を割り当てて、同様の処理を行うようにしても良い。具体的には、例えば、特定のキーワードやジャンルなどで番組表から検出された番組について録画予約を行うようにしてあった場合に、そのグループの番組についての新たな録画があると、そのグループに対応した発光手段を点灯させて、その番組(又はグループ内の他の番組)についての再生があると、消灯させれば良い。
【0123】
このような自動的な録画予約を行う上で、候補となる番組は、図4のフローチャートに示したステップS16,S19で設定された、自動録画チャンネルとして選択されたチャンネルの番組だけであり、自動録画チャンネルとして選択されてないチャンネルから、候補番組を探し出す処理は行われない。
【0124】
このように自動録画を行うチャンネルを、予めユーザ操作で自由に設定できることで、ユーザが必要な番組が放送される可能性が高いチャンネルを予め設定しておけば、ユーザが好みの番組が自動的に録画予約される可能性が高くなり、自動録画予約が精度良く行えるようになる。この場合、自動録画を行うチャンネルの設定は、EPGデータを取得するチャンネルや受信可能なチャンネルの設定とは別であるので、より良好に自動録画が行えることになる。また、受信状態が悪いチャンネルなどを予め自動録画チャンネルが除外するようにすることで、受信状態の悪いチャンネルの番組が自動録画されることを阻止できる。
【0125】
なお、ここでは自動録画予約を行うチャンネルについての設定では、これらの自動的に録画予約が行われる全ての処理を一括して設定するようにしたが、例えばシリーズ予約の自動予約を行うチャンネルの設定と、キーワード検索に基づいて自動予約を行うチャンネルの設定のように、自動録画予約をモード毎に、個別に実行するチャンネルを細かく設定できるようにしても良い。
【0126】
なお、上述した実施の形態では、ハードディスクを記録媒体として使用した記録再生装置に適用した例としたが、その他の各種記録(記憶)媒体を使用した記録装置に適用しても良い。
【0127】
また、上述した実施の形態では、記録再生装置に内蔵されたチューナについても、上述した実施の形態では、アナログの地上波のテレビジョン放送を受信するチューナとしたが、例えばデジタル地上波を受信するチューナなど、その他の受信形態のチューナであっても良い。また、CS放送の受信を行うチューナを記録装置とは別体として構成したが、CS放送受信用などの内蔵されたチューナとは別のチャンネルを受信するチューナを、ハードディスク記録装置などの記録装置と一体化しても良い。CS放送受信用のチューナではなく、BS放送受信用のチューナであっても良い。或いは、CS放送とBS放送の両方を受信するチューナであっても良い。
【0128】
また、上述した実施の形態では、別体のチューナと記録再生装置との間では、アナログ信号に変換された映像信号及び音声信号を伝送するようにしたが、チューナで受信されたデジタル映像データや音声データを、そのまま記録再生装置に伝送して記録させるようにしても良い。
【0129】
また、上述した実施の形態では、記録再生装置に別体のテレビジョン受像機を接続する構成としたが、受像機内に本例のような処理構成の記録再生装置を内蔵させても良い。
【0130】
また、上述例のような専用のチューナや記録装置を用意するのではなく、例えば各種データ処理を行うパーソナルコンピュータ装置に、本例での記録装置に相当する大容量の記録(記憶)装置と、チューナに相当する受信処理を行うボードやカードなどを装着(接続)させた構成として、EPGデータの取得や放送データの記録処理の制御を行うソフトウェア(プログラム)を、パーソナルコンピュータ装置に実装させて、同様の録画処理(記録処理)を行うようにしても良い。
【0131】
また、上述した実施の形態では、一般のテレビジョン放送を受信して録画する場合を例として説明したが、例えばラジオ放送や各種データ放送などの他の放送データの記録を、同様なEPGデータの取得処理に基づいて行うようにしても良い。
【0132】
【発明の効果】
本発明によると、それぞれのグループの番組の新たな記録が、それぞれのグループに割当てられた点灯から簡単に判るようになる。従って、いちいち記録履歴などを見なくても、ユーザは迅速に各グループの番組の新たな記録があることが判り、記録装置の使い勝手が向上する。
【0133】
また、各点灯手段が点灯した状態で、各点灯手段に割当てられたグループの記録番組の再生があると、対応した点灯手段を消灯させるようにしたことで、点灯手段を消灯させる操作が必要なく、より記録装置の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるハードディスク記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるチューナ装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるセットアップ処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態による番組表取得チャンネル変更処理例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態によるEPGデータ取得時間設定処理例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態による地上波の番組表取得処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態によるCS放送の番組表取得処理例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約による録画の告知処理例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態によるセットアップメニューの表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるセットアップメニューの他の表示例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル確認時の表示例を示す説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態による地上波チャンネル自動録画チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図15】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図16】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル確認時の表示例を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施の形態によるCS放送チャンネル自動録画チャンネル設定時の表示例を示す説明図である。
【図18】本発明の一実施の形態による時刻別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図19】本発明の一実施の形態によるチャンネル別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図20】本発明の一実施の形態によるジャンル別の番組表の表示例を示す説明図である。
【図21】本発明の一実施の形態によるポップアップメニューの表示例を示す説明図である。
【図22】本発明の一実施の形態による予約画面の表示例を示す説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約画面の表示例を示す説明図である。
【図24】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約画面の表示例を示す説明図である。
【図25】本発明の一実施の形態によるシリーズ予約一覧画面の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
81〜85…接続ケーブル、91…地上波用アンテナ、92…衛星用パラボラアンテナ、93…コンバータ、100…ハードディスク記録再生装置、101…地上波用チューナ、102…MPEGエンコーダ、102a…アナログ/デジタル変換器、103…記録再生処理部、104…バッファメモリ、105…ハードディスク、106…MPEGデコーダ、107…混合器、108…NTSCエンコーダ、109…デジタル/アナログ変換器、110…切換スイッチ、121…コントローラ、122…インターフェース、123…入力部、124…時計部、125…カードスロット、126…メモリカード、127…インターフェース、131,132,133,134…入力端子、135,136…出力端子、137…データ通信ポート、138…インターネット接続用ポート、140…点灯制御部、141,142,143…発光ダイオード、200…CSチューナ装置、201…チューナ、202…QPSK復調部、203…エラー訂正部、204…デマルチプレクサ、205…バッファメモリ、206…MPEGデコーダ、207…混合器、208…NTSCエンコーダ、209…デジタル/アナログ変換器、210…コントローラ、211…インターフェース、212…入力部、213…ICカード、221,222…出力端子、223…データ通信ポート、300…テレビジョン受像機
Claims (4)
- 所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、放送番組の記録を予約して、その予約に基づいて記録を実行する放送番組記録方法において、
前記番組データに基づいて検出された少なくとも第1のグループの番組の予約と、第2のグルーブの番組の予約を行い、
前記第1のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第1の点灯処理により告知を行い、
前記第2のグループの番組の予約で記録が実行された場合に、第2の点灯処理により告知を行う
放送番組記録方法。 - 請求項1記載の放送番組記録方法において、
前記第1の点灯処理は、記録された第1のグループの番組の再生で消灯し、
前記第2の点灯処理は、記録された第2のグループの番組の再生で消灯する
放送番組記録方法。 - 所定の放送サービスで放送される番組を案内する番組データに基づいて、少なくとも第1のグループの番組と、第2のグループの番組の記録を予約する記録制御手段と、
前記記録制御手段の制御に基づいて、放送番組を記録する記録手段と、
前記第1のグループの番組の前記記録手段での記録により点灯する第1の点灯手段と、
前記第2のグループの番組の前記記録手段での記録により点灯する第2の点灯手段とを備えた
放送番組記録装置。 - 請求項3記載の放送番組記録装置において、
前記第1の点灯手段は、前記記録手段に記録された第1のグループの番組の再生で消灯し、
前記第2の点灯手段は、前記記録手段に記録された記録された第2のグループの番組の再生で消灯する
放送番組記録装置。
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Cited By (3)
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EP1686799A3 (en) * | 2005-02-01 | 2011-03-23 | LG Electronics, Inc. | Apparatus for receiving a broadcast and method for alerting a user of the broadcast |
JP2011199885A (ja) * | 2005-08-12 | 2011-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | テレビジョン受信機 |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003167162A patent/JP2004336693A/ja active Pending
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