JP2004334737A - 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法 - Google Patents

信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004334737A
JP2004334737A JP2003132648A JP2003132648A JP2004334737A JP 2004334737 A JP2004334737 A JP 2004334737A JP 2003132648 A JP2003132648 A JP 2003132648A JP 2003132648 A JP2003132648 A JP 2003132648A JP 2004334737 A JP2004334737 A JP 2004334737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
credit risk
model
value
risk model
explanatory variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003132648A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuki Tojo
巖 東條
Takahiro Ikushima
高裕 生島
Fumio Kamijo
史夫 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUURI GIKEN KK
Original Assignee
SUURI GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUURI GIKEN KK filed Critical SUURI GIKEN KK
Priority to JP2003132648A priority Critical patent/JP2004334737A/ja
Publication of JP2004334737A publication Critical patent/JP2004334737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】信用リスクの高い顧客を抽出する精度をより高くするための信用リスクモデルを作成すること。
【解決手段】信用リスクモデル決定装置100は、店舗端末300から通信ネットワークCを介して収集された顧客データからサンプリングされた分析対象データに基づいて、信用リスクモデルを決定する。この時、まず信用リスクモデルの説明変数である整数型変数を、実数化する処理を行う。次に、GPを用いて説明変数を追加する。最後に、信用リスクモデルの各説明変数の回帰係数を決定する。そして、得られた信用リスクモデルを信用リスク管理装置200に、通信ネットワークCを介して送信する。信用リスク管理装置200では、作成された信用リスクモデルを顧客データに適用して、リスク分析処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、数式で表される信用リスクモデルを決定するための、信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、金融分野において、顧客(借り手)の信用リスクを正しく評価することが重要である。貸し倒れ確率が時間の経過と共に悪化するという、時間依存性を持つことを考慮して、例えば特許文献1に、コックスの比例ハザードモデルを用いた生存時間解析を用いて各債権の信用リスクを(回帰)分析する分析サーバが開示されている。
【0003】
ここで、コックスの比例ハザードモデルで扱うコックス回帰式は、数1に示す式のように、説明変数のベクトルXの線形モデルである。
【0004】
【数1】
log(−log(S(t|X)))=β・X=β+β+・・・+β
β=(β,β,・・・,β
X=(x,x,・・・,x
ここで、β・Xはベクトルの内積である。また、S(t|X)は数2に示される生存時間関数であって、ある時刻Tにおいて、貸し倒れ確率P(t|X)と数3に示す関係を満たす。βは各説明変数に対応した回帰係数のベクトルである。
【0005】
【数2】
S(t|X)=S(t)exp(β・X)
ここで、S(t)は基準となる生存時間関数である。
【0006】
【数3】
P(T|X)+S(T|X)=1
【0007】
【特許文献1】
特開2002−109208号公報(第3−5頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリスク分析手法は、未だ、信頼性が低く、より一層の改善が求められている。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、精度の高い信用リスクモデルを構築するための、信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に係る信用リスクモデル決定装置は、
信用リスクモデルを決定する信用リスクモデル決定装置であって、
前記信用リスクモデルを表す数式モデルを記憶する数式モデル記憶手段と、
信用リスクモデルを決定するために使用されるデータであって、複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データを記憶する分析データ記憶手段と、
前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、信用リスクに関する分析データに基づいて算出する割当値算出手段と、
前記割当値算出手段により算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶手段と、
前記数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定手段と、
を具備する。
【0011】
上記信用リスクモデル決定装置において、例えば、
前記数式モデルは、複数の説明変数とその係数とから構成され、少なくとも1つの説明変数は、予め定められた複数の整数値のうちのいずれかの値をとり、
前記割当値は、前記割当値算出手段により算出された前記複数の整数値に対応する複数の実数値のいずれかの値をとる。
【0012】
上記信用リスクモデル決定装置において、例えば、
前記割当値算出手段は、
前記分析データに基づいて、前記数式モデルの説明変数毎に、該説明変数の値に応じた複数のグループに、前記複数の顧客をグループ分けするグループ化手段と、
前記グループ化手段によりグループ化された各グループに属する顧客がデフォルトしない確率を示す生存時間関数を推定する生存時間関数推定手段と、
各説明変数について、その説明変数に対応するグループのうちで、属する顧客が最も多い最大グループを判別する最大グループ判別手段と、
前記最大グループ判別手段により判別された最大グループに対応する説明変数の値を、前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、前記生存時間関数推定手段により推定された該最大グループの前記生存時間関数に基づいて算出する最大グループ割当値算出手段と、
各説明変数について、最大グループ割当値算出手段により算出された最大グループ割当値と、前記生存時間関数推定手段により推定された各グループの生存時間関数と、に基づいて、対応する最大グループ以外の各グループの割当値を算出する各割当値算出手段と、
を具備する。
【0013】
上記信用リスクモデル決定装置において、
前記分析データから新たな説明変数を求める説明変数取得手段と、
前記説明変数取得手段により求めた新たな説明変数を前記数式モデルに追加する説明変数追加手段と、
をさらに具備する。
【0014】
上記信用リスクモデル決定装置において、例えば、
前記説明変数取得手段は、遺伝的プログラムにより新たな説明変数を取得する手段から構成される。
【0015】
前記信用リスクモデル決定装置が、
信用リスクモデルのデフォルト発生判別精度を検証するためのモデル検証用データを記憶するモデル検証用データ記憶手段と、
前記信用リスクモデルに、前記対応値記憶手段に記憶された対応関係に基づいて、モデル検証用データに基づく割当値を代入して、該信用リスクモデルが所定のデフォルト発生判別精度を達成しているか否かを検証する検証手段と、
前記検証手段による検証の結果を出力する手段と、
をさらに具備するようにしてもよい。
【0016】
本発明の第2の観点に係るプログラムは、
数式モデルで記述される信用リスクモデルを決定するプログラムであって、
前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、分析データ記憶手段に記憶される複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データに基づいて算出する割当値算出手順と、
前記割当値算出手順により算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶手順と、
数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定手順と、
をコンピュータに実行させる。
【0017】
本発明の第3の観点に係る信用リスクモデル決定方法は、
数式モデルで表される信用リスクモデルを決定する信用リスクモデル決定方法であって、
前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、分析データ記憶手段に記憶された複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データに基づいて算出する割当値算出ステップと、
前記割当値算出ステップにより算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶ステップと、
数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定ステップと、
を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る信用リスク管理システムについて図面を参照して説明する。
本実施形態に係る信用リスク管理システムの構成図を図1に示す。図示するように、この信用リスク管理システムは、信用リスクモデル決定装置100と、信用リスク管理装置200と、各営業店舗に設置される店舗端末300とを備える。信用リスクモデル決定装置100と、信用リスク管理装置200と、店舗端末300とは通信ネットワークCを介して接続される。
【0019】
各店舗において、店舗端末300に顧客データが入力され、顧客データは通信ネットワークCを介して、信用リスクモデル決定装置100と、信用リスク管理装置200とに転送される。
信用リスクモデル決定装置100は、顧客データを加工して、分析対象データと検証用データとを作成し、分析対象データから信用リスクモデルを作成し、検証用データによりその信用リスクモデルの精度が所定の判別率を達成しているか否かを判別(検証)する。検証された信用リスクモデルは信用リスクモデルデータとして、信用リスク管理装置200に転送される。
【0020】
また、店舗端末300で入力された顧客データから、その顧客の貸倒リスクを信用リスク管理装置200に見積もらせる。すなわち、店舗端末300は、顧客データと、貸倒リスクを評価する指示とを信用リスク管理装置200に送信する。すると、信用リスク管理装置200は、顧客データを信用リスクモデルに適用して、デフォルト確率を予測し、その予測数値を店舗端末300に返信する。その顧客への貸し付けが認められた場合には、信用リスク管理装置200は、貸倒引当金を計上する。
【0021】
信用リスクモデル決定装置100のブロック図を図2に示す。図示するように、信用リスクモデル決定装置100は、制御部110と、記憶部120と、入力部130と、出力部140と、通信部150と、プログラム格納部160とから構成される。
【0022】
制御部110は、例えば、中央演算処理装置(CPU、Central Processing Unit)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)等)から構成される。制御部110は、プログラム格納部160に格納されている所定の動作プログラムに基づいて後述する各処理を実行し、信用リスクモデル決定装置100の各部を制御する。また、分析対象データに基づいて信用リスクモデルを決定する。
【0023】
記憶部120は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置、等の書き換え可能な記憶装置などから構成される。記憶部120は、信用リスクモデルを記述する数式モデルデータや、信用リスクモデルの決定のために用いられる分析対象データ、信用リスクモデルの検証のために用いられる検証用データ、等を格納する。
【0024】
記憶部120に記憶される数式モデルデータの例を図3に示す。図示するように、数式モデルデータは、例えば、数式テーブル、変数割り当てテーブル等を含む。
【0025】
数式テーブルは、信用リスクモデルを記述する回帰式を示す情報である。例えば、図3(A)に示すように、回帰式の説明変数毎に、変数名、回帰係数、「変換フラグ」、等を含む。ここで、変換フラグとは、ある説明変数が、後述する「整数型変数の実数化処理」を受けて、その説明変数の変数割り当てテーブルが作成されているか否かを示す情報である。
変数割り当てテーブルは、その変数の取りうる値と信用リスクモデルに当てはめる際の値との対応づけに関する情報である。例えば、図3(B)に示すように変数名、(元値、その割り当て値)の組、等を含む。
【0026】
記憶部120に記憶される分析対象データの例を図4に示す。図示するように、分析対象データは、例えば、顧客不変情報、顧客属性情報、顧客管理情報、口座契約情報、口座貸付情報、口座入金情報、口座移管情報、等を含む。
【0027】
顧客不変情報は、顧客の新規貸付時における情報である。例えば図4(A)に示すように、顧客コード、締日付、新規時年齢、新規貸付日、新規時他社借入額、等を含む。
顧客属性情報は、顧客の属性に関する情報である。例えば図4(B)に示すように、顧客コード、締日付、性別、独身・既婚、月末時年齢、職種、年収、等を含む。
顧客管理情報は、顧客の他社からの借り入れに関する情報である。例えば図4(C)に示すように、顧客コード、締日付、他社借入件数、他社借入金額、等を含む。
口座契約情報は、顧客の契約に関する情報である。例えば図4(D)に示すように、顧客コード、締日付、契約番号、商品コード、利率、貸付残高、延滞日数、等を含む。
口座貸付情報は、顧客の貸し付けに関する情報である。例えば図4(E)に示すように、顧客コード、締日付、契約番号、月中貸付金額、月中貸付回数、等を含む。
口座入金情報は、顧客の入金に関する情報である。例えば図4(F)に示すように、顧客コード、締日付、契約番号、月中入金元金、月中入金利息、等を含む。
口座移管情報は、顧客の(デフォルト)移管に関する情報である。例えば図4(G)に示すように、顧客コード、締日付、契約番号、移管日、移管額、損金日、損金額、等を含む。
【0028】
図2の記憶部120に格納される検証用データは、分析対象データと同様に、例えば、顧客不変情報、顧客属性情報、顧客管理情報、口座契約情報、口座貸付情報、口座入金情報、口座移管情報、等を含む。
【0029】
入力部130は、例えば、キーボードやポインティング・デバイス、等の入力装置を接続し、入力装置から入力された、制御部110への指示や記憶部120に格納される分析対象データなどを受け付ける。
出力部140は、例えば、プリンタやディスプレイ、等の出力装置を接続し、制御部110の信用リスクモデル決定の処理結果などを必要に応じて出力装置に出力する。
通信部150は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータ、モデム、等の通信装置から構成され、信用リスクモデル決定装置100と通信ネットワークCとを接続する。通信部150は、通信プロトコルに基づいて信用リスク管理装置200と、各店舗端末300と通信を行い、顧客データや数式モデルデータ、等を送受信する。
【0030】
プログラム格納部160は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などの記憶装置から構成され、制御部110が実行する種々の動作プログラムが格納されている。プログラム格納部160に格納される動作プログラムには、信用リスクモデル決定装置100の基本動作を司る任意のオペレーティングシステム(OS、Operating System)と、OSと協働して後述する各処理を実現するための、以下の(1)〜(4)に示すような動作プログラムとを含む。信用リスクモデル決定装置100による処理は、制御部110がこれらの動作プログラムを実行することで実現される。
(1)「信用リスクモデル決定プログラム」:分析対象データから後述する信用リスクモデル決定処理により信用リスクモデルを作成するプログラムである。
(2)「信用リスクモデル検証プログラム」:信用リスクモデル決定プログラムにより作成された信用リスクモデルを検証用データに適用して、各顧客が所定の期間までにデフォルト状態に陥るか否かを予想し、その予想が所定の判別率を達成しているか否かを判別するプログラムである。
(3)「サンプリングプログラム」:それぞれ所定数の分析対象データおよび検証用データとして、顧客データをサンプリングするプログラム。分析対象データと検証用データとで、全体のデフォルト確率が等しくなるようにサンプリングする。なお、いくつかの変数の対数、逆数をとる、予め「顧客コード」をキーとして、同一の顧客の貸し付けに関する情報をマージする、等の前処理を行ってもよい。
(4)「モデル配信プログラム」:「信用リスクモデル決定プログラム」が作成した信用リスクモデルを各店舗端末300に配信するプログラムである。信用リスクモデルが更新されるたび、あるいは、前回の配信時から所定の期間が経過する毎に、記憶部120に格納された信用リスクモデルを配信する。
【0031】
信用リスク管理装置200は、信用リスクモデル決定装置100が作成した信用リスクモデルを受信して、記憶部220に格納する。そして、店舗端末から顧客データを受信し、後述する「貸倒リスク評価処理」を実行する。
【0032】
信用リスク管理装置200のブロック図を図5に示す。図示するように、信用リスク管理装置200は、制御部210と、記憶部220と、入力部230と、出力部240と、通信部250とを備える。
【0033】
制御部210は、例えば、中央演算処理装置(CPU、Central Processing Unit)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)等)から構成され、信用リスク管理装置200の各部を制御する。
【0034】
記憶部220は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置、等の書き換え可能な記憶装置などから構成され、顧客情報、数式モデルデータ、等を格納する。
ここで、顧客情報は、分析対象データと同じく、例えば、顧客不変情報、顧客属性情報、顧客管理情報、口座契約情報、口座貸付情報、口座入金情報、口座移管情報、等を含む。
【0035】
入力部230は、例えば、キーボードやポインティング・デバイス、等の入力装置を接続し、その入力装置から入力された、制御部210への指示、等を受け付ける。
出力部240は、例えば、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置を接続し、制御部210の処理結果、等を必要に応じてその出力装置に出力する。
通信部250は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータ、モデムなどの所定の通信装置から構成され、信用リスク管理装置200と通信ネットワークCとを接続する。通信部250は、通信プロトコルに基づいて信用リスクモデル決定装置100と、各店舗端末300と通信を行い、顧客データ、数式モデルデータ、等を送受信する。
【0036】
店舗端末300は、各店舗において、担当者から各顧客への貸し付けに関する情報の入力を受け付け、入力されたデータを信用リスクモデル決定装置100に顧客データとして送信する。店舗端末300は、顧客データを信用リスク管理装置200にも送信し、信用リスク管理装置200からデフォルト確率の予測数値の返信を受けてその予測数値を表示する。各店舗の貸付担当者はその予測数値から、顧客への貸し付けの可否を判断する。
【0037】
店舗端末300のブロック図を図6に示す。図示するように、店舗端末300は、制御部310と、記憶部320と、入力部330と、表示部340と、通信部350とを備える。
【0038】
制御部310は、例えば、中央演算処理装置(CPU、Central Processing Unit)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)等)から構成され、店舗端末300の各部を制御する。
【0039】
記憶部320は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置、等の書き換え可能な記憶装置などから構成され、顧客情報などを格納する。
ここで、顧客情報は、分析対象データと同じく、例えば、顧客不変情報、顧客属性情報、顧客管理情報、口座契約情報、口座貸付情報、口座入金情報、口座移管情報、等を含む。
【0040】
入力部330は、例えば、キーボードやポインティング・デバイス、等の入力装置を接続し、その入力装置から入力された、制御部310、信用リスク管理装置200への指示、等を受け付ける。
表示部340は、例えば、ディスプレイ等の出力装置を接続し、制御部310の処理結果、信用リスク管理装置200から送信された顧客のデフォルト確率予測、等を必要に応じてその出力装置に出力する。
通信部350は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータ、モデムなどの所定の通信装置から構成され、店舗端末300と通信ネットワークCとを接続する。通信部350は、通信プロトコルに基づいて信用リスクモデル決定装置100と、信用リスク管理装置200と通信を行い、顧客データ、等を送受信する。
【0041】
次に、図面を参照して信用リスクモデル決定装置100の動作(信用リスクモデル決定処理)を説明する。本実施例で説明する信用リスクモデルは、数1で記述される。なお、理解を容易にするために、観測対象となっている事象(デフォルト発生)が同時に複数発生することはない、と仮定する。
【0042】
入力部130を介して入力装置から信用リスクモデルの決定を行う旨の指示がなされると、まず、制御部110は記憶部120に記憶された分析対象データを読み出す(図7:ステップS11)。
【0043】
次に、制御部110は「整数型変数の実数化処理」を行い、整数型変数(例えば、「新規時他社借入件数」)がとる整数値x(i=1,2,・・・,n、nは分析対象データに含まれる変数の個数)を、数1に割り当てる際の実数値yを決定する(ステップS20)。
【0044】
図8に示すフローチャートを参照して、図7中の整数型変数の実数化処理(ステップS20)を説明する。
整数型変数の実数化処理では、まず、制御部110がXに含まれる整数型変数xの取りうる値xkj(j=1,2,・・・,n)で、全事象G(分析対象データのすべて。時刻0における観測対象でもある。)をグループGkjに分割する(ステップS21)。次に、各グループGkjに対し、例えば、カプラン−マイヤ法等により、生存時間関数S(t|xkj)をそれぞれ計算する(ステップS22)。
【0045】
ここで、カプラン−マイヤ法とは、デフォルトの発生時刻を
0<t<t<・・・<t
としたとき、時刻t<t≦tj+1(1≦j<m)において、生存時間関数S(t)を数4に示す式と推定する方法である。数4から分かるように、カプラン−マイヤ法で推定される生存時間関数S(t)は階段状の関数である。
【0046】
【数4】
S(t)=S(tj−1)(1−1/n) (t<t≦tj+1
ただし、0≦t<tの時は、S(t)=1
ここで、nは時刻tで観測可能な事象数(顧客数)である。
【0047】
次に、制御部110は、xの値により場合分けをした上で、度数の最も多いグループGkbを基準として、数5に示す式を用い、グループGkbと他のグループGkjとの、「相対対数累積ハザード関数」Δlh(t|xkj)の時間平均を算出する(ステップS23)。ここで、相対対数累積ハザード関数は数6に示す式により算出される関数であり、Tは所定の期間(例えば、6ヶ月、1年)である。数5に示すような式により、相対対数累積ハザード関数に含まれる時間依存性を除去する。
また、数1中に現れるβを用いれば、βとy、yとは数7に示す関係を持つ。
【0048】
【数5】
Δlh(t|xkj)dt/T
【0049】
【数6】
Δlh(t|xkj)=log(log S(t|xkj)/log S(t|xkb))
【0050】
【数7】
Δlh(t|xkj)dt/T=β(y−y
【0051】
そして、度数の最も多いグループGkbでx を数1に適用する実数値yを算出する(ステップS24)。具体的には、例えば、「新規時他社借入件数」が0のときに数1に0の代わりに代入する数値(実数値)を決定する。
ステップS24では、Gkbの生存時間関数から数8によりyを算出する。(なお、数8は1変数のロジスティック回帰式において回帰係数を1と置き、数3の関係を代入している。)
【0052】
【数8】
=log(1−S(T|x )/S(T|x ))
【0053】
最後に、グループGkb以外のグループGkjに対し、ステップS24で算出したyとステップS23で算出した相対対数累積ハザード関数とから、x に対応する実数値yを算出する(ステップS25)。この時、数7に示した関係を用いるが、β=1であるとする。(ロジスティック回帰を用いた検証により、この仮定が妥当であることが示される。)
【0054】
このようにして、例えば、新規時他社借入件数が0のときに数1に−1.5を、1のときに数1に−0.6を、2のときに数1に0.9を、それぞれ代入する、というような変換規則が決定される。最後に、ステップS24とステップS25で算出された、整数型変数xのそれぞれの取りうる値を、数1に適用する際の割り当て値とその取りうる値とを組にして、変換テーブルを作成する(ステップS26)。
【0055】
図7に戻り、制御部110は、ステップ20で決定した割り当て値を代入した状態で、説明変数にXに含まれる説明変数を決定する(ステップS13)。
説明変数を決定する方法には、変数増加法、変数減少法、ステップワイズ法(変数増減法、変数減増法)、等がある。
これら何れの方法にしても、χ(カイ二乗)検定、ワルド(Wald)検定、等により、説明変数毎に、その回帰係数が0となるか否かの仮説を検定する。仮説が採択されれば、その説明変数を数1の説明変数として採用しない(あるいは回帰係数は0と決定する)。また、仮説が棄却されれば、その説明変数を数1の説明変数として採用する。そして、所定の打ち切り条件となるまで説明変数の追加、除去を繰り返す。
【0056】
なお、χ検定を採用した場合において、元の係数ベクトルβに対し、検定する回帰係数βを除いた係数ベクトル(すなわち、β=0とした係数ベクトルβ)をβとした時、χ統計量Χは数9で表される値とする。上記仮説が真の場合、Χは自由度1のχ分布に従う。
【0057】
【数9】
Χ=2(l(β)−l(β))
ここで、l(β)は対数尤度関数であって、数10に示される関数である。
【0058】
【数10】
l(β)=Σ(−log(t−tj−1)−logΣ Rjexp(β・X)+β・Xdj−1)
ここで、Rは、時刻tに、観測対象となっている個体群、Xdjは、時刻tに、観測対象となっている事象が発生した個体、が持つ説明変数のベクトル、Xは、Rに含まれる各個体が持つ説明変数のベクトル、とする。
【0059】
そして、ステップS13で採用された説明変数それぞれの回帰係数を、例えば、最尤法により推定する(ステップS14)。ステップS14においても、ステップS20で算出された割り当て値を代入した状態で各回帰係数を決定する。
【0060】
次に、作成された信用リスクモデルを顧客のリスク管理に適用する前に、サンプリングプログラムにより作成された検証用データを用いて、この信用リスクモデルが所定の判別率を満たすか否かを検証し、検証の結果を出力する(ステップS15)。具体的には、検証用データを記憶部120から読み出して、ステップS14までの処理により作成された信用リスクモデルに、検証用データを適用する。信用リスクモデルは所定の期間(例えば、6ヶ月)内に検証用データに含まれる各顧客がデフォルトするか否かを予測する。予測した結果を集計し、所定の判別率を満たした場合に、その作成された信用リスクモデルが実際の業務に耐えられると判別する。所定の判別率を満たす場合は、その旨を出力部140に出力する。所定の判別率を満たさなかった場合は、作成した信用リスクモデルを破棄し、その旨を出力部140に出力して、異常終了する。
最後に、算出した信用リスクモデルを出力する(ステップS16)。
【0061】
信用リスクモデル決定処理により作成された数式モデルデータは、通信ネットワークCを通じて、信用リスク管理装置200に配信される。信用リスク管理装置200は配信された数式モデルデータを記憶部220に格納する。
【0062】
作成された信用リスクモデルを各顧客の貸倒リスクの管理に適用する。以下、この処理(貸倒リスク評価処理)を図9を参照して説明する。まず、店舗端末300は、入力部330において、顧客データの入力を受け付け、信用リスク管理装置200に送信する。信用リスク管理装置200は顧客データの送信を受け付ける(ステップS31)。
【0063】
次に、信用リスク管理装置200は送信された顧客データを記憶部220に追加し、さらに信用リスクモデルに適用してデフォルト確率を算出する(ステップS32)。具体的には、制御部210が記憶部220から数式モデルデータを読み出し、顧客データを数式テーブルに含まれている各変数の値に当てはめ、各変数の回帰係数と掛け合わせ、最後にすべての乗算結果を足し合わせて算出する。ただし、各変数において、変換テーブルが定義されている場合、すなわち変換フラグが変数テーブルが定義されている旨の情報であった場合は、変数割り当てテーブルを参照し、顧客データの変数値の割り当て値と回帰係数を掛け合わせ、乗算結果とする。
【0064】
次に、算出されたデフォルト確率を店舗端末300に送信する(ステップS33)。店舗端末300は送信されたデフォルト確率を表示部340に表示する。
店舗の貸付担当者は表示されたデフォルト確率を見て、当該顧客への貸し付けの可否を判断し、入力部230にその判断内容を信用リスク管理装置200に送信する。信用リスク管理装置200は、送信された内容が顧客への貸し付けが認められた旨の内容か否かを判別する(ステップS34)。
信用リスク管理装置200が顧客への貸し付けが貸付担当者により認められたと判別すると(ステップS34:YES)、個々の貸倒引当金を計上し(ステップS35)、貸倒リスク評価処理を終了する。貸倒引当金は、例えば、顧客の債権(貸付残高)にステップS32で求めたデフォルト確率を掛け合わせることで算出する。
信用リスク管理装置200が顧客への貸し付けが貸付担当者により認められなかったと判別すると(ステップS34:NO)、そのまま貸倒リスク評価処理を終了する。
【0065】
以上説明したように、本発明によれば、説明変数の値(整数値)を別の値(実数値)に置き換えて代入することが可能となり、数式モデルで記述される信用リスクモデルの精度を向上させることができる。
【0066】
信用リスクモデルの精度を向上させるため、説明変数(上述した整数型変数の実数化処理が施された変数を含む)から組み立てられた新変数を追加することもできる。このとき、作成する信用リスクモデルは、例えば、数11に示すモデルである。新変数は、例えば、遺伝的プログラミング(GP、Genetic Programming)により作成される。
【0067】
【数11】
log(−log(S(t|X)))=β+β+・・・+β+γ+γ+・・・+γ=β・X+γ・Z
ここでγは回帰係数のベクトル、ZはGPにより決定された新しい説明変数の、ベクトルとする。
【0068】
本実施形態に係るGPは、ランダムに生成された初期関数から説明変数の加減乗除、変数の追加、削除、2つの関数同士において交換、等により、関数を生成し、予め与えられた適合関数fad(λ)(例えば数12に示す関数。)により関数を選択し、選択された関数から新たに、生成、選択を繰り返し、最終的に適合関数により最も信用リスクを判別するのに適合していると判別された、関数f(X)を得る。この関数f(X)は、1つ以上の説明変数から組み立てられた変数の加減算で表現されているので、それらの変数を、z、z、・・・、zとして数11に追加する変数に採用する。なお、変数が1つの場合は、f(X)は単項式なのでその項そのものを数11に追加する変数にzとして採用する。
【0069】
【数12】
観測事象(貸し倒れ)が起こる場合(目的変数値=1)
λ≧0のとき fad(λ)=0
λ<0のとき fad(λ)=1−1/(1+e−λ)+BIAS
観測事象が起こらない場合(目的変数値=0)
λ<0のとき fad(λ)=0
λ≧0のとき fad(λ)=1−1/(1+e−λ
ここで、BIASは予め与えられた実数値で、BIAS>0とした時には、事象が起こらないと結論づけたのにその事象が起こってしまう確率、いわゆる、第1種の誤りの確率が増大した場合に、fad(λ)の値が増大するという効果を与えるように付加されている。また、BIAS<0とした時には、第2種の誤りの確率が増大した場合に、fad(λ)の値が増大するという効果を与えるように付加されている。
【0070】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
【0071】
例えば、本発明の整数型変数の実数化処理を他の生存時間解析が可能な数理統計処理に適用できる。
また、整数型変数の実数化処理を適用する説明変数を任意に選択するように構成できる。
さらに、周期的に、あるいは適宜、分析対象データを更新して、信用リスクモデルを決定・更新するようにしてもよい。この場合、例えば、所定のタイミング(記憶部220に格納されてい顧客データの更新時、日毎、週毎、月毎、等)で、記憶部220に格納されている顧客データから新たなデータをサンプリングする。そして、分析対象データと検証用データとを更新し、新しい信用リスクモデルの作成に使用する。これにより、現状に即した信用リスクモデルに随時更新して、分析の精度を上げることができる。
【0072】
また、信用リスクモデル決定処理と、決定された信用リスクモデルを用いた各分析処理と、を行う主体は相違してもよく、例えば、会社Aが上記の信用リスクモデル決定装置を用いて信用リスクモデルの決定を行い、会社Bが上記の信用リスク管理装置を用いて各分析処理を行ってもよい。
また、信用リスクモデルの決定処理と、決定された信用リスクモデルを用いた各分析処理とは継続してなされなくてもよく、また、異なる場所(例えば、本社と支店等)でなされてもよい。
【0073】
また、GPを用いて追加する説明変数が、数13に示すような数式モデルでもよい。
【0074】
【数13】
log(−log(S(t|X)))=β+β+・・・+β+γf(X)=β・X+γf(X)
ここでγは回帰係数であり、f(X)は所定の期間内(例えば、6ヶ月)に観察対象となっている事象が起こると予測するならば1、そうでなければ0を返す判別関数である。
【0075】
また、この発明は、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述の動作を実行するためのプログラムを格納した媒体(CD−ROM等)から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する信用リスクモデル決定装置100、店舗端末300、等を構成することができる。なお、上述の機能を、OSとアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの共同により実現する場合、等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0076】
なお、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS、Bulletin Board System)に該プログラムを掲示し、ネットワークを介して該プログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成しても構わない。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、信用リスクモデルの精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る信用リスク管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の信用リスクモデル決定装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の記憶部に格納される数式モデルデータの例を示す図である。
【図4】図2中の記憶部に分析対象データ(顧客データ、検証用データ)として格納される、(A)顧客不変情報と(B)顧客属性情報と(C)顧客管理情報と(D)口座契約情報と(E)口座貸付情報と(F)口座入金情報と(G)口座移管情報とを説明するための図である。
【図5】図1中の信用リスク管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図1中の店舗端末の構成を示すブロック図である。
【図7】図2中の信用リスクモデル決定装置が信用リスクモデルを決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7中の整数型変数の実数化処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1中の信用リスク管理装置が顧客の貸倒リスクを評価する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 信用リスクモデル決定装置
110 制御部
120 記憶部
130 入力部
140 出力部
150 通信部
160 プログラム格納部
200 信用リスク管理装置
210 制御部
220 記憶部
230 入力部
240 出力部
250 通信部
300 店舗端末
310 制御部
320 記憶部
330 入力部
340 表示部
350 通信部

Claims (9)

  1. 信用リスクモデルを決定する信用リスクモデル決定装置であって、
    前記信用リスクモデルを表す数式モデルを記憶する数式モデル記憶手段と、
    信用リスクモデルを決定するために使用されるデータであって、複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データを記憶する分析データ記憶手段と、
    前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、信用リスクに関する分析データに基づいて算出する割当値算出手段と、
    前記割当値算出手段により算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶手段と、
    前記数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定手段と、
    を具備することを特徴とする信用リスクモデル決定装置。
  2. 前記数式モデルは、複数の説明変数とその係数とから構成され、少なくとも1つの説明変数は、予め定められた複数の整数値のうちのいずれかの値をとり、
    前記割当値は、前記割当値算出手段により算出された前記複数の整数値に対応する複数の実数値のいずれかの値をとる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信用リスクモデル決定装置。
  3. 前記割当値算出手段は、
    前記分析データに基づいて、前記数式モデルの説明変数毎に、該説明変数の値に応じた複数のグループに、前記複数の顧客をグループ分けするグループ化手段と、
    前記グループ化手段によりグループ化された各グループに属する顧客がデフォルトしない確率を示す生存時間関数を推定する生存時間関数推定手段と、
    各説明変数について、その説明変数に対応するグループのうちで、属する顧客が最も多い最大グループを判別する最大グループ判別手段と、
    前記最大グループ判別手段により判別された最大グループに対応する説明変数の値を、前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、前記生存時間関数推定手段により推定された該最大グループの前記生存時間関数に基づいて算出する最大グループ割当値算出手段と、
    各説明変数について、最大グループ割当値算出手段により算出された最大グループ割当値と、前記生存時間関数推定手段により推定された各グループの生存時間関数と、に基づいて、対応する最大グループ以外の各グループの割当値を算出する各割当値算出手段と、
    を具備すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の信用リスクモデル決定装置。
  4. 前記分析データから新たな説明変数を求める説明変数取得手段と、
    前記説明変数取得手段により求めた新たな説明変数を前記数式モデルに追加する説明変数追加手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1、2または3に記載の信用リスクモデル決定装置。
  5. 前記説明変数取得手段は、遺伝的プログラムにより新たな説明変数を取得する手段から構成されることを特徴とする請求項4に記載の信用リスクモデル決定装置。
  6. 前記信用リスクモデル決定装置は、
    信用リスクモデルのデフォルト発生判別精度を検証するためのモデル検証用データを記憶するモデル検証用データ記憶手段と、
    前記信用リスクモデルに、前記対応値記憶手段に記憶された対応関係に基づいて、モデル検証用データに基づく割当値を代入して、該信用リスクモデルが所定のデフォルト発生判別精度を達成しているか否かを検証する検証手段と、
    前記検証手段による検証の結果を出力する手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の信用リスクモデル決定装置。
  7. 数式モデルで記述される信用リスクモデルを決定するプログラムであって、
    前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、分析データ記憶手段に記憶される複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データに基づいて算出する割当値算出手順と、
    前記割当値算出手順により算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶手順と、
    数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 前記プログラムは、
    遺伝的プログラムにより、前記分析データから新たな説明変数を求める説明変数取得手順と、
    前記説明変数取得手順により求めた新たな説明変数を前記数式モデルに追加する説明変数追加手順と、
    をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
  9. 数式モデルで表される信用リスクモデルを決定する信用リスクモデル決定方法であって、
    前記数式モデルに使用される説明変数に関して、該説明変数の値毎に前記数式モデルに当てはめる際に使用する割当値を、分析データ記憶手段に記憶された複数の顧客の信用リスクに関する実績データである分析データに基づいて算出する割当値算出ステップと、
    前記割当値算出ステップにより算出された前記割当値と元の値とを対応付けて記憶する対応値記憶ステップと、
    数式モデル記憶手段に記憶されている前記数式モデルに前記割当値を代入する場合の、該数式モデルの説明変数に掛かる係数を、前記分析データに基づいて決定して、前記数式モデルに設定する係数設定ステップと、
    を備えることを特徴とする信用リスクモデル決定方法。
JP2003132648A 2003-05-12 2003-05-12 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法 Pending JP2004334737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003132648A JP2004334737A (ja) 2003-05-12 2003-05-12 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003132648A JP2004334737A (ja) 2003-05-12 2003-05-12 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004334737A true JP2004334737A (ja) 2004-11-25

Family

ID=33507432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003132648A Pending JP2004334737A (ja) 2003-05-12 2003-05-12 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004334737A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207011A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Intelligent Wave Inc クレジットカード利用の不正スコアを算出するスコアリングシステム及びスコアリング方法
JP2008533623A (ja) * 2005-03-24 2008-08-21 アクセンチュア・グローバル・サーヴィシズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング リスクに基づくデータ評価
JP2008204214A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Hitachi East Japan Solutions Ltd 信用リスク計算装置、および、信用リスク計算方法
JP2017050004A (ja) * 2016-09-23 2017-03-09 株式会社三菱総合研究所 情報処理装置
JP2020502677A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドAlibaba Group Holding Limited ユーザ信用評価

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533623A (ja) * 2005-03-24 2008-08-21 アクセンチュア・グローバル・サーヴィシズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング リスクに基づくデータ評価
JP2007207011A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Intelligent Wave Inc クレジットカード利用の不正スコアを算出するスコアリングシステム及びスコアリング方法
JP4755911B2 (ja) * 2006-02-02 2011-08-24 株式会社インテリジェントウェイブ クレジットカード利用の不正スコアを算出するスコアリングシステム及びスコアリング方法
JP2008204214A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Hitachi East Japan Solutions Ltd 信用リスク計算装置、および、信用リスク計算方法
JP2017050004A (ja) * 2016-09-23 2017-03-09 株式会社三菱総合研究所 情報処理装置
JP2020502677A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドAlibaba Group Holding Limited ユーザ信用評価

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110071962A1 (en) Method and system of using network graph properties to predict vertex behavior
US8121939B2 (en) Method and apparatus for a model assessing debtor behavior
JP2010530576A (ja) 高速なオプション価格付けの方法およびシステム
Kumpajaya et al. The acceptance of Bitcoin in Indonesia: extending TAM with IDT
US20090177612A1 (en) Method and Apparatus for Analyzing Data to Provide Decision Making Information
JP6727356B2 (ja) 特許評価システム
CN111563817A (zh) 记录介质、通信设备和通信方法
KR20070070062A (ko) 서비스 평가 방법, 시스템 및 컴퓨터 프로그램 제품
Bartoletti et al. Formal analysis of lending pools in decentralized finance
EP3764310A1 (en) Prediction task assistance device and prediction task assistance method
CN112488865A (zh) 基于金融时间节点的金融风险预测方法、装置和电子设备
CN110796379B (zh) 业务渠道的风险评估方法、装置、设备及存储介质
CN112308623A (zh) 基于监督学习的优质客户流失预测方法、装置及存储介质
JP2004334737A (ja) 信用リスクモデル決定装置、プログラムおよび信用リスクモデル決定方法
CN116451841A (zh) 企业贷款违约概率预测方法、装置、电子设备和存储介质
CN110717653A (zh) 风险识别方法及装置和电子设备
TWI792101B (zh) 基於確定值及預測值的數據定量化方法
CN113298120B (zh) 基于融合模型的用户风险预测方法、系统和计算机设备
EP2693378A1 (en) Risk-management device
CN115034788A (zh) 交易风险评估方法及装置、电子设备、存储介质
CN112950258A (zh) 活动分析方法、装置和电子设备
Noor et al. Telecom Customer’s Segmentation Using Decision Tree to Increase Active Electronic Money Subscribers
JP2017509047A (ja) 特許資産を用いるテクノロジーセクター規模の報告
JP2021502653A (ja) 目標の達成可能性に関する、可視表現の自動化された準備のためのシステム及び方法
Volk-Makarewicz et al. Sensitivity analysis of ranked data: from order statistics to quantiles

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060228