【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取引情報を集約して提供する方法及び関連のシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
発行元が異なる取引情報を集約して利用者端末に提供する方法は、例えば国際公開番号ＷＯ ０３／００１４２２ Ａ１（以下、旧発明と言う。）にある。旧発明では、取引情報システム（取引情報を取り扱うコンピュータ）から取引情報提供システム（取引情報を集約して提供するコンピュータ）に取引情報を送信して集約ファイルに集約し、集約した取引情報を利用者端末に提供する。
【０００３】
【特許文献１】国際公開番号ＷＯ ０３／００１４２２ Ａ１
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
旧発明は、取引情報提供システムで取引情報を集約するキーとして、取引情報に付されたメールアドレス又は口座番号（以下、両者をまとめて口座番号と言う。）を利用する。したがって、取引情報を発行する取引情報システム（以下、発行システムと言う。）は、口座番号付きの取引情報を発行する必要がある。旧発明以前の発行システム等が発行する口座番号付きでない取引情報は、取引情報提供システムに届けても集約できない。
【０００５】
また、旧発明では、予め発行システムに口座番号を知らせておく必要がある。
【０００６】
さらに、旧発明は、発行された取引情報を集約前に処理したい場合に対応していない。例えば、取引情報を表示して確認したい場合、集約対象から除外したい場合、付された口座番号を変更したい場合、等である。
【０００７】
以上の問題点を解決し、より利便性のある方法及び関連システムを発明することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、発行システムから発行される取引情報がユーザシステム（利用者に属する取引情報システム）を経由するときに、取引情報に口座番号を付与する。あるいは、ユーザシステムから集約システムに送信するときの認証情報を基礎として口座番号を求める。また、ユーザシステムを経由するときに、取引情報に処理を加える。なお、旧発明において取引情報の集約と提供を行う取引情報提供システムを、本発明では集約システムと提供システムに分けている。
【０００９】
請求項１の発明は、ユーザシステムが、取引情報を受信し、前記受信した取引情報に口座番号を付与し、前記口座番号を付与した取引情報を集約システムに送信し、集約システムが、前記送信された取引情報を受信し、前記受信した取引情報を、前記受信した取引情報に付与された口座番号により集約ファイルに集約する、取引情報の集約方法、である。取引情報がユーザシステムを経由するときに口座番号を付与することにより、旧発明以前の発行システム等が発行する口座番号付きでない取引情報を集約することができるようになる。
【００１０】
請求項２の発明は、指定情報を入力できる項目を少なくとも一つ設けた取引情報を発行する発行手段と、前記発行した取引情報を送信する送信手段と、を有する発行システム、である。発行システムで指定情報を入力できる項目を設けた取引情報を発行することにより、ユーザシステムで指定情報を付与しやすくなる。
【００１１】
請求項３の発明は、取引情報を受信する受信手段と、前記受信した取引情報に少なくとも指定情報を付与できる処理手段と、処理手段にデータを入出力する入出力手段と、前記処理手段で処理した取引情報を送信する送信手段と、を有するユーザシステム、である。これにより、利用者は集約される前の取引情報に口座番号を付与したり、取引情報の一部を集約から除外したり、集約システムを指定したり、することができる。また、集約される前の取引情報を表示して確認したり、取引情報を修正したり、付与された口座番号を変更したり、等の処理もできる。
【００１２】
請求項４の発明は、取引情報を受信し、前記受信した取引情報の送信元の認証情報を基礎として口座番号を求め、前記受信した取引情報を、前記求めた口座番号により、集約ファイルに集約する、取引情報の集約方法、である。これにより、口座番号が付与されていない取引情報を受信した場合でも、送信元の認証情報を利用することによりその送信者に帰属する取引情報として集約することができる。
【００１３】
請求項５の発明は、請求項１又は４に記載したいずれかの集約ファイルから取引情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した取引情報を利用者端末に提供する提供手段と、を有する提供システム、である。これにより、集約した取引情報を様々な提供方法で利用者に提供することができる。
【００１４】
請求項６の発明は、保管する情報を受信する第１の受信手段と、受信した前記情報を記憶する記憶手段と、記憶した前記情報への引換券を生成する生成手段と、前記引換券を前記情報の送信者に送信する第１の送信手段と、及び、先に送信した引換券を受信する第２の受信手段と、受信した前記引換券に対応する記憶した前記情報を前記引換券の送信者に送信する第２の送信手段と、を有する預託システム、である。これにより、取引情報等の情報を送信するシステムは、預託専門のシステムにその送信を任せてしまうことができる。
【００１５】
請求項７の発明は、送信先情報を受信した場合、前記送信先情報で指定された送信先に送信する請求項７の預託システム、である。これにより、取引情報等の情報や引換券を預託専門のシステムから他に転送させることができる。
【００１６】
請求項８の発明は、取引情報を集約した集約ファイルから取引情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した取引情報を分析する分析手段と、前記分析手段で分析した分析結果を出力する出力手段と、を有する分析システム、である。集約ファイルに分析手段を結合させることにより、取引情報の集約ファイルを多様な分野に有効活用することができる。
【００１７】
請求項９の発明は、取引の前処理を行う前処理システムであって、発行システムが発行する取引情報の指定情報（ユーザシステムのメールアドレスを除く。）を入力する入力手段と、前記入力手段で入力した指定情報を取引システムに転送する転送手段と、を有する前処理システム、である。前処理システムで指定情報を入力させることにより、発行システムが発行する取引情報に予め指定情報を付与しておくことができる。
【００１８】
これらの発明により、予め発行システムに対してはユーザシステムのアドレスを知らせるだけでもよい。発行システムに、集約システムのアドレスや口座番号といった指定情報を知らせるのは必須ではなくなる。また、メールアドレスを口座番号に用いるような場合を除き、口座番号の持ち主を隠蔽することもできる。複数の集約システムが存在する場合、ユーザシステムで受信後に１又は複数の集約システムを選んで、送信することもできる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
旧発明は、集約システムが発行システムから集約する取引情報を受信するが、発行システムから直接受信する場合（直接と言っても、当然、例えばネットワークを構成する回線やルータやスイッチ等を経由するし、プロキシーサーバやメールサーバや記憶媒体等を経由することもある。）と、ユーザシステムを経由する場合と、が考えられる。本発明は主に後者の場合を対象とする。もちろん、両者の方法を併用してもよい。なお、前者の場合は、口座番号が異なる取引情報をまとめて送信できるが、後者の場合は経由するそれぞれのユーザシステムにそれぞれの取引情報を分けて送信することになる。
【００２０】
例えば、買主がオフラインで買い物をする。売主は取引情報の発行システムから取引情報（電子レシートや電子領収書等）を買主にメール送信する。買主のユーザシステムに届いた取引情報は、その内容を閲覧し又は閲覧しないで、修正し又は修正しないで、予め定めた又はその都度指定した集約システムに送る。集約システムは受信した取引情報を、ユーザシステムで取引情報に付加された口座番号又はユーザシステムからの認証情報から求めた口座番号で集約ファイルに集約する。集約ファイルに接続した提供システムは、集約された取引情報を、利用者端末にメールで提供したり、利用者端末からのアクセスに応じて提供する。
【００２１】
図１は、本発明の全体構成図である。
【００２２】
発行システム１０は取引情報を発行してユーザシステム２０に送信する。ユーザシステム２０は受信した取引情報に指定情報を付与したり、取引情報を修正したりして集約システム３０に送信する。集約システム３０は受信した取引情報を集約ファイル４０に集約する。提供システム５０は集約ファイル４０に集約された取引情報を利用者端末８０に提供する。分析システム７０は集約ファイル４０に集約された取引情報を分析し、分析結果を出力したり、利用者端末８０に提供する。各システム間で間接的な送信をする場合のため、取引情報を預かりその引換券を発行したり、引換券と引き換えに預かった取引情報を提供したり、各システムからの依頼を受けて、取引情報や引換券を代行して送信する、預託システム６０を利用してもよい。発行システム１０が発行する取引情報に予め指定情報を付与するため、前処理システム９０で指定情報を入力する。
【００２３】
図２は、第１の発明の説明図である。
【００２４】
請求項１の発明は、ユーザシステムが、取引情報を受信し、前記受信した取引情報に口座番号を付与し、前記口座番号を付与した取引情報を集約システムに送信し、集約システムが、前記送信された取引情報を受信し、前記受信した取引情報を、前記受信した取引情報に付与された口座番号により集約ファイルに集約する、取引情報の集約方法、である。
【００２５】
発行システム１０が発行した取引情報を受信したユーザシステム２０が、受信した取引情報に口座番号を付与して集約システム３０に転送し、集約システム３０で口座番号を付された前記取引情報を集約ファイル４０に集約するものである。ここで口座番号の付与とは、口座番号を新規に付与するだけでなく、付与されている口座番号を削除して新たに付与すること、つまり口座番号の修正を含む。
【００２６】
＜用語の定義＞
本発明において、発行システムとは、取引情報を発行するコンピュータである。例えば、店頭のＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｓａｌｅｓ ｓｙｓｔｅｍ）端末、ＡＴＭ（Ａｕｔｏｍａｔｉｃ Ｔｅｌｌｅｒ Ｍａｃｈｉｎｅ）装置、店頭のテーラーマシン、店頭のＭＭＫ（Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｋｉｏｓｋ）端末、自動販売機、住民票発行装置等、それらを管理するホストコンピュータ、電子商取引のサーバ、取引情報を入力するパソコンやＡＳＰ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）のサーバ、電子レジスタ、オーダーエントリシステム、等が該当する。
【００２７】
本発明において、ユーザシステムとは、発行システムが発行した取引情報を受信し、必要に応じて処理を加え、集約システムに送信するコンピュータである（ユーザシステムを多段接続する場合は次のユーザシステムに送信することもある）。ユーザシステムは、インターネット等に接続して取引情報を送受信できるパーソナルコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ：Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ）、携帯電話、インターネットサーバ、ホームサーバ、レンタルサーバ、等である。
【００２８】
本発明において、集約システムとは、発行システムから直接又はユーザシステムを経由して取引情報を受信し、取引情報に付された口座番号により集約ファイルに集約するコンピュータである。
【００２９】
本発明において、提供システムとは、集約ファイルに集約された取引情報を利用者端末に提供するコンピュータである。提供方法は、メール、ファイル転送、Ｗｅｂページ、等、様々の形態が考えられる。
【００３０】
本発明において、預託システムとは、他のシステムから情報を預かるコンピュータである。扱う情報は取引情報に限らない。発行システム等から取引情報の預託を受け、預託された取引情報を転送したり、記憶してその取引情報の引換券を送信する。先に送信した引換券を提示された場合、対応する取引情報を要求元に送信する。送信先が指定された場合は、その引換券に対応する取引情報を指定された送信先へ送信する。
【００３１】
本発明において、分析システムとは、集約ファイルに集約された取引情報を分析するコンピュータである。
【００３２】
本発明において、利用者端末とは、提供システムから取引情報の提供を受けるコンピュータである。利用者端末は通常、利用者が直接操作できる手元のシステムであり、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、等である。利用者端末はユーザシステムと同じとは限らない。例えば、利用者端末が携帯端末やパソコンで、ユーザシステムがホームサーバやレンタルサーバの場合もある。また、インターネットカフェや公共の場所に設置された端末も一時的な利用者端末である。さらに、利用者がＩＣカードのような記憶媒体を持ち、ＡＴＭ装置や公衆端末を利用して取引情報の提供サービスを受ける場合、それらのＡＴＭ装置や公衆端末装置は一時的な利用者端末である。なお、分析システムや預託システムのサービスを受ける端末も利用者端末と言うものとする。
【００３３】
本発明において、発行システム、ユーザシステム、集約システム、提供システム、利用者端末等が任意の組み合わせで一体となっている場合がある。説明では、各システムが別々のコンピュータで構築されているように述べるが、同一のコンピュータでもよい。各システムが複数のコンピュータからなることもある。集約ファイルは別のファイルサーバやデータベースサーバという専用機でもよいし、他が運営管理するデータベースサーバやファイルサーバやオンラインストレージを用いてもよい。
【００３４】
本発明において、前処理システムとは、取引相手の登録や受発注の処理を行う取引を管理する取引システムのフロントシステムである。取引相手の登録データや受発注のデータの入力を行うコンピュータである。
【００３５】
本発明において、取引情報とは、店頭での対面取引、ＡＴＭ等の自動取引装置や自動販売機での無人取引、郵便、電話、ＦＡＸ、インターネット等による通信取引、等の取引に伴い発生したコンピュータデータである。その内容は、例えば、取引日、取扱日、曜日、時刻、取引社名、取引場所、店名、電話番号、機械番号、レジ番号、預貯金口座番号、会員番号、担当者名、取引内容、品名、サービス名、仕様、単価、数量、価格、消費税、合計金額、入金額、出金額、振込金額、預入れ額、貸出し額、お釣の額、残高、利率、為替レート、金種、サービスポイント、コメント、関連情報、関連情報のホームページのＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）、各種手数料、決済データ、等の取引きに伴い取引相手に提供する情報、等の項目（フィールド（Ｆｉｅｌｄ）の他、列（Ｃｏｌｕｍｎ）とかアイテム（Ｉｔｅｍ）とも呼ばれる。）又は要素（エレメント（Ｅｌｅｍｅｎｔ））と呼ばれるものからなる（本発明において、特に区別する必要がない場合は、項目及び要素をまとめて項目と言う。）。
【００３６】
本発明において、指定情報とは、取引情報に付与される情報である。対象となる取引情報全体に付与される場合と、対象となる取引情報を形成する個々のレコードに付与される場合がある。指定情報は、例えば、発行システムから取引情報を送信する送信先（ユーザシステムのアドレスＵＲＩ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ））、集約システムのアドレスＵＲＩ、口座番号、集約ファイルに集約させておきたい任意の追加情報、取引情報が再発行であることを示す情報、集約するレコードを指定する情報、集約しないレコードを指定する情報、等である。本発明では、発行システムは少なくとも取引情報の送信先としてユーザシステムのＵＲＩを必要とする。他の指定情報はユーザシステムで追加してもよい。
【００３７】
本発明において、口座番号とは、集約システムで取引情報を集約ファイルに集約するための仕訳コードである。口座番号は数字だけでなく、例えば英字やハイフン等を含んでもよいし、利用者のメールアドレスと同じでもよいし、利用者が提供システム等へログインする場合のユーザＩＤを兼ねてもよい。利用者が一つの集約システムで複数の口座に仕分けしたい場合は、ユーザＩＤに枝番を付けて口座番号としたり、ユーザＩＤとは別のコード体系で口座番号を作ることになる。口座番号やメールアドレスやユーザＩＤが異なる場合で、その対応関係に規則性がなく文字列操作や計算で求められない場合は、集約システムにそれらの対応を記憶したテーブルを設けておく必要がある。口座番号とユーザＩＤを同一にした場合は、一人の利用者が複数の口座番号、すなわち複数のユーザＩＤを持つことになる。口座番号は集約システムに予め登録されているとは限らない。
【００３８】
口座番号として取り扱うコードの範囲を予め定めた場合、その範囲を口座番号の名前空間と呼ぶ。その名前空間において集約システム上でユニークでかつパブリックに利用者に割り当てる口座番号（実口座番号）の範囲と、一方利用者がプライベイトに利用できる口座番号の範囲を定めてもよい。
【００３９】
＜通信の手段＞
本発明において、システム間の通信に用いる通信回線は、例えば、インターネット、インターネットに接続された無線ネットワーク、専用回線、電話回線、ＩＳＤＮ、携帯電話網、衛星通信、ケーブルテレビ網等である。通信の安全性を高める場合は、ＶＰＮ（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｐｒｉｖａｔｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）やＳＳＬ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｓｏｃｋｅｔ Ｌａｙｅｒ）等の技術を使うことが好ましい。通信データは、圧縮や暗号化をすることも考えられる。通信プロトコルは通常、Ｔｅｌｎｅｔ（リモートアクセス、遠隔操作）、ＦＴＰ（Ｆｉｌｅ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ファイル転送）、ＨＴＴＰ（ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、Ｗｅｂ）、ＳＭＴＰ（Ｓｉｍｐｌｅ Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、メール転送）とＰＯＰ３（Ｐｏｓｔ Ｏｆｆｉｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、メール受信）、インスタントメッセージング（ＩＭ：Ｉｎｓｔａｎｔ Ｍｅｓｓａｇｉｎｇ）、等のＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）プロトコル上のものを利用することが多いであろう。通信手段は、送信側と受信側のシステムが同じ施設や敷地内にあればＬＡＮ、同じ組織内であればイントラネット、同一コンピュータであれば内部バスになることがある。
【００４０】
取引情報の送受信は記憶媒体の交換を含む。したがって、各システムの通信手段は、通信装置と通信プログラムだけではなく、媒体の入出力装置と入出力プログラムを用いることがある。媒体の入出力装置は入出力プログラムの制御を受け、磁気テープや光磁気ディスク等の記憶媒体を読み書きする。
【００４１】
通信装置は、インターネット、イントラネット、専用回線、公衆回線、通信衛星等の通信網に接続されたルータ、モデム、ターミナルアダプタ、地球局等であり、通信プログラムの制御を受け、ＦＴＰ、ＨＴＴＰ、ＳＭＴＰ、ＳＭＢ（Ｓｅｒｖｅｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｂｌｏｃｋ）等のプロトコルでデータ通信を行う。
【００４２】
＜間接的な送受信＞
本発明では、取引情報の送受信は間接的な送受信を含む。間接的な送受信とは、送受信する行為が間接的な送受信（代行）と、送信するデータが間接的な送受信（取引情報そのもの（実データと言う。）に代わるもの（引換券と言う。）を送受信すること）と、である。
【００４３】
本発明では、情報を預託できる預託システム（図７）を考える。預託システムを利用した間接的な送受信としては、預託システムに取引情報を預けた後、預託システムから次段のシステムに取引情報を送信する場合と、預託を依頼したシステム又は預託システムが、預託システムが発行した引換券を次段のシステムに送信する場合と、がある。次段のシステムでは、預託システムに引換券を提示して預託されている取引情報を取得する場合と、引換券のまま扱う場合と、がある。
【００４４】
したがって、次のような取引情報の送信パターンがある。
（ａ）送信側が受信側に実データを送信する。
（ｂ）送信側が送信側で保有する実データの引換券を送信する。
（ｃ）送信側が預託システムに実データを預託し、預託システムが受信側に実データを送信する。
（ｄ）送信側が預託システムに実データを預託し、預託システムが受信側に実データの引換券を送信する。
（ｅ）送信側が預託システムに実データを預託し、送信側が預託システムから受けた引換券を受信側に送信する。
【００４５】
引換券を受信した受信側は、その引換券を預託システムに送信して、その引き換えに実データを取得する。しかし、例えば、引換券を受信したユーザシステムが実データを変更せずに集約システムに転送する場合や、集約システムで引換券そのものを集約したい場合は、引換券のままで転送や集約を行う形態も考えられる。
【００４６】
一方、ユーザシステムで取引情報を変更した場合は、変更後の取引情報を実データとして、上記（ａ）〜（ｅ）の送信方法のいずれかを実行する。そして預託システムを利用する（ｃ）〜（ｅ）の場合は、変更後の取引情報を預託システムに預託しなおすことになる。
【００４７】
預託システムは他のシステムから実データの要求が随時あるので、常時稼動させることが好ましい。発行システムは取引情報を送信してしまえば停止してもかまわないが、上記（ｂ）を採用した発行システムは実データの要求があるので常時稼動させる必要がある。
【００４８】
引換券には通常、実データを特定する情報とその実データを取得する権利をあらわす情報が含まれる。この情報としては例えば、発行システム又は預託システムのＵＲＬ又はその代替データ、実データの識別コード（ファイル名等）、ログインのためのＩＤやパスワード、引換券が正当であることを証明する電子署名等の組み合わせが考えられる。預託システムを特定する情報は預託システムが複数存在する場合に必要である。引換券には引き換えできる有効期限や引き換えできる回数等を含めてもよい。引換券のフォーマットは標準化することが好ましい。
【００４９】
＜発行システム＞
図３は、発行システムの構成図である。
【００５０】
請求項２の発明は、指定情報を入力できる項目を少なくとも一つ設けた取引情報を発行する発行手段と、前記発行した取引情報を送信する送信手段と、を有する発行システム、である。
【００５１】
発行システム１０の発行手段１１は、取引システム１８から取引ファイル１９の取引データを得て、ＸＭＬ形式やＣＳＶ形式等にした取引情報を発行する。発行した取引情報は送信手段１２によりユーザシステム２０に送信する。この場合において、以降のシステムで指定情報を入力できるように、発行システムで項目を設けるものである。項目を設けるとは、項目の追加や挿入をすることである。例えば、取引情報に付与する口座番号がなくても、取引情報に口座番号の項目を設けることを言う。
【００５２】
取引情報や引換券は各システムで取扱いやすいコンテンツとして発行するのが好ましい。指定情報を入力できる項目を設けるのは、例えば、発行システムで口座番号を付与しない場合でも、項目として設けておけば、ユーザシステムでその項目に口座番号を入力しやすいことが期待できるからである。項目は発行システムで設け、さらにユーザシステムで設けてもよい。
【００５３】
項目の追加は、例えば、ＣＳＶ形式の取引情報であれば区切り文字としてカンマを挿入又は追加する。カンマが２つあれば、その間に一つの項目があり、レコードの行末がカンマで終わってれば、その後ろに一つの項目がある。ＸＭＬ形式の取引情報であれば開始タグと終了タグを挿入又は追加する。それらが対に存在すれば、そこに項目がある。ＣＳＶ形式でカンマ２つが隣同士で並んでる場合と行末がカンマで終了している場合、ＸＭＬ形式では開始タグと終了タグの間に何もない場合、は空な項目があると言える。それらの間に何等かの文字コードが挿入されていても、データとして取り扱わない場合も空な項目があると言ってもよい。例えば、表示した時の形式を整えるためにＣＳＶ形式のカンマ２つの間にタブコードを入れているような場合とか、ＸＭＬ形式で開始タグと終了タグの間にダブルコーテーションで囲んでいない１バイトの空白文字が１つ以上あるような場合とか、である。
【００５４】
固定長のレコード形式の場合は、開始桁位置と終了桁位置を決めてレコードの途中に挿入又は行末に追加し、その間をスペースやＮＵＬＬコードで埋め、項目とすることになる。
【００５５】
本発明の指定情報の項目を設けた取引情報をブラウザやメーラー（メールクライアントソフト）等で閲覧した場合、少なくとも一つの指定情報が項目として表示される。その項目は例えば次のようなものがあり、指定情報を入力できる。
（ａ）送信先となる集約システムのアドレスを指定する項目
（ｂ）預託先となる預託システムのアドレスを指定する項目
（ｃ）口座番号を指定する項目
（ｄ）取引情報から削除する又はしないレコードを指定する項目
（ｅ）集約システムに転送する又はしないレコードを指定する項目
（ｆ）集約システムに転送しても集約ファイルに反映する又はしないレコードを指定する項目
（ｇ）集約ファイルに集約させておきたい任意の追加情報の項目
【００５６】
項目は空白文字等で桁を揃えたり、ＣＳＳ（Ｃａｓｃａｄｉｎｇ Ｓｔｙｌｅ Ｓｈｅｅｔｓ）で罫線や枠を付けたり、表計算ソフトを呼び出して表形式のオブジェクトとして表示したり、して見やすくするのが好ましい。
【００５７】
項目は、文字を入力する領域としてだけではなく、ラジオボタンやチェックボックスやリストボックス等として表示してもよい。引換券は引き換えを実行するコマンドボタンやリンクを付けると便利である。指定情報の項目は、取引情報の各レコードやレコード群に付けることもあれば、取引情報全体に付ける場合もある。
【００５８】
発行システムは取引情報を送信先毎に１件づつ又は複数件をまとめて、ユーザシステムに送信する。この場合、送信先のユーザシステムのアドレスが必要だが、そのアドレスを送信する取引情報に付与するとは限らない。しかし、エラーメールとして戻ってくる場合を考えると、取引情報に付与しておく方がどの取引情報が到達しなかったか確認する場合に扱いやすい。
【００５９】
発行システム又はユーザシステムは、ある期間又は送信時に送信すべき取引情報がなければ、空の取引情報を送信してもよい。継続的な取引関係等でも、定期的に変動ない旨又は空の取引情報を送信してもよい。
【００６０】
発行システム又はユーザシステムが自ら取引情報を保管してその引換券を送信する場合、引換券に基づく実データの要求を受けなければならないので、常時稼動が必要である。常時稼動でない場合に間接的な送信形態を取るときは、預託システムを利用する。
【００６１】
取引情報を集約するための口座番号を取引情報又は引換券に添えるのは通常ユーザシステムで行うが、取引のときに口座番号が通知された場合は、発行システムで付加し、必要があればユーザシステムで修正してもよい。
【００６２】
取引きにあたって予め口座番号が入力された場合は、発行する取引情報に付与しておくことができる。再発行の取引情報には再発行であることや何回目の再発行であるかを示す項目を加えてもよい。送信する取引情報に発行システムやユーザシステムの電子署名や電子証明書を添付してもよい。
【００６３】
発行システムは、指定情報のうち少なくとも取引情報を送信する送信先（ユーザシステムのアドレス）が分かってなければならない。他の指定情報はユーザシステムで追加できる。例えば、集約する口座番号を指定したり、複数の集約システムがある場合に送信先の集約システムを指定したり、することができる。
【００６４】
取引情報を例えばメールの添付ファイルとして送信する場合、添付ファイルの拡張子を特定しておけば、ユーザシステムにおいて、その添付ファイルをクリックすることにより、当該拡張子に関連付けしたプログラムを起動させることができる。ＯＳによっては拡張子ではなく、ファイルの先頭部分にあるデータ（やファイルの属性に）応じたプログラムを起動させられる。起動されるプログラムとしては、ユーザシステムで有しているものだけではなく、ネットから取得するＪＡＶＡ（登録商標）アプレット、ＸＭＬに記述されたＸＳＬＴ、マクロプログラム、ＡＳＰ（Ａｃｔｉｖｅ Ｓｅｒｖｅｒ Ｐａｇｅｓ）、添付ファイルそのものがプログラム、等がある。
【００６５】
各システム間に文字コードやフォーマットの違いがある場合は、いずれかのシステムで変換してその違いを吸収しなければならない。各システムが様々な文字コードやフォーマットに対応するより、発行段階で標準化することが好ましい。
【００６６】
＜指定情報の付与＞
取引情報に付与する指定情報は受信した取引情報全体に付与する場合と、取引情報が複数のレコードからなる場合に各レコード又はレコード群に付与する場合がある。例えば、次のような形態が考えられる（口座番号を付与する例）。
（ａ）ＣＳＶ形式の取引情報の各レコードに口座番号フィールドを設け、口座番号を記載する。
（ｂ）ＣＳＶ形式の取引情報を格納するファイルの例えば１行目のレコードを口座番号を指定するレコードと定め、口座番号を記載する。
（ｃ）ＣＳＶ形式のレコードにレコード種別フィールドを設け、取引情報レコードと口座番号レコードに異なるレコード種別コードを記載してレコードを区別し、口座番号レコードに口座番号フィールドを設けて口座番号を記載し、口座番号レコードが出現した場合、それ以降に続く取引情報レコードの取引情報を当該口座番号レコードに記載した口座番号の取引情報とする。
（ｄ）ＣＳＶ形式の取引情報ファイルに、口座番号を指定する行を混在させ、その行では、パラメータ名とその値という形式で口座番号を指定する。例えば、ａｃｃｏｕｎｔ＝１２３４５ という行が出現した場合、それ以降に続く取引情報レコードの取引情報を口座番号１２３４５の取引情報として扱う。
（ｅ）ＸＭＬ形式の取引情報の各レコードに口座番号を記載する要素を設け、口座番号を記載する。
（ｆ）ＸＭＬ形式の取引情報の各レコードを示す要素に口座番号属性を設け、口座番号を記載する。
（ｇ）取引情報が固定長のレコードの場合、口座番号を記載するフィールドを設け、口座番号を記載する。
（ｈ）取引情報を格納したファイルのファイル名として口座番号を付ける。
（ｉ）メールとして取引情報を送受信する場合、メール本文に取引情報とその口座番号を書く。
（ｊ）メールとして取引情報を送受信する場合、メールヘッダのタイトル部に口座番号を書く。
（ｋ）メールとして取引情報を送受信する場合、メールヘッダに口座番号を示すオプショナルフィールド （ｏｐｔｉｏｎａｌ−ｆｉｅｌｄ）を設け、口座番号を書く。
【００６７】
取引情報とそれに付与した指定情報は、必ずしも一つのファイルやメッセージとなってるわけではない。例えば、次のような形態が考えられる（口座番号を付与する例）。
（ａ）取引情報と指定情報を別ファイルとし、ファイル名で関連付ける。例えば、取引情報のファイルと口座番号を書いたファイルとがあり、それぞれ定めた拡張子が付き、ファイル名を同じにして２つのファイルの関連付けを表現する。
（ｂ）取引情報と指定情報を別ファイルとし、少なくとも片方のファイルにもう片方のファイルへのリンクを書く。例えば、ＸＭＬファイルに取引情報を書き、ＸＭＬファイルの中に指定情報のファイルをリンクする命令を書き、リンクされた指定情報のファイルに口座番号を書く。
（ｃ）専用のプロトコルを作り、取引情報と指定情報を別のステップでやり取りする。例えば、取引情報の送受信用に専用プロトコルを作り、口座番号の要求とそれに対する応答、次に取引情報の要求とそれに対する応答、というやり取りとして、口座番号を送る。
【００６８】
＜ユーザシステム＞
図４は、ユーザシステムの構成図である。
【００６９】
請求項３の発明は、取引情報を受信する受信手段と、前記受信した取引情報に少なくとも指定情報を付与できる処理手段と、処理手段にデータを入出力する入出力手段と、前記処理手段で処理した取引情報を送信する送信手段と、を有するユーザシステム、である。
【００７０】
ユーザシステム２０は、受信手段２１で発行システム１０が送信する取引情報を受信し、処理手段２２は、入出力手段２４で取引情報を表示したり、データや操作の入力を受け付けて処理を行う。処理した取引情報は送信手段２３で集約システム３０に転送する。
【００７１】
少なくとも取引情報に指定情報を付与する処理手段は、受信した取引情報を画面表示し、キーボード等から口座番号等の指定情報の入力や修正を受け付ける。処理手段は、ブラウザやメーラーから呼び出す編集画面、その上で動作するスクリプトやアドオンソフト、添付ファイルの拡張子に関連付けされて呼び出せるアプリケーションソフト、アプリケーションソフトがさらに呼び出すマクロプログラム、その他専用ソフト、等のプログラムとして構成する。処理プログラムは他のサーバから呼び出してもよい。ＡＳＰ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）を利用して処理してもよい。
【００７２】
例えば、ＸＭＬ形式の取引情報をメールの添付ファイルで受信し、口座番号を付与する場合、添付ファイルをダブルクリックして関連付けされたプログラムを起動する。そのプログラムは要素名が口座番号である要素を検索して予め用意した口座番号を挿入し、編集可能な画面として取引情報を一覧表示し、入力や修正を受け付け、転送ボタンが押されたら、メールとして集約システムに送信する。口座番号の要素がない取引情報を受信した場合は、口座番号の開始タグと終了タグを追加して、口座番号を挿入する。
【００７３】
例えば、ＣＳＶ形式の取引情報を受信した場合は、表計算ソフトを呼び出し、表計算ソフト上のマクロプログラムで口座番号の項目に口座番号を挿入する。口座番号の項目がない場合は口座番号の項目を追加・挿入する。
【００７４】
ユーザシステムが例えばホームサーバであるような場合、指定情報の付与から転送までを自動的に行ってもよい。修正したい取引情報を後から見つけた場合は、修正分であることを示す指定情報を付与した取引情報を集約システムに送信するか、提供システムにログインして集約ファイルに集約された取引情報を修正する。
【００７５】
複数の集約システムに分けたい取引情報を一つのメールで受信した場合は、必要数のコピーを作成し、それぞれから集約しない取引情報を削除し、それぞれの集約システムに送信する。あるいは、取引情報の各レコードに集約システム名を付与し、集約システムに送信する。受信した集約システムは集約システム名を確認して、他の集約システム名のレコードは集約しないという運用もできる。
【００７６】
メールで取引情報を受信する場合、取引情報以外のメールと混在する。タイトルに取引情報であることを示す文字列を入れて分かるようにしたり、その文字列で自動的に仕分けして受信メールボックスを分けてもよい。メールにオプショナルフィールド （ｏｐｔｉｏｎａｌ−ｆｉｅｌｄ）として、取引情報であることを示すメールヘッダーを設けてもよい。取引情報受信専用のメールアドレスを設けてもよい。
【００７７】
ユーザシステムは受信した全ての取引情報を集約システムに転送するとは限らない。例えば、発行システムが直接集約システムに取引情報を送信し、かつユーザシステムにも送信する場合がある。この場合は、集約システムで既に集約されているので、ユーザシステムから送信すると重複する。ユーザシステムから受信した取引情報を全て集約ファイルの更新データとして扱ってもよいが、集約システムの処理が増大するので、ユーザシステムで内容を修正した取引情報のみを更新データとして集約システムに送信するのが好ましい。更新処理をするためには、レコードを個別に識別できるコードを発行システムで付けておくのが有効である。
【００７８】
本発明において、「少なくとも」というのは、処理手段にとっては取引情報も指定情報も同様に扱えるデータであり、処理手段で指定情報を付与するのと同様に取引情報も処理できるからである。つまり、処理手段により、利用者は集約される前に取引情報に口座番号等の指定情報を付与するだけでなく、取引情報の表示や修正や追加等の取引情報に対する処理もできるということである。
【００７９】
ユーザシステムで行う受信した取引情報の全部又は一部に対する処理には、例えば、データチェック、表示、修正、突き合わせ、一括や分割、文字コード変換、コード変換、フォーマット変換（項目の入れ替え、挿入、削除、デリミタ変換）、その他の加工（圧縮、暗号化、電子署名、翻訳、集計）、送信先の追加、情報付加、預託のしなおし、等がある。集約システムに転送する前に、必要に応じて取引情報の全部又は一部を削除したり修正したりしてもよい。手で入力した取引情報を追加することもある。
【００８０】
チェックには、受信した取引情報が妥当なものかチェックプログラムに通すとか、送信元の電子署名を確認するとか、フォーマットを確認するとか、がある。表示には、閲覧や確認のために、複数の取引き情報を一覧形式で表示したり、１件毎に詳細な内容を表示したり、がある。変更には、例えば、取引情報に口座番号を自動又は手動で付与するとか、送信先を一つ又は複数指定するとか、取引情報の全部や一部を削除するとか、取引情報を追加するとか、取引情報にコメントを付けるとか、備考欄を追加するとか、外国取引での取引日時を国内の日時に変換するとか、修正、抹消、削除、追記、追加、分割等がある。突き合わせには、他に保持したデータと矛盾がないか突き合わせるとか、既に送信済みで２重にならないか過去の記録と突き合わせるとか、がある。一括や分割には、送信先が同じものを一つにまとめるとか、送信先が異なるものを分割するとか、がある。
【００８１】
コードやフォーマットの変換が必要な場合がある。パソコンを利用者端末に使う場合、普通、ＪＩＳコード、シフトＪＩＳコードやＥＵＣコード、ＩＳＯ／ＩＥＣ−１０６４６（Ｕｎｉｃｏｄｅ）等の文字コードが使用される。取引情報が、汎用コンピュータで使われるＥＢＣＤＩＣコードやメーカー独自の２バイト漢字コードの場合、文字コードの変換が必要である。汎用コンピュータでは、ゾーン１０進、パック１０進、バイナリ等のデータ型で数値を持つことがあり、ＣＳＶ形式やＸＭＬ形式等パソコンで利用するには、当該数値を数字の文字列に変換する必要がある。その他、空白、ＴＡＢ区切り、カンマ区切りのような項目間の区切り文字を変換するとか、項目の追加、項目の削除、項目並びの入れ替え、ソート、整形、ＨＴＭＬやＸＭＬへの形式変換、暗号化等が必要な場合がある。
【００８２】
ユーザシステムが引換券を受信した場合は、通常、その引換券に基づき実データを取得し、実データを集約システムに転送する。ユーザシステムで何もしない場合は、受信した引換券に基づき実データを集約システムに転送するよう依頼したり、引換券のまま集約システムに転送してもよい。
【００８３】
ユーザシステムには、取引情報を記録した媒体の読取装置を設けてもよい。媒体の読取装置としては、磁気カード読取装置、接触型ＩＣカードリーダ、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）チップのリーダ、バーコードリーダ、２次元バーコードリーダ、スキャナ、デジタルカメラ、ＯＭＲ装置、ＯＣＲ装置、等がある。読取対象としては、磁気カード、ＩＣチップ、ＩＣカード、ＲＦＩＤカード、バーコード、郵便バーコード、２次元コード（Ｃｏｄｅ４９、ＰＤＦ４１７、Ｖｅｒｉ Ｃｏｄｅ、Ｄａｔａ Ｍａｔｒｉｘ、ＱＲ ＣＯＤＥ、Ｍｉｃｒｏ ＱＲ、等）、レシート、領収書、文書、等がある。このユーザシステムの読取装置は、媒体に記録された取引情報を読み取って、本発明で取り扱う取引情報とするものであり、全体システムを補完するものである。
【００８４】
＜集約システム＞
図５は、集約システムの構成図である。
【００８５】
請求項４の発明は、取引情報を受信し、前記受信した取引情報の送信元の認証情報を基礎として口座番号を求め、前記受信した取引情報を、前記求めた口座番号により、集約ファイルに集約する、取引情報の集約方法、である。
【００８６】
集約システム３０は、受信手段３１でユーザシステム２０から取引情報と認証情報を受信し、計算手段３２で認証情報を基礎として口座番号を求め、付与手段３３で受信した取引情報に求めた口座番号を付与し、集約手段３４で集約ファイル４０に集約する。
【００８７】
この発明は、例えば、次のような場合に適用する。
（ａ）取引情報に口座番号が付与されていない場合
（ｂ）付与された口座番号が存在しない場合
（ｃ）付与された口座番号を無視する場合
（ｄ）付与された口座番号をプライベイトなものとみなす場合
（ｅ）付与された口座番号に権限が及ばない場合
【００８８】
（ａ）は、取引情報に口座番号が付与されていない場合、認証情報を利用するものである。（ｂ）は、取引情報に付与された口座番号が存在しない場合、認証情報を利用するものである。予め口座を設ける集約システムの場合、取引情報に口座番号が付与されていなければ、認証情報を利用して口座番号を決定する。取引情報に付与された口座番号が集約システムで用意しているパブリックな口座番号の範囲内にない場合もある。（ｃ）は、取引情報に付与された口座番号を無視する場合、認証情報を利用するものである。（ｄ）は、取引情報に付与された口座番号をプライベイトなものとみなす場合、認証情報を利用するものである。初めからプライベイトなものとみなす場合と、該当する口座番号が見当たらない場合にプライベイトなものとみなす場合がある。（ｅ）は、取引情報に付与された口座番号が、認証情報で認証したユーザシステムの権限が及ばない口座である場合（例えば口座番号間違い等）である。
【００８９】
認証情報を基礎として口座番号を求めるとは、取引情報の送信元の認証情報の全部又は一部を用いて、例えば次のような方法で求めるものである。
（ａ）認証情報の全部又は一部を口座番号とする。
（ｂ）認証情報の全部又は一部に計算等の処理を加えて口座番号とする。
（ｃ）認証情報の全部又は一部でテーブル引きをして口座番号を得る。
【００９０】
（ａ）は例えば、ログインＩＤを口座番号とするものである。（ｂ）は例えば、ログインＩＤに文字列を加えたり、演算を加えたりするものである。（ｃ）は例えば、ログインＩＤと口座番号を対応させたテーブルを用意し、ログインＩＤから対応した口座番号を求めるものである。これらの場合、ログインＩＤは平文（ｃｌｅａｒ ｔｅｘｔ）で送信されるとは限らないし、使い捨てパスワード（Ｏｎｅｔｉｍｅ Ｐａｓｓｗｏｒｄ）のようにログインＩＤも使い捨てにすることもあるから、その場合は先に本来のログインＩＤを求める必要がある。
【００９１】
集約システムは、取引情報に求めた口座番号を付与して集約ファイルに集約する。ただし、口座番号とファイルやテーブルが一対一の関係にあるときは、必ずしも取引情報に求めた口座番号を付与する必要はない。
【００９２】
集約システムでは受信した取引情報を口座番号により集約ファイルに集約してしまわずに、一旦仮口座扱いとして別に蓄積しておき、利用者が確認してから本来の口座に集約してもよい。同様に、口座番号が付与されていない取引情報の場合、口座番号が付与されているに関わらず、送信元の利用者の書き込み権限が及ばない口座番号である場合（例えば口座番号間違い等）、等では、認証情報から求められるユーザ毎に仮口座を設けて蓄積してもよい。
【００９３】
口座番号をユーザが自由に設定できるコードとみなす場合は、口座番号はプライベイトな仕分けコードとなり、口座番号だけ見れば他のユーザのものと重複することがある。この場合も認証情報から求められるユーザ毎にその口座番号毎の集約ファイルを設けて集約するか、一旦仮口座に蓄積する。
【００９４】
引換券を受信した場合は、当該引換券を用いて実データを取得して集約ファイルに集約する。実データを見ないと集約できない場合を除き、必要があれば引換券を集約してもよい。集約システムは常時稼動していることが好ましい。
【００９５】
＜認証情報＞
ユーザシステムが集約システムに送信する認証情報は通常、識別コード（口座番号又はユーザＩＤ）とパスワードである。電子証明書等の方法を用いることもある。識別コードとして、公開鍵、社会保障番号、住民コード、メールアドレス、等の任意の文字列を用いてもよい。引換券は預託システムに対する認証情報と言えるが、利用者に付されているというより、データ毎に付されたものである。
【００９６】
本発明では、認証情報をログインのためだけでなく、口座番号代替に利用している。つまり、ユーザシステムから集約システムに送信された認証情報を基礎として口座番号を得る。メールのようにログイン手続きがない送信方法の場合は、メールに認証情報（公開鍵暗号方式で暗号化が好ましい）を添付する。
【００９７】
認証された利用者が複数の口座を持つ場合、例えば、取引情報に口座番号が付与されていればその口座へ、付与されていない又は間違った口座座番号であれば仮口座へ集約すればよい。
【００９８】
取引情報の口座番号が、認証された利用者の権限が及ぶものでない場合は、その利用者の仮口座に集約するか、エラーの取引情報を集める口座を割り当てて集約し、本来の口座に集約するかどうかは利用者が選択できるようにしてもよい。
【００９９】
認証情報がなくて取引情報に口座番号が付与されている場合、例えば、その取引情報を捨てたり、その口座番号を持つ利用者に未確認の取引情報を集める口座を割り当てて集約し、本来の口座に集約するかどうかは利用者が選択できるようにしてもよい。
【０１００】
認証情報がない取引情報をゲストログインで受信する場合は、例えばログインＩＤとしてメールアドレスを入力させ、それに対応する仮口座を設けて集約し、そのメールアドレスに通知してもよい。また、仮のＩＤを設けて利用者としての正式な登録を勧めてもよい。
【０１０１】
その他、認証については、発行システム又はユーザシステムの電子署名を確認して取引情報を集約ファイルに集約するとか、電子署名を確認して集約ファイルに集約した取引情報に確認ビットを立てて記録するとか、取引情報に付与された電子署名を保存するとか、分解したとき各レコードに署名確認済みの印を付けるとか、考えられる。
【０１０２】
＜集約形態＞
口座番号は、取引情報を集約するコードであり、かつ取引情報を分類するコードでもある。取引情報は、少なくとも口座番号を区別して集約ファイルに集約する。つまり、口座番号という情報が失われないようにする。例えば、口座番号が異なる取引情報を同じファイルやデータベースやテーブルに保存する場合に、口座番号付きで保存する。口座番号と集約ファイル名を一致させる場合のように、口座番号と集約するファイルやデータベースやテーブルを一対一に対応させる場合は、必ずしも保存する取引情報に口座番号が付いてなくてもよい。
【０１０３】
集約は口座番号が同じ取引情報を集めるが、必ずしも一つの口座番号の取引情報を一つの集約ファイルにするわけではない。口座番号で検索可能なら、複数の口座番号の取引情報を一つの集約ファイルに格納してもよい。一つの口座番号の取引情報を例えば年月日で区分して日別や月別という複数の集約ファイルに分けてもよい。
【０１０４】
口座番号で集約するとは、少なくとも口座番号を区別して集約するということであり、必要に応じてさらに何等かのキーで細分して集約してもよい。
【０１０５】
集約は、取引情報の項目の並びや要素のタグ名を一致させることを含むが、取引情報のフォーマットが標準化されていない場合は、変換処理が必要である。予め、例えばＣＳＶ（Ｃｏｍｍａ Ｓｅｐａｒａｔｅｄ Ｖａｌｕｅ）形式なら項目の並び順を統一し、ＸＭＬ（ｅＸｔｅｎｓｉｂｌｅ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）文書なら少なくともタグ名を統一するか、その文書型定義（ＤＴＤ：Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｔｙｐｅ Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ）又はＸＭＬ Ｓｃｈｅｍａ等のスキーマを標準化するのが好ましい。
【０１０６】
＜集約ファイル＞
集約ファイルは、取引情報を集約するファイルである。ファイル形式は後の利用方法等によって適切なものを選べばよい。例えば、ＣＳＶ形式やＸＭＬ形式のテキストファイルでもいいし、リレーショナル型のデータベース（以下、ＲＤＢと言う。）のテーブルであってもよい。汎用コンピュータにおける固定長レコードや可変長レコードの順編成ファイル、直接編成ファイル、索引編成ファイル、区分編成ファイル、ＶＳＡＭ（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｓｔｏｒａｇｅ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｔｈｏｄ Ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）ファイルであってもよい。パソコンの特定のアプリケーションに対応したファイル、圧縮や暗号化したファイル、ＳＹＬＫ（Ｓｙｍｂｏｌｉｃ Ｌｉｎｋ Ｆｉｌｅ）ファイル等であってもよい。集約ファイルは安全のためミラーリング（ｍｉｒｒｏｒｉｎｇ）やバックアップすることが好ましい。
【０１０７】
集約ファイルをより高度な利用、例えば利用者端末のブラウザから、Ｗｅｂサーバを経由して取引情報の検索、ソート、計算等の多様な利用をさせる場合は、ＲＤＢとするのが好ましい。ＸＭＬ形式の取引情報はテキストファイルのままでも、ＸＳＬ（ｅＸｔｅｎｓｉｂｌｅ Ｓｔｙｌｅｓｈｅｅｔ Ｌａｎｇｕａｇｅ）ファイルを用いることでデータベースとして利用が可能である。取引情報がＸＭＬ形式の場合、又は利用者にＸＭＬ形式で提供する場合は、集約ファイルをテキストファイルとする以外に、ＲＤＢに保存したり、ＸＭＬ専用のデータベースを利用することもできる。集約ファイルをファイルサーバで提供する場合や、利用者端末のブラウザ上の専用ソフトから当該ファイルにアクセスさせる場合は、独自に定めたファイル形式でもよい。データベースのデータモデルとしては、リレーショナル型（表型、テーブルタイプ）、網型（ネットワークタイプ）、木型（ツリータイプ）があり、これらのデータベースを使ってもよい。
【０１０８】
期間で複数の集約ファイルに分けた場合は、集約ファイルの選択や横断検索ができるようにすればよい。
【０１０９】
利用者毎や口座毎に集約ファイルの容量を制限する場合、集約ファイルを利用者に削除させたり、提供システムでメール済みの集約ファイルを削除したり、一定の容量になったら一番古い集約ファイルを削除したり、一定の周期で一定の期間を経過した集約ファイルを削除したり、する。
【０１１０】
集約ファイルが公的な取引記録として扱われるようになった場合、取引情報の脱落や改竄を防止するため、取引情報は必ず集約ファイルに反映させ、その修正の記録もすべて保存して取り出せる運用や、利用者本人には変更不可能な集約ファイルを構築することが考えられる。しかし、取引情報をユーザシステム経由で集約システムに転送する場合（発行システムから集約システムへ取引情報を直接送信する方法を併用しない場合）、利用者は集約システムに送らないとか、修正して送るとか、が可能である。これを発見又は防止するために、発行する取引情報又は引換券に連番を付けたり、電子証明書を添付したり、別途発行システムから集約システムに必要な情報を通知したり、してもよい。
【０１１１】
＜集約処理＞
集約システムの集約処理は、例えば次のように行う。
（ａ）取引情報を受信する。
（ｂ）引換券を受信した場合は当該引換券により実データを取得する。
（ｃ）これらの取引情報を一時ファイルに保存する。
（ｄ）一時ファイルの取引情報を読み込み、集約ファイルに集約する。
（ｅ）集約処理が終わった一時ファイルはバックアップして削除又はクリアする。
【０１１２】
取引情報の受信は、一般的に普及しているインターネットサーバ用ソフト（ＳＭＴＰサーバ、ＦＴＰサーバ、Ｗｅｂサーバ等）を利用すればよい。様々なプロトコルで複数のユーザシステムからバラバラに届く取引情報を同時並行して受信できる。受信する毎に受信データファイルを生成する。
【０１１３】
集約プログラムも同時に複数走らせ、待ち行列の受信データファイルをオープンして処理し、集約が終わればクローズして削除する。必要ならバックアップして一定期間保存する。集約処理は常駐プロセスとして、特定の時間帯に集中させないように、受信データファイルを順次処理することが好ましい。
【０１１４】
集約した取引情報をまるごとメールやファイル転送で提供する場合、集約ファイルは、項目の並びを統一したＣＳＶ形式のテキストファイルでもよい。こういう単純なテキストファイルを集約ファイルとする場合、集約プログラムは受信データファイルから取引情報を読み、既存又は新規作成した集約ファイルの最後に追記（アペンド）すればよい。集約後にその集約ファイルを取引時刻等でソートしてもよい。
【０１１５】
この場合、口座番号別の集約ファイルを、さらに提供する単位（年月週等）で分けてもよい。例えば、毎月の取引情報をまとめてメールで提供する場合は、最初から集約ファイルを月別に分けておけばよい。月別の集約ファイルをファイル転送で提供する場合は、口座番号別で月別の集約ファイルに仕分けし、利用者がログインして利用可能な提供システムのホームディレクトリに移す。もし、一つの口座番号の利用者が複数ある場合は、それらの利用者のホームディレクトリにもコピーする。当月その口座番号の取引情報がない場合は、ホームディレクトリに空の集約ファイルを生成してもよい。
【０１１６】
高度な検索機能を利用者に提供する場合、集約ファイルをＲＤＢとし、ＲＤＢＭＳを通じてアクセスする。受信した取引情報は、ＲＤＢ内の該当テーブルにインサートする。集約テーブルが存在しない場合は新規に生成する。口座番号や年月日等でテーブルを分けてもよい。
【０１１７】
取引情報は、例えば一旦仮口座のテーブルに入れてもよい。利用者に仮口座のテーブルの取引情報を確認させ、本口座の集約テーブルに反映するか、ゴミ箱テーブルに移すか、完全に消去するか、選択させる。利用者に口座の取引情報の追記、削除、変更を許す運用をする場合、取引情報の修正ミスを防止するため、少なくとも一つ前の状態に戻す機能を設けることが好ましい。
【０１１８】
一つの取引情報を複数口座に集約する例としては、（ａ）指定情報で複数の口座番号が指定されている場合、（ｂ）口座を管理するテーブル等で口座Ａに集約される取引情報は必ず口座Ｂにも転記せよと設定されている場合、（ｃ）子供の口座の取引情報を親権のある親の口座に反映する場合、（ｄ）目的や権限に応じて利用者が異なる口座に反映する場合、等がある。
【０１１９】
取引情報に他の集約システム名が付与されている場合や取引情報に付与された口座番号等から明らかに他の集約システムに届けられるべき取引情報である場合、送信元に返戻するか、他の集約システムに転送するか、当該利用者の口座があればその利用者の仮口座に入れるか、何もせず捨ててしまうか、その運用を決めておく。
【０１２０】
取引情報を集約ファイルに早く反映するには各システムの受信頻度は多い方がよい。しかし、発行システムは取引発生後すぐに取引情報を送信するとは限らない。例えば、営業時間終了後にバッチ処理でその日１日分の取引情報をまとめてから一括送信するとか、取引情報の入力が取引と同時に行われず、営業時間後に取引情報を入力してから送信するとか、がありえる。ユーザシステムも受信した取引情報をすぐに集約システムに送信するとは限らない。受信した取引情報を放置し、集約システムには届いてない場合もありえるし、利用者が取引情報の内容を確認や修正してから集約システムに転送することもありえる。集約システムでは、その日１日分の取引情報の受信が完了してから集約ファイルに反映するとか、で運用することがありえる。したがって、送受信の頻度を高めても、取引情報は必ずしも早く集約ファイルに反映されるとは限らない。
【０１２１】
集約システムでは例えば、翌月になっても当月分の集約が完了した保証はなく、遅れて受信した取引情報を含めて再度集約してメールで提供しても、さらに遅れた取引情報が届く場合もある。集約システムに届いた日時で集約するのではなく、取引情報の取引日時や入力日時で集約する場合、当該期間分の取引情報の受信が完了したという保証はない。つまり、利用者がメールで欲しい又は集約ファイルに反映して欲しい時までに受信や集約ができないことがある。メールで提供の場合、遅れた取引情報は次回送信分に含めるか、別途送信してもよい。
【０１２２】
取引情報に含まれた取引日時が海外の現地時間の場合、自国の時間帯に変換する方がよい。自国の日時で集約する場合や、自国の日時で範囲指定して集約ファイルを検索する場合に扱いやすくなる。当日分の取引にかかる取引情報が全て届いたという判断は無理だが、当日受信したという事実は集約システムにとって明確だから、当日開始された受信プロセスの完了をもって当日分の取引情報の受信が完了と判断できる。一つの取引情報の受信が当日と翌日にまたがる場合は、当日受信を開始したものは当日分として取扱い、その受信完了後に最終的な集約を始めてもよい。
【０１２３】
＜提供システム＞
図６は、提供システムの構成図である。
【０１２４】
請求項５の発明は、請求項１又は４に記載したいずれかの集約ファイルから取引情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した取引情報を利用者端末に提供する提供手段と、を有する提供システム、である。
【０１２５】
提供システム５０は、取得手段５１で集約ファイル４０をオープンし、集約された取引情報の全部又は一部を読み取る。集約ファイル４０はレプリケーション（ｒｅｐｌｉｃａｔｉｏｎ）した複製（レプリカ）でもよい。読み取った取引情報は提供手段５２により、インターネット等の通信網を通じて利用者端末８０に提供する。利用者は、ＩＣカードのような記憶媒体を持ち、専用回線に接続したＡＴＭ装置や公衆端末で取引情報の提供を受けてもよい。
【０１２６】
提供は、予め定めたスケジュールに従って行う場合と、随時に利用者端末からの要求に応じて行う場合と、がある。提供形態には次のようなものがある。それらの組み合わせも可能である。
（ａ）メールを生成して利用者端末へメール送信する。
（ｂ）ファイル転送サーバとして利用者端末にファイルをダウンロードさせる。
（ｃ）リモートアクセスサーバとして利用者端末からのリモートアクセスを受ける。
（ｄ）リモートファイルサーバとして利用者端末からのファイルアクセスを受ける。
（ｅ）Ｗｅｂサーバとして利用者端末からアクセスを受ける。
（ｆ）インスタントメッセージングで利用者端末に送信する。
【０１２７】
例えば、インスタントメッセージによる送信が失敗した場合、代わりにメールで送信するとか、メールが戻ってきた場合、登録している別のメールアドレスに再送信するとか、利用者のホームサーバやレンタルサーバで稼動しているＦＴＰサーバやオンラインディスクサービス等に送信してしまうとか、状況に応じて提供手段を変更できるシステムにしてもよい。
【０１２８】
提供システムには、必要に応じて口座番号と他の情報を対応させた口座番号テーブルを設ける。例えば、集約した取引情報をメールで提供する場合は、口座番号とメールアドレスが同じでない限り、それらを対応させたテーブルが必要である。複数のメールアドレスにメール送信する場合は、口座番号フィールドと複数のメールアドレスフィールドを持つテーブルにする。その他、ユーザＩＤ、パスワード、ホームディレクトリ名、当該口座番号の取引情報にアクセスできる他の利用者のユーザＩＤ、等と口座番号を対応させる必要がある場合に用いる。
【０１２９】
提供システムへログインする場合は、通常、認証情報としてユーザＩＤとパスワードを使う。ユーザＩＤは独自のコードでもよいし、口座番号やメールアドレスと同じでもよい。
【０１３０】
複数の口座番号を有する利用者が、いずれかの口座番号をユーザＩＤとして、ログインしたり取引情報の提供を要求した場合、当該利用者の関係する他の口座番号の取引情報も利用できるシステムとしてもよい。
【０１３１】
独自のユーザＩＤでログインする場合は、ユーザＩＤと、当該ユーザＩＤに対応するパスワードと、当該ユーザＩＤで利用できる１以上の口座番号と、の関連を記憶した認証用テーブルを設ければよい。
【０１３２】
一つの口座を複数の利用者で共用する場合がある。例えば、法人等において権限や担当業務に応じて複数人が利用する場合、税理士、監査人、会計士、税務当局等が閲覧する場合、親権者が未成年の子の取引情報をチェックする場合、破産管財人や成年後後見人が取引情報を見る場合、等である。このように、通常、取引情報を利用できるのは取引者本人又は関係者である。公共機関の取引情報で広く一般に公開する場合や、統計的に加工された情報は誰でも閲覧できるようにしてもよい。提供する取引情報に署名又は電子証明書を付してもよい。
【０１３３】
＜リモートアクセスによる提供＞
提供システムをリモートアクセスサーバとして利用者端末からのリモートアクセスを受ける場合、例えばＵＮＩＸ（登録商標）マシンでＴｅｌｎｅｔサーバを稼動させる。利用者は利用者端末からＴｅｌｎｅｔクライアントとして接続して、当該利用者に許可されているコマンドを使うことができる。例えば、ｃａｔコマンドを入力して集約ファイルの内容を画面出力したり、ｖｉコマンドで集約ファイルの内容を編集したり、ｍａｉｌコマンドで集約ファイルをメール送信したり、その他様々な処理をすることができる。ただし、この例では通常、集約ファイルはテキストファイル形式で、かつ利用者のホームディレクトリに保存されていることが必要である。
【０１３４】
＜メールによる提供＞
集約した取引情報をメールで提供する場合、提供システムは例えば、一定期間の取引情報をまとめて利用者端末に提供する。予め定めた期間（１日、１週間、１月等）が経過すれば、提供システムが集約ファイルから該当する取引情報を検索し、利用者端末にメール送信する。あるいは、利用者端末からの命令の様式を定めた指示メールやＷｅｂページでの指示を受け、指示された期間の取引情報を検索し、利用者端末に送信する。送信すべき取引情報がないときは取引情報なしというメールを送信してもよい。
【０１３５】
例えば、月次の取引情報をまとめて利用者端末にメール送信する処理は次のように行う。
（ａ）集約システムからの通知又は提供システムのタイマー等により、提供システムがその月の取引情報の集約が完了したと判断すると、送信命令を発行するプログラム（以下、送信命令プログラムと言う。）に完了を通知する。
（ｂ）送信命令プログラムは月次の取引情報をまとめてメール送信する口座番号のテーブルを読む。前記テーブルには口座番号と送信先となる１以上のメールアドレスが対にして登録されている。
（ｃ）送信命令プログラムは、送信対象となる口座番号と年月で集約ファイルを検索する。あるいは、取引情報が当該口座番号の利用者のホームディレクトリに月間の集約ファイルとして集約されている場合は当該ファイルを読む。
（ｄ）送信命令プログラムは読み出した取引情報でメールメッセージを生成し、ＭＴＡ（Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ａｇｅｎｔ）にメール送信命令を出す。ＭＴＡは例えば、Ｓｅｎｄｍａｉｌである。−ｔオプションを付けてＳｅｎｄｍａｉｌを起動し、生成したメールメッセージを与える。前記メールメッセージは、ヘッダ部と１行の空行とボディ部からなる。ヘッダ部はタイトルフィールド、Ｔｏ：フィールド、Ｃｃ：フィールド、Ｂｃｃ：フィールド等からなる。Ｔｏ：フィールドには送信先である利用者のメールアドレスを入れる。追加登録されたメールアドレスは、Ｔｏ：フィールド、Ｃｃ：フィールド又はＢｃｃ：フィールドのいずれかに入れる。いずれのフィールドに入れてもメールは送信されるがＢｃｃ：フィールドは転送前にメールメッセージから削除される。あるいは、別のメールとして追加登録されたメールアドレスへ送信してもよい。メールのボディ部には、集約ファイルの取引情報を入れる。Ｓｅｎｄｍａｉｌの−ｔオプションは、与えたメールメッセージのヘッダ部のＴｏ：フィールド、Ｃｃ：フィールド、Ｂｃｃ：フィールドからメールの送信先を読み取らせる指示である。−ｔオプションを付けない場合は、Ｓｅｎｄｍａｉｌを起動するとき、パラメータでメールの送信先を与える。
（ｅ）メールは、ＳｅｎｄｍａｉｌによりＳＭＴＰやＵＵＣＰ（Ｕｎｉｘ（登録商標） ｔｏ Ｕｎｉｘ（登録商標） Ｃｏｐｙ）で配送される。利用者は利用者端末から自己のＰＯＰ（Ｐｏｓｔ Ｏｆｆｉｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＩＭＡＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）等の受信メールサーバにアクセスしてメールを読み出す。
【０１３６】
取引情報は、メール本文に入れてもよいし、添付ファイルにしてもよい。複数の口座番号の取引情報を同時に同じメールアドレスに送信する場合は、一つのメールとして送信してもよい。その場合、両方の取引情報を一つの本文に入れてもいいし、一つの添付ファイルに集約してもよいし、二つの添付ファイルでもよい。
【０１３７】
例えば、利用者のホームディレクトリに口座別かつ月別の集約ファイルとして取引情報を集約し、それを利用者端末にメール送信すれば完了という運用する場合、メール送信済みの集約ファイルはバックアップして削除してもよい。送信すべき過去の集約ファイルが何らかの理由で残存しているときは、送信命令プログラムは残存している以前の集約ファイルを読み、メール送信命令を試みてもよい。
【０１３８】
集約ファイルの取引情報をメール送信するタイミングや頻度、１件のメール又はメールの添付ファイルとしてまとめる期間、メール送信後の送信済み取引情報の取り扱い、等を利用者に選択させてもよい。その場合、デフォルトとなる初期値を定め、提供システムのＷｅｂ画面等で変更できるようにするのが好ましい。
【０１３９】
送信命令プログラムは条件が整ったときに送信命令を発行する。例えば次のようなときに送信命令を発行する。
（ａ）口座番号の閉鎖に伴い未送信の取引情報があるとき
（ｂ）設定した日時が到来したとき
（ｃ）設定した一定期間が経過したとき
（ｄ）設定した頻度でそのタイミングが到来したとき
（ｅ）個々の集約ファイルがクローズされたとき
（ｆ）一定期間に受信した取引情報の集約処理が終わったとき
（ｇ）集約ファイルの取引情報が一定件数以上になったとき
（ｈ）集約ファイルの容量が一定量以上になったとき
（ｉ）受信する取引情報に命令の挿入を許す場合においてメール送信の指示があったとき
（ｊ）システムの運用者又は利用者が指定したスケジュールによるとき
【０１４０】
利用者に送信スケジュールを設定させる場合は、例えばＷｅｂ画面で送信スケジュールを入力させて設定ファイルに保存し、システムタイマーと設定ファイルを監視しながら送信のタイミングを判断するプログラムを常駐させる。常駐させない場合は、例えばＵＮＩＸ（登録商標）では、予め指定した日付や時間等にコマンドを自動的に起動する仕組みであるＣＲＯＮを利用して起動する。起動された送信命令プログラムは対象となる期間の集約処理が完了していることを確認して処理に入る。
【０１４１】
送信命令プログラムは、ＭＴＡの一種であるＳｅｎｄｍａｉｌを呼び出してもよいが、例えばｍａｉｌやｍａｉｌｘのコマンドも利用できる。ただし、その場合でも配送はＭＴＡに依頼される。ｍａｉｌコマンド等はＭＵＡ（Ｍａｉｌ Ｕｓｅｒ Ａｇｅｎｔ）の一種である。送信命令プログラムは、ｍａｉｌコマンドを子プロセスで実行する。このとき、メールのサブジェクト（題名）、送信先のメールアドレス、ＣＣ（Ｃａｒｂｏｎ Ｃｏｐｙ）やＢＣＣ（Ｂｌｉｎｄ Ｃａｒｂｏｎ Ｃｏｐｙ）のメールアドレス等をコマンドオプションとして、送信する集約ファイルは入力のリダイレクトで与える。あるいは、パイプを用いて、集約ファイルを指定したｃａｔコマンドの標準出力を、ｍａｉｌコマンドの標準入力として、メール送信することも可能である。
【０１４２】
メールでの取引情報の提供において、一つの集約ファイルと１件のメールの中身は必ずしも一致しない。集約とメール送信を同期させる必要もない。例えば毎日取引情報を集約しても、メール送信は１週間に１回という形でもよい。ユーザシステムと利用者端末の利用者は同じとは限らないし、メールの送信先は一つとは限らない。また、送信先のメールアドレスを有する者が利用者として登録しているとは限らない。
【０１４３】
最近はＷｅｂによるメールシステムも普及し、Ｗｅｂと従来のメールシステムとの間でやり取りできるようになっている。提供システムがメールで提供した場合でも、利用者端末がＷｅｂメールとして受信していることもある。
【０１４４】
＜ファイル転送による提供＞
集約した取引情報をファイル転送で提供する場合は、例えば、提供システムをＦＴＰサーバで構成する。利用者は利用者端末からＦＴＰサーバにログインし、当該利用者のホームディレクトリ等にある集約ファイルをダウンロードする。
【０１４５】
ＨＴＴＰで提供する場合は、提供システムをＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）サーバで構成する。利用者は利用者端末からＷｅｂサーバにログインし、集約ファイルを選択して閲覧したり、ダウンロードする。Ｗｅｂページで検索条件を入力させ、データベースから検索した取引情報を表示したりファイルとしてダウンロードさせるシステムとすることも可能である。
【０１４６】
逆に提供システムから利用者が用意したサーバに取引情報をアップロードして提供する形態もありえる。例えば、利用者側がレンタルサーバやホームサーバを用意している場合である。
【０１４７】
＜ファイル共有による提供＞
集約した取引情報をファイル共有で提供する場合は、提供システムをリモートファイルサーバで構成する。リモートファイルサーバには、標準的なＯＳ上に構築したものと、専用のネットワークＯＳがある。前者には、例えば、ＵＮＩＸ（登録商標）系ではＮＦＳ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｆｉｌｅ Ｓｙｓｔｅｍ）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）系ではＳＭＢ（Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｂｌｏｃｋ）プロトコルを利用したサーバがある。フリーソフトのＳａｍｂａを利用すればＵＮＩＸ（登録商標）でＳＭＢを利用したファイルサーバを構築できる。利用者は利用者端末にクライアントソフトを導入し、リモートファイルサーバのファイルシステムをマウントして共有ディレクトリに保存された集約ファイルにアクセスする。利用者が利用しているオンラインストレージサービスとの間で集約ファイルをミラーリングやコピーしてもよい。
【０１４８】
ファイル転送やファイル共有の場合、集約ファイルのファイル名やそのディレクトリ名に口座番号や集約期間を含めると分かりやすい。
【０１４９】
＜Ｗｅｂによる提供＞
ＲＤＢに取引情報を累積し、Ｗｅｂサーバを通じて検索等高度な利用環境を提供できる。ＲＤＢの場合、そのデータベース管理システム（ＤＢＭＳ：Ｄａｔａｂａｓｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｓｙｓｔｅｍ）はＲＤＢ管理システム（ＲＤＢＭＳ）である。ＷｅｂとＲＤＢＭＳの連携システム（以下、Ｗｅｂ−ＲＤＢＭＳ連携システムと言う。）は、例えば、Ｗｅｂブラウザからの要求に応じ、Ｗｅｂサーバがプログラムを起動する仕組みであるＣＧＩ（Ｃｏｍｍｏｎ Ｇａｔｅｗａｙ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を用いることができる。Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ社のＷｅｂサーバソフトであるＩＩＳ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｅｒ）を使う場合は、その拡張機能であるＡＳＰを用いることができる。ＷｅｂサーバソフトがＡｐａｃｈｅの場合は、ＰＨＰ（Ｈｙｐｅｒｔｅｘｔ Ｐｒｅｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）モジュールを組み込むことで実現できる。また、サーバサイドの処理環境として、ＪＳＰ（Ｊａｖａ（登録商標） Ｓｅｒｖｅｒ Ｐａｇｅｓ）やサーブレット（ｓｅｒｖｌｅｔ）も普及している。
【０１５０】
利用者は利用者端末からＷｅｂサーバにログインし、Ｗｅｂ−ＲＤＢＭＳ連携システムを通じてＲＤＢに集約された当該利用者の利用権限がある取引情報を検索して利用する。取引情報は口座番号別のテーブルにしてもよいし、複数の口座番号の取引情報を一つのテーブルにしてもよい。後者の場合は、当該テーブルに口座番号フィールドは必須である。
【０１５１】
利用イメージは例えば、利用者端末のブラウザ画面に表示されたログインページでユーザＩＤとパスワードを入力してログインすると、利用権限のある口座番号毎の口座と仮口座とゴミ箱が表示される。仮口座やゴミ箱は一つでもよい。仮口座の取引情報の取引内容や送信元を目で確認して口座やゴミ箱へ移動できる。ゴミ箱はクリア操作で完全削除できる。明細を表示する画面では、表示されている取引情報の修正や削除及び取引情報の新規入力ができる。
【０１５２】
＜ホームサーバ等の利用＞
ホームサーバやオフィスサーバが普及し、常時稼動状態で運用されるようになれば、提供システムとの間で、クライアント／サーバ又はＰ２Ｐ（Ｐｅｅｒ ｔｏ Ｐｅｅｒ）で集約ファイルのコピーや転送を自動的に実行するシステムとすることができる。
【０１５３】
＜預託システム＞
図７は、預託システムの構成図である。
【０１５４】
請求項６の発明は、保管する情報を受信する第１の受信手段と、受信した前記情報を記憶する記憶手段と、記憶した前記情報への引換券を生成する生成手段と、前記引換券を前記情報の送信者に送信する第１の送信手段と、及び、先に送信した引換券を受信する第２の受信手段と、受信した前記引換券に対応する記憶した前記情報を前記引換券の送信者に送信する第２の送信手段と、を有する預託システム、である。
【０１５５】
預託システム６０は、第１の受信手段６１で送信者から預託情報６００を受信し、記憶手段６５に記憶する。そして、生成手段６６で、預託情報６００の引換券６０１を生成し、第１の送信手段６３で引換券６０１を利用者端末８０に送信する。また、預託システム６０は、第２の受信手段６２で、先に送信した引換券６０１を受信した場合は、引換手段６７で記憶手段６５から対応する預託情報６００を読み出し、第２の送信手段６４で、預託情報６００を利用者端末８０に送信する。
【０１５６】
請求項７の発明は、送信先情報を受信した場合、前記送信先情報で指定された送信先に送信する請求項７の預託システム、である。
【０１５７】
受信した預託情報６００又は引換券６０１に送信先情報６０２が添えられている場合は、請求項７の送信先を送信先情報で指定された送信先とする。送信先の指定は複数の場合がある。
【０１５８】
請求項６及び７の預託システムでは、預託情報は取引情報に限定されない。引換券は有効期限を設定してもよい。引き換えできる回数を制限してもよい。回数制限は、例えば、預託システムで、利用可能回数を記憶し、利用の都度１を減じて、ゼロに達したかどうかチェックする。引換券に預託システムの電子署名又は電子証明書をつけてもよい。
【０１５９】
＜利用例１＞
図８は、預託システムの利用例１である。
【０１６０】
発行システム１０は発行した取引情報を預託システム６０に預託する。預託システム６０はその引換券を発行システム１０に送信する。発行システム１０はその引換券をユーザシステム２０に送信する。ユーザシステム２０はその引換券を預託システム６０に送信する。預託システム６０のその引換券に基づき、預かっている取引情報をユーザシステム２０に送信する。ユーザシステム２０は、受信した取引情報を集約システム３０に送信する。集約システム３０は取引情報を集約ファイル４０に集約する。
【０１６１】
＜利用例２＞
図９は、預託システムの利用例２である。
【０１６２】
発行システム１０は発行した取引情報を送信先情報とともに預託システム６０に預託する。預託システム６０はその引換券を送信先情報の指示により、ユーザシステム２０に送信する。ユーザシステム２０はその引換券を集約システム３０に送信する。集約システム３０は、その引換券を預託システム６０に送信する。預託システム６０は、その引換券に基づき、預かっている取引情報を集約システム３０に送信する。集約システム３０は取引情報を集約ファイル４０に集約する。
【０１６３】
＜分析システム＞
図１０は、分析システムの構成図である。
【０１６４】
請求項８の発明は、取引情報を集約した集約ファイルから取引情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した取引情報を分析する分析手段と、前記分析手段で分析した分析結果を出力する出力手段と、を有する分析システム、である。
【０１６５】
分析システム７０は、抽出手段７１で集約ファイル４０から取引情報を抽出し、分析手段７２で分析し、分析手段７２で分析した分析結果を出力手段７３により、出力媒体７４や利用者端末８０に提供する。
【０１６６】
旧発明や本発明の集約ファイルには取引情報が蓄積され、様々な分析が可能である。分析に用いる集約ファイルは複製（レプリカ）でもよい。分析結果は分析システムから出力したり利用者端末に提供する。法律や条約で公的に取引情報の集約が行われるようになれば、さらに確度の高い分析が可能になる。
【０１６７】
分析手段は、取引情報の抽出、計算、分類、統計、データマイニング、等の処理を行うプログラムである。エキスパートシステムや人工知能のようなものであってもよい。次に利用例を示す。
（ａ）統計分野の利用。統計分野では必ずしもありとあらゆる取引情報が集約ファイルに集約されている必要はなく、統計的に意義のある最低限の取引情報があればよい。集約ファイルの取引情報を統計処理することにより、国家統計等をリアルタイムにかついつでも計算できるようになる。それにより経済活動の状況をすばやく政策に反映させることができる。
（ｂ）課税分野の利用。取引情報の抽出等で取引を追跡したり、課税データとして用いることができる。
（ｃ）犯罪対策分野の利用。取引情報の関連を追跡して犯罪に用いられそうな装置や材料の取引を発見したり、各種交通手段の利用に伴う取引情報等から人物の移動を追跡したり、お金の移動を追跡してマネーロンダリングや不正取引の把握に利用できる。
（ｄ）会計分野の利用。企業の取引の監視や企業会計の監査資料として利用できる。法人の公開性を高め、より活発で安全な投資環境を形成できる。
（ｅ）その他の利用。取引情報から特定の物品やサービスの取引価格の相場を把握したり、流行や売れ筋商品を把握するなど、様々な利用が可能である。
【０１６８】
＜前処理システム＞
図１１は、前処理システムの構成図である。
【０１６９】
請求項９の発明は、取引の前処理を行う前処理システムであって、発行システムが発行する取引情報の指定情報（ユーザシステムのメールアドレスを除く。）を入力する入力手段と、前記入力手段で入力した指定情報を取引システムに転送する転送手段と、を有する前処理システム、である。
【０１７０】
前処理システム９０は、入力手段９２で入力装置９１からの入力を受け、転送手段９３で取引システム１８に転送する。
【０１７１】
前処理システムは、取引相手の登録や受発注の処理を行う取引を管理する取引システムのフロントシステムである。取引相手の登録データや受発注のデータの入力を行うコンピュータであり、口座等を特定する情報等を入力できる仕組みである。
【０１７２】
例えば、会員登録や受発注を受け付けるサーバやＡＳＰシステム、取引システムに接続されたＡＴＭ装置やＭＭＫ端末、店頭のＰＯＳ端末、テーラーマシン、等である。前者の場合、例えば、入力装置はサーバにアクセスした利用者の端末で、入力手段は入力画面を利用者端末に送信したり、入力データを受信するＷｅｂシステムになる。入力操作は通常利用者が行う。後者の場合、例えば、入力装置は店舗に設置した端末で、入力手段はその端末に入力画面を送信したり、入力データを受信するプログラムとなる。入力操作は、例えば、窓口係員に窓口端末からキーボード入力させたり、利用者が接触型のＩＣカードを端末の読取装置に挿入して読み込ませたり、利用者が非接触型のＩＣカードを端末の読取装置にかざして読み取らせたり、利用者がカードに印刷されたり名刺や携帯端末に貼り付けたバーコードや２次元コードを提示して、店員にＰＯＳ端末のバーコードリーダや２次元コードリーダで読み取らせたり、する。
【０１７３】
入力手段による入力には間接的な入力を含む。つまり、会員番号を入力するだけで、予め会員登録した事項が自動的に入力されるものを含む。
【０１７４】
指定情報としては、少なくとも取引情報の送信先であるユーザシステムのアドレス（メールアドレスを含む）が入力されていなければ、発行システムが送信できない。「ユーザシステムのメールアドレスを除く」は、取引関係にある片方が取引情報を入力する場合、自分のメールアドレスを入力するのは通常のことだからである。ユーザシステムのメールアドレスを入力できないという意味ではない。
【０１７５】
入力システムにおいて送信先とは取引情報を送信するユーザシステムのアドレスであり、送信先を特定する情報はユーザシステムのメールアドレス等となる。メールアドレス等と言うのは、メールアドレスの他に、例えば、インスタントメッセージングを利用する場合はメンバー名、ユーザシステムがＦＴＰサーバで受信するならそのＵＲＬとログインに必要なＩＤとパスワード、ユーザシステムがリモートのファイルサーバならそのコンピュータ名とディレクトリ名及び認証情報、ＩＰｖ６が普及しユーザシステムがそれぞれ固有のＩＰアドレスやドメイン名を持った場合は、そのＩＰアドレスやドメイン名等のアドレス、及び転送プロトコルと必要に応じて認証情報、が考えられるからである。さらに、住民基本台帳番号、社会保障番号、公開鍵等の個人を特定する情報を送信するとメールアドレスや他の送信方法を回答するようなサーバができればそれらの番号や公開鍵でもよい。
【０１７６】
例えば、送信先としてメールアドレスのみの場合、取引情報はそのメールアドレスのユーザシステムに受信され、ユーザシステムから集約システムに対する認証情報を基礎として求めた口座番号の集約ファイルに集約するシステムとすることができる。集約システムに送信する認証情報は普通ユーザシステムと集約システムの間だけでやりとりされるものであるが、例えばＩＤとパスワードで構成される認証情報である場合、特に支障がなければ入力システムでそのＩＤだけ入力し、発行システムにＩＤを付与した取引情報を発行させることも可能である。
【０１７７】
発行システムがユーザシステムのアドレスを取得すれば、取引情報は少なくともユーザシステムに届き、そこで他の指定情報を付与できる。
【０１７８】
集約システムが複数存在する場合は集約システムを特定することが必要である。この場合、予め入力システムで集約システムを特定するデータを入力しておくか、ユーザシステムにおいて集約システムのアドレスを選択したり入力するようにすればよい。口座番号から集約システムを特定できる口座番号体系とすることも可能である。
【０１７９】
オンライン取引では、例えば通信販売の会員登録時に、取引情報を送信すべきメールアドレスを入力できるオンライン会員登録画面をブラウザ上に表示するＷｅｂページを利用者の端末に送り、入力されたデータを受けるシステム、オンライン注文時にメールアドレス及び口座番号を入力できる注文画面をブラウザ上に表示するＷｅｂページを利用者の端末に送り、入力されたデータを受けるシステム、とすることができる。注文をするサーバ毎にＩＤとパスワードを登録するような形態ではなく、一つのＩＤとパスワードでサーバを横断的に利用できるシステムも開発されている。
【０１８０】
＜エラー対策＞
取引情報の送受信では、その欠落や重複が生じる恐れがある。特に人の操作が介在する場合にその恐れが強い。例えば、ユーザシステムで受信した取引情報を表示確認して集約システムに送信する場合である。メーラーではメールを読んだとか転送済みとかが分かるように表示されるが、送信忘れ、重複転送、送信前の削除、等のミスがありえる。対策としては、取引情報のメールは特定のメールフォルダに集めるとか、そのフォルダの中のメールで転送していないものを自動的に選択して転送できる機能を設けるとか、集約システムから受信したという通知を返すようにして突き合わせるとか、が考えられる。また、送信側で取引情報のメールに連番で送信の番号を付けたり、個々のレコードに連番等を付けたり、して重複や漏れのチェックをしてもよい。
【０１８１】
取引情報には、取引情報の数値項目を合計した情報を添えたり、パリティチェック（ｐａｒｉｔｙ ｃｈｅｃｋ）や巡回冗長検査（ＣＲＣ：Ｃｙｃｌｉｃ Ｒｅｄｕｎｄａｎｃｙ Ｃｈｅｃｋ）等、エラー検出又は修復の対策を講じるのが好ましい。
【０１８２】
エラーチェックを通らない取引情報、集約ファイルに反映できない取引情報、エラーメールで返信された取引情報は、送信元に返戻してもよい。各システムから次のシステムへの送信のエラー、例えばエラーメールは同じアドレスに再送信を試みるか、別に登録したアドレスがあればそのアドレスに再送信を試みてもよい。そのとき、エラーメールを廃棄して新たに追加されたデータも含めて送信してもよい。一定回数以上失敗した場合は送信を停止し、各システムの管理者に通知するのが好ましい。一部文字化け等のエラー分は全体を返戻するか、一部を返戻するか、決めておく。
【０１８３】
各システムは、トラブル発生時の追跡調査等のため、送受信した取引情報の写しを一定期間保存しておくことが好ましい。
【０１８４】
発行システムに取引のマスターファイルを設ける場合、取引情報発行の記録項目を設け、発行済みの印や発行日時を記録する。一定期間毎に発行した取引情報を再度大きい単位でまとめて発行する場合もその記録を残すのが好ましい。再発行した取引情報には再発行であることや何回目の発行であるかを記載し、集約ファイルに同じ取引情報を重複して集約することを防ぐのが好ましい。取引情報にユニークな発行番号を入れておけば、集約システムでその発行番号を手がかりに重複チェックできる。
【０１８５】
【発明の効果】
本発明で、取引情報がユーザシステムを経由するときに口座番号を付与することにより、旧発明以前の発行システム等が発行する口座番号付きでない取引情報を集約することができるようになる。
【０１８６】
本発明で、発行システムで指定情報を入力できる項目を設けた取引情報を発行することにより、ユーザシステムで指定情報を付与しやすくなる。
【０１８７】
本発明で、利用者は集約される前の取引情報に口座番号を付与したり、取引情報の一部を集約から除外したり、集約システムを指定したり、することができる。また、集約される前の取引情報を表示して確認したり、取引情報を修正したり、付与された口座番号を変更したり、等の処理もできる。
【０１８８】
本発明で、口座番号が付与されていない取引情報を受信した場合でも、送信元の認証情報を利用することにより、その送信者に帰属する取引情報として集約することができる。
【０１８９】
本発明で、集約した取引情報を様々な提供方法で利用者に提供することができる。
【０１９０】
本発明で、取引情報等の情報を送信するシステムは、預託専門のシステムにその送信を任せてしまうことができる。また、取引情報等の情報や引換券を預託専門のシステムから他に転送させることができる。
【０１９１】
本発明で、集約ファイルに分析手段を結合させることにより、取引情報の集約ファイルを多様な分野に有効活用することができる。
【０１９２】
本発明で、前処理システムで指定情報を入力させることにより、発行システムが発行する取引情報に予め指定情報を付与しておくことができる。
【０１９３】
本発明で、予め発行システムに対してはユーザシステムのアドレスを知らせるだけでもよい。発行システムに、集約システムのアドレスや口座番号といった指定情報を知らせるのは必須ではなくなる。メールアドレスを口座番号に用いるような場合を除き、口座番号の持ち主を隠蔽することもできる。複数の集約システムが存在する場合、ユーザシステムで受信後に１又は複数の集約システムを選んで、送信することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の全体構成図である。
【図２】第１の発明の説明図である。
【図３】発行システムの構成図である。
【図４】ユーザシステムの構成図である。
【図５】集約システムの構成図である。
【図６】提供システムの構成図である。
【図７】預託システムの構成図である。
【図８】預託システムの利用例１である。
【図９】預託システムの利用例２である。
【図１０】分析システムの構成図である。
【図１１】前処理システムの構成図である。
【符号の説明】
１０ 発行システム
１１ 発行手段
１２、２３ 送信手段
１８ 取引システム
１９ 取引ファイル
２０ ユーザシステム
２１、３１ 受信手段
２２ 処理手段
２４ 入出力手段
３０ 集約システム
３２ 計算手段
３３ 付与手段
３４ 集約手段
４０ 集約ファイル
５０ 提供システム
５１ 取得手段
５２ 提供手段
６０ 預託システム
６００ 預託情報
６０１ 引換券
６０２ 送信先情報
６１ 第１の受信手段
６２ 第２の受信手段
６３ 第１の送信手段
６４ 第２の送信手段
６５ 記憶手段
６６ 生成手段
６７ 引換手段
７０ 分析システム
７１ 抽出手段
７２ 分析手段
７３ 出力手段
７４ 出力媒体
８０ 利用者端末
９０ 前処理システム
９１ 入力装置
９２ 入力手段
９３ 転送手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for providing transaction information collectively and a related system.
[0002]
[Prior art]
A method of collecting transaction information from different issuers and providing the collected information to the user terminal is described in, for example, International Publication Number WO 03/001422 A1 (hereinafter referred to as an old invention). According to the old invention, transaction information is transmitted from a transaction information system (a computer that handles transaction information) to a transaction information providing system (a computer that aggregates and provides transaction information) and is aggregated into an aggregated file. Provide to the terminal.
[0003]
[Patent Document 1] International Publication Number WO 03/001422 A1
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The old invention uses a mail address or an account number (hereinafter, collectively referred to as an account number) attached to the transaction information as a key for collecting the transaction information in the transaction information providing system. Therefore, a transaction information system that issues transaction information (hereinafter referred to as an issuing system) needs to issue transaction information with an account number. Transaction information without an account number issued by an issuance system prior to the old invention cannot be aggregated even if delivered to a transaction information providing system.
[0005]
Further, in the old invention, it is necessary to notify the issuing system of the account number in advance.
[0006]
Further, the old invention does not correspond to a case where it is desired to process issued transaction information before aggregation. For example, there is a case where it is desired to display and confirm the transaction information, a case where the transaction information is to be excluded from the aggregation target, a case where the attached account number is to be changed, and the like.
[0007]
It is an object of the present invention to solve the above problems and to invent a more convenient method and a related system.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, an account number is assigned to the transaction information when the transaction information issued from the issuing system passes through a user system (a transaction information system belonging to a user). Alternatively, an account number is obtained based on authentication information transmitted from the user system to the aggregation system. In addition, processing is performed on the transaction information when passing through the user system. The transaction information providing system that aggregates and provides transaction information in the old invention is divided into an aggregation system and a providing system in the present invention.
[0009]
In the invention of claim 1, a user system receives transaction information, assigns an account number to the received transaction information, transmits the transaction information with the account number to an aggregation system, and the aggregation system transmits the transmission information. Receiving the received transaction information, and consolidating the received transaction information into an aggregation file using the account number assigned to the received transaction information. By assigning an account number when the transaction information passes through the user system, transaction information without an account number issued by an issuance system prior to the old invention can be aggregated.
[0010]
The invention according to claim 2 is an issuing system comprising: issuing means for issuing transaction information provided with at least one item into which designation information can be input; and transmitting means for transmitting the issued transaction information. By issuing transaction information provided with an item in which the designated information can be input in the issuing system, it becomes easy to assign the designated information in the user system.
[0011]
The invention according to claim 3 is a receiving means for receiving transaction information, a processing means capable of giving at least designated information to the received transaction information, an input / output means for inputting / outputting data to / from the processing means, And a transmission unit for transmitting the transaction information. As a result, the user can assign an account number to the transaction information before being aggregated, exclude a part of the transaction information from the aggregation, and designate an aggregation system. Further, it is also possible to display and confirm the transaction information before being consolidated, correct the transaction information, change the assigned account number, and the like.
[0012]
The invention according to claim 4 receives the transaction information, obtains an account number based on the authentication information of the sender of the received transaction information, and consolidates the received transaction information into an aggregation file by the obtained account number. To aggregate transaction information. As a result, even when transaction information without an account number is received, the transaction information belonging to the sender can be aggregated by using the authentication information of the sender.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided an acquisition unit for acquiring transaction information from one of the integrated files according to the first or fourth aspect, and a providing unit for providing the transaction information acquired by the acquisition unit to a user terminal. Providing system. Thereby, the aggregated transaction information can be provided to the user by various providing methods.
[0014]
The invention according to claim 6, wherein first receiving means for receiving information to be stored, storage means for storing the received information, generating means for generating a voucher for the stored information, First transmitting means for transmitting to the sender of the information, and second receiving means for receiving the previously transmitted voucher; and storing the stored information corresponding to the received voucher in the voucher. And a second transmitting means for transmitting to the sender. As a result, a system that transmits information such as transaction information can leave the transmission to a system dedicated to deposit.
[0015]
The invention according to claim 7 is the deposit system according to claim 7, wherein when receiving the destination information, the destination information is transmitted to the destination specified by the destination information. As a result, information such as transaction information and vouchers can be transferred from a deposit-only system to another.
[0016]
The invention according to claim 8 is an extraction unit for extracting transaction information from an aggregation file in which transaction information is aggregated, an analysis unit for analyzing the transaction information extracted by the extraction unit, and outputs an analysis result analyzed by the analysis unit. And an output unit. By combining the analysis means with the aggregated file, the aggregated file of the transaction information can be effectively used in various fields.
[0017]
The invention according to claim 9 is a pre-processing system for performing pre-processing of a transaction, wherein input means for inputting designation information (excluding a mail address of a user system) of transaction information issued by an issuing system, and said input means And a transfer means for transferring the designated information input in step (b) to the transaction system. By causing the preprocessing system to input the designated information, the designated information can be added in advance to the transaction information issued by the issuing system.
[0018]
According to these inventions, the address of the user system may be simply notified to the issuing system in advance. It is no longer necessary to inform the issuing system of the designated information, such as the address of the aggregation system and the account number. Unless the e-mail address is used for the account number, the owner of the account number can be hidden. When a plurality of aggregation systems exist, one or a plurality of aggregation systems can be selected and transmitted after reception by the user system.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
According to the old invention, the aggregation system receives the transaction information aggregated from the issuing system, but receives the transaction information directly from the issuing system (even if it is directly, naturally, for example, via a line constituting a network, a router, a switch, or the like). , Via a proxy server, a mail server, a storage medium, etc.) and via a user system. The present invention is mainly directed to the latter case. Of course, both methods may be used in combination. In the case of the former, transaction information having different account numbers can be transmitted collectively, but in the case of the latter, each transaction information is separately transmitted to each user system that passes.
[0020]
For example, a buyer buys offline. The seller mails the transaction information (electronic receipt, electronic receipt, etc.) to the buyer from the transaction information issuing system. The transaction information that has arrived at the buyer's user system is sent to a predetermined or designated aggregation system, with or without browsing the contents, modifying or not modifying the contents. The consolidation system consolidates the received transaction information into the consolidation file using the account number added to the transaction information in the user system or the account number obtained from the authentication information from the user system. The providing system connected to the aggregation file provides the aggregated transaction information to the user terminal by e-mail or in response to access from the user terminal.
[0021]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of the present invention.
[0022]
The issuing system 10 issues transaction information and transmits it to the user system 20. The user system 20 adds designated information to the received transaction information, modifies the transaction information, and transmits the transaction information to the aggregation system 30. The aggregation system 30 aggregates the received transaction information into the aggregation file 40. The providing system 50 provides the transaction information aggregated in the aggregation file 40 to the user terminal 80. The analysis system 70 analyzes the transaction information aggregated in the aggregation file 40, outputs an analysis result, and provides the analysis result to the user terminal 80. In case of indirect transmission between systems, we store transaction information and issue vouchers, provide transaction information held in exchange for vouchers, and receive requests from each system and trade The deposit system 60 that transmits information and vouchers on behalf of the customer may be used. The preprocessing system 90 inputs the designated information in order to assign the designated information to the transaction information issued by the issuing system 10 in advance.
[0023]
FIG. 2 is an explanatory diagram of the first invention.
[0024]
In the invention of claim 1, a user system receives transaction information, assigns an account number to the received transaction information, transmits the transaction information with the account number to an aggregation system, and the aggregation system transmits the transmission information. Receiving the received transaction information, and consolidating the received transaction information into an aggregation file using the account number assigned to the received transaction information.
[0025]
The user system 20 that has received the transaction information issued by the issuing system 10 assigns an account number to the received transaction information and transfers the transaction information to the aggregation system 30. The transaction information provided with the account number by the aggregation system 30 is stored in an aggregation file. 40. Here, the assignment of the account number includes not only newly assigning the account number, but also deleting the assigned account number and newly assigning the account number, that is, correcting the account number.
[0026]
<Definition of terms>
In the present invention, the issuing system is a computer that issues transaction information. For example, a POS (Point Of Sales system) terminal at a store, an ATM (Automatic Teller Machine) device, a tailor machine at a store, a MMK (Multimedia Kiosk) terminal at a store, a vending machine, a host that manages them, etc. Examples include a computer, a server for electronic commerce, a personal computer for inputting transaction information, a server for an application service provider (ASP), an electronic register, and an order entry system.
[0027]
In the present invention, the user system is a computer that receives the transaction information issued by the issuing system, performs processing as necessary, and transmits the processed information to the aggregation system. May be sent). The user system is a personal computer, a personal digital assistant (PDA), a mobile phone, an Internet server, a home server, a rental server, or the like that can transmit and receive transaction information by connecting to the Internet or the like.
[0028]
In the present invention, the aggregation system is a computer that receives transaction information directly from an issuing system or via a user system, and aggregates the transaction information into an aggregation file by using an account number attached to the transaction information.
[0029]
In the present invention, the providing system is a computer that provides the transaction information aggregated in the aggregation file to the user terminal. Various forms such as an e-mail, a file transfer, and a Web page can be considered as the providing method.
[0030]
In the present invention, the deposit system is a computer that deposits information from another system. The information handled is not limited to transaction information. Receiving the transaction information from an issuing system or the like, transferring or storing the deposited transaction information, and transmitting a voucher for the transaction information. When the previously transmitted voucher is presented, the corresponding transaction information is transmitted to the requester. If the destination is specified, the transaction information corresponding to the voucher is transmitted to the specified destination.
[0031]
In the present invention, the analysis system is a computer that analyzes the transaction information aggregated in the aggregation file.
[0032]
In the present invention, a user terminal is a computer that receives provision of transaction information from a providing system. The user terminal is usually a system at hand that can be directly operated by the user, and is a personal computer, a portable information terminal, a mobile phone, or the like. The user terminal is not always the same as the user system. For example, the user terminal may be a portable terminal or a personal computer, and the user system may be a home server or a rental server. Terminals installed in Internet cafes and public places are also temporary user terminals. Further, when a user has a storage medium such as an IC card and receives a service of providing transaction information using an ATM device or a public terminal, the ATM device or the public terminal device is a temporary user terminal. . A terminal that receives the services of the analysis system and the depository system is also referred to as a user terminal.
[0033]
In the present invention, an issuing system, a user system, an aggregation system, a providing system, a user terminal, and the like may be integrated in an arbitrary combination. In the description, each system is described as being constructed by separate computers, but may be the same computer. Each system may consist of multiple computers. The aggregated file may be a dedicated device such as another file server or a database server, or may be a database server, a file server, or an online storage operated and managed by another.
[0034]
In the present invention, the pre-processing system is a front system of a transaction system that manages transactions for registering trading partners and processing orders. It is a computer for inputting registration data and ordering data of business partners.
[0035]
In the present invention, the transaction information refers to a computer generated in a transaction such as a face-to-face transaction at a store, an unmanned transaction at an automatic transaction device such as an ATM or a vending machine, a communication transaction by post, telephone, FAX, the Internet, or the like. Data. The contents are, for example, transaction date, handling date, day of the week, time, trading company name, transaction place, store name, telephone number, machine number, cash register number, savings account number, member number, person in charge, transaction content, product name, service Name, specifications, unit price, quantity, price, consumption tax, total amount, deposit amount, withdrawal amount, transfer amount, deposit amount, loan amount, change amount, balance, interest rate, exchange rate, denomination, service point, comment , Related information, URL (Uniform Resource Locator) of related information, homepage of related information, various fees, payment data, etc., information to be provided to counterparties along with the transaction, etc. (Field (Field), Column (Column)) Or an item (Item) or an element (Element). That if there is no need to say that items are collectively items and elements.).
[0036]
In the present invention, the designation information is information added to the transaction information. There is a case where it is given to the entire target transaction information, and a case where it is given to each record forming the target transaction information. The designation information is, for example, a transmission destination (user system address URI (Uniform Resource Identifier)) to which the transaction information is transmitted from the issuing system, an address URI of the aggregation system, an account number, and any additional information to be aggregated in an aggregation file. , Information indicating that the transaction information is reissued, information specifying records to be aggregated, information specifying records not to be aggregated, and the like. In the present invention, the issuing system needs the URI of the user system at least as a destination of the transaction information. Other designated information may be added by the user system.
[0037]
In the present invention, an account number is a journal code for integrating transaction information into an aggregation file in an aggregation system. The account number may include not only numbers but also, for example, English letters and hyphens, may be the same as the user's e-mail address, and may also serve as a user ID when the user logs in to the providing system or the like. When a user wants to sort into a plurality of accounts by one aggregation system, a user ID is added to a branch number to make an account number, or an account number is created by a code system different from the user ID. If the account number, e-mail address, and user ID are different and the correspondence is not regular and cannot be obtained by character string operation or calculation, it is necessary to provide a table that stores the correspondence in the aggregation system. . When the account number and the user ID are the same, one user has a plurality of account numbers, that is, a plurality of user IDs. The account number is not always registered in the aggregation system in advance.
[0038]
When a range of codes to be handled as account numbers is predetermined, the range is called an account number namespace. A range of account numbers (actual account numbers) that are uniquely and publicly assigned to users in the name space on the aggregation system and a range of account numbers that can be privately used by users may be defined.
[0039]
<Means of communication>
In the present invention, the communication line used for communication between the systems is, for example, the Internet, a wireless network connected to the Internet, a dedicated line, a telephone line, an ISDN, a mobile telephone network, a satellite communication, a cable television network, and the like. In order to enhance the security of communication, it is preferable to use a technology such as a virtual private network (VPN) or a secure socket layer (SSL). Communication data may be compressed or encrypted. The communication protocol is usually Telnet (remote access, remote control), FTP (File Transfer Protocol, file transfer), HTTP (HyperText Transfer Protocol, Web), SMTP (Simple Mail Transfer Protocol, mail transfer) and POP3 (EptoPic). It is often the case that an Internet Protocol (IP) protocol such as mail reception), instant messaging (IM), or the like is used. The communication means may be a LAN if the transmitting and receiving systems are in the same facility or premises, an intranet if the same organization, or an internal bus if the same computer.
[0040]
Transmission and reception of transaction information includes exchange of storage media. Therefore, the communication means of each system may use not only the communication device and the communication program but also the medium input / output device and the input / output program. The medium input / output device reads and writes a storage medium such as a magnetic tape or a magneto-optical disk under the control of the input / output program.
[0041]
The communication device is a router, a modem, a terminal adapter, an earth station, or the like connected to a communication network such as the Internet, an intranet, a dedicated line, a public line, and a communication satellite. The communication device is controlled by a communication program, and is controlled by FTP, HTTP, SMTP, Data communication is performed using a protocol such as SMB (Server Message Block).
[0042]
<Indirect transmission and reception>
In the present invention, transmission and reception of transaction information includes indirect transmission and reception. The indirect transmission / reception means that the act of transmitting / receiving is indirect transmission / reception (proxy) and the data to be transmitted is indirect transmission / reception (replacement of transaction information itself (called actual data) (called voucher). Sending and receiving).
[0043]
In the present invention, a deposit system (FIG. 7) capable of depositing information is considered. As an indirect transmission and reception using the deposit system, after depositing transaction information in the deposit system, the transaction information is transmitted from the deposit system to the next system, or the system or deposit system that requested deposit is a deposit system. And vice versa transmitted to the next system. In the next system, there are a case where the voucher is presented to the deposit system to obtain the deposited transaction information and a case where the voucher is handled as it is.
[0044]
Therefore, there is the following transaction information transmission pattern.
(A) The transmitting side transmits actual data to the receiving side.
(B) The transmitting side transmits a voucher for actual data held by the transmitting side.
(C) The sender deposits the actual data in the deposit system, and the deposit system transmits the actual data to the receiver.
(D) The transmitting side deposits the actual data in the depository system, and the depositary system transmits a voucher of the actual data to the receiving side.
(E) The transmitting side deposits actual data in the depository system, and the transmitting side transmits the voucher received from the depositing system to the receiving side.
[0045]
The receiving side that has received the voucher transmits the voucher to the depository system and obtains actual data in exchange for the voucher. However, for example, when the user system that receives the voucher transfers the actual data to the aggregation system without changing the actual data, or when the aggregation system wants to aggregate the voucher itself, the transfer or aggregation is performed with the voucher as it is Is also conceivable.
[0046]
On the other hand, when the transaction information is changed by the user system, any of the transmission methods (a) to (e) is executed using the changed transaction information as actual data. In the case of using the deposit system (c) to (e), the changed transaction information is deposited again in the deposit system.
[0047]
It is preferable to always operate the deposit system because there is a demand for actual data from other systems as needed. The issuance system may be stopped once the transaction information has been transmitted, but the issuance system employing the above (b) needs to be constantly operated since there is a request for actual data.
[0048]
The voucher usually includes information specifying the actual data and information indicating a right to acquire the actual data. This information includes, for example, the URL of the issuing system or the depository system or its substitute data, the identification code (file name, etc.) of the actual data, the ID or password for login, the electronic signature for certifying that the voucher is valid, and the like. Combinations are possible. Information specifying the deposit system is necessary when there are a plurality of deposit systems. The voucher may include an expiration date that can be redeemed, the number of times that can be redeemed, and the like. Preferably, the format of the voucher is standardized.
[0049]
<Issuing system>
FIG. 3 is a configuration diagram of the issuing system.
[0050]
The invention according to claim 2 is an issuing system comprising: issuing means for issuing transaction information provided with at least one item into which designation information can be input; and transmitting means for transmitting the issued transaction information.
[0051]
The issuing unit 11 of the issuing system 10 obtains the transaction data of the transaction file 19 from the transaction system 18 and issues transaction information in XML format, CSV format, or the like. The issued transaction information is transmitted to the user system 20 by the transmission means 12. In this case, items are provided in the issuing system so that the designated information can be input in the subsequent systems. To provide an item means to add or insert an item. For example, this refers to providing an account number item in transaction information even if there is no account number assigned to the transaction information.
[0052]
The transaction information and the voucher are preferably issued as contents that can be easily handled in each system. The reason for providing the item for inputting the designated information is that, for example, even if the account number is not provided in the issuing system, if the item is provided as an item, it is expected that the account number can be easily input to the item in the user system. . The item may be provided in the issuing system and may be provided in the user system.
[0053]
For example, a comma is inserted or added as a delimiter in the case of transaction information in CSV format when adding an item. If there are two commas, there is one item between them, and if the record ends with a comma, there is one item after it. If the transaction information is in XML format, a start tag and an end tag are inserted or added. If they exist in pairs, there is an item there. An empty item can be said to be empty when two commas are arranged next to each other in the CSV format, when the end of a line ends with a comma, and when there is nothing between the start tag and the end tag in the XML format. Even if some character code is inserted between them, it may be said that there is an empty item even when it is not handled as data. For example, when a tab code is inserted between two commas in CSV format in order to arrange the format at the time of display, or in a 1-byte format that is not enclosed in double quotes between the start tag and end tag in XML format For example, when there is one or more blank characters.
[0054]
In the case of a fixed-length record format, the starting and ending digit positions are determined, inserted in the middle of the record or added to the end of the line, and the space between them is filled with a space or NULL code to form an item.
[0055]
When the transaction information provided with the specified information item of the present invention is viewed with a browser, mailer (mail client software), or the like, at least one specified information item is displayed as an item. The items include, for example, the following, and designation information can be input.
(A) Item that specifies the address of the aggregation system that is the destination
(B) Item for specifying the address of the depository system to be deposited
(C) Item to specify account number
(D) Items that specify records to be deleted or not from transaction information
(E) Items specifying records to be transferred or not transferred to the aggregation system
(F) Items that specify records that will or will not be reflected in the consolidated file even when transferred to the consolidated system
(G) Arbitrary additional information items that should be consolidated in the consolidated file
[0056]
It is preferable that the items are easy to see by aligning the digits with blank characters or the like, adding ruled lines or frames by using CSS (Cascading Style Sheets), calling spreadsheet software and displaying them as tabular objects.
[0057]
The items may be displayed as radio buttons, check boxes, list boxes, or the like, as well as an area for inputting characters. It is convenient to attach a command button or link for executing a voucher. The item of the designated information may be attached to each record or record group of the transaction information, or may be attached to the entire transaction information.
[0058]
The issuing system transmits the transaction information to the user system one by one or a plurality of transactions for each transmission destination. In this case, the address of the user system of the transmission destination is required, but the address is not always added to the transaction information to be transmitted. However, considering the case of returning as an error mail, attaching it to the transaction information is easier to handle when checking which transaction information has not arrived.
[0059]
The issuing system or user system may transmit empty transaction information if there is no transaction information to be transmitted for a certain period or at the time of transmission. Even in a continuous business relationship or the like, a message indicating that there is no change or empty transaction information may be transmitted periodically.
[0060]
When the issuing system or the user system stores the transaction information by itself and transmits the voucher, it must receive a request for the actual data based on the voucher, so that it must be constantly operated. When taking an indirect transmission form when it is not always running, a deposit system is used.
[0061]
The account number for collecting transaction information is usually attached to the transaction information or voucher by the user system, but if the account number is notified at the time of the transaction, it is added by the issuing system, and if necessary, the user can add it. It may be modified by the system.
[0062]
When an account number is input in advance in a transaction, it can be added to transaction information to be issued. The transaction information of reissue may include an item indicating reissue or the number of reissue. An electronic signature or an electronic certificate of an issuing system or a user system may be attached to the transaction information to be transmitted.
[0063]
The issuing system must know at least the destination (user system address) to which the transaction information is transmitted among the designated information. Other specified information can be added in the user system. For example, it is possible to specify an account number to be aggregated, or to specify a destination aggregation system when there are a plurality of aggregation systems.
[0064]
For example, when transmitting transaction information as an attached file of an e-mail, if the extension of the attached file is specified, by clicking on the attached file in the user system, the program associated with the extension can be started. it can. Depending on the OS, a program corresponding to the data (or the attribute of the file) at the head of the file instead of the extension can be started. The programs to be activated include not only those possessed by the user system, but also JAVA (registered trademark) applets acquired from the net, XSLT described in XML, macro programs, ASP (Active Server Pages), and attached files themselves. There are programs, etc.
[0065]
If there is a difference in the character code or format between the systems, it must be converted by one of the systems to absorb the difference. It is preferable to standardize at the issuing stage rather than each system corresponding to various character codes and formats.
[0066]
<Assignment of specified information>
The designation information to be assigned to the transaction information may be assigned to the entire received transaction information, or may be assigned to each record or record group when the transaction information includes a plurality of records. For example, the following forms are conceivable (an example of giving an account number).
(A) An account number field is provided in each record of transaction information in CSV format, and the account number is described.
(B) For example, the record in the first line of the file storing the transaction information in the CSV format is defined as the record specifying the account number, and the account number is described.
(C) A record type field is provided in a CSV format record, different record type codes are described in a transaction information record and an account number record to distinguish records, and an account number field is provided in an account number record to describe an account number. When an account number record appears, the transaction information of the transaction information record following thereafter is regarded as the transaction information of the account number described in the account number record.
(D) A line specifying an account number is mixed in the CSV transaction information file, and the line specifies the account number in the form of a parameter name and its value. For example, when the line “account = 12345” appears, the transaction information of the transaction information record that follows is treated as the transaction information of the account number 12345.
(E) An element for describing the account number is provided in each record of the transaction information in the XML format, and the account number is described.
(F) An account number attribute is provided in an element indicating each record of the transaction information in the XML format, and the account number is described.
(G) When the transaction information is a fixed-length record, a field for describing the account number is provided, and the account number is described.
(H) Attach an account number as a file name of a file storing transaction information.
(I) When transmitting and receiving transaction information as e-mail, write the transaction information and its account number in the main body of the e-mail.
(J) When sending and receiving transaction information as e-mail, write the account number in the title part of the e-mail header.
(K) When transmitting and receiving transaction information as e-mail, an optional field (option-field) indicating an account number is provided in the mail header, and the account number is written.
[0067]
The transaction information and the designation information assigned to the transaction information are not necessarily one file or message. For example, the following forms are conceivable (an example of giving an account number).
(A) The transaction information and the designated information are set as separate files and are associated with each other by a file name. For example, there are a file of transaction information and a file in which an account number is written. Each file has a defined extension, and has the same file name to express an association between two files.
(B) The transaction information and the designated information are set as separate files, and a link to the other file is written in at least one file. For example, transaction information is written in an XML file, a command for linking the specified information file is written in the XML file, and an account number is written in the linked specified information file.
(C) Create a dedicated protocol to exchange transaction information and designated information in separate steps. For example, a dedicated protocol is created for sending and receiving transaction information, and an account number is sent as an exchange of a request for an account number and a response thereto, and then a request for a transaction information and a response thereto.
[0068]
<User system>
FIG. 4 is a configuration diagram of the user system.
[0069]
The invention according to claim 3 is a receiving means for receiving transaction information, a processing means capable of giving at least designated information to the received transaction information, an input / output means for inputting / outputting data to / from the processing means, And a transmission unit for transmitting the transaction information.
[0070]
The user system 20 receives the transaction information transmitted from the issuing system 10 by the receiving unit 21, and the processing unit 22 displays the transaction information by the input / output unit 24, and accepts input of data or operation to perform processing. The processed transaction information is transferred to the aggregation system 30 by the transmission means 23.
[0071]
At least the processing means for giving the designated information to the transaction information displays the received transaction information on a screen, and receives input or modification of the designated information such as an account number from a keyboard or the like. Processing means include programs such as editing screens called from browsers and mailers, scripts and add-on software that operates on them, application software that can be called in association with the extension of attached files, macro programs that are further called by application software, and other dedicated software. It is constituted as. The processing program may be called from another server. The processing may be performed using an ASP (Application Service Provider).
[0072]
For example, in the case where transaction information in XML format is received as an e-mail attached file and an account number is to be assigned, the attached file is double-clicked to activate the associated program. The program searches for the element whose element name is the account number, inserts the account number prepared in advance, displays a list of transaction information as an editable screen, accepts input and correction, and sends e-mail when the transfer button is pressed. To the aggregation system. If transaction information without the account number element is received, add the start number and end tag of the account number and insert the account number.
[0073]
For example, when the transaction information in the CSV format is received, the spreadsheet software is called, and the account number is inserted in the account number item by the macro program on the spreadsheet software. If there is no account number item, add or insert an account number item.
[0074]
When the user system is, for example, a home server, the process from the assignment of the designated information to the transfer may be automatically performed. If you find the transaction information you want to modify later, send the transaction information with the specified information indicating that it is the modification to the aggregation system, or log in to the providing system and modify the transaction information aggregated in the aggregation file I do.
[0075]
When the transaction information to be divided into a plurality of aggregation systems is received by one mail, the necessary number of copies are created, the transaction information not to be aggregated is deleted from each, and the information is transmitted to each aggregation system. Alternatively, an aggregation system name is given to each record of the transaction information and transmitted to the aggregation system. The received aggregation system confirms the aggregation system name, and does not aggregate records with other aggregation system names.
[0076]
When receiving transaction information by email, it is mixed with emails other than transaction information. A character string indicating transaction information may be inserted in the title so that the received mail box can be identified, or the received mail box may be automatically sorted based on the character string. A mail header indicating transaction information may be provided as an optional field in the mail. A mail address dedicated to receiving transaction information may be provided.
[0077]
The user system does not necessarily transfer all the received transaction information to the aggregation system. For example, the issuing system may send the transaction information directly to the aggregation system and also send it to the user system. In this case, since the data is already collected by the collection system, transmission from the user system is duplicated. All transaction information received from the user system may be treated as update data of the aggregated file. However, since the processing of the aggregate system increases, only the transaction information whose contents have been modified by the user system is transmitted to the aggregate system as update data. Is preferred. In order to perform the updating process, it is effective to attach a code for individually identifying the records in the issuing system.
[0078]
In the present invention, "at least" means that the processing means can handle both the transaction information and the designation information in the same manner, and the processing means can process the transaction information in the same manner as the assignment of the designation information. In other words, the processing means allows the user to not only assign the designated information such as the account number to the transaction information before being aggregated, but also perform processing on the transaction information such as display, correction, and addition of the transaction information. .
[0079]
The processing for all or part of the received transaction information performed by the user system includes, for example, data check, display, correction, matching, batch or division, character code conversion, code conversion, format conversion (replacement, insertion, and deletion of items). , Delimiter conversion), other processing (compression, encryption, electronic signature, translation, tabulation), addition of destinations, addition of information, re-deposit, etc. Before or after the transfer to the aggregation system, all or a part of the transaction information may be deleted or modified. In some cases, you may add transaction information entered manually.
[0080]
Checks include checking whether the received transaction information is valid and passing it through a check program, checking the electronic signature of the sender, and checking the format. The display includes displaying a plurality of transaction information in a list format for browsing and confirmation, and displaying detailed contents for each case. To change, for example, automatically or manually assign an account number to the transaction information, specify one or more destinations, delete all or part of the transaction information, add transaction information, Examples include adding a comment to the transaction information, adding a remarks column, converting the transaction date and time of a foreign transaction into a domestic date and time, modifying, deleting, deleting, adding, adding, and dividing. Matching includes checking whether there is no inconsistency with other held data, matching with already transmitted data and not being duplicated, or matching with past records. The batch or division includes combining the same destinations into one or dividing the destinations different from each other.
[0081]
Code or format conversion may be required. When a personal computer is used for a user terminal, character codes such as JIS code, shift JIS code, EUC code, and ISO / IEC-10646 (Unicode) are usually used. When the transaction information is an EBCDIC code used in a general-purpose computer or a 2-byte kanji code unique to a manufacturer, it is necessary to convert the character code. A general-purpose computer may have a numerical value in a data type such as zoned decimal, packed decimal, binary, etc. In order to use the numerical value in a personal computer such as a CSV format or an XML format, it is necessary to convert the numerical value into a character string of numbers. is there. In addition, it converts the delimiter between items such as space, TAB delimiter, comma delimiter, addition of items, deletion of items, rearrangement of items, sorting, shaping, format conversion to HTML or XML, encryption, etc. May be required.
[0082]
When the user system receives the voucher, it usually acquires actual data based on the voucher and transfers the actual data to the aggregation system. In the case where the user system does nothing, a request may be made to transfer the actual data to the aggregation system based on the received voucher, or the voucher may be transferred to the aggregation system as it is.
[0083]
The user system may be provided with a reading device for a medium on which transaction information is recorded. Examples of the medium reader include a magnetic card reader, a contact IC card reader, an RFID (Radio Frequency Identification) chip reader, a barcode reader, a two-dimensional barcode reader, a scanner, a digital camera, an OMR device, an OCR device, and the like. There is. Items to be read include magnetic cards, IC chips, IC cards, RFID cards, bar codes, postal bar codes, two-dimensional codes (Code 49, PDF 417, Veri Code, Data Matrix, QR CODE, Micro QR, etc.), receipts, receipts Books, documents, etc. The reading device of the user system reads the transaction information recorded on the medium and makes the transaction information handled in the present invention, and complements the entire system.
[0084]
<Aggregation system>
FIG. 5 is a configuration diagram of the aggregation system.
[0085]
The invention according to claim 4 receives the transaction information, obtains an account number based on the authentication information of the sender of the received transaction information, and consolidates the received transaction information into an aggregation file by the obtained account number. To aggregate transaction information.
[0086]
The aggregation system 30 receives the transaction information and the authentication information from the user system 20 by the receiving means 31, obtains the account number based on the authentication information by the calculation means 32, and adds the obtained account number to the transaction information received by the giving means 33. And aggregated in the aggregation file 40 by the aggregation means 34.
[0087]
The present invention is applied to, for example, the following cases.
(A) When the account number is not assigned to the transaction information
(B) When the assigned account number does not exist
(C) When ignoring the assigned account number
(D) When the assigned account number is deemed to be private
(E) Authority does not reach the assigned account number
[0088]
(A) uses authentication information when an account number is not assigned to transaction information. (B) uses authentication information when the account number assigned to the transaction information does not exist. In the case of an aggregation system in which accounts are provided in advance, if an account number is not assigned to transaction information, an account number is determined using authentication information. The account number assigned to the transaction information may not be within the range of the public account number prepared by the aggregation system. (C) uses the authentication information when ignoring the account number given to the transaction information. (D) uses the authentication information when the account number given to the transaction information is regarded as private. In some cases, it is considered private from the beginning, and in other cases, when the corresponding account number is not found, it is considered private. (E) is a case where the account number given to the transaction information is an account that is not authorized by the user system authenticated by the authentication information (for example, an incorrect account number).
[0089]
To obtain the account number based on the authentication information means to obtain the account number by using the whole or a part of the authentication information of the sender of the transaction information, for example, by the following method.
(A) All or part of the authentication information is used as an account number.
(B) A process such as calculation is added to all or part of the authentication information to obtain an account number.
(C) A table lookup is performed on all or part of the authentication information to obtain an account number.
[0090]
(A) uses, for example, a login ID as an account number. (B) adds a character string to the login ID or adds an operation. (C) prepares, for example, a table in which a login ID and an account number are associated with each other, and obtains a corresponding account number from the login ID. In these cases, the login ID is not always transmitted in the clear text, and the login ID may be disposable, such as a one-time password (Onetime Password). Need to ask.
[0091]
The consolidation system adds the required account number to the transaction information and consolidates the transaction information into a consolidation file. However, when the account number and the file or the table have a one-to-one relationship, it is not always necessary to assign the account number obtained to the transaction information.
[0092]
In the aggregation system, the received transaction information may not be aggregated in the aggregation file by the account number, but may be temporarily accumulated as a temporary account, and may be aggregated into the original account after the user confirms. Similarly, in the case of transaction information without an account number, if the account number does not have the writing authority of the sending user regardless of the account number (for example, an incorrect account number), In such a case, a temporary account may be provided and accumulated for each user required from the authentication information.
[0093]
If the account number is regarded as a code that can be freely set by the user, the account number becomes a private sorting code, and if only the account number is viewed, it may be duplicated with that of another user. In this case as well, an aggregation file for each account number is provided for each user obtained from the authentication information and aggregated, or temporarily stored in a temporary account.
[0094]
When a voucher is received, actual data is acquired using the voucher and collected in a consolidated file. Except for the case where aggregation cannot be performed without looking at actual data, vouchers may be aggregated if necessary. Preferably, the aggregation system is always running.
[0095]
<Authentication information>
The authentication information that the user system sends to the aggregation system is usually an identification code (account number or user ID) and a password. A method such as an electronic certificate may be used. An arbitrary character string such as a public key, a social security number, a resident code, a mail address, etc. may be used as the identification code. The voucher can be said to be authentication information for the deposit system, but is attached to each data rather than attached to the user.
[0096]
In the present invention, authentication information is used not only for login but also for account number substitution. That is, the account number is obtained based on the authentication information transmitted from the user system to the aggregation system. In the case of a transmission method that does not have a log-in procedure like an e-mail, authentication information (preferably encrypted by a public key cryptosystem) is attached to the e-mail.
[0097]
If the authenticated user has multiple accounts, for example, if the account number is assigned to the transaction information, the account may be collected into that account, and if the account number is not assigned or the account number is incorrect, it may be collected into a temporary account .
[0098]
If the account number of the transaction information does not reach the authority of the authenticated user, consolidate it to a temporary account of the user or assign an account that collects error transaction information and consolidate it, and consolidate it to the original account Whether or not to do so may be selected by the user.
[0099]
If there is no authentication information and an account number is assigned to the transaction information, for example, discard the transaction information or assign an account that collects unconfirmed transaction information to the user who has the account number and aggregate the original account The user may be able to select whether or not to collect the information.
[0100]
When transaction information without authentication information is received by guest login, for example, an email address may be input as a login ID, a temporary account corresponding to the email address may be provided, aggregated, and the email address may be notified. Also, a temporary ID may be provided to recommend formal registration as a user.
[0101]
In addition, for authentication, such as checking the electronic signature of the issuing system or user system and collecting the transaction information in an aggregated file, or checking the electronic signature and recording the confirmation information in the aggregated file with a confirmation bit set It is conceivable that the electronic signature added to the transaction information is stored, or that each record is marked with signature confirmation when disassembled.
[0102]
<Aggregation form>
The account number is a code for aggregating the transaction information and a code for classifying the transaction information. The transaction information is aggregated in the aggregation file by distinguishing at least the account number. That is, the information of the account number is not lost. For example, when transaction information having different account numbers is stored in the same file, database, or table, the transaction information is stored with the account number. In the case where the account number and the file, database, or table to be aggregated correspond one-to-one, such as when matching the account number with the aggregated file name, the transaction information to be saved does not necessarily have to have the account number.
[0103]
Aggregation collects transaction information with the same account number, but does not necessarily combine the transaction information of one account number into one aggregation file. If it is possible to search by account number, transaction information of a plurality of account numbers may be stored in one integrated file. For example, the transaction information of one account number may be divided into a plurality of daily or monthly aggregated files by dividing by date.
[0104]
Aggregation by account number means that at least the account numbers are aggregated, and may be further subdivided and aggregated by any key as necessary.
[0105]
Aggregation includes matching the arrangement of the items of the transaction information and the tag names of the elements. However, if the format of the transaction information is not standardized, a conversion process is required. For example, in the case of a CSV (Comma Separated Value) format, the order of the items is unified, and in the case of an XML (extensible Markup Language) document, at least the tag names are unified, or the document type definition (DTD: Document Type DefinitionMinx, etc.) It is preferable to standardize the schema of.
[0106]
<Aggregation file>
The aggregation file is a file that aggregates transaction information. An appropriate file format may be selected depending on a later usage method or the like. For example, a text file in CSV format or XML format may be used, or a table of a relational database (hereinafter, referred to as RDB) may be used. It may be a sequential file, a direct file, an index file, a section file, or a VSAM (Virtual Storage Access Method Organization) file of a fixed-length record or a variable-length record in a general-purpose computer. It may be a file corresponding to a specific application of a personal computer, a compressed or encrypted file, a SYLK (Symbolic Link File) file, or the like. The consolidated file is preferably mirrored or backed up for security.
[0107]
In a case where the aggregated file is used in a more advanced manner, for example, in a variety of uses such as search, sort, and calculation of transaction information via a Web server from a browser of a user terminal, an RDB is preferably used. Even if the transaction information in the XML format is a text file, the transaction information can be used as a database by using an XSL (extensible Stylesheet Language) file. When the transaction information is in the XML format, or when the transaction information is provided to the user in the XML format, the aggregated file can be stored in the RDB or a database dedicated to XML can be used in addition to the text file. When the aggregated file is provided by the file server, or when the file is accessed from the dedicated software on the browser of the user terminal, the file format may be uniquely determined. The data model of the database includes a relational type (table type, table type), a net type (network type), and a tree type (tree type), and these databases may be used.
[0108]
When divided into a plurality of aggregated files in a period, selection of an aggregated file and cross-searching may be performed.
[0109]
When restricting the size of the aggregated file for each user or account, let the user delete the aggregated file, delete the mailed aggregated file with the provided system, or when the capacity reaches a certain size, the oldest aggregated file Or delete a consolidated file that has passed a certain period at a certain cycle.
[0110]
If the aggregated file is treated as a public transaction record, the transaction information must be reflected in the aggregated file to prevent the transaction information from being dropped or falsified, and all the records of the modifications can be saved and retrieved. It is conceivable to construct an aggregated file that cannot be changed by the user himself. However, when the transaction information is transferred to the aggregation system via the user system (when the method of directly transmitting the transaction information from the issuing system to the aggregation system is not used), the user may not send it to the aggregation system or send it after correcting it , Is possible. In order to find or prevent this, transaction information or vouchers to be issued may be serialized, an electronic certificate may be attached, or information necessary for the aggregation system may be separately notified from the issuing system. .
[0111]
<Aggregation processing>
The aggregation processing of the aggregation system is performed, for example, as follows.
(A) Receive transaction information.
(B) When a voucher is received, actual data is acquired using the voucher.
(C) Save these transaction information in a temporary file.
(D) The transaction information in the temporary file is read and collected into a consolidated file.
(E) The temporary file for which the aggregation process has been completed is backed up and deleted or cleared.
[0112]
The reception of the transaction information may be achieved by using Internet server software (SMTP server, FTP server, Web server, etc.) that is widely used. It is possible to concurrently receive transaction information arriving separately from a plurality of user systems using various protocols. A reception data file is generated each time reception is performed.
[0113]
A plurality of aggregating programs are also run at the same time to open and process the received data files in the queue, and close and delete when the aggregation is completed. Back up if necessary and keep it for a certain period of time. The consolidation process is preferably a resident process in which the received data files are sequentially processed so as not to concentrate on a specific time zone.
[0114]
When the aggregated transaction information is provided by e-mail or file transfer, the aggregated file may be a CSV text file in which the arrangement of items is unified. When such a simple text file is used as the aggregated file, the aggregated program reads the transaction information from the received data file and appends (appends) it to the end of the existing or newly created aggregated file. After aggregation, the aggregation file may be sorted by transaction time or the like.
[0115]
In this case, the consolidated file for each account number may be further divided into units to be provided (year, month, week, etc.). For example, in a case where monthly transaction information is collectively provided by e-mail, the aggregated file may be divided for each month from the beginning. When providing monthly aggregated files by file transfer, sort them into monthly aggregated files by account number, and then log in to the home directory of the providing system where the user can log in. If there are multiple users with one account number, copy them to their home directory. If there is no transaction information for that account number this month, an empty aggregated file may be created in the home directory.
[0116]
When providing an advanced search function to a user, an aggregated file is set as an RDB and accessed through an RDBMS. The received transaction information is inserted into the corresponding table in the RDB. If there is no aggregate table, create a new one. The table may be divided by account number, date, etc.
[0117]
The transaction information may be temporarily stored in a temporary account table, for example. The user is asked to confirm the transaction information in the temporary account table, and to select whether to reflect it in the aggregation table of the real account, move it to the trash table, or delete it completely. In a case where the user is allowed to add, delete, or change the transaction information in the account, it is preferable to provide a function for returning to at least one previous state in order to prevent a mistake in modifying the transaction information.
[0118]
Examples of aggregating one transaction information into a plurality of accounts include: (a) when a plurality of account numbers are designated by designated information, (b) the transaction information to be aggregated into account A in an account management table, etc. If it is set to be transferred to account B, (c) if the transaction information of the child's account is to be reflected in the account of the parent with custody, (d) the user who is different depending on the purpose and authority There are cases where it is reflected.
[0119]
If the transaction information is given another aggregation system name, or if the transaction information is clearly to be delivered to another aggregation system based on the account number assigned to the transaction information, return it to the sender, It is decided whether to transfer the data to the centralized system, to put the user's account into a temporary account if the user has one, or to discard it without doing anything.
[0120]
In order to quickly reflect the transaction information in the aggregated file, it is preferable that the reception frequency of each system is high. However, the issuing system does not always transmit the transaction information immediately after the transaction occurs. For example, batch processing of transaction information for one day after the end of business hours and batch transmission of the transaction information, input of transaction information is not performed simultaneously with the transaction, and transaction information is input after business hours and transmitted, There can be. The user system does not always immediately transmit the received transaction information to the aggregation system. The received transaction information may be left alone and not reach the aggregation system, or the user may confirm or correct the contents of the transaction information before transferring it to the aggregation system. The aggregation system may be operated such that the reception of the transaction information for the day is completed and then reflected in the aggregation file. Therefore, even if the frequency of transmission and reception is increased, the transaction information is not always reflected in the aggregated file quickly.
[0121]
In the aggregation system, for example, there is no guarantee that the aggregation for the current month has been completed even in the next month, and even if the aggregated information including the transaction information received late and provided again by e-mail, even if the delayed transaction information arrives is there. In the case where the aggregation is not performed based on the date and time received at the aggregation system but based on the transaction date and time or the input date and time of the transaction information, there is no guarantee that the reception of the transaction information for the period is completed. In other words, reception or summarization may not be possible until the user wants the mail or the reflection in the summarization file. In the case of providing by email, delayed transaction information may be included in the next transmission or transmitted separately.
[0122]
If the transaction date and time included in the transaction information is local time overseas, it is better to convert to the local time zone. This makes it easier to handle when consolidating based on the date and time in your home country or when searching for consolidated files by specifying a range based on the date and time in your home country. It is impossible to judge that all the transaction information for the day's transactions has arrived, but since the fact that it was received on the day is clear to the aggregation system, it is judged that the reception of the day's transaction information is completed when the reception process started on the day is completed it can. If the receipt of one piece of transaction information extends over the current day and the next day, the information that has been received on that day may be treated as the current day, and the final aggregation may be started after the reception is completed.
[0123]
<Provision system>
FIG. 6 is a configuration diagram of the providing system.
[0124]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided an acquisition unit for acquiring transaction information from one of the integrated files according to the first or fourth aspect, and a providing unit for providing the transaction information acquired by the acquisition unit to a user terminal. Providing system.
[0125]
The providing system 50 opens the aggregation file 40 with the acquisition unit 51 and reads all or a part of the aggregated transaction information. The consolidated file 40 may be a replicated copy. The read transaction information is provided to the user terminal 80 by the providing means 52 through a communication network such as the Internet. The user may have a storage medium such as an IC card and receive the provision of the transaction information through an ATM device or a public terminal connected to a dedicated line.
[0126]
There are cases where the provision is performed according to a predetermined schedule and cases where the provision is performed at any time in response to a request from the user terminal. There are the following types of provision. Their combination is also possible.
(A) Generate a mail and send it to the user terminal.
(B) Download a file to a user terminal as a file transfer server.
(C) Receive remote access from a user terminal as a remote access server.
(D) Receive file access from a user terminal as a remote file server.
(E) Receive access from the user terminal as a Web server.
(F) Send to the user terminal by instant messaging.
[0127]
For example, if sending by instant message fails, send it by e-mail instead, or if the e-mail returns, resend it to another registered e-mail address, or run on the user's home server or rental server The system may be configured to transmit the data to an FTP server or an online disk service, or to change the providing means according to the situation.
[0128]
The providing system is provided with an account number table associating account numbers with other information as necessary. For example, when providing consolidated transaction information by e-mail, a table corresponding to the account number and e-mail address is required unless the account number and the e-mail address are the same. When sending e-mail to multiple e-mail addresses, create a table with an account number field and multiple e-mail address fields. In addition, it is used when it is necessary to make the account number correspond to the user ID, the password, the home directory name, the user ID of another user who can access the transaction information of the account number, and the like.
[0129]
When logging in to the providing system, usually, a user ID and a password are used as authentication information. The user ID may be a unique code, or may be the same as an account number or an e-mail address.
[0130]
When a user with multiple account numbers logs in or requests the provision of transaction information using one of the account numbers as a user ID, a system that can also use the transaction information of other account numbers related to the user Is also good.
[0131]
When logging in with a unique user ID, an authentication table may be provided that stores the relationship between the user ID, the password corresponding to the user ID, and one or more account numbers that can be used with the user ID.
[0132]
One account may be shared by multiple users. For example, when a corporation uses multiple people according to the authority and work in charge, a tax accountant, an auditor, an accountant, a tax authority, etc. browses, a parental parent checks the transaction information of a minor child, bankruptcy, For example, when a trustee or adult guardian views transaction information. As described above, usually, the transaction information can be used by the trader himself or the party concerned. In the case where the information is widely disclosed to the public as transaction information of a public institution, statistically processed information may be viewed by anyone. A signature or an electronic certificate may be attached to the provided transaction information.
[0133]
<Provision by remote access>
When receiving remote access from a user terminal using the providing system as a remote access server, the Telnet server is operated by, for example, a UNIX (registered trademark) machine. The user can connect as a Telnet client from the user terminal and use commands permitted to the user. For example, it is possible to input the cat command to output the contents of the consolidated file on the screen, edit the contents of the consolidated file by the vi command, send the consolidated file by e-mail with the mail command, and perform various other processes. . However, in this example, the aggregation file usually needs to be stored in the user's home directory in the text file format.
[0134]
<Provision by email>
When providing the aggregated transaction information by e-mail, the providing system collectively provides, for example, transaction information for a certain period to the user terminal. When a predetermined period (one day, one week, one month, etc.) has elapsed, the providing system searches for the corresponding transaction information from the aggregated file and sends it to the user terminal by e-mail. Alternatively, an instruction mail or a Web page instruction that defines a command format from the user terminal is received, transaction information for the designated period is searched, and the search result is transmitted to the user terminal. When there is no transaction information to be transmitted, a mail indicating that there is no transaction information may be transmitted.
[0135]
For example, the process of sending monthly transaction information to a user terminal collectively by mail is performed as follows.
(A) When the providing system determines that the aggregation of the transaction information for the month has been completed, based on a notification from the aggregation system or a timer of the providing system, a program for issuing a transmission instruction (hereinafter referred to as a transmission instruction program). Notify completion.
(B) The transmission command program reads a table of account numbers to which monthly transaction information is to be transmitted by mail. In the table, an account number and one or more mail addresses as transmission destinations are registered in pairs.
(C) The transmission command program searches the consolidated file by the account number and the date to be transmitted. Alternatively, when the transaction information is collected as a monthly consolidated file in the home directory of the user of the account number, the file is read.
(D) The transmission command program generates a mail message based on the read transaction information, and issues a mail transmission command to an MTA (Mail Transport Agent). The MTA is, for example, Sendmail. Invoke Sendmail with the -t option and give the generated mail message. The mail message includes a header part, one blank line, and a body part. The header section includes a title field, a To: field, a Cc: field, a Bcc: field, and the like. In the To: field, enter the mail address of the user who is the destination. The additionally registered e-mail address is entered in any of the To: field, Cc: field or Bcc: field. E-mail is sent in any of the fields, but the Bcc: field is deleted from the e-mail message before forwarding. Alternatively, it may be transmitted to a mail address additionally registered as another mail. In the body part of the mail, put the transaction information of the consolidated file. The -t option of Sendmail is an instruction to read the destination of the mail from the To: field, Cc: field, and Bcc: field of the header of the given mail message. If -t option is not added, sendmail destination is given as a parameter when Sendmail is started.
(E) The mail is delivered by Sendmail by SMTP or UUCP (Unix (registered trademark) to Unix (registered trademark) Copy). The user accesses a receiving mail server such as his / her POP (Post Office Protocol) or IMAP (Internet Message Access Protocol) from the user terminal and reads out the mail.
[0136]
The transaction information may be included in the body of the email or may be an attached file. When the transaction information of a plurality of account numbers is transmitted to the same e-mail address at the same time, it may be transmitted as one e-mail. In that case, both pieces of transaction information may be included in one body text, may be aggregated into one attached file, or may be two attached files.
[0137]
For example, if the transaction information is aggregated in the user's home directory as an aggregated file for each account and monthly and sent to the user terminal by e-mail, the e-mailed aggregated file should be backed up and deleted. You may. If the past consolidated file to be transmitted remains for some reason, the transmission command program may read the remaining previous consolidated file and try a mail transmission command.
[0138]
The user may be allowed to select the timing and frequency of sending the transaction information of the aggregated file by e-mail, the period of combining the e-mail or the attached file of the e-mail, the handling of the transmitted transaction information after the e-mail transmission, and the like. In this case, it is preferable that an initial value to be a default is determined so that the initial value can be changed on a Web screen of the providing system.
[0139]
The transmission instruction program issues a transmission instruction when the condition is satisfied. For example, a transmission command is issued in the following case.
(A) When there is unsent transaction information due to closing of account number
(B) When the set date and time has come
(C) When a set period elapses
(D) When the timing comes at the set frequency
(E) When individual consolidated files are closed
(F) When the processing of collecting transaction information received during a certain period is completed
(G) When the transaction information of the consolidated file exceeds a certain number
(H) When the capacity of the consolidated file exceeds a certain amount
(I) When an instruction to send an e-mail is given in a case where an instruction can be inserted into the received transaction information
(J) When the schedule is specified by the system operator or user
[0140]
When the user sets a transmission schedule, for example, the user inputs the transmission schedule on the Web screen, saves the setting in a setting file, and resides a program for determining the transmission timing while monitoring the system timer and the setting file. When not resident, for example, in UNIX (registered trademark), the command is activated using CRON, which is a mechanism for automatically activating a command at a predetermined date and time. The activated transmission command program confirms that the aggregation process for the target period has been completed, and enters the process.
[0141]
The transmission instruction program may call Sendmail, which is a type of MTA, but may use, for example, a mail or mailx command. However, even in that case, delivery is requested to the MTA. A mail command or the like is a type of MUA (Mail User Agent). The transmission instruction program executes the mail command in a child process. At this time, the subject (title) of the mail, the mail address of the transmission destination, the mail address of CC (Carbon Copy) or the BCC (Blind Carbon Copy) are given as command options, and the aggregated file to be transmitted is given by input redirection. Alternatively, it is also possible to send a mail using the standard output of the cat command specifying the consolidated file as the standard input of the mail command using a pipe.
[0142]
In providing transaction information by e-mail, the contents of one aggregated file and one e-mail do not always match. There is no need to synchronize aggregation and email transmission. For example, even if transaction information is aggregated every day, mail transmission may be performed once a week. The user of the user system and the user of the user terminal are not always the same, and the mail transmission destination is not always one. Also, the person having the destination mail address is not always registered as a user.
[0143]
Recently, Web-based mail systems have become widespread, and Web and conventional mail systems can be exchanged. Even when the providing system provides the electronic mail, the user terminal may receive the electronic mail as a Web mail.
[0144]
<Provision by file transfer>
When providing the aggregated transaction information by file transfer, for example, the providing system is configured by an FTP server. The user logs in to the FTP server from the user terminal and downloads the aggregated file in the home directory or the like of the user.
[0145]
When providing by HTTP, the providing system is configured by a WWW (World Wide Web) server. The user logs in to the Web server from the user terminal and selects and views or downloads the aggregated file. It is also possible to use a system in which search conditions are input on a Web page and transaction information searched from a database is displayed or downloaded as a file.
[0146]
Conversely, a form in which transaction information is uploaded from a providing system to a server prepared by a user and provided is also possible. For example, there is a case where the user prepares a rental server or a home server.
[0147]
<Provision by file sharing>
When providing the aggregated transaction information by file sharing, the providing system is configured by a remote file server. Remote file servers include those built on a standard OS and dedicated network OSs. The former includes, for example, a server using the NFS (Network File System) in the UNIX (registered trademark) system and a server using the SMB (Session Message Block) protocol in the Windows (registered trademark) system. If the free software Samba is used, a file server using SMB can be constructed by UNIX (registered trademark). The user installs the client software on the user terminal, mounts the file system of the remote file server, and accesses the aggregated file stored in the shared directory. The aggregated file may be mirrored or copied with the online storage service used by the user.
[0148]
In the case of file transfer and file sharing, it is easier to understand if the account number and the aggregation period are included in the file name and directory name of the aggregation file.
[0149]
<Provision by Web>
By accumulating transaction information in the RDB, it is possible to provide an advanced use environment such as search through a Web server. In the case of an RDB, its database management system (DBMS: Database Management System) is an RDB management system (RDBMS). A Web-RDBMS cooperation system (hereinafter referred to as a Web-RDBMS cooperation system) may use, for example, a CGI (Common Gateway Interface) that is a mechanism in which a Web server starts a program in response to a request from a Web browser. it can. When using IIS (Internet Information Server) which is Web server software of Microsoft Corporation, ASP which is an extended function thereof can be used. When the Web server software is Apache, it can be realized by incorporating a PHP (Hypertext Preprocessor) module. In addition, as a server-side processing environment, JSP (Java (registered trademark) Server Pages) and servlets (servlets) have been widely used.
[0150]
The user logs in to the Web server from the user terminal, searches through the Web-RDBMS cooperation system, and retrieves and uses the transaction information having the right to use the user, which is collected in the RDB. The transaction information may be a table for each account number, or the transaction information for a plurality of account numbers may be a single table. In the latter case, the account number field in the table is mandatory.
[0151]
For example, when a user enters a user ID and a password on a login page displayed on a browser screen of a user terminal and logs in, an account, a temporary account, and a trash can for each account number having use authority are displayed. There may be one temporary account and one trash can. You can visually check the details and sender of the transaction information in the temporary account and move it to the account or trash. Trash can be completely deleted by clear operation. On the screen for displaying the statement, the displayed transaction information can be corrected or deleted, and new transaction information can be input.
[0152]
<Use of home server etc.>
If home servers and office servers become widespread and operate constantly, they can automatically copy and transfer aggregated files between clients and servers or P2P (Peer to Peer) with the providing system. System.
[0153]
<Deposit system>
FIG. 7 is a configuration diagram of the deposit system.
[0154]
The invention according to claim 6, wherein first receiving means for receiving information to be stored, storage means for storing the received information, generating means for generating a voucher for the stored information, First transmitting means for transmitting to the sender of the information, and second receiving means for receiving the previously transmitted voucher; and storing the stored information corresponding to the received voucher in the voucher. And a second transmitting means for transmitting to the sender.
[0155]
The deposit system 60 receives the deposit information 600 from the sender by the first receiving unit 61 and stores it in the storage unit 65. Then, the generating means 66 generates a voucher 601 of the deposit information 600, and the first transmitting means 63 transmits the voucher 601 to the user terminal 80. When the second receiving means 62 receives the previously transmitted voucher 601, the depositing system 60 reads out the corresponding deposit information 600 from the storage means 65 by the redemption means 67, and sends the second transmission means 64. Then, the deposit information 600 is transmitted to the user terminal 80.
[0156]
The invention according to claim 7 is the deposit system according to claim 7, wherein when receiving the destination information, the destination information is transmitted to the destination specified by the destination information.
[0157]
When the destination information 602 is added to the received deposit information 600 or voucher 601, the destination specified in claim 7 is the destination specified by the destination information. There may be more than one destination designation.
[0158]
In the deposit systems of claims 6 and 7, the deposit information is not limited to transaction information. The voucher may have an expiration date. The number of exchanges may be limited. The number-of-times limit is, for example, stored in the depository system, and the number of uses is reduced by 1 each time the use is made, and it is checked whether or not the number has reached zero. The voucher may be provided with an electronic signature or electronic certificate of the deposit system.
[0159]
<Example 1>
FIG. 8 is a usage example 1 of the deposit system.
[0160]
The issuing system 10 deposits the issued transaction information in the deposit system 60. The deposit system 60 transmits the voucher to the issuing system 10. The issuing system 10 transmits the voucher to the user system 20. The user system 20 transmits the voucher to the deposit system 60. Based on the voucher of the depositary system 60, the transaction information stored is transmitted to the user system 20. The user system 20 transmits the received transaction information to the aggregation system 30. The aggregation system 30 aggregates the transaction information into the aggregation file 40.
[0161]
<Usage example 2>
FIG. 9 shows an example 2 of using the deposit system.
[0162]
The issuing system 10 deposits the issued transaction information in the deposit system 60 together with the destination information. The deposit system 60 transmits the voucher to the user system 20 according to the instruction of the destination information. The user system 20 transmits the voucher to the aggregation system 30. The aggregation system 30 transmits the voucher to the deposit system 60. The depositary system 60 transmits the transaction information held therein to the aggregation system 30 based on the voucher. The aggregation system 30 aggregates the transaction information into the aggregation file 40.
[0163]
<Analysis system>
FIG. 10 is a configuration diagram of the analysis system.
[0164]
The invention according to claim 8 is an extraction unit for extracting transaction information from an aggregation file in which transaction information is aggregated, an analysis unit for analyzing the transaction information extracted by the extraction unit, and outputs an analysis result analyzed by the analysis unit. And an output unit.
[0165]
The analysis system 70 extracts the transaction information from the aggregated file 40 by the extraction unit 71, analyzes the transaction information by the analysis unit 72, and provides the analysis result analyzed by the analysis unit 72 to the output medium 74 and the user terminal 80 by the output unit 73. I do.
[0166]
Transaction information is accumulated in the aggregated file of the old invention and the present invention, and various analyzes are possible. The aggregated file used for the analysis may be a replica. The analysis result is output from the analysis system or provided to the user terminal. A more accurate analysis will be possible if laws and treaties publicly collect transaction information.
[0167]
The analysis means is a program that performs processing such as extraction, calculation, classification, statistics, data mining, and the like of transaction information. It may be something like an expert system or artificial intelligence. Next, a usage example is shown.
(A) Use of the statistical field. In the statistical field, it is not always necessary that all kinds of transaction information be aggregated in the aggregation file, and it is sufficient if there is a minimum of statistically significant transaction information. By statistically processing the transaction information in the consolidated file, national statistics and the like can be calculated in real time and at any time. As a result, the status of economic activity can be quickly reflected in policies.
(B) Use of taxable fields. Transactions can be tracked by extracting transaction information or used as taxation data.
(C) Use in the crime prevention field. By tracking the relationship of transaction information to discover transactions of equipment and materials that are likely to be used for crime, tracking the movement of people from transaction information etc. due to the use of various transportation means, tracking the movement of money It can be used to understand money laundering and fraudulent transactions.
(D) Use in the accounting field. It can be used to monitor corporate transactions and audit corporate accounting. Increase the openness of corporations and create a more active and safe investment environment.
(E) Other uses. Various uses are possible, such as grasping a market price of a specific article or service transaction price from transaction information, and grasping a trend or a popular product.
[0168]
<Pretreatment system>
FIG. 11 is a configuration diagram of the preprocessing system.
[0169]
The invention according to claim 9 is a pre-processing system for performing pre-processing of a transaction, wherein input means for inputting designation information (excluding a mail address of a user system) of transaction information issued by an issuing system, and said input means And a transfer means for transferring the designated information input in step (b) to the transaction system.
[0170]
The preprocessing system 90 receives an input from the input device 91 through the input unit 92 and transfers the input to the transaction system 18 through the transfer unit 93.
[0171]
The preprocessing system is a front system of a transaction system that manages transactions for registering business partners and processing orders. This is a computer for inputting registration data and ordering data of trading partners, and is a mechanism that can input information for specifying an account and the like.
[0172]
For example, a server or an ASP system for receiving member registration or ordering, an ATM device or MMK terminal connected to a transaction system, a POS terminal at a store, a tailor machine, and the like. In the former case, for example, the input device is a terminal of a user who has accessed the server, and the input means is a Web system that transmits an input screen to the user terminal and receives input data. The input operation is usually performed by the user. In the latter case, for example, the input device is a terminal installed in a store, and the input means is a program for transmitting an input screen to the terminal or receiving input data. The input operation is performed, for example, by having a teller input a keyboard from a teller terminal, inserting a contact-type IC card into a reading device of the terminal, and reading the contact-type IC card. A barcode or two-dimensional code printed on a card or pasted on a business card or a mobile terminal is presented to a clerk using a barcode reader or two-dimensional code reader of a POS terminal. Read or do.
[0173]
The input by the input means includes an indirect input. That is, it includes those in which the items registered in advance are automatically input only by inputting the member number.
[0174]
The issuing system cannot transmit the designated information unless at least the address (including the mail address) of the user system to which the transaction information is transmitted is input. “Excluding the email address of the user system” means that when one of the parties involved in the transaction enters transaction information, it is usual to enter his / her own email address. It does not mean that you cannot enter your user system email address.
[0175]
In the input system, the destination is the address of the user system that transmits the transaction information, and the information that specifies the destination is the mail address of the user system. The mail address etc. are, in addition to the mail address, for example, the member name when using instant messaging, the URL and the ID and password required for login if the user system receives it with the FTP server, and the user system is remote. File server, its computer name, directory name and authentication information, if IPv6 has spread and the user system has its own unique IP address and domain name, the IP address and domain name, etc., address and transfer protocol are required This is because authentication information can be considered in accordance with. Further, if a server is provided that can send information specifying an individual such as a basic resident register number, a social security number, and a public key, and responds with an e-mail address and other transmission methods, those numbers and the public key may be used.
[0176]
For example, in the case where only an e-mail address is used as the transmission destination, the transaction information may be received by the user system of the e-mail address, and the transaction information may be aggregated in the aggregation file of the account number obtained from the user system based on the authentication information for the aggregation system. it can. The authentication information transmitted to the aggregation system is normally exchanged only between the user system and the aggregation system. For example, when the authentication information is composed of an ID and a password, if there is no particular problem, the input system uses the ID. , It is also possible to cause the issuing system to issue the transaction information with the ID.
[0177]
If the issuing system obtains the address of the user system, the transaction information reaches at least the user system, where other designated information can be given.
[0178]
When there are a plurality of aggregation systems, it is necessary to specify the aggregation system. In this case, data for specifying the aggregation system may be input in the input system in advance, or the address of the aggregation system may be selected or input in the user system. It is also possible to use an account number system that can specify the aggregation system from the account numbers.
[0179]
In online transactions, for example, when registering as a member of a mail-order business, a system is used in which a web page displaying an online member registration screen on a browser on which a user can input an e-mail address to which transaction information is to be transmitted is sent to a user terminal and the input data is received. It is possible to provide a system in which a Web page displaying an order screen on a browser for inputting an e-mail address and an account number at the time of online order is transmitted to a user terminal and the input data is received. Rather than registering an ID and password for each server that places an order, a system has been developed that allows one server to be used across servers with one ID and password.
[0180]
<Error measures>
In transmission and reception of transaction information, there is a possibility that the transaction information may be lost or duplicated. In particular, when a human operation is involved, the fear is strong. For example, there is a case where the transaction information received by the user system is displayed and confirmed and transmitted to the aggregation system. In the mailer, it is displayed so that the user has read or forwarded the mail, but there may be mistakes such as forgetting to send, duplicate forwarding, and deleting before sending. As a countermeasure, mail of transaction information is collected in a specific mail folder, a function that can automatically select and transfer mail that has not been transferred in that folder, or notification that it has been received from the aggregation system Or return and match. Further, the transmission side may assign a serial number to the mail of the transaction information as a serial number, or assign a serial number or the like to each record, and check for duplication or omission.
[0181]
It is preferable to attach information obtained by summing up the numerical items of the transaction information to the transaction information, and to take measures for error detection or restoration, such as parity check and cyclic redundancy check (CRC).
[0182]
Transaction information that does not pass the error check, transaction information that cannot be reflected in the aggregation file, and transaction information returned by an error mail may be returned to the transmission source. An error in transmission from each system to the next system, for example, an error mail may be attempted to be retransmitted to the same address, or to another registered address, if any. At this time, the error mail may be discarded and the data including the newly added data may be transmitted. When the number of failures exceeds a predetermined number, it is preferable to stop the transmission and notify the administrator of each system. It is decided whether to return the entire error or part of the error such as garbled characters.
[0183]
It is preferable that each system keeps a copy of the transmitted / received transaction information for a certain period of time for follow-up investigation when trouble occurs.
[0184]
When a transaction master file is provided in the issuing system, a record item of transaction information issuance is provided, and an issued mark and an issuance date and time are recorded. Even when transaction information issued at regular intervals is issued again in large units, it is preferable to keep the record. It is preferable that the reissued transaction information describes that the transaction is reissued and what number of issuances, and prevents the same transaction information from being duplicated and aggregated in the aggregation file. If a unique issue number is included in the transaction information, the aggregation system can check for duplicates based on that issue number.
[0185]
【The invention's effect】
According to the present invention, by assigning an account number when the transaction information passes through the user system, transaction information without an account number issued by an issuing system or the like before the old invention can be aggregated.
[0186]
In the present invention, by issuing transaction information provided with an item in which the designation information can be input in the issuing system, the designation information can be easily provided in the user system.
[0187]
According to the present invention, the user can assign an account number to the transaction information before being aggregated, exclude a part of the transaction information from the aggregation, and designate an aggregation system. Further, it is also possible to display and confirm the transaction information before being consolidated, correct the transaction information, change the assigned account number, and the like.
[0188]
In the present invention, even when transaction information without an account number is received, the transaction information belonging to the sender can be collected by using the authentication information of the sender.
[0189]
According to the present invention, the aggregated transaction information can be provided to the user by various providing methods.
[0190]
In the present invention, a system for transmitting information such as transaction information can leave the transmission to a system dedicated to deposit. In addition, information such as transaction information and vouchers can be transferred from a dedicated deposit system to another.
[0191]
In the present invention, by combining the analysis means with the aggregated file, the aggregated file of transaction information can be effectively used in various fields.
[0192]
In the present invention, the designation information can be input in the pre-processing system, so that the designation information can be added in advance to the transaction information issued by the issuing system.
[0193]
In the present invention, the address of the user system may be simply notified to the issuing system in advance. It is no longer necessary to inform the issuing system of the designated information, such as the address of the aggregation system and the account number. Unless the e-mail address is used for the account number, the owner of the account number can be hidden. When a plurality of aggregation systems exist, one or a plurality of aggregation systems can be selected and transmitted after reception by the user system.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of the first invention.
FIG. 3 is a configuration diagram of an issuing system.
FIG. 4 is a configuration diagram of a user system.
FIG. 5 is a configuration diagram of an aggregation system.
FIG. 6 is a configuration diagram of a providing system.
FIG. 7 is a configuration diagram of a deposit system.
FIG. 8 is a usage example 1 of the deposit system.
FIG. 9 is a usage example 2 of the deposit system.
FIG. 10 is a configuration diagram of an analysis system.
FIG. 11 is a configuration diagram of a preprocessing system.
[Explanation of symbols]
10. Issuing system
11 Issuing means
12, 23 transmission means
18 Trading System
19 Transaction File
20 User system
21, 31 receiving means
22 Processing means
24 input / output means
30 Aggregation system
32 Calculation means
33 Application means
34 Aggregation means
40 Consolidation file
50 Provision system
51 Acquisition means
52 Provision means
60 deposit system
600 deposit information
601 voucher
602 destination information
61 first receiving means
62 second receiving means
63 first transmission means
64 Second transmission means
65 storage means
66 Generating means
67 Exchange means
70 Analysis system
71 Extraction means
72 Analysis means
73 Output means
74 Output medium
80 User terminal
90 Pretreatment system
91 Input device
92 Input means
93 means of transfer
