JP2004332828A - ダンパ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】緩衝用のダンパ11と衝撃伝達用の回転体21と部品取付用のベース41とを備えている。ダンパ11は操作部17を有する。回転体21はダンパ11の操作部17に接触自在な接触応答部22と衝撃力を受け止め自在な緩衝応答部29と緩衝応答部29の回転半径を調整するための支点調整孔28とを有する。ベース41はダンパ11を保持するための保持部42と回転体21を取り付けるための取付部46aとを有する。ダンパ11はベース41の保持部42に保持される。回転体21はベース41の取付部46aに回転自在に取り付けられ、ベース41上において回転体21の接触応答部22がダンパ11の操作部17に接する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は衝撃の緩和(運動の減衰)を行うためのダンパ装置であって簡潔な緩衝調整手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】緩衝機能を有するダンパ(damper)が各種の技術分野で利用されていることは周知のとおりである。戸・扉・蓋などの閉じ動作を安全かつ静穏に行わせるときにもダンパは有効活用されている。ちなみに自重で閉じるタイプの引戸装置では、シリンダとピストンをメインにした伸縮式のダンパを上部レールに装着したりしている。この具体例の場合は、完全な閉じ状態に至る前の段階でダンパの緩衝効果を引戸に与えて、最終的な引戸閉じ動作を静穏化している(たとえば特許文献1〜2参照)。
【0003】片開き式のドアー装置でも、扉開口枠の内面などに伸縮式のダンパを取り付けておき、ドアー閉じの最終段階でダンパ機能を奏するようにしている(たとえば特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平03−253681号公報
【特許文献2】特開平11−002066号公報
【特許文献3】実開昭55−006315号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】戸・扉・蓋などを閉じるときは、大きいものや重いものの場合に大きな慣性が働き、逆に小さいものや軽いものの場合に慣性が小さくなる。したがってダンパとしては、それぞれの用途や規模に応じた機種を選定しなければならない。しかし個々の用例を想定して多種のダンパをつくりそろえることは容易でなく負担が大きい。
【0006】一方で上記に対処したダンパも開発されている。それは緩衝力が調整できるというものである。この機種が望ましいのは汎用性で、一機種で多くの用例に応じることができる。とはいえ調整型のダンパは、そのような機能を付加するために構造が複雑化しコストアップが避けられない。
【0007】
【発明の目的】本発明は上述の技術的課題に鑑み、安定した調整機能のあるダンパ装置を簡潔かつ安価に提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るダンパ装置は所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1記載のダンパ装置は、緩衝用のダンパと衝撃伝達用の回転体と部品取付用のベースとを備えたものであること、および、ダンパが操作部を有するものであること、および、ダンパの操作部に接触自在な接触応答部と衝撃力を受け止め自在な緩衝応答部と緩衝応答部の回転半径を調整するための調整部とを回転体が有するものであること、および、ダンパを保持するための保持部と回転体を取り付けるための取付部とをベースが有するものであること、および、ダンパとベースとの相対関係においてダンパがベースの保持部に保持されていること、および、回転体とベースとの相対関係において、回転体がベースの取付部に回転自在に取り付けられていること、および、ベース上におけるダンパと回転体との相対関係において、回転体の接触応答部がダンパの操作部に接するものであることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係るダンパ装置は、請求項1記載のものにおいて、回転体における調整部が支点調整孔からなり、支点調整孔を貫通した支点部材を介して回転体がベースの取付部に回転自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係るダンパ装置は、請求項2記載のものにおいて、回転体が接触応答部を有する接触応答用の部材と緩衝応答部を有する緩衝応答用の部材とで構成されているとともに緩衝応答用の部材には支点調整孔が形成されており、接触応答用の部材が支点部材を介してベースに回転自在に取り付けられているとともに該支点部材を介して接触応答用の部材と緩衝応答用の部材とが相互に固定されていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に係るダンパ装置は、請求項2または3記載のものにおいて、支点調整孔が単一の長い孔からなることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明のダンパ装置は自明の緩衝作用と緩衝効果を奏するものであるから、緩衝を目的とする各種の用途に適用できる。たとえば移動体が固定体に衝突するときの衝撃対策であれば、その衝突部の一方に本発明のダンパ装置を装備しておけばよい。一例でいえば、固定体側の衝突部に当該ダンパ装置を取り付けたりする。
【0013】上記の用例において所定方向へ移動する移動体が固定体と衝突しようとするときは、その衝突が起こる前に移動体の衝突部がダンパ装置の回転体に当たる。その後も移動体が固定体側へ移動するから回転体の自由端は固定体側へ押し込まれる。これに対するダンパは、移動体の押し込み力で変形しながらも反対側から回転体を支持して移動体の押し込み力に抵抗する。この抵抗は以降も続く。したがって移動体は、回転体に当たった時点からダンパ抵抗を受けることとなり、この時点からの緩衝作用で固定体側へ静穏に移動しつつ遂には停止するに至る。
【0014】本発明のダンパ装置についていうと、回転体には支点部材を介した支点があり、その回転自由端側の接触応答部がダンパの操作部に接している。かかるダンパ装置において、緩衝応答部側で衝撃を受けた回転体が回転してこれの接触応答部側でダンパの操作部を押し込むというときは、既述のダンパ抵抗が発生して緩衝作用が起きる。この場合、回転体のモーメントに比したダンパ能力(抵抗力)が小さいとダンパ効果が不足する。逆に回転体のモーメントに比したダンパ能力が大きいときはダンパ効果が過剰になる。しかし本発明の回転体については支点から緩衝応答部までの距離(長さ)を調整することができる。これは回転体のモーメントが調整できるということである。したがって、ダンパ能力が相対的に小さいときは回転体の上記距離を短くして回転モーメントを小さくすればよく、ダンパ能力が相対的に大きいときは回転体の上記距離を長くして回転モーメントを大きくすればよい。このように調整することでダンパ能力の過不足がなくなり、ダンパ装置は適切なダンパ作用効果を奏するようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るダンパ装置の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図5において、11はダンパ(damper)、21は回転体、31は支点部材、41はベースをそれぞれ示す。
【0017】図1〜図5に例示されたダンパ11については図5を参照した場合に構造がよく理解できる。この図示例のダンパ11はシリンダ12・ピストンヘッド15・ピストンロッド17・スプリング18などを構成部品(構成部材)にしており、ピストンヘッド15には小さな径の流通孔16が形成されている。ピストンヘッド15は周知のとおり、シリンダ12内に介在されてストローク運動するものである。ピストンヘッド15が内装されたシリンダ12内はピストンヘッド15を境して二室13・14に分かれるが、両室13・14はピストンヘッド15の流通孔16で互いに通じている。シリンダ12の一方の室13内に収納されたスプリング18の場合はピストンヘッド15に対しシリンダ軸線方向に沿う一方向の力を付与している。ピストンロッド17はピストンヘッド15に取り付けられてこれと一体化され、シリンダ12の一端部からシリンダ外へ突出している。ピストンロッド17の先端は短いスリーブ19が装着されて径が大きくなっている。この図示例のダンパ11の場合は、一例としてピストンロッド17が当該ダンパ11の操作部になる。ダンパ11の構成部品は金属製や合成樹脂製の成形品や加工品からなるが、一部の部品が金属製で他の部品が合成樹脂製ということもある。その一例として、シリンダ12やスリーブ19が合成樹脂製で、ピストンヘッド15・ピストンロッド17・スプリング18などが金属製という実施形態をあげることができる。
【0018】図1〜図4を参照して、回転体21を構成している主要部品は接触応答部材22と緩衝応答部材27である。接触応答部材22は細長い帯板を図3〜図4のような略U字形に曲げてなるものである。したがって、接触応答部材22は屈曲部に二つの片が連なったものにみえる。そのうちの一片にはネジ孔23があって突起型の係合部24も形成されている。接触応答部材22の他片には軸孔25があるほか、同片の端部両側から表面側に向けて直角に折れ曲がる二つの接触応答部26が形成されている。接触応答部材22におけるネジ孔23と軸孔25は一つの軸心線を共有する同軸関係にある。緩衝応答部材27も帯板からなるがこれは直状のものである。緩衝応答部材27にはその長さ方向に沿う細長い支点調整孔28が形成されている。緩衝応答部材27は、また、その両側面部のいずれか一方を緩衝応答部29にしている。回転体21の主要部品である接触応答部材22や緩衝応答部材27も金属製や合成樹脂製の成形品や加工品からなるが、一方の部品が金属製で他方の部品が合成樹脂製ということもある。その一例として、接触応答部材22が金属製で緩衝応答部材27が合成樹脂製という実施形態をあげることができる。
【0019】図1〜図4を参照して、支点部材31は頭部32を有するネジ軸33からなる。この場合のネジ軸33は前記軸孔25や前記支点調整孔28との相対関係でこれらをを通過することのできる外径のものであるが、前記ネジ孔23との相対関係では対をなす雄ネジ・雌ネジの関係にある。支点部材31は代表的一例として金属製である。この支点部材31は後述のとおり、回転体21の接触応答部材22と緩衝応答部材27とを組み立てたりそれをベース41に取り付けたりするためのものである。
【0020】図1〜図5に例示されたベース41はダンパ用の固定座や回転体用の取付座となるものである。ベース41は面状の構造物で全体を概観した場合に左右対称形であるが、部分的にみると折れ曲がっていたり突出していたり孔が開いていたりするところがある。そのうちの一つでベース41の上部背面にあるダンパ用保持部42の場合は、ベース41の上辺を背面側へ折り込んでさらに下向きに曲げることにより形成されている。かかる形状構造の保持部42は、その保持空間(内部空間)の両端面や下面が開放されている。ベース42において保持部42の両端と対応する箇所にはネジ孔43a・43bがそれぞれ形成されており、その一方のネジ孔43aにはビスからなるストッパ44がねじ込まれている。保持部42の一端面側に備えられた当該ストッパ44については保持部42の壁ということもできる。保持部42の上壁内面にはクッション性のあるバンパ(bumper)45が備えられている。ベース41は、また、保持部42の両隣の上辺から上向きに突出する取付部46a・46bを有するものである。両取付部46a・46bには前記支点部材31を支持するための支持孔47a・47bが形成されている。このほか、ベース41の下部には背面側へ水平に折れ曲げられた座部48がある。座部48には複数のネジ孔49が形成されており、これらに頭部のないボルト50がねじ込まれている。ベース41の板面中央には左右方向に長い開口部51形成されている。ベース41も金属製や合成樹脂製のいずれかで、その代表的一例はアルミニウム製である。バンパ45の場合は軟質のゴム製または軟質のウレタン樹脂製である。さらにベース41の附属品であるビス・ネジ・ボルトなどは金属製の既製品であることが多い。
【0021】図1〜図2において二点鎖線(仮想線)で示されたものは、ベース41の一側縁に取り付けられた緩衝用のバンパ52である。バンパ52はベース41の縁を受け入れるための細長い溝を装着面に有しているから、その溝を介してベース41の一側縁に装着することができる。バンパ52も軟質のゴム製または軟質のウレタン樹脂製である。
【0022】図3において二点鎖線(仮想線)で示されたものは、合成樹脂製の長いホルダ61により保持された周知のスライドレール62である。スライドレール62は金属製のアウタレール・インナレール・ボール・リテーナなどで構成されたもので、アウタレールとインナレールとがこれらの長さ方向にスライド伸縮する。ホルダ61はこのようなスライドレール62を内部に嵌め込んで保持している。
【0023】上述のダンパ11や回転体21をベース41に組み付けるときの一例は、図1〜図4を参照して以下のとおりであるが、ダンパ11についてはピストンロッド17が図1の左を向くように保持部42内に組み付け、回転体21については図1の取付部46aを利用して組み付ける。まず、ダンパ11の場合、これはベース41の保持部42内に嵌め込まれてここに保持される。具体的には図3のごとく、スライドレール62のホルダ61をも介してダンパ11が保持部42内に保持される。このダンパ組み付けの場合は、シリンダ12の周面が保持部42の内面やホルダ61の上面に接したり、シリンダ12の後端面がストッパ44に接したりするが、ダンパ11のピストンロッド17すなわち「ダンパ11の操作部」は保持部42外に突出する。回転体21の場合は、ベース41への組み付けに先行して接触応答部材22と緩衝応答部材27とが組み合わされる。図4を参照してそれは、接触応答部材22のネジ孔23と緩衝応答部材27の支点調整孔28とが互いに一致するように、かつ、接触応答部材22の係合部24が緩衝応答部材27の支点調整孔28内に嵌り込むように当該両部材22・27を重ね合わせた後、支点部材31のネジ軸33を緩衝応答部材27の支点調整孔28内に挿入して接触応答部材22のネジ孔23にねじ込むというものである。この段階では、ネジ孔23内にねじ込んだネジ軸33の先端が接触応答部材22のU字形空間内に突出しないようにしておく。ついで接触応答部材22のU字形部をベース41の取付部46aに被せるようにして、そのU字形空間内に取付部46aを介入させる。こうしたならば、支点部材31のネジ軸33の先端を取付部46aの支持孔47aと一致させ、それからネジ軸33をネジ孔23に対して最後まで締め込んでいく。これで支点部材31のネジ軸33が支持孔47aを貫通して接触応答部材22の軸孔25にまで達するから、両部材22・27すなわち回転体21がベース41の取付部46aで回転自在に支持される。これと同時、ネジ孔23に対するネジ軸33の締付力で両部材22・27も強く固定される。かくてダンパ装置が図1〜図4のごとく組み立てられたとき、ダンパ11の操作部(ピストンロッド17)と回転体21の接触応答部26とが図2のように相対接触する。
【0024】上記実施形態に係るダンパ装置は、たとえば移動体が固定体に衝突するというときに、固定体の衝突面および/または移動体の衝突面に取り付けて用いるものである。この用例で移動体の衝突力Fが図1の左側から右方向に作用するとき、当該ダンパ装置は回転体21とダンパ11との協働で以下のように衝撃を緩和する。
【0025】図1において回転体21の緩衝応答部29に衝突力Fが作用したとき、その力で押されて回転体21は反時計回り方向へ押し込む。このときの回転体21は接触応答部26がダンパ11の操作部(ピストンロッド17)に接触している。したがって回転体21が衝突力Fを受けて回転するときはダンパ11の操作部が接触応答部26を介して押し込まれる。これにともないシリンダ12内のピストンヘッド15が図5の右方向へ移動しようとする。けれどもピストンヘッド15は、流通孔16を経由して室13側から室14側へと流れる流体の単位時間あたりの流量が少ないため、また、スプリング18の圧縮抵抗も受けるため衝突力Fを受け止めながら緩やかに移動し、所定量のストローク運動後に停止する。かくて衝突力Fが作用したときの衝撃が緩和される。なお、外力が作用しないときのダンパ11については、ピストンヘッド15がスプリング18の復元力で元の位置に復帰するため、他の各部も元の状態にもどる。
【0026】上記において衝突力Fの大きさに合わせてダンパ装置の緩衝能力を調整するときは、回転体21における緩衝応答部材27の回転半径(支点部材31から緩衝応答部26の先端までの長さ)を加減する。ちなみに緩衝応答部材27の回転半径を短くしたときは、これの回転モーメントが小さくなるためダンパ作動に大きな力を要する。これは大きな衝撃を緩和するときにそのようにすればよいということである。逆に小さな衝撃を緩和するときは、緩衝応答部材27の回転半径を長くして回転モーメントが大きくなるようにすればよいことになる。緩衝応答部材27の回転半径を加減するときは、接触応答部材22のネジ孔23に締め付けられた支点部材31のネジ軸33をいったん弛め、それから緩衝応答部材27を支点調整孔28の長さ方向に沿ってスライドさせ、その後、ネジ軸33を再度締め付ける。
【0027】図示例のダンパ装置は図1の左方向から衝撃力が作用するときに対応するものである。これとは逆に図1の右方向から衝撃力が作用する場合は、図示とは反対の向きにしてダンパ11をベース41の保持部42内に組み付けるとともに回転体21も取付部46bを利用してベース41に組み付けれる。こうすることで右方向の衝撃力にも対応できる。
【0028】図6は本発明ダンパ装置を引戸の緩衝用に適用した例を示したものである。このケースにおいて、前記ホルダ61で保持されたスライドレール62は周知の取付手段で出入用開口の上部に取り付けられている。引戸64は固定ホルダ63やハンギング部材65を介してスライドレール62のインナレールに連結されている。一方で本発明のダンパ装置は、ホルダ61の端部において図3のように装備される。
【0029】図6の引戸63は左方向へ開いたり右方向へ閉じたりするものであるが、当該引戸63を閉じるときの最終段階で既述のダンパ作用効果が生じるものであるため、引戸閉じ動作が静穏に行える。
【0030】本発明ダンパ装置は戸や扉を閉めるときの衝撃緩和に適用できるほか、蓋を閉じるときの衝撃緩和にも適用できる。さらに移動体相互が衝突するときとか、移動体が固定体に衝突するときとかの衝突面に取り付けて緩衝に利用することもできる。したがって本発明ダンパ装置の適用範囲は家具・建築・機械器具など多岐にわたる。
【0031】本発明のダンパ装置においては、つぎのような実施形態もある。ベース41については、ホルダ61への嵌め込みを想定して保持部42の下面が開放されているが、その他のケースでは、図4の仮想線で示すような下部壁42aのある保持部42でもよい。回転体21の衝応答部材27に形成された支点調整孔28は、該部材27のスライド調整が可能な長孔(図示例)が望ましいが、この支点調整孔28については、衝応答部材27の長さ方向に沿って点在形成された複数の円孔からなることもある。
【0032】回転体21や支点部材31が図7に例示するものからなることもある。回転体21は単一の細長い部材からなり、両側面を接触応答部26や緩衝応答部29にしている。支点部材31については頭部32が筒状でその内部に回転体21がスライド自在に挿入できるというものである。支点部材31の筒状頭部32内に嵌め込まれた回転体21は、その頭部32にねじ込まれたビス34で固定することができる。図7の支点部材31はベース41の所定部に周知の手段で回転自在に取り付けられる。回転体21については、また、ネジと長孔を利用した重ね継ぎ伸縮手段や、パイプ相互またはパイプと軸との嵌め合い伸縮手段などで長さ方向に伸縮自在なるように連結された複数本の長い部材でよもい。回転体21が偏心カムやその他のカムからなることもある。カム製の回転体21はその偏心量を加減して固定することで回転半径を調整することができる。
【0033】図示例のようなダンパ11の場合、油のその他の粘性流体がシリンダ12内に充填されていても構わない。さらにダンパ11については、バネ・ゴム・プラスチック・中空体などを主体にしたもので、弾性とか復元力とかを有するものであれば各種のものが採用できる。それらの数例が図8に示されている。このうちで図8(A)のものはバネを主体にして構成されたものである。図8(B)のものは伸縮自在かつ復元自在な中空体(ゴム製・プラスチック製・金属製など)を主体にして構成されている。図8(C)のものは変形かつ復元自在な弾性体(ゴム製・プラスチック製など)を主体にして構成されている。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るダンパ装置はつぎのような効果を有する。一つは使用条件に応じてダンパ能力が簡単に調整でき利便性が高いこと、他の一つは回転体の所定部の回転半径を調整するだけであるから調整状態の安定性が得られること、さらに他の一つは構成がきわめて簡潔であるので装置コストがかなり低減できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダンパ装置の一実施形態を示した正面図である。
【図2】本発明ダンパ装置の一実施形態を示した背面図である。
【図3】本発明ダンパ装置の一実施形態を示した側面図である。
【図4】本発明ダンパ装置の一実施形態を示した断面図である。
【図5】本発明ダンパ装置におけるダンパを示した断面図である。
【図6】本発明ダンパ装置の使用例を略示した正面図である。
【図7】本発明ダンパ装置における回転体と支点部材の他例を示した斜視図である。
【図8】本発明ダンパ装置におけるダンパの他例を示した断面図である。
【符号の説明】
11 ダンパ
17 ピストンロッド(ダンパの操作部)
21 回転体
22 接触応答部材
26 接触応答部
27 緩衝応答部材
28 支点調整孔
29 緩衝応答部
31 支点部材
41 ベース
42 保持部
46a 取付部
46b 取付部
Claims (4)
- 緩衝用のダンパと衝撃伝達用の回転体と部品取付用のベースとを備えたものであること、および、ダンパが操作部を有するものであること、および、ダンパの操作部に接触自在な接触応答部と衝撃力を受け止め自在な緩衝応答部と緩衝応答部の回転半径を調整するための調整部とを回転体が有するものであること、および、ダンパを保持するための保持部と回転体を取り付けるための取付部とをベースが有するものであること、および、ダンパとベースとの相対関係においてダンパがベースの保持部に保持されていること、および、回転体とベースとの相対関係において、回転体がベースの取付部に回転自在に取り付けられていること、および、ベース上におけるダンパと回転体との相対関係において、回転体の接触応答部がダンパの操作部に接するものであることを特徴とするダンパ装置。
- 回転体における調整部が支点調整孔からなり、支点調整孔を貫通した支点部材を介して回転体がベースの取付部に回転自在に取り付けられている請求項1記載のダンパ装置。
- 回転体が接触応答部を有する接触応答用の部材と緩衝応答部を有する緩衝応答用の部材とで構成されているとともに緩衝応答用の部材には支点調整孔が形成されており、接触応答用の部材が支点部材を介してベースに回転自在に取り付けられているとともに該支点部材を介して接触応答用の部材と緩衝応答用の部材とが相互に固定されている請求項2記載のダンパ装置。
- 支点調整孔が単一の長い孔からなる請求項2または3記載のダンパ装置。
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Cited By (1)
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WO2009011260A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Tsudakoma Kogyo Kabushikikaisha | 傾斜テーブル割出装置の破損防止装置 |
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2003
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WO2009011260A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Tsudakoma Kogyo Kabushikikaisha | 傾斜テーブル割出装置の破損防止装置 |
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