JP2004330387A - Tap for screw cutting and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、順送りプレス金型などの型内でに雌ねじの最終形状を加工するねじ切削用タップ,およびその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被削材に雌ねじを加工する工具としてタップが一般に使われており、現在一般に市販されているタップの形状およびその刃部の詳細構造を図3(a),(b) 〜図5に示す。図において、1はタップをタップホルダに装着するためのシャンク、2はねじ部、3は食付き部、4は完全ねじ部、5は切り屑の収容,排出および切り刃を形成するよう軸方向に沿ってねじ部4の周上複数箇所(図示例では3箇所)に形成した溝部であり、食い付き部3,完全ねじ部4には溝部5により分断された台形状の刃部(ねじ山)6が形成されている。
【0003】
ここで、個々の台形状の刃部6について、ねじ山の頂部をランド面6a,ランド面6aの左右側面をフランク面6bと称し、溝部5で分断された刃部6の前後端には切り刃6cおよび裏刃6dが形成されている。また、ランド面6aと左右のフランク面6bとが交差する周方向の稜線6e(図5参照)についても市販品の新品タップは鋭利なエッジを呈している。
上記のタップによるねじ切削加工の原理は周知であり、タップの回転と送りにより食い付き部3に配列した刃部6が所定の切込み量を分担して雌ねじの切削を行い、食い付き部3の全体で雌ねじの完全なねじ山を形成する。これに対して、完全ねじ部4は、原則として切削は行わず、食い付き部3で切削した雌ねじのねじ山と噛み合ってその自進作用によりタップ自身を案内する役目を果たす。
【0004】
一方、タップを使って雌ねじを切削するタップ加工法には、タップ回による手作業加工法、専用のタッピングマシン,あるいは工作機械(旋盤,マシニングセンタなど)に装着して行う機械加工法が一般的であるが、その他に順送りプレス金型を使ってねじ孔付き部品(例えば、回路遮断器の端子金具)を製作するために、型内にタップを装備し、金型による一連の打ち抜き,絞り,曲げの加工工程と組み合わせて金型内でタップ加工を行うことも実施されている。
また、前記の手作業によるタップ加工には通常一番タップ,二番タップ,三番タップの3本組のタップを順番に使用して行う。また、専用のタッピングマシンにはシンクロ送り機構を装備していて、主軸の回転とタップの送りピッチを完全に同期してねじ加工を行うようにしている(シンクロ方式)。
【0005】
これに対して、前記のように順送りプレス金型の型内でタップ加工を行う設備では、打ち抜き,絞り,曲げ加工の工程とタクトを合わせてタッピングを行うことから、プレス金型を上下動する動力を利用して歯車機構などにより回転運動に変換してタップの主軸を回転するようにし、(ワーク)へのタップの食い付きは別な圧縮スプリングで加圧し、その後のタップ送りはねじ部の自進作用により行うようにした方式(非シンクロ方式)を採用している。
図6,図7は前記した型内でのタップ加工法の説明図であり、7は順送りプレス金型の上型、8は下型、9はプレス金型に装備した打ち抜き,絞り,曲げ加工のユニット(ダイセット)、10は前記の加工ユニット9に並置してプレス金型の内部に装備したタップホルダ、11は切削用タップ、12は金型を閉じた際にタップ11をに押圧する圧縮スプリングであり、前記タップホルダ10にねじ切削用のタップ11を取付け、プレス金型の上下動作に合わせて金型内に送りこんだ13(例えば、銅板材)をピッチ送りしながら行う打ち抜き,絞り,曲げ加工と並行して、下孔13aを明けた13に対し前記の非シンクロ送り方式によりタップ11を回転,送りしてねじ立てを行う。
【0006】
一方、ねじ切削用のタップについては、工具寿命の向上化を狙いに従来から様々な工夫が工具メーカーより提案されており、その一例として、ハンドタップの一番タップ,二番タップに対し、その食い付き部における台形刃部の頂部両端角部を面取りし、ねじ切削時の応力集中によって生じる刃部のチッピング,縁部の部分磨耗を回避してタップの寿命向上を図るようにしたものも知られている(例えば、特許文献1参照。)が、1本のタップで雌ねじの最終形状まで切削する種類のタップについては、図3〜図5のようにねじ山の台形刃部を鋭利に研磨したものが市販品として販売されている。
【0007】
【特許文献1】
実開昭60−67821号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6,図7で述べた順送りプレス金型の型内に市販のタップを取付け、非シンクロ方式(タップの回転を動力で行い、送りはタップねじの自進作用で行う)により型内でタップ加工を行うと、の加工面にタップ加工の方向に沿って削り取られた髭状のバリ(太さ15〜20μm程度)が多く発生する現象が見られる。
しかも、ねじ加工面に生じたバリをそのまま放置すると、製品(例えば回路遮断器の端子金具)のねじ孔に端子ねじをスムーズにねじ込めず、またバリの脱落により回路遮断器が短絡事故を引き起こすおそれもあるために、被削材のねじ加工面に生じたバリを後処理として除去する必要がある。なお、バリを除去するには、タップの二度通し,バレル研磨,放電加工,エッチング,人手による除去作業などの各種方法などでも対応できるが、いずれの方法でもバリの除去に余分な設備,工程が増えて加工コストを上昇させることになる。
【0009】
このことから、発明者等はタップ加工によるバリ発生の防止策を見いだそうと、市販の新品タップについて、その食い付き部における刃部の切れ刃すくい角,ランド面のリレーフ形状を様々に変えて改造し、さらにタップを被削材に押圧する付勢ばねのばね圧等のタップ加工条件を変更して切削テストを試みたが、いずれもバリ発生について十分な改善が見られなかった。また、プレス金型内にタップ専用のシンクロ送り機構を組み込むことも検討したが、プレス金型による打ち抜き,絞り,曲げ加工とタップ加工とのタクト整合を図ることが難しく、また設備全体も構造も複雑化するなどの問題があって現実的でない。
【0010】
一方、発明者等はタップ加工のバリレス化をテーマに、先記した型内でのタップ加工に伴うバリ発生の原因を究明したところ、その原因が次記の点にあることが明らかになった。すなわち、タップを正回転送りするタッピングの前半では、図3〜図5で述べた刃部6の切れ刃6cからランド面6aの両側縁に沿って周方向に延在する稜線6eの鋭利なエッジが被削材の加工面に食い込んで凹凸面状に粗し、タッピングの後半でタップを逆回転した際に刃部6の裏刃6dで前記した加工面の凸部を削り取り、これによって加工面に髭状のバリが発生する。因みに、タップを正転送りした下降点で停止すると、この状態では加工面が凹凸状に粗れているものの、バリの発生は見られない。また、図6,図7で述べた型内でのタップ加工法では、ねじ切削中に付勢ばね12(図7参照)がタップ11を軸方向に加圧し、またタップの回転も専用のタッピングマシンと比べて高速回転となるなどの過酷なタップ加工条件も加工面を粗す要因の一つと想定される。
【0011】
そこで、本発明の目的は、前記したバリ発生原因の究明,考察を基に、市販品の新品タップに若干の改造を加えることにより、バリ発生を伴わない「バリレスねじ加工」が実現できるねじ切削用タップ、およびその製作方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、順送りプレス金型などの型内でねじ立てを行う加工設備のように、タップの送りが主軸の回転と同期しない非シンクロ方式で雌ねじの最終形状を加工するねじ切削用タップについて、そのタップの食い付き部のねじ山に形成した台形状の刃部に対し、その頂部のランド面と両側のフランク面とが交差する周方向の稜線エッジ部にR面取り面を形成するものとし(請求項1)、実用的には次記のような態様で実施できる。
(1) R面取り面を刃部の切れ刃側領域にのみ形成する(請求項2)。
【0013】
(2) R面取り面を刃部の裏刃側領域にのみ形成する(請求項3)。
(3) R面取り面を刃部の切れ刃側,および裏刃側の双方の領域に形成する(請求項4)。
上記のようにタップの食い付き部における台形刃部の頂部両端(ランド面とフランク面とが交差する周方向の稜線)の角部にR面取りを施すことにより、加工面のバリ発生が大幅に改善される。すなわち、刃部の切れ刃側領域の頂部側縁(稜線部)にR面取り面を形成しておくことにより、タップ加工の前半(正回転送り)で切り刃が加工面を凹凸状に粗すことがない。一方、R面取りを刃部の裏刃側領域に形成しておけば、タップの正回転送り過程で加工面に凹凸状の粗れが生じても、タップを逆回転して抜き出すタップ加工の後半で裏刃が加工面の凸部を削ることがなく、その結果として加工面にバリが発生しなくなる。このように、タップの食い付き部に形成したねじ山の台形刃部に対して、R面取り面を切れ刃側あるいは裏刃側のいずれか,あるいは切れ刃側と裏刃側の双方に形成しておくことでバリ発生を防止できる。なお、このことは発明者等が実際に行った供試タップの切削テストからも確認されている。
【0014】
また、タップに前記のR面取り面を形成する方法として、本発明では市販品の新品タップに次記の様な方法を適用して改造するものとする。
すなわち、新品タップの周面に砥粒をブラストして刃部にR面取り面を形成する(請求項5)。また、特に前項(1),(2) のように刃部の切れ刃側,もしくは裏刃側のいずれか一方領域にのみR面取り面を形成する場合には、新品タップの非面取り領域をマスキングした上で、タップ周面に砥粒をブラストして刃部にR面取り面を形成する方法(請求項6)、あるいは新品タップの周面全域に砥粒をブラストした後、所定のR面取り領域をそのままに、残り領域を再研磨する方法(請求項7)を適用する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1および図2で説明する。なお、図1はタップの食い付き部3に形成した台形刃部6の軸方向に沿った拡大断面図、図2は新品タップに対してR面取り面を形成する加工方法の説明図であり、各図において図3〜図5に対応する部位には同じ符号を付してその説明は省略する。
すなわち、図1に示す実施例のタップでは、タップの食い付き部3に形成した台形状の刃部6(図3,図4参照)に対し、そのねじ山の頂部ランド面6aと両側のフランク面6bとが交差する周方向の稜線にR面取り面6gを形成している。なお、R面取り面6gの形成方法については後述する。
【0016】
そして、上記のように面取りを施して製作したタップを供試タップとして図6で述べた順送りプレス金型に装着し、型内でをねじ立て加工したところ、加工面のバリ発生を大幅に改善できることが確認された。また、この場合に、供試タップとして、R面取り面6gを刃部6の切り刃側領域にのみ形成したもの、裏刃側領域にのみ形成したもの、および切れ刃側および裏刃側の双方の領域に形成したものの3種類を用意して切削テストを行ったところ、いずれでもバリ発生の抑止に大きな効果が認められた。
この効果は次の理由によるものと推定される。すなわち、先記したバリ発生の原因分析からすると、刃部6の切り刃側にR面取り面6gを形成することで、タップ加工の前半(正回転送り)では切り刃6cが加工面を凹凸状に粗すことがなくなる。つまり、バリの発生原因となる加工面の凸部が形成されなくなる。また、R面取り面6gを刃部6の裏刃側領域に形成しておけば、タップの正回転送り過程で加工面に凹凸状の粗れが生じたとしても、タップが逆回転する過程で裏刃が加工面の凸部を削ることがなく、その結果としてバリが発生しなくなる。
【0017】
また、前記のR面取り面6gにおける面取り量は数μm〜数十μm程度が適当である。
なお、前記の供試タップについて、タップ加工を繰り返し連続的に行って耐久性(寿命)を調べたところによれば、R面取りを施したことでタップのチッピング発生がなくなり、市販品のタップと比べて寿命が2〜5倍に伸びた。
次に、タップに前記のR面取り面6gを形成するために実施したタップの改造方法を図2で説明する。すなわち、市販の新品タップ(図3〜図5で述べたように、新品タップは刃部6の頂部側縁の稜線部が鋭利なエッジを呈している)について、図2で示すようにタップ11の側方にエアガン13を配置し、タップ11を軸の回りに回転させながらエアガン13から砥粒14を含んだ圧縮空気15をタップ11の周面に吹きつけ、タップ11の刃部6に図1に示したR面取り面6gを形成した。なお、面取り量はブラスト時間で調整した。
【0018】
また、先記のようにR面取り面6gを刃部6の切り刃側領域,あるいは裏刃側領域のいずれか一方にのみ形成する場合には、あらかじめ非面取り領域をマスキングした上で前記と同様な方法でブラスト加工するか、あるいは図2のようにタップの全域をブラストした後、指定した面取り領域を残して非面取り領域を砥石を使って再研磨する方法で対応できる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、タップの送りが主軸の回転と同期しない非シンクロ方式で雌ねじの最終形状を加工するねじ切削用タップにおいて、タップの食い付き部のねじ山に形成した台形状の刃部に対し、その頂部のランド面と両側のフランク面とが交差する周方向の稜線エッジ部にR面取り面を形成したことにより、被削材の加工面にバリを発生させない「バリレス加工」が実現でき、これにより後処理工程として加工面に発生したバリを除去する余分な工程が不要となってコストの低減化が図れるほか、市販品のタップをそのまま使用した場合と比べてタップの寿命が大幅に延びる効果も得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるタップ刃部の軸方向の拡大断面図
【図2】図1のタップにR面取り面を形成するブラスト加工法の説明図
【図3】ねじ切削用タップの構造図で、(a),(b) はそれぞれタップ全体の側面図,および端面図
【図4】図3における矢視X−X断面図
【図5】図4の部分拡大図
【図6】型内にタップを装備した順送りプレス金型の略示構成図
【図7】図6におけるタップユニット部分の拡大図
【符号の説明】
2 タップのねじ部
3 タップの食い付き部
4 完全ねじ部
5 溝部
6 台形刃部
6a ランド面
6b フランク面
6c 切り刃
6d 裏刃
6g R面取り面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tap for thread cutting for machining a final shape of a female screw in a die such as a progressive press die, and a method for producing the tap.
[0002]
[Prior art]
A tap is generally used as a tool for machining a female screw on a work material. FIGS. 3 (a) and 3 (b) to FIG. 5 show the shape of a tap currently commercially available and the detailed structure of a blade portion thereof. In the figure, 1 is a shank for attaching a tap to a tap holder, 2 is a threaded portion, 3 is a biting portion, 4 is a completely threaded portion, and 5 is an axial direction so as to form, store and discharge chips and form cutting edges. Are formed at a plurality of positions (three positions in the illustrated example) on the circumference of the
[0003]
Here, for each of the
The principle of thread cutting by the above tap is well known, and the
[0004]
On the other hand, tapping methods to cut female threads using taps are generally hand-operated by tapping, dedicated tapping machines, or machined by attaching to machine tools (lathes, machining centers, etc.). In addition, in order to manufacture parts with screw holes (for example, terminal fittings of circuit breakers) using progressive press dies, taps are provided in the dies, and a series of punching, drawing, and bending by the dies. Tapping in a mold is also practiced in combination with the above processing steps.
In addition, the tapping by manual operation is usually performed by sequentially using a set of three taps of a first tap, a second tap, and a third tap. The dedicated tapping machine is equipped with a synchro feed mechanism, and the threading is performed by completely synchronizing the rotation of the spindle and the feed pitch of the taps (synchro method).
[0005]
On the other hand, in the equipment that performs tapping in the progressive press die as described above, tapping is performed in accordance with the punching, drawing, and bending processes and the tact, so that the press die is moved up and down. The power is converted to rotational motion by a gear mechanism or the like to rotate the main shaft of the tap, and the bite of the tap to (work) is pressurized by another compression spring, and the subsequent tap feed is It adopts a system (non-synchro system) that performs by self-propelled action.
FIGS. 6 and 7 are explanatory views of the tapping method in the above-mentioned mold, where 7 is an upper die of a progressive press die, 8 is a lower die, and 9 is a punching, drawing, and bending process equipped on the press die. (Die set), 10 is a tap holder provided in the press die in parallel with the
[0006]
On the other hand, with regard to taps for thread cutting, various ideas have been proposed by tool manufacturers for the purpose of prolonging tool life, and as an example, the first and second taps of hand taps have been proposed. Also known is a chamfered edge at both ends of the trapezoidal blade at the biting portion to avoid chipping of the blade and partial wear of the edge caused by stress concentration during screw cutting and to improve the life of the tap. However, for taps of the type that cuts to the final shape of the internal thread with one tap, the trapezoidal blade portion of the thread is sharply polished as shown in FIGS. 3 to 5. Is sold as a commercial product.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 60-67821 [0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, a commercially available tap is mounted in the progressive press die described in FIG. 6 and FIG. 7, and the non-synchro system (rotation of the tap is performed by power, and feed is performed by the self-propelled action of the tap screw). When tapping is carried out at, a phenomenon that many whisker-like burrs (about 15 to 20 μm in thickness) cut off along the direction of tapping on the processed surface are observed.
Moreover, if the burrs formed on the threaded surface are left as they are, the terminal screws cannot be smoothly screwed into the screw holes of the product (for example, the terminal fitting of the circuit breaker), and the circuit breaker will cause a short circuit accident due to the burrs falling off. Since there is a possibility that burrs formed on the threaded surface of the work material must be removed as a post-process. In order to remove burrs, various methods such as double tapping, barrel polishing, electric discharge machining, etching, manual removal work, etc. can be used, but any of these methods requires extra equipment and processes for removing burrs. Increases the processing cost.
[0009]
Based on this, the inventors and others tried to find a measure to prevent burrs from being generated by tapping, and remodeled a commercially available new tap by changing the cutting edge rake angle of the cutting edge at the biting portion and the relief shape of the land surface in various ways. Further, cutting tests were attempted by changing tap processing conditions such as the spring pressure of an urging spring for pressing the tap against the work material, but none of them showed a sufficient improvement in burr generation. We also considered incorporating a tap-only synchro feed mechanism in the press die, but it was difficult to achieve the tact matching between punching, drawing, bending and tapping with the press die, and the overall equipment and structure It is not realistic due to problems such as complexity.
[0010]
On the other hand, the inventors investigated the cause of burr generation due to tapping in the above-described mold under the theme of reducing burr of tapping, and it was found that the cause was as follows. . That is, in the first half of the tapping for feeding the tap in the forward rotation, the sharp edge of the
[0011]
Therefore, an object of the present invention is to provide a thread cutting that can realize “burr-less screw processing” without burr generation by slightly modifying a new tap on the market based on the investigation and consideration of the cause of burr generation described above. And a method of manufacturing the same.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, as in a processing facility for tapping in a die such as a progressive press die, the feed of the tap is not synchronized with the rotation of the spindle, and the final thread of the female screw is not synchronized. For a screw cutting tap for processing the shape, a ridge edge in the circumferential direction where the land surface on the top and the flanks on both sides intersect with the trapezoidal blade formed on the thread at the biting part of the tap An R-chamfered surface is formed (claim 1), and practically, it can be carried out in the following manner.
(1) The R-chamfered surface is formed only in the cutting edge side region of the blade portion (claim 2).
[0013]
(2) The R-chamfered surface is formed only in the back blade side region of the blade portion (claim 3).
(3) The R-chamfered surface is formed on both the cutting edge side and the back edge side of the blade portion.
As described above, by rounding corners at both ends of the trapezoidal blade at the biting portion of the tap (the circumferential ridge line where the land surface and the flank intersect), burrs on the machined surface are greatly reduced. Be improved. That is, by forming an R chamfered surface on the top side edge (ridge line portion) of the cutting edge side region of the blade portion, the cutting blade roughens the processed surface in the first half (forward rotation feed) of tapping. Nothing. On the other hand, if the R chamfer is formed in the region on the back blade side of the blade portion, the second half of the tapping process in which the tap is rotated in the reverse direction and the tap is pulled out even if the roughened surface is formed in the process of forward rotation of the tap. As a result, the back edge does not cut the convex portion of the processing surface, and as a result, no burr is generated on the processing surface. Thus, for the trapezoidal blade portion of the thread formed at the biting portion of the tap, the R chamfered surface is formed on either the cutting edge side or the back edge side, or on both the cutting edge side and the back edge side. By doing so, burr generation can be prevented. This has been confirmed from the cutting test of the test tap actually performed by the inventors.
[0014]
In addition, as a method of forming the above-mentioned chamfered surface on the tap, in the present invention, a commercially available new tap is modified by applying the following method.
That is, abrasive grains are blasted on the peripheral surface of the new tap to form an R-chamfered surface on the blade portion. In particular, when the R-chamfered surface is formed only on one of the cutting edge side and the back edge side of the blade portion as described in the above items (1) and (2), the non-chamfered region of the new tap is masked. Then, a method of blasting abrasive grains on the peripheral surface of the tap to form an R-chamfered surface on the blade portion (Claim 6), or after blasting abrasive grains on the entire peripheral surface of the new tap, a predetermined R-chamfered area And a method of re-polishing the remaining area (claim 7) is applied.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is an enlarged cross-sectional view along the axial direction of a
That is, in the tap of the embodiment shown in FIG. 1, the
[0016]
Then, the tap manufactured by chamfering as described above was attached to the progressive press die described in FIG. 6 as a test tap, and the inside of the die was tapped to greatly reduce the occurrence of burrs on the processed surface. It was confirmed that it was possible. In this case, as the test tap, a round tapping surface 6g formed only in the cutting blade side region of the
This effect is presumed to be due to the following reasons. That is, according to the analysis of the cause of the burr generation described above, by forming the R chamfered surface 6g on the cutting edge side of the
[0017]
Further, the chamfer amount on the above-mentioned round chamfered surface 6g is suitably about several μm to several tens μm.
In addition, according to the test tap, the tapping was repeatedly and continuously performed, and the durability (life) was examined. According to the result of the R chamfering, the tapping of the tap disappeared. The service life was extended by 2 to 5 times in comparison.
Next, a description will be given of a tap remodeling method implemented to form the R chamfered surface 6g on the tap with reference to FIG. That is, as shown in FIG. 2, a commercially available new tap (as described in FIGS. 3 to 5, the new tap has a sharp edge at the ridge of the top side edge of the blade 6). The
[0018]
In the case where the R chamfered surface 6g is formed only on one of the cutting edge side region and the back edge side region of the
[0019]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the tap feed is formed on the thread of the biting portion of the tap in the thread cutting tap for processing the final shape of the internal thread in a non-synchronized manner in which the feed of the tap is not synchronized with the rotation of the main shaft. With respect to the trapezoidal blade portion, by forming an R chamfered surface at a circumferential ridge edge portion where the land surface at the top and the flank surfaces on both sides intersect, no burr is generated on the machined surface of the work material. This eliminates the need for an extra step of removing burrs generated on the machined surface as a post-processing step, thus reducing costs and reducing the cost. The effect of significantly extending the life of the tap was also obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged cross-sectional view in the axial direction of a tap blade portion according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an explanatory view of a blasting method for forming an R-chamfered surface on the tap in FIG. 4A and 4B are side and end views of the entire tap, respectively. FIG. 4 is a sectional view taken along line XX in FIG. 3 and FIG. 5 is a partially enlarged view of FIG. Schematic configuration diagram of a progressive press die equipped with a tap in the die [FIG. 7] Enlarged view of the tap unit portion in FIG. 6 [Description of reference numerals]
2
Claims (7)
タップの食い付き部のねじ山に形成した台形状の刃部に対し、その頂部のランド面と両側のフランク面が交差する周方向の稜線エッジ部にR面取り面を形成したことを特徴とするねじ切削用タップ。In the tap for thread cutting, the final shape of the internal thread is machined in a non-synchronous manner in which the feed of the tap is not synchronized with the rotation of the spindle.
For the trapezoidal blade formed on the thread of the biting part of the tap, a round chamfered surface is formed at the ridge edge in the circumferential direction where the land surface at the top and the flanks on both sides intersect. Tap for thread cutting.
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