JP2004329586A - 掃除用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾拭き用の清掃シートを簡単な操作で水拭き用の清掃シートに変更することができる掃除用具を提供する。
【解決手段】清掃シート16が着脱自在に取り付けられる清掃部11と、清掃部11に取り付けられた棒状の把手部12とを具備している掃除用具10において、清掃部11に、清掃シート16の加湿用の水(液体)を供給する液体供給手段24を設けたので、乾拭き用の清掃シート16を簡単な操作で水拭き用の清掃シート16に変更することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】清掃シート16が着脱自在に取り付けられる清掃部11と、清掃部11に取り付けられた棒状の把手部12とを具備している掃除用具10において、清掃部11に、清掃シート16の加湿用の水(液体)を供給する液体供給手段24を設けたので、乾拭き用の清掃シート16を簡単な操作で水拭き用の清掃シート16に変更することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭用、あるいは、業務用の掃除用具、より詳しくは清掃シートをドライ(乾燥)状態とウエット(加湿)状態の両方で使用することができる掃除用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、従来の掃除用具100として、清掃部101と、この清掃部101に連結された棒状の把手部102とを具備し、清掃部101には、清掃シート103の四隅付近を掛止して保持する合計4個のシート保持部104が配設されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。シート保持部104とは、清掃部101の四隅付近に埋設されたゴム片に、清掃シート103を挿入するスリットが形成されたものである。清掃部101と把手部102との間には、自在継手105が設けられている。市販される清掃シート103の種類としては、床を乾拭きするドライ用シートと、床を水拭きするウエット用シートとが存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−286206号公報(第3頁、図4)
【0004】
しかしながら、従来の掃除具によれば、清掃シート103を購入する場合、床面の汚れの状況に応じて、乾拭きまたは水拭きを選択できるように、ドライ用の清掃シート103と、ウエット用の清掃シート103という2種類のシートを揃える必要があった。そのため、掃除用具100のランニングコストが嵩むとともに、その交換作業が面倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような問題を克服するためになされたものであり、乾拭き用の清掃シートを簡単な操作で水拭き用の清掃シートに変更することができる掃除用具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、清掃シートが着脱自在に取り付けられる清掃部と、該清掃部に取り付けられた棒状の把手部とを具備している掃除用具において、上記清掃部に、上記清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を設けた掃除用具である。
【0007】
清掃シートとしては、例えば、乾式不織布、湿式不織布、スパンポンド不織布、エアレイド法による不織布などを採用することができる。特に、エアレイド法で製造された不織布は、不織布を形成している繊維が、不織布の長手方向、幅方向および厚み方向にランダムに3次元配向されているので好ましい。
不織布は、単層構造でもよいが、二層以上の多層構造でもよい。また、不織布の目付けは30〜80g/m2、好ましくは35〜65g/m2である。30g/m2未満では破れやすく、しかも塵などの捕捉力が劣る。一方、目付けが80g/m2を超えると、塵などの捕捉力は高まるが、硬い風合いで、取扱い性に欠けるばかりか不経済な面も有している。不織布の繊維素材としては、コットン、レーヨン、パルプ、ポリオレフィン、ポリエステル等を単独、又は混合で適用することが出来る。
清掃シートには、例えばワックスなどの薬剤を、予め含浸させておいてもよい。
【0008】
清掃部の素材、形状、大きさは限定されない。清掃シートを清掃部に着脱自在に取り付ける方法は限定されない。例えば、清掃シートの四隅付近を掛止して保持する従来と同じようなシート保持部を採用してもよい。
把手部は、1本の管体でもよい。また、中実の棒体でもよい。
液体の種類は限定されない。
液体供給手段としては、例えば清掃部または把手部に設けられた液体の貯液タンクと、この貯液タンク内の液体を、清掃部に設けられた清掃シート加湿用ノズルに供給する液体流路とを有したものを採用することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、上記液体が水または清掃用水系液体である請求項1に記載の掃除用具である。
この水に添加する薬剤としては、例えば各種の界面活性剤、アルカリ電解水、抗菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、アルコール、ワックス、などを必要に応じて採用することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、上記液体供給手段が、上記把手部に設けられた液体の貯液タンクと、該貯液タンク内の液体を、上記清掃部に設けられた清掃シート加湿用ノズルに供給する液体流路とを有した請求項1または請求項2に記載の掃除用具である。
貯液タンクは、把手部の先端部であって、使用者が握るグリップ部に設けてもよい。液体流路は、把手部の内部または外部に取り付けることができる。液体流路の本数は1本でもよいし、2本以上でもよい。
【0011】
請求項4に記載の発明は、上記把手部は管体で、該把手部の管内に液体流路が形成された請求項3に記載の掃除用具である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、上記把手部が、該把手部をその長さ方向に分割する複数本の管状柄部により構成され、隣接する該管状柄部間には、管継手が設けられた請求項4に記載の掃除用具である。
管状柄部の本数は複数本であれば限定されない。
管継手の種類は限定されない。例えば、小径部と大径部とをパッキンを介して着脱自在とする方法などを採用することができる。
【0013】
この請求項1に記載の発明によれば、清掃部に、清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を設けたので、乾拭き用の清掃シートを掃除部に取り付けておけば、床などを水拭きしたいときに、液体供給手段を利用して清掃シートに液体を供給する。これにより、乾拭き用の清掃シートを任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。これにより、掃除用具のランニングコストを低減することができるとともに、乾拭き用のシートを水拭き用のシートに交換する作業を省略することができる。
【0014】
特に、請求項3〜請求項5に記載の発明によれば、液体のシート供給時には、液体流路を介して、把手部に設けた貯液タンクから清掃部の清掃シート加湿用ノズルを通して、液体を清掃シートに供給する。
このうち、請求項4の発明の場合には、把手部内の液体流路を通して、清掃シート加湿用ノズルに液体が供給される。そのため、把手部とは別に液体流路用の管体を配設する必要がない。これにより、掃除用具のコスト低減を図ることができる。しかも、請求項5の発明の場合には、把手部が複数本の管状柄部により構成され、隣接する管状柄部間に管継手を設けたので、分割式の把手部を有する掃除用具であっても、管状柄部間から流体が漏れるおそれがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1〜図3において、10はこの発明の一実施例に係る掃除用具10で、この掃除用具10は、平面視して矩形状の平板である清掃部11と、この清掃部11に取り付けられた棒状の把手部12とを具備している。なお、13は、把手部12を清掃部11に取り付ける自在継手である。
清掃部11は、平面視して矩形状を有したプラスチック製の本体基板14と、本体基板14の底面に固着され、本体基板14よりも若干大判なゴム製の底板15とを有している。本体基板14の四隅付近の上面には、清掃シート16の四隅付近を掛止する合計4個のシート保持部17がそれぞれ埋め込まれている。各シート保持部17はゴム片17aを本体とし、ゴム片17aの略全域に清掃シート16の掛止用のスリットが形成されている。
清掃シート16としては、エアレイド法による単層構造の不織布を採用している。不織布の目付けは、30〜80g/m2である。清掃シート16には、予め粉末形状のワックスが含浸されている。
【0016】
把手部12は、5本の管状柄部18によって構成されている。このうち、最も先側の管状柄部18は、使用者が握るプラスチック製のグリップ部18Aとなっている。また、最も元側の管状柄部18は、自在継手13の把手部12側と一体形成されている。他の3本の管状柄部18は、アルミニウム製の管体である。隣接する管状柄部18どうしは、パッキンPを有する管継手19により連通されている。なお、把手部12の管内に、後述する液体流路専用の細管を挿入してもよい。この場合、管状柄部18の長さに合わせ、細管をその長さ方向に向かって複数の部分細管に分割する必要がある。
グリップ部18Aは、他の管状柄部18に比べて大径な中空体で、内部に水(液体)を貯液可能な貯液タンクとなっている。グリップ部18Aの先端部(上部)には、給水用のキャップ18aが螺着されている。一方、グリップ部18Aの元部には、水の供給量を調整する絞り弁20が取り付けられている。
【0017】
最も元側の管状柄部18には、その先端部の両側部に、伸縮可能な軟質塩化ビニル系樹脂やメタロセン系触媒で重合された軟質ポリエチレンなどの軟質合成樹脂からなる1対のホース21がそれぞれ突設されている。なお、ホース21は、一対に限定されるものではない。このように、両ホース21は伸縮自在であるので、自在継手13により3次元的に回動する把手部12の動きに、十分に追従できる。各枝管の先端部は、上記本体基板14の長さ方向の両端部に収納された1対の清掃シート加湿用ノズル22の元部に、それぞれ連通されている。各清掃シート加湿用ノズル22の先端の液吐出口は、上記底板15の底面と高さを揃えている。各管状柄部18の内部空間と、1対のホース21とにより、グリップ部18A内の水を清掃シート加湿用ノズル22に供給する液体流路23が構成される。また、これらのグリップ部18A、管継手19、液体流路23、清掃シート加湿用ノズル22および絞り弁20により、清掃シート16に加湿用の水を供給する液体供給手段24が構成される。
【0018】
次に、この掃除用具10の使用方法について説明する。
図1〜図3に示すように、絞り弁20を締めてキャップ18aを外し、グリップ部18Aの内部空間に所定量の水を貯液する。また、乾拭き用の清掃シート16の四隅付近を4個のシート保持部17にそれぞれ掛止し、清掃部11の底面に展張状態で清掃シート16を着脱自在に展張する。
床の乾拭き時にはグリップ部18Aを握り、把手部12を所定方向に押し引きしながら、通常の使用方法によって床を乾拭きする。
次に、床などを水拭きしたい場合には、絞り弁20を開ける。これにより、グリップ部18A内の水が、管状柄部18の内部空間、1対のホース21および清掃シート加湿用ノズル22を通して、清掃シート16の長さ方向の両端部に徐々に供給される。供給された水により、予め清掃シート16に含浸された粉末のワックスが溶け、良好な清掃用薬剤となって清掃シート16の略全体に浸透する。
これにより、乾拭き用の清掃シート16を任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。その結果、掃除用具10のランニングコストを低減することができるとともに、乾拭き用の清掃シート16を水拭き用の清掃シート16に交換する作業が省略できる。
【0019】
また、水のシート供給時には、把手部12内の液体流路23を通して、清掃シート加湿用ノズル22に液体が供給される。そのため、把手部12とは別に液体流路23用の管体を配設する必要がない。これにより、掃除用具10のコスト低減を図ることができる。しかも、把手部12が複数本の管状柄部18により構成され、隣接する管状柄部18間に管継手19を設けたので、分割式の把手部12を有する掃除用具10であっても、管状柄部18間から流体が漏れるおそれがない。
【0020】
【発明の効果】
この請求項1に記載の発明によれば、清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を清掃部に設けたので、床などを水拭きしたいときに、液体供給手段を利用して清掃シートに液体を供給することができる。これにより、乾拭き用の清掃シートを任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。その結果、掃除用具のランニングコストを低減することができる。しかも、乾拭き用のシートを水拭き用のシートに交換する作業を省略できる。
【0021】
特に、請求項4の発明によれば、把手部内の液体流路を通して、清掃シート加湿用ノズルに液体が供給されるように構成したので、把手部とは別に液体流路用の管体を配設する必要がない。その結果、掃除用具のコスト低減を図ることができる。
【0022】
また、請求項5の発明によれば、把手部が複数本の管状柄部により構成され、隣接する管状柄部間に管継手を設けたので、分割式の把手部を有する掃除用具であっても、管状柄部間から流体が漏れるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る掃除用具の全体斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係る掃除用具の一構成部品である清掃部の拡大縦断面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る掃除用具の一構成部品である把手部の要部拡大断面図である。
【図4】従来手段に係る掃除用具の要部斜視図である。
【符号の説明】
10 掃除用具
11 清掃部
12 把手部
16 清掃シート
18 管状柄部
18A グリップ部(貯液タンク)
19 管継手
22 清掃シート加湿用ノズル
23 液体流路
24 液体供給手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭用、あるいは、業務用の掃除用具、より詳しくは清掃シートをドライ(乾燥)状態とウエット(加湿)状態の両方で使用することができる掃除用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、従来の掃除用具100として、清掃部101と、この清掃部101に連結された棒状の把手部102とを具備し、清掃部101には、清掃シート103の四隅付近を掛止して保持する合計4個のシート保持部104が配設されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。シート保持部104とは、清掃部101の四隅付近に埋設されたゴム片に、清掃シート103を挿入するスリットが形成されたものである。清掃部101と把手部102との間には、自在継手105が設けられている。市販される清掃シート103の種類としては、床を乾拭きするドライ用シートと、床を水拭きするウエット用シートとが存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−286206号公報(第3頁、図4)
【0004】
しかしながら、従来の掃除具によれば、清掃シート103を購入する場合、床面の汚れの状況に応じて、乾拭きまたは水拭きを選択できるように、ドライ用の清掃シート103と、ウエット用の清掃シート103という2種類のシートを揃える必要があった。そのため、掃除用具100のランニングコストが嵩むとともに、その交換作業が面倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような問題を克服するためになされたものであり、乾拭き用の清掃シートを簡単な操作で水拭き用の清掃シートに変更することができる掃除用具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、清掃シートが着脱自在に取り付けられる清掃部と、該清掃部に取り付けられた棒状の把手部とを具備している掃除用具において、上記清掃部に、上記清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を設けた掃除用具である。
【0007】
清掃シートとしては、例えば、乾式不織布、湿式不織布、スパンポンド不織布、エアレイド法による不織布などを採用することができる。特に、エアレイド法で製造された不織布は、不織布を形成している繊維が、不織布の長手方向、幅方向および厚み方向にランダムに3次元配向されているので好ましい。
不織布は、単層構造でもよいが、二層以上の多層構造でもよい。また、不織布の目付けは30〜80g/m2、好ましくは35〜65g/m2である。30g/m2未満では破れやすく、しかも塵などの捕捉力が劣る。一方、目付けが80g/m2を超えると、塵などの捕捉力は高まるが、硬い風合いで、取扱い性に欠けるばかりか不経済な面も有している。不織布の繊維素材としては、コットン、レーヨン、パルプ、ポリオレフィン、ポリエステル等を単独、又は混合で適用することが出来る。
清掃シートには、例えばワックスなどの薬剤を、予め含浸させておいてもよい。
【0008】
清掃部の素材、形状、大きさは限定されない。清掃シートを清掃部に着脱自在に取り付ける方法は限定されない。例えば、清掃シートの四隅付近を掛止して保持する従来と同じようなシート保持部を採用してもよい。
把手部は、1本の管体でもよい。また、中実の棒体でもよい。
液体の種類は限定されない。
液体供給手段としては、例えば清掃部または把手部に設けられた液体の貯液タンクと、この貯液タンク内の液体を、清掃部に設けられた清掃シート加湿用ノズルに供給する液体流路とを有したものを採用することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、上記液体が水または清掃用水系液体である請求項1に記載の掃除用具である。
この水に添加する薬剤としては、例えば各種の界面活性剤、アルカリ電解水、抗菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、アルコール、ワックス、などを必要に応じて採用することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、上記液体供給手段が、上記把手部に設けられた液体の貯液タンクと、該貯液タンク内の液体を、上記清掃部に設けられた清掃シート加湿用ノズルに供給する液体流路とを有した請求項1または請求項2に記載の掃除用具である。
貯液タンクは、把手部の先端部であって、使用者が握るグリップ部に設けてもよい。液体流路は、把手部の内部または外部に取り付けることができる。液体流路の本数は1本でもよいし、2本以上でもよい。
【0011】
請求項4に記載の発明は、上記把手部は管体で、該把手部の管内に液体流路が形成された請求項3に記載の掃除用具である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、上記把手部が、該把手部をその長さ方向に分割する複数本の管状柄部により構成され、隣接する該管状柄部間には、管継手が設けられた請求項4に記載の掃除用具である。
管状柄部の本数は複数本であれば限定されない。
管継手の種類は限定されない。例えば、小径部と大径部とをパッキンを介して着脱自在とする方法などを採用することができる。
【0013】
この請求項1に記載の発明によれば、清掃部に、清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を設けたので、乾拭き用の清掃シートを掃除部に取り付けておけば、床などを水拭きしたいときに、液体供給手段を利用して清掃シートに液体を供給する。これにより、乾拭き用の清掃シートを任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。これにより、掃除用具のランニングコストを低減することができるとともに、乾拭き用のシートを水拭き用のシートに交換する作業を省略することができる。
【0014】
特に、請求項3〜請求項5に記載の発明によれば、液体のシート供給時には、液体流路を介して、把手部に設けた貯液タンクから清掃部の清掃シート加湿用ノズルを通して、液体を清掃シートに供給する。
このうち、請求項4の発明の場合には、把手部内の液体流路を通して、清掃シート加湿用ノズルに液体が供給される。そのため、把手部とは別に液体流路用の管体を配設する必要がない。これにより、掃除用具のコスト低減を図ることができる。しかも、請求項5の発明の場合には、把手部が複数本の管状柄部により構成され、隣接する管状柄部間に管継手を設けたので、分割式の把手部を有する掃除用具であっても、管状柄部間から流体が漏れるおそれがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1〜図3において、10はこの発明の一実施例に係る掃除用具10で、この掃除用具10は、平面視して矩形状の平板である清掃部11と、この清掃部11に取り付けられた棒状の把手部12とを具備している。なお、13は、把手部12を清掃部11に取り付ける自在継手である。
清掃部11は、平面視して矩形状を有したプラスチック製の本体基板14と、本体基板14の底面に固着され、本体基板14よりも若干大判なゴム製の底板15とを有している。本体基板14の四隅付近の上面には、清掃シート16の四隅付近を掛止する合計4個のシート保持部17がそれぞれ埋め込まれている。各シート保持部17はゴム片17aを本体とし、ゴム片17aの略全域に清掃シート16の掛止用のスリットが形成されている。
清掃シート16としては、エアレイド法による単層構造の不織布を採用している。不織布の目付けは、30〜80g/m2である。清掃シート16には、予め粉末形状のワックスが含浸されている。
【0016】
把手部12は、5本の管状柄部18によって構成されている。このうち、最も先側の管状柄部18は、使用者が握るプラスチック製のグリップ部18Aとなっている。また、最も元側の管状柄部18は、自在継手13の把手部12側と一体形成されている。他の3本の管状柄部18は、アルミニウム製の管体である。隣接する管状柄部18どうしは、パッキンPを有する管継手19により連通されている。なお、把手部12の管内に、後述する液体流路専用の細管を挿入してもよい。この場合、管状柄部18の長さに合わせ、細管をその長さ方向に向かって複数の部分細管に分割する必要がある。
グリップ部18Aは、他の管状柄部18に比べて大径な中空体で、内部に水(液体)を貯液可能な貯液タンクとなっている。グリップ部18Aの先端部(上部)には、給水用のキャップ18aが螺着されている。一方、グリップ部18Aの元部には、水の供給量を調整する絞り弁20が取り付けられている。
【0017】
最も元側の管状柄部18には、その先端部の両側部に、伸縮可能な軟質塩化ビニル系樹脂やメタロセン系触媒で重合された軟質ポリエチレンなどの軟質合成樹脂からなる1対のホース21がそれぞれ突設されている。なお、ホース21は、一対に限定されるものではない。このように、両ホース21は伸縮自在であるので、自在継手13により3次元的に回動する把手部12の動きに、十分に追従できる。各枝管の先端部は、上記本体基板14の長さ方向の両端部に収納された1対の清掃シート加湿用ノズル22の元部に、それぞれ連通されている。各清掃シート加湿用ノズル22の先端の液吐出口は、上記底板15の底面と高さを揃えている。各管状柄部18の内部空間と、1対のホース21とにより、グリップ部18A内の水を清掃シート加湿用ノズル22に供給する液体流路23が構成される。また、これらのグリップ部18A、管継手19、液体流路23、清掃シート加湿用ノズル22および絞り弁20により、清掃シート16に加湿用の水を供給する液体供給手段24が構成される。
【0018】
次に、この掃除用具10の使用方法について説明する。
図1〜図3に示すように、絞り弁20を締めてキャップ18aを外し、グリップ部18Aの内部空間に所定量の水を貯液する。また、乾拭き用の清掃シート16の四隅付近を4個のシート保持部17にそれぞれ掛止し、清掃部11の底面に展張状態で清掃シート16を着脱自在に展張する。
床の乾拭き時にはグリップ部18Aを握り、把手部12を所定方向に押し引きしながら、通常の使用方法によって床を乾拭きする。
次に、床などを水拭きしたい場合には、絞り弁20を開ける。これにより、グリップ部18A内の水が、管状柄部18の内部空間、1対のホース21および清掃シート加湿用ノズル22を通して、清掃シート16の長さ方向の両端部に徐々に供給される。供給された水により、予め清掃シート16に含浸された粉末のワックスが溶け、良好な清掃用薬剤となって清掃シート16の略全体に浸透する。
これにより、乾拭き用の清掃シート16を任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。その結果、掃除用具10のランニングコストを低減することができるとともに、乾拭き用の清掃シート16を水拭き用の清掃シート16に交換する作業が省略できる。
【0019】
また、水のシート供給時には、把手部12内の液体流路23を通して、清掃シート加湿用ノズル22に液体が供給される。そのため、把手部12とは別に液体流路23用の管体を配設する必要がない。これにより、掃除用具10のコスト低減を図ることができる。しかも、把手部12が複数本の管状柄部18により構成され、隣接する管状柄部18間に管継手19を設けたので、分割式の把手部12を有する掃除用具10であっても、管状柄部18間から流体が漏れるおそれがない。
【0020】
【発明の効果】
この請求項1に記載の発明によれば、清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を清掃部に設けたので、床などを水拭きしたいときに、液体供給手段を利用して清掃シートに液体を供給することができる。これにより、乾拭き用の清掃シートを任意に水拭き用のウエット用シートに変更することができる。その結果、掃除用具のランニングコストを低減することができる。しかも、乾拭き用のシートを水拭き用のシートに交換する作業を省略できる。
【0021】
特に、請求項4の発明によれば、把手部内の液体流路を通して、清掃シート加湿用ノズルに液体が供給されるように構成したので、把手部とは別に液体流路用の管体を配設する必要がない。その結果、掃除用具のコスト低減を図ることができる。
【0022】
また、請求項5の発明によれば、把手部が複数本の管状柄部により構成され、隣接する管状柄部間に管継手を設けたので、分割式の把手部を有する掃除用具であっても、管状柄部間から流体が漏れるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る掃除用具の全体斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係る掃除用具の一構成部品である清掃部の拡大縦断面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る掃除用具の一構成部品である把手部の要部拡大断面図である。
【図4】従来手段に係る掃除用具の要部斜視図である。
【符号の説明】
10 掃除用具
11 清掃部
12 把手部
16 清掃シート
18 管状柄部
18A グリップ部(貯液タンク)
19 管継手
22 清掃シート加湿用ノズル
23 液体流路
24 液体供給手段
Claims (5)
- 清掃シートが着脱自在に取り付けられる清掃部と、該清掃部に取り付けられた棒状の把手部とを具備している掃除用具において、
上記清掃部に、上記清掃シートの加湿用の液体を供給する液体供給手段を設けた掃除用具。 - 上記液体が、水または清掃用水系液体である請求項1に記載の掃除用具。
- 上記液体供給手段が、上記把手部に設けられた液体の貯液タンクと、該貯液タンク内の液体を、上記清掃部に設けられた清掃シート加湿用ノズルに供給する液体流路とを有した請求項1または請求項2に記載の掃除用具。
- 上記把手部は管体で、該把手部の管内に液体流路が形成された請求項3に記載の掃除用具。
- 上記把手部が、該把手部をその長さ方向に分割する複数本の管状柄部により構成され、隣接する該管状柄部間には、管継手が設けられた請求項4に記載の掃除用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003129983A JP2004329586A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 掃除用具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004329586A true JP2004329586A (ja) | 2004-11-25 |
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ID=33505636
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004329586A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013080970A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 花王株式会社 | 湿式清掃具 |
-
2003
- 2003-05-08 JP JP2003129983A patent/JP2004329586A/ja active Pending
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WO2013080970A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 花王株式会社 | 湿式清掃具 |
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