JP2004328139A - 発信者番号通知サービスを行う通信システム、及びそのデフォルト発信者番号選択方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】網20の信号処理部21で、端末10からの信号を受信しデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出する。番号検証部22で、設定要求されたデフォルト番号が、加入者データ記憶部23の番号候補記憶エリアに予め記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号のみをデフォルト番号記憶エリアに書き込む。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発信者番号通知サービスを行う通信システム、及びそのデフォルト発信者番号選択方法に関し、特に網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムと、そのデフォルト発信者番号選択方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のW−CDMA移動通信システムにおける発信者番号通知サービス(Calling Line Identification Presentation:CLIP)は 3GPP TS22.081、TS23.081、TS24.081に記載されている。
【0003】
移動通信システムにおける発信者番号通知サービスの処理の流れを図6、図7を用いて説明する。図7に示すように、この従来の発信者番号通知サービスは、このサービスを登録している移動端末60に対して、移動端末10からの呼が着信した場合、移動端末60への着信SETUPメッセージ内の発信者番号情報要素に発信者である移動端末10の加入者番号が設定され、着信端末60へ発信者番号を通知するものである。
【0004】
図7において、移動端末10が発信すると、発側網20へSETUPメッセージが送信される。図6は、移動通信システムにおける発信者番号通知サービスの発側網でのフローチャートである。発側網20では、端末10からの発呼要求(SETUPメッセージ)を受け付けると、SETUPメッセージ内に発番号情報要素が載っているかを調べ(図6の分岐1)、載っていない場合、デフォルト番号を設定して着側網へ呼設定表示(SETUP INDICATION)を行う。ここでデフォルト番号とは、網で保持する加入者番号のことである。また、図6の分岐1にて発番号情報要素が載っている場合は、特別契約ありかどうかを調べ(分岐2)、なければSETUPメッセージに設定された番号は適切かどうか、すなわち、適切な番号計画が適用されているか、端末10の正しい番号かどうかをデフォルト番号と比較、検証を行う(図6の分岐3)。検証の結果OKの場合は、SETUPメッセージ内の番号を設定して着側網へ呼設定表示(SETUP INDICATION)を行う。検証の結果NGの場合は、デフォルト番号を設定して着側網へ呼設定表示(SETUP INDICATION)を行う。図7において着側網50では、発側網20から受け取った発信者番号をSETUPメッセージに設定して端末60へ通知する。
【0005】
次に移動通信システムにおける発信者側の動作について説明する。従来の発信者番号通知サービスにおける発信者側の動作としては、SETUPメッセージに発信者番号を載せるか(通知あり)、発信者番号の通知を拒否するか(非通知)のどちらかを選択できる。ただし、非通知を選択できるのは、発信者が発信者番号通知制限サービス(Calling Line Identification Restriction:CLIR)に加入している場合である。
【0006】
また、発信者番号通知サービスにより通知される番号の用途としては、着信者が呼び出しの段階で番号から発信者を特定することができるという用途以外に、着信者が応答できなかった場合などに、着信者から発信者へ呼び返しを行うために利用されると一般に認識されている。
【0007】
上述した従来技術には、次のような問題点があった。すなわち、着信端末に通知される発信者番号は、必ず発信を行った移動端末の加入者番号となることである。現在のように一人で複数の移動端末や固定電話機を使用している場合でも、着信端末には常に発信した移動端末の番号が通知されるため、着信者がその番号を利用して返信する際に、常に発信した端末が呼び返されてしまうという問題があった。その理由は、発信者が着信端末に通知される発信者番号を選択する手段が提供されていないためである。たとえ、発信SETUPメッセージ内の発信者番号情報要素を発信端末以外の番号に設定しても、発側網において保持するデフォルト番号、すなわち発信端末の加入者番号に変更されてしまうため、結局着信端末には、必ず発信端末の番号が通知されてしまう。
【0008】
また、特別契約ありの加入者の場合は、網検証を行わないため、発信SETUPメッセージ内の発信者番号情報要素に発信端末以外の番号を設定すれば、着信端末にはその番号が通知される。しかしこの場合、網検証なしの番号、すなわち網で保証されない番号が通知される。
【0009】
そこで、複数の電話番号を対応する番号選択コードとともに1つの移動端末に関連付けておき、移動端末から発呼の度に番号選択コードを送信することにより、網側で複数の電話番号のうちの任意の電話番号を発信者番号として処理可能とした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この技術においても、移動端末が番号選択コードを送信しないときは、あらかじめ網側に設定されたデフォルトの番号が発信者番号として処理される。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−136560号公報(第2−3頁、図2−3)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、あらかじめ網に保持され、端末の発呼時に特段の指定がない場合に、発信者番号として着信側に通知するためのデフォルトの番号を、網による検証を受けながら、端末(ユーザー)から任意に設定可能とした発信者番号通知サービスを行う通信システム、及びそのデフォルト発信者番号選択方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る通信システムは、網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおいて、前記網に、前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段と、前記複数の候補のうちの1つのみをデフォルト番号として記憶するデフォルト番号記憶手段と、前記端末からの信号を受信しデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出する信号処理手段と、前記設定要求されたデフォルト番号が前記番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号を前記デフォルト番号記憶手段に書き込む番号検証手段とを備える。
【0013】
本発明の請求項2に係る通信システムは、網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおいて、前記網に、前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段と、前記複数の候補のうちの1つのみをデフォルト番号として記憶するデフォルト番号記憶手段と、前記端末からの信号を受信し発呼要求か判定し、発呼要求ならばデフォルト番号の設定要求があるか判定し、設定要求があるならば設定要求されたデフォルト番号を抽出する信号処理手段と、前記設定要求されたデフォルト番号が前記番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号を前記デフォルト番号記憶手段に書き込む番号検証手段とを備える。
【0014】
本発明の請求項3に係る通信システムは、請求項1または2に係る通信システムにおいて、前記複数のデフォルト番号の候補は、対応する端末のユーザーが着信側からの呼び返しの希望対象とする複数の端末の番号である構成を有する。
【0015】
本発明の請求項4に係るデフォルト発信者番号選択方法は、網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおけるデフォルト発信者番号選択方法において、前記網で、前記端末からの信号を受信しデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出し、前記設定要求されたデフォルト番号が前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号のみをデフォルト番号記憶手段に書き込む工程を有する。
【0016】
本発明の請求項5に係るデフォルト発信者番号選択方法は、網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおけるデフォルト発信者番号選択方法において、前記網で、前記端末からの信号を受信し発呼要求か判定し、発呼要求ならばデフォルト番号の設定要求があるか判定し、設定要求があるならばデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出し、前記設定要求されたデフォルト番号が前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号のみをデフォルト番号記憶手段に書き込む工程を有する。
【0017】
本発明の請求項6に係るデフォルト発信者番号選択方法は、請求項4または5に係るデフォルト発信者番号選択方法において、前記複数のデフォルト番号の候補は、対応する端末のユーザーが着信側からの呼び返しの希望対象とする複数の端末の番号とする工程を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の概要を説明する。本発明は、発信者番号通知サービスを登録している端末に対して通知する発信者番号を、予め発信端末(発信ユーザー)からの操作により選択し、網に設定することにより、発呼の度に番号選択コードを送信することなく、複数の端末を利用しているユーザーが発呼に応じて呼び返してもらう端末を指定可能とした発信者番号通知サービスを行う移動通信システム、及びそのデフォルト発信者番号選択方法を提供するものである。
【0019】
より具体的に説明すると、移動端末は、デフォルト番号設定を行うために、デフォルト番号設定インヴォークコンポーネントを含むFACILITY(ファシリティ)メッセージを網に送信する。ここで、デフォルト番号とは、発信者番号通知サービスで着信端末に通知される発信者番号を網で設定する場合に使用する番号である(デフォルト番号の発信者番号通知サービスにおける詳細な用途については、従来の技術欄及び後述の説明を参照のこと)。
【0020】
網内の信号処理部では、FACILITYメッセージがデフォルト番号設定要求であることを認識し、番号検証部に通知する。移動端末のデフォルト番号、及びデフォルト番号候補は網内の加入者データ記憶部で保持しているので、番号検証部は要求された番号がデフォルト番号として適切であるかを加入者データ記憶部に問い合わせて検証する。検証の結果OKであれば、番号検証部は加入者データ記憶部に対し要求された番号をデフォルト番号として設定するよう依頼する。次に、要求が正常に受け付けられたことを移動端末に知らせるために、番号検証部は信号処理部に対して、処理結果を送信するよう依頼し、信号処理部は移動端末へデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントを含むFACILITYメッセージを送信する。
【0021】
このようにして、網で保持しているデフォルト番号を発信端末からの操作により選択、変更することを可能にする。
【0022】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施の形態(第1の実施の形態)を示すブロック構成図であり、移動通信システムのうち本発明に関係する部分のみを示している。図1において、本例の移動通信システムは、信号を送受信する信号処理部21と、要求された番号がデフォルト番号として適切であるかを検証する番号検証部22と、端末毎にデフォルト番号とデフォルト番号候補データを管理する加入者データ記憶部23とを有する網20と、網20の配下に属し、無線及び有線を用いて網20と通信を行う移動端末10とを備えている。
【0024】
図2の分図(B)は、移動端末10の加入者データの一部であるデフォルト番号候補データを示す図である。網管理者がデフォルト番号として使用するのが適切であると判断した番号の一覧をデフォルト番号候補データとして、予め保守者により網に設定し保持しておく。デフォルト番号に用いるのに適切な番号とは、例えば同じ契約者(ユーザー)の他の移動端末の番号や、契約者の家族の移動端末の番号や、契約者が使用する固定電話の番号などである。
【0025】
図3及び図4はそれぞれ、デフォルト番号設定が正常/非正常に行われた場合の動作シーケンスを示す図である。移動端末10からの要求にはFACILITYメッセージのファシリティ情報要素にデフォルト番号設定インヴォークコンポーネントを設定し、さらにその中に新たに設定要求するデフォルト番号を設定し、網へ送付する(図3の符号31、図4の符号33)。
【0026】
要求が正常に受け入れられたときは、網がFACILITYメッセージのファシリティ情報要素にデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントを設定し、移動端末10へ送付する(図3の符号32)。
【0027】
番号検証NGなどにより要求を受け入れることができないときは、網がFACILITYメッセージのファシリティ情報要素にデフォルト番号設定リターンエラーコンポーネントを設定し、その中にエラー値として“番号検証失敗”を設定し、移動端末10へ送信する(図4の符号34)。
【0028】
図5は、網20におけるデフォルト番号設定の動作フローを示す図である。移動端末10は、デフォルト番号設定インヴォークコンポーネントに新しく指定するデフォルト番号を設定したFACILITYメッセージを網20へ送出する。網20は、FACILITYメッセージを受信すると(ステップS11)、メッセージ内にデフォルト番号インヴォークコンポーネントが含まれているかを確認し(ステップS12)、含まれていれば、デフォルト番号設定処理(ステップS13)へと進む。
【0029】
デフォルト番号設定処理では、インヴォークコンポーネント内にデフォルト番号が設定されているかを確認し(ステップS131)、設定されていれば、その番号はデフォルト番号として適切であるかどうかを、移動端末10のデフォルト番号候補データ(図2の分図(B))を参照して検証する(ステップS132)。検証の結果OKであれば、移動端末10のデフォルト番号データを、それまでの値から新しく指定された値に書き換え(ステップS133)、FACILITYメッセージに書き換えたデフォルト番号データに従ってデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントを設定する(ステップS134)。
【0030】
ステップS131の処理でインヴォークコンポーネント内にデフォルト番号が設定されていなかった場合、及びステップS132の処理で設定されていたデフォルト番号が適切な番号でなかった場合は、FACILITYメッセージに今までと同じデフォルト番号データに従ってデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントを設定する(ステップS135)。
【0031】
網20は、このようにしてデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントが設定されたFACILITYメッセージを移動端末10へ送信する(ステップS14)。
【0032】
次に、図1〜図5を参照して本実施の形態例の全体の動作について詳細に説明する。
【0033】
まず、正常にデフォルト番号変更が行われる場合の動作について説明する。
【0034】
ここで、図2の分図(A)に示すように、移動端末10の加入者番号は“000011112222”であり、現在のデフォルト番号は“000011112222”であるとする。ユーザーはこれ以降の発呼については呼び返しの番号を“333344445555”に変更するためにデフォルト番号の変更を行う場合の動作について説明する。
【0035】
図1及び図3に示すように、移動端末10はデフォルト番号を変更するために、デフォルト番号設定インヴォークコンポーネントに“333344445555”を設定してFACILITYメッセージ31を網20へ送信する(図1のM1)。
【0036】
網20では、FACILITYメッセージを信号処理部21が受信し、デフォルト番号設定インヴォークコンポーネントが含まれていることを認識し、番号検証部22へ通知する(図1のM2)。番号検証部22では、メッセージ内にデフォルト番号が設定されているかを確認し、その番号、すなわち“333344445555”がデフォルト番号として適切であるかを検証するために、加入者データ記憶部23に移動端末10のデフォルト番号候補データに含まれているか問い合わせる(図1のM3)。
【0037】
図2の分図(B)に示すように、“333344445555”は移動端末10のデフォルト番号候補データに含まれているため検証結果はOKとなり、番号検証部22は加入者データ記憶部23に移動端末10のデフォルト番号データを“000011112222”から“333344445555”に変更するよう依頼する(図1のM4)。加入者データ記憶部23では、図2の分図(A)に示すようにデフォルトデータを書き換える。
【0038】
次に、要求が正常に受け付けられたことを移動端末10に知らせるために、番号検証部22は信号処理部21に対して、処理結果を送信するよう依頼し(図1のM5)、信号処理部21は移動端末10へデフォルト番号設定リターンリザルトコンポーネントを含むFACILITYメッセージ32を送信し(図1のM6)、移動端末10のデフォルト番号が正常に変更できたことを通知する。
【0039】
次に、デフォルト番号変更要求が受け入れられない場合の動作について説明する。ここで、移動端末10がデフォルト番号候補データに含まれない番号である“998877665544”に変更要求した場合を例に説明する。
【0040】
図4に示すように、移動端末10はデフォルト番号を“998877665544”に変更するために、FACILITYメッセージ33内のデフォルト番号設定インヴォークコンポーネントにデフォルト番号を設定し、網20へ送信する。
【0041】
図5のフローチャートに示すように、FACILITYメッセージ33を受信した網20は(ステップS11)、デフォルト番号インヴォークコンポーネントが含まれているかを確認し(ステップS12)、含まれているため、デフォルト番号設定処理S13へと進む。デフォルト番号設定処理S13では、インヴォークコンポーネント内にデフォルト番号が設定されているかを確認し(ステップS131)、続いて、その番号はデフォルト番号として適切であるかどうかを、移動端末10のデフォルト番号候補データ(図2の分図(B))を参照して検証する(ステップS132)。“998877665544”はデフォルト番号候補データに含まれないため、検証の結果NGとなり、FACILITYメッセージ34のデフォルト番号設定リターンエラーコンポーネントに“番号検証失敗”を設定し(ステップS135)、移動端末10へ送信する(ステップS14)。
【0042】
次に、デフォルト番号がどのように発信者番号通知サービスで使用されるかを図6、図7を用いて説明する。
【0043】
なお、移動端末10には通常、自局番号(この場合、“000011112222”)が予め設定されており、使用者の操作では変更できないようになっている。また、自局番号を着信先に通知するか、非通知にするか(Calling Line Identification Restriction:CLIR)のどちらかを選択できる。ここでは、通常の端末設定である、正しい自局番号を通知ありで発呼した場合を例に説明する。
【0044】
図7において、移動端末10から発呼すると、SETUPメッセージに自局番号として“000011112222”が設定されて網20へ送信される。
【0045】
次に図6を用いて網20における処理の流れを説明する。網20では、SETUPメッセージを受信して(ステップS21)、そのメッセージに発番号情報要素があるかをチェックする分岐1の処理(ステップS31)にて発番号情報要素が載っているため、次の特別契約ありかをチェックする分岐2の処理(ステップS32)へと処理が進む。分岐2では、特別契約なしであるため、番号検証を行う分岐3の処理(ステップS33)へと進み、番号検証を行うが、デフォルト番号“333344445555”と、SETUP内の番号“000011112222”とが一致しないため、検証NGとなり、デフォルト番号である“333344445555”が採用され、着側網50へと通知される。
【0046】
図7において、着側網50では、SETUP INDICATIONに設定されてきた番号である“333344445555”を発信者番号として端末60へ通知する。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態(第2の実施の形態)について図8、図9を参照して詳細に説明する。本実施の形態例における構成図、デフォルト番号データなどは図1、図2に示す第1の実施の形態と同様であるが、使用するメッセージが、図8に示すように、SETUPメッセージ41、CALL PROCメッセージ42,43である点が異なる。すなわち発信者が発呼と同時にデフォルト番号の設定の要求を行う方法である。
【0048】
図8において、移動端末10はデフォルト番号を変更するために、デフォルト番号設定インヴォークコンポーネントに“333344445555”を設定してSETUPメッセージ41を網20へ送信する。
【0049】
図9のフローチャートに示すように、網20は、SETUPメッセージ41を受信すると(ステップS21)、メッセージ内にデフォルト番号設定インヴォークコンポーネントが含まれているかを確認し(ステップS22)、含まれている場合、図5に示すデフォルト番号設定処理(S13=S131〜S135)と同様のデフォルト番号設定処理S23へと進む。
【0050】
含まれていない場合は、通常のSETUPメッセージ受信時と同様の処理を行う。
【0051】
デフォルト番号設定の結果については、デフォルト番号設定処理内でFacility情報要素に設定しているが、これを図8に示すCALL PROCメッセージ42または43にて移動端末10に送信する。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、発信者番号通知で使用するデフォルト番号を端末からの操作で変更でき、発信時に着信先に対して呼び返してほしい番号を選択できるので、発信は全て同じ端末から行っても、保有している複数の端末を用途に分けて呼び返しさせる(着信させる)ことができる。また、網管理者が予めデフォルト番号として適切であると判断した番号をデフォルト番号候補データとして網に保持し、デフォルト番号設定要求受付時、要求された番号がそのデフォルト番号候補データに含まれるかを確認しているので、網検証でOKとなった番号が発信者番号通知サービスに登録している端末に通知されるため、不正な番号の使用を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す移動端末の加入者データの一部を示す図であり、分図(A)はデフォルト番号データを示し、分図(B)はデフォルト番号候補データを示す。
【図3】デフォルト番号設定が正常に行われた場合の動作シーケンスを示す図である。
【図4】デフォルト番号設定が非正常に行われた場合の動作シーケンスを示す図である。
【図5】図1に示す網におけるデフォルト番号設定の動作フローを示す図である。
【図6】発信側網の発信者番号通知の動作フローを示す図である。
【図7】発信者番号通知サービスのシーケンス例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の動作シーケンスを示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態のデフォルト番号設定及び発信者番号通知サービスの動作フローを示す図である。
【符号の説明】
10 移動端末
20 網
21 信号処理部
22 番号検証部
23 加入者データ記憶部
Claims (6)
- 網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおいて、
前記網に、前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段と、前記複数の候補のうちの1つのみをデフォルト番号として記憶するデフォルト番号記憶手段と、前記端末からの信号を受信しデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出する信号処理手段と、前記設定要求されたデフォルト番号が前記番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号を前記デフォルト番号記憶手段に書き込む番号検証手段とを備えることを特徴とする通信システム。 - 網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおいて、
前記網に、前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段と、前記複数の候補のうちの1つのみをデフォルト番号として記憶するデフォルト番号記憶手段と、前記端末からの信号を受信し発呼要求か判定し、発呼要求ならばデフォルト番号の設定要求があるか判定し、設定要求があるならば設定要求されたデフォルト番号を抽出する信号処理手段と、前記設定要求されたデフォルト番号が前記番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号を前記デフォルト番号記憶手段に書き込む番号検証手段とを備えることを特徴とする通信システム。 - 前記複数のデフォルト番号の候補は、対応する端末のユーザーが着信側からの呼び返しの希望対象とする複数の端末の番号であることを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
- 網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおけるデフォルト発信者番号選択方法において、
前記網で、前記端末からの信号を受信しデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出し、前記設定要求されたデフォルト番号が前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号のみをデフォルト番号記憶手段に書き込むことを特徴とするデフォルト発信者番号選択方法。 - 網に収容した端末の発呼時に、前記網で保持しているデフォルト番号を発信者番号として着信側に通知する発信者番号通知サービスを行う通信システムにおけるデフォルト発信者番号選択方法において、
前記網で、前記端末からの信号を受信し発呼要求か判定し、発呼要求ならばデフォルト番号の設定要求があるか判定し、設定要求があるならばデフォルト番号の設定要求か判定し、設定要求ならば設定要求されたデフォルト番号を抽出し、前記設定要求されたデフォルト番号が前記端末対応に複数のデフォルト番号の候補をあらかじめ記憶した番号候補記憶手段に候補として記憶されているか検証し、記憶されていれば当該デフォルト番号のみをデフォルト番号記憶手段に書き込むことを特徴とするデフォルト発信者番号選択方法。 - 前記複数のデフォルト番号の候補は、対応する端末のユーザーが着信側からの呼び返しの希望対象とする複数の端末の番号であることを特徴とする請求項4または5記載のデフォルト発信者番号選択方法。
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