JP2004326637A - 知的ドキュメント検索システム - Google Patents

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誠二 石川
Keiko Kirino
啓子 霧野
Munetoshi Fukui
宗利 福井
Aritoshi Sugimoto
有俊 杉本
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Abstract

【課題】ドキュメントに、公開、個人ドキュメント、データといった属性を付与し、ドキュメント間の関連付け情報を管理することで、ドキュメントのグループ化とドキュメントグループ内でのドキュメント探索を容易にする。これにより、単なる結果の共有化だけでなく、技術形成や経験蓄積の過程の共有化を図り、技術や経験の伝承を容易にする。
【解決手段】ドキュメントの属性としてデータ、個人まとめ資料、正式登録資料といった情報を付加し、また、ドキュメント間の関係として根拠データ、ドキュメント参照、取り纏めと言った関連付け情報を登録する。これら関連付け情報によってドキュメントの関係をネットワーク化して可視化し、表示の際には指定された属性のドキュメントのみを表示するといったスケルトン化を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品開発を担当する設計者等の業務効率向上を図る技術に係り、知的ドキュメント検索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
新製品の開発においては、過去の製品開発で培われた経験や技術を伝承、共有が共有できすに、類似の不良の発生を繰り返したり、知らぬうち二重の開発を行っていた等の問題により業務効率が低下していた。また、同一世代の製品開発に際しても、上流工程で決定された仕様に関して下流でその仕様が決定された際に用いられた技術やデータが共有できないと、仕様のミスマッチや開発の手戻り等が発生し、開発効率が低下する。そこで製品世代間や組織間で、経験や技術を伝承、共有化することで、こうした問題の発生を防ぐ必要がある。そのための方策の一つとして、ドキュメントのデータベース化とその作成過程の内容をも電子化して蓄積し、事後の類似作業の際に関連するドキュメントや作成過程を参照することで、情報共有化を図り業務効率を向上させようという方法が、特許文献1において提案されている。この発明には、書類や図面の作成に用いられたアプリケーションの処理順や参照した書類等の履歴を電子的に記録し、事後に参照することで業務の効率化を図る方法が記されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−11030号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に於いて対象にしている書類は図面という、一定の形式のもと部門間でやり取りされたり、将来に渡って対応する部品やプラントの仕様を正式に記録するドキュメントである。この図面が作成されるまでに、エンジニアは様々な対案の作成、実験やシミュレーションによる検討、或いはインターネットなどによる技術調査等を行っている。これらの検討過程は、個人的なドキュメント或いは部門内で共有される報告書などにまとめられるが、その多くは形式が定まっていないか、定まっていても部門間や個人間で形式が異なっており、ドキュメントの部門間共有を妨げている。また、それらドキュメントを単に共通なサーバに登録して公開するだけでは、個々の検討結果がどのように最終的な図面に結びついたのか把握することが難しい。そのため、本公知例では、図面という結果の共有は可能であるが、その図面が作成された過程の共有は困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、特許文献1で述べられているような図面の共有空間をフロントサイドとし、部門間の情報共有を図り、先に述べたようなエンジニアは様々な対案の作成、実験やシミュレーションによる検討、或いはインターネットによる調査結果といった個人的活動に関する情報の共有をバックサイドで行うものである。
【0006】
フロントサイド情報共有空間とバックサイド情報共有空間に登録されているドキュメントには、ドキュメントの属性としてデータ、個人まとめ資料、正式登録資料といった情報を付加し、また、ドキュメント間の関係として根拠データ、ドキュメント参照、取り纏めと言った関連付け情報を登録する。これら関連付け情報によってドキュメントの関係をネットワーク化して可視化し、さらにバックサイド情報共有空間に登録されているドキュメントに関しては、当該ドキュメントネットワークが複雑、大規模になることが多いため、一定の基準でネットワークを分割するレイヤ化、枝葉のドキュメントを切り離すことで本質的なドキュメント作成の流れを見やすくするスケルトン化といった機能を設けることで、ユーザにとって他者の図面が作成される過程や経験が蓄積される過程の可視化を容易にする。これらの手段によって、単なる結果の共有化だけでなく、技術形成や経験蓄積の過程の共有化が図られ、技術、経験の伝承が容易に、かつ深い理解レベルで行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の概念図を図1に示す。本発明は、ネットワーク等で連結されたコンピュータ等が形成する情報共有空間の構成と、そこにおいてユーザに提供されるサービスに関するものである。本情報共有空間はユーザA、B、Cらにおいて常に共有されるフロントサイドの共有スペース101と、ユーザA、B、Cらの個人ホルダ106,107,108等が置かれているバックサイド共有スペース102からなる。フロントサイド共有スペースは、ファイル共有等の技術を用いたり、メール、ワークフロー等のツールを用いて、ユーザ環境に好適な形で設計すればよい。バックサイド共有スペース102は通常、自分以外のユーザには公開していない。通常、ユーザAは個人ホルダ106で管理している、実験のデータやそれらのまとめ資料、正式書類として登録していない内部資料等を参照、引用しながら、ユーザ間で正式に共有する図面等を作成する。ユーザAの図面を受けいわゆる下流業務のユーザB、Cらは、同様に個人で管理している実験のデータやそれらのまとめ資料、正式書類として登録していない内部資料、参考文献等を参照、引用しながら各自が担当している図面等を作成する。これらの作業において、ユーザA,B,Cは作成、登録するドキュメントのタイプとドキュメントを活用した際のドキュメント間の関係を記述、登録する。ドキュメントのタイプとしては表1に示すような、公開資料、個人まとめ資料、データといったタイプの定義が有効である。
【0008】
【表1】
Figure 2004326637
【0009】
またドキュメントの関連付けを記述するリンクのタイプとしては、表2に示す様なワークフローをして業務上定義された流れにそって生成されているもの、個人の作成処理の中で参照しているもの、論文等、外部からの導入したもの、といったタイプの定義が有効である。
【0010】
【表2】
Figure 2004326637
【0011】
図1に中のドキュメントやリンクの表記も表1、表2の定義に従って例示した。フロントサイド共有スペースは、公開資料として属性が定義されたドキュメントのみを管理するスペースである。バックサイド共有スペースは、それ以外の属性を持つドキュメントを管理するスペースである。
【0012】
ユーザ間で正式に共有する図面等に関しては、先に示した公知例等の情報共有の促進手段を用いる。本発明が特に対象にするのは、自分自身が管理していても、時間の経過とともにその所在や位置づけが曖昧になってしまったドキュメントを検索するとき、他のユーザが作成した図面等のデータや仕様等に疑義が生じたりその決定過程を遡って検討したいとき、特に担当者が異動等でいなくなってしまったとき等に、第3者だけで前述の作業等を行うようなときである。このような場合、フロントサイドの共有スペース101において管理されているドキュメントだけでなく、バックサイド共有スペース102において、個別ユーザ毎に管理されているドキュメントも検索の対象とする必要がある。バックサイド共有スペースにおいて管理しているドキュメントに対して、本人以外がアクセスする際は、そのドキュメントに対して定義された属性に基づいて、ユーザ認証、公開制限などの情報セキュリテイを必要に応じてかけると、システム運用上有効である。
【0013】
このような情報共有空間の構成のもと、ユーザに提供される基本的なサービスを図2に示す。ドキュメント自体は、ドキュメントDB201において管理されている。ユーザはこのドキュメントDB201において管理されているドキュメントを対象に、ドキュメントの定義や関連付け編集作業を行う。定義された関連付け情報に基づいて、ドキュメント等はグループ化されドキュメントグループ名等を付けられ関連付けDB202において管理される。この作業の方法に関しては後述する。ユーザはドキュメント関連可視化ツールによって、ドキュメントグループを検索して、ドキュメント間の関係を可視化する。ここでユーザに提供されるドキュメント関連付け情報を可視化することで、多くのドキュメント作成の基礎になったデータ、幾つかの実験結果を纏め個人的に総括したドキュメント、といった各ドキュメントの位置づけ、有効性が可視化出来る。ユーザはこの可視化された関連付け情報をもとにドキュメントを検索することで、検索効率が向上する。また、コメントをドキュメントの外に別途記述し、コメント自体を事後の検索・参照の対象とすることで、例えば時間が経過した後でも事後の検索が容易を容易にすることが出来る。
【0014】
次に、関連付けDB202で管理されるデータの形式に関して説明する。ここで述べる方法は実現のための一事例であって、同様の機能、効果が得られる方法ならば、それを採用しても良い。
【0015】
まず、データの管理を行う識別子(データID301)に関して図3にその構造を示す。データIDは下位の概念としてドキュメントID、リンクID、コメントID、ドキュメントグループIDといった種類の識別子からなる。これらの識別子の構造を共通にすることで、本システム内でのデータのリンク付けが柔軟に記述できる。以下の説明では、ドキュメントID、リンクID、コメントID、ドキュメントグループIDと明確に指定することで発明の理解が容易になる場合、それらを特に区別して記述している。またドキュメントID、リンクID、コメントID、ドキュメントグループIDのどれを参照、登録しても良く、特に理解に支障がない場合はデータIDと包括した記述の仕方を用いる。図4に、ドキュメントのタイプ定義の仕方を示す。ここでは、ドキュメント自体の識別を行うドキュメントID401、そのドキュメントの著者402、執筆日時403、ドキュメントの登録者404、その登録日時405、ドキュメントのタイトル406、ドキュメントの種類を示す属性407等を登録する。ここで属性407には表1で示した、公開資料、個人まとめ資料、データといった属性が記述される。図5に、ドキュメント間のリンク付け情報の記述例を示す。リンク情報自体を識別するリンクID501,参照元のドキュメントを特定する始点ドキュメントID502、参照作先のドキュメントを特定する終点ドキュメントID503、リンクの登録を行ったユーザ名を示す登録者504、その登録日時を示す登録日時505,リンクの種類を示す属性506等の情報を記述する。図6にコメント情報の記述方法の一例を示す。ここでは、コメント情報の識別を行うコメントID601、コメントを付した対象を示すデータID602、コメントの登録者603、登録日時604、コメントの属性605、コメントの内容606等を記述する。ここでコメントの属性605には表2に示したような、ワークフロー(定形処理による処理)、個人の中での継続処理、外部情報の参照、といった属性が記述される。図7には、ドキュメントグループの情報の記述方法を示す。ドキュメントグループの識別を行うドキュメントグループID701、そのグループの登録を行った登録者702、登録日時703、グループとして登録されたドキュメント、リンク、コメント等のデータID704等を記述する。ここでデータID704は、登録したデータに関する識別子全てをここで記述するようにする。
【0016】
次にこれらの関連付け情報の入力手段を記述する。関連付け情報の入力は図8に示す様な画面を介して行うことが出来る。この画面はツール起動アイコン820によって起動される。関連表示エリア802には、関連付けられたドキュメントのグループ名称を示す803と、個別のドキュメントを示すオブジェクト804、ドキュメントとドキュメントの関係を示すオブジェクト805、コメントを示すオブジェクト806等を表示する。これらのシンボルの個数は1つである必要はなく、必要なだけ表示すればよい。また、この画面は、マルチウインドウ機能などによって、ドキュメントDB201に対して、のちに説明する図9の検索ウインドウを用いた検索などによって得られたドキュメントリスト830と併せて表示すると好適である。このドキュメントリストの中から、所望のドキュメントを選択して、表示エリア802内にいわゆるドラッグアンドドロップを行うことで、当該ドキュメントを表すオブジェクトを表示させる。このオブジェクトは、図4に示したデータをそのまま有している。このドキュメントオブジェクト804をクリックする事で該当するドキュメントをドキュメントでDB201から検索し、表示すると操作上好適である。また、ドキュメントオブジェクト作成アイコン807をクリックすることによって、関連表示エリア802内に新規のドキュメントオブジェクトを表示させても良い。この場合は、ドキュメント属性入力アイコンをクリックする事によって、図4に示したテーブルの形式で適宜入力する必要がある。また本システムはドキュメントオブジェクトに固有のドキュメントID401を付与する。
【0017】
これらの手段によって関連表示エリア802内に表示したドキュメントオブジェクト間の関連を記述するには、関連表示オブジェクト805を用いる。これは、関連表示オブジェクト作成アイコン808をクリックしたあと、関連付けの始点となるドキュメントオブジェクトと終点となるドキュメントオブジェクトを指定することで、関連付けを示す矢印を生成する。このとき図5に示した情報を関連表示オブジェクト805は有する。始点ドキュメントID、終点ドキュメントIDはそれぞれ始点、終点となるドキュメントオブジェクトのドキュメントIDを、登録者504は、当該作業を行ったパソコン等のユーザ情報から、登録日時505は同じくパソコン等のカレンダー、時計から情報を得れば良い。また、この関連付けを区別する必要がある際には、属性506を入力する。この入力は、所望の関連付けオブジェクトを指定したあと、リンク属性入力アイコンをクリックすることによって、当該関連付けオブジェクトへの属性の入力を行う。また本システムは各関連付けオブジェクトに固有のリンクID501を付与する。
【0018】
また、ドキュメント或いは関連付けに対するコメントを記述するには、入力対象とするドキュメント或いは関連付けを指定した後、コメント入力アイコンをクリックする事によって、当該オブジェクトの近辺にコメントオブジェクトを表示する。当該コメントオブジェクト上に、所望のテキストを入力し、本システムは当該テキストを図6中のコメント605として管理する。また、データID602は、指定されたドキュメントまたは関連付けに関するIDを、登録者603は、当該作業を行ったパソコン等のユーザ情報から、登録日時604は同じくパソコン等のカレンダー、時計から情報を得れば良い。また、このコメントを幾つかの類型に区別する必要がある際には、属性606を入力する。この入力は、所望のコメントオブジェクトを指定したあと、コメント属性入力アイコンをクリックすることによって、当該コメントオブジェクトへの属性606の入力を行う。また本システムは各コメントオブジェクトに固有のコメントID601を付与する。
【0019】
所望のドキュメントを関連表示エリア802に登録し、関連付け作業やコメント付け作業が終了したならば、これらのドキュメントと関連付けた情報やコメント付けた情報をドキュメントグループとして名称を付けて登録する。この際付けられた名称が図7に示す名称704である。登録者702は、当該作業を行ったパソコン等のユーザ情報から、登録日時703は同じくパソコン等のカレンダー、時計から情報を得れば良い。登録したドキュメントや関連付け、コメントの各IDは図3に示した様により上位の概念であるデータID705の形式で管理される。また本システムは各ドキュメントグループオブジェクトに固有のドキュメントグループID701を付与する。
【0020】
次に検索ツール823の機能と構成を説明する。検索ツール823を起動すると、図9に示すようなウインドウを開く。このウインドウは、キーワードまたは検索の対象となる文章を入力する、入力欄901とその入力されたキーワードまたは文章を元にドキュメントの検索を行うドキュメント検索アイコン902と、関連付けられたドキュメントのグループの検索を行うドキュメントグループの検索を行うドキュメントグループ検索アイコン903からなる。ドキュメントは、キーワードや検索の対象とする文章を入力欄901に入力し、ドキュメント検索アイコンをクリックする事で、該当する文章をドキュメントDB201から検索することで得られる。検索結果はドキュメントリスト830に表示される。このリストにおいて、所望のドキュメント名称をクリックし、ドキュメントリスト上の表示ボタン831をクリックする事で、当該ドキュメントを表示する。これは既に広く行われている方法である。ドキュメントグループの検索方法は、以下の様に行う。まず、ドキュメント検索の時と同じように、キーワードまたは検索の対象となるドキュメントを入力欄901に入力し、ドキュメント検索アイコンクリックする事で、該当する文章をドキュメントDB201から検索し、検索結果はドキュメントリスト830に表示される。このリストにおいて、所望のドキュメントをクリックし、ドキュメントグループ検索ボタン903をクリックすることで、当該ドキュメントを含む、ドキュメントグループが関連付けDB202から検索され、その検索結果をドキュメントグループリスト1001に表示する。このドキュメントグループリストにおいて、ドキュメントグループ名をクリックし、ドキュメントグループリスト上のドキュメントグループ表示ボタン1002をクリックする事で、当該ドキュメントグループにおけるドキュメント間の関連付け、コメント等を関連表示エリア802に表示する。このようにして表示されたドキュメントグループ内のドキュメント間の関連付け、コメント等に対して、前述の様な操作を行って新たなドキュメントや、それらの関連付け、コメント等を追加したり、不必要なドキュメント、関連付け、コメント等を削除することも可能である。このような編集作業を行った後は、新たなドキュメントグループ名称を付加して保存ボタンをクリックする事で、編集内容を記録する。ドキュメントの関連付けを編集する際に、ドキュメントグループを、関連表示エリア802上ではドキュメントと同列に扱うことが出来る。これは、画面801上に表示したドキュメントグループリスト830から所望のドキュメントグループを関連表示エリア802内にドラッグアンドドロップする事で、ドキュメントグループオブジェクト824を表示させる。このドキュメントグループオブジェクトは、図7に示した情報をそのまま有している。この様にして表示しているドキュメントグループオブジェクト824に対して、ダブルクリック等の操作で新たに表示画面801と同じウインドウを開き、当該ドキュメントグループの関連付け、コメント等を表示すると操作上好適である。
【0021】
次に、あるドキュメントグループ内のドキュメント間の関係付けやコメント等のデータが多数存在し、一見してその全体が把握できないような場合に、その全体を俯瞰するのに役立つ機能(スケルトン化)に関して説明する。図8の表示範囲指定825に関し、その詳しい機能を図11に示す。この機能は表示を要求するドキュメントの属性や登録者を指定し、その属性や登録者に合致するドキュメントのみ関連表示エリアに表示するものである。登録者によって表示内容に制限を加える時は、図11の登録者選択メニュー1101において登録者情報を指定する。これによって指定された登録者のホルダ内で管理されているドキュメントと、公開属性を持ちフロントサイドで管理されているドキュメントのみ表示対象とする。この登録者選択メニュー1101に関しては、通常は“本人”のデータのみを表示する形にしておけば作業上好適である。また共同作業をしているグループのメンバ等、複数のユーザを指定する場合は、登録者選択メニュー1101にその名前のリスト等を表示し、該当する欄を指定すればよい。
【0022】
属性によって表示内容に制限を加える時は、図11の属性1102において、ドキュメントの属性を指定する。属性は先に述べたように、公開、個人まとめ資料、データ等に分類される。属性選択メニュー1102をクリックする事によって、表示するドキュメントの属性の種類が現れる。これらドキュメントの属性を個別に選択するのではなく、例えば、公開、公開と個人ドキュメント、公開と個人ドキュメントとデータ、といった属性を累積する形でメニューを構成するのが好適である。この属性による表示制限は、“本人“以外のドキュメントに対して行えば良い。つまり、属性を “公開“にした場合、本人の個人ホルダで管理するドキュメントとフロントサイドで共有すべきドキュメントのみ表示出来るようにしておけば良い。
【0023】
次に良いままで述べてきた機能を使ったドキュメント探索の手順の一例を示す。ここでは図1に示した様に、A、B、Cの3名のユーザが図面A、B、Cを作成している状況を仮定する。ここで、ユーザA、B、Cの管理者Dは各人のアウトプットである図面を管理している。管理者Dは、本人の個人ホルダ内の情報以外は、通常フロントサイドで管理されている情報しか見ないでよい。ここに正式な図面が登録されているからである。管理者Dは図面A、図面B、図面Cとその関連ドキュメントが登録されているドキュメントグループを選択する。このとき、図12に示すがごとく、公開の属性を持つドキュメントのみ表示(スケルトン化)するのでユーザA、B、Cのアウトプットである図面A、図面B、図面Cがそのワークフロー順に関連付けられて表示されている。管理者Dは図面Cを見ながら、図面Cに記載されている設計値や形状等の確認すべき事柄に関してその根拠等を上流の図面B、さらに上流の図面Aに矢印1201のごとく遡る。先に述べたように、ドキュメントオブジェクトをクリックする事で、それぞれの図面を確認することができる。
【0024】
このようにして管理者Dは、下流の図面C中の確認すべき事柄が図面Aにおいて規定されていることが把握できたならば、図面Aの根拠をユーザAの個人ホルダの中を遡る。ここでドキュメントの属性を公開と個人ドキュメントに制約して表示(スケルトン化)する。図13にその表示内容の例を示す。ここではユーザ毎の表示制限は行っていない。図面Aに関連付けられたまとめ2(1301)、そしてまとめ1(1302)といった個人ドキュメントに確認すべき項目の根拠が述べられていた。このようにして管理者Dは、矢印1303のごとく、図面Cに記載されている項目に関して順次上流のドキュメントを辿り、上流で作成された図面Aの登録者の個人ホルダ中の情報をも辿って個人的なまとめ資料中に記載されている、確認すべき項目の根拠に関する情報を入手する事が出来る。これをもって管理者Dは容易に確認すべき項目の妥当性等を検討することが出来る。もしここで、管理者Dがさらにまとめ資料1(1302)を作成する際に用いたデータを詳細に確認したいのならば、表示ドキュメントの属性を公開、個人ドキュメント、データの3つに拡大する。そうして表示されたドキュメントグループの概略を図14に示す。まとめ資料1(1302)には実験データ1(1401)、実験データ2(1402)が関連付けられており、所望していた確認すべき項目に関する詳細な実験データが容易に得られる。このようにして管理者Dは矢印1403の如く、下流の図面C中の確認すべき項目を規定した根拠のドキュメントとその元となった実験データを容易に得ることが出来る。これらのドキュメント探索時に、ドキュメントに対するコメントが有用なのは言うまでもない。
【0025】
以上の様な、ドキュメントの関連付け情報に基づく、ドキュメントの探索は、バックサイドでは個人ホルダ内でのドキュメントの関連付けと、フロントサイドでは、公開されたドキュメント間の関連付けがそれぞれ行わなければならない。本システムは前述したようにそれらの関連付けを行う好適な機能を有しており、本システムを介してそれらの関連付けや属性付与を行うことで容易に実現できる。
【0026】
また本発明は次に述べる様な活用の仕方も出来る。
【0027】
優れたエンジニアの異動によって、当該業務のノウハウが散逸し、品質不良などの問題が発生することがしばしばある。このようなとき、ドキュメント間の関連付けが登録されていたならば、図面から根拠となる事実が記載された報告書、実験データが探し出せる。
【0028】
しかし、このような関連付けの登録作業が前任者によってされていない場合は、後任者は引き継いだドキュメントを読み下しながら、前任者の技術、業務遂行上のノウハウ等を修得しなければならない。こうした場合、後任者自らが関連付けを行うことが有効である。
【0029】
後任者は引き継いだドキュメントを読み下しながら、本発明を用いて関連付けを記述し、ドキュメントグループを形成する。ここで図面と図面の間のリンク関係(図1の103に相当するリンク)を削除してしまえば、図面を作成するまでの業務の流れが可視化出来る。この可視化方式をレイヤ化と呼ぶ。レイヤ化は前述した図面と言った公開の属性を有するドキュメント間のリンクを削除することで行う、公開属性レベルでのレイヤ化、個人まとめ資料を始点とし図面を終点とするリンクを削除することで行う資料作成レベルでのレイヤ化等がある。
【0030】
これらレイヤ化されたドキュメントグループを個々に見ることによって、複数のドキュメントを参照しているファンイン形のドキュメント(図15(a))、また複数のドキュメントから参照されているファンアウト形のドキュメント(図15(b))、それらの両方の形を取るイン・アウト形のドキュメント(図15(c))がある。図15はそれぞれの例を示すものであって、注目するドキュメントにリンクされているドキュメントの数等は、制限を与えるものではない。本発明に、各ドキュメントが始点として参照されている数、終点として参照されている数を計数するリンク計数機能を設ければ、ファンイン、ファンアウト形のドキュメントを自動的に検出することが出来る。リンク計数機能を実現するフローを図16に示す。大きく、注目するドキュメントを指定するステップ(ステップ1601)、当該ドキュメントが始点となっているリンクを計数するステップ(ステップ1602)、当該ドキュメントが終点となっているリンクを計数するステップ(ステップ1603)、それぞれの計数値を出力するステップからなる(ステップ1604)。始点として複数の参照が有るドキュメントがファンアウト、終点として複数の参照があるものがファンインである。ファンイン形のドキュメントはそれまでの纏めを、ファンアウト形のドキュメントは仕事の割り振り等が記載されていることが多く、一連のドキュメントの内容を理解する鍵となることが多い。したがって、これらのドキュメントを中心に内容を読み下すことで、前任者の業務ノウハウを早く身につけることが出来る。
【0031】
また、公開資料の属性を有するドキュメント迄リンクがたどれないドキュメントも多数存在することが多い。この場合、個人的な纏めといった属性を有するドキュメントまでたどれるもの、個人的なデータで終わってしまっているもの、といった整理が有効である。個人的なデータで終わっているものは、後任者の目で見て直接の関連が見いだせなくとも、例えば共通の製品名、部品名といったキーワードでグループ化をしておくと、事後の再利用の際、有効であろう。
【0032】
また、何処からも参照されていないドキュメント(開始ドキュメント)に注目するのも意味がある。これは前任者の発想、業務を遂行する前提が記述されていることが多いからである。これも、注目しているドキュメントグループ内のドキュメントに対して逐一リンク計数機能を適用し、終点としてのリンクがないドキュメントを探せば容易に見いだせる。また、同一の図面や報告書に至る開始ドキュメントを全てリストアップすることで、前任者が一つの結論を出す際に事前に検討していた項目を網羅できるので、不良の再発防止などには極めて有効である。これは、注目するドキュメントに対して、当該ドキュメントの参照を意味するリンクを切断し、レイヤ化した後、リンク計数機能により、開始ドキュメントを抽出することで容易に実現できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、ドキュメントに、公開、個人纏め資料、データといった属性を付与し、ドキュメント間の関連付け情報を管理することで、ドキュメントのグループ化とドキュメントグループ内でのドキュメント探索を容易にするものである。これによって、従来、困難であった、図面と知った正式なドキュメントが作成された過程の情報共有、特に下流の図面に記載されている仕様に関する根拠を上流の図面や上流の図面を作成する際に準備したまとめ資料や実験データを探索するのが容易になる。これにより、単なる結果の共有化だけでなく、技術形成や経験蓄積の過程の共有化が図られ、技術、経験の伝承が容易に、かつ深い理解レベルで行うことができる様になり、類似の不良の発生を防止したり、既に検討したことを再度やり直すといった二重開発を防止することで、エンジニアリング業務の効率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本システムによって複数のユーザがドキュメント作成の過程まで含めて情報共有をしていることを示す。
【図2】本システムの基本的な構成と運用を示す。
【図3】データに付与する識別子(ID)の構造を示す。
【図4】ドキュメントに付与する様々な情報を示す。
【図5】リンクに付与する様々な情報を示す。
【図6】コメントに付与する様々な情報を示す。
【図7】ドキュメントグループに付与する様々な情報を示す。
【図8】本システムの基本操作画面を示す。
【図9】本システムの検索ウインドウを示す。
【図10】ドキュメントグループリストの形式を示す。
【図11】表示範囲指定ツールの形式を示す。
【図12】公開の属性を持つドキュメントの表示例。
【図13】公開と個人まとめ資料の属性を持つドキュメントの表示例。
【図14】公開と個人まとめ資料とデータの属性を持つドキュメントの表示例。
【図15】ファンイン、ファンアウト、イン・アウト方のドキュメント。
【図16】リンク計数機能の処理の流れ。
【符号の説明】
201…ドキュメントDB、202…関連付けDB、802…関連表示エリア、804…ドキュメントオブジェクト、805…リンクオブジェクト、806…コメントオブジェクト、825…表示範囲指定ツール、1101…登録者選択メニュー、1102…属性選択メニュー。

Claims (5)

  1. ドキュメントにその属性情報を付与する機能と、ドキュメント間の関連付け情報を付与する機能と、該関連付け情報によってドキュメントをグループ化する機能と、ドキュメントグループを検索する機能と、該グループ化されたドキュメントの関連付け情報を可視化する機能と、ドキュメントに付与された該属性情報を可視化する機能とを有するドキュメント管理システムにおいて、該検索されたドキュメントグループ内でドキュメント間の関連付け情報を表示する際に、ユーザによって指定されたドキュメントの属性に基づいて表示内容の制約を行う機能を有する知的ドキュメント検索システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、属性が公開、個人ドキュメント、データという形で特徴付けられている知的ドキュメント検索システム。
  3. 請求項1記載のシステムにおいて、表示内容の制約をかける際、表示するドキュメントの選択は属性を累積する形で行うことを特徴とする知的ドキュメント検索システム。
  4. 請求項3記載のシステムにおいて、属性の累積は公開、公開と個人ドキュメント、公開と個人ドキュメントとデータという形で行うことを特徴とする知的ドキュメント検索システム。
  5. 請求項1において、ドキュメントに対するコメントを付与し、ドキュメント間の関連付け情報とともに該コメントも可視化する機能を有することを特徴とする知的ドキュメント検索システム。
JP2003123136A 2003-04-28 2003-04-28 知的ドキュメント検索システム Pending JP2004326637A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011210210A (ja) * 2010-03-31 2011-10-20 Japan Research Institute Ltd 開発支援装置

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