JP2004325748A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像をより見やすくなるように、周囲の明るさに応じて電気光学素子の輝度を調節することができる電気光学装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】制御回路25は、メモリ回路24に記憶された画像データから、データ線駆動信号及び走査線駆動信号を生成し、これらをデータ線駆動回路23及び走査線駆動回路に供給する。データ線駆動回路23は、受光素子の受光量に応じてLレベル又はHレベルの検出信号SKが光量検出回路27から供給されると、これに応じて内蔵されたD/Aコンバータに供給する基準電圧を変更してそのアナログ変換量を切り替える。すなわちデータ線駆動回路23は、光量検出回路27の出力に応じてデータ信号のレベルを一応に上昇又は下降する。表示パネル部21を構成する有機EL素子は、これを駆動する画像回路に供給されるデータ信号に応じた輝度で発光する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置及び電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)など、ディスプレイを備えた情報端末機器が普及してきている。これらに用いられるディスプレイとして、画素に有機EL(Electroluminescence )素子を用いたものが最近、注目されてきている。これは、有機EL素子が自発光素子であるため、バックライトが不要であって消費電力が低減でき、視野角やコントラスト比などが高いという理由による(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−323867号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような利点を有した有機EL素子を用いたディスプレイであっても、他のディスプレイと同様に、明るい場所から暗い場所に移動した場合や暗い場所から明るい場所に移動した場合には、外周の光量の変化により画面が見難いものとなっていた。
【0005】
そこで、上記特許文献1には、有機エレクトロルミネッセンス素子又は反射型液晶素子の2種類の電気光学素子を有し、外光の光量に応じて発光させる電気光学素子を変更させる技術が開示されている。しかしながら、この場合には、部品点数が多く、小型化には向かなかった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされ、画像をより見やすくなるように、周囲の明るさに応じて電気光学素子の輝度を調節することができる電気光学装置及び電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流量に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、外光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記駆動電流量を調節する調節部とを備える。
【0008】
これによれば、外光の光量を検出する光量検出部からの出力に基づいて駆動電流量が調節される。電気光学素子は、駆動電流量に応じた明るさで発光するため、外光の光量、すなわち周囲の明るさに応じて電気光学素子の明るさが自動的に調節することになり、画像をより見やすくすることができる。
【0009】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子を、画素回路に供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、前記データ信号をデジタルデータからデジタル−アナログ変換することにより生成するDAコンバータと、前記データ信号を前記画素回路に供給するドライバと、外光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記DAコンバータの基準電位を調節する調節部とを備える。
【0010】
これによれば、外光の光量を検出する光量検出部からの出力に基づいて、ドライバのDAコンバータの基準電位が調節される。ドライバは、デジタルからアナログのデータ信号に変換し、そのデータ信号を画素回路に供給して電気光学素子を発光させている。このため、周囲の明るさに応じてDAコンバータの基準電位が調節されることにより、すなわちデジタルからアナログのデータ信号に変換されるときに電気光学素子の明るさが自動的に調節されることになり、画像をより見やすくすることができる。
【0011】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子を、画素回路に供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、前記データ信号の基となる駆動信号が入力され、前記データ信号を前記画素回路に供給するドライバと、外光の光量を検出する光量検出部と、前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記駆動信号を調節する調節部とを備える。
【0012】
これによれば、外光の光量を検出する光量検出部からの出力に基づいて画素回路に供給されるデータ信号が調節される。電気光学素子は画素回路に供給されるデータ信号に応じた明るさで発光されるため、周囲の明るさに応じて電気光学素子の明るさが自動的に調節される。このため、画像をより見やすくすることができる。
【0013】
この電気光学装置において、動画を構成する連続した画像データが一時的に記憶されるメモリ回路と、前記メモリ回路に画像データを記憶させながら、このメモリ回路に記憶された画像データに基づいて逐次、前記駆動信号を生成して出力する制御回路とを備えた。
【0014】
これによれば、制御回路は、受信した連続した画像データをメモリ回路に記憶させながら、この記憶した動画を再生するため、多大な負荷がかかる。ドライバには、制御回路から出力された駆動信号が調節部において光量検出結果に基づいて調節されて供給される。ドライバは、駆動信号に基づいてデータ信号を生成する。電気光学素子はドライバで生成されるデータ信号に応じた明るさで発光されるため、周囲の明るさに応じて電気光学素子の明るさが自動的に調節される。このため、画像をより見やすくすることができる。
【0015】
また、光量検出結果に基づいて、負荷がかかる制御回路とは異なる調節部により駆動信号が調節される。このため、制御回路の負荷をより多くすることがないので、素早く電子光学素子の輝度を調節することができる。
【0016】
本発明における電気光学装置は、前記光量検出部は、検出した外光の前記光量が所定の閾値を通過したときに出力を変更する。
これによれば、所定の閾値を通過したか否かにより周囲の明るさに応じて素早く電気光学素子の輝度調節を行うことができるので、周囲の明るさに応じて表示部の輝度調節を素早く行うことができ、より見やすい表示部を有した電子機器とすることができる。
【0017】
この電気光学装置において、前記光量検出部は、所定の閾値が複数設定されている。
これによれば、受光量検出回路の出力が変更される所定の閾値を複数設けることにより、電気光学素子の輝度調節を細かく行うことができる。従って、周囲の明るさに応じて、電気光学素子の輝度調節を細かく行って、より見やすい表示部を有した電子機器とすることができる。
【0018】
この電気光学装置において、前記光量検出部の閾値を可変とする設定変更回路を備えた。
これによれば、ユーザ自身の明るさの感じ方に応じて適宜閾値を変更することができるので、そのユーザに適した輝度、すなわちユーザがより見やすいと感じる輝度に調節することができる。
【0019】
この電気光学装置において、前記光量検出部の前記閾値は、明るくなったとき及び暗くなったときに変更される。
これによれば、画像を実際に見る目は、明るくなるときと暗くなる場合とでは、明るさの感じ具合が異なるので、実際の目の感じ具合に応じて表示部の電気光学素子の明るさ調節を行うことができる。このため、より見やすい画像を表示部に表示することができる。
【0020】
この電気光学装置において、前記光量検出部は、所定時間毎に外光の前記光量をサンプリングし、このサンプリングにより検出された前記光量に基づいて出力を行う。
【0021】
これによれば、所定時間毎にサンプリングされた外光の光量に基づいて光量検出部の出力が変更される。光量検出部の出力が変更されると、電子光学素子の輝度を調節するためのデータ信号が調節される。このため、一定周期毎に外光の光量の変化に応じて適宜電子光学素子の輝度が調節されるので、一定周期毎に外光の光量に応じた画面の輝度の調節ができ、より見やすくすることができる。
【0022】
この電気光学装置において、前記調節部は、前記光量検出結果が閾値を通過して変化したとき、前記閾値を通過した後の状態が所定時間まで継続していたときに調節を行う。
【0023】
これによれば、外光の光量が閾値を通過して変化したときに、その閾値を通過した後の状態が所定時間まで継続していたときに光量検出部の出力が変更される。このため、外光が短時間で繰り返し変化しても、画面のちらつきを抑えることができ、画面をより見やすくすることができる。
【0024】
この電気光学装置において、前記調節部は、前記光量検出結果が低下して所定の閾値を通過したときには、それに応じた出力に直ちに調節するとともに、前記光量検出結果が上昇して所定の閾値を通過したときには前記閾値を通過した後の状態が所定時間まで継続していたときにのみ、それに応じた出力にする。
【0025】
これによれば、調節部は、光量検出結果が低下して閾値を通過したときには、それに応じた出力に直ちに調整する。また、調整部は、光量検出結果が上昇して閾値を通過したときには、閾値を通過した変化後の状態が所定時間まで継続していたときにのみ、それに応じた出力に調整する。このため、例えば周囲が暗いときに強い光が短時間に照射されたときには、ちらつきを抑えることができる一方、短時間で外光が弱い光になった場合には、その光に追従して電気光学素子の輝度が調節されるため、より見やすくなる。
【0026】
本発明における電子機器は、上記電気光学装置を実装した。
これによれば、外光の光量、すなわち周囲の明るさに応じて電気光学素子の明るさが自動的に調節されるので、画像をより見やすくすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した電子機器としての携帯電話10の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0028】
図1に示すように、携帯電話10は、複数の操作ボタン11、受話部12、送話部13及びアンテナ14を備えている。操作ボタン11は、ユーザにより番号や文字などを入力されたり処理を選択されたりする操作部である。また、受話部12は、アンテナ14を介して通話相手からの音声信号を出力するスピーカ部分である。更に、送話部13は、アンテナ14を介して通話相手へ送信する音声信号を入力するマイク部分である。
【0029】
更に、携帯電話10は、表示部15と、この表示部15の近傍に設けられた受光素子16とを備えている。受光素子16は、例えばフォトトランジスタなどでなり、受光量に応じた電流を出力する。表示部15は、電気光学装置としての有機ELディスプレイの一部であって、画像データに基づいて画像を表示する。
【0030】
次に、この携帯電話10に実装された有機ELディスプレイの電気的構成について説明する。
携帯電話10は、図2に示すように、表示パネル部21、走査線駆動回路22、ドライバ又は調節部としてのデータ線駆動回路23、メモリ回路24、制御回路25、受信回路26及び光量検出部としての光量検出回路27を備えている。そして、本実施形態では、表示パネル部21、走査線駆動回路22、データ線駆動回路23、メモリ回路24、制御回路25及び光量検出回路27で電気光学装置としての有機ELディスプレイを構成している。
【0031】
表示パネル部21は、前記表示部15を構成している。同表示パネル部21は、図3に示すように、列方向に従って延びるM本のデータ線Xm(m=1〜M;mは整数)と、行方向に向かって延びるN本の走査線Yn(n=1〜N;nは整数)と、これら交差部に対応する位置に配設された画素回路30とを有している。すなわち、各画素回路30は、その列方向に従って延びるデータ線Xmと、行方向に従って延びる走査線Ynとにそれぞれ接続されることによりマトリクス状に配設されている。この画素回路30は、有機EL素子31を有している。有機EL素子31は、駆動電流が供給されることによって発光する電気光学素子である。この有機EL素子31には駆動電圧が印加されている。尚、画素回路30内に形成されるトランジスタは、通常は薄膜トランジスタ(TFT)で構成している。
【0032】
走査線駆動回路22は、制御回路25から出力される走査線駆動信号に基づいて、表示パネル部21に配置された複数の走査線Ynのうち、1本の走査線を順次選択し、その選択された走査線に走査信号を順次出力する。
【0033】
データ線駆動回路23は、データ線駆動信号に基づいて、各データ線X1〜Xmのそれぞれに接続し、これらデータ線X1〜Xmを独立に駆動するための単一ライン駆動回路23aをM個備えている。各単一ライン駆動回路23aは、デジタルデータをアナログのデータ信号に変換する図示しないDAコンバータを内蔵している。すなわち、各単一ライン駆動回路23aは、デジタル値であるデータ線駆動信号をアナログ値であるデータ信号にアナログ変換する。各単一ライン駆動回路23aは、そのデータ信号をそれぞれ対応するデータ線X1〜Xmを介して前記走査線駆動回路22にて選択されている画素回路30に供給する。従って、画素回路30は、このデータ信号に応じて同画素回路30の内部状態が設定されると、これに応じて有機EL素子31に流れる電流値が制御される。
【0034】
メモリ回路24は、受信回路26から供給される画像データを記憶する。
制御回路25は、前記表示パネル部21及び各回路22〜24を統括制御する。制御回路25は、表示パネル部21の表示状態を表す前記メモリ回路24に記憶した画像データを、各有機EL素子31の発光の階調を表すマトリクスデータに変換する。マトリクスデータは、1行分の画素回路群を選択するために前記走査信号を出力する走査線を指定するための前記走査線駆動信号と、選択された画素回路群の有機EL素子31の輝度を設定するためのデジタル値である前記データ線駆動信号とを含む。そして、走査線駆動信号は、走査線駆動回路22に供給される。また、データ線駆動信号は、データ線駆動回路23に供給される。
【0035】
受信回路26は、前記アンテナ14を介して受信した信号から画像データを抽出し、その抽出した画像データを制御回路25を介してメモリ回路24に記憶させる。
【0036】
光量検出回路27は、前記受光素子16に接続されて、受光素子16の受光量に応じて生成される電流値Iが供給される。そして、光量検出回路27は、受光素子16からの電流値Iが予め定めた閾値電流値Ithを超えた場合には高電位(Hレベル)の検出信号SKを、閾値電流値Ith以下の場合には低電位(Lレベル)の検出信号SKを前記データ線駆動回路23に出力する。
【0037】
前記データ線駆動回路23の各単一ライン駆動回路23aは、データ線駆動信号をD/Aコンバータにてアナログ変換してデータ信号を生成する場合、検出信号SKに基づいて変更するようになっている。詳述すると、検出信号SKがLレベルのとき、単一ライン駆動回路23aは、供給されたデータ線駆動信号をD/Aコンバータにてそのままアナログ変換してデータ信号を生成する。これに対して、検出信号SKがHレベルのとき、単一ライン駆動回路23aは、データ線駆動信号をD/Aコンバータにてアナログ変換する際に予め定めた値だけ一様に上げたデータ信号を生成する。
【0038】
従って、検出信号SKがHレベルのときには、Lレベルに比べて、同じデジタル値のデータ線駆動信号に対するデータ信号は大きな値になる。データ信号のレベルが大きくなった分、画素回路30は有機EL素子31に供給する駆動電流を増加させる。この結果、有機EL素子31は輝度を増すことになる。なお、本実施形態では、D/Aコンバータに供給する基準電圧を、検出信号SKがHレベルのときに変更することによって、すなわちアナログ変換量を切り替えることによりD/Aコンバータから出力されるデータ信号を一様に上げるようにしている。
【0039】
つまり、携帯電話10の表示部15に表示される画像が、周囲が明る過ぎて見づらくなる状態(検出信号SKのHレベル)では、各画素回路30の有機EL素子31の輝度が上昇するため、見づらさは解消されることになる。反対に、周囲が暗くなった状態(検出信号SKのLレベル)では、各画素回路30の有機EL素子31の輝度はデータ線駆動信号に基づくデータ信号に戻るため、逆に表示部15に表示される画像が明るすぎて見づらくなったりすることはなく、消電力化も図ることもできる。
【0040】
次に、本実施形態における携帯電話10にて動画を表示部15に表示するときの作用について、図4を参照しながら具体的に説明する。
携帯電話10の電源が投入されている間は、受光素子16は受けた光に応じた電流値Iを常に光量検出回路27に供給し、光量検出回路27は電流値Iに基づいて検出信号SKをデータ線駆動回路23に出力している。この状態からユーザが携帯電話10に動画の画像を表示すべく操作ボタン11を操作して、アンテナ14を介して図示しない基地局から動画の画像データを受信回路26にて受信する。受信した動画の画像データは、受信回路26において抽出されて、制御回路25を介してメモリ回路24に記憶される。
【0041】
その後、メモリ回路24に所定量の動画データが記憶されると、制御回路25は、受信回路26で順次受信する画像データをメモリ回路24に記憶しながら、メモリ回路24に記憶されていた動画データを再生し始める。すなわち、制御回路25は、画像データからデータ線駆動信号と走査線駆動信号を生成し、生成したデータ線駆動信号をデータ線駆動回路23に、走査線駆動信号を走査線駆動回路22にそれぞれ供給する。
【0042】
走査線駆動回路22は、走査線駆動信号に基づいて走査線Y1〜Ynを順次選択されると、データ線駆動回路23は、その選択された走査線上の画素回路30に対して、データ線駆動信号に基づくデータ信号を各データ線X1〜Xmを介して供給する。このとき、データ線駆動回路23は、データ線駆動信号に対するデータ信号を、光量検出回路27からの検出信号SKに基づいてアナログ変換する。そして、画素回路30は供給されたデータ信号に対応した輝度で有機EL素子31を発光させる。これにより、表示部15には画像が表示され、動画が順次再生される。
【0043】
図4に示す時刻t1よりも以前においては、光量検出回路27は、受光素子16から供給された電流値Iが閾値電流値Ithより小さい値となっている。このとき、光量検出回路27は、Lレベルの検出信号SKをデータ線駆動回路23に供給する。データ線駆動回路23は、Lレベルの検出信号SKに基づいて、データ線駆動信号をそのままアナログ変換する。すなわち、データ線駆動回路23は、アナログ変換によってデータ信号を予め定めた値に上げることなく生成し、この生成したデータ信号を各画素回路30に供給する。
【0044】
今、図4に示す時刻t1において周囲が明るくなって、光量検出回路27は、受光素子16から供給された電流値Iが閾値電流値Ithを超えると、Hレベルの検出信号SKをデータ線駆動回路23に供給する。データ線駆動回路23は、Hレベルの検出信号SKに基づいてアナログ変換することにより、予め定めた値だけ一様に上がったデータ信号を各画素回路30に供給する。その結果、各画素回路30の有機EL素子31の輝度が一様に上昇する。従って、周囲が明る過ぎて画像が見づらくなることが解消されることになる。
【0045】
次に、時刻t2において周囲が暗くなって、光量検出回路27は、受光素子16から供給された電流値Iが閾値電流値Ith以下になったと判断すると、Lレベルの検出信号SKをデータ線駆動回路23に出力する。データ線駆動回路23は、Hレベルの検出信号SKに基づいて一様にレベルを上げていたデータ信号を下げるべく、データ線駆動信号をそのままアナログ変換したデータ信号を各画素回路30に供給する。その結果、各画素回路30の有機EL素子31の輝度が一様に下がりデータ線駆動信号に基づく輝度となる。従って、周囲が暗くなり、反対に画像が明る過ぎて画像が見づらくなることが解消されることになる。
【0046】
従って、本実施形態の携帯電話10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、周囲が明るくなると、データ線駆動回路23は、光量検出回路27から供給されたHレベルの検出信号SKに基づいて、データ線駆動信号に対するデータ信号を一様に上げて、各画素回路30の有機EL素子31の輝度を一様に上昇させる。これにより、周囲が明る過ぎて画像が見づらくなることが解消される。また、周囲が暗くなると、データ線駆動回路23は、Lレベルの検出信号SKに基づいて、各画素回路30の有機EL素子31の輝度を一様に下げる。これにより、周囲が暗くなり、画像が明る過ぎて見づらくなることが解消される。従って、周囲の明るさが変化しても、画像が見づらくなることを極力防ぐことができる。
【0047】
(2)本実施形態では、表示部15を構成する表示パネル部21に表示する画像が動画であるため、制御回路25は、その画像をアンテナ14及び受信回路26を介して受信してメモリ回路24に一時的に記憶しながら再生する。すなわち、制御回路25には、動画再生のために多大な負荷が加わる。しかしながら、多大な負荷が加わっている制御回路25を介さずに、データ線駆動回路23が光量検出回路27からの検出信号SKによって輝度調節を行うので、素早く輝度を調節することができる。
【0048】
(変更例)
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、検出信号SKに基づいてD/Aコンバータに供給する基準電圧を変更して、データ線駆動信号からアナログ変換してデータ信号を生成した。これを、データ線駆動回路23内において、検出信号SKに基づいてデータ線駆動信号のデジタル値を変更してからD/Aコンバータに供給してデータ信号を生成することによりデータ信号の大きさを調節してもよい。
【0049】
○上記実施形態において、光量検出回路27の検出信号SKをデータ線駆動回路23に供給する代わりに、図5に示すように制御回路25に供給すること。この場合、制御回路25は、検出信号SKに基づいて本来出力するデータ線駆動信号のデジタル値を変更してデータ線駆動回路23に出力するようにしてもよい。
【0050】
また、制御回路25は、検出信号SKに基づいて、データ線駆動回路23に対して前記D/Aコンバータに供給する基準電圧を変更させたり、データ線駆動回路23においてデータ線駆動信号のデジタル値を変更させるための制御信号を出力させたりしてもよい。
【0051】
更に、図示はしていないが、制御回路25は、前記各画素回路30の有機EL素子31に供給する駆動電圧を、検出信号SKに基づいて変更させる制御信号を生成し駆動電圧供給回路に出力してもよい。
【0052】
○上記実施形態では、検出信号SKが変化すると、直ちにデータ線駆動信号に対するデータ信号のアナログ変換量を切り替えるようにした。これを、例えば、検出信号SKが変化し、かつその変化した状態が所定時間継続したときにアナログ変換量を切り替えるようにしてもよい。これによれば、外光が短時間で変化する場合、画面のちらつきを抑えることができる。
【0053】
また、検出信号SKがHレベルからLレベルに低下したときには直ちにアナログ変化量を切り替え、検出信号SKがLレベルからHレベルに上昇し、その変化したHレベルの状態が所定時間継続したときにアナログ変換量を切り替えるようにしてもよい。この場合には、一時的に強い光を検出された場合には画面のちらつきが抑えられる一方、一時的に弱い光になった場合には直ちにその光量に応じた輝度になるため、より見やすくなる。
【0054】
○上記実施形態において、一定時間毎に光量検出回路27が輝度を検出するようにすること。
○上記実施形態において、光量検出回路27の検出信号SKを変更する閾値電流値Ithを変更する設定変更回路を設けること。これにより、ユーザ自身の明るさの感じ方に応じて適宜閾値を変更することができるので、そのユーザに適した輝度、すなわちユーザがより見やすいと感じる輝度に調節することができる。
【0055】
○上記実施形態において、光量検出回路27の検出信号SKをLレベル又はHレベルだけでなく、複数段階の検出信号SKとして、データ線駆動回路23に出力すること。この場合には、素早く輝度を調節することができるだけでなく、より細かな幅で輝度を調節することができるので、そのときの周囲の明るさに応じて、より最適な輝度に調節することができる。
【0056】
○上記実施形態において、光量検出回路27の出力が、HレベルからLレベルに変更される閾値と、LレベルからHレベルに変更される閾値とを異なるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電気光学装置を備えた携帯電話の概略全体図。
【図2】図1に使用されている電気光学装置の概略構成図。
【図3】図2の表示パネル部の内部構成を示すブロック回路図。
【図4】時間経過による素子及び回路の出力を示す図。
【図5】第1変更例による電気光学装置の概略構成図。
【符号の説明】
SK…検出信号、23…ドライバ又は調節部としてのデータ線駆動回路、24…メモリ回路、25…制御回路、27…光量検出部としての光量検出回路。

Claims (12)

  1. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流量に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、
    外光の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記駆動電流量を調節する調節部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子を、画素回路に供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、
    前記データ信号をデジタルデータからデジタル−アナログ変換することにより生成するDAコンバータと、
    前記データ信号を前記画素回路に供給するドライバと、
    外光の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記DAコンバータの基準電位を調節する調節部と
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  3. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子を、画素回路に供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、
    前記データ信号の基となる駆動信号が入力され、前記データ信号を前記画素回路に供給するドライバと、
    外光の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部で得られた光量検出結果に基づき前記駆動信号を調節する調節部と
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項3に記載の電気光学装置において、
    動画を構成する連続した画像データが一時的に記憶されるメモリ回路と、
    前記メモリ回路に画像データを記憶させながら、このメモリ回路に記憶された画像データに基づいて逐次、前記駆動信号を生成して出力する制御回路とを備えた
    ことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記光量検出部は、検出した外光の前記光量が所定の閾値を通過したときに出力を変更することを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項5に記載の電気光学装置において、
    前記光量検出部は、所定の閾値が複数設定されていることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項5又は6に記載の電気光学装置において、
    前記光量検出部の閾値を可変とする設定変更回路を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記光量検出部の前記閾値は、明るくなったとき及び暗くなったときに変更されることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記光量検出部は、所定時間毎に外光の前記光量をサンプリングし、このサンプリングにより検出された前記光量に基づいて出力を行うことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記調節部は、前記光量検出結果が閾値を通過して変化したとき、前記閾値を通過した後の状態が所定時間まで継続していたときに調節を行うことを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
    前記調節部は、前記光量検出結果が低下して所定の閾値を通過したときには、それに応じた出力に直ちに調節するとともに、前記光量検出結果が上昇して所定の閾値を通過したときには前記閾値を通過した後の状態が所定時間まで継続していたときにのみ、それに応じた出力にすることを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
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