JP2004324362A

JP2004324362A - Tensional device for reinforcing tendon for concrete member or steel member

Info

Publication number: JP2004324362A
Application number: JP2003124037A
Authority: JP
Inventors: Terumitsu Takahashi; 輝光高橋; Akira Kobayashi; 朗小林
Original assignee: Nippon Steel Composite Co Ltd; DPS Bridge Works Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd; DPS Bridge Works Co Ltd
Priority date: 2003-04-28
Filing date: 2003-04-28
Publication date: 2004-11-18
Anticipated expiration: 2023-04-28
Also published as: JP4225826B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a tensional device suitable for a tendon arranged along a concrete member or a steel member, dispensing with use of a reaction frame with a large mass, improving workability and safety at the time of attachment/detachment of a reactive receive member, enabling displacement tension, and avoiding loss of tensional force caused by a friction force. <P>SOLUTION: The tensional device 1 is constituted of a fixing device 2 fixed to a concrete member 6 or a steel member, an anchorage bar material 3, piercing a fixed tool 8 and the fixing device 2 integrally unified at the end of the tendon 7 in the direction of the tendon 7 and connected to the fixing tool 8, a jack fixing device 2, a jack fixing block 4 detachably fixed to the fixing device 2, a jack 5 introducing a tension into the fixing tool 8 in the extension introduction direction to the tendon 7 while engaging the jack fixing block 4 to the tendeon 7 side and getting a reaction by the jack fixing block 4. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はコンクリート部材又は鋼部材にプレストレスを導入してこれを補強するために使用される緊張材の緊張装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
例えば既存の橋桁や床版、あるいは建物の梁等のコンクリート部材を引張力に対して補強する方法にはシート状に連続する連続繊維シートをコンクリート部材の表面に接着する方法（特許文献１参照）、鉄筋等の鋼材をコンクリート部材に添わせて配置すると共に、コンクリートやモルタル等を増打ちし、コンクリートやモルタル等の中に埋設する方法等がある。
【０００３】
いずれの方法も補強材をコンクリート部材の表面に付着させているだけであることから、コンクリート部材中に単に補強材を埋設した場合と同等であるため、補強材に引張力を負担させるに過ぎず、コンクリート部材の終局耐力の向上は望めない上、補強材はコンクリート部材自体の剛性にはあまり寄与しないため、コンクリート部材の剛性向上と、ひび割れの抑制効果も期待できない。
【０００４】
またコンクリート等を増打ちすることで、既存のコンクリート部材のコンクリートとの間の付着が十分でない場合があり、補強材との一体性が確保されていないことがあるため、後打ちのコンクリートやモルタルが補強材の剥離に引きずられて剥離する可能性がある。
【０００５】
これに対し、コンクリート部材の断面外に緊張材を配置して緊張する外ケーブル工法やＦＲＰシートをコンクリート部材に接着して緊張する方法によれば、コンクリート等の増打ちがないため、剥離の問題は生じず、ひび割れ発生後の閉合効果が期待できる他、導入する緊張力の調整によりコンクリート部材断面における応力状態を意図的に改変できる利点がある。ＦＲＰシートを用いる方法では既存のコンクリート部材の原形を損なわずに済む利点もある。
【０００６】
そこで、出願人らはＦＲＰシート等を用いる方法と同様のプレストレス導入効果を発揮しながら、剥離の問題を解決する緊張材を提案しているが（特許文献２参照）、この緊張材はコンクリート部材の断面外に、その下面に添って配置されることで、緊張材に張力を導入するにはコンクリート部材の端面に固定される緊張装置（特許文献３参照）を使用することができないため、出願人らは併せてコンクリート部材に添って配置される緊張材に適した緊張装置を提案している（特願２００２−１３８７０７）。
【０００７】
この緊張装置は図１２に示すようにコンクリート部材６に固定される固定装置２と、緊張材７の緊張方向を向いて固定装置２に接続されると共に、緊張材７端部の定着具８に挿通する定着用棒材３と、固定装置２に固定される反力フレームＡと、定着用棒材３が挿通した定着具８と反力フレームＡに係止し、反力フレームＡに反力を取りながら定着具８を緊張材７への張力導入方向へ移動させ、緊張材７に張力を導入するジャッキＢから構成される。
【０００８】
【特許文献１】
特開平９−３７４５号公報
【特許文献２】
特開２００２−９７７４６号公報
【特許文献３】
特開平１１−７９７００号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンクリート部材に固定された固定装置に片持ち梁式に接続された定着用棒材にジャッキを支持させ、ジャッキの反力を固定装置の緊張材側に接続された反力フレームで受け、その反力を固定装置に伝達する形式であることから、反力フレームにジャッキ全体が納まる大きさの収納部を形成する必要があるため、反力フレーム自体の質量が大きくなり、反力フレームの着脱時の作業性と安全性が低下し、緊張作業の能率にも影響がある。
【００１０】
またジャッキは反力フレームの収納部内に納まった状態で緊張力を発生するため、ジャッキのストロークが反力フレームの収納部の内法に制限され、大きなストロークを確保することができない。このため、緊張材に一定の張力を与えた後、ジャッキを定着用棒材に支持させたまま、引き続いて緊張材に張力を与える盛り替え緊張を行うことができない。
【００１１】
更にジャッキが固定装置に片持ち梁式に接続された定着用棒材に支持されることで、ジャッキの自重により定着用棒材が撓む可能性があり、撓みが生じたときには定着用棒材が挿通しているジャッキの係止部と定着用棒材との間に、ジャッキによる定着具の押出し時に摩擦力が発生し、ジャッキの緊張力が損失するため、緊張材に十分な張力を与えることができず、緊張材の伸び量が減少する事態が生ずる。
【００１２】
この発明は図１２に示す緊張装置の難点を克服し、ジャッキの反力を受ける部材の着脱時の作業性と安全性を向上させ、盛り替え緊張を可能にすると共に、摩擦力の発生による緊張力の損失を回避する緊張装置を提案するものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
図１２に示す緊張装置ではジャッキが緊張力を発生するときの反力は反力フレームから、反力フレームが固定されている固定装置を通じてコンクリート部材に伝達される。
【００１４】
ここで、ジャッキの反力を直接的に固定装置に伝達することにすれば、反力フレームを不要にできることから、本発明では反力フレームに代わるジャッキ固定ブロックを固定装置に着脱自在に固定し、ジャッキの反力をジャッキ固定ブロックで受けることにより、質量の大きい反力フレームの使用を不要にし、反力受け部材であるジャッキ固定ブロック着脱時の作業性と安全性を向上させ、盛り替え緊張を可能にすると共に、摩擦力の発生による緊張力の損失を回避する。
【００１５】
緊張装置はコンクリート部材又は鋼部材に固定される固定装置と、緊張材の緊張方向を向いて緊張材端部に一体化している定着具と固定装置を挿通し、定着具に接続される定着用棒材と、固定装置に着脱自在に固定されるジャッキ固定ブロックと、ジャッキ固定ブロックに緊張材側へ係止し、ジャッキ固定ブロックで反力を取りながら定着具を緊張材への張力導入の向きへ移動させ、緊張材に張力を導入するジャッキから構成される。
【００１６】
図１２のようにジャッキの反力を固定装置の緊張材側で受け、その反力を固定装置に伝達する場合には反力フレームの収納部にジャッキ全体が納まった上で、ジャッキが伸縮可能な大きさを与える必要があることから、必然的に反力フレームがジャッキ本体より大きくなり、反力フレームの質量も大きくなるが、本発明のようにジャッキの反力を受けるジャッキ固定ブロックが固定装置に固定されることで、ジャッキ固定ブロックにジャッキ全体が納まる大きさを与える必要がなくなるため、ジャッキ固定ブロックを反力フレームより小型にすることができ、質量も小さくすることが可能になる。
【００１７】
因みに図１２における反力フレームＡの質量は４９ｋｇであったのに対し、本発明のジャッキ固定ブロックの質量はアルミニウム合金製で約６．１ｋｇであり、反力フレームＡの１２％まで低減することが可能になっている。併せて図１２におけるジャッキＢの質量は約３２ｋｇであったのに対し、本発明のジャッキの質量はチタン合金製で約２６．１ｋｇあり、ジャッキＢの約８１％に低減されている。
【００１８】
図１２における反力フレームに相当するジャッキ固定ブロックを軽量化できることで、反力受け部材であるジャッキ固定ブロックの着脱時の作業性と安全性が向上し、緊張作業完了までの作業能率の向上も図られる。
【００１９】
また図１２のようにジャッキが反力フレームの収納部内に納まった状態で緊張力を発生する場合、ジャッキのストロークは反力フレームの収納部の内法に制限されるため、大きなストローク長を確保することができないのに対し、本発明ではジャッキ固定ブロックの寸法上の制限を受けることなくジャッキを設置することができるため、ストローク長を自由に確保することが可能になる。
【００２０】
この結果、図１２の場合より少ない緊張作業数で緊張材に対する張力導入を完了させることができるため、ストローク長の面からも緊張作業完了までの作業能率の向上が図られることになる。
【００２１】
更にジャッキのストロークに制限がなくなることで、緊張材に一定の張力を与えた後、ジャッキを定着用棒材に支持させたまま、引き続いて緊張材に張力を与える盛り替え緊張を行うことが可能になる。
【００２２】
加えて図１２においては反力フレームを固定装置に対して緊張材側に配置する必要があるために、ジャッキも固定装置に対して緊張材側に配置せざるを得ず、定着用棒材がジャッキの荷重を負担することにより撓みを生じさせる可能性があるが、本発明では反力フレームを不在にし、固定装置で直接的に反力を取ることで、ジャッキを固定装置に対して緊張材の反対側に配置することになるため、反力受け部材であるジャッキ固定ブロックに起因して定着用棒材に撓みを生じさせることがなくなり、ジャッキと定着用棒材との間における摩擦力の発生が回避される。
【００２３】
この結果、ジャッキの緊張力の損失が解消されるため、緊張材に十分な張力を与えることができ、緊張材の伸び量が減少する事態もなくなり、コンクリート部材又は鋼部材に対する緊張材の補強効果を確実に発揮させることが可能になる。
【００２４】
定着用棒材には緊張材端部の定着具が接続されているため、緊張材の全長が長距離に亘る場合にはジャッキの配置位置に関係なく、緊張材の全長が長いことによるサグの発生によっても定着用棒材の撓みが生ずる可能性があるが、この緊張材のサグの発生による定着用棒材の撓みは請求項２に記載のように定着具の下面に接触し、定着用棒材の曲げ変形を拘束する変形拘束板を固定装置に着脱自在に接続することで防止することが可能である。
【００２５】
請求項２によれば、緊張材のサグの発生に伴って定着用棒材が撓もうとしたとき、変形拘束板によって定着用棒材の曲げ変形が抑制、または阻止されることで、緊張材の全長が長距離に亘ることに起因する定着用棒材の撓みが確実に防止されるため、ジャッキの緊張力の損失が解消され、緊張材に十分な張力を与えることができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
この発明の緊張装置１は図４〜図６に示すように補強すべきコンクリート部材６又は鋼部材に固定される固定装置２と、コンクリート部材６又は鋼部材に沿って配置され、端部に定着具８が一体化した緊張材７の緊張方向を向いて定着具８と固定装置２を挿通し、定着具８に接続される定着用棒材３と、固定装置２に着脱自在に固定されるジャッキ固定ブロック４と、ジャッキ固定ブロック４に緊張材７側へ係止し、ジャッキ固定ブロック４で反力を取りながら定着具８を緊張材７への張力導入の向きへ移動させ、緊張材７に張力を導入するジャッキ５から構成される。
【００２７】
コンクリート部材６又は鋼部材は橋桁や床版、あるいは建物の梁等、主として材軸方向にプレストレスが導入されることにより曲げモーメントに対して補強される、ＳＲＣを含む鉄筋コンクリート造、もしくはプレキャストコンクリート製、あるいは鋼製の部材であり、既存の場合と新設の場合がある。以下、発明の実施の形態ではコンクリート部材６又は鋼部材をコンクリート部材６に代表させて説明する。
【００２８】
緊張材７には鉄筋やフラットバー、またはＰＣ鋼材の他、ガラスやグラファイト、アラミド、金属の繊維に樹脂材料を含浸させ、硬化させて棒状、もしくは板状に成形された繊維強化材料が使用される。
【００２９】
定着具８は図１０に示すように緊張材７の端部を包囲した状態で、定着具８内部にエポキシ樹脂系その他の接着剤や、無収縮性その他のモルタル等の充填材９が充填されることにより付着力によって緊張材７に一体化する。緊張材７が鋼材の場合には充填材９に代え、楔定着やナット定着方式により楔やナットで緊張材７に一体化する場合もある。
【００３０】
定着具８は図２、図１０に示すように緊張材７を挟んだ両側に、緊張装置１の固定装置２を挿通する定着用棒材３に定着具８自身を定着するための固定ナット８ｃが係止する被係止部８ａ，８ａを有する形をし、各被係止部８ａに緊張装置１の定着用棒材３が自由に移動自在に挿通する挿通孔８ｂが形成される。
【００３１】
被係止部８ａ，８ａはジャッキ５の緊張力が直接作用する定着用棒材３に螺合する固定ナット８ｃ，８ｃを介してジャッキ５からの緊張力を受けるため、両側の被係止部８ａ，８ａの形状は緊張材７の中心に関して対称に形成され、両挿通孔８ｂ，８ｂは緊張材７の中心に関して対称位置に配置される。
【００３２】
緊張材７の、定着具８を除いた少なくとも一部の区間（以下緊張材７の中間部）は例えば図１１−（ａ）に示すようにエポキシ樹脂系その他の接着剤１９を用いることにより、または（ｂ）に示すようにコンクリート部材６に形成された凹部内に緊張材７を配置し、その内部に充填される充填材２０中に埋設することによりコンクリート部材６に付着させられる。
【００３３】
図９は後述のように平板状に形成された緊張材７の中間部におけるサグの発生を抑制する目的でコンクリート部材６中に埋設されるアンカーボルト状の拘束材１０と拘束プレート１１によって緊張材７を保持した場合を示す。図１１のように接着剤１９や充填材２０により緊張材７をコンクリート部材６に付着させる場合には必ずしも拘束材１０と拘束プレート１１を用いる必要はないが、接着剤１９等による付着を補うために用いることもある。図９−（ａ）は緊張材７の軸方向に直交する断面を、（ｂ）は（ａ）に直交する断面を示す。
【００３４】
拘束材１０はコンクリート部材６が既存の場合は、削孔を形成した後にあと施工アンカーの要領で打ち込まれ、新設の場合は予め形成された孔に直接、もしくは孔に埋め込まれた袋ナット等の埋込み金具１２に挿入され、モルタルや接着剤等の充填材１３によって定着される。
【００３５】
固定装置２は図１−（ｂ）に示すように定着用棒材３が挿通して接続される接続部２ａと、その両側の、コンクリート部材６に定着される定着部２ｂ，２ｂの３部分からなり、（ａ）に示すようにコンクリート部材６にはその内部に埋設される袋ナット等の埋込み金具１４に、定着部２ｂ，２ｂを貫通するアンカーボルト１５が挿入させられ、前記モルタルや接着剤等の充填材１３によって定着されることにより、または埋込み金具１４に螺入することにより固定される。
【００３６】
固定装置２の接続部２ａには複数本の定着用棒材３が緊張材７の緊張方向に挿通するための挿通孔２ｃ，２ｃが形成され、この挿通孔２ｃ，２ｃに定着用棒材３，３が自由に移動自在に挿通する。
【００３７】
定着用棒材３の、定着具８の反対側にはジャッキ５による緊張材７の緊張後に定着用棒材３を接続部２ａに定着させるための定着ナット３ａが螺合している。定着用棒材３には固定装置２の接続部２ａの挿通孔２ｃに挿通可能な断面の棒鋼等が使用され、少なくともその上記定着ナット３ａの部分と、前記固定ナット８ｃの部分にねじが切られたねじ部３ｂが形成される。
【００３８】
固定装置２の定着部２ｂにはアンカーボルト１５が挿通するボルト孔２ｄと、ジャッキ固定ブロック４を固定するためのボルト等のねじ１６が挿通するねじ孔２ｅが明けられる。固定装置２は緊張材７の中心に関して対称な形をし、定着用棒材３は緊張材７の中心に関して均等に配置される。
【００３９】
固定装置２の定着部２ｂにはまた、緊張材７にサグが発生したときの定着用棒材３の撓みを防止するために付加的に使用される変形拘束板１７を固定するためのボルト等のねじ１８が挿通するねじ孔２ｆが明けられる。
【００４０】
図１〜図７では図９に示すように緊張材７の中間部をコンクリート部材６の表面（下面）に密着させた状態で配置するために、コンクリート部材６の、固定装置２の配置位置に緊張装置１が納まる箱状の切欠き６ａを形成しているが、緊張材７をコンクリート部材６の表面に増打ちされる充填材中に埋設する場合には必ずしも切欠き６ａを形成する必要はない。
【００４１】
緊張材７への張力導入作業はその両端に一体化している定着具８，８の内、一方の定着具８を固定装置２に定着させた状態で、以下の要領で他方の定着具８を緊張装置１を用いて引っ張ることにより行われる。
【００４２】
図１に示すように固定装置２を前記アンカーボルト１５によりコンクリート部材６に固定した状態で、図２に示すように定着用棒材３，３を定着具８の挿通孔８ｂ，８ｂに挿通させることにより定着具８が定着用棒材３，３に装着され、被係止部８ａの緊張材７側から固定ナット８ｃ，８ｃを定着用棒材３，３のねじ部３ｂ，３ｂに螺合させることにより定着具８が定着用棒材３，３に接続される。
【００４３】
前記のように定着用棒材３の、少なくとも図２のときの固定ナット８ｃの部分と定着ナット３ａの部分にねじ部３ｂが形成されており、固定ナット８ｃは図２の状態でねじ部３ｂに螺合し、ジャッキ５による緊張力の導入時に定着用棒材３及び定着具８と共に固定装置２の接続部２ａ側へ移動可能な状態にあり、定着ナット３ａは定着用棒材３に螺合したまま定着用棒材３の移動と共に移動する。
【００４４】
図１１のように緊張材７の中間部を接着剤１９等を用いてコンクリート部材６に付着させる場合には、定着具８に定着用棒材３を挿通させた状態で、緊張材７に接着剤１９等が塗布される。
【００４５】
定着具８の定着用棒材３への装着後、図３に示すように固定装置２の定着部２ａのねじ孔２ｅに螺入するボルト等のねじ１６によりジャッキ固定ブロック４が固定装置２に固定され、続いて図４に示すようにジャッキ固定ブロック４にジャッキ５が装着される。
【００４６】
ジャッキ固定ブロック４は図８に示すように固定装置２の定着部２ｂに重なる取付部４ａと、ジャッキ５の軸部５ａが緊張材７側へ係止し、ジャッキ５の反力を負担する反力受け部４ｂからなり、反力受け部４ｂに、軸部５ａの小径部５ｂが挿入され、軸部５ａを安定させて保持する挿入部４ｃが形成される。ジャッキ固定ブロック４は反力受け部４ｂで受けたジャッキ５の反力を固定装置２に伝達し、アンカーボルト１５と埋込み金具１４を通じてコンクリート部材６に伝達する。
【００４７】
ジャッキ５は図４〜図６に示すように上記小径部５ｂを有する軸部５ａと、軸部５ａに対して伸縮する伸縮部５ｃからなり、伸縮部５ｃに、定着用棒材３の定着ナット３ａ側の端部寄りに螺合する緊張ナット３ｃに緊張材７の反対側へ係止する係止部５ｄが形成される。
【００４８】
緊張ナット３ｃは定着ナット３ａに関して緊張材７の反対側に位置し、ジャッキ５は小径部５ｂがジャッキ固定ブロック４の挿入部４ｃに挿入させられ、係止部５ｄが緊張ナット３ｃに、緊張材７の反対側へ係止し、緊張ナット３ｃと定着ナット３ａに挟まれた状態でジャッキ固定ブロック４に装着される。
【００４９】
ジャッキ５の係止部５ｄは定着用棒材３を緊張ナット３ｃ側へ押し出すときの安定性確保のために、定着用棒材３が挿通する貫通孔５ｅを有し、貫通孔５ｅを定着用棒材３が移動自在に貫通する。
【００５０】
ジャッキ５をジャッキ固定ブロック４に装着した状態で、図５に示すようにジャッキ固定ブロック４の反力受け部４ｂで反力を取りながら、伸縮部５ｃを伸長させ、緊張ナット３ｃを緊張材７の反対側へ押し出すことにより緊張材７に張力が導入される。
【００５１】
緊張材７に所定の張力が導入されたことが確認された後、図６に示すように定着ナット３ａを固定装置２の接続部２ａに緊結することにより定着用棒材３が固定装置２に定着させられ、同時に緊張材７の固定装置２への定着が一旦完了する。
【００５２】
引き続き、緊張材７に張力を与える場合には、定着ナット３ａの緊結によって定着用棒材３を固定装置２に定着させたまま、更に伸縮部５ｃを伸長させ、係止部５ｄで定着用棒材３を緊張ナット３ｃ側へ押し出すことにより緊張材７に対する盛り替え緊張が行われる。この場合、緊張材７への張力導入終了後、固定装置２から分離している定着ナット３ａを再度緊結することにより緊張材７の固定装置２への定着が完了し、定着用棒材３，３と固定装置２を介して定着具８がコンクリート部材６に定着される。
【００５３】
定着具８の定着完了後、図７に示すようにジャッキ５とジャッキ固定ブロック４が撤去される。定着具８は定着用棒材３と固定装置２によってコンクリート部材６への定着状態を維持するため、定着用棒材３と固定装置２には防錆処理が施される。
【００５４】
図５は緊張材７の全長が長いことによるサグの発生によって定着用棒材３に撓みが生ずる可能性がある場合に備え、定着用棒材３に接続されている定着具８の下面に接触し、定着用棒材３の曲げ変形を拘束する変形拘束板１７を固定装置２の定着部２ｂに着脱自在に接続し、緊張材７のサグの発生による定着用棒材３の撓みを防止する場合を示している。変形拘束板１７は前記の通り、固定装置２の定着部２ｂに形成されているねじ孔２ｆに螺入するボルト等のねじ１８によって定着部２ｂに着脱自在に接続される。
【００５５】
変形拘束板１７は緊張材７のサグの発生による定着用棒材３の曲げ変形を防止する目的で使用されるが、定着具８の下面に接触することによる摩擦力によってジャッキ５の緊張力に影響を与える可能性があることから、ジャッキ５による緊張材７の緊張開始後にサグが解消されたときには回収される。
【００５６】
緊張材７のサグの発生は図１１に示すように緊張材７の中間部を接着剤１９によってコンクリート部材６に付着させるか、図９に示すように拘束材１０と拘束プレート１１を併用してコンクリート部材６に一体化させることによってある程度防止することができるため、これらの場合には変形拘束板１７の回収時期を早めることができる。
【００５７】
【発明の効果】
コンクリート部材又は鋼部材に固定される固定装置と、緊張材端部に一体化している定着具と固定装置を挿通し、定着具に接続される定着用棒材と、固定装置に着脱自在に固定されるジャッキ固定ブロックと、ジャッキ固定ブロックに係止し、ジャッキ固定ブロックで反力を取りながら緊張材に張力を導入するジャッキから緊張装置を構成し、従来の反力フレームに代わるジャッキ固定ブロックを固定装置に着脱自在に固定し、ジャッキの反力をジャッキ固定ブロックで受けることで、ジャッキ固定ブロックにジャッキ全体が納まる大きさを与える必要がなくなるため、ジャッキ固定ブロックを反力フレームより小型にすることができ、質量も小さくすることが可能になる。
【００５８】
従来の反力フレームに相当するジャッキ固定ブロックを軽量化できることで、反力受け部材であるジャッキ固定ブロックの着脱時の作業性と安全性が向上し、緊張作業完了までの作業能率の向上も図られる。
【００５９】
またジャッキをジャッキ固定ブロック内に納める必要がないことで、ジャッキ固定ブロックの寸法上の制限を受けることなくジャッキを設置することができるため、ストローク長を自由に確保することが可能になり、従来方法より少ない緊張作業数で緊張材に対する張力導入を完了させることができ、ストローク長の面からも緊張作業完了までの作業能率の向上が図られる。
【００６０】
更にジャッキのストロークに制限がなくなることで、緊張材に一定の張力を与えた後、ジャッキを定着用棒材に支持させたまま、引き続いて緊張材に張力を与える盛り替え緊張を行うことが可能になる。
【００６１】
従来の反力フレームを不在にし、固定装置で直接的に反力を取ることで、ジャッキを固定装置に対して緊張材の反対側に配置することになるため、反力受け部材であるジャッキ固定ブロックに起因して定着用棒材に撓みを生じさせることがなくなり、ジャッキと定着用棒材との間における摩擦力の発生を回避することができる。
【００６２】
この結果、ジャッキの緊張力の損失が解消されるため、緊張材に十分な張力を与えることができ、緊張材の伸び量が減少する事態もなくなり、コンクリート部材又は鋼部材に対する緊張材の補強効果を確実に発揮させることが可能になる。
【００６３】
請求項２では定着用棒材の曲げ変形を拘束する変形拘束板を固定装置に着脱自在に接続することで、緊張材の全長が長距離に亘ることに起因する緊張材のサグの発生に伴って定着用棒材が撓もうとしたときに定着用棒材の曲げ変形を抑制、または阻止することができるため、ジャッキの緊張力の損失を解消し、緊張材に十分な張力を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は緊張装置の固定装置をコンクリート部材に固定した様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図２】（ａ）は固定装置を挿通している定着用棒材に定着具を接続した様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図３】（ａ）は固定装置にジャッキ固定ブロックを固定した様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図４】（ａ）はジャッキ固定ブロックにジャッキを装着した様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図５】（ａ）は固定装置に変形拘束板を接続し、ジャッキにより緊張材を緊張するときの様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図６】（ａ）は変形拘束板を回収し、緊張材を引き続き、緊張するときの様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図７】（ａ）は緊張材の緊張が完了したときの様子を示した緊張材の軸方向に平行な断面図、（ｂ）は（ａ）の見上げ図である。
【図８】固定装置にジャッキ固定ブロックと変形拘束板を装着した様子を示した仰観図である。
【図９】（ａ）は板状の緊張材の中間部を拘束材と拘束プレートによってコンクリート部材に密着させた様子を示した軸方向に直交する断面図、（ｂ）は（ａ）の直交方向断面図である。
【図１０】（ａ）は緊張材の端部に定着具を一体化させた様子を示した平面図、（ｂ）は（ａ）の端面図である。
【図１１】（ａ）は緊張材の中間部をコンクリート部材に接着剤を用いて付着させた様子を示した緊張材の軸方向に直交する断面図、（ｂ）は充填材を用いて付着させた様子を示した緊張材の軸方向に直交する断面図である。
【図１２】従来の緊張装置を示した立面図である。
【符号の説明】
１……緊張装置、２……固定装置、２ａ……接続部、２ｂ……定着部、２ｃ……挿通孔、２ｄ……ボルト孔、２ｅ……ねじ孔、２ｆ……ねじ孔、３……定着用棒材、３ａ……定着ナット、３ｂ……ねじ部、３ｃ……緊張ナット、４……ジャッキ固定ブロック、４ａ……取付部、４ｂ……反力受け部、４ｃ……挿入部、５……ジャッキ、５ａ……軸部、５ｂ……小径部、５ｃ……伸縮部、５ｄ……係止部、５ｅ……貫通孔、６……コンクリート部材、６ａ……切欠き、７……緊張材、８……定着材、８ａ……被係止部、８ｂ……挿通孔、８ｃ……定着ナット、９……充填材、１０……拘束材、１１……拘束プレート、１２……埋め込み金具、１３……充填材、１４……埋込み金具、１５……アンカーボルト、１６……ねじ（ジャッキ固定ブロック用）、１７……変形拘束板、１８……ねじ（変形拘束板用）、１９……接着剤、２０……充填材。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tension device for a tension member used to reinforce a concrete member or steel member by introducing prestress.
[0002]
[Prior art]
For example, a method for reinforcing a concrete member such as an existing bridge girder, floor slab, or building beam against a tensile force is a method in which a continuous fiber sheet continuous in a sheet shape is bonded to the surface of the concrete member (see Patent Document 1). In addition, there is a method in which a steel material such as a reinforcing bar is arranged along with a concrete member, and concrete or mortar is added to the concrete member and embedded in the concrete or mortar.
[0003]
Since both methods only attach the reinforcing material to the surface of the concrete member, it is equivalent to simply embedding the reinforcing material in the concrete member. In addition, the ultimate strength of the concrete member cannot be improved, and the reinforcing material does not contribute much to the rigidity of the concrete member itself. Therefore, it cannot be expected to improve the rigidity of the concrete member and to suppress cracking.
[0004]
In addition, by increasing the number of concrete, etc., there may be insufficient adhesion between existing concrete members and the concrete, and integrity with the reinforcing material may not be ensured. However, there is a possibility that it will be pulled by the peeling of the reinforcing material.
[0005]
On the other hand, according to the external cable construction method in which a tension material is placed outside the cross section of the concrete member and the tension method is performed by adhering the FRP sheet to the concrete member and tensioning, there is no increase in the concrete and the like, so there is a problem of peeling. In addition to being able to expect a closing effect after the occurrence of a crack, there is an advantage that the stress state in the cross section of the concrete member can be intentionally modified by adjusting the tension force to be introduced. The method using the FRP sheet has an advantage that the original shape of the existing concrete member is not impaired.
[0006]
Therefore, the applicants have proposed a tension material that solves the problem of peeling while exhibiting the same prestress introduction effect as the method using an FRP sheet or the like (see Patent Document 2). Because the tension device (see Patent Document 3) fixed to the end surface of the concrete member cannot be used to introduce tension to the tension material by being arranged along the lower surface of the member outside the cross section of the member, The applicants have also proposed a tensioning device suitable for a tensioning material disposed along a concrete member (Japanese Patent Application No. 2002-138707).
[0007]
As shown in FIG. 12, the tensioning device is connected to the fixing device 2 fixed to the concrete member 6 and the fixing device 2 facing the tensioning direction of the tensioning material 7, and to the fixing device 8 at the end of the tensioning material 7. The fixing rod 3 to be inserted, the reaction force frame A fixed to the fixing device 2, the fixing tool 8 through which the fixing rod 3 is inserted, and the reaction force frame A are engaged, and the reaction force frame A is reacted. The fixing tool 8 is moved in the direction of introducing the tension to the tension member 7 while taking the tension, and the jack B is configured to introduce the tension to the tension member 7.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-3745
[Patent Document 2]
JP 2002-97746 A
[Patent Document 3]
JP-A-11-79700
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the fixing device fixed to the concrete member supports the jack on the fixing rod connected in a cantilever manner, and receives the reaction force of the jack with the reaction force frame connected to the tension material side of the fixing device, Since the reaction force is transmitted to the fixing device, it is necessary to form a storage portion that is large enough to accommodate the entire jack in the reaction force frame, so that the mass of the reaction force frame itself increases, The workability and safety when attaching and detaching are reduced, and the efficiency of tension work is also affected.
[0010]
In addition, since the jack generates tension in a state where it is housed in the storage portion of the reaction force frame, the stroke of the jack is limited by the internal method of the storage portion of the reaction force frame, and a large stroke cannot be secured. For this reason, after applying a certain tension to the tendon, it is not possible to perform the re-adjustment tension that continuously applies the tension to the tendon while the jack is supported by the fixing rod.
[0011]
Furthermore, since the jack is supported by the fixing rod connected to the fixing device in a cantilever manner, the fixing rod may be bent by its own weight, and when the bending occurs, the fixing rod A frictional force is generated when the fixing tool is pushed out by the jack, and the tension force of the jack is lost. The situation where the amount of elongation of the tendon decreases is not possible.
[0012]
The present invention overcomes the disadvantages of the tensioning device shown in FIG. 12, improves the workability and safety at the time of attaching and detaching the member that receives the reaction force of the jack, enables reordering tension, and tension due to generation of frictional force. A tensioning device that avoids loss of force is proposed.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the tensioning device shown in FIG. 12, the reaction force when the jack generates tensioning force is transmitted from the reaction force frame to the concrete member through the fixing device to which the reaction force frame is fixed.
[0014]
Here, if the reaction force of the jack is directly transmitted to the fixing device, the reaction force frame can be dispensed with. Therefore, in the present invention, the jack fixing block replacing the reaction force frame is detachably fixed to the fixing device. By receiving the reaction force of the jack with the jack fixing block, it is not necessary to use a reaction force frame with a large mass, improving workability and safety when attaching / detaching the jack fixing block, which is a reaction force receiving member, and changing the tension And avoiding loss of tension due to the generation of frictional force.
[0015]
The tensioning device is a fixing device that is fixed to a concrete member or steel member, and a fixing device that is connected to the fixing device through the fixing device and the fixing device that are integrated with the end of the tension material facing the tensioning direction of the tension material. Direction of introduction of tension to the tension member while holding the reaction force with the jack fixing block, the jack fixing block that is detachably fixed to the bar, and the jack fixing block to the tension material side. It is composed of a jack that is moved to and introduces tension to the tendon.
[0016]
As shown in Fig. 12, when the reaction force of the jack is received on the tensioning material side of the fixing device and the reaction force is transmitted to the fixing device, the jack can be expanded and contracted after the entire jack is housed in the storage portion of the reaction force frame. Therefore, the reaction force frame is inevitably larger than the jack body and the mass of the reaction force frame is increased, but the jack fixing block that receives the reaction force of the jack as in the present invention is fixed. By fixing to the apparatus, it is not necessary to give the jack fixing block a size that allows the entire jack to be accommodated. Therefore, the jack fixing block can be made smaller than the reaction force frame, and the mass can be reduced.
[0017]
Incidentally, the mass of the reaction force frame A in FIG. 12 was 49 kg, whereas the mass of the jack fixing block of the present invention is made of aluminum alloy and is about 6.1 kg, which is reduced to 12% of the reaction force frame A. Is possible. In addition, the mass of the jack B in FIG. 12 is about 32 kg, whereas the mass of the jack of the present invention is about 26.1 kg made of a titanium alloy, which is reduced to about 81% of the jack B.
[0018]
Since the jack fixing block corresponding to the reaction force frame in FIG. 12 can be reduced in weight, the workability and safety when the jack fixing block as the reaction force receiving member is attached and detached are improved, and the work efficiency until the tension work is completed is also improved. Figured.
[0019]
Also, as shown in Fig. 12, when the tension is generated when the jack is housed in the reaction frame housing, the stroke of the jack is limited to the inner method of the reaction frame housing, ensuring a large stroke length. On the other hand, in the present invention, the jack can be installed without being restricted by the dimensions of the jack fixing block, so that the stroke length can be secured freely.
[0020]
As a result, since the introduction of tension to the tendon can be completed with a smaller number of tension operations than in the case of FIG. 12, the work efficiency up to the completion of the tension operation can be improved in terms of the stroke length.
[0021]
Furthermore, since there is no restriction on the stroke of the jack, it is possible to perform refilling tension that continuously applies tension to the tensioning material while giving a constant tension to the tensioning material while the jack is supported by the fixing rod. become.
[0022]
In addition, in FIG. 12, since it is necessary to arrange the reaction force frame on the tensioning material side with respect to the fixing device, the jack must be disposed on the tensioning material side with respect to the fixing device. Although there is a possibility that bending is caused by bearing the load of the jack, in the present invention, the reaction force frame is absent, and the reaction force is directly taken by the fixing device, whereby the jack is stretched against the fixing device. Therefore, the fixing bar is not bent due to the jack fixing block which is the reaction force receiving member, and the frictional force between the jack and the fixing bar is reduced. Occurrence is avoided.
[0023]
As a result, since the loss of the tension force of the jack is eliminated, it is possible to give sufficient tension to the tension material, and there is no situation where the elongation amount of the tension material decreases, and the reinforcing effect of the tension material on the concrete member or the steel member is eliminated. Can be reliably exhibited.
[0024]
Since the fixing bar at the end of the tendon is connected to the fixing bar, if the total length of the tendon is over a long distance, the sag due to the long total length of the tendon regardless of the position of the jack. There is a possibility that the fixing bar will be bent even if it occurs, but the bending of the fixing bar due to the generation of the sag of the tension material will contact the lower surface of the fixing tool as described in claim 2 and This can be prevented by detachably connecting a deformation restraining plate for restraining bending deformation of the bar to the fixing device.
[0025]
According to the second aspect, when the fixing rod is bent due to the generation of the sag of the tension material, the deformation restraining plate suppresses or prevents the bending deformation of the fixing rod material, so that the tension material Since the bending of the fixing rod due to the entire length of the fixing member being prevented from being long is reliably prevented, the loss of the tension force of the jack is eliminated, and sufficient tension can be applied to the tension member.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As shown in FIGS. 4 to 6, the tension device 1 of the present invention is disposed along the concrete member 6 or the steel member to be reinforced and the concrete device 6 or the steel member, and is fixed to the end. The fixing member 8 is inserted into the fixing member 8 so as to face the tension direction of the tension member 7 integrated with the fixing member 8, and is fixed to the fixing member 3 connected to the fixing member 8 and the fixing device 2 detachably. The jack fixing block 4 is locked to the tensioning material 7 side to the jack fixing block 4, and the fixing tool 8 is moved in the direction of introducing the tension to the tensioning material 7 while taking the reaction force with the jack fixing block 4. It is comprised from the jack 5 which introduces tension | tensile_strength.
[0027]
The concrete member 6 or the steel member is made of reinforced concrete including SRC or precast concrete which is reinforced against bending moment mainly by introducing prestress in the direction of the material axis such as bridge girder, floor slab, or building beam. Or, it is a steel member, which may be existing or newly installed. Hereinafter, in the embodiment of the invention, the concrete member 6 or the steel member will be described as being representative of the concrete member 6.
[0028]
In addition to reinforcing bars, flat bars, and PC steel, the tension material 7 is made of glass, graphite, aramid, or metal fiber impregnated with a resin material and cured to form a rod-like or plate-like fiber reinforced material. The
[0029]
As shown in FIG. 10, the fixing device 8 surrounds the end of the tension member 7, and the fixing device 8 is filled with an epoxy resin or other adhesive, or a non-shrinkable or other mortar filler 9. By this, it is integrated with the tendon material 7 by the adhesive force. When the tension material 7 is a steel material, it may be integrated with the tension material 7 by a wedge or nut fixing method instead of the filler 9 by a wedge fixing or nut fixing method.
[0030]
As shown in FIGS. 2 and 10, the fixing tool 8 has fixing nuts 8 c for fixing the fixing tool 8 itself to the fixing rod 3 inserted through the fixing device 2 of the tensioning device 1 on both sides of the tensioning material 7. The fixing member 3 of the tensioning device 1 is inserted through each of the locked portions 8a so as to be freely movable.
[0031]
Since the locked portions 8a and 8a receive the tension force from the jack 5 via the fixing nuts 8c and 8c that are screwed to the fixing rod 3 on which the tension force of the jack 5 directly acts, The shapes of 8a and 8a are formed symmetrically with respect to the center of the tendon member 7, and the two insertion holes 8b and 8b are arranged at symmetrical positions with respect to the center of the tendon member 7.
[0032]
At least a part of the tension material 7 excluding the fixing tool 8 (hereinafter, an intermediate part of the tension material 7) is obtained by using an epoxy resin or other adhesive 19 as shown in FIG. 11- (a), for example. Alternatively, as shown in (b), the tension member 7 is disposed in the concave portion formed in the concrete member 6 and is embedded in the filler 20 filled therein to be adhered to the concrete member 6.
[0033]
FIG. 9 shows a tension member composed of anchor bolt-like restraining material 10 and restraining plate 11 embedded in the concrete member 6 for the purpose of suppressing the occurrence of sag at the intermediate portion of the tension member 7 formed in a flat plate shape as will be described later. The case where 7 is held is shown. When the tension material 7 is attached to the concrete member 6 with the adhesive 19 or the filler 20 as shown in FIG. 11, it is not always necessary to use the restraining material 10 and the restraining plate 11, but in order to supplement the adhesion due to the adhesive 19 or the like. Sometimes used for. 9A shows a cross section orthogonal to the axial direction of the tendon 7 and FIG. 9B shows a cross section orthogonal to (a).
[0034]
In the case where the concrete member 6 is existing, the restraint member 10 is driven in the manner of a post-installation anchor after forming a hole, and in the case of a new construction, a cap nut or the like embedded directly in the hole formed in advance. It is inserted into the embedded metal fitting 12 and fixed by a filler 13 such as mortar or adhesive.
[0035]
As shown in FIG. 1- (b), the fixing device 2 includes a connecting portion 2a through which a fixing bar 3 is inserted and connected, and fixing portions 2b and 2b fixed to the concrete member 6 on both sides thereof. As shown in (a), an anchor bolt 15 penetrating through the fixing portions 2b and 2b is inserted into an embedded metal fitting 14 such as a cap nut embedded in the concrete member 6 as shown in FIG. It is fixed by being fixed by a filler 13 such as an agent or by being screwed into the embedded metal fitting 14.
[0036]
Insertion holes 2c and 2c for inserting a plurality of fixing rods 3 in the tensioning direction of the tension members 7 are formed in the connection portion 2a of the fixing device 2, and the fixing rods 3 are inserted into the insertion holes 2c and 2c. , 3 are freely movably inserted.
[0037]
A fixing nut 3a for fixing the fixing rod 3 to the connecting portion 2a after the tension of the tension member 7 by the jack 5 is screwed to the fixing rod 3 on the opposite side of the fixing tool 8. The fixing bar 3 is made of a steel bar having a cross section that can be inserted into the insertion hole 2c of the connecting portion 2a of the fixing device 2, and at least the fixing nut 3a and the fixing nut 8c are threaded. The threaded portion 3b is formed.
[0038]
The fixing portion 2b of the fixing device 2 has a bolt hole 2d through which the anchor bolt 15 is inserted and a screw hole 2e through which a screw 16 such as a bolt for fixing the jack fixing block 4 is inserted. The fixing device 2 has a symmetrical shape with respect to the center of the tendon 7, and the fixing bar 3 is evenly arranged with respect to the center of the tendon 7.
[0039]
The fixing unit 2b of the fixing device 2 also has bolts for fixing a deformation restraining plate 17 that is additionally used to prevent the fixing bar 3 from being bent when a sag is generated in the tension member 7. The screw hole 2f through which the screw 18 is inserted is opened.
[0040]
In FIG. 1 to FIG. 7, in order to arrange the intermediate portion of the tension member 7 in close contact with the surface (lower surface) of the concrete member 6 as shown in FIG. Although the box-shaped notch 6a in which the tensioning device 1 is accommodated is formed, when the tensioning material 7 is embedded in the filler to be added to the surface of the concrete member 6, it is not always necessary to form the notch 6a. Absent.
[0041]
Tension introduction work to the tension member 7 is performed in a state where one of the fixing tools 8, 8 integrated at both ends thereof is fixed to the fixing device 2, and the other fixing tool 8 is fixed in the following manner. This is done by pulling using the tensioning device 1.
[0042]
1, the fixing device 2 is fixed to the concrete member 6 by the anchor bolts 15, and the fixing bars 3 and 3 are inserted into the insertion holes 8b and 8b of the fixing tool 8 as shown in FIG. As a result, the fixing tool 8 is mounted on the fixing rods 3 and 3, and the fixing nuts 8c and 8c are screwed into the screw portions 3b and 3b of the fixing rods 3 and 3 from the tension member 7 side of the locked portion 8a. By doing so, the fixing tool 8 is connected to the fixing bars 3 and 3.
[0043]
As described above, at least the fixing nut 8c portion and the fixing nut 3a portion of the fixing rod 3 shown in FIG. 2 are formed with the screw portion 3b, and the fixing nut 8c is the screw portion 3b in the state shown in FIG. The fixing nut 3a can be moved to the connecting portion 2a side of the fixing device 2 together with the fixing rod 3 and the fixing tool 8 when the tension force by the jack 5 is introduced, and the fixing nut 3a is screwed onto the fixing rod 3. It moves together with the movement of the fixing bar 3 while being joined.
[0044]
When the middle part of the tension member 7 is attached to the concrete member 6 using an adhesive 19 or the like as shown in FIG. 11, it is bonded to the tension member 7 with the fixing bar 3 inserted through the fixing tool 8. Agent 19 or the like is applied.
[0045]
After the fixing tool 8 is mounted on the fixing rod 3, the jack fixing block 4 is fixed to the fixing device 2 by a screw 16 such as a bolt screwed into the screw hole 2 e of the fixing portion 2 a of the fixing device 2 as shown in FIG. 3. Then, the jack 5 is mounted on the jack fixing block 4 as shown in FIG.
[0046]
As shown in FIG. 8, the jack fixing block 4 includes a mounting portion 4 a that overlaps the fixing portion 2 b of the fixing device 2 and a shaft portion 5 a of the jack 5 that is locked to the tension material 7 side, and bears the reaction force of the jack 5. The force receiving portion 4b is formed, and the small diameter portion 5b of the shaft portion 5a is inserted into the reaction force receiving portion 4b to form an insertion portion 4c that stably holds the shaft portion 5a. The jack fixing block 4 transmits the reaction force of the jack 5 received by the reaction force receiving portion 4 b to the fixing device 2 and transmits it to the concrete member 6 through the anchor bolt 15 and the embedded metal fitting 14.
[0047]
As shown in FIGS. 4 to 6, the jack 5 includes a shaft portion 5 a having the small diameter portion 5 b and an expansion / contraction portion 5 c that expands and contracts with respect to the shaft portion 5 a, and the expansion nut 5 c has a fixing nut of the fixing rod 3. A locking portion 5d that locks to the opposite side of the tension material 7 is formed on the tension nut 3c that is screwed toward the end portion on the 3a side.
[0048]
The tension nut 3c is positioned on the opposite side of the tension member 7 with respect to the fixing nut 3a. The jack 5 has a small diameter portion 5b inserted into the insertion portion 4c of the jack fixing block 4, and the locking portion 5d is connected to the tension nut 3c. 7 is fixed to the jack fixing block 4 while being sandwiched between the tension nut 3c and the fixing nut 3a.
[0049]
The locking portion 5d of the jack 5 has a through hole 5e through which the fixing bar 3 is inserted in order to ensure stability when the fixing bar 3 is pushed out toward the tension nut 3c, and the through hole 5e is used for fixing. The bar 3 penetrates freely.
[0050]
In a state where the jack 5 is mounted on the jack fixing block 4, the expansion / contraction part 5 c is extended while the reaction force receiving part 4 b of the jack fixing block 4 is applied as shown in FIG. 5, and the tension nut 3 c is connected to the tension member 7. The tension is introduced into the tendon 7 by pushing it out to the opposite side.
[0051]
After confirming that a predetermined tension has been introduced to the tension member 7, the fixing rod 3 is attached to the fixing device 2 by fastening the fixing nut 3a to the connecting portion 2a of the fixing device 2 as shown in FIG. At the same time, fixing of the tendon 7 to the fixing device 2 is once completed.
[0052]
Subsequently, when tension is applied to the tension member 7, the fixing bar 3 is fixed to the fixing device 2 by tightening the fixing nut 3a, and the expansion / contraction part 5c is further extended. By pushing the material 3 to the tension nut 3c side, the re-straining tension on the tension material 7 is performed. In this case, after the introduction of the tension to the tension member 7 is completed, the fixing nut 3a separated from the fixing device 2 is fastened again, whereby the fixing of the tension member 7 to the fixing device 2 is completed. 3 and the fixing device 2 are fixed to the concrete member 6 via the fixing device 2.
[0053]
After the fixing of the fixing device 8 is completed, the jack 5 and the jack fixing block 4 are removed as shown in FIG. Since the fixing tool 8 maintains the fixing state to the concrete member 6 by the fixing bar 3 and the fixing device 2, the fixing bar 3 and the fixing device 2 are subjected to rust prevention treatment.
[0054]
FIG. 5 shows contact with the lower surface of the fixing tool 8 connected to the fixing rod 3 in preparation for a case where the fixing rod 3 may be bent due to the occurrence of a sag due to the length of the tension member 7 being long. Then, the deformation restraining plate 17 that restrains the bending deformation of the fixing rod 3 is detachably connected to the fixing portion 2b of the fixing device 2, and the bending of the fixing rod 3 due to the occurrence of the sag of the tension member 7 is prevented. Shows the case. As described above, the deformation restraining plate 17 is detachably connected to the fixing portion 2b by the screw 18 such as a bolt screwed into the screw hole 2f formed in the fixing portion 2b of the fixing device 2.
[0055]
The deformation restraining plate 17 is used for the purpose of preventing bending deformation of the fixing bar 3 due to generation of a sag of the tension member 7, but the tension force of the jack 5 is caused by the frictional force due to contact with the lower surface of the fixing tool 8. Since there is a possibility of influence, it is collected when the sag is resolved after the tension of the tendon 7 by the jack 5 is started.
[0056]
The sag of the tension material 7 is caused by attaching an intermediate portion of the tension material 7 to the concrete member 6 with an adhesive 19 as shown in FIG. 11, or using the restraint material 10 and the restraint plate 11 together as shown in FIG. Since it can be prevented to some extent by being integrated with the concrete member 6, the recovery time of the deformation restraining plate 17 can be advanced in these cases.
[0057]
【The invention's effect】
A fixing device fixed to a concrete member or a steel member, a fixing device integrated with the end of a tension member, and a fixing device are inserted, and a fixing bar connected to the fixing device and a fixing device are detachably fixed. The tensioning device consists of a jack fixing block and a jack that locks to the jack fixing block and introduces tension to the tension material while taking the reaction force with the jack fixing block, and replaces the conventional reaction force frame with a jack fixing block. The jack fixing block is made smaller than the reaction force frame because it is not necessary to give the jack fixing block enough size to fit the jack fixing block by detachably fixing to the fixing device and receiving the reaction force of the jack with the jack fixing block. And the mass can be reduced.
[0058]
By reducing the weight of the jack fixing block equivalent to the conventional reaction force frame, the workability and safety at the time of attaching and detaching the jack fixing block, which is the reaction force receiving member, are improved, and the work efficiency until the tension work is completed is also improved. It is done.
[0059]
In addition, since it is not necessary to place the jack in the jack fixing block, the jack can be installed without being restricted by the dimensions of the jack fixing block, so that the stroke length can be secured freely. The introduction of tension to the tendon can be completed with a smaller number of tension work than the method, and the work efficiency up to the completion of the tension work can be improved in terms of stroke length.
[0060]
Furthermore, since there is no restriction on the stroke of the jack, it is possible to perform refilling tension that continuously applies tension to the tensioning material while giving a constant tension to the tensioning material while the jack is supported by the fixing rod. become.
[0061]
By eliminating the conventional reaction force frame and taking the reaction force directly with the fixing device, the jack is placed on the opposite side of the tension material to the fixing device, so the jack that is the reaction force receiving member is fixed Due to the block, the fixing rod is not bent, and the generation of frictional force between the jack and the fixing rod can be avoided.
[0062]
As a result, since the loss of the tension force of the jack is eliminated, it is possible to give sufficient tension to the tension material, and there is no situation where the elongation amount of the tension material decreases, and the reinforcing effect of the tension material on the concrete member or the steel member is eliminated. Can be reliably exhibited.
[0063]
According to the second aspect of the present invention, the deformation restraint plate for restraining the bending deformation of the fixing rod is detachably connected to the fixing device, so that the tension material sag is generated due to the total length of the tension material extending over a long distance. Therefore, it is possible to suppress or prevent the bending deformation of the fixing bar when the fixing bar tries to bend, thus eliminating the loss of the tension force of the jack and giving sufficient tension to the tensioning material. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a sectional view parallel to the axial direction of a tension member showing a state in which a tension device fixing device is fixed to a concrete member, and FIG. 1B is a top view of FIG.
2A is a cross-sectional view parallel to the axial direction of a tension member showing a state in which a fixing tool is connected to a fixing rod inserted through a fixing device, and FIG. 2B is a top view of FIG. It is.
3A is a cross-sectional view parallel to the axial direction of a tendon showing a state in which a jack fixing block is fixed to a fixing device, and FIG. 3B is a top view of FIG. 3A.
4A is a cross-sectional view parallel to the axial direction of a tendon showing a state where a jack is mounted on a jack fixing block, and FIG. 4B is a top view of FIG. 4A.
5A is a cross-sectional view parallel to the axial direction of a tendon showing a state in which a deformation restraining plate is connected to the fixing device and the tendon is tensioned by a jack, and FIG. 5B is a cross-sectional view of FIG. It is a looking up view.
6A is a sectional view parallel to the axial direction of the tendon showing the state in which the deformation restraint plate is recovered and the tendon is continuously tensioned, and FIG. 6B is a top view of FIG. 6A. is there.
7A is a cross-sectional view parallel to the axial direction of the tendon showing the tension when the tension of the tendon is completed, and FIG. 7B is a top view of FIG. 7A.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which a jack fixing block and a deformation restraining plate are mounted on the fixing device.
9A is a cross-sectional view perpendicular to the axial direction showing an intermediate portion of a plate-shaped tension member in close contact with a concrete member using a restraining material and a restraining plate, and FIG. 9B is an orthogonal view of FIG. 9A. FIG.
10A is a plan view showing a state in which a fixing tool is integrated with an end portion of a tendon, and FIG. 10B is an end view of FIG. 10A.
FIG. 11A is a cross-sectional view perpendicular to the axial direction of the tendon showing an intermediate part of the tendon attached to the concrete member using an adhesive, and FIG. 11B is attached using a filler. It is sectional drawing orthogonal to the axial direction of the tendon which showed the mode made to do.
FIG. 12 is an elevational view showing a conventional tensioning device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Tensioning device, 2 ... Fixing device, 2a ... Connection part, 2b ... Fixing part, 2c ... Insertion hole, 2d ... Bolt hole, 2e ... Screw hole, 2f ... Screw hole, 3 ... ... Fixing bar, 3a ... Fixing nut, 3b ... Threaded part, 3c ... Tension nut, 4 ... Jack fixing block, 4a ... Mounting part, 4b ... Reaction force receiving part, 4c ... Insertion part 5 ... Jack, 5a ... Shaft part, 5b ... Small diameter part, 5c ... Expansion / contraction part, 5d ... Locking part, 5e ... Through-hole, 6 ... Concrete member, 6a ... Notch, 7 ... tension material, 8 ... fixing material, 8a ... locked portion, 8b ... insertion hole, 8c ... fixing nut, 9 ... filler, 10 ... restraining material, 11 ... restraining plate, 12 ...... Embedded bracket, 13 ... filler, 14 ... embedded bracket, 15 ... anchor bolt, 16 ... screw (jack fixing block) Use), 17 ...... deformation restriction plate, 18 ...... screw (for deformation restriction plate), 19 ...... adhesive, 20 ...... filler.

Claims

A device for introducing tension into a tension member arranged along a concrete member or a steel member to be reinforced, and having a fixing tool integrated at an end, a fixing device fixed to the concrete member or the steel member, and a tension member Insert the fixing tool and the fixing device at the end of the tension material facing the tension direction, connect the fixing rod connected to the fixing tool, the jack fixing block detachably fixed to the fixing device, and the jack fixing block. Reinforce the concrete member or steel member that consists of a jack that locks on the tension material side and moves the fixing tool in the direction of tension introduction to the tension material while taking the reaction force with the jack fixing block. Tension device for tension material.

The tension device for a tension member for reinforcing a concrete member or a steel member according to claim 1, further comprising a deformation restraining plate that is detachably connected to the fixing device, contacts the lower surface of the fixing tool, and restrains the bending deformation of the fixing rod.