JP2004322853A - Washer device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンクに貯留された洗浄液をウォッシャポンプによって圧送する車両用ウォッシャ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車には、フロントガラス等の洗浄を行うのに用いられる車両用ウォッシャ装置が搭載されている。車両用ウォッシャ装置はウォッシャポンプ及びタンクから構成されている。ウォッシャポンプは、該ウォッシャポンプ内のモータを駆動させることにより、タンクからの洗浄液を圧送するようになっており、上記ウォッシャポンプのハウジングはモータを収容するモータ室とインペラが収容されるインペラ室とを有している。
【0003】
モータ室内の空気は、モータの駆動によって発生する熱により、膨張と収縮とを繰り返す。即ち、モータの駆動によりモータが発熱し、モータ室内の空気が膨張する。また、モータの停止によりモータの温度が下降し、モータ室内の空気が収縮する。
【0004】
ところで、モータが密閉されていると、モータ室内の空気が収縮したときにモータ室の内部と外部とで圧力差を生じてしまう。その結果、モータのハウジングと出力軸とのシール部分から洗浄液がモータ室内へ浸入してしまい、モータが浸水してその作動に異常を来すおそれがある。
【0005】
この問題を解決するために、ウォッシャポンプのハウジングに、モータの内部とハウジングの外部とを連通する呼吸孔を設けることが提案されている。しかし、このウォッシャポンプは、エンジンルーム内に配置されたタンクに取り付けられているため、雨天走行時や洗車時等に被水すると、呼吸孔から水滴が浸入するおそれがあった。呼吸孔から水が浸入するのを防止する技術としては、例えば特許文献1に示すように、呼吸穴(呼吸孔)に対向してウォッシャタンク(タンク)に壁体を形成し、呼吸穴への直接の被水を防止するようにした技術等が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−86351号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、根本的に呼吸孔が外部に露出しているために、通常の雨天時の被水に対しては比較的効果が得られるものの、大雨等により外部から強い被水を受けた場合には、呼吸孔からハウジング内に水が浸入するおそれがあり、根本的に解決するものではなかった。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、呼吸孔からの水の浸入を確実に防止することにより信頼性の向上を図ることができる車両用ウォッシャ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、洗浄液を貯留するタンクと、前記タンクに取り付けられ前記洗浄液を車両の洗浄対象となる箇所に吹き付けるウォッシャノズルに圧送するモータを駆動源としたウォッシャポンプとを備えた車両用ウォッシャ装置において、前記ウォッシャポンプのハウジングに、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられ、前記呼吸孔と連通する弾性膨張または弾性収縮可能な袋体が取り付けられていることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、洗浄液を貯留するタンクと、前記タンクに取り付けられ前記洗浄液を車両の洗浄対象となる箇所に吹き付けるウォッシャノズルに圧送するモータを駆動源とした複数のウォッシャポンプとを備えた車両用ウォッシャ装置において、前記各ウォッシャポンプのハウジングには、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられており、前記各呼吸孔は、弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続されていることを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、洗浄液を貯留するタンクと、前記タンクに取り付けられ前記洗浄液を車両のフロントガラスに吹き付けるウォッシャノズルに圧送するモータを駆動源としたフロント用のウォッシャポンプと、前記タンクに取り付けられ前記洗浄液を車両のリヤガラスに吹き付けるウォッシャノズルに圧送するモータを駆動源としたリヤ用のウォッシャポンプとを備えた車両用ウォッシャ装置において、前記フロント用のウォッシャポンプ及び前記リヤ用のウォッシャポンプのハウジングには、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられており、前記各呼吸孔は、弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続されていることを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記呼吸孔は前記ハウジングから突出形成された管部に設けられ、前記袋体または前記接続管は、前記管部に接続されることにより前記呼吸孔に連通されることを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明では、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記各ハウジングから突出形成され前記呼吸孔が設けられる管部にそれぞれ前記接続管が接続され、前記各接続管が接続部材を介して互いに接続されていることを要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記管部または前記接続部材に、前記袋体または前記接続管の内部に係止される抜け止め部が形成されていることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明においては、呼吸作用により弾性膨張または弾性収縮可能な袋体を呼吸孔に連通させることにより、呼吸作用によるモータ室内の内気体積の膨張収縮を吸収しつつウォッシャポンプ及び袋体によって形成される空間を密閉することができる。よって、ハウジングの外部から強い被水を受けた場合でも、呼吸孔からハウジング内への水の浸入が確実に防止されるため、水の浸入に起因するウォッシャポンプの作動不良を回避できる。従って、車両用ウォッシャ装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、各ウォッシャポンプの各呼吸孔を、呼吸作用により弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続することにより、呼吸作用によるモータ室内の内気体積の膨張収縮を吸収しつつ各ウォッシャポンプ及び接続管によって形成される空間を密閉することができる。よって、ハウジングの外部から強い被水を受けた場合でも、呼吸孔からハウジング内への水の浸入が確実に防止されるため、水の浸入に起因するウォッシャポンプの作動不良を回避できる。従って、車両用ウォッシャ装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、フロント用及びリヤ用のウォッシャポンプの各呼吸孔を、呼吸作用により弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続することにより、呼吸作用によるモータ室内の内気体積の膨張収縮を吸収しつつ各ウォッシャポンプ及び接続管によって形成される空間を密閉することができる。よって、ハウジングの外部から強い被水を受けた場合でも、呼吸孔からハウジング内への水の浸入が確実に防止されるため、水の浸入に起因するウォッシャポンプの作動不良を回避できる。車両用ウォッシャ装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明においては、管部が形成されていることにより、袋体または接続管をハウジングに取り付けるための取付部材を設けたりする工程が不要になる。よって、袋体または接続管の接続が容易になる。
【0018】
請求項5に記載の発明においては、接続部材を例えばタンク等に固定することにより、接続管が邪魔になるのを防止できる。また、ウォッシャポンプが3つ以上用いられている場合でも、接続部材の形状を変更することにより、各接続管を互いに接続できる。
【0019】
請求項6に記載の発明においては、管部または接続部材から袋体または接続管が抜けてしまうのを抜け止め部によって防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図3に示すように、車両用ウォッシャ装置1は、フロント用のウォッシャポンプ2、リヤ用のウォッシャポンプ3及びタンク4から構成されている。タンク4は、エンジンルーム内に配置されており、内部に洗浄液を貯留するようになっている。タンク4の一端側(図1において上側)には補水孔4aが設けられ、タンク4の他端側(図1において下側)にはウォッシャポンプ2,3が嵌合されている。
【0021】
ウォッシャポンプ2,3は、タンク4の開口部5にグロメット6を介してウォッシャポンプ2,3の一部を外部に露出する状態で嵌合されている。ウォッシャポンプ2,3は、タンク4内の洗浄液の流量が少なくなっても洗浄液の汲み出しができるように、タンク4の下部に取り付けられている。ウォッシャポンプ2は、タンク4内部の洗浄液を吐出口7から吐出して、洗浄液を図示しないフロントガラスの下部近傍に設置された図示しないウォッシャノズルに圧送するようになっている。その結果、車両の洗浄対象となる箇所であるフロントガラスに洗浄液が吹き付けられる。ウォッシャポンプ3は、タンク4内部の洗浄液を吐出口7から吐出して、洗浄液を図示しないリヤガラスの上部近傍等に設置された図示しないウォッシャノズルに圧送するようになっている。その結果、車両の洗浄対象となる箇所であるリヤガラスに洗浄液が吹き付けられる。
【0022】
図2に示すように、ウォッシャポンプ2,3は、全体が略円筒状をなす繊維強化樹脂製のハウジング8を備えている。ハウジング8は、胴体9、蓋体10及びポンプケーシング11を備えており、胴体9の基端側(図2において左側)にポンプケーシング11が嵌合され、先端側(図2において右側)に蓋体10が嵌合されている。ハウジング8内に区画形成されたモータ室12内にはウォッシャポンプ2,3の駆動源となるモータ13が収容され、モータハウジング13a内部にはモータ13の出力軸14aを有するアーマチャ14が収容されている。モータ室12とモータハウジング13a内部とは互いに連通している。
【0023】
ポンプケーシング11は、タンク4に挿入される側(図2において左側)に吸入孔15を有している。そして、この吸入孔15からタンク4内の洗浄液を吸入するようになっている。ポンプケーシング11と胴体9とによって囲まれる空間にはポンプ室16が形成されている。ポンプ室16は、流路17を介して吐出口7(図1に図示)に連通されている。図2に示すように、ポンプ室16にはインペラ18が収容されている。インペラ18は、モータ13内からポンプケーシング11側に突出された出力軸14aに連結されている。インペラ18はモータ13の駆動により回転するようになっている。胴体9と出力軸14aとの間には、ポンプ室16内の洗浄液がモータ室12に浸入するのを防止するためのシール部19が介装されている。
【0024】
蓋体10にはコネクタハウジング20が外側へ突出するように設けられている。コネクタハウジング20には、端子20aを介してモータ13と電気的に接続されるコネクタが装着されるようになっている。
【0025】
前記ハウジング8の先端側(図2において右側の下部)には、モータ室12とハウジング8の外部とを連通する通気路24が形成されている。通気路24は、連通室25、内部連通部26及び外部連通部27から構成され、ハウジング8を前記タンク4に組み付けた状態において、タンク4の他端側に位置するようになっている。連通室25は、流路17と軸方向に隣接する部位に流路17と区画された状態で形成されており、ハウジング8の軸方向に沿って延びている。内部連通部26は、連通室25の一端(図2において右側)からハウジング8の周方向両側にその周方向に沿って延びるように形成されており、モータ室12と連通室25とを連通させるようになっている。外部連通部27は、ハウジング8(胴体9)の径方向に沿って延びるように形成されており、連通室25と外部とを連通させるようになっている。
【0026】
胴体9の外周面には、略円筒状をなす管部28が一体形成されている。管部28は胴体9の径方向に沿って突出(タンク4への取付状態では重力方向に向けて突出)されている。管部28内には、外部連通部27と同一方向に延びる呼吸孔28aが形成されている。呼吸孔28aの基端側は外部連通部27に連通され、呼吸孔28aの先端側は外部に開口されている。
【0027】
管部28の先端部外周には抜け止め部29が一体形成されている。抜け止め部29は管部28の周方向全体に延びている。抜け止め部29の外径は、管部28の先端において管部28の外径と同一になり、管部28の基端側に行くに従って管部28の外径よりも大きくなるように設定されている。つまり、抜け止め部29は、管部28の先端に行くに従って先細りとなるように形成されている。抜け止め部29の外周面は、管部28の中心軸線に対して傾斜するテーパ面となっている。
【0028】
図3に示すように、前記ウォッシャポンプ2,3のハウジング8に形成された各管部28は、接続管としての弾性ホース31によって互いに接続されている。具体的には、弾性ホース31の一端がウォッシャポンプ2の管部28に外嵌され、弾性ホース31の他端がウォッシャポンプ3の管部28に外嵌されている。それにより、各ウォッシャポンプ2,3のハウジング8内が互いに連通される。弾性ホース31は、ゴムホースであり、弾性変形可能となっている。具体的には、弾性ホース31は、内部の圧力が高くなると外径方向に膨張するようになっている。弾性ホース31の容量は、両ウォッシャポンプ2,3のハウジング8内が同時に減圧されたときでも、各ハウジング8内に空気を送り込めるようになっている。
【0029】
弾性ホース31の内径は、抜け止め部29の最大外径よりも小さく、管部28の外径とほぼ同一となっている。そのため、弾性ホース31の端部を管部28に外嵌させていくとき、まず弾性ホース31の内周面が抜け止め部29に押圧され、弾性ホース31の端部が内径を大きくする方向に変形する。それに伴い、弾性ホース31に生じる復元力によって、弾性ホース31の端部が内径を小さくする方向に変形する。その結果、弾性ホース31の端部の内周面に抜け止め部29が係止され、弾性ホース31の端部が抜け止め部29によって抜け止めされる。
【0030】
このように構成された車両用ウォッシャ装置1では、図示しないフロントガラス用のウォッシャスイッチが操作されると、ウォッシャポンプ2内のモータ13が作動し、図示しないリヤガラス用のウォッシャスイッチが操作されると、ウォッシャポンプ3内のモータ13が作動する。これにより、タンク4内に貯留されている洗浄液が、フロント用のウォッシャノズルまたはリヤ用のウォッシャノズルに圧送される。その結果、ウォッシャノズルから洗浄液が噴射され、フロントガラスまたはリヤガラスに吹き付けられる。
【0031】
モータ室12及びモータハウジング13a内の空気は、モータ13の駆動によって発生する熱により、膨張または収縮する。即ち、モータ13の駆動によりモータ13が発熱すると、モータ室12及びモータハウジング13a内の空気が膨張する。このとき、モータ室12及びモータハウジング13a内にて膨張した空気の一部は通気路24及び呼吸孔28aを介して弾性ホース31内に流れ込む。そして、弾性ホース31の内部の圧力が高くなると該弾性ホース31が外径方向に膨張される。その結果、モータ室12及びモータハウジング13a内の圧力増加が弾性ホース31の膨張によって吸収緩和される。
【0032】
また、モータ13の停止によりモータ13の温度が下降すると、モータ室12及びモータハウジング13a内の空気が収縮する。このとき、弾性ホース31内の空気は呼吸孔28a及び通気路24を介してモータ室12及びモータハウジング13a内に流れ込む。よって、モータ室12及びモータハウジング13a内の減圧が回避され、シール部19からモータハウジング13a内に洗浄液が浸入することが回避されるため、浸入した洗浄液によってモータ13が濡れることはない。
【0033】
なお、本実施形態において、フロントガラス用のウォッシャスイッチとリヤガラス用のウォッシャスイッチとが同時に操作されることは通常の使用では殆どない。
【0034】
また、前記ウォッシャポンプ2,3のハウジング8に形成された各管部28が弾性ホース31によって互いに接続されることにより、各ウォッシャポンプ2,3及び弾性ホース31によって形成される空間を完全に密閉することができる。よって、大雨等により外部から強い被水を受けた場合でも、呼吸孔28a及び通気路24からモータ室12及びモータハウジング13a内に水が浸入するのを根本的に解決することができる。
【0035】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フロント用のウォッシャポンプ2及びリヤ用のウォッシャポンプ3のハウジング8に形成された各管部28が弾性ホース31にて互いに接続される。それにより、各ウォッシャポンプ2,3及び弾性ホース31によって形成される空間(モータ室12、モータハウジング13a内部及び呼吸孔28a等)を完全に密閉することができる。よって、大雨等によりハウジング8の外部から強い被水を受けた場合でも、呼吸孔28aからモータ室12及びモータハウジング13a内に水が浸入するのが確実に防止されるため、モータ13が浸水することによる該モータ13の作動不良を回避できる。具体的には、モータ室12内に浸入した水が端子20aに接触し、モータ13が誤作動するのが防止される。また、モータハウジング13a内に浸入した水が錆の発生原因となり、その錆が原因でモータ13が正常に作動しなくなるのが防止される。従って、車両用ウォッシャ装置1の信頼性の向上を図ることができる。
【0036】
(2)各管部28を1本の弾性ホース31で接続することで、車両用ウォッシャ装置1の被水対策が施される。そのため、例えば各管部28に弾性ホース31の一端を接続し、各弾性ホース31の他端をタンク4とは別の小部屋に接続することにより、呼吸孔28aから水が浸入するのを防止する場合のように、ウォッシャポンプ2,3毎に小部屋を設ける必要はない。よって、車両用ウォッシャ装置1の部品点数及び組付工数の増加を防止できる。従って、車両用ウォッシャ装置1を低コストで製造できる。
【0037】
しかも、各ウォッシャポンプ2,3はタンク4に取り付けられている。つまり、各ウォッシャポンプ2,3は近接して配置されることとなるため、各ウォッシャポンプ2,3のハウジング8に形成された各管部28を連結する弾性ホース31も比較的短くて済む。従って、車両用ウォッシャ装置1をより一層低コストで製造することができる。
【0038】
(3)ウォッシャポンプ2,3のハウジング8には管部28が突出形成されている。そのため、例えば管部28が形成されていない場合のように、弾性ホース31と各ウォッシャポンプ2,3のハウジング8内とを互いに連通させるための取付部材をハウジング8に設けたりする工程が不要になる。よって、各管部28に弾性ホース31の端部を容易に接続できる。
【0039】
(4)抜け止め部29は弾性ホース31の内周面に係止されているため、弾性ホース31の端部が管部28の先端方向に移動するのが抜け止め部29によって阻止される。よって、管部28から弾性ホース31が抜けてしまうのを抜け止め部29によって防止することができる。
【0040】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、弾性ホース31は、ゴムによって形成されていたが、ゴムと同様の弾性を有するエラストマー等の他の材料によって形成されていてもよい。
【0041】
・図4に示すように、ウォッシャポンプ2,3のハウジング8に形成される管部28にそれぞれ弾性ホース31の一端を接続し、各弾性ホース31の他端を略円筒状をなす接続部材としての脱落防止ジョイント41を介して互いに接続してもよい。そして、その脱落防止ジョイント41をタンク4に対して脱落しないように固定してもよい。
【0042】
このように構成すれば、弾性ホース31の取り回しが良くなり、弾性ホース31がエンジンルーム内に垂れ下がって邪魔になるのを防止できる。また、タンク4の側部に係合凹部を形成し、該係合凹部に弾性ホース31を嵌合させて該弾性ホース31をタンク4に固定する場合のように、タンク4を加工する必要がない。つまり、従来からのタンク4をそのまま利用できるため、車両用ウォッシャ装置1をより一層低コストで製造できる。さらに、3つ以上のウォッシャポンプがある場合でも、脱落防止ジョイント41を複数枝分かれした形状に変更することにより、各ウォッシャポンプに接続された各弾性ホース31を互いに接続できる。
【0043】
さらに、脱落防止ジョイント41の両端部に、各弾性ホース31の内周面に係止する抜け止め部42を形成し、各弾性ホース31が外れてしまうのを防止するようにしてもよい。なお、各抜け止め部42は、管部28に形成された抜け止め部29と同様の形状をなしている。
【0044】
・前記実施形態の車両用ウォッシャ装置1は、フロントガラスを洗浄するのに用いられるフロント用のウォッシャポンプ2と、リヤガラスを洗浄するのに用いられるリヤ用のウォッシャポンプ3とを備えていたが、さらにヘッドランプを洗浄するのに用いられるヘッドランプ用のウォッシャポンプを備えていてもよい。即ち、車両用ウォッシャ装置1はウォッシャポンプを3つ以上備えていてもよい。
【0045】
・ウォッシャポンプ2,3のハウジング8に形成された管部28に弾性ホース31を接続する代わりに、呼吸作用により弾性膨張または弾性収縮可能な袋体を接続するようにしてもよい。このように構成すれば、車両用ウォッシャ装置1が一つのウォッシャポンプしか備えていない場合でも、呼吸孔28aからの水の浸入を確実に防止することができる。
【0046】
・前記実施形態において、フロント用のウォッシャポンプ2とリヤ用のウォッシャポンプ3とを分けて設ける代わりに、フロント及びリヤ兼用のウォッシャポンプを設けてもよい。
【0047】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)洗浄液を貯留するタンクに取り付けられ前記洗浄液を車両の洗浄対象となる箇所に吹き付けるウォッシャノズルに圧送するモータを駆動源としたウォッシャポンプにおいて、ハウジングに、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられ、前記呼吸孔と連通する弾性膨張または弾性収縮可能な袋体または接続管が取り付けられていることを特徴とするウォッシャポンプ。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、呼吸孔からの水の浸入を確実に防止することにより信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における車両用ウォッシャ装置の断面図。
【図2】ウォッシャポンプの断面図。
【図3】車両用ウォッシャ装置の正面図。
【図4】他の実施形態における車両用ウォッシャ装置の正面図。
【符号の説明】
1…車両用ウォッシャ装置、2,3…ウォッシャポンプ、4…タンク、8…ハウジング、13…モータ、28…管部、28a…呼吸孔、29,42…抜け止め部、31…接続管としての弾性ホース、41…接続部材としての脱落防止ジョイント。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a vehicle washer device for pumping a cleaning liquid stored in a tank by a washer pump.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle has a vehicle washer device used for cleaning a windshield or the like. The vehicle washer device includes a washer pump and a tank. The washer pump drives the motor in the washer pump to pump the cleaning liquid from the tank, and the housing of the washer pump has a motor chamber that houses the motor and an impeller chamber that houses the impeller. have.
[0003]
The air in the motor chamber repeats expansion and contraction due to heat generated by driving the motor. That is, the motor generates heat by driving the motor, and the air in the motor chamber expands. Further, when the motor stops, the temperature of the motor decreases, and the air in the motor chamber contracts.
[0004]
By the way, if the motor is hermetically sealed, a pressure difference occurs between the inside and outside of the motor chamber when the air in the motor chamber contracts. As a result, the cleaning liquid may enter the motor chamber from the seal between the motor housing and the output shaft, and the motor may be immersed in water to cause abnormal operation.
[0005]
In order to solve this problem, it has been proposed to provide a washer pump housing with a breathing hole communicating between the inside of the motor and the outside of the housing. However, since this washer pump is attached to a tank arranged in the engine room, when it is wet during running on rainy weather or during car washing, there is a possibility that water droplets may enter through the breathing hole. As a technique for preventing water from entering through the breathing hole, for example, as shown in
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-9-86351
[Problems to be solved by the invention]
However, since the breathing hole is fundamentally exposed to the outside, it is relatively effective for flooding in normal rainy weather, but when receiving strong flooding from outside due to heavy rain etc. However, there is a risk that water may enter the housing through the breathing hole, and this has not been a fundamental solution.
[0008]
The present invention has been made in view of the problems existing in such a conventional technology, and an object thereof is to improve reliability by reliably preventing water from entering through a breathing hole. It is an object of the present invention to provide a washer device for a vehicle.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the invention according to
[0010]
According to the invention described in
[0011]
According to the third aspect of the present invention, a tank for storing a cleaning liquid, a washer pump for a front which is driven by a motor mounted on the tank and for pressure-feeding a washer nozzle for blowing the cleaning liquid onto a windshield of a vehicle, and the tank And a rear washer pump having a motor driven by a motor for driving a washer nozzle for spraying the cleaning liquid onto a rear glass of the vehicle, the front washer pump and the rear washer pump. The housing is provided with a breathing hole communicating the inside and the outside of the housing, and the respective breathing holes are connected to each other by a connection pipe capable of elastic expansion or contraction. .
[0012]
In the invention described in
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in the second or third aspect of the invention, the connection pipes are respectively connected to pipe sections formed to protrude from the respective housings and provided with the breathing holes, and the connection pipes Are connected to each other via a connecting member.
[0014]
According to the invention described in claim 6, in the invention described in
(Action)
According to the first aspect of the present invention, a washer pump and a bag are formed by connecting a bag body that can be elastically expanded or contracted by a breathing action to a breathing hole to absorb expansion and contraction of the internal air volume in the motor chamber due to the breathing action. The space formed by the body can be sealed. Therefore, even if the housing receives strong water from the outside of the housing, the ingress of water into the housing from the breathing hole is reliably prevented, so that the operation failure of the washer pump due to the ingress of water can be avoided. Therefore, the reliability of the vehicle washer device can be improved.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, the respective breathing holes of the respective washer pumps are connected to each other by a connection pipe which can be elastically expanded or contracted by the respiratory action, so that the inner air volume in the motor chamber is expanded and contracted by the respiratory action. The space formed by each washer pump and the connection pipe can be sealed while absorbing water. Therefore, even if the housing receives strong water from the outside of the housing, the ingress of water into the housing from the breathing hole is reliably prevented, so that the operation failure of the washer pump due to the ingress of water can be avoided. Therefore, the reliability of the vehicle washer device can be improved.
[0016]
According to the third aspect of the present invention, the breathing holes of the front and rear washer pumps are connected to each other by a connection pipe that can be elastically expanded or contracted by the respiratory action, so that the inside of the motor chamber due to the respiratory action is provided. The space formed by each washer pump and the connection pipe can be sealed while absorbing the expansion and contraction of the internal air volume. Therefore, even if the housing receives strong water from the outside of the housing, the ingress of water into the housing from the breathing hole is reliably prevented, so that the operation failure of the washer pump due to the ingress of water can be avoided. The reliability of the vehicle washer device can be improved.
[0017]
According to the fourth aspect of the present invention, since the pipe portion is formed, a step of providing a mounting member for mounting the bag or the connection pipe to the housing becomes unnecessary. Therefore, connection of the bag or the connection pipe becomes easy.
[0018]
According to the fifth aspect of the invention, by fixing the connecting member to, for example, a tank or the like, it is possible to prevent the connecting pipe from being in the way. Further, even when three or more washer pumps are used, the connection pipes can be connected to each other by changing the shape of the connection member.
[0019]
According to the sixth aspect of the present invention, it is possible to prevent the bag or the connecting pipe from coming off from the pipe or the connecting member by the retaining portion.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0021]
The washer pumps 2 and 3 are fitted to the
[0022]
As shown in FIG. 2, the washer pumps 2 and 3 are provided with a
[0023]
The
[0024]
A
[0025]
An
[0026]
A substantially
[0027]
A
[0028]
As shown in FIG. 3, the
[0029]
The inner diameter of the
[0030]
In the
[0031]
The air in the
[0032]
When the temperature of the
[0033]
In the present embodiment, the simultaneous operation of the washer switch for the windshield and the washer switch for the rear glass is rarely performed in normal use.
[0034]
Further, the
[0035]
According to the above embodiment, the following effects can be obtained.
(1) Each
[0036]
(2) By connecting each
[0037]
In addition, the washer pumps 2 and 3 are attached to the
[0038]
(3) The
[0039]
(4) Since the retaining
[0040]
The above embodiment may be modified as follows.
In the above embodiment, the
[0041]
As shown in FIG. 4, one end of each of the
[0042]
With this configuration, the handling of the
[0043]
Further, at both ends of the falling-off prevention joint 41, a retaining
[0044]
The
[0045]
-Instead of connecting the
[0046]
In the above embodiment, instead of separately providing the
[0047]
Next, technical ideas that can be grasped from the above embodiment will be described below.
(A) In a washer pump driven by a motor mounted on a tank for storing the cleaning liquid and for pressure-feeding a washer nozzle for spraying the cleaning liquid to a location to be cleaned of a vehicle, the housing communicates with the inside and outside of the housing. A washer pump provided with a respiratory hole that communicates with the bag and a resiliently inflatable or resilient bag or connection tube communicating with the respiratory hole.
[0048]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, reliability can be improved by reliably preventing water from entering through the breathing hole.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a vehicle washer device according to an embodiment.
FIG. 2 is a sectional view of a washer pump.
FIG. 3 is a front view of the vehicle washer device.
FIG. 4 is a front view of a vehicle washer device according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記ウォッシャポンプのハウジングに、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられ、前記呼吸孔と連通する弾性膨張または弾性収縮可能な袋体が取り付けられていることを特徴とする車両用ウォッシャ装置。A vehicular washer device comprising: a tank for storing a cleaning liquid; and a washer pump having a motor as a driving source, the driving source being a motor attached to the tank and pressure-feeding a washer nozzle for blowing the cleaning liquid to a location to be cleaned of the vehicle.
A housing for the washer pump, a breathing hole communicating between the inside and the outside of the housing is provided, and an elastically expandable or contractible bag body communicating with the breathing hole is attached. Washer device.
前記各ウォッシャポンプのハウジングには、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられており、
前記各呼吸孔は、弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続されていることを特徴とする車両用ウォッシャ装置。A vehicular washer device comprising: a tank for storing a cleaning liquid; and a plurality of washer pumps having a motor as a driving source, the driving source being a motor that pressurizes a washer nozzle attached to the tank and blows the cleaning liquid to a location to be cleaned of the vehicle.
The housing of each washer pump is provided with a breathing hole that communicates the inside and the outside of the housing,
The above-mentioned breathing holes are connected to each other by a connection pipe capable of elastic expansion or contraction.
前記フロント用のウォッシャポンプ及び前記リヤ用のウォッシャポンプのハウジングには、該ハウジングの内部と外部とを連通する呼吸孔が設けられており、前記各呼吸孔は、弾性膨張または弾性収縮可能な接続管にて互いに接続されていることを特徴とする車両用ウォッシャ装置。A tank for storing a washing liquid, a front washer pump driven by a motor mounted on the tank and forcing a washer nozzle for blowing the washing liquid onto a windshield of the vehicle, and a rear glass of the vehicle attached to the tank and using the washing liquid as a driving source. A washer device for a vehicle including a rear washer pump having a motor that drives a washer nozzle that blows to a washer nozzle as a driving source,
The housing of the front washer pump and the housing of the rear washer pump are provided with breathing holes that communicate the inside and the outside of the housing, and each of the breathing holes is a connection capable of elastic expansion or contraction. A vehicle washer device connected to each other by a pipe.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120477A JP2004322853A (en) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | Washer device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004322853A true JP2004322853A (en) | 2004-11-18 |
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ID=33499374
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004322853A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024021240A1 (en) * | 2022-07-24 | 2024-02-01 | 宁波恒帅股份有限公司 | Cleaning system used for vehicles and capable of suppressing vibrations and reducing noise |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003120477A patent/JP2004322853A/en active Pending
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WO2024021240A1 (en) * | 2022-07-24 | 2024-02-01 | 宁波恒帅股份有限公司 | Cleaning system used for vehicles and capable of suppressing vibrations and reducing noise |
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