JP2004321923A - 湿式電気集塵装置及びこれを備えた廃棄物発電システム - Google Patents

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聡一郎 辻本
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Abstract

【課題】水の使用量を少なくし、運転コストを低減することができる湿式電気集塵装置を提供すること。
【解決手段】処理ガスに水を噴霧するための加湿手段6と、処理ガス中に含まれた煤塵を集塵するための集塵手段4とを具備し、加湿手段6は、処理ガスに水を噴霧する加湿用スプレーノズル38を備え、集塵手段4は、コロナ放電を発生する放電電極16と、帯電した煤塵を集塵する集塵電極18と、水を噴霧して集塵電極18に集塵された煤塵を除去する洗浄用スプレーノズル20と、を備えた湿式電気集塵装置。加湿水を回収する加湿用回収槽54及び洗浄水を回収する洗浄用回収槽52が設けられ、加湿用回収槽54に回収された回収水が加湿用スプレーノズル38及び/又は洗浄用スプレーノズル20に送給されて再利用される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理ガス中に含まれた煤塵を除去する湿式電気集塵装置及びこれを備えた廃棄物発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガスなどの処理ガス中に含まれたダスト(煤塵)を除去するための装置として、コロナ放電を利用した湿式電気集塵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この湿式電気集塵装置は、処理ガスに水を噴霧するための加湿手段と、処理ガス中に含まれた煤塵を除去するための集塵手段とを具備している。加湿手段は加湿用スプレーノズルを備え、この加湿用スプレーノズルから水が噴霧される。また、集塵手段は放電電極、集塵電極及び洗浄用スプレーノズルを備え、処理ガスに含まれた煤塵が集塵電極に集塵される。洗浄時、洗浄用スプレーノズルから集塵電極に向けて水が噴霧され、噴霧される水により集塵電極に付着した煤塵が集塵電極から除去される。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3004899号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような湿式電気集塵装置においては、加湿用スプレーノズルから噴霧された水と、洗浄用スプレーノズルから噴霧された水とが共通の回収槽に回収されるように構成されている。加湿用スプレーノズルからの水の噴霧は処理ガスの処理中に行われるので、水の使用量が多く、回収槽に回収される回収量も多いが、洗浄スプレーノズルからの水の噴霧は洗浄時のみに行われるので、水の使用量が少なく、回収槽に回収される回収量も少なく、これらの回収水を共通の回収槽で回収すると、回収槽内の大量の回収水は煤塵を含んで汚染された状態となる。このような回収水を再利用しようとすると、大量の回収水を排水処理しなければならず、排水処理するための排水処理装置として大型で高価なものが必要となる。一方、この回収水を再利用することなく排水すると、新しい水を大量に使用するようになり、装置の運転コストが高くなる。
【0005】
本発明の目的は、水の使用量を少なくし、運転コストを低減することができる湿式電気集塵装置を提供することである。
本発明の他の目的は、廃棄物の熱分解により生成される可燃性ガスに含まれた煤塵を除去し、この可燃性ガスを原動機の燃料として用いることができる廃棄物発電システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の湿式電気集塵装置は、処理ガスに水を噴霧するための加湿手段と、前記加湿手段にて加湿処理された処理ガス中に含まれた煤塵を集塵するための集塵手段とを具備し、前記加湿手段は、処理ガスに水を噴霧する加湿用スプレーノズルを備え、前記集塵手段は、コロナ放電を発生する放電電極と、帯電した煤塵を集塵する集塵電極と、水を噴霧して前記集塵電極に集塵された煤塵を除去するための洗浄用スプレーノズルと、を備えた湿式電気集塵装置であって、
前記加湿手段に関連して加湿用回収槽が設けられ、前記集塵手段に関連して洗浄用回収槽が設けられ、前記加湿用スプレーノズルから噴霧された水が前記加湿用回収槽に回収され、前記洗浄用スプレーノズルから噴霧された水が前記洗浄用回収槽に回収され、前記加湿用回収槽に回収された水が前記加湿用スプレーノズル及び/又は前記洗浄用スプレーノズルに送給されることを特徴とする。
【0007】
この湿式電気集塵装置においては、処理ガスに水を噴霧するための加湿手段に関連して加湿用回収槽が設けられ、処理ガスに含まれた煤塵を集塵する集塵手段に関連して洗浄用回収槽が設けられている。加湿手段の加湿用スプレーノズルから処理ガスに向けて水が噴霧され、噴霧された水が処理ガスに含まれた煤塵に付着し、煤塵に付着しなかった水は加湿用回収槽に回収され、例えば、噴霧した水の10〜15%程度が煤塵に付着し、残りの85〜90%の量が加湿用回収槽に回収される。
【0008】
また、集塵手段の放電電極からコロナ放電が発生し、このコロナ放電によって、水が付着した処理ガス中の煤塵がマイナス(負)に帯電され、帯電した煤塵がプラス(正)の集塵電極に静電作用によって付着し、このようにして処理ガス中の煤塵が集塵電極に集塵される。集塵した煤塵を除去するときには、洗浄用スプレーノズルから集塵電極に向けて水が噴霧され、噴霧水によて集塵電極に付着した煤塵が除去され、除去された煤塵を含む水が洗浄用回収槽に回収される。
【0009】
この湿式電気集塵装置では、加湿用回収槽に回収された水が加湿用スプレーノズル(及び/又は洗浄用スプレーノズル)に送給されて、この加湿用スプレーノズル(及び/又は洗浄用スプレーノズル)から噴霧される。加湿用回収槽に回収された水はきれいで煤塵をほとんど含まず、そのままの状態で再利用することができ、この回収水を再利用することによって、設備的コストアップとならずに水を大幅に節約して運転コストの低減を図ることができる。尚、処理ガスとは、例えば生ゴミなどの廃棄物を熱分解することによって生成される可燃性ガスであり、煤塵とはこのような可燃性ガスに含まれる固体微粒子である。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の湿式電気集塵装置では、前記集塵手段により集塵される煤塵は、処理ガスに含まれた固体微粒子であることを特徴とする。
【0011】
この湿式電気集塵装置においては、煤塵が固体微粒子、例えば炭素、金属酸化物(例えば、酸化ケイ素)、金属粉などであるので、処理ガス中に含まれたものを電気集塵によって集塵することができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の湿式電気集塵装置では、前記処理ガスは、廃棄物の熱分解により生成された可燃性ガスであることを特徴とする。
この湿式電気集塵装置においては、廃棄物の熱分解により生成された可燃性ガスに含まれた煤塵を集塵することができ、このような可燃性ガスは生ゴミなどの一般ゴミを熱分解ガス化溶融プロセスにより熱分解することにより得られる。
【0013】
また、本発明の請求項4の廃棄物発電システムは、廃棄物の熱分解により生成される可燃性ガスを燃料とする原動機と、前記原動機により駆動される発電機と、前記原動機に供給される可燃性ガスに含まれた煤塵を除去する請求項1〜3のいずれかに記載の湿式電気集塵装置と、を具備することを特徴とする。
【0014】
この廃棄物発電システムでは、請求項1〜3のいずれかに記載の湿式電気集塵装置を備えているので、可燃性ガスに含まれた煤塵、例えば炭素、金属酸化物、金属粉などを集塵して取り除くことができ、従って、この可燃性ガスを原動機の燃料ガスとして用いて発電機を駆動することができ、廃棄物発電システムにおいて使用する水を大幅に節約して運転コストの低減を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う湿式電気集塵装置及びこれを用いた廃棄物発電装置の実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1を参照して、第1の実施形態の湿式電気集塵装置及びこれを備えた廃棄物発電システムの一実施例について説明する。図1は、第1の実施形態の湿式電気集塵装置及びこれを備えた廃棄物発電システムの一例を簡略的に示す図である。
【0016】
図1において、図示の湿式電気集塵装置2は、処理ガス中に含まれた煤塵を集塵するための集塵手段4と、この集塵手段4の上流側に設けられた加湿手段6とを備えてる。集塵手段4は、集塵室8を規定する集塵槽10を有し、この集塵槽10に流入口12及び流出口14が設けられている。この集塵室8には、所定の間隔をおいて複数個の放電電極16及び複数個の集塵電極18が設けられ、複数個の放電電極16が直流高圧電源21のマイナス(負)極側に接続され、高圧電源21のプラス(正)極側はアースされ、複数個の集塵電極18はアースに接続されている。
【0017】
集塵室8の上部、即ち複数個の集塵電極18の上方には、複数の洗浄用スプレーノズル20が配設されている。これら洗浄用スプレーノズル20には第1水供給ライン22が接続され、新しい水(所謂、新水)、例えば水道水、地下水などが第1水供給ライン22を通して洗浄用スプレーノズル20に送給され、かく送給された新水が洗浄用スプレーノズル20から複数個の集塵電極18に向けて噴霧される。尚、第1水供給ライン22には、このラインを開閉するための第1開閉弁24が配設され、第1開閉弁24が閉状態のとき、上述した新水の供給が停止される。
【0018】
加湿手段6は、集塵槽10の流入口12の上流側に配設され、加湿室26を規定する加湿槽28を有している。加湿室26には流入口30及び流出口32が設けられ、流入口30がガス送給ライン34に接続され、処理ガスがガス送給ライン34を通して加湿室26に送給される。また、加湿槽28の流出口32は接続管36を介して集塵槽10の流入口12に接続されている。この加湿室26には複数の加湿用スプレーノズル38が配設され、これら加湿用スプレーノズル38が第2水供給ライン40に接続され、新水が第2水供給ライン40を通して加湿用スプレーノズル38に送給される。尚、第2水供給ライン40には第2開閉弁42が配設され、第2開閉弁42が閉状態のとき、第2水供給ライン40を通しての新水の供給が停止される。
【0019】
この実施形態では、湿式電気集塵装置2は、廃棄物を利用して発電する廃棄物発電システムに適用されている。集塵槽10の下流側には、例えばガスエンジンである原動機44が配設され、集塵手段4で後述するように集塵処理された処理ガスが流出口14から燃料ガス送給ライン46を通して原動機44に送給され、この処理ガスを燃料として原動機44が運転される。原動機44には発電機48が駆動連結され、原動機44の運転により発電機48が作動して発電機48による発電が行われる。
【0020】
原動機44で燃料として用いられる処理ガスは、可燃性ガスであり、例えば、生ゴミなどの一般ゴミを熱分解ガス化溶融プロセスで熱分解することによって得られ、このような熱分解による可燃性ガスは、主に水素(H)、一酸化炭素(CO)を含んでいる。この可燃性ガスは、図示していないが、酸洗浄処理、アルカリ洗浄処理、脱硫処理及び除湿処理が行われた後に加湿手段6に送給され、加湿手段6にて加湿処理される。
【0021】
加湿手段6では、複数個の加湿用スプレーノズル38から水が噴霧され、噴霧水が処理ガス中の煤塵に付着し、このように加湿処理された処理ガスが接続管36を通して集塵手段4に送給され、この集塵手段4にて集塵処理される。集塵手段4では、複数個の放電電極16に直流高圧電源21からの負電圧、例えば−3500V程度の負の高電圧が印加され、このような電圧の印加によって、放電電極16からコロナ放電が発生し、コロナ放電によって、噴霧水が付着した煤塵がマイナス(負)に帯電される。このとき、複数個の集塵電極18はアースされてプラス(正)電極として機能し、帯電された煤塵がクーロン力によって集塵電極18に静電的に吸引されて付着し、このようにして処理ガス中の煤塵が集塵除去される。
【0022】
集塵した煤塵を除去するときには、直流高圧電源21の印加が停止し、洗浄用スプレーノズル20からの水が噴霧される。かくすると、集塵電極18に付着した煤塵が洗い落とされ、煤塵が除去される。洗浄用スプレーノズル38による洗浄は、3〜6時間に1回程度でよく、集塵量が多いと洗浄頻度も多くなり、集塵量が少ないと洗浄頻度を少なくすることができる。
【0023】
集塵処理された処理ガスは燃料ガス送給ライン46を通して原動機44に送給され、原動機44はこの処理ガスを燃料として運転され、発電機48により発電され、廃棄物を熱分解して発生する可燃性ガスを利用して発電が行われる。
【0024】
生ゴミなどを熱分解ガス化溶融プロセスで熱分解することによって得られる可燃性ガスには、煤塵として主に炭素、金属酸化物(例えば、酸化ケイ素など)、金属粉などの固体微粒子が含まれているが、上述した湿式電気集塵装置2を用いることにより、炭素、金属酸化物などの固体微粒子を所要の通りに除去することができ、このように集塵処理した処理ガスを燃料として用いて原動機44が運転される。
【0025】
この湿式電気集塵装置2を用いた発電システムでは、加湿手段6からの水と集塵手段4からの水が別個に回収されるように構成されている。集塵手段4に関連して洗浄用回収槽52が設けられ、加湿手段6に関連して加湿用回収槽54が設けられている。集塵槽10の底部と洗浄用回収槽52とが洗浄水回収ライン56を介して接続され、洗浄時に洗浄用スプレーノズル20から噴霧され、集塵電極18に付着した煤塵を除去した洗浄水(煤塵を含む水)が洗浄水回収ライン56を介して洗浄用回収槽54に回収される。
【0026】
洗浄用回収槽52には洗浄水排出ライン58が接続され、この洗浄水排出ライン58に排水ポンプ60及び排水処理装置62が配設されている。また、洗浄用回収槽52には液面計測手段64が設けられている。洗浄用回収槽52に回収された液の液面が排水位置(図1に「H」で示す位置)まで上昇すると、液面計測手段64からの検知信号に基づいて排水ポンプ60が作動され、洗浄用回収槽52内の回収液が洗浄水排出ライン58を通して排出され、排出処理装置62で所要の通りに処理された液が外部に排水される。また、洗浄用回収槽52内の液面が排水停止位置(図1に「L」で示す位置)まで下がると、液面計測手段64からの検知信号に基づいて排水ポンプ60の作動が停止し、洗浄用回収槽52からの排水が終了する。このように、洗浄用回収槽52に回収された回収液(洗浄水)は洗浄水排水ライン58を通して外部に排出される。
【0027】
また、加湿槽28の底部と加湿用回収槽54とが加湿水回収ライン66を介して接続され、加湿用スプレーノズル38から噴霧され、処理ガス中の煤塵に付着せずに回収された加湿水が加湿水回収ライン66を介して洗浄用回収槽54に回収される。
【0028】
この加湿用回収槽54には水循環ライン68が設けられ、その一端側が加湿用回収槽54に接続され、その他端側が第2水供給ライン40(第2開閉弁42の配設部位よりも下流側の部位)に接続されている。この水循環ライン68には第3開閉弁70及び循環ポンプ72が配設されている。第3開閉弁70が開状態で、循環ポンプ72が作動すると、加湿用回収槽54内の回収水(加湿水)が水循環ライン68を通して第2水供給ライン40に送給され、第2水供給ライン40からの新水と混合して加湿用スプレーノズル38に供給され、これら加湿用スプレーノズル38から噴霧される。加湿用回収槽54に回収される加湿水は煤塵などをほとんど含んでおらず、そのままの状態で再利用が可能であり(排水処理などの処理を行うことなく利用することができる)、上述したように第2水供給ライン40を通して供給される新水に混合して再使用することによって、新水の使用量を大幅に節約してシステムの運転コストの低減を図ることができる。
【0029】
この実施形態では、更に、加湿用回収槽54と洗浄用回収槽52とが連通管74を介して連通されている。この連通管74は洗浄用回収槽52の排水位置よりも上方に配設され、排水位置よりも上方にて洗浄用回収槽52と加湿用回収槽54とが連通されている。従って、加湿用回収槽54の回収液の液面が連通管74の配設位置まで上昇すると、加湿用回収槽54内の回収液が連通管74を通して洗浄用回収槽52に流れる。
【0030】
このように連通管74で連通するように構成したときには、加湿用回収槽54から水循環ライン68を通して第2水供給ライン40に供給される回収水の量が、加湿槽28から加湿水回収ライン66を通して加湿用回収槽54に回収される加湿水の回収量よりも幾分少なくなるようにするのが好ましい。このように構成することによって、加湿用回収槽54内の回収液の液量を一定に保つことができとともに、加湿用回収槽54内の回収液が連通管74を通して洗浄用回収槽52に流れるようになる。
【0031】
上述した実施形態では、集塵槽10により一つの集塵室8を規定しているが、この集塵槽10内に仕切壁及びダンパを設けて複数(例えば2つ)の集塵室に分割するようにしてもよい。この場合、一部の(例えば一方の)集塵室のダンパを閉じてこの集塵室内を洗浄し、残りの(例えば他方の)集塵室に処理ガスを送給して処理ガス中の煤塵を集塵除去することができ、このように構成することによって処理ガス中の煤塵を連続的に除去することができ、高い除塵率を得ることができる。
【0032】
第2の実施形態
次に、図2を参照して、第2の実施形態の湿式電気集塵装置について説明する。図2は、第2の実施形態の湿式電気集塵装置を簡略的に示す図である。尚、以下の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0033】
図2において、この第2の実施形態では、第2水供給ライン40Aからの新水が加湿用回収槽54に供給され、加湿用回収槽54内の回収水が加湿手段6の加湿用スプレーノズル38から噴霧されるように構成されている。即ち、第2水供給ライン40Aの一端側は第1水供給ライン22(具体的には、第1開閉弁24の配設部位の上流側の部位)に接続され、その他端側が加湿用回収槽54内に延び、第1水供給ライン22を通して供給される新水の一部が第2水供給ライン40Aを通して加湿用回収槽54に供給される。従って、この形態では、加湿槽28から加湿水回収ライン66を通して回収された回収水(加湿水)と、第2水供給ライン40Aから供給された新水とが、加湿用回収槽54で混合される。
【0034】
また、水循環ライン68Aが加湿用回収槽54から加湿手段6に延び、複数個の加湿用スプレーノズル38に接続されている。この水循環ライン68Aには、第1の実施形態と同様に、第2開閉弁70及び循環ポンプ72が配設される。従って、加湿用回収槽54内の加湿水(新水と回収液とが混合された水)が、水循環ライン68Aを通して加湿用スプレーノズル38に供給され、かく供給された水が加湿用スプレーノズル38から噴霧される。尚、図2における参照番号82は放電電極及び集塵電極を含む集塵部であり、この集塵部を簡略化して示している。第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0035】
この第2の実施形態においても、集塵槽10で回収された洗浄水は洗浄水回収ライン56を介して洗浄用回収槽52に回収され、かく回収された洗浄水は洗浄水排水58を流れ、排水処理装置62で所要の通りに処理された後に外部に排水される。一方、加湿槽28で回収された加湿水は加湿水回収ライン66を介して加湿用回収槽54に回収され、かく回収された加湿水は、第2水供給ライン40Aを通して供給された新水と混合され、このように混合された加湿水が水循環ライン68Aを通して加湿用スプレーノズル38に供給される。この第2の実施形態においても、加湿用回収槽54に回収される回収水は煤塵をほとんど含んでなく、そのままの状態で再利用することが可能であり、上述したように加湿水として再利用することによって、第1の実施形態と同様に、新水の使用量を大幅に削減して、システムの運転コストの低減を図ることができる。
【0036】
尚、第2の実施形態では、第2水供給ライン40Aを第1水供給ライン22から分岐して設け、第1水供給ライン22の水の一部を加湿用回収槽54に回収しているが、このような構成に代えて、第1水供給ライン22と第2水供給ライン40Aとを別個のラインとして構成し、第1水供給ライン22と関係がない第2水供給ライン40Aを通して新水を加湿用回収槽54に供給するようにしてもよい。
【0037】
第3の実施形態
次に、図3を参照して、第3の実施形態の湿式電気集塵装置について説明する。図3は、第3の実施形態の湿式電気集塵装置を簡略的に示す図である。
【0038】
図3において、この第3の実施形態では、第2水供給ライン40Bからの新水が加湿用回収槽54に供給され、加湿用回収槽54内の回収水が加湿手段6の加湿用スプレーノズル38から噴霧されるとともに、この回収水が集塵手段4の洗浄用スプレーノズル20から噴霧されるように構成されている。即ち、第2水供給ライン40Bの下流側が加湿用回収槽54内に延び、第2水供給ライン40Bを通して供給される新水が加湿用回収槽54に供給され、加湿槽28から加湿水回収ライン66を通して回収された回収水(加湿水)と、第2水供給ライン40Bから供給された新水とが、加湿用回収槽54で混合される。
【0039】
また、水循環ライン68Bが、第2の実施形態と同様に、加湿用回収槽54から加湿手段6に延び、複数個の加湿用スプレーノズル38に接続され、この水循環ライン68Bに第2開閉弁70及び循環ポンプ72が配設される。従って、加湿用回収槽54内の加湿水(新水と回収液とが混合された液)が、水循環ライン68Bを通して加湿用スプレーノズル38に供給される。
【0040】
更に、回収水供給ライン84が加湿用回収槽54から集塵手段4に延び、複数個の洗浄用スプレーノズル20に接続されている。この回収水供給ライン84には、電磁開閉弁86及び供給ポンプ88が配設される。集塵部82の集塵電極に集塵された煤塵を除去するときは、電磁開閉弁86が付勢されて開状態になるとともに、供給ポンプ88が作動し、供給ポンプ88の作用によって、加湿用回収槽54内の回収水が回収水供給ライン84を通して洗浄用スプレーノズル20に供給され、かく供給された回収水が洗浄用スプレーノズル20から噴霧される。第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0041】
この第3の実施形態においても、集塵槽10で回収された洗浄水は洗浄用回収槽52に回収され、排水処理装置62で所要の通りに処理された後に外部に排水される。一方、加湿槽28で回収された加湿水は加湿水回収ライン66を介して加湿用回収槽54に回収され、かく回収された加湿水は、第2水供給ライン40Bを通して供給された新水と混合される。そして、かく混合された加湿水が水循環ライン68Bを通して加湿用スプレーノズル38に供給されるとともに、洗浄時には回収水供給ライン84を通して洗浄用スプレーノズル20に供給される。この第3の実施形態においても、加湿用回収槽54に回収される回収水は煤塵をほとんど含んでなく、そのままの状態で再利用することが可能であり、上述したように加湿用スプレーノズル38に供給して加湿水として、また洗浄用スプレーノズル20に供給して洗浄水として再利用することによって、第1の実施形態と同様に、新水の使用量を大幅に削減して、システムの運転コストの低減を図ることができる。また、この第3の実施形態では、回収水を洗浄水としても利用するので、使用する新水が加湿用回収槽54に供給され、第1及び第2の実施形態に比して加湿用回収槽54内の回収水をきれいな状態に保つことができる。
【0042】
尚、第3の実施形態では、第2水供給ライン40Bからの新水を加湿用回収槽54に供給し、加湿用回収槽54内の回収水を水循環ライン68Bを介して加湿用スプレーノズル38に供給しているが、この第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2水供給ライン40Bからの水を加湿用スプレーノズル38に供給するとともに、加湿用回収槽54内の回収水を水循環ライン68Bを通して加湿用スプレーノズル38に供給するようにしてもよい。
【0043】
第1〜第3の実施形態では、いずれも洗浄用回収槽52に回収した洗浄水を排水処理装置62で排水処理した後に外部に排水しているが、この排水処理装置62で充分にきれいな状態に処理することができる場合には、加湿用回収槽54に供給して加湿水と混合して再利用するようにしてもよく、このように構成することによって水の使用量を一層少なくすることができる。
【0044】
実施例及び比較例
湿式電気集塵装置の効果を確認するために、次の通りの実験を行った。湿式電気集塵装置として図1に示す形態のものを用いた。一般のゴミを原料とし、熱分解ガス化溶融プロセスで得られた可燃性ガスを酸洗浄処理、アルカリ洗浄処理、脱硫処理及び除湿処理したものを処理ガスとして用いた。この可燃性ガスは水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を主成分とし、その供給量が1300m/hとなるように湿式電気集塵装置の加湿手段に供給した。このときの可燃性ガスの温度は30℃、その湿度は90〜98%であり、この可燃性ガスには含有量40mg/mの煤塵が含まれていた。
【0045】
加湿手段では加湿用スプレーノズルから水を噴霧し、その噴霧量は0.72m/hであり、新水が0.10m/h、加湿用回収槽に回収された回収水が0.62m/hであった。加湿用回収槽に回収された回収水の液面が一定に維持されるように、加湿用回収槽から加湿用スプレーノズルに再利用される回収水量よりも加湿手段から加湿用回収槽に回収される回収水量(このときの回収水量は約0.65m/hであった)が幾分多くなるように設定し、加湿用回収槽内の回収水が連通管を通して洗浄用回収槽に一方向に流れるようにした。加湿用回収槽の容積は1.3mであった。
【0046】
集塵手段では、集塵時においては、高電圧発生装置により高電圧を発生し、放電電極に−35kVの電圧を印加し、そのときの電流は20mAであった。集塵電極はアースし(印加電圧0V)、この集塵電極をプラス電極として機能させた。放電電極の枠数は4個、集塵電極の枠数は5個であり、集塵電極の全面積は35mであった。
【0047】
また、集塵電極の洗浄時においては、高電圧発生装置による放電電極への電力の供給を停止し、洗浄用スプレーノズルから新水を噴霧して集塵電極に付着した煤塵を除去した。この洗浄は、2時間56分間の集塵処理に対して4分間の洗浄処理を行い、この集塵処理及び洗浄処理を一サイクルとして3時間毎にこのサイクルを繰り返し遂行した。洗浄時の洗浄用スプレーノズルからの新水の噴霧量は52リットル/分であり、新水の使用量は平均0.07m/hであった。洗浄用回収槽の容積は0.65mであり、この洗浄用回収槽内の回収水の液面が上昇したとき、排水ポンプで排水して液面を制御した。尚、この湿式電気集塵装置においては、可燃性ガスに接触する部分は全てステンレス鋼から形成した。
【0048】
上述したようにして可燃性ガスに含まれた煤塵を集塵し、集塵槽から排出された可燃性ガスに残留する煤塵の含有量を調べたことろ0.4mg/mであり、可燃性ガス中の煤塵の除塵率は99%であった。そして、このときに使用した水の排水量は約0.1m/hであり、新水の使用量の合計(加湿用及び洗浄用に用いた新水量)は0.17m/hであった。
【0049】
このような運転を長時間行っても可燃性ガス中の煤塵の除塵率は99%であり、長時間にわたって安定して煤塵を集塵することができた。また、長時間運転時における回収水(加湿用回収槽に回収される水)中の煤塵濃度及び加湿用回収槽内の回収水中の煤塵濃度を測定したところ共に17.2mg/リットルで安定し、加湿用回収槽に回収された回収水を再利用しても特に問題はなく、良好な除塵率が得られた。尚、新水中の煤塵濃度は5mg/リットルであった。
【0050】
比較例として、実施例の湿式電気集塵装置において、加湿手段から加湿用回収槽に回収された回収水を再利用することなく全て排水するとともに、集塵手段から洗浄用回収槽に回収された回収水を全て排水するようにした以外は、実施例と同様にして可燃性ガス中に含まれた煤塵を集塵した。このとき、加湿用回収槽に回収された回収水を再利用しないので、加湿用スプレーノズルには0.72m/hの新水を供給して噴霧した。この比較例において集塵槽から排出された可燃性ガスに残留する煤塵の含有量を調べたことろ0.4mg/mであり、可燃性ガス中の煤塵の除塵率は99%であった。一方、比較例における新水の使用量は0.79m/hであり、水の排水量は約0.72m/hであった。
【0051】
以上のことから、実施例においては加湿用回収槽に回収された回収水を加湿用水として再利用したが、集塵手段における除塵率は99%と、加湿用水として全て新水を使用した比較例と同じであり、回収水を再利用しても充分な集塵効果が安定して得られることが確認できた。また、新水の使用量については、比較例は実施例の約4.6倍であり、更に使用した水の排水量については、比較例は実施例の約7.2倍であり、本発明の湿式電気集塵装置を用いた場合、可燃性ガス中の煤塵の集塵効果を維持しながら水の使用量、排水量を大幅に少なくすることが可能であることが確認できた。
【0052】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の湿式電気集塵装置によれば、加湿用回収槽に回収された水がそのままの状態で加湿用スプレーノズル及び/又は洗浄用スプレーノズルに送給されて再利用されるので、設備的コストアップとならずに水を大幅に節約して運転コストの低減を図ることができる。
【0053】
また、本発明の請求項2に記載の湿式電気集塵装置によれば、処理ガス中の煤塵が固体微粒子であるので、煤塵を電気集塵によって集塵することができる。
また、本発明の請求項3に記載の湿式電気集塵装置によれば、廃棄物の熱分解により生成された可燃性ガスに含まれた煤塵を集塵することができる。
【0054】
また、本発明の請求項4の廃棄物発電システムによれば、請求項1〜3のいずれかに記載の湿式電気集塵装置を備えているので、可燃性ガスに含まれた煤塵を集塵して取り除くことができ、従って、この可燃性ガスを原動機の燃料ガスとして用いて発電機を駆動することができ、廃棄物発電システムにおける水を大幅に節約して運転コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の湿式電気集塵装置及びこれを備えた廃棄物発電システムの一例を簡略的に示す図である。
【図2】第2の実施形態の湿式電気集塵装置を簡略的に示す図である。
【図3】第3の実施形態の湿式電気集塵装置を簡略的に示す図である。
【符号の説明】
2 湿式電気集塵装置
4 集塵手段
6 加湿手段
10 集塵槽
16 放電電極
18 集塵電極
20 洗浄用スプレーノズル
22 第1水供給ライン
28 加湿槽
38 加湿用スプレーノズル
40,40A,40B 第2水供給ライン
44 原動機
48 発電機
52 洗浄用回収槽
54 加湿用回収槽
56 洗浄水回収ライン
66 加湿水回収ライン
68,68A,68B 水循環ライン
82 集塵部
84 回収水供給ライン

Claims (4)

  1. 処理ガスに水を噴霧するための加湿手段と、前記加湿手段にて加湿処理された処理ガス中に含まれた煤塵を集塵するための集塵手段とを具備し、前記加湿手段は、処理ガスに水を噴霧する加湿用スプレーノズルを備え、前記集塵手段は、コロナ放電を発生する放電電極と、帯電した煤塵を集塵する集塵電極と、水を噴霧して前記集塵電極に集塵された煤塵を除去するための洗浄用スプレーノズルと、を備えた湿式電気集塵装置であって、
    前記加湿手段に関連して加湿用回収槽が設けられ、前記集塵手段に関連して洗浄用回収槽が設けられ、前記加湿用スプレーノズルから噴霧された水が前記加湿用回収槽に回収され、前記洗浄用スプレーノズルから噴霧された水が前記洗浄用回収槽に回収され、前記加湿用回収槽に回収された水が前記加湿用スプレーノズル及び/又は前記洗浄用スプレーノズルに送給されることを特徴とする湿式電気集塵装置。
  2. 前記集塵手段により集塵される煤塵は、処理ガスに含まれた固体微粒子である請求項1に記載の湿式電気集塵装置。
  3. 前記処理ガスは、廃棄物の熱分解により生成された可燃性ガスである請求項1又は2に記載の湿式電気集塵装置。
  4. 廃棄物の熱分解により生成される可燃性ガスを燃料とする原動機と、前記原動機により駆動される発電機と、前記原動機に供給される可燃性ガスに含まれた煤塵を除去する請求項1〜3のいずれかに記載の湿式電気集塵装置と、を具備することを特徴とする廃棄物発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101002403B1 (ko) 2008-07-21 2010-12-21 주식회사 뉴프로테크 반도체 공정의 집진 장치
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