JP2004320607A - Rfidタグ及びrfidタグを用いた通信システム - Google Patents

Rfidタグ及びrfidタグを用いた通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】データの正確な認識が可能なRFIDタグ及び通信システムを提供すること。
【解決手段】本発明にかかるRFIDタグは送信するデータの値に応じて異なるキャリアON時間を有する信号をアンテナコイル11によって受信して、その信号から検出されるキャリア数に基づいてデータを認識するRFIDタグである。受信された信号のキャリア数を検出するキャリア数検出部401と、所定のキャリアON時間に検出されるキャリア数の基準値を記憶する基準値記憶部301と、基準値に対する許容範囲を記憶する許容範囲記憶部302と、検出されたキャリア数が許容範囲内にある時に、所定のキャリアON時間を算出するキャリアON時間算出部402と、キャリアON時間に基づいてデータを認識するデータ認識部403とを備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFIDタグ及びRFIDタグを用いた通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
機械、在庫品又は生き物を識別したりその動きをチェックする目的で、無線周波数識別(RFID)システムが利用されている。このRFIDシステムはアンテナコイルやメモリ等を有するRFIDタグと、アンテナコイルとRFIDタグからの情報の読み込みとRFIDタグへの情報の書き込みを行うリーダ/ライタモジュールと、リーダ/ライタモジュールの情報を管理するホストコンピューター等により構成される。このRFIDタグは商品の種類等の所定の情報が記憶されており、データキャリアとして、例えば商品等に貼り付けられ、ホストコンピューターにより在庫情報等の管理が行われる。このRFIDタグとリーダ/ライタ間の通信はアンテナコイルを用いて非接触方式により行われるため、接点劣化や機械的ストレスによる不良障害の恐れが少なくすることができる。このRFIDタグは非接触方式のICカードとして用いられ、商品管理等の様々なアプリケーションに利用されている。
【0003】
このRFIDタグとリーダ/ライタ間の通信方式としてはASK方式が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。ASK変調を用いることにより、アンテナコイルの導電性部材の影響によって生じる周波数ずれによる通信感度の低下を抑制することができる。RFIDシステムにおいてASK100%変調方式を用いる通信方式の1例を以下に説明する。
【0004】
RFIDシステムで送受信されるデータは例えば、9バイトのコマンド情報にエラーチェックに用いられる2バイトのCRCデータ等から構成されている。この1度に送受信されるデータを1フレームのデータとする。書き込み時には、このコマンド情報等がRFIDタグに設けられたメモリに記憶される。書き込み時には、この1フレームのデータは2ビットのデータ毎のその2ビットのデータの値に基づいて、振幅変位変調されてリーダ/ライタからRFIDタグに送信されている。1フレームのデータは2ビットのデータの値ごとに異なる変調用波形に変換される。この変調用波形に基づいてキャリア信号が変調され、RFIDタグに送信される。
【0005】
このASK100%変調によって送信される信号について図3を用いて説明する。図3はキャリアを変調するための信号波形を示す図である。1フレームのデータを2ビットのデータに基づいて順次変調していくため、2ビットのデータの値に応じて図3に示す4種類の波形が用意されている。ここで、00の2ビットデータはlogic“00”の波形で表される。01、10、11の2ビットデータも同様にlogic“01”、logic“10”、logic“11”の波形で表される。4種類の2ビットデータはそれぞれ異なる4種類の9.44μsecの波形により表されている。この時間を単位変調区間とする。例えば、logic“00”の波形では最初の1.18μsecの間、信号がHとなり、その次の1.18μsecの間はLとなる。そして残りの5.9μsecはHとなる。
【0006】
図3に示すように信号がLレベルとなっている時間はlogic“00”、logic“01”、logic“10”、logic“11”のいずれの波形でも1.18μsecであるが、HからLに変わるタイミングがそれぞれ異なり、単位変調区間の始まりから1.18μsec、3.54μsec、5.90μsec、8.26μsecでそれぞれHからLになる。この4種類の波形により2ビットデータを表している。送信される1フレームのデータに応じて単位変調区間の波形が連続した波形が生成される。例えば、0011と続くデータではlogic“00”の波形とlogic“11”の波形が連続している波形が生成される。このようにして2ビットデータに基づく波形により、複数バイトからなる1フレームのデータを表している。RFIDタグではこの波形に基づいて2ビットのデータが区別されるため、複数バイトのデータの送受信を行うことができる。
【0007】
リーダ/ライタからRFIDタグへの信号の送信時では、ASK方式を用いているため、上述の単位変調区間の波形が連続する信号によってキャリア信号を変調している。キャリア信号には13.56MHzの正弦波が用いられている。よって、13.56MHzの正弦波のキャリアを乗せた信号を出力している。すなわち、波形がLレベルとなっている間はキャリアが乗らず、Hレベルとなっている間だけキャリアが乗るようにしている。この送受信される信号の出力の一例を図4に示す。図4は11のデータと00のデータが連続する部分の出力信号を示す図である。図4では上に11と00が連続している変調用の波形を示し、下にキャリアが乗った出力信号の波形を示している。Aの部分とCの部分では波高(レベル)がLになっているため、キャリアが切れている。Aより前の部分、Bの部分及びCより後の部分ではHレベルであるため、キャリアが乗っている。従って、Aより前の部分、Bの部分及びCより後の部分ではキャリアが送信され、Aの部分とCの部分ではキャリアが送信されていないことになる。なお、キャリアが送信されていない時間をキャリアOFF時間、キャリアが送信されている時間をキャリアON時間とする。
【0008】
RFIDタグは送信された信号に基づいてキャリアON時間(データエッジ間隔)を測り、その時間からデータ認識を行う。具体的にはキャリアON時間の長さはそれぞれのデータ及びその順番により異なるため、1回のキャリアON時間に含まれるキャリア数に基づいて、波形を検出する。例えば、図4に示す11と00のデータでは、データが切り替わるときのキャリアON時間(B)は1.18μsecである。クロック周波数が13.56MHzの正弦波である時、その周期は約7.37nsecであるため、BのキャリアON時間に含まれるキャリア数は理想的には約16となる。データの値によって信号波形が異なるため、キャリア数もデータの値により異なることになる。例えば、11の後に01が来た場合は、キャリアON時間(B)が3.54μsecとなり、11の後に10が来た場合はキャリアON時間が5.90μsecとなり、11が来た場合は8.26μsecとなる。従って、RFIDタグは11のデータの後において、キャリア数が16であったらキャリアON時間が1.18μsecと検出する。同様にキャリア数が48であったら3,54μsecと、80であったらキャリアON時間5.90μsecと、112であったらキャリアON時間が8.26μsecと検出している。なお、図4(b)の点線に示す閾値を越えた時にキャリア数をカウントアップしてキャリア数を算出している。このキャリア数のカウントはコンパレータによって、信号が点線で示したレベルを超えた時に行われる。このようにして、キャリア数に基づいてキャリアON時間及びキャリアOFF時間を検出して、信号を復調している。そして、この復調された信号に基づいて、データを認識している。
【0009】
しかし、このようにしてRFIDタグがデータを認識した場合、以下に示す問題点があった。この問題点について図5を用いて説明する。図5はRFIDタグが受信する信号を示す図であり、図4のA、B、Cに対応する部分を拡大した図である。図5に示す様にAとCはキャリアOFF時間であり、BはキャリアON時間である。リーダ/ライタがキャリア信号を変調するために生成する変調用波形が理想的な矩形波であったとしても、実際にRFIDタグが受信する信号は、図5のDの部分に示すようにLからHに立ち上がるときに波形が鈍ることがある。この波形の鈍りは通信環境や通信距離によって異なる。このように波形が鈍り、LからHへの立ち上がりが遅れてしまった場合、図5のDに示す様にキャリアの振幅が小さくなってしまい、閾値を越えなくなってしまう。従って、キャリア信号が閾値を越える時間(図5のEの時間)が立ち上がり時間(図5のDの時間)分だけ短くなってしまい、検出されるキャリア数が少なってしまう。データキャリアON時間において、設定された値より少ないキャリア数が検出されてしまうと、RFIDタグがデータを誤認識してしまうという問題点があった。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−208876号公報
【特許文献2】
特開2002−157568号公報
【特許文献3】
特開2002−366908号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のRFIDタグでは、データを誤って認識してしまうという問題点があった。
【0012】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、データを正確に認識することができるRFIDタグ及びRFIDタグを用いた通信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるRFIDタグは、送信するデータの値に応じて異なる波形を有する信号から検出されるキャリア数に基づいてキャリアON時間を算出し、前記キャリアON時間に基づいてデータを認識するRFIDタグであって、送信データに基づく信号を受信する受信部(例えば、本実施の形態におけるアンテナコイル11)と、前記受信された信号のキャリア数を検出するキャリア数検出部(例えば、本実施の形態におけるキャリア数検出部401)と、予め定められたキャリアON時間と前記予め定められたキャリアON時間に検出されるキャリア数の基準値を対応付けて記憶する基準値記憶部(例えば、本実施の形態における基準値記憶部401)と、前記基準値に対する許容範囲を記憶する許容範囲記憶部(例えば、本実施の形態における許容範囲記憶部302)と、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して前記許容範囲内にある時に、前記基準値に対応する前記キャリアON時間を算出するキャリアON時間算出部(例えば、本実施の形態におけるキャリアON/OFF時間算出部402)と、前記キャリアON時間に基づいてデータを認識するデータ認識部(例えば、本実施の形態におけるデータ認識部403)とを備えるものである。
【0014】
上述のRFIDタグにおいて前記許容範囲を基準値に対して変動させる変動値を記憶する変動値記憶部(例えば、本実施の形態における変動値記憶部303)をさらに備え、前記キャリアON時間算出部は、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して変動値分だけ変動した前記許容範囲内にある時に前記基準値に対応するキャリアON時間を算出するものである。
【0015】
上述のRFIDタグは前記許容範囲の幅が異なるデータ値のキャリアON時間の差に対応するキャリア数以下であることが望ましい。これにより、データの誤認識を防ぐことができる。
【0016】
上述のRFIDタグは前記許容範囲の幅が異なるデータ値のキャリアOFF時間に対応するキャリア数以下であることが望ましい。これにより、データの誤認識を防ぐことができる。
【0017】
本発明にかかる通信システムはデータの値により異なるキャリアON時間を有する信号を送信する外部装置(例えば、本実施の形態におけるリーダ/ライタ20)と、前記信号に基づいてデータを認識するRFIDタグ(例えば、本実施の形態におけるRFIDタグ10)とを備える通信システムであって、前記RFIDタグは前記信号を受信する受信部(例えば、本実施の形態におけるアンテナコイル11)と、前記受信された信号のキャリア数を検出するキャリア数検出部(例えば、本実施の形態におけるキャリア数検出部401)と、予め定められた時間と前記予め定められた時間に検出されるキャリア数の基準値を対応付けて記憶する基準値記憶部(例えば、本実施の形態における基準値記憶部301)と、前記基準値に対する許容範囲を記憶する許容範囲記憶部(例えば、本実施の形態における許容範囲記憶部302)と、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して前記許容範囲内にある時に、前記基準値に対応する時間をキャリアON時間として算出するキャリアON時間算出部(例えば、本実施の形態におけるキャリアON/OFF時間算出部402)と、前記キャリアON時間に基づいてデータを認識するデータ認識部(例えば、本実施の形態におけるデータ認識部403)とを備えるものである。
【0018】
上述の通信システムにおいて前記RFIDタグが前記許容範囲を基準値に対して変動させる変動値を記憶する変動値記憶部をさらに備え、前記キャリアON時間算出部は、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して変動値分だけ変動した前記許容範囲内にある時に前記基準値に対応する時間をキャリアON時間として算出するものである。
【0019】
上述の通信システムの好適な実施例は前記外部装置がASK方式によって信号を変調しているものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
本実施の形態にかかるRFIDタグを用いた通信システムについて説明する。図1はRFIDシステムの1例を示す構成図である。10はRFIDタグ、11はアンテナコイル、12は電源生成部、13はメモリ、14はコントロール回路、20はリーダ/ライタ、21はコントローラ、22はトランシーバ/レシーバ、23はアンテナコイル、30はホストである。
【0021】
RFIDタグ10とリーダ/ライタ20間ではアンテナコイル11及びアンテナコイル23により信号の送受信が行われ、データが通信される。ホスト30とリーダ/ライタ20はUSBケーブルやUARTケーブル等によって接続されている。RFIDタグ10からリーダ/ライタ20に読み出された情報はホスト30に送信される。ホスト30は通常のコンピュータや産業機器であり、リーダ/ライタ20から受信した情報を記憶できるようになっている。また、ホスト30はリーダ/ライタ20にRFIDタグ10に記憶された情報を書き換えるコマンドを送信できるようになっている。このコマンドに基づいて、リーダ/ライタ20は送信信号を生成、出力しRFIDタグ10に情報を書き込む。RFIDタグ10は例えば商品毎に取り付けられているため、ホスト30により商品管理等ができるようになっている。あるいはRFIDタグ10をICカードとして用いることにより、人間の識別等を行うことができる。このようにRFIDタグ10を用いた通信システムにより機械、在庫品又は生き物を識別したり、その動きをチェックをすることができるようになる。なお、RFIDタグ10には所定の情報が記憶され、この情報の書き換えが行われるデータキャリアを含むものとする。
【0022】
リーダ/ライタ20はコントローラ21、トランシーバ/レシーバ22及びアンテナコイル23を備えている。コントローラ21はASICなどのマイコンにより構成される。トランシーバ/レシーバ22は変調器及び復調器等により構成される。コントローラ21はホスト30からRFIDタグ10への書き込みコマンドを受けた場合、そのコマンド情報のデータに基づいて変調用の波形を生成する。トランシーバ/レシーバ22は変調用の波形に基づいてキャリアを変調して送信信号を生成し、アンテナコイル23を介して信号を出力する。RFIDタグ10のデータを読み込む時はアンテナコイル23により受信された信号をトランシーバ/レシーバ22が復調する。コントローラ21はこの復調された信号に基づいてデータを認識し、ホスト30に送信する。
【0023】
RFIDタグ10はアンテナコイル11、電源生成部12、メモリ13、コントロール回路14を備えている。RFIDタグ10には半導体チップ上にアンテナが形成されたCoil−On−Chipを用いている。さらに、電源生成部12、メモリ13、コントロール回路14を同じチップ上に形成することも可能である。アンテナコイル11は半導体チップ上に形成された渦巻状の導体層により形成されている。アンテナコイル11は半導体ウェハにリソグラフィー処理及び、蒸着、スパッタ、めっき処理等を施すことにより形成することができる。このアンテナコイル11は従来の製造方法と同様の方法により形成することができるため、詳細については説明を省略する。
【0024】
ホスト30からRFIDタグ10へのデータの書き込みコマンドが出された場合、リーダ/ライタ20により出力された信号はアンテナコイル11により受信される。アンテナコイル11は電源生成部12に接続されている。電源生成部12は受信された信号をAC/DCコンバータ等により整流し、この電流をメモリ13、コントロール回路14に供給する。これにより、メモリ13及びコントロール回路14を駆動するための電源が供給される。コントロール回路14はアンテナコイル11により受信された信号を復調してメモリ13に記憶させることができるようになっている。メモリ13はデータを保存するROM、RAM、EEPROM及び/又はFRAM等から構成される。このメモリに商品情報等に基づくデータが記憶される。コントロール回路14はCPU等により構成される。
【0025】
データの読み出し時には、RFIDタグ10からリーダ/ライタ20へ信号が送信される。この場合、メモリ13に記憶されている情報がコントロール回路14によって変調される。変調された信号はアンテナコイル11を介してリーダ/ライタ20に送信される。リーダ/ライタ20はアンテナコイル23により信号を受信し、その信号はトランシーバ/レシーバ22により復調される。復調された信号に基づいてコントローラ21はデータを認識し、ホスト30に送信する。
【0026】
RFIDタグ10を用いた通信システムにおいて送信されるデータは例えば、9バイトのコマンド情報及びエラーチェックに用いられる2バイトのCRCデータ等から構成されている。この1度に送受信されるデータを1フレームのデータとする。書き込み時には、このコマンド情報がRFIDタグに設けられたメモリに記憶される。この1フレームのデータは振幅変位変調(ASK変調)されて、送受信されている。
【0027】
このASK100%変調によって送信される信号について図3を用いて説明する。図3はキャリアを変調するための信号波形を示す図である。1フレームのデータを2ビットのデータに基づいて順次変調していくため、2ビットのデータの値に応じて図3に示す4種類の波形が用意されている。ここで、00の2ビットデータはlogic“00”の波形で表される。01、10、11の2ビットデータも同様にlogic“01”、logic“10”、logic“11”の波形で表される。4種類の2ビットデータはそれぞれ異なる4種類の9.44μsecの波形により表されている。この時間を単位変調区間とする。例えば、logic“00”の波形では最初の1.18μsecの間、信号がHとなり、その次の1.18μsecの間はLとなる。そして残りの5.9μsecはHとなる。
【0028】
図3に示すように信号がLレベルとなっている時間はlogic“00”、logic“01”、logic“10”、logic“11”のいずれの波形でも1.18μsecであるが、HからLに変わるタイミングがそれぞれ異なり、単位変調区間の始まりから1.18μsec、3.54μsec、5.90μsec、8.26μsecでそれぞれHからLになる。この4種類の波形により2ビットデータを表している。送信される1フレームのデータに応じて単位変調区間の波形が連続した波形が生成される。例えば、0011と続くデータではlogic“00”の波形とlogic“11”の波形が連続している波形が生成される。このようにして2ビットデータに基づく波形により、複数バイトからなる1フレームのデータを表している。RFIDタグではこの波形に基づいて2ビットのデータが区別されるため、複数バイトのデータの送受信を行うことができる。
【0029】
リーダ/ライタからRFIDタグへの信号の送信時では、ASK方式を用いているため、上述の単位変調区間の波形が連続する信号によってキャリア信号を変調している。キャリア信号には13.56MHzの正弦波が用いられている。よって、13.56MHzの正弦波のキャリアを乗せた信号を出力している。すなわち、波形がLレベルとなっている間はキャリアが乗らず、Hレベルとなっている間だけキャリアが乗るようにしている。この送受信される信号の出力の一例を図4に示す。図4は11のデータと00のデータが連続する部分の出力信号を示す図である。図4では上に11と00が連続している変調用の波形を示し、下にキャリアが乗った出力信号の波形を示している。Aの部分とCの部分では波高(レベル)がLになっているため、キャリアが切れている。Aより前の部分、Bの部分及びCより後の部分ではHレベルであるため、キャリアが乗っている。従って、Aより前の部分、Bの部分及びCより後の部分ではキャリアが送信され、Aの部分とCの部分ではキャリアが送信されていないことになる。なお、キャリアが送信されていない時間をキャリアOFF時間、キャリアが送信されている時間をキャリアON時間とする。
【0030】
RFIDタグは送信された信号に基づいてキャリアON時間(データエッジ間隔)を測り、その時間からデータ認識を行う。具体的にはキャリアON時間の長さはそれぞれのデータ及びその順番により異なるため、1回のキャリアON時間に含まれるキャリア数に基づいて、波形を検出する。例えば、図4に示す11と00のデータではキャリアOFF時間の間(AとCの間)のキャリアON時間(B)は1.18μsecである。クロック周波数が13.56MHzの正弦波である時、その周期は約7.37nsecであるため、BのキャリアON時間に含まれるキャリア数は理想的には約16となる。さらに本実施の形態ではコントローラ21の内部回路によって2分周しているので検出されるキャリア数は半分の8となる。データの値によって信号波形が異なるため、キャリア数もデータの値及びその順番により異なることになる。例えば、11の後に01が来た場合は、キャリアON時間(B)が3.54μsecとなり、11の後に10が来た場合はキャリアON時間が5.90μsecとなり、11が来た場合は8.26μsecとなる。従って、RFIDタグは11のデータの後において、キャリア数が8であったらキャリアON時間が1.18μsecと検出する。同様にキャリア数が24であったら3,54μsecと、40であったらキャリアON時間5.90μsecと、56であったらキャリアON時間が8.26μsecと検出していた。なお、図4(b)の点線に示す閾値を越えた時にキャリア数をカウントアップしてキャリア数を検出している。そして、一定時間以上閾値を越えない時間(少なくともキャリア信号の1周期以上)があった場合、その時間が予め定められたキャリアOFF時間(1.18μsec)となり、カウントされたキャリア数がクリアされる。このキャリア数の検出を1フレーム分の2ビット毎のデータに対して繰り返し行う。このようにして、キャリア数に基づいてキャリアON時間及びキャリアOFF時間を検出して、信号を復調している。そして、この復調された信号に基づいて、データを認識している。なお、上述の説明ではデータの値が11から00となる場合について説明したが、00、01、10、11の全データの組み合わせについても同様にキャリア数を検出している。すなわち、前のデータが00、01、10の場合は前のデータのキャリアOFF時間の後のキャリアON時間と次のデータのキャリアOFF時間の前のキャリアON時間の和に対応してキャリア数がカウントアップされる。
【0031】
リーダ/ライタ20から送信され、RFIDタグ10に受信される信号について詳細に説明する。図5はRFIDタグが受信する受信信号を示す図であり、図4のA、B、Cに対応する部分を拡大した図である。図5に示す様にAとCはキャリアOFF時間であり、BはキャリアON時間である。リーダ/ライタ20がキャリア信号を変調するために生成する変調用波形が理想的な矩形波であったとしても、実際にRFIDタグが受信する信号は、図5のDの部分に示すようにLからHに立ち上がるときに波形が鈍ることがある。この波形の鈍りは通信環境や通信距離に起因している。このように波形が鈍り、LからHへの立ち上がりが遅れてしまった場合、図5のDに示す様にキャリアの振幅が小さくなってしまい、閾値を越えなくなってしまう。従って、キャリア信号が閾値を越える回数(図5のEの時間)が立ち上がり時間(図5のDの時間)分だけ短くなってしまい、検出されるキャリア数が少なってしまう。このようにキャリアON時間において、設定された値より少ないキャリア数が検出されてしまうと、RFIDタグ10がデータを誤認識してしまうという問題点があった。
【0032】
キャリア数減少によるデータの誤認識を防ぐための構成について図2を用いて説明する。301は基準値記憶部、302は許容範囲記憶部、303は変動値記憶部、401はキャリア数検出部、402はキャリアON/OFF時間検出部、403はデータ認識部である。
【0033】
キャリア数検出部401では、上述のように受信した信号が閾値を超えた回数に基づいてキャリア数をカウントしている。基準値記憶部301は予め定められたキャリアON時間(1.18μsec、3.54μsec等)とそのキャリアON時間に検出されるキャリア数(8、24等)の基準値を対応付けて記憶している。キャリアON/OFF時間検出部402は検出されたキャリア数と基準値に基づいてキャリアON時間とキャリアOFF時間を検出していく。そして、データ認識部403はキャリアON/OFF時間に基づいて、1フレーム分のデータの値を認識する。
【0034】
このとき、従来はキャリア数が対応付けられた基準値(8、24等)と同じであった場合に、予め定められたキャリアON時間(1.18μsec、3.54μsec等)が算出されていたが、本実施の形態ではキャリア数が所定の基準値から一定の値ずれていたとしても予め定められたキャリアON時間(1.18μsec、3.54μsec等)として算出することができるようになっている。すなわち、従来はキャリア数検出部401で検出されたキャリア数が8の場合のみ、キャリアON時間が1.18μsecと検出されていたが、本実施の形態では例えば、基準値8に対してキャリア数が3以上10以下の時であってもキャリアON時間が1.18μsecと検出するようになっている。このようにキャリア数が基準値(8)の−5以上+2以下の値であっても同じキャリアON時間(1,18μsec)と検出することができる。他のキャリアON時間(3.54μsec、5.90μsec、8.26μsec等)でも同様にキャリア数が基準値(24、40、56等)の−5以上+2以下の値であっても、その基準値に対応するキャリアON時間が算出される。本実施の形態では基準値の−5以上+2以下を許容範囲のデフォルト値(初期出荷時の設定値)を許容範囲記憶部302に記憶している。このようにして基準値に対して許容範囲を設けることによって、検出されるキャリア数が基準値に対してばらついていてもデータを正確に認識することができる。よって、キャリア数が基準値より増減して検出されるRFIDシステムでも正確にデータを認識することができる。
【0035】
上述のように許容範囲は−5以上2以下として、同じキャリアON時間が算出されるキャリア数は−5〜2までの8つの値である。この値を許容範囲の幅とする。この許容範囲の幅をある一定の値以上に設定した場合、あるキャリア数に2つのキャリアON時間が対応する等してデータの誤認識が発生する必要がる。従って、許容範囲をある一定の値以下にしなければならない。許容範囲が取り得る最大の幅について以下に説明する。
【0036】
この許容範囲が取り得る最大の幅は検出された1つのキャリア数で2つのキャリアON時間に対応しないようにしている。すなわち、ある一定の値以上許容範囲を広げてしまうと、許容範囲が重なる部分では2つのキャリアONが算出されてしまい、データが誤って認識されてしまう。例えば、11、11とデータが連続する場合、キャリアON時間は8.26μsecであり、基準値は56である。一方11、10とデータが連続する場合、キャリアON時間は5.90μsecであり、基準値は40である。そして、許容範囲の幅を17として、許容範囲を−7以上9以下とすると基準値40の許容範囲は33以上49以下となり、基準値56の許容範囲は49以上65以下となる。従って、検出されたキャリア数が49の時、11の後のデータを11と10の2つのキャリアON時間を算出してしまう。このような場合、正確にデータを認識することができないため、許容範囲は異なるデータを許容範囲が重ならないように必要がある。この許容範囲が取り得る幅は予め定められている信号波形のキャリアON時間(変調用波形のHの時間)やクロック周波数等によって定められる。本実施の形態ではそれぞれの値でキャリアON時間の差が2.36μsecあり、クロック周波数が13.56MHzの1/2(2分周)であるので、それぞれのデータの値でキャリア数の差が16である。従って、許容範囲の取り得る幅はこのキャリア数以下16となる。このように許容範囲は異なるデータ値のキャリアON時間の差に対応するキャリア数以下とすることが望ましい。
【0037】
さらに本実施の形態ではキャリアOFF時間が1.18μsecとなっている。許容範囲の幅は、このキャリアOFF時間に対応するキャリア数(8)以下することが望ましい。すなわち、キャリアOFF時間に対応するキャリア数より許容範囲の幅を大きくすると、キャリアOFF時間がない場合であっても次のキャリアON時間となってしまうことがある。例えば、図4に示す波形でB、Cの時間はそれぞれ1.18μsecであるため、その時間に対応するキャリア数は8である。後に続くデータの信号を無視して、Cの後のキャリアON時間を7.08μsecとすると、対応するキャリア数は40である。基準値を8、許容範囲を0以上+8以下とした場合、最初のキャリア数が16であってもキャリアON時間を1.18μsecと算出される。検出されたキャリア数が16の時、実際にキャリアがカウントされている時間は約2.36μsecであるため、BのキャリアOFF時間は約0μsecとなってしまう。従って、キャリアOFF時間がなくても次のキャリアON時間に対するキャリア数のカウントが開始されてしまう。よって、データの誤認識を生じる恐れがある。よって、許容範囲の幅はキャリアOFF時間に対応するキャリア数以下としている。このように許容範囲の幅は信号のキャリアON/OFF時間及びクロック周波数等によって定められる。
【0038】
上述のように許容範囲はある一定の幅より狭くしなければならない。しかし、通信環境や通信距離によって波形の立ち上がりが鈍っている時間が長くなると、検出されるキャリア数の平均値が基準値よりも少なくなってしまう。基準値を8、許容範囲を−5以上+2以下とすると、3以上10以下のキャリア数が検出されると、そのキャリアON時間が算出される。しかし、波形の立ち上がりが鈍っている時間が長くなると、検出されたキャリア数が許容範囲の最小値(3)未満となってしまうことがある。本実施の形態では、基準値に対して許容範囲を変動できるように変動値記憶部303を設けている。RFIDシステムが使用されるアプリケーションによって通信距離、通信環境が異なるため、変動値記憶部303にはそのアプリケーションに最適化された変動値が記憶されている。すなわち、デフォルトの許容範囲が−5以上+2以下と設定されている場合、あるシステムにでは変動値を+1として−4以上+3以下の許容範囲と設定し、別のシステムでは変動値を−2として−7以上0以下の許容範囲と設定し、許容範囲にずれを設けている。なお、例えば−7以上0以下の許容範囲における、許容範囲の最小値(例えば、−7)を許容最小値とし、許容範囲の最大値(0)を許容最大値とする。
【0039】
デフォルトの許容範囲が−5以上+2以下、変動値が+1の時、許容範囲は−4以上+3となるので検出されたキャリア数が4以上11以下で基準値8に対応するキャリアON時間(1.18μsec)と算出される。一方、変動値が−2の時、許容範囲は−7以上0となるので、検出されたキャリア数が1以上8以下で基準値8に対応するキャリアON時間(1.18μsec)が算出される。この変動値は他のキャリアON時間に対しても同様に設定されている。データ認識部403は上述のようにキャリアON時間に基づいて1フレーム分の2ビット毎のデータを順次認識していく。さらに、データの書き込み時には、認識されたデータに基づいてメモリ13に情報を書き込む。もちろん、変動値はこれ以外の値でもよく、検出されるキャリア数の平均値を許容範囲の中心とすることが望ましい。また、最短のキャリアON時間(1.18μsec)に対応する許容最小値が0より大きくなることが望ましい。これにより、検出されるキャリア数が基準値より大きく異なり、ばらついていても正確にキャリアON時間を算出することができる。
波形の立ち上がりが鈍る傾向が大きいRFIDシステムではキャリア数のカウントが平均的に基準値を大きく下回る場合がある。本実施の形態に示す様に検出されるキャリア数の平均値に基づいて許容範囲を変動させることによって、波形の立ち上がりの鈍る傾向が大きいシステムであっても、正確にデータ認識を行うことができる。この変動値の書き換えはリーダ/ライタ20あるいは専用の機器により行うことができる。このように変動値を設けることにより、様々な通信環境や通信距離でRFIDシステムを利用することができ、利用可能なアプリケーションを広げることができる。このように本実施の形態では許容範囲記憶部302に加えてさらに変動値記憶部303を備えているため、許容範囲の幅に制限がある場合であっても、予め定められているキャリアON時間を正確に算出することができる。よって、検出されるキャリア数が基準値より大きくずれてばらついていても、データを正確に認識することができる。
【0040】
上述の基準値、許容範囲及び変動値はメモリ13に設けられている基準値記憶部301、許容範囲記憶部302、変動値記憶部303にそれぞれ記憶される。また、キャリア数検出部401、キャリアON/OFF時間算出部402、データ認識部403で行われる演算はRFIDタグ10のコントロール回路14によって行われる。もちろんメモリ13はこれら以外にもリーダ/ライタ20からの信号に基づいて、所定のコマンド情報等を記憶する領域を備えている。許容範囲は上述のように、クロック周波数及びキャリアON/OFF時間(変調用波形のH/Lの時間)等によって定まる。また変動値はRFIDシステムが使用されるアプリケーションによって、最適化された値が記憶される。このように、キャリアON時間に対応しているキャリア数の基準値に対して許容範囲、変動値を記憶する記憶部を設けることによりデータを正確に認識することができる。本実施の形態では変動値及び許容範囲は全てのデータ値の組み合わせにおけるキャリアON時間について同一の値を設定している。すなわち、キャリアON時間によらず基準値に対して一定の許容範囲及び変動値を設けている。この場合、許容範囲記憶部302、変動値記憶部303に必要なメモリ領域(容量)を少なくすることができ、例えば、許容範囲記憶部302、変動値記憶部303はメモリ3内部に1バイト程度で設けることが可能になる。もちろん、キャリアON時間に応じて異なる許容範囲、変動値を設定しても良い。また許容範囲記憶部302及び変動値記憶部303は物理的に異なる領域でなくてもよい。例えば、許容最大値及び許容最小値を1バイトのバイナリコードで記憶させても良い。
【0041】
その他の実施の形態.
上述の実施の形態は好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。例えば、それぞれのデータに対応する波形のHの時間、Lの時間、変調用波形、単位変調区間、キャリア信号、クロック周波数、変調方式は1例であり、これに限られるものはない。また、2ビット毎に変調用波形が生成されるものに限られるものではなく、任意のnビット(nは1以上の整数)毎に変調用の波形を生成しても良い。もちろん実施の形態で示した許容範囲、変動値は1例であり、他の値を取ることも可能である。さらに、変動値及び許容範囲はアプリケーション毎ではなく、個々のRFIDタグ毎に設定するようにしてもよい。これにより、RFIDタグの品質にばらつきがある場合でも、データを正確に認識することが可能になる。
【0042】
上述の実施の形態では立ち上がりが鈍る波形の例で示したので、キャリアON時間が短くなり、許容範囲が基準値よりも少なくなっていたが、立ち下がりが鈍る波形ではキャリアON時間が長くなり、許容範囲が基準値よりも多くなる。この場合でも、許容範囲及び変動値を最適化することによって、データの誤認識を防ぐことができる。このように基準値に対して検出されるキャリア数が増減した場合であっても、正確にデータを認識することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、データの正確な認識が可能なRFIDタグ及び通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる通信システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかるRFIDタグの内部構成を示す構成図である。
【図3】RFID通信システムにおいて送信されるデータを変調するための波形を示す図である。
【図4】RFID通信システムにおいて送信される信号を示す図である。
【図5】RFIDタグに受信される信号の立ち上がりを示す図である。
【符号の説明】
10 RFIDタグ、11 アンテナコイル、12 電源生成部、
13 メモリ、14 コントロール回路、20 リーダ/ライタ
21 コントローラ、22 トランシーバ/レシーバ、23 アンテナコイル
30 ホスト、301 基準値記憶部、302 許容範囲記憶部、
303 変動値記憶部、401 キャリア数検出部、
402 キャリアON/OFF時間算出部、403 データ認識部

Claims (7)

  1. 送信するデータの値に応じて異なるキャリアオン時間を有する信号から検出されるキャリア数に基づいてデータを認識するRFIDタグであって、
    送信データに基づく信号を受信する受信部と、
    前記受信された信号のキャリア数を検出するキャリア数検出部と、
    予め定められたキャリアオン時間と前記予め定められたキャリアオン時間に検出されるキャリア数の基準値を対応付けて記憶する基準値記憶部と、
    前記基準値に対する許容範囲を記憶する許容範囲記憶部と、
    前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して前記許容範囲内にある時に、前記基準値に対応する前記キャリアオン時間を算出するキャリアオン時間算出部と、
    前記キャリアオン時間に基づいてデータを認識するデータ認識部とを備えるRFIDタグ。
  2. 前記許容範囲を基準値に対して変動させる変動値を記憶する変動値記憶部をさらに備え、
    前記キャリアオン時間算出部は、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して変動値分だけ変動した前記許容範囲内にある時に前記基準値に対応するキャリアオン時間を算出する請求項1記載のRFIDタグ。
  3. 前記許容範囲の幅が異なるデータ値のキャリアオン時間の差に対応するキャリア数以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDタグ。
  4. 前記許容範囲の幅がキャリアオフ時間に対応するキャリア数以下であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のRFIDタグ。
  5. データの値により異なるキャリアオン時間を有する信号を送信する外部装置と、前記信号に基づいてデータを認識するRFIDタグとを備える通信システムであって、
    前記RFIDタグは前記信号を受信する受信部と、
    前記受信された信号のキャリア数を検出するキャリア数検出部と、
    予め定められた時間と前記予め定められた時間に検出されるキャリア数の基準値を対応付けて記憶する基準値記憶部と、
    前記基準値に対する許容範囲を記憶する許容範囲記憶部と、
    前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して前記許容範囲内にある時に、前記基準値に対応する時間をキャリアオン時間として算出するキャリアオン時間算出部と、
    前記キャリアオン時間に基づいてデータを認識するデータ認識部とを備える通信システム。
  6. 前記RFIDタグが前記許容範囲を基準値に対して変動させる変動値を記憶する変動値記憶部をさらに備え、
    前記キャリアオン時間算出部は、前記検出されたキャリア数が前記基準値に対して変動値分だけ変動した前記許容範囲内にある時に前記基準値に対応する時間をキャリアオン時間として算出する請求項5記載のRFIDタグ。
  7. 前記外部装置がASK方式によって信号を変調していることを特徴とする請求項5又は6記載の通信システム。
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