JP2004320605A - 骨伝導スピーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】頭への装着において違和感が無く、長時間の使用や、特に眼鏡使用者が使用に際して、苦痛感がなく、低価格の骨伝導スピーカーを提供すること。
【解決手段】電磁式、もしくは圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部1とこれを収納する筐体部2、さらに、切り込み部、またはクリップ部、またはベルト部等の眼鏡の弦への取り付け部3を具備し、この取り付け部3は眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦の回りに自由に摺動回転できるとともに、弦の軸方向に自由に摺動移動が可能な構成とすることで、骨伝導スピーカーを眼鏡の弦に取り付けて、筐体部の振動板を顔面の一部に接触させることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】電磁式、もしくは圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部1とこれを収納する筐体部2、さらに、切り込み部、またはクリップ部、またはベルト部等の眼鏡の弦への取り付け部3を具備し、この取り付け部3は眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦の回りに自由に摺動回転できるとともに、弦の軸方向に自由に摺動移動が可能な構成とすることで、骨伝導スピーカーを眼鏡の弦に取り付けて、筐体部の振動板を顔面の一部に接触させることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に聴覚の補助として使用される、骨伝導を利用して音響振動を伝達する骨伝導スピーカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に聴覚の補助として使用される骨伝導スピーカーは、主として人体の頭部に装着することにより、頭蓋骨を経由して音響振動を内耳の蝸牛器官に伝えて、音声が聴き取られる構成になっている。この骨伝導スピーカーの頭部への装着方法としては、いくつかの方式が実用に供されている。特許文献1には、図6に示したヘルメットの外側にスピーカーを実装した方式、また、特許文献2には、図7に示したヘッドバンドの両端に骨導スピーカーを設置した方式の記載があり、一般的にはヘッドフォンに近い構成のものが広く実用化されている。
【0003】
しかし、前述の骨伝導スピーカーの頭部への装着は、短時間の使用ならさほど苦痛を感じないが、長時間の使用となると頭部の圧迫や疲労を感じて、長時間の使用には耐えられないという問題点があった。また、聴覚の補助として使用される場合、使用者の多くは高齢者であり、眼鏡をかけている場合が多く、眼鏡とヘッドフォン両方の装着は苦痛感を伴うという問題点があった。さらに、従来の骨伝導スピーカーの構成は、ヘッドフォンやヘルメット構造で部品点数が多く、価格が高価になるという問題点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−333478号公報
【特許文献2】
特開平11−331970号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもので、頭への装着において違和感が無く、長時間の使用や、特に眼鏡使用者が使用に際して、苦痛感がなく、低価格の骨伝導スピーカーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、音響振動を発生する、電磁式もしくは圧電式のトランスジューサー部を収納する筐体と、前記トランスジューサー部に固定された振動板とが一体化された筐体部を有する骨伝導スピーカーにおいて、前記筐体部の一部に、眼鏡の弦への取り付け部として、切り込み部、グリップ部またはベルト部を具備した骨伝導スピーカーが得られる。
【0007】
また、本発明によれば、前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦へ取り付けられ頭部に装着された状態で、前記振動板における鉛直方向の寸法の中心より±30%の範囲に設けられた前記骨伝導スピーカーが得られる。
【0008】
また、本発明によれば、前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦を中心として摺動回転が可能で、眼鏡の弦の長さ方向にもに摺動移動が可能な取り付け部である前記骨伝導スピーカーが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1に、本発明の骨伝導スピーカーを眼鏡に取り付けたモデル図を示した。図1では、電磁式、もしくは圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部1とこれを収納する振動板からなる筐体部2、さらに、筐体部2の一部に、切り込み部、またはクリップ部、またはベルト部等の眼鏡の弦への取り付け部3を具備し、この取り付け部3は眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦の回りに自由に摺動回転できるとともに、弦の軸方向に自由に摺動移動が可能な構成とすることで、骨伝導スピーカーを眼鏡の弦に取り付けて、筐体部の振動板を顔面の一部に接触させることが可能となる。
【0010】
本発明の実施の形態として、図3には眼鏡への取り付け部が切り込み部の骨伝導スピーカー、図4には眼鏡への取り付け部がクリップ部の骨伝導スピーカー、図5には眼鏡への取り付け部がベルト部の骨伝導スピーカーをそれぞれ示した。2は筐体部、4は振動板、6は眼鏡の弦、8は取り付け部の切り込み、9は取り付け部のクリップ、10は取り付け部のベルトをそれぞれ示す。
【0011】
前記トランスジューサー部は、マグネットの発生する磁界とムービングコイルを流れる音声電流が発生する磁界との相互作用で音響振動が発生する動電型マイクロホン、もしくは、圧電素子の電界誘起歪みを利用した圧電型のマイクロホンであっても良いが、軽量化の観点から圧電型のマイクロホンが好ましい。
【0012】
図2は、本発明の骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を頭部に装着した図である。骨伝導スピーカーの取り付けは、頭部のどの場所でも効果があるが、特に頬骨の付近は、音響振動の内耳の蝸牛器官への伝達性が良く、広く利用されている。本発明者は、頬に骨伝導スピーカーの振動板を接触させる構成を各種検討し、眼鏡の弦を利用して、頬に骨伝導スピーカーの振動板を接触させる事が可能なことを見出し、本発明に至ったものである。
【0013】
骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡をかけた場合、骨伝導スピーカーの振動板が自然に頬に接触する為には、振動板が眼鏡の弦の内側面とほぼ同一面に来る必要があり、かつ接触する角度は顔の側面に常に平行であることが必要である。前者の条件は、取り付け部と弦の位置関係で調整できるが、後者の条件を満たす為には、取り付け角度がずれないように、堅牢な取り付け方法を取る必要がある。この方法では、機械的に大掛かりなものになり、結果として重量の増大、取り付け時の違和感の発生につながりやすい。
【0014】
そこで、骨伝導スピーカーの筐体部に具備する眼鏡の弦への取り付け部の構造を各種検討の結果、筐体部の振動板における頭部に装着された状態での鉛直方向の寸法の中心より、±30%の範囲内に眼鏡の弦への取り付け部を配置することで、眼鏡の弦を中心にして音響振動の伝達が充分な面積を確保して、振動板が頬に接触することが可能となることを見出した。
【0015】
また、眼鏡の弦への取り付け部が、筐体部の振動板の鉛直方向の寸法に対して中心より±30%を越えると、取り付けが不安定になり、頬に充分に接触することが出来なくなり、音響振動の伝達が充分な面積を確保できない。
【0016】
更に、眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦を中心に自由に摺動回転でき、かつ眼鏡の弦の軸方向に自由に摺動移動が可能とすることで、振動板が自然に頬に接触することができるように、使用者は自由に接触位置を調整できるので、取り付け時の苦痛感や違和感が少ない。
【0017】
実際に試作した骨伝導スピーカーは、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックス製の長さ18mm、幅10mm、厚さ0.2mmの薄板2枚の表裏面をメタライズした後、厚さ0.1mmの金属板の両面に接着したバイモルフ型振動子を用い、圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部とし、これを収納する筐体部はABS樹脂製で、頬に接触する筐体部の一部の振動板は外形が長さ45mm、幅20mm、厚さ0.4mmで、前記トランスジューサー部を収納する筐体は箱状で、内側寸法が19×19mmで、深さが5mmで、振動板のほぼ半分で蓋をした状態で接着固定し、筐体部とした。
【0018】
さらに、前記振動板のほぼ中央付近の筐体部の側面に、眼鏡の弦とほぼ並行に、眼鏡の弦が脱着可能な長さ19mmで幅10mmの開閉クリップを固定して、骨伝導スピーカーとした。配線コードを除く、試作した骨伝導スピーカー全体の重量は2.4gで、動電型マイクロホンを使用した時のほぼ半分の重量である。
【0019】
試作した骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を普段眼鏡使用者5人には2時間以上、普段眼鏡非使用者5人には度数の無い眼鏡を用い1時間以上使用した結果、違和感や苦痛感を感じた人が全く無かったことから、従来のヘッドフォンやヘルメット構造の骨伝導スピーカーを使用した時の問題点が解決された骨伝導スピーカーが得られた。
【0020】
また、本発明の骨伝導スピーカーは構造が単純になり、安価に製造できるので、従来のヘッドフォンやヘルメット構造の骨伝導スピーカーが高価であるという問題点も解決された。
【発明の効果】
以上詳細に説明したとおり、本発明によれば、眼鏡の弦に直接取り付ける事で頭部に装着が可能であり、軽量で取り付け時の違和感も少なく、長時間の使用でも、苦痛感が無く、また、普段眼鏡非使用者でも度数の無い眼鏡を用いることで容易に使用可能で、さらに構造が単純で、部品点数も少なく安価に製造できる骨伝導スピーカーの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨伝導スピーカーを眼鏡に取り付けたモデル図。
【図2】本発明の骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を頭部に装着した図。
【図3】眼鏡の弦への取り付け部が切り込み部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図4】眼鏡の弦への取り付け部がクリップ部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図5】眼鏡の弦への取り付け部がベルト部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図6】ヘルメットの外側にスピーカーを実装した方式のモデル図。
【図7】ヘッドバンドの両端に骨導スピーカーを設置した方式のモデル図。
【符号の説明】
1 トランスジューサー部
2 筐体部
3 取り付け部
4 振動板
5 配線コード
6 眼鏡の弦
7 眼鏡のレンズ
8 取り付け部の切り込み
9 取り付け部のクリップ
10 取り付け部のベルト
11 ヘルメットの帽体
12 スピーカーの駆動部
13 リード線
21 骨導スピーカー
22 マイクロホン
23 ヘッドバンド
24 ヘッドパット
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に聴覚の補助として使用される、骨伝導を利用して音響振動を伝達する骨伝導スピーカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に聴覚の補助として使用される骨伝導スピーカーは、主として人体の頭部に装着することにより、頭蓋骨を経由して音響振動を内耳の蝸牛器官に伝えて、音声が聴き取られる構成になっている。この骨伝導スピーカーの頭部への装着方法としては、いくつかの方式が実用に供されている。特許文献1には、図6に示したヘルメットの外側にスピーカーを実装した方式、また、特許文献2には、図7に示したヘッドバンドの両端に骨導スピーカーを設置した方式の記載があり、一般的にはヘッドフォンに近い構成のものが広く実用化されている。
【0003】
しかし、前述の骨伝導スピーカーの頭部への装着は、短時間の使用ならさほど苦痛を感じないが、長時間の使用となると頭部の圧迫や疲労を感じて、長時間の使用には耐えられないという問題点があった。また、聴覚の補助として使用される場合、使用者の多くは高齢者であり、眼鏡をかけている場合が多く、眼鏡とヘッドフォン両方の装着は苦痛感を伴うという問題点があった。さらに、従来の骨伝導スピーカーの構成は、ヘッドフォンやヘルメット構造で部品点数が多く、価格が高価になるという問題点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−333478号公報
【特許文献2】
特開平11−331970号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもので、頭への装着において違和感が無く、長時間の使用や、特に眼鏡使用者が使用に際して、苦痛感がなく、低価格の骨伝導スピーカーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、音響振動を発生する、電磁式もしくは圧電式のトランスジューサー部を収納する筐体と、前記トランスジューサー部に固定された振動板とが一体化された筐体部を有する骨伝導スピーカーにおいて、前記筐体部の一部に、眼鏡の弦への取り付け部として、切り込み部、グリップ部またはベルト部を具備した骨伝導スピーカーが得られる。
【0007】
また、本発明によれば、前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦へ取り付けられ頭部に装着された状態で、前記振動板における鉛直方向の寸法の中心より±30%の範囲に設けられた前記骨伝導スピーカーが得られる。
【0008】
また、本発明によれば、前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦を中心として摺動回転が可能で、眼鏡の弦の長さ方向にもに摺動移動が可能な取り付け部である前記骨伝導スピーカーが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1に、本発明の骨伝導スピーカーを眼鏡に取り付けたモデル図を示した。図1では、電磁式、もしくは圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部1とこれを収納する振動板からなる筐体部2、さらに、筐体部2の一部に、切り込み部、またはクリップ部、またはベルト部等の眼鏡の弦への取り付け部3を具備し、この取り付け部3は眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦の回りに自由に摺動回転できるとともに、弦の軸方向に自由に摺動移動が可能な構成とすることで、骨伝導スピーカーを眼鏡の弦に取り付けて、筐体部の振動板を顔面の一部に接触させることが可能となる。
【0010】
本発明の実施の形態として、図3には眼鏡への取り付け部が切り込み部の骨伝導スピーカー、図4には眼鏡への取り付け部がクリップ部の骨伝導スピーカー、図5には眼鏡への取り付け部がベルト部の骨伝導スピーカーをそれぞれ示した。2は筐体部、4は振動板、6は眼鏡の弦、8は取り付け部の切り込み、9は取り付け部のクリップ、10は取り付け部のベルトをそれぞれ示す。
【0011】
前記トランスジューサー部は、マグネットの発生する磁界とムービングコイルを流れる音声電流が発生する磁界との相互作用で音響振動が発生する動電型マイクロホン、もしくは、圧電素子の電界誘起歪みを利用した圧電型のマイクロホンであっても良いが、軽量化の観点から圧電型のマイクロホンが好ましい。
【0012】
図2は、本発明の骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を頭部に装着した図である。骨伝導スピーカーの取り付けは、頭部のどの場所でも効果があるが、特に頬骨の付近は、音響振動の内耳の蝸牛器官への伝達性が良く、広く利用されている。本発明者は、頬に骨伝導スピーカーの振動板を接触させる構成を各種検討し、眼鏡の弦を利用して、頬に骨伝導スピーカーの振動板を接触させる事が可能なことを見出し、本発明に至ったものである。
【0013】
骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡をかけた場合、骨伝導スピーカーの振動板が自然に頬に接触する為には、振動板が眼鏡の弦の内側面とほぼ同一面に来る必要があり、かつ接触する角度は顔の側面に常に平行であることが必要である。前者の条件は、取り付け部と弦の位置関係で調整できるが、後者の条件を満たす為には、取り付け角度がずれないように、堅牢な取り付け方法を取る必要がある。この方法では、機械的に大掛かりなものになり、結果として重量の増大、取り付け時の違和感の発生につながりやすい。
【0014】
そこで、骨伝導スピーカーの筐体部に具備する眼鏡の弦への取り付け部の構造を各種検討の結果、筐体部の振動板における頭部に装着された状態での鉛直方向の寸法の中心より、±30%の範囲内に眼鏡の弦への取り付け部を配置することで、眼鏡の弦を中心にして音響振動の伝達が充分な面積を確保して、振動板が頬に接触することが可能となることを見出した。
【0015】
また、眼鏡の弦への取り付け部が、筐体部の振動板の鉛直方向の寸法に対して中心より±30%を越えると、取り付けが不安定になり、頬に充分に接触することが出来なくなり、音響振動の伝達が充分な面積を確保できない。
【0016】
更に、眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦に取り付けた状態において、眼鏡の弦を中心に自由に摺動回転でき、かつ眼鏡の弦の軸方向に自由に摺動移動が可能とすることで、振動板が自然に頬に接触することができるように、使用者は自由に接触位置を調整できるので、取り付け時の苦痛感や違和感が少ない。
【0017】
実際に試作した骨伝導スピーカーは、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックス製の長さ18mm、幅10mm、厚さ0.2mmの薄板2枚の表裏面をメタライズした後、厚さ0.1mmの金属板の両面に接着したバイモルフ型振動子を用い、圧電式の音響振動を発生するトランスジューサー部とし、これを収納する筐体部はABS樹脂製で、頬に接触する筐体部の一部の振動板は外形が長さ45mm、幅20mm、厚さ0.4mmで、前記トランスジューサー部を収納する筐体は箱状で、内側寸法が19×19mmで、深さが5mmで、振動板のほぼ半分で蓋をした状態で接着固定し、筐体部とした。
【0018】
さらに、前記振動板のほぼ中央付近の筐体部の側面に、眼鏡の弦とほぼ並行に、眼鏡の弦が脱着可能な長さ19mmで幅10mmの開閉クリップを固定して、骨伝導スピーカーとした。配線コードを除く、試作した骨伝導スピーカー全体の重量は2.4gで、動電型マイクロホンを使用した時のほぼ半分の重量である。
【0019】
試作した骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を普段眼鏡使用者5人には2時間以上、普段眼鏡非使用者5人には度数の無い眼鏡を用い1時間以上使用した結果、違和感や苦痛感を感じた人が全く無かったことから、従来のヘッドフォンやヘルメット構造の骨伝導スピーカーを使用した時の問題点が解決された骨伝導スピーカーが得られた。
【0020】
また、本発明の骨伝導スピーカーは構造が単純になり、安価に製造できるので、従来のヘッドフォンやヘルメット構造の骨伝導スピーカーが高価であるという問題点も解決された。
【発明の効果】
以上詳細に説明したとおり、本発明によれば、眼鏡の弦に直接取り付ける事で頭部に装着が可能であり、軽量で取り付け時の違和感も少なく、長時間の使用でも、苦痛感が無く、また、普段眼鏡非使用者でも度数の無い眼鏡を用いることで容易に使用可能で、さらに構造が単純で、部品点数も少なく安価に製造できる骨伝導スピーカーの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨伝導スピーカーを眼鏡に取り付けたモデル図。
【図2】本発明の骨伝導スピーカーを取り付けた眼鏡を頭部に装着した図。
【図3】眼鏡の弦への取り付け部が切り込み部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図4】眼鏡の弦への取り付け部がクリップ部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図5】眼鏡の弦への取り付け部がベルト部の骨伝導スピーカーを示す図。
【図6】ヘルメットの外側にスピーカーを実装した方式のモデル図。
【図7】ヘッドバンドの両端に骨導スピーカーを設置した方式のモデル図。
【符号の説明】
1 トランスジューサー部
2 筐体部
3 取り付け部
4 振動板
5 配線コード
6 眼鏡の弦
7 眼鏡のレンズ
8 取り付け部の切り込み
9 取り付け部のクリップ
10 取り付け部のベルト
11 ヘルメットの帽体
12 スピーカーの駆動部
13 リード線
21 骨導スピーカー
22 マイクロホン
23 ヘッドバンド
24 ヘッドパット
Claims (3)
- 音響振動を発生する、電磁式もしくは圧電式のトランスジューサー部を収納する筐体と、前記トランスジューサー部に固定された振動板とが一体化された筐体部を有する骨伝導スピーカーにおいて、前記筐体部の一部に、眼鏡の弦への取り付け部として、切り込み部、クリップ部またはベルト部を具備したことを特徴とする骨伝導スピーカー。
- 前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦へ取り付けられ頭部に装着された状態で、前記振動板における鉛直方向の寸法の中心より±30%の範囲に設けられたことを特徴とする請求項1記載の骨伝導スピーカー。
- 前記眼鏡の弦への取り付け部は、眼鏡の弦を中心として摺動回転が可能で、眼鏡の弦の長さ方向にもに摺動移動が可能な取り付け部であることを特徴とする請求項1記載の骨伝導スピーカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113988A JP2004320605A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 骨伝導スピーカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003113988A JP2004320605A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 骨伝導スピーカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004320605A true JP2004320605A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33473717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003113988A Withdrawn JP2004320605A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 骨伝導スピーカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004320605A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007104548A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Nec Tokin Corp | 受話装置 |
WO2007069784A1 (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-21 | Temco Japan Co., Ltd. | 骨伝導受話装置 |
WO2007105372A1 (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Temco Japan Co., Ltd. | 骨伝導デバイスのメガネへの取付構造 |
EP1967893A1 (de) | 2007-03-03 | 2008-09-10 | Bruckhoff Apparatebau GmbH | Knochenleitungshörgerät-Brille und Verfahren zu ihrer Herstellung |
KR100865959B1 (ko) | 2007-06-18 | 2008-10-30 | 지디텍 주식회사 | 안경 부착용 이어폰장치 |
EP2233965A1 (de) | 2009-03-24 | 2010-09-29 | Bruckhoff Apparatebau GmbH | Hörgerätmodul und Hörbrille |
JP2013115801A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-10 | Goldendance Co Ltd | 頭部装着型補聴器 |
WO2014097744A1 (ja) * | 2012-12-17 | 2014-06-26 | 株式会社テムコジャパン | 骨導レシーバ |
KR101730179B1 (ko) | 2017-01-11 | 2017-05-11 | 주식회사최병철아이디어팩토리 | 골전도 장치 |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003113988A patent/JP2004320605A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2007069784A1 (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-21 | Temco Japan Co., Ltd. | 骨伝導受話装置 |
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WO2007105372A1 (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Temco Japan Co., Ltd. | 骨伝導デバイスのメガネへの取付構造 |
JP4740317B2 (ja) * | 2006-03-13 | 2011-08-03 | 株式会社テムコジャパン | 骨伝導デバイスのメガネへの取付構造 |
EP1967893A1 (de) | 2007-03-03 | 2008-09-10 | Bruckhoff Apparatebau GmbH | Knochenleitungshörgerät-Brille und Verfahren zu ihrer Herstellung |
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EP2233965A1 (de) | 2009-03-24 | 2010-09-29 | Bruckhoff Apparatebau GmbH | Hörgerätmodul und Hörbrille |
DE102009014114A1 (de) | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Bruckhoff Apparatebau Gmbh | Hörgerätmodul und Hörbrille |
JP2013115801A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-10 | Goldendance Co Ltd | 頭部装着型補聴器 |
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KR101730179B1 (ko) | 2017-01-11 | 2017-05-11 | 주식회사최병철아이디어팩토리 | 골전도 장치 |
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