JP2004320354A - スピーカ装置 - Google Patents

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士郎 塚本
Hiroyuki Sagawa
博行 寒川
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Abstract

【課題】可聴周波数帯域以上の再生音が得られる範囲を拡大すること。
【解決手段】ツィータ5から出力される可聴周波数帯域以上の周波数において、ツィータ5から出力される再生音のノードが発生する角度に応じて設定した取付角度で、スーパーツィータ12を取り付けるようにしている。これにより、ツィータ5から出力される可聴周波数帯域以上の再生音レベルの低下をスーパーツィータ12により補うことで、可聴周波数帯域以上の再生周波数の指向性を改善するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスピーカ装置に関わり、特に、可聴周波数帯域以上の高音域の指向性を改善するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
スピーカ装置は、そのスピーカユニットの振動板の大きさや形状などの影響により、再生周波数が高くなるにしたがって指向性が悪化するため、スピーカ装置またはスピーカユニットの指向性が悪化する周波数を境にして、再生周波数帯域を複数に分割し、それぞれの再生音に適したスピーカユニットを使用することで、スピーカ装置全体の再生周波数特性と指向特性との改善を図るようにしている。
【0003】
このようなスピーカ装置としては、例えば、低音域の再生音を出力する低音域用スピーカユニット(ウーファ)と、中音域の再生音を出力する中音域用スピーカユニット(スコーカ)と、高音域の再生音を出力する高音域用スピーカユニット(ツィータ)を組み合わせるようにする。そしてウーファには低音域信号、スコーカには中音域信号、ツィータには高音域信号をそれぞれクロスさせるように供給するクロスオーバーネットワークを用いるようにしたものが知られている。
【0004】
また、指向特性を改善するスピーカ装置としては、置き方(縦置き又は横置き)によって発生する水平方向の指向性の悪化を防止するため、複数のツィータを配置したツィータブロックをスピーカキャビネットの前面に、任意の取付角度で取り付けられるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開平8−126088号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、スーパーオーディオCD(Super Audio Compact Disc:SACD)をはじめとして、限りなく原音に近い再生音声を得るために、可聴周波数帯域以上の音声データが記録された記録媒体が普及している。このため、 上記したようなスピーカ装置でも、可聴周波数帯域以上(例えば20kHz以上)の高音域を高品位に再生することが求められていた。
【0007】
しかしながら、スピーカ装置は、再生周波数が高くなるにしたがって指向性が強くなるため、可聴周波数帯域以上の高音域については、適正レベルが得られる領域(サービスエリア)が狭く、聴取者(ユーザ)が適正な聴取位置から僅かに外れるだけで得られなくなるという欠点があった。
【0008】
また、上記特許文献1に記載されているスピーカ装置は、その置き方により発生する水平方向の指向性の悪化を防止するためのものであり、可聴周波数帯域以上の高音の指向性の悪化を防止することはできないものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、第1のスピーカユニットと、第2のスピーカユニットとから成り、所定の再生周波数において、前記第1のスピーカユニットから出力される再生音の音圧レベルにノードが発生する角度に応じて設定した取付角度、または第1のスピーカユニットから出力される再生音の音圧レベルが半値レベルとなる角度に応じて設定した取付角度で、前記第2のスピーカユニットを取り付けるようにした。
【0010】
本発明によれば、所定の再生周波数において、第1のスピーカユニットから出力される再生音レベルにノードが発生する角度に応じて設定した取付角度、または再生音の音圧レベルが半値レベルとなる角度に応じて設定した取付角度で、第2のスピーカユニットを取り付けるようにしている。これにより、第1のスピーカユニットから出力される所定の再生周波数以上の再生音のレベル低下を、第2のスピーカユニットから出力する再生音のレベルにより補うことで、所定の再生周波数以上の指向特性を改善することが可能になる。
なお、本明細書においては、指向特性において再生音圧レベルが大きく減少する部分をノード領域と称するものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態としてのスピーカ装置の外観構成を示した図であり、同図(a)には正面図、同図(b)には上面図が示されている。
【0012】
この図1に示す本実施の形態のスピーカ装置1は、2wayスピーカブロック2とスーパーツィータブロック10とから成り、2wayスピーカブロック2のキャビネット3の前面にはウーファ4とツィータ5が取り付けられている。
ウーファ4は、主に低音域側の再生音を出力する低音用スピーカであり、図示していない信号処理部から入力される低音域の信号に応じた再生音を出力するようにされる。
第1のスピーカユニットであるツィータ5は、主として高音域側の再生音を出力する高音用スピーカであり、信号処理部から入力される高音域の信号に応じた再生音を出力するようにされる。
【0013】
一方、スーパーツィータブロック10は、上記した2wayスピーカブロック2のキャビネット3上に配置されている。
スーパーツィータブロック10は、略円弧状のキャビネット11に複数個のスーパーツィータ(第2のスピーカユニット)12,12・・が取り付けられている。
スーパーツィータ12,12・・は、例えば、上記したツィータ5と同じスピーカユニットにより構成され、信号処理部から入力される超高音域の信号に応じた再生音を出力するようにされる。
【0014】
なお、ここでいう超高音域は、可聴周波数帯域より高い或る周波数以上の音域を指すものとする。また、可聴周波数帯域は人によって異なるとされるが、本明細書では20Hz〜20kHzとする。
【0015】
ところで、一般的にはスピーカ装置から出力される再生音は、その再生周波数が高くなるにしたがって指向性が強くなる。これは均一な指向性が要求されるスピーカ装置にとっては、再生周波数が高くなるにしたがって指向性が悪化することを意味している。
【0016】
再生周波数の上昇に伴ってスピーカ装置の指向性が悪化するのは以下のような理由によるものとされる。
図12は、スピーカ装置における指向特性が悪化する要因の説明図である。
例えば、ユーザが、図12に示すようなスピーカ振動板61の正面位置TAにおいて聴取を行ったとする。この場合はスピーカ振動板61の左右両側から聴取位置TAまでの距離A1,A2が等距離になるため、聴取位置TAにおける音波の位相も同位相となる。したがって、聴取位置TAでは音圧レベルが強め合う関係となり、聴取位置TAにおいてスピーカ振動板61の振動が再生音として聞こえることになる。
【0017】
一方、例えば、ユーザがスピーカユニットのスピーカ振動板61の正面位置から左右方向にずれた位置TBで聴取したとすると、スピーカ振動板61の左右両側から聴取位置TBまでの距離B1,B2は異なる距離になる。そしてこの場合において、聴取位置TBにおける距離B1,B2の距離差がちょうど音波の位相が逆転する半波長と同じ距離になると、聴取位置TBではスピーカ振動板61からの音波がうち消し合う関係となり、スピーカ振動板61が振動しているにも関わらず、スピーカ振動板61の再生音が聞こえなくなる、いわゆるノード領域となる。
【0018】
ここで、例えばスピーカ振動板61の直径rを25mm、その振動周波数を100Hzとすると、スピーカ振動板61から放射される音波の波長λは3.6mになる。従って音波の位相が逆転する半波長λ/2は1.8mになる。
このときのスピーカ振動板61の直径rは上記したように25mmとされることから、スピーカ振動板61の左右両側から聴取位置TBまでの距離差が半波長λ/2になることがなく、したがって、スピーカユニットから100Hzの再生音を出力したときはノード領域が発生することなく、スピーカユニットは指向性が広いものとなる。
【0019】
これに対して、例えばスピーカ振動板61の直径rを同じく25mm、その振動周波数を20kHzとすると、スピーカ振動板61から放射される音波の波長λは18mmとなり、位相が逆転する半波長λ/2は9mmになる。この場合は、スピーカ振動板61の左右両側から聴取位置TBまでの距離差が半波長λ/2になる位置が存在することになる。したがって、スピーカユニットから20kHzの再生音を出力したときはノード領域が発生してスピーカユニットの指向性が狭くなる。つまり、スピーカ装置では再生周波数が高くなるにしたがって指向性が悪化することになる。
【0020】
ここで、上記した2wayスピーカブロック単体の指向特性を図3〜図5に示す。
図3は、2wayスピーカブロックの再生周波数がそれぞれ、10kHz、20kHz、30kHz、40kHz、50kHzのときの指向特性を示した図である。
また図4には、再生周波数が20kHzのときの指向特性が示され、図5には再生周波数が30kHz、40kHz、50kHzのときの指向特性がそれぞれ示されている。
【0021】
上記したような2wayスピーカブロック2の再生周波数帯域の上限は70kHzとされるが、これら図3〜図5から、その指向特性は再生周波数が高くなるにしたがって指向性が強くなっていることがわかる。
例えば、図4に示すように、20kHzの再生周波数では、0°(正面)から左右45°付近まで無指向となっている。
これに対して、図5に示すように、30kHzの再生周波数では30°付近、40kHzの再生周波数では16°付近、50kHzの再生周波数では10°付近においてノードが発生している。このことから再生周波数が高くなるにしたがって指向特性が強くなっていることがわかる。
【0022】
この結果、上記したような2wayスピーカブロック2は、再生周波数が可聴周波数帯域の上限とされる20kHzにおいては、良好な指向特性が得られるものの、再生周波数が可聴周波数帯域を越えると指向特性が悪化していることがわかる。
【0023】
そこで、本実施の形態のスピーカ装置1においては、指向特性が悪化する可聴周波数帯域を越える再生周波数の指向特性を改善して聴取領域(サービスエリア)の拡大を図るために、所定の再生周波数以上の超高音域の再生音を出力するスーパーツィータ12を設けるようにしている。そして、このようなスーパーツィータ12の取付角度を、所定の再生周波数において、ツィータ5の口径に応じて発生するノードの角度に応じて設定するようにした。
【0024】
具体的には、本実施の形態のスピーカ装置1のサービスエリアを60°とするならば、図2に示すように、スーパーツィータブロック10に8個のスーパーツィータ12,12・・・を設けるようにする。そして、例えば図5に示した2wayスピーカブロック2の30kHzの指向特性に応じて、各スーパーツィータ12,12・・・をそれぞれ15°ずつ傾けると共に、ツィータ5の左右両側に、それぞれ4個ずつスーパーツィータ12,12・・を配置するようにしている。
【0025】
即ち、図2に示すようにツィータ5の両側に、それぞれ7.5°ずつ主軸を傾けるようにしてスーパーツィータ12a,12bを配置する。そして、これらのスーパーツィータ12a、12bの外側に、それぞれ15°ずつ主軸を傾けたスーパーツィータ12c,12dを配置し、さらにこれらのスーパーツィータ12e,12fの外側に、それぞれ15°ずつ主軸を傾けたスーパーツィータ12g,12hを配置するようにしている。
【0026】
そしてこの場合は、これらのスーパーツィータ12a〜12fに対して、例えば25kHz(18dB/oct)以上の超高音域成分の信号だけを供給して、スーパーツィータ12a〜12fから25kHz以上の超高音域の再生音だけを出力するようにしている。このようにすれば、スーパーツィータ12からは取付角度に応じた方向に対して高音域エネルギーを任意に放射すること可能になり、本実施の形態のスピーカ装置1から出力される可聴周波数帯域以上の再生音の指向特性の改善を図ることができるようになる。
【0027】
なお、この場合のスーパーツィータ12a〜12fは、波面を揃えるために円弧状に配置することが好ましい。
また、ツィータ5の波面とスーパーツィータ12a〜12fの波面とを揃えるように、ツィータ5の位置に合わせてスーパーツィータ12a〜12fを配置することが好ましい。
【0028】
そして、上記のように構成した本実施の形態のスピーカ装置の指向特性を図6〜図8に示す。
この場合、図6には再生周波数が30kHzのときの指向特性が、図7には再生周波数が40kHz、50kHzのときの指向特性がそれぞれ示されている。
【0029】
先ず、図6に示した本実施の形態のスピーカ装置1の30kHzの指向特性と、上記図3及び図5に示した2wayスピーカブロック2単体の30kHzの指向特性を比較すると、スピーカ装置1では、2wayスピーカブロック2単体のときに発生していたノードが無くなり、一様な指向特性になっていることがわかる。
【0030】
また図7に示したスピーカ装置1の40kHz、50kHzの指向特性と、上記図3及び図5に示した2wayスピーカブロック2単体の40kHz、50kHzの指向特性を比較すると、上記30kHzと同様に、スピーカ装置1では、2wayスピーカブロック2単体のときに発生していたようなノードが無くなり、一様な指向特性になっていることがわかる。
【0031】
従って、このような本実施の形態のスピーカ装置1によれば、可聴周波数帯域以上の周波数帯域において発生する指向性の悪化を改善することができるため、スーパーオーディオCDなどのように高い周波数帯域の音声データが記録されている音源の再生に求められるスピーカ装置を実現することができるようになる。
また、通常のCDに記録されているデータを再生した場合でも音声品位の向上を図られていることがわかった。
【0032】
但し、スーパーツィータ12,12・・の再生周波数が25kHz以上となるように帯域制限を行わない場合のスピーカ装置1の20kHzの指向特性は、図8のように示され、上記図4に示した2wayスピーカブロック2単体ではほぼ一様であった指向特性が、相互干渉により悪化していることがわかる。
この結果から、本実施の形態のスーパーツィータ12からは、2wayスピーカブロック2単体では指向性特性が良いとされる再生周波数、例えば20kHzの再生周波数の再生音は出力することなく、指向特性が悪化する周波数以上の超高音域の再生音だけを出力することが好ましい。
【0033】
図9は、2wayスピーカブロック2単体の10kHz〜50kHzの周波数特性を示した図である。なお、この図9においては、0°方向、30°方向、60°方向の周波数特性が示されている。
この図9に示すように、2wayスピーカブロック2だけでは、高音域において周波数が高くなるにつれて指向性が鋭くなっていることがわかる。
【0034】
図10は、スーパーツィータブロック10単体の10kHz〜50kHzの周波数特性を示した図である。なお、この図10においては、0°方向、30°方向、60°方向の周波数特性が示されている。
この図10に示すスーパーツィータブロック10の周波数特性と、上記図9に示した2wayスピーカブロック2の周波数特性を比較すればわかるように、スーパーツィータブロック10のほうが、高音域の指向性が改善されていることがわかる。
【0035】
図11は、本実施の形態のスピーカ装置1の10kHz〜50kHzの周波数特性を示した図である。なお、この図11においても、0°方向、30°方向、60°方向の周波数特性が示されている。また、この場合のスーパーツィータ12のクロス周波数は25kHzに設定され、したがってスパーツィータ12からは25kHz以上の超高音域の再生音だけが出力されることになる。
この図11に示す本実施の形態のスピーカ装置1の周波数特性と、上記図9、図11に示した周波数特性を比較すればわかるように、図11に示す本実施の形態のスピーカ装置1のほうが、さらに高音域の指向性が改善されていることがわかる。
【0036】
なお、これまで説明した本実施の形態のスピーカ装置1では、水平方向の可聴周波数帯域以上の再生音の指向特性を改善するために、複数のスーパーツィータ12,12・・を水平方向に配置する場合を例に挙げて説明したが、例えばスーパーツィータ12,12・・の垂直(仰角)方向に配置すれば、垂直方向の可聴周波数帯域以上の再生音の指向特性を改善することができる。
もちろん、例えば複数のスーパーツィータ12,12・・を水平及び垂直方向に配置すれば、三次元的に可聴周波数帯域以上の再生音の指向特性を改善することができる。
【0037】
また、これまで説明した本実施の形態においては、スーパーツィータ12の取り付け角度は、ツィータ5から30kHzの再生音を出力したときにノードが発生する角度に応じて設定するようにしたが、例えばツィータ5から30kHzの再生音を出力したときに再生音レベルが、ピーク値レベルの半値レベル(−6db)となる角度などに応じて設定するようにしても良い。
【0038】
また、本実施の形態では、ツィータ5から30kHzの再生音を出力したときにノードが発生する角度、また再生音レベルが半値レベルとなる角度などに応じて、スーパーツィータ12の取り付け角度を設定するようにしているが、これはあくまでも一例であり、スーパーツィータ12の取り付け角度を設定する際にツィータ5から出力する再生音の再生周波数は、任意に設定可能である。
例えばスーパーツィータ12から25kHz以上の超高音域の再生音が出力される場合には、その25kHz以上の再生周波数で、ノードが発生する角度、または再生音レベルが半値レベルとなる角度などに応じてスーパーツィータ12を取付角度を設定することが可能である。
【0039】
また本実施の形態では、第1のスピーカユニットであるツィータ5が設けられているスピーカブロックを、ウーファ4とツィータ5とからなる2wayスピーカブロックを例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、ツィータ5が設けられるスピーカブロックは、例えばウーファ、スコーカ、ツィータとからなる3wayスピーカブロックでも良い。また、スピーカブロックをフルレンジタイプのスピーカユニットにより構成することも可能である。その場合はフルレンジユニットが第1のスピーカユニットに相当することになる。
【0040】
また本実施の形態では、ツィータ5に対して、8個のスーパーツィータ12,12・・・を15°ずつ傾けて配置した場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、スーパーツィータ12の角度は、ツィータ5から出力される再生音レベルが半値レベルとなる角度、または再生音のレベルにノードが発生する角度に応じて任意に設定することが可能である。
さらに、本実施の形態では、ツィータ5に対して、8個のスーパーツィータ12,12・・を配置するようにしているが、少なくとも1個のスーパーツィータ12を配置するだけで本発明としてのスピーカ装置を実現することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスピーカ装置は、所定の再生周波数において、第1のスピーカユニットから出力される再生音レベルにノードが発生する角度に応じて設定した取付角度、または音圧レベルが半値レベルとなる角度に応じて設定した取付角度で、第2のスピーカユニットを取り付けるようにしている。
これにより、第1のスピーカユニットから出力される所定の再生周波数以上の再生音のレベル低下を、第2のスピーカユニットから出力する再生音のレベルにより補うことで所定の再生周波数以上の指向特性を改善することが可能になる。
よって、第1のスピーカユニットから所定周波数以上の高音が適正に得られる領域を拡大することができ、その結果、聴取者に高品位の再生音を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのスピーカ装置の外観構成を示した図である。
【図2】本実施の形態のスーパーツィータブロックの構成を示した図である。
【図3】本実施の形態の2wayスピーカブロックの指向特性を示した図である。
【図4】本実施の形態の2wayスピーカブロックの指向特性を示した図である。
【図5】本実施の形態の2wayスピーカブロックの指向特性を示した図である。
【図6】本実施の形態のスピーカ装置の指向特性を示した図である。
【図7】本実施の形態のスピーカ装置の指向特性を示した図である。
【図8】本実施の形態のスピーカ装置の指向特性を示した図である。
【図9】本実施の形態の2wayスピーカブロックの周波数特性を示した図である。
【図10】本実施の形態のスーパーツィータブロックの周波数特性を示した図である。
【図11】本実施の形態のスピーカ装置の周波数特性を示した図である。
【図12】スピーカにおいて指向性が生じる原因を説明するための図である。
【符号の説明】
1 スピーカ装置、2 2wayスピーカブロック、3 キャビネット、4ウーファ、5 ツィータ、10 スーパーツィータブロック、11 キャビネット、12 12a〜12f スーパーツィータ

Claims (3)

  1. 第1のスピーカユニットと、
    第2のスピーカユニットとから成り、
    所定の再生周波数において、前記第1のスピーカユニットから出力される再生音の音圧レベルにノードが発生する角度に応じて設定した取付角度、または前記第1のスピーカユニットから出力される再生音の音圧レベルが半値レベルとなる角度に応じて設定した取付角度で、前記第2のスピーカユニットを取り付けるようにしたことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記第2のスピーカユニットは、複数のスピーカユニットにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記第2のスピーカユニットを構成している複数のスピーカユニットを円弧状に配置したことを特徴とする請求項2に記載のスピーカ装置。
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