JP2004319599A - Bonding device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体チップなどのチップを基板に固着するボンディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はこの種のボンディング装置を示す概念図である。リニアモータ5はボンディング装置の筐体29に取り付けてある。リニアモータ5の軸5aは、部材6a,6b,6cでなるリニア軸受けで案内され、上下方向に往復する。ボンディングヘッド18は、リニアモータ5の軸5aの下端に取り付けてあり、半導体チップ等のチップ3を吸着により把持し、基板17にチップ3を接触させ、チップ3を基板17に接合し、1つのチップ3と基板17との接合を終える。ある1つのチップ3と基板17との接合を終えると、そのチップ3の吸着を停止し、次のチップを吸着し、同様に次のチップを基板に接合する。基板17は、台29a上に、位置決めされ、載置されている。ボンディングヘッド18の上下方向の位置は、リニアスケール7により高精度に測定される。ボンディング装置に搭載されている制御装置は、リニアスケール7から出力されるボンディングヘッド18の上下方向の位置をフィードバック信号として受け、リニアスケール7による軸5aの上下方向位置を制御し、ボンディングヘッド18の上下方向の位置を任意に制御する。
【0003】
この種のボンディング装置の一例が特開2000−183114に開示されており、図5はそのボンディング装置におけるボンディングヘッドの断面図である。図において、101は基板(図6における基板17に相当)、105は半導体チップ(図6におけるチップ3に相当)、105aは半導体チップ105の能動端子面、112はボンディングツール、113はヘッドユニット、114はユニット駆動部、115はボンディングステージ(図6における台29aに相当)、116はベース、117は第1のリニアガイド、118はL形のブラケット、118aはL形のブラケット118の垂直部、118bはL形のブラケット118の水平部、119はロードセル、120は第1のスプリング、122はθ軸回転機構、123はL形のスライドプレート、123aはL形のスライドプレート123の垂直部、123bはL形のスライドプレート123の水平部、124はθ軸モータ、125は第2のリニアガイド、126はZ軸ステージ、127は保持板、128は第2のスプリング、129はZ軸モータ、130はボールねじ、131はボールねじナットである。
【0004】
図5のボンディングヘッドは、ボンディングステージ115と、ボンディングツール112と、ヘッドユニット113と、ユニット駆動部114と、加圧力検出手段とを具備してなる。ボンディングステージ115は基板101を保持している。ボンディングツール112は、ヘッドユニット113に弾性的に懸吊されており、半導体チップ105を保持する。ヘッドユニット113はボンディングツール112を支持する。ユニット駆動部114は、ヘッドユニット113を基板101に対し駆動する。加圧力検出手段は、ボンディングツール112に連結され、ボンディングツール112の基板101に対する加圧力を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図5の従来のボンディング装置には、次のような解決するべき課題がある。
【0007】
ボンディングツール112はロードセル119、吸着機構、ベース116を含んで構成されるので、ボンディングツール112の質量は大きい。このボンディングツール112は、スプリング120により、ヘッドユニット113に弾性的に懸吊されている。ボンディングツール112とスプリング120とでなる複合部材の固有振動周波数が小さくなり、その複合部材は低い周波数で共振を起こしやすくなる。例えば、その複合部材の固有振動周波数が10Hzであるとき、図6のリニアモータ5の動作周波数が10Hzであれば、その複合部材とリニアモータ5とが共振し、ボンディング装置を作動させることができない。そこで、図6のリニアモータ5の動作周波数は複合部材の固有振動周波数より高くすることはできない。このように、複合部材の固有振動周波数の下限が、リニアモータ5の動作周波数の向上の上限となり、リニアモータ5の動作周波数の向上によるボンディング装置の作業性の向上が制限される。
【0008】
また、ロードセル119には、ノイズが大きく、環境温度の影響を受けやすい。 そのうえ、図5の従来のボンディングヘッドでは、スプリング120は一定の荷重を加えた状態で使用しなければならないので、ロードセル119には常に荷重が掛かり、微小な荷重の変化を検出するのが難しい。そこで、ロードセル119により半導体チップ105が基板101へ接触したことを検知する接触検知手段とすると、接触感度が十分でなく、過大な圧力が半導体チップ105に加わり、半導体チップ105を破損する虞がある。
【0009】
半導体チップ105が基板101へ接触したことを検知したあとに、超音波や熱により半導体チップ105を基板101へ接合するとき、半導体チップ105へ圧力を加え、半導体チップ105を基板101へ押し付ける。半導体チップ105が非常に薄いなどの理由でその圧力が非常に微小であるとき、ロードセル119によりその圧力を加えると、ロードセル119では圧力の微小な制御ができないために、半導体チップ105を損傷する虞がある。
【0010】
さらに、図5の従来のボンディングヘッドでは、ボンディングツール112は、リニアガイド117で案内されている。そこで、図5のボンディングヘッドでは、半導体チップ105に微小な圧力を加えるために、ボンディングツール112の上下方向の位置を高精度に制御しようとするとき、リニアガイド117における摩擦の影響を受け、ボンディングツール112の上下方向の微妙な位置制御が難しい。
【0011】
そこで、本発明の目的は、チップと基板との接触を高精度に検知でき、チップを基板へ押圧する構造の共振周波数が高く、チップを基板へ押圧する力を高精度に制御できるボンディング装置の提供にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
【0013】
(1) リニアモータで上下移動可能に支持されたボンディングヘッドの吸着部に負圧を発生させ、該負圧により半導体チップなどのチップを該吸着部の下端に吸着把持し、該チップを接合するべき基板と該チップとの接触の検知をし、該チップと該基板との接合を該接触の検知の後に行うボンディング装置において、固定部が前記ボンディングヘッドに固定され、該固定部に磁気結合された可動部が該固定部に対し直線状に移動可能であるボイスコイルモータと、該可動部と固定部との上下方向の相対位置を検知する変位検出器と、該変位検出器の出力の該相対位置を利用して、該ボイスコイルモータのコイル電流を制御することにより該可動部の上下方向の位置を制御するサーボ系とを備え、
前記可動部は支持部材を有し、
前記支持部材の下端が前記吸着部の下端より下方に位置する状態にあるときに、該支持部材の下端で支持された前記チップが基板に接触したことを前記コイル電流または前記変位検出器の出力の前記相対位置に基づき前記接触の検知をする
ことを特徴とするボンディング装置。
【0014】
(2)前記接触の検知の後に、前記コイル電流を制御することにより、前記支持部材で該チップを該基板に押圧する
ことを特徴とする前記(1)に記載のボンディング装置。
【0015】
(3)前記ボンディングヘッドに超音波加振部が固着してあり、
前記接触の検知の後に、前記コイル電流を制御することにより、前記支持部材の下端を前記吸着部の下端より上方へ引き上げるとともに前記リニアモータの制御により前記吸着部の下端で前記チップを押圧し、前記超音波加振部の超音波振動を前記吸着部を介して該チップに伝え、該チップを前記基板へ接合する
ことを特徴とする前記(1)に記載のボンディング装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を挙げ、本発明を一層具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態のボンディング装置におけるボンディングヘッドを示す模式図である。図2は、その実施の形態のボンディング装置におけるボンディングヘッドを示す断面図である。図3は、図2のボンディングヘッドを示す平面図である。また、図4は、図2のボンディングヘッドを示す分解斜視図である。図において、1はボイスコイルモータ、2は変位検出器、3は半導体チップなどのチップ、4は吸着部、8はマグネット、9はコイル、10はヨーク、11はピックオフプレートa、12はピックオフプレートb、13は板バネ、14は支持部材、15はポールピース、16はサーボアンプ、17は基板、20は超音波発振部、21はホルダリングa、22はホルダリングb、23はネジa、24はスペーサa、25はスペーサb、26はネジb、27はキャピラリ(吸着ノズル)、28はホルダブロック、29aはボンディング装置における基板17載置用の台、Apは押圧力制御信号、J1はフィードバック電圧、J2はコイル電流である。図1乃至図4に示す本実施の形態のボンディングヘッドは、図6の一般的なボンディング装置ではボンディングヘッド18となるものである。
【0018】
図1に示すホルダブロック28は、図6におけるボンディング装置ではリニアモータ5の軸5aの下端に固定される部材であり、図2乃至図4では図示を省いてある。キャピラリ27は中空の管であり、図4によく表れているように、軸に関し対称な形をなすが、図1の模式図では途中で直角に曲がった形に描いてある。キャピラリ27の上端は、ボンディング装置における空気ポンプに連結されている。キャピラリ27では、空気は、下端の開口から管に吸い込まれ、図1に矢印で示すように上方に送られ、上端の開口から吸い出され、空気ポンプへ送られる。キャピラリ27の下端の開口から空気が吸い込まれるので、その開口をチップ3へ近接することにより、チップ3はキャピラリ27の下端に吸い付けられる。このキャピラリ27の下端が吸着部4をなしている。キャピラリ27は、超音波発振部20における部材20aにより、超音波発振部20に固定されている。
【0019】
ボイスコイルモータ1は固定部および可動部でなる。固定部は、マグネット(永久磁石)8、ヨーク10及びポールピース15でなり、磁気回路を構成している。可動部はコイル9及び支持部材14でなる。支持部材14は、キャピラリ27の外側に軸方向(上下方向)に摺動可能に同軸に嵌められ、板バネ13により上下方向に変位可能に保持されている。支持部材14の内側とキャピラリ27の外側との隙間には、グリース30が介在させてある。グリース30は、支持部材14の内側とキャピラリ27の外側間の潤滑およびこの間隙の気密性を提供している。コイル9は、支持部材14に固着されている。
【0020】
コイル9は、流される電流J2に応じた電磁力を固定部の磁気回路との間で受け、支持部材14と一体で上下方向に変位しようとする。支持部材14は、板バネ13に支えられているので、その電磁力と板バネ13の機械的応力とが釣り合う上下方向の位置で停止している。
【0021】
変位検出器2は、ピックオフプレート11及び12を備える静電容量式変位センサである。図4に示すように、ピックオフプレート11はピックオフプレートaでなり、ピックオフプレート12はピックオフプレートb1及びb2でなる。ピックオフプレート11は支持部材14に固定してあり、ピックオフプレート12はヨーク10に固定してある。そこで、固定部を基準とする支持部材14の上下方向位置は、ピックオフプレート11及び12間の静電容量に対応している。
【0022】
サーボアンプ16は、変位検出器2の出力電圧をフィードバック電圧J1として入力し、ボンディング装置の制御部から押圧力制御信号Apを受ける。チップ3が、図1に示すように、支持部材14の下端に吸いつけられているとき、図1乃至4のボンディングヘッドがチップ3に加える押圧力は、チップ3の厚みが一定であるから、支持部材14の下端と基板17との距離に対応する。押圧力制御信号Apは、チップ3へ加えるべき押圧力を現し、ひいては支持部材14の下端と基板17との距離を指定する信号である。さらに、支持部材14の下端と基板17との距離は、支持部材14の上下方向の位置に一義的に対応している。サーボアンプ16は、押圧力制御信号Apで指定される支持部材14の上下方向の位置と、フィードバック電圧J1で表される現在の支持部材14の上下方向の位置との差に相当する電流をコイル電流J2としてコイル9に流し、その差が実質上ゼロになるようにコイル電流J2を制御する。
【0023】
図1に示すように、支持部材14の下端が吸着部4の下端より下方に位置するとき、キャピラリ27で空気が吸い込まれ、吸着部4に負圧が発生すると、空気は支持部材14の下端の開口から吸い込まれ、チップ3は支持部材14の下端に吸い付けられる。グリース30がキャピラリ27の外側と支持部材14の内側との間隙を気密に保持するから、この間隙から空気が漏れ込むことはない。
【0024】
この状態で、リニアモータ5によりボンディングヘッドが下げられると、チップ3は基板17に接触する。チップ3が基板17に接触すると、コイル電流J2は急激に変化するので、このコイル電流J2の変化を検知することにより、チップ3が基板17に接触したことを瞬時に検知できる。チップ3と基板17との接触を瞬時に検知することにより、接触検知信号の受信の入力と同時にリニアモータ5の作動を停止することにより、チップ3に過大な圧力が掛かることを避けることができ、ひいてはチップ3の破損を防止できる。
【0025】
チップ3を基板17に搭載する工程は次のようになる。まず、ボンディングヘッドは、別の機構から供給されるチップ3の位置に移動し、チップ3を吸着する態勢に入る。このとき、支持部材14の下端は吸着部4の下端(キャピラリ27の下端)より僅かに下方に位置させておく。次に、リニアモータ5によりボンディングヘッドを下降させ、チップ3を支持部材14の下端に吸着する。このとき、ボイスコイルモータに必要な力は、キャピラリ27の負圧によるチップ3を吸着する力と、板バネ13の変形に対応する応力と、ボイスコイルモータの可動部の加速度運動にともなう慣性力とである。次に、ボンディングヘッドは、チップ3を搭載するべき基板17の位置まで移動し、チップ3をマウント位置の上方に位置させる。リニアモータ5により、ボンディングヘッドを下降させ、チップ3を基板17に近接させ、チップ3が基板17に接触した瞬間に支持部材17は上方へ押し上げられ、コイル電流J2の急激な変化から、支持部材17、ひいてはチップの微小な変位を検知する。コイル電流J2の変化は、ボンディング装置における接触検知回路で検知する。チップ3と基板17との接触を検知すると、リニアモータの作動を制御し、過大な圧力がチップ3に掛かることを防止する。
【0026】
上述の工程により、チップ3を基板17の所定の位置に接触させた後、超音波接合では、次のようにチップ3を基板17に接合する。サーボモータ16に入力する押圧力制御信号Apにより、コイル電流J2を制御し、支持部材14を上方へ変位させ、支持部材14を吸着部4の下端より僅かに上に位置させ、チップ3を吸着部4で吸着保持する。リニアモータ5により所定の押圧力をチップ3に加え、超音波発振部20により超音波をチップ3に加え、チップ3を基板17に接合する。
【0027】
チップ3を基板17の所定の位置に接触させた後に、熱接合によりチップ3を基板17に接合するときは、次の工程により接合を行う。このときも、超音波接合におけると同様に、支持部材14を上方へ変位させ、支持部材14を吸着部4の下端より僅かに上に位置させ、チップ3を吸着部4で吸着保持し、リニアモータ5により所定の押圧力をチップ3に加える。所定の押圧力をチップ3に加えた状態で、チップ3の下面の半田ボールに熱を加え、チップ3を基板17に接合する。
【0028】
チップ3が極薄いなどの事情で、チップ3の耐圧力が小さいときは、チップ3を基板17の所定の位置に接触させた後、支持部材14を上方へ変位させることなく、支持部材14を吸着部4の下端より僅かに下に位置させたままの状態を維持し、押圧力制御信号Apの制御によりコイル電流J2を大きくし、支持部材14でチップ3に所要の圧力を加え、この小さい押圧力をチップ3に加えた状態でチップ3を基板17に接合する。この工程においてチップ3に加える圧力は、ボイスコイルモータにより発生するものであり、押圧力制御信号Apの制御により任意に設定できるから、非常に高精度に調整できる。この押圧力をチップ3に印加する機構には、リニア軸受などの摩擦を伴う機構を含まない。そこで、このボンディングヘッドでは、非常に微小な押圧力を高精度に容易に制御できる。
【0029】
本実施の形態では、図5に示した従来のボンディング装置におけるボンディングツール112及びスプリング120によりなる複合部材をボンディングヘッドに要しないから、ボンディングヘッドの質量が図5の従来のものに比べ格段に小さい。このことは、本実施の形態におけるボンディングヘッドの共振周波数が図5の従来のボンディングヘッドに比べ格段に大きいことを意味する。したがって、本実施の形態のボンディング装置では、リニアモータ5の動作周波数を従来のボンディング装置のそれより大幅に高くすることができる。そこで、本実施の形態のボンディング装置は、リニアモータ5として高速作動可能なものを採用でき、ボンディング効率を格段に向上できる。
【0030】
以上には、チップ3と基板17との接触をコイル電流J2の変化で検出する例を示したが、チップ3と基板17との接触は変位検出器2の出力のフィードバック電圧J1の急激な変化でも検知できる。フィードバック電圧J1は、チップ3が基板17に接触したとき、支持部材14が上方に変位する際に、コイル電流J2と同期して変動するので、チップ3と基板17との接触はフィードバック電圧J1の変動によっても検知できる。
【0031】
なお、以上に説明した実施の形態では、図面を参照し、具体的に説明したが、本発明がこれらの実施の形態に限定されるのでないことは言うまでもない。例えば、上述の実施の形態では、支持部材14とキャピラリ27との間隙にグリース30を介在させることにより支持部材14とキャピラリ27との間の気密性を保持しているが、グリース30に代えて潤滑油又はOリングを用いてもその気密性は保持できる。
【0032】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、チップと基板との接触を高精度に検知でき、チップを基板へ押圧する構造の共振周波数が高く、チップを基板へ押圧する力を高精度に制御できるボンディング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のボンディング装置におけるボンディングヘッドを示す模式図である。
【図2】その実施の形態のボンディング装置におけるボンディングヘッドを示す断面図である。
【図3】図2のボンディングヘッドを示す平面図である。
【図4】図2のボンディングヘッドを示す分解斜視図である。
【図5】従来のボンディング装置におけるボンディングヘッドの断面図である。
【図6】半導体チップなどのチップを基板に固着する一般的なボンディング装置を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ボイスコイルモータ
2 変位検出器
3 半導体チップなどのチップ
4 吸着部
8 マグネット
9 コイル
11 ピックオフプレートa
10 ヨーク
12 ピックオフプレートb
13 板バネ
14 支持部材
15 ポールピース
16 サーボアンプ
17 基板
20 超音波発振部
21 ホルダリングa
22 ホルダリングb
23 ネジa
24 スペーサa
25 スペーサb
26 ネジb
27 キャピラリ(吸着ノズル)
28 ホルダブロック
29a ボンディング装置における基板17載置用の台
30 グリース
Ap 押圧力制御信号
J1 フィードバック電圧
J2 コイル電流
101 基板
105 半導体チップ
105a 半導体チップ105の能動端子面
112 ボンディングツール
113 ヘッドユニット、
114 ユニット駆動部
115 ボンディングステージ
116 ベース
117 第1のリニアガイド
118 L形のブラケット
118a L形のブラケット118の垂直部
118b L形のブラケット118の水平部
119 ロードセル
120 第1のスプリング
122 θ軸回転機構
123 L形のスライドプレート
123a L形のスライドプレート123の垂直部
123b L形のスライドプレート123の水平部
124 θ軸モータ
125 第2のリニアガイド
126 Z軸ステージ
127 保持板
128 第2のスプリング
129 Z軸モータ
130 ボールねじ
131 ボールねじナット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bonding apparatus for fixing a chip such as a semiconductor chip to a substrate.
[0002]
[Prior art]
FIG. 6 is a conceptual diagram showing this type of bonding apparatus. The
[0003]
An example of this type of bonding apparatus is disclosed in JP-A-2000-183114, and FIG. 5 is a cross-sectional view of a bonding head in the bonding apparatus. In the figure, 101 is a substrate (corresponding to the substrate 17 in FIG. 6), 105 is a semiconductor chip (corresponding to the
[0004]
The bonding head of FIG. 5 includes a
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
[0006]
The conventional bonding apparatus shown in FIG. 5 has the following problems to be solved.
[0007]
Since the
[0008]
Further, the
[0009]
When bonding the
[0010]
Further, in the conventional bonding head of FIG. 5, the
[0011]
Therefore, an object of the present invention is to provide a bonding apparatus capable of detecting contact between a chip and a substrate with high accuracy, having a high resonance frequency of a structure for pressing the chip against the substrate, and controlling the force for pressing the chip against the substrate with high accuracy. On offer.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides the following means to solve the above-mentioned problems.
[0013]
(1) A negative pressure is generated in a suction portion of a bonding head supported by a linear motor so as to be vertically movable, and a chip such as a semiconductor chip is suction-held at a lower end of the suction portion by the negative pressure, and the chips are joined. In a bonding apparatus that detects contact between a substrate to be mounted and the chip and performs bonding between the chip and the substrate after the detection of the contact, a fixed portion is fixed to the bonding head and magnetically coupled to the fixed portion. A movable portion in which the movable portion can move linearly with respect to the fixed portion, a displacement detector for detecting a relative position of the movable portion and the fixed portion in the up-down direction, and an output of the displacement detector. A servo system that controls the vertical position of the movable unit by controlling the coil current of the voice coil motor using the relative position,
The movable section has a support member,
When the lower end of the support member is located below the lower end of the suction portion, the coil current or the output of the displacement detector indicates that the chip supported by the lower end of the support member has contacted the substrate. The bonding device detects the contact based on the relative position of the bonding device.
[0014]
(2) The bonding apparatus according to (1), wherein the chip is pressed against the substrate by the support member by controlling the coil current after the detection of the contact.
[0015]
(3) an ultrasonic vibration unit is fixed to the bonding head;
After the detection of the contact, by controlling the coil current, the lower end of the support member is pulled upward from the lower end of the suction unit and the chip is pressed by the lower end of the suction unit by the control of the linear motor, The bonding apparatus according to (1), wherein the ultrasonic vibration of the ultrasonic vibration unit is transmitted to the chip via the suction unit, and the chip is bonded to the substrate.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, the present invention will be described more specifically with reference to embodiments of the present invention.
[0017]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a bonding head in a bonding apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a sectional view showing a bonding head in the bonding apparatus according to the embodiment. FIG. 3 is a plan view showing the bonding head of FIG. FIG. 4 is an exploded perspective view showing the bonding head of FIG. In the drawing, 1 is a voice coil motor, 2 is a displacement detector, 3 is a chip such as a semiconductor chip, 4 is a suction unit, 8 is a magnet, 9 is a coil, 10 is a yoke, 11 is a pick-off plate a, and 12 is a pick-off plate. b and 13 are leaf springs, 14 is a support member, 15 is a pole piece, 16 is a servo amplifier, 17 is a substrate, 20 is an ultrasonic oscillator, 21 is a holder ring a, 22 is a holder ring b, 23 is a screw a, 24 is a spacer a, 25 is a spacer b, 26 is a screw b, 27 is a capillary (suction nozzle), 28 is a holder block, 29a is a table for mounting the substrate 17 in the bonding apparatus, Ap is a pressing force control signal, and J1 is The feedback voltage, J2, is the coil current. The bonding head of the present embodiment shown in FIGS. 1 to 4 serves as the bonding head 18 in the general bonding apparatus of FIG.
[0018]
The holder block 28 shown in FIG. 1 is a member fixed to the lower end of the
[0019]
The voice coil motor 1 includes a fixed part and a movable part. The fixed portion is composed of a magnet (permanent magnet) 8, a
[0020]
The coil 9 receives an electromagnetic force corresponding to the flowing current J2 between the coil 9 and the magnetic circuit of the fixed portion, and tends to displace in the vertical direction integrally with the support member 14. Since the support member 14 is supported by the
[0021]
The displacement detector 2 is a capacitive displacement sensor including pick-off
[0022]
The
[0023]
As shown in FIG. 1, when the lower end of the support member 14 is located below the lower end of the suction portion 4, air is sucked in by the capillary 27, and when a negative pressure is generated in the suction portion 4, the air is moved to the lower end of the support member 14. The
[0024]
When the bonding head is lowered by the
[0025]
The process of mounting the
[0026]
After the
[0027]
When the
[0028]
When the pressure resistance of the
[0029]
In the present embodiment, since a composite member including the
[0030]
The example in which the contact between the
[0031]
Although the embodiments described above have been specifically described with reference to the drawings, it is needless to say that the present invention is not limited to these embodiments. For example, in the above-described embodiment, the airtightness between the support member 14 and the capillary 27 is maintained by interposing the
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the contact between the chip and the substrate can be detected with high accuracy, the resonance frequency of the structure for pressing the chip against the substrate is high, and the force for pressing the chip against the substrate with high accuracy. A controllable bonding apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a bonding head in a bonding apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing a bonding head in the bonding apparatus according to the embodiment.
FIG. 3 is a plan view showing the bonding head of FIG. 2;
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the bonding head of FIG. 2;
FIG. 5 is a sectional view of a bonding head in a conventional bonding apparatus.
FIG. 6 is a conceptual diagram showing a general bonding apparatus for fixing a chip such as a semiconductor chip to a substrate.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Voice coil motor 2
10
13 Leaf spring 14
22 Holder ring b
23 Screw a
24 Spacer a
25 Spacer b
26 screw b
27 Capillary (suction nozzle)
28 Holder block 29a Table 17 for mounting substrate 17 in
114
Claims (3)
固定部が前記ボンディングヘッドに固定され、該固定部に磁気結合された可動部が該固定部に対し直線状に移動可能であるボイスコイルモータと、該可動部と固定部との上下方向の相対位置を検知する変位検出器と、該変位検出器の出力の該相対位置を利用して、該ボイスコイルモータのコイル電流を制御することにより該可動部の上下方向の位置を制御するサーボ系とを備え、
前記可動部は支持部材を有し、
前記支持部材の下端が前記吸着部の下端より下方に位置する状態にあるときに、該支持部材の下端で支持された前記チップが基板に接触したことを前記コイル電流または前記変位検出器の出力の前記相対位置に基づき前記接触の検知をする
ことを特徴とするボンディング装置。A negative pressure is generated in a suction portion of a bonding head supported so as to be vertically movable by a linear motor, and a chip such as a semiconductor chip is suction-held by a lower end of the suction portion by the negative pressure, and a substrate to which the chip is to be bonded is formed. In a bonding device that detects contact with the chip and performs bonding between the chip and the substrate after the detection of the contact,
A voice coil motor in which a fixed part is fixed to the bonding head, and a movable part magnetically coupled to the fixed part is movable linearly with respect to the fixed part; and a vertical relative position between the movable part and the fixed part. A displacement detector that detects a position, and a servo system that controls the vertical position of the movable unit by controlling the coil current of the voice coil motor using the relative position of the output of the displacement detector. With
The movable section has a support member,
When the lower end of the support member is located below the lower end of the suction portion, the coil current or the output of the displacement detector indicates that the chip supported by the lower end of the support member has contacted the substrate. The bonding device detects the contact based on the relative position of the bonding device.
ことを特徴とする請求項1に記載のボンディング装置。The bonding apparatus according to claim 1, wherein the chip is pressed against the substrate by the supporting member by controlling the coil current after the detection of the contact.
前記接触の検知の後に、前記コイル電流を制御することにより、前記支持部材の下端を前記吸着部の下端より上方へ引き上げるとともに前記リニアモータの制御により前記吸着部の下端で前記チップを押圧し、前記超音波加振部の超音波振動を前記吸着部を介して該チップに伝え、該チップを前記基板へ接合する
ことを特徴とする請求項1に記載のボンディング装置。An ultrasonic vibration unit is fixed to the bonding head,
After the detection of the contact, by controlling the coil current, the lower end of the support member is pulled upward from the lower end of the suction unit and the chip is pressed by the lower end of the suction unit by the control of the linear motor, The bonding apparatus according to claim 1, wherein the ultrasonic vibration of the ultrasonic vibration unit is transmitted to the chip via the suction unit, and the chip is bonded to the substrate.
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