JP2004317838A - 光分岐結合器及びこの光分岐結合器を用いた光ファイバ管理方法 - Google Patents

光分岐結合器及びこの光分岐結合器を用いた光ファイバ管理方法 Download PDF

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悟 塩原
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Osamu Koyasu
修 子安
Masashi Hara
昌志 原
Yukiaki Tanaka
志明 田中
Takeshi Honjo
武史 本庄
Keiji Ohashi
圭二 大橋
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Abstract

【課題】光分岐結合器の管理情報を非接触で読み書き可能とし、光ファイバの管理やメンテナンス性を向上せしめること可能とする。
【解決手段】光分岐結合器7は、一心の光ファイバ3を複数心の光ファイバ3に分岐する光スプリッタ回路5と、この光スプリッタ回路5を収納する収納本体11と、この収納本体11に内蔵して識別情報を記憶するRFID13と、から構成される。多数の光分岐結合器7はそれぞれにRFID13が内蔵されているので、該当する光ファイバ3の接続情報等の管理情報がRFID13に記載されるため、図面等との照合作業が不要となる。また、RFID13に管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、管理情報の維持が容易となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の中から、容易に個別識別を可能にした光分岐結合器及びこの光分岐結合器を用いた光ファイバ管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近い将来に、FTTH(Fiber−to−the−home)を実現するトポロジーであるPON(Passive Optical Network、以下「PON」と略す)による光アクセス網が進展すると、図4に示されているように、多数の光ファイバ101からなるメイン光ケーブル103の各光ファイバ101が、平面光導波路105(PLC: Planer Lightwave Circuit、以下「PLC」と略す)やファイバカプラ技術を利用した光分岐結合器107を介して、1心の光ファイバ101から複数心の光ファイバ101に分岐される必要がある。なお、各光分岐結合器107で分岐された複数心の光ファイバ101は、それぞれブランチ光ケーブル109としてまとめられて敷設される。
【0003】
なお、上記のメイン光ケーブル101が多数のブランチ光ケーブル109に分岐されるのは、マンホールや電柱上の光クロージャ内で、あるいは光配線盤(MDF:Main Distribution Frame、以下「MDF」と略す)や中間光配線盤(IDF:Intermediate Distribution Frame、以下「IDF」と略す)あるいは光スプリッタ架で、多数の光分岐結合器107により分岐される。
【0004】
一般的に、光分岐結合器107には、光スプリッタ(Splitter)やスターカプラ(Star Couplerポート数M×N))やツリーカプラ(Tree Couplerポート数1×N)と呼ばれたものが知られている。これらの光分岐結合器107の分岐数は、2、4、8、16、32、64などであるが、現在、PONの一形態として考えられているE−PON(Ethernet−Passive Optical Network)では、最大32分岐まで考慮されている。この32分岐の高密度型のものが多くなり、さらには加入者系の光配線化に伴って光ファイバ101の数も増大すると共に管理情報も増大している。
【0005】
一般的には、多ポート(上記のMあるいはNが8以上)の場合は、コストと寸法の関係でPLC105(平面光導波路)が用いられている。ここで使用される信号光波長は、アクセスポイント側から加入者側に伝送される下りでは1550nmであり、その逆方向に伝送される上りでは1310nmであることが一般的である。これに加えて、光アクセス網の状態を監視する監視光が使用されているときは、上りと下りで、波長1650nm(あるいは、1625nm)が重畳されている。
【0006】
一般に、加入者用のメイン光ケーブル103は、数百から千心を超す光ファイバ101を有しているので、この多心光ファイバ101のメイン光ケーブル103と、比較的少心光ファイバ101の複数のブランチ光ケーブル109を接続する場合、マンホール内あるいは電柱上のクロージャ、あるいは光MDFや光IDFにかかわらず、光分岐結合器107は多数となる。
【0007】
そこで、個々の光分岐結合器107を識別するために、その管理番号を記載した識別コード111が各光分岐結合器107を収納したトレイ113に直接印字されるか、あるいは識別コード111を印字したラベルが各光分岐結合器107に取り付けられ、光ファイバ番号、色別、施工日や接続先等の管理情報、伝送損失等を記録した図面が照合されていた。
【0008】
識別コード111としては、一次元のバーコードによる識別コードが一般的である(例えば、特許文献1参照)。また、他の識別コード111としては、5mm角以下の面積でも約30桁の英数字の情報表示が可能な二次元識別コードも存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−31178号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2001−57683
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光分岐結合器107においては、例えばPLC105を使用した光分岐結合器107の寸法は、L65mm×W9.5mm×H6mmと小さいものであり、これに比べて一般に使用されている識別コード111は大きいために、光分岐結合器107本体に識別コード111を表示できないので、光分岐結合器107を収納しているトレイ113などに識別コード111が表示されている。
【0012】
また、従来では、回線の切り替えや光配線の増設等の際に光ファイバ101の対照をする際に、字数制限がある識別コード111から得られる情報は少ないので、光ファイバ番号や色別と、接続先などの管理情報を記録した管理図面との照合作業が必要となり、作業が繁雑になるので作業性が悪く、誤配線等のミスも生じ易いという問題点があった。
【0013】
さらに、光ファイバ101の回線変更や、回線増設の度毎に、管理図面を更改する必要があるので、光ファイバ101の管理が繁雑であるという問題点があった。
【0014】
また、光分岐結合器107に接続される光ファイバ101は、φ0.25mmの光ファイバ素線が殆どであり、伝送に供されている光分岐結合器107に不用意に触れて光ファイバ素線に極小の曲がりが加わると、伝送の瞬断等の事故になる可能性があるという問題点があった。
【0015】
また、通常、光分岐結合器107は、クロージャ内あるいは、MDFやIDF内あるいは光スプリッタ架において、専用トレイ113に収納されていることが多く、多段のトレイ113が存在するときは、光分岐結合器107に管理番号等を記す際に、収納トレイ113を開けて確認する必要があり、前述した光ファイバ素線の曲がりにより、瞬断事故の可能性があるという問題点があった。さらに、光分岐結合器107を収納しているトレイ113やケースを引き出し、あるいは開閉して識別コード111を読み取る必要があるので、光ファイバ101の管理が繁雑であるという問題点があった。
【0016】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、光分岐結合器の管理情報を非接触で読み書き可能とし、光ファイバの管理やメンテナンス性を向上せしめることを可能とする光分岐結合器及びこの光分岐結合器を用いた光ファイバ管理方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光分岐結合器は、複数の分岐数を有する光スプリッタ回路と、この光スプリッタ回路を収納する収納本体と、この収納本体に内蔵し識別情報を記憶するRFIDと、を備えていることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、光ファイバ配線替えや増設などの作業エリア内に存在する多数の光分岐結合器は、それぞれにRFIDが内蔵されているので、該当する光ファイバの接続情報等の管理情報がRFIDに記載されるため、図面等との照合作業が不要となる。また、RFIDに管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、管理情報の維持が容易である。また、RFIDにより取扱い可能な識別情報量が増加する。
【0019】
さらに、各光分岐結合器はリード/ライタ機器により情報を読み書きできるので、光分岐結合器及び光ファイバに触れることなく、識別や情報の書き換えが可能となり、作業中に伝送路を瞬断するトラブルが回避される。
【0020】
また、光分岐結合器の収納トレイが樹脂製である場合は、前記収納トレイを開閉することなく、情報の読み書きが可能となる。
【0021】
請求項2によるこの発明の光分岐結合器は、請求項1記載の光分岐結合器において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0022】
したがって、光分岐結合器の識別情報はRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた光分岐結合器の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばリーダ/ライタ機器により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0023】
請求項3によるこの発明の光ファイバ管理方法は、多数の光ファイバをシースしたメイン光ケーブルを敷設し、このメイン光ケーブルの各光ファイバがそれぞれ光分岐結合器を介して複数心の光ファイバに分岐される各ブランチ光ケーブルの光ファイバを識別し管理する光ファイバ管理方法において、
予め、前記各光分岐結合器毎に、該当する光分岐結合器を識別するための識別情報を記憶したRFIDを内蔵し、前記各光分岐結合器のRFIDの識別情報を読取り装置によって該当する光分岐結合器を個別に識別することにより各ブランチ光ケーブルの光ファイバの回線状態を管理することを特徴とするものである。
【0024】
したがって、請求項1記載の作用と同様に、光ファイバ配線替えや増設などの作業エリア内に存在する多数の光分岐結合器は、それぞれにRFIDが内蔵されているので、該当する光ファイバの接続情報等の管理情報がRFIDに記載されるため、図面等との照合作業が不要となる。また、RFIDに管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、管理情報の維持が容易である。また、RFIDにより取扱い可能な識別情報量が増加する。
【0025】
さらに、各光分岐結合器はリード/ライタ機器により情報を読み書きできるので、光分岐結合器及び光ファイバに触れることなく、識別や情報の書き換えが可能となり、作業中に伝送路を瞬断するトラブルが回避される。
【0026】
また、光分岐結合器の収納トレイが樹脂製である場合は、前記収納トレイを開閉することなく、情報の読み書きが可能となる。
【0027】
請求項4によるこの発明の光ファイバ管理方法は、請求項3記載の光ファイバ管理方法において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0028】
したがって、光分岐結合器の識別情報はRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた光分岐結合器の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばリーダ/ライタ機器により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
図1及び図3を参照するに、この実施の形態に係る光ケーブル1としては、多数の光ファイバ3からなるメイン光ケーブル1の各光ファイバ3が、PLC5(平面光導波路)やファイバカプラ技術を利用した光分岐結合器7を介して、1心の光ファイバ3から複数心の光ファイバ3に分岐され、各光分岐結合器7で分岐された複数心の光ファイバ3は、それぞれブランチ光ケーブル9としてまとめられて敷設される。
【0031】
上記の光ケーブル1は、マンホールや電柱上の光クロージャ内で、あるいは光配線盤(MDF)や中間光配線盤(IDF)あるいは光スプリッタ架で、多数の光分岐結合器7により多数のブランチ光ケーブル9に分岐される。
【0032】
また、光分岐結合器7は、一般的に、光スプリッタやスターカプラ(ポート数M×N))やツリーカプラ(ポート数1×N)と呼ばれている。これらの光分岐結合器7の分岐数は、2、4、8、16、32、64などである。
【0033】
ちなみに、多ポート(上記のMあるいはNが8以上)の場合は、コストと寸法の関係でPLC5(平面光導波路)が用いられている。ここで使用される信号光波長は、アクセスポイント側のメイン光ケーブル1側から加入者側のブランチ光ケーブル9側に伝送される下りでは1550nmであり、その逆方向に伝送される上りでは1310nmであることが一般的である。これに加えて、光アクセス網の状態を監視する監視光が使用されているときは、上りと下りで、波長1650nm(あるいは、1625nm)が重畳されている。
【0034】
この発明の実施の形態の主要部を構成する各光分岐結合器7は、図1に示されているように、一心の光ファイバ3を複数心の光ファイバ3に分岐する光スプリッタ回路としての例えばPLC5(平面光導波路)が設けられ、このPLC5は収納本体11に収納されている。この収納本体11には識別情報を記憶するRFID13(Radio Frequency Identification)が内蔵されている。
【0035】
ちなみに、この発明の実施の形態の光分岐結合器7は、長さLが65mmで、幅Wが9.5mmで、高さHが6mmからなる大きさであり、光ファイバ3を分岐するPLC5の図1において上方位置に、直径φ2.12mm×長さL12.0mmの大きさのグラス・タグ型のRFID13が置かれ、RFID13とPLC5が共に収納本体11としての例えば熱硬化性樹脂などの封止材により封止されている。
【0036】
図2を参照するに、上記のRFID13について詳しく説明すると、この実施の形態では、RFID13は例えばガラス製の筒状のケース15内に、RFID13を構成する同調用コンデンサと電源用コンデンサと光分岐結合器7の識別情報を記憶したIC(Integrated Circuit)チップとを収納したICパッケージ17と、このICパッケージ17に電気的に接続したアンテナコイル19が内蔵されている。なお、ケース15の材質はガラスに限らず樹脂などのように電波透過性の材質であれば構わない。アンテナコイル19は微小アンテナの役割を果たすもので、まっすぐな棒状または板状の磁芯部材21と、この磁芯部材21に当該磁芯部材21の軸芯を中心として螺旋状に卷回されたコイル本体としての被覆銅線23とからなる。
【0037】
収納本体11が熱硬化性樹脂であるので、図3に示されているように収納本体11のRFID13と電磁誘導を用いた読取り装置としての例えばRFID読取り装置25(リード機器又はリード/ライタ機器)との信号伝達が可能である。
【0038】
RFID13は、RFID読取り装置25にケーブル27で結線されたアンテナ29から発信される無線電波により、アンテナコイル19を経てICパッケージ17内のICチップに記憶された光ファイバ情報などの識別情報を読み出し且つ書き込み可能に構成されている。つまり、RFID読取り装置25のアンテナ29とRFID13のアンテナコイル19との間で電磁波のやり取りが行われ、光分岐結合器7の個別の識別が可能となる。
【0039】
なお、上記のRFID13には、上述したように分岐される複数の光ファイバ3の回線、施工等を含む光分岐結合器7の識別情報が例えばリード/ライタ機器によって予め盛り込まれる。
【0040】
図3を参照するに、現場における光ケーブル1の光分岐結合器7の識別試験の状態が示されている。敷設された光ケーブル1の多数の光ファイバ3が多数の光分岐結合器7により分岐された複数の光ファイバ3からなる各ブランチ光ケーブル9を管理する場合は、多数の光分岐結合器7の中から目的とする光分岐結合器7を識別するために、RFID読取り装置25にケーブル27で結線されたアンテナ29から、134kHzの電磁波が呼び掛け信号として周囲に放射される。
なお、上記の電磁波は、通常は135kHz以下であるが、これに限定されない。
【0041】
一方、識別すべき光分岐結合器7にはRFID13が内蔵されているので、RFID13は上記のアンテナ29から発信された呼び掛け信号としての134kHzの電磁波をエネルギー源にして電源用コンデンサに蓄積した後に、ICチップに記憶された光分岐結合器7の識別情報などを含む応答信号としての電磁波を上記アンテナ29に返送する。
【0042】
以上のように、回線切り替え等の際に、RFID読取り装置25のアンテナ29とRFID13との間の電磁波のやり取りにより、RFID13の識別情報がRFID読取り装置25(リード機器又はリード/ライタ機器)で読み出され、RFID13が取り付けられている光分岐結合器7の識別が容易に行われる。
【0043】
したがって、光ファイバ配線替えや増設などの作業エリア内に、多数の高密度型の光分岐結合器7が存在しても、各光分岐結合器7にRFID13が内蔵されているので、光ファイバ3の接続情報等の管理情報を光分岐結合器7に記載することができる。これにより、図面等との照合作業が不要となる。
【0044】
また、光分岐結合器7に内蔵したRFID13に管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、管理情報の維持が容易である。
【0045】
さらに、光分岐結合器7に内蔵したRFID13は、リード/ライタ機器により情報を読み書きすることができるので、光分岐結合器7、光ファイバ3に触れることなく、識別や情報の書き換えができる。これにより、作業中に伝送路の瞬断のトラブルを回避することができる。
【0046】
また、光分岐結合器7の収納トレイが樹脂製である場合は、RFID13を内蔵した光分岐結合器7が使用されることにより、上記の収納トレイを開閉することなく、情報の読み書きが可能となる。
【0047】
また、RFID13には取扱い可能な識別情報量が増加するので、光分岐結合器7の管理情報、当該光分岐結合器7の光ファイバ情報、接続作業時の情報などの飛躍的な識別情報量がRFID13に入力されることにより、該当する光ファイバ3の心線対照・識別も可能となるので、光ケーブル製造工程管理や光ケーブル管理が容易となる。
【0048】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、光ファイバ配線替えや増設などの作業エリア内に存在する多数の光分岐結合器はそれぞれにRFIDが内蔵されているので、該当する光ファイバの接続情報等の管理情報をRFIDに記載することができるため、図面等との照合作業を不要にできる。また、RFIDに管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、容易に管理情報の維持を図ることができる。また、RFIDにより取扱い可能な識別情報量を増加できる。
【0050】
さらに、各光分岐結合器はリード/ライタ機器により情報を読み書きできるので、光分岐結合器及び光ファイバに触れることなく、識別や情報の書き換えができ、作業中に伝送路の瞬断のトラブルを回避できる。
【0051】
また、光分岐結合器の収納トレイが樹脂製である場合は、前記収納トレイを開閉することなく、情報の読み書きを行うことができる。
【0052】
請求項2の発明によれば、光分岐結合器の識別情報はRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた光分岐結合器の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばリーダ/ライタ機器により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【0053】
請求項3の発明によれば、請求項1記載の効果と同様に、光ファイバ配線替えや増設などの作業エリア内に存在する多数の光分岐結合器はそれぞれにRFIDが内蔵されているので、該当する光ファイバの接続情報等の管理情報をRFIDに記載することができるため、図面等との照合作業を不要にできる。また、RFIDに管理情報を書き込むことができるので、回線変更や、光配線増設の際に管理図面を更改する必要がなく、容易に管理情報の維持を図ることができる。また、RFIDにより取扱い可能な識別情報量を増加できる。
【0054】
さらに、各光分岐結合器はリード/ライタ機器により情報を読み書きできるので、光分岐結合器及び光ファイバに触れることなく、識別や情報の書き換えができ、作業中に伝送路の瞬断のトラブルを回避できる。
【0055】
また、光分岐結合器の収納トレイが樹脂製である場合は、前記収納トレイを開閉することなく、情報の読み書きを行うことができる。
【0056】
請求項4の発明によれば、光分岐結合器の識別情報はRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた光分岐結合器の識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばリーダ/ライタ機器により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光分岐結合器の概略的な斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態で用いられるRFIDの斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態の光分岐結合器の光ファイバ管理方法の概略的な説明図である。
【図4】従来における光分岐結合器の概略的な説明図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル
3 光ファイバ
5 PLC(平面光導波路;スプリッタ回路)
7 光分岐結合器
9 ブランチ光ケーブル
11 収納本体
13 RFID
15 ケース
17 ICパッケージ
19 アンテナコイル
21 磁芯部材
23 被覆銅線
25 RFID読取り装置(リード機器又はリード/ライタ機器)
27 ケーブル
29 アンテナ

Claims (4)

  1. 複数の分岐数を有する光スプリッタ回路と、この光スプリッタ回路を収納する収納本体と、この収納本体に内蔵し識別情報を記憶するRFIDと、を備えていることを特徴とする光分岐結合器。
  2. 前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とする請求項1記載の光分岐結合器。
  3. 多数の光ファイバをシースしたメイン光ケーブルを敷設し、このメイン光ケーブルの各光ファイバがそれぞれ光分岐結合器を介して複数心の光ファイバに分岐される各ブランチ光ケーブルの光ファイバを識別し管理する光ファイバ管理方法において、
    予め、前記各光分岐結合器毎に、該当する光分岐結合器を識別するための識別情報を記憶したRFIDを内蔵し、前記各光分岐結合器のRFIDの識別情報を読取り装置によって該当する光分岐結合器を個別に識別することにより各ブランチ光ケーブルの光ファイバの回線状態を管理することを特徴とする光ファイバ管理方法。
  4. 前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とする請求項3記載の光ファイバ管理方法。
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