JP2004316944A - Combustion heating system and combustion heating method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素富化燃焼を利用した加熱ガス循環型の燃焼加熱装置及び燃焼加熱方法に関し、特に塗料の乾燥、焼き付けなどに有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鋼板の表面に着色樹脂塗膜を被覆したカラー鋼板、いわゆるプレコート鋼板は、建材分野、家電分野など広い用途に使用されている。カラー鋼板は、原板として亜鉛鉄板などを使用し、塗料を塗装した後、高温で焼き付けを行い、この塗装・焼き付け工程を繰り返すなどして、所定の厚みで塗装されたものが製造されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記の焼き付け工程を行うための加熱装置としては、電気炉や燃焼炉等が使用されているが、コスト的には電気炉に比べて各種燃料を用いる燃焼炉の方が有利であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−102034号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、灯油などを用いた燃焼加熱装置で塗料の乾燥・焼き付けを行うと、排ガス中に塗料等に由来する臭気成分(アルデヒド類など)が含まれるため、別に排ガス処理のためのガス処理装置を用いてこれを除去していた。
【0006】
また、塗料中に含まれる揮発成分がタール状になって、ダクトや燃焼加熱装置の内壁に付着し、これを定期的に除去するための作業が必要となっていた。更に、省エネルギー対策として、燃料消費量を低減するという課題もあった。
【0007】
一方、このような燃料消費量の低減、排ガス中の臭気成分の除去、加熱対象物からの揮発分の付着防止といった課題は、カラー鋼板の製造に使用する燃焼加熱装置の場合に限らず、その他の燃焼加熱装置についても問題となるものである。
【0008】
そこで、本発明の目的は、排ガス中の臭気成分や加熱対象物からの揮発分を効果的に除去でき、しかも燃料消費量を低減することができる燃焼加熱装置及び燃焼加熱方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく、燃焼方式や燃焼室の構造などについて鋭意研究したところ、燃焼室内で酸素富化燃焼を行いながら、その燃焼で生じた加熱ガスを循環させつつ対象物の加熱を行うことにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の燃焼加熱装置は、燃料を供給して燃焼させるバーナと、そのバーナにて酸素富化燃焼を行うための酸素富化ガスの供給口と、その燃焼で生じた加熱ガスの排出口と、その排出口から出た加熱ガスの一部を再び導入する導入口とを有する燃焼室を備え、前記加熱ガスを循環させながら加熱ガスにより対象物を加熱することを特徴とする。本発明の燃焼加熱装置によると、酸素富化燃焼を行うため空気燃焼と比較して高温で燃焼が行え、しかも加熱ガス(排ガス)を燃焼室内に再び導入して循環させるため、排ガス中の臭気成分や加熱対象物からの揮発分を効果的に除去することができる。また、酸素富化燃焼を行うため空気燃焼と比較して燃料消費量を低減することができる。
【0011】
上記において、前記燃焼室における燃料供給方向の下流側の端部に、燃焼で生じた加熱ガスを吸引して前記排出口から排出する循環用送風機を備えると共に、前記導入口は、前記バーナの酸素富化燃焼領域に向けて開口することが好ましい。このような循環用送風機を備えることで、加熱ガスの循環が好適に行え、その際に導入口が酸素富化燃焼領域に向けて開口しているので、導入された加熱ガスが高温の火炎に接するため、より効果的に排ガス中の臭気成分や加熱対象物からの揮発分を除去することができる。
【0012】
一方、本発明の燃焼加熱方法は、燃料をバーナに供給しつつ酸素富化ガスを供給して燃焼室内で酸素富化燃焼を行いながら、その燃焼で生じた加熱ガスを燃焼室から排出しつつ一部を再び導入して循環させて、その加熱ガスにより対象物を加熱することを特徴とする。本発明の燃焼加熱方法によると、酸素富化燃焼を行うため空気燃焼と比較して高温で燃焼が行え、しかも加熱ガス(排ガス)を燃焼室内に再び導入して循環させるため、排ガス中の臭気成分や加熱対象物からの揮発分を効果的に除去することができる。また、酸素富化燃焼を行うため空気燃焼と比較して燃料消費量を低減することができる。
【0013】
上記において、前記加熱の対象物は塗料が塗布された長尺体であり、この長尺体を加熱室内で移動させつつ、その加熱室に導入した加熱ガスの一部を系外に排出させながら、少なくとも前記塗料の乾燥を連続的に行うことが好ましい。塗料の乾燥等に用いる場合、特に塗料中に含まれる揮発成分がタール状になって、ダクトや燃焼加熱装置の内壁に付着する問題が生じ易かったところ、加熱対象物からの揮発分を効果的に除去することができる本発明が特に有効となる。また、連続工程の場合には、長尺体を加熱室内で移動させつつ、その加熱室に導入した加熱ガスの一部を系外に排出させることで、塗料中に含まれる揮発成分の濃縮を抑制しながら、連続的な塗料の乾燥を行うことができる。更に、塗料に含まれる可燃物(有機物、シンナー等)が循環により燃焼室内に導入され、これを燃焼させることができるため、燃料消費量を更に1〜3%程度削減できる効果(省エネルギー効果)が得られる。
【0014】
また、前記燃料としては液体又はガス燃料が好適に使用でき、特に液体燃料を使用する場合、排ガス中に燃料に由来する臭気物質が含有されることがあり、これらの臭気物質を効果的に分解できる本発明が特に有効となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の燃焼加熱装置の一例を示す概略平面図であり、図2は、その装置の燃焼室の詳細を示す一部破断した斜視図である。
【0016】
本発明の燃焼加熱装置は、図1に示すように、加熱ガスを発生させる燃焼室10を備え、加熱ガスを循環させながら加熱ガスにより対象物1を加熱するものである。本実施形態では、対象物1は塗料が塗布された長尺体であり、この長尺体を加熱室20内で移動させつつ、その加熱室20に導入した加熱ガスの一部を系外に排出させながら、塗料の乾燥と焼き付けを連続的に行う例を示す。
【0017】
燃焼室10は、図2に示すように、燃料を供給して燃焼させるバーナ11と、そのバーナ11にて酸素富化燃焼を行うための酸素富化ガスの供給口12と、その燃焼で生じた加熱ガスの排出口13と、その排出口13から出た加熱ガスの一部を再び導入する導入口14とを有する。本実施形態では、加熱ガスの循環をスムーズに行うための循環用送風機15が設けられている例を示す(図2では循環用送風機を省略している)。
【0018】
バーナ11としては、気体燃料用のバーナ、液体燃料用のバーナ、固体燃料用のバーナなど何れでもよく、対象物の加熱温度などに応じて選択できる。使用する燃料としては、灯油、重油、ガソリン、アルコール、天然ガス、プロパンガス、ブタンガス、水素などが挙げられるが、排ガス中の臭気物質が問題となり易い燃料を用いる場合に、本発明は特に有効となる。バーナ11への燃料の供給は、空気燃焼の場合と同様に行うことができるが、本発明によると後述のように、空気燃焼の場合より燃料消費量を低減できるため、燃料の供給速度を10〜40%程度低減することができる。
【0019】
バーナ11は、単数又は複数設けることができ、燃焼室10内の一端の壁面に設けるのが好ましい。また、バーナ11からの燃料供給方向は、ドラム型などの胴型の場合、他端の壁面を供給の下流側とすることが好ましい。
【0020】
本発明では、バーナ11にて酸素富化燃焼を行うための酸素富化ガスの供給口12を設けるが、後述のようにバーナ11と兼用することができる。本実施形態では、酸素富化ガスの供給口12を別途設けて、酸素富化ガスとして酸素ガスを吹き込むようにしている。酸素ガスの吹き込みには例えば2本のランス12aが使用され、その先端には、吹き込み方向を調節するためのノズル12bが付設されている。
【0021】
酸素ガスの供給には、蒸発器を備えた液体酸素貯槽、酸素ガスボンベなどが使用され、流量制御装置や圧力制御装置などが必要に応じて併用される。また、酸素富化ガスとして酸素濃度が低いものを使用する場合、窒素ガスや空気などを適宜混合してもよい。
【0022】
ノズル12bからの酸素富化ガスの吹き込み方向は、導入口14から循環のために導入される加熱ガスと、バーナ11の火炎とが交わる位置より、燃料供給方向の上流側にするのが好ましい。換言すると、導入口14は、バーナ11の酸素富化燃焼領域に向けて開口するのが好ましい。循環する加熱ガスが酸素富化燃焼した火炎とより確実に接するようにするためには、バーナ11からの燃料供給方向に平行に近い角度で、バーナ11に近い位置から酸素富化ガスの吹き込みを行うのが好ましい。また、同様の理由から、酸素富化ガスの供給部の線速度は20〜80m/sが好ましい。
【0023】
供給する酸素富化ガス中の酸素濃度は、空気より高濃度であればよいが、好ましくは50体積%以上で、純粋な酸素ガスが最も好ましい。酸素富化ガスの供給速度は、バーナ11への燃料供給速度に対して、完全燃焼するための理論酸素量の1.0〜1.5の割合が好ましい。
【0024】
酸素富化燃焼により、通常の空気燃焼と比較して、理論的には600〜800℃の火炎温度の上昇が可能であるため、酸素富化ガスの吹き込み状態やその酸素濃度によって、空気燃焼と比較して300℃以上火炎温度の上昇が見られるようにするのが好ましい。このためには、酸素富化燃焼が生じる火炎領域において、酸素濃度が50%以上とすることが目標となる。
【0025】
排出口13は、上記の燃焼で生じた加熱ガスを加熱室20へと排出する部分である。加熱ガスの循環を行うためには、排出口13で燃焼室10側が高圧で、導入口14で燃焼室10側が低圧であればよい。本実施形態では、このような加熱ガスの循環をスムーズに行うために、燃焼室10の燃料供給方向の下流側の端部に循環用送風機15が設けられている。この循環用送風機15は、燃焼で生じた加熱ガスを吸引口15aから吸引して排出口13から排出するものであれば、いずれの型式でもよいが、図示した構造の場合には、片吸い込み形などの遠心送風機が適している。この循環用送風機15の制御によって、排出口13からの加熱ガスの排出量や導入口14からの導入量をコントロールすることができる。
【0026】
導入口14からの加熱ガスの導入量は、排ガス中の有機物質を除去する観点から、1パスにおける燃焼室10内での平均滞留時間が0.01〜2秒に設定するのが好ましい。
【0027】
また、加熱室20に設けた排ガス放出路21からの排出量は、ノルマル体積換算を基準として、導入口14から循環のために導入される加熱ガスの1〜10%が好ましい。
【0028】
本発明の燃焼加熱方法は、以上のような燃焼加熱装置などを用いることで、燃料をバーナ11に供給しつつ酸素富化ガスを供給して燃焼室10内で酸素富化燃焼を行いながら、その燃焼で生じた加熱ガスを燃焼室10から排出しつつ一部を再び導入して循環させて、その加熱ガスにより対象物1を加熱するものである。
【0029】
図1に示すように、加熱の対象物1が塗料が塗布された長尺体である場合、この長尺体を加熱室20内で移動させつつ、その加熱室20に導入した加熱ガスの一部を系外に排出させながら、少なくとも塗料の乾燥を連続的に行うのが好ましい。図3には、鋼板の表面に着色樹脂塗膜を被覆したカラー鋼板、いわゆるプレコート鋼板を製造するための設備を示している。
【0030】
この設備では、原板として亜鉛鉄板などを使用し、コイル状の原板を原板送り部22から送り出しながら、ロールコーター式の塗装装置23の第1塗工部23aで塗料を塗布した後、加熱室20を移動させながら、燃焼室10から供給される加熱ガスで塗料の乾燥・焼き付けを行い、冷却装置25を通過させてから、再び第2塗工部23bで塗工を行い、加熱室20での乾燥・焼き付けと冷却装置26での冷却の後、出口側アキュームレータ27(入口側は図示省略)を経て、製品巻き取り部28で製品の巻き取りを行う。原板には化成処理などを施してもよく、ステッチャにより複数の原板を接合したものでもよい。
【0031】
上記のようにポリエステル系樹脂塗料など塗料の乾燥・焼き付けを行う場合、例えば加熱ガスの排出口13でのガス温度は300〜500℃、加熱ガスの導入口14でのガス温度は、200〜350℃程度に設定される。
【0032】
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、酸素富化ガスの供給口を別途設けて、酸素富化ガスとして酸素ガスを吹き込む例を示したが、気体燃料や固体燃料を使用する場合には、微粒化用の空気やキャリアガスとして酸素を富化することにより、酸素富化燃焼を行うことが可能なため、バーナへの燃料供給口が、酸素富化ガスの供給口を兼ねていてもよい。この場合、酸素富化ガスの供給口を設ける必要はないが、両者から酸素富化ガスを供給してもよい。
【0033】
(2)前述の実施形態では、燃焼室における燃料供給方向の下流側の端部に循環用送風機を設ける例を示したが、循環用送風機は、燃焼室と加熱室とを接続するダクト部に設けたり、加熱室側に設けることも可能である。
【0034】
(3)前述の実施形態では、本発明の燃焼加熱装置をカラー鋼板を製造するための塗料の乾燥・焼き付けに使用する例を示したが、本発明では、これに限らず、鋼線や各種金属の塗装など、工業用、産業用の加熱装置として広く使用することができる。
【0035】
(4)前述の実施形態では、ドラム型の燃焼室を備えた燃焼加熱装置の例を示したが、本発明では、ドラム型などの胴型に限らず、何れの形状の燃焼室を採用することも可能である。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。
【0037】
実施例1
図1〜図2に示すような燃焼加熱装置(燃焼室は2基)を用いて、各々の燃焼室に2本のランスから80Nm3 /hr(供給部の線速度約50m/s)にて酸素ガスを供給しながら、燃料として灯油を使用し噴霧ノズルに空気を1291Nm3 /hrで供給しながら、設定温度を第1燃焼室200℃、第2燃焼室250℃にして、酸素富化燃焼による加熱を行った。各々の燃焼室から加熱室へ排出される加熱ガスの流量は、28200Nm3 /hr、燃焼室に導入される加熱ガスの流量は、19500Nm3 /hr、加熱室に設けた排ガス放出路からの排出量は4800Nm3 /hrであった。
【0038】
比較例1
実施例1において、酸素ガスを供給せずに、投入空気量(1次空気+2次空気)を2987Nm3 /hrにしたこと以外は、全て実施例1と同様にして空気燃焼による加熱を行った。
【0039】
評価結果
各燃焼室の設定温度を実施例1と比較例1で同じにした場合、比較例1では燃料流量が50L/hrであるのに対して、実施例1では燃料流量が35L/hrとなり、燃料消費量の30%の削減が可能となった。
【0040】
また、加熱室に設けた排ガス放出路からの排ガス中に含まれる臭気物質の含有量をガスクロマトグラフを用いて測定した。その結果を図4に示すが、この図が示すように、酸素富化燃焼を行った実施例1では殆どの臭気物質が除去(検出限界未満)されていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼加熱装置の一例を示す概略平面図
【図2】本発明の燃焼加熱装置の燃焼室の詳細を示す一部破断した斜視図
【図3】本発明の燃焼加熱装置の使用例を示す概略構成図
【図4】実施例における排ガス中の臭気物質の濃度の測定結果を示すグラフ
【符号の説明】
1 加熱の対象物
10 燃焼室
11 バーナ
12 酸素富化ガスの供給口
13 加熱ガスの排出口
14 加熱ガスの導入口
15 循環用送風機
20 加熱室
21 排ガス放出路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a combustion heating apparatus and a combustion heating method of a heating gas circulation type utilizing oxygen-enriched combustion, and is particularly useful for drying and baking paints.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a color steel sheet in which the surface of a steel sheet is coated with a colored resin coating film, that is, a so-called pre-coated steel sheet, has been used for a wide range of uses such as a construction material field and a home appliance field. Color steel sheets were manufactured with a predetermined thickness by using a zinc iron plate or the like as an original sheet, applying paint, baking at high temperature, and repeating this painting and baking process. For example, see Patent Document 1).
[0003]
As a heating device for performing the above-described baking process, an electric furnace, a combustion furnace, or the like is used, but a combustion furnace using various fuels is more advantageous in cost than an electric furnace.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-102034 (page 2, FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the paint is dried and baked with a combustion heating device using kerosene, etc., an odor component (aldehydes, etc.) derived from the paint and the like is contained in the exhaust gas, so a gas treatment device for exhaust gas treatment must be separately provided. To remove it.
[0006]
In addition, the volatile components contained in the coating material become tar-like, adhere to the duct and the inner wall of the combustion heating device, and an operation for periodically removing the volatile component has been required. Further, there is a problem of reducing fuel consumption as an energy saving measure.
[0007]
On the other hand, such issues as reduction of fuel consumption, removal of odor components in exhaust gas, and prevention of adhesion of volatile components from a heating object are not limited to the case of a combustion heating apparatus used for manufacturing color steel sheets. This also poses a problem for the combustion heating device.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to provide a combustion heating device and a combustion heating method capable of effectively removing odor components in exhaust gas and volatile matter from a heating object and reducing fuel consumption. is there.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies on the combustion method, the structure of the combustion chamber, and the like in order to achieve the above object, and found that while performing oxygen-enriched combustion in the combustion chamber, the target gas was circulated while circulating the heated gas generated by the combustion. It has been found that the object can be achieved by heating the object, and the present invention has been completed.
[0010]
That is, the combustion heating device of the present invention includes a burner for supplying and burning fuel, an oxygen-enriched gas supply port for performing oxygen-enriched combustion by the burner, and a discharge of heated gas generated by the combustion. A combustion chamber having an outlet and an inlet for re-introducing a part of the heated gas from the outlet thereof is provided, and the object is heated by the heated gas while circulating the heated gas. According to the combustion heating device of the present invention, combustion can be performed at a higher temperature than oxygen combustion in order to perform oxygen-enriched combustion, and since the heating gas (exhaust gas) is introduced again into the combustion chamber and circulated, the odor in the exhaust gas is reduced. The volatile components from the components and the object to be heated can be effectively removed. Further, the fuel consumption can be reduced as compared with the air combustion because the oxygen-enriched combustion is performed.
[0011]
In the above, a circulation blower is provided at an end of the combustion chamber on the downstream side in the fuel supply direction for sucking heated gas generated by combustion and discharging the gas from the outlet, and the inlet is provided with an oxygen gas of the burner. Preferably, it opens to the enriched combustion zone. By providing such a circulation blower, the circulation of the heating gas can be suitably performed, and at this time, the introduction port is opened toward the oxygen-enriched combustion region, so that the introduced heating gas is converted into a high-temperature flame. Because of the contact, the odor components in the exhaust gas and the volatile matter from the object to be heated can be more effectively removed.
[0012]
On the other hand, the combustion heating method of the present invention supplies oxygen-enriched gas while supplying fuel to the burner, performs oxygen-enriched combustion in the combustion chamber, and discharges the heated gas generated by the combustion from the combustion chamber. A part is introduced again and circulated, and the object is heated by the heated gas. According to the combustion heating method of the present invention, the oxygen-enriched combustion can be performed at a higher temperature than the air combustion, and the heated gas (exhaust gas) is again introduced into the combustion chamber and circulated, so that the odor in the exhaust gas The volatile components from the components and the object to be heated can be effectively removed. Further, the fuel consumption can be reduced as compared with the air combustion because the oxygen-enriched combustion is performed.
[0013]
In the above, the object to be heated is a long body coated with paint, and while moving the long body in the heating chamber, while discharging a part of the heating gas introduced into the heating chamber to the outside of the system. Preferably, at least the coating is continuously dried. When used for drying paints, etc., especially when volatile components contained in the paint are in the form of tar and easily attach to the inner wall of the duct or combustion heating device, the volatile matter from the heating target is effectively removed. The present invention, which can be removed in particular, is particularly effective. In the case of a continuous process, while the long body is moved in the heating chamber, a part of the heating gas introduced into the heating chamber is discharged out of the system, thereby concentrating the volatile components contained in the paint. It is possible to perform continuous drying of the paint while suppressing the decrease. Furthermore, combustible substances (organic substances, thinners, etc.) contained in the paint are introduced into the combustion chamber by circulation and can be burned, so that the fuel consumption can be further reduced by about 1 to 3% (energy saving effect). can get.
[0014]
Further, a liquid or gas fuel can be suitably used as the fuel. Particularly, when a liquid fuel is used, odorous substances derived from the fuel may be contained in the exhaust gas, and these odorous substances are effectively decomposed. The present invention that can be made is particularly effective.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of the combustion heating device of the present invention, and FIG. 2 is a partially broken perspective view showing details of a combustion chamber of the device.
[0016]
As shown in FIG. 1, the combustion heating device of the present invention includes a
[0017]
As shown in FIG. 2, the
[0018]
The
[0019]
One or
[0020]
In the present invention, the
[0021]
For the supply of oxygen gas, a liquid oxygen storage tank equipped with an evaporator, an oxygen gas cylinder, and the like are used, and a flow rate control device, a pressure control device, and the like are used as needed. When a gas having a low oxygen concentration is used as the oxygen-enriched gas, a nitrogen gas, air, or the like may be appropriately mixed.
[0022]
The blowing direction of the oxygen-enriched gas from the
[0023]
The oxygen concentration in the supplied oxygen-enriched gas may be higher than that of air, but is preferably 50% by volume or more, and pure oxygen gas is most preferable. The supply rate of the oxygen-enriched gas is preferably 1.0 to 1.5 of the theoretical oxygen amount for complete combustion with respect to the fuel supply rate to the
[0024]
Oxygen-enriched combustion can theoretically raise the flame temperature by 600 to 800 ° C. as compared with normal air combustion, so that the air-enriched combustion and the oxygen concentration depend on the blowing state of the oxygen-enriched gas and its oxygen concentration. It is preferable that the flame temperature rises by 300 ° C. or more in comparison. For this purpose, the target is to have an oxygen concentration of 50% or more in a flame region where oxygen-enriched combustion occurs.
[0025]
The
[0026]
The amount of the heating gas introduced from the
[0027]
Further, the discharge amount from the exhaust
[0028]
The combustion heating method of the present invention performs oxygen-enriched combustion in the
[0029]
As shown in FIG. 1, when the object 1 to be heated is a long body coated with paint, while moving the long body in the
[0030]
In this equipment, a zinc-iron plate or the like is used as a base plate, and while a coil-shaped base plate is fed from a base
[0031]
When a paint such as a polyester resin paint is dried and baked as described above, for example, the gas temperature at the
[0032]
[Other embodiments]
(1) In the above-described embodiment, an example is described in which an oxygen-enriched gas supply port is separately provided and oxygen gas is blown as the oxygen-enriched gas. However, when gaseous fuel or solid fuel is used, atomization is performed. Since oxygen-enriched combustion can be performed by enriching oxygen as air or carrier gas for use, the fuel supply port to the burner may also serve as the oxygen-enriched gas supply port. In this case, it is not necessary to provide a supply port for the oxygen-enriched gas, but both may supply the oxygen-enriched gas.
[0033]
(2) In the above-described embodiment, the example in which the circulation blower is provided at the downstream end of the combustion chamber in the fuel supply direction has been described. However, the circulation blower is provided in a duct portion connecting the combustion chamber and the heating chamber. It is also possible to provide them on the heating chamber side.
[0034]
(3) In the above-described embodiment, an example is shown in which the combustion heating device of the present invention is used for drying and baking of paint for producing a color steel sheet. However, the present invention is not limited to this, and it is not limited to this. It can be widely used as an industrial or industrial heating device for metal coating.
[0035]
(4) In the above-described embodiment, the example of the combustion heating device including the drum-type combustion chamber is shown. However, in the present invention, the combustion chamber is not limited to the drum type or the like, and any shape of the combustion chamber is adopted. It is also possible.
[0036]
【Example】
Hereinafter, examples and the like that specifically show the configuration and effects of the present invention will be described.
[0037]
Example 1
Using a combustion heating device (two combustion chambers) as shown in FIGS. 1 and 2, 80 Nm 3 / hr (linear velocity of the supply unit: about 50 m / s) from two lances in each combustion chamber. The set temperature is set to 200 ° C. in the first combustion chamber and 250 ° C. in the second combustion chamber while supplying oxygen gas, using kerosene as fuel, and supplying air to the spray nozzle at 1291 Nm 3 / hr. Was heated. The flow rate of the heating gas discharged from each combustion chamber to the heating chamber is 28200 Nm 3 / hr, the flow rate of the heating gas introduced into the combustion chamber is 19500 Nm 3 / hr, and the discharge is from the exhaust gas discharge passage provided in the heating chamber. The amount was 4800 Nm 3 / hr.
[0038]
Comparative Example 1
In Example 1, heating by air combustion was performed in the same manner as in Example 1 except that the supplied air amount (primary air + secondary air) was set to 2987 Nm 3 / hr without supplying oxygen gas. .
[0039]
Evaluation Results When the set temperature of each combustion chamber was the same in Example 1 and Comparative Example 1, the fuel flow rate in Comparative Example 1 was 50 L / hr, whereas the fuel flow rate in Example 1 was 35 L / hr. This has enabled a 30% reduction in fuel consumption.
[0040]
Further, the content of the odorous substance contained in the exhaust gas from the exhaust gas discharge passage provided in the heating chamber was measured using a gas chromatograph. The results are shown in FIG. 4. As shown in FIG. 4, most of the odorous substances were removed (below the detection limit) in Example 1 in which the oxygen-enriched combustion was performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of a combustion heating device of the present invention. FIG. 2 is a partially cutaway perspective view showing details of a combustion chamber of the combustion heating device of the present invention. FIG. FIG. 4 is a schematic diagram showing an example of the use of the gas. FIG. 4 is a graph showing the results of measuring the concentration of odorous substances in exhaust gas in the examples.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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JP2009281615A (en) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Osaka Gas Co Ltd | Combustion device for heating furnace |
JP2011530690A (en) * | 2008-08-13 | 2011-12-22 | イエフペ エネルジ ヌヴェル | Oxygen combustion chamber |
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-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003107455A patent/JP2004316944A/en active Pending
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