JP2004315407A

JP2004315407A - Agent for preventing and treating disease damage of field crop, and method for preventing and treating disease damage using the same

Info

Publication number: JP2004315407A
Application number: JP2003110083A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Yamada; 靖史山田; Takushi Yamada; 拓史山田
Original assignee: ROYAL INDUSTRIES KK
Current assignee: ROYAL INDUSTRIES KK
Priority date: 2003-04-15
Filing date: 2003-04-15
Publication date: 2004-11-11
Anticipated expiration: 2023-04-15
Also published as: JP4064286B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a safe and economic agent for preventing and/or treating disease damages in place of conventional fungicides for field crops, and to provide a method for preventing and/or treating disease damages using the same. <P>SOLUTION: The method for preventing and/or treating disease damages comprises spraying a solid agent composed of one or more kinds selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth and silica gel or a solution obtained by diluting the solid agent with water on parts to cause disease damages of a field crop or parts caused by disease damages to promote drying of the sprayed parts. Consequently, germination of spores and growth of mycelia are inhibited, activation of already grown mycelia and injuries is controlled and expansion of disease damages is prevented. When the agent is sprayed on parts liable to be infected, a coating film is formed and not only the parts are prevented from coming into contact with disease germs and spores but also drying is promoted and occurrence of disease damages is prevented. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農作物に病害が発生することを予防し発生後の処置を行うための剤に関する。また、それを用いた病害予防及び処置方法にも関する。特にゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、及びシリカゲルからなる群より選択される１種以上からなる固形剤及び該固形剤を水で希釈した液剤に関し、それらを散布して感染しやすい部位を乾燥することにより、病害の予防及び処置を行う方法にも関する。
【０００２】
【従来の技術】
果樹類、果菜類、葉根菜類、花卉類といった農作物が病原菌に感染したりカビが発生すると、病害によって作物の商品価値が損なわれ、生育が悪くなり、収穫量が減少する。このような細菌やカビによる病害としては、灰色カビ病、葉カビ病、菌核病などが挙げられる。例えば灰色カビ病に感染すると、農作物の着花・着果数が減少したり株が枯死し、さらに周囲の健全株に感染することがあるため、感染の予防と感染後の処置が必要とされている。しかし、自然界には病原菌やカビの胞子が多量に存在するため、その対策は容易ではない。
【０００３】
従来は、病原菌の感染対策のため化学合成された殺菌剤が用いられてきた（例えば、特許文献１参照）。しかし合成農薬を使用すると、残留農薬の人体への有害な影響や環境汚染がおき易く、作物自体にも薬害が起きることがある。また価格面でも、合成農薬は必ずしも優れているとはいえない。さらに、頻繁に使用すると薬剤耐性菌が出現することがあり、薬剤の選択が困難となって却って病害が進行するといった問題も起きている。
【０００４】
近年、可溶性アルミニウム又は鉄化合物の成分とケイ酸系微粉末又はアルミナ粉末の成分とを含有し、両者の成分が特異的かつ相乗的に作用する病原菌感染予防剤も報告されている（例えば、特許文献２参照）。この剤を使用すると、植物の剪定等の処理を行った部位に団粒を形成し、植物組織への病原菌の進入を防止できるとされている。しかし、この剤は、保護の対象とする植物を病原菌やカビが生育しにくい環境にするものではない。
【０００５】
【特許文献１】特開平８−１７６１１２号公報
【０００６】
【特許文献２】特開２０００−４４４１４号公報
【０００７】
【本発明が解決使用とする課題】
本発明の目的は、上記のように環境汚染や人体への影響の点で問題のあった従来の感染予防及び処置剤に代え、安全で経済的な剤、それを用いた感染予防及び処置方法、並びに農作物生産方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記実状に鑑み、本発明者は鋭意研究を進めた結果、多孔質粉体、特にゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、及びシリカゲルからなる群より選択される１種以上の粉体を農作物に散布することによって病原菌及びカビの活動を抑制できることを見出し、本研究を完成させた。本発明によれば、多孔質粉体のみによっても病害を防止及び処置することができる。そして本発明は、植物に散布された多孔質粉体が病害の発生しやすい部位及び発生した部位を乾燥させるという新規な作用効果を奏するという新たな知見に基づいている。
【０００９】
即ち上記課題は、多孔質粉体、特にゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、及びシリカゲルからなる群より選択される１種以上からなる病害予防及び／又は処置用固形剤により解決する。該固形剤は水で希釈して液剤としても良い。これらの剤を農作物に散布することにより、病害の発生しやすい部位及び発生した部位を乾燥することができ、病害を予防及び軽減することができる。
【００１０】
【発明の実施の態様】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、病原菌の感染やカビの発生により病害が生じやすい部位及び既に生じた部位に多孔質粉末を含む剤を散布することにより、有害な病原菌やカビの発育を阻止することができる。
【００１１】
本発明において病原菌の発育を阻害できる理由は必ずしも明らかではないが、比表面積の大きい多孔質の粉末が付着することにより乾燥が促進されることによると推測される。つまり、乾燥により胞子の発芽、菌糸の発育が阻害され、既に発生した菌糸及び病巣の成長も阻害され、場合によってはミイラ化に至るため、病原菌の感染やカビの成長による病害を治癒しうると考えられる。病害の発生しやすい部位を予め本発明の剤で被覆することにより、病原菌の感染やカビの付着を予防できるとも考えられる。
【００１２】
病原菌やカビが繁殖しやすい寄生部位を早く乾燥させて除去することにより、健全な部位への感染を予防することもできる。寄生部位を予め除去する方法は、灰カビ病の予防に特に有効である。例えば、花弁を乾燥させて落弁を促進することができる。また、多湿時に生じやすい各種病害（例えば灰色カビ病）を乾燥により未然に防ぐこともできる。
【００１３】
本発明の剤は、糸状菌といったカビや細菌による各種の病害に用いることができる。例えば、カビによる病害としては：桜桃やミカンといった果樹類、レタスといった葉菜類、及びトマト等の灰色カビ病；トマト等の葉カビ病、エキ病、アルタナリア茎枯病；キュウリ、ナス、レタス、花卉類等の菌核病；野菜類の立枯病；キュウリ等のベト病、タンソ病、エキ病、クロホシ病、ツルワレ病；花卉類、瓜類、イチゴ、リンゴ等のうどん粉病；リンゴ等の斑点落葉病、モニリア病、黒星病、黒点病及び芯カビ病が挙げられる。細菌による病害としては：トマト等のカイヨウ病；葉菜類の軟腐病が挙げられる。また、桃や黄桃の灰星病といった病害に用いることもでき、上記以外の農作物に使用することもできる。本発明の用途が上記の作物及び病害の組み合わせに制限されるものではない。
【００１４】
散布する剤としては、乾燥を促進するという観点から、多孔質粉末が好ましい。使用される粉末の比表面積としては、５０ｍ^２／ｇ以上、好ましくは１００ｍ^２／ｇ以上、さらに好ましくは１５０ｍ^２／ｇ以上である。また、１００００ｍ^２／ｇ以下、好ましくは５０００ｍ^２／ｇ以下、さらに好ましくは２０００ｍ^２／ｇ以下である。比表面積が小さすぎると本発明の効果が得られず、大きすぎると取り扱いが難しくなる。なお上記の比表面積は、ＢＥＴ法により窒素吸着を用いて測定される比表面積の値である。
【００１５】
使用される粉末の平均粒径としては、０．１μｍ以上、好ましくは０．５μｍ以上であり、また２０μｍ以下、好ましくは１０μ以下である。細かすぎると取り扱いに問題が生じ、粗すぎると密な被膜が生成しないことがある。
【００１６】
使用される多孔質材料としては、上記の要件を満たし本発明の効果が得られれば特に制限はないが、入手の容易さや安全性から天然に産出する鉱物やケイ酸を主成分とする材料を用いることができる。具体的には、本発明の多孔質材料として、ゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、シリカゲル、ベントナイト、孔質アルミナ、カオリナイト、タルク、白土、アタパルジャイト、パーミキュライト、セライト、及びハイドロタルサイトからなる群から選択される１種以上を用いることができる。これらの中でも、ゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、シリカゲルからなる群から選択される１種以上を用いることが好ましい。また、植物性の粉体、例えば木質粉、籾殻、オガクズ等を併せて使用することもできる。
【００１７】
ゼオライトを使用する場合、その種類に特に制限はなく、Ｘ型、Ｙ型、Ａ型、モルデナイト、ＺＳＭ−５等の各種のゼオライトを使用することができ、一部をＴｉなどの遷移金属で置換することもできる。また、Ｈ^＋がＮａ^＋やＫ^＋といったカチオンで交換された材料を使用することもできる。さらに、アルミノリン酸塩（ＡＬＰＯ）やシリカアルミノリン酸塩（ＳＡＰＯ）といったゼオライト類縁体も用いることができる。
【００１８】
モンモリロナイトとしては各種の置換体及び付加体を使用することができる。例えば、マグネシアンモンモリロナイト、鉄モンモリロナイト、鉄マグネシアンモンモリロナイト、バイデライト、ノントロン石、サポー石、ヘクトライト、及びソーコナイトである。モンモリロナイト中のカチオンとしてはＫ^＋、Ｎａ^＋、及びＣａ^２＋が挙げられるが、Ｃａ^２＋が含有されていると、ペクチン酸カルシウムの生成による浮き皮防止効果も併せて得ることができる。また、モンモリロナイト以外の各種の粘土鉱物も使用することができる。
【００１９】
多孔質材料の細孔構造に特に制限はなく、均一な細孔構造を有するマイクロポーラス及びメソポーラス材料であってもよく、シリカゲルといったアモルファス状の材料であってもよい。また、ゼオライトといった１次元、２次元、又は３次元のチャンネルを持つ材料であってもよく、モンモリロナイトといった層状構造の材料であってもよい。
【００２０】
本発明の多孔質粉末としては、天然鉱物由来の粉末も合成品由来の粉末も使用することができる。経済的な観点からは、ゼオライト、モンモリロナイト、及び珪藻土については天然鉱物由来が好ましいが、合成ゼオライトを用いることもできる。シリカゲルについては、入手の容易さや性能面から合成品が好ましい。経済的な観点からは、市販の粉体を利用することもできる。
【００２１】
本発明で使用する多孔質粉体は、各種の材料を従来公知の方法で粉砕することによって得ることができる。例えば、乾式粉砕ではボールミルやジェットミルを使用することができ、湿式粉砕ではダイノーミルを使用することができる。また、市販の粉砕粉末を使用することもできる。
【００２２】
本発明の固形剤はさらに別の成分を含んでもよく、他の農薬有効成分と混合して使用することもできる。ただし、安全性、毒性、及び環境保護の観点からは、人体に有害な成分や環境に悪影響を及ぼす成分を配合することは好ましくない。
【００２３】
本発明の固形剤に含まれる別の成分として、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルタル酸、グルタコン酸、及びグルコン酸からなる群より選択される少なくとも１種の有機酸を使用することもできる。例えば、プロピオン酸を混合すると、病原菌の発育を阻害し落弁を促進する効果が増進される。
【００２４】
本発明の固形剤を直接果実及び／又は葉面に散布することもできるが、取り扱いの容易さや散布時の均一性を考慮すると、水で希釈した液剤として散布することが好ましい。希釈倍率は散布する農作物、目的とする病害、気候等に依存するが、固形剤の量は水の０．１重量％以上、好ましくは０．３重量％以上であり、３重量％、好ましくは１重量％以下である。少なすぎると本発明の効果が得られにくく、多すぎると経済的でない上、均一な散布が難しくなる。
【００２５】
本発明の固形剤又は液剤を散布する時期及び回数は、該剤の濃度、果樹、用途等に依存するが、各種の病害発生前及び発生が予想される時期に複数回散布することが好ましい。
【００２６】
散布する部位としては、感染が起きやすい部位や既に感染した部位であれば制限はなく、例えば果実、野菜、花卉といった収穫される部位そのものに加え、葉、茎、芽、地際部といった地上に露出している部分であれば何れにも散布することができる。特に、病原菌がとりついた花弁は他の部位や他の株へ感染が拡大する原因となるため、早期に散布して落弁させることが好ましい。
【００２７】
【実施例】
以下の実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明が以下の実施例によって限定される物ではない。
＜実施例１＞トマトの落弁促進及び灰色カビ病の予防
ゼオライト粉末（日東粉化工業株式会社製：粒子径１．９２μ、福島県飯坂町産鉱石使用）、モンモリロナイト粉末（ソフトシリカ社製：粒子径２．０μ、秋田県産の鉱石使用）、ケイソウ土粉末（クニミネ工業社製：粒子径２．０μ、福島県産の鉱石使用）、シリカゲル粉末（粒子径２．０μに粉砕したもの）をそれぞれ水で希釈し（水の０．１５重量％に当たる粉末を使用）、液剤とした。これらの液剤各々を、それぞれ異なる試験区において、トマトの花房のうち３〜４輪咲いた頃に散布した。その結果を以下に示す。
【００２８】
【表１】

＜実施例２＞桜桃の落弁促進、並びに灰色カビ病及び灰星病の予防
実施例１と同様に調製した液剤を、それぞれ異なる試験区において、桜桃の満開期とその落弁期の計２回散布した。満開後１ヶ月後に行った調査の結果を以下に示す。
【００２９】
【表２】

＜実施例３＞ミカンの灰色カビ病予防
実施例１と同様に調製した液剤を、それぞれ異なる試験区において、ミカンの満開期とその落弁期の計２回散布した。満開後１ヶ月後に行った調査の結果を以下に示す。
【００３０】
【表３】

＜実施例４＞レタスの菌核病予防
実施例１と同様に調製した液剤を、それぞれ異なる試験区において、レタスの５〜６葉期と葉が巻く直前期の２回散布した。収穫直前に行った調査の結果を以下に示す。
【００３１】
【表４】

＜実施例５＞リンゴの芯カビ病予防
芯カビの出やすい品種「シナノスイート」について試験を行った。
【００３２】
実施例１に記載のゼオライト粉末、モンモリロナイト粉末、ケイソウ土粉末、及びシリカゲル粉末をそれぞれ水で希釈し（水の０．６重量％に当たる粉末を使用）、液剤とした。これらの液剤各々を、それぞれ異なる試験区において、リンゴの満開期とその落弁期の計２回散布した。調査は収穫後に果実を切って行った。その結果を以下に示す。
【００３３】
【表５】

【００３４】
【発明の効果】
本発明の剤はゼオライト、モンモリロナイト、珪藻土、及びシリカゲルといった多孔質粉体を含み、該剤を農作物に散布して乾燥を促進することにより、病害の予防及び進行の抑制を図ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an agent for preventing a disease from occurring in a crop and performing a treatment after the occurrence. It also relates to disease prevention and treatment methods using the same. Especially regarding a solid agent consisting of one or more selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel, and a solution obtained by diluting the solid agent with water, by spraying them and drying a site susceptible to infection, It also relates to methods of disease prevention and treatment.
[0002]
[Prior art]
When agricultural crops such as fruit trees, fruit vegetables, leaf root vegetables, and flowering plants are infected with pathogenic bacteria or molds are produced, the product value of the crops is impaired by the disease, the growth of the crops is deteriorated, and the yield is reduced. Examples of such diseases caused by bacteria and molds include gray mold disease, leaf mold disease, and mycorrhizal disease. For example, when infected with gray mold disease, the number of flowering and fruiting of crops may decrease, the strain may die, and the surrounding healthy strain may be infected, so prevention of infection and treatment after infection are required. ing. However, since there are many pathogens and mold spores in nature, it is not easy to take countermeasures.
[0003]
Conventionally, a chemically synthesized bactericidal agent has been used as a countermeasure against infection by pathogenic bacteria (for example, see Patent Document 1). However, when synthetic pesticides are used, the harmful effects of residual agricultural chemicals on the human body and environmental pollution are likely to occur, and phytotoxicity may occur in the crops themselves. In terms of price, synthetic pesticides are not always excellent. In addition, drug-resistant bacteria may appear if used frequently, and there is a problem that disease selection progresses due to difficulty in drug selection.
[0004]
In recent years, a pathogen infection preventive agent containing a component of a soluble aluminum or iron compound and a component of silicate-based fine powder or alumina powder, in which both components act specifically and synergistically has been reported (for example, patents). Reference 2). It is said that when this agent is used, a nodule is formed at a site where the plant has been pruned or the like, and pathogens can be prevented from entering the plant tissue. However, this agent does not make the plant to be protected an environment in which pathogenic bacteria and fungi are difficult to grow.
[0005]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-176112
[Patent Document 2] Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-44414
[Problems to be solved by the present invention]
An object of the present invention is to replace a conventional infection prevention and treatment agent having problems in terms of environmental pollution and influence on the human body as described above, a safe and economical agent, and an infection prevention and treatment method using the agent. And providing a crop production method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above situation, as a result of earnest research, the present inventor has sprinkled porous crops, particularly one or more powders selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel on crops. We found that the activity of pathogenic bacteria and mold can be suppressed, and completed this study. According to the present invention, it is possible to prevent and treat diseases only with porous powder. And this invention is based on the novel knowledge that there exists a novel effect of drying the site | part which generate | occur | produced the site | part which generate | occur | produces the disease easily, and the site | part which generate | occur | produced.
[0009]
That is, the above-mentioned problems are solved by a solid agent for disease prevention and / or treatment comprising at least one selected from the group consisting of porous powders, particularly zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel. The solid agent may be diluted with water to form a liquid agent. By spraying these agents on agricultural crops, it is possible to dry a site where a disease is likely to occur and a site where the disease has occurred, thereby preventing and reducing the disease.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, the growth of harmful pathogens and molds can be prevented by spraying the agent containing the porous powder on the site where disease is likely to occur due to the infection of the pathogen or the occurrence of mold and the site where the disease has already occurred.
[0011]
The reason why the growth of pathogenic bacteria can be inhibited in the present invention is not necessarily clear, but it is assumed that drying is promoted by the adhesion of porous powder having a large specific surface area. In other words, spore germination and hyphal growth are inhibited by drying, and the growth of mycelia and lesions that have already occurred is also inhibited, leading to mummification in some cases, so that diseases caused by infection with pathogenic bacteria and mold growth can be cured. Conceivable. It is also considered that pathogenic bacteria infection and mold adhesion can be prevented by previously covering a disease-prone area with the agent of the present invention.
[0012]
It is also possible to prevent infection of healthy sites by quickly drying and removing parasitic sites where pathogenic bacteria and molds are likely to propagate. The method of removing the parasitic site in advance is particularly effective for prevention of ash mold disease. For example, the petals can be dried to promote valve drop. Moreover, various diseases (for example, gray mold disease) that are likely to occur at high humidity can be prevented by drying.
[0013]
The agent of the present invention can be used for various diseases caused by fungi such as filamentous fungi and bacteria. For example, fungal diseases include: fruit trees such as cherry and mandarin oranges, leafy vegetables such as lettuce, and gray mold diseases such as tomatoes; leaf mold disease such as tomatoes, Echi disease, Alternaria stem blight; cucumber, eggplant, lettuce, and florets Mycobacterial diseases such as: Blight of vegetables, downy mildews such as cucumber, tanso disease, exhaust disease, black-bellied disease, and Tsuruware disease; powdery mildews such as flower buds, moss, strawberries and apples; spotted leaves such as apples Diseases, Monilia disease, black star disease, sunspot disease and core mold disease. Diseases caused by bacteria include: cabbage diseases such as tomatoes; soft rot of leafy vegetables. It can also be used for diseases such as peach and yellow peach asbestosis, and can also be used for other crops. The application of the present invention is not limited to the combination of the above crops and diseases.
[0014]
As the agent to be sprayed, a porous powder is preferable from the viewpoint of promoting drying. The specific surface area of the powder used is 50 m ² / g or more, preferably 100 m ² / g or more, and more preferably 150 m ² / g or more. Moreover, it is 10000 m < ² > / g or less, Preferably it is 5000 m < ² > / g or less, More preferably, it is 2000 m < ² > / g or less. If the specific surface area is too small, the effect of the present invention cannot be obtained, and if it is too large, handling becomes difficult. In addition, said specific surface area is a value of the specific surface area measured using nitrogen adsorption by BET method.
[0015]
The average particle size of the powder used is 0.1 μm or more, preferably 0.5 μm or more, and 20 μm or less, preferably 10 μm or less. If it is too fine, a problem occurs in handling, and if it is too coarse, a dense film may not be formed.
[0016]
The porous material to be used is not particularly limited as long as it satisfies the above requirements and the effects of the present invention can be obtained. However, a material mainly composed of minerals and silicic acid that are naturally produced from the viewpoint of availability and safety. Can be used. Specifically, the porous material of the present invention is selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, silica gel, bentonite, porous alumina, kaolinite, talc, white clay, attapulgite, permiculite, celite, and hydrotalcite. One or more can be used. Among these, it is preferable to use one or more selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel. In addition, vegetable powders such as wood powder, rice husks, sawdust and the like can also be used.
[0017]
When using zeolite, the type is not particularly limited, and various types of zeolite such as X-type, Y-type, A-type, mordenite, and ZSM-5 can be used, and some of them are replaced with transition metals such as Ti. You can also A material in which H ⁺ is exchanged with a cation such as Na ⁺ or K ⁺ can also be used. Furthermore, zeolite analogues such as aluminophosphate (ALPO) and silica aluminophosphate (SAPO) can also be used.
[0018]
Various substitutes and adducts can be used as montmorillonite. For example, magnesia montmorillonite, iron montmorillonite, iron magnesia montmorillonite, beidellite, nontronite, supportite, hectorite, and soconite. Examples of the cation in montmorillonite include K ⁺ , Na ⁺ , and Ca ²⁺ , and when Ca ²⁺ is contained, a floating skin preventing effect due to the formation of calcium pectate can also be obtained. Various clay minerals other than montmorillonite can also be used.
[0019]
The pore structure of the porous material is not particularly limited, and may be a microporous or mesoporous material having a uniform pore structure, or may be an amorphous material such as silica gel. Further, it may be a material having a one-dimensional, two-dimensional or three-dimensional channel such as zeolite, or may be a layered material such as montmorillonite.
[0020]
As the porous powder of the present invention, a powder derived from a natural mineral or a powder derived from a synthetic product can be used. From an economic point of view, zeolite, montmorillonite, and diatomaceous earth are preferably derived from natural minerals, but synthetic zeolites can also be used. As for silica gel, a synthetic product is preferable from the viewpoint of availability and performance. From an economical point of view, commercially available powders can also be used.
[0021]
The porous powder used in the present invention can be obtained by pulverizing various materials by a conventionally known method. For example, a ball mill or a jet mill can be used for dry pulverization, and a dyno mill can be used for wet pulverization. Commercially available pulverized powder can also be used.
[0022]
The solid preparation of the present invention may further contain other components, and can be used by mixing with other pesticidal active ingredients. However, from the viewpoint of safety, toxicity, and environmental protection, it is not preferable to add a component harmful to the human body or a component that adversely affects the environment.
[0023]
As other components contained in the solid preparation of the present invention, formic acid, acetic acid, propionic acid, lactic acid, malonic acid, fumaric acid, maleic acid, succinic acid, tartaric acid, malic acid, citric acid, glutaric acid, glutaconic acid, and glucone It is also possible to use at least one organic acid selected from the group consisting of acids. For example, when propionic acid is mixed, the effect of inhibiting the growth of pathogenic bacteria and promoting valve drop is enhanced.
[0024]
Although the solid preparation of the present invention can be directly applied to the fruit and / or leaf surface, it is preferable to apply as a liquid diluted with water in consideration of ease of handling and uniformity during application. The dilution factor depends on the crop to be sprayed, the target disease, climate, etc., but the amount of the solid agent is 0.1% by weight or more of water, preferably 0.3% by weight or more, preferably 3% by weight, preferably 1% by weight or less. If the amount is too small, it is difficult to obtain the effect of the present invention. If the amount is too large, it is not economical and uniform spraying becomes difficult.
[0025]
The timing and frequency of spraying the solid preparation or liquid preparation of the present invention depend on the concentration of the agent, fruit trees, uses, etc., but it is preferable to spray the preparation multiple times before the occurrence of various diseases and when the occurrence is expected.
[0026]
There are no restrictions on the parts to be spread as long as they are prone to infection or have already been infected. For example, in addition to the harvested parts such as fruits, vegetables, and flower buds, leaves, stems, buds, and ground It can be sprayed on any exposed part. In particular, since petals with pathogenic bacteria cause infection to spread to other sites and other strains, it is preferable to disperse and drop them early.
[0027]
【Example】
The present invention will be described in more detail with reference to the following examples, but the present invention is not limited to the following examples.
<Example 1> Tomato fall valve promotion and gray mold disease prevention zeolite powder (manufactured by Nitto Flour Chemical Co., Ltd .: particle diameter 1.92 μ, using ores from Iizaka-cho, Fukushima Prefecture), montmorillonite powder (manufactured by Soft Silica Corporation: particles) Diameter 2.0μ, using ore from Akita Prefecture), diatomaceous earth powder (made by Kunimine Kogyo Co., Ltd .: particle size 2.0μ, using ore from Fukushima Prefecture), silica gel powder (pulverized to particle size 2.0μ) Each was diluted with water (a powder corresponding to 0.15% by weight of water was used) to obtain a liquid. Each of these solutions was sprayed when 3 to 4 rings of tomato inflorescences were bloomed in different test sections. The results are shown below.
[0028]
[Table 1]

<Example 2> Promotion of leaf drop of cherry peach and prevention of gray mold disease and ash star disease The liquid preparation prepared in the same manner as in Example 1 is sprayed twice in each of the full bloom period of cherry peach and the valve drop period in different test zones. did. The results of a survey conducted one month after full bloom are shown below.
[0029]
[Table 2]

<Example 3> Prevention of tangerine gray mold disease The solution prepared in the same manner as in Example 1 was sprayed twice in total in the full bloom period and its drop period in different test sections. The results of a survey conducted one month after full bloom are shown below.
[0030]
[Table 3]

<Example 4> Prevention of lettuce sclerotia disease The liquid preparation prepared in the same manner as in Example 1 was sprayed twice in the different test plots, lettuce 5-6 leaf stage and immediately before the leaf rolls. The results of the survey conducted just before harvesting are shown below.
[0031]
[Table 4]

<Example 5> Prevention of core mold disease of apples A test was conducted on a variety "Shinano sweet" which is susceptible to core mold.
[0032]
The zeolite powder, montmorillonite powder, diatomaceous earth powder, and silica gel powder described in Example 1 were each diluted with water (a powder corresponding to 0.6% by weight of water was used) to obtain a liquid agent. Each of these solutions was sprayed twice in a different test zone, in the full bloom period of the apple and its drop period. The survey was conducted after cutting the fruits. The results are shown below.
[0033]
[Table 5]

[0034]
【The invention's effect】
The agent of the present invention contains porous powders such as zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel. By spraying the agent on agricultural products and promoting drying, disease prevention and progression inhibition can be achieved.

Claims

A crop disease prevention and / or treatment agent selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, silica gel, bentonite, porous alumina, kaolinite, talc, white clay, attapulgite, permiculite, celite, and hydrotalcite. Said solid agent which consists of 1 or more types.

The above-mentioned solid preparation comprising at least one selected from the group consisting of zeolite, montmorillonite, diatomaceous earth, and silica gel, which is a disease prevention and / or treatment agent for agricultural crops.

The liquid agent which diluted the agent in any one of Claims 1 thru | or 3 with water.

A disease prevention and / or treatment method comprising spraying the agent according to any one of claims 1 to 3 onto a crop.

A method for producing a crop, comprising: spraying the agent according to any one of claims 1 to 3 on a crop to prevent the occurrence of a disease on the crop and performing a post-occurrence treatment.